JP2019175982A - 電子回路装置及びモータ - Google Patents

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亮太 黒澤
文夫 齋藤
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文夫 齋藤
和彦 堀田
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和彦 堀田
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Abstract

【課題】放熱用のヒートシンク及びキャパシタ以外の部品の配置の自由度が低下することを抑制した電子回路装置を得ること。【解決手段】電子回路装置200は、電子部品である半導体集積回路3が実装されたプリント基板1と、半導体集積回路3と熱的に接続され、プリント基板1の第1の配線パターン1aと電気的に接続されたヒートシンク2と、プリント基板1の第2の配線パターン1bと電気的に接続され、プリント基板1及びヒートシンク2を収容する金属製部材5と、ヒートシンク2と金属製部材5との間に介在する絶縁層4とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、放熱用のヒートシンクとキャパシタとを有する電子回路装置及びモータに関する。
金属製部材に囲まれた空間に内蔵される回路基板上の半導体集積回路は、発熱により部品が定格温度を超えて故障する問題と、スイッチングノイズにより誤動作が引き起こされうるという問題とをはらんでいる。
金属製部材に囲まれた回路基板は外気から遮断されるため、発熱源となる電子部品に放熱用のヒートシンクを設置しただけでは効率的に放熱が行われない。したがって、ヒートシンクを金属製部材に接触させ、金属製部材を通じて外気へ放熱する方法がとられる。一方、スイッチングノイズは、接地端子と電源端子との間にキャパシタを設置する方法でノイズ対策が行われている。
特許文献1には、放熱用のヒートシンクとノイズ対策用のキャパシタとを有するパワー回路用配線基板が開示されている。
特開2000−40637号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される発明は、半導体集積回路における発熱及びノイズ発生という二つの問題を解決するために、ヒートシンク及びキャパシタという2種類の部品を回路基板上に搭載する必要があり、これら以外の部品については、配置の自由度が低下してしまう。特に、小型直流モータのようにサイズが小さい製品に回路基板が組み込まれる場合においては、回路基板も小さくなるため、部品配置の自由度が低下する問題の影響が大きくなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、放熱用のヒートシンク及びキャパシタ以外の部品の配置の自由度が低下することを抑制した電子回路装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、電子部品が実装されたプリント基板と、電子部品と熱的に接続され、プリント基板の第1の電位部と電気的に接続されたヒートシンクと、プリント基板の第2の電位部と電気的に接続され、プリント基板及びヒートシンクを収容する金属製部材とを備える。本発明は、ヒートシンクと金属製部材との間に介在する絶縁物を備える。
本発明によれば、放熱用のヒートシンク及びキャパシタ以外の部品の配置の自由度が低下することを抑制した電子回路装置を得られるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る電子回路装置の縦断面図 実施の形態1に係る電子回路装置の上面図 本発明の実施の形態2に係る電子回路装置の縦断面図 実施の形態2に係る電子回路装置の上面図 実施の形態2に係る電子回路装置の変形例を示す図 本発明の実施の形態3に係る電子回路装置の縦断面図 本発明の実施の形態1、実施の形態2又は実施の形態3に係る電子回路装置がモータドライバに適用されたモータの構成を示す図
以下に、本発明の実施の形態に係る電子回路装置及びモータを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電子回路装置の縦断面図である。図2は、実施の形態1に係る電子回路装置の上面図である。図2では、金属製部材5の天面を不図示とし、金属製部材5の内部を示している。電子回路装置200は、金属製部材5に囲まれた空間内に回路基板20を収容している。回路基板20は、プリント基板1と、プリント基板1の第1の電位部である第1の配線パターン1aに機械的かつ電気的に接続されたヒートシンク2とを備えている。ヒートシンク2の底面は、プリント基板1に接している。ヒートシンク2は、底面と天面とが平行である。したがって、ヒートシンク2の天面は、プリント基板1と平行になっている。また、ヒートシンク2は、金属製の接続端子が突き出た半導体集積回路3と熱的かつ機械的に接続されている。また、ヒートシンク2の天面には、絶縁層4が形成されている。絶縁層4は、金属製部材5の天面と接している。絶縁層4は、絶縁性接着剤を硬化させることによって形成できる。
プリント基板1の第2の電位部である第2の配線パターン1bは、ねじ7を介して金属製部材5と電気的に接続されている。駆動回路6は、金属製部材5に引き込まれたリード線8によって、金属製部材5の外の交流電源9から電力の供給を受けて動作する。駆動回路6は、交流電源9から供給される電力の電圧を交流電圧から直流電圧に変換するためのダイオードブリッジ100と、ダイオードブリッジ100によって変換された直流電圧を平滑化する電解コンデンサ101と、直流電圧を半導体集積回路3に印加するためのプリント基板1上の配線102aと、配線102bを通じて半導体集積回路3にスイッチング動作を指示する信号を与えるマイクロコンピュータ103とを備える。駆動回路6に交流電源9から電力が供給されている状態では、プリント基板1の第1の配線パターン1aと第2の配線パターン1bとの間には電位差が生じる。したがって、ヒートシンク2と金属製部材5との間にも電位差が生じる。
金属製部材5の内部の空間は、リード線8を通すための切欠き部以外では、金属製部材5の外部の空間と隔離されている。切欠き部は弾性を有する樹脂といった材料で形成されたブッシュ10により外気及び塵埃の侵入が防がれており、金属製部材5の内部は密閉されている。
ヒートシンク2、絶縁層4及び金属製部材5は、導電体同士の間に絶縁体を挟み込んだ構造をなすため、電子回路素子であるキャパシタの機能を有する。導電体同士の間に絶縁体を挟み込んだ構造が有効となる面積、すなわちヒートシンク2と金属製部材5とが平行平板をなす面積S1は、絶縁層4の面積に等しく、絶縁層4の縦寸法をA1、横寸法をB1とするとS1=A1×B1で表される。ヒートシンク2と金属製部材5との間の距離d1、ヒートシンク2と金属製部材5とが平行平板をなす面積S1、絶縁層4の誘電率εを用いると、ヒートシンク2、絶縁層4及び金属製部材5によるキャパシタ構造が有する静電容量C1は、C1=S1×ε/d1である。
駆動回路6の駆動中、半導体集積回路3は直流電圧のオンオフを繰り返すスイッチング動作を行う。スイッチング時に半導体集積回路3で生じる熱は、図1に示す放熱経路104を通る。すなわち、スイッチング時に半導体集積回路3で生じる熱は、ヒートシンク2に伝播し、絶縁層4及び金属製部材5を介して外気へ放熱される。
また、半導体集積回路3のスイッチング動作における急峻な電圧変化は、高周波数のノイズを発生させる。すなわち、半導体集積回路3は、プリント基板1に実装された電子部品であり、動作中に熱及びノイズを発生させる熱源かつノイズ源である。半導体集積回路3で発生するノイズは、プリント基板1の第1の配線パターン1aに多く伝播するものとする。第1の配線パターン1aは、ヒートシンク2と電気的に接続されている。上記のように、ヒートシンク2、絶縁層4及び金属製部材5の構造は、キャパシタの機能を有するため、第1の配線パターン1aと金属製部材5との間にキャパシタを接続したのと等価である。ノイズの角周波数をωとすると、キャパシタ構造の静電容量C1を用いて、キャパシタのインピーダンスは1/(ω×C1)と表される。
空調機器のように高いスイッチング効率が要求される機器においては、スイッチング周波数が10kHzから100kHzであるため、発生するノイズは伝導性となり、回路内の電線を伝播する。特に、角周波数ωが大きいほどインピーダンスが小さくなるため、伝導性ノイズはキャパシタを通過して放出されやすい。金属製部材5を接地すると、ヒートシンク2、絶縁層4及び金属製部材5によるキャパシタは、ノイズ対策で一般的に用いられるバイパスコンデンサと同じ働きをすることになるため、ノイズをプリント基板1外へ放出できる。したがって、バイパスコンデンサといったノイズ対策のための部品をプリント基板1上に実装する必要はない。
実施の形態1に係る電子回路装置200は、動作時に熱及びノイズを発生させる電子部品である半導体集積回路3が実装されたプリント基板1と、半導体集積回路3と熱的に接続され、プリント基板1の第1の配線パターン1aに電気的に接続されたヒートシンク2と、ヒートシンク2とは異なる電位であるプリント基板1の第2の配線パターン1bと電気的に接続された金属製部材5と、ヒートシンク2と金属製部材5との間に介在する絶縁物である絶縁層4とを備えているため、ヒートシンク2、絶縁層4及び金属製部材5によりキャパシタを形成し、プリント基板1上に実装するキャパシタ数を低減することで、プリント基板1上に部品を実装する配置の自由度を高くする効果を得られる。
なお、面積S1が大きいほど半導体集積回路3で発生した熱を金属製部材5へ効率良く放熱でき、且つ静電容量C1が大きくなるため、半導体集積回路3で発生したノイズを効率的に放出できる。従って、面積S1が大きくなる形状とするのがよい。絶縁層4は、真空に対する比誘電率が高いウレタン樹脂又はシリコン樹脂で構成されるとよい。また、絶縁層4は、熱硬化性の接着剤のみならず、絶縁シートを用いて構成してもよい。すなわち、絶縁層4は、シート状であってもよい。特に、圧縮及びずれに対し強い抵抗を持つ、直方体の絶縁シートをヒートシンク2と金属製部材5との間に配置してキャパシタを構成した場合、熱硬化性の接着剤よりも絶縁物の形状が安定するため、ヒートシンク2と金属製部材5と間の距離d1の値の管理が容易となり、静電容量C1の公差を小さくできる。さらに、ヒートシンク2は、高い熱伝導率及び高い電気伝導率を兼ね備える材料で構成するとよい。高い熱伝導率及び高い電気伝導率を兼ね備える材料には、アルミニウム及び銅といった金属を例示できる。
実施の形態1では、プリント基板1及び金属製部材5は上面視円形、ヒートシンク2は上面視長方形であったが、それぞれ異なる形状でもよい。特に、ヒートシンク2のキャパシタを構成する面は平坦な形状で示したが、キャパシタを構成する面に凹凸を有する形状とし、距離d1を変えることで静電容量は可変となる。また、面積S1は絶縁層4の面積であるとしたが、絶縁層4の代わりに絶縁シートを用い、かつ金属製部材5と平行となるヒートシンク2の面積よりも絶縁シートの面積の方が大きくなる場合には、ヒートシンク2の面積が、ヒートシンク2と金属製部材5とが平行平板をなす面積S1となる。さらに、駆動回路6は、コイルといったノイズ対策部品、及び製品の運転モードを切替えるためにマイクロコンピュータ103と接続される部品といった他の電子部品が接続された構成であってもよい。また、駆動回路6がプリント基板1上の矩形領域に存在するよう図示したが、駆動回路6は、プリント基板1上の全面に配置されてもよい。
また、実施の形態1では、半導体集積回路3が熱及びノイズを発生させる電子部品であるとし、ヒートシンク2を半導体集積回路3と熱的に接続し、かつヒートシンク2を半導体集積回路3から発生したノイズが多く伝播する配線パターンと電気的に接続する構成を示したが、熱を発生する電子部品とノイズを発生する電子部品とが別である場合にも適用できる。
また、実施の形態1では、ヒートシンク2と金属製部材5とによるキャパシタをノイズ対策に用いる場合を示したが、ヒートシンク2に電気的に接続する配線パターンと、金属製部材5に接続する配線パターンとを適切に選択することにより、ヒートシンク2と金属製部材5とによるキャパシタをノイズ対策とは別の用途に用いることも可能である。例えば平滑コンデンサとして用いることも可能である。ヒートシンク2と金属製部材5とによるキャパシタのノイズ対策以外の用途には、平滑コンデンサを例示できるが、これに限定されない。
以上のように、実施の形態1に係る電子回路装置200は、ヒートシンク2でキャパシタを構成することにより、半導体集積回路3の発熱の問題とノイズ発生の問題とを1種類の部品のみで解決できる。また、プリント基板1上のキャパシタ数を減らすことができるため、プリント基板1上に電子部品を実装する際の配置の自由度を増加させることができる。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2に係る電子回路装置の縦断面図である。図4は、実施の形態2に係る電子回路装置の上面図である。図4では、金属製部材5の天面を不図示とし、金属製部材5の内部を示している。なお、特に記述しない項目については実施の形態1と同様であり、同一の機能及び構成の部分については同一の符号を用い、説明は省略する。実施の形態2に係る電子回路装置201は、実施の形態1に係る電子回路装置200とは、ヒートシンク2と絶縁層4との間に導電層11及び金属板12が存在する点で相違する。
実施の形態1で説明した式で算出される静電容量C1は理論値であり、実際にはインピーダンスに抵抗成分及びインダクタ成分が含まれるため、周波数に対して単調にインピーダンスが変化せず、設計通りにノイズ除去効果が得られないことがある。実施の形態1に係る電子回路装置200で静電容量C1を調整する場合、ヒートシンク2とプリント基板1とが接触する部分の面積S1を調整する必要がある。静電容量C1を大きくする場合は、ヒートシンク2のサイズを大きくする必要があるが、ヒートシンク2のコスト増大をもたらす。さらに、ヒートシンク2のサイズアップに伴い、プリント基板1のサイズが大きくなり、電子回路装置200を小型化できないという問題が生じる。また、静電容量C1を小さくする場合は、ヒートシンク2のサイズを小さくする必要があるが、ヒートシンク2のサイズが小さくなることで、半導体集積回路3から外気への放熱能力が不足する懸念がある。
実施の形態2に係る電子回路装置201は、ノイズ除去を目的としたキャパシタ構造が、金属板12と金属製部材5との間に形成される。金属板12と金属製部材5との間に形成されるキャパシタ構造の静電容量C2は、金属板12の面積S2=A2×B2に依存し、C2=S2×ε/d1である。したがって、静電容量C2を調整する場合、実施の形態1に係る電子回路装置200のようにヒートシンク2のサイズを変更することなく、金属板12の面積を変えることで、キャパシタの容量を自由に変えることが可能となる。
なお、導電層11及び金属板12を挿入することにより熱伝導率が減少し、実施の形態1に係る電子回路装置200よりも放熱特性が低下することが懸念されるが、静電容量C2を大きくしたい場合、絶縁層4の材料にエポキシ樹脂のように熱伝導率が高く誘電率εが小さい材料を用いることよる静電容量の減少分よりも、キャパシタを構成する面積を拡大することによる静電容量の増分の方が大きいため問題は生じない。従って、実施の形態2に係る電子回路装置201は、放熱特性を損なうことなく、キャパシタ容量を任意に変化させて、ヒートシンク2をノイズ対策に用いることができる。
実施の形態2に係る電子回路装置201は、ヒートシンク2と絶縁層4との間に、ヒートシンク2とプリント基板1との接触面積とは異なる金属板12を挟んだ構造であるため、ヒートシンク2は、必要な放熱性能を満たす大きさとし、金属板12は、必要な耐ノイズ性能を満たす大きさとすることが可能となる。すなわち、ヒートシンク2と金属板12とを独立して設計するが可能となる。これにより、放熱とノイズ除去との両方の効果を過不足なく得ながら、ヒートシンク2の容量アップに伴う、ヒートシンク2のコスト増大、プリント基板1の大型化、及び電子回路装置201の大型化を抑制することが可能となる。
なお、導電層11は、導電率及び熱伝導率が高い銀の導電性フィラーを含む樹脂で構成することができる。また、金属板12は、導電層11との接合性が良い材料、例えばアルミニウム又は銅で構成されるとよい。金属板12の厚さは静電容量C2に影響を与えないが、自重によりプリント基板1に応力を生じさせず、且つ金属板12の僅かな形状変化に伴い容量が変化しない程度の剛性を有する厚さであるとよい。
図5は、実施の形態2に係る電子回路装置の変形例を示す図である。図3に示した実施の形態2に係る電子回路装置201は、金属板12が平板であるが、図5に示すように金属製部材5に沿った形状であってもよい。金属板12を金属製部材5に沿った形状とすることにより、金属製部材5の天面よりも大面積のキャパシタを構成することが可能となる。
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3に係る電子回路装置の縦断面図である。なお、特に記述しない項目については実施の形態1と同様であり、同一の機能及び構成の部分については同一の符号を用い、説明は省略する。実施の形態1に係る電子回路装置200との相違点は、ヒートシンク13と絶縁層4とが接触する部分の面積S3と、ヒートシンク13とプリント基板1とが接触する部分の面積S4とが異なる点にある。すなわち、実施の形態3に係る電子回路装置202において、ヒートシンク13は、底面の面積と天面の面積とが異なっている。
実施の形態3に係る電子回路装置202は、実施の形態1に係る電子回路装置200と同様に、ノイズ対策を目的としたキャパシタ構造が、ヒートシンク13と金属製部材5との間に形成される。静電容量C3は面積S3に依存し、S3×ε/d1に比例する。一方、ヒートシンク13とプリント基板1とが接触する部分の面積S4は静電容量C3に影響しないため、任意の大きさで良い。したがって、静電容量C3を調整する場合、実施の形態1に係る電子回路装置200のようにヒートシンク2の全体のサイズを変更することなく、ヒートシンク13の絶縁層4との接触面の面積を変えることで、キャパシタの容量を自由に変えることが可能となる。
なお、実施の形態2に係る電子回路装置201と比較すると、導電層11及び金属板12を備えない構造であるため、半導体集積回路3から外気に至るまでの熱抵抗が小さくなり、絶縁層4の材料に熱伝導率が高く、誘電率εが小さい材料を用いる必要がない。さらに、導電層11及び金属板12を電子回路装置202に接続する作業が不要となるため、実施の形態1に係る電子回路装置200と比較して作業性を損なうことがない。さらに、ヒートシンク13から金属製部材5への放熱に寄与するヒートシンク13と絶縁層4とが接触する部分の面積S3は、ヒートシンク13とプリント基板1とが接触する部分の面積S4に依存しないため、ヒートシンク13とプリント基板1とが接触する部分の面積S4を小さくしても良い。ヒートシンク13とプリント基板1とが接触する部分の面積S4を小さくすることで、プリント基板1に電子部品を実装する際の配置の自由度が増加し、プリント基板1の小型化を図ることが可能となる。
実施の形態3に係る電子回路装置202は、ヒートシンク13とプリント基板1とが接触する部分の面積S4とヒートシンク13と絶縁層4とが接触する部分の面積S3とが異なる。このため、ヒートシンク13とプリント基板1とが接触する部分の面積S4は、必要となる放熱性能を満たす大きさとなり、ヒートシンク13と絶縁層4とが接触する部分の面積S3は、必要となる耐ノイズ性能を満たす大きさとなるように、ヒートシンク13の形状を決めることができる。これにより、放熱とノイズ除去の両方の効果を過不足なく得ながら、ヒートシンク13の容量アップに伴う、ヒートシンク13のコスト増大、プリント基板1の大型化、及び電子回路装置202の大型化を抑制することが可能となる。
なお、ヒートシンク13は、熱伝導率及び電気伝導率が損なわれないのであれば、面積の異なる部分を別々に作製し、プレス加工等により接合してもよい。また、ヒートシンク13のうち絶縁層4と接触する面積S3の部分の距離d1と平行な方向の寸法は、静電容量C3に影響を与えないが、自重によりプリント基板1に応力を生じさせず、且つヒートシンク13の僅かな形状変化に伴い容量が変化しない程度の寸法であるとよい。
図6に示した実施の形態3に係る電子回路装置202は、ヒートシンク13のキャパシタを構成する部分が平行平板であるが、実施の形態2に係る電子回路装置201の変形例と同様に、金属製部材5に沿った形状であっても良い。また、ヒートシンク13と絶縁層4とが接触する部分の面積S3を面積S1よりも小さくし、小さな静電容量を得る構成であってもよい。
図7は、本発明の実施の形態1、実施の形態2又は実施の形態3に係る電子回路装置がモータドライバに適用されたモータの構成を示す図である。モータ300は、モータドライバである電子回路装置200,201,202と、回転子及び固定子を備えたモータ本体301とが一体に構成されている。モータドライバである電子回路装置200,201,202は、シャフト302の回転方向及び回転角を制御する。電子回路装置200,201,202を小型化することにより、モータ300全体を小型化することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 プリント基板、1a 第1の配線パターン、1b 第2の配線パターン、2,13 ヒートシンク、3 半導体集積回路、3a 端子、4 絶縁層、5 金属製部材、6 駆動回路、7 ねじ、8 リード線、9 交流電源、10 ブッシュ、11 導電層、12 金属板、20 回路基板、100 ダイオードブリッジ、101 電解コンデンサ、102a,102b 配線、103 マイクロコンピュータ、104 放熱経路、200,201,202 電子回路装置、300 モータ、301 モータ本体、302 シャフト。

Claims (6)

  1. 電子部品が実装されたプリント基板と、
    前記電子部品と熱的に接続され、前記プリント基板の第1の電位部と電気的に接続されたヒートシンクと、
    前記プリント基板の第2の電位部と電気的に接続され、前記プリント基板及び前記ヒートシンクを収容する金属製部材と、
    前記ヒートシンクと前記金属製部材との間に介在する絶縁物とを備えることを特徴とする電子回路装置。
  2. 前記絶縁物は、シート状であることを特徴とする請求項1に記載の電子回路装置。
  3. 前記ヒートシンクと前記プリント基板との接触面積は、前記金属製部材と前記絶縁物との接触面積とは異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子回路装置。
  4. 前記ヒートシンクと前記絶縁物との間に、前記ヒートシンクと前記プリント基板との接触面積とは異なる面積の金属板を備えることを特徴とする請求項3に記載の電子回路装置。
  5. 前記ヒートシンクは、前記プリント基板との接触面積と前記絶縁物との接触面積とが異なることを特徴とする請求項3に記載の電子回路装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の電子回路装置がモータドライバに用いられたことを特徴とするモータ。
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