JP2019184982A - 定着装置、画像形成装置およびヒーター制御方法 - Google Patents

定着装置、画像形成装置およびヒーター制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱部材における異なる部分を加熱する複数のヒーターの発熱を単一の温度センサーで高精度に制御する。【解決手段】加熱部材としての定着ローラー22と、発熱領域が通紙領域P0の中央領域P1に対応する位置に配置されたメインヒーター25と、発熱領域が通紙領域P0の左端側領域P2に対応する位置および右端側領域P3に対応する位置にそれぞれ配置されたサブヒーター27と、定着ローラー22の左端側部分に対応する位置に配置された温度センサー30と、温度センサー30により検出された温度と温度基準値との差に基づいてメインヒーター25およびサブヒーター27の発熱を制御するヒーター制御部31とを備え、ヒーター制御部31は、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量に応じて温度基準値を補正する。【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置、画像形成装置、および定着装置のヒーター制御方法に関する。
画像形成装置における定着装置は、定着ローラー(または定着ベルト)および加圧ローラーにより、用紙上のトナー像を加熱かつ加圧し、当該トナー像を用紙に定着させる。定着装置は、熱源として例えばハロゲンヒーターを有し、ハロゲンヒーターから発せられた熱を定着ローラーを介して用紙上のトナー像に伝え、当該トナー像を形成しているトナーを溶融させる。また、定着装置は、ハロゲンヒーターまたは定着ローラーの周囲の温度を検出する温度センサーを有し、この温度センサーにより検出された温度に基づいてハロゲンヒーターの発熱を制御し、定着ローラーの表面温度をトナー像の定着に適切な温度に保持する。具体的には、非接触の温度センサーによりハロゲンヒーターの周囲の温度を検出してハロゲンヒーターの発熱を制御する構成を有する定着装置の場合、ハロゲンヒーターの外周側において通紙領域の中央部に対応する位置に温度センサーを配置し、ハロゲンヒーターの発熱により定着ローラーの表面温度がトナー像の定着に適切な温度となったときに温度センサーにより検出された温度の値を温度基準値として事前に設定しておく。そして、この温度基準値を目標値としてハロゲンヒーターの発熱を制御する。
また、定着装置の中には、定着ローラーに熱を加える領域を用紙サイズに応じて切り換える構成を備えたものがある(例えば下記の特許文献1を参照)。このような定着装置は、定着ローラーにおいて通紙領域のうちの中央領域に対応する部分のみに熱を加えるメインヒーターと、定着ローラーにおいて通紙領域のうちの両端側領域に対応する部分のみに熱を加えるサブヒーターとを備えている。画像形成装置においてサイズの小さい用紙への印刷が行われているときには、メインヒーターのみを発熱させ、定着ローラーにおいて、通紙領域のうち、サイズの小さい用紙が通る中央領域に対応する部分のみに熱を加える。これにより、定着ローラーにおいて、通紙領域の両端側領域(すなわち、サイズの小さい用紙が通らない領域)に対応する部分に長時間に亘り熱が加えられることによって当該部分の温度が過剰に上昇することを防ぐことができる。また、サイズの大きい用紙への印刷が行われているときには、メインヒーターおよびサブヒーターをそれぞれ発熱させ、定着ローラーにおいて、通紙領域のうち、サイズの大きい用紙が通る中央領域および両端側領域に対応する部分に熱を加える。
また、このようなメインヒーターおよびサブヒーターを有する定着装置は、メインヒーターの周囲の温度を検出する温度センサーと、サブヒーターの周囲の温度を検出する温度センサーとの2つの温度センサーを有している。そして、メインヒーター用の温度センサーは、メインヒーターの外周側において通紙領域の中央部に対応する位置に配置され、サブヒーター用の温度センサーは、サブヒーターの外周側において通紙領域のいずれか一方の端側に対応する位置に配置されている(例えば、特許文献1の図1を参照)。サイズの小さい用紙への印刷が行われているときには、メインヒーター用の温度センサーにより検出された温度に基づいてメインヒーターの発熱を制御し、定着ローラーにおいて通紙領域の中央領域に対応する部分の表面温度をトナー像の定着に適切な温度に保持する。また、サイズの大きい用紙への印刷が行われているときには、メインヒーター用およびサブヒーター用の2つの温度センサーによりそれぞれ検出された温度に基づいてメインヒーターおよびサブヒーターの発熱をそれぞれ制御し、定着ローラーにおいて通紙領域の中央領域および両端側領域(つまり通紙領域全域)に対応する部分の表面温度をトナー像の定着に適切な温度に保持する。
特開平8−110731号公報
ところで、上述したようなメインヒーターおよびサブヒーターを有する定着装置において、メインヒーターおよびサブヒーターの双方の発熱の制御を単一の温度センサーにより行うことで、定着装置の部品点数を削減することができ、製造コストを低減することができる。そこで、定着ローラーの内側にメインヒーターとサブヒーターとが並んで配置された構造において、これらのヒーターの外周側であって通紙領域のいずれか一方の端側に対応する位置に単一の温度センサーを配置し、この温度センサーによりメインヒーターおよびサブヒーターのそれぞれの発熱を制御する方法が検討されている。
この方法には次のような問題がある。すなわち、この方法においては、温度センサーが通紙領域のいずれか一方の端側に対応する位置に配置され、メインヒーターの発熱領域(例えばハロゲンヒーターのフィラメントが配置されている領域)が通紙領域の中央領域に対応する位置に配置される。このように、温度センサーの位置がメインヒーターの発熱領域と対向しておらず、両者がメインヒーターの長さ方向(定着ローラーの軸方向)において互いに離れている。また、ハロゲンヒーターの発熱領域には、例えばハロゲンヒーターの製造上の誤差等により、ハロゲンヒーターの長さ方向にばらつきがあることがある。以上の結果、メインヒーターの発熱領域のばらつきにより、メインヒーターの発熱領域の位置が設計上の位置よりも温度センサーに接近している場合には、定着ローラーにおいて通紙領域の中央領域に対応する部分の表面温度がトナー像の定着に適切な温度に達していないにも拘わらず、温度センサーにより検出された温度が予め設定された温度基準値を上回り、メインヒーターの発熱を減少または停止させる制御が行われてしまうことがある。また、メインヒーターの発熱領域のばらつきにより、メインヒーターの発熱領域の位置が設計上の位置よりも温度センサーから離れている場合には、定着ローラーにおいて通紙領域の中央領域に対応する部分の表面温度がトナー像の定着に適切な温度を超えているにも拘わらず、温度センサーにより検出された温度が予め設定された温度基準値に届かず、メインヒーターの発熱を増加させる制御が行われてしまうことがある。このように、上記方法によると、メインヒーターの発熱制御の精度が低下するおそれがある。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、定着ローラー等の加熱部材における異なる部分を加熱する複数のヒーターの発熱を単一の温度センサーで高精度に制御することができる定着装置、画像形成装置およびヒーター制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の定着装置は、一方向に伸長し、記録体上のトナー像を前記記録体に定着させるために前記トナー像を加熱する加熱部材と、前記加熱部材を加熱する発熱領域が前記加熱部材の伸長方向中央部に対応する位置に配置された第1のヒーターと、前記加熱部材を加熱する発熱領域が前記加熱部材の伸長方向両端側の部分に対応する位置にそれぞれ配置された第2のヒーターと、前記加熱部材の伸長方向一端側の部分に対応する位置に配置され、前記第1のヒーターおよび前記第2のヒーターの周囲の温度を検出する温度センサーと、前記温度センサーにより検出された温度と温度基準値との差に基づいて、前記加熱部材の温度が所定の温度分布となるように前記第1のヒーターおよび前記第2のヒーターのそれぞれの発熱を制御するヒーター制御部とを備え、前記ヒーター制御部は、前記第1のヒーターの前記発熱領域の前記加熱部材の伸長方向におけるずれに応じて前記温度基準値を補正することを特徴とする。
また、上記本発明の定着装置において、前記ヒーター制御部は、前記第1のヒーターの前記発熱領域が基準位置よりも前記加熱部材の伸長方向一端側にずれている場合には前記温度基準値を増加させ、前記第1のヒーターの前記発熱領域が前記基準位置よりも前記加熱部材の伸長方向他端側にずれている場合には前記温度基準値を減少させることとしてもよい。
また、上記本発明の定着装置において、前記第1のヒーターの前記発熱領域が前記基準位置にありかつ前記加熱部材の温度が前記所定の温度分布であるときに前記温度センサーにより検出される温度が温度基準値として記憶され、かつ前記第1のヒーターの前記発熱領域の前記基準位置に対する前記加熱部材の伸長方向におけるずれ量が記憶された記憶部を備え、前記ヒーター制御部は、前記ずれ量に対応する補正値を前記温度基準値に加算することにより前記温度基準値を補正することとしてもよい。
また、上記本発明の定着装置において、前記記憶部には、前記ずれ量と前記温度センサーにより検出される温度の変化量との関係を示すデータまたは数式が記憶され、前記ヒーター制御部は前記データまたは前記数式を用いて前記ずれ量に対応する前記補正値を特定または算出することとしてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、上記本発明の定着装置を備えていることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明のヒーター制御方法は、一方向に伸長し、記録体上のトナー像を前記記録体に定着させるために前記トナー像を加熱する加熱部材と、前記加熱部材を加熱する発熱領域が前記加熱部材の伸長方向中央部に対応する位置に配置された第1のヒーターと、前記加熱部材を加熱する発熱領域が前記加熱部材の伸長方向両端側の部分に対応する位置にそれぞれ配置された第2のヒーターと、前記加熱部材の伸長方向一端側の部分に対応する位置に配置され、前記第1のヒーターおよび前記第2のヒーターの周囲の温度を検出する温度センサーと、前記温度センサーにより検出された温度と温度基準値との差に基づいて、前記加熱部材の温度が所定の温度分布となるように前記第1のヒーターおよび前記第2のヒーターのそれぞれの発熱を制御するヒーター制御部と、記憶部とを備えた定着装置における前記第1のヒーターおよび前記第2のヒーターの制御方法であって、前記第1のヒーターの配光分布を測定することにより、前記第1のヒーターの前記発熱領域の前記加熱部材の伸長方向におけるずれ量を特定するずれ量特定工程と、前記ずれ量特定工程において特定された前記ずれ量を前記記憶部に記憶する記憶工程と、前記ヒーター制御部が、前記記憶工程において前記記憶部に記憶された前記ずれ量に対応する補正値を特定または算出し、当該補正値により前記温度基準値を補正する補正工程と、前記ヒーター制御部が、前記温度センサーにより検出された温度と、前記補正工程により補正された温度基準値との差に基づいて前記第1のヒーターおよび前記第2のヒーターのそれぞれの発熱を制御する制御工程とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、定着ローラー等の加熱部材における異なる部分を加熱する複数のヒーターの発熱を単一の温度センサーで高精度に制御することができる。
本発明の実施形態の画像形成装置を示す説明図である。 本発明の実施形態の定着装置を示す説明図である。 本発明の実施形態の定着装置におけるメインヒーターおよびサブヒーターの制御に関する構成を示す説明図である。 本発明の実施形態の定着装置において各ヒーターの発熱分布等を示す特性線図である。 本発明の実施形態の定着装置においてメインヒーターの発熱領域がずれたときのメインヒーターの発熱分布の変動を示す特性線図である。 本発明の実施形態の定着装置において、メインヒーターの発熱領域のずれ量と温度センサーにより検出される温度の変化量との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態のヒーター制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態のヒーター制御方法において、メインヒーターの配光分布を測定する測定装置を示す説明図である。
(画像形成装置)
図1は本発明の実施形態の画像形成装置1を示している。図1中の画像形成装置1は例えばレーザープリンターである。画像形成装置1は、箱状の筐体2を備えている。筐体2の下部には、記録体としての用紙を収容する給紙カセット3が設けられ、筐体2の上部には排紙トレイ4が設けられている。また、筐体2内の上右部に設けられたトナーコンテナ収容部にはトナーコンテナ6が設けられている。トナーコンテナ6内には、現像器12に供給するためのトナーが収容されている。
また、筐体2内には、露光器7および画像形成部8が設けられている。画像形成部8は、感光体ドラム10、帯電器11、現像器12、転写ローラー13およびクリーニング装置14を備えている。帯電器11は感光体ドラム10の表面を帯電させる。露光器7は感光体ドラム10の表面にレーザー光Lを照射し、感光体ドラム10の表面に静電潜像を形成する。現像器12はこの静電潜像に対応するトナー像を感光体ドラム10の表面に形成する。転写ローター13はこのトナー像を用紙上に転写する。クリーニング装置14はトナー像を用紙上に転写した後に感光体ドラム10の表面に残ったトナーを回収する。
また、筐体2内には用紙の搬送経路15が形成されている。搬送経路15には、給紙カセット3に収容された用紙を搬送経路15に導入する給紙部16、トナー像を用紙上に転写する転写部17、およびトナー像が定着された後の用紙を排紙トレイ4へ排紙する排紙部19が設けられている。給紙部16において搬送経路15に導入された用紙は転写部17へ搬送され、転写部17において感光体ドラム10と転写ローラー13との間を通る。これにより、感光体ドラム10の表面に形成されたトナー像が用紙上に転写される。その後、用紙は、搬送経路15において画像形成部8の用紙搬送方向下流側に設けられた後述の定着装置18へ搬送され、定着ローラー22と加圧ローラー23との間を通る。これにより、トナー像が用紙上に定着される。その後、用紙は、排紙部19へ搬送され、排紙トレイ4へ排出される。
(定着装置)
図2は定着装置18を示している。図3は図2中の矢示III−III方向から見た定着ローラー22の断面、定着ローラー22の内側に配置されたメインヒーター25およびサブヒーター27、並びに画像形成装置1において定着装置18から離れた場所に配置されたヒーター制御部31および記憶部32を示している。
図2および図3に示すように、定着装置18は、加熱部材としての定着ローラー22と、加圧ローラー23と、第1のヒーターとしてのメインヒーター25と、第2のヒーターとしてのサブヒーター27と、温度センサー30と、ヒーター制御部31と、記憶部32とを備えている。
定着ローラー22は、用紙上のトナー像を用紙に定着させるためにトナー像を加熱する部材である。加圧ローラー23は、定着ローラー22により加熱されて溶融したトナー像および用紙を加圧する部材である。図2に示すように、定着ローラー22および加圧ローラー23はそれぞれ、それらの軸線が通紙方向Dと直交する方向に伸長する円筒状に形成されている。定着ローラー22の外周面は加圧ローラー23の外周面と接触している。加圧ローラー23は図示しない駆動源により回転する。定着ローラー22は、定着ローラー22の外周面と加圧ローラー23の外周面との接触の摩擦力により、加圧ローラー23の回転に伴って回転する。定着ローラー22と加圧ローラー23とが接触している部分(ニップ部)には、トナー像が形成された用紙が通過する。
また、図3に示すように、定着ローラー22は、通紙領域P0を跨ぐように配置されている。具体的には、定着ローラー22の伸長方向中央部が、通紙領域P0の中央に位置する中央領域P1の中央に対応する位置に配置されている。また、定着ローラー22の伸長方向の左端側部分が、通紙領域P0における左端側に位置する左端側領域P2に対応する位置に配置されている。また、定着ローラー22の伸長方向の右端側部分が、通紙領域P0における右端側に位置する右端側領域P3に対応する位置に配置されている。通紙領域P0は、用紙サイズの最大の用紙が通過する領域である。また、用紙サイズの小さい用紙は、通紙領域P0のうちの中央領域P1を通過する。また、用紙サイズの大きい用紙は、通紙領域P0のうちの中央領域P1、左端側領域P2および右端側領域P3(つまり通紙領域P0の全域)を通過する。図3において、位置aから位置dまでが通紙領域P0であり、位置bから位置cまでが中央領域P1であり、位置aから位置bまでが左端側領域P2であり、位置cから位置dまでが右端側領域P3である。
メインヒーター25およびサブヒーター27は定着ローラー22を加熱する熱源である。メインヒーター25およびサブヒーター27から放射される熱により定着ローラー22が加熱され、定着ローラー22の熱がトナー像に伝わることによりトナー像が加熱される。メインヒーター25およびサブヒーター27は、例えば、ハロゲンヒーターによりそれぞれ形成されている。メインヒーター25およびサブヒーター27はそれぞれ、細長いガラス管内にフィラメントを設け、かつ、このガラス管内に、ハロゲンガスを含む不活性ガスを封入することにより大略構成されている。メインヒーター25およびサブヒーター27は定着ローラー22の内側にそれぞれ配置されている。また、メインヒーター25およびサブヒーター27は、定着ローラー22の伸長方向と同じ方向にそれぞれ伸長し、通紙方向Dの上流側および下流側に互いに隣接して並び、かつ互いに平行に配置されている。
また、図3に示すように、メインヒーター25のフィラメント26は、通紙領域P0のうちの中央領域P1に対応する位置に配置されている。メインヒーター25においてフィラメント26が配置された領域が発熱領域である。また、サブヒーター27のフィラメント28は、通紙領域P0のうちの左端側領域P2に対応する位置および右端側領域P3に対応する位置にそれぞれ配置されている。サブヒーター27においてフィラメント28が配置された領域が発熱領域である。
温度センサー30は、メインヒーター25およびサブヒーター27のそれぞれの周囲の温度を検出する非接触型の温度センサーである。温度センサー30は例えばサーミスタである。温度センサー30は、定着ローラー22の伸長方向の左端側部分または右端側部分に対応する位置に配置されている。本実施形態においては、温度センサー30は、例えば、定着ローラー22の伸長方向の左端側部分の内側であって、メインヒーター25およびサブヒーター27のそれぞれの左端側部分の上方に配置されている。また、温度センサー30は、サブヒーター27における左端側に配置されたフィラメント28と対向している。また、温度センサー30は、メインヒーター25のフィラメント26とは対向しておらず、温度センサー30とメインヒーター25のフィラメント26とは定着ローラー22の伸長方向において互いに離れている。
ヒーター制御部31は、温度センサー30により検出された温度と、後述する温度基準値との差に基づいて、定着ローラー22の表面温度がトナー像の定着に適切な所定の温度分布となるようにメインヒーター25およびサブヒーター27のそれぞれの発熱を制御する機能を有している。ヒーター制御部31は、例えばCPU(中央演算処理装置)等を備えた制御ユニットにより構成することができる。ヒーター制御部31は、専用の制御ユニットにより構成してもよいし、画像形成装置1が有する制御ユニットを利用して構成してもよい。
記憶部32は例えば半導体メモリにより構成され、例えば上記制御ユニット内に設けられている。画像形成装置1の出荷時において、記憶部32には、温度基準値、ずれ量、および補正値テーブルが記憶されている。
「温度基準値」とは、ヒーター制御部31が温度センサー30により検出された温度に基づいてメインヒーター25およびサブヒーター27の発熱を制御する際の制御の目標値である。温度基準値は、メインヒーター25の発熱領域が後述する基準位置にあり(ずれ量が0であり)、かつ定着ローラー22の表面温度がトナー像の定着に適切な所定の温度分布であるときに温度センサー30により検出される温度の値である。温度基準値は、例えば、画像形成装置1の設計段階において設定される。
「ずれ量」とは、メインヒーター25の発熱領域がその基準位置に対し、定着ローラー22の伸長方向にずれている量である。メインヒーター25の発熱領域の基準位置とは、メインヒーター25の発熱領域の設計上の位置である。本実施形態においては、例えば、メインヒーター25の発熱領域の左端の設計上の位置を基準位置としている。また、本実施形態においては、メインヒーター25の発熱領域が基準位置から左側へずれた場合にはずれ量がマイナスの値となり、右側へずれた場合にはプラスの値となることとする。メインヒーター25の発熱領域のずれは、例えば、メインヒーター25を構成するハロゲンヒーターの製造上の誤差等により生じるばらつきによるものである。
ここで、図4に示すグラフ中において、実線はメインヒーター25の発熱分布を示し、一点鎖線はサブヒーター27の発熱分布を示し、二点鎖線は、メインヒーター25の発熱とサブヒーター27の発熱とを合わせた発熱の分布を示している。図4中の発熱分布はいずれも、メインヒーター25の発熱領域が基準位置にあるときのものである。また、図5に示すグラフ中において、実線は、図4と同じく、メインヒーター25の発熱領域が基準位置にあるときのメインヒーター25の発熱分布を示している。また、図5に示すグラフ中における破線は、メインヒーター25の発熱領域が基準位置からずれたときのメインヒーター25の発熱分布を示している。図5に示すように、メインヒーター25の発熱領域は、メインヒーター25を構成するハロゲンヒーターの製造上の誤差等により、その全体が、定着ローラー22の伸長方向にずれることがある。
メインヒーター25の発熱領域が基準位置よりも左側にずれると、メインヒーター25の発熱領域が温度センサー30に近づき、メインヒーター25の発熱領域からの温度センサー30の受熱量が増大する。一方、メインヒーター25の発熱領域が基準位置よりも右側にずれると、メインヒーター25の発熱領域が温度センサー30から離れ、メインヒーター25の発熱領域からの温度センサー30の受熱量が減少する。ヒーター制御部31は、温度センサー30により検出された温度と温度基準値との差に基づいてメインヒーター25およびサブヒーター27のそれぞれの発熱を制御する。したがって、温度基準値を設計段階で定めた値に固定した状態でヒーター制御部31によりメインヒーター25およびサブヒーター27の発熱の制御を行うとすると、メインヒーター25の発熱領域が基準位置よりも左側にずれた場合にはメインヒーター25およびサブヒーター27のそれぞれの発熱が不足し、メインヒーター25の発熱領域が基準位置よりも右側にずれた場合にはメインヒーター25およびサブヒーター27のそれぞれの発熱が過剰になる。
「補正値テーブル」とは、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量に応じて温度基準値を補正するための補正値を特定するためのテーブルである。この補正値は、温度センサー30により検出される温度が、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量に応じて変化する量に当たる。ここで、図6は、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量と補正値との関係の一例を示している。図6の示すような関係は例えば実験により求める。補正値テーブルには、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量とそれに対応する補正値とが関連付けられて記述されている。また、補正値テーブルは、例えば、画像形成装置1の設計段階において設定される。
また、ヒーター制御部31は、定着処理が行われる用紙の用紙サイズが小さいときには、メインヒーター25のみを発熱させ、メインヒーター25の発熱のみを制御する。一方、定着処理が行われる用紙の用紙サイズが大きいときには、ヒーター制御部31は、メインヒーター25およびサブヒーター27の双方を発熱させ、メインヒーター25およびサブヒーター27の双方の発熱を制御する。これに対応するように、定着装置18においては、メインヒーター25の発熱のみを制御する際に用いる温度基準値RSと、メインヒーター25およびサブヒーター27の双方の発熱を制御する際に用いる温度基準値RLとが設計段階において設定されている。また、メインヒーター25の発熱のみを制御する際に用いる補正値KSを特定するための補正値テーブルTSと、メインヒーター25およびサブヒーター27の双方の発熱を制御する際に用いる補正値KLを特定するための補正値テーブルTLとが設計段階において設定されている。記憶部32には、これら温度基準値RS、温度基準値RL、補正値テーブルTSおよび補正値テーブルTLがそれぞれ記憶されている。
図7は、本発明の実施形態のヒーター制御方法を示している。図7に示すヒーター制御方法において、ステップS1からS2までは、例えば画像形成装置1の製造時(より具体的には、定着装置18に実際に組み込むメインヒーター25を入手したとき等)に作業者が行う処理である。また、ステップS3からS13までは、製造された画像形成装置1を利用者が使用して印刷等を行っているときに、当該画像形成装置1におけるヒーター制御部31が行う処理である。
図7に示すヒーター制御方法において、まず、画像形成装置1の製造時に、作業者が、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量を特定する(ステップS1)。ずれ量の特定は、メインヒーター25の配光分布を測定することより行う。例えば、作業者は、図8に示すような測定装置41を用いて、メインヒーター25の配光分布を測定する。測定装置41は、メインヒーター25から発せられる光を検出する輝度センサー42と、輝度センサー42をメインヒーター25の伸長方向に移動させるベルト43と、ベルト43を移動させるモーター44と、輝度センサー42またはベルト43等の移動量を検出する位置センサー45と、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量を特定する測定処理部46と、記憶装置47とを備えている。測定処理部46にはメインヒーター25の基準位置を示すデータが予め与えられている。測定処理部46は、輝度センサー42から出力される検出信号および位置センサー45から出力される検出信号に基づき、メインヒーター25において輝度が大きく変化した位置と基準位置との間の距離の値をずれ量として記憶装置47に記憶する。
次に、作業者は、記憶装置47に記憶されたずれ量を、定着装置18の記憶部32(図3参照)に記憶する(ステップS2)。
次に、製造された画像形成装置1を利用者が使用して印刷等を行っているときに、当該画像形成装置1のヒーター制御部31が、印刷が行われる用紙のサイズが「小」か否かを判断する(ステップS3)。
印刷が行われる用紙のサイズが「小」であるとき(ステップS3:YES)、ヒーター制御部31は、ステップS1において特定され、ステップ2において記憶部32に記憶されたずれ量と、例えば画像形成装置1の設計時に設定され、その後記憶部32に記憶された補正値テーブルTSとを記憶部32から読み出し、当該ずれ量に対応する補正値KSを補正値テーブルTSを用いて特定する(ステップS4)。
続いて、ヒーター制御部31は、例えば画像形成装置1の設計時に設定され、その後記憶部32に記憶された温度基準値RSを記憶部32から読み出し、温度基準値RSに補正値KSを加算して、温度基準値RSを補正する(ステップS5)。
続いて、ヒーター制御部31は、温度センサー30により検出された温度と補正後の温度基準値RSとの差に基づき、メインヒーター25の発熱を制御する。具体的には、温度センサー30により検出された温度が補正後の温度基準値RS未満である場合には(ステップS6:YES)、ヒーター制御部31はメインヒーター25の発熱を増大させる(ステップS7)。また、温度センサー30により検出された温度が補正後の温度基準値RS以上である場合には(ステップS6:NO)、ヒーター制御部31はメインヒーター25の発熱を減少または停止させる(ステップS8)。
一方、印刷が行われる用紙のサイズが「小」でないときには(ステップS3:NO)、ヒーター制御部31は、ステップS1において特定され、ステップ2において記憶部32に記憶されたずれ量と、例えば画像形成装置1の設計時に設定され、その後記憶部32に記憶された補正値テーブルTLとを記憶部32から読み出し、当該ずれ量に対応する補正値KLを補正値テーブルTLを用いて特定する(ステップS9)。
続いて、ヒーター制御部31は、例えば画像形成装置1の設計時に設定され、その後記憶部32に記憶された温度基準値RLを記憶部32から読み出し、温度基準値RLに補正値KLを加算して、温度基準値RLを補正する(ステップS10)。
続いて、ヒーター制御部31は、温度センサー30により検出された温度と補正後の温度基準値RLとの差に基づき、メインヒーター25およびサブヒーター27の発熱を制御する。具体的には、温度センサー30により検出された温度が補正後の温度基準値RL未満である場合には(ステップS11:YES)、ヒーター制御部31はメインヒーター25およびサブヒーター27の発熱を増大させる(ステップS12)。また、温度センサー30により検出された温度が補正後の温度基準値RL以上である場合には(ステップS11:NO)、ヒーター制御部31はメインヒーター25およびサブヒーター27の発熱を減少または停止させる(ステップS13)。なお、ステップS3からS13までの処理は、利用者が画像形成装置1で印刷を行う度に行われる。
以上、説明した通り、本発明の実施形態の定着装置18においては、メインヒーター25の発熱領域が基準位置よりも左側(温度センサー30に近づく方向)にずれている場合には温度基準値を増加させるように補正し、メインヒーター25の発熱領域が基準位置よりも右側(温度センサー30から離れる方向)にずれている場合には温度基準値を減少させるように補正し、このように補正した後の温度基準値に基づいてメインヒーター25およびサブヒーター27の発熱を制御する。これにより、メインヒーター25の発熱領域にばらつきがある場合でも、単一の温度センサー30により、メインヒーター25およびサブヒーター27の発熱の制御を高精度に行うことができる。
また、本発明の実施形態の定着装置18は、メインヒーター25の発熱領域が基準位置にあり、かつ定着ローラー22の表面温度が所定の温度分布であるときに温度センサー30により検出される温度が温度基準値として記憶され、かつメインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量が記憶された記憶部32を備え、ヒーター制御部31は、ずれ量および温度基準値を記憶部32から読み出し、当該読み出したずれ量に対応する補正値を、当該読み出した温度基準値に加算することにより当該読み出した温度基準値を補正する。この構成により、次のような作用効果が得られる。すなわち、温度基準値については画像形成装置1または定着装置18の設計段階において決定しておき、一方、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量については、画像形成装置1または定着装置18の製造段階(設計段階よりも後の段階)において、定着装置18に実際に搭載するメインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量を測定して決定することができる。これにより、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量が、定着装置18に実際に搭載するメインヒーター25ごと(例えばヒーターのメーカーごと、ロットごと、または個々のヒーターごと)にまちまちである場合でも、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量に応じて温度基準値を補正するといった処理により、メインヒーター25およびサブヒーター27の発熱の高精度な制御を容易に実現することができる。つまり、メインヒーター25の発熱領域のずれ量に応じて温度基準値を再設定する必要がないので、メインヒーター25の発熱領域にばらつきがあってもメインヒーター25およびサブヒーター27の発熱を高精度に制御することができる定着装置18ないし画像形成装置1を容易に製造することができる。
また、本発明の実施形態の定着装置18において、記憶部32に、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量と補正値との関係を示す補正値テーブルが記憶され、ヒーター制御部31はその補正値テーブルを用いて、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量に応じた補正値を特定する。これにより、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量に応じた補正値を容易かつ正確に特定することができる。
また、本発明の実施形態のヒーター制御方法では、例えば、画像形成装置1または定着装置18の製造段階において、定着装置18に実際に搭載するメインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量を測定し、この測定したずれ量を定着装置18の記憶部32に記憶し、画像形成装置1の使用時には、このずれ量で温度基準値を補正し、この補正した温度基準値に基づいてメインヒーター25およびサブヒーター27の発熱の制御を行う。これにより、メインヒーター25の発熱領域のずれ量に応じて温度基準値を再設定することなく、メインヒーター25およびサブヒーター27の発熱の高精度な制御を容易に実現することができる。
また、本発明の実施形態のヒーター制御方法では、メインヒーター25の配光分布を測定することにより、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量を特定する。これにより、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量を容易にかつ正確に特定することができる。
なお、上記実施形態では、定着装置18の加熱部材として定着ローラー22を例にあげたが、加熱部材は定着ベルトでもよい。また、上記実施形態では、ずれ量、温度基準値および補正値テーブルを記憶部32に記憶すると述べたが、例えば、ずれ量を書き換え可能な半導体素子(例えばEEPROM)に記憶し、温度基準値および補正値テーブルを安価な読み取り専用の半導体素子に記憶するようにしてもよい。また、上記実施形態では、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量に応じた温度基準値の補正値を定めるために補正値テーブルを用いたが、これに代え、メインヒーター25の発熱領域の基準位置に対するずれ量と温度センサー30により検出される温度の変化量との関係を表す数式を用いてもよい。また、メインヒーター25の発熱領域の配光分布を測定する測定装置は図8に示すものに限定されない。例えば輝度センサー42に代えて照度センサーを用いてもよい。また、上記ずれ量をメインヒーター25の発熱分布を測定することにより特定してもよい。また、温度センサーを配置する位置によっては、サブヒーターの発熱領域のずれ量のためにメインヒーターおよびサブヒーターの発熱制御の精度が低下する場合もあり得る。このような場合には、サブヒーターの発熱領域のずれ量に基づいて温度基準値を補正してもよい。また、画像形成装置における画像形成の方式(カラーか白黒か等)は限定されない。また、本発明はプリンタに限らず、他の画像形成装置にも適用することができる。
また、図7に示すヒーター制御方法において、ステップS1がずれ量特定工程の具体例であり、ステップS2が記憶工程の具体例であり、ステップS4およびS5、またはステップS9およびS10が補正工程の具体例であり、ステップS6〜S8、またはステップS11〜S13が制御工程の具体例である。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う定着装置、画像形成装置およびヒーター制御方法もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 画像形成装置
18 定着装置
22 定着ローラー(加熱部材)
25 メインヒーター(第1のヒーター)
26 フィラメント
27 サブヒーター(第2のヒーター)
28 フィラメント
30 温度センサー
31 ヒーター制御部
32 記憶部

Claims (6)

  1. 一方向に伸長し、記録体上のトナー像を前記記録体に定着させるために前記トナー像を加熱する加熱部材と、
    前記加熱部材を加熱する発熱領域が前記加熱部材の伸長方向中央部に対応する位置に配置された第1のヒーターと、
    前記加熱部材を加熱する発熱領域が前記加熱部材の伸長方向両端側の部分に対応する位置にそれぞれ配置された第2のヒーターと、
    前記加熱部材の伸長方向一端側の部分に対応する位置に配置され、前記第1のヒーターおよび前記第2のヒーターの周囲の温度を検出する温度センサーと、
    前記温度センサーにより検出された温度と温度基準値との差に基づいて、前記加熱部材の温度が所定の温度分布となるように前記第1のヒーターおよび前記第2のヒーターのそれぞれの発熱を制御するヒーター制御部とを備え、
    前記ヒーター制御部は、前記第1のヒーターの前記発熱領域の前記加熱部材の伸長方向におけるずれに応じて前記温度基準値を補正することを特徴とする定着装置。
  2. 前記ヒーター制御部は、前記第1のヒーターの前記発熱領域が基準位置よりも前記加熱部材の伸長方向一端側にずれている場合には前記温度基準値を増加させ、前記第1のヒーターの前記発熱領域が前記基準位置よりも前記加熱部材の伸長方向他端側にずれている場合には前記温度基準値を減少させることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第1のヒーターの前記発熱領域が前記基準位置にありかつ前記加熱部材の温度が前記所定の温度分布であるときに前記温度センサーにより検出される温度が温度基準値として記憶され、かつ前記第1のヒーターの前記発熱領域の前記基準位置に対する前記加熱部材の伸長方向におけるずれ量が記憶された記憶部を備え、
    前記ヒーター制御部は、前記ずれ量に対応する補正値を前記温度基準値に加算することにより前記温度基準値を補正することを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記記憶部には、前記ずれ量と前記温度センサーにより検出される温度の変化量との関係を示すデータまたは数式が記憶され、前記ヒーター制御部は前記データまたは前記数式を用いて前記ずれ量に対応する前記補正値を特定または算出することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の定着装置を備えた画像形成装置。
  6. 一方向に伸長し、記録体上のトナー像を前記記録体に定着させるために前記トナー像を加熱する加熱部材と、前記加熱部材を加熱する発熱領域が前記加熱部材の伸長方向中央部に対応する位置に配置された第1のヒーターと、前記加熱部材を加熱する発熱領域が前記加熱部材の伸長方向両端側の部分に対応する位置にそれぞれ配置された第2のヒーターと、前記加熱部材の伸長方向一端側の部分に対応する位置に配置され、前記第1のヒーターおよび前記第2のヒーターの周囲の温度を検出する温度センサーと、前記温度センサーにより検出された温度と温度基準値との差に基づいて、前記加熱部材の温度が所定の温度分布となるように前記第1のヒーターおよび前記第2のヒーターのそれぞれの発熱を制御するヒーター制御部と、記憶部とを備えた定着装置における前記第1のヒーターおよび前記第2のヒーターの制御方法であって、
    前記第1のヒーターの配光分布を測定することにより、前記第1のヒーターの前記発熱領域の前記加熱部材の伸長方向におけるずれ量を特定するずれ量特定工程と、
    前記ずれ量特定工程において特定された前記ずれ量を前記記憶部に記憶する記憶工程と、
    前記ヒーター制御部が、前記記憶工程において前記記憶部に記憶された前記ずれ量に対応する補正値を特定または算出し、当該補正値により前記温度基準値を補正する補正工程と、
    前記ヒーター制御部が、前記温度センサーにより検出された温度と、前記補正工程により補正された温度基準値との差に基づいて前記第1のヒーターおよび前記第2のヒーターのそれぞれの発熱を制御する制御工程とを備えていることを特徴とするヒーター制御方法。
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