JP2019182827A - 吸煙用材料及び抗アレルギー剤 - Google Patents
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Abstract
Description
杉花粉症等の花粉症は、杉の木の増加と大気汚染の進行が相まって年々罹患者数を増やしており、特に春先にその影響を受ける人が増加する。対応処置としては、マスク等の着用による花粉の吸入の阻止と、抗ヒスタミン剤やステロイド剤によるアレルギー症状の緩和を図る対症的な処置があるが、新しい手段の開発が求められている。
特許文献2には、「サクラの葉、ビワの葉、コンフリー、エンメイソウ、ボタンピ、アルニカ、オトギリソウ、ボダイジュ、サルビア、オウゴン、オウバクから選ばれる植物1種以上を用いて得られる抽出物を含有することを特徴とする繊維処理剤」が開示されている。
特許文献3には、「蓬を加工した艾に香料性の天然植物、薬草又は海草を添加物として混入させて固形発煙体を形成し、該固形発煙体の端部に火を付けて吸煙可能に形成した健康吸煙物。」(請求項1)、「少なくともマカ、ガラナ、カツアーバ、パフィアのいずれかの薬用植物を含めて固形発煙体を形成し、該固形発煙体の端部に火を付けて吸煙可能に形成した健康吸煙物。」(請求項2)、「固形発煙体の一端に帯状物を巻回して帯状物巻回部を設けてある請求項1又は請求項2に記載の健康吸煙物。」(請求項3)、「固形発煙体には一端から他端に貫通し煙りを誘導する通孔を形成してある請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の健康吸煙物。(請求項4)」が開示されている。
木の種類としては、仮に吸煙用に使用するとすると、香りのよい木が吸煙には好ましく(吸煙がし易く)、鼻の粘膜に与える影響も優しい(ソフト感がある)ものであることが感じられた。
木には、木の皮、枝、幹、根、もしくは葉、またはそれらの組み合わせが含まれる。本発明において、木の成分という場合、木の皮、枝、幹、根、もしくは葉、またはそれらの組み合わせそのものも含まれる。木の実や果実は、使用する木の成分と同じ木であることが好ましいが、これに限定されない。
本発明によれば、木の粉を固形材料にしたので、ライター等の着火具で火をつけ易く摩擦などでも煙を発生しやすく、簡易に木の成分(皮、又は、葉を含む。)の煙を生じさせることができる。また、生木を使用せず、木の成分(皮、又は、葉を含む。)を乾燥して製造しているので、衛生的な材料による奇麗な煙を発生させることができる。そして、このように発生した煙成分は「柔らかい煙」であり、油脂が含まれる成分をそのまま燃焼したりして生じた煙とは異なるが、この煙成分を吸引すると、アレルギー性鼻炎・花粉症状やクシャミ・鼻水が緩和された。すなわち、鼻の奥がスーと通りが良くなり、鼻水が引いて、気分も良くなり、人によっては5分以内に症状が緩和されるという即効的な効き目がある。
本発明としては、前記オイルが植物の葉や茎を絞って得られる植物汁及び/又は木の実や果実を絞って得られる果汁を加えたことを特徴とする。上記祝物汁や果汁からオイルを作成して使用しても良い。
ここで、本願発明者等は、前記木の粉のみを燃焼させた場合と、これにさらに前記植物汁及び/又は前記果汁を加えて固形材料にしたものとでは、煙成分に違いが生じることが認識できた。前記植物汁及び/又は前記果汁を加えて固形材料にしたものを燃焼させると、「柔らかい煙成分」が煙抽出物として認識できるのである。
本発明によれば、植物汁や果汁を加えることで、粘性を加えることができるので、固形材料にし易くなるとともに、オイルの成分によっても、上記柔らかい煙成分を発生させることができる。そして、この煙を吸引すると、アレルギー性鼻炎・花粉症状やクシャミ・鼻水が緩和された。本願発明の煙を吸煙すると、鼻の奥がスーと通りが良くなり、鼻水が引いて、気分も良くなるという即効的な効き目が確認された(早い人で、吸煙から5分足らずで効果を実感できる。)。その実験結果から、アレルギー性鼻炎・花粉症やクシャミ・鼻水に対する効果のある吸煙用材料と抗アレルギー剤を提供する。
本発明としては、所定の形にして固めるに際して、蜂蜜、蜂ヤニ(プロポリス)、松脂、海草のり、寒天、デンプン、コーンスターチ、グァーガム、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、マンナン、パラフィン、ブラックミント、レモンバーム、ローズマリー、アロエの群からなる物質のうち、少なくとも1種以上の物質を加えて固めたことを特徴とする。
粘結剤としては、例えば、デンプン、コーンスターチ、グァーガム、松脂等を使用することができる。
本発明によれば、固めるに際して、蜂ヤニ、松脂等の油性分を使用することで、固形材料を燃焼し易くすることができる。また、蜂蜜や蜂ヤニを加えることで、煙成分に栄養分を加えたり、芳香性を持たせたり、煙成分を柔らかくすることができる。特に蜂ヤニを使用することで、固形材料を燃焼し易くすることができるとともに、煙成分の抗炎症作用、免疫力調整作用、抗アレルギー作用を高めることができる。そして、この煙を吸引すると、アレルギー性鼻炎・花粉症状やクシャミ・鼻水が緩和された。
またブラックミント等のペパーミント中に成分として含まれる、ルテオリン、ミントポリフェノール、アズレン、およびロズマリン酸は、アレルギーを引き起こす成分であるヒスタミンやロイコトリエンの発生を抑制するため、花粉症をはじめとするアレルギー症状の症状緩和が期待できる。
またアロエを加えることで粘結材の作用や抗炎症作用を有する。
本発明としては、前記吸煙用材料は、線香を含むお香、お灸、燻製スモーク材料、煙草、液状の芳香剤、液状の脱臭剤を吸着材として、煙抽出物をこれらの吸着材に担持させることができる。
本発明によれば、線香を含むお香やお灸等を使用しながら、上記煙成分を吸煙することができるので、アレルギー性鼻炎・花粉症状やクシャミ・鼻水が緩和されることとなる。
本発明としては、吸着材に担持された煙抽出物であり、木の成分(皮、又は、葉を含む。)を乾燥してチップ状・粉状・粒子状した木の粉に水溶液を加えて固形材料にして、火を付ける等して煙を発生させて抽出したものを吸着材に担持させる。吸着材は、表面に煙抽出物を担持し得るものであれば特に限定されることはなく、例えば、編物、織物、不織布、紙製材料や、多孔性樹脂成形体、活性炭、多孔質セラミックス材、珪藻土などの多孔質材料等が挙げられる。マスク、被服等を吸着材とすることもできる。また、吸着材の形状は、特に限定されることなく、例えば、三角形や四角形や筒状のものなどの他、シート状であってもよいし、粒状であってもよい。
煙抽出物は、植物抽出物と空気中に飛散している花粉アレルゲン又はダニアレルゲンとが接触し得るように、吸着材の表面に担持されていればよく、植物抽出物を吸着材に担持させる方法は、特に限定されない。ここで、吸着材の表面とは、吸着材と花粉アレルゲン又はダニアレルゲンとが接触し得る吸着材の部位を意味し、吸着材の表面は、吸着材の外表面に限られず、吸着材の内部に存在する部位であって花粉アレルゲン又はダニアレルゲンと接触し得る部位をも含む。
松脂はマツ科マツ属の木から分泌される天然樹脂であり、その主成分はテレビン油とロジンである。松葉は、トウダイグサ科の常緑低木であり、松葉エキスは、黒松や赤松の葉をすりつぶして取った製油が用いられる。また、赤松の葉を使用する場合、焼酎やワインに漬け込んで作るものでも良い。これらにより、もともと香りのよい松脂や松葉が吸煙しやすくなり、鼻の中の粘膜に付着し易くなり、その後の吸収能力も高められる。
本発明としては、松脂(松脂エキスを含む)を含ませた木の成分から抽出された、alpha−Longipinene(CAS番号:005989−08−2)、(+)−Cyclosativene(CAS番号:022469−52−9)、Longicyclene(CAS番号:001137−12−8)、(+)−Sativen(CAS番号:003650−28−0)、Isolongifolene(CAS番号:001135−66−6)、(+)−Longifolene(CAS番号:000475−20−7)、beta−Caryophyllene(CAS番号:000087−44−5)、Humulen−(v1)(CAS番号:999192−16−3)、およびIsocaryophyllene(CAS番号:000118−65−0)、からなる群から選択された1つ或いは複数の松脂由来の成分を含むか、または、これらを煙にした煙成分として含み、これらの成分が、鼻炎を抑制する有効成分となることを特徴とする。
木には、木の皮、枝、幹、根、もしくは葉、またはそれらの組み合わせが含まれる。
本発明において、木の成分という場合、木の皮、枝、幹、根、もしくは葉、またはそれらの組み合わせそのものも含まれる。水などの液状物(水溶液)は、何らかの物質を水にとかした液体であればよく、特に限定されず、水の他に、木の成分(果実、樹皮、葉、根、幹、枝)を粉状にして水を加えたものであっても良い。また、油脂、アルコールなどを使用しても良い。
本発明によれば、松脂を含ませた木の粉の固形材料からなる吸煙用材料は、火をつける等して前記固形材料の煙中に含まれる煙成分が、鼻炎を抑制する有効成分となるだけでなく、松脂の油質成分によって燃焼しやすくなり、かつ固形材料が固めやすくなるとともに、松脂は油脂を含み融点が低く、このため煙成分を発生させやすくするのみならず、この煙成分を吸煙すると、鼻の中の粘膜に煙成分を付着させやすくなり、煙成分が抗アレルギー剤としての即効性を高める。
本発明によれば、松脂(松脂エキスを含む)を含ませた木の成分の成分分析をしたところ、少なくとも、alpha−Longipinene(CAS番号:005989−08−2)、(+)−Cyclosativene(CAS番号:022469−52−9)、Longicyclene(CAS番号:001137−12−8)、(+)−Sativen(CAS番号:003650−28−0)、Isolongifolene(CAS番号:001135−66−6)、(+)−Longifolene(CAS番号:000475−20−7)、beta−Caryophyllene(CAS番号:000087−44−5)、Humulen−(v1)(CAS番号:999192−16−3)、およびIsocaryophyllene(CAS番号:000118−65−0)、の成分が含まれることを確認した。さらに、これらの成分が煙として抽出された煙成分として使用したものでも良く、これらが鼻炎を抑制する有効成分となると考えられる。
ただし、火をつけるなどして煙成分とすると、タール分が発生する。これを抑制するには水と反応させるなどする方法がある(燻煙・燻蒸式の殺虫剤等で使用されている)。特に松脂または松葉を含ませた木の成分では、直接火をつけるなどするとタール分などが多く発生する恐れがある。このため、煙成分を含まない松脂エキスを使用しても良い。
本発明は、前記木の粉は、樹皮、葉、果実および根を除いた、枝や幹をチップ状・粉状・粒子状としたものに水などの液状物を加えて固めた固形形状であることを特徴とする。これらチップ状・粉状・粒子状としては、平均粒形が1〜5mm程度が好ましい。
本発明によれば、皮が剥がされて葉や根が取り除かれた、枝および/または幹のみをチップ状(粉状)としたものであっても、火をつけるなどした前記固形材料の煙中に含まれる成分(煙成分)が、鼻炎を抑制する抗アレルギー剤の有効成分となる。さらには、人体に有害なタールの量を減少させることが可能であり、より安全に使用することができる。
なお、本発明の吸煙用材料は、前記木の粉が、枝、幹、葉、および根を除いた、樹皮のみからなってもよく、これによっても鼻炎を抑制することは可能である。
本発明によれば、植物汁や果汁などの前記粘性のある液状物を加えることで、粘性を加えることができるので、固形材料にし易くなるとともに、煙成分を発生させやすく、かつ、煙成分に柔らかさを加えることができ、吸煙し易くなる。そして、この煙を吸引すると、アレルギー性鼻炎・花粉症状やクシャミ・鼻水が緩和された。
本願発明の煙(煙成分)を吸煙すると、鼻の奥がスーと通りが良くなり、鼻水が引いて、気分も良くなるという即効的な効き目が確認された(早い人で、吸煙から5分足らずで効果を実感できる。)。その実験結果から、アレルギー性鼻炎・花粉症やクシャミ・鼻水に対する効果のある吸煙用材料と抗アレルギー剤を提供する。その実験結果から、アレルギー性鼻炎・花粉症やクシャミ・鼻水に対する効果のある吸煙用材料と抗アレルギー剤を提供する。ここで、鼻で吸煙してから僅か5分程度で効き目が実感できる実験を行ったが、それは、カラオケスナックで、飲酒した状態から歌を歌う間に吸煙すると、鼻の奥がすっきりして、歌が歌いやすくなるのであるが、それと同時に、歌を歌う時には鼻炎が解消できている人が多数に上ったことから、治験として確認できたものである。鼻炎には、飲酒は良くない状態ではあるが、そのような最悪な状態からでも、僅か5分程度でも、鼻炎が解消できることが確認された。
前記煙成分としては、松脂等を含ませた木の成分を冷却して水と反応させることでも抽出できる。この場合は、火をつける場合よりもタール分が少なく、また、低温度の煙成分を抽出できるが、鼻の中の粘膜からの吸収性にも優れた前記煙成分となる。
粘結剤としては、例えば、デンプン、コーンスターチ、グァーガム、松葉等を使用することができる。また、前記果汁から抽出した粘性の液状物を使用することができる。その溶融温度は、木の成分よりも低いことが好ましい。
本発明によれば、固めるに際して、蜂ヤニ、松脂、松葉等の油性分を使用することで、固形材料を燃焼し易くすることができる。また、蜂蜜や蜂ヤニを加えることで、煙成分に栄養分を加えたり、芳香性や脱臭性を持たせたり、煙成分を柔らかくすることができる。特に、松脂、松葉、蜂ヤニ等を使用することで、固形材料を燃焼し易くして煙成分を発生させややすくできるとともに、煙成分の抗炎症作用、免疫力調整作用、抗アレルギー作用を高めることができる。そして、この煙を吸引すると、アレルギー性鼻炎・花粉症状やクシャミ・鼻水が緩和された。
またブラックミント等のペパーミント中に成分として含まれる、ルテオリン、ミントポリフェノール、アズレン、およびロズマリン酸は、アレルギーを引き起こす成分であるヒスタミンやロイコトリエンの発生を抑制するため、花粉症をはじめとするアレルギー症状の症状緩和が期待できる。またアロエを加えることで粘結材の作用や抗炎症作用を有する。
本発明としては、前記煙成分が、編物、織物、不織布、紙製材料、多孔性樹脂成形体、活性炭、多孔質セラミックス材、多孔質材料に担持されていることを特徴とする。また、前記煙成分が、口から鼻を覆うために使用するマスク、身体を覆う被服、鼻の穴の中に入れて使用する錠剤、カプセル剤、又は、鼻の穴の中に入れて使用する布製材、織物材、編物材、或いは、これらに水などの液状物を含ませて鼻の穴の中に入れて使用する布製材、織物材、編物材に担持されていることを特徴とする。
本発明としては、前記吸煙用材料は、線香を含むお香、お灸、燻製スモーク材料、煙草、液状の芳香剤、液状の脱臭剤を吸着材として、煙抽出物(煙成分)をこれらの吸着材に担持させることができる。
本発明によれば、線香を含むお香やお灸等を使用しながら、上記煙成分を吸煙することができるので、アレルギー性鼻炎・花粉症状やクシャミ・鼻水が緩和されることとなる。また、燻製品を製造するときにも、上記煙成分を吸煙することができるので、アレルギー性鼻炎・花粉症状やクシャミ・鼻水が緩和されることとなる。そして、鼻に入れて使用する錠剤(前記煙成分が含まれている)、カプセル剤(前記煙成分が封入されている。)等であると、鼻の中で溶け出して、アレルギー性鼻炎等が緩和される。
本発明としては、松脂を含ませた木の粉を固めた吸煙用材料から煙を発生させて、煙成分を室内に浮遊させ、室内、車内、機内に配された吸着材(カーテン)等に前記煙成分を吸着させることを特徴とする。
煙抽出物は、植物抽出物と空気中に飛散している花粉アレルゲン又はダニアレルゲンとが接触し得るように、吸着材の表面に担持されていればよく、植物抽出物を吸着材に担持させる方法は、特に限定されない。ここで、吸着材の表面とは、吸着材と花粉アレルゲン又はダニアレルゲンとが接触し得る吸着材の部位を意味し、吸着材の表面は、吸着材の外表面に限られず、吸着材の内部に存在する部位であって花粉アレルゲン又はダニアレルゲンと接触し得る部位をも含む。
本発明によれば、木の粉を固形材料にしたので、ライター等の着火具で火を付けやすく、簡易に木の成分(皮、又は、葉を含む。)の煙を生じさせることができる。また生木を使用せず、木の成分(皮、又は、葉を含む。)を乾燥して製造しているので、衛生的な材料による奇麗な煙を発生させることができる。そして、この煙を吸引すると、アレルギー性鼻炎・花粉症状やクシャミ・鼻水が緩和された。すなわち、鼻の奥がスーと通りが良くなり、鼻水が引いて、気分も良くなり、人によっては5分以内に症状が緩和されるという即効的な効き目がある。
前記サクラの木の粉は、樹皮、葉、果実および根を除いた、枝および幹をチップ状・粉状・粒子状としたものに水などの液状物を含めて固めた固形形状であることを特徴とする。また、サクラの木の粉を固めた固形材料からなり、前記固形材料の煙中に含まれる煙成分が、鼻炎を抑制する有効成分となることを特徴とする。ここで、サクラは、バラ科スモモ属サクラ亜属に分類される落葉広葉樹である。
本発明の鼻炎抑制用の抗アレルギー剤や吸煙用材料は、サクラの木の粉から抽出された、Acetic acid(CAS番号:000064−19−7)、Furfural(CAS番号:000098−01−1)、Decanal(CAS番号:000112−31−2)、Benzaldehyde(CAS番号:000100−52−7)、n−Hexadecane(CAS番号:000544−76−3)、(E)−Geranylacetone(CAS番号:003796−70−1)、Benzyl alcohol(CAS番号:000100−51−6)、およびMethylpropanoicacid,C8Hydroxyester(CAS番号:074367−33−2)、からなる群から選択された1つまたは複数のサクラ由来の成分を含み、前記成分が煙として抽出された煙成分が、鼻炎を抑制する有効成分となることを特徴とする。
木には、木の皮、枝、幹、根、もしくは葉、またはそれらの組み合わせが含まれる。
本発明において、木の成分という場合、木の皮、枝、幹、根、もしくは葉、またはそれらの組み合わせそのものも含まれる。水などの液状物(水溶液)は、何らかの物質を水にとかした液体であればよく、特に限定されず、水の他に、木の成分(果実、樹皮、葉、根、幹、枝)を粉状にして水を加えたものであっても良い。また、油脂、アルコールなどを使用しても良い。
本発明によれば、サクラの木の粉を固めた固形材料からなるこの抗アレルギー剤や吸煙用材料は、バラの木、リンゴの木、またはミカンの木の粉を固めた固形材料からなる製剤や材料と比較して、火をつけた固形材料の煙中に含まれる成分(煙成分)が、鼻炎を抑制する成分としてより有効である。また、タールなどの不純物(被衛生物物)の含有も少なく、鼻から吸煙すると、吸煙しやすく、鼻の粘膜に与える影響もすくないことが確認できた。
本発明によれば、サクラの木の粉を固めた固形材料からなるこの吸煙用材料の成分分析をしたところ、少なくとも、Acetic acid(CAS番号:000064−19−7)、Furfural(CAS番号:000098−01−1)、Decanal(CAS番号:000112−31−2)、Benzaldehyde(CAS番号:000100−52−7)、n−Hexadecane(CAS番号:000544−76−3)、(E)−Geranylacetone(CAS番号:003796−70−1)、Benzyl alcohol(CAS番号:000100−51−6)、およびMethylpropanoicacid,C8Hydroxyester(CAS番号:074367−33−2)、の成分が含まれることを確認した。これらの成分が煙として抽出された煙成分が、鼻炎を抑制する有効成分となると考えられる。
本発明としては、前記サクラが、ヤマザクラ(Cerasus jamasakura)、オオヤマザクラ(Cerasus sargentii (Rehder) H.Ohba)、カスミザクラ(Cerasus leveilleana ( Koehne ) H.Ohba, 2001)、オオシマザクラ(Cerasus speciosa (Koidz.) H.Ohba, 1992)、エドヒガン(Cerasus itosakura (Sieb.) Masam. & Suzuki f. ascendens (Makino) H.Ohba & H.Ikeda)、チョウジザクラ(Cerasus apetala (Sieb. & Zucc.) Masam. & S.Suzuki var. tetsuyae H.Ohba)、マメザクラ(Cerasus incisa (Thunb.) Loisel.)、タカネザクラ(Cerasus nipponica (Matsum.) Masam. & S.Suzuki)、ミヤマザクラ(Cerasus maximowiczii (Rupr.) Kom. in Kom. & Klob.−Alis.)、カンヒザクラ(Cerasus campanulata (Maxim.) Masam. & S.Suzuki)からなる群から選択された1つまたは複数のサクラであることを特徴とする。
本発明によれば、これらのサクラは、日本国内の山野に自生する野生種であり、これら野生種のサクラの群から選択された1つまたは複数のサクラが、本発明の吸煙用材料に含まれることでより鼻炎抑制作用が向上する。また山野に自生する野生種であるため、ホームセンター等の商業施設において食品等の燻製用チップとして廉価に販売されており、容易に入手することができる。
本発明によれば、皮が剥がされて葉や根が取り除かれた、枝および/または幹のみをチップ状としたものであっても、火をつけた前記固形材料の煙中に含まれる成分(煙成分)が、鼻炎を抑制する抗アレルギー剤の有効成分となる。さらには、人体に有害なタールの量を減少させることが可能であり、より安全に使用することができる。
ここで、本願発明者等は、前記木の粉のみを燃焼させた場合と、これにさらに前記植物汁及び/又は前記果汁(粘性の液状物)を加えて固形材料にしたものとでは、煙成分に違いが生じることが認識できた。前記植物汁及び/又は前記果汁を加えて固形材料にしたものを燃焼させると、柔らかい煙成分が煙抽出物として認識できるのである。
本発明によれば、植物汁や果汁などの前記液状物を加えることで、粘性を加えることができるので、固形材料にし易くなるとともに、煙成分を発生させやすく、かつ、煙成分に柔らかさを加えることができ、吸煙し易くなる。そして、この煙を吸引すると、アレルギー性鼻炎・花粉症状やクシャミ・鼻水が緩和された。本願発明の煙を吸煙すると、鼻の奥がスーと通りが良くなり、鼻水が引いて、気分も良くなるという即効的な効き目が確認された(早い人で、吸煙から5分足らずで効果を実感できる。)。その実験結果から、アレルギー性鼻炎・花粉症やクシャミ・鼻水に対する効果のある吸煙用材料と抗アレルギー剤を提供する。ここで、鼻で吸煙してから僅か5分程度で効き目が実感できる実験を行ったが、それは、カラオケスナックで、飲酒した状態から歌を歌う間に吸煙すると、鼻の奥がすっきりして、歌が歌いやすくなるのであるが、それと同時に、歌を歌う時には鼻炎が解消できている人が多数に上ったことから、治験として確認できたものである。鼻炎には、飲酒は良くない状態ではあるが、そのような最悪な状態からでも、僅か5分程度でも、鼻炎が解消できることが確認された。
本発明としては、所定の形にして固めるに際して、蜂蜜、蜂ヤニ(プロポリス)、松脂、松葉、海草のり、寒天、デンプン、コーンスターチ、グァーガム、マンナン、ブラックミント、レモンバーム、ローズマリー、アロエの群からなる物質のうち、少なくとも1種以上の物質を加えて固めることができる。
粘結剤としては、例えば、デンプン、コーンスターチ、グァーガム、松脂、松葉等を使用することができる。また、前記果汁から抽出した粘性の液状物を使用することができる。その溶融温度は、木の成分よりも低いことが好ましい。
本発明によれば、固めるに際して、蜂ヤニ、松脂等の油性分を使用することで、固形材料を燃焼し易くすることができる。また、蜂蜜や蜂ヤニを加えることで、煙成分に栄養分を加えたり、芳香性や脱臭性を持たせたり、煙成分を柔らかくすることができる。特に、松脂、松葉、蜂ヤニ等を使用することで、固形材料を燃焼し易くして煙成分を発生させややすくできるとともに、煙成分の抗炎症作用、免疫力調整作用、抗アレルギー作用を高めることができる。そして、この煙を吸引すると、アレルギー性鼻炎・花粉症状やクシャミ・鼻水が緩和された。
またブラックミント等のペパーミント中に成分として含まれる、ルテオリン、ミントポリフェノール、アズレン、およびロズマリン酸は、アレルギーを引き起こす成分であるヒスタミンやロイコトリエンの発生を抑制するため、花粉症をはじめとするアレルギー症状の症状緩和が期待できる。またアロエを加えることで粘結材の作用や抗炎症作用を有する。
本発明としては、前記煙成分が、編物、織物、不織布、紙製材料、多孔性樹脂成形体、活性炭、多孔質セラミックス材、多孔質材料に担持されていることを特徴とする。
本発明としては、前記吸煙用材料は、線香を含むお香、お灸、燻製スモーク材料、煙草、液状の芳香剤、液状の脱臭剤を吸着材として、煙抽出物(煙成分)をこれらの吸着材に担持させることができる。
本発明によれば、線香を含むお香やお灸等を使用しながら、上記煙成分を吸煙することができるので、アレルギー性鼻炎・花粉症状やクシャミ・鼻水が緩和されることとなる。また、燻製品を製造するときにも、上記煙成分を吸煙することができるので、アレルギー性鼻炎・花粉症状やクシャミ・鼻水が緩和されることとなる。そして、鼻に入れて使用する錠剤(前記煙成分が含まれている)、カプセル剤(前記煙成分が封入されている。)等であると、鼻の中で溶け出して、アレルギー性鼻炎等が緩和される。また、前記煙成分が、口から鼻を覆うために使用するマスク、身体を覆う被服、鼻の穴の中に入れて使用するカプセル剤、又は、鼻の穴の中に入れて使用する布製材、織物材、編物材、或いは、これらに水などの液状物を含ませて鼻の穴の中に入れて使用する布製材、織物材、編物材に担持されていることを特徴とする。
本発明としては、吸着材に担持された煙抽出物であり、木の成分(皮、又は、葉を含む。)を乾燥してチップ状・粉状・粒子状した木の粉に水溶液を加えて固形材料にして、火を付けて煙を発生させて抽出したものを吸着材に担持させる。吸着材は、表面に煙抽出物(前記煙成分)を担持し得るものであれば特に限定されることはなく、例えば、編物、織物、不織布、紙製材料や、多孔性樹脂成形体、活性炭、多孔質セラミックス材、珪藻土などの多孔質材料等が挙げられる。マスク、被服等を吸着材とすることもできる。また、吸着材の形状は、特に限定されることなく、例えば、三角形や四角形や筒状のものなどの他、シート状(織物、編物等)であってもよいし、粒状(ビーズ状)であってもよい。
煙抽出物は、植物抽出物と空気中に飛散している花粉アレルゲン又はダニアレルゲンとが接触し得るように、吸着材の表面に担持されていればよく、植物抽出物を吸着材に担持させる方法は、特に限定されない。ここで、吸着材の表面とは、吸着材と花粉アレルゲン又はダニアレルゲンとが接触し得る吸着材の部位を意味し、吸着材の表面は、吸着材の外表面に限られず、吸着材の内部に存在する部位であって花粉アレルゲン又はダニアレルゲンと接触し得る部位をも含む。
前記煙成分としては、松脂等を含ませた木の成分を冷却して水と反応させることでも抽出できる。この場合は、火をつける場合よりもタール分が少なく、また、低温度の煙成分を抽出できるが、鼻の中の粘膜からの吸収性にも優れた前記煙成分となる。
本発明の吸煙用材料は、木の成分(皮、又は、葉を含む。)を乾燥してチップ状・粉状・粒子状にした木の粉に水又は水溶液を加えて固形材料とした吸煙用材料である。木の種類としては、サクラの木やバラの木が好ましい。また、リンゴの木やみかんの木等を使用してもよい。ここで、サクラは、バラ科スモモ属サクラ亜属に分類される落葉広葉樹である。バラ科の植物として好ましいものは、バラ、ノバラ、サクラ、モモ、リンゴ、ナシ、プラム、ウメ、イチゴ、キイチゴ等が好ましく例示される。
本発明の水溶液中には、植物の葉や茎を絞って得られる植物汁及び/又は木の実や果実を絞って得られる果汁が添加されている。植物汁は、サクラエキスやバラエキス等である。果汁はリンゴエキスやみかんエキス等である。
バラ科の植物から抽出されるバラエキスとしては、上述のサクラエキスの他、バラの葉、茎、根、実、蕾から抽出したものもあるので、このバラエキスを使用しても良い。
所定の形にして固めるに際しては、蜂蜜(蜂蜜エキスを含む)、蜂ヤニ、松脂、海草のり、寒天(乾燥寒天を含む)、デンプン、コーンスターチ、グァーガム、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、マンナン、ミント成分(ブラックミントを含む)、アロエなどを使用して固める。これらは粘結材、可燃材、鼻炎抑制剤、香料として、固形材料に機能を付加する。また、吸煙用材料1の外側に前記松脂、アロエ等を多く添加することは、燃焼させ易くするのみならず(融点が低く煙成分を発生させやすくする)、鼻炎症状を緩和するうえで(鼻の中の粘膜に煙成分を付着させやすくするので)即効性を高めるためにも有効である(図1(b))。
本実施例では、木の成分(木の皮、枝、幹、根、および葉などの混合物)を使用して、乾燥させて木の粉とし、これに水又は水溶液(水に対して植物汁、果汁、又は植物汁及び果汁のいずれか一つを混合した溶液)を加えて固形材料とすることで吸煙用材料1を作成した(表1)。木としては、サクラの木、リンゴの木、バラの木、およびミカンの木を使用した。
本実施例では木の粉を乾燥させて固形材料とした吸煙用材料を作成し、これを燃焼させた煙を鼻炎患者や花粉症患者18名に吸煙してもらい、その症状を報告してもらった(表2)。木としては、サクラの木(実施例A)、バラの木(実施例B)、リンゴの木(実施例C)、およびミカンの木(実施例D)を使用した。
なお、目薬を差した後と、目薬を差す前とで、鼻炎症状に変化があるかどうか確認したところ、目薬を差す前の方が、効果があるという結果を得た。したがって、本願発明の吸煙用材料1を燃焼させて吸煙するときには、目薬などを差す前に行うことが好ましい。
また、マイクロカプセルBに煙成分を封入して、ヒトの鼻の中に入れて、水(鼻水)成分でマイクロカプセルBが溶けて内部の煙が出る構造としたものとした(図2)。マイクロカプセルBは、物質をミクロン単位の小さな粒子にし、その一粒一粒を、ゼラチンなどを主成分とする薄い皮膜で包んだもので、本発明では水分で溶解するものを使用し、これを吸着材などに添加させるときに使用する。このような使用例としては、ゼラチンの粒子に煙成分を付着させてることで(ビーズ状Bにして)、同じように添加させる場合等に使用することができる。
このような添加としては、お香(線香を含む)、お灸、燻製スモーク材料等に煙成分を添加(燻煙状態において添加)させることができる。
また、前記花粉を集めた容器6の内部の湿度を高くして(湿度40〜60%)、吸煙用材料1を燃焼させて生じる煙成分Kが花粉Fに与える影響を検査したところ(図4)、花粉(図4中の点で示す)Fを煙成分が補足して不活性化させる割合が高くなることが確認できた。なお、同じようにして、空気中に飛散するダニアレルゲンと吸着材に担持された煙抽出物とが接触し、ダニアレルゲンを不活性化することができる確率が高くなることが確認できた。したがって、前記植物汁・果汁の他、松脂、蜂蜜、蜂ヤニ等を多く吸煙用材料1に添加することは、アレルゲン不活性化作用に有効であり、単に燃焼効果を高めるだけではないことが分かる。
また、前記花粉を集めた容器6の内部に、前記植物汁・果汁を液状にして散布して、吸煙用材料1を燃焼させて生じる煙成分が花粉Fに与える影響を検査したところ(図4)、花粉Fを煙成分が補足して不活性化させる割合高くなることが確認できた。なお、同じようにして、空気中に飛散するダニアレルゲンと吸着材に担持された煙抽出物とが接触し、ダニアレルゲンを不活性化することができる確率が高くなることが確認できた。したがって、前記植物汁・果汁を多く吸煙用材料1に添加することは、アレルゲン不活性化作用に有効であり、単に燃焼効果を高めるだけではないことが分かる。
また、前記花粉を集めた容器6の内部に、松脂、蜂蜜、蜂ヤニを液状にして散布して、吸煙用材料1を燃焼させて生じる煙成分が花粉Fに与える影響を検査したところ(図4)、花粉Fを煙成分が補足して不活性化させる割合が更に高くなることが確認できた。なお、同じようにして、空気中に飛散するダニアレルゲンと吸着材に担持された煙抽出物とが接触し、ダニアレルゲンを不活性化することができる確率が高くなることが確認できた。したがって、松脂、蜂蜜、蜂ヤニ等を吸煙用材料1に多く添加することは、アレルゲン不活性化作用に有効であり、単に燃焼効果を高めるだけではないことが分かる。
なお、以上の結果は、ヒトの鼻の内部(粘膜や粘液等)の環境に合わせた状態に近づけることが有効であることを推考させる。また、高温多湿化で、本願発明の吸煙用材料と抗アレルギー剤を服用することが効果を高めることができると推考できる。
まず、抗アレルギー剤としては、エアコン用フィルター、空気清浄機用フィルター、換気装置用フィルター等のフィルター類、マスク、被服等として用いることができる。アレルゲン不活性化材をフィルター類として用いれば、花粉アレルゲン又はダニアレルゲンがアレルギー活性を持ったまま再飛散するのを防止することができる。
また、抗アレルギー剤をマスクとして用いれば、マスクを通過する微細な花粉アレルゲン又はダニアレルゲンを不活性化することができる。さらに、抗アレルギー剤を被服として用いれば、被服に付着した花粉アレルゲン又はダニアレルゲンがアレルギー活性を持ったまま室内等に侵入するのを防止することができる。
また、水の入ったスプレー(液体スプレー)の中に本願発明の煙成分を封入して、スプレー散布の際に煙成分とともに散布させると、室内や、田畑などにおいて、ダニを含む害虫の予防効果を発揮することが期待される。
本実施例では、吸煙用材料のGC−MS分析を行ない、これらに含まれる成分を明らかとした。分析された吸煙用材料(試料)は、桜樹皮、固形材料A(桜チップを含有)、固形材料B(桜チップと松脂を含有)、固形材料Bの煙、固形材料C(桜チップと松脂と蜂ヤニとブラックミントを含有)、固形材料D(桜チップと松脂と蜂ヤニとブラックミントとローズマリーを含有)、および社松の葉である。
吸煙用材料を直接的に加熱する方法としては、吸煙用材料の一部分に直接点火して吸煙用材料を燃焼させる方法や、密閉容器内のスリ板を摩擦することで吸煙用材料に火をつけて煙を発生させる方法などがある。
吸煙用材料を間接的に加熱する方法としては、吸煙用材料を燃焼することなく、成分が熱分解を生じ得る熱エネルギーを吸煙用材料に供給する方法が挙げられ、具体的には、加水発熱剤(水と接触して発熱する物質)を水と接触させ、その水和反応熱を利用して吸煙用材料を150〜450℃程度の温度に加熱させ、蒸散させる方法が挙げられる。加水発熱剤としては、酸化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、塩化カルシウム、塩化鉄、酸化鉄等が挙げられ、これらの混合調整により、吸煙用材料が蒸散温度に達するまでの時間を調整することができる。なお吸煙用材料中に、蒸散促進作用のある発泡剤(例えば、アゾジカルボンアミド、硝酸アンモニウム、およびニトロセルロース等)を配合してもよい。間接的に加熱する方法により、燃えカス等を抑制することができ、ハウスダストとなるアレルギー物質を低減することができる。
その他、吸煙用材料を蒸すことで、吸煙用材料に含まれる有効成分の蒸散温度以上としてそれらを蒸散させる方法をとることもできる。また、吸煙用材料またはその有効成分を溶剤に溶解した液状のものを、吸液芯を備えた装置に収容し、吸液芯に吸液させ、該吸液芯を加熱することで有効成分を徐々に揮発させる方法をとることもできる。
2 線香(吸煙用材料、吸着材)、
3 容器、
4 スプレー、
5 芯、
B マイクロカプセル(煙成分が入ったビーズ)、
F 花粉、
K 煙抽出分(煙、煙成分)、
T1 タバコ,Tf フィルター,T2 煙を出す穴、
W 水、植物汁、果汁
Claims (18)
- 木の成分を粉状にした木の粉に、水又はオイル(油)を加えて固形材料にして、この固形材料に火を付けたり摩擦したり蒸したり冷却して水又はオイル(油)と反応させたりして煙成分を発生させることを特徴とする吸煙用材料。
- 前記水に植物の葉や茎を絞って得られる植物汁及び/又は木の実や果実を絞って得られる果汁を加えたものであることを特徴とする請求項1記載の吸煙用材料。
- 前記オイルが松脂(松脂エキスを含む)または松葉(松葉エキスを含む)であることを特徴とする請求項1記載の吸煙用材料。
- 前記煙成分が、編物、織物、不織布、布製材料、紙製材料、多孔性樹脂成形体、活性炭、多孔質セラミックス材、多孔質材料に担持されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の吸煙用材料。
- 前記煙成分が、口から鼻を覆うために使用するマスク、身体を覆う被服、鼻の穴の中に入れて使用する錠剤、カプセル剤、又は、鼻の穴の中に入れて使用する布製材、織物材、編物材、或いは、これらに水又はオイル(油)などの液状物を含ませて鼻の穴の中に入れて使用する布製材、織物材、編物材に担持されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の吸煙用材料。
- 前記煙成分が、お香(線香を含む。)、お灸、燻製スモーク材料、煙草(水たばこを含む。)、殺虫剤(煙成分を室内や車内・機内などの所定空間に拡散させる燻製・燻蒸式のものを含む。)、芳香剤(煙成分を室内や車内・機内などの所定空間に拡散させる燻製・燻蒸式のものを含む。)、脱臭剤(煙成分を室内や車内・機内などの所定空間に拡散させる燻製・燻蒸式のものを含む。)に含まれていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載の吸煙用材料。
- 木の成分を粉状した木の粉に、水又はオイル(油)を加えて固形材料にして、火を付けたり摩擦したり蒸したり冷却して水又はオイル(油)と反応させたりして抽出した煙成分を抽出することを特徴とする煙成分の抽出方法。
- 木の樹皮、葉、果実および根を除いた枝と幹を粉状にして、木の樹皮や葉から抽出される油脂を含む水溶液または木の実や果実から抽出される粘性の水溶液(果汁を含む水溶液)を加えて固めて固形材料にして、火を付けたり摩擦したり蒸したり冷却して水又はオイル(油)と反応させたりして、抽出した煙成分を抽出することを特徴とする煙成分の抽出方法。
- 前記固形材料に固めるに際して、蜂蜜、蜂ヤニ、海草のり、寒天、デンプン、コーンスターチ、グァーガム、マンナン、ブラックミント、レモンバーム、ローズマリー、アロエの群からなる物質のうち、少なくとも1種以上の物質を加えて固めることを特徴とする請求項7又は8記載の煙成分の抽出方法。
- 木の成分を粉状にした木の粉に、水又はオイル(油)を加えて固形材料にして、火を付けたり摩擦したり蒸したり冷却して水又はオイル(油)と反応させたりして抽出した煙成分であることを特徴とする鼻炎抑制用の抗アレルギー剤。
- 前記オイルが植物の葉や茎を絞って得られる植物汁又は木の実や果実を絞って得られる果汁を加えたものであることを特徴とする請求項10記載の鼻炎抑制用の抗アレルギー剤。
- 前記オイルが松脂(松脂エキスを含む)または松葉(松葉エキスを含む)であることを特徴とする請求項10記載の鼻炎抑制用の抗アレルギー剤。
- 前記オイルが松脂(松脂エキスを含む)であり、alpha−Longipinene(CAS番号:005989−08−2)、(+)−Cyclosativene(CAS番号:022469−52−9)、Longicyclene(CAS番号:001137−12−8)、(+)−Sativen(CAS番号:003650−28−0)、Isolongifolene(CAS番号:001135−66−6)、(+)−Longifolene(CAS番号:000475−20−7)、beta−Caryophyllene(CAS番号:000087−44−5)、Humulen−(v1)(CAS番号:999192−16−3)、およびIsocaryophyllene(CAS番号:000118−65−0)、からなる群から選択された1つ或いは複数の松脂由来成分を含むか、又は、これらを煙成分として含むことを特徴とする請求項10記載の鼻炎抑制用の抗アレルギー剤。
- 前記木の成分がバラ科に分類される木の成分であることを特徴とする請求項10ないし13記載の鼻炎抑制用の抗アレルギー剤。
- 前記木がサクラであり、ヤマザクラ(Cerasus jamasakura)、オオヤマザクラ(Cerasus sargentii (Rehder) H.Ohba)、カスミザクラ(Cerasus leveilleana ( Koehne ) H.Ohba, 2001)、オオシマザクラ(Cerasus speciosa (Koidz.) H.Ohba, 1992)、エドヒガン(Cerasus itosakura (Sieb.) Masam. & Suzuki f. ascendens (Makino) H.Ohba & H.Ikeda)、チョウジザクラ(Cerasus apetala (Sieb. & Zucc.) Masam. & S.Suzuki var. tetsuyae H.Ohba)、マメザクラ(Cerasus incisa (Thunb.) Loisel.)、タカネザクラ(Cerasus nipponica (Matsum.) Masam. & S.Suzuki)、ミヤマザクラ(Cerasus maximowiczii (Rupr.) Kom. in Kom. & Klob.−Alis.)、カンヒザクラ(Cerasus campanulata (Maxim.) Masam. & S.Suzuki)からなる群から選択された1つまたは複数のサクラであることを特徴とする請求項10ないし14記載の鼻炎抑制用の抗アレルギー剤。
- サクラの木から抽出された、Acetic acid(CAS番号:000064−19−7)、Furfural(CAS番号:000098−01−1)、Decanal(CAS番号:000112−31−2)、Benzaldehyde(CAS番号:000100−52−7)、n−Hexadecane(CAS番号:000544−76−3)、(E)−Geranylacetone(CAS番号:003796−70−1)、Benzyl alcohol(CAS番号:000100−51−6)、およびMethylpropanoicacid,C8Hydroxyester(CAS番号:074367−33−2)、からなる群から選択された1つまたは複数のサクラ由来成分を含むか、又は、前記成分が煙として抽出された煙成分として含まれることを特徴とする請求項10ないし15のいずれか1項記載の鼻炎抑制用の抗アレルギー剤。
- 前記木の成分が社松の葉の成分であり、alpha−pinene(CAS番号:000080−56−8)、camphene(CAS番号:000079−92−5)、(1S)−(1)−beta−Pinene(CAS番号:018172−67−3)、Myrcene(CAS番号:000123−35−3)、Nesol(CAS番号:000138−86−3)、beta−phellandrene(CAS番号:000555−10−2)、bornyl acetate(CAS番号:000076−49−3)、beta−Caryophyllene(CAS番号:000087−44−5)、2,2,6,10−Tetramethylbicyclo[5.4.0]undeca−9,11−diene(CAS番号:999192−35−5)、10s,11s−Himachala−3(12),4−diene(CAS番号:060909−28−6)、(+)1a7,4a,9,10,10a−dodecahydro−1,4a,7−trimethyl−7−vinyl−1−phenanthrencarbal(CAS番号:999421−82−3)、alpha−Bisabolol(CAS番号:000515−69−5)、からなる群から選択された1つ或いは複数の社松の葉由来成分を含むか、又は、これらを煙成分として含むことを特徴とする請求項10ないし13のいずれか1項記載の鼻炎抑制用の抗アレルギー剤。
- 木の樹皮、葉、果実および根を除いた枝と幹を粉状にして、木の樹皮、葉から抽出されるオイルを含む水溶液または木の実や果実から抽出される粘性の水溶液(果汁を含む水溶液)を加えて固めて固形形状にして、火を付けたり摩擦したり蒸したり冷却して水又はオイル(油)と反応させたりして、鼻炎を抑制する鼻炎抑制成分としての煙成分を抽出してなることを特徴とする鼻炎抑制用の抗アレルギー剤の製造方法。
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