JP2019054404A - 伝送装置及び信号監視方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光信号の帯域の狭窄化の影響を容易に測定することができる伝送装置及び信号監視方法を提供する。【解決手段】 伝送装置は、光信号を受信する受信部と、前記光信号から前記光信号のスペクトルに関するスペクトル情報を取得する取得部と、前記光信号からクロック信号を抽出する場合のサンプリングタイミングの誤差を、前記スペクトル情報に基づき算出することにより前記光信号の帯域の狭窄化の指標値を算出する狭窄化算出部とを有する。【選択図】図13

Description

本件は、伝送装置及び信号監視方法に関する。
ROADM(Reconfigurable Optical Add-Drop Multiplexer)などの光分岐挿入装置には、波長多重光信号に対し任意の波長の光信号を多重分離(アド(挿入)/ドロップ(分岐))する波長選択スイッチ(WSS: Wavelength Selective Switch)が設けられている(特許文献1及び2)。波長選択スイッチには、選択可能な各波長に対応するフィルタ通過帯域が設けられているため、光信号は、光分岐多重装置を通過するたびに、フィルタ通過帯域の累積によって帯域が狭窄化(PBN: PassBand Narrowing)する。
例えば長距離伝送を行う基幹系ネットワークでは、アド/ドロップ対象の信号数が少ないため、狭窄化の影響は小さいが、都市部などにおける短距離伝送を行うメトロネットワークでは、アド/ドロップ対象の信号数が多いため、帯域の狭窄化の影響は大きい。
特開2011−160162号公報 特開2017−11506号公報
光信号には、FEC(Forward Error Correction)符号などの誤り訂正符号が含まれる。狭窄化の影響が小さい場合、オーバヘッド量が多い誤り訂正符号を用いれば光信号の伝送距離は延びる。
しかし、光信号のスペクトルの帯域幅は、誤り訂正符号のオーバヘッド量が多いほど増加するため、狭窄化の影響が大きい場合、スペクトルの端部が削られることにより光信号のクロックリカバリが失敗し、光信号の復調処理が不可能となることがある。したがって、狭窄化の影響が大きい場合、オーバヘッド量が多い誤り訂正符号を用いると、かえって伝送距離が短くなることがある。
これに対し、例えば狭窄化の影響を測定すれば、測定結果に応じて適切な誤り訂正符号を選択することができるが、その測定には、例えば、ネットワーク内のアド/ドロップ対象の信号数などのネットワーク運用状態に関する多くのパラメータから複雑な計算を行う必要がある。
そこで本件は、光信号の帯域の狭窄化の影響を容易に測定することができる伝送装置及び信号監視方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、伝送装置は、光信号を受信する受信部と、前記光信号から前記光信号のスペクトルに関するスペクトル情報を取得する取得部と、前記光信号からクロック信号を抽出する場合のサンプリングタイミングの誤差を、前記スペクトル情報に基づき算出することにより前記光信号の帯域の狭窄化の指標値を算出する狭窄化算出部とを有する。
1つの態様では、信号監視方法は、光信号を受信し、前記光信号から前記光信号のスペクトルに関するスペクトル情報を取得し、前記光信号からクロック信号を抽出する場合のサンプリングタイミングの誤差を、前記スペクトル情報に基づき算出することにより前記光信号の帯域の狭窄化の指標値を算出する方法である。
1つの側面として、光信号の帯域の狭窄化の影響を容易に測定することができる。
ネットワーク及びROADMの一例を示す構成図である。 FEC符号のオーバヘッド量と帯域の狭窄化の影響に応じた光信号のスペクトルの例を示す図である。 FEC符号のオーバヘッド量と帯域の狭窄化の影響に応じた伝送距離と信号品質の関係の例を示す図である。 送信器の一例を示す構成図である。 受信器の一例を示す構成図である。 ネットワーク監視制御装置の一例を示す構成図である。 スペクトル中のクロック周波数成分、及びサンプリング位相の変化に対するタイミング誤差の変化の一例を示す図である。 FEC方式ごとの狭窄低下度及び信号品質値の一例を示す図である。 FEC方式ごとの中心周波数に対する狭窄低下度及び信号品質値の変化の一例を示す図である。 ネットワーク監視制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 予等化処理の一例を示す図である。 ノード間の通信経路の例を示す図である。 第1実施例における設定処理部を示す構成図である。 第1実施例における設定処理部の動作を示すフローチャートである。 第2実施例における設定処理部を示す構成図である。 第2実施例における設定処理部の動作を示すフローチャートである。 第3実施例における設定処理部を示す構成図である。 第3実施例における設定処理部の動作を示すフローチャートである。
図1は、ネットワーク及びROADMの一例を示す構成図である。ネットワークには、ネットワーク監視制御装置91とノード#1〜#4とが含まれている。ノード#1〜#4は、一例として、メッシュ状のネットワークを構成するように、伝送路である光ファイバを介し互いに接続されている。なお、ネットワーク内のノード数に限定はない。
ネットワーク監視制御装置91は、例えば監視制御用のLAN(Local Area Network)を介して各ノード#1〜#4と通信することにより各ノード#1〜#4を監視制御する。ネットワーク監視制御装置91としては、例えばOpS(Operation System)が挙げられる。
各ノード#1〜#4には、伝送装置の一例としてROADM90が設けられている。図1では、一例としてノード#2のROADM90の構成が示されているが、他のノード#1,#3,#4のROADM90もノード#2と同様の構成を有する。
ROADM90は、設定処理部1と、光増幅器20,24と、波長選択スイッチ(WSS)21,23と、WDM(Wavelength Division Multiplexing)カプラ22a,22bと、マルチキャストスイッチ(MCS: Multicast Switch)25,26とを有する。さらに、ROADM90は、複数の受信器27と、複数の送信器28と、光−電気変換部(O/E)290と、電気−光変換部(E/O)291とを有する。なお、図1には、例えば、ノード#1側の方路から入力された波長多重光信号Smをノード#3側の方路に出力するための構成が示されている。
ROADM90に入力された波長多重光信号SmはWDMカプラ22aに入力される。WDMカプラ22aは、波長多重光信号Smから監視制御チャネルの波長の光信号Scを分離して光−電気変換部290に出力する。光−電気変換部290は、例えばフォトダイオードなどを含む回路により構成され、光信号Scを電気的な制御信号に変換して設定処理部1に出力する。なお、光信号Scは、ノード#1〜#4間の監視制御チャネル(OSC: Optical Supervisory Channel)の制御信号として機能する。光信号Scを分離された波長多重光信号Smは光増幅器20に入力される。
光増幅器20は、例えばレーザダイオードなどの光源とエルビウムドープファイバなどを備え、波長多重光信号Smを増幅して波長選択スイッチ21に出力する。なお、光増幅器20の増幅率は、例えば設定処理部1により設定される。
波長選択スイッチ21は、波長多重光信号Smからドロップ対象の波長の光信号Sdを選択してマルチキャストスイッチ25に出力する。
マルチキャストスイッチ25は、複数の光スプリッタ及び光スイッチを備え、入力ポートから入力された光信号Sdを任意の出力ポートから出力する。マルチキャストスイッチ25の各出力ポートには受信器27が接続されている。
受信器27は、マルチキャストスイッチ25の出力ポートから出力された光信号Sdを受信する。受信器27の構成については後述する。
波長選択スイッチ21は、他の波長の光信号を含む波長多重光信号Smを波長選択スイッチ23に導く。なお、波長選択スイッチ21により選択される光信号Sdの波長は、例えば設定処理部1により設定される。
波長選択スイッチ23は、波長多重光信号Smと、アド対象の波長の光信号Saとを選択し波長多重することにより新たな波長多重光信号Smを生成して光増幅器24に出力する。なお、波長選択スイッチ23により選択される光信号Saの波長は、例えば設定処理部1により設定される。
光信号Saは、マルチキャストスイッチ26から波長選択スイッチ23に入力される。マルチキャストスイッチ26の各入力ポートには送信器28が接続されている。各送信器28は、光信号をマルチキャストスイッチ26に出力する。送信器28の構成については後述する。
マルチキャストスイッチ26は、光カプラ及び複数の光スイッチを備え、各入力ポートから入力された光信号を多重して光信号Saを生成し、出力ポートを介して波長選択スイッチ23に出力する。波長選択スイッチ23は、新たな波長多重光信号Smを光増幅器24に出力する。
光増幅器24は、例えばレーザダイオードなどの光源とエルビウムドープファイバなどを備え、波長選択スイッチ23に入力された波長多重光信号Smを増幅する。なお、光増幅器20の増幅率は、例えば設定処理部1により設定される。光増幅器24から出力された波長多重光信号SmはWDMカプラ22bに入力される。
光信号Scは、電気−光変換部291からWDMカプラ22bに入力される。電気−光変換部291は、例えばレーザダイオードを備え、設定処理部1から入力された電気的な制御信号を光信号Scに変換してWDMカプラ22bに出力する。
WDMカプラ22bは、波長多重光信号Smに光信号Scを合波する。光信号Scを合波された波長多重光信号Smは隣接ノードに出力される。
また、設定処理部1は、ネットワーク監視制御装置91と通信し、ネットワーク監視制御装置91の指示に従いROADM90に各種の設定を行う。より具体的には、設定処理部1は、例えば、光増幅器20,24、波長選択スイッチ21,23、受信器27、及び送信器28の各設定を行う。なお、設定処理部1の構成については後述する。
波長選択スイッチ21,23には、選択可能な各波長に対応するフィルタ通過帯域が設けられているため、波長多重光信号Smに波長多重された各光信号は、ROADM90を通過するたびに、フィルタ通過帯域の累積によって帯域が狭窄化する。例えば長距離伝送を行う基幹系ネットワークでは、アド/ドロップ対象の信号数が少ないため、狭窄化の影響は小さいが、都市部などにおける短距離伝送を行うメトロネットワークでは、アド/ドロップ対象の信号数が多いため、狭窄化の影響は大きい。
光信号には、FEC符号などの誤り訂正符号が含まれる。狭窄化の影響が小さい場合、オーバヘッド量が多い誤り訂正符号を用いれば光信号の伝送距離は延びる。しかし、光信号のスペクトルの帯域幅は、誤り訂正符号のオーバヘッド量が多いほど増加するため、帯域の狭窄化の影響が大きい場合、スペクトルの端部が削られることにより光信号のクロックリカバリが失敗し、光信号の復調処理が不可能となることがある。
図2は、FEC符号のオーバヘッド量と帯域の狭窄化の影響に応じた光信号のスペクトルの例を示す図である。符号Ga,Gb,Ga’,Gb’が示すグラフにおいて、横軸は周波数(GHz)を示し、縦軸は光信号のパワー(dB)を示す。
符号Gaは、狭窄化の影響が小さい場合において、オーバヘッド量が多いFEC符号を用いたときのスペクトルWsの一例を示し、符号Gbは、狭窄化の影響が小さい場合において、オーバヘッド量が少ないFEC符号を用いたときのスペクトルWsの一例を示す。また、符号Woは、FEC符号を用いない場合のスペクトルを示し、符号Wfは、光信号の伝送路上の透過帯域を示す。
オーバヘッド量が多いときのスペクトルWsの帯域幅BWaは、オーバヘッド量が少ないときのスペクトルWsの帯域幅BWbより広い。しかし、透過帯域Wfの幅は帯域幅BWa,BWbより十分に広いため、スペクトルWsの端部が削られることはない。
また、符号Ga’は、狭窄化の影響が大きい場合において、オーバヘッド量が多いFECを用いたときのスペクトルWsの一例を示し、符号Gb’は、狭窄化の影響が大きい場合において、オーバヘッド量が少ないFEC符号を用いたときのスペクトルWsの一例を示す。この場合、波長選択スイッチ21,23の透過帯域Wf’の幅は、上記の場合の透過帯域Wfより狭く、オーバヘッド量が多いときのスペクトルWsの帯域幅BWaに対して狭い。
このため、オーバヘッド量が多いときのスペクトルWsの端部は、斜線で示されているように削られる。これに対し、オーバヘッド量が少ないとき、スペクトルWsの幅は透過帯域Wf’より狭いため、スペクトルWsの端部は削られない。したがって、狭窄化の影響が大きい場合、FEC符号のオーバヘッド量を増加させても、スペクトルの端部が削られることにより光信号のクロックリカバリが失敗することで伝送距離が延びないことがある。
図3は、FEC符号のオーバヘッド量と帯域の狭窄化の影響に応じた伝送距離と信号品質の関係の例を示す図である。図3のグラフにおいて、横軸は伝送距離を示し、縦軸は信号品質を示す。ここで、信号品質としては、例えばビットエラーレートやQ値が挙げられる。信号品質は、伝送距離が延びるほど低下する。
符号Laは、狭窄化の影響が小さい場合においてオーバヘッド量が多いFEC符号を用いたときの関係を示し、上記の符号Gaの光信号に対応する。符号Lbは、狭窄化の影響が小さい場合においてオーバヘッド量が少ないFEC符号を用いたときの関係を示し、上記の符号Gbの光信号に対応する。狭窄化の影響が小さい場合、オーバヘッド量が多いほど、伝送距離が延びる。
また、符号La’は、狭窄化の影響が大きい場合においてオーバヘッド量が多いFEC符号を用いたときの関係を示し、上記の符号Ga’の光信号に対応する。符号Lb’は、狭窄化の影響が大きい場合においてオーバヘッド量が少ないFEC符号を用いたときの関係を示し、上記の符号Gb’の光信号に対応する。
狭窄化の影響が大きい場合、オーバヘッド量が多いFEC符号を用いると、上述した理由により光信号のクロックリカバリが失敗するため、伝送距離が延びない(符号F参照)。このため、狭窄化の影響が大きい場合、オーバヘッド量が少ないほど、伝送距離が延びる。
これに対し、例えば狭窄化の影響を測定すれば、測定結果に応じて適切な誤り訂正符号を選択することができるが、その測定には、例えば、ネットワーク内のアド/ドロップ対象の信号数などのネットワーク運用状態に関する多くのパラメータから複雑な計算を行う必要がある。
そこで、ROADM90は、他のノード#1〜#4から受信した光信号のスペクトルから光信号の帯域の狭窄化の指標値を算出することにより、狭窄化の影響を容易に測定する。本例では、狭窄化の指標値の一例として、光信号Stの帯域の狭窄化の小ささを表す狭窄低下度を用いるが、これに限定されず、光信号Stの帯域の狭窄化の大きさを表す値が用いられてもよい。
図4は、送信器28の一例を示す構成図である。送信器28は、偏波多重方式を用い、デジタルコヒーレント光伝送方式に従って光信号Stを送信する。
送信器28は、送信処理回路80と、デジタルアナログ変換器(DAC: Digital-to-Analog Converter)82a〜82dと、マッハツェンダ変調器(MZM: Mach-Zehnder Modulator)83a〜83dとを有する。さらに、送信器28は、偏波ビームコンバイナ(PBC: Polarization Beam Combiner)85と、偏波ビームスプリッタ(PBS: Polarization Beam Splitter)86と、光源87と、通信処理部88とを有する。
送信処理回路80は、他装置から入力されたデータ信号Dtからデジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqを生成する。送信処理回路80は、FEC生成部800と、マッピング部801と、予等化処理部802とを有する。なお、送信処理回路80としては、例えばDSP(Digital Signal Processor)が挙げられるが、これに限定されず、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)であってもよい。また、送信処理回路80には、上記以外の機能が含まれてもよい。
FEC生成部800は、データ信号DtからFEC符号を生成しデータ信号Dtに付与する。なお、FEC符号は誤り訂正符号の一例である。FEC生成部800は、FEC符号が付与されたデータ信号Dtをマッピング部801に出力する。
マッピング部801は、データ信号Dtを変調処理(例えばQAM(Quadrature Amplitude Modulation))のシンボルにマッピングする。マッピング部801は、X偏波及びY偏波にそれぞれ割り当てるデータ信号Dtのデータ成分のマッピング処理を実行する。マッピング部801は、X偏波及びY偏波のデータ成分を予等化処理部802に出力する。
予等化処理部802は、X偏波及びY偏波のデータ成分に対し予等化処理を行う。より具体的には、予等化処理部802は、データ成分に対し、予め伝送路特性とは逆の特性を電気的に与えておくことにより伝送路特性による信号波形の歪みを抑制する。なお、予等化処理部802は、設定処理部1から予等化処理に用いられる透過帯域の逆特性が設定される。予等化処理部802は、X偏波及びY偏波のデータ成分を、デジタル信号Xi,Xq,Yi,YqとしてDAC82a〜82dにそれぞれ出力する。
ここで、デジタル信号XiはX偏波の同相成分であり、デジタル信号XqはX偏波の直交位相成分である。また、デジタル信号YiはY偏波の同相成分であり、デジタル信号YqはY偏波の直交位相成分である。
DAC82a〜82dは、デジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqをそれぞれアナログ信号に変換する。アナログ信号は、MZM83a〜83dに入力される。なお、DAC82a〜82dは、送信処理回路80内に構成されてもよい。
光源87は、例えばレーザダイオードなどから構成され、所定の中心周波数の送信光LOsをPBS86に出力する。PBS86は、送信光LOsをX軸及びY軸(偏光軸)に分離する。送信光LOsのX軸成分はMZM83a,83bにそれぞれ入力され、送信光LOsのY軸成分はMZM83c,83dにそれぞれ入力される。
MZM83a〜83dは、DAC82a〜82dからのアナログ信号に基づき送信光LOsを光変調する。より具体的には、MZM83a,83bは、送信光LOsのX軸成分をDAC82a,82bからのアナログ信号に基づき光変調し、MZM83c,83dは、送信光LOsのY軸成分をDAC82c,82dからのアナログ信号に基づき光変調する。
光変調された送信光LOsのX軸成分及びY軸成分はPBC85に入力される。PBC85は、送信光LOsのX軸成分及びY軸成分を偏波合成することにより光信号Stを生成しマルチキャストスイッチ25に出力する。
通信処理部88は、例えばFPGAなどの論理回路により構成され、送信器28と設定処理部1の間の通信を処理する。設定処理部1は、通信処理部88を介し、FEC生成部800に対してFEC符号の種別(例えばリードソロモン符号)を設定し、光源87に対して光信号Stの中心周波数を設定する。また、設定処理部1は、通信処理部88を介し、予等化処理部802に対して予等化処理に用いられる透過帯域の逆特性を設定する。
図5は、受信器27の一例を示す構成図である。受信器27は、同相成分及び直交位相成分を含む光信号Stを受信する。
受信器27は、受信処理回路70と、ADC(Analog-to-Digital Convertor)72a〜72dと、フーリエ変換部(FFT: Fast Fourier Transform)77と、通信処理部78と、コヒーレント受信器79とを有する。コヒーレント受信器79は、光信号Stを受信する受信部の一例であり、光源71と、フォトダイオード(PD: Photodiode)73a〜73dと、90度光ハイブリッド回路740,741と、PBS75,76とを有する。
PBS26は、光信号StをX軸成分及びY軸成分に分離して90度光ハイブリッド回路740,741にそれぞれ出力する。また、光源71は、例えばレーザダイオードなどから構成され、所定の中心周波数の局発光LOrをPBS75に入力する。PBS75は、局発光LOrをX軸成分及びY軸成分に分離して90度光ハイブリッド回路740,741にそれぞれ出力する。
90度光ハイブリッド回路740は、光信号StのX軸成分及び局発光LOrのX軸成分を干渉させるための導波路を有し、光信号StのX軸成分を検波する。90度光ハイブリッド回路740は、検波結果として、同相成分及び直交位相成分の振幅及び位相に応じた光成分をPD73a,73bにそれぞれ出力する。
90度光ハイブリッド回路741は、光信号StのY軸成分及び局発光LOrのY軸成分を干渉させるための導波路を有し、光信号StのY軸成分を検波する。90度光ハイブリッド回路741は、検波結果として、同相成分及び直交位相成分の振幅及び位相に応じた光成分をPD73c,73dにそれぞれ出力する。
PD73a〜73dは、90度光ハイブリッド回路740,741から入力された光成分を電気信号に変換して、電気信号をADC72a〜72dにそれぞれ出力する。ADC72a〜72dは、PD73a〜73dから入力された電気信号をデジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqにそれぞれ変換する。デジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqは受信処理回路70及びフーリエ変換部77に入力される。
受信処理回路70は、固定等化処理部700と、適応等化処理部701と、位相同期処理部702と、復調処理部703と、FEC処理部704とを有する。なお、受信処理回路70としては、例えばDSPが挙げられるが、これに限定されず、例えばFPGAであってもよい。また、受信処理回路70には、上記以外の機能が含まれてもよい。
固定等化処理部700は、デジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqに対し固定的な等化処理を行う。より具体的には、固定等化処理部700は、伝送路上の波長分散や非線形光学効果などにより生じた光信号Stの波形歪みを固定的なパラメータに基づいて補償する。固定等化処理部700は、デジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqを適応等化処理部701に出力する。
適応等化処理部701は、デジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqに対し適応的な等化処理を行う。より具体的には、適応等化処理部701は、伝送路上の波長分散や非線形光学効果などにより生じた光信号Stの波形歪みを動的なパラメータに基づいて補償する。適応等化処理部701は、デジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqを位相同期処理部702に出力する。
位相同期処理部702は、デジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqが変調方式に応じた信号コンスタレーション(信号空間ダイヤグラム)により正常に復調処理されるように、送信器28の光源87の周波数と局発光源2の間の周波数の差分及び位相の差分を補正する。位相同期処理部702は、デジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqを復調処理部703に出力する。
復調処理部703は、変調方式に応じた信号コンスタレーションに基づいて信号点を認識することにより、デジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqを復調処理する。復調処理部703は、復調処理において、デジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqからクロック信号を抽出する(つまりクロックリカバリが行われる)。このため、復調処理部703は、上述したように、光信号Stの帯域の狭窄化の影響が大きい場合、クロックリカバリに失敗して復調処理を行えないことがある。復調処理部703は、復調処理で得たデータ信号DtをFEC処理部704に出力する。
FEC処理部704は、データ信号Dtのデータ誤りを、そのFEC符号により訂正する。FEC処理部704は、データ信号Dtを他装置に出力する。
フーリエ変換部77は、デジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqを高速フーリエ変換することにより光信号Stのスペクトルに関するスペクトル情報を生成する。なお、本例のフーリエ変換部77には、デジタル信号Xi,Xq,Yi,YqがADC72a〜72dから入力されるが、これに限定されず、固定等化処理部700、適応等化処理部701、または位相同期処理部702から入力されてもよい。
通信処理部78は、例えばFPGAなどの論理回路により構成され、受信器27と設定処理部1の間の通信を処理する。設定処理部1は、通信処理部78を介し、FEC処理部704に対してFEC符号の種別を設定し、光源71に対して光信号Stの中心周波数を設定する。また、設定処理部1は、通信処理部78を介し、フーリエ変換部77からスペクトル情報を取得する。スペクトル情報は、後述するように光信号Stの帯域の狭窄低下度の算出に用いられる。
ネットワーク監視制御装置91は、各ノード#1〜#4のROADM90間で光信号St(波長多重光信号Sm)の伝送を開始する前に光信号Stの帯域の狭窄低下度を予想し、その予想結果に応じて送信器28及び受信器27にFEC符号の種別及び光信号Stの中心周波数を設定する。
図6は、ネットワーク監視制御装置91の一例を示す構成図である。ネットワーク監視制御装置91は、CPU(Central Processing Unit)30、ROM(Read Only Memory)31、RAM(Random Access Memory)32、HDD(Hard Disk Drive)33、通信ポート34、入力装置35、及び出力装置36を有する。CPU30は、互いに信号の入出力ができるように、ROM31、RAM32、HDD33、通信ポート34、入力装置35、及び出力装置36と、バス39を介して接続されている。
ROM31は、CPU30を駆動するプログラムが格納されている。RAM32は、CPU30のワーキングメモリとして機能する。通信ポート34は、例えばLANスイッチであり、各ノード#1〜#4のROADM90との間の通信を処理する。
入力装置35は、ネットワーク監視制御装置91に情報を入力する装置である。入力装置35としては、例えばキーボード、マウス、及びタッチパネルなどが挙げられる。入力装置35は、入力された情報を、バス39を介しCPU30に出力する。
出力装置36は、ネットワーク監視制御装置91の情報を出力する装置である。出力装置36としては、例えばディスプレイ、タッチパネル、及びプリンタなどが挙げられる。出力装置36は、CPU30からバス39を介して情報を取得して出力する。
CPU30は、ROM31からプログラムを読み込むと、機能として、動作制御部300、帯域狭窄モニタ部301、信号品質算出部302、FEC選択部303、周波数決定部304、及びノード設定部305が形成される。また、HDD33には、パスデータベース(DB)330、送信信号スペクトルデータベース(DB)331、透過帯域データベース(DB)332、信号種別情報333、及び伝送路情報334が格納されている。
動作制御部300はネットワーク監視制御装置91の全体の動作を制御する。動作制御部300は、所定のシーケンスに従い帯域狭窄モニタ部301、信号品質算出部302、FEC選択部303、周波数決定部304、及びノード設定部305に対して動作を指示する。
パスDB330には、光パスを介し光信号Stを送受信する送信器28及び受信器27の組み合わせが登録されている。動作制御部300は、パスDB330から送信器28及び受信器27の組み合わせを選択し、その光信号Stの狭窄低下度及び信号品質の予測処理を実行する。動作制御部300は、帯域狭窄モニタ部301に狭窄低下度の予測を指示する。
帯域狭窄モニタ部301は、送信信号スペクトルDB331と透過帯域DB332から狭窄低下度を予測する。送信信号スペクトルDB331には、送信器28ごとに光信号Stの送信時のスペクトルを示す送信スペクトル情報S(f)が登録されている。送信スペクトル情報S(f)には、光信号Stに用いられるFEC符号の種類ごとに、光信号Stの中心周波数fの変化に対する変化量が含まれる。
透過帯域DB332には、光信号Stの光パスに沿った伝送路上の透過帯域を示す透過帯域情報H(f)が登録されている。なお、送信スペクトル情報S(f)及び透過帯域情報H(f)は、シミュレーションにより算出された情報であってもよいし、実測により得られた情報であってもよい。なお、透過帯域情報H(f)の測定には、例えば、文献「G.Wellbrock et al., OFC2010, NWC1.」に記載された方法、または特開2017−38228号公報に記載された方法を用いることができる。
A(f)=S(f)・H(f) ・・・(1)
帯域狭窄モニタ部301は、スペクトル算出部301a及び影響分析部301bを有する。スペクトル算出部301aは、例えば送信スペクトル情報S(f)及び透過帯域情報H(f)から上記の式(1)に基づき受信スペクトル情報A(f)を算出する。受信スペクトル情報A(f)は、受信器27で受信される光信号St、つまり伝送後の光信号Stのスペクトルを示す。スペクトル算出部301aは、受信スペクトル情報A(f)を影響分析部301bに出力する。
影響分析部301bは、受信スペクトル情報A(f)から帯域の狭窄化の影響を分析する。影響分析部301bは、光信号Stからクロック信号を抽出する場合のサンプリングタイミングの誤差を、受信スペクトル情報A(f)に基づき算出することにより狭窄低下度を算出する。つまり、影響分析部301bは、クロックリカバリに用いられるサンプリングタイミング誤差検出器の特徴を利用することにより、狭窄低下度を算出する。
Figure 2019054404
より具体的には、影響分析部301bは、上記の式(2)または式(3)及び式(4)を用いて狭窄低下度を算出する。式(2)は、Gardner方式に基づくサンプリングタイミングの誤差eの算出式であり、式(3)及び式(4)は、Yan方式に基づくサンプリングタイミングの誤差eの算出式である。サンプリングタイミングの誤差eとは、光信号Stからクロック信号を抽出する場合の適切なタイミング位相からのずれである。
式(2)及び式(4)において、変数Iは光信号Stの同相成分であり、変数Qは光信号Stの直交成分であり、式(3)及び式(4)において、Pは光信号Stのパワーである。また、変数mは正の整数である。なお、Gardner方式は、文献「F.M.Gardner, IEEE Trans. On Commun., VOL.COM-34, No.5,pp.423-429,1986」に記載され、Yan方式は、文献「M.Yan et al., OFC2013, OTu2l.7.」に記載されている。
影響分析部301bは、変数I,Qを受信スペクトル情報A(f)から取得する。影響分析部301bによる狭窄低下度の算出手法としては、例えば、以下の3つが挙げられる。
(算出手法(1))
影響分析部301bは、式(1)または式(2)の下線部をフーリエ変換することによりスペクトルを得て、そのスペクトル中のクロック周波数成分のパワーを狭窄低下度として算出する。
図7の符号Gcは、スペクトル中のクロック周波数成分の一例を示す。符号Gcのグラフにおいて、横軸は周波数(GHz)を示し、縦軸はパワー(dB)を示す。符号Wkは、式(1)または式(2)の下線部をフーリエ変換することにより得られるスペクトルを示す。
影響分析部301bは、所定のクロック周波数Fckの成分のパワーPckを算出する。狭窄化の影響が大きい場合、パワーPckは低下する。このため、影響分析部301bは、パワーPckを狭窄低下度として算出する。
(算出手法(2))
影響分析部301bは、式(1)または式(2)からサンプリング位相の変化に対するタイミング誤差の変化の特性を算出する。
図7の符号Gdは、サンプリング位相の変化に対するタイミング誤差の変化の一例を示す。符号Gdのグラフにおいて、横軸はサンプリング位相(UI)を示し、縦軸はタイミング誤差(a.u.)を示す。サンプリング位相の変化に対するタイミング誤差の変化の特性は、「Sカーブ」と呼ばれる。また、Sカーブが横軸と交差する点は、「ゼロクロス部」と呼ばれ、理想的なサンプリング位相とみなされる。
ゼロクロス部におけるSカーブの傾きLsは感度を表し、傾きLsが大きいほど感度が高く、狭窄化の影響が小さくなる。このため、影響分析部301bは、傾きLsを狭窄低下度として算出する。
(算出手法(3))
影響分析部301bは、式(1)または式(2)からサンプリング位相の変化に対するタイミング誤差の変化の特性を算出する。
図7の符号Geは、サンプリング位相の変化に対するタイミング誤差の変化の一例を示す。符号Geのグラフにおいて、横軸はサンプリング位相(UI)を示し、縦軸はタイミング誤差(a.u.)を示す。
影響分析部301bは、Sカーブのジッタを計測するために十分な期間の受信スペクトル情報A(f)を算出する。ゼロクロス部のジッタJは、狭窄化の影響が大きいほど、大きくなる。このため、影響分析部301bは、ゼロクロス部のジッタJの大きさを狭窄低下度として算出する。
このように、影響分析部301bは、光信号Stからクロック信号を抽出する場合のサンプリングタイミングの誤差eを、受信スペクトル情報に基づき算出することにより狭窄低下度を算出する。このため、影響分析部301bは、ネットワーク内のアド/ドロップ対象の信号数などのネットワーク運用状態に関する多くのパラメータから複雑な計算を行うことなく、簡単に狭窄低下度を算出することができる。
再び図6を参照すると、影響分析部301bは狭窄低下度を動作制御部300に出力する。動作制御部300は、信号品質算出部302に光信号Stの信号品質の算出を指示する。
信号品質算出部302は、動作制御部300の指示に従い、信号種別情報333及び伝送路情報334から光信号Stの信号品質をFEC符号の種類ごとに算出する。このとき、信号品質算出部302は、光信号Stのチャネルに割り当てられた所定の中心周波数fについて信号品質を算出する。
信号種別情報333には、例えば、光パスごとの光信号Stの変調フォーマット及びボーレートなどが含まれる。また、伝送路情報334には、例えば光パスごとの光ファイバの種類、長さ、損失、分散、非線形係数、及び入力パワーや光増幅器20,24の段数及び雑音指数などが含まれる。
信号品質算出部302は、信号品質の指標値(以下、「信号品質値」)として、例えばビットエラーレート、Q値、または、FEC閾値などの所定の閾値からのマージン量を算出する。信号品質算出部302は、信号種別情報333及び伝送路情報334のデータベースにより信号品質値を算出してもよいが、ガウシアンノイズモデルを用いて信号品質を算出してもよい。
OSNRtotal=Psig/(PASE+PNLI) ・・・(5)
この場合、信号品質算出部302は、伝送路の光信号対雑音比OSNRtotalを算出する上記の式(5)における非線形雑音のパワーPNLIを解析的に算出することができる。式(5)において、変数Psigは光信号Stのパワーを示し、変数PASEは光増幅器20,24の雑音のパワーを示す。ガウシアンノイズモデルの算出手法については、文献「P.Poggiolini,”The GN Model of Non-Linier Propagation in Uncompensated Coherent optical Systems”, JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, VOL.30, NO.24, pp.3857-3879, DECEMBER 15,2012.」に記載されている。
信号品質算出部302は信号品質値を動作制御部300に出力する。動作制御部300は、影響分析部301bから入力された狭窄低下度と、信号品質算出部302から入力された信号品質値とをFEC選択部303に出力する。FEC選択部303は、信号品質値と狭窄低下度から光信号StのFEC符号の種類を選択する。より具体的には、FEC選択部303は、信号品質値及び狭窄低下度が所定の閾値以上となるFEC符号の種類を選択する。
図8は、FEC方式ごとの狭窄低下度及び信号品質値の一例を示す図である。図8のグラフにおいて、横軸は狭窄低下度を示し、縦軸は信号品質値を示す。なお、本例では、信号品質値として、光信号Stの伝送後のQ値とFEC閾値の差分から得られる伝送マージンを挙げるが、これに限定されない。
符号Rは、狭窄低下度が所定の閾値THa以上であり、信号品質値が所定の閾値THb(=0)以上となる領域を示す。また、符号Qは、光信号Stの伝送路において帯域の狭窄化の影響が支配的とならない場合の領域を示し、符号Q’は、光信号Stの伝送システム(ROADM90内の経路と伝送路)において帯域の狭窄化の影響が支配的となる場合の領域を示す。
また、本例では、FEC符号の種類として、FEC符号のオーバヘッド量が多いFEC方式Xaと、FEC符号のオーバヘッド量が少ないFEC方式Xbとについて狭窄低下度及び信号品質値を示す。FEC方式Xaは図2の符号Ga,Ga’の場合に該当し、FEC方式Xbは図2の符号Gb,Gb’の場合に該当する。
帯域の狭窄化の影響が支配的とならない場合(符号Q)において、狭窄低下度は、FEC方式Xa,Xbの何れを用いたときでも閾値THa以上となるが、信号品質値は、FEC方式Xaを用いたときだけ、閾値THb以上となる。これは、FEC方式Xbを用いると、FEC符号のオーバヘッド量が少ないため、その利得が低く、十分な伝送マージンを得られないためである。
このため、FEC方式Xaを用いたときの狭窄低下度及び信号品質は領域R内に位置するが、FEC方式Xbを用いたときの狭窄低下度及び信号品質は領域R外に位置する。したがって、FEC選択部303は、FEC符号の種類としてFEC方式Xaを選択する。
また、帯域の狭窄化の影響が支配的となる場合(符号Q’)において、信号品質値は、FEC方式Xa,Xbの何れを用いたときでも閾値THb以上となるが、狭窄低下度は、FEC方式Xbを用いたときだけ、閾値THa以上となる。これは、FEC方式Xaを用いると、FEC符号のオーバヘッド量が多いため、FEC方式Xbのときよりスペクトルの幅が広くなって帯域の狭窄化が顕著となるためである。
このため、FEC方式Xbを用いたときの狭窄低下度及び信号品質は領域R内に位置するが、FEC方式Xaを用いたときの狭窄低下度及び信号品質は領域R外に位置する。したがって、FEC選択部303は、FEC符号の種類としてFEC方式Xbを選択する。
なお、FEC選択部303は、領域R内に複数のFEC方式Xa,Xbの狭窄低下度及び信号品質値が位置する場合、所定のポリシーに基づいてFEC方式Xa,Xbを選択する。例えば、FEC選択部303は、消費電力が重視される場合、オーバヘッド量が少ないFEC方式Xbを選択する。また、FEC選択部303は、信号品質のマージンが重視される場合、信号品質が最も高いFEC方式Xaを選択し、狭窄低下度のマージンが重視される場合、狭窄低下度が最も高いFEC方式Xbを選択する。
再び図6を参照すると、FEC選択部303は、選択したFEC方式Xa,Xb、つまり誤り訂正符号の種類を動作制御部300に通知する。動作制御部300は、選択されたFEC方式Xa,Xbを周波数決定部304に通知し、光信号Stの最適な中心周波数の決定を指示する。
周波数決定部304は、動作制御部300の指示に従って、光信号Stの最適な中心周波数を決定する。より具体的には、周波数決定部304は、選択されたFEC方式Xa,Xbを用いたときの中心周波数の変化に対する狭窄低下度及び信号品質値の変化特性の算出を帯域狭窄モニタ部301及び信号品質算出部302にそれぞれ依頼する。このとき、周波数決定部304は、FEC方式Xa,Xbに応じた中心周波数の変化の範囲を帯域狭窄モニタ部301及び信号品質算出部302に通知する。
帯域狭窄モニタ部301は、周波数決定部304の依頼に応じて、選択されたFEC方式Xa,Xbを用いたときの中心周波数の変化に対する狭窄低下度の変化特性を算出する。このとき、帯域狭窄モニタ部301は、周波数決定部304から指定された中心周波数の範囲に応じた送信スペクトル情報及び透過帯域情報を送信信号スペクトルDB331及び透過帯域DB332からそれぞれ取得する。帯域狭窄モニタ部301は、算出した狭窄低下度の変化特性のデータを周波数決定部304に出力する。
また、信号品質算出部302は、周波数決定部304の依頼に応じて、選択されたFEC方式Xa,Xbを用いたときの中心周波数の変化に対する信号品質値の変化特性を算出する。信号品質算出部302は、算出した信号品質値の変化特性のデータを周波数決定部304に出力する。
図9は、FEC方式Xa,Xbごとの中心周波数に対する狭窄低下度及び信号品質値の変化の一例を示す図である。符号Gfは、中心周波数に対する狭窄低下度の変化の一例を示し、符号Ghは、中心周波数に対する信号品質値の変化の一例を示す。
中心周波数が初期値fであるとき、狭窄低下度及び信号品質値は、各々の閾値THa,THb以上となるが、各々の最大値に対する差分が大きい。そこで、周波数決定部304は、狭窄低下度及び信号品質値の最大値に対する差分が所定値以下となるように、つまり、狭窄低下度及び信号品質値が最大値に近づくように中心周波数をf+Δfに決定する。なお、中心周波数の調整値Δfは、光信号Stの帯域がその隣接チャネルの帯域と重ならない範囲内で決定される。
再び図6を参照すると、周波数決定部304は、決定した中心周波数(f+Δf)を動作制御部300に通知する。動作制御部300は、選択されたFEC方式Xa,Xbと、決定した中心周波数(f+Δf)とをノード設定部305に通知し、該当ノード#1〜#4に対するFEC及び中心周波数の設定処理を指示する。
ノード設定部305は、動作制御部300の指示に従い、該当ノード#1〜#4に対するFEC符号の種類及び中心周波数の設定処理を行う。より具体的には、ノード設定部305は、選択されたFEC方式Xa,Xbと、決定した中心周波数(f+Δf)とを、通信ポート34を介し該当ノード#1〜#4に通知する。
光信号Stの送信側のノード#1〜#4において、設定処理部1は、通信処理部88を介してFEC生成部800に対し、FEC方式Xa,Xbに応じたFEC符号の種類の設定を行う。また、設定処理部1は、通信処理部88を介して光源87に対し、中心周波数(f+Δf)を設定し、さらに波長選択スイッチ23に対し、該当チャネルについて中心周波数(f+Δf)を設定する。
また、光信号Stの受信側のノード#1〜#4において、設定処理部1は、通信処理部78を介してFEC処理部704に対し、FEC方式Xa,Xbに応じたFEC符号の種類の設定を行う。また、設定処理部1は、通信処理部78を介して光源71に対し、中心周波数(f+Δf)を設定し、さらに波長選択スイッチ21に対し、該当チャネルについて中心周波数(f+Δf)を設定する。
これにより、ネットワーク監視制御装置91は、光信号Stの狭窄低下度及び信号品質を予測し、その予測結果に応じたFEC方式Xa,Xb及び中心周波数(f+Δf)を各ノード#1〜#4に設定する。したがって、ネットワーク監視制御装置91は、光信号Stの狭窄低下度及び信号品質の予測結果に基づいて光信号Stの伝送特性を向上することができ、伝送距離を延ばすことができる。
図10は、ネットワーク監視制御装置91の動作の一例を示すフローチャートである。ネットワーク監視制御装置91は、伝送開始前に各光パスの光信号Stごとに以下の処理を実行する。
スペクトル算出部301aは、送信信号スペクトルDB331及び透過帯域DB332から受信スペクトル情報A(f)を算出する(ステップSt1)。これにより、スペクトル算出部301aは、受信器27で受信される光信号Stのスペクトルを予測する。
次に、影響分析部301bは、FEC方式Xa,Xbごとに光信号Stの狭窄低下度を算出する(ステップSt2)。このとき、影響分析部301bは、上記の式(2)〜(4)から光信号からクロック信号を抽出する場合のサンプリングタイミングの誤差eを算出することで狭窄低下度を算出するため、狭窄低下度を容易に予測することができる。
次に、信号品質算出部302は、信号種別情報333及び伝送路情報334からFEC方式Xa,Xbごとに光信号Stの信号品質値を算出する(ステップSt3)。なお、ステップSt2,St3の算出処理では、光信号Stの中心周波数は、該当チャネルに割り当てられた所定の値f(初期値)が用いられる。
次に、FEC選択部303は、狭窄低下度及び信号品質値からFEC方式Xa,Xbを選択する(ステップSt4)。これにより、中心周波数fに関し、狭窄低下度及び信号品質値に応じた適切なFEC方式Xa,Xbが選択される。
次に、影響分析部301bは、中心周波数に対する狭窄低下度の変化を算出する(ステップSt5)。次に、信号品質算出部302は、中心周波数に対する信号品質値の変化を算出する(ステップSt6)。これにより、選択されたFEC方式Xa,Xbについて、中心周波数に対する狭窄低下度及び信号品質値の変化特性がわかる。
次に、周波数決定部304は、中心周波数に対する狭窄低下度及び信号品質値の変化特性から最適な中心周波数(f+Δf)を決定する(ステップSt7)。次に、ノード設定部305は、選択されたFEC方式Xa,Xbに応じたFEC符号の種類と、決定された中心周波数(f+Δf)を該当ノード#1〜#4に設定する(ステップSt8)。これにより、光信号Stの伝送特性が向上し、伝送距離が延びる。
なお、本例において、ネットワーク監視制御装置91は、狭窄低下度及び信号品質値に基づいてFEC方式Xa,Xbを選択し、最適な中心周波数(f+Δf)を決定したが、狭窄低下度だけに基づいてFEC方式Xa,Xbを選択し、最適な中心周波数(f+Δf)を決定してもよい。また、ネットワーク監視制御装置91は、FEC方式Xa,Xbだけでなく、光信号Stの変調方式及びボーレートなどを、上記の手法と同様に、狭窄低下度に応じて選択してもよい。この場合、ネットワーク監視制御装置91は、例えば、狭窄低下度が高いとき、変調方式をQPSK(Quadrature Phase Shift-Keying)から16QAMに変更することにより、光信号Stのスペクトル幅を半分にすることができる。
また、ネットワーク監視制御装置91は、狭窄低下度が閾値THa以上となるFEC方式Xa,Xb及び中心周波数(f+Δf)が存在しない場合、該当ノード#1〜#4に対し光信号Stの予等化処理を指示してもよい。より具体的には、動作制御部300は、適切なFEC方式Xa,Xb及び中心周波数(f+Δf)が存在しない場合、ノード設定部305に該当ノード#1〜#4に対する予等化処理の設定を指示する。
ノード設定部305は、動作制御部300の指示に従い、通信ポート34を介し、該当ノード#1〜#4に対し予等化処理の実行を指示する。このとき、ノード設定部305は、予等化処理に用いる透過帯域(上記のH(f))の逆特性(H−1(f))の情報を該当ノード#1〜#4に通知する。該当ノード#1〜#4において、設定処理部1は、通信処理部88を介して、予等化処理部802に対し、透過帯域の逆特性の情報に応じた予等化処理の設定を行う。なお、設定処理部1は、透過帯域の逆特性を透過帯域DB332から取得してもよいし、上述したように実測した透過帯域から取得してもよい。
送信器28において、予等化処理部802は、過剰な補償量で予等化処理を行った場合、後段のDAC82a〜82dの分解能の制約によりMZM83a〜83dの出力パワーが低下するため、光信号対雑音比(OSNR: Optical Signal-to-Noise Ratio)が低下するおそれがある。このため、ノード設定部305は、予等化処理による劣化補償量が、閾値THa以上の狭窄低下度が得られる必要最低限となるように透過帯域の逆特性の情報を補正して該当ノード#1〜#4に通知する。
図11は予等化処理の一例を示す図である。符号Giのグラフは、予等化処理による光信号Stのスペクトルの変化の一例を示す。符号Giのグラフにおいて、横軸は周波数(GHz)を示し、縦軸はパワー(dB)を示す。
また、符号Woは、予等化処理を行わない場合のスペクトルを示す。符号Whは、補正前の透過帯域の逆特性の情報に基づく予等化処理後のスペクトルを示し、符号Wh’は、補正後の透過帯域の逆特性の情報に基づく予等化処理後のスペクトルを示す。
ノード設定部305は、予等化処理による補償量が、符号Whに示されるように大きい場合、光信号対雑音比が低下するおそれがあるため、予等化処理による補償量が、符号Wh’に示されるように透過帯域の逆特性の情報を補正する。
符号Gjのグラフは、理論上の光信号Stの通過ノード数と狭窄低下度の関係の一例を示す。符号Gjのグラフにおいて、横軸は通過ノード数を示し、縦軸は狭窄低下度を示す。狭窄低下度は、通過ノード数に対して一次関数的に増加する。補正前の透過帯域の逆特性(H−1(f))の情報は、通過ノード数がN(正の整数)である場合の補償量に対応し、補正後の透過帯域の逆特性(H−1’(f))の情報は、通過ノード数がN’(正の整数)である場合の補償量に対応する。ここで、N’は、Nより小さく、閾値THa以上の狭窄低下度が得られる最小の通過ノード数である。
このように、ネットワーク監視制御装置91は、光信号対雑音比の低下が抑制されるように、送信器28の予等化処理で用いられる透過帯域の逆特性の情報を補正する。これにより、光信号Stの伝送特性が向上し、伝送距離が延びる。
ネットワーク監視制御装置91は、光信号Stの伝送開始前に、狭窄低下度及び信号品質値に基づいてノード#1〜#4の設定を行うが、ROADM90は、例えば光信号Stの伝送開始後の狭窄低下度及び信号品質値を監視し、その監視結果に応じ送信器28及び受信器27の設定を行う。より具体的には、設定処理部1は、受信器27で受信された光信号Stの狭窄低下度及び信号品質値を算出し、狭窄低下度及び信号品質値に応じて受信器27、及び光信号Stの送信元の送信器28の設定を行う。
このため、設定処理部1は、他のノード#1〜#4の設定処理部1との間で制御情報の通信を行う。各ノード#1〜#4の設定処理部1の間の通信は、ネットワーク監視制御装置91を介して行われてもよいが、制御信号の遅延時間が大きくなるため、以下に述べるように、ネットワーク監視制御装置91を介さずに行われるほうが望ましい。
図12は、ノード#1〜#3の間の通信経路の例を示す図である。符号Gmは、本実施例における通信経路(点線参照)を示す。各ノード#1〜#3の間には、監視制御チャネルが設けられているため、設定処理部1は、監視制御チャネルの光信号Scを制御信号として隣接ノード#1〜#3に送信する。
例えば、監視対象の光信号Stが、一点鎖線で示されるように、ノード#1の送信器28からノード#3の受信器27まで伝送される場合、ノード#1の設定処理部1は、光信号ScをWDMカプラ22b経由でノード#2に伝送する。ノード#2において、光信号Scは、WDMカプラ22aを通って設定処理部1に入力される。
ノード#2の設定処理部1は、自ノード宛の光信号Scではないため、光信号ScをWDMカプラ22b経由でノード#3に伝送する。ノード#3において、光信号Scは、WDMカプラ22aを通って設定処理部1に入力される。
このようにして、送信側のノード#1の設定処理部1は、制御情報を受信側のノード#3の設定処理部1に伝送する。
また、符号Gnは、他の実施例における通信経路(点線参照)を示す。本実施例では、各ノード#1〜#3の間には、監視制御チャネルが設けられていないため、光信号Stの送信元の送信器28aが、制御情報を含む光信号Scを補助チャネルに割り当てることで監視対象の光信号Stに周波数的に重畳し、光信号Stの送信先の受信器27aに伝送する。
より具体的には、ノード#1の設定処理部1は制御情報を送信器28aに出力し、送信器28aは、制御情報を含む光信号Scを生成して監視対象の光信号Stに重畳する。これにより、光信号Sc,Stはノード#3まで伝送される。
ノード#3において、光信号Sc,Stは波長選択スイッチ21経由で受信器27aに入力される。受信器27aは、光信号Scと光信号Stを分離して、光信号Scから制御情報を取り出し設定処理部1に出力する。
このようにして、送信側のノード#1の設定処理部1は、制御情報を受信側のノード#3の設定処理部1に伝送する。なお、本実施例の手法は、特開2013−165407号公報に記載されている。
次に、実施例のROADM90の設定処理部1について述べる。
(第1実施例)
図13は、第1実施例の設定処理部1を示す構成図である。設定処理部1は、CPU10、ROM11、RAM12、ストレージメモリ13、通信処理部14、及び通信ポート15を有する。CPU10は、互いに信号の入出力ができるように、ROM11、RAM12、ストレージメモリ13、通信処理部14、及び通信ポート15と、バス19を介して接続されている。
ROM11は、CPU10を駆動するプログラムが格納されている。RAM12は、CPU10のワーキングメモリとして機能する。通信処理部14は、例えばFPGAなどの論理回路により構成され、光増幅器20,24、波長選択スイッチ21,23、送信器28、及び受信器27との通信を処理する。通信ポート15は、例えばLANスイッチであり、ネットワーク監視制御装置91との間の通信を処理する。
CPU10は、ROM11からプログラムを読み込むと、機能として、動作制御部100、スペクトル取得部101、狭窄化算出部102、信号品質算出部103、FEC選択部104、FEC設定部105、及び制御信号処理部106が形成される。また、ストレージメモリ13には、パスデータベース(DB)130、受信信号スペクトルデータベース(DB)131、信号種別情報132、及び伝送路情報133が格納されている。
動作制御部100は、ROADM90の全体の動作を制御する。動作制御部100は、ネットワーク監視制御装置91から通信ポート15を介して各種の指示を受信し、その指示に従い光増幅器20,24、波長選択スイッチ21,23、光−電気変換部290、電気−光変換部291、送信器28、及び受信器27を制御する。また、動作制御部100は、所定のシーケンスに従い、スペクトル取得部101、狭窄化算出部102、信号品質算出部103、FEC選択部104、FEC設定部105、及び制御信号処理部106に対して動作を指示する。
パスDB130には、光パスを介し光信号Stを送受信する当該ROADM90の送信器28及び受信器27の組み合わせが登録されている。動作制御部100は、パスDB130から送信器28及び受信器27の組み合わせを選択し、その光信号Stの狭窄低下度及び信号品質の監視処理を実行する。動作制御部100は、スペクトル取得部101に光信号Stの受信スペクトル情報A(f)の取得を指示する。
スペクトル取得部101は、取得部の一例であり、受信器27が受信した光信号Stから光信号Stのスペクトルに関する受信スペクトル情報A(f)を取得する。スペクトル取得部101は、取得した受信スペクトル情報A(f)を受信信号スペクトルDB131に格納する。なお、受信スペクトル情報A(f)はスペクトル情報の一例である。
動作制御部100は、狭窄化算出部102に、受信器27が受信した光信号Stの狭窄低下度の算出を指示する。狭窄化算出部102は、ネットワーク監視制御装置91の影響分析部301bと同じ算出手法により狭窄低下度を算出する。
すなわち、狭窄化算出部102は、光信号Stからクロック信号を抽出する場合のサンプリングタイミングの誤差を、受信スペクトル情報A(f)に基づき算出することにより光信号Stの狭窄化低下度を算出する。狭窄化算出部102は、上記の算出手法(1)〜(3)の何れかを用いて狭窄低下度を算出する。
このため、狭窄化算出部102は、光ネットワーク内のアド/ドロップ対象の信号数などのネットワーク運用状態に関する多くのパラメータから複雑な計算を行うことなく、簡単に狭窄低下度を算出することができる。狭窄化算出部102は、狭窄低下度を動作制御部100に出力する。
また、動作制御部100は、信号品質算出部103に、受信器27が受信した光信号Stの信号品質の算出を指示する。信号品質算出部103は、ネットワーク監視制御装置91の信号品質算出部302と同じ算出手法により光信号Stの信号品質を算出する。
より具体的には、信号品質算出部103は、信号種別情報132及び伝送路情報133から信号品質値を算出する。信号種別情報132及び伝送路情報133は、ネットワーク監視制御装置91の信号種別情報333及び伝送路情報334と同じである。信号品質算出部103は、信号品質値を動作制御部100に出力する。
動作制御部100は、狭窄低下度及び信号品質値を各々の閾値THa,THbと比較する。動作制御部100は、狭窄低下度及び信号品質値が各々の閾値THa,THbより小さい場合、狭窄化算出部102及び信号品質算出部103にFEC方式Xa,Xbごとの狭窄低下度及び信号品質値の算出をそれぞれ指示する。
このため、動作制御部100は、FEC方式Xa,Xbごとの受信スペクトル情報A(f)を取得するため、FEC選択部104に受信器27のFEC符号の種類の設定を指示し、制御信号処理部106に送信器28のFEC符号の種類を設定する制御信号の生成を指示する。FEC設定部105は、動作制御部100の指示に従い、通信処理部14を介して、受信器27のFEC処理部704に対しFEC符号の種類を設定する。
また、制御信号処理部106は、監視制御チャネルの光信号Scに含まれる制御信号(制御情報)の処理を行う。制御信号処理部106には、通信処理部14を介して、光−電気変換部290から制御信号が入力される。また、制御信号処理部106は、通信処理部14を介して、電気−光変換部291に制御信号を出力する。
制御信号処理部106は、動作制御部100の指示に従い、送信器28のFEC生成部800のFEC符号の種類を設定する制御信号を生成して、光信号Stの送信元のノード#1〜#4に送信する。該当ノード#1〜#4の制御信号処理部106は、制御信号からFEC符号の種類を取得して動作制御部100に通知する。
動作制御部100は、FEC設定部105にFEC生成部800のFEC符号の種類の設定を指示する。FEC設定部105は、動作制御部100の指示に従って、FEC生成部800のFEC符号の種類を設定する。これにより、送信器28及び受信器27において、FEC符号の種類が設定される。
また、動作制御部100は、FEC符号の種類の設定が変更されると、スペクトル取得部101に受信スペクトル情報A(f)の取得を指示する。狭窄化算出部102は、FEC符号の種類ごとに狭窄低下度を算出して動作制御部100に出力し、信号品質算出部103は、FEC符号の種類ごとに信号品質値を算出して動作制御部100に出力する。
動作制御部100は、FEC符号の種類ごとの狭窄低下度及び信号品質値をFEC選択部104に出力し、FEC符号の種類の選択を指示する。FEC選択部104は、選択部の一例であり、ネットワーク監視制御装置91のFEC選択部303と同じ方法を用いて、信号品質値及び狭窄低下度に基づきFEC符号の種類を選択する。より具体的には、FEC選択部104は、狭窄低下度及び信号品質値が各々の閾値THa,THb以上となるFEC方式Xa,Xbを選択する。
FEC選択部104は、選択したFEC方式Xa,Xb、つまりFEC符号の種類を動作制御部100に通知する。動作制御部100は、送信器28及び受信器27に対するFEC符号の種類の設定を、上記と同様に制御信号処理部106及びFEC設定部105に指示する。
図14は、第1実施例における設定処理部1の動作を示すフローチャートである。本動作は、信号監視方法の一例である。まず、スペクトル取得部101は、受信器27が受信した光信号Stの受信スペクトル情報A(f)を取得する(ステップSt11)。
次に、狭窄化算出部102及び信号品質算出部103は、受信スペクトル情報A(f)から狭窄低下度及び信号品質値をそれぞれ算出する(ステップSt12)。これにより、設定処理部1は、受信中の光信号Stの狭窄低下度及び信号品質値を監視する。
次に、動作制御部100は狭窄低下度と閾値THaを比較する(ステップSt13)。狭窄低下度が閾値THaより小さい場合(ステップSt13のYes)、ステップSt15以降の処理が実行される。また、動作制御部100は、狭窄低下度が閾値THa以上である場合(ステップSt13のNo)、信号品質値と閾値THbを比較する(ステップSt14)。
信号品質値が閾値THb以上である場合(ステップSt14のNo)、処理は終了する。信号品質値が閾値THbより小さい場合(ステップSt14のYes)、ステップSt15以降の処理が実行される。これにより、狭窄低下度及び信号品質値が各々の閾値THa,THbより小さい場合にFEC符号の種類が変更される。
狭窄化算出部102は、FEC符号の種類ごとに狭窄低下度を算出する(ステップSt15)。次に、信号品質算出部103は、FEC符号の種類ごとに信号品質値を算出する(ステップSt16)。なお、ステップSt16の処理は、ステップSt15の処理の前に実行されてもよい。
次に、FEC選択部104は、狭窄低下度及び信号品質値に基づきFEC符号の種類を選択する(ステップSt17)。次に、制御信号処理部106及びFEC設定部105は、選択されたFEC符号の種類を送信器28及び受信器27にそれぞれ設定する(ステップSt18)。このようにして、設定処理部1は動作する。
上述したように、FEC設定部105は、狭窄低下度及び信号品質値に基づき、FEC符号の種類を選択する。このため、狭窄低下度及び信号品質値に応じた適切なFEC符号を用いることが可能となり、光信号Stの伝送特性が向上して伝送距離が延びる。なお、FEC設定部105は、狭窄低下度だけに基づきFEC符号を選択してもよく、この場合、狭窄低下度に応じた適切なFEC符号を用いることが可能となる。
(第2実施例)
図15は、第2実施例の設定処理部1を示す構成図である。図15において、図13と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
CPU10は、ROM11からプログラムを読み込むと、機能として、動作制御部100a、スペクトル取得部101、狭窄化算出部102、信号品質算出部103、周波数決定部104a、周波数設定部105a、及び制御信号処理部106が形成される。また、ストレージメモリ13には、パスDB130、受信信号スペクトルDB131、信号種別情報132、及び伝送路情報133が格納されている。
動作制御部100aは、ROADM90の全体の動作を制御する。動作制御部100aは、ネットワーク監視制御装置91から通信ポート15を介して各種の指示を受信し、その指示に従い光増幅器20,24、波長選択スイッチ21,23、送信器28、及び受信器27を制御する。また、動作制御部100aは、所定のシーケンスに従い、スペクトル取得部101、狭窄化算出部102、信号品質算出部103、周波数決定部104a、周波数設定部105a、及び制御信号処理部106に対して動作を指示する。
動作制御部100aは、第1実施例と同様に光信号Stの狭窄低下度及び信号品質値を監視する。動作制御部100aは、狭窄低下度及び信号品質値が各々の閾値THa,THbより小さい場合、光信号Stの中心周波数を所定範囲内で変化させ、狭窄低下度及び信号品質値が各々の閾値THa,THb以上となる中心周波数に設定変更する。
より具体的には、動作制御部100aは、狭窄低下度及び信号品質値が各々の閾値THa,THbより小さい場合、周波数設定部105aに光信号Stの中心周波数を変化させるように指示する。周波数設定部105aは、動作制御部100aの指示に従って、局発光LOrの中心周波数及び波長選択スイッチ21の該当チャネルの中心周波数を変化させる。
さらに、動作制御部100aは、制御信号処理部106に、光信号Stの中心周波数を変化させる制御信号(制御情報)の生成を指示する。制御信号処理部106は、動作制御部100aの指示に従い、光信号Stの中心周波数を変化させる制御信号を生成して、光信号Stの送信元のノード#1〜#4に送信する。該当ノード#1〜#4の制御信号処理部106は、制御信号から周波数の変化量を取得して動作制御部100aに通知する。
動作制御部100aは、通知に基づき、周波数設定部105aに中心周波数を変化させるように指示する。周波数設定部105aは、動作制御部100aの指示に従って、送信光LOsの中心周波数及び波長選択スイッチ23の該当チャネルの中心周波数を変化させる。
また、制御信号処理部106は、送信側及び受信側のノード#1〜#4の間の中継ノード#1〜#4に対しても制御信号を送信する。中継ノード#1〜#4では、周波数設定部105aが、制御信号に従って波長選択スイッチ21,23の該当チャネルの中心周波数を変化させる。これにより、光信号Stの中心周波数が変化する。
狭窄化算出部102は、光信号Stの中心周波数に対する狭窄低下度の変化を算出し、信号品質算出部103は、光信号Stの中心周波数に対する光信号Stの信号品質の変化を算出する。動作制御部100aは、周波数決定部104aに光信号Stの中心周波数の決定を指示する。
周波数決定部104aは、動作制御部100aの指示に従って狭窄化算出部102及び信号品質算出部103から狭窄低下度及び信号品質の変化特性のデータを取得し、ネットワーク監視制御装置91の周波数決定部304と同様の手法により、変化特性のデータから中心周波数を決定する。周波数決定部304は、図9に示された特性において、狭窄低下度及び信号品質値の最大値に対する差分が所定値以下となるように、つまり、狭窄低下度及び信号品質値が最大値に近づくように中心周波数を決定する。これにより、狭窄低下度及び信号品質値が各々の閾値THa,THb以上となる。
このようにして、周波数決定部104aは、光信号Stの中心周波数に対する狭窄低下度及び信号品質の変化に基づき、光信号Stの中心周波数を決定する。周波数決定部104aは、決定した中心周波数を動作制御部100aに通知する。なお、周波数決定部104aは決定部の一例である。
動作制御部100aは、通知された中心周波数を設定するように周波数設定部105a及び制御信号処理部106に指示する。周波数設定部105aは、受信器27及び波長選択スイッチ21に中心周波数を設定する。また、制御信号処理部106は、送信器28及び波長選択スイッチ23に中心周波数が設定されるように、光信号Stの送信側のノード#1〜#4に制御信号を送信する。さらに、制御信号処理部106は、波長選択スイッチ21,23に中心周波数が設定されるように、光信号Stの中継ノード#1〜#4に制御信号を送信する。これにより、光信号Stの中心周波数が、周波数決定部104aの決定に従って設定される。
図16は、第2実施例における設定処理部1の動作を示すフローチャートである。図16において、図14と共通する処理には同一の符号を付し、その説明は省略する。
狭窄低下度が閾値THaより小さい場合(ステップSt13のYes)、または信号品質値が閾値THbより小さい場合(ステップSt14のYes)、ステップSt15a以降の処理が実行される。
狭窄化算出部102は、光信号Stの中心周波数に対する狭窄低下度の変化を算出する(ステップSt15a)。次に、信号品質算出部103は、光信号Stの中心周波数に対する信号品質値の変化を算出する(ステップSt16a)。なお、ステップSt16aの処理は、ステップSt15aの処理の前に実行されてもよい。
次に、周波数決定部104aは、光信号Stの中心周波数に対する狭窄低下度及び信号品質の変化に基づき、光信号Stの中心周波数を決定する(ステップSt17a)。次に、周波数設定部105a及び制御信号処理部106は中心周波数を設定する(ステップSt18a)。このようにして、設定処理部1は動作する。
上述したように、周波数決定部104aは、光信号Stの中心周波数に対する狭窄低下度及び信号品質の変化に基づき、光信号Stの中心周波数を決定する。このため、狭窄低下度及び信号品質値の変化に応じて適切な中心周波数を設定することが可能となり、光信号Stの伝送特性が向上して伝送距離が延びる。なお、周波数決定部104aは、中心周波数に対する狭窄低下度の変化だけに基づき中心周波数を決定してもよく、この場合、狭窄低下度に応じた適切な中心周波数を設定することが可能となる。
(第3実施例)
図17は、第3実施例における設定処理部1を示す構成図である。図17において、図13と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
CPU10は、ROM11からプログラムを読み込むと、機能として、動作制御部100b、スペクトル取得部101、狭窄化算出部102、信号品質算出部103、予等化制御部107、逆特性補正部108、及び制御信号処理部106が形成される。また、ストレージメモリ13には、パスDB130、受信信号スペクトルDB131、信号種別情報132、伝送路情報133、及び予測スペクトルデータベース(DB)134が格納されている。
動作制御部100bは、ROADM90の全体の動作を制御する。動作制御部100bは、ネットワーク監視制御装置91から通信ポート15を介して各種の指示を受信し、その指示に従い光増幅器20,24、波長選択スイッチ21,23、送信器28、及び受信器27を制御する。また、動作制御部100bは、所定のシーケンスに従い、スペクトル取得部101、狭窄化算出部102、信号品質算出部103、予等化制御部107、逆特性補正部108、及び制御信号処理部106に対して動作を指示する。
動作制御部100bは、第1実施例と同様に光信号Stの狭窄低下度及び信号品質値を監視する。動作制御部100bは、狭窄低下度及び信号品質値が各々の閾値THa,THbより小さい場合、ネットワーク監視制御装置91に警報を出力し、送信側のノード#1〜#4における予等化を制御する。受信器27は、予等化された光信号Stを受信するため、動作制御部100bは、送信側のノード#1〜#4における予等化を制御することにより、光信号Stの伝送特性を向上することができる。
より具体的には、動作制御部100bは、狭窄低下度及び信号品質値が各々の閾値THa,THbより小さい場合、通信ポート15を介しネットワーク監視制御装置91に警報を出力する。さらに、動作制御部100bは、予等化の制御を予等化制御部107に指示する。
予等化制御部107は、制御部の一例であり、信号品質及び狭窄低下度に応じて、送信側のノード#1〜#4の送信器28における光信号Stの予等化を制御する。なお、送信器28は、光信号Stの送信元の装置の一例である。
予等化制御部107は、受信信号スペクトルDB131から受信スペクトル情報A(f)を取得し、予測スペクトルDB134から予測スペクトル情報A’(f)を取得する。予測スペクトル情報A’(f)は、設計に基づいて予測された光信号Stのスペクトルに関する情報である。予等化制御部107は、受信スペクトル情報A(f)と予測スペクトル情報A’(f)の差分を算出する。
ΔA=A’(f)/A(f) ・・・(6)
予等化制御部107は、一例として、上記の式(6)から受信スペクトル情報A(f)と予測スペクトル情報A’(f)の差分ΔAを算出する。予等化制御部107は、差分ΔAを動作制御部100bに出力する。
動作制御部100bは、制御信号処理部106に、送信側のノード#1〜#4に差分ΔAを通知するように指示する。制御信号処理部106は、動作制御部100bの指示に従って、差分ΔAを含む制御信号を生成して送信側のノード#1〜#4に送信する。
送信側のノード#1〜#4では、制御信号処理部106が、差分ΔAを含む制御信号を受信する。制御信号処理部106は差分ΔAを動作制御部100bに出力する。制御信号処理部106は、逆特性補正部108に差分ΔAに基づく補正処理を指示する。
逆特性補正部108は、動作制御部100bの指示に従って、予等化処理部802に用いられる透過帯域の逆特性(H−1’(f))を差分ΔAに基づき補正する。これにより、光信号Stの予等化が最適化される。
図18は、第3実施例における設定処理部1の動作を示すフローチャートである。図18において、図14と共通する処理には同一の符号を付し、その説明は省略する。
狭窄低下度が閾値THaより小さい場合(ステップSt13のYes)、または信号品質値が閾値THbより小さい場合(ステップSt14のYes)、ステップSt15b以降の処理が実行される。
動作制御部100bは、ネットワーク監視制御装置91に警報を出力する(ステップSt15b)。ネットワーク監視制御装置91は、警報を受けると、例えば出力装置36に警報を表示する。
次に、予等化制御部107は、受信スペクトル情報A(f)と予測スペクトル情報A’(f)の差分ΔAを算出する(ステップSt15c)。次に、制御信号処理部106は、差分ΔAを送信側のノード#1〜#4に通知する(ステップSt16c)。これにより、予等化制御部107は、送信側のノード#1〜#4における光信号Stの予等化を制御する。このようにして、設定処理部1は動作する。
上述したように、予等化制御部107は、信号品質及び狭窄低下度に応じて、光信号Stの予等化を制御する。このため、信号品質及び狭窄低下度が低い場合でも光信号Stの伝送特性が向上して伝送距離が延びる。なお、予等化制御部107は、狭窄低下度だけに応じて、光信号Stの予等化を制御してもよい。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 光信号を受信する受信部と、
前記光信号から前記光信号のスペクトルに関するスペクトル情報を取得する取得部と、
前記光信号からクロック信号を抽出する場合のサンプリングタイミングの誤差を、前記スペクトル情報に基づき算出することにより前記光信号の帯域の狭窄化の指標値を算出する狭窄化算出部とを有することを特徴とする伝送装置。
(付記2) 前記狭窄化算出部は、前記光信号に含まれる誤り訂正符号の種類ごとに前記狭窄化の指標値を算出し、
前記狭窄化の指標値に基づき、前記誤り訂正符号の種類を選択する選択部を有することを特徴とする付記1に記載の伝送装置。
(付記3) 前記光信号の信号品質を前記誤り訂正符号の種類ごとに算出する信号品質算出部を有し、
前記選択部は、前記信号品質及び前記狭窄化の指標値に基づき、前記誤り訂正符号の種類を選択することを特徴とする付記2に記載の伝送装置。
(付記4) 前記狭窄化算出部は、前記光信号の中心周波数に対する前記狭窄化の指標値の変化を算出し、
前記狭窄化の指標値の変化に基づき、前記光信号の中心周波数を決定する決定部を有することを特徴とする付記1に記載の伝送装置。
(付記5) 前記光信号の中心周波数に対する前記光信号の信号品質の変化を算出する信号品質算出部を有し、
前記決定部は、前記信号品質の変化及び前記狭窄化の指標値の変化に基づき、前記光信号の中心周波数を決定することを特徴とする付記4に記載の伝送装置。
(付記6) 前記受信部は、予等化された前記光信号を受信し、
前記狭窄化の指標値に応じ、前記光信号の送信元の装置における前記光信号の予等化を制御する制御部を有することを特徴とする付記1に記載の伝送装置。
(付記7) 前記光信号の信号品質を算出する信号品質算出部を有し、
前記制御部は、前記信号品質及び前記狭窄化の指標値に応じて、前記光信号の予等化を制御することを特徴とする付記6に記載の伝送装置。
(付記8) 光信号を受信し、
前記光信号から前記光信号のスペクトルに関するスペクトル情報を取得し、
前記光信号からクロック信号を抽出する場合のサンプリングタイミングの誤差を、前記スペクトル情報に基づき算出することにより前記光信号の帯域の狭窄化の指標値を算出することを特徴とする信号監視方法。
(付記9) 前記光信号に含まれる誤り訂正符号の種類ごとに前記狭窄化の指標値を算出し、
前記狭窄化の指標値に基づき、前記誤り訂正符号の種類を選択することを特徴とする付記8に記載の信号監視方法。
(付記10) 前記光信号の信号品質を前記誤り訂正符号の種類ごとに算出し、
前記信号品質及び前記狭窄化の指標値に基づき、前記誤り訂正符号の種類を選択することを特徴とする付記9に記載の信号監視方法。
(付記11) 前記光信号の中心周波数に対する前記狭窄化の指標値の変化を算出し、
前記狭窄化の指標値の変化に基づき、前記光信号の中心周波数を決定することを特徴とする付記8に記載の信号監視方法。
(付記12) 前記光信号の中心周波数に対する前記光信号の信号品質の変化を算出し、
前記信号品質の変化及び前記狭窄化の指標値の変化に基づき、前記光信号の中心周波数を決定することを特徴とする付記11に記載の信号監視方法。
(付記13) 予等化された前記光信号を受信し、
前記狭窄化の指標値に応じ、前記光信号の送信元の装置における前記光信号の予等化を制御することを特徴とする付記8に記載の信号監視方法。
(付記14) 前記光信号の信号品質を算出し、
前記信号品質及び前記狭窄化の指標値に応じて、前記光信号の予等化を制御することを特徴とする付記13に記載の信号監視方法。
1 設定処理部
101 スペクトル取得部
102 狭窄化算出部
103 信号品質算出部
104 FEC選択部
104a 周波数決定部
107 予等化制御部
131 受信信号スペクトルデータベース

Claims (8)

  1. 光信号を受信する受信部と、
    前記光信号から前記光信号のスペクトルに関するスペクトル情報を取得する取得部と、
    前記光信号からクロック信号を抽出する場合のサンプリングタイミングの誤差を、前記スペクトル情報に基づき算出することにより前記光信号の帯域の狭窄化の指標値を算出する狭窄化算出部とを有することを特徴とする伝送装置。
  2. 前記狭窄化算出部は、前記光信号に含まれる誤り訂正符号の種類ごとに前記狭窄化の指標値を算出し、
    前記狭窄化の指標値に基づき、前記誤り訂正符号の種類を選択する選択部を有することを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  3. 前記光信号の信号品質を前記誤り訂正符号の種類ごとに算出する信号品質算出部を有し、
    前記選択部は、前記信号品質及び前記狭窄化の指標値に基づき、前記誤り訂正符号の種類を選択することを特徴とする請求項2に記載の伝送装置。
  4. 前記狭窄化算出部は、前記光信号の中心周波数に対する前記狭窄化の指標値の変化を算出し、
    前記狭窄化の指標値の変化に基づき、前記光信号の中心周波数を決定する決定部を有することを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  5. 前記光信号の中心周波数に対する前記光信号の信号品質の変化を算出する信号品質算出部を有し、
    前記決定部は、前記信号品質の変化及び前記狭窄化の指標値の変化に基づき、前記光信号の中心周波数を決定することを特徴とする請求項4に記載の伝送装置。
  6. 前記受信部は、予等化された前記光信号を受信し、
    前記狭窄化の指標値に応じ、前記光信号の送信元の装置における前記光信号の予等化を制御する制御部を有することを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  7. 前記光信号の信号品質を算出する信号品質算出部を有し、
    前記制御部は、前記信号品質及び前記狭窄化の指標値に応じて、前記光信号の予等化を制御することを特徴とする請求項6に記載の伝送装置。
  8. 光信号を受信し、
    前記光信号から前記光信号のスペクトルに関するスペクトル情報を取得し、
    前記光信号からクロック信号を抽出する場合のサンプリングタイミングの誤差を、前記スペクトル情報に基づき算出することにより前記光信号の帯域の狭窄化の指標値を算出することを特徴とする信号監視方法。
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