JP2019184152A - ホルダ及び凍結乾燥システム - Google Patents
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Abstract
【課題】アンプル、シリンジやカートリッジといった転倒角度が20度以下のガラス製の容器を鉛直方向に自立させた姿勢で水平搬送するときでも安定して搬送できるようにしたホルダと、このホルダを用いて自動ローディング、アンローディングを可能とした凍結乾燥システムとを提供する。【解決手段】転倒角度αが20度以下の容器Apを鉛直方向に自立させた姿勢で水平搬送する際に、容器を保持してその自立姿勢を維持させる本発明のホルダHDは、容器の鉛直方向下方に位置する部分が内挿される収容部Pcが形成された樹脂製の筒状部材で構成され、収容部に容器を内挿した状態での合成重心Gsが筒状部材の上端と同等な位置より下方に位置するようにした。【選択図】図1
Description
本発明は、アンプル、シリンジ及びカートリッジといった転倒角度が20度以下のガラス製の容器を鉛直方向に自立させ、ベルトコンベア等により水平搬送するときに容器を保持してその自立姿勢を維持させるホルダと、このホルダを用いる凍結乾燥システムに関する。
注射用医薬品等の無菌製剤の中には、薬剤を安定化させ、投与直前に元の状態に戻すことができるように、溶解した薬剤(被乾燥物)をアンプル、シリンジ、カートリッジまたはバイアルといったガラス製の容器に充填し、低温(例えば−60℃)で凍結乾燥させたものがある。このような無菌製剤の製造に利用できる凍結乾燥装置は例えば特許文献1で知られている。このものは、ガラス製の容器に被乾燥物を収容したもの(以下、これを「被搬送体」ともいう)を格納する乾燥槽と、被乾燥物から気化した水分を吸着するコールドトラップ等の吸着手段と、乾燥槽内を真空引きする真空ポンプと、乾燥槽内に設けられて被搬送体が自立姿勢で密集して並置できる棚板と、棚板を介して被乾燥物を加熱するヒータとを有している。
また、無菌雰囲気中で複数個の被搬送体を搬送して棚板に密集して並置するまでの工程を自動化するために、凍結乾燥装置に搬送装置を付設して凍結乾燥システムとして構成することが一般に知られている。このような凍結乾燥システムの搬送装置は例えば特許文献2で知られている。このものは、搬送装置が、鉛直方向をZ軸方向、水平な面内で互いに直交する2軸をX軸方向及びY軸方向として、被搬送体を搬送する搬送コンベアと、乾燥槽に形成された開口を通して搬送コンベアと乾燥槽内の棚板との間に設けられる渡し板と、被搬送体をX軸方向に向けて押することで、渡し板を介して搬送コンベアと乾燥槽内の棚板との間での被搬送体の移載を可能とする移載手段とを有している。
ところで、例えばバイアルのように、その底面の面積が大きく、その設置面から重心までの高さ位置が低いことで転倒角度(容器底面の最外縁を通る鉛直線から重心が外側にはみ出す位置まで容器を傾けたときの傾斜角)が比較的大きい容器の場合、上記自動化された搬送装置によって被搬送体を搬送し、渡し板を介して凍結乾燥装置の棚板に移載するまでの間(所謂自動ローディングする間)、少々の段差があっても、または、搬送コンベア等からの振動を受けても、倒瓶することなく、安定して自立搬送することができる。
一方、アンプル、シリンジやカートリッジといったガラス製の容器の場合、鉛直方向に長手でその底面の面積が小さく、その設置面からの重心までの高さ位置が高いため、その転倒角度が比較的小さい(転倒角度が20度以下となる)。このため、搬送経路中の数ミリの段差や搬送に伴う振動で簡単に倒瓶(場合によっては、破瓶)してしまう。このことから、従来では、無菌製剤の製造時にアンプル等の容器を用いる場合、凍結乾燥装置の棚板への移載を作業者の手作業で行っているのが実情であり(つまり、アンプル等の容器の場合、凍結乾燥装置の棚板への移載を自動化できない)、生産性が非常に悪いという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑み、アンプル、シリンジやカートリッジといった転倒角度が20度以下のガラス製の容器を鉛直方向に自立させた姿勢で水平搬送するときでも安定して搬送できるようにしたホルダと、このホルダを用いて自動ローディング、アンローディングを可能とした凍結乾燥システムとを提供することをその課題とするものである。
上記課題を解決するために、転倒角度が20度以下のガラス製の容器を鉛直方向に自立させた姿勢で水平搬送する際に、ガラス製の容器を保持してその自立姿勢を維持させる本発明のホルダは、容器の鉛直方向下方に位置する部分が内挿される収容部が形成された樹脂製の筒状部材で構成され、前記収容部に容器を内挿した状態での合成重心が筒状部材の上端と同等な位置より下方に位置するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、容器の下端部がホルダに内挿された状態では、容器単体の場合と比較してその転倒角度が広範囲に拡がる。結果として、無菌雰囲気で自動化された搬送コンベアによって被搬送体の各々を搬送し、渡し板を介して凍結乾燥装置の棚板に移載するまでの間、少々の段差があっても、または、搬送コンベア等からの振動を受けても倒瓶することなく、安定して自立搬送することが可能になる。
ここで、無菌製剤の製造に利用する場合、容器に薬剤を充填するのに先立って、アンプル、シリンジやカートリッジといった容器だけでなく、ホルダに対しても洗浄、滅菌が施されることになる。このような無菌製剤の製造工程における滅菌としては、腐食性の強い蒸留水の蒸気を利用した蒸気滅菌(121℃、20分)が一般に利用されることから、ホルダの材質として、通常は、ステンレス等の板金を用いることが考えられる。然し、このような板金のホルダを用いると、蒸気滅菌によってホルダ表面の滑りが悪くなり、例えば搬送コンベアで搬送するときの振動でホルダから容器がせりあがったりして、安定して搬送できないことが判明した。それに対して、本発明の如く、ホルダを樹脂製としておけば、容器の下端部がホルダに内挿された状態で安定して搬送でき、しかも、低コストかつ生産性よくホルダを大量に製作することができ、有利である。
本発明においては、前記収容部は前記筒状部材を上下に貫通して形成されていることが好ましい。
本発明においては、前記筒状部材は、ポリエーテルサルフォン、ポリプロピレン、ポリプロピレン共重合体、ポリメチルペンテン、ポリフェニレンオキサイド、ポリサルフォン、ポリカーボネート、テトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン、フッ化エチレンプロピレン、過フルオロアルコキシ及びポリビニリデンフロライドの中から選択された樹脂を射出成型して製作されることが好ましい。これによれば、ホルダに対して蒸気滅菌が施されても、ホルダが腐食したり、熱変形したりするといった不具合は発生せず、ホルダを繰り返し利用することができ、有利である。
また、上記課題を解決するために、転倒角度が20度以下のガラス製の容器に収容された被乾燥物を凍結乾燥する凍結乾燥装置と、凍結乾燥装置に対して被乾燥物が収容された容器を搬送する搬送装置とを有する本発明の凍結乾燥システムは、凍結乾燥装置が、容器を格納する乾燥槽と、被乾燥物から気化した水分を吸着する吸着手段と、乾燥槽内を真空引きする真空ポンプと、乾燥槽内に設けられて複数個の容器が自立姿勢で載置される棚板と、棚板を介して被乾燥物が加熱するヒータとを有し、搬送装置は、容器を搬送する搬送コンベアと、乾燥槽に形成された開口を通して搬送コンベアと乾燥槽内の棚板との間に設けられる渡し板と、渡し板を介して搬送コンベアと乾燥槽内の棚板との間での容器の移載を可能とする移載手段とを有し、容器の各々は、収容部が形成された樹脂製の筒状部材で構成されるホルダの収容部に内挿され、その合成重心が筒状部材の上端と同等な位置より下方に位置するようにした状態で搬送コンベアによる搬送と搬送コンベアと棚板との間の移載とを行うようにしたことを特徴とする。
以上によれば、搬送コンベアによって被搬送体を搬送して凍結乾燥装置の棚板に移載し、凍結乾燥処理後の被搬送体を再度搬送コンベアに移載して次工程へと搬送するまでの間、容器の下端部をホルダに内挿して保持しているため、容器自体の場合と比較してその転倒角度が広範囲に拡がり、少々の段差があっても、または、搬送コンベア等からの振動を受けても、倒瓶することなく、安定して自立搬送することができる。結果として、容器がバイアルである場合と同様に、作業者が介在することなく、搬送装置による所謂自動ローディング、アンローディングが可能になり、生産性を大幅に向上することができる。また、無菌雰囲気に保持するスペースも少なくて済み、有利である。
ところで、乾燥室内で被乾燥物を凍結乾燥する場合、被乾燥物を大気中で凍結させ、乾燥室内を真空引きして水分を蒸発させた後に、水分を除去するために被乾燥物を加熱する工程がある。この工程では、通常、棚板を加熱し、棚板からの伝熱で容器が加熱することで被乾燥物を加熱しているが、本願発明の如く、容器の下端部をホルダに内挿していると、上記に加えてホルダからも容器に入熱するようになることで、被乾燥物を加熱して水分除去するための時間を短縮することができ、有利である。しかも、収容部は筒状部材を上下に貫通して形成されているため、収容部に内挿された状態で棚板に移載された容器は底面が棚板に直接接触されており、棚板からの伝熱効率がよく容器を効果的に加熱することができ、有利である。
以下、図面を参照して、被搬送体としてのガラス製の容器をアンプルとした場合を例に、容器を保持してその自立姿勢を維持させるホルダの実施形態及びこのホルダを用いる凍結乾燥システムの実施形態を説明する。以下においては、容器が鉛直方向に自立した姿勢で搬送されるものとし、鉛直方向をZ軸方向、水平な面内で互いに直交する2軸をX軸方向及びY軸方向とする。
図1(a)及び図1(b)に示すように、ホルダHDは、Z軸下方に位置するガラス製の容器Apの下端部が内挿される収容部Pcを有する樹脂製でかつ所定の肉厚を持つ筒状部材で構成される。ここで、容器Apが2ml用のアンプルである場合、一般に、その底面積がφ12.5mm、その高さが76mmである(この場合、薬剤Sdの非充填状態では、その設置面Isから30mmの高さ位置に重心Goがある)。このため、図1(c)に示すように、容器Ap底面の最外縁を通る鉛直線Veから重心Goが外側にはみ出す位置まで設置面Isに対して容器Apを傾けたときの傾斜角α、即ち、その転倒角度は12.5度となり、1mmの段差があるだけで容器Apが簡単に転倒(倒瓶)してしまう。
そこで、本実施形態では、ホルダHDとしての筒状部材に容器Apを収容する収容部Pcを形成し、この収容部Pcに容器Apの下端部を内挿した状態での合成重心Gsが、その設置面Isからの筒状部材の上端と同等な位置より下方に位置するように、筒状部材の高さHtと肉厚Wtとを設定している。この場合、容器Apが2mlのアンプルである場合、設置面Isから16mmの高さ位置に合成重心Gsがあるように筒状部材の高さHtと肉厚Wtとを設定すれば、転倒角度を30度以上にできる。なお、容器Apの高さに対する筒状部材の高さHtの比は、自動化ハンドリングと低重心を考慮して、1/3〜1/4に設定されることが好ましく、また、筒状部材の肉厚Wtは、充填効率と低重心を考慮して、1mm〜4mmに設定されることが好ましい。更に、筒状部材の内径は、容器Apの外径と同等以上であればよく、この場合、筒状部材に容器Apの下端部を内挿した状態で、筒状部材の内面と容器Apの外面との間に0.5〜1.0mmの範囲の隙間があっても、搬送時に倒瓶することを防止できる。また、ホルダHDの収容部Pcは筒状部材を上下方向に貫通する構成であるため、収容部Pcに収容された容器Apの底面が設置面Isに直接接触する。
また、ホルダHDとしての筒状部材は、ポリエーテルサルフォン、ポリプロピレン、ポリプロピレン共重合体、ポリメチルペンテン、ポリフェニレンオキサイド、ポリサルフォン、ポリカーボネート、テトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン、フッ化エチレンプロピレン、過フルオロアルコキシ及びポリビニリデンフロライドの中から選択された樹脂を射出成型して製作されることが好ましい。これによれば、後述のように、ホルダHDに対しても蒸気滅菌が施されても、ホルダHDが腐食したり、熱変形したりするといった不具合は発生せず、ホルダHDを繰り返し利用することができ、有利である。しかも、ホルダHDを低コストかつ生産性よく大量に製作することができ、有利である。
次に、図2〜図4を参照して、容器Apにその上端部(頭部)の開口から被乾燥物としての薬剤Sdを充填した後、図示省略する自動容器挿入機によりこの容器Apの下端部をホルダHDの収容部Pcに内挿したものを被搬送体Toとした場合を例に本実施形態の凍結乾燥システムFSについて説明する。尚、容器Apの開口は、後工程で封止される。凍結乾燥システムFSは、薬剤Sdを凍結乾燥する凍結乾燥装置Fmと、凍結乾燥装置Fmに対して被搬送体Toを搬出入する搬送装置Tmとを有する。
凍結乾燥装置Fmは、乾燥槽1と、溶解させた薬剤Sdから気化した水蒸気を吸着する吸着手段たるコールドトラップ2と、乾燥槽1内を真空引きする真空ポンプ3とを備える。気密容器としての乾燥槽1内には、被搬送体Toの並置が可能な棚板11が上下方向に間隔を存して複数設置されている。この場合、特に図示して説明しないが、乾燥槽1には駆動手段が設けられ、各棚板11をZ軸方向に昇降できるようになっている。コールドトラップ2は、乾燥槽1に内蔵される凝縮管21と、凝縮管21に冷媒を供給する冷凍機22とを備え、凝縮管21が常時一定の温度(例えば、−50℃程度)に冷却されるようになっている。なお、駆動手段や冷凍機22としては公知の構造のものが利用できるため、その温度制御等を含め、ここでは詳細な説明は省略する。
真空ポンプ3としては、排気管31を介して乾燥槽1に接続される、例えばメカニカルブースターポンプとその背圧側の油回転真空ポンプとで構成され、乾燥槽1内を所定圧力まで真空引きできるようになっている。なお、本実施形態では、乾燥槽1に凝縮管21が内蔵されるものを例に説明するが、乾燥槽1に連結管を介して密閉容器を接続し、当該密閉容器に、凝縮管を内蔵すると共に真空ポンプからの排気管を接続する構成を採用することもできる。各棚板11には、例えば抵抗加熱式のヒータ4が組み込まれ、棚板11からの伝熱で容器Apを加熱することで薬剤Sdを加熱できるようになっている。なお、ヒータ4としては、乾燥させようとする被乾燥物Sdをその凍結した水分が昇華する所定温度に加熱できるものであれば、その形態を問わず、乾燥槽1の内側または外側に設けたりすることもできる。更に、乾燥槽1には、槽内の圧力(全圧)を測定するために、ピラニ真空計等の真空計5が設けられ、例えば、凍結乾燥の完了を検知できるようになっている。
乾燥槽1の一側面には、Y軸方向に長手の開口12が形成され、開閉扉13によって開閉されるようなっている。そして、開口12を通して棚板11に被搬送体Toを並置されるようになっている。棚板11への複数個の被搬送体Toの自動ローディング及び自動アンローディングを行う搬送装置Tmは、被搬送体Toを搬送する搬送コンベア6と、乾燥槽1の開口12を通して搬送コンベア6と乾燥槽1内の棚板11との間を橋渡す渡し板7と、被搬送体ToをX軸方向に向けて押することで、渡し板7を介して搬送コンベア6と乾燥槽1内の棚板11との間での被搬送体Toの移載を可能とする移載手段8とを有する。以下においては、搬送コンベア6から乾燥槽1の開口12に向かう方向をX軸方向前方、その逆方向をX軸方向後方とする。
搬送コンベア6としては、Y軸方向に間隔を置いて配置される複数個の駆動ローラ61とこれらの駆動ローラ61の周囲に巻回される無端状の搬送ベルト62とを備える。この場合、搬送コンベア6は、乾燥前の被搬送体Toを凍結乾燥装置Fmに向けて搬送する上流側コンベア部6aと、乾燥槽1に対向する中央コンベア部6bと、乾燥後の被搬送体Toを次の工程へと搬送する下流側コンベア部6cとに区画されている。上流側コンベア部6a上には、X軸方向に間隔を存してY軸方向に沿ってのびる一対のガイド板63a,63bが設けられ、被搬送体Toの各々をY軸方向に一列に整列させて下流側に搬送できるようになっている。また、上流側コンベア部6aには、中央コンベア部6bへの被搬送体Toの搬送を選択的にせき止める第1ストッパ64と、中央コンベア部6bに搬送される被搬送体Toの数をカウントするカウンター65とが設けられ、予め設定された個数で被搬送体ToをそのホルダHDが互いに密着した状態で中央コンベア部6bへと搬送できるようになっている。
中央コンベア部6bには、X軸方向前方側に位置するガイド板63aと同一のY軸上に位置させて他のガイド板63cがZ軸方向に昇降自在に設けられている。中央コンベア部6b上にはまた、Y軸方向に長手の押動面81aを持つ第1押し板81が設けられている。第1押し板81には、図外のモータやエアシリンダ等の駆動手段の駆動軸82が連結され、第1押し板81がX軸方向前後に所定のストロークで進退できるようになっている。この場合、第1押し板81の待機位置では、その押動面81aがX軸方向後方側に位置するガイド板63bと同一のY軸上に位置し、他のガイド板63cと協働して被搬送体Toの各々をY軸方向に整列させた状態で搬送する役割を果たすようにしている。他方で、乾燥槽1内には、第1押し板81に対向させて第2押し板83が設けられ、第2押し板83には、乾燥槽1の他側面を、真空シール(図示せず)を介して貫通する、乾燥槽1外に設けられた図外のモータやエアシリンダ等の駆動手段の駆動軸84が連結され、第2押し板83がX軸方向前後に所定のストロークで進退できるようになっている。そして、これらの第1及び第2の両押し板81,83が本実施形態の移載手段8を構成する。また、中央コンベア部6bには、押動面81aとガイド板63cとによりY軸方向に一列に整列させた被搬送体Toを選択的にせき止める第2ストッパ66が設けられている。この場合、第2ストッパ66は、最上流側に位置する被搬送体Toの停止位置を、ホルダHDとしての筒状部材の半径分Y軸方向にずらすことができるようになっており、Y軸方向に整列された被搬送体ToをX軸方向に並置するときに、千鳥状になるようにしている。
渡し板7は、その上面を中央コンベア部6bと面一とした固定の仮置板部71と、仮置板部71のX軸方向前端に揺動自在に連結される渡し板部72とで構成され、開閉扉13を開けた状態で渡し板部72を揺動させると、図外の駆動手段により上昇または降下させることで高さ位置を一致させた棚板11のX軸方向後端に渡し板部72の前端が係止され、これにより、渡し板7を介して棚板11と中央コンベア部6bとが略同一平面内に位置し、各押し板81,83による搬送コンベア6と棚板11との間での被搬送体Toの移載が可能となる。なお、上記凍結乾燥システムFSは、特に図示して説明しないが、マイクロコンピュータ、シーケンサーやメモリーなどを備える制御ユニットを有し、凍結乾燥装置Fmの冷凍機22や真空ポンプ3などの部品の作動及び搬送装置Tmの駆動ローラ61などの部品の作動が統括制御されるようにしている。以下に、本実施形態の凍結乾燥システムFSの作動を具体的に説明する。
先ず、容器Apに薬剤Sdを充填するのに先立って、容器ApとホルダHDに対しても洗浄、滅菌が施される。滅菌としては、蒸留水の蒸気を利用した蒸気滅菌(121℃、20分)が利用されるが、これ自体は公知のものであるため、ここでは詳細な説明は省略する。次に、洗浄、滅菌が終了すると、ホルダHDに容器Apの下端部を内挿し、鉛直方向に自立姿勢とした容器Apに被乾燥物としての溶解した薬剤Sdが充填され、被搬送体Toが準備される。このとき、1つのホルダHDに1つの容器Apを内挿する構成を採用したため、ホルダに対する容器のセット作業を自動機によって行う場合、自動機としては非常に簡単な構成のもので済む。つまり、ホルダとしてマトリックス状に仕切られた収容部を持つものを用い、ホルダの各収容部に各容器Apを同時に内挿するような場合、各容器の破瓶リスクを低減するには、各収容部に対して各容器を高精度に位置決めする機構を持つなど複雑な構成の自動機が必要となるが、1つのホルダHDに1つの容器Apを内挿するだけなら、非常に簡単な構成のもので破瓶のリスクなく安定してセット作業を行うことができる。その結果、被搬送体を連続かつ安定して準備できるため、凍結乾燥システム全体の生産性を向上できる。そして、各被搬送体Toが順次搬送コンベア6の上流側コンベア部6aと移送され、一対のガイド板63a,63bでY軸方向に一列に整列される。このとき、最上流側の被搬送体Toが第1ストッパ64でせき止めされることで、各被搬送体Toは、そのホルダHDが互いに密着した状態で整列される。そして、第1ストッパ64を解放すると、整列された各被搬送体Toが中央コンベア部6bへと搬送されていく。このとき、カウンター65により被搬送体Toの数がカウントされ、所定数に達すると、第1ストッパ64により再度せき止めされる。
一方、中央コンベア部6bに搬送されてきた各被搬送体Toは、第1押し板81の押動面81aと他のガイド板63cとでY軸方向での整列状態が維持されたまま搬送され、最上流側の被搬送体Toが第2ストッパ66でせき止めされる。そして、中央コンベア部6bに所定個数の被搬送体Toが整列されると、第1押し板81をX軸方向前方に所定の第1ストロークで移動させ、渡し板7の仮置板部71に移載する。次に、中央コンベア部6bに搬送されてくる、最上流側の被搬送体Toの停止位置をホルダHDとしての筒状部材の半径分Y軸方向にずらして第2ストッパ66でせき止めされる。そして、上記と同様にして中央コンベア部6bに所定個数の被搬送体Toが整列されると、第1押し板81をX軸方向前方に所定の第1ストロークで移動させ、渡し板7の仮置板部71に移載する。この操作を繰り返すことで、Y軸方向に整列された被搬送体ToがX軸方向に千鳥状に複数列並置される。
他方、乾燥槽1においては、開閉扉13が開位置に移動され、最上方に位置する棚板11を図外の駆動手段で所定の高さ位置まで上昇させ、この状態で渡し板部72を揺動させて棚板11のX軸方向後端に渡し板部72の前端を係止させる。そして、Y軸方向に整列された被搬送体ToがX軸方向に千鳥状に複数列並置されると、第1押し板81をX軸方向前方に所定の第2ストロークで移動させ、各被搬送体Toを千鳥状に並置された状態のまま棚板11に移載される。この操作を繰り返して、複数の棚板11に被搬送体Toを移載し、これが完了すると、渡し板部72を仮置板部71側に揺動させて戻し、開閉扉13を閉位置に移動した後、凍結乾燥が行われる。
ここで、上記凍結乾燥の工程の中には、水分を除去するために被乾燥物Sdを加熱する工程がある。この工程では、ヒータに4より棚板11を加熱し、棚板11からの伝熱で容器Apを加熱することで被乾燥物Sdを加熱する。このとき、従来はホルダを用いなかったため、棚板11からの伝熱のみで容器Apを加熱していたが、図4に示すように、容器Apの下端部をホルダHDに内挿して、上記棚板11からの伝熱に加えて、ホルダHDから被乾燥物Sdが接触している容器Apの側面にも入熱するように構成することで、被乾燥物Sdを加熱して水分除去するための時間を短縮することができ、有利である。また、ホルダHDの収容部Pcが筒状部材を上下に貫通して形成されているため、収容部Pcに収容された容器Apの底面が棚板11に直接接触することにより、棚板11からの伝熱効率がよく容器Apを効果的に加熱することができ、有利である。しかも、ホルダHDを構成する筒状部材の内部は中空ではなく中実であるため、熱抵抗を下げることができ、容器Apに流入する熱量を増加させることができる。なお、従来利用されているステンレス製のホルダや樹脂製のトレイにおいて、このホルダHDに対応する部位は、中実となっていないのが一般的である。ところで、ホルダHD内面からガラス製の容器Apへの熱交換は輻射が支配的であるとは考えられるが、気体分子に拠る伝熱量も無視できないと考えられる。つまり、ホルダHD内面と容器Ap外面との間の隙間が狭いこと、コンダクタンスが小さいことやホルダHD内面が樹脂製であることから、ホルダHD内面への水分子吸着量が多く、周囲環境と比較して圧力が高い環境が局所的に形成されていると考えられる。これに起因して、従来手法と比較して系の熱抵抗が下がり、ホルダHDから容器Apへと効果的に熱を導くことができると想定される。また、凍結乾燥の工程自体は公知であるため、ここでは詳細な説明は省略する。そして、凍結乾燥が終了して乾燥槽1が大気状態に戻されると、開閉扉13が開位置に移動され、最下方に位置する棚板11が図外の駆動手段で所定の高さ位置まで下降させ、この状態で渡し板部72を揺動させて棚板11のX軸方向後端に渡し板部72の前端を係止させる。そして、第2押し板83をX軸方向後方に所定のストロークで移動させると、凍結乾燥済みの被搬送体Toが渡し板7を介して中央ベルト部6bに移載され、下流側ベルト部6cにより次工程へと各被搬送体Toを搬送する。
以上説明したように、本実施形態によれば、搬送コンベア6によって被搬送体Toを搬送して凍結乾燥装置Fmの棚板11に移載し、凍結乾燥処理後の被搬送体Toを再度搬送コンベア6に移載して次工程へと搬送するまでの間、容器Apの下端部をホルダHDに内挿して保持しているため、容器自体の場合と比較してその転倒角度αが広範囲に拡がり、少々の段差があっても、または、搬送コンベア等からの振動を受けても、倒瓶することなく、安定して自立搬送することができる。結果として、容器Apがバイアルである場合と同様に、作業者が介在することなく、搬送装置Tmによる所謂自動ローディング、アンローディングが可能になる。この場合、無菌雰囲気に保持するスペースを可及的に小さくでき、有利である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではない。上記実施形態では、、被搬送体Toとしての容器Apをアンプルとした場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、シリンジやカートリッジといった、その設置面Isから重心Goまでの高さ位置が低いことで転倒角度αが比較的小さく、自立搬送が困難な容器Apに本願発明のホルダHDは広く適用できる。
α…転倒角度、Ap…容器、Fm…凍結乾燥装置、FS…凍結乾燥システム、Gs…合成重心、HD…ホルダ,筒状部材、Pc…収容部、Sd…被乾燥物(薬剤)、Tm…搬送装置、To…被搬送体、Wt…肉厚、1…乾燥槽、11…棚板、2…吸着手段(コールドトラップ)、3…真空ポンプ、4…ヒータ、6…搬送コンベア、7…渡し板、8…移載手段。
Claims (5)
- 転倒角度が20度以下のガラス製の容器を鉛直方向に自立させた姿勢で水平搬送する際に、ガラス製の容器を保持してその自立姿勢を維持させるホルダにおいて、
ホルダは、容器の鉛直方向下方に位置する容器の部分が内挿される収容部が形成された樹脂製の筒状部材で構成され、前記収容部に容器を内挿した状態での合成重心が筒状部材の上端と同等な位置より下方に位置するようにしたことを特徴とするホルダ。 - 前記収容部は前記筒状部材を上下に貫通して形成されていることを特徴とする請求項1記載のホルダ。
- 前記筒状部材は、ポリエーテルサルフォン、ポリプロピレン、ポリプロピレン共重合体、ポリメチルペンテン、ポリフェニレンオキサイド、ポリサルフォン、ポリカーボネート、テトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン、フッ化エチレンプロピレン、過フルオロアルコキシ及びポリビニリデンフロライドの中から選択された樹脂を射出成型してなることを特徴とする請求項1又は2記載のホルダ。
- 転倒角度が20度以下のガラス製の容器に収容された被乾燥物を凍結乾燥する凍結乾燥装置と、凍結乾燥装置に対して被乾燥物が収容された容器を搬送する搬送装置とを有する凍結乾燥システムであって、
凍結乾燥装置が、容器を格納する乾燥槽と、被乾燥物から気化した水分を吸着する吸着手段と、乾燥槽内を真空引きする真空ポンプと、乾燥槽内に設けられて複数個の容器が自立姿勢で載置される棚板と、棚板を介して被乾燥物を加熱するヒータとを有し、
搬送装置は、容器を搬送する搬送コンベアと、乾燥槽に形成された開口を通して搬送コンベアと乾燥槽内の棚板との間に設けられる渡し板と、渡し板を介して搬送コンベアと乾燥槽内の棚板との間での容器の移載を可能とする移載手段とを有するものにおいて、
容器の各々は、収容部が形成された樹脂製の筒状部材で構成されるホルダの収容部に内挿され、その合成重心が筒状部材の上端と同等な位置より下方に位置するようにした状態で搬送コンベアによる搬送と搬送コンベアと棚板との間の移載とを行うようにしたことを特徴とする凍結乾燥システム。 - 前記収容部は前記筒状部材を上下に貫通して形成されており、前記収容部に内挿された状態で前記棚板に移載された前記容器は底面が前記棚板に直接接触されていることを特徴とする請求項4記載の凍結乾燥システム。
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