JP2019182468A - 粉粒体精密供給装置 - Google Patents

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Takeshi Hirami
剛 平見
誠 弥武
Makoto Yatake
誠 弥武
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Abstract

【課題】本発明は、シャフトの上下動に伴いノズルの下端開口部を開閉するシャッタを用いる粉粒体供給装置の課題を解決し、精密な量を分取することができる粉体精密供給装置を提供することを目的とする。【解決手段】垂直軸方向に移動自在に支持された軸体の下端に設けたベベル弁を上下させることによって、粉粒体を収容した容器の下部に配設した排出口の開口量を調節して、粉粒体の計量排出を行う粉粒体精密供給装置において、前記ベベル弁が、主ベベル弁と副ベベル弁とからなり、前記副ベベル弁が、前記主ベベル弁の一部を開閉可能に構成されたこと、を特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、上下に開閉する開閉弁を用いて粉粒体の種類にかかわらず精密かつ安定して供給量を調整する粉粒体精密供給装置に関する。
従来から、ホッパなどの容器に収容した粉粒体を下部の排出口から供給量を制御して落下供給する方法として、各種の供給方法が存在する。これらの方式は、粉粒体の特徴により選択される。
多くの粉粒体の粒径はバラつきがあり、そのバラつき具合は粒度分布で表される。粉粒体には、粒径が偏っているもの、粒径が均一であるもの、大小の粒径に分かれているもの、粒径のバラつきが均一であるものなどの種類がある。小さい粒径に偏っている粉粒体の例としては、顔料、染料又は小麦粉などがある。大きい粒径に偏っている粉粒体の例としては、塩又はグラニュー糖などがある。粒径が均一である粉粒体の例としては、トナーがある。粒径のバラつきが均一である粉粒体の例としては、粉末活性炭などがある。
粒径のバラつきが均一で正規分布を示す粉粒体の場合、粉粒体が空気やガスを保持しやすく、流動化が起こりやすくなる。流動化とは、粉粒体に空気やガスを供給し続けるとある時点で固定した状態を脱し膨張して、流体のような活動を行うことをいう。流動化が起こりやすい粉粒体は噴流性(フラッシング性)が高く飛散しやすいため粉塵対策が必要である。
粒径が均一な粉粒体の場合、流動性が高く安息角が小さいので円錐状に積層しようとしても底辺が広がり崩れる。流動性の高い粉粒体はグラニュー糖のような顆粒状のものに多い。粒径が均一な粉粒体は、粉粒体層に気体を保持しにくく流動化の性質がないことが多い。一方、流動性の低い粉粒体は、付着性や凝集性を有し、ファネルフロー、ブリッジ、ラットホールや移送管の閉塞などが生じやすい。ファネルフローとは、粉粒体がホッパ内壁に押し付けられ内壁から離れた粉粒体が優先して排出されることをいう。ラットホールとは、ファネルフローで内壁に押し付けられた粉粒体が固化し、当該部分が排出されず内壁から離れた部分に粉粒体の穴が形成されることをいう。
上記の粉粒体の性質に対応する供給方式として、オーガスクリュー方式のほか、振動方式、ロータリーバルブ、開閉弁を用いたシャッタ方式などが知られている。
オーガスクリュー方式は、上側に配設したホッパ状の容器下端の筒状に伸長させた排出部分にオーガスクリューを設けて当該スクリューを回転させて粉粒体を下側に押し出して定量排出を行うものであり、オーガスクリュー供給装置が知られている。オーガスクリューフィーダとも呼ばれている。水平方向に粉粒体を搬送する装置の場合は、スクリュー搬送装置又はスクリューコンベアと呼ばれる。
振動方式は、電磁、ピエゾなどの方式を用いた発振体によって振動を発生させる。その振動により供給物の密度を均一にしたうえで供給口に供給物を導き供給を行うものである。粉粒体の種類や供給量の大小によって振動の強さを調節する。
ロータリーバルブは、ホッパ下部の排出口直近上部に水平方向に回転軸を有する歯車を設け、歯車の間の溝に粉粒体を一定密度に充填し歯車を回転させて排出口から歯車間の粉粒体を全量排出し定量排出を行うものである。粒径が均一であるトナーや粒径のバラつきが均一である粉末活性炭などに使用される。粉粒体の種類や供給量の大小によって歯車間の容積を調節する。
開閉弁を用いたシャッタ方式は、排出口を遮蔽板が水平方向に移動し開閉を行うタイプ、排出口を遮蔽板が上下方向に移動し開閉を行うタイプやアイリスダイヤフラムのように絞り具合によって排出量を調節するタイプのものがある。粉粒体の種類や性質により開閉量を調節することによって定量排出を行うものである。
また、秤量までを含めた粉粒体供給装置は、粉粒体の性質によって、秤量一回ごとにホッパからの排出と停止を繰り返す回分式と、排出を継続しながら秤量を行って一定量を切り取る連続式とがある。
しかしながら、オーガスクリュー方式は、フィンによって粉粒体を下方へ押圧して移送するため、粉粒体の種類や性質によっては、体積が圧縮されて塊状になる部分ができるとブリッジの発生や密度の異なる部分の発生により一定量の排出ができない問題があった。振動方式は、流動化が起こりやすい粉粒体においては、飛散などの問題があった。ロータリーバルブは、歯車と供給口壁面に粉粒体が咬みこみロータリーバルブに負荷がかかるなどの問題があった。従来の各々の方式には上記の課題を有する。本願発明者はこれらの課題に鑑みて上下に移動する開閉弁を用いたシャッタ方式に着目し調査したところ、以下の先行発明がなされ開示されている。
特許文献1では、粉粒体を貯留するホッパと、ホッパの下端部から下方に延伸する筒状のノズルと、ホッパないしノズルの内部で上下方向に移動自在に支持された棒状のシャフトと、シャフトの下端に当該シャフトの上下動に伴いノズルの下端開口部を開閉するシャッタと、を備えて、シャッタが、ノズルの下端開口部に対応する周縁を有し、ノズルの中空部内に入り込み非接触にて当該ノズルの下端開口部を閉塞するとともに、当該ノズルの下端開口部から下方へ露出することで当該ノズルの下端開口部を開放する構成となっているものが開示されている。
特許文献2では、ホッパに連なる排出部の構造が、まずノズルに設けたオーガスクリューの回転による押出作用と開閉弁体の開閉作用によって粉体を計量落下し貯留筒に一旦貯留した後、該貯留筒下部の排出口から閉止弁を開放し排出する二段階排出の構成となっている粉体自動充填機用ホッパに連なるノズル構造が開示されている。落下の距離を短くすることで、粉体のはね返りや浮遊を防止することができる。
特許文献3では、粉体を貯留するホッパ下部に断面が一定のノズル部を形成すると共にノズル先端に間隔をおいてノズル外周縁より若干大きい外周縁を有する閉止板を連設し、かつノズル部外周に上方に鍔部を有する筒状の開閉シャッタを摺動自在に外装し、該開閉シャッタを下方にスプリングの弾力によってその下端が閉止板に当接してノズル部を封止するように構成したことを特徴とする粉体充填装置が開示されている。
特許第4329929号公報 実公平2−1206号公報 特開平10−278901号公報
特許文献1では、粉粒体が接するシャッタの円錐側面の成す角度は粉粒体の種類に応じた安息角に基づいて設定されるが、粉粒体の種類、性質又は上方からの圧力によりノズルとシャフト又はノズルとシャフト先端の円錐部分の間においてファネルフロー現象やブリッジが発生し排出量が安定しない問題があった。
特許文献2は、最終排出においては上方からの圧力が軽減されているが、最初の落下計量時においては、オーガスクリューの圧力が掛かりノズル部分においてファネルフロー現象やブリッジが発生し排出量が安定しない問題があった。
特許文献3は、スプリングの弾力により開口量を制御しているので、開口量の微調整が難しい問題があった。また、軽量の最終段階においては、開口部分でブリッジが発生するなど落下量の微調整が難しい問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、シャフトの上下動に伴いノズルの下端開口部を開閉するシャッタを用いる粉粒体供給装置の課題を解決し、精密な量を分取することができる粉体精密供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の粉粒体精密供給装置は、垂直軸方向に移動自在に支持された軸体の下端に設けたベベル弁を上下させることによって、粉粒体を収容した容器の下部に配設した排出口の開口量を調節して、粉粒体の計量排出を行う粉粒体精密供給装置において、前記ベベル弁が、主ベベル弁と副ベベル弁とからなり、前記副ベベル弁が、前記主ベベル弁の一部を開閉可能に構成されたこと、を特徴とする。本明細書においては、垂直方向延伸する軸(シャフト)の上下動に伴い排出筒(ノズル)の下端排出口を開閉するテーパ付シャッタをベベル弁と呼ぶ。
また、本発明の粉粒体精密供給装置は、前記主ベベル弁が、前記排出口外周形状に対応する周縁部を有し、該周縁部から上方に向かって徐々に縮径するテーパ部を備え、該テーパ部の上部から下向きの開口部を備え、前記副ベベル弁が、周縁部を有し該周縁部から下方に向かって徐々に縮径するテーパ部を備え、該テーパ部は前記開口部外周に対応し、該副ベベル弁を上下させることによって前記開口部の開口量を調節すること、を特徴とする。
また、本発明の粉粒体精密供給装置は、前記副ベベル弁の周縁部から上方に向かって徐々に縮径するテーパ部を備えること、を特徴とする。
また、本発明の粉粒体精密供給装置は、前記各々のテーパ部が、粉粒体の安息角に対応した角度以上に設定されること、を特徴とする。
また、本発明の粉粒体精密供給装置は、粉粒体の排出量の調節において、前記主ベベル弁を支持する軸体と前記副ベベル弁を支持する軸体の各々を独立して上下動作させ、その際上下動作量を微小に制御することによって、前記排出口及び前記開口部の開口量の調節に柔軟性を備えたこと、を特徴とする。
副ベベル弁を備えることにより、目的重量に近づいた際に微量の粉粒体を排出することが可能となり、目標値に対して精密に供給を行える効果を奏する。
排出初期は大量に排出し、目的値に近づいた際に微量の粉粒体を排出することにより、連続工程上のサイクルタイムを短縮することができる効果を奏する。
ベベル弁にテーパ部を設けて、当該テーパ部が粉粒体の落下の緩衝体となることにより粉粒体の落下速度を低速にして開口部付近で固化することを防止する効果を奏する。また、オーガスクリューなどで上部から押圧しないので、粉粒体が固化することがない効果を奏する。
主ベベル弁にテーパ部を設けて容器の排出口との距離を調整することにより、主ベベル弁開口部の開口量の微調節が可能になり、精密供給が容易になる効果を奏する。
粉粒体が留まる可能性がある場所を排除し、ファネルフローやラットホールの発生を防止する効果を奏する。
各々のテーパ部を供給する粉粒体の安息角以上に設定することにより、効果的に粉粒体が留まる場所を排除することができる効果を奏する。
本発明に係る粉粒体精密供給装置1における閉状態側方断面図である。 本発明に係る粉粒体精密供給装置1のホッパ20を透視した斜視図である。 ベベル弁10の斜視図である。 本発明に係る粉粒体精密供給装置1における主ベベル弁110のみ開状態側方断面図である。 本発明に係る粉粒体精密供給装置1における副ベベル弁120のみ開状態側方断面図である。 本発明に係る粉粒体精密供給装置1における全開状態側方断面図である。 本発明に係る粉粒体精密供給装置1における上向き平坦部をテーパ部に変更した側方断面図である。
本発明に係る粉粒体精密供給装置1を実施するための形態について、図を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る粉粒体精密供給装置1における閉状態側方断面図である。
本発明に係る粉粒体精密供給装置1は、粉粒体を貯留するホッパ20の下部に配設した排出筒22を介して排出口24(図4参照)から下方へ排出量の微調節を行いつつ粉粒体の排出を行い次工程の装置に供給を行うものである。
本発明を実施するための形態では、排出口24の下端にベベル弁10を備える。ベベル弁10は、主ベベル弁110と主ベベル弁110の一部を開閉する副ベベル弁120からなる。
主ベベル弁110は、排出口24の外周形状に対応する周縁部117を有し、排出口24を閉じる際には、周縁部117が、排出口24外周に密着して粉粒体の排出を停止させる。
主ベベル弁110は、周縁部117から上方に向かって徐々に縮径するテーパ部118を備える。テーパ角は、粉粒体ごとに安息角以上の角度を有していると効率的な排出が可能となる。主ベベル弁110が排出口24を閉じている際には、テーパ部118は排出筒22の内部まで入り込む。テーパ部118を有することによって、主ベベル弁110を等速度で上昇させて排出口24を閉じる場合であっても排出量は緩やかに減少して行くので、粉粒体がブリッジを生じる可能性を少なくすることができる。図1において、主ベベル弁110の周縁部117は排出口24の外周下面に密着するよう水平形状にしているが、粉粒体の性質によって角度を変更してもよい。例えば、流動性の低い粉粒体は、付着性や凝集性を有し周縁部117に残存し易く閉口した際に落下して誤差の原因となる可能性がある。その場合には、周縁部117に角度を設けて粉粒体の残存を防止する。同様に排出口24の外周下面も周縁部117の角度に対応する傾斜を設けてもよい。
テーパ部118の頂点を中心にして下向きの開口部111(図2参照)を備える。図1においては、主ベベル弁110はテーパ部118を外殻として下面が開放された内部が中空形状として軽量化されている。したがって、開口部111は単に孔が空いているだけでもよい。また、テーパ部118の厚み分だけ、主ベベル弁110中心に向かって下向きの傾斜を設けてもよい。当該傾斜は後に示す副ベベル弁のテーパ部128に沿う角度であることが好ましい。
主ベベル弁110は、開口部111を除く全体が均一の材質で形成されていてもよい。その際の開口部111は、後に示す副ベベル弁120のテーパ部128の傾斜角に対応した開口形状を形成していることが好ましい。しかしながら、閉口する際に、開口部111の壁面と副ベベル弁120のテーパ部128との間で粉粒体のブリッジが発生しやすいため、可能な限り、開口部111の壁面の面積は小さい方が好ましい。
主ベベル弁110は、支持バー112を介して主ベベル弁軸113と結合されている。図1では、支持バー112と主ベベル弁110との結合は締結部材32を用いて行われているが、溶接や接着などでもよい。また、支持バー112を主ベベル弁軸113に嵌着して取り付けている。固定は接着などの周知技術でよい。あるいは、支持バー112と主ベベル弁軸113は一体成形であってもよい。主ベベル弁軸113の上端には、主ベベル弁ピストン114が配設されている。
主ベベル弁ピストン114は、主ベベル弁シリンダ115の内壁を摺動し主ベベル弁軸113の下端に結合した主ベベル弁110を上下させ排出口24の開閉を行う。主ベベル弁ピストン114と主ベベル弁シリンダ115内壁との間には、Oリング30を介在させてエアの漏出を防止し、その他の接触部分は所定のクリアランスを設けて摺動可能としている。
本発明を実施するための形態においては、主ベベル弁ピストン114と主ベベル弁シリンダ115とは、エアシリンダを構成している。主ベベル弁エア供排気口116にエアを供給することで、主ベベル弁ピストン114が降下し、主ベベル弁軸113の下端に結合された主ベベル弁110が排出口24を開口する。主ベベル弁エア供排気口116からエアを排気すると、主ベベルピストンが上昇し主ベベル弁110が排出口24を閉口する。図においては、エアを吸排気するための配管は省略した。主ベベル弁ピストン114は、油圧、電磁気やモータなどでも駆動可能である。
副ベベル弁120は、周縁部127(図2参照)を有し、周縁部127から下方に向かって徐々に縮径するテーパ部128を備え、テーパ部128は開口部111外周に対応し、副ベベル弁120を上下させることによって主ベベル弁110の開口部111の開口量を調節する。テーパ部128の傾斜角は対応する主ベベル弁110の開口部111の傾斜角が安息角以上になるように設定すると効率的な排出が行なえる。
副ベベル弁120は、副ベベル弁軸123と結合されている。図1においては、副ベベル弁120と副ベベル弁軸123は締結部材32を用いて行われているが、溶接や接着などでもよい。副ベベル弁軸123の上端には、副ベベル弁ピストン124が配設されている。
副ベベル弁ピストン124は、副ベベル弁シリンダ125の内壁を摺動し副ベベル弁軸123の下端に結合した副ベベル弁120を上下させ、主ベベル弁110開口部111の開閉を行う。
副ベベル弁シリンダ125の下端であって、主ベベル弁シリンダ115の境界部分の壁と副ベベル弁軸123との間には、Oリング30を介在させてエアの漏出を防止し、その他の接触部分は所定のクリアランスを設けて摺動可能としている。
副ベベル弁軸123と主ベベル弁軸113は、二重構造を形成している。主ベベル弁軸113は軸方向に中空になっており、内部を副ベベル弁軸123が貫通している。また、副ベベル弁軸123は、主ベベル弁ピストン114の内部も軸方向に貫通している。副ベベル軸と主ベベル弁ピストン114内部及び主ベベル弁軸113内部の摺動部分は、所定のクリアランスを設けて摺動可能としている。
これにより、主ベベル弁110と副ベベル弁120とは独立して上下動させることが可能となる。
副ベベル弁120の上面と主ベベル弁軸113の底面との間に弾性部材122が設けられている。通常の状態では弾性部材122の付勢によって、副ベベル弁120が下降し主ベベル弁110の開口部111が閉じるように設定されている。主ベベル弁110を固定した状態で、副ベベル弁エア供排気口126にエアを供給することで、副ベベル弁ピストン124が副ベベル弁軸123を弾性部材122に逆らって上昇させ、副ベベル弁軸123下端に結合された副ベベル弁120が開口部111を開口する。副ベベル弁エア供排気口126からエアを排気すると、副ベベル弁120が弾性部材122の付勢によって下降し開口部111を閉口する。図においては、エアを吸排気するための配管は省略した。副ベベル弁ピストン124は、油圧、電磁気やモータなどでも駆動可能である。
本発明に係る粉粒体精密供給装置1には、主ベベル弁110及び副ベベル弁120の駆動を司るための制御部を備えるが、図には示していない。
図2は、本発明に係る粉粒体精密供給装置1のホッパ20を透視した斜視図である。
支持バー112は、主ベベル弁110のテーパ部118上部において副ベベル弁120を回避して対向する二点で主ベベル弁110を支持している。90度水平方向に回転した位置に対向して二本の支持バー112を加えて堅固に主ベベル弁110を支持することも可能であるが、支持バー112を多く配置すると落下する粉粒体の妨げとなり、主ベベル弁110の開口部111を通過する粉粒体が減少し、効率的な排出が行えない。したがって、支持バー112は最小限の二本が好ましい。
排出筒22の内壁に段差が設けられているが、当該段差は、ホッパ20を載置する部分であり、段差の水平方向の幅はホッパ20の厚みである。ホッパ20を取付けた際には、排出筒22の段差下の内壁とホッパ20の内面が同一面となり段差は表れない。
図2では、排出筒22は円筒、排出口24は円形として構成した。多角形状でもよいが、多角形状の場合には排出筒22内で内角となる角部分に粉粒体が固着するなど不具合の発生が懸念されるため、楕円や円形が好ましい。
図3は、ベベル弁10の斜視図である。
図2から、さらに排出筒22を透視したものである。主ベベル弁110のテーパ部118最下端には、排出口24の外周形状に対応する周縁部117を備える。周縁部117の径方向の幅と排出口24外周の厚みによって、主ベベル弁110が閉状態の際には、排出口24が完全に密閉され、粉粒体の漏出を防止する。
図には示していないが、副ベベル弁は、主ベベル弁の形状と同様に周縁部から上方に向かって徐々に縮径するテーパ部を備えてもよい。その際には、主ベベル弁の開口部は、副ベベル弁のテーパ部に対応して上から下に向かって拡径する形状とする。また、副ベベル弁は、主ベベル弁の開口部の下側に位置することになる。したがって、副ベベル弁の開閉は、図2及び図3に示した場合と異なり、副ベベル弁を主ベベル弁から下方に離れる方向に移動させて開口し、主ベベル弁の開口部と副ベベル弁のテーパ部を密着するように副ベベル弁を上方に移動させて閉口する。しかしながら、開口部の上端の開口が小さくなるため、開口部を通過する粉粒体の量が少ないうえに、開口部を閉じるために副ベベル弁を下方から上方に移動させる際に副ベベル弁のテーパ部と開口部の壁面との間で粉粒体が衝突しやすくなり、粉粒体の落下速度が低下し、閉口時に開口部の壁面との間で粉粒体のブリッジが発生する確率が上がることになる。したがって、図3に示した副ベベル弁120と開口部111の形状が好ましい。
ベベル弁10の一連の動作の一例について、図1及び図4から図6を用いて説明する。
図1は、本発明に係る粉粒体精密供給装置1における閉状態側方断面図である。
図4は、本発明に係る粉粒体精密供給装置1における主ベベル弁110のみ開状態側方断面図である。
図5は、本発明に係る粉粒体精密供給装置1における副ベベル弁120のみ開状態側方断面図である。
図6は、本発明に係る粉粒体精密供給装置1における全開状態側方断面図である。
図1が、全閉の初期状態である。この状態のホッパ20に上部から所定量供給を行う粉粒体を投入し貯留しておく。ホッパ20から粉粒体が排出され容器などに所定量供給が開始されるとホッパ20に貯留された粉粒体が排出され尽くす前に手動によって追加投入を行うか、又は、粉粒体の量をセンサにより監視し所定量が排出された際に自動で投入するように構成することによって連続して所定量供給を行う。排出された粉粒体量の検出を行うセンサは、排出した粉粒体の計量を行うロードセルでも、粉粒体面を検出する光センサでもよい。また、粉粒体の静電気を測定するセンサや、落下してくる粉粒体を反発板で受けその衝撃力を測定するセンサなどによっても粉粒体量を検出することができる。
主ベベル弁エア供排気口116にエアを供給し、主ベベル弁110を降下させて、排出口24を開口し、容器などに所定量供給を開始する(図4)。
大量の粉粒体を一気に排出したい場合には、同時に副ベベル弁エア供排気口126にエアを供給し、図6に示したように副ベベル弁120を上昇させて、主ベベル弁110の上部の開口部111を開口させてベベル弁10全体の開口量を最大にする。
一方で、大量の粉粒体を落下させると飛散する場合などは、主ベベル弁110の上下の移動量を制御し、排出口24の開閉量を調節する。その際の主ベベル弁ピストン114の駆動は移動量が細分化できるステッピングモータ(パルスモータを含む。)などを使用し微細に開閉量を調節できることが好ましい。
主ベベル弁110は再現性良く開位置と閉位置との間を往復する必要がある。ステッピングモータを使用する場合には、負荷によって脱調するおそれがあることを考慮すると、モータにロータ位置検出センサを内蔵し電子制御によって脱調を防止したステッピングモータを使用することが好ましい。さらには、主ベベル弁110は機械的な原点を有していることが好ましい。例えば、主ベベル弁軸113に光センサの検出部を設けて、これを機械的な原点として、定期的に光センサで検出し制御部にフィードバックすることにより、主ベベル弁110が再現性良く開閉動作を行っていることを検知でき、安定した排出量調整が可能となる。主ベベル弁110の原点のズレが発生した場合には、排出を停止し原点調整を行う。原点の検出は、リミットスイッチなどでも可能である。
粉粒体の供給量の検出を行うセンサは、排出した粉粒体の計量を行うロードセルや、粉粒体の静電気を測定するセンサ、落下してくる粉粒体を反発板で受けその衝撃力を測定するセンサなどによっても粉粒体の供給量を検出することができる。
粉体の供給量が所定の目標値に近づいた際には、主ベベル弁110を上昇させて排出口24を閉じると同時に副ベベル弁120を上昇させて開口部111を開口する(図5)。開口部111は排出口24と比較して開口面積が小さいため、単位時間当たりの排出量が少なくできる。その際の副ベベル弁ピストン124の駆動に移動量を細分化できるステッピングモータ(パルスモータを含む。)などを使用すると微細に開閉量を調節することができ、さらに排出量の微調整を行うことができる。
副ベベル弁120は再現性良く開位置と閉位置との間を往復する必要がある。ステッピングモータを使用する場合には、負荷によって脱調するおそれがあることを考慮すると、モータにロータ位置検出センサを内蔵し電子制御によって脱調を防止したステッピングモータを使用することが好ましい。さらには、主ベベル弁110は機械的な原点を有していることが好ましい。例えば、副ベベル弁軸123に光センサの検出部を設けて、これを機械的な原点として、定期的に光センサで検出し制御部にフィードバックすることにより、副ベベル弁120が再現性良く開閉動作を行っていることを検知でき、安定した排出量調整が可能となる。副ベベル弁120の原点のズレが発生した場合には、排出を停止し原点調整を行う。原点の検出は、リミットスイッチなどでも可能である。
さらに、粉粒体の流量を測定するセンサからの信号を制御部にフィードバックさせて、排出口24及び開口部111の開閉量を微調節し粉粒体の排出量を高い精度で調整することも可能である。具体的には、排出流量の大小に応じて排出口24の開閉量を調節する、又は、排出開始直後は微量の排出量にしておき、徐々に増加させて、排出終了直前においては、再度排出量を微量になるように主ベベル弁110及び副ベベル弁120を連動して動作させるようにプログラミングし制御部において実行することによって、流量の測定誤差を減少させて再現性の高い精密な排出を行う制御が可能となる。主ベベル弁110及び副ベベル弁120は独立して動作させることができるので、上記に限らず排出口24及び開口部111の開閉量を自在に制御することが可能である。
別の制御例を示す。
ホッパ20に投入された粉粒体は、排出筒22を通過して排出口24からベベル弁10の開閉を制御することにより予め定められた量を排出する。粉粒体の大きさや性質によって異なるプログラムを予め用意しておくとともに、排出中の粉粒体量をロードセルなどにより測定し、制御部にフィードバックさせて、排出口24及び開口部111の開閉量を微調節することで粉粒体の落下量について精密に調整を行う方式を上記に示した。その一方で、ホッパ20から排出される粉粒体の減少量を測定し、制御部にフィードバックさせて排出口24及び開口部111の開閉量を微調節することで粉粒体の落下量について精密に調整を行う方式も存在する。当該方式はロス・イン・ウエイト方式と呼ばれる。粉粒体の性質によって増加量を測定する、若しくは、減少量を測定する、又は、両方を測定する、のいずれかを選択する。粉粒体の落下量の分解能は主ベベル弁110及び副ベベル弁120の駆動機構の分解能に依存する。
また、プログラミングを変更して、分取量を毎回変更することも可能である。
図7は、本発明に係る粉粒体精密供給装置1における上向き平坦部をテーパ部に変更した側方断面図である。
粉粒体を取り扱うにあたっては、粉粒体が留まる場所は可能な限り排除することが望ましい。図7においては、図1から図6の図中に示された上向き平坦部を排除しテーパ部に変更した。これにより、粉粒体をホッパ20内に留めることなくスムーズに排出することができる。また、洗浄の際においても装置内の二辺によって形成される内角に粉粒体が固着せず洗浄が容易である効果を得ることができる。
化学工業原料、建築土木原料、農産物の加工品原料又は食品原料の所定量供給装置に利用が可能である。化学工業原料には、薬剤、化粧料又は各種改質剤などが含まれる。
1 粉粒体精密供給装置
10 ベベル弁
110 主ベベル弁
111 開口部
112 支持バー
113 主ベベル弁軸
114 主ベベル弁ピストン
115 主ベベル弁シリンダ
116 主ベベル弁エア供排気口
117 周縁部
118 テーパ部
120 副ベベル弁
122 弾性部材
123 副ベベル弁軸
124 副ベベル弁ピストン
125 副ベベル弁シリンダ
126 副ベベル弁エア供排気口
127 周縁部
128 テーパ部
20 ホッパ
22 排出筒
24 排出口
30 Oリング
32 締結部材

Claims (5)

  1. 垂直軸方向に移動自在に支持された軸体の下端に設けたベベル弁を上下させることによって、粉粒体を収容した容器の下部に配設した排出口の開口量を調節して、粉粒体の計量排出を行う粉粒体精密供給装置において、
    前記ベベル弁が、
    主ベベル弁と副ベベル弁とからなり、
    前記副ベベル弁が、
    前記主ベベル弁の一部を開閉可能に構成されたこと、
    を特徴とする粉粒体精密供給装置。
  2. 前記主ベベル弁が、
    前記排出口外周形状に対応する周縁部を有し、該周縁部から上方に向かって徐々に縮径するテーパ部を備え、
    該テーパ部の上部から下向きの開口部を備え、
    前記副ベベル弁が、
    周縁部を有し該周縁部から下方に向かって徐々に縮径するテーパ部を備え、
    該テーパ部は前記開口部外周に対応し、該副ベベル弁を上下させることによって前記開口部の開口量を調節すること、
    を特徴とする請求項1に記載する粉粒体精密供給装置。
  3. 前記副ベベル弁の周縁部から上方に向かって徐々に縮径するテーパ部を備えること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載する粉粒体精密供給装置。
  4. 前記各々のテーパ部が、
    粉粒体の安息角に対応した角度以上に設定されること、
    を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載する粉粒体精密供給装置。
  5. 粉粒体の排出量の調節において、
    前記主ベベル弁を支持する軸体と前記副ベベル弁を支持する軸体の各々を独立して上下動作させ、その際上下動作量を微小に制御することによって、前記排出口及び前記開口部の開口量の調節に柔軟性を備えたこと、
    を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載する粉粒体精密供給装置。
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