JP3538044B2 - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP3538044B2
JP3538044B2 JP34058598A JP34058598A JP3538044B2 JP 3538044 B2 JP3538044 B2 JP 3538044B2 JP 34058598 A JP34058598 A JP 34058598A JP 34058598 A JP34058598 A JP 34058598A JP 3538044 B2 JP3538044 B2 JP 3538044B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のノード装置
とこれらノード装置との間で情報の授受を行うベースノ
ード装置とを当該各ノード装置毎に設けられる無線装置
を介してリング状に接続して成る無線通信システムに係
わり、詳しくは、回線切断等に対する耐障害性及びシス
テム復旧効率の両面からシステムの信頼性を向上させる
ためのノード装置の配置及び制御の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、この種の無線通信システムの
一般的な構成を示す図である。この無線通信システム
は、システム全体の監視と制御の情報を管理する監視制
御局95と、この監視制御局95にて監視及び制御され
るネットワークの外側に接続するための回線(大容量の
伝送路)が接続されるセンタ局100と、無線局(後述
するリモート局に相当)の監視情報の収集と制御情報の
配信、更にはこれらの情報のセンタ局100との受け渡
しを行うベース局101と、複数のリモート局102,
103,104,105,106,107,108とか
ら構成され、ベース局101と各リモート局102,1
03,104,105,106,107,108はこれ
ら各局毎に設けられる無線装置によって確立される無線
回線によりリング状に接続されている。
【0003】図15は、上記リング中の要部の構成を示
す図である。同図に示す如く、このシステムでは、ベー
ス局101及び各リモート局102,103,104,
105,106,107,108は、それぞれ自局の無
線装置によって、対向する局との間で双方向の無線回線
を確立できるものである。
【0004】これにより、システム全体としては、図1
4に示す如く、ベース局101,リモート局102,1
03,104,105,106,107,108間に、
同図右回りの通信ルートと、同図左回りの通信ルートの
双方向の通信ルートが形成される。これら通信ルートの
使い分けとしては、例えば、右回りの通信ルートは現用
の通信ルートとして、また、左回りの通信ルートは予備
の通信ルートとして利用できる。
【0005】かかるリング構造を持つ本システムにおい
て、リング内に伝搬路障害や装置故障などによる回線切
断区間が発生していない場合、例えば、ベース局101
からの画像、映像、音声、テキスト等の各種情報は現用
通信ルートを通じてリモート局102→103→104
→105→106→107→108の順に伝送すること
ができる。
【0006】この正常状態での通信中、例えば図16に
示す如く、リモート局104と105間に伝搬路障害
(障害発生箇所70として×印で示す)が発生した場
合、該障害発生箇所70に隣接するリモート局104と
105で、それぞれ現用通信ルートと予備通信ルートと
を折り返し接続するループバック制御が行われる。
【0007】これにより、リング内には、上記障害発生
箇所70を迂回する新たな通信ルート(リモート局10
4と105を末端にして現用通信ルートが予備通信ルー
トへと折り返されて成る)が確立され、以後、この迂回
通信ルートを通じ、ベース局101→リモート局102
→103→104→103→102→ベース局101→
リモート局108→107→106→105→106→
107→108→ベース局101という順に上述した各
種情報のやりとりを維持できる。
【0008】ところで、それぞれが無線局により実現さ
れるベース局101あるいはリモート局(102,10
3,…)間の通信においては、ある周波数帯以上の無線
通信を行う場合に、降雨・降雪などの空間状態の変化が
回線の品質に大きく影響するという事実がある。例え
ば、周波数23GHzでは、降雨による年間の回線瞬断
率を0.00004%とすると、1Kmあたり約26dBの減
衰が発生する。
【0009】更に、その影響による最悪の事態として
は、回線の切断という現象も挙げられる。こうした回線
の切断に対し、図14のシステムでは、ループバック機
能を用いてシステムの接続を維持する機能が設けられて
いるが、降雨・降雪等による回線切断の条件次第ではシ
ステムに甚大な悪影響を及ぼす場合がある。
【0010】それは、リング内で2回線(2箇所の伝搬
路)同時に切断が起こった時である。この場合、ベース
局101から見て、切断された伝搬路より近いリモート
局は上記ループバック機能によりベース局101との接
続が維持されて通信を救済できるが、切断された伝搬路
より遠方のリモート局は、ベース局101との接続が遮
断される結果、システムより遊離して管理不能に陥るこ
とになる。
【0011】中でも、ベース局101と隣接するリモー
ト局(図14のシステムでは、リモート局102,10
8に相当)との回線が2回線とも切断された時が最悪で
あり、この場合には、全てのリモート局がシステムより
遊離することとなり、システムとして完全なサービス停
止状態に陥る。
【0012】上述した如くの降雨・降雪などによるシス
テムへの影響をできるだけ小さくするためには、伝搬距
離を短くすることが有用である。ところが、この種のシ
ステムでは、あるリングに属するリモート局の局数には
制限があるのが一般的であることから、上述した方法に
従って局間の伝搬距離を短く設定した場合、サービスエ
リアが縮小せざるを得ないことになる。特に、局間の回
線マージンを一定にして回線切断に対する耐障害性を高
めるべく伝搬距離を等間隔とした場合にはその傾向が顕
著となる。
【0013】これに対して、伝搬距離を等間隔とせずに
配置した場合には、サービスエリアを拡張できるが、反
面、局間の回線マージンに差を生じる。このように、伝
搬距離を等間隔とせずに配置する場合、従来システムで
は、各局間毎の回線マージンの設定に関して特別な配慮
がなされていなかったため、ベース局101から近い局
間の回線マージンを大きくできるとは限らなかった。
【0014】このため、仮に、ベース局101から近い
局間の回線マージンが小さかった場合、すなわち、ベー
ス局101に近い局間の伝搬距離が長かった場合には、
同じ降雨量(降雪量)があったとしても、ベース局10
1から近い局間で2回線同時に切断となる可能性が増す
ことになる。この場合、ベース局101から遠い局間で
2回線同時に切断が発生する場合に比べて、システムよ
り遊離するリモート局の局数がより多くなり、サービス
停止に近い状態に陥る危険性が高かった。
【0015】また、図14のシステムでは、回線の切断
に対してループバック機能を用いてシステムの接続を維
持する機能が設けられているが、この機能により通信維
持が図れるのは、例えば図16に示す如く、リング内の
1回線(1箇所の伝搬路)で回線切断が起こった場合に
限られる。
【0016】もし、リング内で2回線の切断が発生した
場合は、ベース局101から見て当該切断箇所より遠方
のリモート局は、ベース局101との回線が切断される
結果、システムより遊離し、システム運用上、致命的な
ものとなる。
【0017】この場合、システムとしてのサービスが一
旦停止するが、かかる状況においても、システムより遊
離した各リモート局間のローカルなサービスは継続され
ている。ここで、回線切断の原因が究明され、回線復旧
対策が施された後のシステム復旧の効率を考えると、上
記サービス停止期間中においても、システムより遊離し
た各リモート局の状態監視と必要に応じた制御は行って
おく必要がある。
【0018】こうした要請に対して、この種の従来シス
テムでは、回線切断後、該回線の復旧が完了するまで
は、ベース局101とシステムより遊離したリモート局
間で通信を行う手立てはなかった。このため、これらシ
ステムより遊離したリモート局の状態監視と必要に応じ
た制御はベース局101から実行することができず、回
線切断復旧後におけるシステム復旧への迅速な対応がで
きず、この点も信頼性を損ねる一因となっていた。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
システムでは、回線切断障害に対する耐障害性を高める
べく、ノード装置間の伝搬距離を短くしかつ等間隔とな
るように配置する方法があったが、この方法では、1つ
のリングに属するノード装置の数には制限があるという
制約との絡みから、サービスエリアが縮小せざるを得な
いという問題点があった。
【0020】また、従来システムにおいて、サービスエ
リアの縮小を回避するためにノード装置間を等間隔とせ
ずに配置する方法もあったが、この場合も、各ノード装
置間の回線マージンの設定に関して何等の配慮もなされ
ていなかった。このため、ベースノード装置から近いノ
ード装置間の回線マージンが大きくなるように(伝搬距
離が短くなるように)配置される保証はなく、同じ降雨
量(降雪量)があっても、接続に沿ってベースノード装
置に近い方のノード装置間の伝搬距離が長いほど、ベー
スノード装置から遠くにあるノード装置がシステムより
遊離してしまう可能性が高くなり、システムの信頼性を
損ねるという問題点があった。
【0021】また、上記従来システムでは、2回線の切
断によってリングが分断され、システムより遊離したノ
ード装置が生じた場合、回線切断復旧が完了するまで、
ベースノード装置とシステムより遊離したノード装置間
で通信を行う手段を持たなかったため、ベースノード装
置からこれらノード装置の状態監視と必要に応じた制御
は行えず、回線切断復旧後におけるシステム復旧への迅
速な対応ができず、この点からも信頼性の低下を免れな
いという問題点があった。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
消し、極力広いサービスエリアを確保できるとともに、
降雨・降雪などに際し、ベースノード装置とこれに隣接
するノード装置間の回線が切断されてベースノード装置
との間で情報の送受が行えるノード装置が皆無となって
サービス停止に陥るという最悪の事態を回避でき、降雨
・降雪などによる回線の切断に対する信頼性の高い無線
通信システムを提供することを目的とする。
【0023】
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、複数のノード装置とこれらノー
ド装置との間で情報の授受を行うベースノード装置とを
当該各ノード装置毎に設けられる無線装置を介してリン
グ状に接続して成る無線通信システムにおいて、少なく
とも伝搬距離及び降雨減衰を加味して算出された回線マ
ージンを参照し、前記ベースノード装置に近いノード装
置間ほど前記ベースノード装置から遠いノード装置間に
比べて前記回線マージンが大きくなるように前記リング
内に前記各ノード装置を配置したことを特徴とする。
【0025】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、参照する各回線マージンに対応する伝搬距離を求
め、該伝搬距離を前記回線マージンのパラメータとして
用いて前記各ノード装置の配置を行うことを特徴とす
る。
【0026】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、ベースノード装置に近いノード装置間ほど伝搬距離
が短く、かつベースノード装置と起点として、リングの
右回りと左回りとで、前記ノード装置間の伝搬距離が左
右対称となるように前記各ノード装置を配置したことを
特徴とする。
【0027】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、ベースノード装置に近いノード装置間ほど伝搬距離
が短く、かつベースノード装置と起点として、リングの
右回りと左回りとで、前記ノード装置間の伝搬距離が左
右非対称となるように前記各ノード装置を配置したこと
を特徴とする。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明
の第1の実施例に係わる無線通信システムのリング内各
局の配置態様を示す図である。この第1の実施例に係わ
る無線通信システムは、システム全体の監視と制御の情
報を管理する監視制御局5と、この監視制御局5にて監
視及び制御されるネットワークの外側に接続するための
回線(大容量の伝送路)が接続されるセンタ局10と、
無線局(後述するリモート局に相当)の監視情報の収集
と制御情報の配信、更にはこれらの情報のセンタ局10
との受け渡しを行うベース局20と、複数のリモート局
31,32,33,34,35,36,37とから構成
され、ベース局20と各リモート局31,32,33,
34,35,36,37はこれら各局毎に設けられる無
線装置によって確立される無線回線によりリング状に接
続されている。
【0035】センタ局10、ベース局20、リモート局
31,32,33,34,35,36,37としては、
例えば、非同期転送モード(ATM:Asynchronous Tra
nsfer Mode)の通信を行うATM伝送装置を適用でき
る。
【0036】ベース局20及び各リモート局31,3
2,33,34,35,36,37は、それぞれ自装置
の無線装置によって、対向するノード装置との間で双方
向の無線回線を確立可能なものである。これによって、
システム全体としては、ベース局20,リモート局3
1,32,33,34,35,36,37間に、同図右
回りの通信ルート及び同図左回りの通信ルートの双方向
の通信ルートが形成され、それぞれ例えば現用の通信ル
ート及び予備の通信ルートとして利用される。
【0037】この種のシステムでは、1つのリングに属
するリモート局の局数には制限があるが、この第1の実
施例に係わるシステムにおいて、その局数の制限値を便
宜的に8局と定めている(勿論、8局に限られるもので
はない)。
【0038】この第1の実施例に係わるシステムは、リ
ングを構成するベース局20,リモート局31,32,
33,34,35,36,37間の配置に特徴を有する
ものである。すなわち、このシステムにおいて、各リモ
ート局31,32,33,34,35,36,37の配
置は、ベース局20を基準にして、該ベース局20に近
い方の局間の伝搬距離が短く、かつリングの右回りと左
回りで伝搬距離が左右対象となるようになされている。
【0039】つまり、このシステムでは、ベース局20
に近い局間ほど回線マージンが大きく、ベース局20か
ら離れた局間ほど回線マージンが小さくなるように設定
されている。回線マージンは、送信電力、自由空間伝搬
損失、送受信局の高周波回路損失とアンテナ利得及び降
雨減衰の和P1と、受信機の雑音レベルと所要C/Nの
和P2との差で表すことができる。
【0040】図2は、一例として、準ミリ波帯における
ある周波数帯のアンテナについて、伝搬距離、自由空間
伝搬損失、降雨による年間の回線瞬断率が0.00004%の
場合の降雨減衰、標準着信電力を約−30.0dBmと
した場合の送信電力と回線マージンの関係を示す図表で
ある。
【0041】この図表からは、例えば、伝搬距離が1.
00Kmと0.60Kmの場合では、後者の方が前者の
方より9.9dBだけ回線マージンが大きいことが読み
取れる。このことは、伝搬距離が0.60Kmの場合に
は伝搬距離が1.00Kmの場合に比べて、より多くの
降雨に耐えられることを意味している。
【0042】本発明では、図1における無線通信システ
ムでの各リモート局31,32,33,34,35,3
6,37の配置に際し、図2に示す図表から読み取れる
回線マージンに着目して各局間の伝搬距離を決定してい
る。
【0043】具体的な伝搬距離の値として、この第1の
実施例では、例えば、ベース局20とリモート局31間
(ベース局20とリモート局37間も同一値)の伝搬距
離を0.20Km、リモート局31とリモート局32間
(リモート局36とリモート局37間も同一値)の伝搬
距離を0.40Km、リモート局32とリモート局33
間(リモート局35とリモート局36間も同一値)の伝
搬距離を0.60Km、リモート局33とリモート局3
4間(リモート局34とリモート局35間も同一値)の
伝搬距離を0.80Kmに決定している。
【0044】この場合、図2に示す図表からは、ベース
局20に近い側の局間の回線の回線マージンを約5dB
ずつ大きくすることができることが分かる。従って、こ
の場合には、ベース局20とこのベース局20に隣接す
るリモート局31若しくは37との間の回線が降雨に対
して最も強くなり、従来システムでのように、ベース局
20とこのベース局20に隣接するリモート局31若し
くは37が他の区間より短い伝搬距離とする配慮がなさ
れていなかった場合の配置に比べて、システムの降雨に
対する信頼性を高めることができる。
【0045】この点について、図3を参照して更に詳し
く述べる。図3は、第1の実施例に係わる無線通信シス
テムのリングにおける障害発生時の迂回通信ルートの設
定例を示す図である。
【0046】このシステムに対し、システム全体の運用
エリア内で例えば同一条件での降雨があり、その降雨量
が、0.80Kmの伝搬距離を離間して配置されたリモ
ート局33とリモート局34間及びリモート局34とリ
モート局35間の回線マージン17.8dBを超え、か
つ0.60Kmの伝搬距離で配置されたリモート局32
とリモート局33間及びリモート局35とリモート局3
6間の回線マージン20.4dBより小さい減衰を生じ
得る量であるものとする。
【0047】この場合、この時の減衰量より低い回線マ
ージンを持つリモート局33と34間及び34と35間
の伝搬路で障害が発生する危険性が極めて高いが、この
時の減衰量より低い回線マージンを持つリモート局32
と33間及び35と36間の伝搬路に障害が発生する危
険性は小さいことになる。
【0048】また、これらリモート局32及び35より
更にベース局20側に近いリモート局32と31間、リ
モート局36と37間、リモート局31とベース局20
間、リモート局37とベース局20間では、それより高
い回線マージンに設定されていることから、伝搬路障害
に対する耐障害性は順により高いものとなる。
【0049】従って、本システムでは、ベース局20か
ら近いリモート局ほどシステムから遊離する危険性が低
く、ベース局20に隣接するリモート局31及び37と
の間は切断される危険性が最小で、リング内のリモート
局全てがシステムから遊離するといった危険性を大幅に
低減できる。これによって、ベース局20との間で情報
の送受が行えるリモート局が皆無となってサービス停止
に陥るという最悪の事態を回避でき、システムの信頼性
向上に寄与できる。
【0050】図3は、特に、上記の如くの回線マージン
基づく配置環境下で、この時の減衰量より低い回線マー
ジンを持つリモート局33と34間及び34と35間の
伝搬路にそれぞれ障害(障害発生箇所70A,70Bと
して×印で示す)が発生した様子を示している。
【0051】かかる障害の発生時、障害発生箇所70
A,70Bに隣接するリモート局33と35とがそれぞ
れ現用の通信ルートと予備の通信ルートとを折り返して
接続するループバックの制御が行われる。
【0052】これにより、リング内には、リモート局3
3と35を末端として折り返された、上記障害発生箇所
70A,70Bを迂回した新たな通信ルートが確立さ
れ、該迂回通信ルートを通じてベース局20とリモート
局31,32,33及びリモート局36,37間で、各
種情報をやりとりすることができる。
【0053】他方、リモート局34は上記リモート局3
3と35のベース局20側へのループバックによって当
該ベース局20との接続が遮断され、システムから完全
に遊離することになる。
【0054】このシステムから遊離するという現象は、
本実施例によれば、上述した理由から、ベース局20か
ら近い局間ほど起こり難くなる。従って、本実施例で
は、ベース局20とこれに隣接するリモート局31及び
37間の伝搬路が切断に至る危険性が最も小さく、この
間の回線マージンの設定によっては、少なくともベース
局20とこれらリモート局31及び37間の回線を維持
して最小限のサービスだけは維持できるようにするとい
った運用も期待できる。
【0055】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図4は、本発明の第2の実施例に係わる無線通信
システムのリング内各局の配置態様を示す図である。こ
の第2の実施例に係わる無線通信システムでは、各リモ
ート局31,32,33,34,35,36,37の配
置が、ベース局20を基準にして、ベース局20に近い
方の局間が伝搬距離がより短く設定される点では第1の
実施例に係わるシステムと同様であるが、リングの右回
りと左回りで伝搬距離が左右非対称となるようになされ
ている点が第1の実施例に係わるシステムと異なってい
る。
【0056】具体的な伝搬距離の値として、この第2の
実施例では、例えば、ベース局20とリモート局31間
(ベース局20とリモート局37間も同一値)の伝搬距
離を0.20Km、リモート局31とリモート局32間
の伝搬距離を0.30Km、リモート局36とリモート
局37間の伝搬距離を0.40Km、リモート局32と
リモート局33間の伝搬距離を0.50Km、リモート
局33とリモート局34間の伝搬距離を0.60Km、
リモート局34とリモート局35間の伝搬距離を0.8
0Km、リモート局35とリモート局36間の伝搬距離
を1.00Kmに決定している。
【0057】この配置態様に関しては、図2に示す図表
から、ベース局20から近い側の局間の回線マージンに
ついては約2.5dBずつ、またベース局20から遠い
側の局間の回線の回線マージンについては約5dBの回
線マージン差が設定できることが分かる。
【0058】従って、この第2の実施例での配置におい
ても、ベース局20とこのベース局20に隣接するリモ
ート局31若しくは37との間の回線が降雨に対して最
も強くなり、従来システムでのように、ベース局20と
このベース局20に隣接するリモート局31若しくは3
7が他の区間より短い伝搬距離とする配慮がなされてい
なかった場合の配置に比べて、システムの降雨に対する
信頼性を高めることができる。
【0059】特に、この第2の実施例の配置によれば、
ベース局20に近い局間ほど回線マージンが大きくなる
ように配置する方法を踏襲しつつも、各リモート局間の
回線マージンを任意に設定する(リングの右回りと左回
りとで特に対象となるような制限は設けていない)よう
にしていることから、例えば、リモート局の重要度によ
る伝搬距離の設定が必要な場合にも容易に対応できる。
また、例えば、豪雨等のエリアが確率で扱えるような場
合に、確率の高いエリアの回線マージンはより大きくす
るというような配慮も可能となる。
【0060】なお、第1の実施例(図1参照)及び第2
の実施例(図4参照)においては、単独のリング構造を
基本とする無線通信システムにおける局間配置について
述べたが、これら両実施例に係わる局間配置方法は、例
えば、第1及び第2の実施例で採用されている基本リン
グ構造を複数連結した多リング連結型無線通信システム
にも適用し得ることは言うまでもない。
【0061】図5は、本発明の第3の実施例に係わる無
線通信システムの概略構成を示す図であり、特に、第1
の実施例に係わる局間配置方法を適用して成る多リング
連結型無線通信システムの構成例を示している。
【0062】この第3の実施例に係わるシステムは、そ
れぞれが図1に示す構成を基本とする複数のリング1,
2を、センタ局10に直収される1つのベース局20を
拠点として連結してして構成されるものである。ここ
で、リングの数は、3以上でも構わない。
【0063】リング1は、ベース局20に対して上述し
た双方向の無線回線により順次接続されるリモート局3
11,312,313,314,315,316,31
7によって構成される。ベース局20に対する各リモー
ト局311,312,313,314,315,31
6,317の配置は、ベース局20を基準にして、該ベ
ース局20に近い方の局間の伝搬距離が短く、かつリン
グの右回りと左回りで伝搬距離が左右対象となるように
なされている。
【0064】また、リング2は、リモート局321,3
22,323,324,325,326,327によっ
て構成され、これら各リモート局は、ベース局20を基
準にして、該ベース局20に近い方の局間の伝搬距離が
短く、かつリングの右回りと左回りで伝搬距離が左右対
象となるように配置されている。
【0065】この第3の実施例においても、各リング
1,2内におけるリモート局の配置は、ベース局20を
基準にして、該ベース局20に近い方の局間の伝搬距離
が短くが設定されているため、第1及び第2の実施例と
同様、各リング1,2に関して、ベース局20とこのベ
ース局20に隣接するリモート局間の回線が降雨に対し
て最も強くなり、リングが全壊に至る危険性を低減し
て、降雨等に対する信頼性を向上させることができる。
【0066】しかも、この第3の実施例に係わる多リン
グ連結型無線通信システムによれば、ベース局20を介
して、同一リング内のリモート局間の通信のみならず、
異なるリングのリモート局との間の通信も行うことがで
きことから、通信エリアも1つのリングによるシステム
構成の場合に比べて広くなり、サービスエリアを大幅に
拡張できるようになる。
【0067】なお、第3の実施例においては、第1の実
施例に係わる局間配置方法を適用する場合について述べ
てきたが、第2の実施例に係わる局間配置方法も適用し
得ることは言うまでもない。すなわち、第3に実施例に
おける各リング1,2内で、ベース局20を基準にし
て、該ベース局20に近い方の局間の伝搬距離が短く、
かつリングの右回りと左回りで伝搬距離が左右非対称と
なるように配置しても同様の効果が期待できるものであ
る。
【0068】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。第1〜第3の実施例は、リングの分断を起こり難く
することでシステムの信頼性を高めようとするものであ
ったが、以下に述べる各実施例は、リングの分断後に該
リングの復旧を円滑に行うことでシステムの信頼性を向
上させようとするものである。
【0069】この目的を達成すべく、以下の各実施例で
は、リングの分断後も、該分断によってシステムから遊
離したリモート局に対してベース局から監視情報の収集
と必要な制御情報の送信を継続して実施可能とし、回線
復旧後に、ベース局に収集した情報を基に迅速にリング
を再構できるようにしたものである。
【0070】図6は、本発明の第4の実施例に係わる無
線通信システムの概略構成を示す図である。この第4の
実施例に係わる無線通信システムにおいて、リングの基
本的構成そのものは第1及び第2の実施例に係わるシス
テムと同様である。
【0071】すなわち、このシステムは、システム全体
の監視と制御の情報を管理する監視制御局5と、この監
視制御局5にて監視及び制御されるネットワークの外側
に接続するための回線(大容量の伝送路)が接続される
センタ局10と、無線局(後述するリモート局に相当)
の監視情報の収集と制御情報の配信、更にはこれらの情
報のセンタ局10との受け渡しを行うベース局20A
と、複数のリモート局31A,32A,33A,34
A,35A,36A,37Aとから構成され、ベース局
20Aと各リモート局31A,32A,33A,34
A,35A,36A,37Aはこれら各局毎に設けられ
る無線装置によって確立される無線回線によりリング状
に接続されている。
【0072】ベース局20A及び各リモート局31A,
32A,33A,34A,35A,36A,37Aは、
それぞれ自装置の無線装置によって、対向する局との間
で双方向の無線回線を確立可能なものである。これによ
って、システム全体としては、ベース局20A,リモー
ト局31A,32A,33A,34A,35A,36
A,37B間に、同図右回りの通信ルート及び同図左回
りの通信ルートの双方向の通信ルートが形成され、それ
ぞれ例えば現用の通信ルート及び予備の通信ルートとし
て利用される。この第4の実施例においても、リングに
属するリモート局の局数の制限値を8局と定め、この制
限値内の8局のリモート局を用いてシステムを構築して
いる。
【0073】この第4の実施例に係わるシステムは、リ
ング内での2箇所の伝搬路の分断によってシステムから
遊離したリモート局が生じた場合においても、これら遊
離したリモート局とベース局20間で監視情報及び制御
情報の授受に特化した通信を行うことが可能な通信手段
を備える点を特徴とするものである。
【0074】この通信手段の具体的実現形態として、第
4の実施例では、ベース局20A、及び各リモート局3
1A,32A,33A,34A,35A,36A,37
Aが、それぞれ無線通信端末40、41,42,43,
44,45,46,47を接続可能な構成となってい
る。
【0075】ここで、無線通信端末40、41,42,
43,44,45,46,47は、各リモート局に予め
設置しておいても良いが、無線通信端末を介した監視制
御データの送受信が必要な時のみに設置するようにして
も良い。
【0076】この第4の実施例に係わる無線通信端末4
0,41,42,43,44,45,46,47として
は、例えば、PHS(Personal Handyphone System)端
末や携帯電話端末を用いることができる。
【0077】ベース局20Aに接続される無線通信端末
40からは、各リモート局31A,32A,33A,3
4A,35A,36A,37Aに接続される無線通信端
末41,42,43,44,45,46,47を選択的
にコールして無線回線を確立し、該無線回線を介して対
応する各リモート局31A,32A,33A,34A,
35A,36A,37Aとの間で監視情報及び制御情報
を送受できる。
【0078】第4の実施例では、特に、リング分断によ
りシステムから遊離したリモート局が生じた場合、これ
ら遊離した各リモート局に接続される各無線通信端末を
ベース局20Aら順にコールし、上述した送受信機能を
利用して、該各リモート局における上記リング分断後の
動作状況に関する情報をベース局20Aに収集するよう
にしたものである。
【0079】この制御によれば、ベース局20Aにおい
ては、リング分断後も、この分断によりシステムから遊
離して通常動作を続けるリモート局の動作状況を継続的
に監視でき、分断された伝搬路の復旧完了後、該監視結
果を基にシステム再構築を迅速に進めることができ、シ
ステム復旧までサービス停止期間をこれまでより短縮し
てシステムの信頼性を高めることができる。
【0080】図7は、第4の実施例に係わる無線通信シ
ステムのベース局20Aの構成を示す図である。ベース
局20Aは、上述した如くの双方向の無線リングを実現
するために最低限必要な2方向のアンテナ210,22
0、これらアンテナ210,220にそれぞれ対応して
設けられる無線部230,240、センタ局10や有線
通信網等との接続を行うための有線インタフェース部2
50、無線リングを構成する全ての局の監視情報と制御
情報を管理するためのシステム監視制御情報管理部26
0、PHS端末や携帯電話端末などの無線通信端末40
を接続するための外部インタフェース部270を具備し
て構成される。なお、ベース局20Aと無線通信端末4
0間の接続に関しては、必要に応じて、パーソナルコン
ピュータ(PC)50を介在させるようにしても良い。
【0081】図8は、第4の実施例に係わる無線通信シ
ステムのリモート局31A(リモート局32A,33
A,34A,35A,36A,37Aも同様の構成)の
構成を示す図である。リモート局31Aは、上述した如
くの双方向の無線リングを実現するために最低限必要な
2方向のアンテナ310,320、これらアンテナ31
0,320にそれぞれ対応して設けられる無線部33
0,340、有線通信網との接続を行うための有線イン
タフェース部350、自局の監視情報と制御情報を管理
するためのリモート局監視制御情報管理部360、PH
S端末や携帯電話端末などの無線通信端末41(リモー
ト局32A,33A,34A,35A,36A,37A
にあっては、それぞれ、無線通信端末42,43,4
4,45,46,47)を接続するための外部インタフ
ェース部370を具備して構成される。なお、リモート
局31Aと無線通信端末41間の接続(リモート局32
A,33A,34A,35A,36A,37Aと無線通
信端末42,43,44,45,46,47間の接続も
同様)に関しては、必要に応じて、パーソナルコンピュ
ータ(PC)51を介在させるようにしても良い。
【0082】かかる構成のベース局20A(図7参照)
及びリモート局31A,32A,33A,34A,35
A,36A,37A(図8参照)を図6に示す如くに配
置して成る無線通信システムにおいて、例えば、図9に
示す如く、リモート局32Aと33A間及び36Aと3
7A間の2箇所で伝搬路にそれぞれ障害(障害発生箇所
70C,70Dとして×印で示す)が発生した場合、こ
れら障害発生箇所70C,70Dに隣接するリモート局
32Aと37Aとがそれぞれ現用の通信ルートと予備の
通信ルートとを折り返して接続するループバックの制御
を行う。
【0083】これにより、リング内には、リモート局3
2Aと37Aを末端としてベース局20A側に折り返さ
れた迂回通信ルートが確立され、この迂回通信ルートを
通じてベース局20Aとリモート局31A,32A及び
36A間での各種情報の送受を継続できる。
【0084】このループバック実行時、ベース局20A
と接続されている全てのリモート局31A,32A,3
7Aの監視情報と制御情報は、これらリモート局31
A,32A,37A間の無線回線を介してベース局20
Aに収集され、システム監視制御情報管理部260に収
集され、認識される。つまり、このシステムでは、図9
に示す如くのリング分断時であっても、ベース局20A
との接続が保たれているエリアでは、1回線切断時のル
ープバック動作時と同様、当該エリア内の各リモート局
の動作に係わる情報をベース局20Aにて扱うことが可
能である。
【0085】他方、ベース局20Aから見て上記障害発
生箇所70C,70Dより遠方のリモート局33A,3
4A,35A,36A間においては、上記障害発生箇所
70C,70Dに隣接するリモート局33A,36Aで
それぞれ実行されるベース局20Aとは反対側へのルー
プバックによって、該ループバックを行ったリモート局
33A,36Aとこれら両者に挟まれるリモート局34
A,35Aとから成るリングが新たに形成され、該リン
グ内で、通常通りの通信動作が維持される。
【0086】しかしながら、これら障害発生箇所70
C,70Dより遠方のリモート局33A,34A,35
A,36Aによって成るリングは、上記リモート局32
A,37Aでのベース局20A側へのループバックに伴
って、該ベース局20Aとの間の通信ルートが遮断さ
れ、システムから遊離した状態となる。
【0087】言い換えれば、これらリモート局33A,
34A,35A,36Aは、障害発生箇所70C,70
Dにおける伝搬路の分断が復旧されるまでの間、その動
作に係わる情報がベース局20Aのシステム監視制御情
報管理部260で扱い得ないリモート局となる。
【0088】このように、システムから遊離したリモー
ト局が生じた場合、ベース局20Aでは、例えば、上記
ループバック経路を通じてリモート局32A及び37A
から折り返し伝送されてくる情報を基にこれらリモート
局32A及び37Aより遠方のリモート局33A,34
A,35A,36Aがシステムから遊離したことを認識
する。
【0089】次いで、ベース局20Aは、この認識結果
を基に、外部インタフェース部270を介して接続され
ている移動通信端末40を制御することにより、システ
ムから遊離した上記各リモート局33A,34A,35
A,36Aに接続されている無線通信端末43,44,
45,46を選択的にコールする。このコールに際して
は、各無線通信端末41,42,43,44,45,4
6,47の電話番号を接続先の各リモート局31A,3
2A,33A,34A,35A,36A,37Aに対応
付けて記憶しておき、この記憶情報を用いて自動的に発
呼する他、手動によって発呼するようにしても良い。
【0090】上記コールによって、無線回線が確立され
た後、ベース局20Aとコール先のリモート局33A,
34A,35A,36Aとの間では、例えば、ベース局
20Aからの要求に応じて各リモート局33A,34
A,35A,36Aが自局の監視情報等をベース局20
Aに送信する通信動作を実行する。
【0091】例えば、図9に示すような障害の発生後、
ベース局20Aの無線通信端末40から、システムより
遊離中のリモート局33Aに接続される無線通信端末4
3をコールし、これら無線通信端末40と43間に無線
回線が確立された後、ベース局20A側が無線通信装置
40を通じてポーリング要求信号を上記無線回線を介し
て対向する無線通信端末43に送信する。
【0092】この時、無線通信端末43を収容するリモ
ート局33Aは、該無線通信端末43で受信されたポー
リング要求信号を外部インタフェース部370を介して
リモート局監視制御情報管理部360に取り込む。
【0093】リモート局監視制御情報管理部360で
は、通常時あるいは1回線切断に伴うループバック時の
ようにベース局20Aと接続されている状況下と同様
に、システムから遊離したリング内での動作中にも、自
局の動作に関する監視情報及び制御情報の管理を行って
いる。
【0094】上述の如く、ベース局20Aからのポーリ
ング要求信号が取り込まれた後、このリモート局33A
では、自局がシステムから遊離した後におけるリモート
局監視制御情報管理部360での管理結果に相当するリ
モート局監視制御情報を外部インタフェース部370,
無線通信端末43を介して対向する無線通信端末40に
送信する。
【0095】他方、ベース局20Aでは、自局に接続さ
れる無線通信端末40で受信されたリモート局33Aか
らのリモート局監視制御情報を外部インタフェース部2
70を介してシステム監視制御情報管理部260に取り
込む。以後、システム監視制御情報管理部260では、
当該リモート局33Aに関するリモート局監視制御情報
を当該受信内容に基づき更新して管理を続ける。
【0096】このようにして、第4の実施例では、リモ
ート局33Aがシステムから遊離した後も、該リモート
局33Aの監視制御情報を必要に応じてベース局20A
に収集することによって、システムからの遊離が無かっ
た場合とほぼ同様に該リモート局33Aの管理を続行で
きる。
【0097】リモート局33A以外の、システムから遊
離した各リモート局34A,35A,36Aについても
同様の制御によりそのシステム遊離後のこれら各局の監
視制御情報をベース局20Aにおいて管理することが可
能となる。
【0098】従って、図9における障害発生箇所70C
及び70Dでの伝搬路の復旧がなされた後、それまでシ
ステムから遊離していた各リモート局33A,34A,
35A,36Aをシステムに収容し直す際も、ベース局
20Aにおいて、遊離中に収集しておいたこれら各リモ
ート局33A,34A,35A,36Aの監視制御情報
を利用してシステム再構築を円滑に進めることができ
る。
【0099】なお、第4の実施例に関する上記説明にお
いては、遊離したリング内の各リモート局33A,34
A,35A,36Aの監視制御情報をベース局20Aか
らの要求によって該ベース局20Aに収集して管理する
場合について述べたが、各リモート局33A,34A,
35A,36A毎に接続される無線通信端末43,4
4,45,46による無線ルートを通じて、ベース局2
0Aからシステム遊離エリア内の各リモート局33A,
34A,35A,36Aに対して所定の制御情報を選択
的に送信し、これらリモート局33A,34A,35
A,36Aに対して当該制御情報に対応する動作制御を
行わせることも可能である。
【0100】なお、ベース局20Aに接続される無線通
信端末40と各リモート局33A,34A,35A,3
6Aに接続される無線通信端末43,44,45,46
間で監視情報及び制御情報を授受する場合には、通常の
リングによる無線接続を介して情報を授受する場合に比
べて情報収集周期が長くなるが、これに対しては、ベー
ス局20Aとの接続が維持されているリモート局(31
A,32A,37A)の情報収集周期を上記無線通信端
末を介した無線ルートによる情報収集周期と同期させる
ことで対処できる。この他、上記無線通信端末を介した
無線ルートによる情報収集完了後、全てのリモート局の
情報を収集時刻に対応させて整理し、システムの状態を
判断させるようにしても良い。
【0101】また、本実施例では、リモート局がシステ
ムから遊離してしまった時に、各無線通信端末40,4
1,42,43,44,45,46,47を介して監視
制御データの送受信を行っているが、これに限らず、各
リモート局間に障害が発生していない場合にも、必要に
応じて、無線通信端末を介して監視制御データを送受す
るようにしても良い。
【0102】このような使用例の一例としては、あるリ
モート局に対して、通常の監視制御よりも多くの項目に
ついてのデータを収集するための重点監視を行う場合が
考えられる。具体的には、あるリモート局の周辺で局地
的な大雨が降っていて、今後降雨減衰による無線回線断
が予想される場合や、あるリモート局の動作が不安定等
の理由で、通常の監視データよりも、より多くの、より
詳細なデータを収集する必要が生じた場合が考えられ
る。このような場合、伝送路を介して、各リモート局に
対しては、通常の監視データの収集を行いながら、重点
監視を行うべきリモート局については、通常の監視デー
タ以外のデータ項目について、無線通信端末を介してデ
ータを収集できる。
【0103】次に、本発明に係わる第5の実施例につい
て説明する。第5の実施例に係わる無線通信システムの
基本的な構成は図6に示す第4の実施例のものと同様で
あり、例えば、図10に示す如く、センタ局10との間
で情報の授受を行うベース局20Bと、複数のリモート
局31B,32B,33B,34B,35B,36B,
37Bとを無線回線によりリング状に接続して構成され
る。ベース局20B、及びリモート局31B,32B,
33B,34B,35B,36B,37Bには、それぞ
れ無線通信端末40,41,42,43,44,45,
46,47が接続される。
【0104】ベース局20Bの構成は、第4の実施例に
おけるベース局20Aと同様である。これに対して、各
リモート局31B,32B,33B,34B,35B,
36B,37Bの構成は、図11に示す如くである。す
なわち、同図に示すリモート局31B(リモート局32
B,33B,34B,35B,36B,37Bも同様の
構成)は、双方向の無線リングを実現するために必要な
2方向のアンテナ310,320、これらアンテナ31
0,320にそれぞれ対応して設けられる無線部33
0,340、有線通信網との接続を行うための有線イン
タフェース部350、自局がシステムから遊離した場合
に該遊離したエリア内の全リモート局の監視情報と制御
情報を1つのシステムとして管理するシステム監視制御
情報管理部365、PHS端末や携帯電話端末などの無
線通信端末41を収容するための外部インタフェース部
370を具備して構成される。なお、この第5の実施例
においても、リモート局31Bと無線通信端末41間の
接続(リモート局32B,33B,34B,35B,3
6B,37Bと無線通信端末42,43,44,45,
46,47間の接続も同様))に関しては、必要に応じ
て、パーソナルコンピュータ(PC)51を介在させる
ようにしても良い。
【0105】この第5の実施例において、各リモート局
31B,32B,33B,34B,35B,36B,3
7Bは、それぞれ自局がシステムから遊離した場合、該
遊離したエリア内の他のリモート局との間での通信を維
持しつつ、各局のシステム監視制御情報管理部365で
相互の局の監視情報と制御情報を1つのシステムとして
管理する。つまり、この第5の実施例に係わるリモート
局31B,32B,33B,34B,35B,36B,
37Bは、それぞれ自局がシステムから遊離した場合、
自局のみに関する監視情報及び制御情報の管理を行うの
ではなく、この遊離したエリア内の全リモート局で構成
されるシステム全体の監視情報及び制御情報の管理を行
う点で第4の実施例のものと異なる。
【0106】この第5の実施例に係わる無線通信システ
ムの動作について説明する。今、この第5の実施例に係
わるシステムの運用中に、例えば、図10に示す如く、
リモート局32Bと33B間及び36Bと37B間の2
箇所で伝搬路にそれぞれ障害(障害発生箇所70E,7
0Fとして×印で示す)が発生した場合について考え
る。
【0107】この場合、障害発生箇所70E,70Fに
隣接するリモート局32Bと37Bとおいて、それぞれ
現用の通信ルートと予備の通信ルートとを折り返して接
続するループバックの制御が行われる。
【0108】このループバック実行時、ベース局20B
と接続されている全てのリモート局31B,32B,3
7Bの監視情報と制御情報は、これらリモート局31
B,32B,37B間の無線回線を介してベース局20
Bに収集され、システム監視制御情報管理部260に収
集され、認識される。
【0109】他方、ベース局20Bから見て上記障害発
生箇所70E,70Fより遠方のリモート局33B,3
4B,35B,36B間においては、上記障害発生箇所
70E,70Fに隣接するリモート局33B,36Bで
それぞれ実行されるベース局20Bとは反対側へのルー
プバックによって、該ループバックを行ったリモート局
33B,36Bとこれら両者に挟まれるリモート局34
B,35Bとから成るリングが新たに形成され、該リン
グ内で、通常通りの通信動作が維持される。
【0110】しかしながら、これら障害発生箇所70
E,70Fより遠方のリモート局33B,34B,35
B,36Bによって成るリングは、上記リモート局32
B,37Bでのベース局20B側へのループバックに伴
って、該ベース局20Bとの間の通信ルートが遮断さ
れ、システムから遊離した状態となる。
【0111】このように、システムから遊離したリモー
ト局が生じた場合、ベース局20Bでは、例えば、上記
ループバック経路を通じてリモート局32B及び37B
から折り返し伝送されてくる情報を基にこれらリモート
局32B及び37Bより遠方のリモート局33B,34
B,35B,36Bがシステムから遊離したことを認識
する。
【0112】次いで、ベース局20Bは、この認識結果
を基に、外部インタフェース部270を介して接続され
ている移動通信端末40を制御することにより、システ
ムから遊離した上記各リモート局33B,34B,35
B,36Bに接続されている無線通信端末43,44,
45,46を選択的にコールする。
【0113】このコールによって、無線回線が確立され
た後、ベース局20Bとコール先のリモート局33B,
34B,35B,36Bとの間では、例えば、ベース局
20Bからの要求に応じて各リモート局33B,34
B,35B,36Bが自局の監視情報等をベース局20
Bに送信する通信動作を実行する。
【0114】例えば、図10に示すような障害の発生
後、ベース局20Bの無線通信端末40から、システム
より遊離中のリモート局33Bに接続される無線通信端
末43をコールし、これら無線通信端末40と43間に
無線回線が確立された後、ベース局20B側が無線通信
装置40を通じてポーリング要求信号を上記無線回線を
介して対向する無線通信端末43に送信する。
【0115】この時、無線通信端末43を収容するリモ
ート局33Bは、該無線通信端末43で受信されたポー
リング要求信号を外部インタフェース部370を介して
システム監視制御情報管理部365に取り込む。
【0116】システム監視制御情報管理部365では、
上述した如く、自局がシステムから遊離した場合におい
ても、この遊離したエリアの全てのリモート局33B,
34B,35B,36Bの動作に関する監視情報及び制
御情報の管理を行っている。
【0117】上述の如く、ベース局20Bからのポーリ
ング要求信号が取り込まれた後、このリモート局33B
では、自局がシステムから遊離した後におけるシステム
監視制御情報管理部365での管理結果に相当するシス
テム監視制御情報を外部インタフェース部370,無線
通信端末43を介して対向する無線通信端末40に送信
する。
【0118】他方、ベース局20Bでは、自局に接続さ
れる無線通信端末40で受信されたリモート局33Aか
らのシステム監視制御情報を外部インタフェース部27
0を介してシステム監視制御情報管理部260に取り込
む。以後、システム監視制御情報管理部260では、該
リモート局33Bを含むシステムから遊離した各リモー
ト局34B,35B,36Bに関するシステム監視制御
情報を当該受信内容に基づき更新して管理を続ける。
【0119】リモート局33B以外の、システムから遊
離した各リモート局34B,35B,36Bについても
同様の制御によりそのシステム遊離後にこれら各局のシ
ステム監視制御情報管理部365で管理中のシステム監
視制御情報をベース局20Bにおいて管理することが可
能となる。
【0120】従って、図10における障害発生箇所70
E及び70Fでの伝搬路の復旧がなされた後、それまで
システムから遊離していた各リモート局33B,34
B,35B,36Bをシステムに収容し直す際も、ベー
ス局20Bにおいて、遊離中に収集しておいたこれら各
リモート局33B,34B,35B,36Bから成るシ
ステムのシステム監視制御情報を利用してシステム再構
築を円滑に進めることができる。
【0121】特に、第5の実施例では、図10に示す如
くの障害の発生によるシステム遊離エリア内の各リモー
ト局33B,34B,35B,36Bが、これら各局に
設けられるシステム監視制御情報管理部365によっ
て、当該エリア内の他の局も含めて1つのシステムとし
て監視情報及び制御情報の管理を行っている。
【0122】従って、この第5の実施例では、システム
から遊離したエリア内の1つのリモート局にアクセスし
て該エリア内の全リモート局に関する監視情報を一括し
て収集でき、第4の実施例におけるベース局20Aのよ
うに、システムから遊離したエリア内の各リモート局毎
に順次アクセスしてこれらの監視情報を収集する必要が
無くなる。
【0123】次に、本発明の第6の実施例について説明
する。第6の実施例では、各リモート局に管理優先順位
を設定しておき、リングの分断によりシステムから遊離
したリモート局が発生した場合、遊離したリモート局の
中で最も管理優先順位が高いリモート局に対して、他の
遊離したリモート局の監視情報を送信しておき、ベース
局に対しては、管理優先順位が最も高いリモート局が、
遊離した全てのリモート局の監視情報をまとめて、送信
するようになっている。
【0124】具体的には、第6の実施例に係わる無線通
信システムの基本的な構成も図6に示す第4の実施例の
ものと同様であり、例えば、図12に示す如く、センタ
局10に接続されるベース局20Cと、複数のリモート
局31C,32C,33C,34C,35C,36C,
37Cとを無線回線によりリング状に接続して構成され
る。ベース局20C、及びリモート局31C,32C,
33C,34C,35C,36C,37Cには、それぞ
れ無線通信端末40,41,42,43,44,45,
46,47が接続される。
【0125】各リモート局31C,32C,33C,3
4C,35C,36C,37Cの構成は第4の実施例の
もの(図8参照)と同様である。
【0126】これに対して、ベース局20Cは、図13
に示す如くに構成される。すなわち、このベース局20
Cは、双方向の無線リングを実現するための2方向のア
ンテナ210,220、これらアンテナ210,220
にそれぞれ対応して設けられる無線部230,240、
センタ局10や有線通信網等との接続を行うための有線
インタフェース部250、無線リングを構成する全ての
局の監視情報と制御情報を管理するためのシステム監視
制御情報管理部265、PHS端末や携帯電話端末など
の無線通信端末40を接続するための外部インタフェー
ス部270を具備して構成される。ベース局20Cと無
線通信端末40間の接続に関しては、必要に応じて、パ
ーソナルコンピュータ(PC)50を介在させるように
しても良い。
【0127】このベース局20Cでは、システム監視制
御情報管理部265に、リング内の各リモート局31
C,32C,33C,34C,35C,36C,37C
毎に予め設定され、これら各局がシステムから遊離した
際にどのリモート局からシステム監視制御情報の収集を
行うかの優先度を示す情報(管理優先度情報)を格納す
る管理優先度情報格納部266が設けられている。
【0128】この第6の実施例において、リングの分断
により、システムから遊離した各リモート局が生じた場
合、ベース局20Cに接続される無線通信端末40から
上記遊離したリモート局に接続される無線通信端末をコ
ールし、これにより確立された無線ルートにより該リモ
ート局の監視情報を収集する点は第4の実施例のものと
同様であるが、上記コールに際し、ベース局20Cが、
管理優先度情報格納部266に格納される管理優先度情
報が最も高いリモート局に対してコールを行う点が第4
の実施例のものと異なる。
【0129】図12において、丸で囲んだ数字(1〜
8:1が最も高い優先度であり、以下2〜8へと順に優
先度が低い)は、各リモート局31C,32C,33
C,34C,35C,36C,37C毎のシステム監視
制御情報収集に関する管理優先度を示している。
【0130】次に、この第6の実施例に係わるシステム
の動作について説明する。今、この第6の実施例に係わ
るシステムの運用中に、例えば、図12に示す如く、リ
モート局32Cと33C間及び36Cと37C間の2箇
所で伝搬路にそれぞれ障害(障害発生箇所70G,70
Hとして×印で示す)が発生した場合について考える。
この場合、障害発生箇所70G,70Hに隣接するリモ
ート局32Cと37Cとで、それぞれ現用の通信ルート
と予備の通信ルートとを折り返して接続するループバッ
クの制御が行われる。
【0131】このループバック実行時、ベース局20C
と接続されているリモート局31C,32C,37Cの
監視情報と制御情報は、これらリモート局31C,32
C,37C間の無線回線を介してベース局20Cに収集
され、システム監視制御情報管理部260に収集され、
認識される。
【0132】他方、ベース局20Cから見て上記障害発
生箇所70G,70Hより遠方のリモート局33C,3
4C,35C,36C間では、上記障害発生箇所70
G,70Hに隣接するリモート局33C,36Cでそれ
ぞれ実行されるベース局20Cとは反対側へのループバ
ックによって、該ループバックを行ったリモート局33
C,36Cとこれら両者に挟まれるリモート局34C,
35Cとから成るリングが新たに形成され、該リング内
で通常通りの通信動作が維持される。
【0133】しかしながら、これら障害発生箇所70
G,70Hより遠方のリモート局33C,34C,35
C,36Cによって成るリングは、上記リモート局32
C,37Cでのベース局20C側へのループバックに伴
って、該ベース局20Cとの間の通信ルートが遮断さ
れ、システムから遊離した状態となる。
【0134】このように、システムから遊離したリモー
ト局が生じた場合、ベース局20Cでは、例えば、上記
ループバック経路を通じてリモート局32C及び37C
から折り返し伝送されてくる情報を基にこれらリモート
局32C及び37Cより遠方のリモート局33C,34
C,35C,36Cがシステムから遊離したことを認識
する。
【0135】次いで、ベース局20Cは、この認識結果
を基に、外部インタフェース部270を介して接続され
ている移動通信端末40を制御することにより、システ
ムから遊離した上記各リモート局33C,34C,35
C,36Cの中で最も管理優先度の高いリモート局に接
続されている無線通信端末に対してコールする。
【0136】その際、ベース局20Cでは、システム監
視制御情報管理部265内の管理優先度情報格納部26
6に格納されている管理優先度情報を参照し、最も高い
優先度(優先度4)を持つリモート局33Cを選択し、
このリモート局33Cに接続された無線通信端末43に
対してコールする。
【0137】このコールによって、無線通信端末40と
43間の無線回線が確立された後、例えば、ベース局2
0Cからの要求に応じて、システムから遊離したリモー
ト局の中で管理優先度が最も高いリモート局33Cは、
他のリモート局34C、35C、36Cからそれぞれ監
視情報を収集し、自局の監視情報とともに、ベース局2
0Cに対して、送信動作を実行する。
【0138】以下、ベース局20Cでは、システム監視
制御情報管理部265内の管理優先度情報格納部266
に格納されている管理優先度情報を参照し、リモート局
34C,35C,36Cの順にこれら各局に接続された
無線通信端末44,45,46コールし、当該リモート
局34C,35C,36Cの監視情報をシステム監視制
御情報管理部265に収集する。
【0139】このコール後におけるシステム監視制御情
報収集のための通信動作は、第4及び第5の実施例のも
のと同様になされるものであり、ここでは詳しい説明を
割愛する。
【0140】このように、第6の実施例では、システム
から遊離したリモート局が生じた場合、これら各リモー
ト局を予め設定された管理優先度に従ってベース局20
Cからコールして該各リモート局のリモート局監視制御
情報をベース局20Cに収集するようにしているため、
管理優先度の割り振り方により、重要なリモート局の監
視制御情報を優先的に収集するといった工夫ができる。
【0141】なお、上記第4〜第6の各実施例について
も、単独のリング構造を基本とする無線通信システムの
みならず、図5に示すような多リング連結型無線通信シ
ステムへの応用が可能であることは言うまでもない。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
少なくとも伝搬距離及び降雨減衰を加味して算出された
回線マージンを参照し、ベースノード装置に近いノード
装置間ほどベースノード装置から遠いノード装置間に比
べて上記回線マージンが大きくなるようにリング内に各
ノード装置を配置したため、サービスエリアへの降雨・
降雪等に対しても、ベースノード装置から近いノード装
置ほどシステムから遊離する危険性が低く、特に、ベー
スノード装置に隣接するノード装置間は切断される危険
性が最小となることにより、リング内のノード装置全て
がシステムから遊離するといった危険性を大幅に低減で
き、これによって、極力広いサービスエリアを確保でき
るとともに、降雨・降雪などに際し、ベースノード装置
とこれに隣接するノード装置間の回線が切断されてベー
スノード装置との間で情報の送受が行えるノード装置が
皆無となってサービス停止に陥るという最悪の事態を回
避でき、降雨・降雪などによる回線の切断に対するシス
テムの信頼性を高めることができる。
【0143】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わる無線通信システムのリン
グ内各局の配置態様を示す図。
【図2】図1における配置態様を実現するための回線マ
ージン特性を示す表図。
【図3】図1におけるシステムの障害発生時の迂回通信
ルートの設定例を示す図。
【図4】第2の実施例に係わる無線通信システムのリン
グ内各局の配置態様を示す図。
【図5】第3の実施例に係わる無線通信システムの概略
構成を示す図。
【図6】第4の実施例に係わる無線通信システムの構成
を示す図。
【図7】第4の実施例に係わるベース局の構成を示す
図。
【図8】第4の実施例に係わるリモート局の構成を示す
図。
【図9】第4の実施例に係わる無線通信システムの障害
発生時の迂回通信ルートの設定例を示す図。
【図10】第5の実施例に係わる無線通信システムの障
害発生時の迂回通信ルートの設定例を示す図。
【図11】第5の実施例に係わるリモート局の構成を示
す図。
【図12】第6の実施例に係わる無線通信システムの障
害発生時の迂回通信ルートの設定例を示す図。
【図13】第6の実施例に係わるベース局の構成を示す
図。
【図14】無線通信システムの一般的な構成を示す図。
【図15】図14におけるシステムのリング内の要部構
成を示す図。
【図16】図14におけるシステムの障害発生時の迂回
通信ルートの設定例を示す図。
【符号の説明】
5 監視制御局 10 センタ局 20,20A,20B,20C ベース局 210,220 アンテナ 230,240 無線部 250 有線インタフェース部 260,265 システム監視制御情報管理部 266 管理優先度情報格納部 270 外部インタフェース部 31,31a,31b,31c,31d,31,31
A,31B,31C,32,32A,32B,32C,
33,33A,33B,33C,34,34A,34
B,34C,35,35A,35B,35C,36,3
6A,36B,36C,37,37A,37B,37
C,301,302,303,304,305,30
6,307,311,312,313,314,31
5,316,317,321,322,323,32
4,325,326,327,331,332,33
3,334,335,336,337 リモート局 310,320 アンテナ 330,340 無線部 350 有線インタフェース部 360 リモート局監視制御情報管理部 365 システム監視制御情報管理部 370 外部インタフェース部 40,41,42,43,44,45,46,47 無
線通信端末 50,51 パーソナルコンピュータ(PC) 70A,70B,70C,70D,70E,70F,7
0G,70H 障害発生箇所
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−300066(JP,A) 特開 平5−191325(JP,A) 特開 昭58−44835(JP,A) 特開 昭62−196926(JP,A) 特開 平7−336362(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/00 - 12/66 H04B 7/00 H04B 17/00 H04B 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノード装置とこれらノード装置と
    の間で情報の授受を行うベースノード装置とを当該各ノ
    ード装置毎に設けられる無線装置を介してリング状に接
    続して成る無線通信システムにおいて、少なくとも伝搬距離及び降雨減衰を加味して算出された
    回線マージンを参照し、 前記ベースノード装置に近いノード装置間ほど前記ベー
    スノード装置から遠いノード装置間に比べて前記回線マ
    ージンが大きくなるように前記リング内に前記各ノード
    装置を配置したことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 参照する各回線マージンに対応する伝搬
    距離を求め、該伝搬距離を前記回線マージンのパラメー
    タとして用いて前記各ノード装置の配置を行うことを特
    徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 【請求項3】 ベースノード装置に近いノード装置間ほ
    ど伝搬距離が短く、かつベースノード装置起点とし
    て、リングの右回りと左回りとで、前記ノード装置間の
    伝搬距離が左右対称となるように前記各ノード装置を配
    置したことを特徴とする請求項2記載の無線通信システ
    ム。
  4. 【請求項4】 ベースノード装置に近いノード装置間ほ
    ど伝搬距離が短く、かつベースノード装置起点とし
    て、リングの右回りと左回りとで、前記ノード装置間の
    伝搬距離が左右非対称となるように前記各ノード装置を
    配置したことを特徴とする請求項2記載の無線通信シス
    テム。
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