JP2019177174A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通常状態において、第1のベット量による遊技では第1ボーナスが当選可能、第2のベット量による遊技では第2ボーナスが当選可能に役抽選を行い、通常状態及びボーナス成立状態では、複数種類の特定小役が互いに重複せずに他の小役と重複当選する複数種類の第1当選態様が導出され得るように役抽選を行い、ボーナス作動状態では、複数種類の特定小役が重複して当選する第2当選態様となる確率が、通常状態及びボーナス成立状態において役抽選で複数種類の第1当選態様のいずれかとなる確率よりも低く、すべての小役それぞれの当選確率が通常状態及びボーナス成立状態における当選確率以上であり、かつ小役全体の当選確率が通常状態及びボーナス成立状態よりも高くなるように役抽選を行うようにする。
【選択図】図10
Description
ところで、本願発明は、所定の小役の入賞を補助する補助演出が行われる補助演出状態(いわゆるアシストタイム遊技状態)に関し新たな仕様を備えた遊技機を提供することを目的とする。
(スロットマシンS)
スロットマシンSは、図1に示すように、正面側(遊技者と対向する前面側)に開口部を有する方形の筐体Bと、この筐体Bの開口部を塞ぐ前扉Dを備えている。
筺体Bの内部には、スロットマシンSの作動を制御するための制御装置1、外周面に複数の図柄が付された3個の回転リール61,62,63を有するリールユニット2、メダルを貯留するとともに貯留されているメダルを払い出すためのホッパーユニット3、スロットマシンSに備えられた各種装置に電力を供給するための電源装置4等が設置されている。
スタートスイッチ20は、上下方向に揺動可能なレバースイッチであって、スタートスイッチ20の筐体内部側には、押下操作によるレバーの位置移動を検出する検知部が設けられており、検知部の検出信号がスタートスイッチ20の操作信号として扱われるようになっている。
停止スイッチ31〜33は、前後方向に移動可能なボタンスイッチであって、各停止スイッチ31〜33の筐体内部側には、特に図示しないが、押圧操作によるボタンの位置移動を検出する検知部がそれぞれ設けられており、検知部の検出信号が各停止スイッチ31〜33の操作信号として扱われるようになっている。
そして、スロットマシンSは、スタートスイッチ20の操作によって回転開始し停止スイッチ31〜33の操作によって回転停止した回転リール61〜63の停止図柄により、役に対応付けられた図柄組合せが有効ライン上に表示される(以下、このことを入賞という)と、役に応じた利益が付与されるようになっている。
制御装置1は、図示しないメイン基板ケースにメイン基板を収納したメイン基板ユニットと、図示しないサブ基板ケースにサブ基板を収納したサブ基板ユニットとから構成される。メイン基板及びサブ基板は、IC等の各種電子部品を搭載した制御基板であり、メイン基板はスロットマシンSの遊技に関する制御を行うメイン制御装置100(図2参照)を構成し、サブ基板は演出や報知に関する制御を行うサブ制御装置200(図2参照)を構成する。また、メイン制御装置100とサブ制御装置200との間では、メイン制御装置100からサブ制御装置200への一方へ向けてのみコマンドやデータが出力され、サブ制御装置200からメイン制御装置100へ向けてはコマンドやデータが出力されないようになっている。
メイン制御装置100は、スタートスイッチ20及び停止スイッチ31〜33の操作に基づき、回転リール61〜63の回転及び停止を制御するものである。
メイン制御装置100の入力側には、図2に示すように、メダルセンサ7A、リールセンサ2A、払い出しセンサ3A、ベットスイッチ10、スタートスイッチ20、停止スイッチ31〜33及び精算スイッチ40が接続されている。ここで、メダルセンサ7Aは、図1に示すように、メダルセレクター7に設けられた検知部であって、メダル投入口5から投入されホッパーユニット3に移送されるメダルを検出するためのものである。リールセンサ2Aは、図示しないが、リールユニット2の枠体に設けられた検知部であって、回転リール61〜63に設けられたスタートインデックスを検出して回転リール61〜63の回転を検知するためのものである。払い出しセンサ3Aは、図示しないが、ホッパーユニット3に設けられた検知部であって、メダル払出装置から払い出されるメダルを検出するためのものである。
投入制御手段110は、メダル投入口5からのメダルの投入又はベットスイッチ10の操作(以下投入操作という)と、入賞判定手段140の判定結果に基づいて、遊技を行うためにメダルが掛けられた(ベットされた)状態を設定するベット処理を行うためのものである。
具体的には、投入制御手段110は、メダル投入口5からメダルが投入されメダルセンサ7Aがメダルを検出した場合には、最大規定数(3)の範囲内で、メダルがベットされた状態を設定する。すなわち、メダルの検出数をベット数として記憶する。ベット数はベット表示部11の発光領域の点灯数によって表示される。規定数(2又は3)のメダルがベットされた状態が設定されることにより、スタートスイッチ20の操作に基づく回転リール61〜63の回転開始が許容される(スタートスイッチ20の操作が有効化される)。
例えば、ベット数が0の状態でベットスイッチ10が操作された場合において、クレジットが3以上である場合にはベット処理を行い、クレジット数を3だけ減算するとともに、ベット数に3を加算して3とする。これにより、3枚掛け遊技を行うことができる。一方、クレジットが3未満(2又は1又は0)である場合には、ベット処理を行わず、クレジット数もベット数も変化させない。この場合には、ベットが全くされていない状態でスタートスイッチ20が有効化されないので、遊技を開始させることができない。ただし、投入制御手段110は、メダルセンサ7Aの検出信号を入力した場合には、クレジット数に関わりなくベット処理を行うので、メダル投入口5からのメダルの投入によりベット数が2以上になるとスタートスイッチ20の操作が有効化される。
そして、ベット数が2の状態でベットスイッチ10が操作された場合において、クレジットが1以上である場合にはベット処理を行うが、クレジットが0である場合には当然であるがベット処理を行わない。
このように、本実施の形態では、ベットスイッチ10の操作によっては、2枚掛け遊技を行うことができないようになっている。2枚掛け遊技を行うためには、メダル投入口5にメダルを投入し、ベット数を2としてスタートスイッチ20を操作する必要がある。
なお、再遊技の作動中にメダル投入口5からメダルが投入された場合には、クレジットが最大貯留可能数未満であることを条件として、投入されたメダルをクレジットに移行させるようにしてもよい。
役抽選手段120は、回転リール61〜63に付されている図柄による所定の図柄組合せが対応付けられた複数種類の役を対象として行う役抽選により、1又は複数の役の当選又は不当選のいずれかの抽選結果を導出するものである。役抽選手段120は、図示しないが、乱数発生手段、乱数抽出手段、役抽選テーブル、判定手段及び当選状態設定手段を備えている。乱数発生手段は、一定時間に所定(例えば0から65535)の数字を繰り返してカウントするループカウンタであり、乱数抽出手段は、スタートスイッチ20の操作信号を入力したタイミングで、ループカウンタのカウント値を読み取って記憶するものである。ループカウンタは乱数を発生しているわけではないが、ループカウンタのカウント値を乱数抽出手段が読み取ることにより、ランダムな数値を抽出できるので、便宜上乱数発生手段というものとする。役抽選テーブルは、ループカウンタがカウントする数値(乱数発生手段の発生可能な全乱数値)を全領域として所定の当選領域を規定したものである。判定手段は、カウント値抽出手段の読み取ったカウント値と役抽選テーブルの当選領域とを照合し、カウント値が所定の当選領域に属する場合には当該当選領域に対応する当選を決定し、カウント値がいずれの不当選の領域に属する場合には、「ハズレ」の決定をするものである。当選状態設定手段は、判定手段が当選を決定した場合に、当該当選に対応する当選フラグを成立させることにより当選状態を設定するものである。
本実施の形態においては、図4に示すように、ボーナスとして、「BAR・BAR・スイカ」の図柄組合せが対応付けられたBB1(ビッグボーナス1)と、「BAR・スイカ・BAR」の図柄組合せが対応付けられたBB2(ビッグボーナス2)が設けられている。ボーナスが入賞すると、次の遊技から、小役の当選確率を高くすることにより小役を入賞し易くした特別遊技が、特別遊技を開始させるための図柄組合せの表示なしに連続して行われるようになっている。ボーナスの入賞に基づく特別遊技は、払い出しメダルの総数があらかじめ定められた一定枚数を超えた場合に終了する。例えば、BB1の入賞に基づく特別遊技は、払い出しメダルの総数が30枚を超えた場合に終了し、BB2の入賞に基づく特別遊技は、払い出しメダルの総数が8枚を超えた場合に終了する。
また、本実施の形態では、BB1は、3枚掛け遊技専用のボーナスであり、3枚掛け遊技においてのみ当選するとともに3枚掛け遊技においてのみ入賞するようになっている。また、BB2は、2枚掛け遊技専用のボーナスであり、2枚掛け遊技においてのみ当選するとともに2枚掛け遊技においてのみ入賞するようになっている。ただし、BB1の入賞に基づく特別遊技も、BB2の入賞に基づく特別遊技も、3枚掛け遊技のみ実行可能な設定となっている(2枚掛け遊技は行えない)。
なお、上述のように、BB1は3枚掛け遊技においてのみ当選し、BB2は2枚掛け遊技においてのみ当選するように設定するのではなく、3枚掛け遊技及び2枚掛け遊技のいずれにおいても、BB1及びBB2が当選可能となるように設定するとともに、3枚掛け遊技(最大規定数の遊技媒体の投入により行われる遊技)ではBB1がBB2よりも高確率で当選し、2枚掛け遊技(最大規定数未満の遊技媒体の投入により行われる遊技)ではBB2がBB1よりも高確率で当選するように設定してもよい。
図示した各役抽選テーブルは、0〜65535の数値を全領域として、複数の当選項目の占める領域(当選領域)を規定したものであり、各当選領域の全領域に対する割合が、当該当選項目の当選確率を表すものとなっている。
役抽選テーブルとしては、通常状態において行われる通常遊技で用いられる通常テーブル(図6(A)、図7(D)参照)、ボーナス成立状態において行われるボーナス成立遊技で用いられるボーナス内部中テーブル(図6(B)、図7(E)参照)、及びボーナス作動状態において行われる特別遊技で用いられるボーナステーブル(図6(C)参照)が設けられている。
ここで、通常状態、ボーナス成立状態(以下ボーナス内部中という)及びボーナス作動状態(以下ボーナス作動中という)は、それぞれ、役抽選手段120の抽選態様の違いに基づく遊技状態を示すものである。通常状態は、スロットマシンSの初期状態(工場出荷時又は設定変更時)の遊技状態であり、ボーナス内部中は、BB1又はBB2の当選状態が持ち越されている遊技状態であり、ボーナス作動中は、BB1又はBB2の入賞に基づく特別遊技が行われる遊技状態である。
一方、「打順ベル」「打順3枚役」「3枚役」「全1枚役」及び「全小役」の当選領域は、複数の小役の重複当選領域となっている。「打順ベル」の当選領域は、図8(A)に示すように、「左中1」〜「右中4」の24個の当選領域から構成されている。そして、これらの各当選領域は、複数の特殊役(特殊1〜12のいずれか複数)と1つのベル役(ベル1〜ベル5のいずれか1つ)の重複当選領域となっている。「打順3枚役」の当選領域は、図8(B)に示すように、「左1」〜「中右8」の8個の当選領域から構成されている。そして、これらの各当選領域は、1又は複数の特殊役(特殊1〜12のいずれか1又は複数)と1つの3枚ベル役(3枚ベル1又は3枚ベル2のいずれか1つ)の重複当選領域となっている。「3枚役」は、3つの3枚ベル役(3枚ベル1〜3枚ベル3)の重複当選領域であり、「全1枚役」は13の特殊役(特殊1〜特殊13)の重複当選領域であり、「全小役」は、全ての小役の重複当選領域である。
具体的には、「打順ベル」のうち、「左中1」〜「左中4」の各当選領域に対しては、停止スイッチ31、32、33の順で操作する打順「左中右」が割り当てられており、「左右1」〜「左右4」の各当選領域に対しては、停止スイッチ31、33、32の順で操作する打順「左右中」が割り当てられている。また、「中左1」〜「中左4」の各当選領域に対しては、停止スイッチ32、31、33の順で操作する打順「中左右」が割り当てられており、「中右1」〜「中右4」の各当選領域に対しては、停止スイッチ32、33、31の順で操作する打順「中右左」が割り当てられている。また、「右左1」〜「右左4」の各当選領域に対しては、停止スイッチ33、31、32の順で操作する打順「右左中」が割り当てられており、「右中1」〜「右中4」の各当選領域に対しては、停止スイッチ33、32、31の順で操作する打順「右中左」が割り当てられている。
そして、割り当てられている打順が、各当選領域の当選に対する正解の打順となっており、「打順ベル」のいずれかが当選した場合、正解の打順で停止スイッチ31〜33が操作されたか否かによって、入賞し得る役が変化するようになっている(図9(A)参照)。
また、3枚掛けボーナス非作動中テーブルと、2枚掛けボーナス非作動中テーブルを比較すると、2枚掛けボーナス内部中テーブルでは、打順にかかわらず入賞により3枚のメダルが払い出される「3枚役」の当選確率が極めて低く設定されている。また、2枚掛け遊技では、「打順3枚役」の当選時に3枚ベル1、3枚ベル2のいずれかが入賞した場合の当該遊技でのメダルの純増数が、3枚掛け遊技よりも多いものの、「打順ベル」の当選時にベル1〜ベル5のいずれかが入賞した場合の当該遊技でのメダルの純増数が、3枚掛け遊技では5枚、2枚掛け遊技では2枚となっている。全体としては、2枚掛け遊技は、3枚掛け遊技よりも遊技者の手持ちのメダルを増やしにくい(遊技者に不利な)状態となっている。
なお、本実施の形態では、上述の如く、ボーナステーブルにおいては、全ての小役のそれぞれの当選確率がボーナス非作動中テーブルにおける各小役の当選確率よりも高く設定されているが、これに限定されるものではなく、一部の小役について、ボーナステーブルにおける当選確率がボーナス非作動中テーブルにおける当選確率よりも高くなるように設定し、他の小役については、ボーナステーブルにおける当選確率とボーナス非作動中テーブルにおける当選確率とが同一となるように設定してもよい。例えば、ボーナステーブルにおいては、ベル1〜ベル5のいずれか一又は複数のベルの当選確率がボーナス非作動中テーブルにおける当該ベルの当選確率よりも高くなるように設定し、これ以外の小役の当選確率はボーナス非作動中テーブルにおける当該小役の当選確率と同一となるように設定してもよい。また、ボーナステーブルにおいては、特殊13の当選確率がボーナス非作動中テーブルにおける当該小役の当選確率よりも高くなるように設定し、特殊13以外の小役の当選確率はボーナス非作動中テーブルにおける当該小役の当選確率と同一となるように設定してもよい。このように設定した場合にも、ボーナステーブルにおいては、全ての小役のそれぞれの当選確率が、ボーナス非作動中テーブルにおける各小役の当選確率を下回らないこととなる。
リール制御手段130は、スタートスイッチ20及び停止スイッチ31〜33の操作信号に基づいて、回転リール61〜63の回転及び停止を制御するためのものである。以下、リール制御手段130による回転リール61〜63の回転制御及び停止制御について説明する。
(回転制御)
リール制御手段130は、スタートスイッチ20の有効な操作信号を入力した場合に、リールユニット2のモータ駆動回路に、所定の間隔で駆動パルス(駆動信号)を出力することにより、リールモータM1〜M3を駆動させて回転リール61〜63を回転させるものである。すなわち、規定数のメダルがベットされている状態でスタートスイッチ20の操作信号を入力した場合には、前遊技における回転リール61〜63の回転開始から一定時間(4.1秒、いわゆるウエイト時間)が経過していることを条件に、全ての回転リール61〜63を一斉に、あるいは所定の順番で回転開始させる。そして、全ての回転リール61〜63の回転速度が、停止操作を可能とするためにあらかじめ設定された定常回転速度(例えば80rpm)に達すると、この定常回転速度を維持する定常回転を行わせるものとなっている。
リール制御手段130は、リールセンサ2A(図2参照)の検出信号に基づき回転リール61〜63の回転角度を把握し、回転リール61〜63の回転角度から、所定位置(例えば上段位置)にある図柄を特定すること(図柄参照)ができるようになっている。そして、リール制御手段130は、停止スイッチ31〜33の作動時点(停止スイッチ31〜33の操作が検出された時点=停止操作のタイミング)において所定位置にある回転リール61〜63の図柄を基準図柄として、回転リール61〜63の回転角度が前記基準図柄をあらかじめ定められたコマ数(最大スベリコマ数、例えば3コマ)だけ回転方向に移動させたコマ数(引き込み可能コマ数、例えば4コマ)の範囲内となるように、回転リール61〜63を停止させることができる。
本実施の形態では、役についての優先順位が「リプレイ>小役>ボーナス」の順序で定められており、停止テーブルでは、ボーナス(BB1、BB2)と小役が同時に当選している場合(ボーナスフラグが持ち越されている状態において小役が当選した場合)には小役に対応付けられた図柄を優先的に有効ライン上に引き込み、ボーナスとリプレイが同時に当選している場合(ボーナスフラグが持ち越されている状態においてリプレイが当選した場合)にはリプレイに対応付けられた図柄を優先的に有効ライン上に引き込むように形成されている。したがって、ボーナス内部中において、ボーナスに対応付けられた図柄が優先的に引き込まれるのは、役抽選の結果が不当選の場合のみとなる。しかし、本実施の形態においては、ボーナス内部中テーブルには不当選の領域が無いので、ボーナスが当選したその遊技でボーナスが入賞しなかった場合には、ボーナスが入賞する場合はない。
次に、「打順ベル」のいずれか、すなわち図8(A)に示す「左中1」〜「右中4」のいずれかの当選領域が当選した場合の停止制御について、図9(A)に基づき説明する。
まず、リール制御手段130は、役抽選により「左中1」「左中2」「左右1」「左右2」が当選した場合において、当選した当選領域に対して割り当てられている正解の打順で停止操作された場合には、ベル1の図柄組合せを構成する図柄(ベル1に対応する図柄)を有効ライン上に引き込んで停止させる制御を行う。これにより、停止操作のタイミングにかかわらずベル1が入賞し、8枚(2枚掛け遊技では4枚)のメダルが払い出される。また、「左中3」「左中4」「左右3」「左右4」が当選した場合において正解の打順で停止操作された場合には、ベル4に対応する図柄を有効ライン上に引き込んで停止させる制御を行い、この場合には停止操作のタイミングにかかわらずベル4が入賞し、8枚のメダルが払い出される。同様にして、「中左1」「中左2」「中右1」「中右2」が当選した場合において正解の打順で停止操作された場合にはベル2に対応する図柄、「中左3」「中左4」「中右3」「中右4」が当選した場合において正解の打順で停止操作された場合にはベル5に対応する図柄を、それぞれ有効ライン上に引き込んで停止させる制御を行い、これにより、停止操作のタイミングにかかわらずベル2又はベル5が入賞する。また、「右左1」「右左2」「右中1」「右中2」が当選した場合において正解の打順で停止操作された場合にはベル3に対応する図柄、「右左3」「右左4」「右中3」「右中4」が当選した場合において正解の打順で停止操作された場合にはベル4に対応する図柄を、それぞれ有効ライン上に引き込んで停止させる制御を行い、これにより、停止操作のタイミングにかかわらずベル3又はベル4が入賞し、いずれも8枚のメダルが払い出される。
以上のように、「打順ベル」の当選時において、正解の打順で停止操作すると必ず8枚(2枚掛け遊技では4枚)のメダルが払い出され、不正解の打順で停止操作すると1枚のメダルが払い出される場合があるようになっている。正解の打順で停止操作した場合に入賞するベル1、ベル2、ベル3、ベル4及びベル5をあわせて正解ベルというものとする。
まず、リール制御手段130は、役抽選により「左1」〜「左4」が当選した場合において、当選した当選領域に対して割り当てられている正解の打順(左押し)で停止操作された場合には、3枚ベル1に対応する図柄を有効ライン上に引き込んで停止させる制御を行う。これにより、停止操作のタイミングにかかわらず3枚ベル1が入賞し、3枚のメダルが払い出される。また、役抽選により「中右5」〜「中右8」が当選した場合において、当選した当選領域に対して割り当てられている正解の打順(中右押し)で停止操作された場合には、3枚ベル2に対応する図柄を有効ライン上に引き込んで停止させる制御を行う。これにより、停止操作のタイミングにかかわらず3枚ベル2が入賞し、3枚のメダルが払い出される。
入賞判定手段140は、停止スイッチ31〜33の操作によって回転リール61〜63が全て停止したときに、当該遊技の結果を判定するためのものである。
具体的には、回転リール61〜63が停止したときに所定の記憶部に記憶される停止図柄の情報に基づき、有効ライン上に揃った図柄の組合せが、所定の役に対応付けられたものか否かを判断する。そして、所定の役に対応付けられた図柄組合せが有効ライン上に表示されたと判断した場合には入賞と判定し、その判定結果情報を、払出制御手段150及び遊技状態移行手段160に送信する。
払出制御手段150は、入賞判定手段140の判定結果及び精算スイッチ40の操作に基づいて、ホッパーモータ3Bを作動させてホッパーユニット3からメダルを払い出させるものである。すなわち、入賞判定手段140が小役の入賞を判定した場合には、当該小役の入賞に応じたメダルを払い出させ、クレジットが1以上ある場合に精算スイッチ40の操作信号を入力したときには、クレジットとして貯留されているメダルを払い出させるようになっている。
なお、入賞により払い出されるメダルを、クレジットに電子的に貯留し、クレジットを超過する払い出し分をホッパーユニット3から払い出させるようにしてもよい。
遊技状態移行手段160は、遊技状態の移行を制御するものである。本実施の形態では、前述したように、遊技状態として、通常状態と、ボーナス内部中と、ボーナス作動中とが設けられている(図10参照)。ボーナス内部中には、BB1の当選状態が持ち越されているBB1内部中と、BB2の当選状態が持ち越されているBB2内部中とが含まれる。ボーナス作動中には、BB1の入賞に基づく特別遊技が行われるBB1作動中と、BB2の入賞に基づく特別遊技が行われるBB2作動中とが含まれる。スロットマシンSの遊技状態は、初期状態(工場出荷時又は設定変更時)において通常状態に設定されており、遊技状態移行手段160は、通常状態において行われる通常遊技でボーナスが当選し当該遊技でボーナスが入賞しなかった場合には、遊技状態をボーナス内部中に移行させる。また、ボーナスが当選し当該遊技でボーナスが入賞した場合には、遊技状態をボーナス作動中に移行させる。ボーナスが入賞した場合には、次遊技から特別遊技が開始される。そして、所定のボーナス終了条件(所定枚数を超える払い出し)に該当した場合には、遊技状態を通常状態に移行させる。そして、役抽選手段120が遊技状態に応じた役抽選テーブルを取得し役抽選を行うことにより、通常状態、ボーナス内部中、ボーナス作動中の各遊技状態が発動する。
ここで、既述したように、本実施の形態においては、ボーナス内部中にボーナスを入賞させることができない仕様となっている。したがって、本実施の形態における遊技状態は、一旦BBが当選し当該遊技でボーナスが入賞しなかった場合には、常にボーナス内部中に滞在することとなる。
なお、本実施の形態では、いずれかのボーナスのボーナス内部中において、このボーナスが当選及び入賞しない規定数で遊技が行われた場合であっても、遊技状態はこのボーナスのボーナス内部中のままであり、他のボーナスが当選することは無いようになっている。具体的には、BB1は、上述の如く、3枚掛け遊技においてのみ当選及び入賞するようになっているが、BB1のボーナス内部中に2枚掛け遊技が行われた場合であっても、遊技状態は、通常状態に移行するようなことはなくBB1のボーナス内部中のままであり、BB2が新たに当選することは無い。同様に、BB2は、2枚掛け遊技においてのみ当選及び入賞するようになっているが、BB2のボーナス内部中に3枚掛け遊技が行われた場合であっても、遊技状態は、通常状態に移行するようなことはなくBB2のボーナス内部中のままであり、BB1が新たに当選することは無い。
AT制御手段170は、当選役に関する情報が報知されるAT(アシストタイム)の開始及び終了を制御する手段であり、図示しないが、演出状態決定手段、AT抽選手段及び遊技回数管理手段を備えている。
演出状態決定手段は、サブ制御装置200の制御に基づく演出状態を、正解ベルの入賞を補助する補助演出(打順ナビ)が行われるAT状態と、それ以外の通常演出状態との間で移行させる決定を行うものである。演出状態決定手段の決定は所定の記憶部に記憶されるとともに、当該決定に関する情報がサブ制御装置200に出力される。そして、演出状態決定手段の決定に基づき、サブ制御装置200が演出状態に応じた演出実行制御を行うことにより、所定の演出状態が発動する。
AT状態中(以下AT中という)においては、サブ制御装置200により、「打順ベル」及び「打順3枚役」の当選時に正解ベル及び正解3枚ベルを入賞させるための打順ナビ(ベルナビ)が行われる。AT中に行われる遊技をAT遊技という。そして、AT作動状態において、所定回数のAT遊技が終了した場合には、後述する継続抽選に当選しなかったことを条件に、演出状態を通常演出状態に移行させる決定を行う。継続抽選に当選した場合には、通常演出状態に移行させる決定を行わず、AT状態が維持される。
AT抽選手段は、ATに関する抽選を行うものである。本実施の形態においては、AT抽選手段は、AT移行抽選、上乗せ抽選及び継続抽選を行う。AT抽選は、AT抽選用の乱数と、AT抽選用の抽選テーブル(AT移行抽選テーブル、上乗せ抽選テーブル、継続抽選テーブル)を用いて、役抽選と同様の手法で行われる。
AT移行抽選は、ボーナス内部中の通常演出状態中において、AT状態に移行させるか否かを抽選により決定するものである。本実施の形態では、AT抽選手段は、AT移行抽選の契機となる特定抽選結果が発生した場合に、AT移行抽選を行う。例えば、役抽選で「リプレイ2」「リプレイ3」「特殊13」「3枚役」などが当選した場合に、AT移行抽選を行う。AT移行抽選の当選確率(AT当選確率)は、発生した特定抽選結果の種類に応じて定められている。
なお、継続抽選は、所定回数のAT遊技の終了後、複数回(例えば3回)の遊技において行われるようにしてもよい。この場合、所定回数のAT遊技の終了後からAT状態の継続の可否が決定されるまでの間は、「打順ベル」の当選時にベルナビを行わせるようにしてもよい。
遊技回数管理手段は、AT状態の期間となるAT遊技回数の設定や設定されているAT遊技回数の上乗せを管理するものであり、図示しないATカウンタを備えている。ATカウンタは、AT遊技回数をカウントするものである。
具体的には、遊技回数管理手段は、AT移行抽選に当選した場合、又は継続抽選に当選(続行が決定)した場合には、ATカウンタにAT遊技回数を最低保障回数(例えば40回)分だけ設定して記憶し、AT状態への移行が決定された次遊技から、ATカウンタの記憶値を、遊技開始ごとに1ずつ減算する。また、AT中に上乗せ抽選に当選した場合には、ATカウンタの記憶値に抽選で決定された数値を加算する。これにより、AT遊技回数が上乗せされ、AT状態の期間が延長される。
そして、ATカウンタの記憶値が、遊技消化に基づく減算によって0になり、かつ継続抽選に当選しなかった場合には、演出状態決定手段が通常演出状態への移行を決定し、ATが終了する。ATカウンタの記憶値が0になったか否かの判定は遊技終了時に行う。
フリーズ制御手段180は、所定の契機で本来の遊技の進行が停止した状態となるフリーズの発生及び終了を制御するものである。
具体的には、フリーズ制御手段180は、所定のフリーズ実行条件に該当している場合に、スタートスイッチ20の操作を契機とするフリーズを設定する。フリーズ制御手段180がフリーズを設定することにより、本来の遊技の進行が停止するフリーズが発生する。また、フリーズ制御手段180は、所定のフリーズ終了条件に該当した場合には、フリーズの設定を解除する。フリーズ制御手段180がフリーズの設定を解除することにより、フリーズが終了する。
そして、フリーズ設定手段181によりフリーズの設定が解除されると、メイン制御装置100は回転リール61〜63の本来の回転開始の保留を解除する。これにより、フリーズ終了後、再度スタートスイッチ20が操作されなくても、回転リール61〜63は本来の回転を開始する。
また、フリーズ制御手段180は、フリーズの設定とともに計時を開始するとともにいずれかの停止スイッチ31〜33が操作されるごとに計時値を初期化するフリーズタイマーを備え、フリーズタイマーの計時値が所定値(例えば60秒)となった場合にも、所定のフリーズ終了条件に該当したものとしてフリーズの設定を解除する。すなわち、フリーズ中に、所定時間いずれの停止スイッチ31〜33も操作されなかった場合や、いずれかの停止スイッチ31〜33が操作されたものの所定時間内に3個の停止スイッチ31〜33の全てが操作されなかった場合や、3個の停止スイッチ31〜33が操作されたものの所定時間スタートスイッチ20が操作されなかった場合には、フリーズの設定を解除する。フリーズ制御手段180は、フリーズの設定を解除する場合には、フリーズ実行フラグをOFFにする。
また、フリーズ制御手段180は、スタートスイッチ20の操作を契機として第1のフリーズを設定するとともに、その後、いずれの停止スイッチ31〜33も操作されることなく予め定められた特定時間が経過するか又は特定時間が経過する前にいずれかの停止スイッチ31〜33が操作されたことを契機として第2のフリーズを設定するようにし、第1のフリーズが設定された場合に回転リール61〜63が回転を開始し、第2のフリーズが設定された場合に、このフリーズ中において停止スイッチ31〜33の操作信号の入力に基づきフリーズ対応演出を行うようにしてもよい。このようにすることで、スタートスイッチ20の操作時には通常の遊技が開始したと遊技者に認識させつつも、最初の停止スイッチの操作によりフリーズ対応演出が開始されるため、スタートスイッチ20が操作された後もフリーズ対応演出が実行されるかもしれないという期待感を持続させることができる。
また、フリーズ中であってもブロッカー7Aを作動させずにメダル投入口5から投入されたメダルを受け付け可能とし、クレジットが満杯でないことを条件に、投入されたメダルをクレジットに回すようにしてもよい。
さらに、フリーズ制御手段180は、上記以外のフリーズを設定可能であってもよい。例えば、所定の場合に、停止スイッチ31〜33の操作が無効とされるフリーズや、ベットスイッチ10の操作が無効とされるフリーズを設定可能に形成してもよい。
サブ制御装置200は、メイン制御装置100から出力されるコマンドやデータ(遊技制御情報)に基づいて、遊技に付随するサブ演出を制御する演出制御手段である。メイン制御装置100がサブ制御装置200に出力する遊技制御情報としては、スタートスイッチ20等の操作スイッチの操作に関する情報や、役抽選の抽選結果に関する情報や、回転リール61〜63の回転及び停止などのリールユニット2の作動情報や、停止図柄の表示態様などの遊技結果に関する情報や、遊技状態及び演出状態の移行に関する情報や、フリーズの実行に関する情報などがある。
サブ制御装置200を構成するサブ基板には、図示しないが、演出に関するプログラムやデータが記憶されたROM、ROMに記憶されたプログラム等に基づいて演出の進行に関する制御を行うサブCPU、読み書き可能であって演出の進行に関する制御を行うためのデータ等を一時的に記憶するRAM、I/O等、種々の電子部品が備えられている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図2に示すように、少なくとも、演出実行制御手段220として機能する。
演出実行制御手段220は、画像表示部70や電飾ランプ80やスピーカ90等の演出装置の作動を制御するものであり、図示しない演出決定手段の決定に基づき、ROMに記憶されている演出データをもとに、AT中に行われる打順ナビや、遊技結果に応じて所定の演出図柄を表示させる演出図柄表示演出や、フリーズ中に行われるフリーズ対応演出や、その他の演出状態に応じた演出を行わせる。
打順ナビは、画像表示部70の表示画面71に、特定の役(ベル1〜ベル5、3枚ベル1、3枚ベル2)を入賞させるための打順を矢印で示したり、停止操作すべき停止スイッチ31〜33の位置を左、中、右などの文字で表示させたり、それらをスピーカ90から音声により指示したり、停止スイッチ31〜33のボタンの内部に設けた発光体の発光色を変化させて、操作すべき停止スイッチ31〜33を示したりすることなどにより行われる。
演出状態に応じた演出には、画像表示部70の表示画面71に表示させる動画等によって、演出状態が通常演出状態であるときにAT状態への移行を期待させたり、演出状態がAT状態であるときにAT中の遊技を盛り上げたりする演出が含まれる。
演出図柄表示演出は、遊技中(回転リール61〜63の回転開始から次遊技の開始までの間)において、画像表示部70の表示画面71に、停止スイッチ31〜33の操作に基づき停止した回転リール61〜63の停止図柄に応じた演出図柄の組合せを表示させる演出である。
画像表示部70の表示画面71には、図11に示すように、演出図柄の組合せを表示させるための演出図柄表示部72が表示されるようになっている。演出図柄表示部72は、表示画面71の下部に表示される表示領域であり、回転リール61〜63にそれぞれ対応する3個の個別表示領域が設けられている。そして、演出実行制御手段220は、メイン制御装置100から入力するスタートスイッチ20の操作情報及び停止スイッチ31〜33の操作に基づく停止図柄の情報に基づいて、演出図柄表示部72の変動表示及び停止表示を制御する。
図11は、例えば役抽選で「左中1」が当選しベル1が入賞した場合の演出図柄表示演出を示す。最初に左の停止スイッチ31が操作されて回転リール61において有効ライン上にベル1に対応するプラム図柄が停止すると、演出実行制御手段220は、図11(A)に示すように、変動表示している演出図柄表示部72の回転リール61に対応する個別表示領域に、演出図柄YBを停止させる。演出図柄YBは、回転リール61〜63に付されているベル図柄とは形状が異なる黄色い2連ベル図柄である。そして、中央の停止スイッチ32、右の停止スイッチ33が操作されて回転リール62、63において有効ライン上にベル1に対応する札図柄が停止すると、演出実行制御手段220は、図11(B)に示すように、変動表示している演出図柄表示部72の回転リール62、63に対応する個別表示領域に、演出図柄YBを停止させる。
また、図示していないが、ベル2、ベル3、ベル4、ベル5が入賞した場合にも、上記と同様にして、演出図柄表示部72に演出図柄YBの3つ揃いを表示させる。これにより、正解ベルの入賞時には、演出図柄表示部72には演出図柄YBが3個揃って表示されるものとなり、遊技者は、有効ライン上に表示された図柄組合せが何の役に対応するものか一見して判断できなくても、演出図柄表示部72の表示によって8枚払い出しの正解ベルが入賞したことを即座に知ることができる。
なお、演出図柄YBは、回転リール61〜63に付されているベル図柄を連想できる外観(色彩又は形状又は図柄を示す文字)を有していれば、黄色い2連ベル図柄に限られず、黄色い丸図柄や、「ベル」という文字(色彩問わず)や、回転リール61〜63に付されているベル図柄と同一の形状で異なる色彩を有する図柄としてもよい。
また、特殊役のいずれかが入賞した場合には、例えば、回転リール61〜63に付されていない演出図柄(例えばピンクの花図柄)を演出図柄表示部72に3つ揃いで表示させるようにすることで、特殊役の入賞を明示することができる。何の役も入賞しなかった場合には、演出図柄表示部72に、複数種類の演出図柄(例えば「黄色い2連ベル図柄・ピンクの花図柄・緑のベル図柄」)を表示させるようにすることで、非入賞を明示することができる。なお、特殊役のいずれかが入賞した場合に、「黄色い2連ベル図柄・黄色い2連ベル図柄・ピンクの花図柄」のような、3つ揃いでない演出図柄を表示させるようにしてもよい。
なお、入賞図柄表示部73には、回転リール61〜63の上段、中段及び下段に対応する合計9個の個別表示領域を設けてもよい。そして、回転リール61〜63に付されている図柄であって有効ライン上に停止している図柄と同じ図柄を、対応する個別表示領域に表示するとともに、この入賞図柄表示部73において有効ラインを明示する表示を行ってもよい。このとき、回転リール61〜63に付されている図柄のうち有効ライン以外の図柄については、対応する個別表示領域に表示してもよいし、表示しなくてもよい。
また、リプレイ2が入賞した場合のみならず、いずれの役が入賞した場合であっても、入賞図柄表示部73に、回転リール61〜63に付されている図柄であって有効ライン上に停止している図柄と同じ図柄を表示するようにしてもよい。
また、役の入賞時に入賞図柄表示部73において上述のような表示を行う場合には、この表示に併せて、画像表示部70の表示画面71に、入賞した役に関する情報(入賞により払い出されるメダルの枚数、ベル、リプレイ等の役の種類)を表示するようにしてもよい。
図14は、通常演出状態において、役抽選で「リプレイ3」が当選した場合の演出図柄表示演出を示す。演出実行制御手段220は、「リプレイ3」が当選した場合には、画像表示部70の表示画面71に、回転リール61〜63においてBAR図柄を中段ラインD1に揃えることを指示する表示を行わせる。停止操作によって、リプレイ3に対応する図柄が有効ライン上に停止し、かつBAR図柄が中段ラインD1上に停止した場合には、図14(A)に示すように、停止した回転リール61〜63に対応する演出図柄表示部72の個別表示領域に、白色のBAR図柄である演出図柄WBを停止表示させる。なお、BAR図柄が中段ラインD1上に停止しなかった場合には、例えば演出図柄BP(図13参照)を停止表示させる。そして、中段ラインD1上にBAR図柄が揃った場合には、図14(B)に示すように、入賞図柄表示部73にリプレイ3に対応する図柄組合せを表示させるとともに、演出図柄表示部72に3つ揃いで表示されている演出図柄WBを、赤色の7図柄である演出図柄R7に差し替えて表示させる。
前述したように、「リプレイ3」の当選時には、100%の確率でAT移行抽選に当選するので、上記したような演出図柄表示演出により、赤7図柄の3つ揃い(赤7揃い)を表示した後でATが開始されるという遊技の流れを作ることができる。この場合、中段ラインD1上にBAR図柄が揃っていなくても、演出図柄表示部72に表示されている所定の演出図柄を、演出図柄R7の3つ揃いに差し替えて表示させてもよい。
フリーズ対応演出は、フリーズ制御手段180によってフリーズが設定されている間に行われる演出であり、本実施の形態においては、フリーズ中において入力する停止スイッチ61〜63の操作情報に基づいて、画像表示部70の表示画面71を用いた擬似的な回転リールを回転及び停止させる擬似遊技演出が行われるようになっている。
具体的には、演出実行制御手段220は、メイン制御装置100からフリーズを設定した旨の情報を入力した場合には、画像表示部70の表示画面71に、図15(A)に示すような擬似リール表示部74を表示させる。擬似リール表示部74は、図柄表示窓Wから視認可能な3個の回転リール61〜63を模した表示領域であって、左側の回転リール、中央の回転リール、右側の回転リールにそれぞれ相当する個別表示領域74a〜74cを備え、各個別表示領域74a〜74cでは、複数の演出図柄を変動表示可能であるとともに、3個の演出図柄を縦列に停止表示できるようになっている。また、特に図示していないが、画像表示部70の表示画面71には、擬似リール表示部74の表示とともに、擬似リール表示部74において変動表示される演出図柄の停止表示を遊技者に促す停止示唆画像(たとえば、「液晶リールを狙え!」等の文字画像)が表示される。
そして、この擬似リール表示部74及び停止示唆画像は、メイン制御装置100からフリーズを設定した旨の情報を入力してから上述の操作受付開始時間が経過するまでの間に、表示されるようになっている。
また、この擬似リール表示部74には、各個別表示領域74a〜74cの上段位置、中段位置、下段位置を繋いでできる一直線状の擬似有効ラインが5本設けられている。擬似有効ラインとしては、個別表示領域74a〜74cの中段位置を繋ぐ擬似中段ラインDL1と、個別表示領域74a〜74cの上段位置を繋ぐ擬似上段ラインDL2と、個別表示領域74a〜74cの下段位置を繋ぐ擬似下段ラインDL3と、個別表示領域74aの下段位置、個別表示領域74bの中段位置、個別表示領域74cの上段位置を繋ぐ擬似右上がりラインDL4と、個別表示領域74aの上段位置、個別表示領域74bの中段位置、個別表示領域74cの下段位置を繋ぐ擬似右下がりラインDL5とが設けられている。
このような擬似遊技演出が行われることにより、AT状態への移行やATの継続の有無を報知できるとともに、赤7揃いを表示した後でATが開始されるという遊技の流れを作ることができる。ちなみに、「リプレイ3」の当選時には、前述したように、BAR図柄を狙わせるとともに、全ての停止スイッチ31〜33の操作後、演出図柄表示部72に表示されている所定の演出図柄を赤7揃いに差し替える演出図柄表示演出が行われるようになっているので、フリーズを発生させないようにしている。
なお、上述のように、メイン制御装置100からフリーズを設定した旨の情報を入力してから上述の操作受付開始時間が経過するまでの間に、擬似リール表示部74及び停止示唆画像が表示されることにより、停止スイッチ31〜33の操作に基づいて適切に演出図柄の停止表示を行うことができる。
上記構成を有するスロットマシンSの、メイン制御装置100の制御に基づく1遊技における遊技制御処理の概略を、図16のフローに基づき説明する。
まず、遊技を開始するためにメダルがベットされたか否かを判定するベット判定処理が行われ(S100)、スタートスイッチ20がONとなる(操作信号を入力する)ことに伴って、役抽選処理が行われる(S101、S102)。なお、役抽選の結果に関する情報がサブ制御装置200に出力される。その後、役抽選に伴う処理が行われ(S103)、回転リール61〜63の回転開始処理が行われる(S104)。そして、回転リール61〜63の回転中にいずれかの停止スイッチ31〜33がONとなった場合には、対応する回転リール61〜63についての回転停止処理が行われる(S105、S106)。全ての回転リール61〜63が停止するまでS105、S106が繰り返され(S105〜S107)、全ての回転リール61〜63が停止した場合(S107でYes)には、遊技結果判定処理及び判定結果に応じた処理が行われるとともに(S108、S109)、遊技終了時の処理が行われる(S110)。なお、判定結果に応じた処理とは、小役の入賞によるメダルの払い出し処理や、リプレイの入賞による自動ベット処理や、ボーナスの入賞又は非入賞による遊技状態の移行処理である。そして、1回の遊技が終了する。
まず、メダルセンサ7AがONとなった場合(S200でYes)には、ベット数が3であるか否かが判断され、ベット数が3である場合(S201でYes)には、クレジット数が1加算される(S202)。このとき、クレジット表示部12の表示も1加算表示される。そして、ベット判定処理が終了する。なお、このフローでは記載していないが、クレジット数が1加算されることによってクレジット数が50となった場合には、ブロッカー7Bが作動してそれ以降のメダルの投入を受け付けないので、S200でメダルセンサ7AがONとなることはない。
一方、クレジット数が3からベット数を減じた数値に満たない場合(S205でNo)には、そのままS200に戻るようになっている。すなわち、この場合にはベットスイッチ10の操作によってもベット処理が行われない。
まず、演出状態が通常演出状態である場合(図18のS300でYes)には、役抽選の結果、AT移行抽選の契機となる特定抽選結果が発生したか否かが判断される。特定抽選結果が発生していない場合には(S301でNo)、遊技開始時決定情報がサブ制御装置200に出力される(S308)。遊技開始時決定情報は、役抽選の結果や、役抽選に伴う処理において決定された演出状態の移行やフリーズの実行に関する決定などの決定情報であり、この場合に出力されるのは役抽選の結果である。一方、特定抽選結果が発生している場合には(S301でYes)、AT移行抽選が行われる(S302)とともに、フリーズ実行抽選が行われる(S303)。そして、AT移行抽選に当選した場合(S304でYes)には、AT状態の設定が行われる(S305)。なお、AT状態の設定とは、演出状態がAT状態であることを所定の記憶部に記憶し、ATカウンタにAT遊技回数の初期回数(最低保障回数)を設定することである。AT状態の設定後、あるいは、AT移行抽選に当選していない場合(S304でNo)には、フリーズ実行抽選に当選したか否かが判断され、フリーズ実行抽選に当選した場合(S306でYes)には、フリーズ実行フラグがONとされる(S307)。フリーズ実行抽選に当選していない場合(S306でNo)にはフリーズ実行フラグはOFFのままである。そして、遊技開始時決定情報がサブ制御装置200に出力され(S308)、役抽選に伴う処理が終了する。
まず、フリーズ実行フラグがONとなっている場合(S400)には、フリーズ実行処理が行われる(S401)。その後、ウエイト時間が経過していることを条件に(S402でYes)、リールモータM1〜M3を駆動させる処理が行われる(S403)。そして、所定の停止可能要件を満たしていること(ここでは、全ての回転リール61〜63が定常回転速度に達しかつスタートインデックスが検知されること)を条件に(S404でYes)、停止スイッチ31〜33の無効状態が解除される(S405)。そして、回転リール回転開始処理が終了する。
なお、ウエイト時間の経過を待たずに回転リール61〜63の回転処理を行い、S404において、他の停止可能要件及びウエイト時間が経過していることを条件に停止スイッチ31〜33の無効状態を解除するようにしてもよい。
まず、回転リール61〜63の回転開始を保留するフリーズの設定が行われ(S500)、フリーズタイマーが所定時間の計時を開始する(S501)。フリーズが設定された旨はサブ制御装置200に出力される。これを受けて、画像表示部70の表示画面71には擬似リール表示部74が表示され、各個別表示領域74a〜74cの変動表示が開始される(図15(A)参照)とともに、赤7図柄を狙って停止操作するように指示する表示がなされる。そして、所定時間が経過する前(S502でNo)にいずれかの停止スイッチ31〜33が操作された場合(S503でYes)には、フリーズタイマーが初期化されて(S504)、フリーズタイマーは所定時間の計時を開始する。このとき、操作された停止スイッチ31〜33に対応する擬似リール表示部74の個別表示領域74a〜74cが停止表示される。全ての停止スイッチ31〜33が操作されるまでS502〜S504が繰り返され(S505)、全ての停止スイッチ31〜33が操作された場合(S505でYes)には、所定時間が経過する前(S506でNo)にスタートスイッチ20が操作されること(S507でYes)を契機に、フリーズタイマーが計時を停止し(S508)、フリーズ実行フラグがOFFとされてフリーズの設定が解除される(S509)。フリーズの設定が解除された旨はサブ制御装置200に出力される。全ての停止スイッチ31〜33が操作された場合には、擬似リール表示部74に、赤7揃いか、赤7リーチ揃いか、それ以外の図柄組合せが停止表示される。なお、AT状態への移行が決定されている場合において、赤7リーチ揃いやそれ以外の図柄組合せが停止表示されているときには、停止図柄の組合せが赤7揃いに差し替えられるようにしてもよい。擬似リール表示部74に所定の図柄組合せが停止表示された場合には、AT状態への移行又は継続の可否を報知する演出が行われる(以下同様)。
まず、当該遊技でATカウンタが「0」となった場合(S600でYes)、すなわちその遊技がAT状態における最後の遊技であった場合には、継続抽選が行われる(S601)とともに、フリーズ実行抽選が行われる(S602)。継続抽選に当選した場合(S603でYes)には、AT状態の設定が行われ(S605)、継続抽選に当選しなかった場合(S603でNo)には、通常演出状態の設定が行われる(S604)。通常演出状態の設定とは、演出状態が通常演出状態であることを所定の記憶部に記憶することである。
そして、フリーズ実行抽選に当選したか否かが判断され、フリーズ実行抽選に当選した場合(S606でYes)には、フリーズ実行フラグがONとされる(S607)。そして、遊技終了時決定情報がサブ制御装置200に出力される(S608)。遊技終了時決定情報とは、遊技終了時の処理において決定された演出状態の移行やフリーズの実行に関する決定情報である。遊技終了時の処理が終了する。
まず、メイン制御装置100から遊技開始時決定情報を入力すること(S700でYes)を契機に、当該遊技で行う演出を決定する演出決定処理が行われる(S701)。ここで決定される演出には、遊技開始時の演出と、遊技終了時の演出が含まれる。遊技開始時の演出は、スタートスイッチ20の操作後に行われる演出であり、回転リール61〜63の回転中や停止操作時の演出も含まれる。例えば、「打順ベル」の当選時にメイン制御装置100から打順報知の決定情報(S312)を入力している場合には、打順ナビの実行を決定し、フリーズの実行に関する決定情報(S307、S507)を入力している場合には、フリーズ対応演出としての擬似遊技演出の実行を決定し、AT状態に移行する決定情報(S305、S605)を入力している場合には、ATの開始を告知する演出の実行を決定する。また、役抽選に関する情報に基づいて、演出図柄表示演出において停止表示させる演出図柄を決定する。遊技終了時の演出は、全ての回転リール61〜63の停止後に行われる演出であり、遊技結果を報知する演出や、演出状態の移行を報知する演出や、
AT遊技回数の上乗せを報知する演出が含まれる。ここで実行が決定されるのは、AT遊技回数の上乗せを報知する演出についてである。例えば、AT遊技の遊技回数の上乗せに関する情報(S316)を入力している場合には、上乗せ数を報知する演出の実行を決定する。
なお、入賞図柄表示部73に当選役に対応する図柄組合せを表示する演出図柄表示演出は、停止スイッチ31〜33の操作情報の入力ごとに行うようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態では、ボーナス内部中テーブルに不当選領域を設けないことにより、ボーナスの当選に係る遊技でボーナスを入賞させられない場合には、遊技状態が常にボーナス内部中に滞在するように形成されているとともに、ボーナス作動中は、通常状態及びボーナス内部中よりもメダルの獲得率の期待値が低い(出玉を増やせない)仕様となっている。そして、ほぼ毎回の遊技において小役又はリプレイのいずれかが当選するボーナス内部中において、演出状態をAT状態(補助演出状態)へ移行させる機会を付与することにより、ベルナビ(補助演出)の実行によって正解ベルの入賞率を高めて遊技者にメダルを獲得させるようにしている。すなわち、遊技全体を通じてのメダルの獲得率の期待値を適正な範囲に収めつつ、通常状態やボーナス内部中での小役の当選確率を高めに設定し、ATによるメダルの獲得性能を向上させることができる。
具体的には、本実施の形態では、通常状態及びボーナス内部中において5種類の正解ベルを互いに重複せずに当選させる態様を設けて役抽選を行い、ボーナス作動中において5種類の正解ベルを同時に当選させる態様を設けて内部抽選を行うことによって、ボーナス作動中において正解ベルを含む当選態様が得られる確率を、通常状態及びボーナス内部中において正解ベルを含む当選態様が得られる確率の約1/5に圧縮している。これにより、通常状態における小役の当選確率をさらに上昇させることができ、ATによるメダルの獲得率をさらに増大させることができる。
そこで、本実施の形態においては、規定数を2と3に設定し、規定数が2の場合にのみ当選するボーナス(BB2)と、規定数が3の場合にのみ当選するボーナス(BB1)とを設け、BB2の当選確率を、BB1よりも高く設定してある。これにより、通常状態で2枚掛け遊技を行うことにより、3枚掛け遊技を行った場合よりも早期にボーナスを当選させることができ、ボーナス内部中に移行させるまでの時間を短縮することができるものである。
なお、BB2のボーナス作動中のみならず、BB1のボーナス作動中に設定変更を行った場合にも、遊技状態が初期化(通常状態に設定)されるように形成してもよい。このように形成することで、BB1に当選しBB1を入賞させてしまった場合においても、設定変更により通常状態に戻すことができるため、BB1のボーナス作動中に拘束される時間を短くすることができる。
なお、ベットスイッチ10の操作によっては最大規定数未満のメダルがベットされない構成は、本実施の形態のような、遊技状態を早期にボーナス内部中に移行させるために規定数を2と3に設定した仕様でなくても、複数の規定数を任意に選択可能に形成されている場合に応用できるものである。この場合でも、遊技者が意図しない掛け枚数で遊技を行ってしまうのを防止するという効果を得られるものである。
なお、本実施の形態では、上述の如く、通常状態で2枚掛け遊技を行うことでボーナス内部中に移行させるため、ほぼBB2のボーナス内部中に滞在した状態で遊技が進行することとなる。そして、本実施の形態では、3枚掛けボーナス内部中テーブル及び2枚掛けボーナス内部中テーブルのいずれにも不当選の領域を設けないことにより、BB2が当選したその遊技でBB2が入賞しなかった場合には、その後、BB2が入賞しないように形成していたが、3枚掛けボーナス内部中テーブルには不当選の領域を設けるものの、BB2のボーナス内部中において3枚掛け遊技が行われた場合にはBB2の当選を無効なものとして取り扱うことで、不当選となったときにもBB2が入賞しないように形成してもよい。このように形成することで、通常状態においてボーナスが占めていた当選領域及び不当選の領域を、ボーナス内部中においてリプレイの当選領域に置き換える必要が無くなるため、ボーナス内部中におけるリプレイの当選確率を抑えて、通常演出状態でのメダルの獲得率の期待値を抑制することができる。
一方、入賞図柄表示部73に入賞した役に対応付けられた図柄組合せを表示させる(正しい遊技結果を表示する)ことを担保として、演出図柄表示部72に、回転リール61〜63に付されている図柄から成る所定役に対応付けられた図柄組合せを連想できない図柄や色彩を表示させるなど、遊技結果を誤認させるおそれのある演出の実行が可能となり、サブ制御装置200による演出の態様を多様化させることができ、遊技の興趣を高めることができる。
さらに本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。例えば、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機などにも応用できるものである。
20 スタートスイッチ
31〜33 停止スイッチ 61〜63 回転リール
70 画像表示部 72 演出図柄表示部
100 メイン制御装置(遊技制御手段)120 役抽選手段
130 リール制御手段 140 入賞判定手段
160 遊技状態移行手段 170 AT制御手段
180 フリーズ制御手段 200 サブ制御装置(演出制御手段)
Claims (1)
- 外周面に複数の図柄が付された複数の回転リールと、
前記複数の回転リールを回転させるスタートスイッチと、
回転中の前記回転リールを個々に停止させる複数の停止スイッチと、
小役、リプレイ、並びに、ボーナスとして第1ボーナス及び第2ボーナスを含む複数種類の役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段と、
前記スタートスイッチの操作に基づき前記回転リールを回転させ、前記停止スイッチの操作に基づき前記回転リールを停止させるリール制御手段と、
前記スタートスイッチの操作により回転開始した複数の回転リールが停止スイッチの操作により全て停止したときに、役に対応する図柄組合せが有効ライン上に表示されたことに基づいて入賞と判定する入賞判定手段と、
前記小役の入賞に基づいて所定量の遊技価値を付与する付与手段と、
前記リプレイの入賞に基づいて次遊技を遊技価値のベットなしに開始するリプレイ制御手段と、
通常状態において前記ボーナスに当選したことに基づいて遊技状態をボーナス成立状態へ移行させ、前記ボーナスが入賞したことに基づいて遊技状態をボーナス作動状態へ移行させる遊技状態制御手段と、
前記ボーナス成立状態において、演出状態を、通常演出状態、及び、入賞に基づいて付与される遊技価値の量が遊技を行うために必要な遊技価値のベット量よりも多くなる前記小役である特定小役の入賞を補助する補助演出が行われる補助演出状態を含む複数種類の演出状態の間で移行させる演出状態制御手段と、
前記補助演出を制御する演出制御手段と、を備え、
第1のベット量又は第2のベット量により遊技を行うことが可能であり、
前記抽選手段は、
前記通常状態において、前記第1のベット量により遊技が行われるときには前記第1ボーナスが当選可能な役抽選を行い、前記第2のベット量により遊技が行われるときには前記第2ボーナスが当選可能な役抽選を行うように設定された遊技機であって、
前記役抽選手段は、
前記通常状態、及び、前記第1ボーナスの当選に基づく前記ボーナス成立状態において前記第2のベット量により遊技が行われる状態(以下、特定状態とする)では、複数種類の特定小役が互いに重複せずに他の小役と重複当選する複数種類の第1当選態様が導出され得るように役抽選を行い、
前記ボーナス作動状態では、前記複数種類の特定小役が重複して当選する第2当選態様となる確率が、前記通常状態及び前記特定状態において役抽選で前記複数種類の第1当選態様のいずれかとなる確率よりも低く、すべての小役それぞれの当選確率が前記通常状態及び前記特定状態における当選確率以上であり、かつ小役全体の当選確率が前記通常状態及び前記特定状態よりも高くなるように役抽選を行い、
前記リール制御手段は、
前記ボーナス成立状態において、前記ボーナスと前記リプレイとが同時に当選状態となっている場合には前記ボーナスに優先して前記リプレイが入賞し、前記ボーナスと前記小役とが同時に当選状態となっている場合には前記ボーナスに優先して前記小役が入賞するように前記回転リールを停止させ、
前記第1当選態様のそれぞれに対して予め定められた正解打順で前記停止スイッチが操作された場合には前記特定小役が入賞し、前記正解打順と異なる打順で前記停止スイッチが操作された場合には前記特定小役が入賞しないように前記回転リールを停止させ、
前記演出制御手段は、
演出状態が前記補助演出状態である場合、役抽選の結果が前記複数種類の第1当選態様のいずれかであることに基づいて、前記補助演出において当該第1当選態様に応じた正解打順を報知することを特徴とする遊技機。
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