JP2019174427A - 赤外線センサ及びそれを備える赤外線センサ装置 - Google Patents

赤外線センサ及びそれを備える赤外線センサ装置 Download PDF

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勝己 垣本
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崇史 奥戸
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Yosuke Hagiwara
洋右 萩原
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Abstract

【課題】高感度化を図ることが可能な赤外線センサ及びそれを備える赤外線センサ装置を提供する。【解決手段】赤外線センサ100は、基板1と、膜構造体3と、を備える。基板1は、第1主面11と、基板1の厚さ方向D1において第1主面11の反対側に位置する第2主面12と、を有する。膜構造体3は、基板1の第1主面11側において基板1に支持されている。膜構造体3は、アレイ状に並んでいる複数の熱型赤外線検出部4を含んでいる。基板1は、第1主面11側に、複数の熱型赤外線検出部4に一対一に対応する複数のキャビティ13を有している。赤外線センサ100は、膜構造体3と基板1との間に複数のキャビティ13のうち隣り合う2つのキャビティ13をつなぐ開口14を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に赤外線センサ及びそれを備える赤外線センサ装置に関し、より詳細には、キャビティを有する基板を備えている赤外線センサ、及びそれを備える赤外線センサ装置に関する。
従来、赤外線センサ(赤外線センサチップ)と、この赤外線センサの出力信号を信号処理するICチップと、赤外線センサ及びICチップが収納されたパッケージと、を備える赤外線センサ装置が知られている(特許文献1)。
赤外線センサは、熱型赤外線検出部と画素選択用のスイッチング素子であるMOSトランジスタとを有する複数の画素部が半導体基板の一表面側において2次元アレイ状に配列されている。熱型赤外線検出部の感温部が、複数個(ここでは、6個)のサーモパイルを直列接続することにより構成されている。赤外線センサは、半導体基板の上記一表面側において熱型赤外線検出部の一部の直下に空洞部(キャビティ)が形成されている。熱型赤外線検出部は、半導体基板の上記一表面側で空洞部の周部に形成された支持部と、半導体基板の上記一表面側で平面視において空洞部を覆う薄膜構造部と、を備えている。薄膜構造部は、赤外線を吸収する赤外線吸収部を備えている。
特開2012−8003号公報
特許文献1に記載された赤外線センサ及び赤外線センサ装置においては、感度の更なる向上が望まれることがあった。
本開示の目的は、感度の向上を図ることが可能な赤外線センサ及びそれを備える赤外線センサ装置を提供することにある。
本開示の一態様に係る赤外線センサは、基板と、膜構造体と、を備える。前記基板は、第1主面と、前記基板の厚さ方向において前記第1主面の反対側に位置する第2主面と、を有する。前記膜構造体は、前記基板の前記第1主面側において前記基板に支持されている。前記膜構造体は、アレイ状に並んでいる複数の熱型赤外線検出部を含んでいる。前記基板は、前記第1主面側に、前記複数の熱型赤外線検出部に一対一に対応する複数のキャビティを有している。前記赤外線センサは、前記膜構造体と前記基板との間に前記複数のキャビティのうち隣り合う2つのキャビティをつなぐ開口を有する。
本開示の一態様に係る赤外線センサ装置は、前記赤外線センサと、前記赤外線センサの出力信号を信号処理する信号処理回路と、を備える。
本開示の一態様に係る赤外線センサ及びそれを備える赤外線センサ装置は、高感度化を図ることが可能となる。
図1Aは、実施形態1に係る赤外線センサの要部平面図である。図1Bは、図1AのA−A断面図である。図1Cは、図1AのB−B断面図である。 同上の赤外線センサにおける複数の画素部のレイアウト図である。 図3Aは、同上の赤外線センサの画素部の一部破断した平面図である。図3Bは、図3AのA−A断面図である。 図4は、同上の赤外線センサを備える赤外線センサ装置の断面図である。 図5は、同上の赤外線センサを備える赤外線センサ装置の回路ブロック図である。 図6Aは、実施形態2に係る赤外線センサの要部平面図である。図6Bは、図6AのA−A断面図である。図6Cは、図6AのB−B断面図である。 図7Aは、実施形態3に係る赤外線センサの要部平面図である。図7Bは、図7AのA−A断面図である。図7Cは、図1AのB−B断面図である。 図8Aは、実施形態4に係る赤外線センサの要部平面図である。図8Bは、図8AのA−A断面図である。図8Cは、図8AのB−B断面図である。 図9Aは、実施形態5に係る赤外線センサの要部平面図である。図9Bは、図9Aの要部Cの拡大図である。
下記の実施形態において説明する図1A〜4、6A〜9Bは、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施形態1)
以下では、実施形態1に係る赤外線センサ100について、図1、2A、2B、2C、3A及び3Bに基づいて説明する。
赤外線センサ100は、第1主面11及び第2主面12を有する基板1と、基板1の第1主面11側に形成されている複数(例えば、64個)の画素部2と、を備えている。
第2主面12は、基板1の厚さ方向D1において第1主面11の反対側に位置している。赤外線センサ100の厚さ方向D1からの平面視における赤外線センサ100の外周形状は、例えば、正方形状である。赤外線センサ100の外周形状は、正方形状に限らず、例えば、長方形状等でもよい。
基板1は、シリコン基板である。基板1の第1主面11は、{100}面である。例えば、基板1の第1主面11は、(100)面である。基板1の第1主面11は、例えば、{100}面からのオフ角が0°よりも大きく5°以下の結晶面でもよい。ここにおいて、「オフ角」とは、{100}面に対する第1主面11の傾斜角である。したがって、オフ角が0°であれば、第1主面11は、{100}面である。
複数(例えば、64個)の画素部2は、基板1の第1主面11側において、アレイ状に配列されている。より詳細には、複数の画素部2は、図2に例示するように、1つの基板1の第1主面11側において、m行n列(m,nは自然数)の2次元アレイ状に配列されている。図2に示した例では、m=8、n=8であるが、これに限らず、例えば、m=16、n=4であってもよい。
赤外線センサ100は、複数の画素部2それぞれの一部を構成する膜構造体3を備えている。膜構造体3は、基板1の第1主面11側において基板1に支持されている。ここにおいて、膜構造体3は、複数の画素部2に一対一に対応する複数の熱型赤外線検出部4を含んでいる。つまり、複数の熱型赤外線検出部4の各々は、複数の画素部2のうち対応する画素部2に含まれている。したがって、複数の熱型赤外線検出部4は、1つの基板1の第1主面11側においてアレイ状(2次元アレイ状)に配列されている。より詳細には、複数の熱型赤外線検出部4は、1つの基板1の第1主面11側において、8行8列の2次元アレイ状に配列されている。
膜構造体3は、シリコン酸化膜31と、シリコン窒化膜32と、層間絶縁膜33と、パッシベーション膜34と、を含んでいる。膜構造体3では、基板1側からシリコン酸化膜31、シリコン窒化膜32、層間絶縁膜33及びパッシベーション膜34が、この順に並んでいる。ここにおいて、シリコン酸化膜31は、基板1に直接的に支持されている。膜構造体3における複数の熱型赤外線検出部4は、シリコン窒化膜32上に形成されている熱電変換部5を含んでいる。層間絶縁膜33は、シリコン窒化膜32の表面側で熱電変換部5を覆っている。層間絶縁膜33は、例えば、BPSG(Boron Phosphorus Silicon Glass)膜である。パッシベーション膜34は、例えば、PSG(Phospho-Silicate Glass)膜とPSG膜上に形成されたNSG(Nondoped Silicate Glass)膜との積層膜である。なお、膜構造体3では、層間絶縁膜33とパッシベーション膜34との積層膜において、熱型赤外線検出部4に形成された部分が赤外線吸収膜70を兼ねている。
複数の熱型赤外線検出部4の各々は、熱電変換部5を含んでいる。熱電変換部5は、複数(例えば、6個)のサーモパイル6を含んでいる。熱電変換部5では、複数のサーモパイル6が直列接続されている。
複数の画素部2の各々は、熱型赤外線検出部4と、MOSトランジスタ7と、を含んでいる。複数のMOSトランジスタ7の各々は、画素部選択用のスイッチング素子である。言い換えれば、複数のMOSトランジスタ7の各々は、熱電変換部の出力電圧を取り出すためのスイッチング素子である。基板1を構成するシリコン基板は、n形シリコン基板である。そして、複数のMOSトランジスタ7の各々は、p形のウェル領域71、n形のドレイン領域73、n形のソース領域74、p++形のチャネルストッパ領域72、ゲート絶縁膜75、ゲート電極76、ドレイン電極77、ソース電極78及びグラウンド用電極79を有する。ウェル領域71、ドレイン領域73、ソース領域74及びチャネルストッパ領域72は、基板1に形成されている。ゲート絶縁膜75は、基板1の第1主面11上に形成されている。ゲート電極76は、ゲート絶縁膜75上に形成されている。ドレイン電極77は、ドレイン領域73上に形成されている。ソース電極78は、ソース領域74上に形成されている。グラウンド用電極79は、チャネルストッパ領域72上に形成されている。なお、赤外線センサ100は、各列の複数(8つ)の画素部2の熱電変換部5の第1端がMOSトランジスタ7を介して各列ごとに共通接続された複数の第1配線(垂直読み出し線)と、各行の複数(8つ)の画素部2のMOSトランジスタ7のゲート電極76が各行ごとに共通接続された複数の第2配線(水平信号線)と、を備えている。また、赤外線センサ100は、各列の画素部2のMOSトランジスタ7のウェル領域71が各列ごとに共通接続された複数の第3配線(グラウンド線)と、各グラウンド線が共通接続された共通グラウンド線(第4配線)と、を備えている。さらに、赤外線センサ100は、各列の複数の画素部2の熱電変換部5の第2端が各列ごとに共通接続された複数の基準バイアス線(第5配線)を備えている。ここで、MOSトランジスタ7のゲート電極76は、複数の第2配線のうち対応する第2配線と接続されている。また、MOSトランジスタ7のソース電極78は、熱電変換部5を介して、複数の第5配線のうち対応する第5配線と接続されている。また、MOSトランジスタ7のドレイン電極77は、複数の第1配線のうち対応する第1配線と接続されている。各画素部2の出力電圧を順次読み出すことができる。
また、基板1は、第1主面11側に、複数の熱型赤外線検出部4に一対一に対応する複数のキャビティ13を有している。基板1の第1主面11におけるキャビティ13の開口形状は、矩形状である。基板1における複数のキャビティ13の各々は、複数の熱型赤外線検出部4のうち対応する熱型赤外線検出部4の一部の直下に形成されている。これにより、複数の熱型赤外線検出部4の各々の一部は、基板1の厚さ方向D1において基板1から離れている。熱型赤外線検出部4のうち基板1の厚さ方向D1の平面視においてキャビティ13の開口縁よりも内側に位置している部分には、厚さ方向D1に貫通してキャビティ13につながる(連通する)複数のスリット44が形成されている。上述のように赤外線センサ100では、基板1がシリコン基板であり、基板1におけるキャビティ13の内側面は、互いに交差する4つの(111)面を含んでいる。キャビティ13は、例えば、四角錐状である。
複数の熱型赤外線検出部4では、複数のスリット44が形成されていることにより、厚さ方向D1においてキャビティ13に重なっている部分が6つの領域に区画されており、各領域の各々が、1つのサーモパイル6を含んでいる。
サーモパイル6は、複数(9個)の熱電対60を有している。複数の熱電対60の各々は、n形ポリシリコン配線61と、p形ポリシリコン配線62と、n形ポリシリコン配線61とp形ポリシリコン配線62との第1端同士を電気的に接続している第1接続部63と、を含んでいる。n形ポリシリコン配線61及びp形ポリシリコン配線62は、シリコン窒化膜32上に形成されている。第1接続部63の材料は、例えば、Al−Si合金である。サーモパイル6は、複数の熱電対60のうち隣り合う熱電対60のn形ポリシリコン配線61とp形ポリシリコン配線62との第2端同士を電気的に接続している第2接続部64を含んでいる。第2接続部64の材料は、例えば、Al−Si合金である。
ここで、サーモパイル6では、複数の熱電対60の各々におけるn形ポリシリコン配線61の第1端とp形ポリシリコン配線62の第1端と第1接続部63とで1つの温接点T1を構成している。したがって、サーモパイル6は、複数(9つ)の温接点T1を含んでいる。また、サーモパイル6では、隣り合う2つの熱電対60のn形ポリシリコン配線61の第2端とp形ポリシリコン配線62の第2端と第2接続部64とで1つの冷接点T2を構成している。したがって、サーモパイル6では、複数(8つ)の冷接点T2を含んでいる。
サーモパイル6の各温接点T1は、基板1の厚さ方向D1においてキャビティ13に重なるように配置されており、各冷接点T2は、基板1の厚さ方向D1においてキャビティ13に重ならないように配置されている。つまり、温接点T1は、熱型赤外線検出部4においてキャビティ13に重なる第1部分41に含まれており、冷接点T2は、熱型赤外線検出部4においてキャビティ13に重ならない第2部分42に含まれている。
複数のキャビティ13は、基板1に対して、シリコン基板のエッチング速度の結晶面方位依存性を利用した異方性エッチングにより形成されている。基板1の第1主面11が(100)面であるので、キャビティ13の内側面は、互いに交差する4つの(111)面を含んでいる。ここにおいて異方性エッチングを行うときのエッチング液は、例えば、所定温度(例えば、85℃)に加熱したTMAH溶液である。エッチング液は、TMAH溶液に限らず、他のアルカリ系溶液(例えば、KOH溶液など)を用いてもよい。複数のキャビティ13の各々の深さは、基板1の厚さよりも小さい。つまり、複数のキャビティ13は、基板1を貫通していない。
ところで、赤外線センサ100は、膜構造体3と基板1との間に複数のキャビティ13のうち隣り合う2つのキャビティ13をつないでいる(連通させている)開口14(図1B及び1C参照)を有する。これにより、赤外線センサ100では、隣り合う2つのキャビティ13の各々に対応する2つの熱型赤外線検出部4について、直下のキャビティ13とその隣りのキャビティ13との間に開口14が無い場合と比べて、基板1との間の容積を大きくでき、熱容量を大きくすることができる。これにより、熱型赤外線検出部4において複数の温接点T1を含んでいる第1部分41で発生した熱が基板1へ逃げにくくなる。つまり、熱型赤外線検出部4の第1部分41と基板1との間の熱絶縁性を高めることができる。
赤外線センサ100では、膜構造体3における複数の熱型赤外線検出部4の各々は、膜構造体3において矩形領域に形成されている。複数の熱型赤外線検出部4の各々は、矩形領域の四隅と、矩形領域の四隅以外の少なくとも1か所と、が基板1の第1主面11とつながっている。したがって、複数の熱型赤外線検出部4の各々は、基板1における4つの支持部15によって支持されている。4つの支持部15は、基板1の一部である。支持部15の先端面は、第1主面11の一部である。赤外線センサ100では、複数の熱型赤外線検出部4の各々の四隅は、キャビティ13の開口縁の4つの角それぞれの近くに位置している。赤外線センサ100では、4つの支持部15のうちキャビティ13の開口縁の周方向において隣り合う2つの支持部15の間に開口14が形成されている。
赤外線センサ100では、複数のキャビティ13がつながっている。より詳細には、赤外線センサ100では、複数(64個)の画素部2のうち各行の複数(8個)の画素部2において隣り合う2つの画素部2のいずれの組み合わせでも、2つの画素部2の熱型赤外線検出部4に対応する2つのキャビティ13が開口14によりつながっている。また、赤外線センサ100では、複数(64個)の画素部2のうち各列の複数(8個)の画素部2において隣り合う2つの画素部2のいずれの組み合わせでも、2つの画素部2の熱型赤外線検出部4に対応する2つのキャビティ13が開口14によりつながっている。
次に、赤外線センサ100を備える赤外線センサ装置300について、図4及び5を参照して説明する。
赤外線センサ装置300は、赤外線センサ100と、赤外線センサ100の出力信号を信号処理する信号処理回路200(図5参照)と、を備える。信号処理回路200は、ICチップ250に設けられている。言い換えれば、ICチップ250は、信号処理回路200を含んでいる。
また、赤外線センサ装置300は、サーミスタ110(図5参照)を更に備える。サーミスタ110は、絶対温度を測定する。信号処理回路200は、サーミスタ110の出力信号も信号処理する。
赤外線センサ装置300は、パッケージ260を更に備える。パッケージ260は、赤外線センサ100、サーミスタ110及びICチップ250を収納している。
パッケージ260は、パッケージ本体261と、パッケージ蓋262と、を有する。
パッケージ本体261は、赤外線センサ100とICチップ250とサーミスタ110とが実装されている。パッケージ本体261は、セラミック基板であり、配線用の導体部等が設けられている。パッケージ本体261は、ICチップ250と赤外線センサ100とが横並びで実装されている。また、パッケージ本体261は、赤外線センサ100とサーミスタ110とが、ICチップ250と赤外線センサ100との並設方向とは直交する方向において横並びで実装されている。
パッケージ蓋262は、パッケージ本体261側の一面が開放された箱状に形成されている。パッケージ蓋262は、キャップ263と、レンズ264と、を含んでいる。キャップ263の材料は、例えば、金属である。キャップ263は、パッケージ本体261に接合されている。キャップ263は、赤外線センサ100の基板1の厚さ方向D1において赤外線センサ100に重なる領域に形成された貫通孔263aを有している。レンズ264は、キャップ263の貫通孔263aを塞いでいる。レンズ264の材料は、例えば、シリコンである。レンズ264は、キャップ263に接合されている。レンズ264とキャップ263とを接合している接合材料は、導電性材料である。レンズ264は、例えば、非球面レンズである。
また、赤外線センサ装置300は、カバー部材265を更に備える。カバー部材265は、パッケージ260内に配置されている。カバー部材265は、赤外線センサ100への赤外線を通す窓孔265aを有している。カバー部材265の材料は、例えば、金属である。
実施形態1に係る赤外線センサ装置300では、パッケージ260の内部空間の雰囲気が、ドライ窒素雰囲気である。
信号処理回路200は、第1の増幅回路201と、第2の増幅回路202と、マルチプレクサ203と、A/D変換回路204と、演算部205と、メモリ206と、制御回路207と、を有する。第1の増幅回路201は、赤外線センサ100の出力電圧を増幅する。第2の増幅回路202は、サーミスタ110の出力電圧を増幅する。マルチプレクサ203は、赤外線センサ100の複数の画素部2の熱電変換部5の出力電圧を択一的に第1の増幅回路201に入力させる。また、A/D変換回路204は、第1の増幅回路201にて増幅された赤外線センサ100の出力電圧、及び第2の増幅回路202にて増幅されたサーミスタ110の出力電圧をディジタル値に変換する。演算部205は、赤外線センサ100とサーミスタ110との各出力電圧に対応してA/D変換回路204から出力されるディジタル値を用いて赤外線センサ装置300の検知エリア内の物体の温度を演算する。赤外線センサ装置300の検知エリアは、赤外線センサ100の受光面側に配置されているレンズ264の形状等によって決まる。メモリ206は、演算部205での演算に利用するデータ等を記憶している。制御回路207は、赤外線センサ100の複数のMOSトランジスタ7を制御する。なお、信号処理回路200の回路構成は、図5の構成に限らない。また、赤外線センサ装置300において、サーミスタ110は、必須の構成要素ではない。
(効果)
実施形態1に係る赤外線センサ100は、基板1と、膜構造体3と、を備える。基板1は、第1主面11と、基板1の厚さ方向D1において第1主面11の反対側に位置する第2主面12と、を有する。膜構造体3は、基板1の第1主面11側において基板1に支持されている。膜構造体3は、アレイ状に並んでいる複数の熱型赤外線検出部4を含んでいる。基板1は、第1主面11側に、複数の熱型赤外線検出部4に一対一に対応する複数のキャビティ13を有している。赤外線センサ100は、膜構造体3と基板1との間に複数のキャビティ13のうち隣り合う2つのキャビティ13をつなぐ開口14を有する。これにより、実施形態1に係る赤外線センサ100では、熱型赤外線検出部4において基板1の厚さ方向D1で見てキャビティ13に重なっている部分(複数の温接点T1を含んでいる第1部分41)で発生した熱が基板1へ逃げにくくなり、高感度化を図ることが可能となる。
また、実施形態1に係る赤外線センサ100では、複数の熱型赤外線検出部4の各々は、膜構造体3において矩形領域に形成されている。複数の熱型赤外線検出部4の各々は、四隅と四隅以外の少なくとも1か所とが基板1の第1主面11とつながっている。これにより、赤外線センサ100では、例えば、冷接点T2の配置の自由度を高くしつつ複数の熱型赤外線検出部4の各々と基板1との間の熱容量を大きくすることが可能となる。実施形態1に係る赤外線センサ100では、複数の熱型赤外線検出部4の各々は、四隅と四隅以外の複数箇所(4箇所)とが基板1の第1主面11とつながっている。これにより、実施形態1に係る赤外線センサ100では、冷接点T2の配置の自由度をより高くすることが可能となる。実施形態1に係る赤外線センサ100では、複数の熱型赤外線検出部4の各々において基板1と接続される四隅以外の箇所は、キャビティ13の開口縁の周方向に沿った方向において四隅の支持部15のうち2つの支持部15と略等間隔になるように決められている。
また、実施形態1に係る赤外線センサ100では、複数のキャビティ13がつながっている。これにより、実施形態1に係る赤外線センサ100では、複数の熱型赤外線検出部4の各々と基板1との間の熱容量をより大きくすることができ、感度の向上を図ることが可能となる。
また、実施形態1に係る赤外線センサ装置300は、赤外線センサ100と、赤外線センサ100の出力信号を信号処理する信号処理回路200と、を備える。これにより、赤外線センサ装置300では、高感度化を図ることが可能となる。また、赤外線センサ装置300では、赤外線センサ100の複数の画素部2が矩形状であり二次元アレイ状に配置されているので、物体の温度分布を表示部に表示させる際の処理が容易になる。
(実施形態2)
以下、実施形態2に係る赤外線センサ100aについて、図6を参照して説明する。実施形態2に係る赤外線センサ100aに関し、実施形態1に係る赤外線センサ100と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係る赤外線センサ100aは、複数の熱型赤外線検出部4の各々は、四隅のみが基板1の第1主面11とつながっている。これにより、赤外線センサ100では、複数の熱型赤外線検出部4の各々と基板1との間の熱容量をより大きくすることが可能となり、感度の向上を図れる。
(実施形態3)
以下、実施形態3に係る赤外線センサ100bについて、図7A、7B及び7Cを参照して説明する。実施形態3に係る赤外線センサ100bに関し、実施形態1に係る赤外線センサ100と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態3に係る赤外線センサ100bでは、基板1において膜構造体3を支持している支持部15の一部に穴16が形成されている。赤外線センサ100bは、穴16に埋め込まれている絶縁体17を更に備える。絶縁体17の材料は、電気絶縁性を有し、かつ、基板1よりも熱伝導率の低い材料である。絶縁体17は、例えば、酸化シリコンである。実施形態3に係る赤外線センサ100bでは、絶縁体17は、穴16の内面に沿って形成されている。絶縁体17は、例えば、熱酸化法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等によって形成することができる。実施形態3に係る赤外線センサ100bは、絶縁体17の内側に埋め込まれているポリシリコン18を更に備える。ポリシリコン18は、例えば、CVD法等によって形成することができる。より詳細には、絶縁体17の内側を埋めるように絶縁体17の内側及び基板1の第1主面11側にポリシリコン18の元になるポリシリコン層を堆積させた後、エッチバック等によってポリシリコン層の不要部分を除去することでポリシリコン18を残すとともに基板1の第1主面11を露出させればよい。
実施形態3に係る赤外線センサ100bでは、絶縁体17を備えることにより、基板1の第1主面11に沿った方向への熱伝導をより抑制することが可能となる。また、実施形態3に係る赤外線センサ100bでは、製造時において異方性エッチングによりキャビティ13を形成する際にサイドエッチングを抑制することができる。これにより、実施形態3に係る赤外線センサ100bでは、隣り合う熱型赤外線検出部4間の距離を短くしながらも、膜構造体3を安定して支持することができる。これにより、赤外線センサ100bでは、チップサイズの小型化による低コスト化を図ることが可能となる。
(実施形態4)
以下、実施形態4に係る赤外線センサ100cについて、図8A、8B及び8Cを参照して説明する。実施形態4に係る赤外線センサ100cに関し、実施形態1に係る赤外線センサ100と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態4に係る赤外線センサ100cでは、基板1において膜構造体3を支持している支持部15の一部に穴16が形成されている。赤外線センサ100cは、穴16に埋め込まれている絶縁体17を更に備える。絶縁体17は、例えば、円柱状に形成されている。絶縁体17の材料は、電気絶縁性を有し、かつ、基板1よりも熱伝導率の低い材料である。絶縁体17は、例えば、酸化シリコンである。これにより、赤外線センサ100cでは、基板1の第1主面11に沿った方向への熱伝導をより抑制することが可能となる。また、実施形態4に係る赤外線センサ100cでは、製造時において異方性エッチングによりキャビティ13を形成する際にサイドエッチングを抑制することができる。これにより、実施形態4に係る赤外線センサ100cでは、隣り合う熱型赤外線検出部4間の距離を短くしながらも、膜構造体3を安定して支持することができる。これにより、赤外線センサ100cでは、チップサイズの小型化による低コスト化を図ることが可能となる。
穴16は、基板1を基板1の厚さ方向D1において基板1を貫通しているが、基板1を貫通していなくてもよい。
(実施形態5)
以下、実施形態5に係る赤外線センサ100dについて、図9A及び9Bを参照して説明する。実施形態5に係る赤外線センサ100dに関し、実施形態1に係る赤外線センサ100と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
実施形態5に係る赤外線センサ100dでは、実施形態1に係る赤外線センサ100と同様、基板1は、シリコン基板である。基板1の第1主面11は、{100}面である。基板1の第1主面11における複数のキャビティ13の各々の開口形状が矩形状である。ここにおいて、実施形態5に係る赤外線センサ100dでは、複数の熱型赤外線検出部4の各々は、厚さ方向D1からの平面視において複数のキャビティ13の各々のうち対応するキャビティ13の開口縁に沿っておりかつ基板の<100>方向に沿っている辺43を有する点で、実施形態1に係る赤外線センサ100と相違する。なお、図9Bの右側には、基板1の結晶軸を示してある。図9Bに示した結晶軸において、“−”の符号は、軸の逆方向を意味している。
実施形態5に係る赤外線センサ100dでは、赤外線センサ100dの製造時において、複数の熱型赤外線検出部4の各々の辺43に沿った形状を有するマスクを利用することができる。これにより、実施形態5に係る赤外線センサ100dでは、赤外線センサ100dの製造時において、異方性エッチングによりキャビティ13を形成する際に支持部15のサイドエッチングを抑制することができる。これにより、実施形態5に係る赤外線センサ100dでは、隣り合う熱型赤外線検出部4間の距離を短くしながらも、支持部15と膜構造体3との接続面積を大きくできる。
実施形態5に係る赤外線センサ100dでは、実施形態1に係る赤外線センサ100と比べて、基板1と膜構造体3との接続強度を向上させることが可能となる。
(変形例)
上記の実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記の実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
例えば、複数の画素部2の数及び配列は、上述の例に限らない。例えば、複数の画素部2は、アレイ状に配列されていればよく、m行n列(m,nは自然数)の2次元アレイ状に配列されていてもよいし、1次元アレイ状に配列されていてもよい。
また、熱電変換部5における複数のサーモパイル6の接続関係は、上記の例に限らない。すなわち、熱電変換部5は、複数のサーモパイル6の全てが直列接続されている構成に限らず、複数のサーモパイル6が並列接続されててる構成でもよいし、複数のサーモパイル6が直並列接続されている構成であってもよい。また、熱電変換部5におけるサーモパイル6の数は複数に限らず、例えば、1でもよい。
また、熱電変換部5は、複数のサーモパイル6に限らず、例えば、抵抗ボロメータ、焦電素子等であってもよい。
また、赤外線センサ装置300では、パッケージ260の内部空間の雰囲気が真空雰囲気であってもよい。
また、赤外線センサ100では、各画素部2の各々がMOSトランジスタ7を含んでいるが、赤外線センサ100の変形例では、MOSトランジスタ7は、各画素部2以外に設けられていてもよい。また、赤外線センサ100の別の変形例では、各MOSトランジスタ7は、赤外線センサ100に必須の構成要素ではない。
信号処理回路200は、1つの電子部品(ICチップ250)に含まれる場合に限らず、複数の電子部品を含んで構成されていてもよい。また、信号処理回路200の回路構成は図5の例に限らない。
また、赤外線センサ装置300は、赤外線センサ100の代わりに、赤外線センサ100a、100b、100c、100dのいずれかを備えていてもよい。
(まとめ)
以上説明した実施形態等から以下の態様が開示されている。
第1の態様に係る赤外線センサ(100;100a;100b;100c;100d)は、基板(1)と、膜構造体(3)と、を備える。基板(1)は、第1主面(11)と、基板(1)の厚さ方向(D1)において第1主面(11)の反対側に位置する第2主面(12)と、を有する。膜構造体(3)は、基板(1)の第1主面(11)側において基板(1)に支持されている。膜構造体(3)は、アレイ状に並んでいる複数の熱型赤外線検出部(4)を含んでいる。基板(1)は、第1主面(11)側に、複数の熱型赤外線検出部(4)に一対一に対応する複数のキャビティ(13)を有している。赤外線センサ(100)は、膜構造体(3)と基板(1)との間に複数のキャビティ(13)のうち隣り合う2つのキャビティ(13)をつなぐ開口(14)を有する。
第1の態様に係る赤外線センサ(100;100a;100b;100c;100d)では、高感度化を図ることが可能となる。
第2の態様に係る赤外線センサ(100)では、第1の態様において、複数の熱型赤外線検出部(4)の各々は、膜構造体(3)において矩形領域に形成されている。複数の熱型赤外線検出部(4)の各々は、矩形領域の四隅と、矩形領域の四隅以外の少なくとも1か所と、が基板(1)の第1主面(11)とつながっている。
第2の態様に係る赤外線センサ(100)では、複数の熱型赤外線検出部(4)の各々と基板(1)との間の熱容量をより大きくしつつ、複数の熱型赤外線検出部(4)の各々と基板(1)との接続強度を高めることが可能となる。
第3の態様に係る赤外線センサ(100a;100b;100c;100d)では、第1の態様において、複数の熱型赤外線検出部(4)の各々は、膜構造体(3)における矩形領域に形成されている。複数の熱型赤外線検出部(4)の各々は、四隅のみが基板(1)の第1主面(11)とつながっている。
第3の態様に係る赤外線センサ(100a;100b;100c;100d)では、複数の熱型赤外線検出部(4)の各々と基板(1)との間の熱容量をより大きくすることが可能となり、感度の向上を図れる。
第4の態様に係る赤外線センサ(100;100a;100b;100c;100d)では、第1〜3の態様のいずれか一つにおいて、複数の熱型赤外線検出部(4)の各々は、複数の温接点(T1)と複数の冷接点(T2)とを有するサーモパイル(6)を含んでいる。複数の熱型赤外線検出部(4)の各々では、複数のキャビティ(13)のうち対応するキャビティ(13)に複数の温接点(T1)が重なるように複数の温接点(T1)が配置されている。複数の熱型赤外線検出部(4)の各々では、複数のキャビティ(13)のうち対応するキャビティ(13)に複数の冷接点(T2)が重ならないように複数の冷接点(T2)が配置されている。
第4の態様に係る赤外線センサ(100;100a;100b;100c;100d)では、感度の向上を図ることが可能となる。
第5の態様に係る赤外線センサ(100b;100c)では、第1〜4の態様のいずれか一つにおいて、基板(1)は、シリコン基板であり、膜構造体(3)を支持している支持部の一部に穴(16)が形成されている。赤外線センサ(100)は、穴(16)に埋め込まれている絶縁体(17)を更に備える。
第5の態様に係る赤外線センサ(100b;100c)では、基板(1)の第1主面(11)に沿った方向への熱伝導をより抑制することが可能となる。
第6の態様に係る赤外線センサ(100d)では、第1〜5の態様のいずれか一つにおいて、基板(1)は、シリコン基板であり、基板(1)の第1主面(11)が{100}面である。基板(1)の第1主面(11)における複数のキャビティ(13)の各々の開口形状が矩形状である。複数の熱型赤外線検出部(4)の各々は、厚さ方向(D1)からの平面視において複数のキャビティ(13)の各々のうち対応するキャビティ(13)の開口縁に沿っておりかつ基板(1)の<100>方向に沿っている辺(43)を有する。
第6の態様に係る赤外線センサ(100d)では、基板(1)と膜構造体(3)との接続強度を向上させることが可能となる。
第7の態様に係る赤外線センサ(100;100a;100b;100c;100d)では、第1〜6の態様のいずれか一つにおいて、複数の熱型赤外線検出部(4)は、2次元アレイ状に並んでいる。
第7の態様に係る赤外線センサ(100;100a;100b;100c;100d)では、1次元アレイ状に並んでいる場合と比べて、検知エリアを広くすることができる。
第8の態様に係る赤外線センサ(100;100a;100b;100c;100d)では、第1〜7の態様のいずれか一つにおいて、複数のキャビティ(13)がつながっている。
第8の態様に係る赤外線センサ(100;100a;100b;100c;100d)では、複数の熱型赤外線検出部(4)の各々と基板(1)との間の熱容量をより大きくすることができ、感度の向上を図ることが可能となる。
第9の態様に係る赤外線センサ装置(300)は、第1〜8の態様のいずれか一つの赤外線センサ(100;100a;100b;100c;100d)と、赤外線センサ(100;100a;100b;100c;100d)の出力信号を信号処理する信号処理回路(200)と、を備える。
第9の態様に係る赤外線センサ装置(300)では、高感度化を図ることが可能となる。
1 基板
11 第1主面
12 第2主面
13 キャビティ
14 開口
15 支持部
16 穴
17 絶縁体
3 膜構造体
4 熱型赤外線検出部
43 辺
100、100a、100b、100c、100d 赤外線センサ
200 信号処理回路
300 赤外線センサ装置
D1 厚さ方向

Claims (9)

  1. 第1主面と厚さ方向において前記第1主面の反対側に位置する第2主面とを有する基板と、
    前記基板の前記第1主面側において前記基板に支持されている膜構造体と、を備え、
    前記膜構造体は、アレイ状に並んでいる複数の熱型赤外線検出部を含んでおり、
    前記基板は、前記第1主面側に、前記複数の熱型赤外線検出部に一対一に対応する複数のキャビティを有し、
    前記膜構造体と前記基板との間に前記複数のキャビティのうち隣り合う2つのキャビティをつなぐ開口を有する、
    赤外線センサ。
  2. 前記複数の熱型赤外線検出部の各々は、前記膜構造体において矩形領域に形成されており、
    前記複数の熱型赤外線検出部の各々は、前記矩形領域の四隅と、前記矩形領域の前記四隅以外の少なくとも1か所と、が前記基板の前記第1主面とつながっている、
    請求項1に記載の赤外線センサ。
  3. 前記複数の熱型赤外線検出部の各々は、前記膜構造体において矩形領域に形成されており、
    前記複数の熱型赤外線検出部の各々は、前記矩形領域の四隅のみが前記基板の前記第1主面とつながっている、
    請求項1に記載の赤外線センサ。
  4. 前記複数の熱型赤外線検出部の各々は、複数の温接点と複数の冷接点とを有するサーモパイルを含んでおり、
    前記複数の熱型赤外線検出部の各々では、前記複数のキャビティのうち対応するキャビティに前記複数の温接点が重なるように前記複数の温接点が配置されており、
    前記複数の熱型赤外線検出部の各々では、前記複数のキャビティのうち対応するキャビティに前記複数の冷接点が重ならないように前記複数の冷接点が配置されている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の赤外線センサ。
  5. 前記基板は、シリコン基板であり、前記膜構造体を支持している支持部の一部に穴が形成されており、
    前記穴が絶縁体により埋まっている、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の赤外線センサ。
  6. 前記基板は、シリコン基板であり、
    前記基板の前記第1主面が{100}面であり、
    前記基板の前記第1主面における前記複数のキャビティの各々の開口形状が矩形状であり、
    前記複数の熱型赤外線検出部の各々は、前記厚さ方向からの平面視において前記複数のキャビティの各々のうち対応するキャビティの開口縁に沿っておりかつ前記基板の<100>方向に沿っている辺を有する、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の赤外線センサ。
  7. 前記複数の熱型赤外線検出部は、2次元アレイ状に並んでいる、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の赤外線センサ。
  8. 前記複数のキャビティがつながっている、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の赤外線センサ。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の赤外線センサと、
    前記赤外線センサの出力信号を信号処理する信号処理回路と、を備える、
    赤外線センサ装置。
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