JP2019184125A - ブンゼン式ガスバーナのガス噴射ノズル装置 - Google Patents

ブンゼン式ガスバーナのガス噴射ノズル装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ガスの流量が小流量のときの一次吸引率の高いガスコンロ用のガス噴射ノズルを提供する。【解決手段】第1段階一次空気を吸引する吸引孔51が、第1混合気通流路55に合流する第1吸引孔51aと、第1吸引孔に合流する第2吸引孔51bとを備え、第2吸引孔から第1吸引孔に流入する第1段階一次空気が、第1吸引孔に流入し、第1吸引孔を通流している第1段階一次空気と合流して、第1混合気通流路に流入する合流第1段階一次空気の流動中心軸C2が、第1混合気通流路55の軸心Xと交差しない方向に向くように構成する。第1吸引孔と第2吸引孔の対が複数配設されており、かつ、上記複数の対のそれぞれが、第1混合気通流路を通流する第1混合気を、第1混合気通流路の軸心方向視で、所定の方向に旋回させることができるように、モーメントの向きを揃えて流動させる態様で配設する。【選択図】図7

Description

本発明は、ガス噴射ノズル装置に関し、詳しくは、ブンゼン式ガスバーナに使用されるガス噴射ノズル装置に関する。
ガスコンロのバーナに使用されるガス噴射ノズルとして、バーナに吸引される混合気中の一次空気率に寄与する構造を備えた、種々のガス噴射ノズルが開発されている。
そして、特許文献1には、ガスバーナに設けられ、柱体の内空に設けられた噴出孔から燃料ガスを噴出するとともに、燃料ガスの噴出に伴い、柱体の外周に設けられた吸引孔から柱体の内空に吸い込まれる一次空気を、燃料ガスと合流させて柱体の先端に設けられた開口からガスバーナへ向けて噴出するように構成された、ガスノズルを用いて一次空気率を向上させるようにしたガス噴射ノズルが記載されている。
特許文献1のガス噴射ノズルを用いた場合、ガスの流量が小流量のときの一次空気の吸引比率(以下、一次吸引率という)を高くすることが可能になり、器具栓操作などにより急激にガス量が下がっても、一次吸引の極端な低下を抑えることができ、有意義である。
特開平11−182819号公報
しかし近年、ガスコンロにおいて、最大火力の高火力化が望まれているとともに、最小火力の小火力化が望まれており、ガスの流量が小流量のときの一次吸引率をさらに高くすることが望まれているのが実情である。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、ガスの流量が小流量のときの一次吸引率を高くすることが可能なブンゼン式ガスバーナのガス噴射ノズル装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のブンゼン式ガスバーナのガス噴射ノズル装置は、
(a)燃料ガスを噴射するノズル孔を有する燃料ガスノズルと、前記ノズル孔に燃料ガスを供給するガス供給路と、前記ノズル孔から前記燃料ガスが噴射されることによるエジェクター効果によって、ブンゼン式ガスバーナの燃焼用空気としての第1段階一次空気を吸引する吸引孔および前記第1段階一次空気と前記燃料ガスが混合された第1混合気が通流する第1混合気通流路が形成された第1段階一次空気吸引用柱体とを備えたガス噴射ノズルと、
(b)前記第1混合気が、前記第1段階一次空気吸引用柱体における前記第1混合気通流路の先端から噴射されることによるエジェクター効果によって、前記ブンゼン式ガスバーナの燃焼用空気としての第2段階一次空気を吸引するとともに、前記第2段階一次空気と前記第1混合気とを混合して、前記ブンゼン式ガスバーナの火炎形成部において燃焼に供される第2混合気を形成する混合部と
を備えたブンゼン式ガスバーナに用いられるガス噴射ノズル装置であって、
前記燃料ガスノズルの前記ノズル孔は、前記燃料ガスノズルの他の部分よりも内径の小さい小径部として、中心線が前記第1混合気通流路の軸心と重なるように形成されており、かつ、
前記第1段階一次空気を吸引する前記吸引孔が、前記第1混合気通流路に合流する第1吸引孔と、前記第1吸引孔に合流する第2吸引孔とを備え、
前記第2吸引孔から前記第1吸引孔に流入する前記第1段階一次空気が、前記第1吸引孔に流入し、前記第1吸引孔を通流している第1段階一次空気と合流して、前記第1混合気通流路に流入する合流第1段階一次空気の流動中心軸が、前記第1混合気通流路の前記軸心と交差しない方向に向くように構成されていること
を特徴としている。
本発明のブンゼン式ガスバーナのガス噴射ノズル装置においては、
前記第1段階一次空気吸引用柱体に前記第1吸引孔と前記第2吸引孔の対が複数配設されており、かつ、
前記第1吸引孔と前記第2吸引孔の複数の対のそれぞれが、前記第1混合気通流路を通流する前記第1混合気を、前記第1混合気通流路の軸心方向視で、所定の方向に旋回させることができるようにモーメントの向きを揃えて流動させる態様で配設されていること
が好ましい。
また、前記第1吸引孔と前記第2吸引孔の複数の対のそれぞれが、前記第1混合気通流路の軸心方向に沿う方向における異なる位置に分布して配設されていることが好ましい。
本発明のブンゼン式ガスバーナのガス噴射ノズル装置は、上述のように構成されており、第2吸引孔から第1吸引孔に流入する第1段階一次空気が、第1吸引孔に流入し、第1吸引孔を通流している第1段階一次空気と合流して、第1混合気通流路に流入する合流第1段階一次空気の流動中心軸が、第1混合気通流路の軸心と交差しない方向に向くように構成されているので、燃料ガスの流量が小流量のときの一次吸引率を高くすることが可能になり、ブンゼン式ガスバーナを、小火力でも安定して燃焼させることが可能になる。
すなわち、第2吸引孔から第1吸引孔に流入する第1段階一次空気が、第1吸引孔を通流する第1段階一次空気に衝突し、合流することにより、第1吸引孔から第1混合気通流路に流入する合流第1段階一次空気(すなわち、第1吸引孔からの第1段階一次空気と、第2吸引孔からの第1段階一次空気が合流した第1段階一次空気)の流動中心軸が、第1混合気通流路の軸心と交差しない方向に向くようにすることで、第1混合気を、第1混合気通流路の軸心回りに旋回する旋回流とすることが可能になる。その結果、燃料ガスの流量が小流量のときの一次吸引率を高くすることが可能になり、ブンゼン式ガスバーナを、小火力でも安定して燃焼させることが可能になる。
また、第1段階一次空気吸引用柱体に第1吸引孔と第2吸引孔の対が複数配設されており、かつ、第1吸引孔と第2吸引孔の複数の対のそれぞれが、第1混合気通流路を通流する第1混合気を、第1混合気通流路の軸心方向視で、所定の方向に旋回させることができるようにモーメントの向きを揃えて流動させる態様で配設されている構成とした場合、第1混合気が第1混合気通流路の軸心周りに旋回する旋回流をより大きくすることが可能になり、ガスの流量が小流量の時の一次吸引率を一層高くすることが可能になる。
また、第1吸引孔と第2吸引孔の複数の対のそれぞれが、第1混合気通流路の軸心方向に沿う方向における異なる位置に分布して配設されている構成とした場合、第1混合気が第1混合気通流路の軸心周りに旋回する旋回流を効率的に形成することができ、ガスの流量が小流量の時の一次吸引率をより一層高くすることが可能になるため、本発明をさらに実効あらしめることができる。
本発明の実施形態にかかるブンゼン式ガスバーナのガス噴射ノズル装置を備えるガスコンロの斜視図である。 図1に示したガスコンロの調理設定部を示す正面図である。 図1に示したガスコンロのコンロバーナおよびグリルバーナへのガス供給を説明する図である。 図1に示したガスコンロのガス弁ブロックを示す概略断面図である。 図1に示したガスコンロのブンゼン式ガスバーナのガス噴射ノズル装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態にかかるガス噴射ノズルを示す要部側断面図である。 本発明一実施形態にかかるガス噴射ノズルを示すノズルの中心線方向から見た(中心線方向視の)要部断面図(図6のVII-VII線断面図)である。 本発明の別実施形態1にかかるガス噴射ノズルを示すノズルの中心線方向から見た(中心線方向視の)要部断面図である。 本発明の別実施形態2にかかるガス噴射ノズルを示すノズルの中心線方向から見た(中心線方向視の)要部断面図である。 本発明の別実施形態3にかかるガス噴射ノズルを示すノズルの中心線方向から見た(中心線方向視の)要部断面図である。
以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態にかかるブンゼン式ガスバーナのガス噴射ノズル装置A(図5参照)を備えたガスコンロ1の構成を示す斜視図である。なお、本実施形態1にかかるガスコンロは、コンロ部とグリルを備えたビルトイン型のガスコンロである。
<ガスコンロの基本構成>
図1に示すように、ガスコンロ1は、その天面部を構成するトッププレート11に複数の加熱部2が設けられている。
本実施形態1のガスコンロ1においては、図1に示すように、向かって左側および右側に加熱部2として高火力のブンゼン式ガスバーナ(コンロバーナ)31を備えたコンロ部2aが設けられている。トッププレート11の上面には各コンロバーナ31を中心にして五徳21が設けられており、コンロバーナ31と五徳21と、点火装置23および点火検知装置24(図3参照)とにより、加熱部2としてのコンロ部2aが構成されている。
なお、点火装置23は、入力回路(高圧トランスの1次側巻き線を含む)が一つに対して出力回路(高圧トランスの2次側巻き線)が各バーナの数だけ備えられ、一つの入力回路への通電により各々の出力回路(高圧トランスの2次側巻き線)に高電圧が発生し、各バーナの全てに点火用放電のための高電圧が供給される。
各コンロ部2aには、図5に示すように、五徳21上に載置される調理容器を検知する容器検知手段25と、調理容器の下面の温度を検知する温度センサ26とが設けられている。
容器検知手段25は、ガスコンロ1に固定される支持部25aと、支持部25aに上下方向に移動自在に支持される可動部25bと、可動部25bの上下位置を検知する検知スイッチ25cとにより構成されている。
可動部25bはばね等の付勢手段(図示せず)により上方に付勢され、その上端部は五徳21よりも上方に突出するように構成されている。この状態で五徳21上に調理容器が載置されると、可動部25bの上端部が調理容器の下面に押し下げられ、可動部25bの下動に伴い検知スイッチ25cにより下動が検知され、後述する制御部(図示せず)に認識される。そして、可動部25bの上端部には温度センサ26が設けられており、調理容器が五徳21上に載置されたときに温度センサ26が調理容器の下面に当接して温度を検知し、検知された温度は制御部に認識されるように構成されている。
またガスコンロ1には、図1に示すように、加熱部2としてのグリル2bが設けられている。グリル2bは、ガスコンロ1の本体内の中央部に形成されるグリル庫と、グリル庫内に設けられる加熱手段としてのグリルバーナ(図示せず)と、点火装置23および点火検知装置24とで構成され、グリル2bの前端はガスコンロ1の前面部12に開口していてグリル扉28によって開閉自在に閉塞されるように構成されている。
点火検知装置24は、コンロバーナ31およびグリルバーナに設けられる熱電対から構成されており、点火されると火炎の熱により発生する熱起電力が制御部に認識される。
グリル扉28の両側には、図1に示すように、グリル扉28とともにガスコンロ1の前面部12を構成する前面パネルP1、P2が設けられており、左側の前面パネルP1の上側には、左側のコンロバーナ31を点火/消火するための点消火ボタン14aが設けられている。また、右側の前面パネルP2の上側の左側より、グリルバーナを点火/消火するための点消火ボタン14b、右側のコンロバーナ31を点火/消火するための点消火ボタン14cが設けられている。そして、これら点消火ボタン14(14a、14b、14c)が、加熱部2での加熱の開始/加熱の停止を手動で行うための加熱/停止手動操作部を構成している。また前面部12には、各加熱部2の加熱量を手動で調節するための加熱量手動操作部となる火力調節レバー15(15a、15b、15c)が、それぞれ各点消火ボタン14a〜14cの上に設けられている。
ガス弁ブロック6は、図3、図4に示すように、器具栓本体60に、内部のガス流路61と、ガス流路61の上流端となる導入口61aおよび下流端となる導出口61bとが設けられている。
内部のガス流路61には、上流側より安全弁62用の弁孔、メイン弁63用の弁孔が設けられている。メイン弁63用の弁孔の下流側は、大火用の流路61cと小火用の流路61dとが並列に設けられており、大火用の流路61cに大火力/小火力切替用のラッチ式電磁弁LB1用の弁孔が設けられており、小火用の流路61dにラッチ式電磁弁LB2用の弁孔が設けられている。
ラッチ式電磁弁LB1の弁孔の下流側と、ラッチ式電磁弁LB2の下流側に位置する小火用オリフィスof2の下流側で大火用の流路61cと小火用の流路61dとが合流するように構成されており、さらにその下流側には、火力調節レバー15と連動する流量制御弁65用の弁孔が設けられている。
因みに、上述した容器検知手段25により調理容器が検知されていないときに点消火ボタン14を操作した場合には、制御部によりラッチ式電磁弁LB1およびラッチ式電磁弁LB2が閉止されて、加熱を開始しないようにする容器検知制御が行われる。これにより、五徳21上に調理容器が載置されていない場合にはコンロバーナ31に炎が形成されないようにすることができる。
また、ガス流路61には、ラッチ式電磁弁LB1およびラッチ式電磁弁LB2を設けた部分をバイパスするバイパス流路BPが設けらており、このバイパス流路BPにバイパス用オリフィスof1が設けられている。バイパス用オリフィスof1は、ガス弁ブロック6を複数器種で共用するために設けられるもので、ガス弁ブロック6を他の機種への応用において使用するときには開口される場合があるが、実施形態1においては、バイパス用オリフィスof1は閉塞体(図示せず)により閉塞されている。
火力調節レバー15を中火から大火の間の位置に設定しておいたときに、コンロバーナ31の火力は、ラッチ式電磁弁LB1とラッチ式電磁弁LB2の開・閉の組み合わせに応じて、制御部により、下表(表1)に示されているような態様で調整制御される。
Figure 2019184125
なお、ラッチ式電磁弁LB1、LB2は、開弁用の極性のパルス電流の通電により開放状態に移行し、その後は通電を停止した後にも開放状態を維持し、閉弁用の極性(開弁用とは逆極性)のパルス電流の通電により閉止状態に移行し、その後は通電を停止した後にも閉止状態を維持する。このとき電流のパルス幅は200〜300m秒に設定されており、コンロの火力を種々の状態に維持する場合にも省電力であることから、機器の電源として乾電池が用いられる場合に特に好適に用いられる。
流量制御弁65用の弁孔の下流側は、コンロバーナ31にガスを供給するための導出口61bに至る。器具栓本体60には、スライダ66が前後方向に移動自在に取り付けてあり、スライダ66は前端面が点消火ボタン14に組み込まれたチャイルドロック用スライド部(図示せず)により後方に押圧されることで後退するように構成されている。
チャイルドロック用スライド部が内部に組み込まれた点消火ボタン14は、前後動自在に設けられるもので、点消火ボタン14の指で押される部分よりも上側の部分がコンロ本体側に枢支されて指で押される部分が前後動し、スライダ66の前端面を後方に押圧する。スライダ66には、例えば既存のハート型カム等からなる前位置と後位置の切替機構(図示せず)が設けられており、点消火ボタン14を押し操作する毎に、スライダ66が後位置から前進して前位置に位置したり、前位置から後退して後位置に位置したりして、前位置と後位置とが切り替わって保持されるように構成されている。
また、スライダ66の進退に伴って進退するバルブロッド67が設けられている。バルブロッド67の先端側はガス流路61内に挿入され、その先端部は後方すなわち下流側より上流側に向けて、メイン弁63用の弁孔と安全弁62用の弁孔とに挿通されている。
バルブロッド67は、スライダ66が前位置から後位置に切り替わる際、一旦後位置よりも後方の最後位置に後退してから後位置にまで前進するが、この最後位置に移動したときに、安全弁62用の弁孔を上流側より閉止している安全弁62の弁体を上流側に移動させて、安全弁62用の弁孔を開放する。
安全弁62は電磁弁からなり、弁体が前方すなわち下流側に前進することで安全弁62用の弁孔を後方より閉止し、弁体が後方すなわち上流側に後退することで安全弁62用の弁孔を開放する。
安全弁62は、点火検知装置24により火炎が検知されている場合にのみ制御部により開放状態が維持され、火炎が検知されなくなると制御部による開放状態の維持が停止して閉止される。これにより、煮こぼれや風により立ち消えが起こって点火検知装置24の火炎が検知されなくなった場合に、燃料ガスの流出が防止される。また、温度センサ26により検知された調理容器の下面の温度が所定の温度(例えば250℃)に達すると、空焚きや焦げ付き等の異常が発生していると判定して、安全弁62を閉止する。このように、安全弁62、点火検知装置24、温度センサ26により異常検知手段が構成されている。
バルブロッド67の途中には、メイン弁63用の弁孔を開閉するメイン弁体が設けられている。そして、スライダ66が前位置に位置しているときにはメイン弁体がメイン弁63用の弁孔を後方より閉止し、スライダ66が後位置に位置しているときにはメイン弁体がメイン弁63用の弁孔より後方に位置してメイン弁63用の弁孔を開放する。
流量制御弁65用の弁孔は、火力調整用のニードル65aの前後方向の移動により開度が自在に調節される。ニードル65aは、火力調節レバー15を操作することで、開度の調節がなされ、火力調節レバー15が右に行く程、燃料ガスの供給量が多くなるように調節される。
また、点消火ボタン14またはスライダ66の位置によりON/OFFが切り替わる器具栓スイッチ(図示せず)が設けられている。器具栓スイッチは、点消火ボタン14(またはスライダ66)が前位置に位置しているときにはOFFとなり、後位置(最後位置も含む)に位置しているときにONとなる。
コンロバーナ31、グリルバーナの点火を行うには、点消火ボタン14を押し操作して、スライダ66を前位置から後位置に後退させる。スライダ66とともに後退したバルブロッド67により、安全弁62が開放されるとともにメイン弁63が開放され、燃料ガスがコンロバーナ31、グリルバーナに供給される。
また、スライダ66が後退することにより器具栓スイッチがONとなり、制御部への給電がONとなって制御部が動作を開始する。
点消火ボタン14が押し操作されて、加熱が開始されると、火力調節レバー15を操作することで、所望の火力が得られる。なお、左側のコンロバーナ31を備えたコンロ部2aの火力調節レバー15は、該コンロ部2aの操作部を操作して点火を行うとき、操作部の操作と連動して火力が中火力側に移動するように構成されており、点火時には中程度の火力となるように構成されている。
スライダ66を前位置にすると、メイン弁63が閉止して消火し、器具栓スイッチがOFFになり、安全弁62が閉止するとともに電源保持信号の出力が停止して制御部への給電が終了する。
次に、自動調理について説明する。ガスコンロ1の左側の前面パネルの下側には、図2に示すように、コンロ用の調理設定部7が設けられている。なお、ガスコンロ1の右側の前面パネルの右下の左側には、グリル用の調理設定部が設けられているが細部については詳述しない。また、ガスコンロ1の右側の前面パネルの右下の右側には、マイクロコンピュータからなる制御部の電源となる電池が収容される電池ケース13(図1)が設けられている。
コンロ用の調理設定部7は、揚げもの、湯わかし、炊飯の自動調理のメニュー(オートメニュー)を設定するための一組のオートメニュー設定部71およびオートメニュー表示部72と、調理時間を設定するためのタイマ入力部73およびタイマ表示74とを備えている。
オートメニュー設定部71として、揚げものスイッチ71aと、湯わかしスイッチ71bと、炊飯スイッチ71cとが設けられている。揚げものモードは、コンロバーナ31の点火後、使用者により設定された温度に達するようにコンロバーナ31の火力を自動調節する自動調理モードであり、揚げものスイッチ71aは、何回押すかで200℃、180℃、160℃といった複数種類の揚げものの調理の中から目的とする温度の揚げもの調理が設定できるとともに、揚げもの表示部72aに前記設定が表示されるように構成されている。
また、湯わかしモードや炊飯モードは、コンロバーナ31の点火後、予め設定された燃焼条件で燃焼させ、湯わかしや炊飯の完了が予測される時点で自動的にコンロバーナ31を消火する自動調理モードである。
湯わかしスイッチ71bは、何回押すかで自動消火、5分保温といった、湯わかし後にすぐ消火するか、あるいは一定時間保温するかというような湯わかしの態様を選択して設定することができるように構成されているとともに、湯わかし表示部72bに前記設定が表示されるように構成されている。また、炊飯スイッチ71cは、何回押すかでごはん、おかゆといった複数種類の炊飯調理モードの中から目的とする炊飯調理モードを設定することができるように構成されているとともに、炊飯表示部72cに前記設定が表示されるように構成されている。
揚げものモードを選択して、制御部によって揚げものモードが実行される場合を一例として、ラッチ式電磁弁LB1について詳しく説明する。
揚げものスイッチ71aを押し操作し、揚げものモードを選択してコンロバーナ31に点火すると、制御部によって揚げものモードが実行され、制御部は、温度センサ26により検出される調理容器の温度を設定された温度(200℃、180℃、160℃の何れか)に維持すべく、ラッチ式電磁弁LB1を開閉し、コンロバーナ31の火力を大火力と小火力とに切り替える。
詳述すると、温度センサ26により検出される調理容器の温度の値が設定された温度より大きいときは、ラッチ式電磁弁LB1を閉弁して、図3、図4に示す小火用オリフィスof2を備えた小火用の流路61dのみからコンロバーナ31にガスが供給されて、コンロバーナ31の火力が小火力になり、また、温度センサ26により検出される調理容器の温度が設定された温度より小さいときはラッチ式電磁弁LB1を開弁して、図3、図4に示す小火用オリフィスof2を備えた小火用の流路61dとラッチ式電磁弁LB1の両方の流路からコンロバーナ31にガスが供給されて、コンロバーナ31の火力が大火力になるように構成されている。
ガスコンロ1は、燃料ガスを噴射するノズル孔32aを有する燃料ガスノズル32と、ノズル孔32aに燃料ガスを供給するガス供給路35と、ノズル孔32aから燃料ガスが噴射されることによるエジェクター効果によって、コンロバーナ(ブンゼン式ガスバーナ)31の燃焼用空気としての第1段階一次空気を吸引する吸引孔51を有する第1段階一次空気吸引用柱体50とを備えたガス噴射ノズル70を備えている。
すなわち、燃料ガスノズル32には上述のガス弁ブロック6から燃料ガスノズル32に向けて延設された管状のガス供給路35から都市ガスやLPガスなどの燃料ガスが供給されるように構成されている(図5)。
図5に示すように、コンロバーナ(ブンゼン式ガスバーナ)31は、燃料ガスノズル32から噴射する燃料ガスとその燃料ガスが噴射されることによるエジェクター効果により吸引される燃焼用空気とを混合する混合部40とこの混合部40において混合された混合気を燃焼させる火炎形成部41とを有している。
ただし、第1段階一次空気を吸引するための吸引孔51を備えた第1段階一次空気吸引用柱体50については、後に詳述する。
燃料ガスノズル32は、ガス供給路35に止着されている。また、ガス供給路35の上流側は、ガス弁ブロック6(図4)と接続されており、具体的には、ガス弁ブロック6の導出口61bと接続されている。つまり、ガス供給路35の上流側には、ガス量調節部としてのガス弁ブロック6が配設されている。
ガス弁ブロック(ガス量調節部)6は、前述のように、ラッチ式電磁弁LB1の開閉や火力調節レバー15の操作によってガス弁ブロック6内部のガス流路61を通過する燃料ガスの通過抵抗が増減することでガス供給路35に流入する燃料ガスの流量を調節するものであって、以下のような特性を有している。
例えば、ラッチ式電磁弁LB1が閉弁した小火力の状態からラッチ式電磁弁LB1が開弁して大火力の状態に移行するときには、ラッチ式電磁弁LB1が閉弁して低圧力状態のガス供給路35内に、ラッチ式電磁弁LB1が開弁してラッチ式電磁弁LB1より上流側の高圧力の燃料ガスが急激に流入して、燃料ガスの通流量が急激に増加する。
また、ラッチ式電磁弁LB1が開弁した大火力の状態からラッチ式電磁弁LB1が閉弁して小火力の状態に移行するときには、燃料ガスの通流量が急激に減少する。
つまり、ラッチ式電磁弁LB1の開閉に伴い、燃料ガスの通流量が急激に増加、または、減少する。
一般的に、燃料ガスの通流量が大きいときは、燃料ガスノズルから噴射される燃料ガスが噴射されることによるエジェクター効果によって吸引される燃焼用空気の量は、適正量を確保しやすいが、燃料ガスの通流量が小さいときには、上述のエジェクター効果によって吸引される燃焼用空気の適正量を維持するのが難しくなる。
そこで、本実施形態においては、以下に説明するような特徴的構成を備えることで、燃料ガスの通流量が小さいときにも、適正な燃焼用空気量を確保することができるようにしている。
<特徴的構成>
本発明の実施形態にかかるブンゼン式ガスバーナのガス噴射ノズル装置Aは、
(a)燃料ガスを噴射するノズル孔32aを有する燃料ガスノズル32と、ノズル孔32aに燃料ガスを供給するガス供給路35と、ノズル孔32aから燃料ガスが噴射されることによるエジェクター効果によって、ブンゼン式ガスバーナ31の燃焼用空気としての第1段階一次空気を吸引する吸引孔51および第1段階一次空気と燃料ガスが混合された第1混合気が通流する第1混合気通流路55が形成された第1段階一次空気吸引用柱体50とを備えたガス噴射ノズル70と、(b)ノズル孔32aから噴射される燃料ガスと、第1段階一次空気とが第1段階一次空気吸引用柱体50における第1混合気通流路55で混合された第1混合気が、第1混合気通流路55の先端(図6における左側先端)50aから噴射されることによるエジェクター効果によって、ブンゼン式ガスバーナ31の燃焼用空気としての第2段階一次空気を吸引するとともに、第2段階一次空気と第1混合気とを混合して、ブンゼン式ガスバーナ31の火炎形成部41において燃焼に供される第2混合気を形成する混合部40(図5参照)と
を備えている。
また、ガス噴射ノズル70(図5、図6)を構成する燃料ガスノズル32のノズル孔32aは、燃料ガスノズル32の他の部分よりも内径の小さい小径部として、中心線(軸心)C1が第1段階一次空気吸引用柱体50における第1混合気通流路55の軸心(中心線)Xと重なるように(同心となるように)形成されている。
また、実施形態1においては、第1段階一次空気を吸引する吸引孔51として、第1混合気通流路55に合流する第1吸引孔51aと、第1吸引孔51aに合流する第2吸引孔51bとを備えている。
したがって、ノズル孔32aから燃料ガスが噴射されることによるエジェクター効果によって、第1段階一次空気吸引用柱体50の第1吸引孔51aのみならず、第2吸引孔51bからもコンロバーナ(ブンゼン式ガスバーナ)31の燃焼用空気が第1段階一次空気として吸引される(図7参照)。
なお、図7は図6におけるVII-VII線断面図を示す。図7において、第1吸引孔51a、第2吸引孔51bから吸引される第1段階一次空気を、白抜きの矢印にて、模式的に表している。
本実施形態において、第1吸引孔51aは、軸心C3が、第1混合気通流路55の軸心Xと交差する方向に向くように形成されている。
第2吸引孔51bは、第1吸引孔51aに合流するように形成されており、第2吸引孔51bは軸心C4が、第1混合気通流路55の軸心Xと交差する方向ではなく、第1吸引孔51aの軸心C3と交差するように形成されている。
すなわち、第1吸引孔51aから吸引された第1段階一次空気に、第2吸引孔51bから吸引された第1段階一次空気が衝突する(合流する)ことにより、第1吸引孔51aから第1混合気通流路55に流入する合流第1段階一次空気(第1吸引孔からの第1段階一次空気と、第2吸引孔からの第1段階一次空気が合流した第1段階一次空気)の流動中心軸C2が、第1混合気通流路55の軸心Xと交差しない方向に向くように構成されている。
なお、第1段階一次空気吸引用柱体50における、第1吸引孔51aおよび第2吸引孔51bが配設されている箇所の構造、第1吸引孔51aおよび第2吸引孔51bの配設態様などについては、以下に詳しく説明する。
また、本実施形態では、第1吸引孔51aは、その内径が、第2吸引孔51bの内径よりも大きく形成されており、ノズル孔32aから燃料ガスが噴射されることによるエジェクター効果によって第1吸引孔51aから吸引される第1段階一次空気(主一次空気)の量が、第2吸引孔51bから吸引される第1段階一次空気(副一次空気)よりも多くなるように構成されている。
そして、ノズル孔32aから噴射される燃料ガスと、第1吸引孔51a、第2吸引孔51bから吸引される第1段階一次空気とは、第1段階一次空気吸引用柱体50における第1混合気通流路55において混合されて第1混合気となり、この第1混合気が第1段階一次空気吸引用柱体50における第1混合気通流路55の左側の先端50a(図5、図6)から混合部40(図5)に噴射される。
また、第1混合気通流路55の左側の先端50aから混合部40に噴射された第1混合気によるエジェクター効果によって、燃焼用空気である第2段階一次空気が混合部40の右側の混合部吸気口40aから吸引される。
このようにして、混合部40に吸引された燃焼用空気である第2段階一次空気が、混合部40内で第1混合気と混合され、第2混合気として、コンロバーナ(ブンゼン式ガスバーナ)31の火炎形成部(炎口)41に送られ、コンロバーナ(ブンゼン式ガスバーナ)31の燃焼に供されることになる。
なお、コンロバーナ(ブンゼン式ガスバーナ)31の火炎形成部(炎口)41付近においては、火炎形成部(炎口)41で発生する火炎により燃焼用空気である2次空気が吸引され、より確実な燃焼が行われることになる。
次に、第1段階一次空気吸引用柱体50における吸引孔51(第1吸引孔51a、第2吸引孔51b)の配設箇所の構造や、第1吸引孔51a、第2吸引孔51bの配設態様などについて説明する。
本実施形態においては、第1段階一次空気吸引用柱体50において吸引孔51(第1吸引孔51a、第2吸引孔51b)が配設される箇所は、図7に示すように塊状の6角柱形状を有する柱体(6角柱体)として形成されている。
そして、この6角柱体として形成されている箇所の、外表面を形成する6つの平面52のうちの一の平面52aに、軸心C3が第1混合気通流路55の軸心Xと交差する第1吸引孔51aが配設されており、第1吸引孔51aは、平面52aに垂直に形成されている。
また、第1吸引孔51aが形成された平面52aとは異なる平面(この実施形態では、平面52aと隣り合う平面)52bに、該平面52bに垂直に、第1吸引孔51aに合流する第2吸引孔51bが形成されている。
なお、平面52a、52bは、所定の対をなす第1吸引孔51aと第2吸引孔51bの配設されている面を説明するために付した符号であり、本実施形態では、所定の対とは異なる対をなす第1吸引孔51aと第2吸引孔51bが、上述の平面52a、52bにそれぞれ配設されている。
上述のように構成された本実施形態にかかるブンゼン式ガスバーナのガス噴射ノズル装置Aにおいては、ノズル孔32aから燃料ガスが噴射されることによるエジェクター効果によって、第1吸引孔51aから第1段階一次空気(主一次空気)が吸引されるとともに、第2吸引孔51bから第1段階一次空気(副一次空気)(図7において白抜きの矢印で図示されている)が吸引される。
そして、第2吸引孔51bから吸引される第1段階一次空気(副一次空気)が、第1吸引孔51aを通流する第1段階一次空気(主一次空気)に衝突(合流)することにより、合流第1段階一次空気(すなわち、第1吸引孔からの第1段階一次空気と、第2吸引孔からの第1段階一次空気が合流した第1段階一次空気)の通流方向が、第1混合気通流路の軸心Xと交差しない方向に向けられ、第1混合気が、第1混合気通流路55の軸心X回りに旋回する旋回流となる。
その結果、燃料ガスの流量が小流量のときの一次吸引率を高くすることが可能になり、ブンゼン式ガスバーナを、小火力でも安定して燃焼させることが可能になる。
また、本実施形態では、第1段階一次空気吸引用柱体50の第1吸引孔51a、第2吸引孔51bが配設される箇所が六角柱であり、第1吸引孔51aを、その軸心C3が六角柱の外面を構成する平面52(52a)と垂直になるように穿設することで、軸心C3が第1混合気通流路55の軸心Xと交差する第1吸引孔51aを形成したときにも、第1吸引孔51aに合流する第2吸引孔51bを備えているため、第1混合気を第1混合気通流路55の中心軸X周りに旋回する旋回流とすることが可能になる。
したがって、旋回流を生じさせることが妨げられることなく、例えばドリルを用いて第1吸引孔51aを穿設する場合に、第1段階一次空気吸引用柱体50への第1吸引孔51aの穿設を容易に行うことができる。なお、ドリルを用いて第1吸引孔51aを穿設する場合、第1吸引孔51aが平面52(52a)に垂直に形成されるため、加工が容易になる。
また、対応する第1吸引孔51aに合流する第2吸引孔も、第1吸引孔51aが形成されている平面52(52a)と隣り合う平面52(52b)に、該平面平面52(52b)に垂直に形成することができるため、第1吸引孔51aの場合と同様に、第1段階一次空気吸引用柱体50への第2吸引孔51bの穿設を容易に行うことができる。
また、第1吸引孔51aは、その軸心C3が第1混合気通流路の軸心Xと交差するように、かつ、平面52(52a)の略中央に形成することで、その内径(すなわち平面面積)を大きくすることが可能になり、第1吸引孔51aからの第1段階一次空気の吸引量を多くすることができる。
また、本実施形態では、第1段階一次空気吸引用柱体50に第1吸引孔51aと第2吸引孔51bの対が複数配設されており、かつ、第1吸引孔51aと第2吸引孔51bの複数の対のそれぞれが、第1混合気通流路55を通流する第1混合気を、第1混合気通流路55の軸心X方向視で、所定の方向に旋回させることができるようにモーメントの向きを揃えて流動させる態様で配設されている。
このように構成することにより、第1混合気が第1混合気通流路55の軸心X周りに旋回する旋回流となるため、ガスの流量が小流量のときの一次吸引率を一層高くすることが可能になる。
また、本実施形態においては、図6に示すように、複数の第1吸引孔51a、第2吸引孔51bが、ノズル孔32aの先端から同じ距離となる位置に形成されているが、第1吸引孔51aと第2吸引孔51bの複数の対のそれぞれが、第1混合気通流路55内の第1混合気の通流方向に沿う方向、すなわち、第1混合気通流路55の軸心X方向における異なる位置に分布して配設されるように構成してもよい。
このように構成した場合、第1混合気が第1段階一次空気吸引用柱体50における第1混合気通流路55の軸心X周りに旋回する旋回流を効率的に形成することができ、ガスの流量が小流量のときの一次吸引率を一層高くすることが可能になる。
[別実施形態1]
図8は、本発明の別実施形態1にかかるブンゼン式ガスバーナのガス噴射ノズル装置Aの要部構成を示す図である。
上述の実施形態にかかるガス噴射ノズル装置Aでは、第1吸引孔51aの内径を、第2吸引孔51bの内径よりも大きくして、第1吸引孔51aから、第2吸引孔51bよりも多くの第1段階一次空気が吸引されるように構成されているが、別実施形態1にかかるガス噴射ノズル装置Aにおいては、図8に示すように、第1吸引孔51aと第2吸引孔51bの内径が同じになるように構成されている。
この別実施形態1のように構成した場合にも、上記実施形態1の場合と同様の効果を得ることができる。
なお、この別実施形態1の場合、第1吸引孔51aと第2吸引孔51bからの第1段階一次空気の吸引量はほぼ同じになる。
ただし、本発明においては、第1吸引孔51aと第2吸引孔51bからの第1段階一次空気が合流した合流第1段階一次空気の流動中心軸C2が、第1混合気通路の軸心Xと交差しない方向に向くようにすることができればよいので、第1吸引孔51aと第2吸引孔51bの内径の大きさに特別の制約はなく、第2吸引孔51bの内径を第1吸引孔51aの内径より大きくすることも可能である。
[別実施形態2]
図9は、本発明の別実施形態2にかかるガス噴射ノズル装置Aの要部構成を示す図である。
上記実施形態にかかるガス噴射ノズル装置Aでは、第1吸引孔51aが六角柱の外面を構成する平面52(52a)に垂直に(直交するように)に形成され、第2吸引孔51bが平面52(52a)とは異なる平面(隣接する平面)52(52b)に垂直に(直交するように)に形成されている場合を例にとって説明したが、別実施形態2にかかるガス噴射ノズル装置Aでは、図9に示すように、第1吸引孔51aは平面52(52a)に対して垂直に(直交するように)に形成されているが、第2吸引孔51bは第1吸引孔51aが形成されている平面52(52a)と同じ平面52(52a)に形成されている一方で、平面52(52a)に対して垂直ではなく、所定の傾きをもって形成されている。
なお、この別実施形態2においても、第2吸引孔51bは、第1吸引孔51aに合流し、第1吸引孔51aから第1混合気通流路55に流入する合流第1段階一次空気の流動中心軸C2が、第1混合気通流路55の軸心Xと交差しない方向に向くように構成されている。
この別実施形態2のように構成した場合にも、上記実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
なお、この別実施形態2においては、第2吸引孔51bが平面52(52a)に対して傾きを持って形成されているため、例えばドリルを用いて第2吸引孔51bを穿設する場合、実施形態1のように、第2吸引孔51bを平面52に垂直に形成する場合に比べて、第2吸引孔51bを形成する際の加工の容易性は低下するが、その一方で、第1吸引孔51aと第2吸引孔51bの配設態様の自由度を向上させることが可能になる。
[別実施形態3]
図10は、本発明の別実施形態3にかかるガス噴射ノズル装置Aの要部構成を示す図である。
上記実施形態にかかるガス噴射ノズル装置Aにおいては、第1吸引孔51a、第2吸引孔51bが形成される箇所を六角柱としているが、この別実施形態3では、図10に示すように、第1段階一次空気吸引用柱体50の第1吸引孔51a、第2吸引孔51bが配設される箇所が円柱として構成されている。
そして、この別実施形態3の場合にも、第1混合気通流路55に合流する第1吸引孔51aと、第1吸引孔51aに合流する第2吸引孔51bとを備え、第2吸引孔51bから第1吸引孔51aに流入する第1段階一次空気が、第1吸引孔51aを通流する第1段階一次空気に合流することにより、第1吸引孔51aから第1混合気通流路55に流入する合流第1段階一次空気の流動中心軸C2が、第1混合気通流路55の軸心Xと交差しない方向に向くように構成されている。
したがって、この別実施形態3のように構成した場合にも、上記実施形態1の場合と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明においては、第1吸引孔と第2吸引孔の対の数に制約はなく、場合によっては、1対であってもよく、また、上記実施形態の場合とは異なる数の複数対を備えた構成とすることもできる。
また、上記実施形態および別実施形態では、第1吸引孔と第2吸引孔を配設する箇所の形状が六角柱状である場合、および、円柱状である場合を例に挙げて説明したが、その形状に特別の制約はなく、例えば、六角柱状以外の多角柱状としたり、円柱の一部が切り欠かれた形態の柱状としたりすることも可能である。
本発明は、さらにその他の点においても上記実施形態や別実施形態1〜3に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変形を加えることが可能である。
1 ガスコンロ
2 加熱部
2a コンロ部
2b グリル
6 ガス弁ブロック(ガス量調節部)
7 コンロ用の調理設定部
11 トッププレート
12 前面部
13 電池ケース
14(14a、14b、14c) 点消火ボタン
15(15a、15b、15c) 火力調節レバー
21 五徳
23 点火装置
24 点火検知装置
25 容器検知手段
26 温度センサ
28 グリル扉
31 コンロバーナ(ブンゼン式ガスバーナ)
32 燃料ガスノズル
32a ノズル孔
35 ガス供給路
40 混合部
40a 混合部吸気口
41 火炎形成部
50 第1段階一次空気吸引用柱体
50a 第1段階一次空気吸引用柱体における第1混合気通流路の先端
51 吸引孔
51a 第1吸引孔
51b 第2吸引孔
52 吸引孔が配設されている箇所の周囲の平面
52a 一の平面
52b 一の平面とは異なる平面
55 第1混合気通流路
56 誘導部
60 器具栓本体
61 ガス流路
61a 導入口
61b 導出口
61c 大火用の流路
61d 小火用の流路
62 安全弁
63 メイン弁
65 流量制御弁
66 スライダ
67 バルブロッド
70 ガス噴射ノズル
A ブンゼン式ガスバーナのガス噴射ノズル装置
BP バイパス流路
C1 ノズル孔の中心線
C2 合流第1段階一次空気の流動中心軸
C3 第1吸引孔の軸心
C4 第2吸引孔の軸心
LB1、LB2 ラッチ式電磁弁
X 第1混合気通流路の軸心

Claims (3)

  1. (a)燃料ガスを噴射するノズル孔を有する燃料ガスノズルと、前記ノズル孔に燃料ガスを供給するガス供給路と、前記ノズル孔から前記燃料ガスが噴射されることによるエジェクター効果によって、ブンゼン式ガスバーナの燃焼用空気としての第1段階一次空気を吸引する吸引孔および前記第1段階一次空気と前記燃料ガスが混合された第1混合気が通流する第1混合気通流路が形成された第1段階一次空気吸引用柱体とを備えたガス噴射ノズルと、
    (b)前記第1混合気が、前記第1段階一次空気吸引用柱体における前記第1混合気通流路の先端から噴射されることによるエジェクター効果によって、前記ブンゼン式ガスバーナの燃焼用空気としての第2段階一次空気を吸引するとともに、前記第2段階一次空気と前記第1混合気とを混合して、前記ブンゼン式ガスバーナの火炎形成部において燃焼に供される第2混合気を形成する混合部と
    を備えたブンゼン式ガスバーナに用いられるガス噴射ノズル装置であって、
    前記燃料ガスノズルの前記ノズル孔は、前記燃料ガスノズルの他の部分よりも内径の小さい小径部として、中心線が前記第1混合気通流路の軸心と重なるように形成されており、かつ、
    前記第1段階一次空気を吸引する前記吸引孔が、前記第1混合気通流路に合流する第1吸引孔と、前記第1吸引孔に合流する第2吸引孔とを備え、
    前記第2吸引孔から前記第1吸引孔に流入する前記第1段階一次空気が、前記第1吸引孔に流入し、前記第1吸引孔を通流している第1段階一次空気と合流して、前記第1混合気通流路に流入する合流第1段階一次空気の流動中心軸が、前記第1混合気通流路の前記軸心と交差しない方向に向くように構成されていること
    を特徴とするブンゼン式ガスバーナのガス噴射ノズル装置。
  2. 前記第1段階一次空気吸引用柱体に前記第1吸引孔と前記第2吸引孔の対が複数配設されており、かつ、
    前記第1吸引孔と前記第2吸引孔の複数の対のそれぞれが、前記第1混合気通流路を通流する前記第1混合気を、前記第1混合気通流路の軸心方向視で、所定の方向に旋回させることができるようにモーメントの向きを揃えて流動させる態様で配設されていること
    を特徴とする請求項1記載のブンゼン式ガスバーナのガス噴射ノズル装置。
  3. 前記第1吸引孔と前記第2吸引孔の複数の対のそれぞれが、前記第1混合気通流路の軸心方向に沿う方向における異なる位置に分布して配設されていることを特徴とする請求項2記載のブンゼン式ガスバーナのガス噴射ノズル装置。
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