JP2019177568A - プリンタシステム、プリンタ、携帯端末及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】液体ボトルのボトル残量に関する情報をユーザに報知する。【解決手段】プリンタシステムは、プリンタと、プリンタと互いに通信可能なスマートフォンとを含む。プリンタの制御装置は、インクボトルを、ユーザがカメラで撮像することで取得された画像データを解析して、インクボトル内のボトル残量を導出するボトル残量導出処理と、残量検出センサからのタンク残量信号に基づいてインクタンク内のタンク残量を導出するタンク残量導出処理と、ボトル残量導出処理で導出されたボトル残量が、インクタンクへインク注入可能な注入可能量以下であるときに、インクボトルでインクタンクにインクを注入することが可能であることをユーザに報知するように表示部を制御する報知処理とを実行可能である。【選択図】図9

Description

本発明は、撮像可能な携帯端末と液体ボトルの液体を注入可能な液体タンクを有するプリンタとを含むプリンタシステム、プリンタ、携帯端末及びプログラムに関する。
特許文献1には、インクタンク内に一対の電極が配置され、一対の電極間の抵抗値によってインクタンク内のインクの有無を検出することが可能な印刷装置について記載されている。
特開2016−185623号公報
しかしながら、上記特許文献1には、インクタンク内のインクの有無を検出することが可能な印刷装置について記載されているものの、インクタンクにインクを注入するインクボトルのインク残量の検出については記載されていない。このようにインクボトルのインク残量を検出することができない場合、ユーザにインクボトルのインク残量に関する情報を報知することができない。例えば、インクボトルのインク残量に応じて、インクタンクにインクを注入するタイミングをユーザに報知することができない。このため、インクボトル内のインクをすべてインクタンクに注入できる状況にあるにもかかわらず、インクボトルを不必要に保管してしまうという問題がある。
本発明の目的は、液体ボトルのボトル残量に関する情報をユーザに報知することが可能な液体吐出装置を提供することである。
本発明のプリンタシステムは、撮像可能な撮像手段、ユーザに情報を報知するための第1報知部、及び、第1制御装置を有する携帯端末と、液体を収容する液体タンク、前記液体タンクから供給された液体を吐出して記録媒体に画像を記録する記録部及びユーザに情報を報知する第2報知部、並びに、第2制御装置を有し、前記携帯端末とデータ通信可能なプリンタとを含むプリンタシステムであって、前記第1制御装置及び前記第2制御装置の少なくともいずれか一方によって、前記液体タンクに液体を注入するための液体ボトルであって内部の液体を外部から透視可能な前記液体ボトルを、ユーザが前記撮像手段で撮像することで取得された撮像データを解析して、前記液体ボトル内の液体残量であるボトル残量を導出するボトル残量導出処理と、前記液体タンク内の液体残量であるタンク残量を導出するタンク残量導出処理と、前記ボトル残量導出処理で導出された前記ボトル残量が、前記液体タンクの最大容量から前記タンク残量導出処理で導出された前記タンク残量を差し引いた値以下であるときに、前記液体ボトルで前記液体タンクに液体を注入することが可能であることをユーザに報知するように前記第1報知部及び前記第2報知部の少なくともいずれかを制御する報知処理とを実行可能である。
これによると、液体ボトルのボトル残量に関する情報を第1及び第2報知部の少なくともいずれかで、ユーザに報知することが可能になる。つまり、液体ボトルのボトル残量が液体タンクに液体を注入することが可能な注入可能量以下となるため、液体ボトルの液体をすべて液体タンクに注入することが可能であるという情報をユーザに報知することができる。したがって、ユーザが使いかけの液体ボトルを不必要に保管する必要がなくなる。
本発明において、前記液体ボトルには、前記液体ボトルの液体の種類、前記液体ボトルの製造日、及び、前記液体ボトルが対応する前記プリンタの種類の少なくともいずれかの情報を示す一又は二次元コードが示されたラベルが貼付されており、前記第1制御装置及び前記第2制御装置の少なくともいずれか一方によって、ユーザが前記ラベルを前記撮像手段で撮像することで取得された前記一又は二次元コードを解析して、前記液体ボトルの液体の種類、前記液体ボトルの製造日、及び、前記液体ボトルが対応する前記プリンタの種類の少なくともいずれかの情報を取得する情報取得処理をさらに実行可能であり、前記報知処理において、前記情報取得処理で得られた情報をユーザに報知することが好ましい。これにより、報知処理において、液体ボトルの液体の種類、液体ボトルの製造日、及び、液体ボトルが対応するプリンタの種類の少なくともいずれかの情報をユーザに報知することが可能となる。
また、本発明において、前記液体タンクは、内部の液体が外部から透視可能に構成されており、前記第1制御装置及び前記第2制御装置の少なくともいずれか一方は、前記タンク残量導出処理において、ユーザが前記液体タンクを前記撮像手段で撮像することで取得された撮像データを解析することで、前記タンク残量を導出することが好ましい。これにより、携帯端末の撮像手段で液体タンクを撮像するだけで、液体タンクのタンク残量を導出することが可能となる。
また、本発明において、前記プリンタは、前記タンク残量を導出するためのタンク残量信号を出力するタンク残量出力手段を有しており、前記第1制御装置及び前記第2制御装置の少なくともいずれか一方は、前記タンク残量導出処理において、前記タンク残量出力手段からの前記タンク残量信号に基づいて、前記タンク残量を導出することが好ましい。これにより、タンク残量出力手段からのタンク残量信号に基づいて、液体タンクのタンク残量を導出することが可能となる。
また、本発明のプリンタは、液体を収容する液体タンクと、前記液体タンクから供給された液体を吐出して記録媒体に画像を記録する記録部と、ユーザに情報を報知する報知部と、前記報知部を制御する制御装置とを有し、撮像可能な撮像手段を有する携帯端末とデータ通信可能なプリンタにおいて、前記制御装置は、前記液体タンクに液体を注入するための液体ボトルであって内部の液体を外部から透視可能な前記液体ボトルを、ユーザが前記撮像手段で撮像することで取得された撮像データを解析して、前記液体ボトルのボトル残量を導出するボトル残量導出処理と、前記液体タンクのタンク残量を導出するタンク残量導出処理と、前記ボトル残量導出処理で導出された前記ボトル残量が、前記液体タンクの最大容量から前記タンク残量導出処理で導出された前記タンク残量を差し引いた値以下であるときに、前記液体ボトルで前記液体タンクに液体を注入することが可能であることをユーザに報知するように前記報知部を制御する報知処理とを実行可能である。
また、本発明の携帯端末は、撮像可能な撮像手段、ユーザに情報を報知するための報知部及び前記報知部を制御する制御装置を有し、液体を収容する液体タンク及び前記液体タンクから供給された液体を吐出して記録媒体に画像を記録する記録部を有するプリンタとデータ通信可能な携帯端末において、前記制御装置は、前記液体タンクに液体を注入するための液体ボトルであって内部の液体を外部から透視可能な前記液体ボトルを、ユーザが前記撮像手段で撮像することで取得された撮像データを解析して、前記液体ボトルのボトル残量を導出するボトル残量導出処理と、前記液体タンクのタンク残量を導出するタンク残量導出処理と、前記ボトル残量導出処理で導出された前記ボトル残量が、前記液体タンクの最大容量から前記タンク残量導出処理で導出された前記タンク残量を差し引いた値以下であるときに、前記液体ボトルで前記液体タンクに液体を注入することが可能であることをユーザに報知するように前記報知部を制御する報知処理とを実行可能である。
また、本発明のプログラムは、撮像可能な撮像手段、ユーザに情報を報知するための報知部及び前記報知部を制御する制御装置を有し、液体を収容する液体タンク及び前記液体タンクから供給された液体を吐出して記録媒体に画像を記録する記録部を有するプリンタとデータ通信可能な携帯端末に用いられることによって、前記制御装置が、前記液体タンクに液体を注入するための液体ボトルであって内部の液体を外部から透視可能な前記液体ボトルを、ユーザが前記撮像手段で撮像することで取得された撮像データを解析して、前記液体ボトルのボトル残量を導出するボトル残量導出処理と、前記液体タンクのタンク残量を導出するタンク残量導出処理と、前記ボトル残量導出処理で導出された前記ボトル残量が、前記液体タンクの最大容量から前記タンク残量導出処理で導出された前記タンク残量を差し引いた値以下であるときに、前記液体ボトルで前記液体タンクに液体を注入することが可能であることをユーザに報知するように前記報知部を制御する報知処理とを実行可能とさせる。
これらによると、液体ボトルのボトル残量に関する情報を報知部で、ユーザに報知することが可能になる。つまり、液体ボトルのボトル残量が液体タンクに液体を注入することが可能な注入可能量以下となるため、液体ボトルの液体をすべて液体タンクに注入することが可能であるという情報をユーザに報知することができる。したがって、ユーザが使いかけの液体ボトルを不必要に保管する必要がなくなる。
本発明のプリンタシステムによると、液体ボトルのボトル残量に関する情報を第1及び第2報知部の少なくともいずれかで、ユーザに報知することが可能になる。つまり、液体ボトルのボトル残量が液体タンクに液体を注入することが可能な注入可能量以下となるため、液体ボトルの液体をすべて液体タンクに注入することが可能であるという情報をユーザに報知することができる。したがって、ユーザが使いかけの液体ボトルを不必要に保管する必要がなくなる。
また、本発明のプリンタ、携帯端末及びプログラムによると、液体ボトルのボトル残量に関する情報を報知部で、ユーザに報知することが可能になる。つまり、液体ボトルのボトル残量が液体タンクに液体を注入することが可能な注入可能量以下となるため、液体ボトルの液体をすべて液体タンクに注入することが可能であるという情報をユーザに報知することができる。したがって、ユーザが使いかけの液体ボトルを不必要に保管する必要がなくなる。
本発明の一実施形態に係るプリンタシステムの概略構成図である。 (a)は図1に示すインクタンクの正面図であり、(b)は図2(a)に示すII−II線に沿った断面図である。 (a)はプリンタの電気的構成を示すブロック図であり、(b)はスマートフォンの電気的構成を示すブロック図である。 プリンタにおける印刷時の処理の流れを示すフローチャートである。 プリンタにおける待機時の処理の流れを示すフローチャートである。 インクタンクへのインクの注入時に実行する処理の流れを示すフローチャートである。 インクタンクにインクを注入するためのインクボトルの概略図である。 使いかけのインクボトルのボトル残量を記憶させる場合の処理の流れを示すフローチャートである。 インクタンク内のタンク残量を検出する場合の処理の流れを示すフローチャートである。 第5変形例における、使いかけのインクボトルのボトル残量を記憶させる場合の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
<プリンタシステムの全体構成>
図1に示すように、本実施形態に係るプリンタシステム100は、互いに通信可能なプリンタ1とスマートフォン(携帯端末)90とを含んでなる。プリンタ1は、キャリッジ2、インクジェットヘッド3(記録部)、4つのインクタンク(液体タンク)4、プラテン5、搬送ローラ6、7及びメンテナンスユニット8を含む。
キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール11、12に支持され、走査方向に移動可能となっている。キャリッジ2は、図示しないベルトなどを介して、キャリッジモータ56(図3参照)と接続されている。キャリッジモータ56を駆動させると、キャリッジ2がガイドレール11、12に沿って走査方向に移動する。なお、以下では、図1に示すように、走査方向の右側及び左側を定義して説明を行う。
インクジェットヘッド3は、キャリッジ2に搭載されている。インクジェットヘッド3は、その下面に形成された複数のノズル10からインクを吐出させる。より詳細に説明すると、複数のノズル10は、走査方向と直交する搬送方向に配列されることによってノズル列15を形成している。また、インクジェットヘッド3は、走査方向に並んだ4つのノズル列15を有している。最も右側のノズル列15を形成する複数のノズル10からはブラックインクが吐出される。左側3列のノズル列15を形成する複数のノズル10からは、右側のノズル列15を形成するものから順に、イエロー、シアン、マゼンタのカラーインクが吐出される。
4つのインクタンク4は、プリンタ1の搬送方向の下流側且つ走査方向の右側の部分に設けられ、走査方向に並んでいる。4つのインクタンク4は、4本のチューブ13等を介してインクジェットヘッド3と接続されている。インクタンク4には、右側に位置するものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが貯留されている。つまり、最も右側のインクタンク4aには、ブラックインクを貯留されており、その他の3つのインクタンク4bには、カラーインクが貯留されている。そして、4つのインクタンク4に貯留されたこれら4色のインクが4本のチューブ13等を介してインクジェットヘッド3に供給される。また、プリンタ1には、4つのインクタンク4を覆うための、開閉可能なカバー16が設けられ、印刷時などには、カバー16が閉じられており、インクタンク4へのインクの注入ができないようになっている。カバー16を開くと、4つのインクタンク4が露出し、後述するようにインクタンク4へのインクの注入が可能となる。本実施形態におけるカバー16は、プリンタ1の正面側(すなわち、搬送方向下流側)から、各インクタンク4の正面全体を見ることが可能な透明な部分を有している。また、プリンタ1には、カバー16が開いているか閉じているかを検出するためのカバーセンサ35(図3参照)が設けられている。なお、インクタンク4の構造等については、後ほど詳細に説明する。
プラテン5は、インクジェットヘッド3の下方に、インクジェットヘッド3と対向して配置されている。プラテン5は、印刷中の記録用紙Pを下方から支持する。搬送ローラ6は、搬送方向におけるプラテン5よりも上流側に配置されている。搬送ローラ7は、搬送方向におけるプラテン5よりも下流側に配置されている。搬送ローラ6、7は図示しないギヤなどを介して搬送モータ57(図3参照)に接続されている。搬送モータ57を駆動すると、搬送ローラ6、7が回転し、記録用紙Pが搬送方向に搬送される。
メンテナンスユニット8は、ノズルキャップ21と、切換ユニット22と、吸引ポンプ23と、廃液タンク24とを含む。ノズルキャップ21は、プラテン5の右側に配置されている。ノズルキャップ21は、走査方向に並ぶ2つのキャップ部21a、21bを有し、キャップ部21bがキャップ部21aの左側に位置している。また、ノズルキャップ21は、キャップ昇降装置58(図3参照)と接続されており、キャップ昇降装置58によって昇降可能となっている。そして、キャリッジ2をプラテン5よりも右側のメンテナンス位置まで移動させると、最も右側のノズル列15を形成するノズル10がキャップ部21aと対向し、左側3列のノズル列15を形成するノズル10がキャップ部21bと対向する。この状態で、キャップ昇降装置58によりノズルキャップ21を上昇させると、最も右側のノズル列15を形成するノズル10がキャップ部21aに覆われ、左側3列のノズル列15を形成するノズル10がキャップ部21bに覆われる。
切換ユニット22は、チューブ29a、29bを介してキャップ部21a、21bと接続されている。また、切換ユニット22は、チューブ29cを介して吸引ポンプ23と接続されている。切換ユニット22は、キャップ部21a、21bのいずれかを選択的に吸引ポンプ23と接続させる。吸引ポンプ23はチューブポンプなどである。また、吸引ポンプ23は、切換ユニット22と反対側において、チューブ29dを介して廃液タンク24と接続されている。
<インクタンク>
次に、インクタンク4について詳細に説明する。インクタンク4は、図2(a)及び図2(b)に示すように、直方体形状であり、内部にインクを貯留するための貯留室31aが形成された本体31を有している。本体31には、貯留室31aにインクを注入するためのインク注入口31bが形成されている。また、インクタンク4には、インク注入口31bを塞ぐためのキャップ32が本体31に着脱可能に取り付けられている。インクタンク4では、本体31からキャップ32を取り外すことにより、インク注入口31bから貯留室31aにインクを注入することができる。また、インクを注入するとき以外は、本体31にキャップ32を取り付けた状態とすることにより、貯留室31a内のインクがインク注入口31bからこぼれるのを防止したり、貯留室31a内のインク中の水分がインク注入口31bから蒸発するのを抑えたりすることができる。
また、インクタンク4は合成樹脂材料などからなり、半透明となっている。これにより、ユーザは、貯留室31a内に貯留されたインクをインクタンク4の外部から透視することが可能となる。また、スマートフォン90のカメラ97(撮像手段)で、外部からカバー16越しにインクタンク4を撮像し、その撮像によって取得された画像データ(撮像データ)を解析することで、インクタンク4のタンク残量を検出することが可能となる。
なお、ユーザは、インクタンク4をスマートフォン90のカメラ97で撮像する際は、図2(a)に示すようにインクタンク4全体が正面から写るようにして、撮像する。これにより、インクタンク4の底面からインクが満量を示す位置である番号「8」(後述する)までの距離T1、及び、インクタンク4の底面からインク液面までの距離T2を画像解析で認識可能となる。
また、インクタンク4の搬送方向の下流側の端面には、ユーザに貯留室31a内のインク量を把握させるための上下方向に並んだ複数の目盛34が付されている。また、各目盛34には、それぞれ、識別用の番号(図2(a)の「1」、「2」、・・、「7」、「8」)が付されている。ここで、プリンタ1では、カバー16の少なくとも一部分が透明になっているため、カバー16が閉じられた状態でも、ユーザが目盛34を視認することができるようになっている。なお、識別用の番号「1」は、インクタンク4内のインクが空に近付いた量を示す位置である。つまり、ニアエンプティとなる。また、番号「8」は、インクタンク4内のインクが満量を示す位置である。ここでいうインクタンク4の満量時のインク量は、インクタンク4にインクを貯留できるインクタンク4の最大容量であってインク注入口31bからインクが溢れないタンク容量である。
スマートフォン90は、公知のものであり、図3に示すように、制御装置91、撮像手段としてのカメラ97、プリンタ1とデータ通信を行うための送受信部89、ディスプレイなどの表示部98、操作ボタンなどの操作部99を含む。
<プリンタ1の制御装置50>
次に、プリンタ1の動作を制御する制御装置50について説明する。図3(a)に示すように、制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)54、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)55等からなり、これらが、キャリッジモータ56、インクジェットヘッド3、搬送モータ57、キャップ昇降装置58、切換ユニット22、吸引ポンプ23などの動作を制御する。
また、制御装置50は、カバーセンサ35からの信号に基づいて、カバー16が開かれているか閉じられているかを検出する。また、プリンタ1には、表示部60(報知部)が設けられており、制御装置50は、表示部60に必要な情報やメッセージなどを表示させて、ユーザに報知することが可能となる。また、プリンタ1には、操作部61が設けられている。これにより、ユーザは、操作部61を操作して、後述するようにインクタンク4内のインク量の入力などを行うことができる。また、プリンタ1には、各インクタンク4内のタンク残量を検出する4つの残量検出センサ59が設けられている。なお、図3(a)においては、1つの残量検出センサ59だけを示しているが、実際には4つ搭載されている。残量検出センサ59としては、光センサやフロート式センサなどの公知のメカセンサが採用される。各残量検出センサ59は、タンク残量を導出するためのタンク残量信号を制御装置50に出力する。また、プリンタ1には、スマートフォン90とデータ通信を行うための送受信部62が設けられている。
<スマートフォン90の制御装置91>
次に、スマートフォン90の動作を制御する制御装置91について説明する。図3に示すように、制御装置91も、制御装置50と同様に、CPU92、ROM93、RAM94、EEPROM95、ASIC96等からなり、これらが、カメラ97の動作を制御する。また、制御装置91は、表示部98に必要な情報やメッセージなどを表示させて、ユーザに報知することが可能となる。
また、図3(a)及び図3(b)では、各制御装置50,91において、CPU51,92を1つだけ図示しているが、制御装置50,91は、CPU51,92を1つだけ備え、この1つのCPU51,92が一括して処理を行うようになっていてもよいし、CPU51,92を複数備え、これら複数のCPU51,92が分担して処理を行うようになっていてもよい。また、図3(a)及び図3(b)では、各制御装置50,91において、ASIC55,96を1つだけ図示しているが、ASIC55,96を1つだけ備え、この1つのASIC55,96が一括して処理を行うようになっていてもよいし、ASIC55,96を複数備え、これら複数のASIC55,96が分担して処理を行うようになっていてもよい。また、本実施形態では、ROM52,93は、CPU51,92が実行するプログラム等の固定データを記憶し、RAM53,94は、CPU51,92がプログラムを実行するために必要なデータを一時的に記憶する。そして、EEPROM54,95が、インクタンク4のタンク残量、後述のインクボトル70のボトル残量、識別情報などを記憶する記憶部に相当する。
<印刷時の処理>
続いて、プリンタ1において印刷を行う印刷時の制御装置50による制御について説明する。制御装置50は、プリンタ1に印刷指令が入力されたときに、図4のフローに沿って処理を実行する。ここで、プリンタ1では、印刷を行わない待機時において、キャリッジ2がメンテナンス位置に位置し、複数のノズル10がノズルキャップ21に覆われている。プリンタ1に印刷指令が入力されると、制御装置50は、まず、印刷前フラッシング処理を実行する(S101)。印刷前フラッシング処理では、複数のノズル10がノズルキャップ21で覆われた状態でインクジェットヘッド3を駆動させて、ノズル10からキャップ部21a、21bにインクを排出させる、印刷前フラッシングを行わせる。
次に、制御装置50は、キャップ昇降装置58を制御してノズルキャップ21を降下させることで、インクジェットヘッド3から離間させる(S102)。次に、制御装置50は、図示しない給紙装置を駆動させて記録用紙Pを供給させる(S103)。
次に、制御装置50は、吐出処理を実行する(S104)。S104の吐出処理では、制御装置50は、キャリッジモータ56を制御してキャリッジ2を走査方向に移動させつつ、インクジェットヘッド3を制御して、複数のノズル10から記録用紙Pにインクを吐出させる。
次に、制御装置50は、記録用紙Pへの印刷が完了していない場合には(S105:NO)、搬送処理を実行する(S106)。搬送処理では、制御装置50は、搬送モータ57を制御して、搬送ローラ6、7に記録用紙Pを所定距離(例えばノズル列15の長さ)だけ搬送方向に搬送させる。
一方、印刷が完了したときには(S105:YES)、制御装置50は、キャリッジモータ56を制御してキャリッジ2をメンテナンス位置に移動させてから(S107)、キャップ昇降装置58を制御して、ノズルキャップ21を上昇させて、ノズルキャップ21に複数のノズル10を覆わせる(S108)。そして、制御装置50は、搬送モータ57を制御して、搬送ローラ7に印刷が完了した記録用紙Pを排出させる(S109)。こうして、印刷時のフローが終了する。
<待機時の処理>
続いて、プリンタ1において印刷を行わない待機時の制御装置50による制御について説明する。制御装置50は、待機時に、図5のフローに沿って処理を実行する。図5のフローは、プリンタ1のコンセントが接続されたときや、印刷時の処理が完了したとき(図4のフローが終了したとき)に開始される。
プリンタ1では、待機時において、図5に示すように、制御装置50は、印刷指令が入力されるまで(S201:NO)、S201、S202の処理を繰り返し実行し、印刷指令が入力されたときに(S201:YES)、処理を終了する。S202では、制御装置50は、所定時間が経過したか否かを判定する。ここでいう所定時間とは、ノズル10近傍のインクが乾燥し吐出不良が生じるやすくなるまでの時間である。そして、制御装置50は、所定時間が経過していない間は待機し(S202:NO)、所定時間が経過したときに(S202:YES)、パージ処理を実行する(S203)。
パージ処理では、制御装置50は、キャップ部21aを吸引ポンプ23と接続させたうえで吸引ポンプ23を駆動させることにより、最も右側のノズル列15を形成するノズル10からインクジェットヘッド3内のブラックインクを強制的に排出させる、ブラックインクについての吸引パージを行わせる。続いて、制御装置50は、キャップ部21bを吸引ポンプ23と接続させたうえで吸引ポンプ23を駆動させることにより、右側3列のノズル列15を形成するノズル10からインクジェットヘッド3内のカラーインクを強制的に排出させる、カラーインクについての吸引パージを行わせる。そして、このような吸引パージを行わせることにより、インクジェットヘッド3内の増粘したインクを排出させることができる。吸引パージによって排出されたインクは、廃液タンク24に貯留される。なお、ブラックインクの吸引パージ及びカラーインクの吸引パージは、連続して行わなくてもよい。つまり、例えば、モノクロ印刷が多い場合、カラーインクの吸引パージのみ実行してもよい。
<インク注入時の制御>
続いて、インクタンク4へのインクの注入時の、制御装置50の制御について説明する。制御装置50は、インクタンク4へのインクの注入時に、図6に示すフローに沿って処理を実行する。図6に示すフローは、制御装置50が、カバーセンサ35からの信号に基づいて、カバー16が開かれたことを検出したときに開始される。
ここで、インクタンク4へインクを注入するためのインクボトル70について、図7を参照しつつ以下に説明する。インクボトル70は、内部にインクが収容されたインク収容部71と、インク収容部71の上端部に一体的に形成されたノズル部72と、ノズル部72の先端に着脱可能に取り付けられたキャップ73とを有する。ノズル部72の先端には、インク収容部71内のインクを排出するための排出口72aが形成されている。キャップ73は、ノズル部72に取り付けられることで、排出口72aを封止する。これにより、インクボトル70内のインクの蒸発などを防ぐことができる。
また、インク収容部71及びノズル部72は、合成樹脂材料などからなり、半透明となっている。これにより、ユーザは、インク収容部71内に貯留されたインクをインクボトル70の外部から透視することが可能となる。また、スマートフォン90のカメラ97で、外部からインクボトル70を撮像して、その画像を解析することで、後述するようにインクボトル70のボトル残量を検出することが可能となる。インク収容部71の外表面には、ラベル74が貼付されている。ラベル74には、二次元コード(例えば、QRコード(登録商標))74aが印刷されている。この二次元コード74aは、インクボトル70のインクの色などの種類、製造日、インクボトル70が対応するプリンタの種類などの識別情報を示す。なお、本実施形態においては、二次元コード74aがラベル74に印刷されていたが、二次元コード74aに代えて上述の識別情報を示す一次元コード(例えば、バーコードなど)が印刷されていてもよい。
図6に戻って、カバー16が開かれると、制御装置50は、ユーザによってインクタンク4にインクが注入されていると判定し、カバー16が閉じられるまで待機する(S301:NO)。この間に、ユーザは、キャップ73を取り外したインクボトル70のノズル部72を、キャップ73を取り外した本体31のインク注入口31bに差し込んで、インクボトル70のインクをインクタンク4に注入する。そして、インクの注入後、キャップ73をインクボトル70に取り付けるとともに、キャップ32を本体31に取り付けたうえで、カバー16を閉じる。そして、制御装置50は、カバー16が閉じられたときに(S301:YES)、表示部60に、インクの注入を行ったインクタンク4の選択を促すメッセージを表示させ(S302)、ユーザにより、インクの注入を行ったインクタンク4の情報が入力されるまで待機する(S303:NO)。インクの注入を行ったインクタンク4の情報が入力されると、制御装置50は、インクタンク4内のインク量(目盛34に付された「1」〜「8」のいずれかの番号)の入力を促すメッセージを表示させ(S304)、ユーザによりインク量が入力されるまで待機する(S305:NO)。ユーザによりインク量が入力されると(S305:YES)、制御装置50は、入力されたインク量を記憶する記憶処理を実行する(S306)。こうして、インク注入時のフローが終了する。
<ボトル残量の記憶制御>
続いて、インクタンク4へのインク注入後、インクの余った使いかけのインクボトル70のボトル残量の記憶制御について説明する。ボトル残量の記憶制御は、インクタンク4へのインク注入後から次回インクタンク4にインクを注入するまでの間に、ユーザがインクボトル70を撮像し当該画像データをプリンタ1に送信することで、図8に示すフローに沿って処理が実行される。
まず、ユーザがスマートフォン90のカメラ97で使いかけのインクボトル70を撮像する。このとき、ユーザは、図7に示すように、ラベル74を含むインクボトル70全体が写るように、インクボトル70を撮像する。その後、ユーザは、撮像することで取得された画像データ(撮像データ)をスマートフォン90の送受信部89を介して無線でプリンタ1に送信する。こうして、画像データを受信したプリンタ1の制御装置50は、S401において、画像データを受信したか否かを判定する。S401において、画像データを受信した場合(YES)、S402に進み、画像データを受信していない場合(NO)、S401を繰り返す。
次に、制御装置50は、S402において、画像データを解析してインクボトル70のボトル残量を導出する(ボトル残量導出処理)。より詳細には、画像データの解析により、インクボトル70のキャップ73の上端とインクボトル70の底面を認識して、その間の距離T3(図7参照)を導出する。さらにインクボトル70内のインク液面とインクボトル70の底面とを認識し、その間の距離T4(図7参照)を導出する。距離T3の縮尺から距離T4の実際の長さを導出し、導出された長さ(高さ)に予め記憶されたインクボトル70の底面積を乗じることで、インクボトル70のボトル残量を導出する。この後、制御装置50は、導出したインクボトル70のボトル残量をEEPROM54に記憶する。
次に、制御装置50は、S403において、ラベル74の二次元コード74aを解析し、インクボトル70の識別情報(インクの色、製造日、対応するプリンタの種類)を取得する(情報取得処理)。この後、制御装置50は、当該識別情報を、S402に導出されたボトル残量に紐付けてEEPROM54に記憶する。これにより、インクの余った使いかけのインクボトル70には、どんなインクが収容されているかなどが識別可能となる。なお、S402とS403との処理は順番が入れ替わってもよいし、同時に行われてもよい。こうして、ボトル残量の記憶制御フローが終了する。
<タンク残量検出時の制御>
続いて、インクタンク4内のタンク残量の検出時の制御について説明する。本実施形態においては、制御装置50が、タンク残量検出時に、図9に示すフローに沿って処理を実行する。制御装置50は、記録用紙Pに画像記録を行う印刷やメンテナンス(フラッシングや吸引パージ)によるインク排出動作が実行された後に開始される。
制御装置50は、上述のインク排出動作が終了したときに、各残量検出センサ59からのタンク残量信号に基づいて各タンク残量を導出し、記憶部5cにタンク残量を記憶させる(S501:タンク残量導出処理)。
次に、S502において、制御装置50は、記憶されたタンク残量がニアエンプティを示すインク量に達したか否かを判定し、ニアエンプティを示すインク量に達した場合(YES)、S503に進み、ニアエンプティを示すインク量に達していない場合(NO)、S504に進む。S503において、制御装置50は、表示部60を制御して、ユーザにどのタンク残量が空に近付いているかを知らせるメッセージを報知する。このとき、制御装置50は、送受信部62を介してユーザにどのタンク残量が空に近付いているかを知らせる信号を、スマートフォン90の制御装置91に送信してもよい。こうすることで、制御装置91が、表示部98を制御して、ユーザにどのタンク残量が空に近付いているかを知らせるメッセージを報知する。
次に、S504において、制御装置50は、ボトル残量が記憶されているか否かを判定し、記憶されている場合(YES)、S505に進み、記憶されていない場合(NO)、S501に戻る。このようにS501に戻るときは、使いかけのインクボトル70が保管されていない、または、使いかけのインクボトル70のボトル残量の記憶がユーザによって行われていないことを示す。
次に、S505に進むと、制御装置50は、タンク容量(最大容量)から記憶されたタンク残量を差し引いて導出したインクタンク4の注入可能量(インクタンク4にインクを注入可能な量)が記憶されたボトル残量に達しているか否かを、インクの種類毎(すなわち、インクタンク4毎)に判定する。S505において、注入可能量が記憶されたボトル残量に達している場合(YES)、S506に進み、注入可能量が記憶されたボトル残量に達していない場合(NO)、S501に戻る。
次に、S506において、制御装置50は、表示部60を制御して、ユーザにインクボトル70でどのインクタンク4に対してインクをすべて注入することが可能であるかを知らせるメッセージ、インクボトル70に対応する識別情報とともに表示して報知する(報知処理)。このとき、制御装置50は、送受信部62を介して、ユーザにインクボトル70に対応する識別情報とともに当該インクボトル70でどのインクタンク4に対してインクをすべて注入することが可能であるかを知らせる信号を、スマートフォン90の制御装置91に送信してもよい。こうすることで、制御装置91が、表示部98を制御して、上述のメッセージ及びインクボトル70に対応する識別情報を表示して報知する。こうして、タンク残量検出時の制御フローが終了する。
以上に述べたように、本実施形態のプリンタシステム100によると、S506において、インクボトル70のボトル残量に関する情報を表示部60,98の両方で、ユーザに報知することが可能になる。つまり、インクボトル70のボトル残量が対応するインクタンク4にインクを注入することが可能な注入可能量以下となるため、インクボトル70のインクをすべてインクタンク4に注入することが可能であるという情報をユーザに報知することができる。したがって、ユーザが使いかけのインクボトル70を不必要に保管する必要がなくなる。
また、S403において、インクタンク4にインクを注入したインクボトル70の識別情報(インクの色、製造日、対応するプリンタの種類)を取得することが可能となる。これにより、S506において、インクボトル70のインクの種類、インクボトル70の製造日、及び、インクボトル70が対応するプリンタ1の種類などの識別情報をユーザに報知することが可能となる。
また、制御装置50が、S501において、残量検出センサ59からのタンク残量信号に基づいて、各インクタンク4のタンク残量を導出している。これにより、残量検出センサ59からのタンク残量信号に基づいて、インクタンク4のタンク残量を導出することが可能となる。
上述の実施形態においては、残量検出センサ59からのタンク残量信号に基づいて、インクタンク4のタンク残量を導出しているが、第1変形例として、ユーザが、所定のタイミング(インク排出動作後など)でスマートフォン90のカメラ97で、外部からカバー16越しにインクタンク4を撮像し、その撮像によって取得された画像データを解析することで、インクタンク4のタンク残量を導出してもよい。つまり、ユーザがインクタンク4の画像データをスマートフォン90の送受信部89を介して無線でプリンタ1に送信する。プリンタ1の制御装置50は、画像データを受信したタイミングで、当該画像データを解析してインクタンク4のタンク残量を導出する(タンク残量導出処理)。より詳細には、画像データの解析により、インクタンク4の底面からインクが満量を示す位置である番号「8」までの距離T1(図2(a)参照)を導出する。さらにインクタンク4内のインク液面とインクタンク4の底面とを認識し、その間の距離T2(図2(a)参照)を導出する。距離T1の縮尺から距離T2の実際の長さを導出し、導出された長さ(高さ)に予め記憶されたインクタンク4の底面積を乗じることで、インクタンク4のタンク残量を導出する。この処理を各インクタンク4について行う。この後、制御装置50は、導出したインクタンク4のタンク残量をEEPROM54に記憶する。このように、スマートフォン90のカメラ97でインクタンク4を撮像するだけで、インクタンク4のタンク残量を導出することが可能となる。
また、第2変形例として、プリンタ1の制御装置50に代えて、スマートフォン90の制御装置91が、タンク残量を導出してもよい。この場合、ユーザがスマートフォン90のカメラ97で、上述のようにインクタンク4を撮像すると、制御装置91が、取得した画像データを、上述と同様に解析してインクタンク4のタンク残量を導出する(タンク残量導出処理)。そして、制御装置91は、導出したインクタンク4のタンク残量をEEPROM95に記憶する。これにおいても上述と同様の効果を得ることができる。
また、上述の実施形態では、S506において、プリンタ1の制御装置50が表示部60を制御し、スマートフォン90の制御装置91が表示部98を制御しているが、第3変形例として、プリンタ1の制御装置50が表示部60だけを制御して、ユーザに報知してもよい。また、第4変形例として、スマートフォン90の制御装置91が表示部98だけを制御して、ユーザに報知してもよい。
また、上述の実施形態においては、ボトル残量の記憶制御が、プリンタ1の制御装置50によって行われているが、第5変形例として、図10に示すように、スマートフォン90の制御装置91で行われてもよい。この変形例においては、ユーザがスマートフォン90のカメラ97で使いかけのインクボトル70を撮像する。このとき、ユーザは、図7に示すように、ラベル74を含むインクボトル70全体が写るように、インクボトル70を撮像する。制御装置91は、S601において、撮像することでインクボトル70の画像データを取得すると(YES)、S602に進む。一方、ユーザがインクボトル70をカメラ97で撮像しない場合(NO)、S601を繰り返す。
次に、制御装置91は、S602において、取得した画像データを解析してインクボトル70のボトル残量を導出する(ボトル残量導出処理)。なお、ボトル残量の導出は、S402と同様な方法で行われる。そして、制御装置91は、導出したボトル残量をEEPROM95に記憶する。
次に、制御装置91は、S603において、ラベル74の二次元コード74aを解析し、インクボトル70の識別情報(インクの色、製造日、対応するプリンタの種類)を取得する(情報取得処理)。この後、制御装置91は、当該識別情報を、S602に導出されたボトル残量に紐付けて記憶する。これにより、インクの余った使いかけのインクボトル70には、どんなインクが収容されているかなどが識別可能となる。なお、S602とS603との処理は順番が入れ替わってもよいし、同時に行われてもよい。こうして、ボトル残量の記憶制御フローが終了する。このようなボトル残量の記憶制御が行われ、且つ、上述の第2変形例及び第4変形例を併せて実行することが可能であってもよい。つまり、スマートフォン90の制御装置91が、上述のボトル残量導出処理、タンク残量導出処理、情報取得処理、及び、報知処理を実行してもよい。これにおいても、上述と同様の効果得ることが可能となる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、インクボトル70にラベル74が貼付されていなくてもよい。つまり、S506において、インクボトル70の識別情報を報知しなくてもよい。また、撮像手段としてカメラ97が採用されているが、インクボトル70やインクタンク4などを撮像することが可能であれば、特に限定するものではない。
また、上述の実施形態においては、インクタンク4のタンク残量が残量検出センサ59からのタンク残量信号に基づいて導出されるが、制御装置50により、インクジェットヘッド3からのインク排出に係るカウント値を記憶し、当該カウント値に基づいてインク消費量を導出し、タンク容量から当該インク消費量を差し引くことでタンク残量を導出してもよい。こうすることで、残量検出センサ59を設けなくても、タンク残量を導出することが可能となる。
上述の実施形態においては、携帯端末として、スマートフォン90が採用されているが、プリンタ1と通信可能であれば、例えば、タブレットやデジタルカメラなどの携帯端末であってもよい。また、本発明は、インク以外の液体を吐出するプリンタ及びこのプリンタを含むプリンタシステムにも適用可能である。
1 プリンタ
3 インクジェットヘッド(記録部)
4 インクタンク(液体タンク)
50 制御装置(第2制御装置)
59 残量検出センサ(タンク残量出力手段)
60 表示部(第2報知部)
70 インクボトル
90 スマートフォン
91 制御装置(第1制御装置)
97 カメラ(撮像手段)
98 表示部(第1報知部)
100 プリンタシステム

Claims (7)

  1. 撮像可能な撮像手段、ユーザに情報を報知するための第1報知部、及び、第1制御装置を有する携帯端末と、液体を収容する液体タンク、前記液体タンクから供給された液体を吐出して記録媒体に画像を記録する記録部及びユーザに情報を報知する第2報知部、並びに、第2制御装置を有し、前記携帯端末とデータ通信可能なプリンタとを含むプリンタシステムであって、
    前記第1制御装置及び前記第2制御装置の少なくともいずれか一方によって、
    前記液体タンクに液体を注入するための液体ボトルであって内部の液体を外部から透視可能な前記液体ボトルを、ユーザが前記撮像手段で撮像することで取得された撮像データを解析して、前記液体ボトル内の液体残量であるボトル残量を導出するボトル残量導出処理と、
    前記液体タンク内の液体残量であるタンク残量を導出するタンク残量導出処理と、
    前記ボトル残量導出処理で導出された前記ボトル残量が、前記液体タンクの最大容量から前記タンク残量導出処理で導出された前記タンク残量を差し引いた値以下であるときに、前記液体ボトルで前記液体タンクに液体を注入することが可能であることをユーザに報知するように前記第1報知部及び前記第2報知部の少なくともいずれかを制御する報知処理とを実行可能であることを特徴とするプリンタシステム。
  2. 前記液体ボトルには、前記液体ボトルの液体の種類、前記液体ボトルの製造日、及び、前記液体ボトルが対応する前記プリンタの種類の少なくともいずれかの情報を示す一又は二次元コードが示されたラベルが貼付されており、
    前記第1制御装置及び前記第2制御装置の少なくともいずれか一方によって、
    ユーザが前記ラベルを前記撮像手段で撮像することで取得された前記一又は二次元コードを解析して、前記液体ボトルの液体の種類、前記液体ボトルの製造日、及び、前記液体ボトルが対応する前記プリンタの種類の少なくともいずれかの情報を取得する情報取得処理をさらに実行可能であり、
    前記報知処理において、前記情報取得処理で得られた情報をユーザに報知することを特徴とする請求項1に記載のプリンタシステム。
  3. 前記液体タンクは、内部の液体が外部から透視可能に構成されており、
    前記第1制御装置及び前記第2制御装置の少なくともいずれか一方は、
    前記タンク残量導出処理において、ユーザが前記液体タンクを前記撮像手段で撮像することで取得された撮像データを解析することで、前記タンク残量を導出することを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタシステム。
  4. 前記プリンタは、前記タンク残量を導出するためのタンク残量信号を出力するタンク残量出力手段を有しており、
    前記第1制御装置及び前記第2制御装置の少なくともいずれか一方は、
    前記タンク残量導出処理において、前記タンク残量出力手段からの前記タンク残量信号に基づいて、前記タンク残量を導出することを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタシステム。
  5. 液体を収容する液体タンクと、前記液体タンクから供給された液体を吐出して記録媒体に画像を記録する記録部と、ユーザに情報を報知する報知部と、前記報知部を制御する制御装置とを有し、撮像可能な撮像手段を有する携帯端末とデータ通信可能なプリンタにおいて、
    前記制御装置は、
    前記液体タンクに液体を注入するための液体ボトルであって内部の液体を外部から透視可能な前記液体ボトルを、ユーザが前記撮像手段で撮像することで取得された撮像データを解析して、前記液体ボトルのボトル残量を導出するボトル残量導出処理と、
    前記液体タンクのタンク残量を導出するタンク残量導出処理と、
    前記ボトル残量導出処理で導出された前記ボトル残量が、前記液体タンクの最大容量から前記タンク残量導出処理で導出された前記タンク残量を差し引いた値以下であるときに、前記液体ボトルで前記液体タンクに液体を注入することが可能であることをユーザに報知するように前記報知部を制御する報知処理とを実行可能であることを特徴とするプリンタ。
  6. 撮像可能な撮像手段、ユーザに情報を報知するための報知部及び前記報知部を制御する制御装置を有し、液体を収容する液体タンク及び前記液体タンクから供給された液体を吐出して記録媒体に画像を記録する記録部を有するプリンタとデータ通信可能な携帯端末において、
    前記制御装置は、
    前記液体タンクに液体を注入するための液体ボトルであって内部の液体を外部から透視可能な前記液体ボトルを、ユーザが前記撮像手段で撮像することで取得された撮像データを解析して、前記液体ボトルのボトル残量を導出するボトル残量導出処理と、
    前記液体タンクのタンク残量を導出するタンク残量導出処理と、
    前記ボトル残量導出処理で導出された前記ボトル残量が、前記液体タンクの最大容量から前記タンク残量導出処理で導出された前記タンク残量を差し引いた値以下であるときに、前記液体ボトルで前記液体タンクに液体を注入することが可能であることをユーザに報知するように前記報知部を制御する報知処理とを実行可能であることを特徴とする携帯端末。
  7. 撮像可能な撮像手段、ユーザに情報を報知するための報知部及び前記報知部を制御する制御装置を有し、液体を収容する液体タンク及び前記液体タンクから供給された液体を吐出して記録媒体に画像を記録する記録部を有するプリンタとデータ通信可能な携帯端末に用いられることによって、前記制御装置が、
    前記液体タンクに液体を注入するための液体ボトルであって内部の液体を外部から透視可能な前記液体ボトルを、ユーザが前記撮像手段で撮像することで取得された撮像データを解析して、前記液体ボトルのボトル残量を導出するボトル残量導出処理と、
    前記液体タンクのタンク残量を導出するタンク残量導出処理と、
    前記ボトル残量導出処理で導出された前記ボトル残量が、前記液体タンクの最大容量から前記タンク残量導出処理で導出された前記タンク残量を差し引いた値以下であるときに、前記液体ボトルで前記液体タンクに液体を注入することが可能であることをユーザに報知するように前記報知部を制御する報知処理とを実行可能とさせることを特徴とするプログラム。
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