JP2019182479A - キャップおよびキャップ付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】タンパーエビデント機能とチャイルドレジスタンス機能とを併せ持ち、2部品のみからなるキャップを得る。【解決手段】中央に開口部を有する外天板部と、外天板部に連結部で接続された中央ボタンと、外天板部の周縁から下方に延びた外側壁とを備えた外キャップと、内天板部と、内天板部の周縁から下方に延びた内側壁とを備え、容器に着脱可能に装着される内キャップと、を含み、内天板部に中央ボタンが周方向に固定されるように、内キャップを外キャップ内に嵌め合わせたキャップを提供する。このキャップは、容器が閉栓された後に一度も開栓されたことがない第1状態において、外キャップを緩め方向に回転させた場合または上方に移動させた場合に、連結部が破断されて外天板部から中央ボタンが分離して、外キャップのみが緩め方向に回転する第2状態となる。【選択図】図2

Description

本発明は、容器のキャップおよびキャップ付き容器に関し、特に、タンパーエビデント機能とチャイルドレジスタンス機能とを併せ持つキャップおよびキャップ付き容器に関する。
容器に封をするキャップにおいて、容器の内容物を入れ替える改ざん行為などの不正行為を防止するためのタンパーエビデント機能を有するキャップが知られている。例えば、特許文献1は、閉鎖体(キャップ)が容器から取り外されたときにバンドが閉鎖体と一体に取り外される閉鎖体を開示している。
また、容器、特に医薬品容器に封をするキャップにおいて、子供が簡単にキャップを取り外して容器を開栓し、容器の内容物を誤って摂取することを防ぐチャイルドレジスタンス機能を有するキャップが知られている。例えば、特許文献2は、内蓋に対して外蓋を押しながら回さない限り開栓できない安全蓋を開示している。
特開昭55−154256号公報 特公平8−588号公報
しかし、特許文献1に開示された閉鎖体(キャップ)のタンパーエビデント機能は、一旦容器から取り外されたバンドを、接着剤または溶接などの手段によって、元の場所に再度取り付けることにより容易に失われる。
また、特許文献2に開示された安全蓋は、チャイルドレジスタンス機能を有するものの、タンパーエビデント機能を有さない。特許文献2に開示された安全蓋に特許文献1のバンドのようなタンパーエビデント機能を持たせることが考えられるが、特許文献1のバンドのようなタンパーエビデント機能には上記のような問題があり、さらに、特許文献2に開示された安全蓋にタンパーエビデント機能をも与えると、部品の数が増加して製造コストが増加する問題がある。
そこで、本発明は、タンパーエビデント機能とチャイルドレジスタンス機能とを併せ持ち、2部品のみからなるキャップを得ることを目的とする。
本発明の一態様は、中央に開口部を有する外天板部と、外天板部に連結部で接続された中央ボタンと、外天板部の周縁から下方に延びた外側壁とを備えた外キャップと、内天板部と、内天板部の周縁から下方に延びた内側壁とを備え、容器に着脱可能に装着される内キャップと、を含み、内天板部に中央ボタンが周方向に固定されるように、内キャップを外キャップ内に嵌め合わせたキャップを提供する。このキャップは、容器が閉栓された後に一度も開栓されたことがない第1状態において、外キャップを緩め方向に回転させた場合または上方に移動させた場合に、連結部が破断されて外天板部から中央ボタンが分離して、外キャップのみが緩め方向に回転する第2状態となることを特徴とする。
本発明の他の態様は、中央に開口部を有する外天板部と、外天板部に連結部で接続された中央ボタンと、外天板部の周縁から下方に延びた外側壁とを備えた外キャップと、内天板部と、内天板部の周縁から下方に延びた内側壁とを備え、容器に着脱可能に装着される内キャップと、を含み、内キャップを外キャップ内に嵌め合わせたキャップを提供する。このキャップは、容器が閉栓された後に一度も開栓されたことがない第1状態において、外キャップに対して中央ボタンを押し下げた場合に、連結部が破断し、外キャップから中央ボタンが分離し、外キャップのみが緩め方向に回転する第2状態となることを特徴とする。
本発明により、タンパーエビデント機能とチャイルドレジスタンス機能とを併せ持ち、2部品のみからなるキャップを得ることができる。
本発明の第1実施形態に係るキャップを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るキャップの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るキャップの内キャップの平面図である。 本発明の第1実施形態に係るキャップの内キャップの正面図である。 図3の内キャップをV−V方向に見た断面図である。 図3の内キャップをVI−VI方向に見た断面図である。 本発明の第1実施形態に係る外キャップの平面図および部分拡大図である。 図7の外キャップをVIII−VIII方向に見た断面図である。 図7の外キャップをIX−IX方向に見た断面図である。 本発明の第1実施形態に係る外キャップを図8のX−X方向に見た断面図である。 本発明の第1実施形態に係る外キャップの底面図である。 本発明の第1実施形態の初期状態におけるキャップと容器の一部とを示す斜視図である。 図12のキャップを上から見た平面図である。 本発明の第1実施形態に係るキャップと容器の一部とを図13のXIV−XIV方向に見た断面図である。 図14のキャップをXV−XV方向に見た断面図である。 図13のキャップの外キャップのXVI−XVI線断面図である。 本発明の第1実施形態のCR状態におけるキャップと容器の一部とを示す斜視図である。 図17のキャップを上から見た平面図である。 本発明の第1実施形態に係るキャップと容器の一部とを図18のXIX−XIX方向に見た断面図である。 図18のキャップの外キャップのXX−XX線断面図である。 本発明の第1実施形態のCR2状態における外キャップを図20と同一の方向に見た断面を示す断面図である。 本発明の第1実施形態のCR3状態における外キャップを図20と同一の方向に見た断面を示す断面図である。 本発明の第1実施形態のCR3状態における外キャップを図20と同一の方向に見た断面を示す断面図である。 本発明の第1実施形態のCR3状態からCR1状態への移行途中の外キャップを図20と同一の方向に見た断面を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係るキャップと、キャップによって閉栓された容器の一部とを示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るキャップと、キャップによって閉栓された容器の一部とを示す断面図である。 図26のキャップをXXVII−XXVII方向に見た断面図である。 図26のキャップをXXVIII−XXVIII方向に見た断面図である。
本発明の実施形態に係るキャップについて、図を参照しながら以下に説明する。各図において、同一または相当箇所には同じ符号を付している。
<第1実施形態>
図1は、全体が100で表される、本発明の第1実施形態に係るキャップが、容器1に装着された状態を示す斜視図である。図1には、説明の便宜のため、中心軸Cを示している。キャップ100は、ねじ式のものであり、容器1に対して中心軸Cを中心として相対的に回転することにより容器1を封止する。
本明細書では、中心軸Cに平行な方向を軸方向と、軸方向に垂直な方向を径方向と、中心軸を中心とする円周方向を周方向と呼ぶ。軸方向について、紙面に向かって上向きの方向を正とする。軸方向の正方向を上方向、軸方向の負方向を下方向とも呼ぶ。周方向については、容器1に対してキャップ100を回転させた場合にねじが進んでキャップ100が締まる(閉じる)相対的な方向を「締め方向」と、締め方向と反対向きであってねじが後退してキャップ100が緩む(開く)相対的な方向を「緩め方向」と呼ぶ。本明細書および添付の図面では、容器1に対して相対的に時計回り(右回り)に回した場合に締まる右ねじ式のキャップ100が示されている。
図2は、本発明の第1実施形態に係るキャップ100の分解斜視図である。キャップ100は、内キャップ2と外キャップ3とを備える。内キャップ2は、外キャップ3の中に周方向に回転可能に嵌め込まれている。
まず、図2に示す内キャップ2について、図3〜6を参照しながら説明する。図3は、内キャップ2の平面図である。図4は、内キャップ2の正面図である。図5は、図3の内キャップ2をV−V方向に見た断面図である。図6は、図3の内キャップ2をVI−VI方向に見た断面図である。
図2に示すように、内キャップ2は、中心軸C(図1参照)を中心とする円板形状の内天板部201と、内天板部201の周縁から下方に延びた円筒形状の内側壁202とを備える。内側壁202は、径方向内側表面と径方向外側表面とを備え、径方向内側表面には、容器1の口部の雄ねじ(図示せず)に嵌め合わされる雌ねじ203が形成されている(図5および図6参照)。内側壁202の外側表面には、径方向外向きに突出し、周方向に延びる外周リブ204が形成されている。外周リブ204は、内キャップ2が外キャップ3に対して相対的に下方に移動した場合に、外キャップ3の内周リブ310(図8および図9参照)に接触し、内キャップ2の下方への移動を制限する。これにより、外キャップ3から内キャップ2が下方に滑り出て分離することを防ぐ。
なお、本明細書において、「内天板部」のように、要素名の前に付けた「内」は、その要素が「内キャップ」の要素であることを意味する。同様に、「外天板部」のように、要素名の前に付けた「外」は、その要素が「外キャップ」の要素であることを意味する。
内天板部201上には、内天板部201から上方に延びた、中心軸C(図1参照)を中心とする円筒形状の内円筒壁205が形成されている。内円筒壁205は、径方向内側表面と径方向外側表面とを備え、径方向外側表面の上端部には、径方向外向きに突出した内係合部206が形成されている。内係合部206は、後述の外キャップ3の中央ボタン350が内キャップ2に対して相対的に上方に移動した場合に、中央ボタン350の外係合部356に接触し、中央ボタン350の上方への移動を制限する。これにより、後述のように、中央ボタン350を落下させずに容器1の内容物を入れ替える改ざん行為を防止することができる。
内キャップ2の内円筒壁205には、外キャップ3の外噛合部353と噛み合う内噛合部207が形成されている。内噛合部207は、内キャップ2の内円筒壁205の径方向内側表面から径方向内向きに延びた複数の内歯208を含む。内噛合部207の更に詳細な構造については、後述する。
内キャップ2は、内天板部201の周縁から上方に延びた壁状の内組立用ストッパ209を更に備える。後述のように、内組立用ストッパ209は、外キャップ3の外組立用ストッパ307と協働して、外キャップ3に対して内キャップ2を嵌め込んで組み立てる際に外キャップ3の連結部320(図7参照)が破断されることを防止する機能を有する。
次に、図2に示す外キャップ3について、図7〜11を参照しながら説明する。図7は、外キャップ3の平面図および部分拡大図である。図8は、図7の外キャップ3をVIII−VIII方向に見た断面図である。図9は、図7の外キャップ3をIX−IX方向に見た断面図である。図10は、外キャップ3を図8のX−X方向に見た断面図である。図11は、外キャップ3の底面図である。
外キャップ3は、本体301を備える。外キャップ3の本体301は、中心軸C(図1参照)を中心とする円板形状の外天板部302と、外天板部302の周縁から下方に延びた円筒形状の外側壁303とを有する。図7では、外天板部302の形状は、円板形状であるが、これに限定されず、多角形であってもよい。したがって、外側壁303を軸方向から見た形状も多角形であってよい。ただし、外キャップ3が内キャップ2に対して相対的に回転可能に嵌め合わされる必要があるため、外側壁303の径方向内側表面を軸方向から見た形状は、図2に示すように、実質的に円形である。外天板部302の中央には、開口部330(図10参照)が設けられている。外天板部302は、周方向に互いに間隔を空けて配置され、径方向内向きに突出した6個の内向き突出部304を備える。内向き突出部304の数は、6個に限定されず、1つ以上、好ましくは2つ以上であればよい。
外キャップ3は、上から見た形状が開口部330と実質的に同一であり、開口部330に軸方向から嵌め込まれるように配置された中央ボタン350を更に備える。外キャップ3の本体301と中央ボタン350とは、1つ以上の連結部320によって互いに連結されている。後述のように、キャップ100を容器1に対して相対的に回転させて容器1を開栓しようとすると、連結部320は破断され、中央ボタン350は、本体301から分離して、下方向に移動可能となる。さらに、中央ボタン350は、緩め方向に動く後述の本体301の傾斜面305(図2参照)によって下方向に押されて、下方向に変位する(落下する)。中央ボタン350が落下していることは、容器1が少なくとも1度は開栓されたことを意味する。そして、中央ボタン350が落下していることは、外観上明白にわかるため、容器1を取り扱う者(例えば、容器1中の薬の服用者、医師、薬剤師、薬の管理人、販売者および流通業者など)は、容器1を一見するだけで、容器1が開栓されたことがあるか否かを知ることができる。このように、中央ボタン350は、タンパーエビデント機能を有する。
外キャップ3の中央ボタン350は、吸盤などを用いて持ち上げられないように、表面に凹凸(図示せず)を有することが好ましい。さらに、外キャップ3の中央ボタン350の表面の材質は、粘着テープなどの粘着性手段を用いて持ち上げられないように、粘着テープなどの接着剤が接着しない材質であることが好ましい。さらに、上記の吸盤および粘着テープなどの手段によって持ち上げられないように、外キャップ3の中央ボタン350は、落下後、落下した状態のまま内キャップ2に固定されることが好ましい。外キャップ3の本体301、中央ボタン350および連結部320は、例えば射出成形によって、一体的に形成されてもよい。
外キャップ3の中央ボタン350は、径方向外向きに突出した外向き突出部351を有する。外向き突出部351の数は、図では6個であるが、これに限定されず、1つ以上であればよい。外向き突出部351の形状は、後述の開栓動作および閉栓動作の際に、外キャップ3の本体301に対して相対的に中央ボタン350が周方向に変位しない形状であればよい。
図7に示すように、各外向き突出部351の側面には、表面から下方に向かって広がるようにスロープ352が設けられている。スロープ352と、後述の傾斜面305(図2参照)とは、平行であることが好ましい。なお、スロープ352は、各外向き突出部351の側面全体に設けられる必要はなく、少なくとも締め方向の側面に設けられればよい。
図2に示すように、外キャップ3の中央ボタン350の裏面には、下方に突出した外噛合部353が形成されている。外キャップ3の中央ボタン350の外噛合部353は、内キャップ2の内噛合部207と噛み合う。これにより、外キャップ3の中央ボタン350は、内キャップ2に対して相対的に周方向に動くことができず、外キャップ3の中央ボタン350に加えられた周方向の回転力は、内キャップ2に伝わる。すなわち、外キャップ3と内キャップ2とは一体的に回転する。
本明細書では、特に図2および図11に示されているように、外キャップ3の中央ボタン350の外噛合部353は、周方向外向きに延びた10本の外歯354を有する平歯車状の形状を有し、内キャップ2の内噛合部207は、周方向内向きに延びた10本の内歯208を有する内歯車状の形状を有する。しかしながら、中央ボタン350の外噛合部353および内キャップ2の内噛合部207の形状は、これに限定されるものではなく、中央ボタン350に加えられた周方向の回転力が内キャップ2に伝わるものであればいかなる形状であってもよい。
図2に示すように、外歯354の底面(軸方向下側表面)と内歯208の頂面は、切妻屋根状または寄せ棟屋根状の形状(すなわち、径方向の結線と、その両側に延びた斜面とを有する形状)、または片流れ屋根状の形状を有することが好ましい。このような形状により、外キャップ3と内キャップ2とを組み立てた際に、内キャップ2の内歯208の上に外キャップ3の外歯354が乗ることを防止することができる。したがって、外キャップ3の中央ボタン350の外噛合部353が内キャップ2の内噛合部207と確実に噛み合うことができる。
さらに、図2に示すように、外キャップ3の中央ボタン350の裏面には、外噛合部353の周囲から下方に延びた外円筒壁355が形成されている。外円筒壁355の径方向内側表面の下端部には、径方向内向きに突出した外係合部356が形成されている。外係合部356は、外キャップ3の中央ボタン350が内キャップ2に対して相対的に上方に一定の距離以上移動した場合に、内キャップ2の内係合部206に接触し、中央ボタン350の上方への移動を制限する。これにより、後述のように、中央ボタン350を落下させずに容器1の内容物を入れ替える改ざん行為を防止することができる。
図2に示すように、外キャップ3の本体301の外天板部302の各内向き突出部304の裏面には、緩め方向に向かって内向き突出部304の厚さが漸次減少するような傾斜面305が設けられている(図16も参照)。傾斜面305と前述のスロープ352の斜面とは、平行であることが好ましい。各内向き突出部304の締め方向の縁には、そこから下方に延びた垂直壁306が設けられている。
図2、図8、図9および図11に示すように、外キャップ3の本体301の外天板部302の裏面には、外天板部302の裏面から下方に突出した外組立用ストッパ307が形成されてもよい。外組立用ストッパ307は、外キャップ3の本体301の外天板部302の裏面にだけでなく、外側壁303の内側表面にも接触するものであってもよい。図11には、10個の外組立用ストッパ307が示されている。10個の外組立用ストッパ307は、周方向に互いに間隔を空けて等間隔に配置されている。
内キャップ2と外キャップ3を組み立てた場合に、外キャップ3の外組立用ストッパ307の下端は、内キャップ2の内組立用ストッパ209の上端によって支持される(後述の図14参照)。これにより、外キャップ3の中に内キャップ2を嵌め込む組立時に、内キャップ2の一部が外キャップ3の中央ボタン350に接触してこれを軸方向上向きに押すことを防止する。したがって、組立時に意図せず連結部320を破断することを防止することができる。
図2に示すように、外キャップ3の本体301の外側壁303の径方向内側表面には、そこから径方向内向きに突出し、軸方向に延びた軸方向リブ308が形成されてもよい。軸方向リブ308は、外組立用ストッパ307と一体的に形成されてもよい。言い換えれば、軸方向リブ308と外組立用ストッパ307とは、互いに一部を共有するものであってもよい。図11には、外組立用ストッパ307と一体的に形成された10個の軸方向リブ308が示されている。軸方向リブ308は、軸方向リブ308の径方向内側表面と中心軸Cとの距離が下方に進むに連れて大きくなるように、傾斜面309を有してもよい。傾斜面309があることにより、外キャップ3に対して内キャップ2を嵌め込んで組み立てる際に、外キャップ3に対して内キャップ2を滑らかに嵌め込むことができる。軸方向リブ308の径方向内側表面と中心軸Cとの距離は、内キャップ2の内天板部201の径方向外側表面と中心軸Cとの距離(すなわち、内天板部201の半径)に実質的に等しい。これにより、軸方向リブ308は、組立時および組立後に、外キャップ3に対して内キャップ2が相対的に傾くことを防止する機能を有する。
外キャップ3の本体301の外側壁303の下端付近には、外側壁303の径方向内側表面から径方向内向きに突出した内周リブ310が形成されている。内周リブ310は、内キャップ2が外キャップ3に対して相対的に下方に移動した場合に、内キャップ2の外周リブ204に接触し、外キャップ3から内キャップ2が下方に滑り出て分離することを防ぐ機能を有する。
図2、図8および図9に示すように、外側壁303の外周リブ204の更に下方には、容器1の一部(例えば容器1の支持部10(図14参照))に接触し、容器1によって支持される被支持部311が形成されてもよい。外キャップ3の本体301の外側壁303は、被支持部311を介して容器1によって支持されることにより、容器1および内キャップ2に対して、周方向内向きおよび軸方向下向きに相対的に移動しない。したがって、外キャップ3の本体301に加えられた周方向内向きおよび軸方向下向きの力は、内キャップ2に伝わらない。図2、図8および図9では、被支持部311は切欠き状の形状であり、容器1の支持部10(図14参照)は周方向外向きに突出した外周リブ形状であるが、本発明はこれに限定されない。
次に、本発明の第1実施形態に係るキャップ100の動作について説明する。
a.初期状態
内キャップ2と外キャップ3は、それぞれ、例えば射出成形によって、一体的に形成される。その後、外キャップ3の下方から内キャップ2を嵌め込み、両者を組み合わせてキャップ100を製造する。その後、容器1に医薬品などの内容物を入れ、容器1に対して相対的にキャップ100を回転させて、容器1をしっかりと閉栓する。本明細書では、この状態、すなわち容器1が閉栓された後に一度も開栓されたことがない状態を、「初期状態」または「第1状態」という。
図12は、初期状態における本発明の第1実施形態に係るキャップ100と容器1の一部とを示す斜視図である。図13は、図12のキャップ100を上から見た平面図である。図13では、キャップ100の外キャップ3のみが見えている。図14は、キャップ100と容器1の一部とを図13のXIV−XIV方向に見た断面図である。図14に示すように、容器1の上端の口部は、可撓性のシール蓋4によって密封されてもよい。図15は、図14のキャップ100をXV−XV方向に見た断面図である。内キャップ2の内歯208と外キャップ3の外歯354は、噛み合っている。図16は、図13のキャップ100の外キャップ3のXVI−XVI線断面図である。初期状態では、外キャップ3の本体301の垂直壁306と、中央ボタン350の外向き突出部351とは、連結部320を介して接続されている。
図15に示すように、外キャップ3の中央ボタン350は、外歯354を介して内キャップ2の内歯208と噛み合っているため、内キャップ2に対して相対的に周方向に回転しない。したがって、図13および図16を参照するとわかるように、容器1を開栓するためにキャップ100の外キャップ3を握って緩め方向に回転させようとすると、外キャップ3の本体301の内向き突出部304には、中央ボタン350の外向き突出部351に対して相対的に緩め方向(図13の左回り方向、図16の左方向)の力が加えられる。初期状態では、キャップ100は容器1に締め付けられているため、この力により、容器1が開栓されることはないが、連結部320は破断され、外キャップ3の本体301から中央ボタン350が分離する。
b.CR状態
図14に示すように、初期状態では、内キャップ2の内円筒壁205の上端と外キャップ3の中央ボタン350の底面との間、内キャップ2の内歯208の上端と外キャップ3の中央ボタン350の裏面との間、外キャップ3の中央ボタン350の外円筒壁355の下端と内キャップ2の内天板部201の表面との間、および、外キャップ3の中央ボタン350の外歯354の下端と内キャップ2の内天板部201の表面との間には、間隙があるため、外キャップ3の本体301から中央ボタン350が分離した後、中央ボタン350は、緩め方向に動く本体301の傾斜面305によって下方向に押されて、これらの間隙のいずれかがなくなるまで変位する(すなわち、落下する)。中央ボタン350が落下した状態のキャップ100は、子供が簡単にキャップ100を取り外して容器1を開栓することができないようにするチャイルドレジスタンス(以下、「CR」という。)機能を有する。本明細書では、中央ボタン350が落下した状態を、「チャイルドレジスタンス状態」、「CR状態」または「第2状態」という。
図17は、CR状態におけるキャップ100と容器1の一部とを示す斜視図である。図18は、図17のキャップ100を上から見た平面図である。図17および図18では、外キャップ3は、初期状態に比べて、中心軸Cを中心に緩め方向に角度θ(図18参照)だけ回転している。図19は、キャップ100と容器1の一部とを図18のXIX−XIX方向に見た断面図である。図20は、図18のキャップ100の外キャップ3のXX−XX線断面図である。図20には、比較のため、初期状態の図16における本体301の内向き突出部304の位置と中央ボタン350の外向き突出部351の位置とを二点鎖線で示している。図18のXIX−XIXは図13のXIV−XIV線に一致するものである。図18のXX−XX線は、図13のXVI−XVI線に一致するものである。
図17に示すように、CR状態では、キャップ100を斜め上から見ると、外キャップ3の中央ボタン350が落下していることが明白に分かる。したがって、容器1を取り扱う者は、容器1を一見するだけで、容器1が開栓されたことがあるか否かを知ることができる。このように、キャップ100は、タンパーエビデント機能を有する。
CR状態のキャップ100が有するCR機能について、図20〜24を参照しながら説明する。
図20では、本体301の内向き突出部304の傾斜面305と、中央ボタン350の外向き突出部351のスロープ352との間には、周方向の間隙がある。図20に示されたキャップ100の状態を「CR1状態」と呼ぶ。CR1状態では、この周方向の間隙があるため、外キャップ3の本体301に緩め方向に力が加えられても、中央ボタン350の外向き突出部351を介して内キャップ2には緩め方向の力が伝わらず、本体301の内向き突出部304が緩め方向に移動するのみである。緩め方向に移動した本体301の内向き突出部304の傾斜面305は、その後、中央ボタン350の外向き突出部351のスロープ352に面接触する。傾斜面305がスロープ352に面接触した状態を「CR2状態」と呼ぶ。
図21は、CR2状態におけるキャップ100の外キャップ3を図20と同一の方向に見た断面を示している。図21には、比較のため、図20における本体301の内向き突出部304の位置を二点鎖線で示している。図21を図20と比べると、内向き突出部304のみが緩め方向に移動しており、中央ボタン350の外向き突出部351は図20と同じ場所に停止したままである。
CR2状態において、外キャップ3の本体301に更に緩め方向に力が加えられると、中央ボタン350の外向き突出部351と中央ボタン350の外歯354(図15参照)とを介して、一定の緩め方向の力が内キャップ2に伝わる。内キャップ2は、容器1にねじ作用によってしっかりと締め付けられているため、容器1に対して内キャップ2を相対的に緩め方向に回転させるためにはある程度強い力が必要である。しかし、この必要な緩め方向の力が内キャップ2に伝わる前に、スロープ352の斜面に起因して、本体301の内向き突出部304は、スロープ352を上り、中央ボタン350の外向き突出部351の上に乗る。内向き突出部304が外向き突出部351の上に乗った状態を「CR3状態」と呼ぶ。このように、容器1に対して内キャップ2を相対的に緩め方向に回転させるには至らず、容器1は開栓されない。
図22は、CR3状態におけるキャップ100の外キャップ3を図20および図21と同一の方向に見た断面を示している。図22には、比較のため、図21における本体301の内向き突出部304の位置を二点鎖線で示している。
CR3状態において、外キャップ3の本体301に更に緩め方向に力が加えられると、本体301の内向き突出部304は、中央ボタン350の外向き突出部351の上に乗ったまま緩め方向に移動し(図23)、その後、外向き突出部351から降り(図24)、CR1状態に戻る。以上のように、外キャップ3の本体301に十分に強い下向きの力が加えられない限り、緩め方向に力が加えられても、キャップ100は、CR1状態、CR2状態およびCR3状態を順に繰り返して空回りするのみで、容器1は開栓されない。
c.開栓動作
次に、容器1の開栓動作について説明する。
傾斜面305がスロープ352に面接触したCR2状態において外キャップ3の本体301に更に緩め方向に力を加えると、上記の通り内キャップ2が容器1に締め付けられているため、本体301の内向き突出部304は、スロープ352を上ろうとする。この上昇動作を防ぐのに十分な下向きの力を上方から加えつつ、外キャップ3の本体301に更に緩め方向に力を加えると、容器1に対して内キャップ2を相対的に緩め方向に回転させるために必要な緩め方向の力が本体301に伝わる。したがって、内キャップ2が緩め方向に回転し、容器1を開栓することができる。
以上のような下向きの力を上方から加えつつ外キャップ3を緩め方向に回転させる動作は、子供が容易に行うことができない複雑なものである。したがって、本発明の第1実施形態によるキャップ100を用いることにより、CR機能を達成できる。
さらに、開栓に必要な下向きの力は、子供が容易に加えることができない程度の一定の大きさの力であることが好ましい。このように設計することにより、より高いCR機能を達成できる。開栓のために必要な下向きの力は、雌ねじ203を締める強さ、傾斜面305とスロープ352の傾斜角度および材質などによって決定される。開栓のために必要な下向きの力は、子供が簡単にキャップ100を取り外して容器1を開栓することができないように調整される。
d.閉栓動作
次に、容器1の閉栓動作について説明する。
図16を参照して前述したように、初期状態では、外キャップ3の本体301の垂直壁306と、中央ボタン350の外向き突出部351とは、連結部320を介して接続されている。初期状態において外キャップ3の本体301に締め方向に力が加えられると、本体301の内向き突出部304の垂直壁306が、中央ボタン350の外向き突出部351を締め方向(図16では右方向)に押す(回す)。これにより、中央ボタン350の外噛合部353を介して、締め方向の力が内キャップ2に伝わる。このように、本発明の第1実施形態では、初期状態のまま、すなわち中央ボタン350を落下させることなく、内キャップ2の雌ねじ203を締めて容器1を閉栓することができる。
図20のCR状態でも、同様に、垂直壁306によって中央ボタン350の外向き突出部351を締め方向(図20では右方向)に押す(回す)ことにより、内キャップ2の雌ねじ203を締めて容器1を閉栓することができる。
本発明の第1実施形態によるキャップ100は、キャップ100の有するタンパーエビデント機能を機能させずに、すなわち中央ボタン350を落下させずに、容器1の内容物を入れ替える改ざん行為を防止することができる。
例えば、改ざん行為として、外キャップ3を強く引っ張り上げて内キャップ2から取り外し、その後内キャップ2を容器1から取り外して容器1の内容物を入れ替える行為が想定される。しかし、図14に示すように、外キャップ3の中央ボタン350が内キャップ2に対して相対的に上方に移動した場合、中央ボタン350の外係合部356が内キャップ2の内係合部206に接触するため、中央ボタン350の上方への移動は制限される。中央ボタン350の外係合部356が内キャップ2の内係合部206に接触した状態のまま、更に外キャップ3を引っ張り上げようとすると、外キャップ3の本体301と中央ボタン350とを接続する連結部320が破断し、中央ボタン350は落下する。したがって、本発明の第1実施形態によるキャップ100により、中央ボタン350を落下させずに容器1の内容物を入れ替える改ざん行為を防止することができる。
また、改ざん行為として、以下のような行為が想定される。すなわち、まず、外キャップ3に下向きの強い力を加え、または外キャップ3を強く握って周方向内向きの力を加えることによって、外キャップ3を内キャップ2に密着させる。次に、外キャップ3を緩め方向に回転させる。内キャップ2は、外キャップ3に密着しているため、外キャップ3と共に回転する。したがって、連結部320が破断し中央ボタン350が落下することなく、内キャップ2が容器1から取り外される。このようにして、キャップ100を容器1から取り外して容器1の内容物を入れ替える行為が想定される。しかし、図14に示すように、外キャップ3の本体301の外側壁303は、被支持部311を介して容器1の支持部10によって支持されているため、容器1および内キャップ2に対して、周方向内側および軸方向下向きに相対的に移動しない。したがって、外キャップ3に下向きの強い力を加え、または外キャップ3を強く握って周方向内向きの力を加えても、外キャップ3は内キャップ2に密着せず、かつ、この力は内キャップ2に伝わらない。言い換えれば、外キャップ3に加えられた力は、容器1に逃げる。したがって、中央ボタン350を落下させずに内キャップ2を緩め方向に回転させて開栓し、容器1の内容物を入れ替える改ざん行為を行うことはできない。このように、本発明の第1実施形態によるキャップ100により、中央ボタン350を落下させずに容器1の内容物を入れ替える改ざん行為を防止することができる。
さらに、従来のタンパーエビデント容器では、一旦容器から取り外されたタンパーエビデント用のバンド等を、接着剤または溶接などの手段によって、元の場所に再度取り付けて復元する改ざん行為が容易に行われる問題があった。しかし、本発明の第1実施形態によるキャップ100では、開栓により連結部320が破断されて中央ボタン350が落下するため、容易にタンパーエビデント機能を復元することができない。さらに、前述のように中央ボタン350の表面に凹凸があり、または表面の材質が粘着テープなどの接着剤が接着しない材質である場合は、落下した中央ボタン350を持ち上げることはできない。さらに、前述のように、外キャップ3の中央ボタン350は、吸盤および粘着テープなどの手段によって持ち上げられないように、落下後、落下した状態のまま内キャップ2に固定されることが好ましい。例えば、中央ボタン350は、連結部320が破断された後、緩め方向に動く後述の本体301の傾斜面305によって下方向に押されて(例えば、図2、図16および図21参照)、この下向きの力によって内キャップ2(例えば内円筒壁205の一部、例えば図14参照)と噛み合い、落下した状態のまま内キャップ2に固定される。これにより、キャップ100を上下逆さまにひっくり返しても、中央ボタン350は落下した状態のまま動かないため、タンパーエビデント機能を復元することはできない。
以上のように、本発明の第1実施形態によるキャップ100は、容器1が開栓されたことがあるか否かを一見するだけで知ることができ、かつ、改ざん行為を有効に防止できるタンパーエビデント機能と、CR機能とを提供する。
さらに、従来技術においては、タンパーエビデント機能を有するキャップおよびCR機能を有するキャップは、いずれも、いずれか一方の機能を有するだけで2部品以上の構成を必要としていた。これに対し、本発明の第1実施形態によるキャップ100は、2部品構成ではあるものの、この構成のみでタンパーエビデント機能とCR機能の2つの機能を併せ持つことができる。この点で、本発明の第1実施形態によるキャップ100は、コスト面においても有利である。
次に、本発明の第1実施形態の変形例について説明する。図25は、全体が150で表される本発明の第1実施形態の変形例に係るキャップと、キャップ150によって閉栓された容器1の一部とを示す断面図である。図25は、容器1が閉栓された後に一度も開栓されたことがない初期状態を示している。以下の記載では、原則として、本発明の第1実施形態と異なる点を中心に説明し、その他の部分については重複説明を省略する。
前述の説明では、外キャップ3の被支持部311(例えば、図2、図8、図9および図14参照)は切欠き状の形状であり、容器1の支持部10(図14参照)は周方向外向きに突出した外周リブ形状(鍔状の形状)であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、図25に示すように、外キャップ3の被支持部315は、外キャップ3の本体301の外側壁303の下端であり、容器1の支持部11は、閉栓時にその中に被支持部315が嵌まるように容器1の本体の表面(例えば容器1の肩部)に周方向に設けられた溝であってもよい。このような構成であっても、外側壁303は、被支持部315を介して容器1の支持部11によって支持され、容器1および内キャップ2に対して、周方向内向きおよび軸方向下向きに相対的に移動しない。したがって、外キャップ3の本体301に対して周方向内向きおよび軸方向下向きの力が加えられても、この力は内キャップ2に伝わらない。よって、本発明の第1実施形態の変形例によるキャップ150も、中央ボタン350を落下させずに内キャップ2を緩め方向に回転させて開栓し、容器1の内容物を入れ替える改ざん行為を防止するという効果を奏する。
<第2実施形態>
図26は、全体が200で表される本発明の第2実施形態に係るキャップと、キャップ200によって閉栓された容器1の一部とを示す断面図である。図26は、容器1が閉栓された後に一度も開栓されたことがない初期状態を示している。以下の記載では、原則として、本発明の第1実施形態と異なる点を中心に説明し、その他の部分については重複説明を省略する。
本発明の第1実施形態では、図15に示すように、初期状態において、内キャップ2の内歯208と外キャップ3の外歯354とは噛み合っていたが、本発明の第2実施形態では、図26に示すように、初期状態において、内キャップ2の内噛合部207と外キャップ3の外噛合部353は噛み合っていない。したがって、外キャップ3を緩め方向に回転させても、内キャップ2に緩め方向の力が伝わらず、容器1は開栓されない。
図27は、図26のキャップ200をXXVII−XXVII方向に見た断面図である。図28は、図26のキャップ200をXXVIII−XXVIII方向に見た断面図である。図27および図28では、締め方向は時計回りの方向であり、緩め方向は反時計回りの方向である。
図27に示すように、内キャップ2の内側壁202の径方向外側表面(好ましくは、内組立用ストッパ209の径方向外側表面)には、周方向に互いに間隔を空けて配置された複数の内閉栓用突起210が設けられている。各内閉栓用突起210は、内組立用ストッパ209の径方向外側壁面に、径方向外向きから緩め方向に傾くように形成され、かつ、内閉栓用突起210の先端は、外キャップ3の本体301の外側壁303の径方向内側表面に周方向に摺動可能に接触している。内閉栓用突起210は、可撓性を有し、内キャップ2に対して外キャップ3が相対的に緩め方向に回転(空回り)することを許容する。
図27に示すように、外キャップ3の本体301の外側壁303の径方向内側表面には、周方向に互いに間隔を空けて配置された複数の外閉栓用突起312が設けられている。各外閉栓用突起312の締め方向側面313は、外キャップ3の本体301の外側壁303の径方向内側表面に対して垂直であることが好ましい。あるいは、各外閉栓用突起312の締め方向側面313は、外キャップ3の本体301の外側壁303の径方向内側表面と鋭角をなすことが好ましい。各外閉栓用突起312の緩め方向側面314は、外側壁303の径方向内側表面に対して垂直であってもよいが、緩やかな斜面である(外側壁303の径方向内側表面と鈍角をなす)ことが好ましい。
初期状態において、内キャップ2に対して外キャップ3が相対的に締め方向に回された場合、外キャップ3の外閉栓用突起312の締め方向側面313が、内キャップ2の内閉栓用突起210の先端に接触してこれを押し、外キャップ3に加えられた締め方向の力が内キャップ2に伝わる。したがって、内キャップ2を締め方向に回転させて容器1を閉栓することができる。
他方で、内キャップ2に対して外キャップ3が相対的に緩め方向に回された場合、外キャップ3の外閉栓用突起312の緩め方向側面314が、内キャップ2の内閉栓用突起210の締め方向側面211に接触する。この状態から外キャップ3に更に緩め方向の力が加えられると、内キャップ2の内閉栓用突起210が可撓性を有するため、外キャップ3の外閉栓用突起312は、内キャップ2の内閉栓用突起210を超えて更に緩め方向に進むことができる。したがって、内キャップ2に対して外キャップ3が相対的に緩め方向に空回りし、内キャップ2に緩め方向の力が伝わらず、容器1を開栓することはできない。
本発明の第2実施形態では、初期状態において内キャップ2に対して相対的に外キャップ3を回転させても、連結部320は破断されない。初期状態からCR状態へ移行させるには、外キャップ3の中央ボタン350を下方に押圧し、連結部320を破断させて中央ボタン350を押し下げる。これにより、内キャップ2の内噛合部207と外キャップ3の外噛合部353が噛み合う。CR状態のキャップ200が有するCR機能は、本発明の第1実施形態と同様である。
本発明の第1実施形態は、キャップ100を緩め方向に回転させて容器1を開栓しようとすると中央ボタン350が落下する構成を有するものであったのに対し、本発明の第2実施形態は、中央ボタン350を押し下げない限り容器1を開栓することができない構成を有するものである。
本発明の第2実施形態によるキャップ200も、本発明の第1実施形態によるキャップ100と同様に、容器1が開栓されたことがあるか否かを一見するだけで知ることができ、かつ、改ざん行為を有効に防止できるタンパーエビデント機能と、CR機能とを提供する。さらに、本発明の第2実施形態によるキャップ200は、2部品構成でタンパーエビデント機能とCR機能の2つの機能を併せ持つものであり、コスト面においても有利である。
1 容器
2 内キャップ
3 外キャップ
10 支持部
100 キャップ
201 内天板部
202 内側壁
203 雌ねじ
204 外周リブ
205 内円筒壁
206 内係合部
207 内噛合部
208 内歯
209 内組立用ストッパ
210 内閉栓用突起
211 締め方向側面
301 本体
302 外天板部
303 外側壁
304 内向き突出部
305 傾斜面
306 垂直壁
307 外組立用ストッパ
308 軸方向リブ
309 傾斜面
310 内周リブ
311 被支持部
312 外閉栓用突起
313 締め方向側面
314 緩め方向側面
320 連結部
330 開口部
350 中央ボタン
351 突出部
352 スロープ
353 外噛合部
354 外歯
355 外円筒壁
356 外係合部

Claims (20)

  1. 中央に開口部を有する外天板部と、前記外天板部に連結部で接続された中央ボタンと、前記外天板部の周縁から下方に延びた外側壁とを備えた外キャップと、
    内天板部と、前記内天板部の周縁から下方に延びた内側壁とを備え、容器に着脱可能に装着される内キャップと、を含み、
    前記内天板部に前記中央ボタンが周方向に固定されるように、前記内キャップを前記外キャップ内に嵌め合わせたキャップであって、
    前記容器が閉栓された後に一度も開栓されたことがない第1状態において、前記外キャップを緩め方向に回転させた場合または上方に移動させた場合に、前記連結部が破断されて前記外天板部から前記中央ボタンが分離して、前記外キャップのみが緩め方向に回転する第2状態となることを特徴とするキャップ。
  2. 前記内キャップは、
    中心軸を中心とする円板形状の前記内天板部と、
    前記内天板部の周縁から下方に延びた円筒形状の前記内側壁と、
    前記内側壁の径方向内側表面に形成され、前記容器の雄ねじに着脱可能に嵌め合わされる雌ねじと、
    前記内天板部上に形成された内噛合部と、を備え、
    前記外キャップは、
    前記開口部の周囲に配置され、前記中心軸を中心とする前記外天板部と、
    前記開口部内に配置され、前記外天板部に前記連結部で接続された前記中央ボタンと、
    前記外天板部の周縁から下方に延びた前記外側壁と、を備え、
    更に、前記外天板部は、前記開口部の周縁から径方向内向きに突出した内向き突出部であって、前記内向き突出部の締め方向の縁から下方に延びた垂直壁と、前記内向き突出部の裏面に、締め方向から緩め方向に向かって前記内向き突出部の軸方向の厚さが漸次減少する傾斜面と、を有する前記内向き突出部を備え、
    前記中央ボタンは、
    径方向外向きに突出した外向き突出部と、
    前記外向き突出部の表面の締め方向の縁に形成され、緩め方向から締め方向に向けて下る斜面を有するスロープと、を備え、
    前記外キャップに締め方向の力を加えた場合、前記内向き突出部の前記垂直壁が、前記中央ボタンの前記外向き突出部を締め方向に押し、これにより、締め方向の力が前記内キャップに伝わり、前記連結部を破断することなく前記内キャップを前記容器に対して相対的に締め方向に回転させて閉栓可能であり、
    前記外キャップに緩め方向に力を加えた場合、前記内向き突出部が、前記中央ボタンの前記外向き突出部に対して相対的に緩め方向に移動し、これによって、前記連結部が破断し、前記外天板部から前記中央ボタンが分離して下方に変位するとともに、前記外キャップは、前記第2状態に移行することを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記第2状態において、
    前記外キャップに緩め方向の力を加えた場合、前記内向き突出部の前記傾斜面は、前記中央ボタンの前記外向き突出部の前記スロープに接触し、その後、前記スロープの上を滑り、前記中央ボタンの前記外向き突出部の上に乗り、これにより、前記容器に対して前記内キャップを相対的に緩め方向に回転させることができず、
    前記外キャップに、下向きの力を加えつつ緩め方向の力を加えた場合、前記内向き突出部の前記傾斜面は、これに接触した前記中央ボタンの前記外向き突出部の前記スロープを押し、これにより、緩め方向の力が前記内キャップに伝わり、前記内キャップを前記容器に対して相対的に緩め方向に回転させて開栓することを特徴とする請求項2に記載のキャップ。
  4. 前記中央ボタンは、
    前記中央ボタンの裏面から下方に突出し、前記外キャップと前記内キャップとが一体的に中心軸を中心に回転するように前記内キャップの前記内噛合部と噛み合う外噛合部と、
    前記中央ボタンの裏面に形成され、前記内キャップに設けられた内係合部に当たって、前記内キャップに対する前記中央ボタンの相対的な上方移動を制限する外係合部と、を更に備えることを特徴とする請求項2または3に記載のキャップ。
  5. 容器の口部に着脱可能に装着される内キャップと、前記内キャップを覆い、かつ、前記内キャップに対して相対的に回転可能に嵌め合わされた外キャップと、を備え、タンパーエビデント機能とチャイルドレジスタンス機能とを併せ持つキャップであって、
    前記内キャップは、
    中心軸を中心とする円板形状の内天板部と、
    前記内天板部の周縁から下方に延びた円筒形状の内側壁と、
    前記内側壁の径方向内側表面に形成され、前記容器の雄ねじに着脱可能に嵌め合わされる雌ねじと、
    前記内天板部上に形成された内噛合部と、
    内係合部と、を備え、
    前記外キャップは、前記中心軸の周囲に開口部を有する本体と、前記開口部に軸方向から嵌め込まれるように配置された中央ボタンと、を備え、
    前記外キャップの前記本体は、
    前記開口部の周囲に配置された、前記中心軸を中心とする中空の外天板部と、
    前記外天板部の前記開口部の周縁から径方向内向きに突出した内向き突出部であって、前記内向き突出部の締め方向の縁から下方に延びた垂直壁と、前記内向き突出部の裏面に、締め方向から緩め方向に進むに連れて前記内向き突出部の軸方向の厚さが漸次減少する傾斜面と、を有する前記内向き突出部と、
    前記外天板部の周縁から下方に延びた外側壁と、を更に備え、
    前記外キャップの前記中央ボタンは、
    径方向外向きに突出した外向き突出部と、
    前記外向き突出部の表面の締め方向の縁に形成され、緩め方向から締め方向に向けて下る斜面を有するスロープと、
    前記中央ボタンの裏面から下方に突出し、前記外キャップと前記内キャップとが一体的に中心軸を中心に回転するように前記内噛合部と噛み合う外噛合部と、
    前記中央ボタンの裏面に形成され、前記内係合部と係合し、前記内キャップに対する前記中央ボタンの相対的な上方移動を制限する外係合部と、を備え、
    容器が前記キャップによって閉栓された後に一度も開栓されたことがない第1状態において、
    前記外キャップの前記中央ボタンは、連結部を介して、前記本体によって支持され、
    前記外キャップの前記本体に締め方向の力を加えた場合、前記本体の前記内向き突出部の前記垂直壁が、前記中央ボタンの前記外向き突出部を締め方向に押し、これにより、締め方向の力が前記内キャップに伝わり、前記連結部を破断することなく前記内キャップを前記容器に対して相対的に締め方向に回転させて閉栓可能であり、
    前記外キャップの前記本体に、緩め方向または軸方向上向きの力を加えた場合、前記本体の前記内向き突出部が、前記中央ボタンの前記外向き突出部に対して相対的に緩め方向または上方に移動し、それによって、前記連結部が破断され、前記外キャップの前記本体から前記中央ボタンが分離して下方に変位するとともに、前記キャップは、前記外キャップのみが緩め方向に回転する第2状態に移行し、
    前記第2状態において、
    前記外キャップの前記本体に緩め方向の力を加えた場合、前記本体の前記内向き突出部の前記傾斜面は、前記中央ボタンの前記外向き突出部の前記スロープに接触し、その後、前記スロープを上り、前記中央ボタンの前記外向き突出部の上に乗り、これにより、前記容器に対して前記内キャップを相対的に緩め方向に回転させることができず、
    前記外キャップの前記本体に、子供が容易に加えることができない程度の一定の大きさの下向きの力を加えつつ、緩め方向の力を加えた場合、前記本体の前記内向き突出部の前記傾斜面と、これに接触した前記中央ボタンの前記外向き突出部の前記スロープと、前記外噛合部と、これに噛み合った前記内噛合部とを介して、緩め方向の力が前記内キャップに伝わり、前記内キャップを前記容器に対して相対的に緩め方向に回転させて開栓することを特徴とするキャップ。
  6. 中央に開口部を有する外天板部と、前記外天板部に連結部で接続された中央ボタンと、前記外天板部の周縁から下方に延びた外側壁と、を備えた外キャップと、
    内天板部と、前記内天板部の周縁から下方に延びた内側壁とを備え、容器に着脱可能に装着される内キャップと、を含み、
    前記内キャップを前記外キャップ内に嵌め合わせたキャップであって、
    前記容器が閉栓された後に一度も開栓されたことがない第1状態において、前記外キャップに対して前記中央ボタンを押し下げた場合に、前記連結部が破断し、前記外キャップから前記中央ボタンが分離し、前記外キャップのみが緩め方向に回転する第2状態となることを特徴とするキャップ。
  7. 前記内キャップは、
    中心軸を中心とする円板形状の前記内天板部と、
    前記内天板部の周縁から下方に延びた円筒形状の前記内側壁と、
    前記内側壁の径方向内側表面に形成され、前記容器の雄ねじに着脱可能に嵌め合わされる雌ねじと、
    前記内側壁の径方向外側表面上に形成された1つ以上の内閉栓用突起と、
    前記内天板部の上に形成された内噛合部と、を備え、
    前記外キャップは、
    前記開口部の周囲に配置され、前記中心軸を中心とする前記外天板部と、
    前記開口部内に配置され、前記外天板部に連結部で接続された中央ボタンと、
    前記外天板部の周縁から下方に延びた前記外側壁と、
    前記外側壁の径方向内側表面上に形成された1つ以上の外閉栓用突起と、を備え、
    さらに、前記外天板部は、前記開口部の周縁から径方向内向きに突出した内向き突出部であって、前記内向き突出部の裏面に、締め方向から緩め方向に進むに連れて前記内向き突出部の軸方向の厚さが漸次減少する傾斜面を有する前記内向き突出部と、を備え、
    前記中央ボタンは、
    径方向外向きに突出した外向き突出部と、
    前記外向き突出部の表面の締め方向の縁に形成され、緩め方向から締め方向に向けて下る斜面を有するスロープと、を備え、
    前記第1状態において、
    前記中央ボタンは、前記連結部を介して前記外天板部によって支持され、
    前記外キャップに締め方向の力を加えた場合、前記外閉栓用突起が、前記内閉栓用突起に係合してこれを締め方向に押し、これにより、前記連結部を破断することなく前記内キャップを前記容器に対して相対的に締め方向に回転させて閉栓可能であり、
    前記外キャップに緩め方向の力を加えた場合、前記外閉栓用突起は、前記内閉栓用突起に係合せず、前記内キャップに対して前記外キャップが空回りして開栓不可能であり、
    前記外キャップの前記中央ボタンに下向きの力を加えた場合、前記連結部が破断し、前記外天板部から前記中央ボタンが分離して下方に変位するとともに、前記キャップは、前記第2状態に移行することを特徴とする請求項6に記載のキャップ。
  8. 前記第2状態において、
    前記外キャップに緩め方向の力を加えた場合、前記内向き突出部の前記傾斜面は、前記中央ボタンの前記外向き突出部の前記スロープに接触し、その後、前記スロープの上を滑り、前記中央ボタンの前記外向き突出部の上に乗り、これにより、前記容器に対して前記内キャップを相対的に緩め方向に回転させることができず、
    前記外キャップに、下向きの力を加えつつ緩め方向の力を加えた場合、前記内向き突出部の前記傾斜面は、これに接触した前記中央ボタンの前記外向き突出部の前記スロープを押し、これにより、緩め方向の力が前記内キャップに伝わり、前記内キャップを前記容器に対して相対的に緩め方向に回転させて開栓することができることを特徴とする請求項7に記載のキャップ。
  9. 前記外閉栓用突起の締め方向側面は、前記外側壁の径方向内側表面に対して垂直または鋭角をなし、
    前記外閉栓用突起の緩め方向側面は、前記外側壁の径方向内側表面に対して垂直または鈍角をなしていることを特徴とする請求項7または8に記載のキャップ。
  10. 前記内閉栓用突起の数は、複数であり、各内閉栓用突起は、周方向に互いに間隔を空けて配置され、
    前記外閉栓用突起の数は、複数であり、各外閉栓用突起は、周方向に互いに間隔を空けて配置されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のキャップ。
  11. 前記中央ボタンは、
    前記中央ボタンの裏面から下方に突出した外噛合部であって、前記第1状態においては、前記内噛合部と噛み合わず、前記第2状態においては、前記内噛合部と噛み合って、前記外キャップと前記内キャップとが一体的に中心軸を中心に回転する外噛合部と、
    前記中央ボタンの裏面に形成され、前記内キャップに設けられた内係合部に当たって、前記内キャップに対する前記中央ボタンの相対的な上方移動を制限する外係合部と、を更に備えることを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載のキャップ。
  12. 容器の口部に着脱可能に装着される内キャップと、前記内キャップを覆い、かつ、前記内キャップに対して相対的に回転可能に嵌め合わされた外キャップと、を備え、タンパーエビデント機能とチャイルドレジスタンス機能とを併せ持つキャップであって、
    前記内キャップは、
    中心軸を中心とする円板形状の内天板部と、
    前記内天板部の周縁から下方に延びた円筒形状の内側壁と、
    前記内側壁の径方向内側表面に形成され、前記容器の雄ねじに着脱可能に嵌め合わされる雌ねじと、
    前記内側壁の径方向外側表面上に形成された1つ以上の内閉栓用突起と、
    前記内天板部上に形成された内噛合部と、
    内係合部と、を備え、
    前記外キャップは、前記中心軸の周囲に開口部を有する本体と、前記開口部に軸方向から嵌め込まれるように配置された中央ボタンと、を備え、
    前記外キャップの前記本体は、
    前記開口部の周囲に配置された、前記中心軸を中心とする中空の外天板部と、
    前記外天板部の前記開口部の周縁から径方向内向きに突出した内向き突出部であって、前記内向き突出部の裏面に、締め方向から緩め方向に進むに連れて前記内向き突出部の軸方向の厚さが漸次減少する傾斜面を有する前記内向き突出部と、
    前記外天板部の周縁から下方に延びた外側壁と、
    前記外側壁の径方向内側表面上に形成された1つ以上の外閉栓用突起と、を更に備え、
    前記外キャップの前記中央ボタンは、
    径方向外向きに突出した外向き突出部と、
    前記外向き突出部の表面の締め方向の縁に形成され、緩め方向から締め方向に向けて下る斜面を有するスロープと、
    前記中央ボタンの裏面から下方に突出した外噛合部であって、容器が前記キャップによって閉栓された後に一度も開栓されたことがない第1状態においては、前記内噛合部と噛み合わず、前記外キャップのみが緩め方向に回転する第2状態においては、前記外キャップと前記内キャップとが一体的に中心軸を中心に回転するように前記内噛合部と噛み合う、外噛合部と、
    前記中央ボタンの裏面に形成され、前記内係合部と係合し、前記内キャップに対する前記中央ボタンの相対的な上方移動を制限する外係合部と、を備え、
    前記第1状態において、
    前記外キャップの前記中央ボタンは、連結部を介して、前記本体によって支持され、
    前記外キャップの前記本体に締め方向の力を加えた場合、前記外閉栓用突起が、前記内閉栓用突起に係合してこれを締め方向に押し、これにより、前記連結部を破断することなく前記内キャップを前記容器に対して相対的に締め方向に回転させて閉栓可能であり、
    前記外キャップの前記本体に緩め方向の力を加えた場合、前記外閉栓用突起は、前記内閉栓用突起に係合しないためこれを緩め方向に押さず、前記内キャップに対して前記外キャップが空回りして開栓不可能であり、
    前記外キャップの前記中央ボタンに軸方向下向きの力を加えた場合、前記連結部が破断され、前記外キャップの前記本体から前記中央ボタンが分離して下方に変位するとともに、前記キャップは、前記第2状態に移行し、
    前記外キャップの前記本体に軸方向上向きの力を加えた場合、前記本体の前記内向き突出部が、前記中央ボタンの前記外向き突出部に対して相対的に緩め方向または軸方向上向きに移動し、それによって、前記連結部が破断され、前記外キャップの前記本体から前記中央ボタンが分離して下方に変位するとともに、前記キャップは、前記第2状態に移行し、
    前記第2状態において、
    前記外キャップの前記本体に緩め方向の力を加えた場合、前記本体の前記内向き突出部の前記傾斜面は、前記中央ボタンの前記外向き突出部の前記スロープに接触し、その後、前記スロープを上り、前記中央ボタンの前記外向き突出部の上に乗り、これにより、前記容器に対して前記内キャップを相対的に緩め方向に回転させることができず、
    前記外キャップの前記本体に、子供が容易に加えることができない程度の一定の大きさの下向きの力を加えつつ、緩め方向の力を加えた場合、前記本体の前記内向き突出部の前記傾斜面と、これに接触した前記中央ボタンの前記外向き突出部の前記スロープと、前記外噛合部と、これに噛み合った前記内噛合部とを介して、緩め方向の力が前記内キャップに伝わり、前記内キャップを前記容器に対して相対的に緩め方向に回転させて開栓することを特徴とするキャップ。
  13. 前記内キャップの前記内天板部上に形成され、前記内天板部から上方に延びた、中心軸を中心とする円筒形状の内円筒壁と、前記外キャップの前記中央ボタンの裏面上に形成され、前記外噛合部の径方向周囲から下方に延びた、中心軸を中心とする円筒形状の外円筒壁と、を更に備え、
    前記内キャップは、前記内キャップの前記内円筒壁の径方向外側表面の上端部に形成され、径方向外向きに突出した内係合部を備え、
    前記外キャップは、前記外キャップの前記外円筒壁の径方向内側表面の下端部に形成され、径方向内向きに突出した外係合部を備え、
    前記第1状態および前記第2状態において、前記内キャップの前記内円筒壁は、前記外キャップの前記外噛合部と、前記外キャップの前記外円筒壁と、の周方向の間に配置されることを特徴とする請求項4、5、11または12のいずれかに記載のキャップ。
  14. 前記外噛合部は、周方向外向きに延びた複数の歯を有する平歯車状の形状を有し、
    前記内噛合部は、前記内キャップから周方向内向きに延びた複数の歯を有する内歯車状の形状を有することを特徴とする請求項4、5または11〜13のいずれかに記載のキャップ。
  15. 前記内天板部の表面上および/または前記外天板部の裏面上に、前記外キャップの中に前記内キャップを嵌め込む組立時に、前記内キャップの一部が、前記外キャップの前記中央ボタンに接触することを防止するように配置された組立用ストッパを更に備えることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のキャップ。
  16. 前記内側壁の外側表面から径方向外向きに突出した外周リブと、
    前記外側壁の内側表面から径方向内向きに突出した内周リブと、を更に備え、
    前記内キャップが前記外キャップに対して相対的に下方に移動した場合、前記外周リブと前記内周リブとが接触し、前記内キャップが前記外キャップから滑り出て前記内キャップと前記外キャップとが分離するのを防止することを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載のキャップ。
  17. 前記中央ボタンの表面は、凹部および/または凸部を有することを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載のキャップ。
  18. 前記外キャップは、前記キャップが前記容器に装着された場合に、前記容器の周囲に設けられた支持部に接触する被支持部を更に備え、前記外キャップに加えられた周方向内向きおよび下向きの力が、前記内キャップに伝わらないようにしたことを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載のキャップ。
  19. 請求項1〜18のいずれかに記載されたキャップと、前記キャップが口部に着脱可能に装着された容器と、を含むキャップ付き容器。
  20. 前記容器は、その周囲に設けられた支持部を備え、
    前記外キャップの前記外側壁は、前記キャップが前記容器に装着された場合に、前記容器の前記支持部に接触し、前記外キャップに加えられた周方向内向きおよび下向きの力が、前記内キャップに伝わらないようにしたことを特徴とする請求項19に記載のキャップ付き容器。
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