JP2019168176A - 換気装置 - Google Patents
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Abstract
Description
前記換気経路の一端に、前記建物の室外で下方に向けた室外側開口が位置し、その他端に、前記建物の室内で上方に向けた室内側開口が位置し、前記室外側開口及び前記室内側開口が、前記建物の外壁と平行で水平方向を長手方向とするスリット状であり、
前記換気経路が、前記室外側開口から鉛直方向に立ち上がる第1鉛直経路部と、該第1鉛直経路部に第1屈曲部を介して連なり略水平方向に延在する水平経路部と、該水平経路部に第2屈曲部を介して連なり前記室内側開口に向けて鉛直方向に立ち上がる第2鉛直経路部と、からなり、
前記換気経路の内面のうち、前記室外側開口における長手方向の2つの縁から前記室内側開口まで連なる対向面がいずれも、前記第1屈曲部及び前記第2屈曲部において、鈍角の折線部を有する平面、または、曲面により構成されていることを特徴とする。
前記ダンパーの厚みが、当該ダンパーの短手方向において、中央が最も厚く、かつ、両端部に向けて漸次薄くなっており、
前記軸が、前記ダンパーの厚み方向の中心に位置し、
前記ダンパーが、水平状態において、前記軸を含む当該厚み方向の中心面を基準に、前記軸より前記建物の室外に近い側では下面側が上面側より厚く、前記建物の室外から離れた側では上面側が下面側より厚いことが好ましい。
図1は、本実施形態の換気装置を備える高層ビル等の建物におけるあるフロアの外壁近傍を概略的に示す斜視図である。
換気経路2の室外側の端部(一端)は、下方に向いており、室外側開口21を構成する。室外側開口21は、外壁OWと平行で水平方向を長手方向とするスリット状の開口である。当該室外側開口21の長手方向の辺(縁)の長さは1000mmであり、短手方向の辺(縁)の長さは100mmである。
図5は、本発明の特徴を備える本実施形態の換気装置6を示す模式断面図である。本実施形態の換気装置6は、ダンパー4a,4bを備えていないことを除けば第1実施形態の換気装置1と同一の構成、形状、大きさ(以下、「構成等」と略す。)のものである。そのため、第1実施形態の換気装置1と同一の構成等で同一の機能を有する部材については、図3において同一の符号を付すことで、その説明を省略する。
換気経路2やダンパー4a,4bの形状は、コンピュータ上で流体解析により、あるいは、実際にラボ装置を組み立てて実機による試験により、最適の形状を求めればよい。
上記実施形態において適切な換気経路2の形状を求めた具体的手法を挙げて、以下説明する。
以下、コンピュータ上におけるシミュレーション試験と、ラボ装置を組み立てての実機試験とを詳細に説明する。
図6に、上記実施形態の換気装置を設計する際、実際に行った、換気経路の形状を求めるシミュレーション試験を説明するための換気装置の模式断面図を示す。図6中の括弧書きではない数値が付された範囲及び数値が付されていない範囲が、形状を固定状態とした部分(固定部)であり、その延長線となる実線及び破線を結んだ直角のクランク状の経路が、図2に示す参考例の経路である。また、一点鎖線は、前記クランク状の経路の対向する内壁面間の中心位置を結んだ線(以下、単に「中心線」という。)である。固定部の各寸法は、括弧書きではない数値で示してある。なお、括弧書きの数値は、後に記す、シミュレーション試験終了後の最終形状の数値(Final)を記入したものである(以上、単位は「mm」)。
変動部p1は、第1屈曲部2Bにおいて、第1鉛直経路部2Aと水平経路部2Cの両中心線の交点x1から内面2αまでの距離であり、変動部p2は、内面2αにおける第2鉛直経路部2Eの固定部の下端x2とx1とを結ぶ線分のうち、内面2αとの分かれ目に当たる点x3とx1との距離であり、変動部p3は、内面2βにおける第2鉛直経路部2Eの固定部の下端x4と、その延長であって鉛直方向から交差する方向に角度を変える変化点x5までの距離である。また、内面2βにおける水平経路部2Cの、直角のクランク状の二点鎖線と内面2βとの鉛直方向距離を、室内側から適宜3点とり、順に変動部p4〜p6とした。
Step1〜Step4の順に操作の手順を説明する。
具体的には、下記表1に示すとおりに、各設計変数を変動させて、流量係数を最適化する条件を導き出した。
具体的には、下記表2に示すとおりに、変動部p1及び変動部p3〜p6についてパラメータを固定化し、他の設計変数を変動させて、流量係数が最適化する条件を導き出した。
具体的には、下記表3に示すとおりに、設計変数の内、t2,t4及びp2についてパラメータを変動させて、他の設計変数は固定化し、流量係数を最適化する条件を導き出した。
具体的には、下記表4に示すとおりに、設計変数の内、t1〜t4についてのみパラメータを変動させて、他の設計変数は固定化し、流量係数を最適化する条件を導き出した。このとき、Step2終了後に一旦仮確定したり、変動幅を絞ったりしたパラメータも、Step2の開始前の状態に戻って、シミュレーション試験を行った。
次に、コンピュータ上におけるシミュレーション試験での最終結果(Final)を受けて、実機試験を行った。実機試験は、下記1)〜4)に示す4水準で行った。
図2に示すように、流入経路を90°エルボで連結した、特別な工夫をしていない形状であり、ダンパーは付けない。蓋の開放角度(水平状態からの角度)は、50°とした。図6において、固定部と、その延長線となる実線及び破線を結んだ直角のクランク状の経路に相当し、具体的な寸法は、図6に記載された通りである。
図6に示すように、流入経路を、コンピュータ上におけるシミュレーション試験での最終結果(Final)で導かれる最終形状としたものであるが、ダンパーは付けていない。蓋の開放角度(水平状態からの角度)は、50°とした。具体的な寸法は、図6に記載された通りである。
2)最終形状(ダンパーなし)に対して、図5に示すように化粧パネル(フード3)を取り付けたものであり、縁23が、面取りされている(面取り部の鉛直方向寸法は12mm)。なお、フード3の下端も同寸法の面取りが為されている。
3)最終形状(ダンパーなし、化粧パネル付)に対して、ダンパーを付けたものである。当該ダンパーは、コンピュータ上におけるシミュレーション試験での最終結果(Final)で導かれる最終形状とし、全開状態で、水平状態に対して60°立ち上がった状態(鉛直状態に対して30°、室外から離れた側に傾いた状態=Angle1)としたものである。
1)参考例について
流量係数は0.32と小さく、ガラリ相当の通気効率であった。
流量係数は0.41に向上し、1)参考例に対して約30%の効率アップとなった。
流量係数はさらに0.45に向上し、1)参考例に対して約40%の効率アップとなった。
ダンパーの追加により、流量係数は0.40となり、1)参考例に対して約25%の効率アップとなった。ただし、ダンパーの部分の面積を除いた開口面積は923cm2であり、これを考慮して流量係数を求めると0.43になる。よって、ダンパー自体による効率低下は、比較的小さいといえる。
FL:床
1,6:換気装置
2:換気経路
2A:第1鉛直経路部
2B:第1屈曲部
2C:水平経路部
2D:第2屈曲部
2E:第2鉛直経路部
21:室外側開口
22:室内側開口
3:フード
4a,4b:ダンパー
5:蓋
Claims (6)
- 建物の内外に貫通する換気経路を備え、該建物の室内を換気するための換気装置であって、
前記換気経路の一端に、前記建物の室外で下方に向けた室外側開口が位置し、その他端に、前記建物の室内で上方に向けた室内側開口が位置し、前記室外側開口及び前記室内側開口が、前記建物の外壁と平行で水平方向を長手方向とするスリット状であり、
前記換気経路が、前記室外側開口から鉛直方向に立ち上がる第1鉛直経路部と、該第1鉛直経路部に第1屈曲部を介して連なり略水平方向に延在する水平経路部と、該水平経路部に第2屈曲部を介して連なり前記室内側開口に向けて鉛直方向に立ち上がる第2鉛直経路部と、からなり、
前記換気経路の内面のうち、前記室外側開口における長手方向の2つの縁から前記室内側開口まで連なる対向面がいずれも、前記第1屈曲部及び前記第2屈曲部において、鈍角の折線部を有する平面、または、曲面により構成されていることを特徴とする換気装置。 - 前記水平経路部において、前記対向面の間の鉛直方向の中心が、前記第1屈曲部側から前記第2屈曲部側に進むに従って、漸次上方に移動することを特徴とする請求項1に記載の換気装置。
- 前記換気経路における前記室内側開口近傍に、該室内側開口の長手方向に沿った長尺状で、自身の短手方向の中心を軸として回動可能なダンパーを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の換気装置。
- 前記ダンパーの回動可能範囲が、水平状態から、前記建物の室外から離れた側の端部が立ち上がって垂直になるまでの間、またはそれ未満であり、
前記ダンパーの厚みが、当該ダンパーの短手方向において、中央が最も厚く、かつ、両端部に向けて漸次薄くなっており、
前記軸が、前記ダンパーの厚み方向の中心に位置し、
前記ダンパーが、水平状態において、前記軸を含む当該厚み方向の中心面を基準に、前記軸より前記建物の室外に近い側では下面側が上面側より厚く、前記建物の室外から離れた側では上面側が下面側より厚いことを特徴とする請求項3に記載の換気装置。 - 前記ダンパーが、水平状態で前記室内側開口を閉塞状態とするものであり、所定の温度範囲において、水平状態から回動して開口することを特徴とする請求項3または4に記載の換気装置。
- さらに、前記室内側開口を閉塞可能な蓋を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の換気装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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