JP2019170373A - ゲル状食品の製造方法およびゲル状食品並びに食品の製造方法および食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】外層成分と内層成分を容器に充填するゲル状食品の製造方法、および外層成分と内層成分を有するゲル状食品を提供する。【解決手段】以下を含有する外層A成分を調製する工程、1)第一の反応成分、2)外層成分を増粘させる成分、3)外層成分をゲル化させる成分、かつ、以下を含有する内層B成分を調製する工程、4)第二の反応成分、外層成分を容器2に充填する工程、次いで内層成分を容器に充填する工程を含み、前記第一の反応成分と第二の反応成分とは互いに接触すると外層成分と内層成分との境界面にゲルを形成する性質を有する、ことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は食品の製造方法および食品、とくにゲル状食品の製造方法およびゲル状食品に関する。
特許文献1では、容器内においてゼリー状の外層の内部に餡(内層)を配置した複合デザートの発明が開示されている。しかしながら、特許文献1では、外層全体を固化させるために増粘多糖類を配合する点は開示されているが、内層に増粘多糖類が配合されているわけではない。
特許文献2では、容器中で外層と内層を配置した複合デザートの発明が開示されている。外層および内層に増粘多糖類を配合できることは開示されているが、それらを反応させることについては記載がない。
以上のような従来技術においては、増粘多糖類は、ゲル化させる機能または増粘させる機能を期待して配合しているだけにすぎない。従って、容器内に外層と内層とを配置したゲル状食品を製造するにあたっては、従来技術では、容器内で内層を外層の中できれいにまとめて一体の形状とすることが困難であり、とくに外層と内層とが混濁せずにきれいに分離している構造のゲル状食品を得ることは困難であった。
これは、外層と内層との境界面が脆弱であることがひとつの原因と考えられる。
工業的な規模でかかるゲル状食品を製造する場合、外層と内層とを容器に充填した後は、容器をコンベアー等の移送手段によって搬送していく。このようなコンベアーは大型の冷蔵庫の中を貫通する設計になっており、容器がコンベアーで搬送されつつ冷蔵庫の中を通過することによって内容物が容器ごと冷却され、ゲル状食品となる。
しかしながら、容器の冷却が完了し、内容物がゲル化する前の段階で容器がコンベアーで搬送されるため、コンベアーの振動が容器に伝搬し、容器の中が振動し、容器の中が撹拌されるような状態になる。このため容器内において外層と内層との境界面が相互に混合しぼやけてしまう現象が発生し、はなはだしい場合には内層が破壊されて細かく分裂してしまうことすらある。
従って、従来は、容器内で内層が外層の中できれいにまとまって一体の形状となっている構造を有するゲル状食品、とくに外層と内層とが混濁せずにきれいに分離している構造のゲル状食品を得ることは難しく、工業規模ではさらに困難であった。この点は、容器内において外層の内部に内層を配置するというゲル状食品の構造によってもたらされるものであり、下層の上に上層を配置する多層型のゲル状食品であればこのような課題は存在しない。
しかも内層がゲル化しておらず液状または流動状であるゲル状食品の場合には、とくに振動に弱いため、外層と内層とを混濁せずにきれいに分離させることはますます困難であった。
特表2012−500012号公報 特表2016−505258号公報
本発明は、外層成分と内層成分を容器に充填する食品の製造方法、および外層成分と内層成分を有する食品を提供することを課題とする。
とくに本発明は、外層成分と内層成分を容器に充填するゲル状食品の製造方法、および外層成分と内層成分を有するゲル状食品を提供することを課題とする。
すなわち、とくに本発明は、外層の内部で内層がきれいにまとまって一体の形状となっている構造を有するゲル状食品、とくに外層と内層との境界が混濁せずに明瞭に分離している構造のゲル状食品を簡便かつ容易に得ることができる製造方法、および当該ゲル状食品を提供することを課題とする。
さらに本発明は、内層が固体状ではなく液状または流動状であっても外層と内層とを混濁せずに明瞭に分離できる製造方法および当該ゲル状食品を提供することを課題とする。
本発明者は、上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、内層成分に含有される第二の反応成分との反応性を有する第一の反応成分を含有する外層成分を容器に充填し、次いで第一の反応成分との反応性を有する第一の反応成分とは異なる第二の反応成分を含有する内層成分を容器に充填することにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の第一の発明は、以下を含有する外層成分を調製する工程 、
1)第一の反応成分
2)外層成分を増粘させる成分
3)外層成分をゲル化させる成分
かつ、以下を含有する内層成分を調製する工程 、
4)第二の反応成分
外層成分を容器に充填する工程、次いで内層成分を容器に充填する工程を含み、
前記第一の反応成分と第二の反応成分とは互いに接触すると外層成分と内層成分との境界面にゲルを形成する性質を有する、ゲル状食品の製造方法、である。
本発明の第一の発明は、内層成分が、さらに
5)内層成分を増粘させる成分
を含有する、ことを好ましい態様としている。
本発明の第一の発明は、第一の反応成分が、前記2)または3)の機能のうち一以上の機能を併せ持つ、ことを好ましい態様としている。
本発明の第一の発明は、第二の反応成分が、前記5)の機能を併せ持つ、ことを好ましい態様としている。
本発明の第一の発明は、外層成分の58℃における粘度が10mPa・s以上300mPa・s以下であり、内層成分の15℃における粘度が600mPa・s以上2000mPa・s以下である、ことを好ましい態様としている。
本発明の第一の発明は、外層成分の58℃における比重が1.000g/ml以上1.135g/ml以下であり、内層成分の15℃における比重が1.000g/ml以上1.100g/ml以下である、ことを好ましい態様としている。
本発明の第一の発明は、第一の反応成分および/または第二の反応成分が、増粘多糖類である、ことを好ましい態様としている。
本発明の第一の発明は、第一の反応成分が、カッパカラギナン、LMペクチン、脱アシルジェランガム、ローカストビーンガム、およびグアーガムからなる群から選択される一種以上の増粘多糖類である、ことを好ましい態様としている。
本発明の第一の発明は、第二の反応成分が、ローカストビーンガム、カッパカラギナン、およびキサンタンガムからなる群から選択される一種以上の増粘多糖類である、ことを好ましい態様としている。
本発明の第一の発明は、第一の反応成分または第二の反応成分がカチオンである、ことを好ましい態様としている。
本発明の第一の発明は、第一の反応成分と第二の反応成分とが、カッパカラギナンとローカストビーンガム、LMペクチンとカチオン、並びに脱アシルジェランガムとカチオン、からなる群から選択される、ことを好ましい態様としている。
本発明の第一の発明は、第一の反応成分と第二の反応成分とが、ローカストビーンガムとカッパカラギナン、ローカストビーンガムとキサンタンガム、およびグアーガムとキサンタンガムからなる群から選択される、ことを好ましい態様としている。
本発明の第一の発明は、外層成分の充填工程の前に外層成分の均質化工程を有する、ことを好ましい態様としている。
本発明の第一の発明は、内層成分を容器に充填する工程の後に再度外層成分を容器に充填する工程を含む、ことを好ましい態様としている。
本発明の第二の発明は、以下を含有する外層、
1)第一の反応成分
2)外層を増粘させる成分
3)外層をゲル化させる成分
の内部に、以下を含有する内層、
4)第二の反応成分
が配置されており、前記第一の反応成分と第二の反応成分とは互いに接触するとゲルを形成する性質を有することを特徴とする、ゲル状食品、である。
なお、以上のような本発明のゲル状食品は、複合デザートであることが好ましく、とくに複合デザートがプリンであり、さらに内層がカラメルソースまたはフルーツソースであることが好ましい。また、複合デザートがゼリーであっても好ましく、この場合は、内層がフルーツソースまたはジャムであると好ましい。
本発明の第三の発明は、以下を含有する外層成分を調製する工程、
6)第一の増粘多糖類
かつ、以下を含有する内層成分を調製する工程と、
7)第二の増粘多糖類
外層成分を容器に充填する工程、次いで内層成分を容器に充填する工程とを含み、前記第一の増粘多糖類と第二の増粘多糖類とは互いに接触すると外層成分と内層成分との境界面にゲルを形成する性質を有する、ことを特徴とする食品の製造方法、である。
また、本発明の第四の発明は、以下を含有する外層、
6)第一の増粘多糖類
の内部に、以下を含有する内層、
7)第二の増粘多糖類
が配置されており、前記第一の増粘多糖類と第二の増粘多糖類とは互いに接触すると外層成分と内層成分との境界面にゲルを形成する性質を有する、ことを特徴とする食品、である。
以上の第三および第四の発明は、外層をゲル化まではさせる必要がない場合に好適に適用することができる。すなわち、第三および第四の発明は、ゲル状食品の他に、ゲル化していない食品にも適用することができる。
本発明によれば、内層に含有される第二の反応成分との反応性を有する第一の反応成分を含有する外層と、第一の反応成分との反応性を有する第一の反応成分とは異なる第二の反応成分を含有する内層とからなる食品を提供することができる。
すなわち本発明によれば、容器内で外層の中で内層がきれいにまとまって一体の形状となっている構造を有するゲル状食品、とくに外層と内層との境界が混濁せずに明瞭に分離されている構造のゲル状食品を簡便かつ容易に得ることができる製造方法、および当該ゲル状食品を提供することができる。
さらに本発明によれば、内層が固体状ではなく液状または流動状であっても、外層と内層とを混濁せずに明瞭に分離できる製造方法および当該ゲル状食品を提供することができる。
また本発明によれば、外層をゲル化まではさせる必要がない場合に好適に適用することができる食品の製造方法および食品を提供することができる。すなわち本発明は、ゲル状食品の他に、ゲル化していない食品にも適用することができる。
本発明のゲル状食品の一実施形態を模式的にかつ概念的に示す図である。
本明細書においては、「増粘」という用語と、「ゲル化」または「ゲルを形成する」という用語とは、区別して記載するものとする。すなわち、両者はいずれも粘度を上昇させるという概念では共通しているが、前者が流動性を保ったままで粘度を上昇させるのに対し、後者は粘度を上昇させた結果として最終的に流動性を消失することを意味する点で相違がある。
従って、単に「増粘」と表現した場合には粘度は上昇するものの流動性を有していることを意味し、「ゲル化」または「ゲルを形成する」と表現した場合には粘度が上昇して最終的に流動性を消失するに至ることを意味する。
[ゲル状食品の製造方法]
本発明の第一の発明であるゲル状食品の製造方法は、以下を含有する外層成分を調製する工程、
1)第一の反応成分
2)外層成分を増粘させる成分
3)外層成分をゲル化させる成分
かつ、以下を含有する内層成分を調製する工程、
4)第二の反応成分
外層成分を容器に充填する工程、次いで内層成分を容器に充填する工程を含み、
前記第一の反応成分と第二の反応成分とは互いに接触すると外層成分と内層成分との境界面にゲルを形成する性質を有する、ことを特徴とする。
<外層および内層、並びに外層成分および内層成分>
本発明においてゲル状食品は、外層の内部に内層が配置されている構造を好ましい態様とする。そして、この外層を形成する材料が外層成分であり、内層を形成する材料が内層成分である。外層成分および内層成分は、いずれも容器に充填される以前の状態の材料であるから、容器に充填することができるだけの流動性を有することが好ましい。なお、pHについては、外層成分については中性または酸性が好ましく、内層成分については中性または酸性が好ましい。
<第一の反応成分および第二の反応成分>
外層成分は第一の反応成分を含有しており、内層成分は第二の反応成分を含有している。外層成分における第一の反応成分と内層成分における第二の反応成分とは互いに反応性を有しているため、容器に外層成分を充填した後に内層成分を充填すると、第一の反応成分と第二の反応成分とが互いに接触し、反応して外層成分と内層成分との境界面にゲルを形成する。なお、本明細書においては、このように互いに接触した際にゲルを形成することを「反応する」と表現し、そのようにゲルを形成する性質を「反応性」と表現することがある。
そして、外層成分と内層成分との境界面にゲルが形成される。形成されたゲルはあたかも膜のようになっていると考えられる。このため、外層成分と内層成分との境界を明瞭に区分けすることができる。このように境界面にゲルが形成されると、内層成分が外層成分の内部でバラバラになったり、内層成分と外層成分との境界が混濁したりすることが抑止され、内層成分は一体化してひとかたまりとなって外層成分の中に配置されやすくなる。このように境界面におけるゲル化は、内層成分を充填した後、数秒から1分程度で完了すると考えられる。
従来は、このように外層成分と内層成分とを反応させるという技術思想が明確に確立されていなかったため、実際の製造では、内層成分が外層成分の内部で多数の島状に分裂したり、内層成分と外層成分との境界面が混濁したり、内層成分と外層成分との境界がぼやけて不明瞭になる等の現象が発生することがあった。とくに工業規模では、外層成分と内層成分とを充填した後、容器を冷却する前にコンベアー等の搬送手段で搬送する途中で、このような問題が発生しやすかった。本発明によってこれらの問題を解決することができた。
このような第一の反応成分と第二の反応成分とは、互いに反応性を有する成分であればいかなる成分であってもよい。例えば、後記するように第一の反応成分または第二の反応成分として、互いに反応性を有する別々の増粘多糖類を採用してもよい。
外層成分に対して第一の反応成分を複数種類含有させ、内層成分に対して第二の反応成分を複数種類含有させてもよい。しかしながら、その場合には、外層成分における複数の第一の反応成分どうしが互いに反応性を有していないほうが好ましく、同様に内層成分における複数の第二の反応成分どうしが互いに反応性を有しないことが好ましい。このような観点からみれば、外層成分において第一の反応成分は1〜2種類、好ましくは1種類、内層成分には第二の反応成分は1〜2種類、好ましくは1種類配合すると好ましい。
また、第一の反応成分または第二の反応成分としては、その一方をカチオンとすることができる。なお、本明細書において「カチオン」とは「正に帯電したイオン」(陽イオン)を意味し、金属イオンや、酸性下でのアミノ酸、カラメル色素等を例示することができる。
カチオンとしては、例えば金属系のイオンを採用することができる。具体的には、カチオンとしては、カリウム(カリウムイオン)、カルシウム(カルシウムイオン)、マグネシウム(マグネシウムイオン)、鉄(鉄イオン)、銅(銅イオン)、亜鉛(亜鉛イオン)等を例示することができる。この中では、カリウム、カルシウムが好ましい。塩類を水に溶解すると、電離してカチオンを生ずる。例えばカリウムイオンを得るには、塩化カリウム、クエン酸カリウム、リン酸カリウム、等の塩類が利用できる。
ただし、カルシウムは法令により配合量に上限が設けられているが、カリウムについては上限が設けられていないため、カリウムを採用するほうがより食品の設計の自由度が増す利点があり、好ましい。
以上のようなカチオンは、単独で用いるよりも増粘多糖類と併用することが好ましい。この理由は次のとおりである。すなわち、一般に外層と内層とを容器に充填し、冷却固化し、食品が完成した後は、食品を冷蔵保存する。このように食品を冷蔵保存している間には、内層に配合されたカチオンが外層に向けて漏れ出して拡散していく現象が生じることがある。この場合、食品の冷蔵保存中にカチオンによって外層の硬さがより硬くなっていくことになる。このように、カチオンを多く配合すると食品の保管中に外層の硬さが変化することがあるため、食品の品質を安定させることが難しくなる場合がある。また、カチオンは特有の味覚を持つため、製品設計上の制約となることがある。
従って、カチオンの量は可及的に少ないほうが好ましく、カチオンを使用する場合は増粘多糖類と併用することが好ましいのである。
<外層成分を増粘させる成分>
外層成分には、外層成分を増粘させる成分を配合する。このように外層成分を増粘させる成分を配合する理由は、内層成分を充填する際に内層部を外層部の中心に留めるためである。すなわち、外層成分の粘度が低すぎる場合には内層成分が容器の底に沈むことが考えられ、逆に外層成分の粘度が高すぎる場合には内層成分が外層の上部に留まってしまう。
外層成分を増粘させる成分としては、一般的な増粘剤、安定剤、糊料を採用することが可能であり、とくに増粘多糖類、糊料、ゼラチンを選択することが好ましい。増粘多糖類としては、ウエランガム、タマリンドシードガム、グアーガム、タラガム、ネイティブジェランガム等を例示することができる。糊料としてはでんぷん、加工でんぷん等を例示することができる。
本発明においては、第一の反応成分と、外層成分を増粘させる成分とを一つの成分で兼用することも可能である。すなわち、第一の反応成分を選択する際に、外層成分を増粘させる機能を併せ持っている第一の反応成分を採用することができる。
なお、外層成分を増粘させる成分の配合量は、外層成分に対して0.01〜5質量%が好ましい。
<外層成分をゲル化させる成分>
本発明のゲル状食品においては、外層成分に対して、外層成分をゲル化させる成分を配合する。これによって外層をゲル化し、全体をゲル状食品の形態に加工する。
このように外層成分をゲル化させる成分としては、一般的なゲル化剤を採用することができ、ゲル化温度が25〜100℃のもの、とくに25〜50℃のものが好ましい。例えば、カッパカラギナン、寒天、ゼラチン等を例示することができる。
本発明においては、第一の反応成分と、外層成分をゲル化させる成分とを一つの成分で兼用することも可能である。すなわち、第一の反応成分を選択する際に、外層成分をゲル化させる機能を併せ持っている第一の反応成分を採用することができる。
また、本発明においては、第一の反応成分と、外層成分を増粘させる成分と、外層成分をゲル化させる成分との三種類の機能を一つの成分で兼用することも可能である。すなわち、第一の反応成分を選択する際に、反応性、増粘、ゲル化のすべての機能を有するものを採用することができる。
なお、外層成分をゲル化させる成分の配合量は、外層成分に対して0.03〜3質量%が好ましい。
<第一の反応成分と第二の反応成分:増粘多糖類>
第一の反応成分および/または第二の反応成分としては、増粘多糖類を採用することができる。例えば、第一の反応成分および第二の反応成分について、相互に反応性を有する異種類の増粘多糖類を各々採用することができる。
かかる増粘多糖類としては、カッパカラギナン、LMペクチン、脱アシルジェランガム、ローカストビーンガム、グアーガム、キサンタンガム、タラガム等を例示することができる。
第一の反応成分として増粘多糖類を採用した場合、その増粘多糖類の種類によっては、第一の反応成分と、外層成分を増粘させる成分とを兼用させることが可能であり、さらにこれに加えて外層成分をゲル化させる成分をも兼用させることが可能である。
また第二の反応成分として増粘多糖類を採用した場合には、その増粘多糖類の種類によっては、第二の反応成分と、内層成分を増粘させる成分とを兼用させることが可能である。
例えば、外層成分における第一の反応成分としてカッパカラギナンを採用し、また内層成分における第二の反応成分としてローカストビーンガムを採用したとする。この場合、第一の反応成分であるカッパカラギナンは、第二の反応成分であるローカストビーンガムと反応して境界面にゲルを形成する機能を有する。そしてカッパカラギナンは、外層成分を増粘させる機能を有する。さらにカッパカラギナンは、それのみでも外層成分をゲル化させる機能を発揮する。このように第一の反応成分として、反応性のほかに、増粘の機能、ゲル化の機能を兼ね備えているものを選択することができる。
なお、これとは逆に、外層成分に第一の増粘多糖類としてローカストビーンガムを採用し、内層成分に第二の増粘多糖類としてカッパカラギナンを採用した場合、ローカストビーンガムは、カッパカラギナンと反応して境界面にゲルを形成する機能を有し、また増粘する機能も有するが、ゲル化させる機能はほとんどない。従って、そのままであれば外層成分がゲル化しにくくなるという問題が発生する。この場合は、外層成分に別途のゲル化剤を配合し、その別途のゲル化剤の作用によって外層成分をゲル化させればよい。なお、このようなケースでは、充填時には内層成分の温度をカッパカラギナンのゲル化温度以上の温度に保持しておく必要があり、また、完成したゲル状食品は、外層も内層もいずれもゲル化したものになる。
このように、第一の反応成分が、外層成分を増粘させる機能および外層成分をゲル化させる機能を併せ持っている態様の他の例としては、第一の反応成分をカッパカラギナンとして第二の反応成分をカチオンにする態様、第一の反応成分をLMペクチンにして第二の反応成分をカチオンにする態様、第一の反応成分を脱アシルジェランガムにして第二の反応成分をカチオンにする態様を例示することができる。なお、カチオンは増粘多糖類と併用するとさらに好ましい
また、第一の反応成分が、反応性は有しているものの外層成分をゲル化させる機能が弱いという他の例としては、第一の反応成分をローカストビーンガムとして第二の反応成分をカッパカラギナンとする態様、第一の反応成分をローカストビーンガムとして第二の反応成分をキサンタンガムとする態様、第一の反応成分をキサンタンガムとして第二の反応成分をローカストビーンガムにする態様、を例示することができる。このような場合には、外層成分には、別途、外層成分をゲル化させる成分(寒天、ゼラチン等)を配合することが好ましい。
なお、外層成分における第一の反応成分の配合量は、外層成分に対して0.03〜3質量%が好ましい。
また、内層成分における第二の反応成分の配合量は、内層成分に対して0.03〜3質量%が好ましい。
なお、第一の成分として増粘多糖類を採用した場合には、2)外層を増粘させる成分、3)外層をゲル化させる成分を併用することが好ましいが、ゲル状ではない食品を製造する場合には、2)外層を増粘させる成分だけを併用するか、または増粘多糖類のみを採用することもできる。
<第一の反応成分と第二の反応成分:カチオンの性質を有する成分>
以上にも例示したが、本発明では、第一の反応成分または第二の反応成分としてカチオンを採用することもできる。カチオンとしては、カリウムイオンおよび/またはカルシウムイオンを例示することができる。
カリウムイオンは食品添加物のかたちで供給することができ、カリウム含有物を配合する。かかるカリウム含有物としては、例えば、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸三カリウム、塩化カリウム、ピロリン酸4カリウム、トリポリリン酸カリウム、炭酸カリウム、クエン酸カリウム等の塩類を挙げることができる。また、このほかカリウムを供給することができる食材、例えばココアパウダー、昆布エキス、果汁、野菜汁等を配合することによってカリウムイオンを供給しても良い。
カルシウムイオンも食品添加物のかたちで供給しても良く、この場合は、カルシウム塩を採用することが好ましい。カルシウム塩としては水溶性のものが好ましく、乳酸カルシウム、塩化カルシウム等を挙げることができる。このほかカルシウムを供給することができる各種の食材、例えば牛乳、脱脂粉乳、ホエイ等を配合することによってカルシウムを供給しても良い。
なお、カチオンは増粘多糖類と併用することもできる。例えば、外層成分において第一の反応成分としてカッパカラギナンを採用し、内層成分に第二の反応成分としてローカストビーンガムを採用したとする。この場合、内層成分におけるローカストビーンガムはカッパカラギナンとの反応性を有しているため第二の反応成分として機能するが、さらに別な第二の反応成分としてカチオンを配合すれば、第二の反応成分を二種類併用することが可能になる。
すなわち、内層成分のローカストビーンガムは、外層成分のカッパカラギナンと反応して境界面にゲルを形成するが、例えば内層成分にさらに塩化カリウムを配合すれば、この塩化カリウムから生じたカリウムイオンも第二の反応成分として機能する。そこで、ローカストビーンガムとカリウムイオンとの相乗効果によって、境界面においてカッパカラギナンとのゲルの形成速度を速めることができる。
この場合に、第二の反応成分としてローカストビーンガムを使用せず、塩化カリウムだけを第二の成分とすることも可能である。しかしながら、第二の反応成分としては増粘多糖類(この場合はローカストビーンガム)を主要な成分として活用し、カチオンは補助的な役割とすることが好ましい。
なお、第一の反応成分としてローカストビーンガムを採用し、第二の反応成分としてカッパカラギナンを採用した場合には、第一の反応成分として塩化カリウムを併用することもできる。
一般に内層成分を充填する際、外層成分の中で内層成分がばらばらに拡散したり、外層成分と内層成分との境界面が混濁して明瞭にならない等、不安定になりやすいが、外層成分と内層成分との境界面にゲルが素早く形成されると、より安定した製造が可能になり、好ましい。このために、内層成分には増粘多糖類の他にカチオンを併用することが好ましいのである。
このようなカチオンの配合量は、外層成分における第一の反応成分であれば、外層成分に対して0.05〜1質量%が好ましく、0.1〜1質量%がとくに好ましい。また、内層成分における第二の反応成分であれば、カチオンの配合量は、内層成分に対して0.05〜1質量%が好ましく、0.1〜1質量%がとくに好ましい。
なお、第一の反応成分と第二の反応成分とのうち、少なくとも一方は増粘多糖類であることが好ましい。
<外層成分を容器に充填する工程>
以上のように調製した外層成分を容器に充填する。この場合、外層成分の温度は、その外層成分をゲル化させる成分のゲル化温度よりも高い温度に保持することが必要である。
<内層成分を容器に充填する工程>
次いで、外層成分が充填された容器に対して、内層成分を充填する。
従来技術においては、ひとつの成分を容器に充填する工程を行った後に冷却工程を行い、その後、別な成分を充填するケースがあるが、本発明では、外層成分を容器に充填する工程を行った後は、冷却工程を行わず、そのまま内層成分を容器に充填する工程を行うことが好ましい。すなわち、外層成分がゲル化していない流動性を有している状態で内層成分を充填することが好ましい。
外層成分の内部に内層成分を美しくまとめるためには、外層成分と内層成分との境界面がゲル化する速度と、内層成分が沈降する速度とのバランスをとることが好ましい。すなわち、内層成分を充填する際の速度エネルギーによって、内層成分が外層成分の上から下に沈降していくとした場合、内層成分が沈降する途中で境界面にゲルが形成されば、内層成分が外層成分の略中心部にとどまりやすくなり、より美しい構造のゲル状食品を得やすくなる。
従って、充填に際しては、とくに内層成分の充填速度を適宜調節することが好ましい。すなわち、粘度や比重の条件によっても異なるが、一般に、外層成分と内層成分との境界面にゲルが形成される速度に対して内層成分の充填速度が速すぎると、充填時の衝撃で内層成分が外層成分の中でバラバラに分散しやすくなり、また、内層成分が容器の底部にまで沈降してしまいやすくなる。逆に、内層成分の充填速度が遅すぎると、内層成分が外層成分の中に沈まずに外層成分の上表面に配置されてしまう結果になりやすくなる。
従って、内層成分の充填速度は、1.0〜2.4m/sの範囲が好ましく、1.4〜2.0m/sであればとくに好ましい。
また、本発明のゲル状食品の製造方法では、外層成分の充填温度は50℃以上70℃以下であることが好ましく、55℃以上65℃以下であることがより好ましい。内層成分の充填温度は5℃以上35℃以下であることが好ましく、10℃以上25℃以下であることがより好ましい。
前記のとおり、外層成分は充填時に外層成分のゲル化温度以上に保持されていることが好ましいが、内層が液状または流動状の食品を得るのであれば、内層成分はゲル化させる必要がないため、より低い温度で保持しても良い。
すなわち、内層が液状または流動状であるゲル状食品を得る場合には、内層成分にはとくにゲル化機能を有する成分を配合する必要はない。そうであれば、内層成分を充填する際の内層成分の温度は、とくにこだわる必要はない。つまり、充填時の内層成分は常温、室温でも良い。ただし、内層成分が温度によって粘度が大きく変化する場合には、充填のしやすさ等を考慮して粘度が適切になる温度に設定しても良い。
<充填後>
容器に外層成分と内層成分とを充填した後は、当該容器を冷却して保持する冷却工程またはゲル化工程を行うことが好ましい。このような工程によって外層成分をゲル化させれば、本発明のゲル状食品を得ることができる。かかる工程において容器を保持する温度は、外層成分のゲル化温度よりも低い温度で容器を保持する。なお、外層成分のほかに内層成分もゲル化する場合には、内層成分のゲル化温度にも配慮して温度設定を行う必要がある。
工業的には、冷蔵庫の中を貫通するコンベアー等の搬送手段を採用し、外層成分と内層成分とを充填した容器をこの搬送手段で搬送しながら冷蔵庫の内部を通過させて冷却保持し、外層成分をゲル化させて本発明のゲル状食品を得る。本発明においては、外層成分と内層成分との境界面がゲル化しているため、境界面は搬送手段の振動にも耐えうる。
<内層成分を増粘させる成分>
本発明においては、内層成分には、さらに内層成分を増粘させる成分を含有することが好ましい。前記のように、外層成分は、外層成分を増粘させる成分を含有しているため、内層成分の粘度が外層成分の粘度に対していちじるしく低い場合には、内層成分が外層成分の内部で美しくまとまることが困難になる可能性があり、また内層成分が外層成分の内部で上から下に沈降することが困難になる可能性がある。従って、内層成分については、内層成分を増粘させる成分を含有することが好ましいのである。
内層成分を増粘させる成分としては、一般的な増粘剤、安定剤、糊料を採用することが可能であり、とくに内層成分を増粘させる成分としては、増粘多糖類、糊料、ゼラチンを選択することが好ましい。増粘多糖類としては、ウエランガム、タマリンドシードガム、グアーガム、タラガム等を例示することができる。糊料としてはでんぷん、加工でんぷん等を例示することができる。
また、内層成分においては、第二の反応成分と、内層成分を増粘させる成分とを一つの成分で兼用することも可能である。すなわち、第二の反応成分として、内層成分を増粘させる機能を併せ持っているものを採用することができる。
なお、内層成分を増粘させる成分の配合量は、内層成分に対して0.01〜5質量%が好ましい。
内層成分には、他に内層成分をゲル化させる成分を配合してもよく、この場合は内層成分はゲル化されることになる。
本発明においては、前記のように外層成分および内層成分の充填時における粘度は適宜調節することが好ましい。
本発明は、複数種類の成分を層状に積層するのではなく、外層の中に内層が配置された形態を望ましい態様としている。従って、このように多成分を積層する食品とは考え方が異なっている。また、本発明は、外層の中に内層が配置された形態であっても、単に外層成分と内層成分とを容器に充填するだけの技術とも考え方が異なっている。
つまり、本発明では外層成分と内層成分との境界面にゲルを形成するという特異な現象を利用し、外層の中に内層を確実に配置するとともに外層と内層との境界面を明瞭にすることが求められている。従って、本発明では、そのような境界面にゲルが形成される速度と、外層成分および内層成分の各々の粘度との、関係性が重要になる。
このような観点から、外層成分の58℃における粘度は、10mPa・s以上300mPa・s以下であることが好ましく、とくに40mPa・s以上300mPa・s以下であることが好ましく、48mPa・s以上300mPa・s以下はさらに好ましい。また、外層成分の58℃における粘度は、さらに90mPa・s以上250mPa・s以下であるとより好ましく、とくに95mPa・s以上250mPa・s以下はより好ましい。また、とくに120mPa・s以上200mPa・s以下であると非常に好ましい。
また、内層成分の15℃における粘度は、600mPa・s以上2000mPa・s以下であることが好ましく、760mPa・s以上2000mPa・s以下であるととくに好ましい。
総じて内層成分の粘度は外層成分の粘度よりも大きいことが好ましい。すなわち、内層成分の粘度が外層成分の粘度よりも大きいと、内層成分が外層成分の内部でひとかたまりにまとまりやすい傾向にあり、より好ましいといえる。
一方、本発明においては、外層成分の内部に内層成分を美しくまとめるためには、外層成分および内層成分の比重を適宜調節することが好ましい。
外層成分の比重は、1.000g/ml以上1.150g/ml以下であることが好ましく、1.020g/ml以上1.140g/ml以下であることがより好ましく、1.050g/ml以上1.135g/ml以下であることがさらに好ましい。なお、1.079g/ml以上1.134g/ml以下、さらには1.079g/ml以上1.120g/ml以下、さらには1.079g/ml以上1.107g/ml以下の範囲はとくに推奨される範囲である。
また、内層成分の比重は1.000g/ml以上1.100g/ml以下であることが好ましく、1.020g/ml以上1.090g/ml以下であることがより好ましく、1.070g/ml以上1.080g/ml以下であることがさらに好ましい。
また、外層成分と内層成分との比重差は、0.100g/ml以下であることが好ましく、0.060g/ml以下であることがより好ましく、0.058g/ml以下はさらに好ましく、0.044g/ml以下はとくに好ましく、0.031g/ml以下は非常に好ましい。また、0.020g/ml以下であることがさらに好ましく、0.017g/ml以下であるととくに好ましく、0.010未満であればさらに好ましく、0.008未満であればもっと好ましい。
容器に充填された外層成分の上から内層成分を充填した場合、内層成分の比重が外層成分の比重に比して大幅に大きい場合には、内層成分が容器の底に配置されてしまう場合がある。また、内層成分の比重が外層成分の比重よりも大幅に小さい場合には、内層成分が外層成分の中で沈降せずに外層成分の上面付近に止まってしまう場合がある。
しかしながら、外層成分と内層成分の比重が同程度であれば、内層成分は外層成分の内部でひとかたまりにまとまりやすくなり、内層が外層の内部に浮遊するようなかたちのゲル状食品を得やすくなる。
一般に、外層成分または内層成分が、プリンのように脂肪を含有するものであれば、プリンに配合されるバターの脂肪分等、比重が1g/ml未満の成分を含むものの、通常は砂糖等を含有するため、全体の比重は1g/mlを下回ることはない。一方、外層成分または内層成分がゼリーのように脂肪等の比重1g/mlを下回る成分を含有しないものであれば、通常、比重は1g/ml以上になると考えられる。
また、本発明のゲル状食品の製造方法では、外層成分の充填工程の前に外層成分を均質化する均質化工程を設けても良い。プリンのように外層成分に脂肪分が配合されている場合には、均質化工程によって外層成分の脂肪を安定化することができる。
また、本発明のゲル状食品の製造方法では、外層成分を容器に充填し、内層成分を容器に充填した後、さらに追加して外層成分を容器に充填することも可能である。これにより、内層成分を確実に隠すことが可能となり、きれいな外観を得ることができる。つまり、内層成分が完全に外層成分の中に埋没している構造を容易に得ることができる。
本発明のゲル状食品の製造方法では、ゲル状食品が複合デザートであることが好ましい。複合デザートとしては、プリンまたはゼリーであることが好ましい。複合デザートがプリンの場合、内層はカラメルソースまたはフルーツソースであることが好ましく、複合デザートがゼリーの場合、内層はフルーツソースまたはジャムであることが好ましい。
[ゲル状食品]
本発明のゲル状食品は、内層に含有される第二の反応成分との反応性を有する第一の反応成分を含有する外層と、第一の反応成分との反応性を有する第一の反応成分とは異なる第二の反応成分を含有する内層と、からなることを特徴とする。
すなわち、本発明のゲル状食品は、以下を含有する外層、
1)第一の反応成分
2)外層を増粘させる成分
3)外層をゲル化させる成分
の内部に、以下を含有する内層、
4)第二の反応成分
が配置されており、前記第一の反応成分と第二の反応成分とは互いに接触するとゲルを形成する性質を有することを特徴とする。
内層は流動性を有していることが好ましいが、内層もゲル状であってもよい。
また、本発明のゲル状食品では、ゲル状食品が複合デザートであることが好ましい。複合デザートとしては、プリンまたはゼリーであることが好ましい。複合デザートがプリンの場合、内層はカラメルソースまたはフルーツソースであることが好ましく、複合デザートがゼリーの場合、内層はフルーツソースまたはジャムであることが好ましい。
なお、図1には、内層がひとつの塊になっている態様を例示しているが、内層が複数形成されていても良く、例えば二つ、三つ、四つ形成されている態様であっても良い。
以下に実施例を示して本発明を更に具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の解釈が限定されるものではない。
[粘度の測定条件]
・東機産業製 RB80 モデルL(ブルックフィールド型回転粘度計)を使用。
・回転数:60回転/分
・使用ローター:測定粘度が0〜100mPa・sの場合は、ローター番号0、測定粘度が100〜500mPa・sの場合は、ローター番号1、測定粘度が500〜2000mPa・sの場合は、ローター番号2、測定粘度が2000〜10000mPa・sの場合は、ローター番号3を使用。
・測定温度:外層成分58℃、内層成分15℃
[比重の測定条件]
株式会社三商製 標準比重計7本組(小型、全長約160mm、最小目盛0.005)を使用して測定した。なお、測定温度は粘度測定時の温度と同一である。
<実施例1>
まず、本発明におけるゲル状食品の発明の一実施例について説明する。図1は、本発明のゲル状食品の一実施形態を模式的にかつ概念的に示す図である。
図1において、本発明のゲル状食品1は、容器2を備えている。容器2は、ゲル状食品を貯留する容器本体2aと、容器本体2aの上面開口部の外縁にそって形成されるフランジ部2bを有している。容器本体2の内部には、外層Aが充填されており、この外層Aの略中心位置に内層Bがひとかたまりになって配置されている。フランジ部2bの上面には蓋3が貼着されており、容器本体2の内部を密閉している。
そして、外層Aと外層Bとの境界面はゲル化しており、あたかも膜Cであるかのようにゲルが形成されている。なお、図1では本発明の理解を容易にするために膜Cを目立つように表現しているが、実際のゲル状食品1では膜Cはここまで目立たない場合があり、また肉眼では見えない場合もある。
<実施例2>
(プリンの製造)
1−1.外層成分の調製
1)3リットル溶解バットに溶解水(常温)を貯留し、表1に示す溶解水以外の外層成分溶液の材料を投入し、泡立て器によって撹拌し、全体を溶解液とした。
2)得られた溶解液を加熱して85℃まで昇温した。
3)85℃の状態で、三丸機械工業(株)製の一段ホモゲナイザーにより、15MPaの均質圧で溶解液の均質化を行った。
4)溶解液を60℃まで冷却し、60℃でそのまま保持し、外層成分溶液を得た。
なお、表1において、カッパカラギナンは、第一の反応成分と、外層成分を増粘させる成分と、外層成分をゲル化させる成分と、の三つの機能を兼ね備えている。また、ネイティブジェランガムおよび加工でんぷんは、外層成分を増粘させる成分として機能し、ゼラチンは、外層成分をゲル化させる成分として機能する。
Figure 2019170373
1−2.内層成分の調製
1)前記外層成分溶液の1)および2)と同一の手順により、表2に示す内層成分溶液の原料を溶解水に溶解し、85℃の溶解液を得た。
2)その後、25℃まで冷却して保持し、内層成分溶液を得た。
なお、表2において、ローカストビーンガムは、第二の反応成分と、内層成分を増粘させる成分と、の二つの機能を兼ね備えている。また、塩化カリウムは、第二の反応成分として機能する。さらに、ウエランガムは、内層成分を増粘させる成分として機能する。
Figure 2019170373
なお、この実施例で得た外層成分溶液、内層成分溶液の比重、粘度を表3に示す。
Figure 2019170373
実施例2で得られたゲル状食品は、後記する実施例3〜7で得られたゲル状食品に比して内層のまとまりが良好であり、外層の略中心付近に内層が安定して配置されており、もっとも好ましい形状であった。
1−3.ゲル状食品の製造
1)満注容量100mlの透明プラスチックカップ(ポリプロピレン製)に、60℃の外層成分溶液を60g充填した。
2)その5秒後に、25℃の内層成分溶液をカップ中心部に向かって25g投入した。内層成分溶液は外層成分溶液の中で一つの塊にまとまった。
3)さらにカップに60℃の外層成分溶液を5g追加して充填し、カップ内の充填物の上部を外層成分溶液によって蓋をした。
4)全体を庫内温度5℃の冷蔵庫に置き、16時間冷却し、外層成分溶液を凝固させて、複合ゲル状食品を得た。
外層成分がバニラミルクであり、内層成分がイチゴであるプリンでは、内層が中心部に丸くまとまっていた。外層成分がカスタードであり、内層成分がカラメルであるプリンの場合もまた、内層が中心部に丸くまとまっていた。
<実施例3>
表1におけるカッパカラギナン0.2質量部をLMペクチン1.2質量部に置換し、溶解水の量を調節して全体を100質量部とした以外は、実施例2と同様の手順で外層成分を調製した。また、表2における塩化カリウム0.4質量部をカルシウム0.2質量部に置換し、また、表2におけるウエランガム0.3質量部を0.4質量部に増量し、溶解水の量を調節して全体を100質量部とした以外は、実施例2と同様の手順で内層成分を調製した。
以上の外層成分と内層成分とによって実施例2と同様の手順でゲル状食品を製造した結果、外層の中心部に内層が丸くまとまったゲル状食品が得られた。
本実施例においては、外層成分におけるLMペクチンは、第一の反応成分と、外層成分を増粘させる成分と、外層成分をゲル化させる成分と、の三つの機能を兼ね備えている。また、内層成分におけるカルシウムは、第二の反応成分として機能し、また、ウエランガムは、内層成分を増粘させる成分として機能する。
なお、本実施例では、ゲル状食品を10℃の冷蔵庫で5日間保管したところ、保管する前に比して外層の食感が若干硬い食感に変化したが許容範囲であった。
<実施例4>
表1におけるカッパカラギナン0.2質量部を脱アシルジェランガム0.7質量部に置換し、溶解水の量を調節して全体を100質量部とした以外は、実施例2と同様の手順で外層成分を調製した。また、表2における塩化カリウム0.4質量部をカルシウム0.15質量部に置換し、また、表2におけるウエランガム0.3質量部を0.4質量部に増量し、溶解水の量を調節して全体を100質量部とした以外は、実施例2と同様の手順で内層成分を調製した。
以上の外層成分と内層成分とによって実施例2と同様の手順でゲル状食品を製造した結果、外層の中心部に内層が丸くまとまったゲル状食品が得られた。
本実施例においては、外層成分における脱アシルジェランガムは、第一の反応成分と、外層成分を増粘させる成分と、外層成分をゲル化させる成分と、の三つの機能を兼ね備えている。また、内層成分におけるカルシウムは、第二の反応成分として機能し、また、ウエランガムは、内層成分を増粘させる成分として機能する。
なお、本実施例では、ゲル状食品を10℃の冷蔵庫で5日間保管したところ、保管する前に比して外層の食感が若干硬い食感に変化したが許容範囲であった。
<実施例5>
表1におけるカッパカラギナン0.2質量部をローカストビーンガム0.3質量部に置換し、また、表1に寒天0.5質量部、ゼラチン0.4質量部を追加し、溶解水の量を調節して全体を100質量部とした以外は、実施例2と同様の手順で外層成分を調製した。また、表2における塩化カリウム0.4質量部およびローカストビーンガム0.45質量部をカッパカラギナン0.2質量部に置換し、溶解水の量を調節して全体を100質量部とした以外は、実施例2と同様の手順で内層成分を調製した。
以上の外層成分と内層成分とによって実施例2と同様の手順でゲル状食品を製造した結果、外層の中心部に内層が丸くまとまったゲル状食品が得られた。
本実施例においては、外層成分におけるローカストビーンガムは、第一の反応成分と、外層成分を増粘させる成分と、の二つの機能を兼ね備えている。また、外層成分における寒天およびゼラチンは、外層成分をゲル化させる成分として機能する。内層成分におけるカッパカラギナンは、第二の反応成分と、内層成分を増粘させる成分と、の二つの機能を兼ね備えており、さらに別途、内層成分をゲル化させる機能を兼ね備えている。このため本実施例5においては、外層成分も内層成分もいずれもゲル化されたゲル状食品を得ることができた。
<実施例6>
表1の最右欄(カスタード)の配合におけるカッパカラギナン0.2質量部をローカストビーンガム0.3質量部に置換し、また、表1の最右欄(カスタード)の配合に寒天0.5質量部、ゼラチン0.4質量部を追加し、溶解水の量を調節して全体を100質量部とした以外は、実施例2と同様の手順で外層成分を調製した。また、表2の最右欄(カラメル)の配合における塩化カリウム0.4質量部およびローカストビーンガム0.45質量部をキサンタンガム0.3質量部に置換し、溶解水の量を調節して全体を100質量部とした以外は、実施例2と同様の手順で内層成分を調製した。
以上の外層成分と内層成分とによって実施例2と同様の手順でゲル状食品を製造した結果、カスタードの外層の中心部にカラメルソースの内層が丸くまとまったゲル状食品が得られた。
本実施例においては、外層成分におけるローカストビーンガムは、第一の反応成分と、外層成分を増粘させる成分と、の二つの機能を兼ね備えている。また、外層成分における寒天およびゼラチンは、外層成分をゲル化させる成分として機能する。内層成分におけるキサンタンガムは、第二の反応成分と、内層成分を増粘させる成分と、の二つの機能を兼ね備えている。
<実施例7>
表1におけるカッパカラギナン0.2質量部をグアーガム0.3質量部に置換し、また、表1に寒天0.5質量部、ゼラチン0.4質量部を追加し、溶解水の量を調節して全体を100質量部とした以外は、実施例2と同様の手順で外層成分を調製した。また、表2における塩化カリウム0.4質量部およびローカストビーンガム0.45質量部をキサンタンガム0.3質量部に置換し、溶解水の量を調節して全体を100質量部とした以外は、実施例2と同様の手順で内層成分を調製した。
以上の外層成分と内層成分とによって実施例2と同様の手順でゲル状食品を製造した結果、外層の中心部に内層が丸くまとまったゲル状食品が得られた。
本実施例においては、外層成分におけるグアーガムは、第一の反応成分と、外層成分を増粘させる成分と、の二つの機能を兼ね備えている。また、外層成分における寒天およびゼラチンは、外層成分をゲル化させる成分として機能する。内層成分におけるキサンタンガムは、第二の反応成分と、内層成分を増粘させる成分と、の二つの機能を兼ね備えている。
<比較例>
表1のとおり外層成分を調製した。また、表2における塩化カリウム0.4質量部およびローカストビーンガム0.45質量部をウエランガム0.3質量部に置換し、溶解水の量を調節して全体を100質量部とした以外は、実施例2と同様の手順で内層成分を調製した。
内層成分におけるウエランガムは反応性を有していないため、第二の反応成分として機能することはない。このため外層成分におけるカッパカラギナンも第一の反応成分として機能することはない。
従って、外層成分におけるカッパカラギナンは、外層成分を増粘させる成分および外層成分をゲル化する成分としての機能を備えているものの第一の反応成分としての機能はない。そして、内層成分におけるウエランガムは、内層成分を増粘させる成分の機能を発揮するが、第二の反応成分としての機能はない。
以上の外層成分と内層成分とによって実施例2と同様の手順でゲル状食品を製造した結果、内層成分を充填した時点で内層成分は外層成分の内部でひとつにまとまらず、外層成分の内部で分散してしまった。
以上の結果から、外層成分および内層成分に互いに反応性を有する成分を配合しない場合には、美しいゲル状食品を得ることはできないことが判明した。
<試験例1>
この試験例1は、外層成分と内層成分とについて、各々の粘度の影響を確認するために行った。
(ゼリーの製造)
上記の1−1.外層成分溶液の調製の3)における、均質化を行わなかったこと以外は、実施例2と同様にして複合ゲル状食品の製造を行い、完成したゲル状食品の内層の様子、および外層と内層との境界面の様子を肉眼で観察した。なお、外層成分は乳成分を含有していないため略透明であり、内層の様子、および外層と内層との境界面の様子を肉眼で観察することができる。外層成分溶液の材料を表4〜8に、内層成分溶液の材料を表9に示す。
なお、外層成分の表4〜8において、カッパカラギナンは、第一の反応成分と、外層成分を増粘させる成分と、外層成分をゲル化させる成分と、の三つの機能を兼ね備えている。また、ネイティブジェランガムは、外層成分を増粘させる成分として機能している。従って、本試験例では、ネイティブジェランガムの量を変化させることによって各々の外層成分の試料の粘度を変化させている。
また、内層成分の表9において、ローカストビーンガムは、第二の反応成分と、内層成分を増粘させる成分と、の二つの機能を兼ね備えている。ウエランガムは、内層成分を増粘させる成分として機能する。従って、本試験例では、ウエランガムの量を変化させることによって二つの内層成分の試料の粘度に差をつけている。
さらに、外層成分の表4〜8においては、粉あめの量を調節することにより、外層成分の試料の比重を変化させている。
Figure 2019170373
Figure 2019170373
Figure 2019170373
Figure 2019170373
Figure 2019170373
Figure 2019170373
なお、この試験例で得た外層成分溶液、内層成分溶液の比重、粘度を表10に示す。
Figure 2019170373
また、この試験例における結果を表11、12に示す。表11は、内層成分として15℃における粘度が760mPa・sであるいちごソースを用いた結果を、表12は、内層成分として15℃における粘度が2000mPa・sであるいちごソースを用いた結果を示している。なお、表11、12に示された記号は以下の通りである。
◎:内層成分が中心部に丸くまとまった。
〇:内層成分が容器の上部または下部に丸くまとまった。
△:内層成分が容器の上部または下部に扁平にまとまった。
×:内層成分がまとまらなかった。
また、表11、12のそれぞれの記号の上部には、表4〜8に示された外層成分が示されている。
Figure 2019170373
Figure 2019170373
以上の試験例1の結果から、内層成分の粘度が低い場合(いちご2)であっても内層成分の粘度が高い場合であっても(いちご5)、外層成分の粘度は95mPa・s以上が好ましく、190mPa・s以上がより好ましいことが判明した。
また、評価が△以上の試料は、いずれも外層と内層との境界面は明瞭でありくっきりと分離していることが肉眼で観察された。
1 ゲル状食品
2 容器
2a 容器本体
2b フランジ部
3 蓋
A 外層
B 内層
C 膜

Claims (17)

  1. 以下を含有する外層成分を調製する工程、
    1)第一の反応成分
    2)外層成分を増粘させる成分
    3)外層成分をゲル化させる成分
    かつ、以下を含有する内層成分を調製する工程と、
    4)第二の反応成分
    外層成分を容器に充填する工程、次いで内層成分を容器に充填する工程とを含み、
    前記第一の反応成分と第二の反応成分とは互いに接触すると外層成分と内層成分との境界面にゲルを形成する性質を有する、ことを特徴とするゲル状食品の製造方法。
  2. 内層成分が、さらに
    5)内層成分を増粘させる成分
    を含有する請求項1に記載の製造方法。
  3. 第一の反応成分が、前記2)または3)の成分の機能のうち一以上の機能を併せ持つ、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 第二の反応成分が、前記5)の成分の機能を併せ持つ、請求項2または3に記載の製造方法。
  5. 外層成分の58℃における粘度が10mPa・s以上300mPa・s以下であり、内層成分の15℃における粘度が600mPa・s以上2000mPa・s以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 外層成分の58℃における比重が1.000g/ml以上1.135g/ml以下であり、内層成分の15℃における比重が1.000g/ml以上1.100g/ml以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載の製造方法。
  7. 第一の反応成分および/または第二の反応成分が、増粘多糖類である、請求項1から6のいずれか一項に記載の製造方法。
  8. 第一の反応成分が、カッパカラギナン、LMペクチン、脱アシルジェランガム、ローカストビーンガム、およびグアーガムからなる群から選択される一種以上の増粘多糖類である、請求項7に記載の製造方法。
  9. 第二の反応成分が、ローカストビーンガム、カッパカラギナン、およびキサンタンガムからなる群から選択される一種以上の増粘多糖類である、請求項7に記載の製造方法。
  10. 第一の反応成分または第二の反応成分がカチオンである、請求項1から9のいずれか一項に記載の製造方法。
  11. 第一の反応成分と第二の反応成分とが、カッパカラギナンとローカストビーンガム、LMペクチンとカチオン、および脱アシルジェランガムとカチオン、からなる群から選択される、請求項7から10のいずれか一項に記載の製造方法。
  12. 第一の反応成分と第二の反応成分とが、ローカストビーンガムとカッパカラギナン、ローカストビーンガムとキサンタンガム、およびグアーガムとキサンタンガムからなる群から選択される、請求項7から10のいずれか一項に記載の製造方法。
  13. 外層成分の充填工程の前に外層成分の均質化工程を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載の食品の製造方法。
  14. 内層成分を容器に充填する工程の後に再度外層成分を容器に充填する工程を含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の製造方法。
  15. 以下を含有する外層、
    1)第一の反応成分
    2)外層を増粘させる成分
    3)外層をゲル化させる成分
    の内部に、以下を含有する内層、
    4)第二の反応成分
    が配置されており、前記第一の反応成分と第二の反応成分とは互いに接触すると外層成分と内層成分との境界面にゲルを形成する性質を有する、ことを特徴とするゲル状食品。
  16. 以下を含有する外層成分を調製する工程、
    6)第一の増粘多糖類
    かつ、以下を含有する内層成分を調製する工程と、
    7)第二の増粘多糖類
    外層成分を容器に充填する工程、次いで内層成分を容器に充填する工程とを含み、
    前記第一の増粘多糖類と第二の増粘多糖類とは互いに接触すると外層成分と内層成分との境界面にゲルを形成する性質を有する、ことを特徴とする食品の製造方法。
  17. 以下を含有する外層、
    6)第一の増粘多糖類
    の内部に、以下を含有する内層、
    7)第二の増粘多糖類
    が配置されており、前記第一の増粘多糖類と第二の増粘多糖類とは互いに接触すると外層成分と内層成分との境界面にゲルを形成する性質を有する、ことを特徴とする食品。
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