JP2019059200A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体ボトルの液体残量に関する情報をユーザに報知する。【解決手段】複合機の制御装置は、インクボトルをインクタンクに取り付けた状態において、電荷量検出部によって検出された一対の電極間の電荷量に基づいて、インクボトルのインク残量を導出し、記憶部に記憶させる。そして、制御装置は、記憶部に記憶されたインクボトルのインク残量に基づいて、表示部を制御してインク残量を表示させる。【選択図】図10

Description

本発明は、液体ボトルの液体を注入可能な液体タンクを有する液体吐出装置に関する。
特許文献1には、インクタンク内に一対の電極が配置され、一対の電極間の抵抗値によってインクタンク内のインクの有無を検出することが可能な印刷装置について記載されている。
特開2016−185623号公報
しかしながら、上記特許文献1には、インクタンク内のインクの有無を検出することが可能な印刷装置について記載されているものの、インクタンクにインクを注入するインクボトルのインク残量の検出については記載されていない。このようにインクボトルのインク残量を検出することができない場合、ユーザにインクボトルのインク残量に関する情報を報知することができない。したがって、ユーザは、インクボトルのインク残量に関する情報がわからず、インクボトルの購入時期などもわからず、準備ができないという問題が生じる。
本発明の目的は、液体ボトルの液体残量に関する情報をユーザに報知することが可能な液体吐出装置を提供することである。
本発明の液体吐出装置は、液体を収容可能な液体収容室、及び、前記液体収容室に液体を注入するための注入口を有する液体タンクと、前記液体収容室から供給された液体を吐出して、記録媒体に画像を記録する記録部と、前記液体タンクに着脱可能に構成され、内部に液体が収容された液体ボトルであって、前記液体タンクに取り付けた状態において、前記記録部からの液体吐出に伴う前記液体タンクからの前記記録部への液体供給とは独立して前記注入口を介して前記液体収容室に液体を注入することが可能な前記液体ボトルと、前記液体ボトルの液体残量を検出するための検出信号を出力する残量検出センサと、ユーザに情報を報知するための報知部と、前記液体ボトルの液体残量を記憶する記憶部と、前記記録部及び前記報知部を制御する制御装置とを備えている。そして、前記制御装置は、前記液体ボトルを前記液体タンクに取り付けた状態において、前記残量検出センサから出力された前記検出信号に基づいて、前記液体ボトルの液体残量を導出する液体残量導出処理と、前記液体残量導出処理によって導出された前記液体ボトルの液体残量を前記記憶部に記憶させる液体ボトル残量記憶処理と、前記液体ボトル残量記憶処理で記憶された液体残量に基づいて、前記報知部を制御して、前記液体ボトルの液体残量に関する情報をユーザに報知する残量情報報知処理を実行する。
本発明の液体吐出装置は、別の観点では、液体を収容可能な液体収容室、及び、前記液体収容室に液体を注入するための注入口を有する液体タンクと、前記液体収容室から供給された液体を吐出して、記録媒体に画像を記録する記録部と、ユーザに情報を報知するための報知部と、記憶部と、前記記録部及び前記報知部を制御する制御装置とを備えた液体吐出装置であって、前記液体タンクには、内部に液体が収容された液体ボトルが着脱可能であって、前記液体ボトルを前記液体タンクに取り付けた状態において、前記記録部からの液体吐出に伴う前記液体タンクからの前記記録部への液体供給とは独立して前記注入口を介して前記液体ボトルから前記液体収容室に液体を注入することが可能であり、前記液体ボトル又は前記液体吐出装置には、前記液体ボトルの液体残量を検出するための検出信号を出力する残量検出センサが取り付けられており、前記制御装置は、前記液体ボトルを前記液体タンクに取り付けた状態において、前記残量検出センサから出力された前記検出信号に基づいて、前記液体ボトルの液体残量を導出する液体残量導出処理と、前記液体残量導出処理によって導出された前記液体ボトルの液体残量を前記記憶部に記憶させる液体ボトル残量記憶処理と、前記液体ボトル残量記憶処理で記憶された液体残量に基づいて、前記報知部を制御して、前記液体ボトルの液体残量に関する情報をユーザに報知する残量情報報知処理を実行する。
本発明の液体吐出装置によると、液体ボトルの液体残量に関する情報をユーザに報知することが可能となる。このため、ユーザは、例えば、液体ボトルの液体残量が無くなった又は無くなる直前であることなどを認識することが可能となる。したがって、ユーザは新規の液体ボトルを準備することなどが可能となる。
複合機の斜視図である。 図1に示すプリンタ部の内部構造を示す概略側面図である。 図1に示すプリンタ部の概略的な平面図である。 図3に示すインクタンクにインクボトルが取り付けられた状態を示す側面図である。 図4に示すインクボトルの排出口が上方となるようにインクボトルを立てた状態の断面図である。 図3に示すメンテナンス部の概略断面図である。 制御装置のブロック図である。 インクボトルのインク量が満量から空になるまでの電荷量の変化を示す状況図である。 図1に示す表示部の概略図である。 複合機の第1制御フローを示す図である。 複合機の第2制御フローを示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る液体吐出装置としての複合機1について説明する。複合機1は、図1に示す状態に設置されて使用される。本実施形態において、図1に矢印を付して示す3つの方向が、上下方向A1、前後方向A2、及び左右方向A3である。図1に示す3つの方向は、他の図面においても同様である。
<複合機1の概要>
図1に示すように、複合機1は、概ね薄型の直方体に形成されており、その上面に表示部1a及び操作ボタン1bを有し、内部にブザー1c(図7参照)を有する。表示部(報知部)1aは、ユーザに情報を表示するディスプレイであり、後述の制御装置5によって制御される。ブザー(報知部)1cも、制御装置5の制御により、警告音を発生し、ユーザに報知する。プリンタ部10は、複合機1の下部に設けられている。複合機1は、スキャナ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。
プリンタ部10は筐体11を有する。筐体11の前壁11aの略中央には、開口12が形成されている。給紙トレイ15及び排紙トレイ16が、上下2段に設けられている。給紙トレイ15は、開口12から前後方向A2に挿抜可能、すなわち、筐体11から着脱可能に構成されている。所望のサイズの用紙Pが給紙トレイ15に載置される。複合機1は、パーソナルコンピュータ(以下PCと称する)などの外部機器と接続可能である。そして、スキャナ部やPCからの記録指令に基づいて記録動作を実行する。また、ユーザによる操作ボタン1bの操作によっても各種機能を実行する。
また、筐体11の前壁11aは、図1に示すように、その右方部分に開閉カバー13を有する。開閉カバー13は、その下端部において、左右方向A3に沿う回転軸を回転中心として回動可能に構成されている。開閉カバー13は、閉じられた状態において、前後方向A2に沿って後述のインクタンクユニット19(図3参照)と対向しており、開閉カバー13が開かれることで、インクユニット19のインクタンク18にインクを補充することが可能となる。
<プリンタ部10の内部構造>
次に、プリンタ部10の内部構造について説明する。図2及び図3に示すように、プリンタ部10は、給送部20と、搬送ローラ対35と、記録部40と、インクタンクユニット19と、排紙ローラ対36と、ASF(Auto Sheet Feed)モータ20M(図7参照)と、LF(Line Feed)モータ35M(図7参照)と、メンテナンス部60と、制御装置5(図7参照)とを含む。給送部20は、給紙トレイ15に載置される用紙Pを搬送路25へ給送する。搬送ローラ対35は、給送部20によって給紙された用紙Pを記録部40に搬送する。記録部40は、例えば、インクジェット記録方式の構成を有し、搬送ローラ対35によって搬送された用紙Pに画像を記録する。排紙ローラ対36は、記録部40によって記録された用紙Pを排紙トレイ16に排紙する。
<インクタンクユニット19>
インクタンクユニット19は、ホルダ17及びインクタンク18を有する。ホルダ17は、図3に示すように、筐体11内の前方右側に設けられている。ホルダ17には、ブラックインクを貯留するインクタンク18が取り付けられている。
インクタンク18は、図4に示すように、内部にインクを収容するインク室(液体収容室)18a1を有するタンク本体18aを有している。タンク本体18aの前方上部には、インク室18a1にインクを注入するための注入部18bが形成されている。注入部18bは、斜め前方に向かって突出した円筒部材であり、内部に注入口18b1が形成されている。また、注入部18bには、図示しない配線によって制御装置5に接続された接続端子18cが形成されている。なお、図4においては、インクタンク18に後述のインクボトル70が取り付けられた状態が示されているが、インクボトル70がインクタンク18に取り付けられていないときは、図示しない蓋によって注入口18b1が閉鎖されている。
複合機1は、インクタンク18にインクを補充するためのインクボトル70を有している。インクボトル70は、図4及び図5に示すように、内部にインクを収容するインク室71aを有するボトル本体71を有している。ボトル本体71の底部71cとは反対側の端部には、円筒状の排出部71bが形成されている。排出部71bには、インク室71aのインクを排出するための排出口71b1が形成されている。排出部71bは、注入口18b1に嵌合可能な外径を有しており、インクボトル70はインクタンク18に着脱可能に構成されている。そして、排出部71bが注入口18b1に嵌合するようにしてインクボトル70がインクタンク18に取り付けられることで、インクボトル70内のインクが、図中矢印で示すインク流動方向に流れて、インクタンク18内に注入される。
インクタンク18の注入部18bは、インクボトル70が取り付けられることで、そのインク流動方向が上下方向A1及び前後方向A2に対して斜めに傾斜するように、構成されている。これにより、インクボトル70のインクが排出口71b1からスムーズに排出されて、注入口18b1を介してインクタンク18内に注入される。なお、インクボトル70のボトル本体71の側部に可撓性を持たせて、ユーザが当該側部を把持して押圧することで、インク室71aのインクを排出口71b1及び注入口18b1を介してインクタンク18内に注入することが可能な、インクボトル70を採用することも可能である。
また、ボトル本体71の内面には、図4及び図5に示すように、一対の電極72が設けられている。一対の電極(残量検出センサ)72は、図5に示すように、互いに平行に離隔して配置されている。本実施形態における一対の電極72間の離隔距離は、図5に示すように、排出口71b1の直径以下となっているが、特に限定するものではなく、適宜変更可能である。変形例として、一対の電極72は、ボトル本体71の内面に沿って螺旋状に形成されていてもよい。
また、一対の電極72は、図5に示すように、排出口71b1が上方となるようにインクボトル70を立てた状態において、上下方向A1に沿って延在している。つまり、一対の電極72は、排出部71bの中心軸方向に沿って延在している。これにより、一対の電極72は、図4に示すように、インクボトル70がインクタンク18に取り付けられた状態において、インク流動方向に沿って延在する。
また、インクタンク18の注入部18bの外周面と、インクボトル70の排出部71bの外周面には、図4に示すように、三角形状の位置決めマーク18b2,71b2が形成されている。これら位置決めマーク18b2,71b2は、インクボトル70がインクタンク18に取り付けられたときに、三角形の先端同士を付き合わせるように位置合わせすることで、一対の電極72がインクボトル70の下方に位置するように注入部18b及び排出部71bに形成されている。また、インクボトル70がインクタンク18に取り付けられたときに、位置決めマーク18b2,71b2を合わせることで、接続端子18cは、インクボトル70の一対の電極72と個別に電気的に接続される。これにより、制御装置5から一対の電極72に所定の電圧を印加可能となる。つまり、一対の電極72間に電界をかけることが可能となる。これにより、インクボトル70内のインク中の一対の電極72間に蓄えられる電荷量を制御装置5で導出することが可能となって、インクボトル70のインク残量を導出可能となる。
<給送部20>
図2に示すように、給送部20が給紙トレイ15の上側に設けられている。給送部20は、給紙ローラ21とアーム22を有する。給紙ローラ21は、アーム22の先端に軸支されている。アーム22は、支軸22aに回動自在に支持され、バネなどにより付勢されて給紙ローラ21が給紙トレイ15に接触するように下側へ回動されている。また、アーム22は、給紙トレイ15の挿抜の際に上方へ退避可能に構成されている。給紙ローラ21は、伝達機構(不図示)を介してASFモータ20Mの動力が伝達されて回転し、給紙トレイ15内に積載された用紙Pが、搬送路25へ給送される。
<給紙トレイ15>
図2に示すように、給紙トレイ15は、斜壁部15aを有する。斜壁部15aは、給紙トレイ15に載置される用紙Pが給紙ローラ21によって給送されるときに、用紙Pを搬送路25に案内する。
<搬送路25>
搬送路25は、図2に示すように、所定間隔で対向する外側ガイド部材25a及び内側ガイド部材25bによって形成されている。搬送路25は、給紙トレイ15の後側の端部から上方且つプリンタ部10の前側へ曲がって構成されている。給紙トレイ15から給送された用紙Pは、搬送路25により下方から上方へUターンするように案内されて記録部40に至る。
<搬送ローラ対35、及び、排紙ローラ対36>
搬送ローラ対35は、下側に配置された搬送ローラ35aと上側に配置されたピンチローラ35bとを有する。搬送ローラ35aは、伝達機構(不図示)を介してLFモータ35Mの動力が伝達されて回転する。ピンチローラ35bは、搬送ローラ35aの回転に伴って連れ回る。搬送ローラ35aとピンチローラ35bとは、協働して用紙Pを上下方向A1から挟持し、用紙Pを記録部40へ搬送する。
排紙ローラ対36は、下側に配置された排紙ローラ36aと、上側に配置された拍車ローラ36bとを有する。排紙ローラ36aは、伝達機構(不図示)を介してLFモータ35Mの動力が伝達されて回転する。拍車ローラ36bは、排紙ローラ36aの回転に伴って連れ回る。排紙ローラ36aと拍車ローラ36bとは、協働して用紙Pを上下方向A1から挟持し、用紙Pを排紙トレイ16に搬送する。
<記録部40>
図2及び図3に示すように、記録部40は、記録ヘッド41と、ヘッド移動機構50と、プラテン6とを有する。ヘッド移動機構50は、キャリッジ51を含む。キャリッジ51は、走査方向(左右方向A3であって、用紙Pの搬送方向と直交する方向)へ往復移動する。記録ヘッド41は、キャリッジ51に支持されている。
記録ヘッド41の下面は、当該記録ヘッド41の下方に搬送された用紙Pに対してインクを吐出する複数の吐出口41aが形成された吐出面41bである。複数の吐出口41aは、図3に示すように、搬送方向に沿って配列されている。記録ヘッド41は、記録指令に基づく制御装置5の制御により、吐出口41aからインクを微小なインク滴として吐出する。
記録ヘッド41には、チューブジョイント44が一体的に設けられている。そして、チューブジョイント44に連結された可撓性のチューブ(不図示)を介して、記録ヘッド41とインクタンク18とが接続され、インクが記録ヘッド41に供給される。記録ヘッド41は、上下方向A1において、インクタンク18よりも上方位置に配置されており、記録ヘッド41内のインクには水頭差に対応した負圧が印加されている。そして、記録ヘッド41からインクが排出されることで、インクタンク18のインクが自動的に記録ヘッド41へ供給される。なお、インクボトル70からインクタンク18へのインク補充時のインク供給は、インクボトル70がインクタンク18に取り付けられることで自動的に行われるものであり、記録ヘッド41からのインク吐出に伴うインクタンク18からの記録ヘッド41へのインク供給とは独立して行うことが可能である。
記録ヘッド41の下方には、搬送ローラ対35によって搬送される用紙Pを支持するプラテン6が配設されている。プラテン6は、キャリッジ51の往復移動範囲のうち、用紙Pが通過する部分に配設されている。プラテン6の幅は、搬送可能な用紙Pの最大幅より十分に大きいので、搬送路25を搬送される用紙Pは常にプラテン6上を通過する。
ヘッド移動機構50は、図3に示すように、一対のガイドレール52、及び、ベルト伝達機構53を含む。一対のガイドレール52は、前後方向A2に離隔して配置され、左右方向A3に互いに平行に延在している。キャリッジ51は、これら一対のガイドレール52を跨ぐように配置され、当該一対のガイドレール52上を左右方向A3に沿って往復移動される。
また、ベルト伝達機構53は、2つのプーリ54,55と、一部がキャリッジ51に固定された無端状のタイミングベルト56と、キャリッジモータ50Mとを含む。2つのプーリ54,55は、左右方向A3に互いに離隔して配置され、タイミングベルト56が架け渡されている。プーリ54は、キャリッジモータ50Mの駆動軸と連結されており、キャリッジモータ50Mが駆動されることで、タイミングベルト56が走行し、キャリッジ51とともに記録ヘッド41が走査方向に移動する。
記録ヘッド41は、記録指令に基づく制御装置5の制御により、吐出口41aからインクを吐出する。つまり、キャリッジ51が左右方向A3へ往復移動することにより、記録ヘッド41が用紙Pに対して走査されると共に、吐出口41aからインクを吐出することで、プラテン6上を搬送される用紙Pに画像が記録される。なお、プリンタ部10内には、走査方向に間隔を空けて配列された多数の透光部(スリット)を有するリニアエンコーダ(不図示)が設けられている。一方、キャリッジ51には、発光素子と受光素子とを有する透過型の位置検出センサ(不図示)が設けられている。そして、プリンタ部10は、キャリッジ51の移動中に位置検出センサが検出したリニアエンコーダの透光部の計数値から、キャリッジ51の走査方向に関する現在位置を認識できるようになっており、キャリッジモータ50Mの回転駆動が制御される。
<メンテナンス部60>
次に、メンテナンス部60について、図3及び図6を参照しつつ説明する。メンテナンス部60は、吐出面41bに形成された吐出口41aからインクを排出させ、記録ヘッド41内の気泡や吐出口41a内の増粘インクなどの除去、吐出口41a近傍に付着した異物(紙粉や澱粉)の除去などを行う。メンテナンス部60は、図3及び図6に示すように、プラテン6の右側に設けられている。メンテナンス部60は、キャップ61と、ワイパ62と、キャップ移動機構63と、ポンプ66と、廃液タンク68とを含む。
キャップ61は、ゴムや合成樹脂などの可撓性を有する材料で形成されており、図6に示すように、メンテナンス位置(プラテン6の右側であってキャップ61と対向する位置)に配置された記録ヘッド41の吐出面41bに向かって開口する凹部61aを有する。凹部61aの上端周縁部は、図6に示すように、メンテナンス位置に配置された記録ヘッド41の吐出面41bの周縁部と当接可能に形成されている。このため、キャップ61と吐出面41bとが当接したとき(当接状態)、キャップ61によって複数の吐出口41aが覆われる。キャップ61の内底面61bには、連通孔61cが形成されている。
ワイパ62は、図3に示すように、キャップ61の左側に配置されている。ワイパ62は、ゴムや合成樹脂などの可撓性を有する材料で形成された板状の部材であり、上下方向A1に立設されている。ワイパ62は、前後方向A3に関して、吐出面41bよりも長尺に形成されている。ワイパ62は、図示しないワイパ移動機構によって払拭位置と払拭位置よりも下方の待機位置とに移動可能である。払拭位置は、上下方向A1に関して、ワイパ62の先端が吐出面41bよりも若干上方に配置される位置である。ワイパ62が払拭位置に配置された状態で、記録ヘッド41がキャリッジ51とともにワイパ62を通過すると、吐出面41bがワイパ62によって払拭される。待機位置は、上下方向A1に関して、ワイパ62の先端が吐出面41bよりも下方に配置される位置である。
キャップ移動機構63は、図6に示すように、カム63aと、カム駆動モータ63bとを有している。カム63aは、外周面がキャップ61の下面に当接するように配置されている。カム63aは、所定の輪郭を有し、カム駆動モータ63bにより回転駆動される。
そして、図6に示すように、記録ヘッド41の吐出面41bがキャップ61と対向している状態で、カム63aが図6中二点鎖線で示す状態から反時計回りに90°回転すると、カム63aの輪郭によってキャップ61が押し上げられる。こうして、キャップ61が複数の吐出口41aを覆った状態で吐出面41bに当接する当接状態となる。これにより、凹部61aと吐出面41bとにより、内部空間Kが形成される。一方、上述の当接状態からカム63aを時計回りに90°回転させると、カム63aの輪郭に応じてキャップ61が降下する。こうして、キャップ61が吐出面41bから離れた離隔状態となる。
配管65は、その一端がキャップ61の連通孔61cに接続され、他端がポンプ66に接続されている。配管65は、内部空間Kとポンプ66とを連通させる。ポンプ66は、公知のチューブポンプが採用されており、ポンプ66のローターを正回転させることで配管65が減圧される。つまり、キャップ61が吐出面41bに当接した状態で配管65を減圧することで、記録ヘッド41内の所定量のインクを吐出口41aから吸引して排出することが可能となる。ポンプ66は、ローターに接続されたポンプモータ66M(図7参照)が駆動されることで回転する。
配管69は、その一端がポンプ66に接続され、他端が廃液タンク68の連通孔68cに接続されている。廃液タンク68は、貯留部68aと、貯留部68aを大気に連通させる大気連通路68bと、配管69と貯留部68aとを連通させる連通孔68cとを有する。大気連通路68bは、貯留部68aの上端部に形成されている。廃液タンク68の貯留部68aは、ポンプ66によって記録ヘッド41から吸引された廃インクを貯留する。
制御装置5は、図7に示すように、記録制御部5a、メンテナンス制御部5b、記憶部5c、インクタンク残量推定部5d、電荷量検出部5e、インクボトル残量導出部5f、判定部5g、及び、報知制御部5hを有している。制御装置5は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などを含み、これらが協働して、上述の各機能部を構成している。なお、本実施形態の制御装置5では、CPU及びASICを1つずつ有しているが、制御装置5は、ASICを1つだけ含み、この1つのASICが必要な処理を一括して行うものであってもよいし、ASICを複数含み、これら複数のASICが必要な処理を分担して行うものであってもよい。
記録制御部5aは、スキャナ部やPCから送信された記録指令(画像データ)に基づいて、ASFモータ20M、LFモータ35Mの動作を制御し、用紙Pを搬送するとともに、キャリッジモータ50M、記録ヘッド41の動作を制御し、搬送されてきた用紙Pに画像を記録する。メンテナンス制御部5bは、PCなどから送信されたメンテナンス指令に基づいて、キャリッジモータ50M、カム駆動モータ63b、ポンプモータ66Mを制御して、気泡や増粘インクなどを排出するために吐出口41aから所定量のインクを排出させるインク排出動作や吐出面41bに付着した異物(紙粉や澱粉)の除去を行うための除去動作などのメンテナンス動作を行う。
記憶部5cは、インクタンク18のタンク容量、インクタンク18のインク残量及びインクボトル70のインク残量を記憶している。また、記憶部5cは、インク量が満量であるインクボトル70がインクタンク18に取り付けられたときに一対の電極72間で検出される電荷量を記憶している。つまり、インクボトル70が満量であるときの満量時電荷量を記憶している。
インクタンク残量推定部5dは、記録ヘッド41の各吐出口41aからインクを排出させることにより消費するインク消費量を算出する。インクタンク残量推定部5dは、インクタンク18にインクが満量となるように充填された状態を基準(初期値)として、インク消費量の算出を開始する。より具体的には、ユーザがインクタンク18にインクを満量となるように補充してリセットボタン(不図示)を押すと、そのインクタンク18に対して、インク消費量のカウント値を初期化する(初期値、例えばインク消費量0gを示すカウント値に戻す。)とともに、インク消費量の積算を開始するようになっている。そして、そのインクタンク18に対して、ユーザが再びリセットボタンを押すまで、インク消費量の積算が継続して行われる。
インクタンク残量推定部5dが算出するインク消費量は、用紙Pに画像記録することによるインク消費量の他に、記録ヘッド41内の気泡や増粘インクなどを排出するためのインク排出動作によるインク消費量も含む。インク消費量は、いわゆるドットカウント法によるカウント値である。すなわち、画像記録時には、インクタンク残量推定部5dにより、1ドット毎の画像記録に消費する設計上のインク消費量を、画像データに基づいてドット数分を積算することにより、1パスの画像記録で消費される積算のインク消費量を算出する。
さらに、インクタンク残量推定部5dは、インクタンク18にインクが満量となるように充填された状態を基準(初期値)として、算出された1パス毎のインク消費量を積算していくことにより、インクタンク18のインク消費量を算出する。本実施形態においては、キャリッジ51が1走査する1パス毎に、記録ヘッド41の吐出口41aから吐出される各インクの量(1ドット当たりのインクの量×吐出されたドット数)として算出されるとともに、初期値からの積算のインク消費量が更新される。
また、インク排出動作を行う際のインク消費量は、1回行われる毎に使用される所定量のインク量として算出される。インク消費量のカウント値は、画像記録中は単位消費量のインクを消費する毎、排紙毎などに直近消費量カウントとして記憶部5cに記憶される。また、インク排出動作時には、その都度、直近消費量カウントとして記憶部5cに記憶される。このようにインクタンク残量推定部5dは、記録ヘッド41から排出されたインク消費量(インク排出量)のカウント値を算出して記憶部5cに記憶させることで、インクタンク18のインク残量を推定するとともに記憶部5cに記憶させる。
電荷量検出部(検出回路)5eは、接続端子18c、接続端子18cに接続された電荷量を検出するための電荷量検出回路及びA/D変換回路、接続端子18cとこれら回路を繋ぐ配線などで構成されている。電荷量検出部5eは、複合機1の電源が入れられた状態において、ユーザによってインクタンク18にインクボトル70が取り付けられたときに、一対の電極72に所定の電圧を印加することが可能なように、所定の電圧を常に出力している。これにより、電荷量検出部5eは、一対の電極72間に蓄えられる電荷量を検出することが可能であり、後述の第2範囲の電荷量を検出する。なお、電荷量検出部5eは、インクタンク18にインクボトル70が取り付けられていない状態では、接続端子18cまでにおける電荷量を検出することが可能であり、後述の第1範囲の電荷量を検出する。
インクボトル残量導出部5fは、電荷量検出部5eによって検出された一対の電極72間の電荷量に基づいて、インクボトル70のインク残量を導出する。つまり、インクボトル残量導出部5fは、電荷量検出部5eによって検出された一対の電極72間の電荷量が、インクボトル70の満量時電荷量を100%としたときに何%であるかを算出して、インクボトル70のインク残量を導出する。そして、インクボトル残量導出部5fは、導出したインクボトル70のインク残量を記憶部5cに記憶させる。
また、インクボトル残量導出部5fは、図8に示すように、電荷量検出部5eによって検出される電荷量が第1電荷量までの第1範囲から当該第1範囲よりも多い第2範囲の電荷量に変化したことに基づいて、インクボトル70のインク残量の導出を開始する。図8は、インクボトル70のインク量が満量から空になるまでの電荷量の変化を示している。縦軸は電荷量を示し、上方に向かうに連れて電荷量が増加する。横軸はインク量を示し、右方に向かうに連れてインク量が減少する。第1電荷量は、インクボトル70がインクタンク18に取り付けられていない状態で、電荷量検出部5eが検出する電荷量の最大値である。第1範囲は、第1電荷量までの電荷量の範囲である。第2範囲は、第1電荷量を超え第2電荷量以下の範囲である。第2電荷量は、インクが満量のインクボトル70がインクタンク18に取り付けられた状態で、電荷量検出部5eが検出する最大値である。すなわち、満量時電荷量である。これら第1及び第2電荷量は、記憶部5cに記憶されている。
判定部5gは、インクボトル70がインクタンク18に取り付けられてインクを注入する際に、記憶部5cに記憶されたインクタンク18のインク残量、インクタンク18の容量及び記憶部5cに記憶されたインクボトル70のインク残量に基づいて、インクボトル70のインク残量がインクタンク18からインクがオーバーフローする直前まで減少したか否かを判定する。つまり、判定部5gは、インクタンク18にインクを注入する際に、インクボトル70のインク残量の減少に伴ってインクタンク18のインクが増加することで、インクタンク18からインクがオーバーフローする直前であるかを、インクボトル70のインク残量の減少で判定する。
報知制御部5hは、記憶部5cに記憶されたインクタンク18のインク残量及びインクボトル70のインク残量に基づいて、図9に示すように、表示部1aを制御してインクタンク18及びインクボトル70のインク残量を表示するとともに記録可能枚数も表示する。本実施形態においては、図9に示すように、インクタンク18及びインクボトル70のインク残量については4段階で表示しているが、インク残量をユーザに報知可能であればどのような表示であってもよい。なお、図9においては、タンク残量(インクタンク18のインク残量)が半分である状態を示し、ボトル残量(インクボトル70のインク残量)が満量である状態を示す。記録可能枚数は、記憶部5cに記憶されたインクタンク18のインク残量及びインクボトル70のインク残量を用いて、予め設定された所定画像データに基づく画像記録動作(所定条件)が行われた場合の用紙Pに対する記録可能枚数であり、報知制御部5hが記録可能な枚数を導出して、表示部1aに当該記録可能枚数を表示させる。
また、報知制御部5hは、判定部5gによってインクボトル70のインク残量がインクタンク18からインクがオーバーフローする直前まで減少したと判定したときに、表示部1aを制御してユーザにインクタンク18からインクがオーバーフローする直前であることを知らせる警告メッセージを表示する。また、このとき、報知制御部5hは、ブザー1cを制御し、インクがオーバーフローする直前であることを知らせる警告音を発生させる。
本実施形態においては、報知制御部5hが表示部1aを制御してインクタンク18及びインクボトル70のインク残量や記録可能枚数、さらにオーバーフローする直前であることを知らせるメッセージを表示しているが、有線又は無線で接続されたPCなどの外部装置を制御して、インクタンク18及びインクボトル70のインク残量や記録可能枚数や上述のメッセージを表示してもよい。
続いて、複合機1の第1制御フロー及び第2制御フローについて、図10及び図11を参照しつつ以下に説明する。第1制御フローは、主にインクタンク18のインク残量の推定、及び、インクボトル70のインク残量の導出を行う制御フローであり、第2制御フローは、主にインクタンク18にインクを注入する際にオーバーフローが生じるか否かを判定するフローである。まず、第1制御フローについて以下に説明する。
図10に示すように、第1制御フローのステップS1においては、インクタンク残量推定部5dが、上述したように用紙Pに画像記録を行う際、及び、メンテナンスのためのインク排出動作を行う際にインク消費量のカウント値を算出して記憶部5cに記憶させる。つまり、インクタンク残量推定部5dがインクタンク18のインク残量を推定する(液体残量推定処理)とともに記憶部5cに記憶させる(液体タンク残量記憶処理)。
次に、ステップS2において、報知制御部5hが、記憶部5cに記憶されたインクタンク18のインク残量に基づいて、表示部1aを制御して当該インク残量を表示させる。また、報知制御部5hは、記憶部5cに記憶されたインクタンク18のインク残量と後述するインクボトル70のインク残量とから、上述したように記録可能枚数を導出し、表示部1aに当該記録可能枚数を表示させる(枚数表示処理)。
次に、ステップS3において、制御装置5は、インクタンク残量推定部5dによって推定され記憶されたインクタンク18のインク残量がエンプティを示す量(インク消費量のカウント値が最大値)に達したか否かを判定し、エンプティを示す量に達した場合(YES)、ステップS4に進み、エンプティを示す量に達していない場合(NO)、ステップS1に戻る。なお、ステップS4に進む際、制御装置5は、ブザー1c及び表示部1aを制御して、ユーザにインクタンク18にインクを補充することを報知する。
ユーザは、インクタンク18にインクを補充する場合、図4に示すように、位置決めマーク18b2,71b2を合わせた状態でインクボトル70をインクタンク18に取り付ける。これにより、接続端子18cと一対の電極72とが電気的に接続され、電荷量検出部5eによって検出される電荷量が第1範囲から第2範囲に変化する。つまり、制御装置5は、ステップS4において、電荷量が第1範囲から第2範囲に変化すると(YES)、ステップS5に進む。一方、インクボトル70がインクタンク18に取り付けられていない場合、電荷量検出部5eによって検出される電荷量が第1範囲内となる。つまり、制御装置5は、ステップS4において、電荷量が第1範囲内であると(NO)、ステップS4を繰り返す。
次に、ステップS5においては、インクボトル残量導出部5fが、電荷量検出部5eによって検出される電荷量が第1範囲から第2範囲に変化したことに基づいて、インクボトル70のインク残量の導出を開始する。そして、インクボトル残量導出部5fは、上述したようにインク残量を導出し(液体残量導出処理)、記憶部5cに記憶させる(液体ボトル残量記憶処理)。
次に、ステップS6においては、報知制御部5hが、記憶部5cに記憶されたインクボトル70のインク残量に基づいて、表示部1aを制御して当該インク残量を表示させる(残量情報報知処理)。
次に、ステップS7において、制御装置5は、インクボトル70がインクタンク18から取り外されたか否かを判定する。ユーザが、後述の第2制御フローによるオーバーフローが生じることを報知する情報に基づくなどして、インクボトル70をインクタンク18から取り外すと、接続端子18cと一対の電極72との電気的接続が解除され、電荷量検出部5eによって検出される電荷量が第2範囲から第1範囲に変化する。つまり、制御装置5は、ステップS7において、電荷量が第2範囲から第1範囲に変化すると(YES)、ステップS8に進む。このとき、インクボトル残量導出部5fは、インクボトル70のインク残量の導出を終了する。インクボトル70のインク残量は、インクボトル70がインクタンク18から取り外される際のインク残量が記憶部5cに記憶され、表示部1aにそのインク残量が表示されている。一方、インクボトル70がインクタンク18に取り付けられたままの場合、電荷量検出部5eによって検出される電荷量が第2範囲内となる。つまり、制御装置5は、ステップS7において、電荷量が第2範囲内であると(NO)、ステップS5に戻る。こうして、インクボトル70がインクタンク18から取り外されるまで、インクボトル70のインク残量が随時導出され、記憶部5cに記憶される。
次に、ステップS8において、制御装置5は、ユーザによってリセットボタン(不図示)が押されたか否かを判定し、押された場合(YES)はステップS9に進み、押されていない場合(NO)はステップS8を繰り返す。ユーザは、インクタンク18のインクが満量となるように補充した後に、リセットボタンを押す。なお、1本のインクボトル70でインクタンク18のインクが満量とならない場合は、複数本のインクボトル70を用いてインクタンク18のインクが満量となるように補充する。
次に、ステップS9においては、報知制御部5hが、表示部1aを制御してインクタンク18のインク残量(ここでは、満量)を表示させる。また、報知制御部5hは、記憶部5cに記憶されたインクタンク18のインク残量とインクボトル70のインク残量とから、上述したように記録可能枚数を導出し、表示部1aに当該記録可能枚数を表示させる。こうして、第1制御フローが終了する。
続いて、第2制御フローについて、図11を参照しつつ以下に説明する。第2制御フローは、上述の第1制御フローのステップS4が実行されるとき、第2制御フローも並行して実行される。つまり、制御装置5は、ステップF1において、ステップS4と同様に、電荷量が第1範囲から第2範囲に変化すると(YES)、ステップF2に進む。一方、制御装置5は、ステップF1において、電荷量が第1範囲内であると(NO)、ステップF1を繰り返す。
次に、ステップF2においては、判定部5gが、上述したようにインクボトル70のインク残量がインクタンク18からインクがオーバーフローする直前まで減少したか否かを判定する。このとき、インクボトル70のインク残量がオーバーフローする直前まで減少した場合(YES)、ステップF3に進む。一方、インクボトル70のインク残量がオーバーフローする直前まで減少していない場合(NO)、ステップF2を繰り返す。
次に、ステップF3においては、報知制御部5hが、表示部1aを制御してユーザにインクタンク18からインクがオーバーフローする直前であることを知らせる警告メッセージを表示する。また、このとき、報知制御部5hは、ブザー1cを制御し、インクがオーバーフローする直前であることを知らせる警告音を発生させる(警告処理)。
次に、ステップF4において、制御装置5は、ステップS7と同様に、インクボトル70がインクタンク18から取り外されたか否かを判定する。つまり、制御装置5は、ステップF4において、電荷量が第2範囲から第1範囲に変化すると(YES)、第2制御フローを終了する。一方、制御装置5は、ステップF4において、電荷量が第2範囲内であると(NO)、ステップF3に戻る。こうして、インクボトル70がインクタンク18から取り外されるまで、オーバーフローが生じること示す情報(警告メッセージ及び警告音)をユーザに報知する。
以上に述べたように、本実施形態の複合機1によると、ステップS6において、インクボトル70のインク残量に関する情報をユーザに報知することが可能となる。このため、ユーザは、例えば、インクボトル70のインク残量が無くなった又は無くなる直前であることなどを認識することが可能となる。したがって、ユーザは新規のインクボトル70を準備することなどが可能となる。
また、ステップF3が実行されることで、インクボトル70からインクタンク18にインクを注入する際に、ユーザにオーバーフローする直前であることを報知することが可能となる。このため、インクタンク70からインクがオーバーフローするのを抑制することが可能となる。
また、ステップS6により、表示部1aにインクボトル70のインク残量が表示されるため、ユーザがインクボトル70のインク残量に関する情報を容易に認識することが可能となる。
また、ステップS2,S9により、記録可能枚数を表示部1aに表示されるため、インクタンク18内のインク、及び、インクボトル70内にインクを合わせることで、何枚の用紙Pに画像記録を行うことが可能であるかをユーザに報知することが可能となる。
また、インクボトル70に一対の電極72が設けられ、制御装置5が電荷量検出部5eを有していることで、簡単な構成でインクボトル70のインク残量を導出するための電荷量を検出することが可能となる。
また、インクボトル残量導出部5fは、ステップS5において、電荷量検出部5eによって検出される電荷量が第1範囲から第2範囲に変化したことに基づいて、インクボトル70のインク残量の導出を開始する。これにより、インクボトル70をインクタンク18に取り付けることで、インクボトル70のインク残量を導出可能となる。
また、一対の電極72がインク流動方向に沿って延在している。これにより、インクボトル70のインク残量を精度良く導出することが可能となる。また、インクタンク18とインクボトル70には、位置決めマーク18b2,71b2が形成されている。これにより、インクボトル70をインクタンク18に取り付けた状態において、インク流動方向が上下方向A1に対して傾斜していても、インクボトル70とインクタンク18に形成された位置決めマークを合わせることで、インクボトル70のインク残量を精度良く導出することが可能となる。
上述の実施形態においては、ステップS5において、電荷量検出部5eによって検出される電荷量が第1範囲から第2範囲に変化したことに基づいて、インクボトル70のインク残量の導出を開始しているが、変形例として、図4中二点鎖線で示すように、インクボトル70がインクタンク18に取り付けられたことを検出する専用の検出センサ(液体ボトル検出センサ)80がインクタンク18に設けられていてもよい。本変形例における検出センサ80は、インクボトル70がインクタンク18に取り付けられたときに、インクボトル70と当接することで、インクボトル70がインクタンク18に取り付けられたことを示す検出信号を制御装置5に出力する。そして、ステップS5において、インクボトル残量導出部5fが、検出センサ80から出力された検出信号に基づいて、インクボトル70のインク残量の導出を開始してもよい。これにより、インクボトル70をインクタンク18に取り付けることで、インクボトル70のインク残量を導出可能となる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、記憶部5cはインクタンク18の容量及びインク残量を記憶していなくてもよい。つまり、制御装置5はインクタンク残量推定部5d及び判定部5gを有していなくてもよい。これにおいても、インクボトル70のインク残量を導出して、記憶部5cに当該インク残量を記憶し、ユーザにインクボトル70のインク残量を報知することが可能となる。このため、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、報知部としての表示部1a及びブザー1cはいずれかが設けられておればよい。また、報知制御部5hは、記憶部5cに記憶されたインクボトル70のインク残量に基づいて、インクボトル70のインク残量がエンプティになる直前で、表示部1a及びブザー1cの少なくともいずれかを制御して、インクボトル70のインク残量がエンプティに近いことをユーザに報知してもよい。なお、この報知については、プリンタ動作を行う度に報知を繰り返し行ってもよい。また、インクボトル70には、接地された金属箔を一対の電極72近傍に設けていてもよい。これにより、一対の電極72をシールドすることが可能となり、一対の電極72間の電荷量を精度良く検出することが可能となる。
また、表示部1aに記憶可能枚数を表示しなくてもよい。また、インクボトル70のインク残量は、一対の電極72以外の残量検出センサ(例えば、インクの液面を検出する光センサやフロート式レベル計など)によって検出されてもよい。また、インクタンク18に取り付けられたインクボトル70内のインク残量を外部から検出可能な残量検出センサ(光センサなど)を採用する場合は、複合機1に当該残量検出センサが設けられていてもよい。また、位置決めマーク18b2,71b2が形成されていなくてもよい。
また、上述の実施形態における複合機1は、複数のインクタンク18が設けられていてもよい。複数のインクタンク18には、互いに異なる色のインク又は同じ色のインクが貯留されていてもよい。この場合、インクタンク18に対応する色のインクを収容するインクボトル70を有しておればよい。これにおいても、各インクボトル70について、上述と同様にインク残量を導出し、報知部によりユーザに当該インクボトル70のインク残量を報知すれば、同様の効果得ることができる。
また、インクタンク残量推定部5dは、ステップS1において、用紙Pに画像記録を行う際、及び、メンテナンスのためのインク排出動作を行う際のインク消費量に、記録ヘッド41の吐出口41aのインクメニスカスを整えるためのフラッシングに係るインク消費量を加えてカウント値を算出して、インクタンク18のインク残量を推定してもよい。また、インクタンク残量推定部5dは、用紙Pに画像記録を行う際、メンテナンスのためのインク排出動作を行う際、フラッシングを行う際のいずれか1つ又は2つのインク消費量のカウント値を算出して、インクタンク18のインク残量を推定してもよい。また、インクタンク残量推定部5dが設けられていなくてもよい。この場合、ユーザが目視でインクタンクのインク残量を確認し、適宜、インクボトル70でインクタンク18にインクを補充すればよい。本発明は、インク以外の液体を吐出する液体吐出装置にも適用可能である。
1 複合機(液体吐出装置)
1a 表示部(報知部)
1c ブザー(報知部)
5 制御装置
5c 記憶部
5e 電荷量検出部(検出回路)
18 インクタンク(液体タンク)
18a1 インク室(液体収容室)
18b1 注入口
18b2,71b2 位置決めマーク
40 記録部
70 インクボトル(液体ボトル)
72 電極(残量検出センサ)
80 検出センサ(液体ボトル検出センサ)

Claims (10)

  1. 液体を収容可能な液体収容室、及び、前記液体収容室に液体を注入するための注入口を有する液体タンクと、
    前記液体収容室から供給された液体を吐出して、記録媒体に画像を記録する記録部と、
    前記液体タンクに着脱可能に構成され、内部に液体が収容された液体ボトルであって、前記液体タンクに取り付けた状態において、前記記録部からの液体吐出に伴う前記液体タンクからの前記記録部への液体供給とは独立して前記注入口を介して前記液体収容室に液体を注入することが可能な前記液体ボトルと、
    前記液体ボトルの液体残量を検出するための検出信号を出力する残量検出センサと、
    ユーザに情報を報知するための報知部と、
    前記液体ボトルの液体残量を記憶する記憶部と、
    前記記録部及び前記報知部を制御する制御装置とを備えており、
    前記制御装置は、
    前記液体ボトルを前記液体タンクに取り付けた状態において、前記残量検出センサから出力された前記検出信号に基づいて、前記液体ボトルの液体残量を導出する液体残量導出処理と、
    前記液体残量導出処理によって導出された前記液体ボトルの液体残量を前記記憶部に記憶させる液体ボトル残量記憶処理と、
    前記液体ボトル残量記憶処理で記憶された液体残量に基づいて、前記報知部を制御して、前記液体ボトルの液体残量に関する情報をユーザに報知する残量情報報知処理を実行することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記記憶部は、前記液体タンクの容量及び液体残量をさらに記憶しており、
    前記制御装置は、
    前記記憶部に記憶された前記液体タンクの液体残量と、前記記録部から排出された液体の排出量に基づいて、前記液体タンクの液体残量を推定する液体残量推定処理と、
    前記液体残量推定処理によって推定された前記液体タンクの液体残量を前記記憶部に記憶させる液体タンク残量記憶処理と、
    前記液体ボトルから前記液体タンクに液体を注入する際に、前記液体タンク残量記憶処理によって記憶された前記液体タンクの液体残量、前記液体タンクの容量及び前記液体ボトル残量記憶処理によって記憶された前記液体ボトルの液体残量に基づいて、前記液体ボトルの液体残量が前記液体タンクから液体がオーバーフローする直前まで減少したと判定された場合に、前記報知部を制御して前記オーバーフローする直前であることをユーザに報知する警告処理とをさらに実行することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記報知部は、情報を表示可能な表示部であり、
    前記制御装置は、
    前記残量情報報知処理において、前記液体ボトルの液体残量に関する情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  4. 前記記憶部は、前記液体タンクの液体残量をさらに記憶しており、
    前記制御装置は、
    前記記憶部に記憶された前記液体タンクの液体残量と、前記記録部から排出された液体の排出量に基づいて、前記液体タンクの液体残量を推定する液体残量推定処理と、
    前記液体残量推定処理によって推定された前記液体タンクの液体残量を前記記憶部に記憶させる液体タンク残量記憶処理と、
    前記液体タンク残量記憶処理によって記憶された前記液体タンクの液体残量及び前記液体ボトル残量記憶処理によって記憶された前記液体ボトルの液体残量に基づいて、記録媒体に対する前記記録部からの液体吐出が所定条件で行われた場合の記録媒体に対する液体吐出可能枚数を前記表示部に表示させる枚数表示処理とをさらに実行可能であることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記残量検出センサは、前記液体ボトル内に設けられた2本の電極からなり、
    前記制御装置は、一部が前記液体タンクに設けられ、前記液体ボトルが前記液体タンクに取り付けられることで前記2本の電極と接続され、前記液体ボトル内の液体と接触する前記2本の電極を介した前記液体ボトル内の液体の電荷量を検出する検出回路を含み、
    前記液体残量導出処理において、前記検出回路が検出した前記電荷量から前記液体ボトルの液体残量を導出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記液体残量導出処理において、前記検出回路が検出した前記電荷量が、前記液体ボトルが前記液体タンクに取り付けられる前に検出される第1範囲から、前記液体ボトルが前記液体タンクに取り付けられることで前記第1範囲よりも電荷量の多い第2範囲へと変化したことに基づいて、前記液体ボトルの液体残量の導出を開始することを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記2本の電極は、前記液体ボトルを前記液体タンクに取り付けた状態において、前記液体ボトルの液体が前記注入口を介して前記液体タンクに流れる液体流動方向に沿って延在していることを特徴とする請求項5又は6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記液体ボトルは、前記液体流動方向が鉛直方向に対して傾斜するように前記液体タンクに取り付けられ、
    前記液体ボトルと前記液体タンクには、前記2本の電極が前記液体ボトルの下方に位置するように、位置決めマークが形成されていることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記液体タンクには、前記液体ボトルが前記液体タンクに取り付けられたことを検出する液体ボトル検出センサが設けられており、
    前記制御装置は、
    前記液体残量導出処理において、前記液体ボトルが前記液体タンクに取り付けられたことを前記液体ボトル検出センサが検出したときに、前記液体ボトルの液体残量の導出を開始することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  10. 液体を収容可能な液体収容室、及び、前記液体収容室に液体を注入するための注入口を有する液体タンクと、
    前記液体収容室から供給された液体を吐出して、記録媒体に画像を記録する記録部と、
    ユーザに情報を報知するための報知部と、
    記憶部と、
    前記記録部及び前記報知部を制御する制御装置とを備えた液体吐出装置であって、
    前記液体タンクには、内部に液体が収容された液体ボトルが着脱可能であって、前記液体ボトルを前記液体タンクに取り付けた状態において、前記記録部からの液体吐出に伴う前記液体タンクからの前記記録部への液体供給とは独立して前記注入口を介して前記液体ボトルから前記液体収容室に液体を注入することが可能であり、
    前記液体ボトル又は前記液体吐出装置には、前記液体ボトルの液体残量を検出するための検出信号を出力する残量検出センサが取り付けられており、
    前記制御装置は、
    前記液体ボトルを前記液体タンクに取り付けた状態において、前記残量検出センサから出力された前記検出信号に基づいて、前記液体ボトルの液体残量を導出する液体残量導出処理と、
    前記液体残量導出処理によって導出された前記液体ボトルの液体残量を前記記憶部に記憶させる液体ボトル残量記憶処理と、
    前記液体ボトル残量記憶処理で記憶された液体残量に基づいて、前記報知部を制御して、前記液体ボトルの液体残量に関する情報をユーザに報知する残量情報報知処理を実行することを特徴とする液体吐出装置。
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