JP2019168159A - コークス炉炭化室用不定形耐火物の吹付け施工方法及びそれに使用する吹付け材料 - Google Patents
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Abstract
Description
湿式施工方法は施工水を予め材料へ添加して混練しスラリー状とした吹付け材料を圧送して先端吹付けノズル部において急結剤等を添加して吹付ける工法である。他方、乾式施工方法は吹付け材料を乾燥状態でガス搬送し、先端吹付けノズル部で施工水を注水して吹付ける工法である。
しかしながら、本発明者らがこの吹付け施工方法による吹付け施工を数多く実施したところ、吹付け材料の吐出量が変動したり、吹付け材料と施工水とが分離したりする現象が散見され、吹付け施工の安定性に改善の余地があることがわかった。
材料供給機から先端吹付けノズルに至る材料搬送管に注水器を1つのみ設け、この注水器から材料搬送管内を搬送される吹付け材料に注水するコークス炉炭化室用不定形耐火物の吹付け施工方法であって、
前記注水器に導入される施工水を搬送するための施工水搬送用ガスの流量(Nm3/min)と、吹付け材料を搬送するための吹付け材料搬送用ガスの流量(Nm3/min)との比(施工水搬送用ガスの流量/吹付け材料搬送用ガスの流量)が0.07以上2以下であり、かつ、前記吹付け材料の圧縮度が15%以上32%以下である、コークス炉炭化室用不定形耐火物の吹付け施工方法。
注水器7を設ける位置は、先端吹付けノズル4先端から0.5m以上5m未満の範囲が好ましく、より好ましくは、0.5m以上3m未満である。なお、先端吹付けノズル4の長さは、概ね1m以上10m以下である。
本発明の吹付け施工方法の第一の特徴は、注水器7に導入される施工水を搬送するための施工水搬送用ガスの流量(Nm3/min)と、吹付け材料を搬送するための吹付け材料搬送用ガスの流量(Nm3/min)との比(施工水搬送用ガスの流量/吹付け材料搬送用ガスの流量)(以下「搬送用ガス流量比」という。)を0.07以上2以下とすることにある。この搬送用ガス流量比を0.07以上2以下とすることで、施工水の混水性と吹付け材料の搬送性が向上し、吹付け施工の安定性が向上する。
これに対して搬送用ガス流量比が0.07未満であると、吹付け材料搬送用ガスの流量が多いので、吹付け材料を搬送する材料搬送管5の中心部まで施工水が届かず、混水性が悪くなる。
一方、搬送用ガス流量比が2を超えると、施工水搬送用ガスの流量が多いので、吹付け材料搬送用ガスとの間で乱流が生じ、その結果、注水器7近傍での吹付け材料の付着や、さらにはその上流側の材料搬送管5にも吹付け材料の付着が生じ、吹付け材料の搬送性が低下する。
この搬送用ガス流量比は、0.1以上1以下であることが好ましい、
圧縮度(%)=(密充填嵩密度−疎充填嵩密度)/密充填嵩密度×100
なお、詳細は後述するが、本発明で使用する吹付け材料は耐火原料粉末に加えて繊維を含有することがあるところ、繊維を含有する場合、圧縮度の評価(密充填嵩密度及び疎充填嵩密度の測定)は、繊維を除いた状態で実施するものとする。すなわち、吹付け材料が繊維を含有する場合、本発明でいう圧縮度とは、繊維を除いた吹付け材料について評価したものをいう。
一方、吹付け材料の圧縮度が15%未満であると、吹付けられた吹付け材料が低粘化(さらさら)しすぎるため均し作業の際、コークス炉炭化室から剥落しやすくなり、結果として均し作業の作業性が低下する。
この圧縮度は18%以上25%以下であることが好ましい。
なお、この固気比の計算に用いる「搬送用ガスの合計流量(Nm3/min)」とは、吹付け材料搬送用ガス導入管6からの吹付け材料搬送用ガスの流量(Nm3/min)と、注水器7からの施工水搬送用ガスの流量(Nm3/min)の合計流量(Nm3/min)のことをいう。
粒径45μm以下の粒子の含有量が40質量%を超えると、吹付けられた吹付け材料の粘性が高くなり均し作業時の作業負荷が大きくなる。一方、粒径45μm以下の粒子の含有量が10質量%未満であると、均し作業時において微亀裂(数ミリレベルの幅)に吹付け材料が充填されにくくなる。
また、粒径0.5mm超4mm以下の粒子の含有量が50質量%を超えると、粘性が低下して均し作業の際、コークス炉炭化室から剥落しやすくなる。一方、粒径0.5mm超4mm以下の粒子の含有量が20質量%未満であると、粘性が高くなり均し作業時の作業負荷が大きくなる。
なお、この粒度構成は、吹付け材料の圧縮度を15%以上32%以下としやすい点からも好ましい。
ここで、本発明において、粒子の粒径がd超とは、その粒子が目開きdの篩上に残る粒度であることを意味し、粒子の粒径がd以下とは、その粒子が目開きdの篩を通過する粒度であることを意味する。
急結剤の具体例を挙げると、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムなどのケイ酸塩、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、アルミン酸カルシウムなどのアルミン酸塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの炭酸塩、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウムなどの硫酸塩、CaO・Al2O3、12CaO・7Al2O3、CaO・2Al2O3、3CaO・Al2O3、3CaO・3Al2O3・CaF2、11CaO・7Al2O3・CaF2などのカルシウムアルミネート類、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、塩化カルシウムなどのカルシウム塩などである。
吹付け材料は、耐火性粉末としてアルミナ−シリカ質粉末、結合剤として消石灰、及び分散剤としてケイ酸塩を所定の割合で混合したものとし、この吹付け材料を図1の吹付け装置にて、コークス炉炭化室の損傷箇所を模したシャモットれんがに対し吹付け、均し作業を行った。吹付け施工時、吹付け対象であるシャモットれんがは500℃に予熱した。
評価としては、吹付け施工時に混水性と搬送性を評価するとともに、均し作業の作業性と吹付け材料の充填性を評価し、これらの評価結果に基づいて総合評価を行った。
なお、搬送用ガス及び吹付け材料搬送用ガスの圧力は0.2MPa以上0.5MPa以下の範囲とした。
2 吹付け材料
3 テーブルフィーダー
4 先端吹付けノズル
5 材料搬送管
6 吹付け材料搬送用ガス導入管
7 注水器
A コークス炉炭化室
Claims (6)
- 材料供給機から先端吹付けノズルに至る材料搬送管に注水器を1つのみ設け、この注水器から材料搬送管内を搬送される吹付け材料に注水するコークス炉炭化室用不定形耐火物の吹付け施工方法であって、
前記注水器に導入される施工水を搬送するための施工水搬送用ガスの流量(Nm3/min)と、吹付け材料を搬送するための吹付け材料搬送用ガスの流量(Nm3/min)との比(施工水搬送用ガスの流量/吹付け材料搬送用ガスの流量)が0.07以上2以下であり、かつ、前記吹付け材料の圧縮度が15%以上32%以下である、コークス炉炭化室用不定形耐火物の吹付け施工方法。 - 前記施工水搬送用ガスの流量(Nm3/min)と施工水量(m3/min)との比(施工水搬送用ガスの流量/施工水量)が100以上1000以下である、請求項1に記載のコークス炉炭化室用不定形耐火物の吹付け施工方法。
- 吹付け材料の吐出量(kg/min)と搬送用ガスの合計流量(Nm3/min)との比(吹付け材料の吐出量/搬送用ガスの合計流量)が1以上20以下である、請求項1又は2に記載のコークス炉炭化室用不定形耐火物の吹付け施工方法。
- 吹付け材料中における粒径0.5mm超4mm以下の粒子の含有量が20質量%以上50質量%以下であり、粒径45μm以下の粒子の含有量が10質量%以上40質量%以下である、請求項1から3のいずれかに記載のコークス炉炭化室用不定形耐火物の吹付け施工方法。
- 請求項1から4のいずれかに記載のコークス炉炭化室用不定形耐火物の吹付け施工方法に使用する吹付け材料であって、圧縮度が15%以上32%以下である、吹付け材料。
- 粒径0.5mm超4mm以下の粒子の含有量が20質量%以上50質量%以下であり、粒径45μm以下の粒子の含有量が10質量%以上40質量%以下である、請求項5に記載の吹付け材料。
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