JP2019172826A - 蛍光性化合物及びこれを用いた蛍光標識生体物質 - Google Patents

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飛翼 中田
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康介 渡辺
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Akihiro ASAKURA
彰洋 朝倉
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慶子 牧田
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Abstract

【課題】BODIPY(登録商標)骨格を有し、生体蛍光イメージングに求められる十分な親水性と耐光性の両立を実現する蛍光性色素、及びこの蛍光性色素を有する蛍光標識生体物質の提供。【解決手段】式(1)で表される蛍光性化合物、及びこの蛍光性色素を有する蛍光標識生体物質。A1〜A3及びR11〜R14は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はこれら以外の特定の基を示す。X1及びX2はハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はこれら以外の特定の基を示す。A1〜A3、R11〜R14、X1及びX2の少なくとも一つは、カルボキシ基もしくはその塩、スルホ基もしくはその塩、ホスホノ基もしくはその塩、ポリアルキレンオキシ基、オニオ基、及びポリアミノ酸残基の少なくとも1種を有する。【選択図】なし

Description

本発明は、蛍光性化合物及びこれを用いた蛍光標識生体物質に関する。
生体中の生体分子、細胞、組織等の動態ないし機能を解析するバイオイメージング技術が、種々の疾患の診断等に活用されている。近年、生体の特定の部位を蛍光色素により可視化して観察する生体蛍光イメージングが、生体観察の新しい技術として期待されている。
この生体蛍光イメージングでは、一般的には有機蛍光色素が用いられる。しかし、有機蛍光色素は耐光性が低く励起光照射により劣化し、目的の生体観察を十分に行えない場合がある。
BODIPY(登録商標)化合物は、量子収率が高く、シャープな発光特性を示す蛍光色素として知られている。しかし、BODIPY(登録商標)化合物はそのままでは親水性に劣り、耐光性も低く、生体観察ツールとしての汎用性が低い
他方、親水性を高めたBODIPY(登録商標)化合物が報告されている。例えば特許文献1には、BODIPY(登録商標)骨格の2位及び6位にスルホ基を導入し、meso位には芳香族環と標識用の相互作用性部位とを導入した構造の化合物が記載されている。
J.Org.Chem.,2008年,Vo.73,No.5,p.1963〜1970
非特許文献1に記載のBODIPY(登録商標)化合物は、スルホ基等の導入により親水性が一定程度高められる。しかし、生体蛍光イメージングへの適用を想定して本発明者らが検討したところ、非特許文献1に記載のBODIPY(登録商標)化合物は、耐光性において十分な特性を有するものでないことがわかってきた。
そこで本発明は、BODIPY(登録商標)骨格を有し、生体蛍光イメージングに求められる高い親水性と耐光性の両立を実現する蛍光色素を提供することを課題とする。また本発明は、この蛍光色素と生体物質とを結合してなる蛍光標識生体物質を提供することを課題とする
本発明の上記課題は、下記の手段によって解決された。
〔1〕
下記式(1)で表される蛍光性化合物。
Figure 2019172826
式中、A〜A及びR11〜R14は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又は下記式(2−1)〜式(2−6)及び下記式(3−1)〜式(3−12)のいずれかで表される基を示す。
ただし、A〜Aのうち少なくとも2つはアリール基又はヘテロアリール基である。また、R13がアルケニル基、アルキニル基、アリール基又はヘテロアリール基である場合、これらの基がさらに置換基としてアリール基及びヘテロアリール基を有することはない。また、R14がアルケニル基、アルキニル基、アリール基又はヘテロアリール基である場合、これらの基がさらに置換基としてアリール基及びヘテロアリール基を有することはない。
及びXはハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基又は下記式(2−1)〜式(2−6)のいずれかで表される基を示す。
〜A、R11〜R14、X及びXの少なくとも一つは、カルボキシ基もしくはその塩、スルホ基もしくはその塩、ホスホノ基もしくはその塩、ポリアルキレンオキシ基、オニオ基、及びポリアミノ酸残基の少なくとも1種を有する。
Figure 2019172826
式中、R111〜R114は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基又はヘテロアリール基を示す。
*は結合部を示す。
〔2〕
上記A〜Aがアリール基又はヘテロアリール基である〔1〕に記載の蛍光性化合物。
〔3〕
上記A〜Aにおけるアリール基又はヘテロアリール基のうち、少なくとも1つが下記式(4)で表される基である〔1〕又は〔2〕に記載の蛍光性化合物。
Figure 2019172826
式中、Ar11は芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基を示し、R115は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又は上記式(2−1)〜式(2−6)及び上記式(3−1)〜式(3−12)のいずれかで表される基を示す。
ただし、n個のR115の少なくとも一つはカルボキシ基もしくはその塩、スルホ基もしくはその塩、ホスホノ基もしくはその塩、ポリアルキレンオキシ基、オニオ基、及びポリアミノ酸残基の少なくとも1種を有する。
nは1以上の整数である。
*は結合部を示す。
〔4〕
上記A〜A、R11〜R14、X及びXの少なくとも一つが、生体物質との結合性部位を有する〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の蛍光性化合物。
〔5〕
〔4〕に記載の蛍光性化合物と生体物質とが結合してなる蛍光標識生体物質。
〔6〕
上記生体物質がタンパク質、アミノ酸、核酸、糖鎖及びリン脂質のいずれかである〔5〕に記載の蛍光標識生体物質。
本発明の蛍光性化合物は、生体蛍光イメージングに求められる十分な親水性と耐光性の両立を実現する化合物である。また、本発明の蛍光標識生体物質は親水性と耐光性の両特性に優れ、生体蛍光イメージングに好適に用いることができる。
本発明において、特定の符号又は式で表示された置換基もしくは連結基等(以下、置換基等という)が複数あるとき、又は、複数の置換基等を同時に規定するときには、特段の断りがない限り、それぞれの置換基等は互いに同一でも異なっていてもよい。このことは、置換基等の数の規定についても同様である。また、複数の置換基等が近接するとき(特に、隣接するとき)には、特段の断りがない限り、それらが互いに連結して環を形成していてもよい。また、特段の断りがない限り、環、例えば脂環、芳香族環、ヘテロ環は、さらに縮環して縮合環を形成していてもよい。
本明細書において、特段の断りがない限り、二重結合については、分子内にE型及びZ型が存在する場合、そのいずれであっても、またこれらの混合物であってもよい。
本発明において、置換又は無置換を明記していない化合物又は規定する基において、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の置換基を有していてもよい意味である。
このような任意の置換基のうち、本発明において好ましい置換基は、後述の置換基群Tから選択される置換基である。
また、本発明において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
<<蛍光性化合物>>
本発明の蛍光性化合物は、下記式(1)で表される化合物である。
本発明の蛍光性化合物は、BODIPY骨格を有し、また従来にない特徴的な構造部を有する。かかる構造により、本発明の蛍光性化合物は親水性に優れ、また水溶性溶媒中においても優れた耐光性を示す。この耐光性向上の理由は不明ではあるが、光で分解しやすいピロメテン骨格の2、4、6位(式(1)で説明すると、A〜Aが結合するピロメテン骨格の炭素原子)の少なくとも2つの部位にアリール基又はヘテロアリール基を有することが、光照射による分解の抑制に寄与しているものと推定される。
本発明の蛍光性化合物の上記特性は、生体蛍光イメージングへの適用において有利である。
Figure 2019172826
式中、A〜A及びR11〜R14は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又は下記式(2−1)〜式(2−6)及び下記式(3−1)〜式(3−12)のいずれかで表される基を示す。
ここで、A〜Aのうち少なくとも2つはアリール基又はヘテロアリール基である。
また、R13がアルケニル基、アルキニル基、アリール基又はヘテロアリール基である場合、これらの基がさらに置換基としてアリール基及びヘテロアリール基を有することはない。また、R14がアルケニル基、アルキニル基、アリール基又はヘテロアリール基である場合にも、これらの基がさらに置換基としてアリール基及びヘテロアリール基を有することはない。
及びXはハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基又は下記式(2−1)〜式(2−6)のいずれかで表される基を示す。
〜A、R11〜R14、X及びXの少なくとも一つは、カルボキシ基もしくはその塩、スルホ基(−SOH)もしくはその塩、ホスホノ基〔−PO(OH)〕もしくはその塩、ポリアルキレンオキシ基、オニオ基、及びポリアミノ酸残基の少なくとも1種を有する。上記「塩」は、式(1)で表される化合物の分子内で塩を形成する形態を含む意味である。
Figure 2019172826
式中、R111〜R114は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基又はヘテロアリール基を示す。
*は結合部を示す。
〜A及びR11〜R14におけるハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられ、塩素原子又は臭素原子が好ましい。
〜A及びR11〜R14におけるアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基及びヘテロアリール基の例として、例えば、後述の置換基群Tにおけるアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基及びヘテロアリール基が挙げられる。
〜A及びR11〜R14は、水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルコキシ基、アルキルチオ基、又はアミノ基が好ましく、水素原子、アルキル基、アリール基、又はヘテロアリール基がより好ましい。
ここで、本発明では、A〜Aのうち少なくとも2つはアリール基又はヘテロアリール基であり、少なくともA及びAがアリール基又はヘテロアリール基であることが好ましい。A〜Aの3つすべてがアリール基又はヘテロアリール基であることがさらに好ましい。
〜A及びR11〜R14として採り得るアルキル基は、炭素数1〜10のアルキル基が好ましく、炭素数1〜6のアルキル基がより好ましく、炭素数1〜3のアルキル基がさらに好ましく、特に好ましくはメチルである。
〜A及びR11〜R14として採り得るアルケニル基及びアルキニル基は、炭素数2〜10のアルケニル基が好ましく、炭素数2〜6のアルケニル基がより好ましく、炭素数2〜4のアルケニル基がさらに好ましい。
〜A及びR11〜R14として採り得るアリール基は、フェニル基が好ましい。このフェニル基は置換基を有することの好ましい。A〜A及びR11〜R14として採り得るヘテロアリール基のヘテロ環は、ピリジン環、ピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、トリアゾール環、フラン環、チオフェン環、オキサゾール環、又はチアゾール環が好ましい。
及びXとして採り得るハロゲン原子は、Aとして採り得るハロゲン原子と同義であり、好ましい形態も同じである。X及びXとして採り得るアルキル基、アルケニル基、アリール基、及びヘテロアリール基としては、例えば、後述の置換基群Tにおけるアルキル基、アルケニル基、アリール基、及びヘテロアリール基が挙げられる。X及びXとして採り得るアルキル基、アルケニル基、アリール基、及びヘテロアリール基の好ましい形態は、上述したAとして採り得るアルキル基、アルケニル基、アリール基、及びヘテロアリール基の好ましい形態と同じである。
式(2−1)〜式(2−6)及び下記式(3−1)〜式(3−12)におけるR111〜R114として採り得るアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、及びヘテロアリール基として、例えば、後述の置換基群Tにおけるアルキル基、アルケニル基、アルキニル基アリール基、及びヘテロアリール基を挙げることができる。R111〜R114として採り得るアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、及びヘテロアリール基の好ましい形態は、上述したAとして採り得るアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、及びヘテロアリール基の好ましい形態と同じである。
及びXは、ハロゲン原子、式(2−1)で表される基、又は式(2−2)で表される基が好ましい。
ここで、本発明では、A〜A、R11〜R14、X及びXの少なくとも一つは、カルボキシ基もしくはその塩、スルホ基もしくはその塩、ホスホノ基もしくはその塩、ポリアルキレンオキシ基、オニオ基、及びポリアミノ酸残基の少なくとも1種を有する。
ここで、「ポリアミノ酸」とは、2以上のアミノ酸がペプチド結合で連結した化合物を意味し、ペプチド及びタンパク質を含む概念である。「ポリアミノ酸」を構成するアミノ酸の数は、2〜30が好ましく、4〜20がより好ましく、6〜10がさらに好ましい。「ポリアミノ酸残基」は、ポリアミノ酸から得られる基である。「ポリアミノ酸残基」は、ポリアミノ酸を構成するアミノ酸が有する−NH、−COH、−OH、又は−SHの水素原子1つを結合手(−)に置き替えた基(例えば−COHの水素原子を結合手に置き換えると−C(=O)−O−**となる。**はポリアミノ酸が式(1)の化合物中に組み込まれるための結合部となる。)が好ましい。
上記ポリアルキレンオキシ基のアルキレンの炭素数は1〜3の整数が好ましい。ポリアルキレンオキシ基のアルキレンオキシ単位の数は、2〜10が好ましく、3〜8がより好ましい。
上記オニオ基は、アンモニオ基(ピリジニウム塩、ピペリジニウム塩、ピペラジニウム塩、ピロリジニウム塩などの環状アンモニオを含む。)、スルホニオ基、ホスホニオ基が挙げられ、アンモニオ基が好ましい。
本発明では、A〜Aにおけるアリール基又はヘテロアリール基のうち、少なくとも1つが下記式(4)で表される基が好ましい。
Figure 2019172826
式中、Ar11は芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基を示す。Ar11として採り得る芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基は、n+1価の基である。
115は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又は式(2−1)〜式(2−6)及び式(3−1)〜式(3−12)のいずれかで表される基を示す。ただし、n個のR115の少なくとも一つはカルボキシ基もしくはその塩、スルホ基もしくはその塩、ホスホノ基もしくはその塩、ポリアルキレンオキシ基、オニオ基、及びポリアミノ酸残基の少なくとも1種を有する。
nは1以上の整数である。
*は結合部を示す。
Ar11として採り得る芳香族炭化水素基の芳香族炭化水素環としては、ベンゼン環又はナフタレン環が好ましく、ベンゼン環がより好ましい。Ar11として採り得る芳香族複素環基の芳香族複素環としては、ピリジン環、ピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、トリアゾール環、フラン環、チオフェン環、オキサゾール環、又はチアゾール環が好ましい。
115の好ましい形態は、R11の好ましい形態と同じである。
nは1〜5の整数が好ましく、1又は2がより好ましい。
以下に、本発明の式(1)で表される蛍光性化合物の具体例を以下に示すが、本発明はこれらの化合物に限定されない。
Figure 2019172826
Figure 2019172826
Figure 2019172826
本発明の式(1)で表される蛍光性化合物は、公知の方法で合成できる。例えば、J.Org.Chem.,2008,73(5),1963〜1970やJ.Mater.Chem.B,2014,2,1576〜1583が挙げられる。
本発明の式(1)で表される蛍光性化合物は親水性に優れ、タンパク質、アミノ酸、核酸、糖鎖及びリン脂質などの生体物質に結合させることにより、生体蛍光イメージング用試薬として使用することができる。
さらに、本発明の式(1)で表される蛍光性化合物は、水を含む水溶性溶媒(水溶性溶媒は酸素を比較的多く含む溶媒である)中においても、耐光性に優れる。そのため、従来の蛍光性化合物を用いた場合に比べ、長期間、高解像度で生体観察等することが可能とまる。
すなわち、本発明の式(1)で表される蛍光性化合物は、生体物質との間で相互作用(物理吸着、化学結合等)する基を有した化合物も包含され、このような形態は、本発明の蛍光性化合物として特に好ましい。
具体的には、式(1)におけるA〜A、R11〜R14、X及びXの少なくとも一つが、生体物質との結合性部位を有することが好ましい。
以下にこれらの化合物の具体例を示すが、本発明はこれらの化合物に限定されない。
Figure 2019172826
生体物質に作用(付着を含む)もしくは結合するための基を有した化合物は、公知の方法で合成できる。例えば、Bioconjugate Techniques(Third Edition、Greg T. Hermanson著)を参照することができる。
<<蛍光標識生体物質>>
本発明の式(1)で表される蛍光標識生体物質は、本発明の式(1)で表される蛍光性化合物と生体物質とが結合した物質である。
上記生体物質としては、タンパク質、アミノ酸、核酸、糖鎖及びリン脂質が好ましく挙げられる。
タンパク質としては抗体が好ましく挙げられる。
本発明の式(1)で表される蛍光性化合物と生体物質が相互作用して結合した具体的な形態としては、例えば、下記に記載する形態が挙げられる。
i)蛍光性化合物中のペプチドと生体物質中のペプチドとの非共有結合(例えば、水素結合、キレート形成を含むイオン結合)、又は共有結合、
ii)蛍光性化合物中の長鎖アルキル基と生体物質中の脂質二重膜、リン脂質などとのファンデルワールス力、
iii)蛍光性化合物中のNHSエステル(N−ヒドロキシスクシンイミドエステル)と生体物質中のアミノ基との反応によるアミド結合、
iv)蛍光性化合物中のマレイミド基と生体物質中のスルファニル基(−SH)との反応によるチオエーテル結合、
v)蛍光性化合物中のアジド基と生体物質中のアセチレン基とのClick反応又は蛍光性化合物中のアセチレン基と生体物質中のアジド基とのClick反応によるトリアゾール環の形成、
が挙げられる。
Figure 2019172826
<蛍光標識生体物質の用途>
本発明の式(1)で表される蛍光性化合物から得られる蛍光標識生体物質は、光照射により蛍光性化合物を励起し、蛍光を安定的に検出することができる。このため、生体蛍光イメージング試薬として好適である。
− 置換基群T −
本発明において、好ましい置換基としては、下記置換基群Tから選ばれる置換基が挙げられる。
また、本明細書において、単に置換基としてしか記載されていない場合は、この置換基群Tを参照するものであり、各々の基、例えば、アルキル基、が記載されているのみの場合は、この置換基群Tの対応する基が好ましく適用される。
さらに、本明細書において、アルキル基を環状(シクロ)アルキル基と区別して記載している場合、アルキル基は、直鎖アルキル基及び分岐アルキル基を包含する意味で用いる。一方、アルキル基を環状アルキル基と区別して記載していない場合、及び、特段の断りがない場合、アルキル基は、直鎖アルキル基、分岐アルキル基及びシクロアルキル基を包含する意味で用いる。このことは、環状構造を採りうる基(アルキル基、アルケニル基、アルキニル基等)を含む基(アルコキシ基、アルキルチオ基、アルケニルオキシ基等)、環状構造を採りうる基を含む化合物についても同様である。基が環状骨格を形成しうる場合、環状骨格を形成する基の原子数の下限は、この構造を採りうる基について下記に具体的に記載した原子数の下限にかかわらず、3以上であり、5以上が好ましい。
下記置換基群Tの説明においては、例えば、アルキル基とシクロアルキル基のように、直鎖又は分岐構造の基と環状構造の基とを明確にするため、これらを分けて記載していることもある。
置換基群Tに含まれる基としては、下記の基を含む。
アルキル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、さらに好ましくは炭素数1〜12、さらに好ましくは炭素数1〜8、さらに好ましくは炭素数1〜6、特に好ましくは炭素数1〜3)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、さらに好ましくは炭素数2〜12、さらに好ましくは炭素数2〜6、さらに好ましくは炭素数2〜4)、アルキニル基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、さらに好ましくは炭素数2〜12、さらに好ましくは炭素数2〜6、さらに好ましくは炭素数2〜4)、シクロアルキル基(好ましくは炭素数3〜20)、シクロアルケニル基(好ましくは炭素数5〜20)、アリール基(単環の基であってもよく、縮環の基(好ましくは2〜6環の縮環の基)であってもよい。縮環の基である場合、5〜7員環等からなる。アリール基は好ましくは炭素数6〜40、より好ましくは炭素数6〜30、さらに好ましくは炭素数6〜26、特に好ましくは炭素数6〜10)、ヘテロ環基(環構成原子として少なくとも1つの窒素原子、酸素原子、硫黄原子、リン原子、ケイ素原子又はセレン原子を有し、単環の基であってもよく、縮環の基(好ましくは2〜6環の縮環の基)であってもよい。単環の基である場合、その環員数は5〜7員が好ましく、5員又は6員がより好ましい。ヘテロ環基の炭素数は好ましくは2〜40、より好ましくは2〜20である。ヘテロ環基は芳香族ヘテロ環基(ヘテロアリール基)及び脂肪族ヘテロ環基(脂肪族複素環基)が包含される。)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜12)、アルケニルオキシ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜12)、アルキニルオキシ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜12)、シクロアルキルオキシ基(好ましくは炭素数3〜20)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜40、より好ましくは炭素数6〜26、さらに好ましくは炭素数6〜14)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは炭素数2〜20)、
アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜20)、シクロアルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数4〜20)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素数6〜20)、アミノ基(好ましくは炭素数0〜20で、無置換アミノ基(−NH)、(モノ−又はジ−)アルキルアミノ基、(モノ−又はジ−)アルケニルアミノ基、(モノ−又はジ−)アルキニルアミノ基、(モノ−又はジ−)シクロアルキルアミノ基、(モノ−又はジ−)シクロアルケニルアミノ基、(モノ−又はジ−)アリールアミノ基、(モノ−又はジ−)ヘテロ環アミノ基を含む。無置換アミノ基を置換する上記各基は置換基群Tの対応する基と同義である。)、スルファモイル基(好ましくは炭素数0〜20で、アルキル、シクロアルキルもしくはアリールのスルファモイル基が好ましい。)、アシル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数2〜15)、アシルオキシ基(好ましくは炭素数1〜20)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1〜20で、アルキル、シクロアルキルもしくはアリールのカルバモイル基が好ましい。)、
アシルアミノ基(好ましくは炭素数1〜20)、スルホンアミド基(好ましくは炭素数0〜20で、アルキル、シクロアルキルもしくはアリールのスルホンアミド基が好ましい。)、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜12)、シクロアルキルチオ基(好ましくは炭素数3〜20)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜40、より好ましくは炭素数6〜26、さらに好ましくは炭素数6〜14)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数2〜20)、アルキル、シクロアルキルもしくはアリールスルホニル基(好ましくは炭素数1〜20)、
シリル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20で、アルキル、アリール、アルコキシもしくはアリールオキシが置換したシリル基が好ましい。)、シリルオキシ基(好ましくは炭素数1〜20で、アルキル、アリール、アルコキシもしくはアリールオキシが置換したシリルオキシ基が好ましい。)、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子)、カルボキシ基(−COH)、ホスホノ基〔−PO(OH)〕、ホスホリル基〔−O−PO(OH)〕、スルホ基(−SOH)、ホウ酸基〔−B(OH)〕、オニオ基(環状アンモニオを含むアンモニオ基、スルホニオ基、ホスホニオ基を含み、好ましくは炭素数0〜30、より好ましくは1〜20)、スルファニル基(−SH)、又は、アミノ酸残基、ポリアミノ酸残基が挙げられる。
置換基群Tから選ばれる置換基は、より好ましくは、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、シクロアルコキシカルボニル基、アミノ基、アシルアミノ基、シアノ基又はハロゲン原子であり、特に好ましくは、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アミノ基、アシルアミノ基又はシアノ基である。
置換基群Tから選ばれる置換基は、特段の断りがない限り、上記の基を複数組み合わせてなる基をも含む。例えば、化合物又は置換基等がアルキル基、アルケニル基等を含むとき、これらは置換されていても置換されていなくてもよい。また、アリール基、ヘテロ環基等を含むとき、それらは単環でも縮環でもよく、置換されていても置換されていなくてもよい。
以下に実施例に基づき、本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
実施例及び比較例で用いた下記化合物(1)〜(9)、化合物(15)、化合物(49)、化合物(50)、比較化合物(1)及び(2)を、以下に示す。
Figure 2019172826
ここで、比較化合物(1)はBODIPY(登録商標) 496/512(インビトロジェン社製、商品名)であり、比較化合物(2)は、J.Mater.Chem.B,2014,2,1576〜1583に記載のBODIPYである。
以下に、各実施例で用いる化合物(1)〜(9)、化合物(15)、化合物(49)、化合物(50)の合成方法を詳しく説明するが、出発物質、色素中間体及び合成ルートはこれらに限定されるものではない。
特に記載のない場合、カラムクロマトグラフィーによる精製は、自動精製装置ISOLERA(Biotage社)又は中圧液体クロマトグラフYFLC W−prep 2XY〔山善(株)〕を使用した。
同じく、特に記載のない場合、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにおける担体は、SNAP KP−Sil Cartridge(Biotage社)、ハイフラッシュカラムW001、W002、W003、W004又はW005〔山善(株)〕を使用した。NHシリカは、SNAP KP−NH Cartridge(Biotage社)を使用した。溶離液における混合比は、容量比である。例えば、「クロロホルム:メタノール=90:10→50:50」は、「クロロホルム:メタノール=90:10」の溶離液を「クロロホルム:メタノール=50:50」の溶離液へ変化させたことを意味する。
分取薄層シリカゲルクロマトグラフィーは、PLCガラスプレートシリカゲルF60(メルク社)を使用した。NHシリカは、PLC05 Plates NH〔富士シリシア化学(株)〕を使用した。
代表的には以下の条件である。
カラム:Waters社製BEHC 18 1.7μm, 2.1x30 mm
溶媒:A液:0.1%ギ酸−水
B液:0.1%ギ酸−アセトニトリル
グラジエントサイクル:0.00min(A液/B液=95/5)、2.00min(A液/B液=5/95)、3.00min(A液/B液=5/95)、3.01min(A液/B液=100/0)、3.80min(A液/B液=100/0)
流速:0.5 mL/min
カラム温度:室温
検出波長:254nm
なお、本発明において、室温とは25℃を意味する。
また、保持時間(RT)は、SQD(Waters社)を用いて測定し、分(min)で示した。
具体的には、以下の通りである。
RT(min):保持時間(分)
逆相分取HPLCは、Waters 2998 Photodiode Array(PDA)Detector(Waters社)、Waters 600 Controller(Waters社)、Waters 2767 Sample Manager(Waters社)一式及びYMC−Actus ProC18,30X50mmカラム〔(株)ワイエムシィ〕を用いた。
MSスペクトルは、ACQUITY SQD LC/MS System(Waters社、イオン化法:ESI(ElectroSpray Ionization、エレクトロスプレーイオン化)法又はLCMS−2010EV〔(株)島津製作所、イオン化法:ESI及びAPCI(Atomospheric Pressure ChemicalIonization、大気圧化学イオン化〕を同時に行うイオン化法を用いて測定した。
特に記載のない場合、表中のMSは、MS(ESI m/z):(M+H)を意味する。
マイクロウェーブ反応装置は、Initiator Sixty(Biotage社)を使用した。
フロー式水素化反応装置は、H−Cube(ThalesNano社)を使用した。
NMRスペクトルは、内部基準としてテトラメチルシランを用い、Bruker AV300(Bruker社)を用いて測定し、全δ値をppmで示した。
特に記載のない場合、表中のNMRスペクトルの溶媒は、CDODである。CDOD以外の溶媒を使用した場合は、カッコ内に溶媒名を記載した。
〔化合物の合成〕
以下に示す各化合物の合成に用いた略語は下記の化合物である。
NBS:N−ブロモスクシンイミド
CPME:シクロプロピルメチルエーテル
TFA:トリフルオロ酢酸
HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン
DMSO:ジメチルスルホキシド
Et:エチル
Pr:イソプロピル
rt:室温(25℃)
[合成例1]
以下のようにして、化合物(1)を合成した。
1)化合物(1−A)の合成
Figure 2019172826
1L三ツ口フラスコに、窒素雰囲気下、2,4−ジメチルピロール5.44ml及び塩化メチレン260mLを導入し、室温で撹拌した。次いで2,3,5,6−テトラフルオロベンズアルデヒド3.04ml、塩化メチレン25ml、トリフルオロ酢酸84mgを加えた後、室温で20分間撹拌した。クロラニル(Chloranil)12.9gを加え、室温で20分間撹拌した後、水冷しジイソプロピルエチルアミン(PrNEt)32mL、塩化メチレン15mlを滴下し、続いて、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(BF・EtO)36.4mL、塩化メチレン15mlを滴下し、氷冷下で20分間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム350mLを滴下し、氷冷下にて30分撹拌した後、セライトろ過を施した。塩化メチレン層を取り、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、シリカゲルカラムクロマグラフィー(展開溶媒:塩化メチレン)で精製した後、塩化メチレンを減圧留去した。メタノールで分散洗浄することにより、化合物(1−A)を3.15g得た。
2)化合物(1−B)の合成
Figure 2019172826
300mL三ツ口フラスコに、化合物(1−A)を2mg、及び塩化メチレン50mLを導入し、氷冷下0℃にて撹拌した。N−ブロモスクシンイミド2.16gを導入し、15分間撹拌した。反応液をナス型フラスコへ移し、メタノール35mlを加え、減圧濃縮により塩化メチレンを留去し、メタノール分散液を得た。室温に戻し、80分間撹拌し吸引ろ過及びメタノール洗浄を施し、その後乾燥させることにより、化合物(1−B)を2.35g得た。
3)化合物(1−C)の合成
Figure 2019172826
化合物(1−B)0.75gのCPME68mL溶液に、水0.68mL、CsF 1.65g、4−(tert−butoxycarbonyl)phenylboronic acid(ArB(OH)) 1.2g及びSPhos Pd G3〔SIGMA−ALDRICH社:(2−Dicyclohexylphosphino−2’,6’−dimethoxybiphenyl)[2−(2‘−amino−1,1’−biphenyl)]palladium(II) methanesulfonate〕を0.85g加え、窒素気流下で2時間還流した。反応混合物に水100mLを加えた後、酢酸エチル(100mL)で3回抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後ろ過し、減圧化で溶媒留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5)で精製し、赤色固体の化合物(1−C)0.80gを得た。
MS(ESI m/z):749(M+H)
RT(min):2.59
4)化合物(1)の合成
Figure 2019172826
化合物(1−C)0.30gの塩化メチレン2mL溶液に、氷冷下TFA2mLを加え、2時間撹拌した。反応混合物に飽和重層水50mLと酢酸エチル50mLを加え、生成した固体を減圧濾過にて分取し、酢酸エチルにて洗浄後に減圧化乾燥し、赤色固体の化合物(1)を0.16g得た。
MS(ESI m/z):635(M−H)
RT(min):1.62
[合成例2]
以下のようにして、化合物(2)を合成した。
Figure 2019172826
化合物(1)の合成法において、4−(tert−butoxycarbonyl)phenylboronic acidを3−(tert−butoxycarbonyl)phenylboronic acid〔東京化成工業(株)〕に変更した以外は化合物(1)の合成法と同様にして化合物(2)を61mg得た。
MS(ESI m/z):635(M−H)
RT(min):1.71
[合成例3]及び[合成例5]
以下のようにして、化合物(3)及び(5)を合成した。
Figure 2019172826
化合物(1)10mgのDMF0.5mL溶液に、タウリン6mg、HATU13mg及びDIPEA14μLを加え、室温にて3時間撹拌した。反応混合物に水0.5mLを加えた後、酢酸エチル1mLで10回洗浄し、水層を減圧化で溶媒留去した。得られた残渣を分取薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=20:80)で精製し、赤色固体の化合物(3)3mgと化合物(5)1mgを得た。
化合物(3)
MS(ESI m/z):849(M−H)、RT(min):1.04
化合物(4)
MS(ESI m/z):847(M−H)、RT(min):0.94
[合成例4]
以下のようにして、化合物(4)を合成した。
Figure 2019172826
化合物(3)の合成法において、化合物(1)を化合物(2)に変更した以外は化合物(3)の合成法と同様にして化合物(4)3mgを得た。
MS(ESI m/z):849(M−H)
RT(min):1.13
[合成例6]
以下のようにして、化合物(6)を合成した。
Figure 2019172826
1)化合物(6―A)の合成
化合物(1)10mgのDMF0.5mL溶液に、N,N−ジメチルエチレンジアミン5μL、HATU13mg及びDIPEA14μLを加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物に水0.5mLを加えた後、酢酸エチル1mLで3回抽出し、減圧化で溶媒留去した。得られた残渣を逆相分取HPLC(アセトニトリル:水=10:90→90:10)で精製し、赤色固体の化合物(6―A)を2mg得た。
MS(ESI m/z):777(M+H)
RT(min):1.07
2)化合物(6)の合成
化合物(6−A)2mgの酢酸エチル溶液0.5mLに1,3−プロパンスルトン1μLを加え、マイクロウェーブ反応装置にて100℃下60分加熱撹拌した。析出した固体をろ過し、酢酸エチルで洗浄後に減圧下で乾燥し、化合物(6)を1mg得た。
MS(ESI m/z):1022(M+H)
RT(min):0.95
[合成例7]
以下のようにして、化合物(7)を合成した。
Figure 2019172826
1)化合物(7−A)の合成
4−(4,4,5,5−tetramethyl−1,3,2−dioxaborolan−2−yl)phenol 220mg〔東京化成工業(株)〕のDMF溶液1mLに、水素化ナトリウム44mg〔60%,dispersion in Paraffin Liquid:和光純薬工業(株)〕及び13−bromo−2,5,8,11−tetraoxatridecane271mg〔東京化成工業(株)〕を氷冷下添加し、室温に昇温後100分間撹拌した。反応液を直接シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=50:50)で精製し、無色オイル状の化合物(7−A)288mgを得た。
MS(ESI m/z):411(M+H)
RT(min):1.55
2)化合物(7)の合成
化合物(1―B)55mgのCPME10mL溶液に、水0.06mL、CsF121mg、2−(4−((2,5,8,11−tetraoxatridecan−13−yl)oxy)phenyl)−4,4,5,5−tetramethyl−1,3,2−dioxaborolane163mg及びSPhos Pd G3(62mg)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて120℃下30分及び140℃下90分加熱撹拌した。反応混合物に水(100mL)を加えた後、酢酸エチル100mLで3回抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後ろ過し、減圧化で溶媒留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:酢酸エチル=0:100→10:90)で精製した。粗生成物を回収し減圧下で溶媒留去後、逆相分取HPLC(アセトニトリル:水=10:90→90:10)で再度精製し、赤色固体の化合物(7)を1mg得た。
MS(ESI m/z):959(M−H)
RT(min):1.96
[合成例8]
化合物(1)の合成において、2,3,5,6−tetrafluorobenzaldehydeをBenzaldehydeに変更した以外は化合物(1)の合成法と同様にして化合物(8)を1mg得た。
MS(ESI m/z):563(M−H)
[合成例9]
以下のようにして、化合物(9)を合成した。
Figure 2019172826
化合物(1)の合成において、4−(tert−butoxycarbonyl)phenylboronic acidを3−(tert−butoxycarbonyl)phenylboronic acidに変更した以外は化合物(1)の合成法と同様にして化合物(9)を1mg得た。
MS(ESI m/z):563(M−H)
[合成例10]
以下のようにして、化合物(15)を合成した。
1)化合物(15−A)の合成
Figure 2019172826
500mL三ツ口フラスコに、窒素雰囲気下、2,4−ジメチルピロール2.72ml及び塩化メチレン100mLを導入し、室温で撹拌した。次いでオルト酢酸トリエチル酢酸トリエチル2.39ml、トリフルオロ酢酸81.01mlを加えた後、室温で1時間撹拌した。室温にて一晩放置し、水冷しジイソプロピルエチルアミン(PrNEt)13.7mL、塩化メチレン10mlを滴下し、続いて、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(BF・EtO)13.2mL、塩化メチレン10mlを滴下し、氷冷下で1時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム100mLを滴下し、氷冷下にて30分撹拌した後、一晩放置した。塩化メチレン層を取り、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、シリカゲルカラムクロマグラフィー(展開溶媒:塩化メチレン)で精製した後、塩化メチレンを減圧濃縮した。メタノールを加えた後に塩化メチレンを減圧留去し、室温にて30分撹拌させ、得られた沈殿物をろ過、乾燥を施すことで化合物(15−A)を1.5g得た。
2)化合物(15)の合成
Figure 2019172826
化合物(2)の合成において、化合物(1−A)を化合物(15−A)に変更したこと以外は化合物(2)の合成法と同様にして、化合物(15)を合成した。
MS(ESI m/z):503(M+H),501(M−H)
[合成例11]
以下のようにして、化合物(49)を合成した。
Figure 2019172826
化合物(4)の合成において、化合物(2)を化合物(9)に変更したこと以外は化合物(4)の合成法と同様にして、化合物(49)を合成した。
MS(ESI m/z):779(M+H),777(M−H)
[合成例12]
以下のようにして、化合物(50)を合成した。
Figure 2019172826
化合物(4)の合成において、化合物(2)を化合物(15)に変更したこと以外は化合物(4)の合成法と同様にして、化合物(50)を合成した。
MS(ESI m/z):717(M+H),715(M−H)
<蛍光性化合物の水溶性及び耐光性評価>
上記で合成した蛍光性化合物について、下記特性を評価した。
(水溶性の評価)
1.5mLのエッペンチューブ中に、蛍光性化合物を含むDMSO溶液(20mM in DMSO、評価サンプル溶液)5μLと、pH7.4のリン酸緩衝生理食塩水(PBSバッファー)495μLとを入れて混合し、マルチシェーカーMS 3000型により、2000rpmで30分間撹拌した。混合液を遮光下で60分間静置した後、遠心沈降(12000rpm、5分間)させた。0.20μmのフィルタでろ過したろ液について、UHPLC Nexera〔(株)島津製作所、Shim−pack XR−ODSII〕を用いて蛍光性化合物濃度(蛍光性化合物がすべて溶解した場合、蛍光性化合物濃度は200μMとなる。)を測定し、以下の評価基準に基づき評価した。
〔水溶性の評価基準〕
A: 100μM以上
B: 1μM以上100μM未満
C: 0.1μM以上1μM未満
D: 水溶性が低く濃度測定不可
得られた結果をまとめて、下記表1に示した。
Figure 2019172826
(耐光性の評価)
DMSOを1体積%含むPBS溶液に上記で合成した蛍光性化合物を、吸収波長ピークの吸光度が0.95〜1.05となるように溶解した。この溶液を、メリーゴーランド光照射機〔ウシオ電機(株)のキセノンランプUXL−500D−O、HA−50フィルタ、Y44フィルタ、露光強度22mW/cm(500nm換算)〕を用いて露光した状態で、吸収スペクトルを分光器(HP社、Agilent8453)により吸収を経時的に測定した。
〔耐光性の評価基準〕
露光前の吸収波長ピークの吸光度を100%として、吸収波長ピークの吸光度が20%低下(吸収波長ピークの吸光度が80%に到達)するまでの露光時間を求め、得られた結果を耐光性として、下記表2に示した。
Figure 2019172826
上記表1及び2の結果から、本発明の式(1)で表される蛍光性化合物は、水溶性に優れ、また耐光性にも優れることがわかる。

Claims (6)

  1. 下記式(1)で表される蛍光性化合物。
    Figure 2019172826

    式中、A〜A及びR11〜R14は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又は下記式(2−1)〜式(2−6)及び下記式(3−1)〜式(3−12)のいずれかで表される基を示す。
    ただし、A〜Aのうち少なくとも2つはアリール基又はヘテロアリール基である。また、R13がアルケニル基、アルキニル基、アリール基又はヘテロアリール基である場合、これらの基がさらに置換基としてアリール基及びヘテロアリール基を有することはない。また、R14がアルケニル基、アルキニル基、アリール基又はヘテロアリール基である場合、これらの基がさらに置換基としてアリール基及びヘテロアリール基を有することはない。
    及びXはハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基又は下記式(2−1)〜式(2−6)のいずれかで表される基を示す。
    〜A、R11〜R14、X及びXの少なくとも一つは、カルボキシ基もしくはその塩、スルホ基もしくはその塩、ホスホノ基もしくはその塩、ポリアルキレンオキシ基、オニオ基、及びポリアミノ酸残基の少なくとも1種を有する。
    Figure 2019172826
    式中、R111〜R114は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基又はヘテロアリール基を示す。
    *は結合部を示す。
  2. 前記A〜Aがアリール基又はヘテロアリール基である請求項1に記載の蛍光性化合物。
  3. 前記A〜Aにおけるアリール基又はヘテロアリール基のうち、少なくとも1つが下記式(4)で表される基である請求項1又は2に記載の蛍光性化合物。
    Figure 2019172826
    式中、Ar11は芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基を示し、R115は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又は前記式(2−1)〜式(2−6)及び前記式(3−1)〜式(3−12)のいずれかで表される基を示す。
    ただし、n個のR115の少なくとも一つはカルボキシ基もしくはその塩、スルホ基もしくはその塩、ホスホノ基もしくはその塩、ポリアルキレンオキシ基、オニオ基、及びポリアミノ酸残基の少なくとも1種を有する。
    nは1以上の整数である。
    *は結合部を示す。
  4. 前記A〜A、R11〜R14、X及びXの少なくとも一つが、生体物質との結合性部位を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の蛍光性化合物。
  5. 請求項4に記載の蛍光性化合物と生体物質とが結合してなる蛍光標識生体物質。
  6. 前記生体物質がタンパク質、アミノ酸、核酸、糖鎖及びリン脂質のいずれかである請求項5に記載の蛍光標識生体物質。
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