JP2019173576A - 車両の制御システム - Google Patents

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優一 竹村
圭介 兼平
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圭介 兼平
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律男 野々山
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Abstract

【課題】学習マップの格子点位置が一定に保たれていると、車両の使用環境に合わせて学習状態を適切に保つことが難しい。【解決手段】車両の制御システムであって、車両の制御パラメータを学習する学習マップを記憶する記憶部(220,620)と、学習マップを更新する学習マップ更新部(230,630)と、車両の使用環境情報を取得する使用環境情報取得部(240,640)と、を備える。学習マップ更新部は、使用環境情報に応じて車両の制御に用いる学習マップを変更する。【選択図】図3

Description

本発明は、車両の制御パラメータを学習する制御システムに関する。
特許文献1には、エンジンの制御パラメータの学習値が記憶された学習マップを備える車両制御装置が開示されている。この車両制御装置では、制御パラメータを取得する度に、学習マップの各格子点に対して、制御パラメータの取得値の位置から格子点までの距離が大きいほど減少する重みを設定し、制御パラメータの取得値と重みとに基いて、全ての格子点の学習値を更新する。
国際公開2014/002189号公報
しかしながら、上述した従来技術では、格子点位置は一定に保たれているので、車両の使用環境に合わせて学習状態を適切に保つことが難しいという問題がある。
本発明の一形態によれば、車両の制御システムが提供される。この制御システムは、前記車両の制御パラメータを学習する学習マップを記憶する記憶部(220,620)と、前記学習マップを更新する学習マップ更新部(240,640)と、前記車両の使用環境情報を取得する使用環境情報取得部(230,630)と、を備える。前記学習マップ更新部は、前記使用環境情報に応じて前記車両の制御に用いる前記学習マップを変更する。
この形態の制御システムによれば、使用環境に応じて車両の制御に用いる学習マップを変更するので、車両の使用環境に合わせて学習状態を適切に保つことが可能である。
第1実施形態における車両の制御システムを示すブロック図。 エンジンと車載制御装置の説明図。 頻度計算用マップと複数の学習マップの例を示す説明図。 第1実施形態における学習マップ更新処理のフローチャート。 第2実施形態における車両の制御システムを示すブロック図。 第2実施形態における学習マップ更新処理のフローチャート。 走行経路情報に応じた学習マップの選択処理のフローチャート。 運転者情報に応じた学習マップの選択処理のフローチャート。
A. 第1実施形態:
図1に示すように、第1実施形態の制御システムは、車両500に搭載されている。車両500は、無線通信部510と、位置検出部520と、ナビゲーション装置530と、内燃機関であるエンジン100と、車載制御装置200とを備える。
無線通信部510は、車両500の外部と無線通信を行う機能を有しており、車両500の使用環境情報を取得する際に利用される。位置検出部520は、車両の位置を検出する機能を有する。位置検出部520としては、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)を構成する人工衛星から受信した航法信号に基づいて車両500の現在位置(経度・緯度)を測位するGNSS受信機を使用可能である。ナビゲーション装置530は、車両500の走行予定経路を決定する装置である。
車載制御装置200は、エンジン制御部210と、記憶部としてのメモリ220と、使用環境情報取得部230と、学習マップ更新部240と、学習マップ選択部250と、学習実行部260と、を有する。車載制御装置200は、例えば1以上のECUで構成される。
エンジン制御部210は、メモリ220内の学習マップを使用してエンジン100の制御を実行する。メモリ220には、複数の頻度計算用マップFPj(j=0〜n)と、複数の学習マップMPj(j=0〜n)とが格納される。頻度計算用マップFPjと学習マップMPjの内容については後述する。
使用環境情報取得部230は、車両500の使用環境を示す使用環境情報として、走行経路情報や、天候情報、交通状況情報、運転者識別情報を取得することが可能である。走行経路情報は、例えば、ナビゲーション装置530を用いて設定される車両500の走行予定経路を含む。天候情報は、例えば、車両500が走行している地域や走行予定地域の天候(晴天/雨天の区別)、気圧等の情報を含む。交通状況情報は、例えば、車両500の走行予定経路における渋滞情報を含む。第1実施形態では、天候情報や交通状況情報は、無線通信部510を用いて外部から取得される。この際、まず、位置検出部520で取得された車両500の現在位置を外部の情報センター(図示省略)に送信し、情報センサーから車両500の現在位置に関する天候情報や交通状況情報を取得するようにしてもよい。運転者識別情報は、例えば顔認証や、指紋認証、声紋認証などの生体認証を行う生体認証装置を用いて取得することができる。或いは、運転者が所有するキーに登録された運転者識別情報を無線で読み取るようにしてもよい。
学習マップ更新部240は、使用環境情報取得部230によって取得された使用環境に応じて頻度計算用マップFPjと学習マップMPjを更新する機能を有する。学習マップ選択部250は、車両500の使用環境に応じて、複数の学習マップMPj(j=0〜n)の中から車両500の制御に使用する1つの学習マップMPjを選択する機能を有する。
学習実行部260は、エンジン制御の各種の制御パラメータの検出値に基いて、制御パラメータを学習する学習制御を実行する。学習された制御パラメータは、複数の学習マップMPjにそれぞれ登録される。このような制御パラメータの学習は特許文献1等にも記載されているように周知なので、詳細な説明を省略する。
図2に示すように、第1実施形態の車両500は、内燃機関としてのエンジン100を備えている。エンジン100の給気管120には、上流側から順に、エアクリーナ121と、スロットルバルブ122と、給気管圧力センサ123と、バッファタンク124とが設けられている。エンジンの排気管130には、上流側から順に、空燃比センサ133と、触媒コンバータ132とが設けられている。排気管130と給気管120は、EGR管140で互いに接続されており、EGR管140にはEGRクーラー142とEGR弁144が設けられている。
エンジン100のエンジンブロック110には、点火プラグ111と、燃料噴射弁112と、吸気弁125と、排気弁131と、燃焼圧センサ114と、ノックセンサ115と、クランク角センサ116とが設けられている。ノックセンサ115は、エンジン100の振動を検出する振動センサとして機能する。クランク角センサ116は、エンジン100の回転数を検出する回転数センサとして機能する。なお、図2に示した各種の部品は一例であり、これ以外の種々の部品を制御システムに設けても良い。
車載制御装置200には、上述した各種のセンサの検出信号の他に、車速センサ310や、アクセル開度センサ320、エンジン100用の冷却水温センサ330等のセンサの検出信号も供給される。エンジン制御部210は、これらのセンサの検出信号と、学習マップMPjとを用いてエンジン100の制御を実行する。
図3に示すように、本実施形態では、複数の頻度計算用マップFPj(j=0〜n)と複数の学習マップMPj(j=0〜n)とが使用される。nは2以上の整数である。
学習マップMPjは、エンジン回転数や負荷率などの複数の入力パラメータの格子点毎に、車両の制御パラメータを格納したマップである。図3では、格子の縦線と横線が破線で描かれており、格子点の位置が黒丸で描かれている。学習マップMPjは、車両500の異なる使用環境に対応付けられた特定の使用環境用のマップであり、格子点位置が互いに異なる。個々の学習マップMPjは、その使用環境毎に学習された制御パラメータを格納したものである。
格子点位置に格納される制御パラメータとしては、例えば点火時期や、EGR率、空燃比などのエンジン100の制御パラメータが使用される。点火時期としては、例えばベース点火時期に対する遅角量が使用される。点火時期は、ノッキング防止と燃費とのバランスによって最適な値が決定される。よく知られているように、ノッキング防止のためには点火時期を遅らせたいが、一方で、燃費向上のためにはベース点火時期で燃焼させたいというトレードオフの関係がある。そこで、車両の使用環境に応じて適切な点火時期を学習すれば、ノッキングを防止しつつ燃費を向上させることが可能となる。また、EGR率や空燃比は、燃費と燃焼の安定性とのバランスによって最適な値が決定される。よく知られているように、燃費を向上させるためにはEGR量を増加させたいが、一方で、EGR量を増加させ過ぎると燃焼が不安定になってしまうというトレードオフの関係がある。そこで、車両の使用環境に応じて適切なEGR率の上限や空燃比のリーン限界を学習すれば、燃焼を不安定にさせることなく燃費を向上させることが可能となる。
図3において、学習マップMPjの入力パラメータとしては、X軸にエンジン回転数が使用され、Y軸に負荷率が使用されている。負荷率は、最大筒内空気量に対する筒内空気量の比率である。学習マップMPjの入力パラメータとしては、これら以外の種々のパラメータを使用可能である。例えば、トルクや、エンジン100の冷却水温、吸気弁125や排気弁131の開弁タイミングなどを入力パラメータとして使用することができる。
頻度計算用マップFPj(j=0〜n)は、学習マップMPjと同じ複数の入力パラメータについて、学習マップMPjよりも細かく設定された格子点位置において、車両500の走行頻度を記録したマップである。頻度計算用マップFPjのいくつかの格子点位置に描かれた大きな黒丸は、走行頻度が大きいことを示している。走行頻度としては、回数でなく、累積時間を記録してもよい。頻度計算用マップFPjと学習マップMPjのそれぞれの入力空間は、エンジン100の運転領域を示している。図3の例では、運転領域は2次元領域であるが、3次元以上の運転領域を使用してマップFPj,MPjを作成してもよい。エンジン100の全運転領域の中には、車両の使用環境に応じて、走行頻度が高い運転領域と低い運転領域が存在する。使用環境に応じた学習マップMPjでは、走行頻度が高い運転領域において格子点の間隔が狭く設定され、走行頻度が低い運転領域では格子点の間隔が広く設定される。
図3の例において、1番目の学習マップMP0は、運転領域の全体にわたって格子点間隔が均一なマップであり、初期設定における学習マップである。初期状態では、この学習マップMP0が学習マップ選択部250によって選択されて、車両500の制御に使用される。他の学習マップMP1〜MPnは、複数の異なる使用環境にそれぞれ対応付けられている。学習マップMP1では、エンジン回転数や負荷率が低い運転領域では走行頻度が高いので格子点間隔が細かく設定され、エンジン回転数や負荷率が高い運転領域では走行頻度が低いので格子点間隔が粗く設定されている。n番目の学習マップMPnでは、エンジン回転数や負荷率が低い運転領域では走行頻度が低いので格子点間隔が粗く設定され、エンジン回転数や負荷率が高い運転領域では走行頻度が高いので格子点間隔が細かく設定されている。
このように、使用環境に応じた学習マップMPj(j=1〜n)では、走行頻度が高い運転領域では走行頻度が低い運転領域よりも格子点間隔が細かく設定されているので、使用頻度が高い運転領域できめ細かな制御を実現することが可能である。また、走行頻度が低い運転領域は格子点数が少ないので、その運転領域内の格子点に格納されている制御パラメータを使用する確率を上げることができる。なお、図3の例では、入力パラメータの上限値や下限値は複数の学習マップMPjで同一としているが、入力パラメータの上限値または下限値を車両500の使用環境に応じて変更するようにしても良い。
なお、格子点の粗さを変更した直後の各格子点位置における制御パラメータの値は、変更前の近傍の格子点位置における値を平均化処理することによって求めることが好ましい。こうすれば、格子点の粗さの変更の前後で制御パラメータが急変したり非連続的な値にならないようにすることが可能である。
図4に示す第1実施形態における学習マップの更新処理は、車載制御装置200によって一定期間毎に繰り返し実行される。ステップS110では、イグニッションキーがオンされるまで待機する。イグニッションキーがオンされるとステップS120に進み、位置検出部520によって車両500の現在位置が計測される。ステップS130では、使用環境情報取得部230によって車両500の使用環境情報が取得される。
ステップS140では、学習マップ更新部240によって、使用環境情報で示される使用環境に応じて頻度計算用マップFPjが選択され、その頻度計算用マップFPjに走行頻度が記録される。例えば、使用環境情報として車両500の走行経路を示す走行経路情報が使用される場合には、車両500の現在位置に対応する走行区間毎に異なる頻度計算用マップFPjを用いてその走行頻度が記録される。ここで、「現在位置に対応する走行区間」としては、地図上でメッシュ状に区切った各領域を使用しても良いが、走行条件が類似している条件毎に地図上の領域を分類した領域を使用しても良い。具体的には、例えば、制限車速ごと(高速区間, 中速区間, 低速区間など)に走行区間を分類してもよい。前者は現在位置だけで判別できるので処理が簡易であり、一方、後者は、類似する運転パターン毎に制御パラメータを最適化できるのでより細かな制御が可能になるという利点がある。
ステップS150では、イグニッションキーのオフ要求があるか否かが判定される。イグニッションキーのオフ要求は、運転者がイグニッションキーを押した時に発行される。イグニッションキーのオフ要求が無い場合には、図4の処理を終了し、次の処理周期において図4の処理が開始されるまで待機する。一方、イグニッションキーのオフ要求がある場合には、ステップS160において、その使用環境における走行頻度が所定以上蓄積されたか否かが学習マップ更新部240によって判断される。走行頻度が所定以上蓄積されていない場合には、ステップS160からステップS190に進み、イグニッションオフを実行する。一方、走行頻度が所定以上蓄積されている場合には、ステップS170に進み、学習マップ更新部240により、頻度計算用マップFPjに記録された走行頻度に応じて、学習マップMPjの格子点位置が変更される(図3)。ステップS180では、その使用環境用の頻度計算用マップFPjに記録されている走行頻度がリセットされる。走行頻度のリセットを行う理由は、学習マップMPjの格子点位置を一度更新した後は、しばらくの間は同じ格子点位置で学習マップMPjの学習を行う方が効率的だからである。ステップS180の後は、ステップS190に進み、イグニッションオフを実行する。
なお、図4の処理において、学習マップMPjの格子点位置の変更をイグニッションのオフ要求があった時点、換言すれば、車両500がキーオフによりその動作が停止する直前に行う理由は、学習マップMPjの格子点位置の変更によってエンジン100の制御が変わる可能性があるので、イグニッションオフの実行前に格子点位置を変更すると運転者に違和感を与える可能性があるからである。なお、車両500が低速で走行している場合には、そのような違和感を与える可能性が低い。従って、イグニッションのオフ要求あった場合に学習マップMPjの格子点位置を変更する代わりに、車両500の車速が予め定めた速度(例えば10km/時)以下の低速になった場合に学習マップMPjの格子点位置を変更するようにしてもよい。また、燃料を噴射していない場合(例えば減速時の燃料カット時)や、アイドリングストップしている場合に、学習マップMPjの格子点位置を変更するようにしてもよい。これらの2つの場合には、どちらもエンジンは燃焼していないので、エンジン制御に変更があっても運転者に違和感を与えることがないからである。
なお、学習マップMPj(j=0〜n)内の制御パラメータの学習は、図4の処理とは独立して、学習実行部260によって任意のタイミングで実行される。
以上のように、第1実施形態では、使用環境に応じて車両の制御に用いる学習マップを変更するので、車両の使用環境に合わせて学習状態を適切に保つことが可能である。
なお、第1実施形態では、学習マップMPjに対応する頻度計算用マップFPjを使用して学習マップMPjの格子点位置を決定していたが、頻度計算用マップFPjを使用しなくてもよい。例えば、格子点位置が異なる複数の学習マップMPjを、複数の異なる使用環境に予め対応付けておくようにしてもよい。但し、頻度計算用マップFPjを使用して学習マップMPjの格子点位置を決定するようにすれば、車両500に適用される具体的な使用環境に適した学習マップMPjを決めることができるので、より高精度な制御が可能である。
B. 第2実施形態:
図5に示すように、第2実施形態の制御システムは、車両500と学習マップ管理センター600とを含んでいる。学習マップ管理センター600を単に「管理センター600」とも呼ぶ。第2実施形態の車載制御装置200は、図1に示した車載制御装置200から使用環境情報取得部230と、学習マップ更新部240と、学習マップ選択部250と、学習実行部260とを省略した構成を有する。
管理センター600は、無線通信部610と、メモリ620と、使用環境情報取得部630と、学習マップ更新部640と、学習マップ選択部650と、学習実行部660と、を有する。使用環境情報取得部630と学習マップ更新部640と学習マップ選択部650と学習実行部660は、図1における対応する各部と同じ機能を有する。使用環境情報取得部630は、管理センター600でなく、車両500に設けるようにしてもよい。
メモリ620には、頻度計算用マップFPj(j=0〜n)と学習マップMPjとが格納されている。なお、車両500の車載制御装置200のメモリ220には、エンジン100の制御に使用する学習マップMPjが格納される。この学習マップMPjは、管理センター600から送信されたものである。
無線通信部610は、車両500の無線通信部510と通信を行うことによって、各種の情報を交換する。具体的には、無線通信部610は、例えば、車両500から車両500の現在位置情報や、運転者識別情報、走行経路情報等の使用環境情報を受信して、使用環境情報取得部630に供給する。無線通信部610は、更に、車両500の使用環境情報に応じて学習マップ選択部650が選択した学習マップMPjを、車両500の無線通信部510に送信する。なお、2つの無線通信部510,610は直接通信を行う必要は無く、必要に応じて種々の通信経路を介して通信が行われる。
図6に示すように、第2実施形態では、車両500と管理センター600とが協働して学習マップの更新処理を実行する。まず、車両500によってステップS211〜S214が実行され、次に管理センター600によってステップS221〜S226が実行され、更に車両500によってステップS231〜S235が実行される。
まず、ステップS211でイグニッションキーがオンされるとステップS212に進み、位置検出部520によって車両500の現在位置が計測される。ステップS213では、車載制御装置200によってエンジン100の運転領域が取得される。ステップS214では、車載制御装置200が、車両500の現在位置とエンジン100の運転領域とが無線通信部510を介して管理センター600に送信される。これらの情報は、例えば、管理センター600に対する学習マップの更新情報の要求と共に送信される。
管理センター600は、ステップS221において車両500から現在位置と運転領域とを受信する。ステップS222では、使用環境情報取得部630によって、車両500の使用環境情報が取得される。なお、使用環境情報取得部630が車両500内に設けられている場合には、車両500から使用環境情報を受信するようにしてもよい。ステップS223では、学習マップ更新部640によって、使用環境情報で示される使用環境に応じて頻度計算用マップFPjが選択され、その頻度計算用マップFPjに走行頻度が記録される。ステップS223は、図4のステップS140と同じ処理である。
ステップS224,S225,S226は、図4のステップS160,S170,S180と同じ処理である。すなわち、ステップS224では、その使用環境における走行頻度が所定以上蓄積されたか否かが学習マップ更新部640によって判断される。走行頻度が所定以上蓄積されていない場合には、処理を終了する。一方、走行頻度が所定以上蓄積されている場合には、ステップS225に進み、学習マップ更新部640により、頻度計算用マップFPjに記録された走行頻度に応じて対応する学習マップMPjの格子点位置が変更され、変更後の学習マップMPjを表す更新情報が車両500に送信される。ステップS226では、その使用環境用の頻度計算用マップFPjに記録されている走行頻度がリセットされる。このように、管理センター600は、車両500から送信される現在位置と運転領域とに応じて、複数の使用環境に対応付けられた複数の学習マップMPj(j=1〜n)を更新する処理を継続的に実行している。
車両500は、ステップS231において、管理センター600から学習マップの更新情報を受信する。ステップS232では、車載制御装置200がイグニッションキーのオフ要求があるか否かを判定し、イグニッションキーのオフ要求が無い場合には、ステップS232〜S235の処理を終了し、次の処理周期においてステップS231の処理が開始するまで待機する。一方、イグニッションキーのオフ要求がある場合には、ステップS233において、学習マップの更新情報があるか否かが判断される。学習マップの更新情報がない場合には、ステップS233からステップS235に進み、イグニッションオフを実行する。一方、学習マップの更新情報がある場合には、ステップSS234に進み、学習マップの更新情報に応じて、メモリ220(図5)に格納されている学習マップMPjを更新する。ステップS234の後は、ステップS235に進み、イグニッションオフを実行する。
以上のように、第2実施形態では、学習マップ管理センター600が学習マップMPjの更新を実行するので、車載制御装置200に必要とされる記憶容量を削減でき、また、学習マップMPjの更新のために車載制御装置200に過大な演算負荷が掛かる可能性を低減できる。この結果、車載制御装置200のコストアップを抑制しつつ、より多くのデータを取り扱うことが可能となり、車両500の制御をより緻密に行うことが可能となる。
図7に示すように、第2実施形態では、車両500の走行経路情報や天候情報に応じて適切な学習マップを選択して管理センター600から車両500に供給することが可能である。走行経路情報や天気情報に応じて学習マップを変更する理由は、車両500の走行時に使用される運転領域が走行経路や天気によって大幅に異なる可能性があるからである。
車両500において、ステップS311でイグニッションキーがオンされるとステップS312に進む。ステップS312では、ナビゲーション装置530によって車両500の走行予定経路が設定される。走行予定経路が設定されなければステップS311〜S313の処理を終了する。走行予定経路が設定されると、ステップS313において、走行予定経路を示す走行経路情報が車載制御装置200から管理センター600に送信される。この走行経路情報は、管理センター600に対する学習マップの要求と共に送信される。
管理センター600は、ステップS321において車両500から走行経路情報を受信する。ステップS322では、学習マップ選択部650によって、走行経路情報で示される走行予定経路に適した学習マップMPjが選択される。ステップS323では、選択された学習マップが管理センター600から車両500に送信される。なお、学習マップMPjは、走行予定経路に加えて,その走行予定経路における天候も考慮して選択するようにしてもよい。換言すれば、学習マップMPjの選択は、走行経路情報と天候情報とに応じて実行するようにしてもよい。或いは、走行経路情報に依らずに、天候情報のみに応じて学習マップMPjの選択を行っても良い。但し、走行経路情報と天候情報の両方の情報に応じて学習マップMPjを選択するようにすれば、より精度良く車両制御を実行できる学習マップを選択できる点で好ましい。
車両500は、ステップS331において、管理センター600から学習マップを受信する。ステップS332では、車載制御装置200は、車両500が所定の車速以下であるか否かを判定し、所定車速以下になるまで待機する。車両500が所定の車速以下である場合には、ステップ333において、管理センター600から受信した学習マップを用いてメモリ220(図5)に格納されている学習マップMPjを更新する。例えば、それまでメモリ220に格納されていた学習マップを破棄し、管理センター600から受信した学習マップをメモリ220に格納する。この結果、これ以降の車両500の走行において、走行経路や天候情報に適した学習マップMPjを用いて車両500の制御を行うことが可能となる。なお、ステップS332において所定車速以下になるまで待機する理由は、学習マップMPjの変更によってエンジン100の制御が変わる可能性があるので、車両500が高速で走行しているときに学習マップMPjを変更すると運転者に違和感を与える可能性があるからである。また、燃料を噴射していない場合(例えば減速時の燃料カット時)や、アイドリングストップしている場合に、学習マップMPjの格子点位置を変更するようにしてもよい。これらの2つの場合には、どちらもエンジンは燃焼していないので、エンジン制御に変更があっても運転者に違和感を与えることがないからである。
以上のように、図7に示す手順では、走行経路情報や天候情報に応じて学習マップMPjが選択され、選択された学習マップMPjが車両500の制御に使用されるので、車両500の走行経路や天候に適した学習マップを選択的に使用することが可能となる。
図8に示すように、第2実施形態では、更に、車両500の運転者識別情報に応じて適切な学習マップを選択して管理センター600から車両500に供給することが可能である。運転者に応じて学習マップを変更する理由は、車両500の走行時に使用される運転領域が運転者によって大幅に異なる可能性があるからである。図8の処理手順は、図7のステップS312,S313,S321,S322の内容を変更したものであり、他のステップは図7と同じである。
ステップS312aでは、車載制御装置200が、運転者ID(運転者識別情報)の認証を行う。この認証は、例えば、カメラで撮影した運転者の顔画像を用いた顔認証や、指紋認証、声紋認証などの生体認証の他、運転者が所有するキーに登録された運転者IDの認証によって実行できる。運転者IDが認証できない場合には処理を終了し、認証できた場合にはステップS313aにおいて運転者識別情報を管理センター600に送信する。
管理センター600は、ステップS321aにおいて車両500から運転者識別情報を受信する。ステップS322aでは、学習マップ選択部650によって、運転者識別情報で示される運転者に適した学習マップMPjが選択される。ステップS323以降の処理は図7と同じなので説明を省略する。
以上のように、図8に示す手順では、運転者識別情報に応じて学習マップMPjが選択され、選択された学習マップMPjが車両500の制御に使用されるので、車両500の運転者に適した学習マップを選択的に使用することが可能となる。
本発明は上述した実施形態やその変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
200…車載制御装置、210…エンジン制御部、220…メモリ、230…使用環境情報取得部、240…学習マップ更新部、500…車両、600…学習マップ管理センター、620…メモリ、630…使用環境情報取得部、640…学習マップ更新部

Claims (5)

  1. 車両の制御システムであって、
    前記車両の制御パラメータを学習する学習マップを記憶する記憶部(220,620)と、
    前記学習マップを更新する学習マップ更新部(240,640)と、
    前記車両の使用環境情報を取得する使用環境情報取得部(230,630)と、
    を備え、
    前記学習マップ更新部は、前記使用環境情報に応じて前記車両の制御に用いる前記学習マップを変更する、制御システム。
  2. 請求項1に記載の制御システムにおいて、
    前記学習マップは、複数の格子点位置に前記制御パラメータを格納したマップであり、
    前記学習マップの変更は、前記学習マップの格子点位置の変更を含む、制御システム。
  3. 請求項1又は2に記載の制御システムであって、
    車載制御装置(200)と第1通信部(510)とを含む車両(500)と、
    前記第1通信部との通信を行う第2通信部(610)と、前記記憶部(620)と、前記学習マップ更新部(640)と、前記使用環境情報取得部(630)とを含む学習マップ管理センター(600)と、
    を備え、
    前記車載制御装置は、前記第1通信部と前記第2通信部とを介して、前記使用環境情報に応じて変更された前記学習マップを前記学習マップ管理センターから取得し、取得した前記学習マップを前記車両の制御に使用する、制御システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の制御システムにおいて、
    前記使用環境情報は、前記車両の使用環境の天候を示す天候情報を含み、
    前記学習マップ更新部は、前記天候情報に応じて前記学習マップを変更する、制御システム。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の制御システムにおいて、
    前記使用環境情報は、前記車両の運転者を識別する運転者識別情報を含み、
    前記学習マップ更新部は、前記運転者識別情報に応じて前記学習マップを変更する、制御システム。
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