JP2019186152A - 燃料電池システム - Google Patents

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孝宏 梅原
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Abstract

【課題】従来の燃料電池システムでは、燃料電池システムにおいて短絡故障が発生した場合にモータを駆動できなくなる問題があった。【解決手段】本発明の燃料電池システムは、燃料電池と、燃料電池出力電圧VFCを昇圧して第1のモータ駆動電圧FVHを生成する第1の直流電圧コンバータと、ヒューズを含む二次電池と、第2のモータ駆動電圧VHと二次電池の出力電圧との間の電圧変換を行う第2の直流電圧コンバータと、第1の直流電圧コンバータと第2の直流電圧コンバータとの間に設けられる燃料電池リレースイッチと、燃料電池リレースイッチの開閉状態を制御する制御回路と、を有し、制御回路は、燃料電池出力電圧VFC、第1のモータ駆動電圧FVH及び第2のモータ駆動電圧VHのうち第1のモータ駆動電圧FVHを含む少なくとも2つが電圧毎に設定された判定閾値以下となったことに応じて、燃料電池リレースイッチをオン状からオフ状態に切り替える。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池と二次電池とを有し、これら2つの電源を連携させてモータに電力を供給する燃料電池システムに関する。
燃料電池を搭載する車両では、燃料電池で発電された電力を用いて走行用モータを駆動する。しかしながら、燃料電池の発電量は、モータの消費電力の急激変動には追従できない。そこで、燃料電池を搭載する車両では、燃料電池を補完する二次電池を搭載し、燃料電池の発電電力の余剰分を二次電池に充電し、かつ、燃料電池の発電電力が不足した場合には二次電池から不足した電力を供給する。このような燃料電池システムに関する技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の燃料電池システムは、燃料電池と、前記燃料電池が出力する電圧を昇圧させ、第1のコンデンサを有する昇圧コンバータと、第2のコンデンサを有するパワーコントロールユニットと、前記昇圧コンバータと前記パワーコントロールユニットと間に配置されるリレー回路であって、第1メインリレーと、前記第1メインリレーと対をなす第2メインリレーと、前記第2メインリレーに並列に接続されるプリチャージリレーと、前記プリチャージリレーと直列に接続される制限抵抗と、を有するリレー回路と、検出された前記第1のコンデンサの電位を用いて、前記第1メインリレーの溶着を検出する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記燃料電池システムの起動時に、前記燃料電池システムの起動と終了とが所定の時間以内に所定の回数以上行なわれていた場合に、前記第1メインリレーを開いて、前記プリチャージリレーを開いた状態から閉じた状態へと変化させた後に、前記第1のコンデンサの電位が予め設定された所定の電位以下に変化した場合、前記第1メインリレーの溶着を検出する。
特開2017−130293号公報
しかしながら、特許文献1の昇圧コンバータに相当する部分で短絡故障が発生した場合において、昇圧コンバータとパワーコントロールユニットとを接続するリレー回路が導通した状態であると、パワーコントロールユニット側から短絡故障箇所に電流が流れ、パワーコントロールユニットがモータを駆動できない問題が発生する。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、燃料電池の出力電圧を昇圧する昇圧コンバータで短絡故障が発生した場合においても、モータの制御を継続可能とすることを目的とするものである。
本発明にかかる燃料電池システムの一態様は、燃料電池と、前記燃料電池の出力電圧である燃料電池出力電圧を昇圧してモータに供給する第1のモータ駆動電圧を生成する第1の直流電圧コンバータと、入出力電流を所定量以下に制限するヒューズと、を含む二次電池と、前記モータに供給する第2のモータ駆動電圧と前記二次電池の出力電圧との間の電圧変換と、前記二次電池の充放電を行う第2の直流電圧コンバータと、前記第1の直流電圧コンバータが前記第1のモータ駆動電圧を出力する第1の出力端と前記第2の直流電圧コンバータが前記第2のモータ駆動電圧を出力する第2の出力端との間に設けられる燃料電池リレースイッチと、前記燃料電池リレースイッチの開閉状態を制御する制御回路と、を有し、前記制御回路は、前記燃料電池出力電圧、前記第1のモータ駆動電圧及び前記第2のモータ駆動電圧のうち前記第1のモータ駆動電圧を含む少なくとも2つが電圧毎に設定された判定閾値以下となったことに応じて、前記燃料電池リレースイッチをオン状態からオフ状態に切り替える。
本発明にかかる燃料電池システムによれば、燃料電池の出力電圧を昇圧する第1の直流電圧コンバータにおける短絡故障が検出された場合には、燃料電池リレースイッチをオン状態からオフ状態に切り替えて二次電池から第1の直流電圧コンバータへの電流の流出を防止して、第1の直流電圧コンバータを切り離してモータの制御を継続することができる。
本発明により、燃料電池の出力電圧を昇圧する昇圧コンバータで短絡故障が発生した場合においても、モータの制御を継続可能とする燃料電池システムを提供することができる。
実施の形態1にかかる燃料電池システムのブロック図である。 実施の形態1にかかる燃料電池システムの異常検出処理を説明するフローチャートである。 実施の形態2にかかる燃料電池システムのブロック図である。 実施の形態2にかかる燃料電池システムの異常検出処理を説明するフローチャートである。 実施の形態3にかかる燃料電池システムのブロック図である。 実施の形態3にかかる燃料電池システムの異常検出処理を説明するフローチャートである。
説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、その他の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
実施の形態1
まず、図1に実施の形態1にかかる燃料電池システム1のブロック図を示す。図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池(例えば、燃料電池スタック10)、第1の直流電圧コンバータ11、燃料電池リレー回路12、第2の直流電圧コンバータ13、システムメインリレー回路14、二次電池15、制御回路(例えば、システム制御ECU(Electric Control Unit))16、モータ17を有する。
燃料電池スタック10は、直列接続された複数の燃料電池セル21を含む。燃料電池スタック10が出力する電圧を以下では燃料電池出力電圧VFCと称す。第1の直流電圧コンバータ11は、燃料電池スタック10の出力電圧である燃料電池出力電圧VFCを昇圧してモータ17に供給する第1のモータ駆動電圧FVHを生成する。第2の直流電圧コンバータ13は、モータ17に供給する第2のモータ駆動電圧VHと二次電池15の出力電圧との間の電圧変換と、二次電池15の充放電を行う。二次電池15は、例えば、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等を電池セル26とし、この電池セル26を複数個直列接続したものである。この二次電池15は、入出力電流を所定量以下に制限するヒューズを含む。燃料電池リレー回路12は、第1の直流電圧コンバータ11が第1のモータ駆動電圧FVHを出力する第1の出力端と第2の直流電圧コンバータ13が第2のモータ駆動電圧VHを出力する第2の出力端との間に設けられる。また、図1に示す例では、第2の直流電圧コンバータ13と二次電池15との間にシステムメインリレー回路14が設けられる。システム制御ECU16は、燃料電池リレー回路12及びシステムメインリレー回路14の開閉状態を制御する。
ここで、実施の形態1にかかる燃料電池システム1では、システム制御ECU16が、燃料電池出力電圧VFC、第1のモータ駆動電圧FVH及び第2のモータ駆動電圧VHのうち前記第1のモータ駆動電圧を含む少なくとも2つが電圧毎に設定された判定閾値以下となったことに応じて、燃料電池リレー回路12をオン状態からオフ状態に切り替える。以下では、これら構成についてより詳細に説明を行う。
第1の直流電圧コンバータ11は、燃料電池出力電圧VFCを昇圧して第1のモータ駆動電圧FVHを出力する。この第1のモータ駆動電圧FVHは、燃料電池リレー回路12及び第2の直流電圧コンバータ13を介してモータ17に与えられる。
第1の直流電圧コンバータ11は、インダクタL1、スイッチングトランジスタTr1、ダイオードD0、D1、コンデンサC1を有する。インダクタL1の一端は、燃料電池スタック10の正極端子に接続される。スイッチングトランジスタTr1は、コレクタがインダクタL1の他端に接続され、エミッタが燃料電池スタック10の負極端子に接続される。スイッチングトランジスタTr1のベースにはスイッチング制御信号(不図示)が与えられる。ダイオードD1は、アノードがスイッチングトランジスタTr1のエミッタに接続され、カソードがスイッチングトランジスタTr1のコレクタに接続される。ダイオードD0は、アノードがインダクタL1の他端及びスイッチングトランジスタTr1のコレクタと接続される。コンデンサC1は、一端がダイオードD0のカソードに接続され、他端が燃料電池スタック10の負極端子に接続される。コンデンサC1の両端の電圧差が第1のモータ駆動電圧FVHとなる。図1に示す例では、コンデンサC1と並列に電圧測定回路VM1を設けることで、この第1のモータ駆動電圧FVHの電圧値を測定して、測定した第1のモータ駆動電圧FVHの電圧値をシステム制御ECU16に与える。また、第1の直流電圧コンバータ11では、コンデンサC1の両端が1対となり、第1のモータ駆動電圧FVHが生成される第1の出力端となる。
燃料電池リレー回路12は、燃料電池リレースイッチ22と燃料電池リレースイッチ23が1対のスイッチとして設けられる。燃料電池リレースイッチ22は、第1の直流電圧コンバータ11の第1の出力端の高電圧側配線と、第2の直流電圧コンバータ13の第2の出力端の高電圧側配線との間に設けられる。燃料電池リレースイッチ23は、第1の直流電圧コンバータ11の第1の出力端の低電圧側配線と、第2の直流電圧コンバータ13の第2の出力端の低電圧側配線との間に設けられる。なお、第2の直流電圧コンバータ13の第2の出力端は、コンデンサC2の両端に接続される配線がこれに該当する。
第2の直流電圧コンバータ13は、第2の出力端となる配線のうち燃料電池リレースイッチ22に接続される配線を高電圧側配線とし、燃料電池リレースイッチ23に接続される側の配線を低電圧側配線とする。第2の直流電圧コンバータ13は、コンデンサC2、スイッチングトランジスタTr2、スイッチングトランジスタTr3、ダイオードD2、D3、インダクタL2、コンデンサC3を有する。
コンデンサC2は、高電圧側配線と低電圧側配線との間に接続される。このコンデンサC2に並列に接続されるように電圧測定回路VM2が設けられる。電圧測定回路VM2は、コンデンサC2の両端に生じる電圧差を第2のモータ駆動電圧VHとして測定し、第2のモータ駆動電圧VHをシステム制御ECU16に与える。
スイッチングトランジスタTr1は、コレクタが高電圧側配線に接続され、エミッタがスイッチングトランジスタTr3のコレクタに接続される。スイッチングトランジスタTr3のエミッタは低電圧側配線に接続される。ダイオードD2は、アノードがスイッチングトランジスタTr2のエミッタに接続され、カソードがスイッチングトランジスタTr2のコレクタに接続される。ダイオードD3は、アノードがスイッチングトランジスタTr3のエミッタに接続され、カソードがスイッチングトランジスタTr3のコレクタに接続される。スイッチングトランジスタTr2のエミッタとスイッチングトランジスタTr3のコレクタを接続する配線にはインダクタL2の一端が接続される。インダクタL2の他端と低電圧側配線との間にコンデンサC3が接続される。なお、コンデンサC3の両端の電圧は、二次電池15の充放電電圧に適合する電圧である。
システムメインリレー回路14は、システムメインリレースイッチ24とシステムメインリレースイッチ25とが1対のスイッチとして設けられる。システムメインリレースイッチ24は、インダクタL1の他端と二次電池15の正極端子との間に設けられる。システムメインリレースイッチ25は、第2の直流電圧コンバータ13の低電圧側配線と二次電池15の負極端子との間に設けられる。
二次電池15は、例えば、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等を電池セル26とし、この電池セル26を複数個直列接続したものである。この二次電池15は、入出力電流を所定量以下に制限するヒューズを含む。
システム制御ECU16は、例えば、プログラムを実行可能な演算部を含むマイクロコントローラである。実施の形態1にかかるシステム制御ECU16は、第1のモータ駆動電圧FVH、第2のモータ駆動電圧VHを取得して、燃料電池システム1の異常を検出した場合には燃料電池リレー回路12に含まれる燃料電池リレースイッチ22、23をオン状態からオフ状態に切り替える。また、システム制御ECU16は、異常が検出されていない状態でモータ17を駆動している場合には、燃料電池リレースイッチ22、23及びシステムメインリレースイッチ24、25をオン状態に維持する。なお、システム制御ECU16は、燃料電池リレー制御信号CNT_FCRにより燃料電池リレースイッチ22、23の開閉状態を切り替え、システムメインリレー制御信号CNT_SMRによりシステムメインリレースイッチ24、25の開閉状態を切り替える。
続いて、実施の形態1にかかる燃料電池システム1の動作について説明する。実施の形態1にかかる燃料電池システム1では、モータ17を駆動する通常動作状態においては、システム制御ECU16が燃料電池リレー回路12及びシステムメインリレー回路14をオン状態として、燃料電池スタック10と二次電池15とを用いたモータ17への電力供給を行う。
一方、実施の形態1にあかる燃料電池システム1は、第1の直流電圧コンバータ11内で高電圧側配線と低電圧側配線とが短絡する短絡故障が発生した場合には、燃料電池リレー回路12をオン状態からオフ状態に切り替えると共に、システムメインリレー回路14はオン状態のまま維持する異常検出処理を行う。ここで、短絡故障の例としては、高電圧側配線と低電圧配線となるバスバー間に導電物質が接触する、コンデンサC1が短絡する、ダイオードD0及びスイッチングトランジスタTr1の両方が故障する等が考えられる。また、このような短絡故障が発生した場合、二次電池15から大きな電流が出力され、二次電池15内のヒューズ27が切断してしまうと、その後ヒューズ27を交換しなければ二次電池15を使うことができない問題が発生する。
ここで、上記リレースイッチの制御は、システム制御ECU16が行う。ここでは、本発明にかかる燃料電池システム1で特徴的な故障検出処理について、以下で詳細に説明する。そこで、図2に実施の形態1にかかる燃料電池システムの異常検出処理を説明するフローチャートを示す。なお、図2に示す異常検出処理は、システム制御ECU16が所定の時間間隔で繰り返し実行する処理である。また、図2に示す処理は、1つと態様として、システム制御ECU16で実行されるプログラムにより主に実現されるものである。
図2に示すように、実施の形態1にかかるシステム制御ECU16は、異常検出処理を開始すると、まず、燃料電池リレー回路12が導通した状態であるか否か、及び燃料電池リレースイッチ22が導通した状態であるか否かを確認する(ステップS10、S11)。このステップS10、S11において、リレー回路の何れか一方がオフ状態であれば、システム制御ECU16は、モータ17への電力供給を停止した状態となる通常動作を継続する(ステップS17)。
ステップS10、S11において、燃料電池リレー回路12及びシステムメインリレー回路14が両方とも導通した状態であることが確認されたら、第1のモータ駆動電圧FVHが予め設定した第1の判定閾値VTH1以上である判断された場合(ステップS12のNOの枝)は、システム制御ECU16がモータ17への電力供給を行っている状態となる通常動作を継続する(ステップS17)。一方、ステップS12の判断において第1のモータ駆動電圧FVHが第1の判定閾値VTH1よりも小さいと判断された場合(ステップS12のYESの枝)、システム制御ECU16は、ステップS13の判断処理を行う。
ステップS13では、第2のモータ駆動電圧VHと第2の判定閾値VTH2との大小比較を行う。システム制御ECU16は、ステップS13において、第2のモータ駆動電圧VHが第2の判定閾値VHT2以上であると判断された場合(ステップS13のNOの枝)は、システム制御ECU16がモータ17への電力供給を行っている状態となる通常動作を継続する(ステップS17)。一方、ステップS13の判断において第2のモータ駆動電圧VHが第2の判定閾値VTH2よりも小さいと判断された場合(ステップS13のYESの枝)、システム制御ECU16は、第1の直流電圧コンバータ11において短絡が発生したと判断する(ステップS14)。このステップS14の後、システム制御ECU16は、燃料電池リレー回路12をオン状態からオフ状態に切り替え(ステップS15)、燃料電池システム1を二次電池15からの電力供給のみでモータ17を動作させる退避走行状態とする(ステップS16)。このステップS10からステップS17までの処理が完了したことに応じてシステム制御ECU16は1サイクル分の異常判断処理を終了させる。
上記説明より、実施の形態1にかかる燃料電池システム1では、燃料電池リレー回路12を挟んだ2つの点の電圧(例えば、第1のモータ駆動電圧FVH及び第2のモータ駆動電圧VH)が共に判定閾値よりも低下したことを検出する。そして、この電圧変化の検出に応じてシステム制御ECU16が、第1の直流電圧コンバータ11において短絡が発生していると判断して、燃料電池リレー回路12をオフ状態として、第2の直流電圧コンバータ13から燃料電池スタック10及び第1の直流電圧コンバータ11を切り離す。これにより、実施の形態1にかかる燃料電池システム1は、第1の直流電圧コンバータ11において短絡故障が発生した場合においても、第2の直流電圧コンバータ13及び二次電池15を用いたモータ17を駆動して、車両を退避走行状態に移行させることができる。
ここで、実施の形態1にかかる燃料電池システム1では、互いに関連する2つの電圧を2つの電圧測定回路により計測する。これにより、実施の形態1にかかる燃料電池システム1では、一方の電圧測定回路が故障した場合においても一方の電圧測定回路による検出結果に基づき短絡故障がないことを確認できるため、電圧検出回路の故障に起因する誤検出を防止することができる。
また、第1のモータ駆動電圧FVHと第2のモータ駆動電圧VHは、共にスイッチングレギュレータ回路により生成される電圧であるため所定の電圧変動が生じる。そのため、第1のモータ駆動電圧FVHと第2のモータ駆動電圧VHのいずれか一方のみで第1の直流電圧コンバータ11内の短絡を検出した場合、誤検出が発生する可能性がある。しかしながら、実施の形態1にかかる燃料電池システム1では、第1のモータ駆動電圧FVHと第2のモータ駆動電圧VHの2つの電圧の両方の低下を検出することで、上記のような誤検出の可能性を低下させることができる。
また、実施の形態1にかかる燃料電池システム1では、第1の直流電圧コンバータ11内の短絡箇所に二次電池15が過剰電流を出力し、ヒューズ27が切断される前に過剰電流を止めることができる。これにより、実施の形態1にかかる燃料電池システム1では、二次電池15の継続した利用可能状態を維持して退避走行を可能とする。
なお、第1の判定閾値VTH1は、異常が無いときに想定される第1のモータ駆動電圧FVHとし、第2の判定閾値VHT2は、異常が無いときに想定される第2のモータ駆動電圧VHとすることで、判定精度を向上させることができる。
実施の形態2
実施の形態2では、システム制御ECU16における異常検出処理の別の例について説明する。なお、実施の形態2にかかる異常検出処理では、異常の検出に用いる値が異なるため、図1で示した燃料電池システム1とは異なる計測回路が用いられる。そこで、図3に実施の形態2にかかる燃料電池システム2のブロック図を示す。なお、実施の形態2の説明では、実施の形態1と同じ構成要素については実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
図3に示すように、実施の形態2にかかる燃料電池システム2では、電圧測定回路VM2が削除され、電圧測定回路VM3が追加されている。電圧測定回路VM3は、燃料電池スタック10の正極端子と負極端子との間の電圧差を燃料電池出力電圧VFCとして検出して、検出した燃料電池出力電圧VFCをシステム制御ECU16に与える。
続いて、実施の形態2にかかる異常検出処理について説明する。そこで、図4に実施の形態2にかかる燃料電池システムの異常検出処理を説明するフローチャートを示す。図4に示すように、実施の形態2にかかる燃料電池システム2における異常検出処理では、システム制御ECU16が図2のステップS10、S13の処理に代えて、ステップS20、S23の処理を行う。ステップS20では、システム制御ECU16は、燃料電池スタック10への燃料の供給の有無を判断する。そして、システム制御ECU16は、ステップS20において燃料電池スタック10への燃料供給があると判断した場合には、燃料電池リレースイッチ22が導通した状態であるか否かを判断するステップS11の処理を行う。一方、システム制御ECU16は、ステップS20において燃料電池スタック10への燃料供給がないと判断した場合には、システム制御ECU16は、モータ17への電力供給を停止した状態となる通常動作を継続する(ステップS17)。
また、ステップS23の処理では、システム制御ECU16は、燃料電池出力電圧VFCと第3の判定閾値VTH3との大小比較を行う。システム制御ECU16は、ステップS23において、燃料電池出力電圧VFCが第3判定閾値VHT3以上であると判断された場合(ステップS23のNOの枝)は、システム制御ECU16がモータ17への電力供給を行っている状態となる通常動作を継続する(ステップS17)。一方、ステップS23の判断において燃料電池出力電圧VFCが第3の判定閾値VTH3よりも小さいと判断された場合(ステップS23のYESの枝)、システム制御ECU16は、第1の直流電圧コンバータ11において短絡が発生したと判断する(ステップS14)。
上記説明より、実施の形態2にかかる燃料電池システム2においても、燃料電池スタック10の出力電圧である燃料電池出力電圧VFCと第1の直流電圧コンバータ11の出力電圧である第1のモータ駆動電圧FVHとの2つの電圧に基づき第1の直流電圧コンバータ11内の短絡故障を検出する。これにより、実施の形態2にかかる燃料電池システム2においても高い精度の故障検出及び通常走行から退避走行への移行を行うことが可能になる。
実施の形態3
実施の形態3では、システム制御ECU16における異常検出処理の別の例について説明する。なお、実施の形態3にかかる異常検出処理では、異常の検出に用いる値が異なるため、図1で示した燃料電池システム1とは異なる計測回路が用いられる。そこで、図5に実施の形態3にかかる燃料電池システム3のブロック図を示す。なお、実施の形態3の説明では、実施の形態1と同じ構成要素については実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、実施の形態3にかかる燃料電池システム3では、電流測定回路IM1、IM2が追加されている。電流測定回路IM1は、インダクタL1の他端と、ダイオードD0のアノード及びスイッチングトランジスタTr1のコレクタと、の間に設けられる。電流測定回路IM1は、燃料電池スタック10から出力される燃料電池出力電流IFCを計測して、計測した電流値を燃料電池出力電流IFCとしてシステム制御ECU16に与える。電流測定回路IM2は、二次電池15の正極端子に接続される高電圧側配線に挿入される。電流測定回路IM2は、二次電池15のバッテリ出力電流IBATを計測して、計測した電流値をバッテリ出力電流IBATとしてシステム制御ECU16に与える。
続いて、実施の形態3にかかる異常検出処理について説明する。そこで、図6に実施の形態3にかかる燃料電池システム3の異常検出処理を説明するフローチャートを示す。図6に示すように、実施の形態3にかかる燃料電池システム3における異常検出処理では、システム制御ECU16が、図2のステップS10、S11の処理に代えて、ステップS30の処理を行う。ステップS30では、システム制御ECU16は、燃料電池出力電流IFCが予め設定された第4の判定閾値(例えば、過電流閾値ITH1)以上であるか否か、及び、バッテリ出力電流IBATが予め設定された第5の判定閾値(例えば、過電流閾値ITH2)以上であるか否かを確認する。このステップS30の確認処理において、燃料電池出力電流IFC及びバッテリ出力電流IBATの少なくとも何れか一方が判定閾値以上である場合、第1の直流電圧コンバータ11内で過電流状態の原因となる短絡が生じている可能性がある。そこで、実施の形態3にかかるシステム制御ECU16は、ステップS30で燃料電池出力電流IFCとバッテリ出力電流IBATの少なくとも一方で過電流状態が発生していることが確認出来たら、ステップS12以降で更に短絡の発生の有無を確認する。一方、実施の形態3にかかるシステム制御ECU16は、ステップS30において過電流状態は発生していないと判断した場合には、モータ17の通常動作を継続する(ステップS17)。
上記説明より、実施の形態3にかかる燃料電池システム3では、過電流状態の発生の有無により短絡発生の可能性判断を行う。そして、実施の形態3では、このような判断を行った後に、第1の直流電圧コンバータ11の出力電圧である第1のモータ駆動電圧FVHと第2の直流電圧コンバータ13の第2のモータ駆動電圧VHとの2つの電圧に基づき第1の直流電圧コンバータ11内の短絡故障を検出する。これにより、実施の形態3にかかる燃料電池システム3においても高い精度の故障検出及び通常走行から退避走行への移行を行うことが可能になる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1〜3 燃料電池システム
10 燃料電池スタック
11 第1の直流電圧コンバータ
12 燃料電池リレー回路
13 第2の直流電圧コンバータ
14 システムメインリレー回路
15 二次電池
16 システム制御ECU
17 モータ
21 燃料電池セル
22,23 燃料電池リレースイッチ
24,25 システムメインリレースイッチ
26 二次電池セル
27 ヒューズ
L1,L2 インダクタ
C1〜C3 コンデンサ
Tr1〜Tr3 スイッチングトランジスタ
D0〜D3 ダイオード
VM1〜VM3 電圧測定回路
CNT_FCR 燃料電池リレー制御信号
CNT_SMR システムメインリレー制御信号
FVH 第1のモータ駆動電圧
VH 第2のモータ駆動電圧
VFC 燃料電池出力電圧
IFC 燃料電池出力電流
IBAT バッテリ出力電流

Claims (1)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池の出力電圧である燃料電池出力電圧を昇圧してモータに供給する第1のモータ駆動電圧を生成する第1の直流電圧コンバータと、
    入出力電流を所定量以下に制限するヒューズを含む二次電池と、
    前記モータに供給する第2のモータ駆動電圧と前記二次電池の出力電圧との間の電圧変換と、前記二次電池の充放電を行う第2の直流電圧コンバータと、
    前記第1の直流電圧コンバータが前記第1のモータ駆動電圧を出力する第1の出力端と前記第2の直流電圧コンバータが前記第2のモータ駆動電圧を出力する第2の出力端との間に設けられる燃料電池リレースイッチと、
    前記燃料電池リレースイッチの開閉状態を制御する制御回路と、を有し、
    前記制御回路は、前記燃料電池出力電圧、前記第1のモータ駆動電圧及び前記第2のモータ駆動電圧のうち前記第1のモータ駆動電圧を含む少なくとも2つが電圧毎に設定された判定閾値以下となったことに応じて、前記燃料電池リレースイッチをオン状態からオフ状態に切り替える燃料電池システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022219684A1 (ja) * 2021-04-12 2022-10-20 日本電信電話株式会社 情報処理装置、短絡判定方法およびプログラム

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