JP2019169353A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2019169353A
JP2019169353A JP2018056162A JP2018056162A JP2019169353A JP 2019169353 A JP2019169353 A JP 2019169353A JP 2018056162 A JP2018056162 A JP 2018056162A JP 2018056162 A JP2018056162 A JP 2018056162A JP 2019169353 A JP2019169353 A JP 2019169353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
positive electrode
negative electrode
winding
secondary battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018056162A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7109950B2 (ja
Inventor
山田 智之
Tomoyuki Yamada
智之 山田
大輔 池田
Daisuke Ikeda
大輔 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2018056162A priority Critical patent/JP7109950B2/ja
Publication of JP2019169353A publication Critical patent/JP2019169353A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7109950B2 publication Critical patent/JP7109950B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

【課題】電極体の平坦部の厚みのばらつきが抑制され、正負極間距離のばらつきが抑制された非水電解質二次電池を提供する。【解決手段】実施形態の一例である非水電解質二次電池は、正極及び負極がセパレータを介して巻回された巻回構造を有し、平坦部及び湾曲部が形成された扁平状の電極体を備える。正極及び負極には、各々の巻内端まで合材層が両面に設けられている。正極の巻内端及び負極の巻内端は、電極体の平坦部に配置される。負極は、正極の巻内端よりも湾曲部側に延出した延出部を有し、当該延出部は、正極と重ならない範囲で折り返されている。【選択図】図6

Description

本開示は、非水電解質二次電池に関する。
従来、正極及び負極がセパレータを介して巻回された扁平状の電極体を備える非水電解質二次電池が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。図8は、従来の扁平状の巻回型電極体100を示す断面図である(セパレータの図示省略)。図8に例示するように、非水電解質二次電池の電極体100では、一般的に正極101よりも一回り大きな負極102が使用される。このため、負極102には、正極101の巻内端から巻回方向内側に延出し、正極101と対向しない延出部103が形成される。
特開2006−278266号公報 特開2007−214106号公報
扁平状の電極体100は、例えば図示しないセパレータを介して巻回された正極101及び負極102の巻回体をプレス成形して製造されるが、延出部103が存在する場合、延出部103と重なる部分に正極101の厚みに相当する隙間が形成されるため、均一な力でプレスすることが難しくなり電極体の成形性が低下する。そして、延出部103と重なる部分で圧縮力が弱くなると、当該部分で正負極間の距離が広がって電極体の厚みが部分的に大きくなる。この場合、電極体を電池ケースに収容することが難しくなり、また充電時に金属リチウムが析出し易くなるといった不具合が想定される。
本開示の一態様である非水電解質二次電池は、正極及び負極がセパレータを介して巻回された巻回構造を有し、平坦部及び湾曲部が形成された扁平状の電極体を備え、前記正極及び前記負極には各々の巻内端まで合材層が両面に設けられた非水電解質二次電池であって、前記正極の巻内端及び前記負極の巻内端は、前記平坦部に配置され、前記負極は、前記正極の巻内端よりも前記湾曲部側に延出した延出部を有し、前記延出部は、前記正極と重ならない範囲で折り返されていることを特徴とする。
本開示の一態様によれば、電極体の平坦部の厚みのばらつきが抑制され、正負極間距離のばらつきが抑制された非水電解質二次電池を提供できる。本開示に係る非水電解質二次電池では、例えば電極体を電池ケースに収容することが容易であり、また通常の充放電時において金属リチウムの析出が生じ難い。
実施形態の一例である非水電解質二次電池の平面図である。 実施形態の一例である非水電解質二次電池の正面図である。 図1A中のIIA−IIA線断面図である。 図2A中のIIB−IIB線断面図である。 図2A中のIIC−IIC線断面図である。 実施形態の一例である正極の正面図である。 実施形態の一例である負極の正面図である。 実施形態の一例である電極体の斜視図である。 実施形態の一例である電極体の断面図である(セパレータの図示省略)。 図5中のA部拡大図である。 実施形態の他の一例である電極体の断面図である。 従来の電極体の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態の一例について詳細に説明する。図1A〜図2Cは、実施形態の一例として、角形の電池ケースを備えた角形電池である非水電解質二次電池10を示す。但し、本開示に係る非水電解質二次電池は、例えば金属層及び樹脂層を含むラミネートシートで構成された外装体を備えるラミネート電池等であってもよい。なお、実施例の説明で参照する図面は、いずれも模式的に記載されたものである。
図1Aは非水電解質二次電池10の平面図、図1Bは非水電解質二次電池10の正面図である。図1A及び図1Bに例示するように、非水電解質二次電池10は、角形の有底筒状の外装缶25と、外装缶25の開口を封口する封口板23とを備える。外装缶25と封口板23により電池ケースが構成される。封口板23は、平面視略長方形状を有する。封口板23の長手方向一端側には絶縁部材21を介して正極端子18が、長手方向他端側には絶縁部材22を介して負極端子20がそれぞれ設けられている。また、封口板23には、電解液注液孔が設けられており、電解液注液孔は封止部材26により封止されている。また、封口板23には、電池ケース内の圧力が所定値以上となったときに破断するガス排出弁28とが設けられている。
図2A〜図2Cは、非水電解質二次電池10の断面図である。図2A〜図2Cに例示するように、非水電解質二次電池10は、外装缶25に収容された、扁平状の電極体14と、非水電解質とを備える。非水電解質は、非水溶媒と、非水溶媒に溶解した電解質塩とを含む。非水溶媒には、例えばエステル類、エーテル類、ニトリル類、アミド類、及びこれらの2種以上の混合溶媒等を用いることができる。非水溶媒は、これら溶媒の水素の少なくとも一部をフッ素等のハロゲン原子で置換したハロゲン置換体を含有していてもよい。
電極体14は、帯状の正極11と帯状の負極12が帯状のセパレータ13を介して巻回された巻回構造を有する(後述の図3A,図3B,図4等参照)。また、電極体14は、軸方向一端部に形成された正極芯体露出部15と、軸方向他端部に形成された負極芯体露出部16とを有する。本実施形態では、電極体14の軸方向が電池ケースの長手方向に沿うように、電極体14が電池ケース内に収容されているが、電極体14の軸方向と電池ケースの長手方向が直交するように電極体14が配置されてもよい。電極体14と外装缶25の間には、電極体14を包むように絶縁シート24が配置されている。
本実施形態では、電極体14の軸方向一端部において、正極芯体露出部15が積層され、当該積層部が正極集電板17を介して正極端子18と電気的に接続されている。正極芯体露出部15と正極端子18の間の導電経路には、電流遮断機構27が設けられている。また、電極体14の軸方向他端部において、負極芯体露出部16が積層され、当該積層部が負極集電板19を介して負極端子20と電気的に接続されている。例えば、正極芯体露出部15の積層部は2分割され、その間に金属製の正極用導電部材29を保持した樹脂製の正極用中間部材30が配置される。同様に、負極芯体露出部16は2分割され、その間に金属製の負極用導電部材31を保持した樹脂製の負極用中間部材32が配置される。
正極集電板17は、正極芯体露出部15の積層部を挟むように当該露出部の外側表面上に配置される。同様に、負極集電板19は、負極芯体露出部16の積層部を挟むように当該露出部の外側表面上に配置される。集電板、露出部、及び導電部材は、例えば抵抗溶接によって接続され、それぞれ溶接部15a,16aが形成される。なお、芯体露出部の形状、電極体の集電構造等は、特に限定されない。
以下、図3A〜図7を参照しながら、電極体14について詳説する。図3Aは正極11の正面図、図3Bは負極12の正面図、図4は電極体14の斜視図である。なお、図4では、電極体14の巻き終わり近傍を展開した図としている。図5は電極体14を軸方向に直交する方向に切断した断面図(セパレータ13の図示省略)、図6は図5中のA部拡大図である。
図3Aに例示するように、正極11は、正極芯体11aと、正極芯体11a上に設けられた正極合材層11bとを有する。正極芯体11aには、アルミニウム、アルミニウム合金など正極11の電位範囲で安定な金属の箔、当該金属を表層に配置したフィルム等を用いることができる。正極芯体11aの厚みは、例えば10〜20μmである。正極合材層11bは、正極活物質、アセチレンブラック等の導電材、及びポリフッ化ビニリデン(PVdF)等の結着材を含み、正極芯体11aの両面に設けられることが好ましい。正極合材層11bの厚みは、例えば正極芯体11aの両側の合計で50〜200μmである。正極11は、正極芯体11a上に正極活物質、導電材、及び結着材等を含む正極合材スラリーを塗布し、塗膜を乾燥させた後、圧縮して正極合材層11bを正極芯体11aの両面に形成することにより作製できる。
正極活物質には、例えばリチウム金属複合酸化物が用いられる。リチウム金属複合酸化物に含有される金属元素としては、Ni、Co、Mn、Al、B、Mg、Ti、V、Cr、Fe、Cu、Zn、Ga、Sr、Zr、Nb、In、Sn、Ta、W等が挙げられる。好適なリチウム金属複合酸化物の一例は、Ni、Co、Mnの少なくとも1種を含有するリチウム金属複合酸化物である。具体例としては、Ni、Co、Mnを含有するリチウム金属複合酸化物、Ni、Co、Alを含有するリチウム金属複合酸化物が挙げられる。なお、リチウム金属複合酸化物の粒子表面には、酸化タングステン、酸化アルミニウム、ランタノイド含有化合物等の無機化合物粒子などが固着していてもよい。
図3Bに例示するように、負極12は、負極芯体12aと、負極芯体12a上に設けられた負極合材層12bとを有する。負極芯体12aには、銅、銅合金など負極12の電位範囲で安定な金属の箔、当該金属を表層に配置したフィルム等を用いることができる。負極芯体12aの厚みは、例えば5〜15μmである。負極合材層12bは、負極活物質、及びスチレンブタジエンゴム(SBR)等の結着材を含み、負極芯体12aの両面に設けられることが好ましい。負極合材層12bの厚みは、例えば負極芯体12aの両側の合計で50〜200μmである。負極12は、負極芯体12a上に負極活物質、及び結着材等を含む負極合材スラリーを塗布し、塗膜を乾燥させた後、圧縮して負極合材層12bを負極芯体12aの両面に形成することにより作製できる。
負極活物質には、例えば鱗片状黒鉛、塊状黒鉛、土状黒鉛等の天然黒鉛、塊状人造黒鉛、黒鉛化メソフェーズカーボンマイクロビーズ等の人造黒鉛などの黒鉛が用いられる。負極活物質には、Si、Sn等のリチウムと合金化する金属、当該金属を含有する合金、当該金属を含有する化合物等が用いられてもよく、これらが黒鉛と併用されてもよい。当該化合物の具体例としては、SiO(0.5≦x≦1.6)で表されるケイ素化合物が挙げられる。
図4に例示するように、電極体14は、正極芯体露出部15と負極芯体露出部16とが軸方向の反対側に位置するように、セパレータ13を介して正極11及び負極12が巻回された構造を有する。電極体14は、例えば軸方向長さが50〜150mm、幅が50〜150mm、厚みが10〜25mmの寸法を有する。セパレータ13には、イオン透過性及び絶縁性を有する多孔性シートが用いられる。多孔性シートの具体例としては、微多孔薄膜、織布、不織布等が挙げられる。セパレータ13の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂、セルロースなどが好適である。セパレータ13は、単層構造、積層構造のいずれであってもよく、セパレータ13の表面に耐熱層などが形成されていてもよい。
電極体14において、負極12は、正極11よりも一回り大きな寸法を有し、正極合材層11bと対向する領域には必ず負極合材層12bが存在するように配置される。本実施形態では、正極11の巻外端40から巻内端41(後述の図6参照)まで、即ち正極11の長手方向両端にわたって正極合材層11bが正極芯体11aの両面に設けられている。同様に、負極12の巻外端50から巻内端51まで、即ち負極12の長手方向両端にわたって負極合材層12bが負極芯体12aの両面に設けられている。
電極体14は、平坦部14a及び湾曲部14bが形成された扁平形状を有する。詳しくは後述するが、電極体14は、セパレータ13を介して巻回された正極11及び負極12の巻回体をプレス成形して製造される。平坦部14aは、電極体14の外面が略平坦な部分である。湾曲部14bは、電極体14の外面が外側に凸となるように湾曲した部分である。湾曲部14bにおいて、正極11及び負極12は外側に凸となるように湾曲している。湾曲部14bは、平坦部14aの両側に形成される。
図5及び図6に例示するように、正極11の巻内端41及び負極12の巻内端51は、電極体14の平坦部14aに配置されている。上述のように、正極11及び負極12には、各々の巻内端41,51まで合材層が両面に設けられている。このため、正極11の巻内端41と、正極合材層11bの巻内端は一致している。また、負極12の巻内端51と負極合材層12bの巻内端は一致している。したがって、正極合材層11bの巻内端及び負極合材層12bの巻内端も平坦部14aに配置されている。巻内端41,51は、湾曲部14bにかからない範囲で湾曲部14bの近傍に位置することが好ましい。巻内端41,51は、例えば平坦部14aの端(湾曲部14bとの境界)から10mmの範囲に配置される。なお、セパレータ13の巻内端は、平坦部14a及び湾曲部14bのいずれに配置されていてもよい。
負極12は、正極11の巻内端41よりも湾曲部14b側に延出した延出部52を有する。延出部52は、正極11の巻内端41よりも電極体14の巻回方向内側に延び、正極11と対向しない部分である。延出部52を設けることで、正極11と負極12が目的とする配置から多少ずれたとしても、正極合材層11bの全面に負極合材層12bが対向配置される。延出部52の長さ(負極12の長手方向に沿った長さ)は、製造誤差、後述の折り返し部分の形成等を考慮すると、3〜135mmが好ましく、5〜60mmがより好ましい。
負極12の延出部52は、正極11と重ならない範囲で折り返されている。つまり、延出部52は、正極11の巻内端41側に折り曲げられ、延出部52の中間部分には屈曲部53が形成されている。負極12の巻内端51は、屈曲部53よりも巻内端41の近くに存在する、或いは平坦部14aの厚み方向において正極11の巻内端41と一致する位置に存在する。屈曲部53は、負極12の幅方向(電極体14の軸方向)に沿って略直線状に形成され、平坦部14aに配置されることが好ましい。
電極体14では、延出部52を折り返すことで、延出部52の少なくとも一部において負極12の厚みが増加する。具体的には、巻内端51と屈曲部53との間で負極12が折り重なることにより、当該部分における延出部52の厚みが、他の部分の厚みの2倍になる。このため、電極体14では、従来の電極体100において延出部103と重なる部分に形成される、正極101の厚みに相当する隙間を負極12の折り返し部分で埋めることができる。したがって、扁平状の電極体14を製造する際に、均一な力でプレスすることが容易になり、良好な成形性が得られる。延出部52が折り返された電極体構造は、電極体14の幅及び厚みが小さい場合に特に有効である。
なお、負極12は、正極11の巻外端40よりも巻回方向外側に延出した延出部を有するが、巻外側の当該延出部は、巻内側の延出部52と比べて電極体14の成形性に対する影響が小さいため、本実施形態では折り返されていない。
正極11の巻内端41と負極12の巻内端51との距離Lは、例えば0〜30mmである。ここで、0mmとは、平坦部14aの厚み方向において巻内端41,51が一致している状態を意味する。製造誤差、プレス成形性等を考慮すると、巻内端51は、距離Lが30mmを超えない範囲で巻内端41よりも湾曲部14b側に位置することが好ましい。具体的に、距離Lは、0.5〜20mmが好ましく、1〜10mmがより好ましく、1mm〜5mmがより好ましい。
図5及び図6に示す例では、延出部52が、電極体14の内側、即ち巻回中心側に折り返されている。延出部52は電極体14の外側に折り返されていてもよいが、電極体14の内側に折り返された形状は、例えばプレス条件の変更により形成でき、折り返しが容易である。延出部52が電極体14の内側、外側のいずれに折り返された場合も、延出部52が形成された部分における電極の厚み差の影響を低減でき、良好な成形性が得られる。
図7に例示するように、電極体14は、正極11の巻外端40及び負極12の巻外端50が湾曲部14bに配置された構造を有していてもよい。この場合、巻外側の負極12の延出部が湾曲部14bに位置するため、電極体14の成形性がより向上する。図7に示す例では、巻外端40,50が巻内端41,51に近い一方側の湾曲部14bに配置されているが、巻外端40,50は巻内端41,51から遠い他方側の湾曲部14bに配置されてもよい。
電極体14は、上述のように、セパレータ13を介して巻回された正極11及び負極12の巻回体を扁平状にプレスして製造される。この場合、例えば略円筒形状の巻芯を用いて円筒状の巻回体を製造し、巻芯を取り除いた後、当該巻回体を径方向にプレスする。或いは、扁平状の巻芯を用いて正極11及び負極12を扁平状に巻回してもよい。この場合も、巻芯を取り除いた後、さらにプレスして扁平状に成形する。なお、巻内端51となる負極12の長手方向一端を巻内端41となる正極11の長手方向一端から延出させた状態で巻回することにより、電極体14の巻内側端部に延出部52が形成される。
延出部52は、上記巻回体を製造する前、又は巻回体をプレスする前に折り曲げられてもよく、或いは延出部52が折れ曲がるように巻回体をプレスすることもできる。いずれの場合も、延出部52が電極体14の平坦部14aに位置するようにプレス成形される。延出部52が折れ曲がるように巻回体をプレスした場合、延出部52は電極体14の内側に折り返される。正極11の巻内端41と負極12の巻内端51との距離Lは、延出部52の長さ、巻内端41の配置等により調整できる。
ここで、下記実施例及び比較例により、延出部52の折り返しによる効果を示す。
<実施例>
長手方向両端まで正極合材層11bが設けられた上述の正極11、及び長手方向両端まで負極合材層12bが設けられた上述の負極12を、セパレータ13を介して巻回した。巻芯には、略円筒形状の巻芯を用いた。このとき、正極芯体露出部15と負極芯体露出部16が軸方向の反対側に位置するように、かつ巻内端51となる負極12の長手方向一端を巻内端41となる正極11の長手方向一端から延出させた状態で巻回することにより、延出部52が形成された巻回体を得た。次に、巻回体から巻芯を外して、延出部52が電極体14の平坦部14aのうち湾曲部14bの近傍に位置するように、かつ延出部52が折れ曲がるようにプレスして、軸方向長さ116.3mm、幅52.7mm、平板厚み10.4mmの扁平状の電極体14を作製した。延出部52には、電極体14の内側に折れ曲がった、上記距離Lが3mmの折り返しが形成された。
<比較例>
延出部に折り返しを形成しなかったこと以外は、実施例と同様にして扁平状の電極体を製造した。
実施例及び比較例の各電極体の作製直後の平板厚み、60分放置後の平板厚み及びハイトゲージ厚みを下記の方法で測定した。電極体のハイトゲージ厚みは、延出部が位置する平坦部の幅方向一端部、及び平坦部の幅方向他端部で測定した。表1に評価結果を示す。
平板厚み:平らな地面に置いた電極体全体を地面と平行にあり電極体より大きな平らな板で挟み、そのときの地面と平らな板の隙間の数値
ハイトゲージ厚み:平らな地面に置いた電極体を地面と平行であり直径5mmの円形の先端面を有するロッドで挟み、そのときの地面とロッドの先端面の隙間の数値
Figure 2019169353
表1に示すように、延出部が折り返されていない比較例の電極体では、作製直後と60分放置後において厚みの変化が大きく、また幅方向一端部と幅方向他端部の厚み差が大きい。これに対し、延出部が折り返された実施例の電極体では、作製直後と60分放置後において厚みが略変化せず、また比較例の電極体と比べて幅方向一端部と幅方向他端部の厚み差が小さい。比較例の電極体では、延出部と重なる部分で巻回体を十分に圧縮できなかった結果、巻回体の構造が緩み、特に幅方向一端部で厚みが増加したものと考えられる。比較例の電極体のように厚みのばらつきが大きい場合、電極体を電池ケースに収容することが難しくなる、充電時に金属リチウムが析出し易くなるといった不具合が想定される。
実施例の電極体では、延出部の折り返しの効果により、巻回体の全体で十分な圧縮力が確保され、良好な成形性が得られたと考えられる。実施例の電極体は、厚みが略均一で、正負極間距離のばらつきが十分に抑制されている。このため、電極体を電池ケースに収容することが容易であり、また当該電極体を用いた電池の通常の充放電時において金属リチウムの析出が生じにくい。
10 非水電解質二次電池、11 正極、11a 正極芯体、11b 正極合材層、12 負極、12a 負極芯体、12b 負極合材層、13 セパレータ、14 電極体、15 正極芯体露出部、15a,16a 溶接部、16 負極芯体露出部、17 正極集電板、18 正極端子、19 負極集電板、20 負極端子、21,22 絶縁部材、23 封口板、24 絶縁シート、25 外装缶、26 封止部材、27 電流遮断機構、28 ガス排出弁、29 正極用導電部材、30 正極用中間部材、31 負極用導電部材、32 負極用中間部材、40,50 巻外端、41,51 巻内端、52 延出部

Claims (4)

  1. 正極及び負極がセパレータを介して巻回された巻回構造を有し、平坦部及び湾曲部が形成された扁平状の電極体を備え、前記正極及び前記負極には各々の巻内端まで合材層が両面に設けられた非水電解質二次電池であって、
    前記正極の巻内端及び前記負極の巻内端は、前記平坦部に配置され、
    前記負極は、前記正極の巻内端よりも前記湾曲部側に延出した延出部を有し、
    前記延出部は、前記正極と重ならない範囲で折り返されている、非水電解質二次電池。
  2. 前記正極の巻内端と前記負極の巻内端との距離は0〜30mmである、請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記正極の巻外端及び前記負極の巻外端は、前記湾曲部に配置されている、請求項1又は2に記載の非水電解質二次電池。
  4. 前記延出部は、前記電極体の内側に折り返されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
JP2018056162A 2018-03-23 2018-03-23 非水電解質二次電池 Active JP7109950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018056162A JP7109950B2 (ja) 2018-03-23 2018-03-23 非水電解質二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018056162A JP7109950B2 (ja) 2018-03-23 2018-03-23 非水電解質二次電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019169353A true JP2019169353A (ja) 2019-10-03
JP7109950B2 JP7109950B2 (ja) 2022-08-01

Family

ID=68108420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018056162A Active JP7109950B2 (ja) 2018-03-23 2018-03-23 非水電解質二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7109950B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4047705A1 (en) 2021-02-22 2022-08-24 Prime Planet Energy & Solutions, Inc. Secondary battery
EP4047704A1 (en) 2021-02-19 2022-08-24 Prime Planet Energy & Solutions, Inc. Secondary battery and method for manufacturing secondary battery
WO2023162933A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 非水電解質二次電池
EP4243140A1 (en) 2022-03-11 2023-09-13 Prime Planet Energy & Solutions, Inc. Secondary battery

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09213374A (ja) * 1996-02-01 1997-08-15 Nippon Mori Energ Kk 角型電池
JP2000138076A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Sony Corp リチウムイオンポリマ二次電池及びその製造装置並びに製造方法
JP2008186708A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Sony Corp 二次電池
WO2011036960A1 (ja) * 2009-09-28 2011-03-31 日立ビークルエナジー株式会社 リチウムイオン2次電池
JP2012009150A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Hitachi Maxell Energy Ltd 非水二次電池
JP2016178028A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 株式会社Gsユアサ 電極体、及び電極体を備える蓄電素子

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09213374A (ja) * 1996-02-01 1997-08-15 Nippon Mori Energ Kk 角型電池
JP2000138076A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Sony Corp リチウムイオンポリマ二次電池及びその製造装置並びに製造方法
JP2008186708A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Sony Corp 二次電池
WO2011036960A1 (ja) * 2009-09-28 2011-03-31 日立ビークルエナジー株式会社 リチウムイオン2次電池
JP2012009150A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Hitachi Maxell Energy Ltd 非水二次電池
JP2016178028A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 株式会社Gsユアサ 電極体、及び電極体を備える蓄電素子

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4047704A1 (en) 2021-02-19 2022-08-24 Prime Planet Energy & Solutions, Inc. Secondary battery and method for manufacturing secondary battery
EP4047705A1 (en) 2021-02-22 2022-08-24 Prime Planet Energy & Solutions, Inc. Secondary battery
JP2022127948A (ja) * 2021-02-22 2022-09-01 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 二次電池
JP7372274B2 (ja) 2021-02-22 2023-10-31 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 二次電池
WO2023162933A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 非水電解質二次電池
EP4243140A1 (en) 2022-03-11 2023-09-13 Prime Planet Energy & Solutions, Inc. Secondary battery
KR20230133785A (ko) 2022-03-11 2023-09-19 프라임 플래닛 에너지 앤드 솔루션즈 가부시키가이샤 이차 전지

Also Published As

Publication number Publication date
JP7109950B2 (ja) 2022-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7109950B2 (ja) 非水電解質二次電池
US20100316897A1 (en) Secondary battery
JP7382569B2 (ja) 電池用電極、電池、および電池用電極の製造方法
JP7112926B2 (ja) 非水電解質二次電池
CN108666630B (zh) 方形二次电池的制造方法
JPWO2019230298A1 (ja) 非水電解質二次電池
CN113410428A (zh) 非水电解质二次电池用正极及非水电解质二次电池
JP7394327B2 (ja) 二次電池
JP7086807B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP7457921B2 (ja) 巻回型非水電解質二次電池
JP6876883B1 (ja) 蓄電素子及び蓄電素子の製造方法
WO2021199684A1 (ja) 非水電解質二次電池用正極板の製造方法及び非水電解質二次電池の製造方法
CN110323484B (zh) 非水电解质二次电池以及非水电解质二次电池的制造方法
JP7320166B2 (ja) 二次電池
WO2019230297A1 (ja) 非水電解質二次電池
WO2021131881A1 (ja) 非水電解質二次電池及びその製造方法
JP7107257B2 (ja) 二次電池
CN113632256B (zh) 二次电池
JP4977932B2 (ja) リチウムイオン二次電池およびその製造方法
JP7343482B2 (ja) 非水電解質二次電池
WO2024048145A1 (ja) 円筒形電池
WO2021131878A1 (ja) 二次電池
WO2022163512A1 (ja) 非水電解質二次電池
WO2023181853A1 (ja) 円筒形電池
WO2024048147A1 (ja) 円筒形電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220720

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7109950

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151