JP2019186584A - マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム描画方法 - Google Patents

マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム描画方法 Download PDF

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Abstract

【目的】マルチビーム描画について、ミラーの反射面の歪み、及び/または描画対象とする試料面に歪み等に起因する位置ずれを補正可能な装置を提供する。【構成】描画装置100は、試料の描画領域をマルチ荷電粒子ビームが照射されるメッシュ状の複数の画素領域に分割する画素分割部50と、複数の画素領域を少なくとも1つの画素領域で構成される複数の画素ブロックにグループ化する画素ブロック作成部52と、複数の画素ブロックの画素ブロック毎に、画素ブロック単位で位置ずれを補正する補正部64と、位置ずれが補正された画素毎に、当該画素を照射する照射量を演算する照射量演算部68と、各画素が演算された照射量になるように、前記マルチ荷電粒子ビームを用いて前記試料にパターンを描画する描画部150と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム描画方法に係り、例えば、ステージの歪み、及び位置測定用ミラーの歪み等に起因した位置ずれ等の補正を行うマルチビーム描画装置および方法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(EB:Electron beam)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
例えば、1本のビームを用いた描画装置がある。例えば、ラスター方式の描画装置がある。かかるラスター方式の描画装置では、例えば、電子銃から放出された電子ビームを1つの穴を持ったマスクに通して1本のビームを成形し、試料上を順になぞるように偏向器で1本の成形ビームを偏向しながら、必要な箇所にビームが照射されるように、ブランキング制御される。
その他、例えば、マルチビームを用いた描画装置がある。1本の電子ビームで描画する場合に比べて、マルチビームを用いることで一度に多くのビームを照射できるのでスループットを大幅に向上させることができる。かかるマルチビーム方式の描画装置では、例えば、電子銃から放出された電子ビームを複数の穴を持ったマスクに通してマルチビームを形成し、各々、ブランキング制御され、遮蔽されなかった各ビームが光学系で縮小され、偏向器で偏向され試料上の所望の位置へと照射される。
マルチビーム描画を含む描画装置では、ステージの位置を測定する際にレーザ測長装置を用いる場合がある。かかるレーザ測長装置では、ステージ上に配置されたミラーの反射面の歪みに起因して測定される位置に誤差が生じてしまうといった問題がある。また、描画対象とする試料面に歪みがあると描画位置に誤差が生じてしまうといった問題がある。従来、例えば、可変成形型の描画装置といったベクター方式のシングルビーム描画装置では、描画装置の座標系を理想的な座標系に補正するため、描画される試料の全面を所定のグリッド寸法でメッシュ状に分割し、各メッシュの頂点の位置を測定する。そして、測定された位置と設計上の位置との誤差から描画装置の座標系を補正している(かかる機能を「グリッドマッチングコレクション:GMC」機能と呼ぶ。以下、かかる機能による補正をGMC補正という。)。具体的には、レジストが塗布されたマスクブランクスの上述した各メッシュの頂点の位置に相当する位置にGMC測定用のパターンを描画する。そして、かかるマスクを現象及びエッチング等のプロセス処理を行なって、描画されたパターンから位置精度の測定を行なっていた。そして、得られた結果から描画装置の座標系を補正している(例えば特許文献1参照)。かかるGMC補正では、ショットデータを生成した後に個々のショット毎に位置補正を行っていた。
一方、マルチビーム描画方式では、一度に多数のビームが照射され、ビームを偏向する場合にもマルチビーム全体を一括して偏向するので、個々のビーム毎に位置を補正することが困難である。位置を補正するためには、パターン形状をビット(画素)パターンで近似するように変換して、各画素の照射量を演算し、隣接する画素に自己の画素の照射量を振り分ける等の照射量変調を行うといった手法がある。しかしながら、かかる手法では、パターン端部に位置する画素の照射量が周囲の画素に振り分けられてしまうのでビームプロファイルの傾きが急峻ではなくなってしまう(小さくなってしまう)。その結果、解像度が劣化してしまうといった問題を抱えている。解像度が劣化してしまうとパターンの描画位置及び線幅の精度が劣化してしまう。
特開2008−085120号公報
上述したように、マルチビーム描画について、ステージ上のミラーの反射面の歪み、及び/または描画対象とする試料面に歪み等に起因する位置ずれを個別に補正することが困難であった。その結果、かかる位置ずれを十分に補正することが困難であった。
そこで、本発明は、マルチビーム描画について、ミラーの反射面の歪み、及び/または描画対象とする試料面に歪み等に起因する位置ずれを補正可能な装置および方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様のマルチ荷電粒子ビーム描画装置は、
試料の描画領域をマルチ荷電粒子ビームが照射されるメッシュ状の複数の画素領域に分割する分割部と、
複数の画素領域を少なくとも1つの画素領域で構成される複数の画素ブロックにグループ化するグループ処理部と、
複数の画素ブロックの画素ブロック毎に、画素ブロック単位で当該画素ブロックが処理対象とする描画データ上での領域の位置を補正する補正部と、
位置が補正された画素毎に、当該画素を照射する照射量を演算する照射量演算部と、
各画素が演算された照射量になるように、前記マルチ荷電粒子ビームを用いて前記試料にパターンを描画する描画部と、
を備えたことを特徴とする。
また、補正部は、画素ブロック毎に、当該画素ブロックの代表点での位置ずれを補正する補正関数の逆変換量を用いて、当該画素ブロックの代表点の位置を補正すると好適である。
また、補画素ブロック毎に、補正関数の逆変換処理に使用する逆変換項を演算する第1の演算部をさらに備えると好適である。
また、画素ブロック毎に、補正関数の偏微分値を係数に用いる関数を用いて、当該画素ブロックの形状を特定する各位置の補正量を演算する第2の演算部をさらに備えると好適である。
本発明の一態様のマルチ荷電粒子ビーム描画方法は、
試料の描画領域をマルチ荷電粒子ビームが照射されるメッシュ状の複数の画素領域に分割する工程と、
複数の画素領域を少なくとも1つの画素領域で構成される複数の画素ブロックにグループ化する工程と、
複数の画素ブロックの画素ブロック毎に、画素ブロック単位で当該画素ブロックが処理対象とする描画データ上での領域の位置を補正する工程と、
位置が補正された画素毎に、当該画素を照射する照射量を演算する工程と、
各画素が演算された照射量になるように、マルチ荷電粒子ビームを用いて試料にパターンを描画する工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、マルチビーム描画について、ミラーの反射面の歪み、及び/または描画対象とする試料面に歪み等に起因する位置ずれを補正できる。よって、精度の高い位置および寸法でパターンを描画できる。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における成形アパーチャアレイ部材の構成を示す概念図である。 実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ部の構成を示す断面図である。 実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ部のメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。 実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における描画順序を説明するための図である。 実施の形態1における画素ブロックの一例および画素ブロックが補正された状態の一例を示す図である。 実施の形態1における直線の方程式および直線までの距離を説明するための図である。 実施の形態1における位置ずれ補正をおこなった画素を用いて10°回転させた矩形パターンを描画する場合のビームプロファイルのシミュレーション結果の一例を示す図である。 実施の形態1における補正有無の場合で三角形パターンを描画する場合のシミュレーション結果の一例を示す図である。 実施の形態1における補正有無の場合で三角形パターンを描画する場合のシミュレーション結果の他の一例を示す図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。図1において、描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画装置100は、マルチ荷電粒子ビーム描画装置の一例である。描画部150は、電子鏡筒102と描画室103を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、成形アパーチャアレイ部材203、ブランキングアパーチャアレイ部204、縮小レンズ205、制限アパーチャ部材206、対物レンズ207、及び偏向器208が配置されている。描画室103内には、XYステージ105が配置される。XYステージ105上には、描画時には描画対象基板となるマスク等の試料101が配置される。試料101は、例えば、図示しない3点支持によりXYステージ105上に保持される。試料101には、半導体装置を製造する際の露光用マスク、或いは、半導体装置が製造される半導体基板(シリコンウェハ)等が含まれる。また、試料101には、レジストが塗布された、まだ何も描画されていないマスクブランクスが含まれる。XYステージ105上には、さらに、XYステージ105の位置測定用のミラー210が配置される。
制御部160は、制御計算機110、メモリ112、偏向制御回路130、ステージ位置検出器139及び磁気ディスク装置等の記憶装置140,142,144を有している。制御計算機110、メモリ112、偏向制御回路130、ステージ位置検出器139及び記憶装置140,142,144は、図示しないバスを介して互いに接続されている。描画されるための複数の図形パターンのパターデータが定義された描画データが描画装置100の外部から入力され、記憶装置140(記憶部)に格納されている。ここでは、描画データとして、例えば、ミラー210の反射面の歪み、及び/または描画対象とする試料101の試料面に歪み等に起因する位置ずれを評価するための評価パターンの描画データが用いられる。
また、制御計算機110内には、画素分割部50、画素ブロック作成部52、画素ブロック設定部54、取得部55、フィッティング処理部56、補正マップ作成部58、代表点位置補正量演算部60、画素ブロック形状演算部62、補正部64、判定部65、判定部66、近接効果補正照射係数Dp演算部67、照射量D演算部68、照射時間t演算部70、及び描画制御部72が配置される。画素分割部50、画素ブロック作成部52、画素ブロック設定部54、取得部55、フィッティング処理部56、補正マップ作成部58、代表点位置補正量演算部60、画素ブロック形状演算部62、補正部64、判定部65、判定部66、近接効果補正照射係数Dp演算部67、照射量D演算部68、照射時間t演算部70、及び描画制御部72といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。制御計算機110内に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ112に記憶される。また、画素分割部50、画素ブロック作成部52、画素ブロック設定部54、取得部55、フィッティング処理部56、補正マップ作成部58、代表点位置補正量演算部60、画素ブロック形状演算部62、補正部64、判定部65、判定部66、近接効果補正照射係数Dp演算部67、照射量D演算部68、照射時間t演算部70、及び描画制御部72の少なくとも1つがソフトウェアで構成される場合には、CPU或いはGPUといった計算器が配置される。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。
図2は、実施の形態1における成形アパーチャアレイ部材の構成を示す概念図である。図2(a)において、成形アパーチャアレイ部材203には、縦(y方向)m列×横(x方向)n列(m,n≧2)の穴(開口部)22が所定の配列ピッチでマトリクス状に形成されている。図10(a)では、例えば、512×8列の穴22が形成される。各穴22は、共に同じ寸法形状の矩形で形成される。或いは、同じ外径の円形であっても構わない。ここでは、y方向の各列について、x方向にAからHまでの8つの穴22がそれぞれ形成される例が示されている。これらの複数の穴22を電子ビーム600の一部がそれぞれ通過することで、マルチビーム20が形成されることになる。ここでは、縦横(x,y方向)が共に2列以上の穴22が配置された例を示したが、これに限るものではない。その他、例えば、縦横(x,y方向)どちらか一方が複数列で他方は1列だけであっても構わない。また、穴22の配列の仕方は、図2(a)のように、縦横が格子状に配置される場合に限るものではない。図2(b)に示すように、例えば、縦方向(y方向)1段目の列と、2段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法aだけずれて配置されてもよい。同様に、縦方向(y方向)2段目の列と、3段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法bだけずれて配置されてもよい。
図3は、実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ部の構成を示す断面図である。
図4は、実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ部のメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。なお、図3と図4において、制御電極24と対向電極26と制御回路41,43の位置関係は一致させて記載していない。ブランキングアパーチャアレイ部204は、図3に示すように、支持台33上にシリコン等からなる半導体基板31が配置される。基板31の中央部は、例えば裏面側から薄く削られ、薄い膜厚hのメンブレン領域30(第1の領域)に加工されている。メンブレン領域30を取り囲む周囲は、厚い膜厚Hの外周領域32(第2の領域)となる。メンブレン領域30の上面と外周領域32の上面とは、同じ高さ位置、或いは、実質的に同じ高さ位置になるように形成される。基板31は、外周領域32の裏面で支持台33上に保持される。支持台33の中央部は開口しており、メンブレン領域30の位置は、支持台33の開口した領域に位置している。
メンブレン領域30には、図2に示した成形アパーチャアレイ部材203の各穴22に対応する位置にマルチビームのそれぞれのビームの通過用の通過孔25(開口部)が開口される。そして、メンブレン領域30上には、図3及び図4に示すように、各通過孔25の近傍位置に該当する通過孔25を挟んでブランキング偏向用の制御電極24と対向電極26の組(ブランカー:ブランキング偏向器)がそれぞれ配置される。また、メンブレン領域30上の各通過孔25の近傍には、各通過孔25用の制御電極24に偏向電圧を印加する制御回路41(ロジック回路)が配置される。各ビーム用の対向電極26は、グランド接続される。
また、図4に示すように、各制御回路41は、制御信号用の例えば10ビットのパラレル配線が接続される。各制御回路41は、制御信号用の例えば10ビットのパラレル配線の他、クロック信号線および電源用の配線が接続される。クロック信号線および電源用の配線はパラレル配線の一部の配線を流用しても構わない。マルチビームを構成するそれぞれのビーム毎に、制御電極24と対向電極26と制御回路41とによる個別ブランキング機構47が構成される。また、図3の例では、制御電極24と対向電極26と制御回路41とが基板31の膜厚が薄いメンブレン領域30に配置される。但し、これに限るものではない。
各通過孔25を通過する電子ビーム20は、それぞれ独立にかかる対となる2つの電極24,26に印加される電圧によって偏向される。かかる偏向によってブランキング制御される。言い換えれば、制御電極24と対向電極26の組は、成形アパーチャアレイ部材203の複数の穴22(開口部)を通過したマルチビームのうちの対応ビームをそれぞれブランキング偏向する。
次に描画装置100における描画部150の動作について説明する。電子銃201(放出部)から放出された電子ビーム200は、照明レンズ202によりほぼ垂直に成形アパーチャアレイ部材203全体を照明する。成形アパーチャアレイ部材203には、矩形の複数の穴(開口部)が形成され、電子ビーム200は、すべての複数の穴が含まれる領域を照明する。複数の穴の位置に照射された電子ビーム200の各一部が、かかる成形アパーチャアレイ部材203の複数の穴をそれぞれ通過することによって、例えば矩形形状の複数の電子ビーム(マルチビーム)20a〜eが形成される。かかるマルチビーム20a〜eは、ブランキングアパーチャアレイ部204のそれぞれ対応するブランカー(第1の偏向器:個別ブランキング機構)内を通過する。かかるブランカーは、それぞれ、個別に通過する電子ビーム20を偏向する(ブランキング偏向を行う)。
ブランキングアパーチャアレイ部204を通過したマルチビーム20a〜eは、縮小レンズ205によって、縮小され、制限アパーチャ部材206に形成された中心の穴に向かって進む。ここで、ブランキングアパーチャアレイ部204のブランカーによって偏向された電子ビーム20は、制限アパーチャ部材206の中心の穴から位置がはずれ、制限アパーチャ部材206によって遮蔽される。一方、ブランキングアパーチャアレイ部204のブランカーによって偏向されなかった電子ビーム20は、図1に示すように制限アパーチャ部材206の中心の穴を通過する。かかる個別ブランキング機構のON/OFFによって、ブランキング制御が行われ、ビームのON/OFFが制御される。このように、制限アパーチャ部材206は、個別ブランキング機構によってビームOFFの状態になるように偏向された各ビームを遮蔽する。そして、ビーム毎に、ビームONになってからビームOFFになるまでに形成された、制限アパーチャ部材206を通過したビームにより、1回分のショットのビームが形成される。制限アパーチャ部材206を通過したマルチビーム20は、対物レンズ207により焦点が合わされ、所望の縮小率のパターン像となり、偏向器208によって、制限アパーチャ部材206を通過した各ビーム(マルチビーム20全体)が同方向に一括して偏向され、各ビームの試料101上のそれぞれの照射位置に照射される。また、例えばXYステージ105が連続移動している時、ビームの照射位置がXYステージ105の移動に追従(トラッキング)するように偏向器208によって制御される。XYステージ105の位置は、ステージ位置検出器139からレーザをXYステージ105上のミラー210に向けて照射し、その反射光を用いて測定される。一度に照射されるマルチビーム20は、理想的には成形アパーチャアレイ部材203の複数の穴の配列ピッチに上述した所望の縮小率を乗じたピッチで並ぶことになる。描画装置100は、各回のトラッキング動作中にXYステージ105の移動に追従しながらショットビームとなるマルチビーム20を偏向器208によるビーム偏向位置の移動によって1画素ずつ描画制御部70により制御された描画シーケンスに沿って照射していく描画動作を行う。所望のパターンを描画する際、パターンに応じて必要なビームがブランキング制御によりビームONに制御される。
図5は、実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。図5において、実施の形態1における描画方法は、画素分割工程(S102)と、画素ブロック作成工程(S104)と、評価パターン描画工程(S106)と、位置ずれ量測定工程(S107)と、画素ブロック設定工程(S108)と、位置ずれ量測定工程(S110)と、補正関数フィッティング工程(S116)と、補正マップ作成工程(S118)と、代表点位置補正量演算工程(S120)と、画素ブロック形状演算工程(S122)と、画素ブロック補正工程(S124)と、判定工程(S126)と、パターン面積密度ρ演算工程(S130)と、近接効果補正照射係数Dp演算工程(S132)と、照射量D演算及び照射時間演算工程(S134)と、描画工程(S136)と、いう一連の工程を実施する。
かかる工程群のうち、実際の製品となる試料101の描画処理の前処理として、画素分割工程(S102)と、画素ブロック作成工程(S104)と、評価パターン描画工程(S106)と、位置ずれ量測定工程(S107)と、が実施される。そして、かかる前処理の後、実描画処理として、画素ブロック設定工程(S108)と、位置ずれ量取得工程(S110)と、補正関数フィッティング工程(S116)と、補正マップ作成工程(S118)と、代表点位置補正量演算工程(S120)と、画素ブロック形状演算工程(S122)と、画素ブロック補正工程(S124)と、判定工程(S126)と、画素内外判定工程(S130)と、近接効果補正照射係数Dp演算工程(S132)と、照射量D演算及び照射時間演算工程(S134)と、描画工程(S136)と、が実施される。
画素分割工程(S102)として、画素分割部50(分割部)は、試料101の描画領域をマルチビーム20が照射されるメッシュ状の複数の画素領域に分割する。
図6は、実施の形態1における描画順序を説明するための図である。試料101の描画領域10(或いは描画されるチップ領域)は、所定の幅で短冊上のストライプ領域35(描画領域の他の一例)に分割される。そして、画素分割部50は、各ストライプ領域35を、複数のメッシュ状の画素領域36(画素)に分割する。画素領域36(画素)のサイズは、例えば、ビームサイズ、或いは、それ以下のサイズであると好適である。例えば、10nm程度のサイズにすると好適である。画素領域36(画素)は、マルチビームの1つのビームあたりの照射単位領域となる。
マルチビーム20で試料101を描画する際、マルチビーム20による1回の照射によって照射領域34を照射することになる。上述したように、トラッキング動作中にXYステージ105の移動に追従しながらショットビームとなるマルチビーム20全体を一括して偏向器208によるビーム偏向位置の移動によって例えば1画素ずつ順に連続して照射していく。そして、試料101上のどの画素をマルチビームのどのビームが照射するのかは描画シーケンスによって決まる。マルチビームのx,y方向にそれぞれ隣り合うビーム間のビームピッチを用いて、試料101面上におけるx,y方向にそれぞれ隣り合うビーム間のビームピッチ(x方向)×ビームピッチ(y方向)の領域はn×n画素の領域(サブピッチ領域)で構成される。例えば、1回のトラッキング動作で、XYステージ105が−x方向にビームピッチ(x方向)だけ移動する場合、x方向或いはy方向(或いは斜め方向)に1つのビームによって照射位置をシフトしながらn画素が描画される。同じn×n画素の領域内の他のn画素が次回のトラッキング動作で上述したビームとは異なるビームによって同様にn画素が描画される。このようにn回のトラッキング動作でそれぞれ異なるビームによってn画素ずつ描画されることにより、1つのn×n画素の領域内のすべての画素が描画される。マルチビームの照射領域内の他のn×n画素の領域についても同時期に同様の動作が実施され、同様に描画される。かかる動作によって、照射領域34内の全画素が描画可能となる。これらの動作を繰り返すことで、対応するストライプ領域35全体を描画することができる。そして、描画装置100では、必要な画素に必要な照射量のビームを照射することにより形成される画素パターン(ビットパターン)の組み合わせにより、所望のパターンを描画することができる。
画素ブロック作成工程(S104)として、画素ブロック作成部52は、複数の画素領域36を少なくとも1つの画素領域36で構成される複数の画素ブロックにグループ化する。画素ブロック作成部52は、グループ処理部の一例となる。
図7は、実施の形態1における画素ブロックの一例および画素ブロックが補正された状態の一例を示す図である。図7の例では、x方向に4列とy方向に4段の4×4の画素領域36群を1つの画素ブロック38(42)として定義している例を示している。
ここで、上述したように、試料101は、例えば、図示しない3点支持によりXYステージ105上に保持される。この様な試料の支持方法は、試料101に支持点からの距離の応じた自重による撓みを生じさせる。そのため、電子ビームの投影像は試料面上で歪み、描画位置(露光位置)にずれが生じる。また、XYステージ105上の位置測定用のミラー210の反射面にも歪みが生じる。よって、ステージの測定位置にずれが生じる。その結果、描画位置(露光位置)にずれが生じる。実施の形態1では、マルチビーム描画において、かかるミラー210の反射面の歪み、及び/または描画対象とする試料101の試料面に歪み等に起因する位置ずれを補正する。具体的には、実施の形態1では、かかる画素ブロック38(42)毎に、画素ブロック38(42)が処理対象とする描画データ上での領域の位置及び形状を補正する。画素ブロック38(42)の構成画素数は、少なくとも1つの画素領域36で可能であるが、1つの画素毎の計算では、すべての画素領域36を補正するための計算時間が膨大に必要となるので、数個の画素群で構成されると好適である。例えば、4×4の画素領域36群を1つの画素ブロック38(42)として定義することで、1つの画素毎の計算に比べて計算量を1/16に低減できる。逆に構成画素が多すぎると位置に依存した補正が困難になる。よって、画素ブロック38(42)の幅サイズが、例えば、ストライプ領域35の短辺側の幅以下のサイズにすると好適である。また、図7の例では、各画素ブロック38(42)がどれも同じ正方形となる、隣接する4×4の画素領域36群によってそれぞれ構成されているが、これに限るものではない。画素ブロック38(42)毎に構成画素数や画素ブロック38(42)の形状が異なってもよい。
評価パターン描画工程(S106)として、描画制御部72の制御のもと、描画部150は、評価パターンを試料101上に描画する。そのために、まず、ρ演算部66は、記憶装置140から評価パターン用の描画データ(評価用データ)を読み出し、画素領域36毎のパターン面積密度ρを演算する。
また、Dp演算部67は、描画領域(ここでは、例えばストライプ領域35)を所定のサイズでメッシュ状に複数の近接メッシュ領域に仮想分割する。近接メッシュ領域のサイズは、近接効果の影響範囲の1/10程度、例えば、1μm程度に設定すると好適である。そして、かかる近接メッシュ領域毎に、近接効果を補正するための補正照射係数Dp(x)を演算する。補正照射係数Dp(x)の補正モデル及びその計算手法は従来と同様で構わない。
そして、照射量D演算部68は、画素領域36毎に、得られた補正照射係数Dp(x)と面積密度(ρ)と基準照射量Dとを乗じて照射量D(x)を演算する。このように、照射量D(x)は、画素領域36毎に算出されたパターンの面積密度に比例して求めると好適である。そして、照射時間t演算部70は、画素領域36毎に、得られた照射量D(x)を電流密度Jで割ることで当該画素の照射時間tを演算する。画素毎に得られた照射時間データは、ショットデータとして記憶装置144にショット順に記憶される。
そして、描画部150は、各画素が演算された照射量になるように、マルチビームを用いて評価用の試料101に評価パターンを描画(露光)する。描画(露光)された評価用の試料101は、現像され、レジストパターンが形成される。
位置ずれ量測定工程(S107)として、レジストパターンの各評価位置となるグリッドの位置を図示しない位置測定装置で測定することにより、各グリッドにおける描画位置を測定できる。そして、各評価対象グリッドについて評価パターンの設計位置からの対応する測定位置の位置ずれ量を演算する。位置ずれ量データは、描画装置100の外部から入力され、記憶装置142に格納される。
画素ブロック設定工程(S108)として、画素ブロック設定部54は、作成された複数の画素ブロックの中から1つの画素ブロックを設定する。
位置ずれ量取得工程(S110)として、取得部55は、記憶装置142に格納された位置ずれ量データを読み出し、設定された画素ブロック内の各位置の位置ずれ量を取得する。
補正関数フィッティング工程(S116)として、フィッティング処理部56は、当該画素ブロック38内の各位置での位置ずれを補正するための補正量を補正関数で近似(フィッティング)する。言い換えれば、多項式の補正関数の各係数を演算する。補正関数の一例として、例えば4次の多項式を用いることができる。4次の多項式は、以下の式(1−1)、式(1−2)、式(1−3)、式(1−4)で定義できる。x方向の補正量g(x,y)は、式(1−1)で定義される。y方向の補正量g(x,y)は、式(1−2)で定義される。また、ここでは、1次項とそれ以外の項とを分けて示している。
Figure 2019186584
補正マップ作成工程(S118)として、補正マップ作成部58は、補正関数では補正しきれない偏在的な位置ずれを補正する補正量(Gx(x,y),Gy(x,y))を上述したグリッド毎に定義した補正マップを作成する。位置(x、y)における補正マップからの位置補正量(Gx(x,y),Gy(x,y))は位置(x、y)に相当するマップグリッドの4隅の補正量の内挿値を用いればよい。
よって、ミラー210の反射面の歪み、及び/または描画対象とする試料101の試料面の歪み等に起因するパターン位置ずれの補正量(δ,δ)は、行列表記を用いると以下の式(2)で定義できる。
Figure 2019186584
上述したように、実施の形態1では、かかる画素ブロック42毎に、注目する当該画素ブロック38が処理対象とする描画データ上での領域の位置及び形状を補正する。まずは、注目する当該画素ブロック38の代表点40位置補正の位置補正量を演算する。
代表点位置補正量演算工程(S120)として、代表点位置補正量演算部60は、画素ブロック42毎に、注目する当該画素ブロック38の代表点40での位置ずれを補正する補正関数の逆変換量を用いて、注目する当該画素ブロック38aの代表点40aの位置補正量を演算する。代表点40aの位置として、例えば、当該画素ブロック38aの中心位置を用いると好適である。後述するように、画素ブロック38が処理対象とする描画データ上の領域の形状は上述した位置補正の補正関数式(1−1)〜(1−4)及び補正マップからの補正量に応じた歪みが生じている場合がある。しかし、その歪みは通常十分に小さく、そのため、代表点40の近傍の位置でも代表点40と同じ歪みを持つとすることで画素ブロック内の形状補正を容易にできる。
式(1−1)と式(1−2)とで示す補正関数を逆変換した逆変換式は、以下の式(3−1)と式(3−2)で定義できる。
Figure 2019186584
なお、代表点位置補正量演算部60は、式(3−1)と式(3−2)に用いる係数kを演算する。係数kは、以下の式(4)で定義できる。
Figure 2019186584
また、代表点位置補正量演算部60(第1の演算部)は、式(3−1)と式(3−2)を演算するにあたって、まず、画素ブロック毎に、補正関数の逆変換処理に使用する、式(1−3)で示す1次項以外をまとめた関数gΔx(x,y)の逆変換項gΔx −1(x,y)と式(1−4)で示す1次項以外をまとめた関数gΔy(x,y)の逆変換項gΔy −1(x,y)とを演算する。逆変換項gΔx −1(x,y)と逆変換項gΔy −1(x,y)とは、以下の式(5−1)と式(5−2)とで定義できる。
Figure 2019186584
そして、代表点位置補正量演算部60は、演算された逆変換項gΔx −1(x,y)と逆変換項gΔy −1(x,y)と係数kとを用いて、式(3−1)に示すg −1(x,y)と式(3−2)に示すg −1(x,y)とを演算すればよい。よって、代表点位置補正量演算部60は、注目する当該画素ブロック38aの代表点40aの位置Cb=(Xb、Yb)での逆変換項gΔx −1(Xb、Yb)と逆変換項gΔy −1(Xb、Yb)とを求め、これらの結果を用いて、位置補正量(g −1(Xb、Yb),g −1(Xb、Yb))を演算する。このように、座標Cb=(Xb、Yb)で定義される注目する当該画素ブロック38aの代表点40aの位置補正量は、補正関数の逆変換量(g −1(Xb、Yb),g −1(Xb、Yb))から求めることができる。これにより、図7に示すような画素ブロック38aの代表点40aの補正後の位置である画素ブロック38bの代表点40bの座標は40aの座標(Xb、Yb)を用いて(Xb+g −1(Xb、Yb),Yb+g −1(Xb、Yb))から求められる。
ミラー210の反射面の歪み、及び/または描画対象とする試料101の試料面に歪み等に起因する位置ずれにより、各画素ブロックが処理対象とする描画データ上の領域は歪んでいる。通常この歪みの位置毎の変化は十分に小さい。このため、画素ブロックが処理対象とする描画データ上の領域の歪みは、画素ブロック代表点に対応する描画データ上の位置での平行移動、拡大縮小、回転、せん断といった線形変換で表すことが出来る。そこで、次に画素ブロック形状を画素ブロック代表点と対応する描画データ上の位置の歪みを表す形状補正係数を演算する。
画素ブロック形状演算工程(S122)として、画素ブロック形状演算部62(第2の演算部)は、画素ブロック42毎に、補正関数の偏微分値を係数(或いは行列の要素)に用いる関数を用いて、当該画素ブロック38bの形状補正係数を演算する。具体的には以下のように演算する。歪を画素ブロック毎で線形補正するための補正係数Δg(x,y)は、次の式(6)で定義できる。
Figure 2019186584
また、式(6)の係数として用いられている補正関数の各偏微分値g (x),g (y),g (x),g (y)は、補正関数のx或いはyによる偏微分値で定義され、具体的には以下の式(7−1)、式(7−2)、式(7−3)、式(7−4)で定義される。
Figure 2019186584
判定工程(S126)として、判定部65は、すべての画素ブロックについて処理が終了したかどうかを判定する。まだ、処理が済んでいない画素ブロックがあれば画素ブロック設定工程(S108)に戻る。そして、すべての画素ブロックについて処理が終了するまで画素ブロック設定工程(S108)から判定工程(S126)までの各工程を実施する。
以上により、画素ブロック単位で、ミラー210の反射面の歪み、及び/または描画対象とする試料101の試料面に歪み等に起因する位置ずれを補正するように、各画素領域36の位置及び形状を補正するための係数を取得できる。かかる画素領域36は、照射時間データを定義するための基準となる領域である。実施の形態1では、補正前の各画素領域36を使ってパターンの面積密度等を演算し、各画素領域36に照射時間データを定義した後に、各画素領域の位置を補正するのではなく、それらの処理を行う前に大元となる各画素領域36自体の位置及び形状を補正する。
画素内外判定工程(S130)として、判定部66は、記憶装置140から描画データを読み出し、描画データに定義された各図形パターンについて、画素領域36毎に当該画素領域36が各図形パターンの内外どちらに位置するのか判定する。
図8は、実施の形態1における直線の方程式および直線までの距離を説明するための図である。直線の方程式l(x,y)は、l(x,y)=dy(x−x0)−dx(y−y0)で定義される。図8(b)に示す補正後の画素領域(例えば画素中心)から当該図形パターンの1辺にあたる直線までx方向距離dx’とy方向距離dy’は、図8(a)に示す補正前の画素領域(例えば画素中心)からかかる直線までx方向距離dxとy方向距離dyと式(6)と画素ブロック代表点Cbと当該画素の画素ブロック代表点からの相対位置δ(Cb)とを用いて、以下の式(8)で定義される。
Figure 2019186584
次に、補正後の画素ブロック代表点から見た対象画素の相対位置(x’,y’)の直線の方程式Lbは、補正後の画素ブロック代表点の直線の方程式lbを用いて、以下の式(9)で定義される。
Figure 2019186584
但し、画素ブロック代表点の直線の方程式lbは、以下の式(10)で定義される。
Figure 2019186584
また、画素ブロック代表点から見た計算領域の位置δ−1(Cb)は、以下の式(11)で定義される。但し、画素ブロック代表点Cbの座標は(Xb,Yb)とする。
Figure 2019186584
そして、式(9)が正の値であれば、当該直線に対して図形パターン内と判定する。負の値であれば、当該直線に対して図形パターン外と判定する。図形パターンの辺毎に当該判定を行う。そして、判定部66は、当該図形パターンに対して、すべての辺について式(9)が正の値であれば、当該画素は、当該図形パターン内に位置すると判定する。画素毎に内外判定結果fが例えば記憶装置142に記憶される。内外判定結果fは、当該画素がいずれかの図形パターン内であれば“1”、当該画素がいずれの図形パターン内でもない場合であれば“0”を定義する。
近接効果補正照射係数Dp演算工程(S132)として、Dp演算部67は、描画領域(ここでは、例えばストライプ領域35)を所定のサイズでメッシュ状に複数の近接メッシュ領域に仮想分割する。近接メッシュ領域のサイズは、近接効果の影響範囲の1/10程度、例えば、1μm程度に設定すると好適である。そして、かかる近接メッシュ領域毎に、近接効果を補正するための補正照射係数Dp(x)を演算する。補正照射係数Dp(x)の補正モデル及びその計算手法は従来と同様で構わない。Dp演算部67は、例えば、近接メッシュ領域毎に面積密度ρ’を演算する。そして、Dp演算部67は、近接効果補正係数η、分布関数R(x)、閾値Dthを用いて、以下の式(12)を満たす未知のDp(x)を演算する。分布関数R(x)として、例えば、ガウシアン分布関数を用いると好適である。なお、式(12)において、xは、近接メッシュの位置を示す。
Figure 2019186584
照射量D演算及び照射時間演算工程(S134)として、照射量D演算部68は、位置ずれが補正された画素領域毎に、当該画素領域を照射する照射量を演算する。具体的には、照射量D演算部68は、位置ずれが補正された画素領域36毎に、得られた補正照射係数Dp(x+g −1(x,y),y+g −1(x,y))と内外判定結果fと基準照射量Dとを乗じて照射量D(x,y)を演算する。このように、照射量D(x,y)は、位置ずれが補正された画素領域36毎に算出されたパターンの面積密度に比例して求めると好適である。そして、照射時間t演算部70は、位置ずれが補正された画素領域36毎に、得られた照射量D(x,y)を電流密度Jで割ることで当該画素領域36の照射時間tを演算する。位置ずれが補正された画素領域36毎に得られた照射時間データは、ショットデータとして記憶装置144にショット順に記憶される。
描画工程(S136)として、描画部150は、各画素領域36が演算された照射量になるように、マルチビーム20を用いて試料101にパターンを描画(露光)する。描画(露光)された試料101は、現像され、レジストパターンが形成される。そして、レジストパターンをマスクとして、その下層の遮光膜をエッチングすることでマスク基板が形成される。
図9は、実施の形態1における位置ずれ補正をおこなった画素を用いて10°回転させた矩形パターンを描画する場合のビームプロファイルのシミュレーション結果の一例を示す図である。図9では、矩形パターンを10°回転させることによって、y軸から10°の角度で傾斜した2斜辺をy方向に向かって等間隔でx方向に描画する場合のビームプロファイルのシミュレーション結果の一例を示している。y方向に向かって等間隔でx方向に描画する場合、y方向の各位置でのパターンの線幅は、設計上、いずれも同じ線幅になるはずである。そして、かかる線幅は設計上、等間隔でシフトするはずである。図9に示すように、実施の形態1における位置ずれ補正をおこなった画素を用いることで同じ線幅の各ビームプロファイルが等間隔でシフトしていることがわかる。
図10は、実施の形態1における補正有無の場合で三角形パターンを描画する場合のシミュレーション結果の一例を示す図である。ここでは、拡大、縮小、及び回転無しに単に2次元方向に位置ずれする場合を想定している。図10(a)では、実施の形態1における位置ずれ補正を行わずに描画した場合の三角形パターンの一例を示す。設計上は、点線で示す位置に三角形パターンが形成されるはずであったが、位置ずれにより実線の位置にずれている様子が示されている。これに対して、実施の形態1における位置ずれ補正を行って描画した場合、図10(b)に示すように、位置ずれが解消されていることがわかる。なお、図10(b)では、画素ブロック中心の位置補正を行い、拡大、縮小、及び回転の補正は行っていない場合の一例を示している。
図11は、実施の形態1における補正有無の場合で三角形パターンを描画する場合のシミュレーション結果の他の一例を示す図である。ここでは、回転による位置ずれが生じる場合を想定している。図11(a)では、実施の形態1における位置ずれ補正を行わずに描画した場合の三角形パターンの一例を示す。設計上は、点線で示す位置に三角形パターンが形成されるはずであったが、回転による位置ずれにより実線の位置にずれている様子が示されている。これに対して、実施の形態1における位置ずれ補正を行って描画した場合、図11(b)に示すように、位置ずれが解消されていることがわかる。なお、図11(b)では、画素ブロック中心の位置補正と共に、拡大、縮小、及び回転の補正を行っている場合の一例を示している。
以上のように、実施の形態1によれば、マルチビーム描画について、ミラー210の反射面の歪み、及び/または描画対象とする試料101面に歪み等に起因する位置ずれを補正できる。よって、精度の高い位置および寸法でパターンを描画できる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての荷電粒子ビーム描画装置及び方法は、本発明の範囲に包含される。
10 描画領域
20 マルチビーム
22 穴
24,44 制御電極
25,45 通過孔
26,46 対向電極
30 メンブレン領域
31 基板
32 外周領域
33 支持台
34 照射領域
35 ストライプ領域
36 画素
47 個別ブランキング機構
50 画素分割部
52 画素ブロック作成部
54 画素ブロック設定部
55 取得部
56 フィッティング処理部
58 補正マップ作成部
60 代表点位置補正量演算部
62 画素ブロック形状演算部
64 補正部
65 判定部
66 ρ演算部
67 Dp演算部
68 D演算部
70 t演算部
72 描画制御部
100 描画装置
101 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110 制御計算機
112 メモリ
130 偏向制御回路
139 ステージ位置検出器
140,142,144 記憶装置
150 描画部
160 制御部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203 成形アパーチャアレイ部材
204 ブランキングアパーチャアレイ部
205 縮小レンズ
206 制限アパーチャ部材
207 対物レンズ
208 偏向器
210 ミラー

Claims (4)

  1. 試料の描画領域をマルチ荷電粒子ビームが照射されるメッシュ状の複数の画素領域に分割する分割部と、
    前記複数の画素領域を少なくとも1つの画素領域で構成される複数の画素ブロックにグループ化するグループ処理部と、
    前記複数の画素ブロックの画素ブロック毎に、画素ブロック単位で当該画素ブロックが処理対象とする描画データ上での領域の位置を補正する補正部と、
    前記位置が補正された画素毎に、当該画素を照射する照射量を演算する照射量演算部と、
    各画素が演算された照射量になるように、前記マルチ荷電粒子ビームを用いて前記試料にパターンを描画する描画部と、
    を備え
    前記補正部は、前記画素ブロック毎に、当該画素ブロックの代表点に対応する描画データ上での位置を補正し、
    前記補正部は、前記画素ブロック毎に、当該画素ブロックの代表点に対応する描画データ上での位置の補正量を、前記試料上における当該画素ブロックの代表点の位置を補正する補正関数についての逆変換式を用いて算出し、
    前記画素ブロック毎に、前記補正関数の偏微分値を係数に用いる関数を用いて、当該画素ブロックの形状を特定する各位置の補正量を演算する演算部をさらに備えたことを特徴とするマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 試料の描画領域をマルチ荷電粒子ビームが照射されるメッシュ状の複数の画素領域に分割する分割部と、
    前記複数の画素領域を少なくとも1つの画素領域で構成される複数の画素ブロックにグループ化するグループ処理部と、
    前記複数の画素ブロックの画素ブロック毎に、画素ブロック単位で当該画素ブロックが処理対象とする描画データ上での領域の位置を補正する補正部と、
    前記位置が補正された画素毎に、当該画素を照射する照射量を演算する照射量演算部と、
    各画素が演算された照射量になるように、前記マルチ荷電粒子ビームを用いて前記試料にパターンを描画する描画部と、
    を備え
    前記補正部は、前記画素ブロック毎に、当該画素ブロックの代表点に対応する描画データ上での位置を補正し、
    前記補正部は、前記画素ブロック毎に、当該画素ブロックの代表点に対応する描画データ上での位置の補正量を、前記試料上における当該画素ブロックの代表点の位置を補正する補正関数についての逆変換式を用いて算出し、
    前記画素ブロック毎に、前記補正関数に対しての逆変換処理に使用する逆変換項を演算する第1の演算部と、
    前記画素ブロック毎に、前記補正関数の偏微分値を係数に用いる関数を用いて、当該画素ブロックの形状を特定する各位置の補正量を演算する第2の演算部と、
    をさらに備えたことを特徴とするマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 試料の描画領域をマルチ荷電粒子ビームが照射されるメッシュ状の複数の画素領域に分割する工程と、
    前記複数の画素領域を少なくとも1つの画素領域で構成される複数の画素ブロックにグループ化する工程と、
    前記複数の画素ブロックの画素ブロック毎に、画素ブロック単位で当該画素ブロックが処理対象とする描画データ上での領域の位置を補正する工程と、
    前記位置が補正された画素毎に、当該画素を照射する照射量を演算する工程と、
    各画素が演算された照射量になるように、前記マルチ荷電粒子ビームを用いて前記試料にパターンを描画する工程と、
    を備え
    前記画素ブロック毎に、当該画素ブロックの代表点に対応する描画データ上での位置を補正し、
    前記画素ブロック毎に、当該画素ブロックの代表点に対応する描画データ上での位置の補正量を、前記試料上における当該画素ブロックの代表点の位置を補正する補正関数についての逆変換式を用いて算出し、
    前記画素ブロック毎に、前記補正関数の偏微分値を係数に用いる関数を用いて、当該画素ブロックの形状を特定する各位置の補正量を演算する工程をさらに備えたことを特徴とするマルチ荷電粒子ビーム描画方法。
  4. 試料の描画領域をマルチ荷電粒子ビームが照射されるメッシュ状の複数の画素領域に分割する工程と、
    前記複数の画素領域を少なくとも1つの画素領域で構成される複数の画素ブロックにグループ化する工程と、
    前記複数の画素ブロックの画素ブロック毎に、画素ブロック単位で当該画素ブロックが処理対象とする描画データ上での領域の位置を補正する工程と、
    前記位置が補正された画素毎に、当該画素を照射する照射量を演算する工程と、
    各画素が演算された照射量になるように、前記マルチ荷電粒子ビームを用いて前記試料にパターンを描画する工程と、
    を備え
    前記画素ブロック毎に、当該画素ブロックの代表点に対応する描画データ上での位置を補正し、
    前記画素ブロック毎に、当該画素ブロックの代表点に対応する描画データ上での位置の補正量を、前記試料上における当該画素ブロックの代表点の位置を補正する補正関数についての逆変換式を用いて算出し、
    前記画素ブロック毎に、前記補正関数に対しての逆変換処理に使用する逆変換項を演算する工程と、
    前記画素ブロック毎に、前記補正関数の偏微分値を係数に用いる関数を用いて、当該画素ブロックの形状を特定する各位置の補正量を演算する工程と、
    をさらに備えたことを特徴とするマルチ荷電粒子ビーム描画方法。
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