JP2019166151A - 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム - Google Patents

生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019166151A
JP2019166151A JP2018057120A JP2018057120A JP2019166151A JP 2019166151 A JP2019166151 A JP 2019166151A JP 2018057120 A JP2018057120 A JP 2018057120A JP 2018057120 A JP2018057120 A JP 2018057120A JP 2019166151 A JP2019166151 A JP 2019166151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
biological information
period
inflection point
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018057120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7155563B2 (ja
Inventor
英之 梅川
Hideyuki Umekawa
英之 梅川
赤松 学
Manabu Akamatsu
学 赤松
逆井 一宏
Kazuhiro Sakai
一宏 逆井
友暁 小嶋
Tomoaki Kojima
友暁 小嶋
秀明 小澤
Hideaki Ozawa
秀明 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2018057120A priority Critical patent/JP7155563B2/ja
Priority to US16/255,845 priority patent/US20190290175A1/en
Publication of JP2019166151A publication Critical patent/JP2019166151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7155563B2 publication Critical patent/JP7155563B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/145Measuring characteristics of blood in vivo, e.g. gas concentration, pH value; Measuring characteristics of body fluids or tissues, e.g. interstitial fluid, cerebral tissue
    • A61B5/1455Measuring characteristics of blood in vivo, e.g. gas concentration, pH value; Measuring characteristics of body fluids or tissues, e.g. interstitial fluid, cerebral tissue using optical sensors, e.g. spectral photometrical oximeters
    • A61B5/14551Measuring characteristics of blood in vivo, e.g. gas concentration, pH value; Measuring characteristics of body fluids or tissues, e.g. interstitial fluid, cerebral tissue using optical sensors, e.g. spectral photometrical oximeters for measuring blood gases
    • A61B5/14552Details of sensors specially adapted therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/145Measuring characteristics of blood in vivo, e.g. gas concentration, pH value; Measuring characteristics of body fluids or tissues, e.g. interstitial fluid, cerebral tissue
    • A61B5/1455Measuring characteristics of blood in vivo, e.g. gas concentration, pH value; Measuring characteristics of body fluids or tissues, e.g. interstitial fluid, cerebral tissue using optical sensors, e.g. spectral photometrical oximeters
    • A61B5/14551Measuring characteristics of blood in vivo, e.g. gas concentration, pH value; Measuring characteristics of body fluids or tissues, e.g. interstitial fluid, cerebral tissue using optical sensors, e.g. spectral photometrical oximeters for measuring blood gases
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/02Detecting, measuring or recording pulse, heart rate, blood pressure or blood flow; Combined pulse/heart-rate/blood pressure determination; Evaluating a cardiovascular condition not otherwise provided for, e.g. using combinations of techniques provided for in this group with electrocardiography or electroauscultation; Heart catheters for measuring blood pressure
    • A61B5/026Measuring blood flow
    • A61B5/029Measuring or recording blood output from the heart, e.g. minute volume
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/68Arrangements of detecting, measuring or recording means, e.g. sensors, in relation to patient
    • A61B5/6846Arrangements of detecting, measuring or recording means, e.g. sensors, in relation to patient specially adapted to be brought in contact with an internal body part, i.e. invasive
    • A61B5/6847Arrangements of detecting, measuring or recording means, e.g. sensors, in relation to patient specially adapted to be brought in contact with an internal body part, i.e. invasive mounted on an invasive device
    • A61B5/6852Catheters
    • A61B5/6853Catheters with a balloon
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/74Details of notification to user or communication with user or patient ; user input means
    • A61B5/746Alarms related to a physiological condition, e.g. details of setting alarm thresholds or avoiding false alarms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B2503/00Evaluating a particular growth phase or type of persons or animals
    • A61B2503/40Animals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/08Detecting, measuring or recording devices for evaluating the respiratory organs
    • A61B5/0816Measuring devices for examining respiratory frequency

Abstract

【課題】血中の酸素濃度を表す値から得られる予め定めた出現順序の変曲点を用いて酸素循環時間を測定する場合と比較して、酸素循環時間の測定精度を向上する。【解決手段】生体情報測定装置10は、被測定者の酸素飽和度を測定し、測定した酸素飽和度の変化を参照して、呼吸を停止している被測定者の呼吸の再開時刻から、終期が再開時刻より後に設定されている適正期間内で、かつ、再開時刻より後に検知された酸素飽和度の変曲点の検知時刻までの時間を酸素循環時間として測定する。【選択図】図4

Description

本発明は、生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラムに関する。
特許文献1には、呼吸の気流の時間変化を示す気流信号、及び、酸素飽和度の時間変化を示す酸素飽和度信号を取得する信号取得部と、前記気流信号における第一時刻と、前記第一時刻での呼吸再開に対応した酸素飽和度の上昇を示す前記酸素飽和度信号における第二時刻との時間差に基づいて血液の酸素循環時間を測定する循環時間算出部とを有する循環時間測定装置が開示されている。
再表2015−190413号
従来より、体内に取り込んだ酸素が予め定めた部位まで運搬されるのに要する時間を示す酸素循環時間を用いて生体情報を測定する測定手法の開発が進められている。
酸素循環時間は、例えば呼吸を停止している被測定者が呼吸を再開してから、当該呼吸の再開に伴って被測定者の予め定めた部位で測定される酸素飽和度が減少から増加に転じる変曲点までの時間によって表される。
測定した酸素飽和度が理想的な変化を示す場合、上記変曲点は被測定者の呼吸再開後に1つしか出現しないため、出現した変曲点を用いれば酸素循環時間が得られる。
しかしながら、酸素飽和度の測定条件によっては、被測定者の呼吸再開後に複数の変曲点が出現することがある。この場合、被測定者が呼吸を再開してから、例えば被測定者が呼吸を再開した後に最初に出現する変曲点というように、予め定めた出現順序の変曲点までの時間を酸素循環時間として扱うことがあるが、最初に出現した変曲点が必ずしも呼吸の再開によって出現した変曲点とは限られない。
本発明は、血中の酸素濃度を表す値から得られる予め定めた出現順序の変曲点を用いて酸素循環時間を測定する場合と比較して、酸素循環時間の測定精度を向上することができる生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の生体情報測定装置の発明は、被測定者の血中の酸素濃度を表す値を測定する第1の測定手段と、前記第1の測定手段によって測定された前記値の変化を参照して、呼吸を停止している前記被測定者の呼吸の再開時刻から、終期が前記再開時刻より後に設定されている予め定めた期間内で、かつ、前記再開時刻より後に検知された前記値の変曲点の検知時刻までの時間を酸素循環時間として測定する第2の測定手段と、を備える。
請求項2記載の発明は、使用者からの指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段で受け付けた指示に従って、前記予め定めた期間の始期及び終期の少なくとも一方を変更する変更手段と、を備える。
請求項3記載の発明は、前記変更手段により、前記予め定めた期間の始期が前記再開時刻より後に変更可能に構成されている。
請求項4記載の発明は、前記変更手段により、前記予め定めた期間の始期及び終期の少なくとも一方が前記被測定者毎に設定可能に構成されている。
請求項5記載の発明は、前記変更手段で変更された前記予め定めた期間の長さが、前記酸素循環時間の測定に適さない場合、警告を報知する報知手段を備える。
請求項6記載の発明は、前記第2の測定手段で測定された各々の前記酸素循環時間に従って、前記値の変曲点の検知時刻が前記予め定めた期間に含まれるように前記予め定めた期間の長さを更新する更新手段を備える。
請求項7記載の発明は、前記更新手段は、前記第2の測定手段で測定された前記被測定者毎の前記酸素循環時間に従って、前記予め定めた期間の始期及び終期の少なくとも一方を前記被測定者毎に更新する。
請求項8記載の発明は、前記第2の測定手段は、前記予め定めた期間に亘って前記値の変曲点を検知し、前記酸素循環時間を測定する。
請求項9記載の発明は、前記第2の測定手段は、前記第1の測定手段によって前記値が測定されている期間に亘って検知された前記値の変曲点のうち、前記予め定めた期間に含まれる前記値の変曲点の検知時刻を用いて前記酸素循環時間を測定する。
請求項10記載の発明は、前記第2の測定手段は、前記予め定めた期間内に前記値の変曲点を複数検知した場合、複数の変曲点のうち、前記値が他の変曲点より小さく、かつ、前記再開時刻より後に検知した変曲点の検知時刻から前記再開時刻までの時間を酸素循環時間として測定する。
請求項11記載の生体情報測定装置の発明は、被測定者の血中の酸素濃度を表す値を測定する第1の測定手段と、前記第1の測定手段によって測定された前記値の変化を参照して、呼吸を停止している前記被測定者の呼吸の再開時刻から、前記値の変曲点の検知時刻までの時間を酸素循環時間として測定する第2の測定手段と、前記値の変曲点を検知する検知期間の始期及び終期の少なくとも一方を変更する変更手段と、を備える。
請求項12記載の発明は、使用者からの指示を受け付ける受付手段を備え、前記変更手段は、前記受付手段で受け付けた指示に従って、前記検知期間の始期及び終期の少なくとも一方を変更する。
請求項13記載の発明は、前記変更手段は、前記検知期間の始期及び終期の少なくとも一方を前記被測定者毎に変更する。
請求項14記載の生体情報測定プログラムの発明は、コンピュータを、請求項1〜請求項13の何れか1項に記載の生体情報測定装置の各手段として機能させる。
請求項1、11、14記載の発明によれば、血中の酸素濃度を表す値から得られる予め定めた出現順序の変曲点を用いて酸素循環時間を測定する場合と比較して、酸素循環時間の測定精度を向上することができる、という効果を有する。
請求項2記載の発明によれば、酸素循環時間の測定に用いられる変曲点が得られる期間を変更することができる、という効果を有する。
請求項3記載の発明によれば、予め定めた期間の始期を呼吸の再開以前に変更できる場合と比較して、呼吸の再開に伴って出現した変曲点を精度よく検知することができる、という効果を有する。
請求項4記載の発明によれば、生体情報測定装置に対して一意に設定された予め定めた期間を用いて呼吸の再開に伴って出現した変曲点を検知する場合と比較して、呼吸の再開に伴って出現した変曲点を更に精度よく検知することができる、という効果を有する。
請求項5記載の発明によれば、酸素循環時間の測定に適した予め定めた期間の長さを報知することができる、という効果を有する。
請求項6記載の発明によれば、酸素循環時間の履歴から予め定めた期間の長さを変更することができる、という効果を有する。
請求項7記載の発明によれば、被測定者毎の酸素循環時間の履歴に合わせて、予め定めた期間の長さを被測定者毎に変更することができる、という効果を有する。
請求項8記載の発明によれば、酸素飽和度を測定している期間に亘って変曲点を検知する場合と比較して、酸素循環時間の測定に要する負荷を軽減することができる、という効果を有する。
請求項9記載の発明によれば、予め定めた期間に呼吸の再開に伴って出現した変曲点が含まれない場合であっても、当該変曲点を検知することができる、という効果を有する。
請求項10記載の発明によれば、予め定めた期間に複数の変曲点が含まれる場合であっても、呼吸の再開に伴って出現した変曲点を検知することができる、という効果を有する。
請求項12記載の発明によれば、酸素循環時間の測定に用いられる変曲点の検知期間を変更することができる、という効果を有する。
請求項13記載の発明によれば、生体情報測定装置に対して一意に設定された変曲点の検知期間を用いて呼吸の再開に伴って出現した変曲点を検知する場合と比較して、呼吸の再開に伴って出現した変曲点を更に精度よく検知することができる、という効果を有する。
血中の酸素飽和度の測定例を示す模式図である。 生体に吸収される光の吸光量の変化例を示すグラフである。 酸化ヘモグロビン及び還元ヘモグロビンの各波長に対する光の吸光量の一例を示す図である。 第1実施形態に係る生体情報測定装置の構成例を示す図である。 発光素子及び受光素子の配置例を示す図である。 発光素子及び受光素子の他の配置例を示す図である。 呼吸波形の一例を示す図である。 呼吸の停止及び再開に伴う血中の酸素飽和度の変化例を示す図である。 呼吸の停止及び再開に伴う血中の酸素飽和度の逆数の変化例を示す図である。 生体情報測定装置における電気系統の要部構成例を示す図である。 第1実施形態に係る生体情報測定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る生体情報測定装置で適正期間の変更指示を受け付けた場合における生体情報測定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る生体情報測定装置の構成例を示す図である。 第2実施形態に係る生体情報測定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 適正期間更新処理Bの流れの一例を示すフローチャートである。 適正期間更新処理Aの流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、機能が同じ構成要素及び処理には全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
生体情報測定装置10は生体8に関する情報(生体情報)のうち、特に循環器系に関する生体情報を測定する装置である。循環器系とは、例えば血液のような体液を体内で循環させながら輸送するための器官群を総称するものである。
循環器系に関する生体情報には複数の指標が存在するが、血液を血管に送り出す心臓の状態を示す指標の1つとして、例えば心臓から拍出される血液量を表す心拍出量(CO:Cardiac Output)が挙げられる。
心拍出量が基準値より低下すると例えば左心不全の疑いがあり、心拍出量が基準値より増加すると例えば右心不全の疑いがあることが知られているなど、心拍出量は様々な心臓疾患の検査、又は投薬効果の確認に利用されている。
心拍出量の測定方法には、例えば心拍出量の測定対象者である被測定者の肺動脈に、先端にバルーンが付いたカテーテルを挿入し、バルーンを膨張及び収縮させながら血中の酸素飽和度を測定し、測定した酸素飽和度から心拍出量を算出する方法が用いられる。ここで血中の酸素飽和度とは、血中の酸素濃度を示す指標の一例であり、血液中のヘモグロビンがどの程度酸素と結合しているかを示す指標であり、血中の酸素飽和度が低下するにつれて、例えば貧血等の症状が発生しやすくなることを示すものである。
しかしながら、カテーテルを用いた心拍出量の測定方法では、被測定者の血管にカテーテルを挿入する必要があるため外科的処置が必要となり、他の測定方法に比べて被測定者における侵襲性が高くなる。
したがって、カテーテルを用いた心拍出量の測定方法よりも被測定者の負担が少なくなるように、被測定者の脈波から得られる酸素飽和度を用いて心拍出量を測定する方法が研究されている。脈波とは、心臓による血液の送り出しに伴う血管の拍動変化を示す指標である。
まず、図1を参照して、生体情報のうち、血中の酸素飽和度の測定方法について説明する。
図1に示すように、血中の酸素飽和度は、被測定者の体(生体8)に向けて発光素子1から光を照射し、受光素子3で受光した、被測定者の体内に張り巡らされている動脈4、静脈5、及び毛細血管6等で反射又は透過した光の強さ、すなわち反射光又は透過光の受光量を用いて測定される。
図2は、例えば生体8に吸収される光量の変化量を示す概念図である。図2に示すように、生体8における吸光量は、時間の経過と共に変動する傾向が見られる。
更に、生体8における吸光量の変動に関する内訳について見てみると、主に動脈4によって吸光量が変動し、静脈5及び静止組織を含むその他の組織では、動脈4に比べて吸光量が変動しないとみなせる程度の変動量であることが知られている。これは、心臓から拍出された動脈血は脈波を伴って血管内を移動するため、動脈4が動脈4の断面方向に沿って経時的に伸縮し、動脈4の厚みが変化するためである。なお、図2において、矢印94で示される範囲が、動脈4の厚みの変化に対応した吸光量の変動量を示す。
図2において、時刻taにおける受光量をIa、時刻tbにおける受光量をIbとすれば、動脈4の厚みの変化による光の吸光量の変化量ΔAは、(1)式で表される。
(数1)
ΔA=ln(Ib/Ia)・・・(1)
これに対して、図3は、動脈4を流れる酸素と結合したヘモグロビン(酸化ヘモグロビン)及び酸素と結合していないヘモグロビン(還元ヘモグロビン)の各波長に対する光の吸光量の一例を示す図である。図3において、グラフ96が酸化ヘモグロビンにおける光の吸光量を表し、グラフ97が還元ヘモグロビンにおける光の吸光量を表す。
図3に示すように、酸化ヘモグロビンは還元ヘモグロビンと比較して、約850nm近辺の波長を有する赤外線(infrared:IR)領域99の光を吸収しやすく、還元ヘモグロビンは酸化ヘモグロビンと比較して、特に約660nm近辺の波長を有する赤色領域98の光を吸収しやすいことが知られている。
更に、酸素飽和度は、異なる波長における吸光量の変化量ΔAの比率と比例関係があることが知られている。
したがって、他の波長の組み合わせに比べて、酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンとで吸光量の差が現われやすい赤外光(IR光)と赤色光を用いて、IR光を生体8に照射した場合の吸光量の変化量ΔAIRと、赤色光を生体8に照射した場合の吸光量の変化量ΔARedとの比率をそれぞれ算出することで、(2)式によって酸素飽和度Sが算出される。なお、(2)においてkは比例定数である。
(数2)
S=k(ΔARed/ΔAIR)・・・(2)
すなわち、血中の酸素飽和度を算出する場合、それぞれ異なる波長の光を照射する複数の発光素子1を生体8に照射する。具体的には、IR光を照射する発光素子1と赤色光を照射する発光素子1を生体8に用いる。この場合、IR光を照射する発光素子1と赤色光を照射する発光素子1との発光期間は重複してもよいが、望ましくは発光期間が重複しないよう発光させる。そして、各々の発光素子1による反射光又は透過光を受光素子3で受光して、各受光時点における受光量から(1)式及び(2)式、又は、これらの式を変形して得られる公知の式を算出することで、酸素飽和度が測定される。
上記(1)式を変形して得られる公知の式として、例えば(1)式を展開して、光の吸光量の変化量ΔAを(3)式のように表してもよい。
(数3)
ΔA=lnIb−lnIa・・・(3)
また、(1)式は(4)式のように変形することができる。
(数4)
ΔA=ln(Ib/Ia)=ln(1+(Ib-Ia)/Ia) ・・・(4)
通常、(Ib-Ia)≪Iaであることから、ln(Ib/Ia)≒(Ib-Ia)/Iaが成り立つため、(1)式の代わりに、光の吸光量の変化量ΔAとして(5)式を用いてもよい。
(数5)
ΔA≒(Ib-Ia)/Ia ・・・(5)
以降では、IR光を照射する発光素子1と赤色光を照射する発光素子1とを区別して説明する必要がある場合、IR光を照射する発光素子1を「発光素子1A」といい、赤色光を照射する発光素子1を「発光素子1B」ということにする。
こうした方法によれば、発光素子1及び受光素子3を被測定者の体表に近づけることで血中の酸素飽和度が測定されるため、血管にカテーテルを挿入して血中の酸素飽和度を測定するよりも被測定者の負担が少なくなる。
そして、測定された被測定者の酸素飽和度を用いて、生体情報測定装置10は後述する方法により心拍出量を算出する。
図4は、生体情報測定装置10の構成例を示す図である。図4に示すように、生体情報測定装置10は光電センサ11、脈波処理部12、呼吸波形抽出部13、酸素飽和度測定部14、タイマ15、通知部16、酸素循環時間測定部17、心拍出量測定部18、受付部19、及び変更部30を含む。
光電センサ11は、約850nmの波長を中心波長とするIR光を照射する発光素子1A、約660nmの波長を中心波長とする赤色光を照射する発光素子1B、及びIR光及び赤色光を受光する受光素子3を備える。
図5に光電センサ11における発光素子1A、発光素子1B、及び受光素子3の配置例を示す。図5に示すように、発光素子1A、発光素子1B、及び受光素子3は、生体8の一方の面に向かって並べて配置される。この場合、受光素子3は、生体8の毛細血管6等で反射されたIR光及び赤色光を受光する。
しかしながら、発光素子1A、発光素子1B、及び受光素子3の配置は、図5の配置例に限定されない。例えば、図6に示すように、発光素子1A及び発光素子1Bと、受光素子3とをそれぞれ生体8を挟んで対向する位置に配置するようにしてもよい。この場合、受光素子3は、生体8を透過したIR光及び赤色光を受光する。
ここでは一例として、発光素子1A及び発光素子1Bは、例えばVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)のような面発光レーザ素子として説明するが、これに限らず、端面発光レーザ素子であってもよい。また、発光素子1A及び発光素子1BはLED(Light Emitting Diode)であってもよい。
光電センサ11には、被測定者の体の部位に光電センサ11を取り付けるための図示しないクリップが備えられており、IR光及び赤色光が光電センサ11から外部に漏れないように、光電センサ11は図示しないクリップによって被測定者の体表に接触するように取り付けられる。被測定者の生体8で反射又は透過したIR光及び赤色光を受光素子3でできるだけ正確に受光するためには、光電センサ11を被測定者の体表に接触するように配置することが好ましいが、被測定者の生体8で反射したIR光及び赤色光、又は被測定者の生体8を透過したIR光及び赤色光が受光素子3で受光される範囲内で、光電センサ11を体表から離した位置に取り付けてもよい。
光電センサ11は、受光素子3で受光したIR光及び赤色光のそれぞれの受光量を例えば電圧値に変換して脈波処理部12に通知する。
発光素子1A及び発光素子1Bからは予め定めた光量が照射されているため、光電センサ11で受光したIR光及び赤色光のそれぞれの受光量から、生体8におけるIR光及び赤色光の吸光量が得られる。
したがって、脈波処理部12は、光電センサ11から受け付けたIR光及び赤色光のそれぞれの受光量を用いて、IR光から得られた被測定者の脈波を表す脈波信号と、赤外光から得られた被測定者の脈波を表す脈波信号をそれぞれ生成する。脈波処理部12は、受け付けたIR光及び赤色光のそれぞれの受光量に対応する電圧値が、脈波信号の生成に適した予め定めた範囲に含まれるように電圧値を増幅する。そして、脈波処理部12は、公知のフィルタ等を用いてノイズ成分を除去したそれぞれの脈波信号を生成する。
脈波処理部12は生成したそれぞれの脈波信号を、呼吸波形抽出部13及び酸素飽和度測定部14に通知する。
呼吸波形抽出部13は脈波処理部12から脈波信号を受け付けると、脈波信号から被測定者の呼吸状態を表す呼吸波形を抽出する。
具体的には、呼吸波形抽出部13は、IR光から得られた脈波信号と赤色光から得られた脈波信号のうち、何れか一方の脈波信号の予め定めた期間(例えば1分)における極大値及び極小値を検出し、検出した各々の極大値を接続する線(ピーク線)又は検出した各々の極小値を接続する線(ボトム線)を被測定者の呼吸波形として抽出する。
図7は、呼吸波形抽出部13によって脈波信号から抽出された呼吸波形の一例を示す図である。
なお、呼吸波形抽出部13では、IR光から得られた脈波信号を用いて呼吸波形を抽出する。これは、図3に示したように、IR光は赤色光に比べて酸化ヘモグロビンに吸収されやすいため、動脈4の厚みの変化に対する脈波信号の振幅が赤色光から得られた脈波信号の振幅より大きくなる傾向が見られる。したがって、IR光から得られた脈波信号から抽出した呼吸波形は、赤色光から得られた脈波信号から抽出した呼吸波形よりも波形の変動が明確になり、精度の高い呼吸波形が得られるためである。
呼吸波形抽出部13は、脈波信号から抽出した呼吸波形を参照して、例えば呼吸の停止及び呼吸の再開といった被測定者の呼吸状態を通知部16に通知する。
酸素飽和度測定部14は、脈波処理部12から脈波信号を受け付けると、受け付けた脈波信号から被測定者の酸素飽和度を測定する第1の測定手段の一例である。具体的には、酸素飽和度測定部14は脈波信号を用いて、動脈4の厚みの変化によるIR光の吸光量の変化量ΔAIRと、赤色光の吸光量の変化量ΔARedとをそれぞれ(1)式に従って算出する。そして、酸素飽和度測定部14は、算出した変化量ΔAIRと変化量ΔARedを用いて、例えば(2)式から被測定者の酸素飽和度を測定し、測定した酸素飽和度を酸素循環時間測定部17に通知する。
以降では一例として、酸素飽和度測定部14が被測定者の酸素飽和度を測定する例について説明するが、酸素飽和度測定部14は、被測定者の酸素飽和度の時間変化を示す値であればどのような値を測定してもよい。例えば、酸素飽和度測定部14は、酸素飽和度の逆数、又は変化量ΔARedと変化量ΔAIRの比率といった、酸素飽和度の時間変化と相関関係を有する値を測定してもよい。
通知部16は、呼吸波形抽出部13から被測定者の呼吸の停止が通知されると、タイマ15を起動し、呼吸の停止期間が予め定めた規定時間に達した場合、呼吸停止中の被測定者に呼吸を再開するよう伝える再開通知を通知する。また、通知部16は、心拍出量の測定において注意を要する情報がある場合には、警告を通知する。
図8のグラフは、被測定者の特定の部位における血中の酸素飽和度の変化例を示しており、横軸は時間を表し、縦軸は酸素飽和度を表している。
被測定者が時刻t0で呼吸を停止すると、被測定者における血中の酸素飽和度が減少し始める。被測定者が呼吸を停止する期間として予め定めた規定時間の経過後(再開時刻t1)に被測定者が呼吸を再開しても、呼吸の再開により血中に取り込まれた酸素が肺から特定の部位まで到達するのには時間がかかるため、再開時刻t1の後も被測定者における血中の酸素飽和度は減少する。そのうち、呼吸の再開により血中に取り込まれた酸素が肺から特定の部位まで到達するため、被測定者における血中の酸素飽和度は増加に転じる。
以降では、血中の酸素飽和度が減少から増加に転じる箇所を「変曲点」という。血中の酸素飽和度が減少から増加に転じる箇所は、酸素飽和度の波形上の1点で表されずに範囲を持つ場合もある。
なお、酸素飽和度の変化を表す波形に変曲点が複数現れる場合もあるが、被測定者の呼吸の再開によって現れる変曲点は1つであり、この変曲点を特に「正規変曲点」という場合がある。正規変曲点以外の変曲点は、予め規定された理想的な酸素飽和度の測定とは異なる測定が行われたことによって出現したものと考えられる。
具体的には、酸素飽和度の変動要因には、例えば被測定者の体表に接触する光電センサ11の接触具合といった測定環境の変化、並びに、被測定者の緊張といった被測定者の心理的変化及び身体的変化が含まれる。更に、酸素飽和度の変動要因には、例えば太陽光の影響による光電センサ11の測定誤差といった外乱、及び被測定者が規定時間に達する途中で呼吸を再開してしまい、再度呼吸を停止するというような呼吸状態に関する安定性の変化が含まれる。
被測定者の呼吸再開後に、酸素飽和度が減少から増加に転じる正規変曲点が検知された時刻を検知時刻t2とすれば、酸素循環時間は再開時刻t1と検知時刻t2の差分によって表される。
すなわち、酸素循環時間とは、肺から特定の部位まで酸素が運搬されるのに要する時間を表し、「酸素運搬時間」とも呼ばれる。
なお、酸素飽和度測定部14で酸素飽和度の逆数を測定する場合には、被測定者の特定の部位における血中の酸素飽和度の波形は図9のように、図8に示した波形を上下反転させたものとなる。この場合においても、酸素循環時間は再開時刻t1と検知時刻t2の差分によって表される。
このように、酸素飽和度が減少から増加に転じる変曲点が時系列に沿って示されるのであれば、酸素飽和度測定部14は、測定した酸素飽和度をどのような形式で表してもよい。
なお、酸素飽和度から測定される酸素循環時間は、呼吸の停止期間のばらつきによって測定精度もばらつく傾向があるため、呼吸の停止期間を規定した規定時間が設けられている。規定時間は、生体情報測定装置10における酸素循環時間の測定精度が高くなるように、生体情報測定装置10の実機による実験や生体情報測定装置10の設計仕様に基づくコンピュータシミュレーション等により予め求められている値である。
酸素循環時間測定部17は、通知部16から被測定者の呼吸が再開したことを受け付けると、呼吸の再開を受け付けた時刻を再開時刻t1として記憶する。そして、酸素循環時間測定部17は、酸素飽和度測定部14で測定される酸素飽和度を監視して、酸素飽和度の変曲点を検知する。酸素循環時間測定部17は、酸素飽和度の変曲点を検出した時刻を検知時刻t2として記憶し、再開時刻t1と検知時刻t2の差分で表される時間を酸素循環時間として測定する。
ただし、酸素循環時間測定部17は、被測定者が呼吸を再開した再開時刻t1より後に終期が設定された予め定めた期間内で、かつ、再開時刻t1より後に検知された変曲点の検知時刻を正規変曲点の検知時刻t2とする。すなわち、酸素循環時間測定部17は、再開時刻t1より後の期間を含むように設定された予め定めた期間以外の期間で検知された変曲点、及び、予め定めた期間に検知された変曲点であっても再開時刻t1以前に検知された変曲点は、正規変曲点ではないと判定する。
呼吸の再開により血中に取り込まれた酸素が肺から特定の部位まで到達するには時間を要するため、正規変曲点は被測定者が呼吸を再開した再開時刻t1よりも遅れて出現する。また、酸素が肺から特定の部位まで到達する時間には、医学的にこれ以上時間を要することはないという上限値が存在する。したがって、予め定めた期間は、正規変曲点が含まれると考えられる期間を含むように設定された期間であり、説明するまでもなく、予め定めた期間の終期は、被測定者が呼吸を再開した再開時刻t1より後になるように設定される。
検知した変曲点が正規変曲点であると判定するためには、変曲点が予め定めた期間に含まれることが1つの条件であることから、以降では、予め定めた期間を「適正期間」ということにする。
適正期間の始期の設定については特に制限はないが、既に説明したように、正規変曲点は被測定者が呼吸を再開した再開時刻t1よりも遅れて出現することから、再開時刻t1より後に設定することが好ましい。当然のことながら、適正期間の始期は適正期間の終期よりも前に設定される。この場合、変曲点の検知時刻を再開時刻t1と比較することなく、適正期間に含まれる変曲点が正規変曲点として扱われることになる。以降では、適正期間の始期を再開時刻t1より後に設定した例について説明する。
なお、被測定者が呼吸を再開してから適正期間の始期が開始するまでに出現した変曲点は正規変曲点として扱われないことから、当該期間を「待機期間」ということにする。
そして、酸素循環時間測定部17は、測定した酸素循環時間を心拍出量測定部18に通知する。こうした酸素循環時間測定部17は、酸素循環時間を測定する第2の測定手段の一例である。
なお、酸素循環時間の測定部位は、被測定者における光電センサ11の取り付け位置によって決定されるが、本実施の形態では光電センサ11を被測定者の指先に装着し、肺から指先まで酸素が運搬される場合の酸素循環時間を測定する。これは、他の部位に比べて肺からの距離が長くとれることにより酸素循環時間が長くなることから、他の部位に光電センサ11を取り付けた場合と比較して、精度の高い酸素循環時間が得られるためである。
したがって、肺から指先までの酸素循環時間を、特にLFCT(Lung to Finger Circulation Time)ということがある。本実施の形態においても、光電センサ11を被測定者の指先に取り付け、酸素循環時間測定部17でLFCTを測定する例について説明するが、光電センサ11の取り付け部位は指先に限られない。得られる酸素循環時間の測定誤差が予め定めた範囲内に含まれるような部位であれば、被測定者の何れの部位に光電センサ11を取り付けてもよい。例えば、被測定者の首、肩、及び股関節よりも抹消側の部位(抹消部位)が取り付け部位の一例である。なお、「指先」とは被測定者の手の指先を指すが、足の指先に光電センサ11を取り付けてもよい。
心拍出量測定部18は酸素循環時間測定部17から受け付けたLFCTを用いて、被測定者の心拍出量を測定する。
心拍出量COは、例えば(6)式に示す公知の演算式を用いてLFCTから得られる。
(数6)
CO=(a0×S)/LFCT ・・・(6)
ここで、a0は定数であり、例えばa0=50が用いられる。Sは被測定者の体表面積(m2)であり、LFCTの単位は秒である。
なお、心拍出量測定部18は心拍出量の他に、心拍出量に関する情報を測定してもよい。「心拍出量に関する情報」とは、心拍出量と相関関係が認められる情報であり、例えば心係数及び1回拍出量等が含まれる。
「心係数」とは、被測定者の体格差による心拍出量の違いを補正するため、被測定者の心拍出量を被測定者の体表面積で割った値である。また、「1回拍出量」とは、心臓が1回の収縮によって動脈4へ拍出する血液の量を示す値であり、心拍出量を被測定者の1分間の心拍数で割ることで求められる。
受付部19は、後述する入力ユニット27を介して、生体情報測定装置10の使用者からの指示を受け付ける受付手段の一例である。ここで「生体情報測定装置10の使用者」とは、例えば被測定者、被測定者の生体情報を測定する医療従事者等の測定者、及び生体情報測定装置10の管理者といった少なくとも1人以上の関係者を表す。
受付部19が受け付ける指示には、例えば適正期間の長さ、すなわち、適正期間の始期及び終期の少なくとも一方を変更する変更指示、及び被測定者の酸素飽和度の測定を開始して心拍出量の測定を行う心拍出量の測定指示が含まれる。
変更部30は、受付部19で受け付けた指示が適正期間の変更指示の場合、適正期間の始期及び終期の少なくとも一方が変更指示によって設定された値となるように適正期間を変更する。
変更指示によって変更が指示される適正期間の始期及び終期の設定に制限はないが、受付部19は、少なくとも適正期間の始期を被測定者が呼吸を再開した再開時刻t1より後に変更する変更指示を受け付け、変更部30は、適正期間の始期を指示された時刻に変更する。
適正期間の始期及び終期は、例えば被測定者が呼吸を再開した再開時刻t1からの相対時間でも表される。この場合、適正期間の始期又は終期を再開時刻t1より前に設定するには負値とし、適正期間の始期又は終期を再開時刻t1に設定するには“0”とし、適正期間の始期又は終期を再開時刻t1より後に設定するには正値とする。
なお、適正期間の始期及び終期を変更する指示はこれに限られず、例えば待機期間の長さと適正期間の長さを指示するようにしてもよい。また、被測定者が呼吸を再開する再開時刻t1が絶対時刻として予め計画されているような場合には、適正期間の始期及び終期を絶対時刻で指示してもよい。
受付部19で受け付けた適正期間の終期が再開時刻t1以前となるように指示される等、変更指示による変更後の適正期間が酸素循環時間の測定に適さない場合、報知手段の一例である通知部16は警告を報知して、生体情報測定装置10の使用者に適正期間の再変更を促す。
酸素循環時間測定部17は、予め定められている適正期間が変更部30によって変更された場合、変更後の適正期間を用いて正規変曲点を検知してLFCTを測定する。
上述した生体情報測定装置10は、例えばコンピュータを用いて構成される。図10は、コンピュータ20を用いて構成された生体情報測定装置10における電気系統の要部構成例を示す図である。
コンピュータ20は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、不揮発性メモリ24、及び入出力インターフェース(I/O)25を備える。そして、CPU21、ROM22、RAM23、不揮発性メモリ24、及びI/O25がバス26を介して各々接続されている。なお、コンピュータ20で用いられるオペレーションシステムに制限はない。
不揮発性メモリ24は、不揮発性メモリ24に供給される電力が遮断されても記憶した情報を維持する記憶装置の一例であり、例えば半導体メモリが用いられるがハードディスクであってもよい。
I/O25には、例えば光電センサ11、入力ユニット27、表示ユニット28、及び通信ユニット29が接続される。
光電センサ11はI/O25と有線又は無線によって接続される。なお、生体情報測定装置10と光電センサ11とが分離されるように、それぞれを別体として構成してもよく、生体情報測定装置10と光電センサ11とが一体化されるように、それぞれを同じ筺体に収容する構成としてもよい。
入力ユニット27は、例えば生体情報測定装置10の使用者の指示を受け付けてCPU21に通知するユニットである。入力ユニット27には、例えばボタン、タッチパネル、キーボード、及びマウス等が含まれる。
表示ユニット28は、例えばCPU21で処理された情報を視覚的に生体情報測定装置10の使用者に表示するユニットである。表示ユニット28には、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)、及びプロジェクタ等の表示装置が用いられる。
なお、表示ユニット28は必ずしも生体情報測定装置10に必要なユニットではなく、例えば呼吸の再開通知や警告等、生体情報測定装置10から通知される情報を生体情報測定装置10の使用者に報知するものであればどのような種類のユニットがI/O25に接続されてもよい。
例えば、生体情報測定装置10から通知される情報を生体情報測定装置10の使用者に音声で通知する場合、表示ユニット28の代わりに例えばスピーカーユニットを接続してもよい。また、生体情報測定装置10から通知される情報を生体情報測定装置10の使用者に体感を通して通知する場合、表示ユニット28の代わりに例えば振動ユニットを接続してもよい。更には、例えば表示ユニット28及びスピーカーユニットのように複数のユニットを用いて、生体情報測定装置10から通知される情報を生体情報測定装置10の使用者に通知してもよい。
通信ユニット29は、例えばインターネット等の通信回線と生体情報測定装置10を接続する通信プロトコルを備え、通信回線に接続される他の外部装置と生体情報測定装置10との間でデータ通信を行う。通信ユニット29における通信回線への接続形態は有線であっても無線であってもよい。生体情報測定装置10が通信回線に接続される他の外部装置とデータ通信を行う必要がなければ、必ずしもI/O25に通信ユニット29を接続する必要はない。
なお、I/O25に接続されるユニットは上述した例に限られず、例えば印字ユニット等、他のユニットをI/O25に接続してもよい。
次に、図11を用いて、生体情報測定装置10の動作について説明する。
図11は、被測定者の指先に光電センサ11が取り付けられた状態で、生体情報測定装置10の使用者から入力ユニット27を介して心拍出量の測定指示を受け付けた場合に、CPU21によって実行される生体情報測定処理の流れの一例を示すフローチャートである。生体情報測定装置10は心拍出量の測定指示を受け付けると、少なくとも心拍出量の測定が終了するまでの間、被測定者の酸素飽和度を測定し続けるものとする。
生体情報測定処理を規定する生体情報測定プログラムは、例えば生体情報測定装置10のROM22に予め記憶されている。生体情報測定装置10のCPU21は、ROM22に記憶される生体情報測定プログラムを読み込み、生体情報測定処理を実行する。適正期間の始期及び終期は被測定者が呼吸を再開した再開時刻t1からの相対時間で表され、それぞれ不揮発性メモリ24に予め記憶されているものとする。
まず、ステップS10において、CPU21は、規定時間に亘って呼吸を停止していた被測定者が、生体情報測定装置10から通知された呼吸の再開通知に従って呼吸を再開したか否かを判定する。
被測定者が呼吸を再開したか否かの判定は、光電センサ11によって検知された脈波信号から得られる呼吸波形を参照することで行われる。被測定者が呼吸を再開していないと判定される場合にはステップS10の処理を繰り返し実行して、被測定者の呼吸波形を監視する。一方、被測定者が呼吸を再開したと判定される場合にはステップS20に移行する。
なお、被測定者における呼吸状態の検知方法は呼吸波形の参照に限られない。例えば、被測定者の鼻口に気流の流れを検知する気流センサ、又は風量を検知する風量センサを取り付け、呼吸の有無を直接検知するようにしてもよい。また、被測定者が呼吸した場合、体内で温められた空気が鼻口から排出されることから、被測定者の鼻口に温度センサを取り付けることによっても、被測定者の呼吸の有無が直接検知される。更に、呼吸に伴い被測定者の胸部の位置が変動することから、カメラで被測定者の胸部を撮影した映像を解析したり、被測定者の胸部に変位計を取り付けたりすることで、被測定者の呼吸の有無が検知される。
上記では、例えば光電センサ11や気流センサ等、各種センサを用いて被測定者の呼吸状態を検知する方法を説明したが、被測定者が入力ユニット27に含まれるボタンを押下して、呼吸の再開をCPU21に通知してもよい。また、タイマ15で呼吸の停止期間を規定した規定時間を計測し、規定時間の経過を知らせるタイマ15のタイムアウト通知によって、被測定者が呼吸を再開したものとみなしてもよい。
ステップS20において、CPU21は、被測定者の呼吸の再開に合わせてタイマ15を起動する。すなわち、タイマ15の値が、被測定者が呼吸を再開した再開時刻t1からの相対時間を表す。
なお、CPU21は、被測定者が呼吸を再開する前に行った呼吸の停止に合わせてタイマ15を起動してもよい。この場合、ステップS20でタイマ15を起動する必要はなく、タイマ15の値から規定時間を差し引いた値が、被測定者が呼吸を再開した再開時刻t1からの相対時間を表すことになる。
ステップS30において、CPU21は、タイマ15の値が適正期間の始期に達したか否か、すなわち、被測定者が呼吸を再開してからの経過時間が待機期間を経過したか否かを判定する。経過時間が待機期間を経過していない場合にはステップS30を繰り返し実行して、経過時間が待機期間を経過するまでタイマ15の値を監視する。一方、経過時間が待機期間を経過した場合にはステップS40に移行する。
ステップS40において、CPU21は、被測定者における測定中の酸素飽和度を参照して変曲点の検知を行う。酸素飽和度の変曲点が検知されない場合にはステップS50に移行する。
ステップS50において、CPU21は、タイマ15の値が適正期間の終期に達したか否か、すなわち、適正期間内で変曲点を検知しているか否かを判定する。適正期間内で変曲点を検知している場合にはステップS40に移行して、再び変曲点の検知を行う。
一方、ステップS40の判定処理が肯定判定の場合、すなわち、酸素飽和度の変曲点が検知された場合にはステップS60に移行する。
ステップS60において、CPU21はタイマ15を参照して、ステップS40で検知した変曲点が適正期間内の変曲点か否かを再度判定する。これは、適正期間の終期が差し迫った状況で変曲点の検知が行われた場合、変曲点の検知タイミングによっては、ステップS40で検知した変曲点が適正期間内の変曲点ではない場合も考えられるためである。
ステップS60の判定処理において、ステップS40で検知した変曲点が適正期間内の変曲点である場合にはステップS70に移行する。
ステップS70において、CPU21は、ステップS40で検知した変曲点の検知時刻、及び当該変曲点における酸素飽和度の値を、例えばRAM23に記憶する。そして、再びステップS40に移行して変曲点の検知を継続する。これにより、適正期間内に検知された変曲点の検知時刻及び値がRAM23に記憶される。なお、変曲点の検知時刻及び値の記憶先はRAM23に限られない。例えば通信回線に接続された外部装置の記憶部に、適正期間内に検知された変曲点の検知時刻及び値を記憶してもよい。変曲点の検知時刻は、変曲点が検知された時点のタイマ15の値が用いられる。
一方、ステップS50の判定処理で、タイマ15の値が適正期間の終期に達した場合、又は、ステップS60の判定処理で、ステップS40で検知した変曲点が適正期間に含まれないと判定された場合には、共にステップS80に移行する。
ステップS80において、CPU21は、ステップS20で起動したタイマ15を停止する。
ステップS90において、CPU21は、適正期間内に検知された変曲点としてステップS70でRAM23に記憶された変曲点が存在するか否かを判定する。適正期間内に検知された変曲点が存在しない場合、ステップS100に移行する。
この場合、被測定者のLFCTが得られないため、CPU21は、表示ユニット28に被測定者のLFCTが測定されなかったことを知らせる警告を表示する。
なお、I/O25にスピーカーユニットが接続されている場合、CPU21は、スピーカーユニットから音声で警告を出力してもよい。また、I/O25に振動ユニットが接続されている場合には、CPU21は振動ユニットを振動させ、生体情報測定装置10の使用者の体感を通じて警告を通知してもよい。以上により、図11に示した生体情報測定処理を終了する。
一方、ステップS90の判定処理で適正期間内に検知された変曲点が存在すると判定された場合、ステップS110に移行する。
ステップS110において、CPU21は、ステップS70でRAM23に記憶された変曲点の検知時刻t2を取得して、電源が遮断された場合であっても検知時刻t2が記憶されるように、例えば不揮発性メモリ24に記憶し直す。変曲点の検知時刻t2は、被測定者が呼吸を再開した再開時刻t1を基準とした相対時間であるため、LFCTを表すことになる。
なお、適正期間において複数の変曲点が検知されている場合には、複数の変曲点のうち、酸素飽和度の値が最も低い変曲点が検知された検知時刻t2をLFCTとすればよい。被測定者が呼吸を再開したことによって現れる正規変曲点は、それまで被測定者が呼吸を停止していたことから、酸素飽和度が最も減少した状態で現れることになる。したがって、正規変曲点における酸素飽和度の値は、他の変曲点における酸素飽和度の値より低くなる傾向があるためである。
ステップS120において、CPU21は、ステップS110で取得したLFCTを用いて、例えば(6)式から心拍出量を測定する。更に、CPU21は、測定した心拍出量を用いて心拍出量に関する情報を算出してもよい。以上により、図11に示した生体情報測定処理を終了する。
図11では、予め設定された適正期間の間に検知された変曲点からLFCTを測定したが、生体情報測定装置10では、適正期間の始期及び終期の少なくとも一方が変更可能に構成されている。
図12は、適正期間の変更指示を受け付けた場合に、CPU21によって実行される生体情報測定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12に示す生体情報測定処理を規定する生体情報測定プログラムは、例えば生体情報測定装置10のROM22に予め記憶されている。生体情報測定装置10のCPU21は、ROM22に記憶される生体情報測定プログラムを読み込み、生体情報測定処理を実行する。
まず、ステップS200において、CPU21は、仮に変更指示で指示された内容に従って変更した場合の適正期間を算出する。既に説明したように、適正期間の変更は待機期間の長さ及び適正期間の長さの少なくとも一方を指示することで行ってもよいが、ここでは適正期間の始期及び終期の少なくとも一方を指示することで適性期間を変更する例について説明する。
変更指示で適正期間の始期及び終期の変更が指示されている場合には、CPU21は、変更指示で指示された始期及び終期から適正期間を算出する。変更指示で適正期間の始期又は終期の一方の変更が指示されている場合には、CPU21は、変更指示で変更が指示された始期又は終期と、変更が指示されていない現在の適正期間の始期又は終期から変更後の適正期間を算出する。
適正期間の長さは予め定めた下限値H1より短すぎると、適正期間の間に正規変曲点が捉えられない場合がある。また、適正期間の長さは予め定めた上限値H2より長すぎると、正規変曲点が現れた後も変曲点の検知を継続することになり、LFCTの測定に取り掛かるまでの時間が長くなる場合がある。
したがって、ステップS210において、CPU21は、ステップS200で算出した適正期間の長さが予め定めた下限値H1以上、かつ、上限値H2以下であるか否かを判定する。この下限値H1及び上限値H2は、正規変曲点の検知に適した適正期間の長さを規定する基準値であり、生体情報測定装置10の実機による実験や生体情報測定装置10の設計仕様に基づくコンピュータシミュレーション等により予め求められた値である。そして、下限値H1及び上限値H2は、例えば不揮発性メモリ24に予め記憶されている。
適正期間の長さが下限値H1未満、又は上限値H2を超える場合にはステップS220に移行する。
ステップS220において、CPU21は、変更指示に従って適正期間を変更した場合、変更後の適正期間の長さがLFCTの測定に適さない期間になってしまうことを生体情報測定装置10の使用者に通知する警告を表示ユニット28に表示する。そして、図12に示す生体情報測定処理を終了する。
これにより、警告を通知された生体情報測定装置10の使用者は、変更後の適正期間の長さが下限値H1以上、かつ、上限値H2以下となるように指示した変更指示を再度行うように促されることになる。
一方、ステップS210の判定処理で、ステップS200で算出した適正期間の長さが下限値H1以上、かつ、上限値H2以下であると判定された場合、ステップS230に移行する。
この場合、変更後の適正期間の長さはLFCTの測定に適した長さであることから、ステップS230以降において、CPU21は、変更指示に基づいた適正期間の変更を行う。
そのため、ステップS230において、CPU21は、変更指示で適正期間の始期の変更が指示されているか否かを判定する。適正期間の始期の変更が指示されている場合にはステップS240に移行する。
そして、ステップS240において、CPU21は、適正期間の始期を変更指示で指示された始期に変更する。
一方、ステップS230の判定処理において、適正期間の始期の変更が指示されていない場合には、ステップS240を実行することなくステップS250に移行する。
ステップS250において、CPU21は、変更指示で適正期間の終期の変更が指示されているか否かを判定する。適正期間の終期の変更が指示されている場合にはステップS260に移行する。
そして、ステップS260において、CPU21は、適正期間の終期を変更指示で指示された終期に変更して、図12に示す生体情報測定処理を終了する。
一方、ステップS250の判定処理において、適正期間の終期の変更が指示されていない場合には、ステップS260を実行することなく、図12に示す生体情報測定処理を終了する。
なお、変更指示で指示された変更後の適正期間がLFCTの測定に適した期間であるか否かの確認事項は、適正期間の長さに限られない。例えば、被測定者が呼吸を再開する以前に正規変曲点は現れないことから、適正期間の始期が被測定者の呼吸の再開時刻以前に変更されようとしているかを判定し、再開時刻以前に変更しようとしている場合は警告を通知するようにしてもよい。また、適正期間の終期が適正期間の始期以前に変更されようとしている場合にも警告を通知してよい。
変更指示で適性期間の始期及び終期の少なくとも一方の代わりに、適正期間の長さの変更が指示されている場合には、CPU21は、ステップS210において、指示された適正期間の長さが下限値H1以上、かつ、上限値H2以下であるか否かを判定すればよい。そして、指示された適正期間の長さが下限値H1以上、かつ、上限値H2以下の場合には、ステップS230〜S260の代わりに、現在の適正期間の長さを指示された適正期間の長さに変更すればよい。そうでない場合には警告を通知すればよい。
また、変更指示で待機期間の長さの変更が指示されている場合には、CPU21は、ステップS210において、指示された待機期間の長さが下限値J1以上、かつ、上限値J2以下であるか否かを判定すればよい。
この下限値J1及び上限値J2は、正規変曲点の検知に適した適正期間の始点を規定する基準値であり、生体情報測定装置10の実機による実験や生体情報測定装置10の設計仕様に基づくコンピュータシミュレーション等により予め求められた値である。
酸素が肺から特定の部位(この場合、指先)まで到達するのには時間がかかるため、待機期間の長さが下限値J1より短くなると、正規変曲点が現れない範囲まで変曲点の検知を行うことになる。また、待機期間を必要以上に長くすると変曲点の検知の開始が遅れるため、待機期間の長さが上限値J2より長くなると、正規変曲点を検出し損ねる場合がある。
したがって、指示された待機期間の長さが下限値J1以上、かつ、上限値J2以下の場合には、ステップS230〜S260の代わりに、現在の待機期間の長さを指示された待機期間の長さに変更すればよい。そうでない場合には警告を通知すればよい。
なお、図12では適正期間を変更する例について説明したが、生体情報測定装置10は、変曲点の検知期間を変更する変更指示を生体情報測定装置10の使用者から受け付け、変曲点の検知期間を変更するようにしてもよい。
図11に示した生体情報測定装置10では、適正期間の始期から終期に亘って変曲点の検知を行ったが、必ずしも変曲点の検知期間を適正期間に合わせる必要はない。例えば心拍出量の測定指示を受け付けて酸素飽和度を測定している間は、酸素飽和度の変曲点を検知し続け、検知した変曲点のうち、適正期間に含まれる変曲点を正規変曲点としてLFCTの測定を行ってもよい。
また、例えば生体情報測定装置10の不揮発性メモリ24に被測定者毎に予め設定された適正期間を記憶しておき、被測定者毎に被測定者と関連付けられた適正期間を用いて、酸素飽和度の変曲点が正規変曲点であるか否かを判定するようにしてもよい。この場合においても、図12に示したフローチャートに従って、被測定者毎に設定されている適正期間の始期及び終期の少なくとも一方が被測定者毎に変更される。
被測定者には被測定者を識別する識別情報、例えばそれぞれの被測定者に対して予めユーザ名及びパスワードが対応付けられており、生体情報測定装置10の不揮発性メモリ24には、被測定者毎の適正期間とそれぞれの被測定者のユーザ名及びパスワードが関連付けられて記憶されている。したがって、生体情報測定装置10は、入力ユニット27を介して受け付けたユーザ名及びパスワードと一致するユーザ名及びパスワードに関連付けられた適正期間を不揮発性メモリ24から取得することで、被測定者に対応した適正期間を取得する。
また、変曲点の検知期間についても適正期間と同じく、被測定者毎に予め設定してもよい。この場合においても、図12に示したフローチャートに従って、被測定者毎に設定されている変曲点の検知期間の始期及び終期の少なくとも一方が被測定者毎に変更される。
このように第1実施形態に係る生体情報測定装置10によれば、被測定者の血中の酸素濃度を表す酸素飽和度の変曲点のうち、予め設定された適正期間内に検知された変曲点を正規変曲点としてLFCTの測定を行う。
<第2実施形態>
第1実施形態に係る生体情報測定装置10では、例えば設定した適正期間内に変曲点が検出されない場合、生体情報測定装置10の使用者は、変曲点が現れるタイミングを予測して適正期間を変更することになる。
第2実施形態では、できるだけ短い期間で、かつ、変曲点が含まれるように自律的に適正期間を変更する生体情報測定装置10Aについて説明する。
図13は、第2実施形態に係る生体情報測定装置10Aの構成例を示す図である。図13に示す生体情報測定装置10Aの構成が、図4に示した第1実施形態に係る生体情報測定装置10の構成と異なる点は、受付部19及び変更部30が削除された代わりに更新部31が追加された点であり、その他の構成は生体情報測定装置10と同じである。
更新部31は、例えば不揮発性メモリ24に記憶されている生体情報測定装置10Aで測定された過去のLFCT、すなわち正規変曲点の検知時刻t2を参照する。LFCTの測定回数が多くなるに従って、正規変曲点の検知時刻t2は特定の範囲に収まる傾向を表すことから、できるだけ短い期間で、かつ、各々の検知時刻t2を含む範囲を適正期間に設定すれば、過去のLFCTの測定値から推定される最適の適正期間が設定されることになる。
しかしながら、LFCTは被測定者毎にばらつきがあるため、必ずしも上記のように設定した適正期間内で変曲点が検知されないことも考えられる。したがって、更新部31は、適正期間が各々の検知時刻t2を含むできるだけ短い適正期間となるように適正期間を更新すると共に、適正期間内に変曲点が検知されなかった場合には、適正期間の長さが現在の長さより長くなるように適正期間の更新を行う。このような更新部31は、本実施の形態に係る更新手段の一例である。
生体情報測定装置10Aにおける電気系統の要部構成例は、図10に示した第1実施形態に係る生体情報測定装置10における電気系統の要部構成例と同じになる。
次に、図14を用いて、生体情報測定装置10Aの動作について説明する。
図14は、被測定者の指先に光電センサ11が取り付けられた状態で、生体情報測定装置10Aの使用者から入力ユニット27を介して心拍出量の測定指示を受け付けた場合に、CPU21によって実行される生体情報測定処理の流れの一例を示すフローチャートである。生体情報測定装置10Aは心拍出量の測定指示を受け付けると、少なくとも心拍出量の測定が終了するまでの間、被測定者の酸素飽和度を測定し続けるものとする。
生体情報測定処理を規定する生体情報測定プログラムは、例えば生体情報測定装置10AのROM22に予め記憶されている。生体情報測定装置10AのCPU21は、ROM22に記憶される生体情報測定プログラムを読み込み、生体情報測定処理を実行する。適正期間の始期及び終期は、それぞれ不揮発性メモリ24に予め記憶されているものとする。
図14に示すフローチャートが、図11に示した第1実施形態に係る生体情報測定処理のフローチャートと異なる点は、ステップS130及びS140が追加された点であり、その他の処理は図11と同じである。
設定されている適正期間に酸素飽和度の変曲点が検知されなかった場合、ステップS100で警告が通知された後、ステップS140の適正期間更新処理Bが実行される。
図15は、ステップS140の適正期間更新処理Bの詳細例を示すフローチャートである。
適正期間更新処理Bが実行されるということは、現在設定されている適正期間外に変曲点が現れたことになる。したがって、ステップS300において、CPU21は、現在設定されている適正期間の始期が早まるように適正期間の更新を行う。適正期間の始期をどの程度早めるかについて制限はないが、例えば予め定めた補正値Mだけ早めるようにすればよい。
ステップS310において、CPU21は、現在設定されている適正期間の終期が遅くなるように適正期間の更新を行う。適正期間の終期をどの程度遅らせるかについて制限はないが、例えば予め定めた補正値Mだけ遅らせるようにすればよい。
以上によって図14のステップS140における適正期間更新処理Bを終了する。
適正期間更新処理Bにより、適正期間の長さが更新前の適正期間の長さより延長されるため、更新前の適正期間では検知されなかった被測定者の呼吸再開に伴って出現する変曲点が検知されやすくなる。すなわち、更新後の適正期間は更新前の適正期間に比べて、より多くの被測定者のLFCTが1度で測定されるような適切な長さに更新されることになる。
一方、図14において、設定されている適正期間内に酸素飽和度の変曲点が検知された場合、ステップS110でLFCTの測定が行われ、ステップS120で心拍出量の測定が行われた後、ステップS130の適正期間更新処理Aが実行される。
図16は、ステップS130の適正期間更新処理Aの詳細例を示すフローチャートである。
まず、ステップS400において、CPU21は、例えば不揮発性メモリ24に保存されているこれまでに検知された過去のLFCT、すなわち、過去の正規変曲点の検知時刻t2を全て読み出す。CPU21は、読み出した各々の検知時刻t2のうち、最も短い検知時刻t2を取得する。この検知時刻t2は、現時点までの被測定者におけるLFCTの下限値を表すものである。
ステップS410において、CPU21は、ステップS400で読み出した各々の検知時刻t2のうち、最も長い検知時刻t2を取得する。この検知時刻t2は、現時点までの被測定者におけるLFCTの上限値を表すものである。
ステップS420において、CPU21は、ステップS400で取得した検知時刻t2が新たな適正期間の始期となるように、適正期間の始期を更新する。
ステップS430において、CPU21は、ステップS410で取得した検知時刻t2が新たな適正期間の終期となるように、適正期間の終期を更新する。
以上によって図14のステップS130における適正期間更新処理Aを終了する。
適正期間更新処理Aにより、例えば適正期間更新処理Bによって延長した適正期間の長さが、過去に検知された正規変曲点の各々が含まれる範囲まで短縮されることになる。
すなわち、生体情報測定装置10Aで心拍出量の測定を繰り返し実行することで、適性期間が被測定者の呼吸の再開に対応した何れの変曲点も含むような範囲に自律的に設定されることになる。
以上、各実施の形態を用いて本発明について説明したが、本発明は各実施の形態に記載の範囲には限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で各実施の形態に多様な変更又は改良を加えることができ、当該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、本発明の要旨を逸脱しない範囲で処理の順序を変更してもよい。
また、本発明は酸素飽和度の変曲点を酸素飽和度の測定中に逐次検知する、いわゆる実時間処理以外にも適用される。例えば本発明は、心拍出量の測定指示によって測定した酸素飽和度を例えば不揮発性メモリ24に一旦記憶し、酸素飽和度の測定が終了した後に不揮発性メモリ24から酸素飽和度の値を読み出して、適正期間における酸素飽和度の変曲点を検知するような場合にも適用される。
また、各実施の形態では、一例として生体情報測定処理をソフトウエアで実現する形態について説明したが、図11、図12、及び図14〜図16に示したフローチャートと同等の処理を、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)に実装し、ハードウエアで処理させるようにしてもよい。この場合、測定処理の高速化が図られる。
また、上述した各実施の形態では、生体情報測定プログラムがROM22にインストールされている形態を説明したが、これに限定されるものではない。本発明に係る生体情報測定プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記録された形態で提供することも可能である。例えば、本発明に係る生体情報測定プログラムを、CD(Compact Disc)−ROM、又はDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等の光ディスクに記録した形態で提供してもよい。また、本発明に係る生体情報測定プログラムを、USBメモリ及びフラッシュメモリ等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。更に、生体情報測定装置10、10Aは通信ユニット29を介して、通信回線に接続された外部装置から本発明に係る生体情報測定プログラムを取得するようにしてもよい。
1(1A、1B)・・・発光素子
3・・・受光素子
4・・・動脈
5・・・静脈
6・・・毛細血管
8・・・生体
10(10A)・・・生体情報測定装置
11・・・光電センサ
12・・・脈波処理部
13・・・呼吸波形抽出部
14・・・酸素飽和度測定部
15・・・タイマ
16・・・通知部
17・・・酸素循環時間測定部
18・・・心拍出量測定部
19・・・受付部
20・・・コンピュータ
21・・・CPU
22・・・ROM
23・・・RAM
24・・・不揮発性メモリ
27・・・入力ユニット
28・・・表示ユニット
29・・・通信ユニット
30・・・変更部
31・・・更新部
98・・・赤色領域
99・・・赤外線領域

Claims (14)

  1. 被測定者の血中の酸素濃度を表す値を測定する第1の測定手段と、
    前記第1の測定手段によって測定された前記値の変化を参照して、呼吸を停止している前記被測定者の呼吸の再開時刻から、終期が前記再開時刻より後に設定されている予め定めた期間内で、かつ、前記再開時刻より後に検知された前記値の変曲点の検知時刻までの時間を酸素循環時間として測定する第2の測定手段と、
    を備えた生体情報測定装置。
  2. 使用者からの指示を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段で受け付けた指示に従って、前記予め定めた期間の始期及び終期の少なくとも一方を変更する変更手段と、を備えた
    請求項1記載の生体情報測定装置。
  3. 前記変更手段により、前記予め定めた期間の始期が前記再開時刻より後に変更可能に構成されている
    請求項2記載の生体情報測定装置。
  4. 前記変更手段により、前記予め定めた期間の始期及び終期の少なくとも一方が前記被測定者毎に設定可能に構成されている
    請求項2又は請求項3記載の生体情報測定装置。
  5. 前記変更手段で変更された前記予め定めた期間の長さが、前記酸素循環時間の測定に適さない場合、警告を報知する報知手段を備えた
    請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の生体情報測定装置。
  6. 前記第2の測定手段で測定された各々の前記酸素循環時間に従って、前記値の変曲点の検知時刻が前記予め定めた期間に含まれるように前記予め定めた期間の長さを更新する更新手段を備えた
    請求項1記載の生体情報測定装置。
  7. 前記更新手段は、前記第2の測定手段で測定された前記被測定者毎の前記酸素循環時間に従って、前記予め定めた期間の始期及び終期の少なくとも一方を前記被測定者毎に更新する
    請求項6記載の生体情報測定装置。
  8. 前記第2の測定手段は、前記予め定めた期間に亘って前記値の変曲点を検知し、前記酸素循環時間を測定する
    請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の生体情報測定装置。
  9. 前記第2の測定手段は、前記第1の測定手段によって前記値が測定されている期間に亘って検知された前記値の変曲点のうち、前記予め定めた期間に含まれる前記値の変曲点の検知時刻を用いて前記酸素循環時間を測定する
    請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の生体情報測定装置。
  10. 前記第2の測定手段は、前記予め定めた期間内に前記値の変曲点を複数検知した場合、複数の変曲点のうち、前記値が他の変曲点より小さく、かつ、前記再開時刻より後に検知した変曲点の検知時刻から前記再開時刻までの時間を酸素循環時間として測定する
    請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の生体情報測定装置。
  11. 被測定者の血中の酸素濃度を表す値を測定する第1の測定手段と、
    前記第1の測定手段によって測定された前記値の変化を参照して、呼吸を停止している前記被測定者の呼吸の再開時刻から、前記値の変曲点の検知時刻までの時間を酸素循環時間として測定する第2の測定手段と、
    前記値の変曲点を検知する検知期間の始期及び終期の少なくとも一方を変更する変更手段と、
    を備えた生体情報測定装置。
  12. 使用者からの指示を受け付ける受付手段を備え、
    前記変更手段は、前記受付手段で受け付けた指示に従って、前記検知期間の始期及び終期の少なくとも一方を変更する
    請求項11記載の生体情報測定装置。
  13. 前記変更手段は、前記検知期間の始期及び終期の少なくとも一方を前記被測定者毎に変更する
    請求項12記載の生体情報測定装置。
  14. コンピュータを、請求項1〜請求項13の何れか1項に記載の生体情報測定装置の各手段として機能させるための生体情報測定プログラム。
JP2018057120A 2018-03-23 2018-03-23 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム Active JP7155563B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018057120A JP7155563B2 (ja) 2018-03-23 2018-03-23 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム
US16/255,845 US20190290175A1 (en) 2018-03-23 2019-01-24 Biological information measurement apparatus and non-transitory computer readable medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018057120A JP7155563B2 (ja) 2018-03-23 2018-03-23 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019166151A true JP2019166151A (ja) 2019-10-03
JP7155563B2 JP7155563B2 (ja) 2022-10-19

Family

ID=67983991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018057120A Active JP7155563B2 (ja) 2018-03-23 2018-03-23 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20190290175A1 (ja)
JP (1) JP7155563B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002017695A (ja) * 2000-07-03 2002-01-22 Seiko Instruments Inc 脈波検出装置
JP2006231012A (ja) * 2005-01-28 2006-09-07 Nippon Koden Corp 酸素運搬の循環時間測定方法および装置
JP2007144185A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Zen-U Biotechnology Co Ltd 血液循環流速検出システム
WO2014132713A1 (ja) * 2013-02-26 2014-09-04 株式会社村田製作所 脈波伝播時間計測装置
US20150080687A1 (en) * 2012-03-27 2015-03-19 The University Of Vermont And State Agricultural College Non-invasive methods for determining cardiac output
WO2015190413A1 (ja) * 2014-06-13 2015-12-17 国立大学法人九州大学 循環時間測定装置、推定心拍出量算出装置、循環時間測定方法、推定心拍出量算出方法及びプログラム
JP2016187539A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 日本光電工業株式会社 生体情報測定システム
JP2017176740A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 シャープ株式会社 血圧推定装置、血圧推定方法、血圧推定プログラムおよび記録媒体

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170367637A1 (en) * 2016-06-28 2017-12-28 Varicardstar, LLC Apparatus and method for monitoring, assessing and managing functional state

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002017695A (ja) * 2000-07-03 2002-01-22 Seiko Instruments Inc 脈波検出装置
JP2006231012A (ja) * 2005-01-28 2006-09-07 Nippon Koden Corp 酸素運搬の循環時間測定方法および装置
JP2007144185A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Zen-U Biotechnology Co Ltd 血液循環流速検出システム
US20150080687A1 (en) * 2012-03-27 2015-03-19 The University Of Vermont And State Agricultural College Non-invasive methods for determining cardiac output
WO2014132713A1 (ja) * 2013-02-26 2014-09-04 株式会社村田製作所 脈波伝播時間計測装置
WO2015190413A1 (ja) * 2014-06-13 2015-12-17 国立大学法人九州大学 循環時間測定装置、推定心拍出量算出装置、循環時間測定方法、推定心拍出量算出方法及びプログラム
JP2016187539A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 日本光電工業株式会社 生体情報測定システム
JP2017176740A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 シャープ株式会社 血圧推定装置、血圧推定方法、血圧推定プログラムおよび記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP7155563B2 (ja) 2022-10-19
US20190290175A1 (en) 2019-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2727592C2 (ru) Конструкция накладки на грудь для молокоотсоса, молокоотсос и способ работы
CN112996434B (zh) 一种容量反应性评估方法和医疗设备
JP2018531067A (ja) 撮像及び生理学的モニタリングを組み合わせた強化型の急性ケアマネジメント
JP2018531067A6 (ja) 撮像及び生理学的モニタリングを組み合わせた強化型の急性ケアマネジメント
JP6428664B2 (ja) 生体情報表示装置
JP7196486B2 (ja) 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム
WO2019053276A1 (en) DEVICE FOR DETERMINING THE DIASTOLIC ARTERIAL PRESSURE OF A SUBJECT
US11160473B2 (en) Biological information measurement device and non-transitory computer readable medium
JP7155563B2 (ja) 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム
JP7102833B2 (ja) 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム
JP7363376B2 (ja) 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム
JP7119482B2 (ja) 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム
JP7069920B2 (ja) 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム
EP3826539A1 (en) Device, system and method for detection of pulse of a subject
JP2021069613A (ja) 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム
JP7127323B2 (ja) 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム
JP2023038657A (ja) 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム
US20190290194A1 (en) Biometric information measuring apparatus and non-transitory computer readable medium
US20230071410A1 (en) Biological information measurement apparatus and non-transitory computer readable medium
JP2019166152A (ja) 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム
JP7376891B2 (ja) 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム
JP2019517835A5 (ja)
JP7056293B2 (ja) 生体情報測定装置、及び生体情報測定プログラム
US20230191052A1 (en) Controlling a high flow nasal therapy device
JP2010110372A (ja) 電子血圧計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7155563

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150