JP2019176427A - 物体検出システムの調整方法、情報処理装置および情報処理プログラム - Google Patents

物体検出システムの調整方法、情報処理装置および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】調整を高精度に行うことの可能な物体検出システムの調整方法、情報処理装置および情報処理プログラムを提供する。【解決手段】本開示の一実施の形態に係る物体検出システムの調整方法は、以下の2つのステップを含んでいる。(1)複数のマーカを含むターゲット領域に、可視光および不可視光を含む照射光を光源から照射している間に、不可視光の波長を含む波長帯でターゲット領域を撮像素子で撮像し、それにより得られた映像を、情報処理部に入力するステップ(2)入力された映像に含まれる少なくとも2つのマーカの位置に基づいて、映像の水平方向、垂直方向および回転方向のズレをより低減するのに必要な、撮像素子のパン量、チルト量およびロール量またはこれらに対応する指標を情報処理部で算出するステップ【選択図】図6

Description

本開示は、物体検出システムの調整方法、情報処理装置および情報処理プログラムに関する。
従来、赤外光照明(もしくは近赤外光照明)と、赤外光用のカメラ(もしくは近赤外光・赤外光用のカメラ)とによって、物体(例えば、車両のナンバープレート)の検出・認識を行う物体検出システムが多く提案されている。
特開2006−203650号公報 特開2015−087462号公報
ところで、上記の物体検出システムでは、赤外光用のカメラ(もしくは近赤外光・赤外光用のカメラ)や、赤外光照明(もしくは近赤外光照明)の調整(例えば、水平方向、垂直方向、回転方向などの調整)を高精度に行うことが求められる。従って、調整を高精度に行うことの可能な物体検出システムの調整方法、情報処理装置および情報処理プログラムを提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態に係る物体検出システムの調整方法は、不可視光を第1照射光として照射する第1光源と、第1照射光の波長を含む波長帯で撮像する撮像素子と、撮像素子による撮像により得られた映像に基づいて映像内の所定の物体を検出する情報処理部とを備えた物体検出システムの調整方法である。この調整方法は、以下の2つのステップを含んでいる。
(A1)複数のマーカを含むターゲット領域に、可視光および不可視光を含む第2照射光を第2光源から照射している間に、不可視光の波長を含む波長帯でターゲット領域を撮像素子で撮像し、それにより得られた第1映像を、情報処理部に入力する第1入力ステップ
(A2)入力された第1映像に含まれる少なくとも2つのマーカの位置に基づいて、第1映像の水平方向、垂直方向および回転方向のズレをより低減するのに必要な、撮像素子のパン量、チルト量およびロール量もしくはこれらに対応する第1指標を情報処理部で算出する第1算出ステップ
本開示の一実施の形態に係る情報処理装置は、複数のマーカを含むターゲット領域に、可視光および不可視光を含む第1照射光が照射されている間に、ターゲット領域が撮像素子によって不可視光の波長を含む波長帯で撮像されることにより得られた第1映像を取得する情報処理部を備えている。この情報処理部は、更に、取得した第1映像に含まれる少なくとも2つのマーカの位置に基づいて、第1映像の水平方向、垂直方向および回転方向のズレをより低減するのに必要な、撮像素子のパン量、チルト量およびロール量もしくはこれらに対応する第1指標を算出する。
本開示の一実施の形態に係る情報処理プログラムは、以下の2つのステップをコンピュータに実行させる。
(B1)複数のマーカを含むターゲット領域に、可視光および不可視光を含む第1照射光が照射されている間に、ターゲット領域が撮像素子によって不可視光の波長を含む波長帯で撮像されることにより得られた第1映像を取得する取得ステップ
(B2)取得した第1映像に含まれる少なくとも2つのマーカの位置に基づいて、第1映像の水平方向、垂直方向および回転方向のズレをより低減するのに必要な、撮像素子のパン量、チルト量およびロール量もしくはこれらに対応する第1指標を算出する算出ステップ
本開示の一実施の形態に係る物体検出システムの調整方法、情報処理装置および情報処理プログラムによれば、調整を高精度に行うことができる。
本開示の一実施の形態に係る画像処理部を備えた物体検出システムの概略構成例を表す図である。 図1の物体検出システムの機能ブロックの一例を表す図である。 本開示の一実施の形態に係る画像処理部を備えた調整システムの概略構成例を表す図である。 図3の調整システムの機能ブロックの一例を表す図である。 図1の撮像部の調整手順の一例を表す図である。 表示パネルに表示される調整時の映像の一例を表す図である。 表示パネルに表示される調整時の映像の一例を表す図である。 表示パネルに表示される調整時の映像の一例を表す図である。 図1の照射部の調整手順の一例を表す図である。 表示パネルに表示される調整時の映像の一例を表す図である。 表示パネルに表示される調整時の映像の一例を表す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明は本開示の一具体例であって、本開示は以下の態様に限定されるものではない。また、本開示は、各図に示す各構成要素の配置や寸法、寸法比などについても、それらに限定されるものではない。
[構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る画像処理部13を備えた物体検出システム10の概略構成例を表したものである。図2は、物体検出システム10の機能ブロックの一例を表したものである。物体検出システム10は、例えば車線110上の所定の物体を検出するシステムである。車線110は、例えば、道路の中央に引かれた白線120の左側の車線(つまり、左車線)である。車線110は、例えば、2車線(路肩寄りの走行車線、白線120寄りの追越車線)で構成されており、それら2車線の間には、例えば、破線状の白線111が引かれている。車線110上の所定の物体としては、例えば、車線110を走行する車両のナンバープレートが挙げられる。
物体検出システム10は、例えば、不可視光を照射光L1として照射する照射部11と、照射光L1の波長を含む波長帯で撮像する撮像部12と、撮像部12による撮像により得られた映像に基づいて映像内の所定の物体を検出する画像処理部13とを備えている。照射部11は、本開示の「第1光源」の一具体例に相当する。撮像部12は、本開示の「撮像素子」の一具体例に相当する。画像処理部13は、本開示の「情報処理装置」の一具体例に相当する。本開示の「物体検出システムの調整方法」は、画像処理部13において具現化される。
照射部11、撮像部12および画像処理部13は、例えば、車線110の路肩に設けられた支柱130の、車線110側に延在する支持部131によって支持されている。従って、この場合には、照射部11、撮像部12および画像処理部13は、車線110から所定の高さに固定されている。照射部11、撮像部12および画像処理部13は、例えば、図1に示したように、互いに別体で構成されている。なお、照射部11、撮像部12および画像処理部13のうち、少なくとも2つが共通の筐体に収納されていてもよい。
照射部11は、例えば、赤外光を照射光L1として照射する赤外光照射部11Aと、照射光L1の出射角を調整する角度調整部11Bとを有している。赤外光照射部11Aは、例えば、赤外光を発する半導体発光素子と、半導体発光素子から発せられる赤外光の発散角を調整するレンズとを含んで構成されている。角度調整部11Bは、例えば、赤外光照射部11Aの向きを調整することにより、赤外光照射部11Aから発せられる照射光L1(または赤外光照射部11Aの光軸)のパン量(水平方向の角度)およびチルト量(垂直方向の角度)を調整する。角度調整部11Bは、例えば、赤外光照射部11Aを支持する支持プレートと、この支持プレートを傾けたり回転させたりする機械的なダイヤルとを有している。ダイヤルは、例えば、ダイヤルの1メモリが、照射光L1のパン量の1°に対応するような構成となっている。また、ダイヤルは、例えば、ダイヤルの1メモリが、照射光L1のチルト量の1°に対応するような構成となっている。なお、赤外光照射部11Aおよび角度調整部11Bの構成は、上記の構成に限定されるものではない。
撮像部12は、例えば、照射光L1の波長を含む波長帯で撮像する赤外光用カメラ12Aと、赤外光用カメラ12Aの光軸の向きを調整する角度調整部12Bとを有している。赤外光用カメラ12Aは、例えば、可視光領域の光を減衰させ、赤外光領域の光を選択的に透過するフィルタと、フィルタを介して入射した光を受光する半導体受光素子とを含んで構成されている。赤外光用カメラ12Aは、さらに、光学ズームレンズを有している。この光学ズームレンズの倍率は、手動、もしくは、画像処理部13からの制御信号によって制御される。角度調整部12Bは、例えば、赤外光用カメラ12Aの向きを調整することにより、赤外光用カメラ12A(具体的には半導体受光素子)の光軸のパン量およびチルト量を調整する。角度調整部12Bは、例えば、赤外光用カメラ12Aを支持する支持プレートと、この支持プレートを傾けたり回転させたりする機械的なダイヤルとを有している。ダイヤルは、例えば、ダイヤルの1メモリが、赤外光用カメラ12Aの光軸のパン量の1°に対応するような構成となっている。また、ダイヤルは、例えば、ダイヤルの1メモリが、赤外光用カメラ12Aの光軸のチルト量の1°に対応するような構成となっている。なお、赤外光用カメラ12Aおよび角度調整部12Bの構成は、上記の構成に限定されるものではない。
画像処理部13は、例えば、中央制御部13Aと、記憶部13Bと、通信部13Cとを有している。中央制御部13Aは、撮像部12による撮像により得られた映像に基づいて映像内の所定の物体(例えばナンバープレート)を検出する。
記憶部13Bは、例えば、不揮発性メモリによって構成されている。不揮発性メモリとしては、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、抵抗変化型メモリなどが挙げられる。記憶部13Bは、中央制御部13Aによって実行される処理プログラム(調整プログラム13B1,検出プログラム13B2)などを記憶している。調整プログラム13B1は、本開示の「情報処理プログラム」の一具体例に相当する。調整プログラム13B1は、物体検出システム10を支持部131に設置する際に、照射部11および撮像部12の向きなどを調整するためのプログラムである。検出プログラム13B2は、例えば、車線110上の所定の物体(例えばナンバープレート)を検出するためのプログラムである。
中央制御部13Aは、調整プログラム13B1がロードされると、調整プログラム13B1に含まれる手順に従って、照射部11および撮像部12の向きなどを調整するための種々の処理を行う。中央制御部13Aは、さらに、検出プログラム13B2がロードされると、検出プログラム13B2に含まれる手順に従って、撮像部12による撮像により得られた映像に基づいて映像内の所定の物体(例えばナンバープレート)を検出する。
通信部13Cは、例えば、ネットワークを介して、外部機器と通信する。通信部13Cは、例えば、中央制御部13Aで生成された情報を、ネットワークを介して、外部機器に送信する。ここで、ネットワークは、例えば、インターネットで標準的に利用されている通信プロトコル(TCP/IP)を用いて通信を行う通信ネットワークである。ネットワークは、例えば、そのネットワーク独自の通信プロトコルを用いて通信を行うセキュアな通信ネットワークであってもよい。ネットワークは、例えば、インターネット、イントラネット、または、ローカルエリアネットワークである。ネットワークは、例えば、Wi−Fi等の無線LANや、携帯電話回線などであってもよい。
[調整方法]
次に、物体検出システム10における、照射部11および撮像部12の調整方法について説明する。図3は、物体検出システム10を含む調整システム1の概略構成例を表したものである。図4は、調整システム1の機能ブロックの一例を表したものである。調整システム1は、例えば、物体検出システム10と、調整用照射部20と、マーカ30と、表示部40とを備えている。
マーカ30は、物体検出システム10における照射部11および撮像部12や、調整用照射部20におけるターゲット領域140の目印である。マーカ30は、例えば、4つのマーカ31,32,33,34で構成されている。4つのマーカ31,32,33,34は、例えば、車線110の所定の領域の四隅に1つずつ設置される。各マーカ31,32,33,34は、例えば、赤外光や可視光を反射する反射膜を表面に有している。なお、マーカ30は、例えば、2つのマーカ、3つのマーカ、または、5つ以上のマーカで構成されていてもよい。
調整用照射部20は、可視光および不可視光を含む光を照射光L2として照射する。照射光L2に含まれる可視光の波長は、可視領域の波長であれば特に限定されるものではない。調整用照射部20は、例えば、可視光を照射する可視光照射部21と、赤外光を照射する赤外光照射部22と、可視光照射部21から発せられた可視光および赤外光照射部22から発せられた赤外光を合成する合成光学系23とを有している。合成光学系23から出射される光が上記の照射光L2に相当する。
可視光照射部21および赤外光照射部22の各々の光軸の距離が十分に小さい場合には、合成光学系23は省略され得る。このとき、調整用照射部20から出射される2つの光(可視光および不可視光)は、ターゲット領域140に対しては、実質的に合成光として入射する。調整用照射部20は、可視光と不可視光とを互いに別個の光源で生成するものに限定されない。調整用照射部20は、例えば、可視光および不可視光を含む光を生成することの可能な単光源であってもよい。そのような単光源としては、例えば、不可視光(例えば赤外光)を含む可視光を発する半導体発光素子が挙げられる。
表示部40は、中央制御部13Aから入力された映像信号に基づく表示を行う。表示部40は、例えば、コントローラ41と、表示パネル42とを有している。コントローラ41は、中央制御部13Aから入力された映像信号に対応する信号電圧やタイミング信号を生成し、表示パネル42に出力する。表示パネル42は、コントローラ41から入力された信号電圧やタイミング信号に基づいて映像を表示する。
次に、撮像部12の調整方法について説明する。図5は、撮像部12の調整手順の一例を表したものである。図6、図7、図8は、表示パネル42に表示される調整時の映像の一例を表したものである。
まず、作業者は、照射部11、撮像部12、画像処理部13および調整用照射部20を、支持部131に設置する。次に、作業者は、マーカ30をターゲット領域140の四隅に設置する。次に、作業者は、調整システム1に対して、撮像部12の調整を指示する。作業者が、例えば、調整システム1の電源を入れることにより、調整プログラム13B1が中央制御部13Aにロードされ、それにより、中央制御部13Aは、撮像部12の調整を開始する。
中央制御部13Aは、まず、赤外光用カメラ12Aの電源をオンさせ、電源がオンした赤外光用カメラ12Aに対して撮像開始を指示する。すると、赤外光用カメラ12Aは、ターゲット領域140の撮像を開始する(ステップS101)。さらに、作業者は、調整用照射部20の電源をオンして、可視光照射部21および赤外光照射部22による、ターゲット領域140への照射光L2の光照射を開始する(ステップS101)。
このとき、作業者は、照射光L2に含まれる可視光によって、照射光L2がターゲット領域140を正確に照射しているか否かを目視で確認することができる。また、このとき、赤外光用カメラ12Aは、ターゲット領域140に、照射光L2を調整用照射部20から照射している間に、照射光L2に含まれる不可視光(具体的には赤外光)の波長を含む波長帯でターゲット領域140を撮像し、それにより得られた映像Iinf1(第1映像)を、画像処理部13(具体的には中央制御部13A)に入力する。
中央制御部13Aは、赤外光用カメラ12Aから取得した映像Iinf1に基づいて、調整用の映像を生成する。具体的には、中央制御部13Aは、赤外光用カメラ12Aから入力された映像Iinf1に含まれる4つのマーカ(例えば、マーカ31,32,33,34)の位置に基づいて、映像の水平方向、垂直方向および回転方向のズレをより低減するのに必要な、赤外光用カメラ12Aのパン量、チルト量およびロール量またはこれらに対応する指標(第1指標)を算出する(ステップS102)。ここで、「ズレ」とは、映像の水平方向、垂直方向および回転方向における最適な角度に対するオフセットを指している。中央制御部13Aは、例えば、赤外光用カメラ12Aから取得した映像Iinf1に含まれる4つのマーカ31,32,33,34の中点P1と、映像Iinf1の中央点P2とのズレを算出し、さらに、2つのマーカ31,32を結ぶ線分(例えば、破線状の下端線Line1)の、水平線に対する傾きを算出する。
中央制御部13Aは、例えば、算出したパン量、チルト量およびロール量または第1指標を、赤外光用カメラ12Aから取得した映像Iinf1に重ね合わせることにより、調整用の映像を生成する。このとき、中央制御部13Aは、算出したパン量、チルト量およびロール量または第1指標だけでなく、中点P1、中央点P2および下端線Line1も、赤外光用カメラ12Aから取得した映像Iinf1に重ね合わせることにより、調整用の映像を生成してもよい。
中央制御部13Aは、生成した調整用の映像に基づいて映像信号を生成し、表示部40に出力する。すると、表示部40は、入力された映像信号に基づいて、調整用の映像を表示する(ステップS103)。このとき、調整用の映像には、例えば、図6に示したように、中点P1と、中央点P2と、下端線Line1と、中点P1と中央点P2とのズレに対応する数値(例えば、「パン:+1°」,「チルト:+5°」)と、下端線Line1の、水平線に対する傾きに対応する数値(例えば、「ロール:+5°」)とが表示されている。
作業者は、調整用の映像を確認した上で、撮像部12の角度調整部12Bを操作する。作業者は、例えば、調整用の映像に表示されているパン量、チルト量およびロール量が0°となるように、角度調整部12Bのダイヤルを操作して、赤外光用カメラ12Aのパン量、チルト量およびロール量を調整する。中央制御部13Aは、例えば、所定の周期で、パン量、チルト量およびロール量または第1指標を算出するとともに、調整用の映像を生成する。中央制御部13Aは、例えば、パン量、チルト量およびロール量が0°となったときに、パン量、チルト量およびロール量の調整完了と判断する(ステップS104、図7)。
赤外光用カメラ12Aは、パン量、チルト量およびロール量または第1指標を算出した後に、ターゲット領域140に、照射光L2を調整用照射部20から照射している間に、照射光L2に含まれる不可視光(具体的には赤外光)の波長を含む波長帯でターゲット領域140を撮像し、それにより得られた映像Iinf2(第2映像)を、画像処理部13(具体的には中央制御部13A)に入力する。具体的には、赤外光用カメラ12Aは、パン量、チルト量およびロール量の調整完了後に、ターゲット領域140に、照射光L2を調整用照射部20から照射している間に、照射光L2に含まれる不可視光(具体的には赤外光)の波長を含む波長帯でターゲット領域140を撮像し、それにより得られた映像Iinf2(第2映像)を、画像処理部13(具体的には中央制御部13A)に入力する。
中央制御部13Aは、ロール量の調整完了後に赤外光用カメラ12Aから入力された映像Iinf2に含まれる、映像Iinf2の上端辺により近いマーカ33,34(第1マーカ)、および映像Iinf2の下端辺により近いマーカ31,32(第2マーカ)の位置に基づいて、マーカ33,34が映像Iinf2の上端辺により近づくとともにマーカ31,32が映像Iinf2の下端辺により近づくのに必要な、赤外光用カメラ12Aのズーム量、または、これに対応する指標(第2指標)を算出する(ステップS105)。中央制御部13Aは、例えば、ロール量の調整完了後に赤外光用カメラ12Aから取得した映像Iinf2に含まれる2つのマーカ33,34が映像Iinf2の上端辺に接するとともに、ロール量の調整完了後に赤外光用カメラ12Aから取得した映像Iinf2に含まれる2つのマーカ31,32が映像Iinf2の下端辺に接するのに必要な、赤外光用カメラ12Aのズーム量または第2指標を算出する。
中央制御部13Aは、例えば、算出したズーム量または第2指標を、赤外光用カメラ12Aから取得した映像Iinf2に重ね合わせることにより、調整用の映像を生成する。このとき、中央制御部13Aは、算出したズーム量等だけでなく、中点P1、中央点P2および下端線Line1も、赤外光用カメラ12Aから取得した映像Iinf2に重ね合わせることにより、調整用の映像を生成してもよい。
中央制御部13Aは、生成した調整用の映像に基づいて映像信号を生成し、表示部40に出力する。すると、表示部40は、入力された映像信号に基づいて、調整用の映像を表示する(ステップS106)。このとき、調整用の映像には、例えば、図7に示したように、2つのマーカ31,32を結ぶ下端線Line1と、ロール量(例えば、「ロール:+0°」)、パン量(例えば、「パン:+0°」)、チルト量(例えば、「チルト:+0°」)およびズーム量(例えば、「ズーム:+4」)とが表示されている。
作業者は、調整用の映像を確認した上で、撮像部12の角度調整部12Bを操作する。作業者は、例えば、調整用の映像に表示されているズーム量が0となるように、ズームレンズの倍率を操作して、赤外光用カメラ12Aのズーム量を調整する。中央制御部13Aは、例えば、所定の周期で、ズーム量を算出するとともに、調整用の映像を生成する。中央制御部13Aは、例えば、ズーム量が0となったときに、ズーム量の調整完了と判断する(ステップS107、図8)。中央制御部13Aは、例えば、このときに、「調整完了」の文字を、赤外光用カメラ12Aから取得した映像Iinf2に重ね合わせることにより、調整用の映像を生成し、表示部40に表示させてもよい。
最後に、中央制御部13Aは、赤外光用カメラ12Aに対して撮像停止を指示する。すると、赤外光用カメラ12Aは、ターゲット領域140の撮像を停止する(ステップS108)。さらに、作業者は、調整用照射部20の電源をオフして、可視光照射部21および赤外光照射部22による、ターゲット領域140への照射光L2の光照射を停止する(ステップS108)。以上のようにして、調整システム1における撮像部12の調整方法が完了する。
続いて、照射部11の調整方法について説明する。図9は、照射部11の調整手順の一例を表したものである。図10は、表示パネル42に表示される調整時の映像の一例を表したものである。
中央制御部13Aは、撮像部12の調整が完了すると、照射部11の調整に移行する。具体的には、中央制御部13Aは、撮像部12の調整が完了すると、赤外光用カメラ12Aに対して撮像開始を指示する。すると、赤外光用カメラ12Aは、ターゲット領域140の撮像を開始する(ステップS201)。さらに、中央制御部13Aは、赤外光照射部11Aの電源をオンさせ、電源がオンした赤外光照射部11Aに対して光照射開始を指示する。すると、赤外光照射部11Aは、ターゲット領域140への照射光L1の照射を開始する(ステップS201)。このとき、赤外光用カメラ12Aは、ターゲット領域140に、照射光L1を赤外光照射部11Aから照射している間に、照射光L1に含まれる不可視光(具体的には赤外光)の波長を含む波長帯でターゲット領域140を撮像し、それにより得られた映像Iinf3(第3映像)を、画像処理部13(具体的には中央制御部13A)に入力する。
中央制御部13Aは、赤外光用カメラ12Aから取得した映像Iinf3に基づいて、調整用の映像を生成する。具体的には、中央制御部13Aは、赤外光用カメラ12Aから入力された映像Iinf3に含まれる少なくとも2つのマーカの明るさに基づいて、ターゲット領域140に対する照射光L1の照射位置をより適切な位置にするのに必要な、赤外光照射部11Aのパン量およびチルト量またはこれらに対応する指標(第3指標)を算出する(ステップS202)。ここで、映像Iinf3に含まれる少なくとも2つのマーカは、例えば、撮像部12により近い場所にあるマーカ(31または32)と、撮像部12からより離れた場所にあるマーカ(33または34)とを少なくとも含んでいる。中央制御部13Aは、例えば、赤外光用カメラ12Aから入力された映像Iinf3に含まれる4つのマーカ31〜34が最も明るくなるのに必要な、赤外光照射部11Aのパン量およびチルト量または第3指標を算出する。
中央制御部13Aは、例えば、算出したパン量およびチルト量または第3指標を、赤外光用カメラ12Aから取得した映像Iinf3に重ね合わせることにより、調整用の映像を生成する。このとき、中央制御部13Aは、算出したパン量およびチルト量または第3指標だけでなく、下端線Line1も、赤外光用カメラ12Aから取得した映像Iinf3に重ね合わせることにより、調整用の映像を生成してもよい。
中央制御部13Aは、生成した調整用の映像に基づいて映像信号を生成し、表示部40に出力する。すると、表示部40は、入力された映像信号に基づいて、調整用の映像を表示する(ステップS203)。このとき、調整用の映像には、例えば、図10に示したように、2つのマーカ31,32を結ぶ下端線Line1と、各マーカ31〜34の明るさに対応する指標と、赤外光照射部11Aのパン量(例えば、「パン:+12°」)およびチルト量(例えば、「チルト:−9°」)とが表示されている。
作業者は、調整用の映像を確認した上で、照射部11の角度調整部11Bを操作する。作業者は、例えば、調整用の映像に表示されているパン量、チルト量が0°となるように、角度調整部11Bのダイヤルを操作して、赤外光照射部11Aのパン量、チルト量を調整する。中央制御部13Aは、例えば、所定の周期で、赤外光照射部11Aのパン量、チルト量を算出するとともに、調整用の映像を生成する。中央制御部13Aは、例えば、パン量、チルト量が0°となったときに、赤外光照射部11Aのパン量、チルト量の調整完了と判断する(ステップS204、図11)。中央制御部13Aは、例えば、このときに、「調整完了」の文字を、赤外光用カメラ12Aから取得した映像Iinf3に重ね合わせることにより、調整用の映像を生成し、表示部40に表示させてもよい。
最後に、中央制御部13Aは、赤外光用カメラ12Aに対して撮像停止を指示する。すると、赤外光用カメラ12Aは、ターゲット領域140の撮像を停止する(ステップS205)。さらに、中央制御部13Aは、赤外光照射部11Aに対して照射停止を指示する。すると、赤外光照射部11Aは、ターゲット領域140への光照射を停止する(ステップS205)。以上のようにして、調整システム1における照射部11の調整方法が完了する。
[効果]
次に、本実施の形態に係る画像処理部13、調整プログラム13B1,および、物体検出システム10の調整方法の効果について説明する。
従来、赤外光照明(もしくは近赤外光照明)と、赤外光カメラ(もしくは近赤外光・赤外光用のカメラ)とによって、物体(例えば、車両のナンバープレート)の検出・認識を行う物体検出システムが多く提案されている。赤外光照明と赤外光カメラを用いると、可視光である環境光の影響を受けにくいため検出・認識精度を高精度化できる。ところで、上記の物体検出システムにおいては、ある程度限られた範囲を赤外光で照射し、その限られた範囲を赤外光カメラで撮影するために、照明の角度とカメラの角度およびズームを高精度に調整しなければならない。しかし、赤外光は不可視のため調整作業が煩雑であった。
一方、本実施の形態では、ターゲット領域140に照射光L2が照射されている間に、照射光L2に含まれる不可視光(具体的には赤外光)の波長を含む波長帯でターゲット領域140が撮像され、それにより得られた映像Iinf1が、中央制御部13Aに入力される。このとき、作業者は、照射光L2に含まれる可視光によって、照射光L2がターゲット領域140を正確に照射しているか否かを目視で確認することができる。
本実施の形態では、さらに、入力された映像Iinf1に含まれる4つのマーカ(マーカ31,32,33,34)の位置に基づいて、映像の水平方向、垂直方向および回転方向のズレをより低減するのに必要な、赤外光用カメラ12Aのパン量、チルト量およびロール量または第1指標が算出される。これにより、作業者は、算出されたパン量、チルト量およびロール量または第1指標を確認しながら、赤外光用カメラ12Aのパン量、チルト量およびロール量を調整することができる。
このように、本実施の形態では、作業者によって目視可能な光源(調整用照射部20)が照射部11とは別個に用意され、赤外光用カメラ12Aのパン量、チルト量およびロール量を調整するための目安が提示される。従って、照射部11を使って撮像部12の調整をしたり、赤外光用カメラ12Aの調整を経験と勘で行ったりする場合と比べて、赤外光用カメラ12Aの調整を高精度に行うことができる。また、作業者の熟練度があまり高くない場合であっても、赤外光用カメラ12Aの調整を高精度に行うことができる。
また、本実施の形態では、赤外光用カメラ12Aのパン量、チルト量およびロール量または第1指標が算出された後(パン量、チルト量およびロール量の調整完了後)に、ターゲット領域140に、照射光L2が照射されている間に、照射光L2に含まれる不可視光(具体的には赤外光)の波長を含む波長帯でターゲット領域140が撮像され、それにより得られた映像Iinf2が中央制御部13Aに入力される。このとき、作業者は、照射光L2に含まれる可視光によって、照射光L2がターゲット領域140を正確に照射しているか否かを目視で確認することができる。
本実施の形態では、さらに、パン量、チルト量およびロール量の調整完了後に赤外光用カメラ12Aから入力された映像Iinf2に含まれる、映像Iinf2の上端辺により近いマーカ33,34、および映像Iinf2の下端辺により近いマーカ31,32の位置に基づいて、マーカ33,34が映像Iinf2の上端辺により近づくとともにマーカ31,32が映像Iinf2の下端辺により近づくのに必要な、赤外光用カメラ12Aのズーム量または第2指標が算出される。これにより、作業者は、算出されたズーム量または第2指標を確認しながら、赤外光用カメラ12Aのズーム量を調整することができる。
このように、本実施の形態では、作業者によって目視可能な光源(調整用照射部20)が照射部11とは別個に用意され、赤外光用カメラ12Aのズーム量を調整するための目安が提示される。従って、照射部11を使って撮像部12の調整をしたり、赤外光用カメラ12Aの調整を経験と勘で行ったりする場合と比べて、赤外光用カメラ12Aの調整を高精度に行うことができる。また、作業者の熟練度があまり高くない場合であっても、赤外光用カメラ12Aの調整を高精度に行うことができる。
また、本実施の形態では、算出したパン量、チルト量およびロール量または第1指標を映像Iinf1内に重ね合わせた映像信号が生成され、外部に出力される。これにより、作業者は、例えば、その映像信号に基づく映像を確認しながら、赤外光用カメラ12Aのパン量、チルト量およびロール量を調整することができる。従って、赤外光用カメラ12Aの調整を経験と勘で行う場合と比べて、赤外光用カメラ12Aの調整を高精度に行うことができる。また、作業者の熟練度があまり高くない場合であっても、赤外光用カメラ12Aの調整を高精度に行うことができる。
また、本実施の形態では、算出したズーム量または第2指標を映像Iinf1内に重ね合わせた映像信号が生成され、外部に出力される。これにより、作業者は、例えば、その映像信号に基づく映像を確認しながら、赤外光用カメラ12Aのズーム量を調整することができる。従って、赤外光用カメラ12Aの調整を経験と勘で行う場合と比べて、赤外光用カメラ12Aの調整を高精度に行うことができる。また、作業者の熟練度があまり高くない場合であっても、赤外光用カメラ12Aの調整を高精度に行うことができる。
また、本実施の形態では、赤外光用カメラ12Aのズーム量または第2指標を算出した後(つまり、ズーム量の調整完了後)であって、かつ、ターゲット領域140に、照射光L1が照射されている間に、照射光L1に含まれる不可視光(具体的には赤外光)の波長を含む波長帯でターゲット領域140が撮像され、それにより得られた映像Iinf3が中央制御部13Aに入力される。本実施の形態では、さらに、入力された映像Iinf3に含まれる少なくとも2つのマーカの明るさに基づいて、ターゲット領域140に対する照射光L1の照射位置をより適切な位置にするのに必要な、赤外光照射部11Aのパン量およびチルト量または第3指標が算出される。これにより、赤外光照射部11Aの調整を経験と勘で行う場合と比べて、赤外光照射部11Aの調整を高精度に行うことができる。また、作業者の熟練度があまり高くない場合であっても、赤外光照射部11Aの調整を高精度に行うことができる。
上記実施の形態において、「赤外光」との記載を「近赤外光」と読み替えてもよい。このような読み替えをした場合であっても、上記実施の形態と同様、赤外光用カメラ12Aや赤外光照射部11Aの調整を高精度に行うことができる。
また、上記実施の形態では、マーカ30が4つのマーカ31,32,33,34で構成されていたが、最低2つのマーカで構成されていればよい。例えば、マーカ31、32が画像の下端線とぴったり一致し、マーカ31、32が画像の両端の限界になるようにパン、チルト、ロール、ズームを調整すればよい。
なお、上記実施の形態およびその変形例において説明した一連の処理は、ハードウェア(回路)で行われてもよいし、ソフトウェア(プログラム)で行われてもよい。上記一連の処理がソフトウェアで行われる場合、そのソフトウェアは、各機能をコンピュータにより実行させるためのプログラム群で構成される。各プログラムは、例えば、上記コンピュータに予め組み込まれて用いられてもよいし、ネットワークや記録媒体から上記コンピュータにインストールして用いられてもよい。
また、例えば、本開示は以下のような構成を取ることができる。
(1)
不可視光を第1照射光として照射する第1光源と、前記第1照射光の波長を含む波長帯で撮像する撮像素子と、前記撮像素子による撮像により得られた映像に基づいて前記映像内の所定の物体を検知する情報処理部とを備えた物体検出システムの調整方法であって、
複数のマーカを含むターゲット領域に、可視光および不可視光を含む第2照射光を第2光源から照射している間に、前記不可視光の波長を含む波長帯で前記ターゲット領域を前記撮像素子で撮像し、それにより得られた第1映像を、前記情報処理部に入力する第1入力ステップと、
入力された前記第1映像に含まれる少なくとも2つの前記マーカの位置に基づいて、前記第1映像の水平方向、垂直方向および回転方向のズレをより低減するのに必要な、前記撮像素子のパン量、チルト量およびロール量またはこれらに対応する第1指標を前記情報処理部で算出する第1算出ステップと
を含む
物体検出システムの調整方法。
(2)
前記パン量、前記チルト量および前記ロール量または前記第1指標を算出した後に、前記ターゲット領域に、前記第2照射光を前記第2光源から照射している間に、前記第2照射光の波長を含む波長帯で前記ターゲット領域を前記撮像素子で撮像し、それにより得られた第2映像を、前記情報処理部に入力する第2入力ステップと、
入力された前記第2映像に含まれる、前記第2映像の上端辺により近い第1マーカ、および前記第2映像の下端辺により近い第2マーカの位置に基づいて、前記第1マーカが前記上端辺により近づくとともに前記第2マーカが前記下端辺により近づくのに必要な、前記撮像素子のズーム量またはこれに対応する第2指標を算出する第2算出ステップと
を更に含む
(1)に記載の物体検出システムの調整方法。
(3)
算出した前記パン量、前記チルト量および前記ロール量または前記第1指標を前記第1映像内に重ね合わせた映像信号を生成し、外部に出力する第1出力ステップを更に含む
(1)に記載の物体検出システムの調整方法。
(4)
算出した前記ズーム量または前記第2指標を前記第2映像内に重ね合わせた映像信号を生成し、外部に出力する第2出力ステップを更に含む
(2)に記載の物体検出システムの調整方法。
(5)
前記ズーム量または前記第2指標を算出した後であって、かつ、前記ターゲット領域に、前記第1照射光を前記第1光源から照射している間に、前記ターゲット領域が前記撮像素子によって前記第1照射光の波長を含む波長帯で撮像し、それにより得られた第3映像を、前記情報処理部に入力する第3入力ステップと、
入力された前記第3映像に含まれる少なくとも2つの前記マーカの明るさに基づいて、前記ターゲット領域に対する前記第1照射光の照射位置をより適切な位置にするのに必要な、前記第1光源のパン量およびチルト量またはこれらに対応する第3指標を算出する第3算出ステップと
を含む
(1)から(4)のいずれか1つに記載の物体検出システムの調整方法。
(6)
複数のマーカを含むターゲット領域に、可視光および不可視光を含む第1照射光が照射されている間に、前記ターゲット領域が撮像素子によって前記不可視光の波長を含む波長帯で撮像されることにより得られた第1映像を取得し、取得した前記第1映像に含まれる少なくとも2つの前記マーカの位置に基づいて、前記第1映像の水平方向、垂直方向および回転方向のズレをより低減するのに必要な、前記撮像素子のパン量、チルト量およびロール量またはこれらに対応する第1指標を算出する情報処理部を備えた
情報処理装置。
(7)
前記情報処理部は、前記パン量、前記チルト量および前記ロール量または前記第1指標を算出した後の、前記撮像素子による撮像により得られた第2映像を取得し、取得した前記第2映像に含まれる、前記第2映像の上端辺により近い第1マーカ、および前記第2映像の下端辺により近い第2マーカの位置に基づいて、前記第1マーカが前記上端辺により近づくとともに前記第2マーカが前記下端辺により近づくのに必要な、前記撮像素子のズーム量またはこれに対応する第2指標を算出する
(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記情報処理部は、算出した前記パン量、前記チルト量および前記ロール量または前記第1指標を前記第1映像内に重ね合わせた映像信号を生成し、外部に出力する
(6)に記載の情報処理装置。
(9)
前記情報処理部は、算出した前記ズーム量または前記第2指標を前記第2映像内に重ね合わせた映像信号を生成し、外部に出力する
(7)に記載の情報処理装置。
(10)
前記情報処理部は、前記ズーム量または前記第2指標を算出した後であって、かつ、前記ターゲット領域に、不可視光である第2照射光が光源から照射されている間に、前記ターゲット領域が前記撮像素子によって前記第2照射光の波長を含む波長帯で撮像されることにより得られた第3映像を取得し、取得した前記第3映像に含まれる少なくとも2つの前記マーカの明るさに基づいて、前記ターゲット領域に対する前記第2照射光の照射位置をより適切な位置にするのに必要な、前記光源のパン量およびチルト量またはこれらに対応する第3指標を算出する
(6)から(9)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(11)
複数のマーカを含むターゲット領域に、可視光および不可視光を含む第1照射光が照射されている間に、前記ターゲット領域が撮像素子によって前記不可視光の波長を含む波長帯で撮像されることにより得られた第1映像を取得する取得ステップと、
取得した前記第1映像に含まれる少なくとも2つの前記マーカの位置に基づいて、前記第1映像の水平方向、垂直方向および回転方向のズレをより低減するのに必要な、前記撮像素子のパン量、チルト量およびロール量またはこれらに対応する第1指標を算出する算出ステップと
をコンピュータに実行させる
情報処理プログラム。
1…調整システム、10…物体検出システム、11…照射部、11A…赤外光照射部、11B…角度調整部、12…撮像部、12A…赤外光用カメラ、12B…角度調整部、13…画像処理部、13A…中央制御部、13B…記憶部、13B1…調整プログラム、13B2…検出プログラム、13C…通信部、20…調整用照射部、21…可視光照射部、22…赤外光照射部、23…合成光学系、30,31,32,33,34…マーカ、40…表示部、41…コントローラ、42…表示パネル、110…車線、111…白線、120…白線、130…支柱、131…支持部、140…ターゲット領域、Iinf1,Iinf2,Iinf3…映像、L1,L2…照射光、P1…中点、P2…中央点。



Claims (11)

  1. 不可視光を第1照射光として照射する第1光源と、前記第1照射光の波長を含む波長帯で撮像する撮像素子と、前記撮像素子による撮像により得られた映像に基づいて前記映像内の所定の物体を検知する情報処理部とを備えた物体検出システムの調整方法であって、
    複数のマーカを含むターゲット領域に、可視光および不可視光を含む第2照射光を第2光源から照射している間に、前記不可視光の波長を含む波長帯で前記ターゲット領域を前記撮像素子で撮像し、それにより得られた第1映像を、前記情報処理部に入力する第1入力ステップと、
    入力された前記第1映像に含まれる少なくとも2つの前記マーカの位置に基づいて、前記第1映像の水平方向、垂直方向および回転方向のズレをより低減するのに必要な、前記撮像素子のパン量、チルト量およびロール量またはこれらに対応する第1指標を前記情報処理部で算出する第1算出ステップと
    を含む
    物体検出システムの調整方法。
  2. 前記パン量、前記チルト量および前記ロール量または前記第1指標を算出した後に、前記ターゲット領域に、前記第2照射光を前記第2光源から照射している間に、前記第2照射光の波長を含む波長帯で前記ターゲット領域を前記撮像素子で撮像し、それにより得られた第2映像を、前記情報処理部に入力する第2入力ステップと、
    入力された前記第2映像に含まれる、前記第2映像の上端辺により近い第1マーカ、および前記第2映像の下端辺により近い第2マーカの位置に基づいて、前記第1マーカが前記上端辺により近づくとともに前記第2マーカが前記下端辺により近づくのに必要な、前記撮像素子のズーム量またはこれに対応する第2指標を算出する第2算出ステップと
    を更に含む
    請求項1に記載の物体検出システムの調整方法。
  3. 算出した前記パン量、前記チルト量および前記ロール量または前記第1指標を前記第1映像内に重ね合わせた映像信号を生成し、外部に出力する第1出力ステップを更に含む
    請求項1に記載の物体検出システムの調整方法。
  4. 算出した前記ズーム量または前記第2指標を前記第2映像内に重ね合わせた映像信号を生成し、外部に出力する第2出力ステップを更に含む
    請求項2に記載の物体検出システムの調整方法。
  5. 前記ズーム量または前記第2指標を算出した後であって、かつ、前記ターゲット領域に、前記第1照射光を前記第1光源から照射している間に、前記ターゲット領域が前記撮像素子によって前記第1照射光の波長を含む波長帯で撮像し、それにより得られた第3映像を、前記情報処理部に入力する第3入力ステップと、
    入力された前記第3映像に含まれる少なくとも2つの前記マーカの明るさに基づいて、前記ターゲット領域に対する前記第1照射光の照射位置をより適切な位置にするのに必要な、前記第1光源のパン量およびチルト量またはこれらに対応する第3指標を算出する第3算出ステップと
    を含む
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の物体検出システムの調整方法。
  6. 複数のマーカを含むターゲット領域に、可視光および不可視光を含む第1照射光が照射されている間に、前記ターゲット領域が撮像素子によって前記不可視光の波長を含む波長帯で撮像されることにより得られた第1映像を取得し、取得した前記第1映像に含まれる少なくとも2つの前記マーカの位置に基づいて、前記第1映像の水平方向、垂直方向および回転方向のズレをより低減するのに必要な、前記撮像素子のパン量、チルト量およびロール量またはこれらに対応する第1指標を算出する情報処理部を備えた
    情報処理装置。
  7. 前記情報処理部は、前記パン量、前記チルト量および前記ロール量または前記第1指標を算出した後の、前記撮像素子による撮像により得られた第2映像を取得し、取得した前記第2映像に含まれる、前記第2映像の上端辺により近い第1マーカ、および前記第2映像の下端辺により近い第2マーカの位置に基づいて、前記第1マーカが前記上端辺により近づくとともに前記第2マーカが前記下端辺により近づくのに必要な、前記撮像素子のズーム量またはこれに対応する第2指標を算出する
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記情報処理部は、算出した前記パン量、前記チルト量および前記ロール量または前記第1指標を前記第1映像内に重ね合わせた映像信号を生成し、外部に出力する
    請求項6に記載の情報処理装置。
  9. 前記情報処理部は、算出した前記ズーム量または前記第2指標を前記第2映像内に重ね合わせた映像信号を生成し、外部に出力する
    請求項7に記載の情報処理装置。
  10. 前記情報処理部は、前記ズーム量または前記第2指標を算出した後であって、かつ、前記ターゲット領域に、不可視光である第2照射光が光源から照射されている間に、前記ターゲット領域が前記撮像素子によって前記第2照射光の波長を含む波長帯で撮像されることにより得られた第3映像を取得し、取得した前記第3映像に含まれる少なくとも2つの前記マーカの明るさに基づいて、前記ターゲット領域に対する前記第2照射光の照射位置をより適切な位置にするのに必要な、前記光源のパン量およびチルト量またはこれらに対応する第3指標を算出する
    請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 複数のマーカを含むターゲット領域に、可視光および不可視光を含む第1照射光が照射されている間に、前記ターゲット領域が撮像素子によって前記不可視光の波長を含む波長帯で撮像されることにより得られた第1映像を取得する取得ステップと、
    取得した前記第1映像に含まれる少なくとも2つの前記マーカの位置に基づいて、前記第1映像の水平方向、垂直方向および回転方向のズレをより低減するのに必要な、前記撮像素子のパン量、チルト量およびロール量またはこれらに対応する第1指標を算出する算出ステップと
    をコンピュータに実行させる
    情報処理プログラム。
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