JP2019179802A - 印刷配線板及び印刷配線板の製造方法 - Google Patents

印刷配線板及び印刷配線板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】柱状の端子が設けられた印刷配線板において、回路の腐食や電子部品との接続不良を防ぎつつ、回路を微細化できるようにすることを目的とする。【解決手段】絶縁層21に穴211を形成し、穴211に挿入可能な太さの一端部311と、他端部312と、穴211の開口部211aに嵌合可能かつ開口部211aの一部を覆うことが可能な形状の中間部313と、を有するピン31Aの一端部311を穴211に挿入しつつ、中間部313を開口部211aへ圧入することにより開口部211aへ嵌合させ、絶縁層21及びピン31Aをめっき液に浸漬してめっきを施すことにより、穴211と一端部311との間の空隙を金属32で充填してピン31Aを絶縁層21に固定する。【選択図】図3

Description

本発明は、印刷配線板及び印刷配線板の製造方法に関する。
印刷配線板を構成する基板には、他の電子部品(半導体チップ等)を搭載するための柱状に突出する端子が設けられることがある。
こうした端子を基板に設ける方法としては、例えば特許文献1に記載されたような、パターンめっき法を用いて形成する方法が知られている。
また、特許文献2,3に記載されたような、端子となるピンを、パッドやスルーホールにはんだ又は導電性樹脂で固定する方法も知られている。
特開2013−105771号公報 特開昭62−244156号公報 特開昭62−283651号公報
パターンめっき法により端子を形成する方法では、ドライフィルムを基板にラミネートし、露光・現像を行って端子の断面形状の開口を形成する必要がある。しかし、端子の一般的な高さ(例えば170μm)に比べて一枚のドライフィルムの厚さは薄い(通常25〜40μm)ため、ドライフィルムのラミネートと開口の形成を所望の高さの端子が形成可能となるまで繰り返す必要がある。
しかし、ドライフィルムは、ラミネート枚数が増えて厚くなると、剥離させるための剥離液が浸透しにくくなって剥離性が低下する。このため、めっき後にドライフィルムを剥離する際、その残渣が残りやすくなる。残渣には、製造工程において用いられる各種処理液が残ることがあり、その各種処理液が、回路を腐食させたり次工程の液汚染等を引き起こしたりする要因となる。
また、ドライフィルムのラミネートと開口の形成を繰り返していると、途中で露光位置がずれ、端子の一部がずれて形成されてしまう可能性がある。このずれは、端子が倒れたり、電子部品との接続不良を引き起こしたりする要因になる。
また、端子の形成には電解めっきが用いられる。電解めっきは、電流密度を高くするほど単位時間当たりに形成される金属層の厚さを増やすことができるが、その反面、金属層厚のばらつきが大きくなってしまう。このため、複数の端子を形成する場合には、高さのばらつきを小さく抑えるために低い電流密度で長い時間をかけてめっきを施さなければならない。
一方、端子となるピンをはんだ又は導電性樹脂で固定する方法では、はんだが溶融時に流れすぎたり、導電性樹脂がブリードアウトしたりする。その際、はんだや導電性樹脂がパッドやランドからはみ出して、回路を短絡させてしまう可能性がある。このため、パッド径やランド径を、はんだや導電性樹脂がはみ出す分を考慮して、予め広く取っておく必要がある。しかし、パッドやランドを広げると、回路の微細化が困難になってしまう。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、柱状の端子が設けられた印刷配線板において、回路の腐食や電子部品との接続不良を防ぎつつ、回路を微細化できるようにすることを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明に係る印刷配線板は、
穴が形成された絶縁層と、
前記穴の中に位置する一端部と、当該穴の外に少なくとも一部が位置する他端部と、前記穴の開口部に嵌合するとともに前記開口部の一部を覆う中間部と、を有する柱状に形成された導電性の端子本体と、
前記穴の内壁面と前記一端部との間に充填された導電性材料からなり、前記端子本体を前記絶縁層に固定する固定部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る印刷配線板の製造方法は、
絶縁層に穴を形成し、
前記穴に挿入可能な太さの一端部と、他端部と、前記穴の開口部に嵌合可能かつ前記開口部の一部を覆うことが可能な形状の中間部と、を有する導電性のピンの一端部を前記穴に挿入しつつ、前記中間部を前記開口部へ圧入することにより前記開口部へ嵌合させ、
前記絶縁層及び前記ピンをめっき液に浸漬してめっきを施すことにより、前記穴と前記一端部との間の空隙を金属で充填して前記ピンを前記絶縁層に固定することを特徴とする。
本発明によれば、回路の腐食や電子部品との接続不良を防ぎつつ、回路を微細化することができる。
本発明の実施形態に係る印刷配線板の断面図である。 図1の印刷配線板の製造工程における前半の流れを表す図である。 図1の印刷配線板の製造工程における後半の流れを表す図である。 (a)は図1の印刷配線板の製造に用いられるピンの斜視図であり、(b)はその平面図である。 (a)は図3(b)のV−V断面図であり、(b)は図3(b)の平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔印刷配線板の構成〕
まず、本実施形態に係る印刷配線板の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る印刷配線板100の断面図である。
なお、図1には、印刷配線板100として、複数の配線部が積層された多層印刷配線板の表面寄りの二層のみを例示したが、本発明は二層のみの印刷配線板にも適用可能である。
本実施形態に係る印刷配線板100は、図1に示したように、下層配線部1と、上層配線部2と、端子部3と、で構成されている。
下層配線部1は、下層絶縁層11と、下層配線12と、を有している。
下層絶縁層11は、絶縁材料(例えばガラス織布及びエポキシ樹脂)で平板状に形成されている。
下層配線12は、下層絶縁層11の表面に金属(例えば銅)で形成されている。本実施形態の下層配線12は、平面状(例えば円形)に広がるように形成されたランド部12aを有している。
上層配線部2は、上層絶縁層21と、上層配線22と、を有している。
上層絶縁層21は、下層絶縁層11と同様の絶縁材料で下層配線部1の表面を被覆する平板状に形成されている。
また、上層絶縁層21には穴が形成されている。本発明における「穴」には、印刷配線板の途中まで形成される有底の「穴」と、印刷配線板を貫通する「孔」の両方が含まれる。
本実施形態における穴は、後述するビア23を形成するためのビア下穴211となっており、下層配線部1のランド部12aと対向する部位に、上層絶縁層21を貫通する円形に形成されている。
ビア下穴211の内壁面は、下層配線部1に向かって狭まるように傾斜している。なお、本実施形態においては、ビア下穴211の底部の径を、例えば150μmとしている。
上層配線22は、上層絶縁層21の表面に金属(例えば銅)で形成されている。本実施形態の上層配線22は、下層配線部1のランド部12aと対向する位置に端子部3の周囲を囲む環状に形成されたビアランド部22aを有している。
なお、本実施形態においては、ビアランド部22aや上述したランド部12aの径を例えば250μm程度としている。
端子部3は、端子本体31と、固定部32と、表層部33と、を有している。
端子本体31は、導電性材料(例えば、銅又は銅合金)で、ビア下穴211の中に位置する一端部311と、当該ビア下穴211の外に少なくとも一部が位置する他端部312と、ビア下穴211の開口部211a(上層配線部2表面の近傍部分)に嵌合した中間部313と、を有する柱状(例えば円柱状)に形成されている。
本実施形態における一端部311は、一端が下層配線部1のランド部12aと接している。
また、本実施形態における中間部313は、ビアランド部22aに埋没している。
固定部32は、ビア下穴211の内壁面と端子本体31の一端部311との間に充填された金属(例えば、銅)からなり、端子本体31を上層絶縁層21に固定している。すなわち、固定部32は、端子本体31と一体化しつつ、ビア下穴211に強固に固着している。
表層部33は、端子本体31の表面を覆うとともに、ビアランド部22aと一体化している。また、表層部33の上端部は、他の部位に比べて側方(端子本体31の延長方向と直交する方向)に突出し、フランジ状になっている。
端子部3は、このように構成されることで、下層配線部1の下層配線12と上層配線部2の上層配線22との導通にも貢献している。
なお、本実施形態においては、端子部3の高さ(上層配線22の表面から上端までの距離)を例えば170μm以上とするのが好ましい。
また、本実施形態においては、端子部3の径を例えば130μm程度としている。
また、本実施形態においては、端子本体31の中間部313の径を例えば200μm程度としている。
〔印刷配線板の製造方法〕
次に、上記印刷配線板100の製造方法について説明する。図2は印刷配線板100の製造工程における前半の流れを表す図、図3は印刷配線板100の製造工程における後半の流れを表す図、図4は印刷配線板100の製造に用いられるピンの斜視図及び平面図、図5は図3(b)のV−V断面図及び平面図である。
なお、図2,3,5においては、下層配線部1における下層絶縁層11の図示を省略し、下層配線12のみを図示することとする。
印刷配線板100の製造に際しては、まず、図2(a)に示したように、下層配線部1の表面に、上層絶縁層21の形成と同時に、薄銅箔を上層絶縁層21の表面全体に積層することにより導体層221を形成する、又は上層絶縁層21を形成した後に、上層絶縁層21の表面全体に無電解銅めっき又は電解銅めっきを更に施すことにより導体層221を形成する。
この導体層221は、後に上層配線22の一部となる。
導体層221を形成した後は、導体層221における下層配線部1のランド部12aと対向する箇所に、図2(b)に示したように開口221aを形成する。なお、本実施形態においては、開口221aの径を、例えば180μm程度にしている。
開口221aを形成した後は、上層絶縁層21にビア下穴211を形成する。
具体的には、図2(c)に示したように、上層絶縁層21における導体層221の開口221aから露出する部位に形成する。ビア下穴211の形成は、レーザ加工等によって行うことができる。本実施形態においては、下層配線部1の表面(ランド部12a)が露出するまで形成する。なお、本実施形態においては、内壁面が下層配線部1に向かって狭まるよう傾斜させて形成するのが好ましい。また、本実施形態においては、ビア下穴211の底部の径を、例えば150μmとしている。
この後、必要に応じて、ビア下穴211の内壁面に生じたスミア(樹脂残渣)を除去するデスミア処理を施す。
ビア下穴211を形成した後は、図2(d)に示したように、シード層222(金属層)を、無電解銅めっきによって形成する。
シード層222は、製造途中の印刷配線板の表面全体、すなわち、導体層221の表面、ビア下穴211の内壁面、及び下層配線部1のランド部12aの露出部分の表面に形成される。
このシード層222は、導体層221と同様、後に上層配線22の一部となる。
シード層222を形成した後は、図2(e)に示したように、シード層222の表面にドライフィルムFをラミネートする。
そして、ドライフィルムFを露光・現像することで、図2(f)に示したように、回路パターンの開口Faを形成する。こうすることで、ビア下穴211が露出する。
なお、本実施形態においては、ビア下穴211を囲む開口Faの径(後に形成されるビアランド部22aの径やランド部12aの径)を例えば250μm程度としている。
この後、必要に応じて、製造途中の印刷配線板に電解銅めっきを施すことにより、シード層222の表面に5〜10μmの薄いめっき層(後述するめっき層223の一部)を先行して形成するようにしてもよい。
ドライフィルムFに開口Faを形成した後は、図3(a)に示したように、ピン31Aを配置する。
ここで用いるピン31Aは、上述した端子本体31となるもので、本実施形態においては、導電性材料(例えば、銅又は銅合金)で形成されたものを用いる。
また、ピン31Aは、ビア下穴211に挿入可能な太さの一端部311と、他端部312と、ビア下穴211の開口部211aに嵌合可能かつ開口部211aの一部を覆うことが可能な形状の中間部313と、を有するものとなっている。
ピン31Aの一端部311の長さ(一端から中間部313の一端側を向く面までの距離)は、ビア下穴211の深さ(下層配線部1のランド部12aの表面に形成されたシード層222の表面から上層絶縁層21の表面に形成されたシード層222の表面までの距離)未満、本実施形態においては、ビア下穴211の深さよりも中間部313の厚さ分だけ短くなっている。
また、本実施形態におけるピン31Aの一端から中間部313の他端側を向く面までの距離は、下層配線部1のランド部12aの表面に形成されたシード層222の表面から上層絶縁層21の表面にこの後形成される上層配線22の表面までの距離を超えない程度となっている。
また、本実施形態においては、他端部312の長さ(中間部313の他端側を向く面からピン31Aの他端までの距離)を例えば170μm以上とするのが好ましい。
また、本実施形態においては、他端部312の径を例えば130μm程度としているが、後に形成される端子部3の径を130μmとしたい場合には、他端部312の径が130μmより表層部33の厚さの分だけ細いものを用いてもよい。
本実施形態における中間部313は、例えば図2、図4に示したように、ビア下穴211の径x1よりやや大きい径x2の円盤に、当該ピン31Aの軸方向に通り抜けが可能な切欠き313aが形成されたものとしている。すなわち、ビア下穴211の開口部211aの径x1を180μm程度とする場合には、中間部313の径x2は200μm程度となる。
なお、図4には、円弧状に切り欠いた切欠き313aを例示したが、直線状に切り取ったものとしてもよい。
また、図4には、一端部311(他端部312)を挟んで対向する二箇所にそれぞれ切欠き313aを形成した場合を例示したが、一箇所又は三箇所以上に形成してもよい。
また、切欠きではなく、孔を形成するようにしてもよい。
このように構成されたピン31Aの一端部311をビア下穴211に挿入しつつ、中間部313を開口部211aへ圧入する。上述したように、ビア下穴211の内壁面にはシード層222が形成されており、圧入することで、中間部313とシード層222の少なくとも一方が僅かに変形し、中間部313がビア下穴211の中に入り込むことが可能となる。その結果、図3(b)に示したように、ピン31Aの中間部313がビア下穴211の開口部211aに嵌合し、ピン31Aが製造途中の上層絶縁層21に仮固定される。
なお、シード層222の形成後であってピン31Aの中間部313をビア下穴211に圧入する前に、上述したような薄いめっき層を、シード層222の表面に形成しておけば、ピン31Aの圧入によって、ビア下穴211のシード層222が剥がれたり、上層絶縁層21にクラックが入ったりすることを防止することができる。
また、上述したように、ピン31Aの中間部313が、開口部211aの一部を覆うことが可能な形状をしている(切欠き313aが形成されている)ため、図5に示したように、ピン31Aが仮固定された後も、ビア下穴211の開口部211aの一部が塞がれずに残り、ピン31Aの軸方向へ通り抜けが可能となる。
また、本実施形態においては、上述したように、ピン31Aの一端部311の長さが、ビア23の深さよりも、中間部313の厚さ分だけ短くなっているため、ピン31Aの中間部313が開口部211aに嵌合する際に、一端が下層配線部1に形成されたシード層222の表面に接する。
ビア下穴211にピン31Aを圧入した後は、上層絶縁層21及びピン31Aをめっき液に浸漬して電解銅めっきを施す。すると、図3(c)に示したように、ドライフィルムFに形成された開口Fa内にめっき層223が形成される。
また、上述したように、ピン31Aの中間部313が、開口部211aの一部を覆うことが可能な形状をしているため、ビア下穴211の中にもめっき液が流入し、ビア下穴211とピン31Aの一端部311との間の空隙が金属で充填されビア23になる。このとき、充填された金属は、ピン31Aの一端部311、中間部313、及びビア下穴211内壁部のシード層222と一体化することで固定部32となる。一方、ピン31Aは、固定部32によって上層絶縁層21に固定されて端子本体31となる。
更に、ピン31Aの表面にも電解銅めっきが施され、表層部33が形成される。
本実施形態においては、上述したように、中間部313の形状を、切欠き313aにより切り欠いた形状としたため、めっき液がビア下穴211内により一層流入しやすく、より強固な固定部32が形成される。
また、本実施形態においては、上述したように、ピン31Aの一端から中間部313の他端側を向く面までの距離が、下層配線部1のランド部12aの表面に形成されたシード層222の表面から上層絶縁層21の表面にこの後形成される上層配線22の表面までの距離を超えない程度となっているため、中間部313は、ピン31Aの他端部312の周囲に形成されるビアランド部22aに埋没して見えなくなる。
めっきを施した後は、ドライフィルムFに剥離液を浸透させて、図3(d)に示したようにドライフィルムFを剥離する。本実施形態では、通常の厚さのドライフィルムFを一枚しか用いないため、ドライフィルムFに剥離液が十分に浸透し、残渣が残りにくい。
ドライフィルムFを剥離した後は、フラッシュエッチングを行って、図3(e)に示したように、ドライフィルムFを剥離した後に露出するシード層222及びその下の導体層221を除去する。こうすることで、上層絶縁層21の表面に、導体層221と、シード層222と、めっき層223と、が積層されてなる上層配線22が形成される。
以上のような工程を経て、本実施形態に係る印刷配線板100が製造される。
以上、説明してきたように、本実施形態に係る印刷配線板100は、ビア下穴211(穴)が形成された上層絶縁層21と、ビア下穴211の中に位置する一端部311と、当該ビア下穴211の外に少なくとも一部が位置する他端部312と、ビア下穴211の開口部211aに嵌合するとともに開口部211aの一部を覆う中間部313と、を有する柱状に形成された金属製の(導電性の)端子本体31と、ビア下穴211の内壁面と一端部311との間に充填された金属(導電性材料)からなり、端子本体31を上層絶縁層21に固定する固定部32と、を備えたものとなっている。
また、本実施形態に係る印刷配線板100の製造方法は、上層絶縁層21にビア下穴211(穴)を形成し、ビア下穴211に挿入可能な太さの一端部311と、他端部312と、ビア下穴211の開口部211aに嵌合可能かつ開口部211aの一部を覆うことが可能な形状の中間部313と、を有する金属製の(導電性の)ピン31Aの一端部311をビア下穴211に挿入しつつ、中間部313を開口部211aへ圧入することにより開口部211aへ嵌合させ、上層絶縁層21及びピン31Aをめっき液に浸漬して電解銅めっきを施すことにより、ビア下穴211と一端部311との間の空隙を金属で充填してピン31Aを上層絶縁層21に固定するものとなっている。
従来、パターンめっき法により端子を形成する方法では、ドライフィルム剥離後の残渣に残る各種処理液による回路の腐食や次工程の液汚染、ラミネートされる各ドライフィルムに形成される開口のずれによる端子の倒れや電子部品との接続不良、端子の高さのばらつきを小さく抑えるための長いめっき時間等が問題となっていた。
しかし、本実施形態に係る印刷配線板100の製造においては、端子部3を、パターンめっき法ではなくピン31Aを用いて形成するため、製造工程においてドライフィルムFを複数ラミネートして厚くすることが無い。このため、ドライフィルムFの残渣が残りにくく、回路の腐食や次工程の液汚染といった問題が生じにくくなる。また、開口がずれて形成されるといったことが起こらないため、端子の倒れや電子部品との接続不良といった問題も生じにくくなる。
また、本実施形態に係る印刷配線板100の製造においては、同じ長さのピン31Aを用いるだけで、高さの揃った複数の端子部3を短時間の電解銅めっきを行うだけで形成することができる。
また、従来、端子となるピンをはんだ又は導電性樹脂で固定する方法では、はんだや導電性樹脂がはみ出す分を考慮して、パッド径やランド径を予め広く取っておく必要があり、回路の微細化が困難であった。
しかし、本実施形態に係る印刷配線板100の製造においては、ピン31Aを用いるものの、その固定をはんだや導電性樹脂ではなくめっき(固定部32)により行うため、従来よりもパッド径やランド径を小さくすることができる。このため、回路設計の自由度が増し、回路を微細化することが可能となる。
100 印刷配線板
1 下層配線部
11 下層絶縁層
12 下層配線
12a ランド部
2 上層配線部
21 上層絶縁層(絶縁層)
211 ビア下穴(穴)
211a 開口部
22 上層配線
22a ビアランド部
221 導体層
221a 開口
222 シード層
223 めっき層
23 ビア
3 端子部
31 端子本体
31A ピン
311 一端部
312 他端部
313 中間部
32 固定部(金属)
33 表層部
F ドライフィルム
Fa 開口

Claims (8)

  1. 穴が形成された絶縁層と、
    前記穴の中に位置する一端部と、当該穴の外に少なくとも一部が位置する他端部と、前記穴の開口部に嵌合するとともに前記開口部の一部を覆う中間部と、を有する柱状に形成された導電性の端子本体と、
    前記穴の内壁面と前記一端部との間に充填された導電性材料からなり、前記端子本体を前記絶縁層に固定する固定部と、を備えることを特徴とする印刷配線板。
  2. 前記穴の内壁面には、金属層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の印刷配線板。
  3. 前記中間部に、前記他端部側から前記一端部側へ通り抜けが可能な切欠きが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷配線板。
  4. 前記端子本体は、銅又は銅合金で形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の印刷配線板。
  5. 絶縁層に穴を形成し、
    前記穴に挿入可能な太さの一端部と、他端部と、前記穴の開口部に嵌合可能かつ前記開口部の一部を覆うことが可能な形状の中間部と、を有する導電性のピンの一端部を前記穴に挿入しつつ、前記中間部を前記開口部へ圧入することにより前記開口部へ嵌合させ、
    前記絶縁層及び前記ピンをめっき液に浸漬してめっきを施すことにより、前記穴と前記一端部との間の空隙を金属で充填して前記ピンを前記絶縁層に固定することを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  6. 前記穴の内壁面に、無電解めっきにより金属層を形成することを特徴とする請求項5に記載の印刷配線板の製造方法。
  7. 前記中間部には、当該ピンの軸方向に通り抜けが可能な切欠きが形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の印刷配線板の製造方法。
  8. 前記金属層の形成後であって前記ピンの中間部を前記穴に圧入する前に、前記金属層の表面に電解めっきを施すことを特徴とする請求項6又は7に記載の印刷配線板の製造方法。
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