JP2019179187A - 画像表示装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ダイナミックレンジが広い画像と、ダイナミックレンジが狭い画像とを表示する場合に、好適な表示輝度で表示することが可能な画像表示装置及びその制御方法を提供する。【解決手段】 本発明の画像表示装置は、画像を表示する表示パネルと、前記表示パネルの背面側に配置され、複数の発光ブロックの発光量をそれぞれ個別に制御することが可能な発光手段と、第1ダイナミックレンジを有する第1画像データに基づく第1画像と、前記第1のダイナミックレンジよりも狭い第2ダイナミックレンジを有する第2画像データに基づく第2画像とが前記表示パネルに表示される場合に、前記第2画像データの黒レベルの表示輝度を増加する補正を行う補正手段と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の画像を表示する画像表示装置及びその制御方法に関する。
従来、透過型の液晶パネルとバックライトを組み合わせた画像表示装置において、バックライトの発光量を局所的に変化させて、表示画像のダイナミックレンジを拡大するバックライト制御技術が知られている(例えば、特許文献1)。
また、ダイナミックレンジが広いHDR(High Dynamic Range)画像と、ダイナミックレンジが狭いSDR(Standard Dynamic Range)画像とを比較表示する技術が提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2002−099250号公報 特開2017−181762号公報
しかしながら、ダイナミックレンジが広いHDR画像と、ダイナミックレンジが狭いSDR画像とを比較表示する場合に、SDR画像が好適な表示輝度で表示されない場合があった。
そこで、本発明は、ダイナミックレンジが広い画像と、ダイナミックレンジが狭い画像とを表示する場合に、好適な表示輝度で表示することが可能な画像表示装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る画像表示装置は、画像を表示する表示パネルと、前記表示パネルの背面側に配置され、複数の発光ブロックの発光量をそれぞれ個別に制御することが可能な発光手段と、第1ダイナミックレンジを有する第1画像データに基づく第1画像と、前記第1のダイナミックレンジよりも狭い第2ダイナミックレンジを有する第2画像データに基づく第2画像とが前記表示パネルに表示される場合に、前記第2画像データの黒レベルの表示輝度を増加する補正を行う補正手段と、を備える。
また、本発明の一実施形態に係る画像表示装置の制御方法は、画像を表示する表示パネルと、前記表示パネルの背面側に配置され、複数の発光ブロックの発光量をそれぞれ個別に制御することが可能な発光手段と、を備える画像表示装置の制御方法であって、第1ダイナミックレンジを有する第1画像データに基づく第1画像と、前記第1のダイナミックレンジよりも狭い第2ダイナミックレンジを有する第2画像データに基づく第2画像とが前記表示パネルに表示される場合に、前記第2画像データの黒レベルの表示輝度を増加する補正を行う補正ステップを有する。
本発明によれば、ダイナミックレンジが広い画像と、ダイナミックレンジが狭い画像とを表示する場合に、好適な表示輝度で表示することが可能となる。
実施の形態1に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。 図1に示したDレンジ変換部により用いられる変換関数TF(X)について説明するための図である。 図1に示した画像合成部により生成される合成画像データに基づく合成画像について説明するための図である。 HDR画像データとSDR画像データに対して適用される階調変換特性の例を表した図である。 図1に示した点灯パターン生成部により生成される点灯パターンの概念図である。 図1に示した輝度分布推測部により推測される発光輝度分布を示す概念図である。 図1に示したバックライトを構成する各発光ブロックの発光分布特性を示す概念図である。 図5に示した点灯パターンのu−v点間の発光輝度分布について説明するための図である。 ハレーション現象(ハロー現象)について説明するための図である。 図1に示した目標輝度補正部による目標輝度値の補正処理について説明するための図である。 補正後目標輝度値を用いて表示画像生成部により生成された表示画像データの表示例について説明するための図である。 実施の形態2に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。 SDR画像の表示領域に対応する発光ブロックの点灯パターンを補正する処理について説明するための図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定され、以下に例示する実施形態によって限定されるものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせすべてが本発明に必須とは限らない。本明細書および図面に記載の内容は例示であって、本発明を制限するものと見なすべきではない。本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
なお、各実施形態に示す表示装置は、表示パネルと、該表示パネルを背面から照射する光源装置(バックライト装置)を備える。なお、以下では表示パネルとして液晶パネルを用い、バックライトの光源としてLED発光素子を用いる場合について説明するが、表示パネルやバックライトの光源はこれに限らない。例えば、バックライトの光源は、有機EL素子やレーザー光源であってもよい。表示パネルは、液晶素子以外の素子(バックライトからの光の透過率を制御可能な素子)を有する表示パネルであってもよい。例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical System)シャッター方式の表示パネルであってもよい。また、透過型の液晶パネルであってもよいし、反射型の液晶表示装置であってもよい。各実施形態に示す表示装置は、光源装置からの光を変調することで画面に画像を表示する表示装置であればよい。カラー画像表示装置であってもよいし、モノクロ画像表示装置であってもよい。また、スクリーンに画像を投影する液晶プロジェクター等にも適用可能である。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る画像表示装置1の構成を示すブロック図である。画像表示装置1は、Dレンジ変換部10、画像合成部20、目標輝度決定部(階調変換部)30、点灯パターン生成部40を備える。また、画像表示装置1は、輝度分布推測部50、目標輝度補正部60、表示画像生成部(画像補正部)70、バックライト駆動制御部80、液晶パネル(表示パネル)90、およびバックライト(発光部)91を備える。液晶パネル(表示パネル)90とバックライト(発光部)91は、表示部を構成する。
なお、本実施の形態において、HDR画像データの最大表示輝度HDR_Lmaxは1000nitsに設定され、SDR画像データの最大表示輝度SDR_Lmaxは200nitsに設定されるものとする。ただし、最大表示輝度HDR_Lmax,SDR_Lmaxは、ユーザ指示に従い適宜設定変更することが可能である。nitsは、cd/mに置き換え可能である。
画像表示装置1の入力部には、外部の撮像装置(カメラ)などの画像出力装置からダイナミックレンジが広いHDR(High Dynamic Range)画像データが入力される。Dレンジ変換部10は、入力部に入力されたHDR画像データに対して、ダイナミックレンジを狭くするダイナミックレンジ変換処理を施し、ダイナミックレンジが狭いSDR(Standard Dynamic Range)画像データを生成する。Dレンジ変換部10は、例えば、予め記憶している1次元のルックアップテーブル(1D−LUT)を用いて階調変換処理(輝度変換処理)を行う。
図2は、Dレンジ変換部10により用いられる変換関数TF(X)について説明するための図である。Dレンジ変換部10に入力されるHDR画像データの各画素の画素値をP_HDRとし、SDR画像データの各画素の画素値をP_SDRとすると、下記の数式が成り立つ。
(数1)
P_SDR=TF(P_HDR)
画像合成部20は、HDR画像データとSDR画像データのそれぞれのサイズを縮小する解像度変換処理を行い、1画面内に2つの画像を並べて配置した合成画像データを生成する。2つの画像の配置は、画像合成部20に入力されるレイアウト情報に従う。レイアウト情報は、装置内に予め記憶している座標情報等を含むが、不図示のユーザーインターフェースを用いてユーザが適宜指定できるようになっていてもよい。
図3は、画像合成部20により生成される合成画像データに基づく合成画像について説明するための図である。画面の左側にHDR画像データに基づくHDR画像が配置され、画面の右側にSDR画像データに基づくSDR画像が配置される。HDR画像とSDR画像の周囲には黒背景画像が合成される。
目標輝度決定部(階調変換部)30は、合成画像データを構成する各画素の画素値に対して階調変換(輝度変換)を行い、目標輝度値Loutを決定する。目標輝度決定部30は、HDR画像データとSDR画像データに対して、異なる階調変換特性を用いて階調変換を行う。
図4は、HDR画像データとSDR画像データに対して適用されるHDR階調変換特性とSDR階調変換特性の例を表した図である。HDR画像データに対してPQ(Perceptual Quantiser)やHLG(Hybrid Log Gamma)等のHDR階調変換特性が用いられ、SDR画像データに対してγ(ガンマ値)=2.2や2.4のSDR階調変換特性が用いられる。なお、SDR画像データとHDR画像データの周囲の黒背景画像に対しては、例えばSDR階調変換特性を用いた階調変換が行われる。
HDR画像データに対する階調変換の出力輝度値HDR_Loutは、HDR画像データの最大表示輝度HDR_Lmax、HDR階調変換特性EOTF、HDR画像データの画素値P(0〜1023)を用いて、以下の数式で表される。
(数2)
HDR_Lout=HDR_Lmax × EOTF(P/1023)
また、SDR画像データに対する階調変換処理の出力輝度値SDR_Loutは、SDR画像データの最大表示輝度SDR_Lmax、SDR階調変換特性ガンマ値G、SDR画像データの画素値P(0〜1023)を用いて、以下の数式で表される。
(数3)
SDR_Lout=SDR_Lmax ×(P/1023)−G
上記の数式を用いて、HDR画像とSDR画像の各画素の出力輝度値HDR_Lout,SDR_Loutが決定される。なお、黒背景画像データの各画素の出力輝度値(目標輝度値)BL_Lout=BLとする。
点灯パターン生成部40は、目標輝度決定部30により算出された目標輝度値に基づいて、バックライト91の点灯パターンを生成して、輝度分布推測部50とバックライト駆動制御部80に出力する。点灯パターンは、バックライト91の複数の発光ブロックのそれぞれの点灯輝度(または駆動電流値・電圧値)の情報である。
図5は、点灯パターン生成部40により生成される点灯パターンの概念図である。バックライト91の複数の発光ブロックのそれぞれの点灯輝度(または駆動電流値・電圧値)は、図3に示した合成画像において各発光ブロックに対応する各画像領域に含まれる各画素の目標輝度値の最大値に基づき決定される。画像領域の目標輝度値の最大値が高いほど、その画像領域に対応する発光ブロックの点灯輝度は高くなる。
輝度分布推測部50は、点灯パターン生成部40により生成される点灯パターンに基づいて、バックライトを構成する複数の発光ブロック全体の発光輝度分布を推測する。輝度分布推測部50により推測される発光輝度分布は、合成画像の各画素に対応する発光輝度の推測値の集合である。発光輝度分布は、液晶パネルの各画素に到達する発光輝度の推測値の集合であるとも言える。
図6(a)は、輝度分布推測部50により推測される発光輝度分布を示す概念図である。図5に示した点灯パターンで各発光ブロックが発光した場合、各発光ブロックから発せられた光は周囲に拡散するので、図6(a)に示すような発光輝度分布が得られる。以下に、発光輝度分布の推測方法の詳細を説明する。
図7(a)(b)は、バックライト91を構成する各発光ブロックの発光分布特性を示す概念図である。図7(a)は、バックライト91の発光面を液晶パネル側から見た場合の1つの発光ブロックの発光分布特性を示す概念図である。図7(b)は、バックライト91の発光面に対して90度の側面側から見た場合の1つの発光ブロックの発光分布特性を示す概念図である。
各発光ブロックは、1つのLED(Light Emitting Diode)等の発光素子で構成されているものとする。ただし、各発光ブロックが複数の発光素子で構成されていてもよい。発光素子の中心である発光中心が最も発光硬度が高く、その周囲は徐々に発光輝度が低くなっていく特性を有する。図7(a)(b)に示したような発光分布特性は予め計測され、発光分布特性を示すデータが点灯パターン生成部40内のメモリに予め記憶される。
図7(a)(b)に示したような発光分布特性を有する複数の発光素子を格子状に配置して点灯させた場合、各発光素子からの光が拡散するため、各発光素子の発光輝度分布を重ね合わせることで、バックライト91の発光面全体の発光輝度分布が得られる。
図8は、図5に示した点灯パターンのu−v点間の発光輝度分布について説明するための図である。図8(a)は、u−v点間の6つの発光ブロックのそれぞれの発光輝度(発光強度)を表す図である。図8(b)は、u−v点間の6つの発光ブロックのそれぞれの発光輝度分布を表す図である。各発光ブロックの発光輝度分布は、図7(a)(b)に示した発光分布特性に対し、図8(a)に示した各発光ブロックの発光輝度に応じた数値を掛け合わせることによって得られる。図8(c)は、u−v点間の6つの発光ブロックのそれぞれの発光輝度分布を重ね合わせて得られるu−v点間の発光輝度分布を表す図である。u−v点間の発光輝度分布は、図8(b)各発光ブロックの発光輝度分布を足し合わせることにより算出される。
ここで、本実施の形態において解決しようとする課題について説明する。図8(b)(c)を用いて説明したように、各発光ブロックからの光は周囲に拡散する。このため、各発光ブロックからの光の広がりに起因してハレーション現象(ハロー現象)が生じる。例えば、図3に示したような合成画像を表示する場合、図9に示すようなハレーション現象(ハロー現象)に伴う課題が生じる。例えば、以下のような課題が生じる。
課題1)HDR画像の黒レベルと比べて、SDR画像の黒レベルが低くなっている。HDR画像の方がSDR画像よりも明るいため、HDR画像の表示領域に対応する発光ブロックの発光輝度が高いことにより、HDR画像の表示領域の方がハレーション現象の影響が強いので、表示輝度が高くなることに起因する。これは、自発光型ではない液晶表示装置でバックライトの発光量を局所的に変化させる場合に生じる特有の課題であるとも言える。
課題2)HDR画像の高輝度部分に起因するハレーションが、SDR画像に妨害を与えることにより、HDR画像に近いSDR画像の領域が部分的に明るくなってしまう。
課題3)HDR画像の周囲のハレーションに起因して、黒背景画像の領域に明暗の表示ムラが生じる。
上述したような課題を解決するための手法について、以下に具体的に説明する。目標輝度補正部60は、目標輝度決定部30により算出された各画素の目標輝度値に対して、黒背景画像の黒レベルおよびSDR画像の黒レベルの補正を行い、補正後目標輝度値を出力する。
図6(b)は、輝度分布推測部50により推測された図6(a)の発光輝度分布で、HDR画像とSDR画像の境界領域およびHDR画像とSDR画像の周辺領域を斜線で示した図である。図6(b)で示した斜線領域にはHDR画像とSDR画像の表示領域に対応する発光ブロックから拡散した光が漏れるため、図3に示したように黒背景画像が表示される領域であるにも関わらず、黒浮きが生じて表示輝度が高くなる。そこで、目標輝度補正部60は、輝度分布推測部50により推測された発光輝度分布に基づき、斜線領域の表示輝度の平均値を算出して、黒背景画像およびSDR画像の黒レベルBLを増加させる補正を行う。
図10は、目標輝度補正部60による目標輝度値の補正処理について説明するための図である。目標輝度補正部60は、入力されるレイアウト情報に従い、SDR画像の表示領域と黒背景画像の表示領域を判別し、黒背景画像およびSDR画像の黒レベルを補正する。黒背景画像およびSDR画像の補正後黒レベルBL_Cは、輝度分布推測部50により推測された発光輝度分布に基づき算出された斜線領域の表示輝度の平均値と等しい値となる。目標輝度補正部60による目標輝度値の補正処理により、SDR画像データの目標輝度値SDR_Loutが、補正後目標輝度値SDR_Lout_Cに補正される。補正後目標輝度値SDR_Lout_Cは、補正後黒レベルBL_C、補正前の黒レベルBL、補正前のSDR画像データの目標輝度値SDR_Lout、SDR画像の最大表示輝度SDR_Lmaxを用いて、以下の数式で表される。
(数4)
SDR_Lout_C=BL_C + SDR_Lout × (SDR_Lmax−BL_C)/(SDR_Lmax−BL)
黒背景画像データの目標輝度値BL_Loutは、補正後目標輝度値BL_Lout_Cに補正され、BLからBL_Cに置き換えられる。補正後目標輝度値BL_Lout_Cは、以下の数式で表される。
(数5)
BL_Lout_C=BL_C
HDR画像データの目標輝度値HDR_Loutは、目標輝度補正部60による補正処理が行われない。したがって、補正後目標輝度値HDR_Lout_Cは、以下の数式で表される。
(数6)
HDR_Lout_C=HDR_Lout
表示画像生成部70は、目標輝度補正部60から出力される補正後目標輝度Lout_Cと、輝度分布推測部50により推測された発光輝度分布に基づき、HDR画像データとSDR画像データと黒背景画像データを補正し、表示画像データを生成する。目標輝度補正部60から出力される補正後目標輝度Lout_Cは、SDR画像データの補正後目標輝度SDR_Lout_Cと、HDR画像データの補正後目標輝度HDR_Lout_Cと、黒背景画像データの補正後目標輝度BL_Lout_Cとを含む。表示画像データを構成する各画素に対応する表示レベルP_LCDは、各画素の補正後目標輝度Lout_C、輝度分布推測部50により推測された発光輝度分布を構成する各画素の発光輝度値L_Backlightを用いて、以下の数式で表される。
(数7)
P_LCD=Lout_C/L_Backlight
バックライト駆動制御部80は、点灯パターン生成部40により生成された点灯パターンに基づいて、バックライト91の発光素子(LED)を駆動するための駆動信号(駆動電流値・電圧値を示す信号)を生成する。バックライト91は、バックライト駆動制御部80により生成された駆動信号に応じた発光輝度(発光量)で、複数の発光ブロックのそれぞれを発光させる制御を行う。バックライト91は、液晶パネル90の背面側に配置される。バックライト91を構成する複数の発光ブロックの発光量は、液晶パネル90に表示される表示画像に基づいて、それぞれ個別に制御される。液晶パネル90は、表示画像生成部70により生成された表示画像データに基づいて、画面を構成する各画素の液晶開口率(透過率)を制御し、表示画像データに基づく表示画像を画面に表示する。
図11は、補正後目標輝度値を用いて表示画像生成部70により生成された表示画像データの表示例について説明するための図である。目標輝度補正部60によって黒背景画像とSDR画像の黒レベルBLがBL_Cに補正されることにより、黒背景画像とSDR画像の黒レベルの表示輝度が高くなる。これにより、上述した課題1)、2)、3)が解消した画像表示が実現される。具体的には、HDR画像の黒レベルの表示輝度と比べて、SDR画像の黒レベルの表示輝度が低くなるという課題が解決され、HDR画像の黒レベルの表示輝度とSDR画像の黒レベルの表示輝度が一致する。また、HDR画像の高輝度部分に起因するハレーションが、SDR画像に妨害を与えることにより、HDR画像に近いSDR画像の領域が部分的に明るくなってしまうという課題が解決され、SDR画像の黒レベルの表示輝度が均一になる。また、HDR画像の周囲のハレーションに起因して黒背景画像の領域に明暗の表示ムラが生じるという課題が解決され、HDR画像とSDR画像の周辺の黒背景画像の領域が均一の表示輝度で表示される。
以上のように、本実施の形態によれば、ダイナミックレンジが広い画像(HDR画像)と、ダイナミックレンジが狭い画像(SDR画像)とを表示する場合に、好適な表示輝度で表示することが可能となる。
なお、本実施の形態では、外部から入力されたHDR画像データからSDR画像データを生成したが、外部からHDR画像データとSDR画像データを入力する構成であってもよい。本発明を適用することが可能である。
(実施の形態2)
実施の形態1では、目標輝度決定部30により決定されたSDR画像と黒背景画像の目標輝度値(黒レベル)を目標輝度補正部60が補正する構成を例示したが、実施の形態2では、異なる方法でSDR画像と黒背景画像の目標輝度値(黒レベル)を増加させる。本実施の形態2では、目標輝度補正部60を設けずに、目標輝度決定部31が、SDR画像と黒背景画像の目標輝度値(黒レベル)を、HDR画像とは異なる方法で決定する。
図12は、実施の形態2に係る画像表示装置2の構成を示すブロック図である。画像表示装置2は、図1の画像表示装置1の目標輝度補正部60を有していない。また、図1の画像表示装置1の目標輝度決定部30が、図12では目標輝度決定部31に置き換わっている。図12では、図1と同一の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は繰り返さない。
目標輝度決定部(階調変換部)31は、合成画像データを構成する各画素の画素値に対して階調変換(輝度変換)を行い、目標輝度値Loutを決定する。目標輝度決定部31は、SDR画像データに対して、実施の形態1で説明した(数3)の数式とは異なる数式を用いて、目標輝度値SDR_Loutを算出する。SDR画像データに対する階調変換処理の出力輝度値SDR_Loutは、SDR画像データの黒レベルSDR_BLと最大表示輝度SDR_Lmax、SDR階調変換特性ガンマ値G、画素値P(0〜1023)を用いて、以下の数式で表される。
(数8)
SDR_Lout=SDR_BL + (SDR_Lmax−SDR_BL)×(P/1023)−G
また、黒背景画像データの各画素の出力輝度値(目標輝度値)BL_Lout=SDR_BL=BL_Cとする。HDR画像データに対する階調変換の出力輝度値HDR_Loutは、実施の形態1で説明した(数2)の数式を用いて算出される。なお、BL_Cの値は、実施の形態1で説明した方法で決定される。これにより、SDR画像の黒レベルが増加され、HDR画像の黒レベルの表示輝度とSDR画像の黒レベルの表示輝度が一致する。
表示画像生成部70は、目標輝度決定部31から出力される目標輝度値Loutと、輝度分布推測部50により推測された発光輝度分布に基づき、HDR画像データとSDR画像データと黒背景画像データを補正し、表示画像データを生成する。
本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、ダイナミックレンジが広い画像(HDR画像)と、ダイナミックレンジが狭い画像(SDR画像)とを表示する場合に、好適な表示輝度で表示することが可能となる。
なお、本実施の形態2では、HDR画像とSDR画像と黒背景画像の黒レベルの表示輝度を固定値にしている。その結果、HDR画像が全体的に暗い画像である場合には、黒レベルが浮きすぎていると感じられる場合がある。しかし、HDR画像の輝度レベルが変化しても黒レベルが変動しないので、表示画像の安定性は高くなる。いずれの方法を用いるかは画像表示装置の用途に応じて選択するとよい。また両者を組み合わせて切り替えられるようにしてもよい。
また、目標輝度決定部31による階調変換(輝度変換)は、上述した計算式を用いる方法の他に、ルックアップテーブル(LUT)を用いる方法もとり得る。その場合、HDR画像データと、SDR画像データとで、上述の主旨に合った異なるLUTを用いればよい。
(実施の形態3)
実施の形態1では、目標輝度決定部30により決定されたSDR画像と黒背景画像の目標輝度値(黒レベル)を目標輝度補正部60が補正する構成を例示したが、実施の形態3では、異なる方法でSDR画像の目標輝度値(黒レベル)を増加させる。実施の形態3では、SDR画像の表示領域に対応する発光ブロックの点灯パターンを、HDR画像の表示領域に対応する発光ブロックの点灯パターンに応じて補正する。
図13は、実施の形態3に係る画像表示装置3の構成を示すブロック図である。画像表示装置3は、図1の画像表示装置1の目標輝度補正部60を有していない。また、点灯パターン補正部41が追加されている。図13では、図1と同一の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は繰り返さない。
点灯パターン補正部41は、レイアウト情報25に基づき、点灯パターン生成部40により生成された点灯パターンを補正して、輝度分布推測部50とバックライト駆動制御部80に補正後点灯パターンを出力する。
図14(a)(b)は、SDR画像の表示領域に対応する発光ブロックの点灯パターンを、HDR画像の表示領域に対応する発光ブロックの点灯パターンに応じて補正する処理について説明するための図である。図14(a)に示しているように、点灯パターン補正部41は、入力されるレイアウト情報に従い、SDR画像の表示領域とHDR画像の表示領域を判別する。そして、点灯パターン補正部41は、SDR画像の表示領域に対応する発光ブロックの点灯パターンを、HDR画像の表示領域に対応する発光ブロックの点灯パターンと同じ点灯パターンに置き換える。図14(b)は、SDR画像の表示領域に対応する発光ブロックの補正後点灯パターンを示す図である。HDR画像の方がSDR画像よりも明るいので、SDR画像の表示領域に対応する発光ブロックの補正後点灯パターンは、補正前の点灯パターンと比べて、発光輝度(発光量)が高くなる。
この場合、目標輝度決定部30により決定されるSDR画像データの目標輝度値は変更しないので、SDR画像の表示領域に対応する発光ブロックの発光輝度が高くなった分だけ、液晶パネルの開口率(透過率)が低くなるように、表示画像データが生成される。これにより、SDR画像の黒レベルが増加され、HDR画像の黒レベルの表示輝度とSDR画像の黒レベルの表示輝度が一致する。
本実施の形態3によれば、実施の形態1と同様に、ダイナミックレンジが広い画像(HDR画像)と、ダイナミックレンジが狭い画像(SDR画像)とを表示する場合に、好適な表示輝度で表示することが可能となる。
なお、目標輝度決定部30で取り扱う目標輝度値のデータ量と比べて、バックライト91の発光ブロックの点灯パターンを表すデータ量は少ない。目標輝度決定部30で取り扱う目標輝度値は、画面の画素毎のデータであるため、例えば、3840×2160画素分のデータ量が必要となる。これに対し、例えば、図14(a)(b)に示した発光ブロックの構成であれば、14×10ブロック分のデータ量ですむ。よって、計算負荷が小さくなるため、低コストで簡易的な構成で実現することが可能である。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。上記コンピュータは、例えば、CPUやMPU等のプロセッサーで構成される。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。上述の実施形態の1以上の機能を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明の一つである。
1 画像表示装置
10 Dレンジ変換部
20 画像合成部
30 目標輝度決定部(階調変換部)
40 点灯パターン生成部
50 輝度分布推測部
60 目標輝度補正部
70 表示画像生成部(画像補正部)
80 バックライト駆動制御部
90 液晶パネル(表示パネル)
91 バックライト(発光部)

Claims (8)

  1. 画像を表示する表示パネルと、
    前記表示パネルの背面側に配置され、複数の発光ブロックの発光量をそれぞれ個別に制御することが可能な発光手段と、
    第1ダイナミックレンジを有する第1画像データに基づく第1画像と、前記第1のダイナミックレンジよりも狭い第2ダイナミックレンジを有する第2画像データに基づく第2画像とが前記表示パネルに表示される場合に、前記第2画像データの黒レベルの表示輝度を増加する補正を行う補正手段と、
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記第1画像データは、HDR(High Dynamic Range)の画像データであり、
    前記第2画像データは、SDR(Standard Dynamic Range)の画像データであることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記第1画像データに対して、ダイナミックレンジ変換処理を施して、前記第2画像データを生成するレンジ変換手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 前記第1画像データに対して第1階調変換を行い、前記第2画像データに対して前記第1階調変換とは異なる第2階調変換を行う階調変換手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 前記複数の発光ブロックによる発光輝度分布を推測する推測手段をさらに備え、
    前記補正手段は、前記推測手段により推測された発光輝度分布に基づき、前記第2階調変換が行われた前記第2画像データの黒レベルを増加する補正を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記補正手段は、前記第1画像データに対して第1階調変換を行い、前記第2画像データに対して前記第1階調変換とは異なる第2階調変換を行い、
    前記第2階調変換は、前記第2画像データの黒レベルを増加する変換を含むことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の画像表示装置。
  7. 前記補正手段は、前記第2画像が表示される前記表示パネルの領域に対応する発光ブロックの発光輝度を前記第1画像に応じて決定することで、前記第2画像データの黒レベルの表示輝度を増加することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の画像表示装置。
  8. 画像を表示する表示パネルと、前記表示パネルの背面側に配置され、複数の発光ブロックの発光量をそれぞれ個別に制御することが可能な発光手段と、を備える画像表示装置の制御方法であって、
    第1ダイナミックレンジを有する第1画像データに基づく第1画像と、前記第1のダイナミックレンジよりも狭い第2ダイナミックレンジを有する第2画像データに基づく第2画像とが前記表示パネルに表示される場合に、前記第2画像データの黒レベルの表示輝度を増加する補正を行う補正ステップを有することを特徴とする画像表示装置の制御方法。
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