JP2019171818A - 射出成形機の操作用表示装置および、射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作者が射出成形機の成形過程の一連の動作を設定するに当り、その動作の設定を有効に補助することができる射出成形機の操作用表示装置および、射出成形機を提供する。【解決手段】成形材料を金型装置101内に射出する射出成形機1の操作に用いる表示装置であって、前記射出成形機1の成形過程に行う各動作を表す複数の動作オブジェクト4を表示する表示部と、操作者が、射出成形機1に一連の動作を行わせるための前記動作オブジェクト4の配列を構築するべく、前記動作オブジェクト4の選択及び配置について入力する入力部と、前記操作者が配置した前記動作オブジェクト4を判定する制御部とを備え、前記制御部が、既に配置された動作オブジェクト4との関係に関する情報、ならびに、予め入力された前記金型装置101に関する情報のうちの少なくとも一方の情報に基いて、前記操作者に、前記動作オブジェクト4の配列の構築を補助する示唆を与える。【選択図】図4

Description

この発明は、成形材料を金型装置内に射出する射出成形機の操作に用いる表示装置および、それを備える射出成形機に関するものである。
射出成形機の操作に用いられるこの種の表示装置に関する技術としては、特許文献1〜3に記載されたもの等がある。
特許文献1には、「実績値に関連する情報の取得、参照を容易にする」ことを目的として、「制御パネルを有する射出成形機であって、前記制御パネルに設けられ、射出成形工程の1以上の実績値を表示する第1の表示領域を有する表示画面を表示する表示部と、前記第1の表示領域で任意の実績値が選択されたときに、前記表示画面上の前記第1の表示領域と異なる第2の表示領域に、前記選択された実績値に関連する情報を表示させる制御部と、を備えることを特徴とする射出成形機」が提案されている。
特許文献2には、「操作画面が目的に応じて多数用意されており、目的の操作画面を表示させる操作が複雑であった」という既存の射出成形機における問題を解決するため、「入力操作を受け付ける操作部と、操作画面を表示する表示部と、前記操作部の入力操作に応じた操作画面を前記表示部に表示させる制御部とを備え、前記操作画面は、操作画面の検索に用いる検索部を有する、射出成形機」が開示されている。
特許文献3には、「操作画面の誤操作により、射出成形機が誤作動する」という問題に着目し、「入力操作を受け付ける操作部、および操作画面を表示する表示部を含むタッチパネルと、前記操作部の入力操作に応じた操作画面を前記表示部に表示させる制御部とを備え、前記操作画面は複数の入力部を同一画面上に表示し、前記制御部は、前記複数の入力部が操作される場合に、射出成形機の所定の動作を実行させる実行信号を出力する、射出成形機」が提案されている。
特開2013−202855号公報 特開2015−182087号公報 特開2015−189055号公報
ところで、これまでの射出成形機では、射出成形機に行わせる成形過程の一又は複数種類の一連の動作がプリセットされているものが多い。このような射出成形機では、射出成形機を操作する操作者は、そのプリセットされた一連の動作から大きく設定を変更することができなかった。
これに対し、射出成形機とともに用いる金型装置の仕様その他の状況ないし条件によっては、操作者が自ら、射出成形機の成形過程における一連の動作を設定することを望むニーズが存在する。
しかるに、操作者が射出成形機の一連の動作を自由に設定できるようにすると、射出成形機が正常に動作しない場合があるだけでなく、射出成形機や金型装置等の機械の破損を招くおそれもあるという問題があった。
この発明は、このような問題を解決することを課題とするものであり、その目的は、操作者が射出成形機の成形過程の一連の動作を設定するに当り、その動作の設定を有効に補助することができる射出成形機の操作用表示装置および、射出成形機を提供することにある。
かかる課題を解決することのできる一の表示装置は、成形材料を金型装置内に射出する射出成形機の操作に用いる表示装置であって、前記射出成形機の成形過程に行う各動作を表す複数の動作オブジェクトを表示する表示部と、操作者が、射出成形機に一連の動作を行わせるための前記動作オブジェクトの配列を構築するべく、前記動作オブジェクトの選択及び配置について入力する入力部と、前記操作者が配置した前記動作オブジェクトを判定する制御部とを備え、前記制御部が、既に配置された動作オブジェクトとの関係に関する情報、ならびに、予め入力された前記金型装置に関する情報のうちの少なくとも一方の情報に基いて、前記操作者に、前記動作オブジェクトの配列の構築を補助する示唆を与えるものである。
また、上記の課題を解決することのできる一の射出成形機は、上述した表示装置を備えるものである。
上述した射出成形機の操作用表示装置および、射出成形機によれば、操作者が射出成形機の成形過程の一連の動作を設定する際に、その動作の設定を有効に補助することができる。
この発明の一の実施形態の表示装置を用いて操作することのできる射出成形機の一例を示す部分断面図である。 図1の射出成形機の側面図である。 図1の射出成形機の表示装置を含む制御装置のブロック図である。 図3の表示部に表示することのできる設定画面の一例を示す図である。 図4の設定画面に表示可能な操作者への示唆の例を示す部分拡大図である。 図4の設定画面に表示可能な操作者への示唆の他の例を示す部分拡大図である。 図4の設定画面に表示可能な操作者への示唆のさらに他の例を示す部分拡大図である。 図4の設定画面に表示可能な操作者への示唆のさらに他の例を示す部分拡大図である。 図4の設定画面上で構築された動作オブジェクトの配列例を示す図である。
以下に図面を参照しながら、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
この発明の一の実施形態に係る射出成形機の操作用表示装置は、図1及び2にそれぞれ断面図及び側面図で例示するような射出成形機1を操作するために用いられ得るものである。この表示装置は、たとえば、図3に示すように、射出成形機1の操作者に種々の情報を視覚的に伝える表示部と、操作者が自身の意図した動作を射出成形機1に行わせるための所定の情報を入力する入力部と、入力情報等に応じて所定の演算を行う制御部とを備えるものである。表示装置は、図3に示すように、情報ないしデータを記憶する記憶部をさらに備えることが一般的である。なお、表示装置の表示部及び、入力部の少なくとも一部は、たとえばタッチパネル2とすることができるが、これに限定されるものではなく、表示部と入力部とが分離された表示装置としてもよい。
図3に示すところでは、制御部が、射出成形機1の計量用モーター、射出用モーター及び型締用モーター等の各種のモーターや、温度及び回転数等の各種のセンサーにも接続されて射出成形機1自体の動作をもコントロールするものであり、制御部及び記憶部を射出成形機1と表示装置で共有のものとしている。したがって、この実施形態では、制御部は、表示装置の一部として、後述するように表示部への表示内容及び入力部での入力内容について制御する他、射出成形機1の所定の部分の温度等の検出及び、それらに応じた射出成形機1の動作の制御も行う。但し、図示は省略するが、表示装置は、射出成形機1の制御部とは別の制御部を有する電子計算機等により構成されるものとすることも可能である。
(射出成形機の概要)
射出成形機1は、たとえば、これを用いて製造する成形品の形状に対応するキャビティを有する金型装置101内の当該キャビティに、多くは熱可塑性樹脂等の樹脂材料である成形材料を溶融状態で射出し、該成形材料を金型装置101内で冷却硬化させて成形品とした後、金型装置101から当該成形品を取り出すことにより、所定の形状の成形品を製造するものである。
このような成形過程を行う図1の射出成形機1は概して、内部に配置されたスクリュ12の回転及び前進ならびに、周囲に配置されたヒータ13の加熱により、成形材料を溶融させて金型装置101内に向けて射出する射出装置11と、射出装置11を金型装置101に対して前進・後退変位させる移動装置21と、金型装置101を型締状態と型開状態との間で開閉させる型締装置31と、型開状態の金型装置101から成形品を取り出すエジェクタ装置41とを備える。
なお、射出成形機1に用いる金型装置101は、図示の例では、型締状態で内側にキャビティが区画形成される固定型102及び可動型103、ならびに、エジェクタ装置41により変位されて成形品を押し出して取り出すエジェクタピン等の可動部材104を有する。この金型装置101は、主に固定型102と可動型103の二つに分割された2プレート金型と称され得るものであるが、さらにスライド型ないしスライドコアもしくはストリッパープレートを有して三つに分割された3プレート金型とすることも可能である。金型装置101は、製造しようとする成形品の形状等に応じて適宜、射出成形機1に取り付けられ、また交換され得るものであり、ここでは、金型装置101は射出成形機1の一部とはみなさない。
射出成形機1を用いて成形品を製造する成形過程の一例を述べると、前回の成形過程の後半に既に射出装置11の内部に成形材料が所定の量で計量されて配置された状態で、型締装置31を用いて金型装置101を閉じて型締状態とする型締工程を行う。
次いで、スクリュ12の前進により上記の成形材料を金型装置101内に向けて射出し、成形材料を金型装置101内のキャビティに充填する充填工程と、スクリュ12をさらに前進させて射出装置11の先端部の内部にある成形材料を所定の圧力に保持する保圧工程とを順次に行う。
そしてその後、金型装置101のキャビティに充填された成形材料を冷却させて硬化させ、成形品を得る冷却工程を行う。この際に、射出装置11内に別途投入した成形材料を、ヒータ13による加熱下でスクリュ12の回転により射出装置11の先端部に向けて送りながら溶融させ、所定の量の成形材料を先端部に配置する計量工程が行われる。
しかる後は、型締装置31を作動させて金型装置101を開いて型開状態とし、エジェクタ装置41により可動部材104を移動させ、金型装置101から成形品を取り出す取出工程を行う。
(表示装置)
従来は、上述したような一種類又は複数種類の予め定められた成形過程の一連の動作が設定されていて、それが射出成形機1の記憶部等に保存されており、操作者は、そのプリセットの一連の動作から選択してそれに従って射出成形機1を動作させることしかできなかった。つまり、これまでは、操作者のほうで、仮に各工程の動作の時間調整等といった微調整はできたとしても、所定の工程の動作の入替えや順序変更、除去、追加等といったような、成形過程の一連の動作についての大きな設定変更を行うことができなかった。
しかしながら、種々の金型装置101が使用され得る射出成形機1では、操作者が使用しようとする金型装置101等に応じて、操作者自身が成形過程における一連の動作の設定を行ったほうがよい場合がある。また、操作者が自ら射出成形機1に行わせる一連の動作を設定できたほうが、射出成形機1の使用に際する利便性向上の観点からも望ましいといえる。
この一方で、射出成形機1に行わせる成形過程の一連の動作を操作者が自由に設定可能とすれば、たとえば構造や制御上の所定の制約下で様々な動作を行う射出成形機1が正常に稼働しないことが懸念される他、射出成形機1や金型装置101等が破損し又は故障するおそれもある。
このような状況において、この実施形態の表示装置では、表示部は、射出成形機1の成形過程に行う各動作に対応する複数の動作オブジェクトを表示し、また入力部は、操作者が動作オブジェクトの選択及び配置について入力できるものとして、操作者が、射出成形機1に意図した一連の動作を行わせるための動作オブジェクトの配列を構築できるようにする。なおここで、動作オブジェクトは、射出成形機1の成形過程に行う各動作を表すものとして表示部に表示されるものであり、たとえば、各動作を絵柄で記号化したアイコンまたは、各動作を意味する「型開」といった文字列等とすることができる。
その上で、この実施形態では、表示装置の制御部は、既に配置された動作オブジェクトとの関係に関する情報、ならびに、予め入力された金型装置101に関する情報のうちの少なくとも一方の情報に基いて、操作者に、動作オブジェクトの配列の構築を補助する示唆を与える。かかる情報は記録部に記憶させておくことができる。
このことによれば、制御部は、既に配置された動作オブジェクトとの関係に関する情報及び/又は予め入力された金型装置101に関する情報に基いて、操作者に適切な示唆を与えることが可能であり、それにより、操作者自らが射出成形機1に行わせる一連の動作を設定できるようにしつつ、射出成形機1を正常に稼働させることができる。
具体的には、表示部は、図4に例示するような設定画面3を表示することができる。図4に示す設定画面3には、選択可能な複数の動作アイコン等の動作オブジェクト4が表示される選択領域Acと、操作者が選択領域Acから選択した動作オブジェクト4を配置可能な複数の配置スペース5を有し、それらの配置スペース5が成形過程の流れの順に並べて複数設けられた配列領域Asとが含まれる。
この設定画面3では、図4に白抜き矢印で示すように、図4の左側から右側に向けて成形過程が進行するものとして表示されている。すなわち、図4の左側の配置スペース5に配置された動作オブジェクト4により表される動作からはじまり、その後、その右側に順に配置された動作オブジェクト4により表される各動作が順次に実行される。設定画面3における成形過程の進行方向は、図示のものとは逆に右側から左側の向きとすることもできる他、左右方向だけでなく、上下方向とすることも可能である。
なお、図4の上下方向の配置スペース5は、たとえば、見易さ等のために動作オブジェクト4を上下にずらして配置したり、射出成形機1に関連する動作オブジェクト4と金型装置101に関連する動作オブジェクト4とを上下に分けて配列したりする場合や、同時期に複数の動作を行わせるために複数の動作オブジェクト4を上下に配置する場合等に使用され得る。
ここでは、動作オブジェクト4は、指マーク等のポインタ6を用いて、図4に破線の矢印で示すように、ドラッグ・アンド・ドロップにより、選択領域Acから配列領域Asの所定の配置スペース5に配置することができる。
各動作オブジェクト4により表される各動作の説明を表1に示す。但し、表1の動作オブジェクト4は、この実施形態を説明するための例示であり、それらのうちの少なくとも一つを表示変更し及び/又は除去することができ、また必要に応じて、ここに示していない動作オブジェクトを追加することもできる。
ここで、操作者が、所定の一以上の動作オブジェクト4を所定の配置スペース5に配置した後、制御部は、操作者に動作オブジェクト4の配列の構築を補助する示唆を与えるため、既に配置された上記の動作オブジェクト4との関係に関する情報として、既に配置された当該動作オブジェクト4と、操作者が次に配置しようとする動作オブジェクト4との関係における制約の情報を用いることが好ましい。
特に、操作者が配置しようとする動作オブジェクト4の配置が可能であるか又は不可であるかという配置の可否についての示唆と、注意喚起についての示唆を与えることがより一層好適である。このことを詳説すれば次のとおりである。
たとえば、図5(a)に示すように、操作者が、金型装置101の「型閉」を意味する動作オブジェクト4と、二段階のスライドコア挿入を意味する二つの「コア入」の動作オブジェクト4を、成形過程の流れにおいて順次に行わせる動作として既に配置しているケースを想定する。
このケースにおいて、仮に、射出成形機1の構造上等の理由から、後段の「コア入」の動作オブジェクト4の動作の直後に、「EJ前進」の動作オブジェクト4の動作を行わせることができないときは、操作者が、後段の「コア入」の動作オブジェクト4の右隣りの配置スペース5に「EJ前進」の動作オブジェクト4を配置しようとした際に、制御部は、当該右隣りの配置スペース5に、「配置不可」を意味する灰色等の色彩7aを付すこと等により、操作者に示唆を与えることができる。色彩7aは、後段の「コア入」の動作オブジェクト4の右隣りの配置スペース5のみに表示することもできるが、図5(a)に示すように、右隣りの配置スペース5とその上下の配置スペース5の全体に表示することが、上下の配置スペース5全体に「配置不可」であることを認識させることができる点で好ましい。
この色彩7aによる示唆に加えて、又は該示唆に代えて、図示は省略するが、「EJ前進」の動作オブジェクト4をドラッグしたポインタ6を、上記の配置スペース5に接近させた際に、そのポインタ6の近傍に禁止マークを表示する示唆や、また実際に、ポインタ6でドラッグした「EJ前進」の動作オブジェクト4を、当該配置スペース5に配置できないようにする示唆も可能である。
これにより、操作者は、上記の右隣りの配置スペース5に、「EJ前進」の動作オブジェクト4を配置できないことを認識することができ、その配置をしないよう促される。その結果として、射出成形機1の正常な動作が担保される。
なお、上述した「配置不可」についての示唆は、「配置不可」になる配置スペース5の隣の配置スペース5に既に配置された動作オブジェクト4(図5(a)では後段の「コア入」の動作オブジェクト4)との関係に基いて与えられるものとしたが、隣のものに限らず、「配置不可」になる配置スペース5と一つ以上の配置スペース5を隔てて離れた配置スペース5に既に配置された動作オブジェクト4との関係に基いて与えることもできる。
また他のケースとして、図5(b)に示すように、操作者が、「型閉」の動作オブジェクト4を最も左上側の配置スペース5に既に配置しているケースを想定する。
このケースで、たとえば、「型閉」の動作オブジェクト4の動作の後に、「コア入」の動作オブジェクト4の動作を行わせる場合、金型装置101や射出成形機1等が特殊な仕様であることを要するのであれば、操作者が、「型閉」の動作オブジェクト4の右隣り等の右側の配置スペース5に「コア入」の動作オブジェクト4を配置しようとした際に、制御部は、その右側の配置スペース5及び、必要に応じてその上下の配置スペース5の全体に、「注意喚起」を意味する黄色等の色彩7bを付すこと等により、操作者に示唆を与えることができる。なお、このケースでは、金型装置101がスライドコアを有する構造であることが必要であるので、操作者による配置の際に、「注意喚起」を意味する色彩7bが表示される。
「注意喚起」のこの示唆が与えられた操作者は、注意を促された結果として、金型装置101等が「コア入」の動作を行うことができる特殊な仕様であるか否かについて確認をすることができるので、このケースでもまた、射出成形機1が正常に動作し、射出成形機1の破損等を防止することができる。
一方、操作者が所定の配置スペース5に配置しようとする動作オブジェクト4が、何の問題もなく配置可能である場合は、図6に示すように、当該配置スペース5やそれ以外の配置可能な配置スペース5全体に、「配置可能」を意味する青色等の色彩7cを付して、操作者に示唆を与えることができる。
このことによれば、操作者は、動作オブジェクト4の問題のない配置を認識できるので、動作オブジェクト4の配列の構築をより迅速かつ確実に行うことができる。
なお、「配置可能」の示唆は、「配置不可」等の示唆と異なることが判別できればよいので、「配置不可」等の示唆を色彩7a等で表示する場合、「配置可能」の示唆としては必ずしも色彩7cを付すことを要しない。
「配置不可」を意味する色彩7a、「注意喚起」を意味する色彩7b及び、「配置可能」を意味する色彩7cはそれぞれ、色相、彩度及び明度のうちの少なくとも一つが相互に異なるものとすることが好適であり、可能な限りそれらの違いが認識されやすいものを選択することが望ましい。
上述したところでは、主として視認可能な示唆について説明したが、「配置不可」を意味する色彩7aや、「注意喚起」を意味する色彩7b等の表示以外にも、「配置不可」や「注意喚起」等を意味する警告音その他の音の出力による聴覚等で認識可能な示唆とすることもできる。
また、視認可能な示唆の他の例として、図7及び8に示すような予測動作オブジェクト4aを表示することもできる。
図7では、たとえば、「型閉」の動作オブジェクト4を最も左上側の配置スペース5に既に配置している状態で、操作者がポインタ6を、「型閉」の動作オブジェクト4のある配置スペース5の右隣等の配置スペース5上に位置させ、またはタップもしくはクリックする等して選択した場合に、制御部は、その配置スペース5の近傍等の所定位置に、図示の例では吹き出し8を用いて、所定の予測動作オブジェクト4aを表示させる。
予測動作オブジェクト4aとしては、既に配置された動作オブジェクト4(図7では「型閉」の動作オブジェクト4)との関係に関する情報や、予め入力された金型装置101に関する情報のうちの少なくとも一方の情報に基いて、選択可能な複数の動作オブジェクト4のなかから、ポインタ6で選択された配置スペース5に配置され得るものが抽出される。予測動作オブジェクト4aは、一又は複数の動作オブジェクト4とすることができ、上記の情報等に応じてその表示数が変更され得る。
図7に示すような予測動作オブジェクト4aの表示により、操作者には、ポインタ6が位置する配置スペース5に配置可能な動作オブジェクト4についての示唆が与えられ、操作者による動作オブジェクト4の配列の構築を効果的に補助することができる。またこの場合は、操作者が選択領域Acにポインタ6を移動させて選択領域Acにある多数の動作オブジェクト4のなかから選択するとともにそれを配列領域Asに移動させる労力を軽減することができる。
図8には、「型閉」の動作オブジェクト4が最も左上側の配置スペース5に配置されており、その「型閉」の動作オブジェクト4から右側に、いくつかの空欄の配置スペース5をおいて「射出装置前進」の動作オブジェクト4が配置されている状況を示している。この状況下で、操作者が、上記の「射出装置前進」の動作オブジェクト4上にポインタ6を位置させたり、または、上記の「射出装置前進」の動作オブジェクト4をタップもしくはクリックしたりする等によって、「射出装置前進」の動作オブジェクト4を選択した場合に、制御部は、その「射出装置前進」の動作オブジェクト4の近傍等の所定の位置に、たとえば吹き出し8とともに予測動作オブジェクト4aを表示させることができる。
この予測動作オブジェクト4aとしては、ポインタ6で指し示された「射出装置前進」の動作オブジェクト4の上側や下側、右隣り、左隣りの配置スペース5に配置され得る動作オブジェクト4が、上記の情報に基いて抽出される。つまり、射出成形機1による成形過程の流れにおいて、ポインタ6で指し示された「射出装置前進」の動作オブジェクト4の動作と同時に行われ得る動作や、当該動作オブジェクト4の動作の前や後に行われ得る動作の動作オブジェクト4が、予測動作オブジェクト4aとして抽出される。なお、ここでの予測動作オブジェクト4aは、操作者によって選択された動作オブジェクト4(図示の例では「射出装置前進」の動作オブジェクト4)と同時に行う動作として配置スペース5に配置され得る動作オブジェクト4ならびに、操作者によって選択された動作オブジェクト4の前及び後に行う動作として配置スペース5に配置され得る動作オブジェクト4からなる群のなかから選択される少なくとも一つとすることができる。
図8のように予測動作オブジェクト4aを表示させることにより、操作者は、既に配置スペース5に配置された動作オブジェクト4の上下左右等に配置可能な動作オブジェクト4についての示唆が与えられて、動作オブジェクト4の配列の構築が容易になる。特に図8に示す例では、一つの動作オブジェクト4を所定の配置スペース5に配置した後に、その動作オブジェクト4に関連して表示される予測動作オブジェクト4aをもとに、次々と動作オブジェクト4を配置していくことが可能になるので、動作オブジェクト4の配列をさらに容易にして迅速に構築することができる。
なお、「射出装置前進」の動作オブジェクト4の右隣り、左隣りの配置スペース5に配置され得る動作オブジェクト4の他、その右側や左側に二つ以上離れた配置スペース5に配置され得る動作オブジェクト4を、予測動作オブジェクト4aとして表示してもよい。
図7や図8では、予測動作オブジェクト4aとして、先述した情報を参照して所定の配置スペース5に配置できないと認められる動作オブジェクト4を表示させないものとすることができる。この場合、射出成形機1の異常な動作が有効に抑制される。
そしてまた、予測動作オブジェクト4aを決定するに当っては、制御部は、既に配置された動作オブジェクト4との関係に関する情報に加えてさらに、図7のポインタ6で指し示された配置スペース5や、図8のポインタ6で指し示された動作オブジェクト4の上下左右等の配置スペース5に配置される動作オブジェクト4の配置頻度の高低に関する情報を用いることが好適である。当該配置スペース5への動作オブジェクト4の配置頻度の高低に関する情報は、動作オブジェクト4の組合せや順序等について、その射出成形機1のこれまでの操作や動作の段階で取得され、及び/又は、他の射出成形機1のこれまでの操作や動作の段階で取得されて送信等され、記録部等に蓄積されたデータから、配置の頻度の順位付けをしたものとすることができる。これにより、操作者は、次に配置しようとする動作オブジェクト4を探す手間から解放されて、より短時間で動作オブジェクト4の配列を構築することができる。配置頻度の高低に関する情報を用いて予測動作オブジェクト4aを表示する場合、たとえば吹き出し8内で配置頻度の高いものから順に左側から右側に並べる等といったように、当該頻度の高低を表示の態様に関連付けることもできる。
ところで、制御部が、操作者に上述したような示唆を与える際に参照することのできる金型装置101に関する情報としては、金型装置101におけるスライドコアの有無の情報や、金型装置101の分割数の情報(たとえば2プレート金型であるか又は3プレート金型であるか等についての情報)、金型装置101へのエジェクタピンの突出量の情報、前記金型装置101にエジェクタ装置が使用できるか否かの情報等があり、これらのうちの少なくとも一つの情報を含むことが好ましい。かかる情報は、射出成形機1とともに使用される金型装置101によって異なり、実際に使用する金型装置101に合わせて事前に設定することができる。
操作者は、以上に述べたような示唆を与えられることにより、設定画面3の配列領域Asに、たとえば、図9に示すような動作オブジェクト4の配列を構築することができ、また、このような動作オブジェクト4の配列により稼働する射出成形機1は、より高い確率で正常に動作することができる。
図9に一例として示す動作オブジェクト4の配列によると、成形過程で射出成形機1は、はじめに、配列領域Asの左側に配置されたものから順に、50mmの「型閉」をする動作、二段階の「コア入り」の動作、完全に「型閉」をする動作、「射出装置前進」の動作及び、「スクリュ前進」の動作を行う。次いで、射出成形機1は、「EJ前進」の動作を行った後、「計量」の動作と、「EJ前進」の動作から所定の設定時間をおいて「EJ後進」の動作を行う。その後は、50mmの「型開」をする動作及び、「射出装置後退」の動作を同時に行い、そして二段階の「コア戻」の動作を経た後に、200mmの「型開」の動作を行い、最後に「EJ前進」の動作を行う。
なお図示の実施形態で、配列領域Asに配置された動作オブジェクト4の下部の「50mm」、「1」、「2」、「full」といった表示は、その動作オブジェクト4の詳細な設定を意味する。たとえば「型開」や「型閉」の動作オブジェクト4における「50mm」等の長さの表示や「full」の表示は、型開や型閉の際の金型装置101の可動型103の移動距離ないしその度合いを意味する。このような詳細な設定は、配列領域Asの当該動作オブジェクト4を選択する等して表示される図示しない別の設定画面等において、操作者が適宜行うことができる。
(射出装置)
射出装置11は主に、金型装置101に向けて延びる円筒状等のシリンダ14と、シリンダ14の内部にそれと中心軸線を平行にして配置されて、周囲にフライトが螺旋状に設けられたスクリュ12と、シリンダ14の外周側にその周囲を取り囲んで配置されたバンド状等のヒータ13と、シリンダ14及びスクリュ12の後方側に配置されたモーターボックス15とを備える。図示は省略するが、モーターボックス15内には、シリンダ14の先端部に所定の量の成形材料を充満させるため、スクリュ12を中心軸線周りに回転させる計量モーターや、金型装置101に接近する方向及び金型装置101から離れる方向の各方向へのスクリュ12の前進及び後退変位を行う射出モーター、スクリュ12が成形材料から受ける圧力を検出する圧力検出センサー等が配置されている。
なおここでは、金型装置101の固定型102が取り付けられる型締装置31の後述する固定プラテン32aに接近する向きを前方側とし、固定プラテン32aから離隔する向きを後方側とする。したがって、図1では固定プラテン32aの右側に位置する射出装置11について見ると、固定プラテン32aに接近する左向きが前方側となり、固定プラテン32aから離隔する右向きが後方側になる。
シリンダ14は、後方側でモーターボックス15の手前に、成形材料をシリンダ14内に投入するためのホッパーが取り付けられ得る供給口14aが設けられるとともに、金型装置101に近接する先端部に、その前方側で横断面積が小さくなるノズル14bが設けられている。なお、供給口14aの近傍には水冷等による冷却器14cを設けることができる。
ノズル14bの周囲を含むシリンダ14の周囲に配置されるヒータ13は、たとえば図示のように、軸線方向(図1の左右方向)で複数の部分に分割されて、各ヒータ部分の内側のシリンダ14の内部を異なる温度で加熱できるものとすることができる。各ヒータ部分には、温度センサー13aを設けることができる。
スクリュ12の先端側は、その外径を部分的に小さくして設けた括れ部の周囲に、スクリュ12とともに前進及び後退変位してそれより前方側に送られた成形材料の後方側への逆流を防止する逆流防止リング12aが配置されている。この逆流防止リング12aは、たとえば、それより前方側もしくは後方側に位置する成形材料から受ける圧力に応じて、スクリュ12に対して前後に変位し、それにより後方側から前方側に向かう成形材料の流れのみを許容するものである。
このような構成を有する射出装置11によれば、供給口14aからシリンダ14の内部に投入された成形材料は、計量工程で、シリンダ14の外周側のヒータ13による加熱の下、計量モーターで駆動されるスクリュ12の回転に基いて溶融されつつ、シリンダ14の内部で前方側に向けて送られて、シリンダ14の先端部に充満される。この際に、スクリュ12は射出モーターにより後退変位させられて、シリンダ14の先端部に、成形材料が充満される空間を形成する。なお、先にも述べたように、この計量工程は、前回の成形過程の冷却工程等の際に行うことができる。
その後、充填工程で、スクリュ12を前進変位させることにより、シリンダ14の先端部の成形材料は、ノズル14bを経て金型装置101に向けて射出される。さらにその後の保圧工程では、シリンダ14の先端部に残留している成形材料を通じて、金型装置101のキャビティに充填された成形材料に圧力を作用させる。このとき、金型装置101のキャビティで成形材料の冷却収縮に起因して不足した成形材料を補充することができる。
なお、この射出成形機1はインラインスクリュ式のものであるが、可塑化シリンダ及び可塑化スクリュと、射出シリンダ及び射出プランジャーとに構造及び機能上分離させたプリプラ式の射出成形機とすることも可能である。
(移動装置)
移動装置21は、たとえば射出装置11のモーターボックス15の下部等に設けられ、後述の固定プラテン32aに対して射出装置11を前進及び後退変位させる進退駆動機構である。
移動装置21を構成する進退駆動機構としては種々の機構を採用することができるが、図示の移動装置21は、油圧等の液圧ポンプ22と、液圧ポンプ22を作動させる電動等によるポンプ作動用モーター23と、液圧ポンプ22から作動液が供給されて、先端が固定プラテン32aに固定されたピストンロッドを押出・引込運動させる複動型の液圧シリンダ24とを含んで構成されている。
この移動装置21は、上述した液圧ポンプ22、ポンプ作動用モーター23及び液圧シリンダ24が取り付けられたスライドベース25、ならびに、フレームFr上に敷設されて該スライドベース25の直線運動を案内するリニアガイド26をさらに含むものであり、それにより、スライドベース25の上部に載置された射出装置11の進退変位を実現する。
移動装置21により、射出装置11を金型装置101から離隔させたり、また、射出装置11を金型装置101に接近させて、射出装置11のシリンダ14のノズル14bを所定の圧力で金型装置101に押し付ける、いわゆるノズルタッチを行ったりすることが可能になる。
(型締装置)
型締装置31は、金型装置101の固定型102に対して可動型103を変位させて金型装置101を開閉し、金型装置101を型締状態、型閉状態または型開状態とする。この射出成形機1の型締装置31は、主として、金型装置101を両側から挟んで配置されるプラテン32、及び、プラテン32を稼働させるプラテン稼働機構33とを有してなる。
ここで、プラテン32は、射出装置11及び金型装置101の相互間に位置し、フレームFrに対して固定された固定プラテン32aと、固定プラテン32aとの間に金型装置101を隔てて位置し、固定プラテン32aに対して接近・離隔変位可能な可動プラテン32bと、固定プラテン32aに取り付けられて、可動プラテン32bの変位をガイドする一本又は複数本のタイバー32cとを含む。
ここで、固定プラテン32aと可動プラテン32bとの間に位置する金型装置101の固定型102は、固定プラテン32a側に取り付けられるとともに、可動型103は、可動プラテン32b側に取り付けられる。
固定プラテン32aに対して可動プラテン32bが離隔する位置では、金型装置101の可動型103が固定型102から開いた型開状態となり、この離隔位置から可動プラテン32bを固定プラテン32aに向けて接近させることで、可動型103が固定型102に対して閉じた型閉状態となるとともに、さらに可動プラテン32bを固定プラテン32aにて接近させて、可動型103が固定型102に対して押し付けられた型締状態となる。
なお、型締装置31の固定プラテン32aを除く大部分及び、後述のエジェクタ装置41は、図1では固定プラテン32aの左側に位置するので、型締装置31のその大部分及びエジェクタ装置41について見れば、固定プラテン32aに接近する右向きが前方側となり、固定プラテン32aから離隔する左向きが後方側になる。
またここで、プラテン稼働機構33は、フレームFr上に配置されたリヤプラテン34と、リヤプラテン34上に設けた型締モーター35と、型締モーター35の回転運動を、可動プラテン32bの変位方向の直線運動に変換する運動変換機構36と、運動変換機構36に伝達された力を増大させて可動プラテン32bに伝えるトグル機構37とを備えるものである。
このうち、運動変換機構36は、回転運動を直線運動に変換できる種々の機構とすることができるが、この例では、型締モーター35により回転駆動されるねじ軸36a及び、ねじ軸36aに羅合するナット36bを含んで構成されるものとしている。運動変換機構36をボールねじとすることも可能である。
そして、運動変換機構36からの伝達力を増大させるトグル機構37は、リヤプラテン34及びナット36bと可動プラテン32bとをつなぐ複数のリンク37a〜37cを、ジョイントで揺動可能に接続してなるものである。
リンク及びジョイントの個数ならびにその形状は適宜変更することが可能であるが、図1に示すところでは、ナット36bに接続されて上下方向に延びるクロスヘッド37dに、該クロスヘッド37dを隔てて上下に位置するリンク37a〜37cからなる一対のリンク群が、揺動可能に接続されて設けられている。
なお、リヤプラテン34上には、上述した型締モーター35の他、型厚調整モーター38も設けることができる。この型厚調整モーター38は、先述のプラテン32の各タイバー32cの延長部分に接続されたねじ軸及びナットに回転駆動力を付与することにより、固定プラテン32aと、フレームFr上で移動可能にレールを介して配置されたリヤプラテン34との間の間隔を調整するべく機能する。これにより、金型装置101の交換や、温度変化に起因する金型装置101の厚みの変更等の際にも、金型装置101に所期したとおりの型締力を与えることができるように型厚の調整を行うことができる。図示は省略するが、フレームFr上で固定プラテン側を移動可能とし、リヤプラテン側を固定としても、型厚の調整を実現可能である。
図示の型締装置31は、可動プラテン32bの移動方向が水平方向と平行な横型のものであるが、該移動方向を垂直方向とした竪型のものとすることも可能である。
(エジェクタ装置)
可動プラテン32bに設けられるエジェクタ装置41は、可動プラテン32bを貫通して延びて、金型装置101のエジェクタピン等の可動部材104を後方側から押圧するよう進退駆動されるエジェクタロッド42と、エジェクタロッド42を作動させるべく、たとえばモーター及びボールねじ等の運動変換機構を含むロッド駆動源43とを有する。
エジェクタ装置41により、成形品の取出工程で、ロッド駆動源43により駆動されるエジェクタロッド42を前進させて、金型装置101内で可動部材104を突き出し、金型装置101から成形品を取り出すことが可能になる。なお、可動部材104を突き出した後は、ロッド駆動源43によりエジェクタロッド42を後退させて元の位置に戻すことができる。
(制御装置)
制御装置は、この例では、先に述べたようにその一部が表示装置を構成するものであるが、図3に示すように、制御部と表示部と入力部と記憶部を備え、射出成形機1の各種のセンサー及びモーターと接続されている。図示しないが、さらに入力インターフェースや出力インターフェース等を備えることもできる。
それにより、制御装置は、各種センサーから送信される信号を参照して監視し、操作者が表示装置で設定した動作オブジェクト4の配列に従い、射出成形機1を稼働させることができる。
1 射出成形機
2 タッチパネル
3 設定画面
4 動作オブジェクト
4a 予測動作オブジェクト
5 配置スペース
6 ポインタ
7a〜7b 色彩
8 吹き出し
11 射出装置
12 スクリュ
12a 逆流防止リング
13 ヒータ
13a 温度センサー
14 シリンダ
14a 供給口
14b ノズル
14c 冷却器
15 モーターボックス
21 移動装置
22 液圧ポンプ
23 ポンプ作動用モーター
24 液圧シリンダ
25 スライドベース
26 リニアガイド
31 型締装置
32 プラテン
32a 固定プラテン
32b 可動プラテン
32c タイバー
33 プラテン稼働機構
34 リヤプラテン
35 型締モーター
36 運動変換機構
36a ねじ軸
36b ナット
37 トグル機構
37a〜37c リンク
37d クロスヘッド
38 型厚調整モーター
41 エジェクタ装置
42 エジェクタロッド
43 ロッド駆動源
101 金型装置
102 固定型
103 可動型
104 可動部材
Ac 選択領域
As 配列領域
Fr フレーム

Claims (9)

  1. 成形材料を金型装置内に射出する射出成形機の操作に用いる表示装置であって、
    前記射出成形機の成形過程に行う各動作を表す複数の動作オブジェクトを表示する表示部と、
    操作者が、射出成形機に一連の動作を行わせるための前記動作オブジェクトの配列を構築するべく、前記動作オブジェクトの選択及び配置について入力する入力部と、
    前記操作者が配置した前記動作オブジェクトを判定する制御部とを備え、
    前記制御部が、既に配置された動作オブジェクトとの関係に関する情報、ならびに、予め入力された前記金型装置に関する情報のうちの少なくとも一方の情報に基いて、前記操作者に、前記動作オブジェクトの配列の構築を補助する示唆を与える表示装置。
  2. 既に配置された動作オブジェクトとの関係に関する前記情報が、前記操作者が配置しようとする動作オブジェクトと、前記成形過程の一連の動作で当該動作オブジェクトと同時に又はその前もしくは後に行う動作として既に配置された動作オブジェクトとの関係に関する制約の情報を含む請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記示唆の少なくとも一つを、前記表示部に表示する視認可能な示唆とし、
    前記視認可能な示唆として、前記操作者が配置しようとする動作オブジェクトの配置の可否についての示唆及び、注意喚起についての示唆を、前記表示部に表示する請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記表示部が、
    選択可能な複数の前記動作オブジェクトが表示される選択領域と、
    前記操作者が前記選択領域から選択した動作オブジェクトを配置可能な配置スペースを、前記成形過程の流れの順に並べて複数設けた配列領域と
    を含む設定画面を表示する請求項1〜3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記示唆の少なくとも一つを、前記表示部に表示する視認可能な示唆とし、
    前記操作者が、前記配列領域の前記配置スペースのうち、動作オブジェクトが配置されていない配置スペースを選択したとき、前記視認可能な示唆として、前記制御部が前記情報に基いて、当該配置スペースに配置され得る一又は複数の予測動作オブジェクトを表示させる請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記示唆の少なくとも一つを、前記表示部に表示する視認可能な示唆とし、
    前記操作者が、前記配列領域の前記配置スペースに既に配置された動作オブジェクトを選択したとき、前記視認可能な示唆として、前記制御部が前記情報に基いて、前記成形過程の一連の動作で当該動作オブジェクトと同時に並びに/又はその前及び/もしくは後に行う動作として配置スペースに配置され得る一又は複数の予測動作オブジェクトを表示させる請求項4又は5に記載の表示装置。
  7. 前記制御部が、前記予測動作オブジェクトを、既に配置された動作オブジェクトとの関係に関する前記情報及び、当該配置スペースへの動作オブジェクトの配置頻度の高底に関する情報に基いて決定する請求項5又は6に記載の表示装置。
  8. 予め入力された前記金型装置に関する前記情報が、前記金型装置におけるスライドコアの有無の情報、前記金型装置の分割数の情報、前記金型装置へのエジェクタピンの突出量の情報、及び、前記金型装置に対するエジェクタ装置の使用の可否の情報からなる群から選択される少なくとも一つの情報を含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の表示装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の表示装置を備える射出成形機。
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