JP2019182803A - 筋疲労回復剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】運動に伴う筋疲労の回復に有用な筋疲労回復剤の提供。【解決手段】ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋疲労回復剤。【選択図】なし
Description
本発明は、運動に伴う筋疲労の回復剤に関する。
運動は筋活動によって実現され、運動により筋疲労が起こると結果として運動パフォーマンスは一過性に低下する。近年、筋疲労によってもたらされる運動パフォーマンスの低下は、筋活動を生み出す脳から筋へ至る経路の阻害が必ずしも原因ではなく、ヒトの恒常性の破綻を回避するための防御的な中枢神経系作用が働くことも原因になりうるとされ、筋疲労とは、運動によって引き起こされる筋力または筋パワーを生み出す能力自体の低下、もしくはこれらの能力が破綻することを防ぐために生じる筋力または筋パワーの抑制を意味するとされている(非特許文献1)。
筋疲労の客観的評価には筋硬度が一つの指標として用いられている。例えば、手関節背屈−掌屈運動負荷時および負荷後の長橈側手根伸筋部の筋硬度の変化を測定した結果、運動負荷時には負荷前と比べて有意に筋硬度の上昇を認め、負荷後の安静により有意に筋硬度の低下を認めたこと(非特許文献2)、最大努力での等尺性膝伸展運動直後では運動前に比べて大腿直筋の筋硬度が有意に増大し、運動終了後には運動前と同程度まで低下(回復)したこと(非特許文献3)が報告され、運動様式や負荷の程度によってピーク時点等が異なるものの運動によって筋硬度が一過性に上昇するとされている。運動前後の筋硬度変化には、筋細胞内のカルシウムイオン濃度上昇による筋拘縮や筋収縮時の張力発生に伴う血管圧迫と血液貯留、筋細胞内の間質液貯留による体積増加、筋損傷による膨張、循環性要因による組織容積増大に伴う筋内圧の上昇(例えば、非特許文献4)等の様々な要因が複合的に関わっていると考えられているが不明な点も多い。
筋硬度はまた運動後の筋疲労回復を評価する指標としても用いられている。従来、受動的ストレッチングや超音波療法、冷水浴、軽擦等で運動によって上昇した筋硬度が低下したことが報告され、これらストレッチング等は運動後の筋疲労の回復を促す手段として行われている。他方、振動刺激は運動による筋疲労時の筋硬度の低下・回復に有効でないことも報告されている(非特許文献3)。筋疲労は運動遂行に関わりスポーツ競技においては成績の優劣を左右し、また傷害発生にもつながることから、その回復を促すより効果的な方法が望まれている。
一方、ヘスペリジンは、柑橘類の果皮に多く含まれるフラボノイドの一種である。ヘスペリジン類は、血清脂質改善作用、筋萎縮抑制作用、血行改善作用等、種々の生理機能を有することが報告されている(例えば、特許文献1及び2)。
また、乳脂肪球皮膜(Milk−fat Globule Membrane:MFGM)は、乳腺より分泌される乳脂肪球を被覆している膜成分で、バターミルクやバターセーラム等の乳複合脂質高含有画分に多く含まれることが知られている(非特許文献5)。乳脂肪球皮膜には、リン脂質として、スフィンゴミエリン等のスフィンゴリン脂質、ホスファチジルコリンやホスファチジルエタノールアミン等のグリセロリン脂質が含まれるが、卵黄や大豆に含まれるリン脂質と比べてスフィンゴミエリンの割合が高く、スフィンゴミエリンは乳脂肪球皮膜の特徴的な構成成分となっている。
乳脂肪球皮膜は、脂肪を乳汁中に分散させる機能を有するのみならず、マウスにおける筋量増加作用や運動機能向上作用、内臓脂肪蓄積抑制作用、血中アディポネクチン増加及び減少抑制作用等の生理機能を有することが報告されている(特許文献3〜5)。
また、乳脂肪球皮膜(Milk−fat Globule Membrane:MFGM)は、乳腺より分泌される乳脂肪球を被覆している膜成分で、バターミルクやバターセーラム等の乳複合脂質高含有画分に多く含まれることが知られている(非特許文献5)。乳脂肪球皮膜には、リン脂質として、スフィンゴミエリン等のスフィンゴリン脂質、ホスファチジルコリンやホスファチジルエタノールアミン等のグリセロリン脂質が含まれるが、卵黄や大豆に含まれるリン脂質と比べてスフィンゴミエリンの割合が高く、スフィンゴミエリンは乳脂肪球皮膜の特徴的な構成成分となっている。
乳脂肪球皮膜は、脂肪を乳汁中に分散させる機能を有するのみならず、マウスにおける筋量増加作用や運動機能向上作用、内臓脂肪蓄積抑制作用、血中アディポネクチン増加及び減少抑制作用等の生理機能を有することが報告されている(特許文献3〜5)。
しかしながら、ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜の組み合わせが運動に伴う筋疲労へ与える影響については知られていない。
松浦亮太、北海道大学大学院教育学研究院紀要、2016年、第125号
神山一行ら、昭和医会誌、2004年、64(6)、p.494−498
松原由未子ら、理学療法科学、2004年、19(4)、p.341−345
村山光義、バイオメカニズム学会誌、2016年、40(2)、p.79−84
三浦晋、FOOD STYLE21、2009年
本発明は、運動に伴う筋疲労の回復に有用な筋疲労回復剤に関する。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討したところ、ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を組み合わせて経口摂取した場合に、運動後の筋硬度上昇が抑制され、また、筋力及び垂直跳び跳躍高低下が改善し、これら組み合わせが運動に伴う筋疲労の回復に有用であることを見出した。
すなわち、本発明は、以下を提供する。
(1)ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋疲労回復剤。
(2)ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋硬度上昇抑制剤。
(3)ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋力低下改善剤。
(4)ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う身体パフォーマンス低下改善剤。
(5)ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋疲労回復用食品組成物。
(6)ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋硬度上昇抑制用食品組成物。
(7)ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋力低下改善用食品組成物。
(8)ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う身体パフォーマンス低下改善用食品組成物。
(9)ヘスペリジン類とスフィンゴミエリンを有効成分とする運動に伴う筋疲労回復剤。
(10)ヘスペリジン類とスフィンゴミエリンを有効成分とする運動に伴う筋硬度上昇抑制剤。
(11)ヘスペリジン類とスフィンゴミエリンを有効成分とする運動に伴う筋力低下改善剤。
(12)ヘスペリジン類とスフィンゴミエリンを有効成分とする運動に伴う身体パフォーマンス低下改善剤。
(1)ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋疲労回復剤。
(2)ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋硬度上昇抑制剤。
(3)ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋力低下改善剤。
(4)ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う身体パフォーマンス低下改善剤。
(5)ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋疲労回復用食品組成物。
(6)ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋硬度上昇抑制用食品組成物。
(7)ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋力低下改善用食品組成物。
(8)ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う身体パフォーマンス低下改善用食品組成物。
(9)ヘスペリジン類とスフィンゴミエリンを有効成分とする運動に伴う筋疲労回復剤。
(10)ヘスペリジン類とスフィンゴミエリンを有効成分とする運動に伴う筋硬度上昇抑制剤。
(11)ヘスペリジン類とスフィンゴミエリンを有効成分とする運動に伴う筋力低下改善剤。
(12)ヘスペリジン類とスフィンゴミエリンを有効成分とする運動に伴う身体パフォーマンス低下改善剤。
本発明によれば、運動によって引き起こされる筋疲労の回復を図ることができる。
本発明で用いられるヘスペリジン類は、ヘスペリジン、これを酵素又は化学処理することにより水溶性を高めた糖付加物及びメチル化物を含む。
ヘスペリジンは、ヘスペレチン(5,7,3'−トリヒドロキシ−4'−メトキシフラバノン)の7位の水酸基にルチノース(L−ラムノシル−(α1→6)−D−グルコース)がβ結合した配糖体であり、ヘスペリジンの糖付加物は、ヘスペリジンの糖部分(ルチノース部分)に別の糖、例えばグルコース、マルトース、フルクトース、ラムノース、ラクトース等を結合させた化合物である。なかでも、溶解性の点から、ヘスペリジンに1個〜10個のグルコースが結合したグルコシルヘスペリジンが好ましく、更にグルコース1個が結合したモノグルコシルヘスペリジンが好ましい。グルコースの付加数は分布を持っていてもよく、ヘスペリジン1モルに対するグルコースの平均付加モル数は1〜10が好ましい。
ヘスペリジンは、ヘスペレチン(5,7,3'−トリヒドロキシ−4'−メトキシフラバノン)の7位の水酸基にルチノース(L−ラムノシル−(α1→6)−D−グルコース)がβ結合した配糖体であり、ヘスペリジンの糖付加物は、ヘスペリジンの糖部分(ルチノース部分)に別の糖、例えばグルコース、マルトース、フルクトース、ラムノース、ラクトース等を結合させた化合物である。なかでも、溶解性の点から、ヘスペリジンに1個〜10個のグルコースが結合したグルコシルヘスペリジンが好ましく、更にグルコース1個が結合したモノグルコシルヘスペリジンが好ましい。グルコースの付加数は分布を持っていてもよく、ヘスペリジン1モルに対するグルコースの平均付加モル数は1〜10が好ましい。
ヘスペリジンのメチル化物のメチル化の位置、個数は特に限定されない。メチルヘスペリジンとしては、主に、カルコン型化合物(1)及びフラバノン型化合物(2)が含まれることが知られており、その構成成分として、例えば以下に示す構造のものが挙げられる。
(式中、Rは、水素原子もしくはメチル基を表す。)
ここで、医薬品添加物および食品添加物としてのメチルヘスペリジンは、主に、化合物(3)及び(4)の混合物として取り扱われている。
(式中、Glは、グルコース残基、Rhは、ラムノース残基を表す。また、Gl−2は、グルコース残基の2位((3−1)の場合、3位も含む)、Rh−2は、ラムノース残基の2位を表す。)
なお、化粧品原料としてのヘスペリジンメチルカルコンは、(5)で示される化合物として取り扱われている。カルコン型化合物を多く含む組成の場合、ヘスペリジンメチルカルコンとも呼ばれる。
なお、化粧品原料としてのヘスペリジンメチルカルコンは、(5)で示される化合物として取り扱われている。カルコン型化合物を多く含む組成の場合、ヘスペリジンメチルカルコンとも呼ばれる。
(式中、Rは水素原子又はメチル基を表す。)
本発明においてメチルヘスペリジンは、上記で示したカルコン型化合物(1)とフラバノン型化合物(2)の両方を含むものでもよいし、また、それぞれの片方のみを含むものでもよい。
本発明において、より好適なメチルヘスペリジンとしては、化合物(3)と化合物(4)の混合物が挙げられる。
本発明において、より好適なメチルヘスペリジンとしては、化合物(3)と化合物(4)の混合物が挙げられる。
ヘスペリジン類は、公知の方法により得ることができる。ヘスペリジンについては、これを含有する天然物、好ましくは植物から抽出することによって得ることもできる。ヘスペリジン糖付加物は、例えば、特許第3060227号明細書等の記載を参照することができる。メチルヘスペリジンは、ヘスペリジンを水酸化ナトリウム水溶液に溶かし、そのアルカリ溶液に対応量のジメチル硫酸を作用させ、反応液を硫酸で中和し、n−ブチルアルコールで抽出し、溶媒を留去したのち、イソプロピルアルコールで再結晶する方法(崎浴、日本化學雑誌、1958年、79、p.733−6)等を参照することができる。
ヘスペリジン類としては商業的に入手したものを使用してもよい。例えば、市販のヘスペリジン類含有製剤として、ヘスペリジン((株)中原製)、ヘスペリジンS((株)林原製)、αGヘスペリジンH、αGヘスペリジンPA−T(以上、東洋精糖(株)製)、メチルヘスペリジン(東京化成工業(株)製)、ヘスペリジンメチルカルコン(Sigma社製)が挙げられる。
ヘスペリジン類は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
ヘスペリジン類としては商業的に入手したものを使用してもよい。例えば、市販のヘスペリジン類含有製剤として、ヘスペリジン((株)中原製)、ヘスペリジンS((株)林原製)、αGヘスペリジンH、αGヘスペリジンPA−T(以上、東洋精糖(株)製)、メチルヘスペリジン(東京化成工業(株)製)、ヘスペリジンメチルカルコン(Sigma社製)が挙げられる。
ヘスペリジン類は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明で用いられる乳脂肪球皮膜は、乳脂肪球を被覆している膜、及び膜を構成する成分の混合物と定義されている。乳脂肪球皮膜は、食経験が豊富で安全性が高い。
乳脂肪球皮膜は、一般的に、乾燥重量の約半分が脂質で構成され、当該脂質としては、トリグリセライドやリン脂質、スフィンゴ糖脂質が含まれることが知られている(三浦晋、FOOD STYLE21、2009及びKeenan TW、Applied Science Publishers、1983、p.89−130)。リン脂質としては、スフィンゴミエリン等のスフィンゴリン脂質、ホスファチジルコリンやホスファチジルエタノールアミン等のグリセロリン脂質が含まれることが知られている。なかでも、スフィンゴミエリンの割合が高く、スフィンゴミエリンは乳脂肪球皮膜の特徴的な構成成分となっている。したがって、本発明においては、乳脂肪球皮膜に代えてスフィンゴミエリンを用いることもできる。スフィンゴミエリンは、乳脂肪球皮膜から抽出分離してもよく、また、由来を問わず、商業的に入手したものを使用してもよい。
脂質以外の成分としては、ミルクムチンと呼ばれる糖タンパク質が含まれることが知られている(Mather、Biochim Biophys Acta、1978)。
乳脂肪球皮膜は、一般的に、乾燥重量の約半分が脂質で構成され、当該脂質としては、トリグリセライドやリン脂質、スフィンゴ糖脂質が含まれることが知られている(三浦晋、FOOD STYLE21、2009及びKeenan TW、Applied Science Publishers、1983、p.89−130)。リン脂質としては、スフィンゴミエリン等のスフィンゴリン脂質、ホスファチジルコリンやホスファチジルエタノールアミン等のグリセロリン脂質が含まれることが知られている。なかでも、スフィンゴミエリンの割合が高く、スフィンゴミエリンは乳脂肪球皮膜の特徴的な構成成分となっている。したがって、本発明においては、乳脂肪球皮膜に代えてスフィンゴミエリンを用いることもできる。スフィンゴミエリンは、乳脂肪球皮膜から抽出分離してもよく、また、由来を問わず、商業的に入手したものを使用してもよい。
脂質以外の成分としては、ミルクムチンと呼ばれる糖タンパク質が含まれることが知られている(Mather、Biochim Biophys Acta、1978)。
本発明で用いられる乳脂肪球皮膜は、生理効果の点から、脂質の含有量が、10質量%以上、更に20質量%以上、更に30質量%以上であるのが好ましく、また、風味・ハンドリングの点から、100質量%以下、更に90質量%以下、更に60質量%以下であるのが好ましい。
また、乳脂肪球皮膜は、生理効果の点から、リン脂質の含有量が5質量%以上、更に8質量%以上、更に10質量%以上、更に15質量%以上であるのが好ましく、また、風味・ハンドリングの点から、100質量%以下、更に85質量%以下、更に70質量%以下、更に60質量%以下であるのが好ましい。
また、乳脂肪球皮膜は、生理効果の点から、スフィンゴミエリンの含有量が、1質量%以上、更に2質量%以上、更に3質量%以上であるのが好ましく、また、風味・ハンドリングの点から、50質量%以下、更に30質量%以下、更に25質量%以下、更に20質量%以下であるのが好ましい。
同様の点から、乳脂肪球皮膜の全リン脂質中のスフィンゴミエリン含有量が、3質量%以上、更に5質量%以上、更に10質量%以上、更に15質量%以上であるのが好ましく、また、50質量%以下、更に40質量%以下、更に35質量%以下、更に30質量%以下であるのが好ましい。
なお、本明細書において、乳脂肪球皮膜中の脂質、リン脂質及びスフィンゴミエリンの含有量、並びに乳脂肪球皮膜の全リン脂質中のスフィンゴミエリン含有量は、乳脂肪球皮膜の乾燥物に対する質量割合とする。
また、乳脂肪球皮膜は、生理効果の点から、スフィンゴミエリンの含有量が、1質量%以上、更に2質量%以上、更に3質量%以上であるのが好ましく、また、風味・ハンドリングの点から、50質量%以下、更に30質量%以下、更に25質量%以下、更に20質量%以下であるのが好ましい。
同様の点から、乳脂肪球皮膜の全リン脂質中のスフィンゴミエリン含有量が、3質量%以上、更に5質量%以上、更に10質量%以上、更に15質量%以上であるのが好ましく、また、50質量%以下、更に40質量%以下、更に35質量%以下、更に30質量%以下であるのが好ましい。
なお、本明細書において、乳脂肪球皮膜中の脂質、リン脂質及びスフィンゴミエリンの含有量、並びに乳脂肪球皮膜の全リン脂質中のスフィンゴミエリン含有量は、乳脂肪球皮膜の乾燥物に対する質量割合とする。
乳脂肪球皮膜は、原料乳から遠心分離法や有機溶剤抽出法等の公知の方法により得ることができる。例えば、特開平3−47192号公報に記載の調製方法を用いることができる。また、特許第3103218号公報、特開2007−89535号公報に記載の方法等を用いることができる。
さらに、透析、硫安分画、ゲルろ過、等電点沈殿、イオン交換クロマトグラフィー、溶媒分画等の手法により精製することにより純度を高めたものを用いてもよい。
なお、乳脂肪球皮膜の形態は、特に限定されず、室温(15〜25℃)で液状、半固体状(ペースト等)、固体状(粉末、固形、顆粒等)等のいずれでもよく、これらを単独で又は2種以上組み合わせて用いてもよい。
さらに、透析、硫安分画、ゲルろ過、等電点沈殿、イオン交換クロマトグラフィー、溶媒分画等の手法により精製することにより純度を高めたものを用いてもよい。
なお、乳脂肪球皮膜の形態は、特に限定されず、室温(15〜25℃)で液状、半固体状(ペースト等)、固体状(粉末、固形、顆粒等)等のいずれでもよく、これらを単独で又は2種以上組み合わせて用いてもよい。
乳脂肪球皮膜の原料乳としては、牛乳やヤギ乳等が挙げられる。なかでも、食経験が豊富であり、安価な点から、牛乳が好ましい。また、原料乳には、生乳、全粉乳や加工乳等の乳の他、乳製品も含まれ、乳製品としては、バターミルク、バターオイル、バターセーラム、ホエータンパク質濃縮物(WPC)等が挙げられる。
バターミルクは、牛乳等を遠心分離して得られるクリームからバター粒を製造する際に得られ、当該バターミルク中に乳脂肪球皮膜が多く含まれているので、乳脂肪球皮膜としてバターミルクをそのまま使用してもよい。同様に、バターオイルを製造する際に生じるバターセーラム中にも乳脂肪球皮膜が多く含まれているので、乳脂肪球皮膜としてバターセーラムをそのまま使用してもよい。
バターミルクは、牛乳等を遠心分離して得られるクリームからバター粒を製造する際に得られ、当該バターミルク中に乳脂肪球皮膜が多く含まれているので、乳脂肪球皮膜としてバターミルクをそのまま使用してもよい。同様に、バターオイルを製造する際に生じるバターセーラム中にも乳脂肪球皮膜が多く含まれているので、乳脂肪球皮膜としてバターセーラムをそのまま使用してもよい。
乳脂肪球皮膜は、市販品を用いることもできる。斯かる市販品としては、メグレジャパン(株)「BSCP」、雪印乳業(株)「ミルクセラミドMC−5」、(株)ニュージーランドミルクプロダクツ「Phospholipid Concentrate シリーズ(500,700)」等が挙げられる。
本発明において、ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜の比率は、生理効果の点から、ヘスペリジン類に対する乳脂肪球皮膜(乾燥物換算)の質量比[乳脂肪球皮膜/ヘスペリジン類]で、好ましくは0.25以上、さらに好ましくは0.5以上であり、また、好ましくは6以下、さらに好ましくは4以下である。
また、ヘスペリジン類とスフィンゴミエリンの比率は、生理効果の点から、ヘスペリジン類に対するスフィンゴミエリンの質量比[スフィンゴミエリン/ヘスペリジン類]で、好ましくは0.01以上、さらに好ましくは0.02以上であり、また、好ましくは0.2以下、さらに好ましくは0.18以下である。
なお、本明細書において、ヘスペリジン類量はヘスペリジン換算値とする。
また、ヘスペリジン類とスフィンゴミエリンの比率は、生理効果の点から、ヘスペリジン類に対するスフィンゴミエリンの質量比[スフィンゴミエリン/ヘスペリジン類]で、好ましくは0.01以上、さらに好ましくは0.02以上であり、また、好ましくは0.2以下、さらに好ましくは0.18以下である。
なお、本明細書において、ヘスペリジン類量はヘスペリジン換算値とする。
後記実施例に示すように、運動によって筋硬度は上昇し、また、筋力及び垂直跳びの跳躍高は低下することが観察されるが、ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜の組み合わせを経口摂取すると、当該運動後の筋硬度上昇が抑制され、また、筋力及び垂直跳び跳躍高低下の改善が図られる。また、足の疲労回復スコアが改善する。筋硬度、筋力及び垂直跳び跳躍高は、運動によって一過性に変化することが報告されており、筋疲労を客観的に評価する指標である(神山一行ら、昭和医会誌、2004年、64(6)、p.494−498;松原由未子ら、理学療法科学、2004年、19(4)、p.341−345;熊崎大輔ら、第43回日本理学療法学術大会 抄録集、2008年)。このことから、ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜の組み合わせは、運動によって引き起こされる筋疲労を回復させる作用を有する。
従って、ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜の組み合わせ、又はヘスペリジン類とスフィンゴミエリンの組み合わせは、運動に伴う筋疲労回復剤、運動に伴う筋硬度上昇抑制剤、運動に伴う筋力低下改善剤、又は運動に伴う身体パフォーマンス低下改善剤(以下、「運動に伴う筋疲労回復剤等」とも称する)となり得、またこれらを製造するために使用することができる。また、ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜の組み合わせ、又はヘスペリジン類とスフィンゴミエリンの組み合わせは、ヒトを含む動物に適用して、運動に伴う筋疲労を回復するために、運動に伴う筋硬度の上昇を抑制するために、運動に伴う筋力低下を改善するために、又は運動に伴う身体パフォーマンス低下を改善するために使用することができる。
本発明において、「筋疲労」とは、運動によって引き起こされる筋力または筋パワーを生み出す能力自体の低下、もしくはこれらの能力が破綻することを防ぐために生じる筋力または筋パワーの抑制をいう(松浦亮太、北海道大学大学院教育学研究院紀要、2016年、第125号)。「筋疲労回復」は、筋疲労の回避、軽減、好転の概念も含む。
「筋硬度」は、長軸方向から伸長される際の抵抗と垂直圧力に対し筋によって提供される抵抗力とに大別される筋の硬さ(筋緊張)のうち後者を指す(米津貴久ら、Sportsmedicine、2014年、No.166)。筋硬度は皮膚上からの押し込み反力計測により評価することができる。
「筋力低下改善」は、運動後の筋力の低下状態の好転であり、低下の防止、抑制の概念も含む。尚、運動による筋力低下は、不活動や加齢、疾病による筋力の低下とは異なる。
「身体パフォーマンス低下改善」は、運動後の身体パフォーマンスの低下状態の好転であり、低下の防止、抑制の概念も含む。尚、運動による身体パフォーマンス低下は、不活動や加齢、疾病による身体パフォーマンスの低下とは異なる。
「運動」とは、例えば、スポーツ、トレーニング、有酸素運動等の狭義の運動、筋肉労作を伴う労働、日常の動作等を含む広義の身体運動をいう。
「使用」は、ヒト又は非ヒト動物への投与又は摂取であり得、また治療的使用であっても非治療的使用であってもよい。「非治療的」とは、医療行為を含まない概念、すなわち人間を手術、治療又は診断する方法を含まない概念、より具体的には医師又は医師の指示を受けた者が人間に対して手術、治療又は診断を実施する方法を含まない概念である。
従って、ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜の組み合わせ、又はヘスペリジン類とスフィンゴミエリンの組み合わせは、運動に伴う筋疲労回復剤、運動に伴う筋硬度上昇抑制剤、運動に伴う筋力低下改善剤、又は運動に伴う身体パフォーマンス低下改善剤(以下、「運動に伴う筋疲労回復剤等」とも称する)となり得、またこれらを製造するために使用することができる。また、ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜の組み合わせ、又はヘスペリジン類とスフィンゴミエリンの組み合わせは、ヒトを含む動物に適用して、運動に伴う筋疲労を回復するために、運動に伴う筋硬度の上昇を抑制するために、運動に伴う筋力低下を改善するために、又は運動に伴う身体パフォーマンス低下を改善するために使用することができる。
本発明において、「筋疲労」とは、運動によって引き起こされる筋力または筋パワーを生み出す能力自体の低下、もしくはこれらの能力が破綻することを防ぐために生じる筋力または筋パワーの抑制をいう(松浦亮太、北海道大学大学院教育学研究院紀要、2016年、第125号)。「筋疲労回復」は、筋疲労の回避、軽減、好転の概念も含む。
「筋硬度」は、長軸方向から伸長される際の抵抗と垂直圧力に対し筋によって提供される抵抗力とに大別される筋の硬さ(筋緊張)のうち後者を指す(米津貴久ら、Sportsmedicine、2014年、No.166)。筋硬度は皮膚上からの押し込み反力計測により評価することができる。
「筋力低下改善」は、運動後の筋力の低下状態の好転であり、低下の防止、抑制の概念も含む。尚、運動による筋力低下は、不活動や加齢、疾病による筋力の低下とは異なる。
「身体パフォーマンス低下改善」は、運動後の身体パフォーマンスの低下状態の好転であり、低下の防止、抑制の概念も含む。尚、運動による身体パフォーマンス低下は、不活動や加齢、疾病による身体パフォーマンスの低下とは異なる。
「運動」とは、例えば、スポーツ、トレーニング、有酸素運動等の狭義の運動、筋肉労作を伴う労働、日常の動作等を含む広義の身体運動をいう。
「使用」は、ヒト又は非ヒト動物への投与又は摂取であり得、また治療的使用であっても非治療的使用であってもよい。「非治療的」とは、医療行為を含まない概念、すなわち人間を手術、治療又は診断する方法を含まない概念、より具体的には医師又は医師の指示を受けた者が人間に対して手術、治療又は診断を実施する方法を含まない概念である。
本発明のヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を組み合わせてなる剤は、ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を配合剤として一の剤型に製剤化したものでも、また単独に製剤化したものを同時に又は間隔を空けて別々に使用できるようにしたキットであってもよい。好ましくは、ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を一緒に含む1剤型形態である。
本発明の運動に伴う筋疲労回復剤等は、ヒトを含む動物に摂取又は投与した場合に筋疲労回復効果等を発揮する医薬品、医薬部外品又は食品となり、また当該運動に伴う筋疲労回復剤等は、当該医薬品、医薬部外品又は食品に配合して使用される素材又は製剤となり得る。
当該食品には、運動に伴う筋疲労の回復等を訴求し、必要に応じてその旨の表示が許可された食品(特定保健用食品、機能性表示食品)が含まれる。表示の例としては、『日常生活や運動に伴う筋肉の疲れを溜めない』等がある。機能表示が許可された食品は、一般の食品と区別することができる。
上記医薬品(医薬部外品も含む、以下同じ)の投与形態としては、固形、半固形又は液状であり得、例えば、錠剤(チュアブル錠、発泡錠等を含む)、カプセル剤、顆粒剤(発泡顆粒剤等を含む)、散剤、トローチ剤、液剤、シロップ剤、ドリンク剤等による経口投与;注射剤、坐剤、吸入薬、経皮吸収剤、外用剤等による非経口投与が挙げられる。好ましくは経口投与用の固形製剤であり、より好ましくは錠剤、顆粒剤である。
このような種々の剤型の製剤は、必要に応じて、薬学的に許容される担体、例えば、賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、嬌味剤、香料、被膜剤、担体、希釈剤等や、ヘスペリジン類及び乳脂肪球皮膜以外の薬効成分を適宜組み合わせて調製することができる。
このような種々の剤型の製剤は、必要に応じて、薬学的に許容される担体、例えば、賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、嬌味剤、香料、被膜剤、担体、希釈剤等や、ヘスペリジン類及び乳脂肪球皮膜以外の薬効成分を適宜組み合わせて調製することができる。
医薬品中のヘスペリジン類の含有量は、その使用形態により異なるが、一般的に2〜60質量%である。
医薬品中の乳脂肪球皮膜の含有量(乾燥物換算)は、一般的に好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは70質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。
また、医薬品中のスフィンゴミエリンの含有量は、一般的に好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.01質量%以上であり、また、好ましくは2.7質量%以下、より好ましくは1.9質量%以下である。
医薬品中の乳脂肪球皮膜の含有量(乾燥物換算)は、一般的に好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは70質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。
また、医薬品中のスフィンゴミエリンの含有量は、一般的に好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.01質量%以上であり、また、好ましくは2.7質量%以下、より好ましくは1.9質量%以下である。
上記食品の形態としては、固形、半固形又は液状であり得、各種食品組成物(パン類、ケーキ類、麺類、菓子類、ゼリー類、冷凍食品、アイスクリーム類、乳製品、飲料等)、さらには、上述した経口投与製剤と同様の形態(錠剤、カプセル剤、トローチ剤等の固形製剤)の栄養補給用組成物、サプリメントが挙げられる。なかでも、好ましくは固形製剤の形態であるサプリメントである。
種々の形態の食品は、必要に応じて、他の食品材料、例えば、溶剤、軟化剤、油、乳化剤、防腐剤、酸味料、甘味料、苦味料、pH調整剤、安定剤、着色剤、酸化防止剤、保湿剤、増粘剤、流動性改善剤、発泡剤、香科、調味料等や、ヘスペリジン類及び乳脂肪球皮膜以外の有効成分を適宜組み合わせて調製することができる。
食品中のヘスペリジン類の含有量は、その使用形態により異なるが、飲料の形態では、風味、効果の観点より、好ましくは0.01〜1.5質量%、より好ましくは0.012〜1.4質量%、さらに好ましくは0.02〜1.0質量%である。
飲料の形態である食品中の乳脂肪球皮膜の含有量(乾燥物換算)は、一般的に好ましくは0.02質量%以上であり、より好ましくは0.06質量%以上であり、また、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。
また、飲料の形態である食品中のスフィンゴミエリンは、好ましくは一般的に好ましくは0.0006質量%以上であり、より好ましくは0.002質量%以上であり、また、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.6質量%以下である。
飲料の形態である食品中の乳脂肪球皮膜の含有量(乾燥物換算)は、一般的に好ましくは0.02質量%以上であり、より好ましくは0.06質量%以上であり、また、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。
また、飲料の形態である食品中のスフィンゴミエリンは、好ましくは一般的に好ましくは0.0006質量%以上であり、より好ましくは0.002質量%以上であり、また、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.6質量%以下である。
錠剤や加工食品等の固形食品の形態では、ヘスペリジン類の含有量は、風味、効果の観点より、好ましくは2〜60質量%、より好ましくは2.4〜56質量%、さらに好ましくは4〜40質量%である。
固形食品中の乳脂肪球皮膜の含有量(乾燥物換算)は、一般的に好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは70質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。
また、固形食品中のスフィンゴミエリンの含有量は、好ましくは一般的に好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.01質量%以上であり、また、好ましくは2.7質量%以下、より好ましくは1.9質量%以下である。
固形食品中の乳脂肪球皮膜の含有量(乾燥物換算)は、一般的に好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは70質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。
また、固形食品中のスフィンゴミエリンの含有量は、好ましくは一般的に好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.01質量%以上であり、また、好ましくは2.7質量%以下、より好ましくは1.9質量%以下である。
本発明の運動に伴う筋疲労回復剤等の投与量又は摂取量は、投与又は摂取対象者の体重、性別、年齢、状態又はその他の要因に従って変動し得る。投与の用量、経路、間隔、及び摂取の量や間隔は、当業者によって適宜決定され得るが、通常、成人1人(60kg)に対して1日あたり、ヘスペリジン類として、風味、効果の観点より、好ましくは50mg〜1.5g、より好ましくは60mg〜1.4g、さらに好ましくは100mg〜1.0gである。
また、成人1人(60kg)に対して1日あたり、乳脂肪球皮膜(乾燥物換算)として、好ましくは0.1g以上、より好ましくは0.3g以上、さらに好ましくは1g以上であり、また、好ましくは30g以下、より好ましくは20g以下、さらに好ましくは10g以下である。
また、成人1人(60kg)に対して1日あたり、スフィンゴミエリンとして、好ましくは3mg以上、より好ましくは10mg以上、さらに好ましくは30mg以上であり、また、好ましくは1000mg以下、より好ましくは600mg以下、さらに好ましくは300mg以下である。
本発明では斯かる量を1日に1回〜複数回、好ましくは1日に1回で投与又は摂取するのが好ましい。
また、成人1人(60kg)に対して1日あたり、乳脂肪球皮膜(乾燥物換算)として、好ましくは0.1g以上、より好ましくは0.3g以上、さらに好ましくは1g以上であり、また、好ましくは30g以下、より好ましくは20g以下、さらに好ましくは10g以下である。
また、成人1人(60kg)に対して1日あたり、スフィンゴミエリンとして、好ましくは3mg以上、より好ましくは10mg以上、さらに好ましくは30mg以上であり、また、好ましくは1000mg以下、より好ましくは600mg以下、さらに好ましくは300mg以下である。
本発明では斯かる量を1日に1回〜複数回、好ましくは1日に1回で投与又は摂取するのが好ましい。
上記製剤は、任意の計画に従って投与又は摂取され得る。
投与又は摂取期間は特に限定されないが、反復・連続して投与又は摂取することが好ましく、1日間以上連続して投与又は摂取することがより好ましく、3日間以上連続して投与又は摂取することが更に好ましい。
本発明の製剤は、効果を有効に発揮する点から、運動時又は運動前に投与又は摂取することが好ましい。より好ましくは運動時又は運動前30分以内の投与又は摂取である。
投与又は摂取期間は特に限定されないが、反復・連続して投与又は摂取することが好ましく、1日間以上連続して投与又は摂取することがより好ましく、3日間以上連続して投与又は摂取することが更に好ましい。
本発明の製剤は、効果を有効に発揮する点から、運動時又は運動前に投与又は摂取することが好ましい。より好ましくは運動時又は運動前30分以内の投与又は摂取である。
投与又は摂取対象者としては、運動に伴う筋疲労の回復等を必要とする若しくは希望するヒト又は非ヒト動物等であれば特に限定されない。対象の好ましい例として、ヒトが挙げられる。
〔錠剤の調製〕
日本薬局方(製剤総則「錠剤」)に準じて、下記表1に示す組成のチュアブル錠を調製した。
日本薬局方(製剤総則「錠剤」)に準じて、下記表1に示す組成のチュアブル錠を調製した。
ヘスペリジン類原料には、ヘスペリジン含有量75.2質量%(モノグルコシルヘスペリジン(GHES)含有量77.5質量%、(株)林原製)のものを使用した。
乳脂肪球皮膜(MFGM)は牛乳から調製したものを使用した。
MFGMの含水量は4.1質量%であった。MFGMの組成は、炭水化物:9.4質量%、脂質:27.0質量%、タンパク質:54.5質量%であった。また、MFGM中、リン脂質の含有量は17.5質量%であり、スフィンゴミエリンの含有量は3.9質量%であった。
乳脂肪球皮膜(MFGM)は牛乳から調製したものを使用した。
MFGMの含水量は4.1質量%であった。MFGMの組成は、炭水化物:9.4質量%、脂質:27.0質量%、タンパク質:54.5質量%であった。また、MFGM中、リン脂質の含有量は17.5質量%であり、スフィンゴミエリンの含有量は3.9質量%であった。
ヘスペリジン類及び乳脂肪球皮膜の分析は次のとおり行った。
(1)ヘスペリジン類の分析
日立製作所製高速液体クロマトグラフを用い、インタクト社製カラムCadenza CD−C18(4.6mmφ×150mm、3μm)を装着し、カラム温度40℃でグラジエント法により行った。移動相A液は0.05mol/L酢酸水溶液、B液はアセトニトリルとし、1.0mL/分で送液した。グラジエント条件は以下のとおりである。
時間(分) A液(%) B液(%)
0 85 15
20 80 20
35 10 90
50 10 90
50.1 85 15
60 85 15
試料注入量は10μL、ヘスペリジン糖付加物の検出は波長283nmの吸光度により定量した。
(1)ヘスペリジン類の分析
日立製作所製高速液体クロマトグラフを用い、インタクト社製カラムCadenza CD−C18(4.6mmφ×150mm、3μm)を装着し、カラム温度40℃でグラジエント法により行った。移動相A液は0.05mol/L酢酸水溶液、B液はアセトニトリルとし、1.0mL/分で送液した。グラジエント条件は以下のとおりである。
時間(分) A液(%) B液(%)
0 85 15
20 80 20
35 10 90
50 10 90
50.1 85 15
60 85 15
試料注入量は10μL、ヘスペリジン糖付加物の検出は波長283nmの吸光度により定量した。
(2)タンパク質の分析
タンパク質量はケルダール法を用いて、窒素・タンパク質換算係数6.38として求めた。
タンパク質量はケルダール法を用いて、窒素・タンパク質換算係数6.38として求めた。
(3)脂質の分析
脂質量は酸分解法で求めた。試料を1g量りとり、塩酸を加え分解した後、ジエチルエーテル及び石油エーテルを加え、攪拌混和した。エーテル混合液層を取り出し、水洗した。溶媒を留去させ、乾燥させた後、重量を秤量することで脂質量を求めた。
脂質量は酸分解法で求めた。試料を1g量りとり、塩酸を加え分解した後、ジエチルエーテル及び石油エーテルを加え、攪拌混和した。エーテル混合液層を取り出し、水洗した。溶媒を留去させ、乾燥させた後、重量を秤量することで脂質量を求めた。
(4)炭水化物の分析
炭水化物量は試料の質量から試料中のタンパク質量、脂質質量、灰分量、及び水分量を除くことにより求めた。なお、灰分量は直接灰化法 (550℃で試料を灰化させ重量測定)、水分量は常圧加熱乾燥法 (105℃4時間乾燥させ重量測定)により求めた。
炭水化物量は試料の質量から試料中のタンパク質量、脂質質量、灰分量、及び水分量を除くことにより求めた。なお、灰分量は直接灰化法 (550℃で試料を灰化させ重量測定)、水分量は常圧加熱乾燥法 (105℃4時間乾燥させ重量測定)により求めた。
(5)リン脂質の分析
試料1gを量りとり、クロロホルム及びメタノールの2:1(V/V)混液150mL、100mL、及び20mL中でホモジナイズ後、0.88質量%(W/V)塩化カリウム水溶液93mLを添加し、一晩室温で放置した。脱水ろ過、溶媒留去後、クロロホルムを添加し総量を50mLとした。そのうち2mLを分取し、溶媒留去後、550℃16時間加熱処理により灰化した。灰分を6M塩酸水溶液5mLに溶解後、蒸留水を添加し、総量を50mLとした。3mLを分取し、モリブデンブルー発色試薬5mL、5質量%(W/V)アスコルビン酸水溶液1mL及び蒸留水を添加し総量を50mLとし、710nmの吸光度を測定した。リン酸2水素カリウムを用いた検量線からリン量を求め、リン量に25.4をかけた値をリン脂質量とした。
試料1gを量りとり、クロロホルム及びメタノールの2:1(V/V)混液150mL、100mL、及び20mL中でホモジナイズ後、0.88質量%(W/V)塩化カリウム水溶液93mLを添加し、一晩室温で放置した。脱水ろ過、溶媒留去後、クロロホルムを添加し総量を50mLとした。そのうち2mLを分取し、溶媒留去後、550℃16時間加熱処理により灰化した。灰分を6M塩酸水溶液5mLに溶解後、蒸留水を添加し、総量を50mLとした。3mLを分取し、モリブデンブルー発色試薬5mL、5質量%(W/V)アスコルビン酸水溶液1mL及び蒸留水を添加し総量を50mLとし、710nmの吸光度を測定した。リン酸2水素カリウムを用いた検量線からリン量を求め、リン量に25.4をかけた値をリン脂質量とした。
(6)スフィンゴミエリンの分析
試料約0.4gを量り取り、内標準溶液(0.25%リン酸トリフェニルの重水素化メタノール溶液)2mLを加え、超音波抽出を行った。これを遠心分離し、得られた上清をメンブレンフィルターに通液した。ろ液を回収し、31P−NMR法で分析した。
試料約0.4gを量り取り、内標準溶液(0.25%リン酸トリフェニルの重水素化メタノール溶液)2mLを加え、超音波抽出を行った。これを遠心分離し、得られた上清をメンブレンフィルターに通液した。ろ液を回収し、31P−NMR法で分析した。
〔試験概要〕
1.被験者及び方法
20〜30歳代の健常成人男性12名を対象とし、単盲検クロスオーバー試験を実施した。1クールあたり4日間、休止期間は3週間とした。
被験者をGHES+MFGMから摂取する群(6名)とプラセボから摂取する群(6名)の2つに群分けし、GHES+MFGMから摂取する群にはGHES及びMFGMを含むチュアブル錠8錠を、プラセボから摂取する群にはGHES及びMFGMを含まないチュアブル錠8錠を、試験初日(1日目)は下肢運動負荷30分前に、2日目及び3日目は後述する評価後に、適宜水を飲みながら噛んで摂取させた。試験期間中の錠剤摂取率はGHES+MFGM群、プラセボ群ともに100±0%であった。下肢運動負荷は試験初日のみ行い、その内容は大腿四頭筋及び腓腹筋に筋疲労を起こすことを想定した無酸素運動中心の運動2種類(ランジ歩行:両足10歩1セット×5セット、フルスクワット:10回1セット×5セット/合計運動強度約6.0)とした。試験初日の下肢運動負荷前(チュアブル錠摂取前)、下肢運動負荷直後、2日目、3日目及び4日目に次の客観的及び主観的評価を行なった。3週間の休止期間を設けたのち、摂取する試験品を入れ替えて同様に試験を行った。
1.被験者及び方法
20〜30歳代の健常成人男性12名を対象とし、単盲検クロスオーバー試験を実施した。1クールあたり4日間、休止期間は3週間とした。
被験者をGHES+MFGMから摂取する群(6名)とプラセボから摂取する群(6名)の2つに群分けし、GHES+MFGMから摂取する群にはGHES及びMFGMを含むチュアブル錠8錠を、プラセボから摂取する群にはGHES及びMFGMを含まないチュアブル錠8錠を、試験初日(1日目)は下肢運動負荷30分前に、2日目及び3日目は後述する評価後に、適宜水を飲みながら噛んで摂取させた。試験期間中の錠剤摂取率はGHES+MFGM群、プラセボ群ともに100±0%であった。下肢運動負荷は試験初日のみ行い、その内容は大腿四頭筋及び腓腹筋に筋疲労を起こすことを想定した無酸素運動中心の運動2種類(ランジ歩行:両足10歩1セット×5セット、フルスクワット:10回1セット×5セット/合計運動強度約6.0)とした。試験初日の下肢運動負荷前(チュアブル錠摂取前)、下肢運動負荷直後、2日目、3日目及び4日目に次の客観的及び主観的評価を行なった。3週間の休止期間を設けたのち、摂取する試験品を入れ替えて同様に試験を行った。
2.評価項目
(1)筋硬度
筋硬度計(NEUTONE/有限会社トライオール)を用いて、腓腹筋外側頭及び大腿四頭筋(膝蓋骨上縁約10cm)の筋硬度を立位状態で5回測定した。被験者には、計測時にまっすぐ前を見るように指示した。計測部位のマーキングを行い、同じ部位を計測した。
下肢運動負荷直後、2日目、3日目及び4日目の測定値について、各群、初期値(下肢運動負荷前)との差を算出した。
(1)筋硬度
筋硬度計(NEUTONE/有限会社トライオール)を用いて、腓腹筋外側頭及び大腿四頭筋(膝蓋骨上縁約10cm)の筋硬度を立位状態で5回測定した。被験者には、計測時にまっすぐ前を見るように指示した。計測部位のマーキングを行い、同じ部位を計測した。
下肢運動負荷直後、2日目、3日目及び4日目の測定値について、各群、初期値(下肢運動負荷前)との差を算出した。
(2)膝伸展筋力
被験者は脚筋力測定器TKK5710e(竹井機器工業株式会社)を設置した椅子に両脚が浮くように座り、まず左脚を付属のベルトに固定した。その後、合図に合わせて固定された左脚を全力で伸ばした(キック)。この動作を2回行った。その後ベルトを右脚に入れ替え、同様に固定された右脚を全力で伸ばす動作を2回行った。計4回実施し、左右の最大値の平均値を最大膝伸展筋力とした。
被験者は脚筋力測定器TKK5710e(竹井機器工業株式会社)を設置した椅子に両脚が浮くように座り、まず左脚を付属のベルトに固定した。その後、合図に合わせて固定された左脚を全力で伸ばした(キック)。この動作を2回行った。その後ベルトを右脚に入れ替え、同様に固定された右脚を全力で伸ばす動作を2回行った。計4回実施し、左右の最大値の平均値を最大膝伸展筋力とした。
(3)垂直跳び高
デジタル垂直跳び測定器(ジャンプメーターMD TKK5406/竹井機器工業株式会社)を用いて跳躍高(cm)を測定した。垂直跳びを2回実施し、跳躍高の高かった値を記録した。順序効果が高いと判断した被験者2名は解析から除外した。
デジタル垂直跳び測定器(ジャンプメーターMD TKK5406/竹井機器工業株式会社)を用いて跳躍高(cm)を測定した。垂直跳びを2回実施し、跳躍高の高かった値を記録した。順序効果が高いと判断した被験者2名は解析から除外した。
(4)足の疲労回復スコア
視覚的アナログスケール(VAS)により行った。下肢運動負荷前スコアを100とし、運動に伴う足の疲労回復スコアを下肢運動負荷直後から4日目まで算出した。
視覚的アナログスケール(VAS)により行った。下肢運動負荷前スコアを100とし、運動に伴う足の疲労回復スコアを下肢運動負荷直後から4日目まで算出した。
3.統計解析
統計は、paired t−testを用い、有意水準は5%とした。なお、5%以上、10%未満は傾向ありと判断した(*p<0.05、+0.05<p<0.1)。
統計は、paired t−testを用い、有意水準は5%とした。なお、5%以上、10%未満は傾向ありと判断した(*p<0.05、+0.05<p<0.1)。
4.結果
図1〜図4に結果を示す。
これらの結果より、GHES+MFGMの摂取によって、プラセボと比較して、運動後の筋硬度上昇抑制作用、筋力低下改善作用が認められ、また、垂直跳び跳躍高及び足の疲労回復スコアは有意に改善し、筋疲労を有意に回復することが確認された。
図1〜図4に結果を示す。
これらの結果より、GHES+MFGMの摂取によって、プラセボと比較して、運動後の筋硬度上昇抑制作用、筋力低下改善作用が認められ、また、垂直跳び跳躍高及び足の疲労回復スコアは有意に改善し、筋疲労を有意に回復することが確認された。
Claims (21)
- ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋疲労回復剤。
- ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋硬度上昇抑制剤。
- ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋力低下改善剤。
- ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う身体パフォーマンス低下改善剤。
- 乳脂肪球皮膜がリン脂質を5〜100質量%含有する、請求項1記載の運動に伴う筋疲労回復剤、請求項2記載の運動に伴う筋硬度上昇抑制剤、請求項3記載の運動に伴う筋力低下改善剤又は請求項4記載の運動に伴う身体パフォーマンス低下改善剤。
- 乳脂肪球皮膜がスフィンゴミエリンを1〜50質量%含有する、請求項1記載の運動に伴う筋疲労回復剤、請求項2記載の運動に伴う筋硬度上昇抑制剤、請求項3記載の運動に伴う筋力低下改善剤又は請求項4記載の運動に伴う身体パフォーマンス低下改善剤。
- 形態が経口固形製剤である、請求項1記載の運動に伴う筋疲労回復剤、請求項2記載の運動に伴う筋硬度上昇抑制剤、請求項3記載の運動に伴う筋力低下改善剤又は請求項4記載の運動に伴う身体パフォーマンス低下改善剤。
- 成人1人あたり1日にヘスペリジン類を50mg〜1500mg及びスフィンゴミエリンを3mg〜1000mg投与又は摂取する、請求項1記載の運動に伴う筋疲労回復剤、請求項2記載の運動に伴う筋硬度上昇抑制剤、請求項3記載の運動に伴う筋力低下改善剤又は請求項4記載の運動に伴う身体パフォーマンス低下改善剤。
- ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋疲労回復用食品組成物。
- ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋硬度上昇抑制用食品組成物。
- ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う筋力低下改善用食品組成物。
- ヘスペリジン類と乳脂肪球皮膜を有効成分とする運動に伴う身体パフォーマンス低下改善用食品組成物。
- 乳脂肪球皮膜がリン脂質を5〜100質量%含有する、請求項9記載の運動に伴う筋疲労回復用食品組成物、請求項10記載の運動に伴う筋硬度上昇抑制用食品組成物、請求項11記載の運動に伴う筋力低下改善用食品組成物又は請求項12記載の運動に伴う身体パフォーマンス低下改善用食品組成物。
- 乳脂肪球皮膜がスフィンゴミエリンを1〜50質量%含有する、請求項9記載の運動に伴う筋疲労回復用食品組成物、請求項10記載の運動に伴う筋硬度上昇抑制用食品組成物、請求項11記載の運動に伴う筋力低下改善用食品組成物又は請求項12記載の運動に伴う身体パフォーマンス低下改善用食品組成物。
- 形態が経口固形製剤である、請求項9記載の運動に伴う筋疲労回復用食品組成物、請求項10記載の運動に伴う筋硬度上昇抑制用食品組成物、請求項11記載の運動に伴う筋力低下改善用食品組成物又は請求項12記載の運動に伴う身体パフォーマンス低下改善用食品組成物。
- 成人1人あたり1日にヘスペリジン類を50mg〜1500mg及びスフィンゴミエリンを3mg〜1000mg投与又は摂取する、請求項9記載の運動に伴う筋疲労回復用食品組成物、請求項10記載の運動に伴う筋硬度上昇抑制用食品組成物、請求項11記載の運動に伴う筋力低下改善用食品組成物又は請求項12記載の運動に伴う身体パフォーマンス低下改善用食品組成物。
- ヘスペリジン類とスフィンゴミエリンを有効成分とする運動に伴う筋疲労回復剤。
- ヘスペリジン類とスフィンゴミエリンを有効成分とする運動に伴う筋硬度上昇抑制剤。
- ヘスペリジン類とスフィンゴミエリンを有効成分とする運動に伴う筋力低下改善剤。
- ヘスペリジン類とスフィンゴミエリンを有効成分とする運動に伴う身体パフォーマンス低下改善剤。
- スフィンゴミエリンが乳由来である、請求項17記載の運動に伴う筋疲労回復剤、請求項18記載の運動に伴う筋硬度上昇抑制剤、請求項19記載の運動に伴う筋力低下改善剤又は請求項20記載の運動に伴う身体パフォーマンス低下改善剤。
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2018
- 2018-04-13 JP JP2018077592A patent/JP2019182803A/ja active Pending
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