JP4867035B2 - 画像処理装置、画像処理用プログラム、画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理用プログラム、画像処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、カメラの撮像画像中の存在する画像部分の位置を、カメラのレンズの歪に起因する実際の位置からのずれを補正して求める画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理用プログラムに関する。
従来より、カメラによる撮像画像中に存在する画像部分の位置を算出する画像処理装置を用いたシステムとして、例えば、車両の前部に搭載されたカメラにより車両前方を撮像し、撮像画像から歩行者の画像部分を検出して車両と歩行者との接触可能性を判断するものが知られている(例えば特許文献1参照)。
そして、カメラに装着されたレンズはある程度の歪を有し、該歪はレンズの中心から離れるに従って大きくなる。そのため、撮像画像中の画像部分の位置は実際の位置(レンズの歪がないとした場合の撮像画像中の画像部分の位置)からずれることになり、このずれの程度によっては、歩行者の位置を精度良く検出することができない。
そこで、レンズの歪をレンズ中心からの距離Rと距離Rの位置(投影座標)での誤差の大きさとの相関式(6次の投影座標誤差曲線)により近似し、該相関式により撮像画像中の画像部分の位置を補正する技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2001−6096号公報 特開2004−126905号公報
上述したように、レンズの歪による画像部分の位置をレンズ中心からの距離に従って補正する場合、レンズの中心とカメラの撮像素子の中心とが一致していることが前提となる。しかし、レンズの中心とカメラの撮像素子の中心とを一致させるためには、レンズとカメラの相対位置を規制する高精度の機構が必要となるため、カメラの構造が複雑になりコストもアップするという不都合がある。
本発明は、かかる不都合を解消し、レンズの中心と撮像素子の中心との厳密な一致を要求することなく、レンズの歪に起因する画像部分の検出位置のずれを補正することができる画像処理装置、画像処理用プログラム、及び画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、カメラによる撮像画像に含まれる画像部分に対応する実空間上の位置を、該カメラに装着されたレンズの歪に起因する該歪がない理論上の位置からのずれを補正して求める画像処理装置に関する。
そして、前記カメラの撮像範囲内で該撮像画像の中心を含めて設定された所定画像範囲内に存在する画像部分に対して、該所定画像範囲の中心からの距離と前記レンズの歪度合との相関関係を近似した1次式に、該所定画像範囲の中心からの該画像部分の距離を適用して、前記レンズの歪に起因する該歪がない理論上の位置からのずれを補正するためのレンズ歪補正値を算出するレンズ歪補正値算出手段と、前記画像部分の位置を前記レンズ歪補正値により補正したレンズ歪補正位置を算出し、該レンズ歪補正位置に対応した実空間上の位置を算出する実空間位置算出手段と、前記カメラのレンズの中心と前記カメラの撮像素子の中心とのずれを補正するための中心ずれ補正値のデータを保持したデータ保持手段と、該実空間位置算出手段により算出された前記レンズ歪補正位置に対応した実空間上の位置を、前記中心ずれ補正値を用いて補正する実空間位置補正手段とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記カメラのレンズの歪の度合はレンズの中心から離れるに従って大きくなる。そして、前記カメラの撮像画像の中心付近ではレンズの歪が比較的小さいため、前記カメラの撮像画像の中心を含めて設定された前記所定画像範囲では、レンズ中心からの距離と該距離におけるレンズの歪の度合との関係を、1次式によって精度良く近似することができる。そのため、前記所定画像範囲では、レンズ中心からの距離と該距離におけるレンズの歪の度合との関係を、1次式によって精度良く近似して、前記レンズ歪補正値算出手段によりレンズの歪に起因する位置ずれを補正するための前記レンズ歪補正値を算出することができる。
そして、前記実空間位置算出手段により、前記レンズ歪補正値により画像部分の位置を補正した前記レンズ歪補正位置に対応した実空間上の位置を算出した場合、詳細は後述するが、前記カメラのレンズの中心と前記カメラの撮像素子の中心とのずれは、一定のずれ量として前記レンズ歪補正位置に対応した実空間上の位置の算出値に重畳して反映される。そこで、当該ずれを補正するための前記中心ずれ補正値のデータを前記データ保持手段に保持し、前記実空間位置補正手段により、前記実空間位置算出手段により算出された前記レンズ歪補正位置に対応する実空間上の位置を、前記中心ずれ補正値を用いて補正することにより、画像部分に対応した実空間上の位置を精度良く補正することができる。
そして、この場合は、前記カメラのレンズの中心と前記カメラの撮像素子の中心とを、厳密に一致させる必要がないため、前記カメラについて、レンズの中心と撮像素子の中心とを一致されるための構造や、作業を不要とすることができる。
また、前記カメラは所定位置に取り付けられ、前記実空間位置補正手段は、前記中心ずれ補正値を用いた補正を、前記所定位置に対する前記カメラのパン角及びピッチ角のずれの補正に含めて行うことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記中心ずれ補正値を用いた補正を、前記カメラを前記所定位置に取り付けたときのパン角及びピッチ角のずれの補正に含めて行うことにより、前記中心ずれ補正値のデータと該パン角及び該ピッチ角のずれの補正用のデータとを別個に保持する必要がなくなるため、補正用のデータの管理が容易になると共に、補正の演算処理を簡素化することができる。
また、所定のレンズ歪検出用パターンを前記カメラにより撮像し、該レンズ歪検出量パターンの画像部分の位置データに基いて、前記1次式を求める歪補正用1次式算出手段を備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記カメラや前記カメラのレンズを交換した場合に、他の演算装置等を用いることなく、前記歪補正用1次式算出手段により新たな前記1次式を求めて、前記レンズ歪補正値算出手段により前記レンズ歪補正値を算出することができる。
次に、本発明の画像処理用プログラムは、カメラによる撮像画像にアクセスするインターフェース回路と、前記カメラのレンズの中心と前記カメラの撮像素子の中心とのずれを補正するための一定の中心ずれ補正値のデータを保持したデータ保持手段とを有するコンピュータに、該撮像画像に含まれる画像部分に対応する実空間上の位置を、該カメラに装着されたレンズの歪に起因する該歪がない理論上の位置からのずれを補正して求める機能を実現するためのプログラムに関する。
そして、該コンピュータを、前記カメラの撮像範囲内で該撮像画像の中心を含めて設定された所定画像範囲内に存在する画像部分に対して、該所定画像範囲の中心からの距離と前記レンズの歪度合との相関関係を近似した1次式に、該所定画像範囲の中心からの該画像部分の距離を適用して、前記レンズの歪に起因する歪がない理論上の位置からのずれを補正するためのレンズ歪補正値を算出するレンズ歪補正値算出手段と、前記画像部分の位置を前記レンズ歪補正値により補正したレンズ歪補正位置を算出し、該レンズ歪補正位置に対応した実空間上の位置を算出する実空間位置算出手段と、該実空間位置算出手段により算出された前記レンズ歪補正位置に対応した実空間上の位置を、前記中心値ずれ補正値を用いて補正する実空間位置補正手段として機能させることを特徴とする。
かかる本発明の画像処理用プログラムを前記コンピュータに実行させることによって、上述した本発明の画像処理装置の第2の態様における前記レンズ歪補正値算出手段と、前記実空間位置算出手段と、前記実空間位置補正手段とを構成することができる。
次に、本発明の画像処理方法は、カメラによる撮像画像にアクセスするインターフェース回路と、前記カメラのレンズの中心と前記カメラの撮像素子の中心とのずれを補正するための一定の中心ずれ補正値のデータを保持したデータ保持手段とを有するコンピュータにより、該撮像画像に含まれる画像部分に対応する実空間上の位置を、該カメラに装着されたレンズの歪に起因する該歪がない理論上の位置からのずれを補正して求める画像処理方法に関する。
そして、前記コンピュータが、前記カメラの撮像範囲内で該撮像画像の中心を含めて設定された所定画像範囲内に存在する画像部分に対して、該所定画像範囲の中心からの距離と前記レンズの歪度合との相関関係を近似した1次式に、該所定画像範囲の中心からの該画像部分の距離を適用して、前記レンズの歪に起因する該歪がない理論上の位置からのずれを補正するためのレンズ歪補正値を算出するレンズ歪補正値算出ステップと、前記コンピュータが、前記画像部分の位置を前記レンズ歪補正値により補正したレンズ歪補正位置を算出し、該レンズ歪補正位置に対応した実空間上の位置を算出する実空間位置算出ステップと、前記コンピュータが、前記実空間位置算出ステップにより算出された前記レンズ歪補正位置に対応した実空間上の位置を、前記中心ずれ補正値を用いて補正する実空間位置補正ステップとを含むことを特徴とする。
かかる本発明において前記カメラのレンズの歪の度合はレンズの中心から離れるに従って大きくなる。そして、前記カメラの撮像画像の中心付近ではレンズの歪が比較的小さいため、前記カメラの撮像画像の中心を含めて設定された前記所定画像範囲では、レンズ中心からの距離と該距離におけるレンズの歪の度合との関係を、1次式によって精度良く近似することができる。そのため、前記所定画像範囲では、レンズ中心からの距離と該距離におけるレンズの歪の度合との関係を、1次式によって精度良く近似して、前記レンズ歪補正値算出ステップによりレンズの歪に起因する位置ずれを補正するための前記レンズ歪補正値を算出することができる。
そして、前記実空間位置算出ステップにより、前記レンズ歪補正値により画像部分の位置を補正した前記レンズ歪補正位置に対応した実空間上の位置を算出した場合、詳細は後述するが、前記カメラのレンズの中心と前記カメラの撮像素子の中心とのずれは、一定のずれ量として前記レンズ歪補正位置に対応した実空間上の位置の算出値に重畳して反映される。そこで、当該ずれを補正するための前記中心ずれ補正値のデータを前記データ保持手段に保持し、前記実空間位置補正ステップにより、前記実空間位置算出手段により算出された前記レンズ歪補正位置に対応する実空間上の位置を、前記中心ずれ補正値を用いて補正することにより、画像部分に対応した実空間上の位置を精度良く補正することができる。
そして、この場合は、前記カメラのレンズの中心と前記カメラの撮像素子の中心とを、厳密に一致させる必要がないため、前記カメラについて、レンズの中心と撮像素子の中心とを一致されるための構造や、作業を不要とすることができる。
本発明の実施の形態について、図1〜図16を参照して説明する。図1は本発明の画像処理装置の構成図であり、本実施の形態において、本発明の画像処理装置は、車両12に備えられたナイトビジョンシステム10を構成する。
ナイトビジョンシステム10は、ECU(Electric Control Unit)14(本発明の画像処理装置の機能を含む)、左右一対の赤外線カメラ(本発明のカメラに相当する)16L,16R、赤外線カメラ16L,16Rによる撮像画像等を表示するHUD(Head Up Display)18、警報音等を出力するスピーカ20、車両12の走行速度を検出する車速センサ22、走行時のヨーレートを検出するヨーレートセンサ24、日射センサ26、ヘッドライトスイッチ28、ナイトビジョンシステム10を起動又は停止させるメインスイッチ30、及び外部コンピュータシステムとの接続部32を備えている。
赤外線カメラ16L(以下、左カメラ16Lという)及び赤外線カメラ16R(以下、右カメラ16Rという)は、バンパの下部の横長グリルの左端部及び右端部に並行して配置されている。また、左カメラ16Lと右カメラ16Rは、車両12の車幅方向の中心に対して左右対称の位置で前方を指向し、カメラ間距離(以下、基線長ともいう)Bの間隔をもって設けられている。右カメラ16Rと左カメラ16Lは、遠赤外線を検出して高温部ほど高輝度となる赤外線画像を撮像し、撮像画像の映像信号をECU14に出力する。
HUD18は、インスツルメントパネル上部の運転者の正面位置に、運転者の前方視界を妨げないように設けられている。HUD18は、ナイトビジョンシステムが停止した状態ではインスツルメントパネル内に格納されている。そして、日射センサ26の検出結果により夜であると判断され、且つヘッドライトスイッチ28がON(ヘッドライトが点灯状態)であるときにメインスイッチ30がONされると、HUD18がポップアップする。
ECU14は、右カメラ16R及び左カメラ16Lから得られたステレオの赤外線画像に基いて検出した熱源対象物の画像を、HUD18上に白いシルエットにより表示する。また、ECU14は、熱源対象物の中から歩行者が特定されたときに、運転者に対して注意を喚起するためにスピーカ20から警報音を出力すると共に、HUD18に表示された歩行者の画像部分を黄色等の目立つ色の枠で囲んで強調表示する。
また、ECU14は、右カメラ16R及び左カメラ16Lによる熱源対象物の位置、距離、及び形状を精度良く検出するために、製作所における車両の製造時、或いは車両の定期点検時等において、右カメラ16R及び左カメラ16Lのレンズの歪み及び各カメラのレンズの中心と撮像素子の中心のずれを補正するために、後述するエイミングを行う。
次に、図2を参照して、ECU14は、右カメラ16Rと左カメラ16Lから出力されるアナログの映像信号をデジタルデータに変換してグレースケール画像を生成する画像入力部40と、所定の閾値により該グレースケール画像を2値画像に変換する2値化処理部42と、グレースケール画像と2値画像を記憶する画像記憶部44を備えている。
また、ECU14は、画像記憶部44に取り込まれた車両前方の画像データに対して、各種の演算処理を行うコンピュータ(CPU,メモリ,入出力回路等からなる演算処理回路、或いはこれらの機能を集約したマイクロコンピュータ)等を備えた電子ユニットである。
そして、前記コンピュータに、本発明の画像処理用プログラムを実行させることによって、前記コンピュータが、エイミングを実行すると共にエイミングにより得られた補正用の各種のカメラパラメータをカメラパラメータ記憶部46(本発明のデータ保持手段に相当する)に保持するエイミングモード実行部48と、速度センサ22等のセンサによる検出データ及びカメラパラメータ記憶部46に保持されたデータを参照して、通常の車両周辺監視用の画像処理を行うと共にHUD18及びスピーカ20の出力を制御する通常モード実行部50と、接続部32を介して外部のコンピュータから受信した指示データに基いて、エイミングを実行するエイミングモード又は車両周辺監視を行うを通常モードのいずれか一方を選択するモード選択部52とを有している。
エイミングモード実行部48は、車両12を製造する製作所内において外部コンピュータシステムとしてエイミングターゲット制御装置100(図3参照)を用いてエイミングを行う製作所モード部70と、サービスエイミング調整装置120(図4参照)を用いてサービス工場等でエイミングを行うサービスモード部72とを有し、これらの外部コンピュータシステムからの指示に基いて製作所モード部70又はサービスモード部72のいずれか一方が選択的に実行される。
また、エイミングモード実行部48は、エイミングの開始時に外部コンピュータシステムから所定のパラメータを取得するパラメータ入力部74と、エイミングに必要な初期設定を行う初期設定部76と、画像記憶部44に記憶された左右のグレースケール画像(右カメラ16Rの撮像画像と左カメラ16Lの撮像画像)に対して、テンプレートマッチングを行うテンプレートマッチング部78と、右カメラ16Rと左カメラ16Lによる撮像画像の輝度を調節するLUT(Look Up Table)を設定する輝度調整LUT設定部80と、右カメラ16とR左カメラ16Lのレンズの歪に起因して生じる画像部分の歪を補正するためのレンズ歪補正係数を算出する左右カメラレンズ歪補正部82と、左カメラ16Lと右カメラ16Rの取付角(パン角,ピッチ角)を算出する左右カメラ取付角算出部84と、撮像画像から対象物の画像部分を探索する範囲(本発明の所定画像範囲に相当する)を切り出すための基準となる切り出し座標を算出する左右カメラ映像切出座標算出部86と、右カメラ16R及び左カメラ16Lの光軸が平行に設定されていないことに起因する対象物の画像部分の視差に含まれる誤差である視差オフセット値を算出する視差オフセット算出部88とを備えている。
次に、図3を参照して、エイミングターゲット制御装置100は、車両12の位置決め装置102と、車両12が位置決めされた状態で右カメラ16R及び左カメラ16Lの前方の所定位置に設けられたゲート104と、車両12の接続部32を介してECU14と通信すると共にゲート104を制御する主制御装置106とを有する。ゲート104は、車両12の車幅よりやや広い間隔で設けられた2本の支柱108と、左右端を支柱108に支持された横長のエイミングターゲット板110とを有し、該エイミングターゲット板110は、主制御装置106による操作によって支柱108に沿って昇降可能である。エイミングターゲット板110には、熱源である8つのエイミングターゲット112a〜112h(代表的にエイミングターゲット112とも示す)が左から順に水平に配列されている。
左側のエイミングターゲット112a〜112dは、間隔Wをもって並べられて左ターゲット群114を形成する。同様に、右側のエイミングターゲット112e〜112hは、間隔Wをもって並べられて右ターゲット群116を形成する。左ターゲット群114の右端であるエイミングターゲット112dと右ターゲット群116の左端であるエイミングターゲット112eの間隔は基線長B(W<B)に等しく、エイミングターゲット112d及び112eは、左カメラ16L及び右カメラ16Rの正面位置に配置される。
次に、図4に示したように、サービスエイミング調整装置120は、車両12用の位置マーク122と、該位置マーク122に基いて車両12が位置決めされた状態で左カメラ16L及び右カメラ16Rの前方所定距離の位置に設けられたヘッドライトテスタ124と、車両12の接続部13を介してECU14と通信を行う主制御装置126とを有する。ヘッドライトテスタ124は、レール128に沿って車両12の車幅方向と平行に移動可能であると共に、昇降台130が昇降可能な構成となっている。
昇降台130にはターゲット板132が設けられ、該ターゲット板132には間隔W(W<B)で水平に並んだ3つの熱源であるエイミングターゲット134a〜134c(代表的にエイミングターゲット134とも示す)が設けられている。エイミングターゲット134は、上述したエイミングターゲット制御装置100におけるエイミングターゲット112と同一のもの、或いは略同一のものを用いることができる。
次に、このように構成されるエイミングターゲット制御装置100又はサービスエイミング調整装置120を用いた、ナイトビジョンシステム10のエイミングについて説明する。
製作所内でエイミングターゲット制御装置100を用いて行われる製作所エイミングモードでは、作業者は、位置決め装置102により車両12の位置決めを行うと共に、主制御装置106を車両12の接続部32に接続する。また、作業者は、車両12の種類に応じて、エイミングターゲット112a〜112hの高さが、左カメラ16L及び右カメラ16Rの高さと同じになるように調整する。そして、主制御装置106は、作業者の操作に応じて、ECU14に対して製作所エイミングモードによるエイミングの実行を指示する信号を送信する。
サービス工場内でサービスエイミング調整装置120を用いて行われるサービスエイミングモードでは、作業者は、位置マーク122に車両12の各車輪を合わせて位置決めし、主制御装置126を車両12の接続部32に接続する。また、エイミングターゲット134a〜134cは、規定高さに調整されている。そして、主制御装置126は、作業者の操作に応じて、ECU14に対してサービスエイミングモードによるエイミングの実行を指示する信号を送信する。
次に、図5〜図9に示したフローチャートに従って、ECU14において主としてエイミングモード実行部48により実行される一連の処理について説明する。
先ず、図5のSTEP1において、右カメラ16R及び左カメラ16Lからステレオの赤外線画像を入力し、STEP2で画像入力部40によりA/D変換を行ってグレースケール画像を得る。このグレースケール画像のデータは画像記憶部44に保持される。また、グレースケール画像は2値化処理部42で2値化され、この2値画像のデータも画像記憶部44に保持される。
次のSTEP3で、モード選択部52は、主制御装置106又は主制御装置126から、製作所エイミングモード又はサービスエイミングモードによるエイミングの実行の指示があったか否かを判断する。そして、エイミングの実行の指示があったときはSTEP4に進み、エイミングの実行の指示がなかったときにはSTEP5に分岐して通常モードによる画像処理を実行する。
STEP4で、製作所エイミングモードによるエイミングの実行が指示されていたときはSTEP4からSTEP6に進み、エイミングモード実行部48は、STEP6〜STEP13によるエイミングを実行する。一方、エイミングモードによるエイミングの実行が指示されていたときには、図7のSTEP30に分岐し、エイミングモード実行部48は、STEP30〜STEP40によるエイミングを実行する。
STEP5の通常モードでは、通常モード実行部50が、カメラパラメータ記憶部46に保持されたカメラパラメータを用いて、撮像画像中の歩行者等の監視対象物の画像部分の位置を補正し、監視対象物の実空間上の位置に応じて監視対象物と車両との接触可能性を判断する。そして、通常モード実行部50は、車両と監視対象物の接触可能性が高いときに、HUD18及びスピーカ20により運転者に注意喚起を行う。
製作所エイミングモードでは、先ず、STEP6で、初期設定部76が、左カメラ16L及び右カメラ16Rからエイミングターゲット板110までの距離Zn(固定値)を設定する。
続くSTEP7で、初期設定部76は、テンプレート設定部94により、距離Znに配置されたエイミングターゲット112に対応した1つの基準テンプレートを、テンプレートTP1〜TP6(代表的にテンプレートTPとも示す)の中から選択する。
STEP8においては、近距離に配設されたエイミングターゲット112までの距離に対応した透視変換モデルを用いてエイミングターゲット112の位置を算出するため、この透視変換モデルに適応した左カメラ16L及び右カメラ16Rの結像位置(焦点距離)を設定する。
続くSTEP9で、テンプレートマッチング部78は、STEP7で選択したテンプレートTPによるテンプレートマッチング処理を行う。すなわち、テンプレートマッチング部78は、左カメラ16L及び右カメラ16Rにより撮像されたエイミングターゲット112の画像部分を含むグレースケール画像について、テンプレートTPとの相関演算を行う。そして、STEP10で、テンプレートマッチング部78は、相関度が最も高くなるグレースケール画像の座標(以下、ターゲット座標という)を保持する。
STEP11で、エイミングモード実行部48は、取得したグレースケール画像が所定枚数N以上となったか否かを判断する。そして、グレースケール画像の取得枚数がN以上となったときはSTEP12に進み、Nよりも少ないときにはSTEP1に戻ってSTEP1〜STEP10の処理を再度実行して、ターゲット座標を得る。
STEP12で、テンプレートマッチング部78は、STEP9で得られたN組のターゲット座標の平均値を算出する処理を行い、ターゲット座標の平均値が正常に算出されたときはSTEP14に進む。一方、ターゲット座標の平均値が正常に算出されなかったときにはSTEP3に戻ってエイミングが再度実行される。
続く図6のSTEP14で、輝度調整LUT設定部80は、輝度調整LUTの設定処理を行う。この処理では、相関演算によるテンプレートマッチングの処理が確実に実行できるように、例えば、左カメラ16L及び右カメラ16Rにより検出されたエイミングターゲット112の画像部分の輝度信号同士のレベルを比較し、各輝度レベルにおいて、相関演算の基準とする右カメラ16Rからの輝度信号のレベル(輝度値)が左カメラ16Lからの輝度信号のレベルよりも常に大きくなるように調整する輝度調整LUTを設定する。該輝度調整LUTの設定処理が正常に実行されたときはSTEP16に進み、正常に実行されなかったときには、図5のSTEP3に戻ってエイミングが再度実行される。
STEP16で、左右カメラレンズ歪補正部82は、右カメラ16及び左カメラ16LRのレンズの歪に起因して生じる撮像画像中の画像部分の位置ずれ、すなわち、レンズの歪みがないとした場合の理論的(理想的)な画像部分の位置に対する実際の画像部分の検出位置のずれを補正するためのレンズ歪補正係数の算出処理を行う。レンズ歪補正係数の算出処理については、後述する。レンズ歪補正係数値が正常に算出されたときはSTEP18に進み、正常に算出されなかったときには、図5のSTEP3に戻ってエイミングが再度実行される。
STEP18で、左右カメラ取付角算出部84は、右カメラ16R及び左カメラ16Lの基準取付位置に対するパン角及びピッチ角の算出処理を行う。そして、右カメラ16Rと左カメラ16Lのパン角及びピッチ角が正常に算出されたときはSTEP20に進み、正常に算出されなかったときには、図5のSTEP3に戻ってエイミングが再度実行される。
STEP20で、左右カメラ映像切出座標算出部86は、右カメラ16R及び左カメラ16Lによる各撮像画像に対して、対象物の画像部分を探索する範囲を設定するための基準とする切出し座標の算出処理を行う。そして、切出し座標が正常に算出されたときはSTEP22に進み、正常に算出されなかったときには、図5のSTEP3に戻ってエイミングが再度実行される。
STEP22で、視差オフセット値算出部88は、右カメラ16Rと左カメラ16Lの光軸が平行に設定されていないことに起因する監視対象物の画像部分の視差に含まれる誤差である視差オフセット値の算出処理を行う。そして、視差オフセット値が正常に算出されたときはSTEP24に進み、正常に算出されなかったときには、図5のSTEP3に戻ってエイミングが再度実行される。
STEP24で、エイミングモード実行部48は、STEP14で設定したLUTのデータと、STEP16で算出したレンズ歪補正係数のデータと、STEP18で算出したパン角及びピッチ角のデータと、STEP21で算出した切出し座標のデータと、STEP22で算出した視差オフセット値のデータとを、カメラパラメータのデータとしてカメラパラメータ記憶部46に保持する処理を実行する。
そして、カメラパラメータのデータが正常にカメラパラメータ記憶部46に保持されたときはSTEP26に進み、エイミングモード実行部48はエイミングの処理を終了する。一方、カメラパラメータのデータデータが正常にカメラパラメータ記憶部46に保持されなかったときには、図5のSTEP3に戻り、エイミングモード実行部48はエイミングの処理を再度実行する。
次に、サービスエイミングモードによるエイミングの処理について、図7〜図9に示したフローチャートに従って説明する。
図7のSTEP30で、パラメータ入力部74は、左カメラ16L及び右カメラ16Rからターゲット板132までの距離を設定する。この場合、ターゲット板132までの距離は、サービスエイミングを行うサービス工場に設置されたエイミングターゲット134の位置によって決定される。この距離は、主制御装置126から入力されてECU14に提供される。
続くSTEP31で、作業者は、左カメラ16L及び右カメラ16Rの高さH(図1参照)を確認し、主制御装置126に入力する。これにより、該高さHのデータがECU14に提供される。
STEP32で、初期設定部76は、テンプレート設定部94により、STEP30で設定したエイミングターゲット134までの距離に応じたテンプレートTP1〜TP6のうちの1つを選択する。
STEP33で、初期設定部76は、上述したSTEP8と同様に、近距離に配設されたエイミングターゲット134までの距離に対応した透視変換モデルに適応した結像距離(焦点距離)を設定する。
続くSTEP34において、ターゲット板132の位置確認が行われる。つまり、サービスエイミングモードでは、ターゲット板132を中心位置PC、左位置PL、及び右位置PR(図4参照)の順に配置してエイミングを行うために、STEP34が最初に実行されたときには、主制御装置126に対してターゲット板132を中心位置PCに設定するように、確認指示の信号を送信する。この信号を受信した主制御装置126は、モニタ画面上に「ターゲットを中心位置PCに配置して、『Y』キーを押して下さい。」等のメッセージを表示する。作業者は、このメッセージに応じて、ヘッドライトテスタ124を手動又は所定の駆動装置によってレール128に沿って移動させ、ターゲット板132を中心位置PCに配置する。
STEP35においては、その時点のターゲット板132の位置に応じて分岐処理が行われる。すなわち、ターゲット板132が中心位置PCに配置されているとき(初回〜30回目)にはSTEP36に進み、左位置PLに配置されているとき(31回目〜60回目)にはSTEP41に分岐し、右位置PRに配置されているとき(61回目以降)にはSTEP46に分岐する。
STEP36では、上述したSTEP9と同様に、テンプレートマッチング部78がテンプレートマッチング処理を行う。また、STEP37では、上述したSTEP10と同様に、テンプレートマッチング部78は、エイミングターゲット134のターゲット座標を算出して記憶する。
続くSTEP38においては、上述したSTEP10と同様に、エイミングモード実行部48は、取得したグレースケール画像が所定枚数N以上となったか否かを判断する。そして、取得したグレースケール画像の枚数がN以上となったときはSTEP39に進み、Nよりも少ないときには図5のSTEP1に戻る。なお、2回目以降は、STEP3〜STEP8及びSTEP30〜STEP35の処理がスキップされる。
STEP39で、テンプレートマッチング部78は、中心位置PC(図4参照)について、上述したSTEP12と同様に、ターゲット座標の平均値を算出する処理を行い、ターゲット座標の平均値が正常に算出されたときはSTEP14に進む。一方、ターゲット座標の平均値が正常に算出されなかったときには図5のSTEP3に戻ってエイミングが再度実行される。
同様にして、ターゲット板132を左位置PLに配置した状態で、図8に示したSTEP41〜STEP45の処理が実行される。また、ターゲット板132を右位置PRに配置した状態で、図9に示したSTEP46〜STEP50の処理が実行される。
そして、最後のSTEP50において、ターゲット座標が正常に算出されたと判断されたときは図6のSTEP14に進み、上述した製作所エイミングモードと同様の処理が行われて、各カメラパラメータがカメラパラメータ記憶部46に保持される。
次に、STEP16における右カメラ16R及び左カメラ16Lのレンズのレンズ歪補正係数の算出補正について、図10〜図12を参照して説明する。なお、以下では右カメラ16Rについて説明するが、左カメラ16Lについても同様である。
図10において、右カメラ16Rのレンズ中心Oを原点として、2つの対象物T1,T2を右カメラ16Rから距離Znだけ離間させると共に、相互に距離Dだけ離間した実空間位置(Xn,Zn)及び(Xn−D,Zn)に配設し、これらの対象物T1,T2を右カメラ16Rにより撮像する。なお、対象物T1,T2としては、例えば、図3に示したエイミングターゲット112から任意の2つを選択することができる。
対象物T1の画像T1のX方向の位置x1と、対象物T2の画像T2のX方向の位置x2は、右カメラ16R又は左カメラ16Lのレンズに歪みがないと仮定した場合、設計上の焦点距離fと画素ピッチpから決まる設計パラメータF(=f/p)を用いて、透視変換モデルでは、以下の式(1),式(2)により表される。
Figure 0004867035
Figure 0004867035
一方、図11(a)に示したように、右カメラ16Rのレンズ200Rに歪があり、該歪に起因して、実際の画像T1の位置x1と理論上の位置x1との間にはずれが生じる。同様に、実際の画像T2の位置x2と理論上の位置x2との間にもずれが生じる。
そして、レンズの歪の度合はレンズの中心から離れるに従って大きくなるが、レンズの中心付近の比較的歪の小さい範囲Wについては、図11(a)に示したようにレンズ200Lの中心Lcと撮像素子(CCD,CMOS等のイメージセンサ)の中心Dcが一致していれば、図11(b)に示したように、以下の式(3)の1次式により近似することができる。
Figure 0004867035
但し、DR:補正量、α:レンズ歪補正係数、R:映像中心からの距離。
ここで、図12(a)は、左カメラ16Lによる撮像画像(実映像)を示したものであり、R0は撮像画像の中心Icを基準とした対象物の画像部分300aの端部の位置を示している。また、図12(b)は、レンズの歪がないと想定したときの理論上の撮像画像(理想映像)を示したものであり、画像部分300bが図12(a)の画像部分300aに対応している。
そして、図12(a),図12(b)において、実映像の画像部分300aの端部R0(=(x0,y0))と、理想映像の画像部分300bの端部R1(=(x1,y1))との関係は、以下の式(4)で示される。
Figure 0004867035
但し、DR0:R0に対するレンズ歪の補正量。
そして、図10における理論上の画像部分の位置x1,x2と、実際の画像部分T1,T2の位置x1,x2の位置との間には、以下の式(5),式(6)の関係が成立する。
Figure 0004867035
Figure 0004867035
したがって、理論上の画像部分の位置x1,x2に対する実画像上の画像部分T1,T2の位置x1,x2の誤差d1,d2は、上記式(5),式(6)により、以下の式(7),式(8)で表すことができる。
Figure 0004867035
Figure 0004867035
そして、上記式(5),式(6),式(7),式(8)により、レンズ歪補正係数αは、以下の式(9)によって算出することができる。
Figure 0004867035
この場合、レンズ歪補正係数αは、対象物T1,T2のX方向の位置Xnを任意として、左カメラ16Lからの距離Zn、対象物T1,T2間の距離D、設計パラメータFを用いて容易に算出することができる。そして、算出されたレンズ歪補正係数αを用いて設計パラメータFを1/α・Fと補正することにより、対象物の実空間位置を精度良く算出することができる。
なお、上記説明では、X方向に対するレンズ歪補正係数αを算出する場合について説明したが、Y方向に対するレンズ歪補正係数αも同様にして算出することができる。また、レンズの歪が等方向性をもっているときは、X方向及びY方向のレンズ歪補正係数αを同じ値に設定すればよい。
また、左右カメラレンズ補正部82は、左カメラ16Lのレンズについても、同様にしてレンズ補正係数αを算出する。左右カメラレンズ補正部82は、算出した左カメラ16Lと右カメラ16Rのレンズ歪補正係数αのデータを、カメラパラメータ記憶部96に保持する。
なお、左右カメラレンズ補正部82が、このように右カメラ16R及び左カメラ16Lのレンズ歪補正係数αを算出する構成が、本発明の歪補正用1次式算出手段に相当する。また、右カメラ16R及び左カメラ16Lのレンズの特性が既知であるときには、該特性を近似した1次式を規定するレンズ歪補正係数αのデータを、予めカメラパラメータ記憶部46に保持しておくようにしてもよい。この場合には、STEP16における右カメラ16R及び左カメラ16Lのレンズ歪補正係数αの算出処理は不要である。
次に、図13は、右カメラ16Rの撮像素子の中心(撮像画像の中心)Dcと、右カメラ16Rの中心LcとがOf(=(ox,oy))分ずれている状態における、画像部分の検出位置P10と、レンズ歪がないとした理論上の位置P12との関係を示したものである。図13において、画像部分の検出位置P10のベクトルR10と理論上の位置P12のベクトルR12との関係は以下の式(10)により表すことができる。
Figure 0004867035
また、上記式(4)の映像中心を基準としたレンズ歪の補正式を適用すると、以下の式(11)が得られる。
Figure 0004867035
但し、α:レンズ歪補正値。
上記式(10)と式(11)の差をとると、以下の式(12)が得られる。
Figure 0004867035
但し、Of:映像中心とレンズ中心とのずれ量。
上記式(12)は、右カメラ16Rによる撮像画像中の画像部分について上記式(4)によるレンズ歪の補正を行った場合、補正後の画像部分の位置が、水平方向(x方向)及び垂直方向(y方向)に一定値ずれることを意味している。
ここで、図14は、右カメラ16Rのパン角が0度(Axの状態)であるときと、θ度(Ax'の状態)であるときとで、右カメラ16Rの撮像画像における画像部分のx方向の位置がどのように変化するかを示したものである。図14中、Im30がパン角が0度のときの撮像画像であり、Im31がパン角がθ度であるときの撮像画像である。
そして、Im30中の画像部分310の水平位置x30とIm31中の画像部分311の水平位置x31との差Exは、以下の式(13)により表すことができる。
Figure 0004867035
上記式(13)から、パン角に比例して、任意の画像上のx方向の位置が一定値変化する。同様にして、右カメラ16Rのピッチ角に比例して、画像上のy方向の任意の位置が一定値変化する。
そのため、レンズ歪補正値αを上述した1次式で表すことができれば、画像素子の中心とレンズの中心のずれは、右カメラ16Rのパン角及びピッチ角の補正処理として行うことができる。左カメラ16Lについても同様である。
次に、左右カメラ取付角算出部84による右カメラ16R及び左カメラ16Lのパン角及びピッチ角の算出処理について、図15を参照して説明する。ここでは、右カメラ16Rについて説明するが、左カメラ16Lについても同様である。
左右カメラ取付角算出部84は、ターゲットの空間座標を示す基準座標値P0を所定の記憶部から読み出す。そして、左右カメラ取付角算出部84は、基準値座標P0を上記式(1)により変換して画像上の対応する基準座標P0'(x0,y0)を求める。
また、基準座標値P0は実空間上の値として記憶しておくことにより、例えばターゲットの位置を変更するような場合に、主制御装置106,126から入力する際に実測した座標をそのまま用いることができ、好適である。
そして、左右カメラ取付角算出部84は、画像上の基準座標値P0'とSTEP12で算出された平均値Paveとを比較演算して、パン角方向の差Δx及びピッチ角方向の差Δyを算出する。
ここで、差Δx及びΔyは、それぞれ基準座標地P0'に応じて右カメラ16Rのパン角及びピッチ角の設計基準値に対する誤差としての取付角を示している。例えば、パン角及びピッチ角の設計基準値が共に0度であるときに、差Δxが2度、差Δyが1度に相当する値であるときには、右カメラ16Rのパン角が2度、ピッチ角が1度として算出される。
左右カメラ取付角算出部84は、左カメラ16Lについても同様にしてパン角とピッチ角を算出する。そして、左右カメラ取付角算出部84は、右カメラ16R及び左カメラ16Lのパン角及びピッチ角のデータをカメラパラメータ記憶部46に保持する。
次に、左右カメラ映像切出座標算出部86は、図15に示したように、右カメラ16Lの撮像画像54条の基準領域160Rをx方向に差Δx、y方向に差Δyだけずらした切出し領域162Rを求める。基準領域160Rは、基準座標値P0に基いて設定されており、右カメラ16Rが正確に前方を指向している場合(パン角及びピッチ角が共に0度)に、レンズの歪をレンズ歪補正係数αで規定した1次式によって精度良く近似することができる範囲であって、対象物の画像部分を探索する領域である。
基準領域160Rに対して差Δx,Δyだけ移動させた領域162Rを対象物の画像抽出を行う領域とすることによって、右カメラ16Rのレンズの中心と撮像素子の中心が一致するように、機械的に調整した場合と同様の効果を得ることができる。左右カメラ映像切出座標算出部86は、左カメラ16Lについても同様にして、パン角及びピッチ角によるx方向及びy方向の差だけずらした領域を設定する。
このようにして、エイミングにより各カメラパラメータ(右カメラ16R及び左カメラ16Lのレンズ歪補正係数α、パン角、ピッチ角)が設定された後、通常モード実行部50は、各カメラパラメータを用いて通常モードによる処理を実行する。以下、図16に示したフローチャートに従って、通常モードによる対象物の探索処理及び注意換気処理について説明する。
通常モード実行部50は、STEP101で右カメラ16Rにより車両12の前方を基準画像として撮像すると共に、STEP102で左カメラ16Rにより車両12の前方を探索画像として撮像する。そして、撮像した各画像のグレースケール画像と2値化画像をのデータを画像記憶部44に保持する。
STEP103で、通常モード実行部50は、右カメラ16Rにより撮像した基準画像の2値化画像から対象物の画像部分を抽出する。また、STEP104で、通常モード実行部50は、基準画像中で抽出した画像部分に対応する探索画像中の画像部分を、基準画像と探索画像のグレースケール画像間の相関演算により探索し、基準画像中の画像部分及びこれに対応する探索画像中の画像部分間の画像上での視差を算出する。そして、通常モード実行手段50は、該視差から当該画像部分に対応する実空間上の位置までの距離を算出する。
この場合、STEP104における相関演算に先行して、通常モード実行部50は、カメラパラメータである輝度調整LUTを用いて、右カメラ16Rにより撮像して得られた基準画像の輝度信号が左カメラ16Lにより撮像して得られた探索画像の輝度信号より大きくなるように調整する。
また、基準画像及び探索画像における対象物の画像部分の座標は、右カメラ16R及び左カメラ16Lに対して算出されたカメラパラメータであるレンズ歪補正係数αを用いて精度良く補正される。さらに、探索された対象物の画像部分の基準画像と探索画像間の視差が、相対パン角に起因するカメラパラメータである視差オフセット値により精度良く補正され、これにより、対象物までの距離を精度良く検知することができる。
なお、通常モード実行部50により、対象部の画像部分の座標(位置)をレンズ歪補正係数αによるレンズ歪補正値を算出する構成が、本発明のレンズ歪補正値算出手段に相当し、この構成による処理が本発明のレンズ歪補正値算出ステップに相当する。
また、通常モード実行部50により、レンズ歪補正係数値αによる補正と、カメラのパン角及びピッチ角(本発明の中心ずれ補正値に相当する)とに基くレンズの中心と撮像素子の中心とのずれの補正を行って、対象物の座標を補正する構成が、本発明の画像位置補正手段に相当し、この構成による処理が本発明の画像位置補正ステップに相当する。
次のSTEP105で、通常モード実行部50は、基準画像における対象物の画像部分の座標を、STEP104で算出した距離を含む対象物の実空間上における3次元座標に変換した相対位置を算出する。なお、このようにして、通常モード実行部50により、対象物の画像部分に対応する実空間上の位置を算出する構成が、本発明の実空間位置算出手段に相当し、この構成による処理が本発明の実空間位置算出ステップに相当する。
STEP105における対象物の実空間上での3次元座標は、微小時間間隔で繰り返し算出され、STEP106で対象物の移動ベクトルが算出される。そして、STEP107で、通常モード実行部50は、この移動ベクトルを用いて、対象物から道路構造物や車両を除外する処理を行い、STEP8で、除外されずに残った対象物の形状から歩行者の有無を判定する。
STEP8で、歩行者有であるとの判断がなされた場合、通常モード実行部50は、STEP109で右カメラ16Rで撮像された基準画像をHUD18に表示すると共に、歩行者の画像部分を強調枠で囲む。また、続くSTEP110で、スピーカ20から警報音を出力して運転者に注意を促す。
なお、本実施の形態では、カメラのレンズの中心と撮像素子の中心とのずれを、カメラのパン角及びピッチ角の補正に含めて補正したが、カメラのパン角及ピッチ角の補正とは別に行ってもよい。
また、本実施の形態では、図15に示したように、カメラのレンズの中心と撮像素子の中心とのずれを、対象物の画像部分を探索する範囲を、基準領域160rからΔx,Δyだけ移動させた領域162Rとすることによって補正した。しかし、このような探索する範囲の変更は行わず、図16のSTEP105で、画像部分の座標を実空間上の座標に変換する際に、STEP18で算出した右カメラ16R及び左カメラ16Lのパン角及びピッチ角により補正することによって、カメラのレンズの中心と撮像素子の中心とのずれを補正するようにしてもよい。
このように、実空間上の座標の補正によりカメラレンズの中心と撮像素子の中止とのずれを補正する構成が本発明の実空間位置補正手段に相当する。また、この構成による処理が本発明の実空間位置補正ステップに相当する。
また、本実施の形態では、撮像画像から抽出した画像部分について、該画像部分に対応する実空間上の位置を算出して、該画像部分に対応する実空間上の対象物が歩行者であるか否かを判別したが、該画像部分に対応する実空間上の位置を算出する処理を行わない場合であっても、本発明の効果を得ることができる。
また、本実施の形態においては、本発明の撮像手段として赤外線カメラ2を用いたが、可視光のみを検出可能な通常のビデオカメラを用いてもよい。
また、本実施の形態においては、車両前方を撮像する構成を示したが、車両の後方や側方等、他の方向を撮像して監視対象物との接触可能性を判断するようにしてもよい。
本発明の画像処理装置の機能を含むナイトビジョンシステムの構成図。 図1に示したナイトビジョンシステムを構成するECUの機能構成ブロック図。 車両の製作所に設置されるエイミングターゲット制御装置の構成図。 車両のサービス工場等に設置されるサービスエイミング調整装置の構成図。 エイミング処理のフローチャート。 エイミング処理のフローチャート。 エイミング処理のフローチャート。 エイミング処理のフローチャート。 エイミング処理のフローチャート。 レンズ歪補正値の算出処理のフローチャート。 レンズ歪補正値の算出処理のフローチャート。 レンズ歪補正値の算出処理のフローチャート。 レンズの中心と撮像素子の中心との間にずれがある場合の説明図。 カメラのパン角及びピッチ角の算出処理の説明図。 カメラのパン角及びピッチ角の補正処理の説明図。 通常モードでの対象物探索処理のフローチャート。
符号の説明
10…ナイトビジョンシステム、12…車両、14…ECU、16R,16L…赤外線カメラ、18…HUD、20…スピーカ、46…カメラパラメータ記憶部、48…エイミングモード実行部、50…通常モード実行部、52…モード選択部、70…製作所モード部、72…サービスモード部、74…パラメータ入力部、76…初期設定部、78…テンプレートマッチング部、80…輝度調整LUT設定部、82…左右カメラレンズ歪補正部、84…左右カメラ取付角算出部、86…左右カメラ映像切出座標算出部、88…視差オフセット値算出部、100…エイミングターゲット制御装置、120…サービスエイミング調整装置

Claims (5)

  1. カメラによる撮像画像に含まれる画像部分に対応する実空間上の位置を、該カメラに装着されたレンズの歪に起因する該歪がない理論上の位置からのずれを補正して求める画像処理装置において、
    前記カメラの撮像範囲内で該撮像画像の中心を含めて設定された所定画像範囲内に存在する画像部分に対して、該所定画像範囲の中心からの距離と前記レンズの歪度合との相関関係を近似した1次式に、該所定画像範囲の中心からの該画像部分の距離を適用して、前記レンズの歪に起因する該歪がない理論上の位置からのずれを補正するためのレンズ歪補正値を算出するレンズ歪補正値算出手段と、
    前記画像部分の位置を前記レンズ歪補正値により補正したレンズ歪補正位置を算出し、該レンズ歪補正位置に対応した実空間上の位置を算出する実空間位置算出手段と、
    前記カメラのレンズの中心と前記カメラの撮像素子の中心とのずれを補正するための中心ずれ補正値のデータを保持したデータ保持手段と、
    該実空間位置算出手段により算出された前記レンズ歪補正位置に対応した実空間上の位置を、前記中心ずれ補正値を用いて補正する実空間位置補正手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記カメラは所定の基準位置に取り付けられ、
    前記実空間位置補正手段は、前記中心ずれ補正値を用いた補正を、前記基準位置に対する前記カメラのパン角及びピッチ角のずれの補正に含めて行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 所定のレンズ歪検出用パターンを前記カメラにより撮像し、該レンズ歪検出用パターンの画像部分の位置データに基いて、前記1次式を求める歪補正用1次式算出手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像処理装置。
  4. カメラによる撮像画像にアクセスするインターフェース回路と、前記カメラのレンズの中心と前記カメラの撮像素子の中心とのずれを補正するための一定の中心ずれ補正値のデータを保持したデータ保持手段とを有するコンピュータに、該撮像画像に含まれる画像部分に対応する実空間上の位置を、該カメラに装着されたレンズの歪に起因する該歪がない理論上の位置からのずれを補正して求める機能を実現するためのプログラムであって、該コンピュータを、
    前記カメラの撮像範囲内で該撮像画像の中心を含めて設定された所定画像範囲内に存在する画像部分に対して、該所定画像範囲の中心からの距離と前記レンズの歪度合との相関関係を近似した1次式に、該所定画像範囲の中心からの該画像部分の距離を適用して、前記レンズの歪に起因する歪がない理論上の位置からのずれを補正するためのレンズ歪補正値を算出するレンズ歪補正値算出手段と、
    前記画像部分の位置を前記レンズ歪補正値により補正したレンズ歪補正位置を算出し、該レンズ歪補正位置に対応した実空間上の位置を算出する実空間位置算出手段と、該実空間位置算出手段により算出された前記レンズ歪補正位置に対応した実空間上の位置を、前記中心値ずれ補正値を用いて補正する実空間位置補正手段として機能させることを特徴とする画像処理装置用プログラム
  5. カメラによる撮像画像にアクセスするインターフェース回路と、前記カメラのレンズの中心と前記カメラの撮像素子の中心とのずれを補正するための一定の中心ずれ補正値のデータを保持したデータ保持手段とを有するコンピュータにより、該撮像画像に含まれる画像部分に対応する実空間上の位置を、該カメラに装着されたレンズの歪に起因する該歪がない理論上の位置からのずれを補正して求める画像処理方法において、
    前記コンピュータが、前記カメラの撮像範囲内で該撮像画像の中心を含めて設定された所定画像範囲内に存在する画像部分に対して、該所定画像範囲の中心からの距離と前記レンズの歪度合との相関関係を近似した1次式に、該所定画像範囲の中心からの該画像部分の距離を適用して、前記レンズの歪に起因する該歪がない理論上の位置からのずれを補正するためのレンズ歪補正値を算出するレンズ歪補正値算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記画像部分の位置を前記レンズ歪補正値により補正したレンズ歪補正位置を算出し、該レンズ歪補正位置に対応した実空間上の位置を算出する実空間位置算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記実空間位置算出ステップにより算出された前記レンズ歪補正位置に対応した実空間上の位置を、前記中心ずれ補正値を用いて補正する実空間位置補正ステップとを含むことを特徴とする画像処理方法
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