JP2019183857A - 密封装置 - Google Patents

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Hiroki Shishido
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Abstract

【課題】軽量であって、高い強度を有し、製造が容易な密封装置を提供する。【解決手段】密封装置は、往復動軸と、往復動軸が配置された軸孔の内面との間に配置される。密封装置は、弾性環、オイル側剛性環および大気側剛性環を備える。弾性環は、弾性材料から形成されており、往復動軸に摺動自在に接触するオイルリップと、オイルリップよりも大気側に配置されて往復動軸に摺動自在に接触するダストリップとを有し、軸孔の内部に配置される。オイル側剛性環は、剛性材料から形成されており、軸孔の内部に配置される。大気側剛性環は、剛性材料から形成されており、オイル側剛性環よりも大気側、かつ軸孔の内部に配置される。オイル側剛性環と大気側剛性環は、前記弾性環に接合されている。オイル側剛性環と大気側剛性環は、比重が異なる材料から形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、往復動軸の周りの封止のために用いられる密封装置に関する。
油圧シリンダ装置、ショックアブソーバ等の往復動軸を有する機器においては、往復動軸と軸孔内面との間に、これらの間の環状間隙を封止するための密封装置が設けられる。
特許文献1には、車両の懸架装置のショックアブソーバ用の密封装置が開示されている。この密封装置は、シールリップとダストリップが形成された弾性体と、弾性体に密着する金属環と、金属環に重ねられた蓋部材とを備える。金属環は、その軽量化のための複数の貫通穴を有する。
特開2010−255641号公報
往復動軸を有する機器のための密封装置は、軽量化が要求される一方、高圧化での使用のための高い強度が要求される。さらに、製造の容易化が要求される。
そこで、本発明は、軽量であって、高い強度を有し、製造が容易な密封装置を提供する。
本発明のある態様に係る密封装置は、往復動軸と、前記往復動軸が配置された軸孔の内面との間に配置される密封装置であって、前記往復動軸に摺動自在に接触するオイルリップと、前記オイルリップよりも大気側に配置されて前記往復動軸に摺動自在に接触するダストリップとを有する、前記軸孔の内部に配置される、弾性材料から形成された弾性環と、前記軸孔の内部に配置される、剛性材料から形成されたオイル側剛性環と、前記オイル側剛性環よりも大気側、かつ前記軸孔の内部に配置される、剛性材料から形成された大気側剛性環とを備え、前記オイル側剛性環と前記大気側剛性環は、前記弾性環に接合されており、前記オイル側剛性環と前記大気側剛性環は、比重が異なる材料から形成されている。
この態様においては、オイル側剛性環と大気側剛性環が、比重が異なる材料から形成されているため、軽量であって、高い強度を有し、製造が容易な密封装置を提供することが可能である。すなわち、一方の剛性環を比重が小さい材料から形成することにより、高い強度を維持したまま、密封装置を軽量化することができる。しかも、複数の剛性環のいずれにも往復動軸が配置される貫通穴以外に貫通穴を形成せずに、密封装置を製造することができるので、密封装置の製造が容易である。
好ましくは、前記オイル側剛性環と前記大気側剛性環のうち体積がより大きい剛性環は、体積が小さい剛性環よりも比重が小さい材料から形成されている。この場合には、体積がより大きい剛性環の比重を小さくすることにより、密封装置を顕著に軽量化することができる。
好ましくは、前記オイル側剛性環よりも前記大気側剛性環の体積が大きく、前記オイル側剛性環よりも比重が小さい材料から前記大気側剛性環が形成されている。この場合には、体積が大きい大気側剛性環の比重を小さくすることにより、密封装置を顕著に軽量化することができる。
好ましくは、前記オイル側剛性環と前記大気側剛性環のうち一方は鋼から形成され、他方はマグネシウム合金、アルミニウム、アルミニウム合金、または樹脂から形成されている。すなわち、比重が大きい材料として鋼を選択し、比重が小さい材料としてマグネシウム合金、アルミニウム、アルミニウム合金、または樹脂を選択することができる。この場合には、比重が大きい材料と比重が小さい材料の比重は顕著に相違するので、オイル側剛性環と大気側剛性環の体積の比率の設計の選択肢が大きい。
好ましくは、前記オイル側剛性環と前記大気側剛性環の各々には、前記往復動軸が配置される貫通穴以外には、貫通穴が形成されていない。この場合には、密封装置の製造が容易である。また、往復動軸の周囲の全方向において、オイル側剛性環は同じ剛性を有し、往復動軸の周囲の全方向において、大気側剛性環は同じ剛性を有する。したがって、オイル側剛性環と大気側剛性環の応力集中を抑制することができる。
好ましくは、前記弾性環は、前記オイルリップが形成されたオイル側弾性環と、前記ダストリップが形成された大気側弾性環とを備え、前記オイル側弾性環は前記オイル側剛性環に接合され、前記大気側弾性環は前記大気側剛性環に接合されている。この場合には、密封装置は、オイル側弾性環と前記オイル側剛性環を有するセグメントと、大気側弾性環と大気側剛性環を有するセグメントを有する。これらのセグメントは別個に製造することができ、単一の弾性環を有する密封装置に比べて、製造上の制約が少ない。また、これらのセグメントは、単一の弾性環を有する密封装置に比べて、保管が容易な場合がある。
本発明の第1の実施形態に係る密封装置の断面図である。 第1の実施形態に係る密封装置のオイル側剛性環と大気側剛性環の斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る密封装置の断面図である。 第2の実施形態に係る密封装置を分解して示す断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る複数の実施形態を説明する。
第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態を示す図であり、往復動軸を有する機器であるショックアブソーバの一部と、ショックアブソーバに設けられた密封装置を示す。
ショックアブソーバ1は、円筒状のハウジング2と、円柱状の往復動軸4とを有する。ハウジング2は、円筒状であって、往復動軸4が配置された軸孔2Aを有する。軸孔2A内には、流体すなわちオイルLが入れられている。ハウジング2の下端には、中央に開口3Aが形成された端部壁3が形成されている。
ハウジング2の内部には、オイルシールである密封装置6およびロッドガイド8が配置されている。詳細については図示しないが、ロッドガイド8は、ハウジング2に固定されている。ロッドガイド8は、往復動軸4の図中の上下方向(すなわち往復動軸4の軸線方向)の往復運動を案内するとともに、密封装置6を端部壁3に押し付ける。
密封装置6は、ハウジング2の内部に配置され、ハウジング2の内周面によって密封装置6の図中の横方向の移動が規制されている。また、密封装置6は、ロッドガイド8と端部壁3に挟まれており、往復動軸4の軸線方向に沿った密封装置6の移動が規制されている。密封装置6は、往復動軸4と、この往復動軸4が配置された軸孔2Aの内面との間に配置され、オイルL側から大気A側へオイルLが漏出するのを防止または低減させる。
往復動軸4は円柱状であり、軸孔2Aは断面円形であり、密封装置6はほぼ環状であるが、図1においては、それらの左半分のみが示されている。図1には、往復動軸4、軸孔2Aおよび密封装置6の共通の中心軸線Cが示されている。
この実施形態において、密封装置6は、弾性環10、オイル側剛性環12、および大気側剛性環14を備える。
図2に示すように、この実施形態において、オイル側剛性環12と大気側剛性環14は、同じ外径と同じ内径を有しており、大気側剛性環14はオイル側剛性環12の厚さより大きい厚さを有する。オイル側剛性環12と大気側剛性環14は、両方とも剛性材料から形成されている。但し、オイル側剛性環12と大気側剛性環14は、比重が異なる材料から形成されている。
オイル側剛性環12と大気側剛性環14は協働して、弾性環10を補強する補強環16を構成する。オイル側剛性環12と大気側剛性環14は、軸孔2Aの内部に配置されて軸孔2Aに取り付けられる。大気側剛性環14は、オイル側剛性環12よりも大気側に配置される。
弾性環10は、弾性材料、例えばエラストマーから形成されている。弾性環10は、オイル側剛性環12の片側の平坦な表面と、補強環16の外周面および内周面、および大気側剛性環14の片側の平坦な表面の一部に接合されている。弾性環10は、往復動軸4の周囲を覆う内側管部17を有する。内側管部17の一部は、補強環16の内周面に接合されている。また、弾性環10は、オイル側剛性環12の片側の平坦な表面に接合された環状側壁18を有する。環状側壁18は、内側管部17に接続されている。
ロッドガイド8の突起8aが弾性環10の環状側壁18に接触させられ、密封装置6にハウジング2の端部壁3に向かう押圧力を与える。したがって、密封装置6はロッドガイド8と端部壁3に挟まれて、定位置に固定されている。
このようにして、密封装置6は、ロッドガイド8とハウジング2の端部壁3に挟まれて、ハウジング2の軸孔2Aに取り付けられているが、密封装置6は、他の方式で軸孔2Aに取り付けられてもよい。例えば、密封装置6は、締まり嵌め(圧入)によって軸孔2Aに取り付けられてもよい。
弾性環10の内側管部17には、オイル側剛性環12よりも径方向内側、かつオイルL側に配置されたオイルリップ20が形成されている。オイルリップ20は、主オイルリップ部20Aと副オイルリップ部20Bを有する。主オイルリップ部20Aは、オイルL側に配置されており、副オイルリップ部20Bは主オイルリップ部20Aよりも大気A側に配置されている。また、弾性環10の内側管部17には、大気側剛性環14よりも径方向内側、かつ大気A側に配置されたダストリップ22が形成されている。
主オイルリップ部20A、副オイルリップ部20Bおよびダストリップ22の各々は、周方向に連続している突起である。密封装置6が往復動軸4の周囲に配置されると、主オイルリップ部20A、副オイルリップ部20Bおよびダストリップ22は往復動軸4の外周面に接触し、オイルL側から大気A側へのオイルLの漏れを防止または低減する。往復動軸4が中心軸線Cの方向に移動するとき、往復動軸4は、主オイルリップ部20A、副オイルリップ部20Bおよびダストリップ22に対して摺動する。
主オイルリップ部20A、副オイルリップ部20Bおよびダストリップ22は、往復動軸4の外周面に接触するために、図1に示された状態よりも径方向外側に向けて変形させられる。図1は、密封装置6が往復動軸4の周囲に配置されていない状態を表しており(往復動軸4は仮想線で示されている)、主オイルリップ部20A、副オイルリップ部20Bおよびダストリップ22の変形を表していない。
オイルリップ20の主オイルリップ部20Aおよび副オイルリップ部20Bは、主にオイルLを封止する役割を担う。不可欠ではないが、内側管部17の周囲には、オイルリップ20を径方向内側に圧縮するためのガータースプリング24が巻かれている。ガータースプリング24は、主オイルリップ部20Aと副オイルリップ部20Bを往復動軸4に押し付ける力をリップ部18A,18Bに与える。
主オイルリップ部20Aは、二つの傾斜面を有する断面三角形の突起である。主オイルリップ部20Aの内側先端縁は、副オイルリップ部20Bの内側先端縁よりも、小さい内径を持つ。つまり、主オイルリップ部20Aは、副オイルリップ部20Bに比べて、内側管部17から大きい突出量を持ち、オイルLを封止する能力が高い。
副オイルリップ部20Bは、主オイルリップ部20Aの封止能力を安定させる役割を有する。副オイルリップ部20Bも、二つの傾斜面を有する断面三角形の突起である。往復動軸4が偏心している場合には、主オイルリップ部20Aの周方向の封止機能に偏りが生じるが、副オイルリップ部20Bの封止機能によって密封装置6全体の封止機能低下が抑えられる。また、副オイルリップ部20Bは、主オイルリップ部20Aを補強する。但し、副オイルリップ部20Bは不可欠ではない。
ダストリップ22は、内側管部17から大気A側かつ径方向内側に斜めに延びている。ダストリップ22は主に大気A側からオイルL側への異物(例えば泥、水、塵埃)の侵入を防止する役割を担う。不可欠ではないが、ダストリップ22の周囲には、ダストリップ22を径方向内側に圧縮するためのガータースプリング26が巻かれている。ガータースプリング26は、ダストリップ22を往復動軸4に押し付ける力をダストリップ22に与える。
さらに弾性環10は、環状側壁18に接続された外側ガスケット28を有する。外側ガスケット28は、オイル側剛性環12の片側の平坦な表面とオイル側剛性環12の外周面に接合されている。オイル側剛性環12は、外側ガスケット28に対して径方向外側すなわち軸孔2Aの内周面に向かう支持力を与え、外側ガスケット28は軸孔2Aの内周面と、ロッドガイド8の突起8aと、オイル側剛性環12によって圧縮される。このようにして、外側ガスケット28は、オイルL側から大気A側への軸孔2Aの外側部分を通じたオイルLの漏れを防止または低減する。この実施形態では、外側ガスケット28は、大気側剛性環14の外周面にも接合されているが、外側ガスケット28は、大気側剛性環14まで延びていなくてもよい。
不可欠ではないが、弾性環10の環状側壁18には、サイドリップ30が形成されている。サイドリップ30は、径方向外側かつオイルL側に延びる板であり、サイドリップ30の先端は、ロッドガイド8に接触する。
この実施形態において、弾性環10を補強する補強環16は、オイル側剛性環12と大気側剛性環14を有し、オイル側剛性環12と大気側剛性環14は、比重が異なる剛性材料から形成されている。したがって、軽量であって、高い強度を有し、製造が容易な密封装置6を提供することが可能である。すなわち、一方の剛性環を比重が小さい材料から形成することにより、高い強度を維持したまま、密封装置6を軽量化することができる。
しかも、剛性環12,14のいずれにも往復動軸4が配置される貫通穴以外に貫通穴を形成せずに、密封装置6を製造することができるので、密封装置6の製造が容易である。また、剛性環12,14のいずれにも往復動軸4が配置される中心の貫通穴以外に貫通穴が形成されないので、往復動軸4の周囲の全方向において、オイル側剛性環12は同じ剛性を有し、往復動軸4の周囲の全方向において、大気側剛性環14は同じ剛性を有する。したがって、オイル側剛性環12と大気側剛性環14の応力集中を抑制することができる。
比重が大きい材料として鋼を選択し、比重が小さい材料としてマグネシウム合金、アルミニウム、アルミニウム合金、または樹脂を選択することができる。この場合には、比重が大きい材料と比重が小さい材料の比重は顕著に相違するので、オイル側剛性環と大気側剛性環の体積の比率の設計の選択肢が大きい。
好ましくは、厚さがより大きく、体積がより大きい大気側剛性環14は、オイル側剛性環12よりも比重が小さい材料から形成されている。体積がより大きい大気側剛性環14の比重を小さくすることにより、密封装置6を顕著に軽量化することができる。
但し、オイル側剛性環12の厚さひいては体積を、大気側剛性環14の厚さひいては体積より大きくしてもよい。これに代えてあるいはこれに加えて、オイル側剛性環12を大気側剛性環14よりも比重が小さい材料から形成してもよい。
第2実施形態
図3は、本発明の第2実施形態を示す図であり、往復動軸を有する機器であるショックアブソーバの一部と、ショックアブソーバに設けられた密封装置を示す。図4は、図3の密封装置を分解して示す断面図である。図3および図4において、第1実施形態と共通する構成要素を示すため、同一の符号が使用され、それらの構成要素については詳細には説明しない。
この実施形態に係る密封装置6においては、弾性環は、オイルリップ20が形成されたオイル側弾性環10Aと、ダストリップ22が形成された大気側弾性環10Bとを備える。オイル側弾性環10Aはオイル側剛性環12に接合され、大気側弾性環10Bは大気側剛性環14に接合されている。
したがって、密封装置6は、2つのセグメント6A,6Bを有する。セグメント6Aは、オイル側弾性環10Aとオイル側剛性環12を有する。セグメント6Bは、大気側弾性環10Bと大気側剛性環14を有する。これらのセグメント6A,6Bは別個に製造することができ、単一の弾性環を有する密封装置6に比べて、製造上の制約が少ない。具体的には、第1の実施形態に係る密封装置6を製造する際、中心合わせをした剛性環12,14を囲むように、弾性環10を剛性環12,14に接合しなければならない。他方、第2の実施形態に係る密封装置6は、容易にセグメント6A,6Bを製造することができる。
また、これらのセグメント6A,6Bは、単一の弾性環を有する密封装置6に比べて、保管が容易な場合がある。具体的には、第1の実施形態に係る密封装置6は、補強環6の両側に弾性環10が突出するため、平坦な面に綺麗に置くことはできない。他方、第2の実施形態に係るセグメント6Aは、図4に示す面12aが平坦な面に接するように平坦な面上に置くことができ、セグメント6Bは、面14aが平坦な面に接するように平坦な面上に置くことができる。
この実施形態では、外側ガスケット28は、オイル側剛性環12の外周面を覆っていない。但し、外側ガスケット28は、オイル側剛性環12の外周面を覆ってもよい。この実施形態では、大気側剛性環14の内径は、オイル側剛性環12の内径よりも顕著に小さく、大気側剛性環14の内周面は、弾性材料で覆われておらず、直接、往復動軸4の外周面と対面する。
第1の実施形態と同様に、副オイルリップ部20B、ガータースプリング24,26、およびサイドリップ30は不可欠ではない。
この実施形態において、オイル側弾性環10Aと大気側弾性環10Bを補強する補強環16は、オイル側剛性環12と大気側剛性環14を有し、オイル側剛性環12と大気側剛性環14は、比重が異なる剛性材料から形成されている。したがって、軽量であって、高い強度を有し、製造が容易な密封装置6を提供することが可能である。すなわち、一方の剛性環を比重が小さい材料から形成することにより、高い強度を維持したまま、密封装置6を軽量化することができる。
しかも、剛性環12,14のいずれにも往復動軸4が配置される貫通穴以外に貫通穴を形成せずに、密封装置6を製造することができるので、密封装置6の製造が容易である。また、剛性環12,14のいずれにも往復動軸4が配置される中心の貫通穴以外に貫通穴が形成されないので、往復動軸4の周囲の全方向において、オイル側剛性環12は同じ剛性を有し、往復動軸4の周囲の全方向において、大気側剛性環14は同じ剛性を有する。したがって、オイル側剛性環12と大気側剛性環14の応力集中を抑制することができる。
比重が大きい材料として鋼を選択し、比重が小さい材料としてマグネシウム合金、アルミニウム、アルミニウム合金、または樹脂を選択することができる。この場合には、比重が大きい材料と比重が小さい材料の比重は顕著に相違するので、オイル側剛性環と大気側剛性環の体積の比率の設計の選択肢が大きい。
好ましくは、厚さがより大きく、体積がより大きい大気側剛性環14は、オイル側剛性環12よりも比重が小さい材料から形成されている。体積がより大きい大気側剛性環14の比重を小さくすることにより、密封装置6を顕著に軽量化することができる。
但し、オイル側剛性環12の厚さひいては体積を、大気側剛性環14の厚さひいては体積より大きくしてもよい。これに代えてあるいはこれに加えて、オイル側剛性環12を大気側剛性環14よりも比重が小さい材料から形成してもよい。
変形例
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記の説明は本発明を限定するものではなく、本発明の技術的範囲において、構成要素の削除、追加、置換を含む様々な変形例が考えられる。
例えば、本発明は、ショックアブソーバに限らず、油圧シリンダ装置等の往復動軸を有する他の機器に使用される密封装置に適用してもよい。
上記の実施形態においては、補強環16は、2枚の剛性環12,14から構成されているが、3枚以上の剛性環から構成されてもよい。
A 大気
L オイル
1 ショックアブソーバ
2 ハウジング
2A 軸孔
4 往復動軸
6 密封装置
10 弾性環
12 オイル側剛性環
14 大気側剛性環
16 補強環
20 オイルリップ
22 ダストリップ
6A,6B セグメント
10A オイル側弾性環
10B 大気側弾性環

Claims (3)

  1. 往復動軸と、前記往復動軸が配置された軸孔の内面との間に配置される密封装置であって、
    前記往復動軸に摺動自在に接触するオイルリップと、前記オイルリップよりも大気側に配置されて前記往復動軸に摺動自在に接触するダストリップとを有する、前記軸孔の内部に配置される、弾性材料から形成された弾性環と、
    前記軸孔の内部に配置される、剛性材料から形成されたオイル側剛性環と、
    前記オイル側剛性環よりも大気側、かつ前記軸孔の内部に配置される、剛性材料から形成された大気側剛性環と
    を備え、
    前記オイル側剛性環と前記大気側剛性環は、前記弾性環に接合されており、前記オイル側剛性環と前記大気側剛性環は、比重が異なる材料から形成されていることを特徴とする密封装置。
  2. 前記オイル側剛性環と前記大気側剛性環のうち体積がより大きい剛性環は、体積が小さい剛性環よりも比重が小さい材料から形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 前記オイル側剛性環と前記大気側剛性環の各々には、前記往復動軸が配置される貫通穴以外には、貫通穴が形成されていない
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の密封装置。
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