JP2019169519A - 圧電素子及び触覚呈示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】応力の集中を緩和して圧電体の割れを抑制する圧電素子及び触覚呈示装置を提供する。【解決手段】圧電素子1は、シム10と、シム10側の下面14bがシム10より小さい圧電体14と、圧電体14の周囲に設けられた絶縁体16と、シム10と圧電体14との間に介在し、圧電体14と対向する面(上面12a)が圧電体14の下面14bより大きく、かつ圧電体14の下面14bと絶縁体16の下面16bを合わせた面より小さい導電性ペースト12と、圧電体14の上面14a側に設けられ、圧電体14と対向する面(下面18b)が圧電体14の上面14aより大きく、かつ圧電体14の上面14aと絶縁体16の上面16aを合わせた面よりより小さい上部電極18と、を備えて概略構成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、圧電素子及び触覚呈示装置に関する。
従来の技術として、シート状の可撓性感圧体と、この可撓性感圧体の上面と下面に形成され、可撓性感圧体に対向する面が可撓性感圧体の上面と下面より小さい第1の電極及び第2の電極と、を備えた圧電素子が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この圧電素子は、第1の電極及び第2の電極が可撓性感圧体の両面に塗布された導電性ペーストによって形成されている。
この従来の圧電素子は、導電性ペーストが塗布された部分は伸縮するが、塗布されていない部分は伸縮しないので、伸縮する部分としない部分の界面に応力が集中して可撓性感圧体が割れる可能性がある。
従って本発明の目的は、応力の集中を緩和して圧電体の割れを抑制する圧電素子及び触覚呈示装置を提供することにある。
本発明の一態様は、下部電極と、下部電極側の下面が下部電極より小さい圧電体と、圧電体の周囲に設けられた絶縁体と、下部電極と圧電体との間に介在し、圧電体と対向する面が圧電体の下面より大きく、かつ圧電体の下面と絶縁体の下面を合わせた面より小さい導電性接合部と、圧電体の上面側に設けられ、圧電体と対向する面が圧電体の上面より大きく、かつ圧電体の上面と絶縁体の上面を合わせた面よりより小さい上部電極と、を備えた圧電素子を提供する。
本発明の他の態様は、下部電極、下部電極側の下面が下部電極より小さい圧電体、圧電体の周囲に設けられた絶縁体、下部電極と圧電体との間に介在し、圧電体と対向する面が圧電体の下面より大きく、かつ圧電体の下面と絶縁体の下面を合わせた面より小さい導電性接合部、及び圧電体の上面側に設けられ、圧電体と対向する面が圧電体の上面より大きく、かつ圧電体の上面と絶縁体の上面を合わせた面よりより小さい上部電極を備えた圧電素子と、操作面になされた操作に伴って検出された荷重を圧電素子から取得すると共に、取得した荷重が予め定められたしきい値以上である場合、圧電素子を駆動して操作面に振動を付加して触覚を呈示する制御部と、を備えた触覚呈示装置を提供する。
本発明によれば、応力の集中を緩和して圧電体の割れを抑制することができる。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係る圧電素子は、下部電極と、下部電極側の下面が下部電極より小さい圧電体と、圧電体の周囲に設けられた絶縁体と、下部電極と圧電体との間に介在し、圧電体と対向する面が圧電体の下面より大きく、かつ圧電体の下面と絶縁体の下面を合わせた面より小さい導電性接合部と、圧電体の上面側に設けられ、圧電体と対向する面が圧電体の上面より大きく、かつ圧電体の上面と絶縁体の上面を合わせた面よりより小さい上部電極と、を備えて概略構成されている。
実施の形態に係る圧電素子は、下部電極と、下部電極側の下面が下部電極より小さい圧電体と、圧電体の周囲に設けられた絶縁体と、下部電極と圧電体との間に介在し、圧電体と対向する面が圧電体の下面より大きく、かつ圧電体の下面と絶縁体の下面を合わせた面より小さい導電性接合部と、圧電体の上面側に設けられ、圧電体と対向する面が圧電体の上面より大きく、かつ圧電体の上面と絶縁体の上面を合わせた面よりより小さい上部電極と、を備えて概略構成されている。
この圧電素子は、圧電体と接触する導電性接合部及び上部電極の面が圧電体の下面及び上面よりも大きいので、小さい場合と比べて、電圧の印加方向に交差する方向において伸縮しない部分がなく、そして伸縮する部分と伸縮しない部分の界面が存在しないため、応力の集中を緩和して圧電体の割れを抑制することができる。
[第1の実施の形態]
(圧電素子1の概要)
図1(a)は、第1の実施の形態に係る圧電素子の一例を示す概略図であり、図1(b)は、圧電素子の図1(a)のI(b)-I(b)線で切断した断面を矢印方向から見た断面図の一例であり、図1(c)は、圧電体と絶縁体の一例を示す上面図である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また後述する図3(b)では、主な信号や情報の流れを矢印で示している。さらに数値範囲を示す「A〜B」は、A以上B以下の意味で用いるものとする。
(圧電素子1の概要)
図1(a)は、第1の実施の形態に係る圧電素子の一例を示す概略図であり、図1(b)は、圧電素子の図1(a)のI(b)-I(b)線で切断した断面を矢印方向から見た断面図の一例であり、図1(c)は、圧電体と絶縁体の一例を示す上面図である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また後述する図3(b)では、主な信号や情報の流れを矢印で示している。さらに数値範囲を示す「A〜B」は、A以上B以下の意味で用いるものとする。
圧電素子1は、例えば、図1(a)〜図1(c)に示すように、下部電極としてのシム10と、シム10側の下面14bがシム10より小さい圧電体14と、圧電体14の周囲に設けられた絶縁体16と、シム10と圧電体14との間に介在し、圧電体14と対向する面(上面12a)が圧電体14の下面14bより大きく、かつ圧電体14の下面14bと絶縁体16の下面16bを合わせた面より小さい導電性接合部としての導電性ペースト12と、圧電体14の上面14a側に設けられ、圧電体14と対向する面(下面18b)が圧電体14の上面14aより大きく、かつ圧電体14の上面14aと絶縁体16の上面16aを合わせた面よりより小さい上部電極18と、を備えて概略構成されている。
なお本実施の形態の圧電素子1は、ユニモルフ型の圧電素子であるがこれに限定されず、バイモルフ型であっても良い。また圧電素子1は、一例として、円形状を有するがこれに限定されない。
圧電素子1は、荷重を検出すると共に、振動による触覚フィードバックを呈示する目的で使用される。また圧電素子1は、操作に伴って操作面に付加された荷重を検出すると共に、上部電極18とシム10(下部電極)とを介して印加された電圧によって操作面に振動を付加して触覚を呈示するように構成されている。従って圧電素子1は、一例として、荷重の検出の際、3V程度の電圧がシム10と上部電極18との間に生じ、振動の呈示の際、300〜400V程度の電圧がシム10と上部電極18との間に印加される。
(シム10の構成)
シム10は、例えば、図1(a)に示すように、円板形状を有している。このシム10は、例えば、導電性を有するアルミニウム、ニッケル、銅、鉄などの金属材料、それらを含有する合金材料、或いはステンレスなどの合金材料を用いて形成される。なおシム10は、例えば、導電性を有する合成樹脂材料を用いて形成されても良い。このシム10は、一例として、厚みが100μmである。
シム10は、例えば、図1(a)に示すように、円板形状を有している。このシム10は、例えば、導電性を有するアルミニウム、ニッケル、銅、鉄などの金属材料、それらを含有する合金材料、或いはステンレスなどの合金材料を用いて形成される。なおシム10は、例えば、導電性を有する合成樹脂材料を用いて形成されても良い。このシム10は、一例として、厚みが100μmである。
シム10は、導電性ペースト12を介して圧電体14と電気的に接続され、下部電極として機能している。このシム10には、例えば、図1(a)に示すように、はんだ20によって電線24が電気的に接続されている。
(導電性ペースト12の構成)
導電性ペースト12は、例えば、銀ペースト、銅ペースト、ニッケルペーストなどを塗布や印刷することによって形成されている。この導電性ペースト12は、一例として、厚みが2μmである。
導電性ペースト12は、例えば、銀ペースト、銅ペースト、ニッケルペーストなどを塗布や印刷することによって形成されている。この導電性ペースト12は、一例として、厚みが2μmである。
導電性ペースト12は、例えば、図1(b)に示すように、シム10と絶縁体16との間からはみ出さないように形成される。
なお変形例として導電性結合部は、導電性ペーストに限定されず、例えば、シム10と圧電体14を結合する導電性接着剤や導電性粘着剤などであっても良い。
(圧電体14の構成)
圧電体14は、例えば、付加された荷重による変形を電圧に変換すると共に、供給された電圧によって変形を行うように構成されている。シム10は、この電圧による変形に基づく振動を増幅する機能を有する。この圧電体14は、例えば、図1(a)及び図1(b)に示すように、シム10よりも半径が小さい円板形状を有している。この圧電体14は、一例として、厚みが100μmである。
圧電体14は、例えば、付加された荷重による変形を電圧に変換すると共に、供給された電圧によって変形を行うように構成されている。シム10は、この電圧による変形に基づく振動を増幅する機能を有する。この圧電体14は、例えば、図1(a)及び図1(b)に示すように、シム10よりも半径が小さい円板形状を有している。この圧電体14は、一例として、厚みが100μmである。
この圧電体14の材料としては、例えば、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)などが用いられる。圧電体14は、例えば、これらの材料を用いて形成された膜を積層して形成された積層型の圧電体である。
(絶縁体16の構成)
絶縁体16は、例えば、図1(b)及び図1(c)に示すように、貫通孔16cを有し、貫通孔16cに圧電体14が配置される。つまり絶縁体16は、例えば、図1(a)〜図1(c)に示すように、圧電体14の側面14cを覆うため、ドーナツ形状を有している。絶縁体16は、例えば、ヤング率が低いウレタンゴムやシリコンゴムなどのゴムによって形成されている。このヤング率が低いとは、圧電体14の変形に応じて変形する、つまり絶縁体16が圧電体14の変形を阻害しない程度の柔らかさのヤング率を有することを示している。
絶縁体16は、例えば、図1(b)及び図1(c)に示すように、貫通孔16cを有し、貫通孔16cに圧電体14が配置される。つまり絶縁体16は、例えば、図1(a)〜図1(c)に示すように、圧電体14の側面14cを覆うため、ドーナツ形状を有している。絶縁体16は、例えば、ヤング率が低いウレタンゴムやシリコンゴムなどのゴムによって形成されている。このヤング率が低いとは、圧電体14の変形に応じて変形する、つまり絶縁体16が圧電体14の変形を阻害しない程度の柔らかさのヤング率を有することを示している。
本実施の形態の絶縁体16は、一例として、円環形状を有するがこれに限定されず、貫通孔16cが圧電体14に応じた形状であれば良い。また絶縁体16は、例えば、導電性ペースト12及び上部電極18より大きくされるがシム10よりは小さくされる。
(上部電極18の構成)
上部電極18は、例えば、図1(a)及び図1(b)に示すように、円板形状を有している。この上部電極18は、例えば、導電性ペーストによって形成されている。この導電性ペーストは、銀ペースト、銅ペースト、ニッケルペーストなどを塗布や印刷することによって形成されている。また上部電極18の上面18aには、例えば、図1(a)に示すように、はんだ20を介して電線22が電気的に接続されている。上部電極18は、一例として、厚みが12μmである。
上部電極18は、例えば、図1(a)及び図1(b)に示すように、円板形状を有している。この上部電極18は、例えば、導電性ペーストによって形成されている。この導電性ペーストは、銀ペースト、銅ペースト、ニッケルペーストなどを塗布や印刷することによって形成されている。また上部電極18の上面18aには、例えば、図1(a)に示すように、はんだ20を介して電線22が電気的に接続されている。上部電極18は、一例として、厚みが12μmである。
なお変形例として上部電極18は、導電性ペーストに限定されず、例えば、結合部材を介して金、白金や銅などの膜として形成されても良い。
(圧電体14の伸縮に伴う応力について)
図2(a)は、比較例に係る圧電素子の一例を示す要部断面図であり、図2(b)は、圧電素子の端の応力の一例について説明するための概略図である。
図2(a)は、比較例に係る圧電素子の一例を示す要部断面図であり、図2(b)は、圧電素子の端の応力の一例について説明するための概略図である。
比較例の圧電素子9は、例えば、図2(a)及び図2(b)に示すように、シム90と、導電性ペースト92と、圧電体94と、上部電極96と、を備えて概略構成されている。なお比較例の圧電素子9のシム90などの材料や厚みは、本実施の形態の圧電素子1と同じであるものとする。
比較例の圧電素子9は、圧電体94の端まで導電性ペースト92及び上部電極96が形成されていない。この形成されていない部分は、電圧の印加に応じて伸縮しない非伸縮領域98bとなる。
従って圧電素子9は、例えば、図2(b)に点線で示す界面97を境に、電圧の印加方向に交差する方向において伸縮する伸縮領域98aと、伸縮しない非伸縮領域98bと、が生じる。図2(b)に矢印で示す方向に圧電体94が収縮した場合、非伸縮領域98bは、伸縮しないので、界面97に応力が集中する。この応力の集中によって圧電体94は、界面97を境に破断する可能性がある。
なお電圧の印加方向は、シム90から上部電極96に向かう方向、又は上部電極96からシム90に向かう方向である。
また圧電素子9は、導電性ペースト92及び上部電極96を圧電体94の端まで形成した場合、導電性ペースト92と上部電極96との距離が近いので、ショートしたり、歩留まりが増加したりする可能性がある。
一方本実施の形態の圧電素子1は、例えば、図1(b)に示すように、絶縁体16の上面16a及び下面16bに上部電極18及び導電性ペースト12が形成されるので、圧電体14の端を超えて上部電極18及び導電性ペースト12を設けることができる。従って圧電素子1は、シム10及び上部電極18間に電圧が印可された場合、比較例のような界面97が存在しないので、圧電体14の全体が伸縮し、電圧の印加方向に交差する方向において応力の集中による圧電体14の破断を抑制することができる。
(第1の実施の形態の効果)
本実施の形態に係る圧電素子1は、圧電体14と接触する導電性ペースト12及び上部電極18の面(上面12a及び下面18b)が圧電体14の下面14b及び上面14aよりも大きい、つまり導電性ペースト12及び上部電極18が圧電体14の端よりも外側まで形成されている。従って圧電素子1は、この構成を採用しない場合と比べて、電圧の印加方向に交差する方向において伸縮しない部分である非伸縮領域がないことから伸縮領域と非伸縮領域の界面が存在しないので、応力の集中を緩和して圧電体14の割れを抑制することができる。
本実施の形態に係る圧電素子1は、圧電体14と接触する導電性ペースト12及び上部電極18の面(上面12a及び下面18b)が圧電体14の下面14b及び上面14aよりも大きい、つまり導電性ペースト12及び上部電極18が圧電体14の端よりも外側まで形成されている。従って圧電素子1は、この構成を採用しない場合と比べて、電圧の印加方向に交差する方向において伸縮しない部分である非伸縮領域がないことから伸縮領域と非伸縮領域の界面が存在しないので、応力の集中を緩和して圧電体14の割れを抑制することができる。
圧電素子1は、圧電体14の全体を伸縮させることができるので、界面が存在する場合と比べて、印加した電圧に対して得られる振動エネルギーのロスが小さい。
圧電素子1は、圧電体の全体を伸縮させるため、絶縁体なしに圧電体の端まで導電性ペースト及び上部電極を形成する場合と比べて、ショートや歩留まりの増加が抑制され、低コストで製造することができる。
圧電素子1は、高電圧で駆動して振動の呈示を行う場合であっても応力の集中を緩和して圧電体14の割れを抑制することができるので、この構成を採用しない場合と比べて、荷重の検出と振動の呈示による触覚フィードバックとを安定して行うことができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、荷重の検出と振動による触覚フィードバックとを行う触覚呈示装置に圧電素子を用いる点で第1の実施の形態と異なっている。
第2の実施の形態は、荷重の検出と振動による触覚フィードバックとを行う触覚呈示装置に圧電素子を用いる点で第1の実施の形態と異なっている。
図3(a)は、第2の実施の形態に係る触覚呈示装置の一例を示す要部断面図であり、図3(b)は、触覚呈示装置のブロック図の一例である。なお以下に記載する実施の形態において、第1の実施の形態と同じ機能及び構成を有する部分は、第1の実施の形態と同じ符号を付し、その説明は省略するものとする。
この触覚呈示装置8は、例えば、電子機器に接続され、検出されたプッシュ操作に基づいて当該電子機器の予め割り当てられた機能の動作を指示するように構成されている。また触覚呈示装置8は、プッシュ操作が判定された場合、振動の呈示によってプッシュ操作が受け付けられたことを示す触覚フィードバックを行うように構成されている。
また触覚呈示装置8は、例えば、図3(a)及び図3(b)に示すように、シム10と、シム10側の下面14bがシム10より小さい圧電体14と、圧電体14の周囲に設けられた絶縁体16と、シム10と圧電体14との間に介在し、圧電体14と対向する面(上面12a)が圧電体14の下面14bより大きく、かつ圧電体14の下面14bと絶縁体16の下面16bを合わせた面より小さい導電性ペースト12と、圧電体14の上面14a側に設けられ、圧電体14と対向する面(下面18b)が圧電体14の上面14aより大きく、かつ圧電体14の上面14aと絶縁体16の上面16aを合わせた面よりより小さい上部電極18と、有する圧電素子1を備えている。
また触覚呈示装置8は、例えば、図3(a)及び図3(b)に示すように、操作面82になされた操作に伴って検出された荷重を圧電素子1から取得する共に、取得した荷重が予め定められたしきい値(荷重しきい値850)以上である場合、圧電素子1を駆動して操作面82に振動を付加して触覚を呈示する制御部85を備えている。
圧電素子1は、例えば、図3(a)に示すように、ベース80の凹部800上に配置されている。この凹部800は、圧電素子1のシム10が撓み易くなるように設けられている。
操作パネル81の裏面83には、例えば、図3(a)に示すように、押子84が設けられている。この押子84は、圧電素子1の上部電極18と接触している。圧電素子1は、操作パネル81にプッシュ操作が行われると、押子84を介してプッシュ操作に伴う荷重が付加される。圧電素子1は、この荷重に応じた検出電圧Vを制御部85に出力する。
制御部85は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部85が動作するためのプログラムと、荷重しきい値850と、が格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。
制御部85は、例えば、圧電素子1から取得した検出電圧Vを荷重に換算し、この荷重が荷重しきい値850以上であった場合、プッシュ操作がなされたと判定する。そして制御部85は、プッシュ操作がなされたことを示す操作情報S2を生成して電子機器に出力すると共に、触覚フィードバックを行うための駆動信号S1を生成して圧電素子1に出力する。
(第2の実施の形態の効果)
この触覚呈示装置8は、圧電素子1を高電圧で駆動して振動の呈示を行う。触覚呈示装置8は、例えば、電圧の印加方向に交差する方向において伸縮領域と非伸縮領域の界面が存在しないので、応力の集中を緩和して圧電体14の割れを抑制することができる。従って触覚呈示装置8は、この構成を採用しない場合と比べて、荷重の検出と振動の呈示による触覚フィードバックとを安定して行うことができる。
この触覚呈示装置8は、圧電素子1を高電圧で駆動して振動の呈示を行う。触覚呈示装置8は、例えば、電圧の印加方向に交差する方向において伸縮領域と非伸縮領域の界面が存在しないので、応力の集中を緩和して圧電体14の割れを抑制することができる。従って触覚呈示装置8は、この構成を採用しない場合と比べて、荷重の検出と振動の呈示による触覚フィードバックとを安定して行うことができる。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…圧電素子、8…触覚呈示装置、9…圧電素子、10…シム、12…導電性ペースト、12a…上面、14…圧電体、14a…上面、14b…下面、14c…側面、16…絶縁体、16a…上面、16b…下面、16c…貫通孔、18…上部電極、18a…上面、18b…下面、22…電線、24…電線、80…ベース、81…操作パネル、82…操作面、83…裏面、84…押子、85…制御部、90…シム、92…導電性ペースト、94…圧電体、96…上部電極、97…界面、98a…伸縮領域、98b…非伸縮領域、800…凹部、850…荷重しきい値
Claims (4)
- 下部電極と、
前記下部電極側の下面が前記下部電極より小さい圧電体と、
前記圧電体の周囲に設けられた絶縁体と、
前記下部電極と前記圧電体との間に介在し、前記圧電体と対向する面が前記圧電体の前記下面より大きく、かつ前記圧電体の前記下面と前記絶縁体の下面を合わせた面より小さい導電性接合部と、
前記圧電体の上面側に設けられ、前記圧電体と対向する面が前記圧電体の前記上面より大きく、かつ前記圧電体の前記上面と前記絶縁体の上面を合わせた面よりより小さい上部電極と、
を備えた圧電素子。 - 操作に伴って操作面に付加された荷重を検出すると共に、前記上部電極と前記下部電極とを介して印加された電圧によって前記操作面に振動を付加して触覚を呈示する、
請求項1に記載の圧電素子。 - 前記絶縁体は、貫通孔を有し、前記貫通孔に前記圧電体が配置される、
請求項1又は2に記載の圧電素子。 - 下部電極、前記下部電極側の下面が前記下部電極より小さい圧電体、前記圧電体の周囲に設けられた絶縁体、前記下部電極と前記圧電体との間に介在し、前記圧電体と対向する面が前記圧電体の前記下面より大きく、かつ前記圧電体の前記下面と前記絶縁体の下面を合わせた面より小さい導電性接合部、及び前記圧電体の上面側に設けられ、前記圧電体と対向する面が前記圧電体の前記上面より大きく、かつ前記圧電体の前記上面と前記絶縁体の上面を合わせた面よりより小さい上部電極を備えた圧電素子と、
操作面になされた操作に伴って検出された荷重を前記圧電素子から取得すると共に、取得した荷重が予め定められたしきい値以上である場合、前記圧電素子を駆動して前記操作面に振動を付加して触覚を呈示する制御部と、
を備えた触覚呈示装置。
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JP2018054399A Pending JP2019169519A (ja) | 2018-03-22 | 2018-03-22 | 圧電素子及び触覚呈示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019169519A (ja) |
-
2018
- 2018-03-22 JP JP2018054399A patent/JP2019169519A/ja active Pending
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