JP2019180091A - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

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祥一朗 小田
泰彦 青木
Yasuhiko Aoki
泰彦 青木
剛司 星田
Goji Hoshida
剛司 星田
久雄 中島
Hisao Nakajima
久雄 中島
大井 寛己
Hiromi Oi
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Abstract

【課題】信号品質及び雑音特性の受信装置の特性バラツキを考慮したモニタ情報として追加の雑音量を取得できる受信装置等を提供する。【解決手段】デジタルコヒーレント信号処理技術を採用した受信装置は、局発光を出力する局発光源と、入力信号光と局発光源からの局発光とを混合する光ハイブリッド回路と、混合された光信号を電気信号に変換する光電変換部とを有する。受信装置は、変換された電気信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換部と、変換されたデジタル信号内のフレームと同期するフレーム同期部と、生成されたフレーム同期後の信号の信号品質を計測すると共に、誤り符号でフレーム同期後の信号を訂正する誤り訂正部とを有する。受信装置は、制御信号に基づき、フレーム同期後の信号に追加する雑音を生成する雑音発生部と、計測された信号品質に基づき、雑音発生部で発生された雑音量を調整する制御信号を生成する雑音制御部とを有する。【選択図】図29

Description

本発明は、受信装置及び受信方法に関する。
光通信ネットワークのシステム設計は、予め設定された、例えば、ファイバパラメータ、信号変調フォーマット、ビットレートやファイバ入力光パワー等のシステム条件に基づき、通信サービスの運用前に設計される。しかしながら、実際のパラメータを運用前に実測できないため、マージンを配慮した値が設計に使用されることになる。しかしながら、適切なマージンを見積もることが困難であるため、例えば、過大なマージンを設定してしまい、実際の性能よりも悪い設計値が出力されて、伝送可能距離が短くなるといった場合がある。
そこで、運用中の光ファイバ及び光信号の情報を用いて全スパンの伝送可否を判断する第1の方法や、運用中の光信号の信号品質を測定し、その測定結果の信号品質をデータベースに格納し、格納中の信号品質を用いてシステムを設計する第2の方法もある。
第1の方法では、各スパンのFWM(Four Wave Mixing)のクロストーク量の確率分布を算出し、各スパンの確率分布に基づき、全スパンのFWMクロストーク量の確率分布を算出する。更に、全スパンのFWMクロストーク量の確率分布から、所定の判断基準に基づき、全スパンの伝送可否を判定する。しかしながら、第1の方法では、ファイバパラメータを必要とするものの、実際のファイバパラメータを測定するのは困難である。
これに対して、第2の方法では、事例ベース推論を用いて信号品質を推定するものである。第2の方法では、例えば、波長数や入力パワー等の既知のシステム条件と、OSNR(Optical Signal to Noise Ratio)やEVM(Error Vector Magnitude)等の信号品質とを対応付けてデータベースに格納する。そして、推定対象の波長パスのシステム条件に類似するシステム条件の信号品質をデータベースから検索し、その信号品質を推定対象の波長パスの信号品質として推定する。
図38は、伝送システム内の各波長パスの一例を示す説明図である。図38に示す伝送システムは、例えば、ノードA〜Gを有し、波長パスλ毎にスパンがある。例えば、波長パスλ1は、ノードA〜ノードCの間のパスに相当し、スパンA−B及びスパンB−Cで構成する。
波長パスλ2は、例えば、ノードB〜ノードEの間のパスに相当し、スパンB−C、スパンC−D及びスパンD−Eで構成する。波長パスλ3は、例えば、ノードA〜ノードGの間のパスに相当し、スパンA−B、スパンB−C、スパンC−D、スパンD−E、スパンE−F及びスパンF−Gで構成する。波長パスλ4は、例えば、ノードD〜ノードGの間のパスに相当し、スパンD−E、スパンE−F及びスパンF−Gで構成する。尚、説明の便宜上、波長パスλ1、λ2及びλ4を運用中の波長パス、波長パスλ3を推定対象の波長パスとした場合、波長パスλ1、λ2及びλ4の信号品質をデータベースに格納しているものとする。推定対象の波長パスは、例えば、伝送システム内に新規に追加するパスや、パス切替時の切替先のパス等の信号品質の推定が要求されるパスである。
第2の方法では、例えば、推定対象の波長パスλ3を推定する場合、データベースに格納中の既存の波長パスλ1、λ2及びλ4の信号品質を用いて波長パスλ3の信号品質を推定できる。つまり、運用中の波長パスと同一スパンの推定対象の波長パスがある場合、データベースに格納中の運用中の波長パスの信号品質が推定対象の波長パスの信号品質に近似する。その結果、近似する運用中の波長パスの信号品質を用いて推定対象の波長パスの信号品質を推定できる。
特許第4861960号公報
しかしながら、第2の方法では、運用中の各波長パスの信号品質を格納するデータベース量が不足している場合、推定対象の波長パスの信号品質に対する推定精度が低下してしまう。例えば、図38に示すように、推定対象の波長パスλ3は6スパンであるのに対し、波長パスλ1、λ2及びλ4は最大3スパンであるため、波長パスλ3の信号品質に推定誤差が生じる。つまり、推定対象の波長パス内のスパンと同一スパンの波長パスがデータベースにない場合には、推定対象の波長パスの信号品質に対する推定精度が低下してしまう。その結果、推定誤差が大きい場合には、Regeneratorの挿入や、パス設定時の再設計が発生する。
一つの側面では、推定対象の波長パスの信号品質に対する推定精度の向上が図れる受信装置等を提供することを目的とする。
一つの案の受信装置は、デジタルコヒーレント信号処理技術を採用した受信装置である。前記受信装置は、局発光源と、光ハイブリッド回路と、光電変換部と、アナログデジタル変換部と、フレーム同期部と、誤り訂正部と、雑音発生部と、雑音制御部とを有する。局発光源は、局発光を出力する。光ハイブリッド回路は、入力信号光と前記局発光源からの前記局発光とを混合する。光電変換部は、前記光ハイブリッド回路にて混合された前記光信号を電気信号に変換する。アナログデジタル変換部は、前記光電変換部にて変換された前記電気信号をデジタル信号に変換する。フレーム同期部は、前記アナログデジタル変換部にて変換された前記デジタル信号内のフレームと同期する。誤り訂正部は、前記フレーム同期部にて生成されたフレーム同期後の信号の信号品質を計測すると共に、誤り符号で前記フレーム同期後の信号を訂正する。雑音発生部は、制御信号に基づき、前記フレーム同期後の信号に追加する雑音を生成する。雑音制御部は、前記誤り訂正部にて計測された前記信号品質に基づき、前記雑音発生部で発生された雑音量を調整する前記制御信号を生成する。
信号品質及び雑音特性の受信装置の特性バラツキを考慮したモニタ情報として追加の雑音量を取得できる。
図1は、実施例1の伝送システムの一例を示す説明図である。 図2は、ノードのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、推定装置の機能構成の一例を示す説明図である。 図4は、情報格納部の一例を示す説明図である。 図5Aは、伝送システム内の波長パスのスパン構成の一例を示す説明図である。 図5Bは、収集部の動作に使用する情報格納部の一例を示す説明図である。 図6は、第1の演算部の動作に使用する情報格納部の一例(パスOSNR)を示す説明図である。 図7は、第1の演算部の動作に使用する情報格納部の一例(OSNR)を示す説明図である。 図8は、第2の演算部の動作に使用する情報格納部の一例を示す説明図である。 図9は、第2の演算部の動作に使用する情報格納部の一例を示す説明図である。 図10は、第1のパス推定処理に関わる推定装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図11は、実施例2の推定装置の機能構成の一例を示す説明図である。 図12は、第4の演算部の動作に使用する情報格納部の一例を示す説明図である。 図13は、第2のパス推定処理に関わる推定装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図14は、実施例1の変形例として、第2の演算部の動作に使用する情報格納部の一例を示す説明図である。 図15は、実施例1の変形例として、第2の演算部の動作に使用する情報格納部の一例を示す説明図である。 図16は、実施例1の変形例として、第2の演算部の動作に使用する情報格納部の一例を示す説明図である。 図17は、実施例1の変形例として、第1の演算部の動作に使用する情報格納部の一例を示す説明図である。 図18は、実施例1の変形例として、第2の演算部の動作に使用する情報格納部の一例を示す説明図である。 図19は、実施例1の変形例として、第2の演算部の動作に使用する情報格納部の一例を示す説明図である。 図20は、実施例2の変形例として、第1の演算部の動作に使用する情報格納部の一例を示す説明図である。 図21は、実施例3のRxの一例を示す説明図である。 図22は、実施例3の情報格納部の一例を示す説明図である。 図23は、EVMと雑音量との関係の一例を示す説明図である。 図24は、許容OSNR、パスOSNR及び雑音追加量の関係の一例を示す説明図である。 図25は、第1の雑音追加量通知処理に関わるRxの処理動作の一例を示すフローチャートである。 図26は、実施例3の情報格納部の一例を示す説明図である。 図27は、実施例3の第1の演算部の動作に使用する情報格納部の一例を示す説明図である。 図28は、第3のパス推定処理に関わる推定装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図29は、実施例4のRxの一例を示す説明図である。 図30は、誤り訂正前BERと雑音量との関係の一例を示す説明図である。 図31は、第2の雑音追加量通知処理に関わるRxの処理動作の一例を示すフローチャートである。 図32は、実施例5のRxの一例を示す説明図である。 図33は、実施例5の推定装置の機能構成の一例を示す説明図である。 図34は、実施例5の第1の情報格納部の一例を示す説明図である。 図35は、第5の演算部の動作に使用する第1の情報格納部の一例(PDL)を示す説明図である。 図36は、第4のパス推定処理に関わる推定装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図37は、伝送システムの使用形態の一例を示す説明図である。 図38は、伝送システム内の波長パス毎のスパン構成の一例を示す説明図である。
以下、図面に基づいて、本願の開示する受信装置及び受信方法の実施例を詳細に説明する。尚、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下に示す各実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせても良い。
図1は、実施例1の伝送システム1の一例を示す説明図である。図1に示す伝送システム1は、複数台のノード2と、制御装置3と、推定装置4とを有する。各ノード2は、光ファイバ5で通信接続する、例えば、ノードA〜ノードGの7台の光伝送装置である。ノード2は、例えば、CD(Color-less Direction-less)のROADM(Reconfigurable Optical Add-Drop Multiplexer)又はCDC(Color-less Direction-less Contention-less)のROADMである。尚、説明の便宜上、ノード2の台数を7台としたが、これらに限定されるものではなく、その台数は適宜変更可能である。伝送システム1は、例えば、複数の光波長パスを多重化する波長多重光伝送システムである。
制御装置3は、伝送システム1内の各ノード2の信号品質等の各種情報を収集する装置である。推定装置4は、制御装置3と接続し、例えば、制御装置3からのコマンドに応じて、伝送システム1内の運用中の波長パスと異なる、推定対象の波長パスの信号品質を推定する装置である。
図2は、ノード2のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図2に示すノード2は、入力アンプ11と、出力アンプ12と、複数の受信部(Rx)13と、複数の送信部(Tx)14と、光分岐挿入部15と、ノード制御部16とを有する。入力アンプ11は、光ファイバ5から入力する光信号を増幅する光アンプである。出力アンプ12は、光ファイバ5に出力する光信号を増幅する光アンプである。Rx13は、光信号を受信する受信部である。Tx14は、光信号を送信する送信部である。光分岐挿入部15は、波長パスを疎通する光信号の一部を光分岐すると共に、波長パスを疎通する光信号に新たな光信号を光挿入する機能と、波長パスを疎通する光信号のパワーを調整する機能とを有する。光分岐挿入部15は、光信号を光分岐し、光分岐した光信号を所定のRx13に伝送する。光分岐挿入部15は、光信号にTx14からの光信号を光挿入し、光挿入した光信号を出力アンプ12経由で光ファイバ5に出力する。
ノード制御部16は、制御装置3と通信接続し、Rx13にて波長パスのBER(Bit Error Rate)を測定し、そのBERの測定結果を含む情報を制御装置3に通知する。尚、情報は、波長パスを識別するパス識別情報や、波長パスのBER等を含む。
図3は、推定装置4の機能構成の一例を示す説明図である。図3に示す推定装置4は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。通信部21は、制御装置3との間の通信を司る通信インタフェースである。記憶部22は、各種情報を記憶する領域である。制御部23は、推定装置4全体を制御する制御部である。
記憶部22は、情報格納部30と、閾値格納部71と、結果格納部72とを有する。図4は、情報格納部30の一例を示す説明図である。図4に示す情報格納部30は、パス識別情報31と、スパン毎のOSNR(Optical Signal to Noise Ratio)32と、パスOSNR33と、パスBER34とを対応付けて管理している。パス識別情報31は、伝送システム1内の波長パスを識別する情報である。スパン毎のOSNR32は、波長パス内のスパン毎のOSNR等の信号品質量である。尚、スパンは、図1に示す伝送システム1の場合、A−B、B−C、C−D、D−E、E−F及びF−Gの6スパンある。尚、説明の便宜上、ノードA〜ノードG間を6スパンとしたが、これらに限定されるものではなく、適宜変更可能である。パスOSNR33は、波長パス単位のOSNRである。パスBERは、波長パス単位のBERである。また、情報格納部30は、波長パスの情報を、例えば、波長の長い順に格納するものとする。
閾値格納部71は、後述するBER閾値を格納する領域である。結果格納部72は、推定対象の波長パスが伝送可能であるか否かを示す伝送結果を格納する領域である。
制御部23は、収集部41と、第1の演算部42と、第2の演算部43と、第3の演算部44と、判定部45とを有する。図5Aは、伝送システム1内の波長パス内のスパン構成の一例を示す説明図、図5Bは、収集部41の動作に使用する情報格納部30の一例を示す説明図である。
図5Aに示す波長パスλ1は、スパンA−B及びB−Cで構成し、波長パスλ2は、スパンB−C、C−D及びD−Eで構成する。更に、波長パスλ3は、スパンA−B、B−C、C−D、D−E、E−F及びF−Gで構成する。波長パスλ4は、スパンD−E、E−F及びF−Gで構成する。尚、説明の便宜上、波長パスλ1、λ2及びλ4は運用中の波長パスとし、波長パスλ3は推定対象の波長パスとする。
収集部41は、制御装置3から波長パスλ1、λ2及びλ4のパスBERを収集し、図5Bに示すように、波長パスλ1、λ2及びλ4のパス識別情報及び各波長パスのパスBERを情報格納部30内に格納する。
図6は、第1の演算部42の動作に使用する情報格納部30の一例(パスOSNR)を示す説明図である。第1の演算部42は、DP−QPSK(Dual Polarization-Quadrature Phase Shift Keying)方式を想定した場合、運用中の波長パスのパスBERに基づき、(数1)、(数2)及び(数3)を用いて、波長パスのパスOSNRを算出する。第1の演算部42は、波長パスのパスOSNRを算出し、波長パスのパス識別情報毎に、波長パスのパスOSNRを情報格納部30に順次格納する、例えば、取得部である。
Figure 2019180091
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図7は、第1の演算部42の動作に使用する情報格納部30の一例(OSNR)を示す説明図である。第1の演算部42は、波長パスのパスOSNRに基づき、(数4)及び(数5)を用いて、波長パス内の各スパンのOSNRを算出する。例えば、第1の演算部42は、波長パスのパスOSNRを波長パスのスパン数で均等化し、波長パス内の各スパンのOSNRを算出する。そして、第1の演算部42は、波長パス内の各スパンのOSNRを算出し、波長パスの識別情報毎に、波長パス内の各スパンのOSNRを情報格納部30に順次格納する。
Figure 2019180091
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第2の演算部43は、情報格納部30内の既存の波長パス内の各スパンのOSNRに基づき、(数4)及び(数5)を用いて、推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRを算出し、スパン毎に算出したOSNRを情報格納部30内に格納する。尚、第2の演算部43は、推定対象の波長パス内の少なくとも一部のスパンが一致している既存の波長パス内のスパンのOSNRに基づき、推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRを算出する、例えば、演算部である。図8は、第2の演算部43の動作に使用する情報格納部30の一例を示す説明図である。
第2の演算部43は、推定対象の波長パスλ3内の各スパンのOSNRを情報格納部30に格納中の他の波長パス内の各スパンのOSNRに基づき、推定対象の波長パスλ3内の各スパンのOSNRを算出する。更に、第2の演算部43は、推定対象の波長パスλ3内の算出した各スパンのOSNRを情報格納部30内の該当エリアに格納する。
例えば、第2の演算部43は、推定対象の波長パスλ3内のスパンA−BのOSNRを、波長パスλ1のスパンA−BのOSNRに基づき算出する。この際、第2の演算部43は、情報格納部30内に波長パスλ3内のスパンA−Bと同一スパンのOSNRが1個のため、波長パスλ1内のスパンA−BのOSNRを波長パスλ3のスパンA−BのOSNRに割り当てる。そして、第2の演算部43は、割り当てられたスパンA−BのOSNRを情報格納部30内の波長パスλ3の該当エリアに格納する。
また、第2の演算部43は、波長パスλ3内のスパンB−CのOSNRを、波長パスλ1及び波長パスλ2内の同一スパンB−CのOSNRに基づき算出する。この際、第2の演算部43は、情報格納部30内に波長パスλ3内のスパンB−Cと同一スパンのOSNRが2個、すなわち複数個、かつ波長パスλ3の波長が波長パスλ1とλ2との間にないと判断する。従って、第2の演算部43は、波長パスλ1及びλ2のスパンB−CのOSNRの線形補外で波長パスλ3の同一スパンのOSNRを算出する。そして、第2の演算部43は、算出したスパンB−CのOSNRを情報格納部30内の波長パスλ3の該当エリアに格納する。
また、第2の演算部43は、情報格納部30内に波長パスλ3内のスパンC−Dと同一スパンのOSNRが1個のため、波長パスλ2のスパンC−DのOSNRを波長パスλ3のスパンC−DのOSNRに割り当てる。そして、第2の演算部43は、割り当てられたスパンC−DのOSNRを情報格納部30内の波長パスλ3の該当エリアに格納する。
また、第2の演算部43は、波長パスλ3内のスパンD−EのOSNRを、波長パスλ2及びλ4内の同一スパンD−EのOSNRに基づき算出する。この際、第2の演算部43は、情報格納部30内に波長パスλ3内のスパンD−Eと同一スパンのOSNRが2個、すなわち複数個、かつ波長パスλ3の波長が波長パスλ2とλ4との間にあると判断する。従って、第2の演算部43は、波長パスλ2及びλ4内のスパンD−EのOSNRの線形補間で波長パスλ3内の同一スパンD−EのOSNRを算出する。そして、第2の演算部43は、算出したスパンD−EのOSNRを情報格納部30内の波長パスλ3の該当エリアに格納する。
また、第2の演算部43は、情報格納部30内に波長パスλ3内のスパンE−Fと同一スパンのOSNRが1個のため、波長パスλ4内のスパンE−FのOSNRを波長パスλ3のスパンE−FのOSNRに割り当てる。そして、第2の演算部43は、割り当てられたスパンE−FのOSNRを情報格納部30内の波長パスλ3の該当エリアに格納する。
また、第2の演算部43は、情報格納部30内に波長パスλ3のスパンF−Gと同一スパンのOSNRが1個のため、波長パスλ4内のスパンF−GのOSNRを波長パスλ3のスパンF−GのOSNRに割り当てる。そして、第2の演算部43は、割り当てられたスパンF−GのOSNRを情報格納部30内の波長パスλ3の該当エリアに格納する。
そして、第2の演算部43は、情報格納部30内の推定対象の波長パスλ3内の各スパンのOSNRに基づき、(数4)及び(数5)を用いて、パスOSNRを算出し、算出したパスOSNRを情報格納部30内に格納する。
図9は、第2の演算部43の動作に使用する情報格納部30の一例を示す説明図である。尚、情報格納部30には、例えば、波長パスλ1及びλ2のOSNRしか格納されていないものとする。
第2の演算部43は、推定対象の波長パスλ3内の各スパンのOSNRを算出する際、スパンA−B、C−D及びD−E内のOSNRを他の波長パスと同一スパンのOSNRに割り当てる。更に、第2の演算部43は、スパンB−C内のOSNRを他の波長パスのOSNRの線形補外で算出する。しかし、推定対象の波長パスλ3内のスパンE−F及びF−GのOSNRは、情報格納部30内に同一スパンのOSNRがない。そこで、第2の演算部43は、波長パスλ3内のスパンA−B、B−C、C−D及びD−Eの算出したOSNRの平均値を算出する。そして、第2の演算部43は、その算出したOSNRを情報格納部30内のスパンE−F及びF−GのOSNRとして格納する。
そして、第3の演算部44は、情報格納部30内に格納した推定対象の波長パスλ3のパスOSNRに基づき、(数1)を用いて、推定対象の波長パスλ3のパスBERを算出し、算出したパスBERを情報格納部30内に格納する、例えば、推定部である。
更に、判定部45は、第3の演算部44で算出した推定対象の波長パスλ3のパスBERが閾値格納部71に格納中のBER閾値以下であるか否かを判定する、例えば、第1の判定部である。判定部45は、推定対象の波長パスλ3のパスBERがBER閾値以下の場合、推定対象の波長パスλ3が伝送可と判定し、その判定結果を結果格納部72に格納する。尚、判定結果には、伝送可否の他、波長パスのパス識別情報及びパスBERを含むものとするが、伝送可否及びパス識別情報のみであっても良い。
また、判定部45は、推定対象の波長パスλ3の推定BERがBER閾値以下でない場合、推定対象の波長パスλ3が伝送不可と判定し、その判定結果を結果格納部72に格納する。そして、通信部21は、結果格納部72の判定結果を制御装置3に通知する。尚、制御装置3は、判定結果内のパス識別情報及びパスBERに基づき、例えば、推定対象の波長パス内の入力パワー等を調整したり、波長パス中へのRegeneratorの挿入等を行う。
次に実施例1の伝送システム1の動作について説明する。図10は、第1のパス推定処理に関わる推定装置4の処理動作の一例を示すフローチャートである。図10に示す第1のパス推定処理は、波長パス毎の各スパンのOSNRに基づき、推定対象の波長パス内の各OSNRを算出し、推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRに基づき、推定対象の波長パスのパスBERを推定する処理である。
図10において推定装置4内の制御部23は、制御装置3から推定パスの推定要求を検出したか否かを判定する(ステップS11)。制御部23内の第1の演算部42は、推定パスの推定要求を検出した場合(ステップS11肯定)、情報格納部30内の波長パス毎のパスBERに基づき、波長パス毎のパスOSNRを算出する(ステップS12)。そして、第1の演算部42は、算出した波長パス毎のパスOSNRを情報格納部30内に格納する(ステップS13)。
更に、第1の演算部42は、情報格納部30内の波長パス毎のパスOSNRに基づき、波長パス内の各スパンのOSNRを算出する(ステップS14)。第1の演算部42は、波長パス毎に算出した各スパンのOSNRを情報格納部30内の該当エリアに格納する(ステップS15)。
制御部23内の第2の演算部43は、情報格納部30内の波長パス毎の各スパンのOSNRに基づき、推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRを算出する(ステップS16)。第2の演算部43は、推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRを情報格納部30内に格納する(ステップS17)。
第2の演算部43は、情報格納部30内の推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRに基づき、推定対象の波長パスのパスOSNRを算出する(ステップS18)。第2の演算部43は、推定対象の波長パスのパスOSNRを情報格納部30内に格納する(ステップS19)。そして、制御部23内の第3の演算部44は、情報格納部30内の推定対象の波長パスのパスOSNRに基づき、推定対象の波長パスの推定のパスBERを算出する(ステップS20)。
更に、第3の演算部44は、推定対象の波長パスの推定のパスBERを情報格納部30内に格納する(ステップS21)。制御部23内の判定部45は、推定対象の波長パスの推定のパスBERがBER閾値以下であるか否かを判定する(ステップS22)。
判定部45は、推定対象の波長パスの推定のパスBERがBER閾値以下の場合(ステップS22肯定)、推定対象の波長パスの伝送可と判定し、伝送可を制御装置3に通知し(ステップS23)、図10に示す処理動作を終了する。判定部45は、推定対象の波長パスの推定のパスBERがBER閾値以下でない場合(ステップS22否定)、推定対象の波長パスの伝送不可と判定し、伝送不可を制御装置3に通知し(ステップS24)、図10に示す処理動作を終了する。また、制御部23は、推定対象の波長パスの推定要求を検出したのでない場合(ステップS11否定)、図10に示す処理動作を終了する。
実施例1の推定装置4は、情報格納部30内の波長パスのパスBERに基づきパスOSNRを算出し、パスOSNRに基づき、波長パス内の各スパンのOSNRを算出する。更に、推定装置4は、推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRを、情報格納部30に格納中の波長パス内の各スパンのOSNRに基づき算出する。更に、推定装置4は、推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRに基づきパスOSNRを算出し、算出したパスOSNRに基づき、推定対象の波長パスの推定のパスBERを推定する。その結果、推定対象の波長パスのパスBERに対する推定精度の向上を図る。そして、その推定結果に基づき、伝送システム1内の大容量化及び長距離化に適したマージン配分を図ることで、例えば、余分なRegeneratorの削除を図り、伝送システム1内の波長パス設定までの時間を短縮できる。
推定装置4は、推定対象の波長パスの推定のパスBERがBER閾値以下の場合、推定対象の波長パスの伝送可を制御装置3に通知する。その結果、制御装置3は、推定対象の波長パスの伝送可を認識できる。
推定装置4は、推定対象の波長パスの推定のパスBERがBER閾値以下でない場合、推定対象の波長パスの伝送不可を制御装置3に通知する。その結果、制御装置3は、推定対象の波長パスの伝送不可を認識できる。
尚、上記実施例1では、推定対象の波長パスの推定のパスBERに基づき、推定対象の波長パスの伝送可否を判定した後、推定対象の波長パスの伝送可否を制御装置3に通知した。しかしながら、推定装置4は、推定対象の波長パスの伝送可否の判定結果を結果格納部72に格納し、未判定の推定対象の波長パスがあるか否かを判定し、未判定の推定対象の波長パスがある場合に、その推定対象の波長パスのパスBERを推定する。更に、推定装置4は、推定のパスBERに基づき、推定対象の波長パスの伝送可否を判定し、その判定結果を結果格納部72に格納する。そして、推定装置4は、未判定の推定対象の波長パスがなくなるまで推定対象の波長パスの伝送可否を順次判定し、その判定結果を結果格納部72に順次格納する。そして、推定装置4は、全ての推定対象の波長パスの伝送可否を結果格納部72に格納した場合に、その結果格納部72に格納中の全ての推定対象の波長パスの伝送可否を制御装置3に通知しても良い。
上記実施例1の推定装置4は、推定対象の波長パスの推定のパスBERがBER閾値以下の場合に推定対象の波長パスの伝送可と判定した。しかしながら、伝送可否の判断材料となる推定のパスBERの推定精度を高めるようにしても良く、この場合の実施の形態につき、実施例2として以下に説明する。
図11は、実施例2の推定装置4Aの機能構成の一例を示す説明図である。尚、実施例1の伝送システム1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図3に示す推定装置4と図11に示す推定装置4Aとが異なるところは、制御部23A内に、第4の演算部46と、更新部47とを加えた点にある。
制御部23Aは、推定対象の波長パスのパスOSNRに基づき、推定対象の波長パスのパスBERを算出した後、推定対象の波長パスへの光信号の疎通を制御装置3に指示する。そして、制御装置3は、推定対象の波長パスへの光信号の疎通後のパスBERを測定し、その推定対象の波長パスの実測のパスBERを推定装置4Aに通知する。制御部23A内の第4の演算部46は、制御装置3から得た推定対象の波長パスの実測のパスBERを情報格納部30内の該当エリアに格納する。
第4の演算部46は、情報格納部30内の推定対象の波長パスの実測のパスBERに基づき、推定対象の波長パスのパスOSNRを算出する。図12は、第4の演算部46の動作に使用する情報格納部30の一例を示す説明図である。更に、第4の演算部46は、図12に示すように、推定対象の波長パスのパスOSNRを情報格納部30内の該当エリアに格納する。そして、更新部47は、(数6)及び(数7)を用いて、実測のパスBERに基づくパスOSNRと、推定のパスBERに基づくパスOSNRとの差分を算出し、その差分に基づき、情報格納部30内の推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRを更新する。その結果、推定対象の波長パスの実際の信号疎通を反映した各スパンのOSNRを取得できる。
Figure 2019180091
Figure 2019180091
そして、第3の演算部44は、情報格納部30内の推定対象の波長パス内の各スパンの更新OSNRに基づきパスOSNRを算出し、算出したパスOSNRに基づき推定のパスBERを算出し、その推定のパスBERを情報格納部30内に格納する。
次に実施例2の伝送システム1の動作について説明する。図13は、第2のパス推定処理に関わる推定装置4Aの処理動作の一例を示すフローチャートである。図13に示す第2のパス推定処理は、推定対象の波長パスのパスBERを推定後、推定対象の波長パスに信号を疎通し、推定対象の波長パスのパスBERを実測し、実測のパスBERに基づき、推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRを更新する処理である。
図13において推定装置4A内の制御部23Aは、ステップS22にて推定対象の波長パスの推定のパスBERがBER閾値以下であるか否かを判定する。制御部23Aは、推定のパスBERがBER閾値以下の場合(ステップS22肯定)、制御装置3に対して推定対象の波長パスへの信号疎通を指示し(ステップS31)、信号疎通の波長パスの実測のパスBERの測定を指示する。
制御部23A内の収集部41は、制御装置3から推定対象の波長パスの実測のパスBERを測定し(ステップS32)、推定対象の波長パスの実測のパスBERを情報格納部30内に格納する(ステップS33)。制御部23A内の第4の演算部46は、情報格納部30内の推定対象の波長パスの実測のパスBERに基づきパスOSNRを算出する(ステップS34)。
制御部23A内の更新部47は、実測のパスBERに基づくパスOSNRと、推定のパスBERに基づくパスOSNRとの差分を算出する(ステップS36)。更新部47は、差分に基づき、情報格納部30に格納中の推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRを更新する(ステップS37)。そして、第2の演算部43は、更新後の推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRに基づきパスOSNRを算出し(ステップS38)、推定対象の波長パスのパスOSNRを情報格納部30に格納する(ステップS39)。
更に、第3の演算部44は、情報格納部30に格納中の推定対象の波長パスのパスOSNRで更新後の推定のパスBERを算出し(ステップS40)、更新後の推定のパスBERを情報格納部30に格納する(ステップS41)。制御部23Aは、実測のパスBERがBER閾値以下であるか否かを判定する(ステップS42)。制御部23Aは、実測のパスBERがBER閾値以下の場合(ステップS42肯定)、推定対象の波長パスの伝送可を制御装置3に通知し(ステップS43)、図13に示す処理動作を終了する。また、制御部23Aは、実測のパスBERがBER閾値以下でない場合(ステップS42否定)、推定対象の波長パスの伝送不可を制御装置3に通知すべく、ステップS24に移行する。
実施例2の推定装置4Aは、推定対象の波長パスの推定のパスBERがBER閾値以下の場合、推定対象の波長パスに信号を疎通し、疎通信号に関わる実測のパスBERを取得する。推定装置4Aは、実測のパスBERに基づき、推定対象の波長パスの実測のパスOSNRを算出する。更に、推定装置4Aは、実測のパスOSNRと推定のパスOSNRとの差分に基づき、格納中の推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRを更新する。更に、推定装置4Aは、格納中の推定対象の波長パス内の各スパンの更新後のOSNRに基づきパスOSNRを算出し、算出したパスOSNRで推定対象の波長パスのパスBERを算出する。その結果、推定装置4Aは、推定対象の波長パスの実測のパスBERを反映したパスBERを推定できる。
尚、上記実施例1の第2の演算部43では、推定対象の波長パス内の同一スパン内に異なる波長パスのOSNRが複数ある場合、線形補外又は線形補間で、推定対象の波長パス内の該当スパンのOSNRを算出した。図14は、実施例1の変形例として、第2の演算部43の動作に使用する情報格納部30の一例を示す説明図である。第2の演算部43は、線形補外又は線形補間に限定されるものではなく、図14に示すように、例えば、同一スパンB−C及びD−Eの全OSNRの平均値で推定対象の波長パスの該当スパンのOSNRを算出しても良い。
図15は、実施例1の変形例として、第2の演算部43の動作に使用する情報格納部30の一例を示す説明図である。推定装置4は、推定対象の波長パスλ3の信号パワーが波長パスλ1、λ2及びλ4の信号パワーよりも1dB低下したことを認識したとする。この際、第2の演算部43は、推定対象の波長パスλ3内のスパン毎に異なる波長パスのOSNRが複数ある場合、異なる波長パスの同一スパンの1dB低下したOSNRに基づき、推定対象の波長パスλ3の同スパンのOSNRを算出しても良い。また、第2の演算部43は、推定対象の波長パスλ3内のスパン毎に異なる波長パスのOSNRが1個ある場合、異なる波長パスの同一スパンの1dB低下したOSNRを同スパンのOSNRとして割り当てる。
図16は、実施例1の変形例として、第2の演算部43の動作に使用する情報格納部30の一例を示す説明図である。上記実施例1の第2の演算部43は、推定対象の波長パス内の該当スパン内に異なる波長パスのOSNRがない場合、図9に示すように推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRの平均値で該当スパンのOSNRを算出した。しかしながら、このように平均値に限定されるものではない。例えば、図16に示すように、推定対象の波長パス内のスパンA−B、B−C、D−E、E−F及びF−GのOSNRを算出済みとし、スパンC−DのOSNRが未算出とする。この場合、スパンC−Dと隣接するスパンB−C及びD−EのOSNRの線形補間でスパンC−DのOSNRを算出しても良い。
図17は、実施例1の変形例として、第1の演算部42の動作に使用する情報格納部30の一例を示す説明図である。第1の演算部42は、波長パスのパスOSNRをスパン数で等分化した。しかしながら、波長パス内の各スパンはスパン距離が異なる。そこで、第1の演算部42は、波長パス内の各スパンのスパン距離を管理し、スパン距離を反映した重み付け係数を利用した(数8)を用いてスパン毎のスパン距離に応じて各スパンのOSNRを算出しても良い。その結果、波長パス内のスパン毎に実際のスパン距離を反映したOSNRを算出できる。尚、第1の演算部42だけでなく、第2の演算部43及び更新部47にも適用可能である。
Figure 2019180091
尚、スパン距離の代わりに、波長パス内の使用波長数を管理し、その使用波長数の重み付け係数を利用した数式を用いて各スパンのOSNRを算出しても良い。数式は、重み付け係数=(該当スパンの使用波長数÷波長パス内の全スパンの総使用波長数)である。尚、総使用波長数は、波長パス内の各スパンで使用中の波長数を合算したものである。その結果、波長パス内のスパン毎に実際の使用波長数を反映したOSNRを算出できる。尚、第1の演算部42だけでなく、第2の演算部43及び更新部47にも適用可能である。
また、スパン距離の代わりに、波長パスの入力パワーを管理し、その入力パワーの重み付け係数を利用した(数9)を用いて各スパンのOSNRを算出しても良い。その結果、波長パス内のスパン毎に実際の入力パワーを反映したOSNRを算出できる。尚、第1の演算部42だけでなく、第2の演算部43及び更新部47にも適用可能である。
Figure 2019180091
また、波長パスのスパン距離及び入力パワーの重み付け係数を利用した(数10)を用いて各スパンのOSNRに算出しても良い。その結果、波長パス内のスパン毎に実際のスパン距離及び入力パワーを反映したOSNRを算出できる。尚、第1の演算部42だけでなく、第2の演算部43及び更新部47にも適用可能である。
Figure 2019180091
また、上記実施例1の情報格納部30では、第2の演算部43で推定対象の波長パス内のスパン毎のOSNRを算出して格納した。従って、第2の演算部43の演算前は情報格納部30内の推定対象の波長パス内のスパン毎のOSNRは無しである。しかしながら、図18の(A)に示すように、推定対象の波長パス内のスパン毎のOSNRに初期値を予め設定しておいても良く。この場合、第2の演算部43は、推定対象の波長パスの各スパンのOSNRを算出する際、他の波長パスの同一スパンのOSNRと初期値とを比較する。そして、第2の演算部43は、例えば、他の波長パスの該当スパンのOSNRが初期値よりも大の場合、大のOSNRを初期値の代わりに該当スパンのOSNRとして割り当てるようにしても良い。
また、第2の演算部43は、推定対象の波長パスの各スパンのOSNRを算出する際、他の波長パスの同一スパンのOSNRと初期値とを比較する。そして、第2の演算部43は、例えば、他の波長パスの該当スパンのOSNRが初期値よりも小の場合に、小のOSNRを初期値の代わりに該当スパンのOSNRとして割り当てるようにしても良い。
図18は、実施例1の変形例として、第2の演算部43の動作に使用する情報格納部30の一例を示す説明図である。情報格納部30は、図18の(A)に示すように、推定対象の波長パス内の各スパンの演算前の状態に相当し、推定対象の波長パスλ3内の各スパンのOSNRには初期値が設定されているものとする。そして、第2の演算部43は、図18の(B)に示すように、他の波長パスの該当スパンのOSNRと初期値とを平均化し、その平均値を該当スパンのOSNRに設定しても良い。
図19は、実施例1の変形例として、第2の演算部43の動作に使用する情報格納部30の一例を示す説明図である。第2の演算部43は、推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRを他の波長パス内の各スパンのOSNRに基づき算出し、図19に示すように各スパンのOSNRを情報格納部30に格納した。しかしながら、スパン距離を考慮しても良く、この場合、第2の演算部43は、推定対象の波長パス内の該当スパンのOSNRを算出した後、該当スパンのスパン距離に応じて該当スパンのOSNRを更新して情報格納部30に格納する。尚、第2の演算部43は、(数11)及び(数12)を用いて該当スパンのOSNRを更新する。
Figure 2019180091
Figure 2019180091
そして、第2の演算部43は、推定対象の波長パス内の全スパンのOSNRを更新した後、全スパンのOSNRに基づき推定対象の波長パス内のパスOSNRを算出する。そして、第3の演算部44は、推定対象の波長パス内のパスOSNRに基づき推定のパスBERを算出し、算出した推定のパスBERを情報格納部30に格納する。
図20は、実施例2の変形例として、第1の演算部42の動作に使用する情報格納部30の一例を示す説明図である。伝送システム1では、推定対象の波長パスに信号を疎通させた場合、推定対象の波長パスに隣接する他の波長パスのパスBERが変化する。そこで、推定装置4Aは、推定対象の波長パスλ3の信号疎通後、他の波長パスλ1、λ2及びλ4のパスBERを測定し、図20の(A)に示すように各波長パスλ1、λ2及びλ4のパスBERを情報格納部30に格納しても良い。
第1の演算部42は、情報格納部30に格納中の各波長パスλ1、λ2及びλ4の実測のパスBERに基づきパスOSNRを算出し、パスOSNRで波長パス毎の波長パス内の各スパンのOSNRを算出する。更に、第1の演算部42は、図20の(B)に示すように波長パス内の各スパンのOSNRにスパン距離で重み付けし、各スパンのOSNRを情報格納部30内に格納しても良い。
尚、上記実施例1では、閾値格納部71に格納中のBER閾値(BERth)を固定値としたが、例えば、伝送システム1内のシステム条件に応じて可変にしても良く。例えば、相互位相変調及び四光波混合等の非線形性を考慮し、(数13)を用いて、システム全体の波長使用率に応じてBER閾値を可変設定しても良い。この際、関数については、予め数値計算又は実験的に算出した値を使用し、波長使用率が少ない場合、将来増加する光ファイバの非線形を考慮し、BER閾値を低めに設定するものとする。
Figure 2019180091
また、相互位相変調、四光波混合といった非線形性を考慮し、(数14)を用いて、システム全体のパワー使用率に応じてBER閾値を可変設定しても良い。この際、関数については、予め数値計算又は実験的に算出した値を使用し、パワー使用率が少ない場合、将来増加する光ファイバの非線形を考慮し、BER閾値を低めに設定するものとする。
Figure 2019180091
また、逆に波長パスが増加することでBERが改善する場合もある。例えば、光フィルタ多段通過時において、隣接波長を追加することで、光フィルタによるスペクトル狭窄が緩和され、BERが改善する場合がある。これに対応するためには、推定時点の光フィルタ通過段数と、予め定められた将来の光フィルタ通過段数と、1段通過当たりのBER改善量を用いて、BER閾値を設定しても良い。
また、推定対象の波長パスがWDM(Wavelength Division Multiplex)信号帯域の長波長側にある場合、将来、短波長側に信号が追加された場合、ラマン増幅効果により長波長側の信号が増幅されて、OSNRの改善が得られる場合がある。これに対応するためには、推定時点の信号波長とWDM信号の波長使用状況から、その時点のラマン増幅効果を把握し、そのラマン増幅効果と、予め定められた将来のラマン増幅効果との差分を考慮して、BER閾値を設定しても良い。
また、EDFA(Erbium-Doped Optical Fiber Amplifier)において使用中の波長数が少ないより、ある程度、多い方がEDFAのNF(Noise Figure)が低くなり、性能改善が得られる。また、EDFAにおいて使用中の波長数が少ない場合、EDFAのチルトの影響が大きくなる。一方、ある程度、波長数が多くなるとチルトの影響が小さくなる。こちらも上記と同様に、推定時点の信号波長とWDM信号の波長使用状況から、その時点のEDFAのNF、チルト状況及びラマン増幅効果を把握し、そのEDFAの状態と、予め定められたEDFAの状態との差分を考慮して、BER閾値を設定しても良い。
尚、上記実施例1の第1の演算部42は、既存の波長パスのパスBERに基づき波長パスのパスOSNRを算出し、パスOSNRに基づき、波長パス内の各スパンのOSNRを算出した。そして、第2の演算部43は、既存の波長パス内の各スパンのOSNRに基づき、推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRを算出した。しかしながら、推定対象の波長パスのパスBERを算出するのに既存の波長パスのパスBERに限定されるものではなく、その実施の形態につき、実施例3として、以下に説明する。尚、実施例1の伝送システム1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図21は、実施例3のRx13Aの一例を示す説明図である。図21に示すRx13Aは、デジタルコヒーレント信号処理技術を採用した受信器に相当し、各ノード2に複数内蔵している。Rx13Aは、局発光源51と、光ハイブリッド回路52と、光電変換部53と、ADC(Analog Digital Converter)54と、復調部55と、雑音発生部56と、雑音制御部57とを有する。
局発光源51は、局発光を出力するレーザーダイオード等である。光ハイブリッド回路52は、信号光と局発光とを混合し、信号光と局発光との位相差を利用して、信号光からX偏波及びY偏波のI成分又はQ成分の光信号を抽出する。光電変換部53は、光ハイブリッド回路52の出力である光信号を電気信号に変換する。ADC54は、電気信号をデジタル変換する。復調部55は、電気信号を復調出力する。復調部55は、電気信号の品質を表す指標、例えばEVM(Error Vector Magnitude)、誤り訂正部で算出される誤り訂正数、相互情報量などを測定する。以降、説明の便宜上、これらEVMや相互情報量
等の測定をEVMの測定とする。雑音発生部56は、ADC54と復調部55との間の電気信号に追加する雑音を発生する。雑音制御部57は、復調部55からEVMに基づき、雑音発生部56の雑音量を調整する。
図22は、実施例3の情報格納部30Aの一例を示す説明図である。尚、情報格納部30Aは、推定装置4B内の記憶部22内に格納しているものとする。情報格納部30Aは、パス識別情報31Aと、スパン毎のOSNR32Aと、雑音追加量33Aと、許容OSNR33Bと、パスOSNR34Aとを波長パス単位で対応付けて管理している。パス識別情報31Aは、波長パスを識別する情報である。スパン毎のOSNR32Aは、波長パス内の各スパンのOSNRである。許容OSNR33Bは、伝送可と判断できる許容可能な波長パスのOSNRである。パスOSNRは、波長パス内のパスOSNRの下限値である。雑音追加量33Aは、雑音発生部56で追加発生した雑音量である。
図23は、EVMと雑音量との関係の一例を示す説明図である。EVMは、ADC54と復調部55との間の電気信号に追加する雑音量が増加するに連れて低下する。雑音制御部57は、雑音を追加しながら、EVMが許容EVMに到達した時点の雑音追加量を波長パスの雑音追加量として制御装置3に通知する。制御装置3は、波長パスの雑音追加量を推定装置4Bに通知する。尚、許容EVMは、許容OSNRに到達したか否かを判断するためのEVMの閾値に相当する。
図24は、予め許容EVMに関連づけられた許容OSNR、パスOSNR及び雑音追加量の関係の一例を示す説明図である。図24に示す理論線X1は理論上のBER−OSNR、実線X2は実際の伝送システム1上のBER−OSNRである。実際の伝送システム1に存在するノード2内のRx13A及びTx14の不完全性や光ファイバ5中で発生する非線形雑音を考慮するため、OSNRを(数15)から(数16)に変更する。尚、k及びhはRx13A及びTx14の不完全性を考慮するためのパラメータ、PNLIは非線形雑音量である。その結果、(数16)を用いて受信BERをより正しく記述できる(E.Torrengo et al., ECOC2011,We.7.B.2,2011.参照)。
Figure 2019180091
Figure 2019180091
実線X2は、理論線X1と比較すると、パラメータk及びh、非線形雑音量PNLIの影響に応じてOSNRの変化方向にシフトし、更に、OSNRを高くしてもBERが低下しないエラーフロアが発生する。尚、k、h及びPNLIは、Rx13A及びTx14の個体バラツキ及び伝送システム条件で異なるため、そのシフト量及びエラーフロア量も異なる。
許容OSNRは、Rx13A及びTx14の性能及び、必要に応じたマージンで決定した、設計値である。雑音追加量は、雑音制御部57から取得する。パスOSNR、許容OSNR及び雑音追加量の関係は、パスOSNR=許容OSNR+雑音追加量である。推定装置4Bの第1の演算部42は、運用中の各波長パスの許容OSNR及び雑音追加量に基づき、許容OSNR+雑音追加量でパスOSNRを算出できる。その結果、Rx13A及びTx14の不完全性によるエラーフロア量の影響、更に、エラーフロア量がRx13A及びTx14の性能バラツキやシステム条件に応じて異なる影響を考慮して精度良く推定できる。
次に実施例3の伝送システム1の動作について説明する。図25は、実施例3の第1の雑音追加量通知処理に関わるRx13Aの処理動作の一例を示すフローチャートである。
図25においてRx13A内の雑音制御部57は、復調部55からEVMを取得する(ステップS51)。雑音制御部57は、実測のEVMが許容EVMに到達(低下)したか否かを判定する(ステップS53)。雑音制御部57は、実測のEVMが許容EVMに到達した場合(ステップS53肯定)、雑音発生部56の雑音追加量を制御装置3に通知し(ステップS54)、図25に示す処理動作を終了する。
雑音制御部57は、実測のEVMが許容EVMに到達しなかった場合(ステップS53否定)、雑音の追加量を指示する制御信号を雑音発生部56に通知する(ステップS55)。その結果、雑音発生部56は、制御信号に応じて、ADC54と復調部55との間の電気信号に雑音信号を追加し(ステップS56)、復調部55からのEVMを取得すべく、ステップS51に移行する。
Rx13Aは、ADC54と復調部55との間の信号に雑音を追加し、波長パスの実測のEVMが許容EVMに低下した時点の雑音追加量を制御装置3に通知した。その結果、EVM及び雑音特性のRx13A及びTx14の特性バラツキを配慮したモニタ情報として雑音追加量を取得できる。
雑音発生部56は、ADC54と復調部55との間で信号に雑音を追加する。復調部55は、波長パスのEVMを測定する。更に、雑音制御部57は、実測のEVMが許容EVMに到達した時点の雑音追加量を制御装置3に通知する。尚、EVMは、ADC54と復調部55との間の信号に追加する雑音が増加するに連れて低下する。制御装置3は、波長パスの雑音追加量を推定装置4Bに通知する。推定装置4B内の制御部23は、波長パスの雑音追加量を情報格納部30Aに格納する。図26は、実施例3の情報格納部30Aの一例を示す説明図である。推定装置4Bは、各波長パスの雑音追加量及び許容OSNRを収集し、図26に示すように、収集した各波長パスの雑音追加量及び許容OSNR、更に、パスOSNRを情報格納部30Aの該当エリアに格納する。尚、パスOSNRは、波長パスの雑音追加量+許容OSNRで算出する。
図27は、実施例3の第1の演算部42の動作に使用する情報格納部30Aの一例を示す説明図である。第1の演算部42は、情報格納部30A内の波長パス内の各スパンのOSNRを算出する際、波長パスのパスOSNRを抽出し、抽出したパスOSNRを波長パス内の各スパンに等分して格納する。
図28は、第3のパス推定処理に関わる推定装置4Bの処理動作の一例を示すフローチャートである。図28に示す第3のパス推定処理は、波長パス毎の雑音追加量及び許容OSNRに基づきパスOSNRを算出する処理である。図28に示す推定装置4B内の制御部23は、推定パスの推定要求を検出したか否かを判定する(ステップS61)。制御部23は、推定パスの推定要求を検出した場合(ステップS61肯定)、情報格納部30Aを参照し、波長パス毎の雑音追加量及び許容OSNRに基づき、パスOSNRを算出する(ステップS62)。
制御部23は、算出した波長パスのパスOSNRを情報格納部30Aに格納する(ステップS63)。そして、制御部23は、波長パスのパスOSNRを情報格納部30Aに格納した後、図10に示すステップS14以降の処理動作を実行する。
実施例3のRx13Aは、ADC54と復調部55との間の信号に雑音を追加し、波長パスのEVMが許容EVMに低下した時点の雑音追加量を制御装置3に通知する。その結果、EVM及び雑音特性のRx13A及びTx14の特性バラツキを配慮したモニタ情報として雑音追加量を取得できる。
推定装置4Bは、波長パスを疎通した光信号に雑音を追加し、波長パスのパスOSNRに基づき、波長パス内の各スパンのOSNRを算出する。更に、推定装置4Bは、波長パス内の各スパンのOSNRに基づき、推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRを算出する。更に、推定装置4Bは、推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRに基づき、推定対象の波長パス内のパスOSNRを算出し、そのパスOSNRに基づき、推定対象の波長パスのパスBERを推定する。その結果、Rx13A及びTx14の特性バラツキを配慮しながら、推定対象の波長パスのパスBERに対する推定精度の向上を図る。そして、その推定結果に基づき、伝送システム1内の大容量化及び長距離化に適したマージン配分を図ることで、例えば、余分なRegeneratorの削除を図り、伝送システム1内の波長パス設定までの時間を短縮できる。
尚、上記実施例3では、許容OSNRに到達したか否かを判定するのに、Rx13Aの復調部55から波長パスのEVMを測定し、実測のEVMが許容EVMに到達したか否かを判定した。しかしながら、許容OSNRに到達したか否かを判定するのにEVMに限定されるものではなく、その実施の形態につき、実施例4として、以下に説明する。尚、実施例3の伝送システム1の構成と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図29は、実施例4のRx13Bの一例を示す説明図である。図29に示すRx13B内の復調部55は、波形等化部61と、位相同期部62と、フレーム同期部63と、誤り訂正部64とを有する。波形等化部61は、ADC54にてデジタル変換後の信号を等化する。位相同期部62は、等化した信号の位相を同期する。フレーム同期部63は、位相同期した信号のフレームを同期する。誤り訂正部64は、フレーム同期した信号を誤り符号で訂正する。
雑音発生部56は、復調部55内のフレーム同期部63と誤り訂正部64との間でフレーム同期後の信号に雑音を追加する。誤り訂正部64は、雑音追加後の信号の誤り訂正数を算出し、算出した誤り訂正数を雑音制御部57Aに通知する。雑音制御部57Aは、誤り訂正数に基づき誤り訂正前のBERを測定する。雑音制御部57Aは、誤り訂正前のBERが誤り訂正前BERの上限閾値に到達した時点の雑音追加量を制御装置3に通知する。
図30は、誤り訂正前BERと雑音量との関係の一例を示す説明図である。誤り訂正前BERは、フレーム同期部63と誤り訂正部64との間の信号に追加する雑音が増加するに連れて上昇する。雑音制御部57Aは、復調部55からの誤り訂正数に基づき誤り訂正前BERを算出する。雑音制御部57Aは、算出した誤り訂正前BERが誤り訂正前BERの上限閾値に到達した時点の雑音追加量を波長パスの雑音追加量として制御装置3に通知する。制御装置3は、波長パスの雑音追加量を推定装置4Cに通知する。推定装置4C内の制御部23は、波長パスの雑音追加量を情報格納部30Aに格納する。
次に実施例4の伝送システム1の動作について説明する。図31は、第2の雑音追加量通知処理に関わるRx13Bの処理動作の一例を示すフローチャートである。図31においてRx13B内の雑音制御部57Aは、復調部55内の誤り訂正部64から誤り訂正数を取得する(ステップS71)。雑音制御部57Aは、取得した波長パスの誤り訂正数に基づき、フレーム同期部63と誤り訂正部64との間の誤り訂正前BERを測定する(ステップS72)。
雑音制御部57Aは、誤り訂正前BERが誤り訂正前BERの上限閾値に到達したか否かを判定する(ステップS73)。雑音制御部57Aは、誤り訂正前BERが上限閾値に到達した場合(ステップS73肯定)、この時点の雑音追加量を制御装置3に通知し(ステップS74)、図31に示す処理動作を終了する。雑音制御部57Aは、誤り訂正前BERが上限閾値に到達していない場合(ステップS73否定)、雑音発生部56に対して雑音追加を指示する制御信号を出力し(ステップS75)、誤り訂正数を取得すべく、ステップS71に移行する。
実施例4のRx13Bは、フレーム同期部63と誤り訂正部64との間の信号に雑音を追加し、波長パスの誤り訂正数に基づき誤り訂正前BERを測定し、誤り訂正前BERが上限閾値に上昇した時点の雑音追加量を制御装置3に通知した。その結果、BER及び雑音特性のRx13B及びTx14の特性バラツキを配慮したモニタ情報として雑音追加量を取得できる。
推定装置4Cは、波長パスを疎通した光信号に雑音を追加し、波長パスのパスOSNRに基づき、波長パス内の各スパンのOSNRを算出する。更に、推定装置4Cは、波長パス内の各スパンのOSNRに基づき、推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRを算出する。更に、推定装置4Cは、推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRに基づき、推定対象の波長パス内のパスOSNRを算出し、そのパスOSNRに基づき、推定対象の波長パスのパスBERを推定する。その結果、Rx13B及びTx14の特性バラツキを配慮しながら、推定対象の波長パスのパスBERに対する推定精度の向上を図る。
尚、上記実施例4の推定装置4Cは、波長パスの誤り訂正前BERが上限閾値に上昇した時点の雑音追加量をRx13Bから収集し、雑音追加量に基づき、パスOSNRを算出した。しかしながら、パスOSNRを算出するのに雑音追加量に限定されるものではなく、その実施の形態につき、実施例5として、以下に説明する。
図32は、実施例5のRx13Cの一例を示す説明図である。図32に示すRx13C内の復調部55は、波形等化部61と、位相同期部62とを有する。波形等化部61は、光ファイバ5内を光信号が伝送することで生じた波長分散及びPDL(偏波依存性損失:Polarization Dependent Loss)の逆特性をデジタルフィルタで実現し、フィルタリングで波形等化を実行する。波形等化部61は、光信号の受信端のPDLをモニタする。Rx13Cは、波長パスの受信端のPDLを制御装置3に通知する。制御装置3は、波長パスの受信端PDLを推定装置4Dに通知する。
図33は、実施例5の推定装置4Dの一例を示す説明図である。図33に示す推定装置4Dは、第1の通信部21Aと、第1の記憶部22Aと、第1の制御部23Bとを有する。第1の通信部21Aは、制御装置3と通信接続する通信インタフェースである。第1の記憶部22Aは、各種情報を記憶する領域である。第1の制御部23Bは、推定装置4D全体を制御する制御部である。
第1の記憶部22Aは、第1の情報格納部60Bと、第1の閾値格納部71Aと、第1の結果格納部72Aとを有する。図34は、第1の情報格納部60Bの一例を示す説明図である。図34に示す第1の情報格納部60Bは、パス識別情報61Bと、スパン毎のPDL62B(図35参照)と、受信端PDL63Bとを対応付けて管理している。スパン毎のPDL62Bは、波長パス内のスパン毎のPDLである。受信端PDL63Bは、波長パス単位のPDLである。尚、情報格納部60Bは、波長パスの波長が長い順に格納するものである。
第1の閾値格納部71Aは、後述するPDL閾値を格納する領域である。第1の結果格納部72Aは、推定対象の波長パスが伝送可能であるか否かを示す伝送結果を格納する領域である。
第1の制御部23Bは、第1の収集部41Bと、第5の演算部42Bと、第6の演算部43Bと、第7の演算部44Bと、第1の判定部45Bとを有する。第1の収集部41Bは、制御装置3から波長パスλ1、λ2及びλ4の受信端PDL63Bを収集し、図34に示すように、波長パスλ1、λ2及びλ4のパス識別情報及び、その波長パスの受信端PDL63Bを第1の情報格納部60Bに格納する。
図35は、第5の演算部42Bの動作に使用する第1の情報格納部60Bの一例(PDL)を示す説明図である。第5の演算部42Bは、波長パスの受信端PDL63Bに基づき、(数17)及び(数18)を用いて、波長パス内の各スパンのPDLを算出し、波長パスのパス識別情報毎に、波長パス内の各スパンのPDLを第1の情報格納部60Bに順次格納する。尚、受信端PDLは統計的に加算し、平均化されたPDLmeanに近似する値となる。
Figure 2019180091
Figure 2019180091
第6の演算部43Bは、第1の情報格納部60B内の既存の波長パス内の各スパンのPDLに基づき、推定対象の波長パス内の各スパンのPDLを算出する。第6の演算部43Bは、推定対象の波長パスλ3内の各スパンのPDLを第1の情報格納部60Bに格納中の他の波長パス内の各スパンのPDLに基づき算出し、算出したPDLを第1の情報格納部60B内の波長パスλ3の該当エリアに格納する。
例えば、第6の演算部43Bは、推定対象の波長パスはλ3であるため、波長パスλ3のスパンA−BのPDLを、波長パスλ1の同一スパンA−BのPDLに基づき算出する。この際、第6の演算部43Bは、第1の情報格納部60B内に波長パスλ3のスパンA−Bと同一スパンのPDLが1個のため、波長パスλ1のスパンA−BのPDLを波長パスλ3の同一スパンのPDLに割り当てる。そして、第6の演算部43Bは、割り当てたスパンA−BのPDLを第1の情報格納部60B内の波長パスλ3の同一スパンA−Bのエリアに格納する。
また、第6の演算部43Bは、波長パスλ3のスパンB−CのPDLを、波長パスλ1及びλ2の同一スパンB−CのPDLに基づき算出する。この際、第6の演算部43Bは、第1の情報格納部60B内に波長パスλ3のスパンB−Cと同一スパンのPDLが2個、すなわち複数個、かつ波長パスλ3の波長が波長パスλ1と波長パスλ2との間にないと判断する。従って、第6の演算部43Bは、波長パスλ1及びλ2のスパンB−CのPDLの線形補外で波長パスλ3の同一スパンのPDLを算出する。そして、第6の演算部43Bは、算出したスパンB−CのPDLを第1の情報格納部60B内の波長パスλ3のスパンB−Cのエリアに格納する。
また、第6の演算部43Bは、第1の情報格納部60B内に波長パスλ3のスパンC−Dと同一スパンのPDLが1個のため、波長パスλ2のスパンC−DのPDLを波長パスλ3の同一スパンのPDLに割り当てる。そして、第6の演算部43Bは、割り当てたスパンC−DのPDLを第1の情報格納部60B内の波長パスλ3の同一スパンC−Dのエリアに格納する。
また、第6の演算部43Bは、波長パスλ3のスパンD−EのPDLを、波長パスλ2及びλ4の同一スパンD−EのPDLに基づき算出する。この際、第6の演算部43Bは、第1の情報格納部60B内に波長パスλ3のスパンD−Eと同一スパンのPDLが2個、すなわち複数個、かつ波長パスλ3の波長が波長パスλ2と波長パスλ4との間にあると判断する。従って、第6の演算部43Bは、波長パスλ2及びλ4のスパンD−EのPDLの線形補間で波長パスλ3の同一スパンのPDLを算出する。そして、第6の演算部43Bは、算出したスパンD−EのPDLを第1の情報格納部60B内の波長パスλ3のスパンD−Eのエリアに格納する。
また、第6の演算部43Bは、第1の情報格納部60B内に波長パスλ3のスパンE−Fと同一スパンのPDLが1個のため、波長パスλ4のスパンE−FのPDLを波長パスλ3の同一スパンのPDLと決定する。そして、第6の演算部43Bは、決定したスパンE−FのPDLを第1の情報格納部60B内の波長パスλ3の同一スパンE−Fのエリアに格納する。
また、第6の演算部43Bは、第1の情報格納部60B内に波長パスλ3のスパンF−Gと同一スパンのPDLが1個のため、波長パスλ4のスパンF−GのPDLを波長パスλ3の同一スパンのPDLに割り当てる。そして、第6の演算部43Bは、割り当てたスパンF−GのPDLを第1の情報格納部60B内の波長パスλ3の同一スパンF−Gのエリアに格納する。
そして、第6の演算部43Bは、第1の情報格納部60B内の推定対象の波長パスλ3内の各スパンのPDLに基づき、受信端PDLを算出し、算出した受信端PDLを第1の情報格納部60B内に格納する。
そして、第7の演算部44Bは、第1の情報格納部60Bに格納した推定対象の波長パスλ3の受信端PDLに基づき、推定対象の波長パスλ3の推定の受信端PDLを算出し、算出した受信端PDLを第1の情報格納部60B内に格納する。
更に、第1の判定部45Bは、第7の演算部44Bで算出した推定対象の波長パスλ3の受信端PDLが第1の閾値格納部71Aに格納中のPDL閾値以下であるか否かを判定する。第1の判定部45Bは、推定対象の波長パスλ3の推定の受信端PDLがPDL閾値以下の場合、推定対象の波長パスλ3が伝送可と判定し、その判定結果を第1の結果格納部72Aに格納する。
また、第1の判定部45Bは、推定対象の波長パスλ3の推定の受信端PDLがPDL閾値以下でない場合、推定対象の波長パスλ3が伝送不可と判定し、その判定結果を第1の結果格納部72Aに格納する。そして、第1の通信部21Aは、第1の結果格納部72Aの判定結果を制御装置3に通知する。
次に実施例5の伝送システム1の動作について説明する。図36は、第4のパス推定処理に関わる推定装置4Dの処理動作の一例を示すフローチャートである。
図36において推定装置4D内の第1の制御部23Bは、制御装置3から波長パスの推定要求を検出したか否かを判定する(ステップS81)。第1の制御部23B内の第5の演算部42Bは、波長パスの推定要求を検出した場合(ステップS81肯定)、第1の情報格納部60B内の波長パス毎の受信端PDLに基づき、波長パス毎のPDLを算出する(ステップS82)。そして、第5の演算部42Bは、波長パス毎のPDLを第1の情報格納部60B内に格納する(ステップS83)。
更に、第6の演算部43Bは、第1の情報格納部60B内の波長パス毎のPDLに基づき、推定対象の波長パス内の各スパンのPDLを算出する(ステップS84)。第6の演算部42Bは、推定対象の波長パス内の各スパンのPDLを第1の情報格納部60B内の波長パス毎の各スパンのエリアに格納する(ステップS85)。
第6の演算部43Bは、第1の情報格納部60B内の波長パス毎の各スパンのPDLに基づき、推定対象の波長パス内の受信端PDLを算出する(ステップS86)。第6の演算部43Bは、推定対象の波長パス内の推定の受信端PDLを第1の情報格納部60B内に格納する(ステップS87)。
第1の判定部45Bは、推定対象の波長パスの推定の受信端PDLがPDL閾値以下であるか否かを判定する(ステップS88)。第1の判定部45Bは、推定対象の波長パスの推定の受信端PDLがPDL閾値以下の場合(ステップS88肯定)、推定対象の波長パスの伝送可と判定し、伝送可を制御装置3に通知し(ステップS89)、図36に示す処理動作を終了する。
第1の判定部45Bは、推定対象の波長パスの推定の受信端PDLがPDL閾値以下でない場合(ステップS88否定)、推定対象の波長パスの伝送不可と判定し、伝送不可を制御装置3に通知し(ステップS90)、図36に示す処理動作を終了する。
また、第1の制御部23Bは、推定対象の波長パスの推定要求を検出したのでない場合(ステップS81否定)、図36に示す処理動作を終了する。尚、上記実施例5では、波長パスの受信端PDLを利用して推定対象の波長パスの受信端PDLを推定したが、PMD(偏波モード分散:Polarization Mode Dispersion)を利用しても良い。
実施例5の推定装置4Dは、波長パス毎の受信端PDLに基づき、波長パス内の各スパンのPDLを算出する。更に、推定装置4Dは、推定対象の波長パス内の各スパンのPDLを、異なる波長パスの同一スパンのPDLに基づき算出する。更に、推定装置4Cは、推定対象の波長パス内の各スパンのPDLに基づき、推定対象の波長パス内の受信端PDLを算出する。その結果、推定装置4Dは、推定対象の波長パス内の受信端PDLを推定できる。
推定装置4Dは、推定対象の波長パスの推定の受信端PDLがPDL閾値以下の場合、推定対象の波長パスの伝送可を制御装置3に通知する。その結果、制御装置3は、推定対象の波長パスの伝送可を認識できる。
推定装置4Dは、推定対象の波長パスの推定の受信端PDLがPDL閾値以下でない場合、推定対象の波長パスの伝送不可を制御装置3に通知する。その結果、制御装置3は、推定対象の波長パスの伝送不可を認識できる。
図37は、伝送システム1の使用形態を示す説明図である。尚、実施例1の伝送システム1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。図37に示す各ノード2は、複数のRx13及び複数のTx14を内蔵している。ノードAは、ノードBを経由してノードCとの間の波長パスのパスBERを測定する。ノードA及びBは、複数のRx13及びTx14の内、予備のRx13及びTx14を残しながら、運用中のRx13及びTx14を使用して波長パスで信号を伝送する。制御装置3は、Rx13及びTx14を使用して波長パスを運用中に予備のRx13及びTx14を使用する推定対象の波長パスのパスBERの推定を要求するコマンドを推定装置4に通知したとする。
推定装置4は、情報格納部30に格納中の運用中である波長パス内のパスBERに基づき、運用中の波長パス内のパスOSNRを算出する。更に、推定装置4は、運用中の波長パス内のパスOSNRに基づき、波長パス内の各スパンのOSNRを算出する。推定装置4は、波長パス内の各スパンのOSNRに基づき、予備の推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRを算出し、推定対象の波長パス内の各スパンのOSNRに基づきパスOSNRを算出する。そして、推定装置4は、算出したパスOSNRに基づき、予備の推定対象の波長パスのパスBERを算出する。
つまり、推定装置4は、運用中の波長パスの運用を停止することなく、複数の予備の波長パスの内、指定の予備の波長パスのパスBERを高精度に推定できる。
尚、上記実施例1の第1の演算部42では、既存の波長パスのBERから波長パスのパスOSNRを算出し、算出したパスOSNRに基づき、波長パス内の各スパンのOSNRを算出した。しかしながら、第1の演算部42は、既存の波長パスのパスOSNRを測定して管理し、パスOSNRから波長パス内の各スパンのOSNRを算出しても良い。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良い。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
1 伝送システム
4 推定装置
42 第1の演算部
43 第2の演算部
44 第3の演算部
45 判定部
46 第4の演算部
47 更新部

Claims (5)

  1. デジタルコヒーレント信号処理技術を採用した受信装置であって、
    前記受信装置は、
    局発光を出力する局発光源と、
    入力信号光と前記局発光源からの前記局発光とを混合する光ハイブリッド回路と、
    前記光ハイブリッド回路にて混合された前記光信号を電気信号に変換する光電変換部と、
    前記光電変換部にて変換された前記電気信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換部と、
    前記アナログデジタル変換部にて変換された前記デジタル信号内のフレームと同期するフレーム同期部と、
    前記フレーム同期部にて生成されたフレーム同期後の信号の信号品質量を計測すると共に、誤り符号で前記フレーム同期後の信号を訂正する誤り訂正部と、
    制御信号に基づき、前記フレーム同期後の信号に追加する雑音を生成する雑音発生部と、
    前記誤り訂正部にて計測された前記信号品質量に基づき、前記雑音発生部で発生された雑音量を調整する前記制御信号を生成する雑音制御部と
    を有することを特徴とする受信装置。
  2. 前記雑音制御部は、さらに、波長パスの信号品質量を推定するネットワーク制御装置に対して、前記雑音発生部で追加的に発生された前記雑音量を通知することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記アナログデジタル変換部で変換された前記デジタル信号を等化する波形等化部と、
    前記波形等化部で等化された前記デジタル信号の位相を同期する位相同期部と
    をさらに有し、
    前記位相同期している前記デジタル信号は、前記フレーム同期部に入力されることを特徴とする請求項1又は2に記載の受信装置。
  4. 前記誤り訂正部にて計測された前記信号品質量を示す指標として、EVM (Error Vector Magnitude) 、誤り訂正数、波長パスの誤り訂正前のBER(Bit Error Rate)及び、相互情報量のうち、少なくとも一つ以上を使用することを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の受信装置。
  5. デジタルコヒーレント信号処理技術を採用した受信方法であって、
    前記受信方法は、
    入力信号光を受信し、
    局発光を出力し、
    前記入力信号光と前記局発光とを混合し、
    前記入力信号光と前記局発光とが混合された光信号を電気信号に変換し、
    前記電気信号をデジタル信号に変換し、
    前記デジタル信号に変換された信号内のフレームと同期し、
    前記フレームと同期することにより生成されたフレーム同期後の信号の信号品質量を計測すると共に、誤り符号で前記フレーム同期後の信号を訂正し、
    制御信号に基づき、前記フレーム同期後の信号に追加する雑音を生成し、
    計測された前記信号品質に基づき、生成すべき雑音量を調整するように前記制御信号を生成する
    処理を実行することを特徴とする受信方法。
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