JP2019176385A - 無線伝送装置の経路切替装置、経路切替方法及び無線ネットワークシステム - Google Patents

無線伝送装置の経路切替装置、経路切替方法及び無線ネットワークシステム Download PDF

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Abstract

【課題】経路切替処理の回数を抑制し、安定したネットワーク動作を実現することができる無線伝送装置の経路切替装置を提供する。【解決手段】無線伝送装置(10)の経路切替装置(11)は、無線伝送装置(10)から回線情報を収集する装置情報収集部(12)と、無線リンクの安定度を回線情報に基づいて推定する安定度推定部(13)と、第1の無線伝送装置と第2の無線伝送装置との通信経路の切替判定をする切替判定部(14)と、を備え、切替判定部(14)は、第1の無線伝送装置と第2の無線伝送装置との間の無線リンクにおいて障害が発生したとき、当該無線リンクの安定度が、所定の閾値を上回っている場合には、通信経路の切替えを行わず、所定の閾値以下である場合には、通信経路を、第1の無線伝送装置及び第2の無線伝送装置とは異なる第3の無線伝送装置を経由する迂回経路に切替えるものである。【選択図】図1

Description

本発明は、無線リンクで通信する無線伝送装置を含む無線ネットワークシステムにおいて複数の無線伝送装置間の通信経路の切替えを行う無線伝送装置の経路切替装置、経路切替方法及び無線ネットワークシステムに関する。
無線リンクで通信する無線伝送装置を含む自律分散型の無線ネットワークシステムが知られている。このような無線ネットワークシステムを効率的に運用するためには、経路選択を効率的に行う技術や障害発生時の回線切替を行う技術が必要不可欠である。特許文献1には、無線リンクで通信する無線伝送装置を含む無線ネットワークシステムにおいて、各無線リンクについて、帯域の安定度を示す帯域確率を求め、当該帯域確率が所定の閾値よりも低い通信経路に対して別の経路を準備する、経路切替の技術が開示されている。
国際公開第2010/090311号
特許文献1に開示された経路切替技術では、通信障害の発生時に通信経路の切替を行うことにより、データ伝送ができなくなる状態を回避し、通信を継続することができる。ところで、上述した無線ネットワークシステムにおいて、無線リンクにおける障害のパターンは、短時間に通信断と復旧を繰り返すパターンと、長時間に亘って通信断が継続するパターンと、の2通りに分けられる。前者の障害パターンは、例えば落雷や大型車両の通過などの外乱の影響による一時的な通信断と考えられる。一方、後者の障害パターンは、無線リンクの故障による通信断の可能性が高い。上述した無線ネットワークシステムにおいて、前者の障害パターンが常態的に発生する無線リンクを含む場合がある。このような無線リンクを含む場合、特許文献1に開示された経路切替技術では、経路の切替処理の頻度が高くなる可能性がある。よって、このような無線リンクを含む場合にも経路切替処理の回数を抑制し、安定したネットワーク動作を実現することが望まれる。
本発明の目的は、上述した課題を鑑み、短時間に通信断と復旧とを繰り返す無線リンクを含む場合にも、経路切替処理の回数を抑制し、安定したネットワーク動作を実現することができる無線伝送装置の経路切替装置、経路切替方法及び無線ネットワークシステムを提供することにある。
本発明の第1の態様にかかる無線伝送装置の経路切替装置は、複数の無線伝送装置から回線情報を収集する装置情報収集部と、前記複数の無線伝送装置のうち対向する無線伝送装置の間において設定された無線リンクの安定度を、前記装置情報収集部が収集した前記回線情報に基づいてそれぞれ推定する安定度推定部と、前記複数の無線伝送装置のうちの対向する第1の無線伝送装置と第2の無線伝送装置との通信経路の切替えを行うか否かを判定する切替判定部と、を備え、前記切替判定部は、前記第1の無線伝送装置と前記第2の無線伝送装置とが前記第1の無線伝送装置と前記第2の無線伝送装置との間に設定された無線リンクを介して通信している際に当該無線リンクにおいて障害が発生したとき、当該無線リンクの前記安定度が所定の閾値を上回っている場合には、前記通信経路の切替えを行わず、当該無線リンクの前記安定度が前記所定の閾値以下である場合には、前記通信経路を、前記第1の無線伝送装置及び前記第2の無線伝送装置とは異なる第3の無線伝送装置を経由する迂回経路に切替えるものである。
本発明の第2の態様にかかる無線伝送装置の経路切替方法は、複数の無線伝送装置から回線情報を収集する第1のステップと、前記複数の無線伝送装置の間にそれぞれ設定された無線リンクの安定度を、収集した前記回線情報に基づいてそれぞれ推定する第2のステップと、前記複数の無線伝送装置間の通信経路の切替えを行うか否かを判定する第3のステップと、を備え、前記第3のステップでは、前記複数の無線伝送装置のうちの第1の無線伝送装置と第2の無線伝送装置との間に設定された無線リンクを介して前記第1の無線伝送装置と前記第2の無線伝送装置との通信を行っている際に当該無線リンクにおいて障害が発生したとき、当該無線リンクの前記安定度が所定の閾値を上回っている場合には、前記第1の無線伝送装置と前記第2の無線伝送装置との通信経路の切替えを行わず、当該無線リンクの前記安定度が前記所定の閾値以下である場合には、前記通信経路を、前記第1の無線伝送装置及び前記第2の無線伝送装置とは異なる第3の無線伝送装置を経由するように切替えるものである。
本発明の第3の態様にかかる無線ネットワークシステムは、複数の無線伝送装置と、前記複数の無線伝送装置のうち対向する無線伝送装置の間において設定された無線リンクと、前記複数の無線伝送装置間の通信経路の切替えを行う経路切替装置と、を含み、前記経路切替装置は、前記複数の無線伝送装置から回線情報を収集する装置情報収集部と、前記装置情報収集部が収集した前記回線情報に基づいて前記無線リンクの安定度をそれぞれ推定する安定度推定部と、前記複数の無線伝送装置のうちの対向する第1の無線伝送装置と第2の無線伝送装置との通信経路の切替えを行うか否かを判定する切替判定部と、を備え、前記切替判定部は、前記第1の無線伝送装置と前記第2の無線伝送装置とが前記第1の無線伝送装置と前記第2の無線伝送装置との間に設定された無線リンクを介して通信している際に当該無線リンクにおいて障害が発生したとき、当該無線リンクの前記安定度が所定の閾値を上回っている場合には、前記通信経路の切替えを行わず、当該無線リンクの前記安定度が前記所定の閾値以下である場合には、前記通信経路を、前記第1の無線伝送装置及び前記第2の無線伝送装置とは異なる第3の無線伝送装置を経由する迂回経路に切替えるものである。
本発明により、短時間に通信断と復旧とを繰り返す無線リンクを含む場合にも、経路切替処理の回数を抑制し、安定したネットワーク動作を実現することができる。
実施の形態1にかかる無線伝送装置の経路切替装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる無線ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。 比較例にかかる無線ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。 比較例にかかる無線ネットワークシステムにおいて、経路の切替えを実行したときの優先経路に含まれる無線リンクと迂回経路に含まれる無線リンクの通信状況について説明する図である。 比較例にかかる無線ネットワークシステムにおける、優先経路に含まれる無線リンク及び迂回経路に含まれる無線リンクの帯域の使用状況の一例について説明する模式図である。 実施の形態2にかかる無線ネットワークシステムにおける通信経路の切替え判定の処理の流れについて説明するフローチャートである。 実施の形態2にかかる無線ネットワークシステムにおける、通信経路の切替え判定の処理についてより具体的に説明する模式図である。 無線リンクの安定度の具体的な算出例について説明する模式図である。 無線リンクの安定度の具体的な算出例について説明する模式図である。 実施の形態2にかかる無線ネットワークシステムにおいて、障害が発生した無線リンクの安定度Sが閾値Vを上回っている場合(S>V)の、当該無線リンクと迂回経路に含まれる無線リンクの通信状況について説明する図である。 実施の形態2にかかる無線ネットワークシステムにおける、優先経路に含まれる無線リンク及び迂回経路に含まれる無線リンクの帯域の使用状況の一例について説明する模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
[実施の形態1]
以下、実施の形態1について説明する。
図1は、実施の形態1にかかる無線伝送装置の経路切替装置11の構成を示すブロック図である。図1に示すように、無線伝送装置の経路切替装置11は、装置情報収集部12と、安定度推定部13と、切替判定部14と、を備えている。
装置情報収集部12は、複数の無線伝送装置から回線情報を収集する。安定度推定部13は、複数の無線伝送装置のうち対向する無線伝送装置の間において設定された無線リンクの安定度を、装置情報収集部が収集した回線情報に基づいてそれぞれ推定する。切替判定部14は、複数の無線伝送装置のうちの対向する第1の無線伝送装置と第2の無線伝送装置との通信経路の切替えを行うか否かを判定する。
切替判定部14は、第1の無線伝送装置と第2の無線伝送装置とが第1の無線伝送装置と第2の無線伝送装置との間に設定された無線リンクを介して通信している際に当該無線リンクで障害が発生したとき、当該無線リンクの安定度を用いて経路切替判定をする。
すなわち、切替判定部14は、当該無線リンクの安定度が所定の閾値を上回っている場合には、通信経路の切替えを行わないと判定する。一方、切替判定部14は、当該無線リンクの安定度が所定の閾値以下である場合には、通信経路を、第1の無線伝送装置及び第2の無線伝送装置とは異なる第3の無線伝送装置を経由する迂回経路に切替えする必要があると判定する。
これにより、短時間に通信断と復旧とを繰り返す無線リンクを含む場合にも、経路切替処理の回数を抑制し、安定したネットワーク動作を実現することができる。
[実施の形態2]
以下、実施の形態2について説明する。
まず、実施の形態2にかかる無線ネットワークシステムの構成例について説明する。図2は、本実施の形態にかかる無線ネットワークシステム1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、無線ネットワークシステム1は、少なくとも、経路切替装置11と、複数の無線伝送装置20と、を含む。
経路切替装置11の構成は、図1を参照して説明したとおりである。無線伝送装置20は、基地局間におけるデータを中継するためのもので、対向して配置された無線伝送装置20との間において無線回線を介してデータ伝送を行う。無線伝送装置20は、例えば、数GHz等の高周波帯域を用いて対向する無線伝送装置20と無線通信を行う。複数の無線伝送装置20の少なくとも1つが、光ファイバなどの伝送路を経由してコアネットワーク30に繋がっていてもよい。
図2に示す例では、複数の無線伝送装置20は、無線伝送装置20a、20b、20cの3つである。また、無線伝送装置20aは、経路切替装置11と接続され、コアネットワーク30に繋がっている。無線伝送装置20bは、基地局41a、41bと接続され、無線伝送装置20cは、基地局42a、42bと接続されている。なお、無線伝送装置20の数は、3つに限るものではなく、3つ以上であれば幾つであってもよい。
複数の無線伝送装置20のうち対向する無線伝送装置の間において無線リンクが設定されている。すなわち、無線伝送装置20aと無線伝送装置20bとの間には無線リンクL1が設定され、無線伝送装置20aと無線伝送装置20cとの間には無線リンクL2が設定され、無線伝送装置20bと無線伝送装置20cとの間には、無線リンクL3が設定されている。
次に、比較例にかかる無線ネットワークシステムの問題点について説明する。
図3は、比較例にかかる無線ネットワークシステム901の構成を示すブロック図である。図3に示すように、無線ネットワークシステム901は、本実施の形態にかかる無線ネットワークシステム1(図2参照)と異なり、通信経路の切替え判定を行う経路切替装置を備えていない。無線ネットワークシステム901のその他の構成については、無線ネットワークシステム1と基本的に同じである。すなわち、無線ネットワークシステム901は、複数の無線伝送装置20(無線伝送装置20a、20b、20c)を含み、複数の無線伝送装置20のうち対向する無線伝送装置の間において無線リンクが設定されている。ここで、無線リンクL1は、例えば落雷や大型車両の通過などの外乱の影響によって一時的な通信断が常態的に発生する、不安定な無線リンクであるとする。
無線ネットワークシステム901において、コアネットワーク30から、無線伝送装置20a、無線リンクL1及び無線伝送装置20bを介する経路LD1aにより基地局41aにデータ伝送がされているとする。また、コアネットワーク30から、無線伝送装置20a、無線リンクL2及び無線伝送装置20cを介する経路LD2により基地局42bにデータ伝送されているとする。このとき、無線リンクL1に障害(通信断)が発生したとする。
無線リンクL1は上述したように不安定な無線リンクであるので、無線リンクL1で発生した通信断は一時的である可能性が高い。しかしながら、無線ネットワークシステム901では、無線リンクL1に通信断が発生すると、即座に、コアネットワーク30から基地局41aへのデータ伝送における通信経路を、優先経路である経路LD1aから迂回経路である経路LD1bに切替えする。ここで、経路LD1bは、無線伝送装置20a、無線リンクL2、無線伝送装置20c、無線リンクL3及び無線伝送装置20bを介する経路である。
図4は、無線ネットワークシステム901において、経路の切替えを実行したときの優先経路に含まれる無線リンクL1と迂回経路に含まれる無線リンクL2の通信状況について説明する図である。図4に示すように、無線リンクL1において、通信断の発生時には、無線リンクL1を含む経路から無線リンクL2を含む経路への切替処理が実行される。また、無線リンクL1の通信断が復旧した時には、無線リンクL2を含む経路から無線リンクL1を含む経路への切戻処理が実行される。
無線リンクL1は、一時的な通信断が常態的に発生する無線リンクであり、短時間で通信断と復旧を繰り返している(ここでは通信断と復旧を3回ずつ繰り返している)。このため、切替処理及び切り戻し処理を頻繁に実行しなければならず、無線ネットワークシステム901における処理負担が増大する。また、無線リンクL1が復旧してから切戻処理が完了するまでの間(図4において破線で示す間)、無線リンクL1の帯域は活用されずに空きとなってしまう。さらに、帯域予約時に切替処理用の制御信号が存在すると、想定している以上に帯域が逼迫する。このため、各リンクの帯域使用率の予測が立てにくくなるという問題が生じる。
図5は、無線ネットワークシステム901における、優先経路に含まれる無線リンクL1及び迂回経路に含まれる無線リンクL2の帯域の使用状況の一例について説明する模式図である。図5に示すように、使用可能帯域は、無線リンクL1、無線リンクL2ともに100Mbpsであるとする。また、通信開始時に、無線リンクL1を伝送しているトラヒックT1の使用帯域が50Mbpsであり、無線リンクL2を流れるトラヒックT2の使用帯域が70Mbpsであるとする。
通信開始から10s経過後に無線リンクL1に通信断が発生すると、トラヒックT1の経路は、無線リンクL1を含む優先経路から無線リンクL2を含む迂回経路に切替えられる。経路の切替えに要する時間(切替時間)は50ms程度である。また、上述したように、経路の切替え時に無線リンクL2に切替処理用の制御信号が発生する。無線リンクL2における空き帯域は、トラヒックT2が既に70Mbps使用しているので、30Mbpsである。このため、トラヒックT1は30Mbpsで伝送しなければならず、無線リンクL1により伝送していたときと比べてデータ伝送速度が20Mbps落ちる。
無線リンクL1において、通信断が発生してから1s後に通信が復旧したとする。トラヒックT1の経路は、無線リンクL2を含む迂回経路から無線リンクL1を含む優先経路に切戻しされる。しかしながら、経路の切戻しに要する時間(切戻し時間)は30s程度である。すなわち、経路の切戻処理中、トラヒックT1は無線リンクL2を含む迂回経路を30Mbpsで伝送することになり、無線リンクL1における使用可能帯域100Mbpsが全て空き帯域となる。そして、切戻し後の19s間は、無線リンクL1においてトラヒックT1を50Mbpsで伝送し、無線リンクL2においてトラヒックT2を70Mbpsで伝送する。
以上のように経路の切替えをした場合、トータルスループットTh1は、
Th1=50[Mbps]*10[s]+30[Mbps]*30.95[s]+50[Mbps]*19[s]+70[Mbps]*60[s]=6578.5[Mb]
である。なお、経路の切替え時に無線リンクL2に切替処理用の制御信号が発生するので、トータルスループットTh1は6535[Mb]よりもさらに減少する。
次に、本実施の形態にかかる無線ネットワークシステム1における、通信経路の切替え判定について説明する。なお、以下の説明では、図2についても適宜参照する。
図6は、無線ネットワークシステム1における通信経路の切替え判定の処理の流れについて説明するフローチャートである。図6に示すように、まず、複数の無線伝送装置20から回線情報を収集する(ステップS101)。続いて、複数の無線伝送装置20の間にそれぞれ設定された無線リンクの安定度を、収集した回線情報に基づいてそれぞれ推定する(ステップS102)。
続いて、複数の無線伝送装置20のうちで通信を行っている無線伝送装置間に設定された無線リンクにおいて障害(通信断)が発生したか否か判定する(ステップS103)。ステップS103で、通信を行っている無線伝送装置間に設定された無線リンクにおいて障害が発生したと判定された場合(YESの場合)、障害が発生した無線リンクの安定度が所定の閾値を上回っているか否かを判定する(ステップS104)。ステップS104で障害が発生した無線リンクの安定度が所定の閾値を上回っていると判定された場合(YESの場合)、通信経路の切替えを行わない(ステップS105)。すなわち、通信経路を、障害が発生した無線リンクを含む通信経路(優先経路)のまま維持する。ステップS104で当該無線リンクの安定度が所定の閾値以下の場合(NOの場合)、通信経路を、障害が発生した無線リンクを含まない通信経路(迂回経路)に切替える(ステップS106)。
ここで、回線情報は、アラーム情報とパフォーマンスモニタ情報の少なくともいずれかである。より具体的には、アラーム情報は、フレーム落ち回数(LOF(Loss Of Frame) ALM回数)と受信レベルが規定値未満になった回数(Rx Level ALM回数)の少なくともいずれかである。受信レベルが規定値未満になる、とは、無線伝送装置間に発生するフェージングや降雨などの自然現象の影響により受信電力が規定値未満に低下する事象である。また、パフォーマンスモニタ情報は、単位時間あたりの操作不能時間(UAS(Unavailable Seconds))である。
無線リンクの安定度Sは、例えば、フレーム落ち回数LT、受信レベルが規定値未満になった回数RT及び単位時間あたりの操作不能時間UTを用いて、以下の式(1)で表される。
S=aLT+bRT+cUT・・・(1)
ここで、a、b、cは、重み係数である。式(1)より、無線リンクの安定度Sの値が小さい程、外乱の影響による一時的な通信断が起こりにくい、安定した無線リンクであることが分かる。つまり、無線リンクの安定度Sが、所定の閾値V以下である場合、当該無線リンクは、外乱の影響による一時的な通信断が起こりにくい、安定した無線リンクである。
本実施の形態にかかる無線ネットワークシステム1における、通信経路の切替え判定の処理についてより具体的に説明する。
図7は、本実施の形態にかかる無線ネットワークシステム1における、通信経路の切替え判定の処理について、より具体的に説明する模式図である。図7に示すように、例えば、第1の無線伝送装置としての無線伝送装置20aと第2の無線伝送装置としての無線伝送装置20bが通信を行っているとする。この場合に、図6のステップS103において、無線伝送装置20aと無線伝送装置20bとの間の無線リンクL1において障害(通信断)が発生した、と判定されたとする。
無線リンクL1の安定度Sが閾値V以下である場合(S≦V)、無線リンクL1は、外乱の影響による一時的な通信断が起こりにくい、安定した無線リンクであるといえる。よって、このような安定した無線リンクで障害が発生した場合には、無線リンクの故障である可能性が極めて高いので、即座に通信経路の切替えを行った方がよい。すなわち、優先経路である、無線リンクL1を含む経路LD1aから、迂回経路である、無線リンクL1を含まない経路LD1bに経路に切替えする。上述したように、経路LD1aは、無線伝送装置20a、無線リンクL1及び無線伝送装置20bを介する経路であり、経路LD1bは、無線伝送装置20a、無線リンクL2、第3の無線伝送装置としての無線伝送装置20c、無線リンクL3及び無線伝送装置20bを介する経路である。
一方、無線リンクL1の安定度Sが閾値Vを上回っている場合(S>V)、無線リンクL1は外乱の影響による一時的な通信断が常態的に起こる、不安定な無線リンクであるといえる。よって、このような不安定な無線リンクで障害が発生した場合には、一時的な通信断の可能性が高いので、通信経路の切替えをせずに復旧を待った方がよい。
図8及び図9は、無線リンクの安定度の具体的な算出例について説明する模式図である。ここで、閾値Vは10とし、LT、RTは15分間での発生回数とする。また、簡単のため、上述した安定度Sを算出する式(1)の重み係数a、b、cはいずれも1であるとする。
図8に示す例において、無線リンクL1では、LT=1、RT=1、UT=1なので安定度Sは3である。また、無線リンクL2及び無線リンクL3では、LT=0、RT=0、UT=0なので安定度Sは0である。無線リンクL1、無線リンクL2、無線リンクL3は、いずれもS≦Vなので、無線リンクL1、無線リンクL2、無線リンクL3で障害が発生したときには即座に通信経路の切替えを行う。
これに対し、図9に示す例において、無線リンクL1では、LT=10、RT=10、UT=20なので安定度Sは40である。また、無線リンクL2及び無線リンクL3では、LT=0、RT=0、UT=0なので安定度Sは0である。無線リンクL1ではS<Vなので、無線リンクL1で障害が発生したときに通信経路の切替えを行わない。無線リンクL2、無線リンクL3は、いずれもS≦Vなので、無線リンクL2、無線リンクL3で障害が発生したときには即座に通信経路の切替えを行う。
図10は、本実施の形態にかかる無線ネットワークシステム1において、障害が発生した無線リンクL1の安定度Sが閾値Vを上回っている場合(S>V)の、無線リンクL1と迂回経路に含まれる無線リンクL2の通信状況について説明する図である。図10に示すように、無線ネットワークシステム1では、図4を参照して説明した比較例にかかる無線ネットワークシステム901の場合と比べ、切替処理・切戻処理を行わずにすむので、無線ネットワークにおける処理負担を抑制でき、ネットワーク全体のスループットが向上する。また、切替処理の時の制御用パケットである切替処理用の制御信号が発生しないため、各無線リンクの帯域使用率の予測が立てにくくなることもない。
図11は、無線ネットワークシステム1における、優先経路に含まれる無線リンクL1及び迂回経路に含まれる無線リンクL2の帯域の使用状況の一例について説明する模式図である。ここで、無線リンクL1は、安定度Sが閾値Vを上回る、すなわち、外乱の影響による一時的な通信断が常態的に起こる、不安定な無線リンクであるとする。図11に示すように、使用可能帯域は、無線リンクL1、無線リンクL2ともに100Mbpsであるとする。また、通信開始時に、無線リンクL1を伝送しているトラヒックT1の使用帯域が50Mbpsであり、無線リンクL2を流れるトラヒックT2の使用帯域が70Mbpsであるとする。
通信開始から10s経過後に無線リンクL1に通信断が発生したとする。無線リンクL1は、安定度Sが閾値Vを上回るので、トラヒックT1の経路は、切替えせずに無線リンクL1を含む優先経路のまま維持する。無線リンクL1は、通信断が発生してから1s後に復旧する。無線リンクL1において、復旧後の49s間はトラヒックT1を通信開始時と同じ50Mbpsで伝送する。また、無線リンクL2において、通信開始から60s間ずっとトラヒックT2を70Mbpsで伝送する。
以上のようにした場合、トータルスループットTh2は、
Th2=50[Mbps]*10[s]+50[Mbps]*49[s]+70[Mbps]*60[s]=7150[Mb]
である。
図5を参照して説明したように、無線リンクL1が不安定な無線リンクである場合、比較例1にかかる無線ネットワークシステム901では、トータルスループットTh1が6578.5[Mb]であった。すなわち、無線リンクL1が不安定な無線リンクである場合には、本実施の形態にかかる無線ネットワークシステム1では、比較例1にかかる無線ネットワークシステム901に対してスループットを改善できる。
以上より、本実施の形態にかかる無線ネットワークシステム1によれば、外乱の影響による一時的な通信断が常態的に起こる不安定な無線リンクを含む場合にも経路切替処理の回数を抑制し、安定したネットワーク動作を実現することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、各処理を、CPU(Central Processing Unit)を有するコンピュータに制御プログラムを実行させることにより実現することも可能である。
上述の例において、制御プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 無線ネットワークシステム
11 経路切替装置
12 装置情報収集部
13 安定度推定部
14 切替判定部
20(20a、20b、20c) 無線伝送装置
30 コアネットワーク
41a、41b、42a、42b 基地局

Claims (7)

  1. 複数の無線伝送装置から回線情報を収集する装置情報収集部と、
    前記複数の無線伝送装置のうち対向する無線伝送装置の間において設定された無線リンクの安定度を、前記装置情報収集部が収集した前記回線情報に基づいてそれぞれ推定する安定度推定部と、
    前記複数の無線伝送装置のうちの対向する第1の無線伝送装置と第2の無線伝送装置との通信経路の切替えを行うか否かを判定する切替判定部と、を備え、
    前記切替判定部は、前記第1の無線伝送装置と前記第2の無線伝送装置とが前記第1の無線伝送装置と前記第2の無線伝送装置との間に設定された無線リンクを介して通信している際に当該無線リンクにおいて障害が発生したとき、当該無線リンクの前記安定度が所定の閾値を上回っている場合には、前記通信経路の切替えを行わず、当該無線リンクの前記安定度が前記所定の閾値以下である場合には、前記通信経路を、前記第1の無線伝送装置及び前記第2の無線伝送装置とは異なる第3の無線伝送装置を経由する迂回経路に切替える、無線伝送装置の経路切替装置。
  2. 前記回線情報は、アラーム情報とパフォーマンスモニタ情報の少なくともいずれかである、請求項1に記載の無線伝送装置の経路切替装置。
  3. 前記アラーム情報は、フレーム落ち回数と受信レベルが閾値未満になった回数の少なくともいずれかであり、前記パフォーマンスモニタ情報は、単位時間あたりの操作不能時間である、請求項2に記載の無線伝送装置の経路切替装置。
  4. 複数の無線伝送装置から回線情報を収集する第1のステップと、
    前記複数の無線伝送装置の間にそれぞれ設定された無線リンクの安定度を、収集した前記回線情報に基づいてそれぞれ推定する第2のステップと、
    前記複数の無線伝送装置間の通信経路の切替えを行うか否かを判定する第3のステップと、を備え、
    前記第3のステップでは、前記複数の無線伝送装置のうちの第1の無線伝送装置と第2の無線伝送装置との間に設定された無線リンクを介して前記第1の無線伝送装置と前記第2の無線伝送装置との通信を行っている際に当該無線リンクにおいて障害が発生したとき、当該無線リンクの前記安定度が所定の閾値を上回っている場合には、前記第1の無線伝送装置と前記第2の無線伝送装置との通信経路の切替えを行わず、当該無線リンクの前記安定度が前記所定の閾値以下である場合には、前記通信経路を、前記第1の無線伝送装置及び前記第2の無線伝送装置とは異なる第3の無線伝送装置を経由するように切替える、無線伝送装置の経路切替方法。
  5. 前記回線情報は、アラーム情報とパフォーマンスモニタ情報の少なくともいずれかである、請求項4に記載の無線伝送装置の経路切替方法。
  6. 前記アラーム情報は、フレーム落ち回数と受信レベルが閾値未満になった回数の少なくともいずれかであり、前記パフォーマンスモニタ情報は、単位時間あたりの操作不能時間である、請求項5に記載の無線伝送装置の経路切替方法。
  7. 複数の無線伝送装置と、
    前記複数の無線伝送装置のうち対向する無線伝送装置の間において設定された無線リンクと、
    前記複数の無線伝送装置間の通信経路の切替えを行う経路切替装置と、を含み、
    前記経路切替装置は、
    前記複数の無線伝送装置から回線情報を収集する装置情報収集部と、
    前記装置情報収集部が収集した前記回線情報に基づいて前記無線リンクの安定度をそれぞれ推定する安定度推定部と、
    前記複数の無線伝送装置のうちの対向する第1の無線伝送装置と第2の無線伝送装置との通信経路の切替えを行うか否かを判定する切替判定部と、を備え、
    前記切替判定部は、前記第1の無線伝送装置と前記第2の無線伝送装置とが前記第1の無線伝送装置と前記第2の無線伝送装置との間に設定された無線リンクを介して通信している際に当該無線リンクにおいて障害が発生したとき、当該無線リンクの前記安定度が所定の閾値を上回っている場合には、前記通信経路の切替えを行わず、当該無線リンクの前記安定度が前記所定の閾値以下である場合には、前記通信経路を、前記第1の無線伝送装置及び前記第2の無線伝送装置とは異なる第3の無線伝送装置を経由する迂回経路に切替える、無線ネットワークシステム。
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