JP2019166581A - 動作補助装置 - Google Patents

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考司 南雲
Koji Nagumo
考司 南雲
柴田 由之
Yoshiyuki Shibata
由之 柴田
文高 阿知波
Fumitaka Achinami
文高 阿知波
主洋 大西
Kazuhiro Onishi
主洋 大西
ともみ 西田
Tomomi Nishida
ともみ 西田
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Abstract

【課題】携帯性に優れ、容易にウェアラブルな構成にできる動作補助装置を提供する。【解決手段】関節の周囲の体表面を覆うように関節の揺動軸に対して直交する方向に沿って配置されて、揺動軸に直交する方向に長い正面視略矩形状のエア袋と、エア袋の周縁部を保持すると共に可撓性を有する保持部と、一端側が、エア袋が装着される体表面に対して背面側において、エア袋よりも揺動軸に直交する方向の一方側又は他方側の外側に固定され、他端側が、保持部の一方側又は他方側の端縁部に接続される一対のベルト帯と、エア袋内に空気を供給するエア供給装置と、エア袋内に供給された空気を外部に排気するエア排気装置と、を備え、エア袋内に空気が供給されて該エア袋が拡張した際には、保持部及び一対のベルト帯を介して関節を伸ばす方向の作用力が発生し、エア袋内の空気が排気されて該エア袋が収縮した際には、作用力が消失する。【選択図】図1

Description

本発明は、人の身体に装着された状態で、動作を補助する動作補助装置に関する。
人の身体に装着された状態で、動作を補助する動作補助装置が種々提案されている。例えば、下記特許文献1に記載される筋力補助装置では、第1アクチュエータの第1身体側配置部を肩部に取り付けられる第1補助ユニットと、第2アクチュエータの第2身体側配置部を腰部に取り付けられ第2外側配置部を第1アクチュエータの第1外側配置部に取り付けられる第2補助ユニットと、一対の第3アクチュエータのそれぞれの第3身体側配置部を左右大腿部に取り付けられ、それぞれの第3外側配置部を第2アクチュエータの第2外側配置部に取り付けられる第3補助ユニットと、を備えている。
そして、第1アクチュエータは、弾性体からなる筒状部を有し、第2アクチュエータは、弾性体からなるベローズ部を有し、一対の第3アクチュエータは、それぞれ弾性体からなる一対の筒状部を有している。各筒状部に接続された第1配管、及び、2つの第3配管に、第1供給排気切換弁と2つの第3供給排気切換弁を介して所定圧の空気が供給されると膨張し、筒状部の軸方向の長さが収縮する。また、ベローズ部に接続された第2配管に、第2供給排気切換弁を介して所定圧の空気が供給されると伸長するように構成されている。
これにより、人が前屈姿勢及び脚部の屈曲姿勢をとった際に、第1アクチュエータ〜第3アクチュエータに、所定タイミングで、第1供給排気切換弁〜第3供給排気切換弁を介して、圧縮空気を充填したタンク等からなる空気源の圧縮空気を減圧弁で所定圧力に減圧して供給する。その結果、人が前屈姿勢及び脚部の屈曲姿勢から復帰する際に、所定圧力の空気が供給されると、各筒状部は収縮し、ベローズ部は伸長するため、人の腰部への負担を軽減することができると共に、直立姿勢及び脚部の伸び姿勢への復帰動作を補助することができる。
特開2016−159109号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載された筋力補助装置では、人の直立姿勢及び脚部の伸び姿勢への復帰動作を補助するため、弾性体からなる各筒部及びベローズ部に供給する空気圧を高くする必要がある。このため、人の肘、膝等の関節の動作、例えば、歩行動作等を補助するためには、このような筋力補助装置では、圧縮空気を充填したタンク等が大きくなり、携帯性に優れず、ウェアラブルな構成にすることが難しい。
そこで、本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、携帯性に優れ、容易にウェアラブルな構成にできる動作補助装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の発明は、関節の周囲の体表面を覆うように前記関節の揺動軸に対して直交する方向に沿って配置されて、前記揺動軸に直交する方向に長い正面視略矩形状のエア袋と、前記エア袋の周縁部を保持すると共に可撓性を有する保持部と、一端側が、前記エア袋が装着される体表面に対して背面側において、前記エア袋の前記揺動軸に直交する方向の一方側又は他方側の端縁部よりも外側に固定され、他端側が、前記保持部の前記一方側又は前記他方側の端縁部に接続される一対のベルト帯と、前記エア袋内に空気を供給するエア供給装置と、前記エア袋内に供給された空気を外部に排気するエア排気装置と、を備え、前記エア供給装置を介して前記エア袋内に空気が供給されて該エア袋が拡張した際には、前記保持部及び一対の前記ベルト帯を介して前記関節を伸ばす方向の作用力が発生し、前記エア排気装置を介して前記エア袋内の空気が排気されて該エア袋が収縮した際には、前記作用力が消失する、動作補助装置である。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係る動作補助装置において、前記エア袋が配置された前記関節の曲げ伸ばし動作を検出する動作検出装置と、前記動作検出装置によって検出された前記関節の曲げ伸ばし動作に基づいて、前記エア供給装置と前記エア排気装置とを駆動制御する制御装置と、を備えた、動作補助装置である。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明又は上記第2の発明に係る動作補助装置において、前記エア袋は、該エア袋が拡張した際に、前記関節に対向する部分に形成された開口部又は凹部を有する、動作補助装置である。
次に、本発明の第4の発明は、上記第1の発明乃至上記第3の発明のいずれかに係る動作補助装置において、前記エア袋は、体表面側に配置されて内側面を構成する第1面部材と、少なくとも一部にエンボス加工が行われて、前記第1面部材に重ね合わされて周縁部が全周に渡って溶着される第2面部材と、前記第1面部材及び前記第2面部材の前記関節の揺動軸方向中央部において、前記揺動軸に対して直交する方向に沿って全長に渡ってスポット溶着された溶着部と、を有し、前記エア供給装置を介して前記エア袋内に空気が供給されて該エア袋が拡張した場合には、全長に渡って前記溶着部を中心に両側から内側に折れ曲がった状態で前記関節を包み込むように拡張する、補助動作装置である。
次に、本発明の第5の発明は、上記第1の発明乃至上記第4の発明のいずれかに係る動作補助装置において、前記関節は、膝関節を含み、腰部に着脱可能に取り付けられる腰ベルトと、足平部が挿入されて踵部に取り付けられる足平ベルトと、を備え、一対の前記ベルト帯のうち、前記膝関節よりも前記腰部側に配置される前記ベルト帯は、前記腰ベルトに接続され、前記膝関節よりも前記足平部側に配置される前記ベルト帯は、前記足平ベルトに接続される、動作補助装置である。
次に、本発明の第6の発明は、上記第5の発明に係る動作補助装置において、前記腰ベルトに取り付けられて、前記エア供給装置及び前記エア排気装置を収容する収容ボックスを備え、前記エア袋は、前記収容ボックスに収容された前記エア供給装置及び前記エア排気装置に配管を介して接続されるエア移送ノズルを有し、前記エア移送ノズルは、前記エア袋の前記腰ベルト側の端縁部で、且つ、前記膝関節に対して左右方向外側の端部に配置されている、動作補助装置である。
次に、本発明の第7の発明は、上記第6の発明に係る動作補助装置において、ユーザの前記収容ボックス側への転倒を検出する転倒検出装置を備え、前記収容ボックスは、前記腰部に対して外側又は内側の壁面部に取り付けられたエアバッグ装置を有し、前記制御装置は、前記転倒検出装置を介して前記ユーザの前記収容ボックス側への転倒を検出した際には、前記エアバッグ装置を作動させる、動作補助装置である。
次に、本発明の第8の発明は、上記第1の発明乃至上記第7の発明のいずれかに係る動作補助装置において、前記エア袋は、体表面側の表面に取り付けられたクッション材を有し、前記エア袋が拡張した際には、該エア袋は前記クッション材を介して前記関節の周囲に密着される、動作補助装置である。
第1の発明によれば、一対のベルト帯は、一端側が、エア袋が装着される体表面に対して背面側において、エア袋の揺動軸に直交する方向の一方側又は他方側の端縁部よりも外側に固定され、他端側が、保持部の一方側又は他方側の端縁部に接続される。これにより、エア袋の拡張によって発生する関節を伸ばす方向に作用する作用力の作用点は、エア袋の関節の揺動軸に対して直交する方向における両端縁部よりも外側に設定される。
その結果、エア袋は揺動軸に直交する方向に長い正面視略矩形状に形成されているため、関節の裏の窪みから作用力が作用する一対のベルト帯の他端側に設定された各作用点までの距離を長く設定することができる。従って、エア袋の拡張によって各作用点に作用する各作用力を従来よりも小さくしても同じトルクを発生することが可能となり、拡張時における、エア袋内の圧力を下げることが可能となる。
また、エア袋内の圧力が下がるため、小型のエアーポンプ、若しくは、圧縮空気を充填した小型のタンク等によってエア供給装置を構成することが可能となり、携帯性に優れた動作補助装置を構成することが可能となり、容易にウェアラブルな動作補助装置を構成することができる。更に、エア袋は、関節の周囲の体表面を覆うように配置されて、比較的広い面積を圧迫するため、作用力が従来のアクチュエータと同じでも、単位面積当たりの圧力を下げることができ、圧迫による関節の痛みの発生を抑止することができる。
第2の発明によれば、制御装置は、動作検出装置によって検出された関節の曲げ伸ばし動作に基づいて、エア供給装置とエア排気装置とを駆動制御するため、自動的に関節の曲げ伸ばし動作を補助することが可能となる。
第3の発明によれば、エア袋は、該エア袋が拡張した際に、関節に対向する部分に形成された開口部又は凹部を有するため、拡張したエア袋が、関節を圧迫することを簡易な構成で抑止することができる。その結果、拡張したエア袋の圧迫による関節の痛みの発生を効果的に抑止することができる。
第4の発明によれば、エア供給装置を介してエア袋内に空気が供給されて該エア袋が拡張した場合には、全長に渡って溶着部を中心に両側から内側に折れ曲がった状態で関節を包み込むように拡張するため、拡張したエア袋によって関節を両側から支持することが可能となる。これにより、拡張したエア袋によって関節のぐらつきを補助し、バランス維持を向上させることが可能となる。
第5の発明によれば、膝関節よりも腰部側に配置されるベルト帯は、腰部に着脱可能に取り付けられる腰ベルトに接続され、膝関節よりも足平部側に配置されるベルト帯は、踵部に取り付けられる足平ベルトに接続される。これにより、一対のベルト帯のそれぞれを、脚部の上下に固定された腰ベルトと足平ベルトに接続することによって、エア袋を保持する保持部が膝関節から上下にずれるのを防止して、エア袋が膝関節に対向した状態を維持でき、膝関節の曲げ伸ばしの動作を確実に補助することができる。
第6の発明によれば、エア移送ノズルは、エア袋の腰ベルト側の端縁部で、且つ、膝関節に対して左右方向外側の端部に配置されているため、一端側がエア供給装置及びエア排気装置に接続された配管を当該エア移送ノズルに容易に接続することが可能となる。また、エア移送ノズルに接続される配管は、膝関節に対して左右方向外側に配置されるため、膝関節の曲げ伸ばし動作を妨げることなく、曲げ伸ばし動作を補助することができる。
第7の発明によれば、転倒検出装置を介してユーザの収容ボックス側への転倒を検出した際には、エアバッグ装置が作動するため、転倒の際に腰が収容ボックスに当たる衝撃を和らげることが可能となる。
第8の発明によれば、エア袋が拡張した際には、該エア袋はクッション材を介して関節の周囲に密着されるため、エア袋の拡張によって発生する関節を伸ばす方向に作用する作用力を関節の周囲に効果的に作用させることができる。
本実施形態に係る動作補助装置の一例を示す斜視図である。 図1に示される動作補助装置を装着した状態を示す右側面図である。 図1に示される動作補助装置を装着した状態を示す右脚側の正面図である。 動作補助装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。 収縮時の右膝用エア袋の一例を示す正面側から見た斜視図である。 図5のVI−VI矢視断面図である。 拡張時の右膝用エア袋の一例を示す正面側から見た斜視図である。 図7のVIII−VIII矢視断面図である。 動作補助装置の作用を説明する図である。 他の第1実施形態に係る収縮時の右膝用エア袋の一例を示す正面側から見た斜視図である。 図10のXI−XI矢視断面図である。 図10の右膝用エア袋の拡張状態を示す正面側から見た斜視図である。 図12のXIII−XIII矢視断面図である。 他の第2実施形態に係る収縮時の右膝用エア袋の一例を示す正面側から見た斜視図である。 図14のXV−XV矢視断面図である。 図14の右膝用エア袋の拡張状態を示す正面側から見た斜視図である。 図16のXVIII−XVIII矢視断面図である。
以下、本発明に係る動作補助装置を具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、動作補助装置1の概略構成について図1乃至図4に基づいて説明する。尚、各図に適宜に示される矢印「前」は、ユーザの前方側を示し、矢印「後」は、ユーザの後方側を示している。また、矢印「右」は、ユーザの右方側を示し、矢印「左」は、ユーザの左方側を示している。更に、矢印「上」は、ユーザの上方側を示し、矢印「下」は、ユーザの下方側を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1乃至図4に示すように、動作補助装置1は、ユーザMの左右の膝関節の曲げ伸ばしを補助する装置である。具体的には、図1に示すように、動作補助装置1は、腰ベルト部11と、右膝関節補助部12と、左膝関節補助部13と、収容ボックス部15とから構成されている。図1乃至図3に示すように、腰ベルト部11は、長さを調節可能でユーザMの腰回りに装着される腰ベルト11Aと、腰ベルト11Aの両端部に設けられた各バックル11B、11Cとから構成されている。腰ベルト11Aは、例えば、伸長しない布製であり、ユーザMの腰部Wに巻きかけられ、各バックル11B、11Cを係合することによって腰部Wに固定され、各バックル11B、11Cの係合を解除することによって、腰部Wから取り外し可能となる。
次に、右膝関節補助部12の構成について図1乃至図3に基づいて説明する。図1乃至図3に示すように、右膝関節補助部12は、ユーザMの右膝関節KR(図2、図3参照)を覆う右膝用エア袋17Rと、保持部18と、大腿側ベルト帯21と、下腿側ベルト帯22と、一対の上側接続ベルト23と、一対の下側接続ベルト25と、足平ベルト26とから構成されている。
右膝用エア袋17Rは、右膝関節KRの周囲の体表面、つまり、右膝関節KRの上下及び左右の所定範囲を覆うように、右膝関節KRの揺動軸28Rに直交する方向に沿って配置されて、この揺動軸28Rに直交する方向に長い、つまり、右膝関節KR及び右膝関節KRの上下及び左右の所定範囲を覆う上下方向に長い正面視略矩形の袋状に形成され、気密に密封されている。また、右膝用エア袋17Rは、右膝関節KRに対向する正面視略中央部に、例えば、円形状若しくは楕円形状の開口部31が開口されている。開口部31の内周面は、右膝関節KRの周縁部に当接可能に形成され、後述のように、右膝関節KRを圧迫しないように構成されている(図9参照)。
また、右膝用エア袋17Rの腰ベルト11A側の端縁部には、右膝関節KRに対して左右方向外側の端部、つまり、右端部に、細い筒状のエア移送ノズル32が外側に突出して設けられている。右膝用エア袋17Rの密封された内部は、エア移送ノズル32を介して外部に連通している。従って、右膝用エア袋17Rは、エア移送ノズル32を介して内部に空気が流入された場合には、後述のように拡張され(図7参照)、一方、エア移送ノズル32を介して内部に流入された空気が排出された場合には、通常時の拡張前の状態に収縮する(図5参照)。
保持部18は、例えば、伸長しない布製であり、枠状に形成されて、右膝用エア袋17Rの前面側の周縁部に全周に渡って例えば、接着剤で接着されている。従って、保持部18は、右膝用エア袋17Rの周縁部を全周に渡って保持すると共に、右膝関節KRの曲げ方向に可撓性を有している。また、保持部18は、右大腿TRと右下腿LRの間に右膝用エア袋17Rを挟んだ状態で、右大腿TRと右下腿LRの体表面に沿って湾曲可能に構成されている(図2、図3参照)。
大腿側ベルト帯21は、保持部18の左右側縁部の各上端部に下端(他端)側が接続される上固定用接続ベルト21A、21Bと、各上固定用接続ベルト21A、21Bの上端(一端)側が左右端縁部にそれぞれ接続されて連結される上固定ベルト21Cと、から構成されている。上固定用接続ベルト21A、21Bと上固定ベルト21Cとは、例えば、伸長しない布製である。また、上固定ベルト21Cは、右大腿TRの裏側に左右方向に沿って配置され、保持部18の上端部よりも所定高さ上側(一方側)に位置している。
そして、上固定ベルト21Cの上端縁部の左右両端には、それぞれ一対の上側接続ベルト23の下端部が接続されている。また、一対の上側接続ベルト23は、上方に延出されて、それぞれの上端部が、腰ベルト11AのユーザMの腰部Wの右腰部に対向する部分に接続されている。一対の上側接続ベルト23は、例えば、伸長しない布製である。従って、図2及び図3に示すように、腰ベルト部11がユーザMの腰部Wに装着された場合には、保持部18の上端縁部、各上固定用接続ベルト21A、21B、及び、上固定ベルト21Cによって、右大腿TRが嵌入される円環状のベルト帯が、保持部18の上端縁部から後側斜め上方向に傾いた状態で形成される。
下腿側ベルト帯22は、保持部18の左右側縁部の各下端部に上端(他端)側が接続される下固定用接続ベルト22A、22Bと、各下固定用接続ベルト22A、22Bの下端(一端)側が左右端縁部にそれぞれ接続されて連結される下固定ベルト22Cと、から構成されている。下固定用接続ベルト22A、22Bと下固定ベルト22Cとは、例えば、伸長しない布製である。また、下固定ベルト22Cは、右下腿LRの裏側に左右方向に沿って配置され、保持部18の下端部よりも所定高さ下側(他方側)に位置している。
そして、下固定ベルト22Cの下端縁部の左右両端には、それぞれ一対の下側接続ベルト25の上端部が接続されている。一対の下側接続ベルト25は、例えば、伸長しない布製である。また、一対の下側接続ベルト25は、下方に延出されて、それぞれの下端部が、正面視U字状の足平ベルト26の左右の上端縁部に接続されている。
足平ベルト26は、上方に開放される正面視U字状に曲げられた足裏当接ベルト26Aと、左右端縁部のそれぞれが足裏当接ベルト26Aの左右上端縁部に接続されて、前側に突出する平面視半円弧状の足首当接ベルト26Bと、から構成されている。また、足平ベルト26は、足裏当接ベルト26Aと足首当接ベルト26Bとによって、足平部FRを挿入可能な正面視略矩形状のベルト帯が形成される。この正面視U字状の足裏当接ベルト26Aの左右の上端縁部は、一対の下側接続ベルト25の下端部に、それぞれ接続されている。足裏当接ベルト26Aと足首当接ベルト26Bは、例えば、伸長しない布製である。
従って、図2及び図3に示すように、ユーザMは、右下腿LRを下腿側ベルト帯22に挿入し、続いて、足平部FRを足平ベルト26に後側から挿入して、足首当接ベルト26Bを足首前側に当接させると共に、足裏当接ベルト26Aを踵部HRに当接させる。これにより、右膝関節補助部12の下端部が踵部HRに取り付けられるため、この右膝関節補助部12が上方へずれるのを防止できる。また、一対の下側接続ベルト25は、足平ベルト26の足裏当接ベルト26Aによって下方へ引っ張られるため、保持部18の下端縁部、各下固定用接続ベルト22A、22B、及び、下固定ベルト22Cによって、右下腿LRが挿入される円環状のベルト帯が、保持部18の下端縁部から後側斜め下方向に傾いた状態で形成される。
次に、左膝関節補助部13の構成について図1に基づいて説明する。尚、上記図1乃至図3に示す右膝関節補助部12の構成等と同一符号は、右膝関節補助部12の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。図1に示すように、左膝関節補助部13は、右膝関節補助部12の構成とほぼ同じ構成であって、ユーザMの左膝関節KL(図9参照)を覆う左膝用エア袋17Lと、保持部18と、大腿側ベルト帯21と、下腿側ベルト帯22と、一対の上側接続ベルト23と、一対の下側接続ベルト25と、足平ベルト26とから構成されている。
左膝用エア袋17Lは、左膝関節KLの周囲の体表面、つまり、左膝関節KLの上下及び左右の所定範囲を覆うように、左膝関節KLの揺動軸28Lに直交する方向に沿って配置されて、この揺動軸28Lに直交する方向に長い、つまり、左膝関節KL及び左膝関節KLの上下及び左右の所定範囲を覆う上下方向に長い正面視略矩形の袋状に形成され、気密に密封されている。また、左膝用エア袋17Lは、左膝関節KLに対向する正面視略中央部に、例えば、円形状若しくは楕円形状の開口部31が開口されている。開口部31の内周面は、左膝関節KLの周縁部に当接可能に形成され、後述のように、左膝関節KLを押下しないように構成されている(図9参照)。
また、左膝用エア袋17Lの腰ベルト11A側の端縁部には、左膝関節KLに対して左右方向外側の端部、つまり、左端部に、細い筒状のエア移送ノズル32が外側に突出して設けられている。左膝用エア袋17Lの密封された内部は、エア移送ノズル32を介して外部に連通している。従って、左膝用エア袋17Lは、エア移送ノズル32を介して内部に空気が流入された場合には、拡張され(図7参照)、一方、エア移送ノズル32を介して内部に流入された空気が排出された場合には、通常時の拡張前の状態に収縮する(図5参照)。
保持部18は、例えば、伸長しない布製であり、枠状に形成されて、左膝用エア袋17Lの前面側の周縁部に全周に渡って例えば、接着剤で接着されている。従って、保持部18は、左膝用エア袋17Lの周縁部を全周に渡って保持すると共に、左膝関節KLの曲げ方向に可撓性を有している。また、保持部18は、左大腿TLと左下腿LL(図9参照)の間に左膝用エア袋17Lを挟んだ状態で、左大腿TLと左下腿LLの体表面に沿って湾曲可能に構成されている(図2、図3参照)。
大腿側ベルト帯21は、保持部18の左右側縁部の各上端部に下端(他端)側が接続される上固定用接続ベルト21A、21Bと、各上固定用接続ベルト21A、21Bの上端(一端)側が左右端縁部にそれぞれ接続されて連結される上固定ベルト21Cと、から構成されている。上固定用接続ベルト21A、21Bと上固定ベルト21Cとは、例えば、伸長しない布製である。また、上固定ベルト21Cは、左大腿TLの裏側に左右方向に沿って配置され、保持部18の上端部よりも所定高さ上側(一方側)に位置している。
そして、上固定ベルト21Cの上端縁部の左右両端には、それぞれ一対の上側接続ベルト23の下端部が接続されている。また、一対の上側接続ベルト23は、上方に延出されて、それぞれの上端部が、腰ベルト11AのユーザMの腰部Wの左腰部に対向する部分に接続されている。一対の上側接続ベルト23は、例えば、伸長しない布製である。従って、腰ベルト部11がユーザMの腰部Wに装着された場合には、保持部18の上端縁部、各上固定用接続ベルト21A、21B、及び、上固定ベルト21Cによって、左大腿TLが嵌入される円環状のベルト帯が、保持部18の上端縁部から後側斜め上方向に傾いた状態で形成される(図2、図3参照)。
下腿側ベルト帯22は、保持部18の左右側縁部の各下端部に上端(他端)側が接続される下固定用接続ベルト22A、22Bと、各下固定用接続ベルト22A、22Bの下端(一端)側が左右端縁部にそれぞれ接続されて連結される下固定ベルト22Cと、から構成されている。下固定用接続ベルト22A、22Bと下固定ベルト22Cとは、例えば、伸長しない布製である。また、下固定ベルト22Cは、左下腿LLの裏側に左右方向に沿って配置され、保持部18の下端部よりも所定高さ下側(他方側)に位置している。
そして、下固定ベルト22Cの下端縁部の左右両端には、それぞれ一対の下側接続ベルト25の上端部が接続されている。一対の下側接続ベルト25は、例えば、伸長しない布製である。また、一対の下側接続ベルト25は、下方に延出されて、それぞれの下端部が、正面視U字状の足平ベルト26の左右上端縁部に接続されている。
足平ベルト26は、上方に開放される正面視U字状に曲げられた足裏当接ベルト26Aと、左右端縁部のそれぞれが足裏当接ベルト26Aの左右上端縁部に接続された前側に突出する平面視半円弧状の足首当接ベルト26Bと、から構成されている。また、足平ベルト26は、足裏当接ベルト26Aと足首当接ベルト26Bとによって、左足の足平部を挿入可能な正面視略矩形状のベルト帯が形成される。この正面視U字状の足裏当接ベルト26Aの左右上端縁部は、一対の下側接続ベルト25の下端部に、それぞれ接続されている。足裏当接ベルト26Aと足首当接ベルト26Bは、例えば、伸長しない布製である。
従って、ユーザMは、左下腿LLを下腿側ベルト帯22に挿入し、続いて、左足の足平部を足平ベルト26に後側から挿入して、足首当接ベルト26Bを足首前側に当接させると共に、足裏当接ベルト26Aを左足の踵部に当接させる。これにより、左膝関節補助部13の下端部が左足の踵部に取り付けられるため、この左膝関節補助部13が上方へずれるのを防止できる。また、一対の下側接続ベルト25は、足平ベルト26の足裏当接ベルト26Aによって下方へ引っ張られるため、保持部18の下端縁部、各下固定用接続ベルト22A、22B、及び、下固定ベルト22Cによって、左下腿LLが挿入される円環状のベルト帯が、保持部18の下端縁部から後側斜め下方向に傾いた状態で形成される。
次に、収容ボックス部15について図1乃至図4に基づいて説明する。図1乃至図3に示すように、収容ボックス部15は、制御ユニット41(図4参照)を収容する収容ボックス35と、収容ボックス35の外側の壁面部35Aに取り付けられる薄型箱体状のエアバッグ装置36とから構成されている。また、収容ボックス35の上側の壁面部35Bには、制御ユニット41の制御装置42(図4参照)に操作情報を入力するための操作部37(図4参照)が設けられている。操作部37は、例えば、操作画面、キーボード、タッチパネル、電源ボタン37A、スタートボタン37B等を有している。
また、収容ボックス35の内側の壁面部35Cには、腰ベルト11Aを挿通可能な高さの低い側面視コの字状に形成された一対の取付部38が上下方向に沿って設けられている。従って、ユーザMは、この一対の取付部38に腰ベルト11Aを挿通した状態で、腰ベルト11Aを腰部Wに装着することによって、例えば、腰部Wの右側に収容ボックス35を配置して、操作部37を容易に操作することができる。
図4に示すように、エアバッグ装置36は、インフレータ36Aと、エアバッグ36Bとを備えている。エアバッグ36Bは、エアバッグ装置36内に折り畳まれた状態で収容され、ユーザMの転倒時等において、インフレータ36Aからガス供給を受けて膨張展開し、収容ボックス35及び腰部Wを衝撃から保護する(図3参照)構成である。インフレータ36Aは、所謂シリンダータイプのインフレータであり、制御装置42に電気的に接続されている。そして、インフレータ36Aは、制御装置42からの駆動信号によってガスを噴出してエアバッグ36Bを膨張展開させるように構成されている。
尚、薄型箱体状のエアバッグ装置36は、収容ボックス35の内側の壁面部35Cに取り付けるようにしてもよい。これにより、エアバッグ装置36のエアバッグ36Bは、ユーザMの転倒時等において、インフレータ36Aからガス供給を受けて膨張展開し、腰部Wを収容ボックス35等への衝突による衝撃から保護することができる。
図4に示すように、制御ユニット41は、制御装置42と、右側エアーポンプ43と、左側エアーポンプ45と、右側供給排気切換弁47と、左側供給排気切換弁49と、傾斜センサ51と、加速度センサ52と、各部に電源を供給するリチウムイオン電池等で構成される電源部53と、を有している。制御装置42は、例えば、演算処理、制御処理を実行するCPU42A、CPU42Aによって実行される演算結果を一時的に記憶するRAM42B、CPU42Aによって実行される演算プログラム、各種データを記憶するEEPROM42C、外部と信号の入出力を行うインターフェイス部(I/F)42D、及び、タイマ42E、等からなるマイクロコンピュータを中心にして、ハードウェア構成されている。
CPU42A、RAM42B、EEPROM42C、インターフェイス部42D、及び、タイマ42Eは、データバス等を介して相互に接続されている。また、傾斜センサ51は、インターフェイス部42Dを介して制御装置42に接続されており、ユーザMの横方向への傾斜角を検出して、制御装置42に出力する。また、加速度センサ52は、インターフェイス部42Dを介して制御装置42に接続されており、収容ボックス35の下方向への加速度を検出して、制御装置42に出力する。
例えば、制御装置42は、傾斜センサ51により検出された傾斜角と、加速度センサ52によって検出された加速度と、に基づいて、ユーザMの転倒開始の有・無を判定する。従って、傾斜センサ51と加速度センサ52によって転倒検出装置が構成される。そして、制御装置42は、ユーザMの転倒開始であると判定した場合には、インターフェイス部42Dを介してインフレータ36Aに駆動信号を出力して、エアバッグ36Bを膨張展開させて、収容ボックス35及び腰部Wを衝撃から保護する(図3参照)。
右側エアーポンプ43と左側エアーポンプ45は、操作部37を介して電源ボタン37Aが押下されて、制御ユニット41が起動された場合には、電源部53から電力が供給されて所定圧力(例えば、10kPa〜20kPaの圧力で、好ましくは15kPaの圧力である。)の空気を常時供給する。一方、右側エアーポンプ43と左側エアーポンプ45は、操作部37を介して電源ボタン37Aが再度押下されて、制御ユニット41が停止された場合には、電源部53からの電源供給が停止され、作動停止状態になる。
図4に示すように、右側供給排気切換弁47と左側供給排気切換弁49とは、所謂3ポート単動常時閉電磁弁で構成され、制御装置42のインターフェイス部42Dにそれぞれ電気的に接続されている。右側供給排気切換弁47の供給ポートには、右側エアーポンプ43が配管46を介して接続されている。右側供給排気切換弁47の接続ポートには、可撓性を有する右側エアーチューブ(配管)55を介して、右膝用エア袋17Rのエア移送ノズル32が接続されている(図1参照)。
そして、右側供給排気切換弁47は、非通電時(消磁時)においては、供給ポートが閉じて、接続ポートと排気ポートとがつながり、右膝用エア袋17Rの内部が、エア移送ノズル32及び右側エアーチューブ(配管)55を介して大気に開放された状態になる。一方、右側供給排気切換弁47は、インターフェイス部42Dを介して通電されている時(励磁時)においては、排気ポートが閉じて、供給ポートと接続ポートとがつながり、右側エアーチューブ55及びエア移送ノズル32を介して、所定圧力(例えば、10kPa〜20kPaの圧力で、好ましくは15kPaの圧力である。)の空気が右膝用エア袋17R内に供給される。
また、左側供給排気切換弁49の供給ポートには、左側エアーポンプ45が配管48を介して接続されている。左側供給排気切換弁49の接続ポートには、可撓性を有する左側エアーチューブ(配管)56を介して、左膝用エア袋17Lのエア移送ノズル32が接続されている(図1参照)。そして、左側供給排気切換弁49は、非通電時(消磁時)においては、供給ポートが閉じて、接続ポートと排気ポートとがつながり、左膝用エア袋17Lの内部が、エア移送ノズル32及び左側エアーチューブ56を介して大気に開放された状態になる。
一方、左側供給排気切換弁49は、インターフェイス部42Dを介して通電されている時(励磁時)においては、排気ポートが閉じて、供給ポートと接続ポートとがつながり、左側エアーチューブ56及びエア移送ノズル32を介して、所定圧力(例えば、10kPa〜20kPaの圧力で、好ましくは15kPaの圧力である。)の空気が左膝用エア袋17L内に供給される。
ここで、図1に示すように、右膝関節補助部12の足平ベルト26を構成する足裏当接ベルト26Aの下端面には、右側面圧センサ58が取り付けられ、ユーザMの歩行時や直立時におけるユーザMの右足の足裏に掛かる荷重を検出可能に構成されている。また、左膝関節補助部13の足平ベルト26を構成する足裏当接ベルト26Aの下端面には、左側面圧センサ59が取り付けられ、ユーザMの歩行時や直立時におけるユーザMの左足の足裏に掛かる荷重を検出可能に構成されている。
そして、図4に示すように、右側面圧センサ58と左側面圧センサ59は、制御装置42のインターフェイス部42Dに電気的に接続されている。これにより、例えば、制御装置42は、右側面圧センサ58と左側面圧センサ59から入力される荷重信号に基づいて、右膝関節KRと左膝関節KL(図9参照)の曲げ伸ばし動作を検出して、右側供給排気切換弁47と左側供給排気切換弁49とに対する通電タイミングを制御するように構成してもよい。
次に、右膝用エア袋17Rと左膝用エア袋17Lの概略構成について図5乃至図8に基づいて説明する。尚、右膝用エア袋17Rと左膝用エア袋17Lは、エア移送ノズル32の取り付け位置が異なるが、その他の点では同じ構成であるため、右膝用エア袋17Rの概略構成について説明する。
図5及び図6に示すように、右膝用エア袋17Rは、右膝関節KRの揺動軸28Rに対して上下対称な上下方向に長い正面視略矩形状で、中央部に開口部31が形成された内側樹脂フィルム(第1面部材)61と、この内側樹脂フィルム61と同形状で中央部に開口部31が形成された外側樹脂フィルム(第2面部材)62と、を有している。内側樹脂フィルム61は、例えば、所定厚さのナイロン製であり、表面加工等はされていない。外側樹脂フィルム62は、例えば、所定厚さのポリプロピレン(PP)製、ポリエチレン(PE)製、若しくは、ポリエチレンテレフタレート(PET)製であり、エンボス加工が施されている。
尚、外側樹脂フィルム62は、全面に限らず少なくとも一部の部分、例えば、左右両端縁部、若しくは、左右方向中央部において、上下方向全幅に渡る略縦長の長方形状の部分に、エンボス加工を施すようにしてもよい。また、外側樹脂フィルム62は、内側樹脂フィルム61よりも伸縮性がある樹脂材料で形成してもよい。
そして、内側樹脂フィルム61の上側に外側樹脂フィルム62が重ね合わされて、周縁部が全周に渡って溶着されると共に、開口部31の内周縁部が全周に渡って溶着されて、上下方向に長い正面視略矩形の袋状に形成され、気密に密封されている。また、内側樹脂フィルム61と外側樹脂フィルム62の左右方向中央部には、超音波溶着等によって上下方向に沿って所定間隔(例えば、5mm間隔)で所定径(例えば、直径約3mm〜5mm)のスポット溶着63がなされて、上下方向に沿った帯状の溶着部65が開口部31を挟んで上下に形成されている。従って、右膝用エア袋17R内には、溶着部65によって左右に略等分割されると共に、互いに溶着部65を介して連通する2つの空気流入部66A、66Bが形成されている。
また、右膝用エア袋17Rの上端縁部の右端には、右側の空気流入部66Aに連通するエア移送ノズル32が設けられている。そして、図1に示すように、右膝関節補助部12の枠状の保持部18は、右膝用エア袋17Rのエンボス加工がされた外側樹脂フィルム62の周縁部に全周に渡って接着されて固定される。一方、図1に示すように、左膝用エア袋17Lの上端縁部の左端には、左側の空気流入部66Bに連通するエア移送ノズル32が設けられている。尚、枠状の保持部18は、外側樹脂フィルム62の周縁部に全周に渡って当接された状態で、4隅の各角部だけを外側樹脂フィルム62に接着して固定するようにしてもよい。
続いて、エア移送ノズル32を介して右膝用エア袋17Rに所定圧力(例えば、10kPa〜20kPaの圧力で、好ましくは15kPaの圧力である。)の空気を供給して、各空気流入部66A、66Bが拡張された場合について、図7及び図8に基づいて説明する。図7及び図8に示すように、右膝用エア袋17Rは、外側樹脂フィルム62がエンボス加工をされているため、内側樹脂フィルム61よりも左右方向外側に拡張される。
その結果、右膝用エア袋17Rの拡張された各空気流入部66A、66Bは、上下方向全長に渡って、溶着部65を中心に左右両側から内側、つまり、右膝関節KR側(矢印68方向である。)へ折れ曲がった状態になる。これにより、拡張した右膝用エア袋17Rの各空気流入部66A、66Bによって、右膝関節KRを左右両側から包み込むように支持することが可能となる。従って、拡張した右膝用エア袋17Rによって右膝関節KRのぐらつきを補助し、バランス維持を向上させることが可能となる。
また、同様に、エア移送ノズル32を介して左膝用エア袋17Lに所定圧力(例えば、10kPa〜20kPaの圧力で、好ましくは15kPaの圧力である。)の空気を供給して、各空気流入部66A、66Bが拡張された場合には、各空気流入部66A、66Bは、上下方向全長に渡って、溶着部65を中心に左右両側から内側、つまり、左膝関節KL側へ折れ曲がった状態になる。これにより、拡張した左膝用エア袋17Lの各空気流入部66A、66Bによって、左膝関節KLを左右両側から包み込むように支持することが可能となる。従って、拡張した左膝用エア袋17Lによって左膝関節KLのぐらつきを補助し、バランス維持を向上させることが可能となる。
次に、ユーザMが上記のように構成された動作補助装置1を装着した状態で、右膝用エア袋17Rに所定圧力(例えば、10kPa〜20kPaの圧力で、好ましくは15kPaの圧力である。)の空気が供給された際に、右膝に作用する作用力について図9に基づいて説明する。尚、右膝用エア袋17Rと左膝用エア袋17Lは、ほぼ同じ構成であるため、ユーザMが動作補助装置1を装着した状態で、左膝用エア袋17Lに所定圧力の空気が供給された際に、左膝に作用する作用力は、右膝用エア袋17Rによる右膝への作用力とほぼ同じである。
図9の左側に示すように、右側供給排気切換弁47の非通電時には、右膝用エア袋17Rの内部が、エア移送ノズル32及び右側エアーチューブ55を介して大気に開放された状態になるため、右膝用エア袋17Rは、収縮して右膝関節KRの曲げに沿って曲げられている。また、右膝関節KRは、右膝用エア袋17Rの開口部31に対向しているため、右膝関節KRの周縁部が右膝用エア袋17Rに当接している。
そして、図9の右側に示すように、右膝関節KRが伸ばされる際に、右側供給排気切換弁47が通電されることによって、右側エアーチューブ55及びエア移送ノズル32を介して、所定圧力(例えば、10kPa〜20kPaの圧力で、好ましくは15kPaの圧力である。)の空気が右膝用エア袋17R内に供給される。これにより、右膝用エア袋17Rは、各空気流入部66A、66Bが拡張されて(図8参照)、右膝関節KRを左右両側から包み込むように伸びる(図7参照)。
その結果、枠状の保持部18の上端縁部及び下端縁部を介して、各上固定用接続ベルト21A、21Bと各下固定用接続ベルト22A、22Bが前側方向へ引っ張られるため、上固定ベルト21C及び下固定ベルト22Cに対して、右膝関節KRを伸ばす方向(矢印71方向)に作用する作用力F1が生じる。そして、この作用力F1は、上固定ベルト21C及び下固定ベルト22Cの各作用点72、73に対して前側方向へ作用する。
ここで、比較例として、図9の左側に示すように、右膝用エア袋17Rに替えて、2点鎖線で示すゴム風船型バルーンアクチュエータ75を収縮した状態で右膝関節KRに当接させて配置する。ゴム風船型バルーンアクチュエータ75は、収縮時において、右膝をほぼ覆う正面視略円形状の大きさになるように形成されている。そして、ゴム風船型バルーンアクチュエータ75は、右大腿TR、右下腿LRに取り付けられた破線で示す円環状の各ベルト76、77で、後側斜め上方向と後側斜め下方向へ引っ張られて、右膝に取り付けられる。各ベルト76、77は、伸縮しない布製である。
そして、図9の右側に示すように、右膝関節KRが伸ばされる際に、ゴム風船型バルーンアクチュエータ75に所定圧力の空気を供給して拡張させることによって、各ベルト76、77が前側方向へ引っ張られる。その結果、各ベルト76、77に対して、右膝関節KRを伸ばす方向(矢印71方向)に作用する作用力F2が生じる。そして、この作用力F2は、右脚の後側に位置する各ベルト76、77の各作用点81、82に対して前側方向へ作用する。
図9の右側に示すように、右膝用エア袋17Rの上下方向の全長は、ゴム風船型バルーンアクチュエータ75の収縮時の正面視略円形状の直径よりも大きくなるように形成されている。このため、右膝用エア袋17Rの拡張によって生じる作用力F1が作用する各作用点72、73は、ゴム風船型バルーンアクチュエータ75の拡張によって生じる作用力F2が作用する各作用点81、82よりも上下方向外側に位置している。
つまり、右膝の膝裏の窪みから各作用点72、73までの各距離L11、L12は、右膝の膝裏の窪みから各作用点81、82までの各距離L21、L22よりも長い距離に設定される。また、各上固定用接続ベルト21A、21Bと各下固定用接続ベルト22A、22Bとが、右大腿TRと右下腿LRとなす各角度θ11、θ12は、各ベルト76、77が、右大腿TRと右下腿LRとなす各角度θ21、θ22より大きい角度に設定される。
従って、右膝用エア袋17Rの拡張によって生じる作用力F1を、ゴム風船型バルーンアクチュエータ75の拡張によって生じる作用力F2よりも小さい作用力に設定して、右膝関節KRを伸ばす方向(矢印71方向)へほぼ同じ大きさのトルクを発生させることが可能となる。引いては、右膝用エア袋17R、及び、左膝用エア袋17Lの拡張時における、各空気流入部66A、66B内の圧力を、ゴム風船型バルーンアクチュエータ75の拡張時における内部圧力よりも低い圧力に設定して、右膝関節KRを伸ばす方向(矢印71方向)へほぼ同じ大きさのトルクを発生させることが可能となる。
また、右膝用エア袋17R、及び、左膝用エア袋17Lの拡張時における、各空気流入部66A、66B内の圧力を、ゴム風船型バルーンアクチュエータ75の拡張時における内部圧力よりも低い圧力に設定することができるため、右膝関節KRと左膝関節KLの周辺部への圧迫力を小さくして、痛み等の発生を防止できる。また、右膝用エア袋17R、及び、左膝用エア袋17Lは、右膝関節KRと左膝関節KLの周囲の比較的広い面積を圧迫するため、単位面積当たりの圧力を下げることができ、圧迫による右膝関節KRと左膝関節KLの痛みの発生を抑止することができる。
更に、右膝用エア袋17R、及び、左膝用エア袋17Lの各開口部31は、右膝関節KRと左膝関節KLに対向する位置に形成されているため、右膝用エア袋17R、及び、左膝用エア袋17Lの拡張時における、右膝関節KRと左膝関節KLへの圧迫を抑止して、痛みの発生を効果的に抑止することができる。また、右膝用エア袋17R、及び、左膝用エア袋17Lの拡張時における、各空気流入部66A、66B内の圧力を低い圧力に設定することが可能となるため、右側エアーポンプ43と左側エアーポンプ45の小型化、軽量化を図ることができる。引いては、携帯性に優れた動作補助装置1を構成することが可能となり、容易にウェアラブルな動作補助装置1を構成することができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形、追加、削除が可能であることは勿論である。尚、以下の説明において上記図1乃至図9の前記実施形態に係る動作補助装置1の構成等と同一符号は、前記実施形態に係る動作補助装置1の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
(A)例えば、右膝用エア袋17Rと左膝用エア袋17Lは、開口部31の内周面の前端縁部から全周に渡って前側方向に略椀状に膨出して内側に凹部を有する膨出部を形成してもよい。これにより、右膝関節補助部12と左膝関節補助部13を両脚に装着した場合には、右膝関節KRと左膝関節KLは、右膝用エア袋17Rと左膝用エア袋17Lの各膨出部の内側に形成された凹部に対向する。この結果、右膝用エア袋17Rと左膝用エア袋17Lが拡張された際に、右膝用エア袋17Rと左膝用エア袋17Lによって右膝関節KRと左膝関節KLが圧迫されるのを抑止して、痛みの発生を効果的に抑止することができる。
(B)また、例えば、各保持部18のそれぞれの裏側に、上端部が開放された正面視矩形状の袋状に形成された布袋を縫い付けるようにしてもよい。この布袋は、伸縮しない布製で、各保持部18とほぼ同じ大きさに形成されている。そして、右膝用エア袋17Rと左膝用エア袋17Lを各布袋に挿入して、取り付けるようにしてもよい。これにより、右膝用エア袋17Rと左膝用エア袋17Lを容易に交換することができる。
(C)また、例えば、大腿側ベルト帯21と、保持部18と、下腿側ベルト帯22と、保持部18の裏側に取り付けられた右膝用エア袋17Rと、を小型化して、右膝用エア袋17Rが右肘関節又は左肘関節の後側に当接した状態で腕に装着可能となるように構成してもよい。これにより、腕の肘関節の曲げ伸ばし動作を補助することが可能となる。
(D)また、例えば、電源部53を収容ボックス35とは別体に設けられた電源収容ボックス内に収容して、この電源収容ボックスを腰ベルト11Aに取り付けるようにしてもよい。これにより、電源部53を構成するリチウムイオン電池等の大容量化を容易に図ることができる。
(E)また、例えば、右膝関節補助部12と左膝関節補助部13とのうち、一方のみが腰ベルト11Aに取り付けられるように構成してもよい。これにより、動作補助装置1は、ユーザMの片方の脚だけに対して、膝関節の曲げ伸ばしの動作補助を行うように構成することができ、制御ユニット41の更なる小型化及び軽量化を図ることが可能となり、携帯性を更に改善することができる。
(F)また、例えば、右側エアーポンプ43と左側エアーポンプ45に替えて、それぞれ圧縮空気を充填した小型のタンクを設けるようにしてもよい。そして、各タンクは、各配管46、48を介して、右側供給排気切換弁47と左側供給排気切換弁49のそれぞれの供給ポートに接続されるようにしてもよい。また、各タンクの流出口に圧力調整弁を設け、所定圧力(例えば、10kPa〜20kPaの圧力で、好ましくは15kPaの圧力である。)の空気を右側供給排気切換弁47と左側供給排気切換弁49のそれぞれの供給ポートに供給するようにしてもよい。これにより、電源部53の電力消費量の削減化を図ることができる。
(G)また、例えば、右膝用エア袋17Rと左膝用エア袋17Lは、中央部に開口部31を形成しないようにしてもよい。そして、内側樹脂フィルム61と外側樹脂フィルム62の左右方向中央部には、超音波溶着等によって上下方向に沿って所定間隔(例えば、5mm間隔)で所定径(例えば、直径約3mm〜5mm)のスポット溶着63がなされ、上下方向に沿った帯状の溶着部65が上下方向全幅に渡って設けられるようにしてもよい。これにより、右膝用エア袋17Rと左膝用エア袋17Lの拡張によって膝関節を伸ばす方向に作用する作用力を大きくすることが可能となる。
(H)また、例えば、右側供給排気切換弁47と左側供給排気切換弁49に替えて、それぞれ、右膝用エア袋17Rと左膝用エア袋17Lの各エア移送ノズル32から流出する空気を大気中に排気させる排気用の電磁弁と、各エアーポンプ43、45から供給される空気を各エア移送ノズル32に流入させる流入用の電磁弁と、を別々に設けるようにしてもよい。
(I)また、例えば、上記右膝用エア袋17Rに替えて、図10及び図11に示す右膝用エア袋92Rを用いてもよい。また、上記左膝用エア袋17Lに替えて、不図示の左膝用エア袋92Lを用いてもよい。尚、右膝用エア袋92Rと左膝用エア袋92Lは、エア移送ノズル32の取り付け位置が異なるが、その他の点では同じ構成であるため、右膝用エア袋92Rの概略構成について図10及び図11に基づいて説明する。
図10及び図11に示すように、右膝用エア袋92Rは、上記右膝用エア袋17Rの開口部31よりも上側部分とほぼ同じ大きさ、及び、ほぼ同じ形状を有する上側エア袋93UR、及び、下側エア袋93DRと、一対の接続ベルト95と、から構成されている。具体的には、上側エア袋93UR、及び、下側エア袋93DRは、左右方向に長い正面視横長略矩形状の内側樹脂フィルム61の上側に、左右方向に長い正面視横長略矩形状の外側樹脂フィルム62が重ね合わされて、周縁部が全周に渡って溶着されて、左右方向に長い正面視横長略矩形の袋状に形成され、気密に密封されている。
従って、上側エア袋93UR、及び、下側エア袋93DRを構成する内側樹脂フィルム61と外側樹脂フィルム62の上下方向の長さは、右膝用エア袋17Rの開口部31よりも上側部分の上下方向の長さにほぼ等しい長さに形成されている。また、上側エア袋93UR、及び、下側エア袋93DRを構成する内側樹脂フィルム61と外側樹脂フィルム62の左右方向の長さは、右膝用エア袋17Rの左右方向の長さにほぼ等しい長さに形成されている。
また、内側樹脂フィルム61と外側樹脂フィルム62の左右方向中央部には、超音波溶着等によって上下方向に沿って所定間隔(例えば、5mm間隔)で所定径(例えば、直径約3mm〜5mm)のスポット溶着63がなされて、上下方向に沿った帯状の溶着部65が上下方向全幅に渡って形成されている。従って、上側エア袋93UR、及び、下側エア袋93DRの内側には、溶着部65によって左右に略等分割されると共に、互いに溶着部65を介して連通する2つの空気流入部96A、96Bが形成されている。
また、上側エア袋93UR、及び、下側エア袋93DRの上端縁部の右端には、右側の空気流入部96Aに連通するエア移送ノズル32が設けられている。一方、不図示の左膝用エア袋92Lを構成する不図示の上側エア袋93UL、及び、不図示の下側エア袋93DLの上端縁部の左端には、左側の空気流入部96Bに連通するエア移送ノズル32が設けられている。
そして、右膝用エア袋92Rを構成する上側エア袋93URと下側エア袋93DRは、上記開口部31の直径にほぼ等しい間隔で上下方向に離間して配置された状態で、上側エア袋93URの内側樹脂フィルム61の下端縁部の左右両端には、それぞれ一対の接続ベルト95の上端部が接続されている。また、下側エア袋93DRの内側樹脂フィルム61の上端縁部の左右両端には、それぞれ一対の接続ベルト95の下端部が接続されている。一対の接続ベルト95は、例えば、伸長しない布製である。
同様に、不図示の左膝用エア袋92Lを構成する不図示の上側エア袋93UL、及び、不図示の下側エア袋93DLも、上記開口部31の直径にほぼ等しい間隔で上下方向に離間して配置された状態で、上側エア袋93ULの内側樹脂フィルム61の下端縁部の左右両端には、それぞれ一対の接続ベルト95の上端部が接続されている。また、下側エア袋93DLの内側樹脂フィルム61の上端縁部の左右両端には、それぞれ一対の接続ベルト95の下端部が接続されている。
そして、右膝関節補助部12の枠状の保持部18は、右膝用エア袋92Rを構成する上側エア袋93URと下側エア袋93DRが、上記開口部31の直径にほぼ等しい間隔で上下方向に離間して配置された状態で、エンボス加工がされた外側樹脂フィルム62の周縁部に全周に渡って接着されて固定される。同様に、左膝関節補助部13の枠状の保持部18は、左膝用エア袋92Lを構成する上側エア袋93ULと下側エア袋93DLが、上記開口部31の直径にほぼ等しい間隔で上下方向に離間して配置された状態で、エンボス加工がされた外側樹脂フィルム62の周縁部に全周に渡って接着されて固定される。
続いて、右膝用エア袋92Rを構成する上側エア袋93URと下側エア袋93DRの各エア移送ノズル32を介して、所定圧力(例えば、10kPa〜20kPaの圧力で、好ましくは15kPaの圧力である。)の空気を供給して、各空気流入部96A、96Bが拡張された場合について、図12及び図13に基づいて説明する。図12及び図13に示すように、上側エア袋93URと下側エア袋93DRは、外側樹脂フィルム62がエンボス加工をされているため、内側樹脂フィルム61よりも左右方向外側に拡張される。
その結果、右膝用エア袋92Rを構成する上側エア袋93URと下側エア袋93DRの拡張された各空気流入部96A、96Bは、上下方向全長に渡って、溶着部65を中心に左右両側から内側、つまり、右膝関節KR側(矢印97方向である。)へ折れ曲がった状態になる。これにより、拡張した上側エア袋93URと下側エア袋93DRの各空気流入部96A、96Bによって、右膝関節KRのぐらつきを補助し、バランス維持を向上させることが可能となる。
また、右膝関節KRが伸ばされる際に、各エア移送ノズル32を介して、所定圧力(例えば、10kPa〜20kPaの圧力で、好ましくは15kPaの圧力である。)の空気が供給されて、右膝用エア袋92Rを構成する上側エア袋93URと下側エア袋93DRが拡張された場合には、枠状の保持部18の上端縁部及び下端縁部を介して、各上固定用接続ベルト21A、21Bと各下固定用接続ベルト22A、22Bが前側方向へ引っ張られる。この結果、右膝関節KRを伸ばす方向に作用する作用力が生じ、歩行動作等を補助することができる。
また、同様に、不図示の左膝用エア袋92Lを構成する不図示の上側エア袋93ULと下側エア袋93DLの各エア移送ノズル32を介して、所定圧力(例えば、10kPa〜20kPaの圧力で、好ましくは15kPaの圧力である。)の空気を供給して、各空気流入部96A、96Bが拡張される。その結果、拡張された各空気流入部96A、96Bは、上下方向全長に渡って、溶着部65を中心に左右両側から内側、つまり、左膝関節KL側へ折れ曲がった状態になる。これにより、拡張した上側エア袋93ULと下側エア袋93DLの各空気流入部96A、96Bによって左膝関節KLのぐらつきを補助し、バランス維持を向上させることが可能となる。
また、左膝関節KLが伸ばされる際に、各エア移送ノズル32を介して、所定圧力(例えば、10kPa〜20kPaの圧力で、好ましくは15kPaの圧力である。)の空気が供給されて、左膝用エア袋92Lを構成する上側エア袋93ULと下側エア袋93DLが拡張された場合には、枠状の保持部18の上端縁部及び下端縁部を介して、各上固定用接続ベルト21A、21Bと各下固定用接続ベルト22A、22Bが前側方向へ引っ張られる。この結果、左膝関節KLを伸ばす方向に作用する作用力が生じ、歩行動作等を補助することができる。
(J)また、例えば、図14及び図15に示すように、上記右膝用エア袋17Rと上記左膝用エア袋17L(図1参照)の内側樹脂フィルム61の外側面に、ナイロンスポンジ等によって形成された所定厚さ(例えば、厚さ約5mm〜20mmである。)のクッション材101をほぼ全面に渡って接着剤等によって取り付けるようにしてもよい。これにより、図16及び図17に示すように、エア移送ノズル32を介して、所定圧力(例えば、10kPa〜20kPaの圧力で、好ましくは15kPaの圧力である。)の空気が供給されて、右膝用エア袋17Rが拡張した際には、右膝用エア袋17Rは、クッション材101を介して右膝関節KRの周囲に密着される。この結果、右膝用エア袋17Rの拡張によって発生する右膝関節KRを伸ばす方向に作用する作用力を右膝関節KRの周囲に効果的に作用させることができる。
また、エア移送ノズル32を介して、所定圧力(例えば、10kPa〜20kPaの圧力で、好ましくは15kPaの圧力である。)の空気が供給されて、左膝用エア袋17Lが拡張した際には、左膝用エア袋17Lは、クッション材101を介して左膝関節KL(図9参照)の周囲に密着される。この結果、左膝用エア袋17Lの拡張によって発生する左膝関節KLを伸ばす方向に作用する作用力を左膝関節KLの周囲に効果的に作用させることができる。
1 動作補助装置
11A 腰ベルト
17R、92R 右膝用エア袋
17L、92L 左膝用エア袋
18 保持部
21 大腿側ベルト帯
22 下腿側ベルト帯
26 足平ベルト
28R、28L 揺動軸
31 開口部
32 エア移送ノズル
35 収容ボックス
36 エアバッグ装置
43 右側エアーポンプ
45 左側エアーポンプ
47 右側供給排気切換弁
49 左側供給排気切換弁
51 傾斜センサ
52 加速度センサ
55 右側エアーチューブ
56 左側エアーチューブ
58 右側面圧センサ
59 左側面圧センサ
42 制御装置
61 内側樹脂フィルム
62 外側樹脂フィルム
65 溶着部
101 クッション材
KR 右膝関節
KL 左膝関節
F1、F2 作用力
W 腰部

Claims (8)

  1. 関節の周囲の体表面を覆うように前記関節の揺動軸に対して直交する方向に沿って配置されて、前記揺動軸に直交する方向に長い正面視略矩形状のエア袋と、
    前記エア袋の周縁部を保持すると共に可撓性を有する保持部と、
    一端側が、前記エア袋が装着される体表面に対して背面側において、前記エア袋の前記揺動軸に直交する方向の一方側又は他方側の端縁部よりも外側に固定され、他端側が、前記保持部の前記一方側又は前記他方側の端縁部に接続される一対のベルト帯と、
    前記エア袋内に空気を供給するエア供給装置と、
    前記エア袋内に供給された空気を外部に排気するエア排気装置と、
    を備え、
    前記エア供給装置を介して前記エア袋内に空気が供給されて該エア袋が拡張した際には、前記保持部及び一対の前記ベルト帯を介して前記関節を伸ばす方向の作用力が発生し、
    前記エア排気装置を介して前記エア袋内の空気が排気されて該エア袋が収縮した際には、前記作用力が消失する、
    動作補助装置。
  2. 請求項1に記載の動作補助装置において、
    前記エア袋が配置された前記関節の曲げ伸ばし動作を検出する動作検出装置と、
    前記動作検出装置によって検出された前記関節の曲げ伸ばし動作に基づいて、前記エア供給装置と前記エア排気装置とを駆動制御する制御装置と、
    を備えた、
    動作補助装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の動作補助装置において、
    前記エア袋は、該エア袋が拡張した際に、前記関節に対向する部分に形成された開口部又は凹部を有する、
    動作補助装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の動作補助装置において、
    前記エア袋は、
    体表面側に配置されて内側面を構成する第1面部材と、
    少なくとも一部にエンボス加工が行われて、前記第1面部材に重ね合わされて周縁部が全周に渡って溶着される第2面部材と、
    前記第1面部材及び前記第2面部材の前記関節の揺動軸方向中央部において、前記揺動軸に対して直交する方向に沿って全長に渡ってスポット溶着された溶着部と、
    を有し、
    前記エア供給装置を介して前記エア袋内に空気が供給されて該エア袋が拡張した場合には、全長に渡って前記溶着部を中心に両側から内側に折れ曲がった状態で前記関節を包み込むように拡張する、
    補助動作装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の動作補助装置において、
    前記関節は、膝関節を含み、
    腰部に着脱可能に取り付けられる腰ベルトと、
    足平部が挿入されて踵部に取り付けられる足平ベルトと、
    を備え、
    一対の前記ベルト帯のうち、前記膝関節よりも前記腰部側に配置される前記ベルト帯は、前記腰ベルトに接続され、前記膝関節よりも前記足平部側に配置される前記ベルト帯は、前記足平ベルトに接続される、
    動作補助装置。
  6. 請求項5に記載の動作補助装置において、
    前記腰ベルトに取り付けられて、前記エア供給装置及び前記エア排気装置を収容する収容ボックスを備え、
    前記エア袋は、前記収容ボックスに収容された前記エア供給装置及び前記エア排気装置に配管を介して接続されるエア移送ノズルを有し、
    前記エア移送ノズルは、前記エア袋の前記腰ベルト側の端縁部で、且つ、前記膝関節に対して左右方向外側の端部に配置されている、
    動作補助装置。
  7. 請求項6に記載の動作補助装置において、
    ユーザの前記収容ボックス側への転倒を検出する転倒検出装置を備え、
    前記収容ボックスは、前記腰部に対して外側又は内側の壁面部に取り付けられたエアバッグ装置を有し、
    前記制御装置は、前記転倒検出装置を介して前記ユーザの前記収容ボックス側への転倒を検出した際には、前記エアバッグ装置を作動させる、
    動作補助装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の動作補助装置において、
    前記エア袋は、体表面側の表面に取り付けられたクッション材を有し、
    前記エア袋が拡張した際には、該エア袋は前記クッション材を介して前記関節の周囲に密着される、
    動作補助装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102482692B1 (ko) * 2021-07-30 2022-12-29 한국과학기술원 공압 팽창형 구동기 및 이를 포함하는 로봇

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