JP7249584B2 - 赤外線センサ装置 - Google Patents

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Description

本開示は、一般に赤外線センサ装置、信号処理装置及び信号処理方法に関し、より詳細には、赤外線センサの出力信号を信号処理する信号処理部を備える赤外線センサ装置、信号処理装置及び信号処理方法に関する。
従来、赤外線センサ装置として、赤外線センサと、サーミスタと、IC素子(信号処理装置)と、を備える温度センサが知られている(特許文献1)。
赤外線センサでは、熱型赤外線検出部とMOSトランジスタとを具備する複数の画素部(検出部)が、半導体基板の一表面側において2次元アレイ状に配置されている。
IC素子は、第1の増幅回路と、第2の増幅回路と、マルチプレクサと、A/D変換回路と、演算部と、メモリと、制御回路と、を備えている。
特開2012-13517号公報
特許文献1に記載された赤外線センサ及び赤外線センサ装置においては、フレームレートの更なる高速化が望まれることがあった。
本開示の目的は、フレームレートの高速化を図ることが可能な赤外線センサ装置を提供することにある。
本開示の一態様に係る赤外線センサ装置は、赤外線センサと、信号処理部と、選択部と、領域検出部と、を備える。前記赤外線センサは、2次元アレイ状に並んでいる複数の検出部を有する。前記信号処理部は、前記赤外線センサの出力信号を信号処理して静止熱画像データを連続的に生成する。前記選択部は、前記複数の検出部のうち前記信号処理部へ前記出力信号を出力させる検出部を選択する。前記領域検出部は、前記信号処理部で生成された静止熱画像データに対応する静止熱画像上において対象物に対応する対象物領域を検出する。前記選択部は、特定の条件に応じて前記複数の検出部のうち1つの静止熱画像データに対応させる任意の検出部を選択するモードを有する。前記特定の条件は、前記領域検出部により前記対象物領域が検出されたという条件である。前記選択部は、前記複数の検出部のうち前記対象物領域の画素の群に対応する検出部の群を選択する。前記対象物は、人である。前記選択部は、前記複数の検出部のうち前記画素の集まりに対応する検出部を選択するときに、前記対象物領域のうち前記人の顔に対応する領域の重心を含む画素又は前記重心に最も近い1つの画素を中心画素として前記中心画素から外側の画素へ順番に、対応する検出部を選択する。
本開示の別の一態様に係る赤外線センサ装置は、赤外線センサと、信号処理部と、選択部と、を備える。前記赤外線センサは、2次元アレイ状に並んでいる複数の検出部を有する。前記信号処理部は、前記赤外線センサの出力信号を信号処理して静止熱画像データを連続的に生成する。前記選択部は、前記複数の検出部のうち前記信号処理部へ前記出力信号を出力させる検出部を選択する。前記選択部は、特定の条件に応じて前記複数の検出部のうち1つの静止熱画像データに対応させる任意の検出部を選択するモードを有する。前記選択部は、前記複数の検出部の全部を選択するモードを更に有する。前記選択部は、前記特定の条件に応じて前記複数の検出部のうち1つの静止熱画像データに対応させる任意の検出部を選択するときに、前記複数の検出部を任意の複数のグループに分けて、前記複数のグループを順番に選択する。前記選択部は、前記複数のグループの各々に対応する領域の重心を含む画素又は前記重心に最も近い1つの画素を中心画素として前記中心画素から外側の画素へ順番に、対応する検出部を選択する。
本開示の一態様に係る赤外線センサ装置は、フレームレートの高速化を図ることが可能となる。
図1は、実施形態1に係る赤外線センサ装置の回路ブロック図である。 図2は、同上の赤外線センサ装置における赤外線センサの複数の検出部のレイアウト図である。 図3Aは、同上の赤外線センサ装置における赤外線センサの検出部の一部破断した平面図である。図3Bは、図3AのA-A断面図である。 図4は、同上の赤外線センサ装置の断面図である。 図5は、同上の赤外線センサ装置の動作説明図である。 図6は、同上の赤外線センサ装置の動作説明図である。 図7は、実施形態2に係る赤外線センサ装置の回路ブロック図である。
下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施形態1)
以下では、実施形態1に係る赤外線センサ装置300について、図1、2、3A及び3Bに基づいて説明する。
(1)赤外線線センサ装置の構成要素
赤外線センサ装置300は、赤外線センサ100と、信号処理装置200と、を備える。赤外線センサ100は、2次元アレイ状に並んでいる複数の検出部(画素部)2を有する。信号処理装置200は、信号処理部201と、選択部202と、を有する。また、赤外線センサ装置300は、サーミスタ110を更に備える。また、赤外線センサ装置300は、パッケージ260を更に備える。
(2)赤外線センサ装置の詳細
(2.1)赤外線センサ
赤外線センサ100は、第1主面11及び第2主面を有する基板1と、基板1の第1主面11側に形成されている複数(例えば、64個)の検出部2と、を備えている。第2主面は、基板1の厚さ方向D1において第1主面11の反対側に位置している。基板1は、シリコン基板である。
赤外線センサ100の厚さ方向D1からの平面視における赤外線センサ100の外周形状は、例えば、正方形状である。赤外線センサ100の外周形状は、正方形状に限らず、例えば、長方形状等でもよい。
複数(例えば、64個)の検出部2は、基板1の第1主面11側において、図2に例示するように、1つの基板1の第1主面11側において、m行n列(m,nは自然数)の2次元アレイ状に配列されている。図2に示した例では、m=8、n=8である。
赤外線センサ100は、複数の検出部2それぞれの一部を構成する膜構造体3を備えている。膜構造体3は、基板1の第1主面11側において基板1に支持されている。ここにおいて、膜構造体3は、複数の検出部2に一対一に対応する複数の熱型赤外線検出部4を含んでいる。したがって、複数の熱型赤外線検出部4は、1つの基板1の第1主面11側において2次元アレイ状に配列されている。より詳細には、複数の熱型赤外線検出部4は、1つの基板1の第1主面11側において、8行8列の2次元アレイ状に配列されている。
膜構造体3は、シリコン酸化膜31と、シリコン窒化膜32と、層間絶縁膜33と、パッシベーション膜34と、を含んでいる。膜構造体3では、基板1側からシリコン酸化膜31、シリコン窒化膜32、層間絶縁膜33及びパッシベーション膜34が、この順に並んでいる。ここにおいて、シリコン酸化膜31は、基板1に直接的に支持されている。膜構造体3における複数の熱型赤外線検出部4は、シリコン窒化膜32上に形成されている熱電変換部5を含んでいる。層間絶縁膜33は、シリコン窒化膜32の表面側で熱電変換部5を覆っている。層間絶縁膜33は、例えば、BPSG(Boron Phosphorus Silicon Glass)膜である。パッシベーション膜34は、例えば、PSG(Phospho-Silicate Glass)膜とPSG膜上に形成されたNSG(Nondoped Silicate Glass)膜との積層膜である。なお、膜構造体3では、層間絶縁膜33とパッシベーション膜34との積層膜において熱型赤外線検出部4に形成された部分が赤外線吸収膜70を兼ねている。
複数の熱型赤外線検出部4の各々は、熱電変換部5を含んでいる。熱電変換部5は、複数(例えば、6個)のサーモパイル6を含んでいる。熱電変換部5では、複数のサーモパイル6が直列接続されている。
複数の検出部2の各々は、熱型赤外線検出部4と、MOSトランジスタ7と、を含んでいる。複数のMOSトランジスタ7の各々は、画素部選択用のスイッチング素子である。言い換えれば、複数のMOSトランジスタ7の各々は、熱電変換部5の出力電圧を取り出すためのスイッチング素子である。複数のMOSトランジスタ7の各々は、ウェル領域71、ドレイン領域73、ソース領域74、チャネルストッパ領域72、ゲート絶縁膜75、ゲート電極76、ドレイン電極77、ソース電極78及びグラウンド用電極79を有する。
赤外線センサ100は、各列の複数(8つ)の検出部2の熱電変換部5の第1端がMOSトランジスタ7を介して各列に共通接続された複数の第1配線(垂直読み出し線)と、各行の複数(8つ)の検出部2のMOSトランジスタ7のゲート電極76が各行ごとに共通接続された複数の第2配線(水平信号線)と、を備えている。また、赤外線センサ100は、各列の検出部2のMOSトランジスタ7のウェル領域71が各列に共通接続された複数の第3配線(グラウンド線)と、各グラウンド線が共通接続された共通グラウンド線(第4配線)と、を備えている。さらに、赤外線センサ100は、各列の複数の検出部2の熱電変換部5の第2端が各列に共通接続された複数の基準バイアス線(第5配線)を備えている。ここで、MOSトランジスタ7のゲート電極76は、複数の第2配線のうち対応する第2配線と接続されている。また、MOSトランジスタ7のソース電極78は、熱電変換部5を介して、複数の第5配線のうち対応する第5配線と接続されている。また、MOSトランジスタ7のドレイン電極77は、複数の第1配線のうち対応する第1配線と接続されている。よって、赤外線センサ100では、複数の検出部2の出力電圧を順次読み出すことができる。赤外線センサ100は、複数の第1配線が一対一に接続された出力用の複数(8つ)の第1パッド101と、複数の第2配線が一対一に接続された複数(8つ)の第2パッド102と、複数の第3配線が共通接続された第3パッドと、第4配線が共通接続された基準バイアス用の第4パッドと、を備えている。
また、基板1は、第1主面11側に、複数の熱型赤外線検出部4に一対一に対応する複数のキャビティ13を有している。基板1の第1主面11におけるキャビティ13の開口形状は、矩形状である。基板1における複数のキャビティ13の各々は、複数の熱型赤外線検出部4のうち対応する熱型赤外線検出部4の一部の直下に形成されている。これにより、複数の熱型赤外線検出部4の各々の一部は、基板1の厚さ方向D1において基板1から離れている。熱型赤外線検出部4のうち基板1の厚さ方向D1の平面視においてキャビティ13の開口縁よりも内側に位置している部分には、厚さ方向D1に貫通してキャビティ13につながる(連通する)複数のスリット44が形成されている。
複数の熱型赤外線検出部4では、複数のスリット44が形成されていることにより、厚さ方向D1においてキャビティ13に重なっている部分が6つの領域に区画されており、6つの領域の各々が、1つのサーモパイル6を含んでいる。
サーモパイル6は、複数(9個)の熱電対60を有している。複数の熱電対60の各々は、n形ポリシリコン配線61と、p形ポリシリコン配線62と、n形ポリシリコン配線61とp形ポリシリコン配線62との第1端同士を電気的に接続している第1接続部63と、を含んでいる。n形ポリシリコン配線61及びp形ポリシリコン配線62は、シリコン窒化膜32上に形成されている。第1接続部63の材料は、例えば、Al-Si合金である。サーモパイル6は、複数の熱電対60のうち隣り合う熱電対60のn形ポリシリコン配線61とp形ポリシリコン配線62との第2端同士を電気的に接続している第2接続部64を含んでいる。第2接続部64の材料は、例えば、Al-Si合金である。
ここで、サーモパイル6では、複数の熱電対60の各々におけるn形ポリシリコン配線61の第1端とp形ポリシリコン配線62の第1端と第1接続部63とで1つの温接点T1を構成している。したがって、サーモパイル6は、複数(9つ)の温接点T1を含んでいる。また、サーモパイル6では、隣り合う2つの熱電対60のn形ポリシリコン配線61の第2端とp形ポリシリコン配線62の第2端と第2接続部64とで1つの冷接点T2を構成している。したがって、サーモパイル6では、複数(8つ)の冷接点T2を含んでいる。
サーモパイル6の各温接点T1は、基板1の厚さ方向D1においてキャビティ13に重なるように配置されており、各冷接点T2は、基板1の厚さ方向D1においてキャビティ13に重ならないように配置されている。つまり、温接点T1は、熱型赤外線検出部4においてキャビティ13に重なる第1部分41に含まれており、冷接点T2は、熱型赤外線検出部4においてキャビティ13に重ならない第2部分42に含まれている。
(2.2)サーミスタ
サーミスタ110は、絶対温度を測定する。サーミスタ110は、チップ型サーミスタである。
サーミスタ110は、赤外線センサ100の冷接点T2の温度を検知するために赤外線センサ100の近くに配置されている。
(2.3)パッケージ
パッケージ260は、赤外線センサ100、サーミスタ110及び信号処理装置200を収納している。信号処理装置200は、ICチップである。
パッケージ260は、パッケージ本体261と、パッケージ蓋262と、を有する。
パッケージ本体261は、赤外線センサ100と信号処理装置200とサーミスタ110とが実装されている。パッケージ本体261は、セラミック基板であり、配線用の導体部等が設けられている。赤外線センサ100と信号処理装置200とサーミスタ110とは、パッケージ本体261に実装されている。サーミスタ110は、赤外線センサ100と横並びで、パッケージ本体261に実装されている。
パッケージ蓋262は、パッケージ本体261側の一面が開放された箱状に形成されている。パッケージ蓋262は、キャップ263と、レンズ264と、を含んでいる。キャップ263の材料は、例えば、金属である。キャップ263は、パッケージ本体261に接合されている。キャップ263は、赤外線センサ100の基板1の厚さ方向D1において赤外線センサ100に重なる領域に形成された貫通孔263aを有している。レンズ264は、キャップ263の貫通孔263aを塞いでいる。レンズ264は、例えば、非球面レンズである。
実施形態1に係る赤外線センサ装置300では、パッケージ260の内部空間の雰囲気は、例えば、ドライ窒素雰囲気である。
(3)信号処理装置
信号処理装置200は、信号処理部201と、選択部202と、を有する。信号処理部201は、赤外線センサ100の出力信号を信号処理する。ここにおいて、信号処理部201は、赤外線センサ100の出力信号を信号処理して静止熱画像データを連続的に生成する。信号処理部201は、サーミスタ110の出力信号も信号処理する。
信号処理部201は、第1の増幅回路と、第2の増幅回路と、マルチプレクサと、A/D変換回路と、演算部と、記憶部と、を有する。第1の増幅回路は、赤外線センサ100の出力電圧(出力信号)を増幅する。第2の増幅回路は、サーミスタ110の出力電圧(出力信号)を増幅する。マルチプレクサは、赤外線センサ100の複数の検出部2の熱電変換部5の出力電圧を択一的に第1の増幅回路に入力させる。また、A/D変換回路は、第1の増幅回路にて増幅された赤外線センサ100の出力電圧、及び第2の増幅回路にて増幅されたサーミスタ110の出力電圧をディジタル値に変換する。演算部は、赤外線センサ100とサーミスタ110との各出力電圧に対応してA/D変換回路から出力されるディジタル値を用いて赤外線センサ装置300の検知エリア内の温度分布を求める。ここにおいて、演算部は、赤外線センサ100の複数の検出部2の各々の出力信号とサーミスタ110の出力信号とを利用して検知エリア内の物体の温度を演算する。赤外線センサ装置300の検知エリアは、赤外線センサ100の受光面側に配置されているレンズ264の形状等によって決まる。メモリは、演算部での演算に利用するデータ等を記憶している。選択部202は、赤外線センサ100の複数のMOSトランジスタ7を制御する制御回路を含む。信号処理装置200では、赤外線センサ100の全ての検出部2の出力を時系列的に読み出すことができる。信号処理装置200は、選択部202によって赤外線センサ100の複数の第1パッド101それぞれの電位と複数の第2パッド102それぞれの電位とを適宜制御することにより、複数の検出部2それぞれの出力電圧を順次読み出すことができる。
信号処理部201は、赤外線センサ100の出力信号を信号処理して静止熱画像データを連続的に生成する。静止熱画像データは、検知エリア内の温度分布のデータであり、検知エリアの温度分布を示す熱画像の生成に利用することができる。信号処理装置200は、信号処理部201にて生成された静止熱画像データを順次出力することができる。信号処理装置200から出力される静止熱画像データを利用する表示装置においては、例えば、信号処理装置200から順次出力される静止熱画像データに応じた熱画像(静止熱画像P1)を順次表示させる。ここにおいて、信号処理装置200は、静止熱画像データ等を外部と通信するための通信インタフェース205を備えている。静止熱画像P1における複数の画素の画素値の各々は、温度である。
選択部202は、複数の検出部2のうち信号処理部201へ出力信号を出力させる検出部2を選択する。
また、選択部202は、動作モードとして、第1モードと、第2モードと、を有する。第1モードは、複数の検出部2の全部を選択するモードである。第2モードは、特定の条件に応じて複数の検出部2のうち1つの静止熱画像データに対応させる任意の検出部2を選択するモードである。ここにおいて、選択部202は、動作モードとして、第1モードと第2モードとのうち少なくとも第2モードを有していればよく、第1モードは必須のモードではない。第2モードにおいて選択する任意の検出部2は、例えば、複数の検出部2の全数よりも少なくとも1つ少ない一群の検出部2である。図1では、第2モードにおいて選択する一群の検出部2の一例を破線で囲んである。
信号処理装置200は、領域検出部203を更に備える。領域検出部203は、信号処理部201で生成された静止熱画像データに対応する静止熱画像P1(図5参照)上での対象物に対応する対象物領域E1(図5参照)を検出する。対象物領域E1は、例えば、閾値(例えば、30℃)以上の画素値を有する画素の集まりである。図5では、閾値未満の画素値を有する画素にはドットを付さずに、閾値以上の画素値を有する画素にドットを付してあり、画素値が大きいほどドットの密度を高くしてある。ここにおいて、領域検出部203は、静止熱画像データに基づいて、画素値が閾値(例えば、30℃)以上である画素データの集まりを検出したときに、複数の検出部2のうち対象物領域E1の画素の群に対応する検出部2の群を特定する。赤外線センサ装置300の検知エリアは、例えば、自動車の車内において1つの座席(運転席又は助手席等)を含む空間である。この場合、対象物は、座席に着座している人である。上述の特定の条件は、例えば、領域検出部203により対象物領域E1が検出されたという条件である。
選択部202は、特定の条件に応じて、複数の検出部2のうち対象物領域E1の画素の群に対応する検出部2の群を選択する。
また、赤外線センサ装置300は、推定部204を更に備える。推定部204は、人の温冷感を推定する。温冷感とは、人が感じる暑さ及び寒さに関する感覚である。具体的には、温冷感は、予想平均温冷感申告(PMV:Predicated Mean Vote)等の指標で表現することができる。PMVは、例えば、気温、湿度、気流、熱放射、代謝量及び着衣量を考慮して定められる。推定部204は、例えば、静止熱画像P1(に対応する静止熱画像データ)に基づいて、人の着衣から露出した部分の皮膚温度を検出することで、その人の温冷感を推定する。人体の部位によっては、当該部位の皮膚温度が温冷感と高い相関を持っていることが知られている。温冷感との相関が高い部位としては、例えば鼻が挙げられる。また、額の皮膚温度から鼻の皮膚温度を減算した値も、温冷感と高い相関を示している。推定部204は、温冷感を推定するために必要な部位の皮膚温度を、静止熱画像P1から求め、その結果から温冷感を推定する。なお、温冷感の推定の手法は上述の方法に限定されない。例えば、推定部204は、静止熱画像P1から人と周囲との温度差を算出して、人の放熱量を算出し、放熱量とPMVとの相関関係に基づいて、PMVを推定してもよい。
選択部202は、複数の検出部2のうち画素の集まりに対応する検出部2を選択するときに、対象物領域E1のうち人の顔に対応する領域の重心C1を含む画素又は重心C1に最も近い1つの画素を中心画素として中心画素から外側の画素へ順番に、対応する検出部2を選択する。図6は、熱画像の一例を模式的に示した図であり、中心画素から外側の画素への順序を矢印で示してある。図6に示した例では、人の顔に対応する領域について、その重心C1に最も近い1つの画素から右回りの螺旋にそって並んでいる一群の画素に対応する一群の検出部2を選択しているが、これに限らず、例えば、左回りの螺旋にそって並んでいる画素に対応する一群の検出部2を選択してもよい。これにより、静止熱画像P1において中心画素を含む中央部(人の顔の中心部)に対応する検出部2の熱応答性を周辺部に対応する検出部2の熱応答性よりも高くすることができ、中央部に対応する画素の画素値(温度)の精度を向上させることが可能となる。
信号処理装置200の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、1又は複数のコンピュータを有している。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における信号処理装置200の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよいし、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ(磁気ディスク)等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
信号処理装置200は、一例として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)であるが、これに限らない。例えば、信号処理装置200は、信号処理部201と選択部202とを含むASICと、ASICとは別に設けられた領域検出部203及び推定部204と、を備えた構成であってもよい。
(4)信号処理方法
信号処理装置200は、以下の信号処理方法を採用している。
信号処理方法は、生成ステップと、選択ステップと、を備える。生成ステップでは、2次元アレイ状に並んでいる複数の検出部2を有する赤外線センサ100の出力信号を信号処理して静止熱画像データを連続的に生成する。選択ステップでは、複数の検出部2のうち生成ステップで信号処理する出力信号を出力させる検出部2を選択する。選択ステップは、特定の条件に応じて複数の検出部2のうち1つの静止熱画像データに対応させる任意の検出部2を選択する。
(5)効果
実施形態1に係る赤外線センサ装置300及び信号処理装置200では、選択部202は、特定の条件に応じて複数の検出部2のうち1つの静止熱画像データに対応させる任意の検出部2を選択するモードを有するので、フレームレートの高速化を図ることが可能となる。
また、赤外線センサ装置300では、A/D変換回路を複数備えていてもよい。ここにおいて、赤外線センサ装置300では、1つの静止熱画像P1に対応させる任意の検出部2を選択できるので、A/D変換回路の数を少なくでき、大型化を抑制しつつフレームレートの高速化を図ることが可能となる。
(実施形態2)
以下、実施形態2に係る赤外線センサ装置300Aについて、図7を参照して説明する。実施形態2に係る赤外線センサ装置300Aに関し、実施形態1に係る赤外線センサ装置300と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係る赤外線センサ装置300Aにおける信号処理装置200Aは、実施形態1に係る赤外線センサ装置300における信号処理装置200の領域検出部203及び推定部204を備えていない。
実施形態2に係る赤外線センサ装置300Aでは、選択部202は、複数の検出部2を選択するときに、特定の条件として、複数(例えば、64個)の検出部2を1つの静止熱画像データに対応させる任意の複数(例えば、4つ)のグループG1に分けて、複数のグループG1を順番に選択する。
図7の例では、複数のグループG1のうち左上のグループG1を第1グループG11、右上のグループG1を第2グループG12、左下のグループG1を第3グループG13、右下のグループG1を第4グループG14としてある。
実施形態2に係る赤外線センサ装置300Aでは、第1処理と第2処理と第3処理と第4処理とを、第1処理、第2処理、第3処理及び第4処理の順でサイクリックに繰り返す。第1処理は、第1グループG11の一群の検出部2の出力信号に基づく静止熱画像データを生成する処理である。第2処理は、第2グループG12の一群の検出部2の出力信号に基づく静止熱画像データを生成する処理である。第3処理は、第3グループG13の一群の検出部2の出力信号に基づく静止熱画像データを生成する処理である。第4処理は、第4グループG14の一群の検出部2の出力信号に基づく静止熱画像データを生成する処理である。
選択部202は、複数のグループG1の各々に対応する領域の重心C11を含む画素又は重心C11に最も近い1つの画素を中心画素として中心画素から外側の画素へ順番に、対応する検出部2を選択する。これにより、静止熱画像P1において中心画素を含む中央部に対応する検出部2の熱応答性を周辺部に対応する検出部2の熱応答性よりも高くすることができ、中央部に対応する画素の画素値(温度)の精度を向上させることが可能となる。
実施形態2に係る赤外線センサ装置300A及び信号処理装置200Aでは、選択部202は、特定の条件に応じて複数の検出部2のうち1つの静止熱画像データに対応させる任意の検出部2を選択するモードを有するので、フレームレートの高速化を図ることが可能となる。
(変形例)
上記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
例えば、熱電変換部5における複数のサーモパイル6の接続関係は、上記の例に限らない。すなわち、熱電変換部5は、複数のサーモパイル6の全てが直列接続されている構成に限らず、複数のサーモパイル6が並列接続されててる構成でもよいし、複数のサーモパイル6が直並列接続されている構成であってもよい。また、熱電変換部5におけるサーモパイル6の数は複数に限らず、例えば、1つでもよい。
また、熱電変換部5は、複数のサーモパイル6に限らず、例えば、抵抗ボロメータ、焦電素子等であってもよい。また、赤外線センサ装置300において、サーミスタ110は、必須の構成要素ではない。
また、赤外線センサ100では、複数の検出部2の各々がMOSトランジスタ7を含んでいるが、赤外線センサ100の変形例では、MOSトランジスタ7は、検出部2以外に設けられていてもよい。また、赤外線センサ100の別の変形例では、各MOSトランジスタ7は、赤外線センサ100に必須の構成要素ではない。
対象物は、対象物の存在している空間における背景(周囲)との温度の異なる物体であればよく、人に限らず、生体以外の物体(例えば、テレビ受像機等)でもよい。この場合、対象物領域E1は、閾値未満の画素値を有する画素の集まりであってもよい。
(態様)
第1の態様に係る赤外線センサ装置(300;300A)は、赤外線センサ(100)と、信号処理部(201)と、選択部(202)と、を備える。赤外線センサ(100)は、2次元アレイ状に並んでいる複数の検出部(2)を有する。信号処理部(201)は、赤外線センサ(100)の出力信号を信号処理して静止熱画像データを連続的に生成する。選択部(202)は、複数の検出部(2)のうち信号処理部(201)へ出力信号を出力させる検出部(2)を選択する。選択部(202)は、特定の条件に応じて複数の検出部(2)のうち1つの静止熱画像データに対応させる任意の検出部(2)を選択するモードを有する。
第1の態様に係る赤外線センサ装置(300;300A)では、フレームレートの高速化を図ることが可能となる。
第2の態様に係る赤外線センサ装置(300;300A)では、第1の態様において、選択部(202)は、複数の検出部(2)の全部を選択するモードを更に有する。
第2の態様に係る赤外線センサ装置(300;300A)では、複数の検出部(2)の出力信号に基づいて1つの静止熱画像データを生成することができる。
第3の態様に係る赤外線センサ装置(300)は、第1又は2の態様において、領域検出部(203)を更に備える。領域検出部(203)は、信号処理部(201)で生成された静止熱画像データに対応する静止熱画像(P1)上において対象物に対応する対象物領域(E1)を検出する。特定の条件は、領域検出部(203)により対象物領域(E1)が検出されたという条件である。選択部(202)は、複数の検出部(2)のうち対象物領域(E1)の画素の群に対応する検出部(2)の群を選択する。
第3の態様に係る赤外線センサ装置(300)では、フレームレートの高速化を図ることが可能となる。
第4の態様に係る赤外線センサ装置(300)では、第3の態様において、対象物は、人である。
第5の態様に係る赤外線センサ装置(300)では、第4の態様において、静止熱画像(P1)における複数の画素の画素値の各々が温度である。第5の態様に係る赤外線センサ装置(300)は、推定部(204)を更に備える。推定部(204)は、人の温冷感を推定する。
第5の態様に係る赤外線センサ装置(300)では、領域検出部(203)により検出された対象物領域(E1)に対応する人だけの温冷感を推定することが可能となる。
第6の態様に係る赤外線センサ装置(300)では、第4又は5の態様において、選択部(202)は、複数の検出部(2)のうち画素の集まりに対応する検出部(2)を選択するときに、対象物領域(E1)のうち人の顔に対応する領域の重心(C1)を含む画素又は重心(C1)に最も近い1つの画素を中心画素として中心画素から外側の画素へ順番に、対応する検出部(2)を選択する。
第7の態様に係る赤外線センサ装置(300A)では、第2の態様において、選択部(202)は、特定の条件に応じて複数の検出部(2)のうち1つの静止熱画像データに対応させる任意の検出部(2)を選択するときに、複数の検出部(2)を任意の複数のグループ(G1)に分けて、複数のグループ(G1)を順番に選択する。
第7の態様に係る赤外線センサ装置(300A)では、フレームレートの高速化を図ることが可能となる。
第8の態様に係る赤外線センサ装置(300A)では、第7の態様において、選択部(202)は、複数のグループ(G1)の各々に対応する領域の重心(C11)を含む画素又は重心(C11)に最も近い1つの画素を中心画素として中心画素から外側の画素へ順番に、対応する検出部(2)を選択する。
第9の態様に係る赤外線センサ装置(300;300A)では、第1~8の態様のいずれか一つにおいて、赤外線センサ(100)は、基板(1)と、膜構造体(3)と、を有する。基板(1)は、第1主面(11)と厚さ方向(D1)において第1主面(11)の反対側に位置する第2主面とを有する。膜構造体(3)は、基板(1)の第1主面(11)側において基板(1)に支持されている。膜構造体(3)は、複数の検出部(2)を含んでいる。基板(1)は、第1主面(11)側に、複数の検出部(2)に一対一に対応する複数のキャビティ(13)を有する。
第10の態様に係る赤外線センサ装置(300;300A)では、第1~9の態様のいずれか一つにおいて、複数の検出部(2)の各々は、複数の温接点(T1)と複数の冷接点(T2)とを有するサーモパイル(6)を含んでいる。複数の検出部(2)の各々では、複数のキャビティ(13)のうち対応するキャビティ(13)に複数の温接点(T1)が重なるように複数の温接点(T1)が配置されている。複数の検出部(2)の各々では、複数のキャビティ(13)のうち対応するキャビティ(13)に複数の冷接点(T2)が重ならないように複数の冷接点(T2)が配置されている。
第10の態様に係る赤外線センサ装置(300;300A)では、赤外線センサ(100)の感度の向上を図ることが可能となる。
第11の態様に係る信号処理装置(200;200A)は、信号処理部(201)と、選択部(202)と、を備える。信号処理部(201)は、2次元アレイ状に並んでいる複数の検出部(2)を有する赤外線センサ(100)の出力信号を信号処理して静止熱画像データを連続的に生成する。選択部(202)は、複数の検出部(2)のうち信号処理部(201)へ出力信号を出力させる検出部(2)を選択する。選択部(202)は、特定の条件に応じて複数の検出部(2)のうち1つの静止熱画像データに対応させる任意の検出部(2)を選択するモードを有する。
第11の態様に係る信号処理装置(200;200A)では、フレームレートの高速化を図ることが可能となる。
第12の態様に係る信号処理方法は、生成ステップと、選択ステップと、を備える。生成ステップでは、2次元アレイ状に並んでいる複数の検出部(2)を有する赤外線センサ(100)の出力信号を信号処理して静止熱画像データを連続的に生成する。選択ステップでは、複数の検出部(2)のうち生成ステップで信号処理する出力信号を出力させる検出部(2)を選択する。選択ステップは、特定の条件に応じて複数の検出部(2)のうち1つの静止熱画像データに対応させる任意の検出部(2)を選択する。
第12の態様に係る信号処理方法では、フレームレートの高速化を図ることが可能となる。
第2~10の態様に係る構成については、赤外線センサ装置(300;300A)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 基板
2 検出部
11 第1主面
13 キャビティ
3 膜構造体
4 熱型赤外線検出部
6 サーモパイル
100 赤外線センサ
200、200A 信号処理装置
201 信号処理部
202 選択部
203 領域検出部
204 推定部
300、300A 赤外線センサ装置
C1 重心
C11 重心
E1 対象物領域
D1 厚さ方向
G1 グループ
P1 静止熱画像
T1 温接点
T2 冷接点

Claims (6)

  1. 2次元アレイ状に並んでいる複数の検出部を有する赤外線センサと、
    前記赤外線センサの出力信号を信号処理して静止熱画像データを連続的に生成する信号処理部と、
    前記複数の検出部のうち前記信号処理部へ前記出力信号を出力させる検出部を選択する選択部と
    前記信号処理部で生成された静止熱画像データに対応する静止熱画像上において対象物に対応する対象物領域を検出する領域検出部と、を備え
    前記選択部は、特定の条件に応じて前記複数の検出部のうち1つの静止熱画像データに対応させる任意の検出部を選択するモードを有し、
    前記特定の条件は、前記領域検出部により前記対象物領域が検出されたという条件であり、
    前記選択部は、前記複数の検出部のうち前記対象物領域の画素の群に対応する検出部の群を選択し、
    前記対象物は、人であり、
    前記選択部は、前記複数の検出部のうち前記画素の集まりに対応する検出部を選択するときに、前記対象物領域のうち前記人の顔に対応する領域の重心を含む画素又は前記重心に最も近い1つの画素を中心画素として前記中心画素から外側の画素へ順番に、対応する検出部を選択する、
    赤外線センサ装置。
  2. 前記選択部は、前記複数の検出部の全部を選択するモードを更に有する、
    請求項1に記載の赤外線センサ装置。
  3. 前記静止熱画像における複数の画素の画素値の各々が温度であり、
    前記人の温冷感を推定する推定部を更に備える、
    請求項1又は2に記載の赤外線センサ装置。
  4. 2次元アレイ状に並んでいる複数の検出部を有する赤外線センサと、
    前記赤外線センサの出力信号を信号処理して静止熱画像データを連続的に生成する信号処理部と、
    前記複数の検出部のうち前記信号処理部へ前記出力信号を出力させる検出部を選択する選択部と、を備え、
    前記選択部は、特定の条件に応じて前記複数の検出部のうち1つの静止熱画像データに対応させる任意の検出部を選択するモードを有し、
    前記選択部は、
    前記複数の検出部の全部を選択するモードを更に有し、
    前記特定の条件に応じて前記複数の検出部のうち1つの静止熱画像データに対応させる任意の検出部を選択するときに、前記複数の検出部を任意の複数のグループに分けて、前記複数のグループを順番に選択し、
    前記複数のグループの各々に対応する領域の重心を含む画素又は前記重心に最も近い1つの画素を中心画素として前記中心画素から外側の画素へ順番に、対応する検出部を選択する、
    赤外線センサ装置。
  5. 前記赤外線センサは、
    第1主面と厚さ方向において前記第1主面の反対側に位置する第2主面とを有する基板と、
    前記基板の前記第1主面側において前記基板に支持されている膜構造体と、を有し、
    前記膜構造体は、前記複数の検出部を含んでおり、
    前記基板は、前記第1主面側に、前記複数の検出部に一対一に対応する複数のキャビティを有する、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の赤外線センサ装置。
  6. 前記複数の検出部の各々は、複数の温接点と複数の冷接点とを有するサーモパイルを含んでおり、
    前記複数の検出部の各々では、前記複数のキャビティのうち対応するキャビティに前記複数の温接点が重なるように前記複数の温接点が配置されており、
    前記複数の検出部の各々では、前記複数のキャビティのうち対応するキャビティに前記複数の冷接点が重ならないように前記複数の冷接点が配置されている、
    請求項5に記載の赤外線センサ装置。
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