JP6070119B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱体の温度を検出する非接触式の温度検出器で検出した検出温度に基いて加熱体の温度を制御する制御装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、用紙が加熱ローラを通過する際に、用紙が熱を奪うことで加熱ローラの温度が下がるのを抑えるべく、用紙が加熱ローラに到達する前に、ヒータ出力を通常よりも上げる技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2008−134377号公報
しかしながら、従来技術では、給紙トレイからの用紙の搬送が失敗した場合には、通紙時の温度低下を考慮した大きなヒータ出力により、加熱ローラの温度が高くなりすぎるおそれがあった。
そこで、本発明は、給紙トレイ(載置部)からの用紙(記録シート)の搬送が失敗した場合において、加熱ローラ(加熱体)の温度が高くなりすぎるのを抑えることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、記録シートを加熱するための加熱体を有する定着装置と、前記加熱体に電力を供給するように構成された電力供給部と、前記加熱体に対して間隔をおいて配置され、前記加熱体の温度を検出するように構成された非接触式の温度検出器と、記録シートが載置されるように構成された載置部と、記録シートに画像を形成するように構成された画像形成部と、前記載置部に載置された記録シートを前記画像形成部に向けて搬送するように構成されたピックアップローラと、前記載置部から記録シートが搬送されたか否かを検出するように構成された記録シート検出器と、前記温度検出器で検出した検出温度に基いて前記電力供給部を制御するように構成された制御装置と、を備える。
前記制御装置は、前記ピックアップローラにより前記載置部から記録シートを搬送するように信号を送信し、前記信号と前記記録シート検出器の検出結果に基いて前記ピックアップローラによる前記載置部からの記録シートの搬送が成功したか否かを判断し、記録シートの搬送が成功した場合には、前記電力供給部から出力される単位時間当たりの通電量の上限値を第1所定値とし、記録シートの搬送が失敗した場合には、前記上限値を前記第1所定値よりも小さい第2所定値とするように構成されている。
この構成によれば、載置部からの記録シートの搬送が失敗した場合には、上限値を第1所定値よりも小さな第2所定値に変更するので、記録シートで熱を奪われることがない加熱体へ電力を供給しすぎるのを抑えることができ、加熱体の温度が高くなりすぎるのを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記制御装置は、前記記録シートの搬送が連続して複数回失敗した場合には、前記電力供給部からの電力の供給を停止するように構成することができる。
これによれば、例えば搬送が複数回(予め決められた所定回数)失敗しているのにも関わらず電力供給部からの電力供給を続けるような構成に比べ、複数回の失敗後に電力供給を停止することで、複数回の失敗後に加熱体の温度が高くなりすぎるのを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記制御装置は、記録シートの搬送が連続して複数回失敗した場合には、前記上限値を前記第2所定値よりも小さい第3所定値とするように構成することができる。
これによれば、複数回の失敗後に上限値を第2所定値よりも小さい第3所定値にすることで、複数回の失敗後に加熱体の温度が高くなりすぎるのを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記記録シート検出器は、装置本体に対して揺動可能な揺動部材と、前記揺動部材の揺動を検出する光センサとを備える構成とすることができる。
また、前記した構成において、前記制御装置は、記録シートの搬送が失敗した後の次の搬送が成功した場合には、前記上限値を、前記第1所定値よりも小さく、かつ、前記第2所定値よりも大きい第4所定値とするように構成することができる。
これによれば、搬送が失敗した後の次の搬送が成功した場合には、搬送失敗時の外乱の影響により雰囲気温度と加熱体の温度との差が大きくなる可能性があり、この場合に、上限値を第2所定値からいきなり第1所定値に戻すと、加熱体の温度が高くなりすぎてしまうおそれがある。これに対し、搬送失敗後の次の搬送が成功した場合において、上限値を第1所定値よりも小さな第4所定値とすることで、加熱体の温度が高くなりすぎてしまうのを抑えることができる。
本発明によれば、載置部からの記録シートの搬送が失敗した場合において、加熱体の温度が高くなりすぎるのを抑えることができる。
本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの一実施形態を示す側断面図である。 通紙センサを示す斜視図であり、用紙が通紙センサ上を通過していない状態を示す図(a)と、用紙が通紙センサ上を通過している状態を示す図(b)である。 制御装置の動作を示すフローチャートである。 用紙の搬送が3回失敗したときの制御の一例を示すタイムチャートである。 搬送が3回失敗した後に上限値を変更する制御を示すフローチャートである。 搬送が失敗した後の次の搬送が成功した場合に上限値を変更する制御を示すフローチャートである。
<レーザプリンタの全体構成>
最初に、本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1の全体構成について簡単に説明する。
以下の説明において、方向は、レーザプリンタ1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における右側を「前」、左側を「後」とし、手前側を「左」、奥側を「右」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、装置本体2内に、記録シートの一例としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4と、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5とを備えている。
フィーダ部4は、載置部の一例としての給紙トレイ11と、給紙トレイ11内に設けられた用紙押圧板12を備えている。また、フィーダ部4は、給紙トレイ11の前端部の上方に設けられるピックアップローラ13および給紙パット14と、ピックアップローラ13に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる紙粉取りローラ15,16を備えている。さらに、フィーダ部4は、紙粉取りローラ15,16に対して下流側に設けられるレジストローラ17を備えている。
そして、このフィーダ部4では、給紙トレイ11内に積載(載置)された用紙3が、用紙押圧板12によってピックアップローラ13側に寄せられ、このピックアップローラ13および給紙パット14で一枚ずつ送り出されて各種ローラ13〜17を通った後画像形成部5に搬送される。
また、レジストローラ17と後述する感光ドラム33との間には、給紙トレイ11から用紙3が搬送されたか否かを検出するように構成された記録シート検出器の一例としての通紙センサ90が設けられている。図2(a),(b)に示すように、通紙センサ90は、装置本体2に対して揺動可能な揺動部材91と、揺動部材91の揺動を検出する光センサ92とを備えている。
揺動部材91は、装置本体2に回動可能に支持される揺動軸91Aと、当該揺動軸91Aの略中央部から径方向外側に突出する当接部91Bと、揺動軸91Aの端部から径方向外側に突出する遮蔽部91Cとから構成されている。当接部91Bは、非印刷制御時に用紙3の搬送経路上に位置し、印刷制御において用紙3の搬送が行われると、当該用紙3によって押されて倒されるようになっている。
遮蔽部91Cは、非印刷制御時には、光センサ92の発光部92Aと受光部92Bとの間に位置して、発光部92Aから出射される光を遮蔽し、印刷制御時において用紙3により当接部91Bが倒されたときに、発光部92Aと受光部92Bとの間から外れるようになっている。
光センサ92は、光を出射する発光部92Aと、発光部92Aから出射された光を受光する受光部92Bとを有している。この光センサ92は、受光部92Bでの光の検知状態の変化を所定の信号として制御装置80に出力する。具体的には、用紙3が通紙センサ90を通過している間(当接部91Bが倒されている間)、光センサ92がON状態となり、用紙3が通紙センサ90を通過していないとき(当接部91Bが起立しているとき)に、光センサ92がOFF状態となるようになっている。
図1に戻って、画像形成部5は、スキャナ部20と、プロセスカートリッジ30と、定着装置40とを備えている。
スキャナ部20は、装置本体2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず)と、回転駆動されるポリゴンミラー21と、レンズ22,23と、反射鏡24,25,26とを備えている。そして、スキャナ部20では、レーザビームが図の鎖線で示す経路を通って、プロセスカートリッジ30内にある感光ドラム33の表面上に高速走査にて照射される。
プロセスカートリッジ30は、スキャナ部20の下方に配設され、装置本体2に対して着脱可能となっている。そして、このプロセスカートリッジ30は、感光ドラム33と、スコロトロン型帯電器34と、転写ローラ35と、現像ローラ36と、層厚規制ブレード37と、供給ローラ38と、トナーホッパ39とを備えている。
このプロセスカートリッジ30では、スコロトロン型帯電器34で帯電された感光ドラム33の表面が、スキャナ部20からのレーザビームで露光されることで、感光ドラム33上に静電潜像が形成される。この静電潜像に、トナーホッパ39内のトナーが供給ローラ38や現像ローラ36を介して供給されることで、感光ドラム33上にトナー像が形成される。その後、感光ドラム33と転写ローラ35との間で用紙3が搬送される際に、感光ドラム33上で担持されたトナー像が用紙3に転写され、用紙3に画像が形成される。
定着装置40は、用紙3に転写されたトナー像を熱定着させる装置であり、加熱体の一例としての加熱ローラ41およびハロゲンランプ43と、加圧ローラ42と、温度検出器の一例としてのサーミスタ44とを備えている。
加熱ローラ41は、用紙3を加熱する円筒状の部材であり、その内側に設けられたハロゲンランプ43によって加熱されるようになっている。ハロゲンランプ43は、装置本体2に設けられた電力供給部81から電力を供給されることで発熱するようになっている。
加圧ローラ42は、加熱ローラ41と対向するように配置されて加熱ローラ41に向けて押圧されることで、加熱ローラ41との間でニップ部を形成している。
サーミスタ44は、加熱ローラ41の周囲の温度(以下、「雰囲気温度」ともいう。)を検出する非接触式のセンサであり、加熱ローラ41に対して間隔をおいて配置されている。
この定着装置40では、加熱ローラ41と加圧ローラ42との間のニップ部を用紙3が通過する際に、加熱ローラ41によって用紙3上のトナー像が熱定着される。そして、定着装置40で熱定着された用紙3は、排出ローラ52によって装置本体2外の排紙トレイ53に排出される。
<制御装置>
次に、制御装置80について詳細に説明する。
制御装置80は、例えば、CPU、RAM、ROMおよび入出力回路を備えており、前述した通紙センサ90やサーミスタ44からの入力と、印刷指令の内容と、ROMに記憶されたプログラムやデータなどに基づいて演算処理を行うことによって、用紙押圧板12、ピックアップローラ13、電力供給部81などの制御を実行している。
具体的に、制御装置80は、公知のように、印刷指令などに基いて、用紙押圧板12やピックアップローラ13(詳しくは、用紙押圧板12やピックアップローラ13を作動させる機構)にピックアップ信号を送ることで、ピックアップローラ13等によって給紙トレイ11からの用紙3の搬送を1枚ずつ行うように構成されている。
また、制御装置80は、公知のように、サーミスタ44で検出した検出温度を所定の関数で補正し、補正後の温度と目標温度(用紙3を熱定着するために適した温度)とに基いて電力供給部81を制御するように構成されている。詳しくは、制御装置80は、補正後の温度と目標温度の差が大きい程、電力供給部81から出力する通電量E(単位時間当たりの通電量)を大きくするように構成されている。
また、制御装置80は、公知のように、用紙3が加熱ローラ41と加圧ローラ42との間のニップ部を通過する際に、加熱ローラ41の熱が用紙3で奪われるのを考慮して、用紙3がニップ部を通過する前のタイミングで電力供給部81から出力する通電量Eを大きくするように構成されている。なお、通電量Eを大きくするタイミングは、例えばピックアップ信号を出力してからの経過時間で設定することができる。また、このタイミングや通電量Eの大きさは、実験やシミュレーションなどによって適宜設定される。
そして、制御装置80は、前述したピックアップ信号と通紙センサ90の検出結果に基いて、ピックアップローラ13による給紙トレイ11からの用紙3の搬送が成功したか否かを判断する機能を備えている。詳しくは、制御装置80は、ピックアップ信号を出力してから所定時間後の通紙センサ90の状態がON状態である場合に、用紙3の搬送が成功したと判断し、所定時間後の通紙センサ90の状態がOFF状態である場合に、用紙3の搬送が失敗したと判断している。
ここで、所定時間は、用紙3が給紙トレイ11から送り出された時点から、用紙3の先端から後端までのいずれかの部位が通紙センサ90に到達した時点までの時間であり、実験やシミュレーションなどによって適宜設定される。
そして、制御装置80は、給紙トレイ11からの用紙3の搬送が成功した場合には、電力供給部81から出力される単位時間当たりの通電量Eの上限値Emaxを第1所定値E1(例えば100%)とし、用紙3の搬送が失敗した場合には、上限値Emaxを第1所定値E1よりも小さい第2所定値E2(例えば40%)とするように構成されている。このように給紙トレイ11からの用紙3の搬送が失敗した場合に、上限値Emaxを第1所定値E1よりも小さな第2所定値E2に変更することで、用紙3で熱を奪われることがない加熱体(加熱ローラ41およびハロゲンランプ43)へ電力を供給しすぎるのを抑えることができるので、加熱体の温度が高くなりすぎるのを抑えることが可能となっている。
なお、搬送が成功したか否かの判断前や判断中における上限値Emaxは、どのように設定してもよい。例えば、搬送が成功したか否かの判断前や判断中に上限値Emaxをとりあえず第1所定値E1に設定しておき、成功と判断した後には上限値Emaxを第1所定値E1に維持したり、失敗と判断した後には上限値Emaxを第1所定値E1から第2所定値E2に切り替えるようにしてもよい。また、例えば、搬送が成功したか否かの判断前や判断中には上限値Emaxを設定せず、判断後に上限値Emaxを第1所定値E1もしくは第2所定値E2に設定するようにしてもよい。
さらに、制御装置80は、用紙3の搬送が連続して3回失敗した場合には、電力供給部81からハロゲンランプ43への電力の供給を停止するように構成されている。これにより、例えば搬送が3回失敗しているのにも関わらず電力供給部からの電力供給を続けるような構成に比べ、3回の失敗後に電力供給を停止するので、3回の失敗後に加熱体の温度が高くなりすぎるのを抑えることが可能となっている。
また、制御装置80は、用紙3の搬送が連続して3回失敗した場合には、図示せぬエラー報知部(例えば、文字を表示する表示装置、警告ランプ、音声を発する装置など)を介してユーザにエラーを報知するように構成されている。より詳しくは、制御装置80は、図3に示すフローチャートに従って電力供給部81の制御を実行している。
図3に示すように、制御装置80は、まず、印刷指令があるか否かを判断する(S1)。ステップS1において、制御装置80は、印刷指令があると判断した場合には(Yes)、ピックアップローラ13等に対してピックアップ指令を出力する(S2)。
ステップS2の後、制御装置80は、ピックアップ信号を出力してから所定時間後に通紙センサ90がON状態になったか否かを判断することで、ピックアップローラ13による用紙3の搬送が成功したか否かを判断する(S3)。ステップS3において、制御装置80は、搬送が成功したと判断した場合には(Yes)、電力供給部81から出力される通電量Eの上限値Emaxを第1所定値E1に設定して(S4)、ステップS8の処理に進む。
また、ステップS3において、制御装置80は、搬送が失敗したと判断した場合には(No)、通電量Eの上限値Emaxを第1所定値E1よりも小さな第2所定値E2に設定する(S5)。ステップS5の後、制御装置80は、失敗の数をカウントするための失敗カウンタをインクリメントする(S6)。
ステップS6の後、制御装置80は、失敗カウンタが3未満であるか否かを判断する(S7)。ステップS7において、制御装置80は、失敗カウンタが3未満であると判断した場合には(Yes)、ステップS8の処理に進む。
ステップS8では、制御装置80は、サーミスタ44で検出した検出温度を補正した値と目標温度とに基いて、仮の通電量Eaを決定する(S8)。ステップS8の後、制御装置80は、ステップS8で決定した仮の通電量Eaと、ステップS4またはステップS5で設定した上限値Emaxとを比較し、これらの値の小さい方の値を通電量Eに設定する(S9)。
つまり、ステップS9では、仮の通電量Eaが上限値Emax未満であれば、仮の通電量Eaが通電量Eとして設定され、仮の通電量Eaが上限値Emax以上であれば、上限値Emaxが通電量Eとして設定される。ステップS9の後、制御装置80は、ステップS9で設定した通電量Eが出力されるように電力供給部81を制御する(S10)。
ステップS10の後、制御装置80は、印刷が完了したか否か(例えば印刷指令の内容が複数枚の用紙3を印刷する内容である場合には、すべての用紙3の印刷が完了したか否か)を判断する(S11)。ステップS11において、制御装置80は、印刷が完了していないと判断した場合には(No)、ステップS2の処理に戻る。
ステップS11において、制御装置80は、印刷が完了したと判断した場合には(Yes)、失敗カウンタをリセットして(S12)、本制御を終了する。また、ステップS7において、制御装置80は、失敗カウンタが3以上であると判断した場合には(No)、電力供給部81からハロゲンランプ43への電力供給を停止した後(S13)、エラー報知部を介してユーザにエラーを報知する(S14)。ステップS14の後、制御装置80は、ステップS12を経て本制御を終了する。
次に、複数枚の用紙3の印刷を連続して行う場合において、搬送の失敗が3回連続して行われたときの制御の一例を、図4のタイムチャートを参照して説明する。
図4に示すように、時刻t0〜時刻t3の間においては、例えば時刻t1にてピックアップ指令が出力されてから所定時間I1後の通紙センサ90の出力状態がON状態(時刻t2)となっていることから分かるように、用紙3の搬送が成功している。このように用紙3の搬送が成功している間は、2点鎖線で示す雰囲気温度T1(サーミスタ44の検出温度)が略一定の値を保つことで、破線で示す検出温度の補正値T2と、実線で示す加熱ローラ41の実温度T3とを略同じ値にすることができるので、補正値T2と一点鎖線で示す目標温度Ttを良好に比較することができ、用紙3の熱定着を良好に行うことができる。
なお、このように用紙3の搬送が成功している間は、通電量Eの上限値Emaxが第1所定値E1となっている。時刻t3のピックアップ指令から所定時間I1後の通紙センサ90の出力状態がOFF状態となった場合には(時刻t4)、制御装置80は、用紙3の搬送が失敗したと判断して上限値Emaxを第1所定値E1から第2所定値E2に切り替える。
ここで、例えば搬送の失敗時に上限値Emaxを第1所定値E1のままにする制御では、搬送の失敗後(時刻t4以降)における送風などの外乱の影響によって、雰囲気温度T1が下がって、補正値T2と目標温度Ttとの差が広がった場合には、補正値T2を目標温度Ttに近づけるべく、通電量Eが第1所定値E1に向けて上昇していくので(通電量のグラフの破線参照)、これに伴って加熱ローラ41の実温度T4(細めの破線参照)が高くなりすぎてしまう問題が生じる。これに対し、本実施形態では、用紙3の搬送の失敗後において、送風などの外乱の影響によって、雰囲気温度T1が下がって、補正値T2と目標温度Ttとの差が広がった場合であっても、通電量Eが第1所定値E1よりも小さな第2所定値E2に押さえられるので(通電量のグラフの実線参照)、加熱ローラ41の実温度T3が高くなりすぎるのを抑えることができる。
そして、制御装置80は、搬送が3回失敗したと判断すると(時刻t5)、電力供給部81からの電力供給を停止する。これにより、搬送が3回失敗した後における加熱ローラ41の実温度T3の上昇を抑えることができるので、例えば搬送が3回失敗しているのにも関わらず電力供給部81からの電力供給を続けるような構成に比べ、3回失敗した後に加熱ローラ41の実温度T3が高くなりすぎるのを抑えることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構造となる構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
前記実施形態では、搬送が3回失敗した場合に電力供給を停止するように構成したが、本発明はこれに限定されず、失敗の数はいくつに設定してもよく、例えば図5のステップS23に示すように、搬送が4回失敗した場合に(ステップS23,No)、電力供給を停止してもよい(ステップS13)。また、この図5に示すように、失敗が複数回続く場合において、電力供給の停止を行う前に、上限値Emaxを第2所定値E2よりも小さい第3所定値E3としてもよい。
具体的に、この図5に示すフローチャートでは、前述した図3に示すフローチャートにおけるステップS7の代わりに失敗カウンタと比較する数値を3から4に変更した新たなステップS23を設けるとともに、このステップS23とステップS6の間に、新たなステップS21,S22を設けている。以下に、新たなステップS21〜S23について詳細に説明する。
ステップS21では、制御装置80は、失敗カウンタが3未満であるか否かを判断し、3以上であると判断すると(No)、上限値Emaxを第3所定値E3に設定する(S22)。ステップS22の後や、ステップS21でYesと判断した場合には、制御装置80は、失敗カウンタが4未満であるか否かを判断する(S23)。
ステップS23において、制御装置80は、失敗カウンタが4未満であると判断すると(Yes)、ステップS8の処理に進み、失敗カウンタが4以上であると判断すると(No)、ステップS13の処理に進む。以上のように、3回の失敗の後に、上限値Emaxを第2所定値E2よりも小さい第3所定値E3に変更することで、例えば上限値Emaxを第2所定値E2のままにする構成に比べ、加熱体の温度が高くなりすぎるのを抑えることができる。
前記実施形態では、用紙3の搬送が成功した場合には、常に上限値Emaxを第1所定値E1に設定することとしたが、本発明はこれに限定されず、図6に示すように、用紙3の搬送が失敗した後の次の搬送が成功した場合には(ステップS31、No)、上限値Emaxを、第1所定値E1よりも小さく、かつ、第2所定値E2よりも大きい第4所定値E4としてもよい(ステップS32)。
具体的に、この図6に示すフローチャートでは、前述した図3に示すフローチャートに対して新たなステップS31〜S33を設けている。以下に、新たなステップS31〜S33について詳細に説明する。
制御装置80は、ステップS3において搬送が成功したと判断すると(Yes)、失敗カウンタが0であるか否か、すなわち今回の搬送の成功の前に搬送が失敗していないか否かを判断する(S31)。ステップS31において、制御装置80は、失敗カウンタが0である、すなわち前回の搬送が失敗していないと判断すると(Yes)、上限値Emaxを第1所定値E1に設定する(S4)。
ステップS31において、制御装置80は、失敗カウンタが0でない、すなわち前回の搬送が失敗していると判断すると(No)、上限値Emaxを第4所定値E4に設定する(S32)。ステップS4やステップS32の後、制御装置80は、失敗カウンタをリセットして(S33)、ステップS8の処理に進む。
ここで、搬送が失敗した後の次の搬送が成功した場合には、搬送失敗時の外乱の影響により雰囲気温度と加熱体の温度との差が大きくなる可能性があり、この場合に、上限値Emaxを第2所定値E2からいきなり第1所定値E1に戻すと、加熱体の温度が高くなりすぎてしまうおそれがある。これに対し、図6の形態のように搬送失敗後の次の搬送が成功した場合において(S3、Yes→S31、No)、上限値Emaxを第1所定値E1よりも小さな第4所定値E4とすることで、加熱体の温度が高くなりすぎてしまうのを抑えることができる。
前記実施形態では、載置部として複数枚の用紙が積載される給紙トレイ11を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば用紙が1枚だけ載置される手差しトレイなどであってもよい。
前記実施形態では、記録シート検出器として揺動部材91および光センサ92を有する通紙センサ90を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば光センサのみで構成される記録シート検出器であってもよい。
前記実施形態では、ピックアップ信号と通紙センサ90からの信号に基いて用紙3の搬送が成功したか否かを判断したが、本発明はこれに限定されず、例えば用紙押圧板の上昇を検出するセンサからの信号と、通紙センサからの信号とに基いて搬送が成功したか否かを判断してもよい。
前記実施形態では、記録シートとして、厚紙、はがき、薄紙などの用紙3を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばOHPシートであってもよい。
前記実施形態では、加熱体として加熱ローラ41およびハロゲンランプ43を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば発熱抵抗体やIH熱源などであってもよい。ここで、IH熱源は、それ自体は発熱しないが、ローラや金属ベルトを電磁誘導加熱方式により発熱させるものをいう。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
1 レーザプリンタ
3 用紙
11 給紙トレイ
13 ピックアップローラ
41 加熱ローラ
43 ハロゲンランプ
44 サーミスタ
80 制御装置
81 電力供給部
90 通紙センサ
E 通電量
E1 第1所定値
E2 第2所定値
Emax 上限値

Claims (5)

  1. 記録シートを加熱するための加熱体を有する定着装置と、
    前記加熱体に電力を供給するように構成された電力供給部と、
    前記加熱体に対して間隔をおいて配置され、前記加熱体の温度を検出するように構成された非接触式の温度検出器と、
    記録シートが載置されるように構成された載置部と、
    記録シートに画像を形成するように構成された画像形成部と、
    前記載置部に載置された記録シートを前記画像形成部に向けて搬送するように構成されたピックアップローラと、
    前記載置部から記録シートが搬送されたか否かを検出するように構成された記録シート検出器と、
    前記温度検出器で検出した検出温度に基いて前記電力供給部を制御するように構成された制御装置と、を備えた画像形成装置であって、
    前記制御装置は、
    前記ピックアップローラにより前記載置部から記録シートを搬送するように信号を送信し、
    前記信号と前記記録シート検出器の検出結果に基いて前記ピックアップローラによる前記載置部からの記録シートの搬送が成功したか否かを判断し、
    記録シートの搬送が成功した場合には、前記電力供給部から出力される単位時間当たりの通電量の上限値を第1所定値とし、
    記録シートの搬送が失敗した場合には、前記上限値を前記第1所定値よりも小さい第2所定値とし、
    記録シートの搬送が失敗した後の次の搬送が成功した場合には、前記上限値を、前記第1所定値よりも小さく、かつ、前記第2所定値よりも大きい第4所定値とするように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記記録シートの搬送が連続して複数回失敗した場合には、前記電力供給部からの電力の供給を停止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御装置は、
    記録シートの搬送が連続して複数回失敗した場合には、前記上限値を前記第2所定値よりも小さい第3所定値とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記記録シート検出器は、
    装置本体に対して揺動可能な揺動部材と、
    前記揺動部材の揺動を検出する光センサとを備えていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 記録シートを加熱するための加熱体を有する定着装置と、
    前記加熱体に電力を供給するように構成された電力供給部と、
    前記加熱体に対して間隔をおいて配置され、前記加熱体の温度を検出するように構成された非接触式の温度検出器と、
    記録シートが載置されるように構成された載置部と、
    記録シートに画像を形成するように構成された画像形成部と、
    前記載置部に載置された記録シートを前記画像形成部に向けて搬送するように構成されたピックアップローラと、
    前記載置部から記録シートが搬送されたか否かを検出するように構成された記録シート検出器と、
    前記温度検出器で検出した検出温度に基いて前記電力供給部を制御するように構成された制御装置と、を備えた画像形成装置であって、
    前記制御装置は、
    前記ピックアップローラにより前記載置部から記録シートを搬送するように信号を送信し、
    前記信号と前記記録シート検出器の検出結果に基いて前記ピックアップローラによる前記載置部からの記録シートの搬送が成功したか否かを判断し、
    記録シートの搬送が成功した場合には、前記電力供給部から出力される単位時間当たりの通電量の上限値を第1所定値とし、
    記録シートの搬送が失敗した場合には、前記上限値を前記第1所定値よりも小さい第2所定値とし、
    前記記録シートの搬送が連続して複数回失敗した際において、失敗の数が第1の回数である場合に、前記上限値を前記第2所定値よりも小さい第3所定値とし、失敗の数が前記第1の回数よりも多い第2の回数である場合に、前記電力供給部からの電力の供給を停止するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
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