JP2019186563A - プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る搬送キャリア10を概略的に示す上面図であり、図1(b)は、無負荷状態における搬送キャリア10の(a)に示すB−B線での断面図である。なお、図1では、フレーム2および基板1が共に円形である場合について図示するが、これに限定されるものではない。
第一のケースは、フレーム2の歪みに起因して、保持シート3に撓みが発生する場合である。フレーム2は、本来平坦になるよう設計されるが、フレーム2を製造する際のばらつきや公差、あるいは、生産工程における繰り返し使用などにより、平坦度が低い場合がある。平坦度の低いフレーム2を用いると、フレーム2に固定されている保持シート3に撓みが発生する。
の反りを抑えきれず、保持シート3に伸びが発生し、保持シート3に撓みが発生する。
まず、図2を参照しながら、本発明の一実施形態に係るプラズマ処理装置100を説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るプラズマ処理装置100の断面を概略的に示している。
フレーム2は、基板1の全体と同じかそれ以上の面積の開口を有した枠体であり、所定の幅および略一定の薄い厚みを有している。フレーム2は、保持シート3および基板1を保持し、搬送できる程度の剛性を有している。
保持シート3は、例えば、粘着剤を有する面(粘着面3a)と粘着剤を有しない面(非粘着面3b)とを備えている。外周部3cの粘着面3a側は、フレーム2の一方の面に貼着している。また、粘着面3aのフレーム2の開口から露出した部分には、基板1が貼着される。粘着面3aは、紫外線の照射によって粘着力が減少する粘着成分からなることが好ましい。ダイシング後に紫外線照射を行うことにより、個片化された基板(チップ)が、粘着面3aから容易に剥離され、ピックアップしやすいためである。例えば、保持シート3は、UV硬化型アクリル粘着剤(粘着面3a)とポリオレフィン製の基材(非粘着面3b)とから構成されていてもよい。この場合、UV硬化型アクリル粘着剤の厚さは5〜20μm、ポリオレフィン製の基材の厚さは50〜150μmであることが好ましい。
基板1は、プラズマ処理の対象物であり、特に限定されるものではない。基板1の材質は、特に限定されない。例えば、半導体でもよいし、誘電体でもよいし、金属でもよいし、あるいはこれらの積層体でもよい。半導体としては、シリコン(Si)、ガリウム砒素(GaAs)、窒化ガリウム(GaN)、炭化ケイ素(SiC)などが例示できる。また、誘電体としては、二酸化ケイ素(SiO2)、窒化ケイ素(Si3N4)、ポリイミド、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)などが例示できる。その大きさも特に限定されるものではなく、例えば、最大径50mm〜300mm程度、厚み25〜150μm程度である。また、基板1の形状も特に限定されるものではなく、例えば、円形、角型である。基板1には、オリエンテーションフラット(オリフラ)、ノッチ等の切欠き(いずれも図示せず)が設けられていてもよい。
静電吸着機構は、ステージ111(電極層115)の内部に配置されたESC電極119に直流電源126から電圧を印加し、ステージ111と搬送キャリア10との間に働くクーロン力やジョンソン・ラーベック力によって、ステージ111に搬送キャリア10を吸着させる。ESC電極119は、その中心とステージ111の中心とがほぼ一致するように配置されている。なお、ESC電極119の中心は、ESC電極119の全体が収まる最小の正円を描いたとき、当該正円の中心であるとみなすことができる。
を印加することにより、搬送キャリア10とステージ111との間に吸着力が生じる。以降、ESC電極119が双極型である場合を例に挙げ、本実施形態を説明するが、これに限定されるものではない。
ESC電極119に高電圧(V)を印加すると、保持シート3のステージ111との接触部分で吸着力が生じる。この時、保持シート3のステージ111との接触部分に作用する吸着力によって、保持シート3のステージ111との接触部分の近傍にあるシワが伸ばされ、保持シート3のステージ111との接触部分が拡大する。次いで、ESC電極119に低電圧(W)を印加する(あるいは印加しない)。これにより、保持シート3のステージ111に対する吸着力が緩和される。このとき、上記吸着力は緩和されるが、保持シート3は、ステージ111との接触部分が拡大した形状を維持している。次に、再び、ESC電極119に高電圧(V)を印加すると、拡大した接触部分に吸着力が作用し、拡大した接触部分の近傍にあるシワが伸ばされ、保持シート3のステージ111との接触部分がさらに拡大する。上記を繰り返すことで、保持シート3のシワが緩和されていく。
本実施形態では、図4に示すパターンで変動印加Iを行う。すなわち、ESC電極の電圧を、V1(V1)→0V(W1)→V1(V2)→0V(W2)→V1(V3)→0V(W3)→V1(V4)(n=4)、と増減させる。このパターンは、例えば、直流電源126のオン(ON)オフ(OFF)を繰り返すことにより行われる(図6B参照)。図4は、支持部122が降下を開始してからの時間を横軸、ESC電極119にかけられる電圧を縦軸にとった概念的なグラフである。
圧(−V1)は−1500Vであり、アンテナ109の投入電力(低電力)は500Wである。次いで、負極電圧(−V1)を−1500Vから1500Vへと変化させることで、双極モードから単極モードへ切り替える。その後、正極電圧(+V1)および負極電圧(−V1)を、段階的にともに3000V(+V2)まで増加させる。最後に、アンテナ109への投入電力(高電力)を2000W〜5000Wに増加させて、プラズマ処理を行う。これにより、双極モードから単極モードへの切り替えに伴う不具合の発生を抑制しつつ、プラズマ処理時においても、搬送キャリア10をステージ111に強く吸着させて、搬送キャリア10の冷却を確実に行うことができる。
本実施形態では、電圧Vn+1を電圧Vnより大きくするパターンを含むこと以外、第1実施形態と同様である。言い換えれば、本実施形態では、増減操作の繰り返しに伴って、低い電圧(Wn)の後に印加される高い電圧(Vn+1)の絶対値を、その前に印加された高い電圧(Vn)よりも大きくする。図9に変動印加Iのパターンを示す。図9では、ESC電極の電圧を、V1(V1)→0V(W1)→V2(V2、V2>V1)の→0V(W2)→V3(V3、V3>V2)→0V(W3)→V3(V4)(n=4)、と変動させる。このパターンは、例えば、直流電源126をオフ(OFF)した後、オフ前の電圧よりも高い電圧を印加するように直流電源126を調整した後、直流電源126をオン(ON)することを2回繰り返すことにより行われる。
本実施形態では、電圧Vnおよび電圧Vn+1の極性を反転させるパターンを含むこと以外、第1実施形態と同様である。言い換えれば、本実施形態では、増減操作を繰り返す際に、低い電圧(Wn)の後に印加される高い電圧(Vn+1)の極性を、その前に印加された高い電圧(Vn)の極性と逆にする。図10に変動印加Iのパターンを示す。図10では、ESC電極の電圧を、V1(V1)→0V(W1)→−V1(V2)→0V(W2)→V1(V3)→0V(W3)→V1(V4)(n=4)、と増減させる。このパターンは、例えば、極性反転スイッチを用いて、直流電源126のオン(ON)オフ(OFF)を2回繰り返すことにより行われる。図10は、支持部122が降下を開始してからの時間を横軸、ESC電極119にかけられる電圧を縦軸にとった概念的なグラフである。
Claims (4)
- 搬送キャリアに保持された基板にプラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、
前記搬送キャリアは、保持シートと前記保持シートの外周部に配置されるフレームとを備え、
前記基板は、前記保持シートに保持されており、
前記プラズマ処理装置は、
反応室と、
前記反応室にプラズマを発生させるプラズマ発生部と、
前記反応室の内部に配置され、前記搬送キャリアを搭載するための冷却可能なステージと、
前記ステージ内部に設けられた電極部を備える静電吸着機構と、
前記プラズマ発生部および前記静電吸着機構を制御する制御装置と、を具備し、
前記電極部は第1電極および第2電極を備え、
前記静電吸着機構は、前記第1電極および前記第2電極にそれぞれ極性の異なる電圧を印加する双極モードと、前記第1電極および前記第2電極に同じ極性の電圧を印加する単極モードとの、2つの動作モードを備え、
前記制御装置は、
前記静電吸着機構を前記双極モードで動作させて前記ステージに載置された前記搬送キャリアを前記ステージに吸着させてから、前記プラズマ発生部を駆動してプラズマを発生させ、その後、前記静電吸着機構の前記動作モードを前記双極モードから前記単極モードに切り替えるように制御する、プラズマ処理装置。 - 前記制御装置は、前記静電吸着機構の前記動作モードを前記双極モードから前記単極モードに切り替えた後で、前記第1電極および前記第2電極に印加する電圧の絶対値を増加させるように前記静電吸着機構を制御する、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
- 基板が保持された搬送キャリアを、プラズマ処理装置に備えられた冷却可能なステージに搭載して、前記基板にプラズマ処理を行うプラズマ処理方法であって、
前記搬送キャリアは、保持シートと前記保持シートの外周部に配置されるフレームとを備え、
前記基板は、前記保持シートに保持されており、
前記ステージ上の搭載位置に前記搬送キャリアを搭載する工程と、
前記ステージの内部に設けられる静電吸着機構の電極部に電圧を印加する工程と、
プラズマにより、前記基板をエッチングする工程と、を具備し、
前記電極部に電圧を印加する工程は、
前記電極部の第1電極および第2電極にそれぞれ極性の異なる電圧を印加する双極モードで開始され、
前記基板をエッチングする工程は、
前記プラズマが発生している状態で、前記電極部の動作モードを、前記双極モードから前記第1電極および前記第2電極に同じ極性の電圧を印加する単極モードに切り替える操作を含む、プラズマ処理方法。 - 前記基板をエッチングする工程が、
前記動作モードを前記単極モードに切り替える操作を行ってから、前記第1電極および前記第2電極に印加する電圧の絶対値を増加させる操作を含む、請求項3に記載のプラズマ処理方法。
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JPH09167794A (ja) * | 1995-12-15 | 1997-06-24 | Sony Corp | 静電チャックおよびプラズマ処理方法 |
JP2014220410A (ja) * | 2013-05-09 | 2014-11-20 | パナソニック株式会社 | プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 |
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