JP2010110372A - 電子血圧計 - Google Patents

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Abstract

【課題】血圧測定状態が血圧測定のための所定条件に該当するかを簡単構成で検出する。
【解決手段】カフ20を測定部位に巻付けて血圧測定する際に、血圧計1に一体的に設けられたの風量センサ50によって周囲環境における風量および被測定者の呼吸30による風量を検出する。この検出信号に基づき、血圧測定状態が血圧測定のための所定条件に該当するか否かが判断されて、判断結果は表示部40に表示される。
【選択図】図1

Description

この発明は、電子血圧計に関し、特に、被測定者の呼吸に基づき測定条件を検出する電子血圧計に関する。
家庭で血圧測定する場合は、医療機関での血圧測定のように待合室で待たされてイライラすることもなく、白衣性高血圧も回避することができる。したがって、血圧測定管理において、医療機関の測定とは別に、家庭での測定を補助的手段として活用することが重要である。つまり、家庭などで測っても、血圧はいつも正常なのに、診療所や病院で医者に血圧を測られると、決まって高血圧と診断される場合がある。これは、白衣を着た医者の前で緊張して血圧が上がることから、白衣性高血圧と呼ぶ。
家庭において正確な血圧測定を実施するためには、測定時の姿勢や状態に関して、次のような目安がある。つまり、楽な姿勢で椅子などに座って、測定部位を心臓の高さに合わせる、また、測定する前に5回程度深呼吸をして、被測定者をリラックス状態にする、また、測定する前に1〜2分程度安静にする、などの目安がある。
特に白衣性高血圧で説明したように、正確に血圧を測定するためには、被験者はリラックス状態にあることが要求される。
しかしながら、被測定者はカフを測定部位に巻いた後すぐに血圧測定を実施してしまうなど、被測定者がリラックス状態の測定とは言えず、血圧測定結果の信頼性も低くなってしまう。そこで、被測定者のリラックス状態を検知する従来技術として、呼吸や心電波形を用いた方法がある。特許文献1には、リラックス状態を検出するための構成が開示されている。
再公表特許WO98/10699号公報
被測定者のリラックス状態を検知するために、特許文献1では、被験者の呼吸数の情報に基づきリラックス指標を取得している。しかしながら、特許文献1では、呼吸数の情報を取得するために被測定者は脈派センサや加速度センサを搭載した装置を身体に装着する必要があり、血圧測定装置が高価で大型な装置となってしまう。また、身体に装着するので、被測定者の負担となり、それが原因で緊張し血圧測定精度が低下する。
また、呼吸数の情報を取得するための他の方法として、被測定者の鼻・口元をマスクで覆い、マスクを介して呼吸を検出する方法、または心電波形から検出する方法、または脳波から検出する方法がある。これらの方法であっても、マスクを身体に装着する、または電極を身体に装着するので、装置コストがかかる。また、被測定者の心身の負担となり、それが原因で緊張し血圧測定精度が低下する。
それゆえに、本発明の目的は、血圧測定時における血圧測定状態が血圧測定のための所定条件に該当するかを簡単な構成で検出することができる電子血圧計を提供することである。
この発明のある局面に従う、被測定者の血圧を測定する電子血圧計は、生体の測定部位に巻付けられて流体が供給されることにより膨張する測定用袋と、測定用袋の内圧を測定する圧力センサと、圧力センサが測定した内圧に基づき血圧を算出する血圧算出部と、電子血圧計の周囲の風量を検出する風量センサと、血圧算出部を用いた血圧測定に際して、風量センサによる風量の検出信号に基づき、血圧測定状態が血圧測定のための所定条件に該当するかを検出する測定条件検出部と、測定条件検出部による検出結果および、血圧測定結果を出力する出力部とを備える。
好ましくは、血圧測定状態は、血圧測定時の前記被測定者の状態を含み、測定条件検出部は、風量センサの検出信号を解析し、解析結果に基づき呼吸信号を検出し、検出した呼吸信号に基づき、血圧測定時の被測定者の状態を検出する。
好ましくは、測定条件検出部は、検出した呼吸信号に基づき呼吸のリズムを検出する。
好ましくは、測定条件検出部による呼吸のリズムの検出結果に基づき、リズムが乱れていると検出されたとき、リラックスを促すメッセージを出力する。
好ましくは、測定条件検出部は、風量の検出信号に基づき、被測定者の会話を検出したとき、注意喚起のメッセージを出力する。
好ましくは、測定条件検出部は、風量センサの検出信号を解析し、解析結果に基づき呼吸信号を検出し、検出した呼吸信号に基づき呼吸数を測定し、測定した呼吸数と第1判定条件とに従いリラックス度を検出する。
好ましくは、血圧算出部は、さらに、圧力センサが測定した内圧に基づき脈拍数を算出し、測定条件検出部は、算出された脈拍数と第2判定条件とに従いリラックス度を検出する。
好ましくは、判断されたリラックス度を出力する。
好ましくは、電子血圧計の各部に電力を供給する電源部と、風量センサの検出信号を解析し、解析結果に基づき呼吸信号を検出しないときは、電源部を、電子血圧計の各部への電源供給を停止するように制御する電源制御部とを、さらに備える。
好ましくは、測定条件検出部は、風量センサの検出信号を解析し、解析結果と所定の深呼吸判断条件とに基づき、風量センサの検出信号から深呼吸信号を検出する。
好ましくは、深呼吸信号が検出されたとき、血圧算出部を用いた血圧測定を開始する。
好ましくは、血圧測定状態は、血圧測定時の電子血圧計が置かれた環境状態を含み、測定条件検出部は、風量センサの検出信号を解析し、解析結果に基づき、電子血圧計が置かれた環境による風量を検出し、検出結果に基づき、血圧測定時の環境状態を判断する。
好ましくは、判断された環境状態に従うメッセージを出力する。
好ましくは、血圧算出部により算出された血圧と測定条件検出部による検出結果とを関連付けて記憶する読出し可能なデータ記憶部をさらに備える。
本発明によれば、血圧計本体に風量センサを設けることにより、簡単な構成で、血圧測定時における血圧測定状態が血圧測定のための所定条件に該当するかを検出することができる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1を参照して本実施の形態に係る血圧計1の外観について説明する。
電子血圧計(以下、単に血圧計という)1は、風量センサ50が一体的に取付けられた本体部10と、被測定者の測定部位である、例えば上腕に巻付けるためのカフ20と、本体部10とカフ20とを接続するためのエアチューブ24Aとを備える。また、本体部10の表面10Aには、測定結果などを表示するための表示部40と、外部からの指示の入力を受付けるための操作部41とが配置されている。
操作部41は、例えば、電源のON/OFFを切換えるための電源スイッチ41A、測定開始の指示を入力するために操作される測定スイッチ41B、および、過去の測定結果を記憶部から読出して表示する指示を入力するために操作されるメモリスイッチ41Cを含む。表示部40は、例えば液晶などのディスプレイにより構成される。
血圧計1の本体部10は、図1に示されるように、血圧測定時には、テーブルの上などに載置されており、被測定者は、本体部10の表面10Aと対峙するように位置する。本体部10がテーブルなどに載置された場合において、本体部10の上部には、風量センサ50が位置する。
風量センサ50は、空気の流れ(気流)を入力し、入力した空気の量に従う出力を導出することによって、入力した空気の量、すなわち風量を検出する。血圧測定時において本体部10がテーブルの上に載置された場合には、被測定者から発せられる呼吸30による気流は風量センサ50によって検出される。風量センサ50には、気流の入力孔51Aが設けられている。血圧測定時には、被測定者は、呼吸30による気流がテーブルの上に載置された血圧計1の風量センサ50の入力孔51Aに入力するような位置で対峙する。
図2には、本実施の形態に係る風量センサ50の構成の一例が示される。風量センサ50は、例えば1m/secの風量を検出できる機能を有する。図示されるように風量センサ50は箱状の筐体を有し、その筐体の側面には図中で破線で示す気流の入力孔51Aが形成されており、筐体の他の面(例えば、入力孔51Aが形成された面と相対する面)には、気流を導出するための出力孔51Bが設けられている。風量センサ50は、図示されないが、半導体回路を内蔵する。例えば、当該半導体回路構成は温度センサと抵抗素子からなり、入力信号INとして+12ボルトが供給され、入力する風量に応じたレベルの出力信号OUT(電圧)が導出される。
図3には、図2の風量センサ50において、呼吸30の風量を検出した場合の出力信号OUTの波形が例示される。出力信号OUTは時間Tの経過に従い図3に示されるような波形を有する。1個の呼吸30による気流が風量センサ50により検出されると、出力信号OUTは、呼吸30による気流に応じた図3のような波形(例えば、ピーク値:5V、周期:1秒)が出力される。なお、図3のケースでは、図1のように入力孔51Aから被測定者の口元までの直線距離が所定距離DD以内であるとして測定している。
図4は、本実施の形態に係る血圧計1のハードウェア構成を表わすブロック図である。図4を参照して、血圧計1の血圧測定用袋であるカフ20は、流体である空気が流入されて膨張する空気袋21を内蔵する。空気袋21が膨張することによりカフ20自体も膨張する。
本体部10は、上述の表示部40および操作部41に加え、各部を集中的に制御し、各種の演算処理を行なうためのCPU(Central Processing Unit)100、CPU100に所定の動作をさせるプログラムや各種データを記憶するためのメモリ部39、各部に電力を供給するための電源42、および前述の風量センサ50を備える。
本体部10は、さらに、カフ20内の圧力(以下、カフ圧という)を調整、すなわち空気袋21の内圧を調整するためのカフ圧の調整機構と、血圧を測定するための圧力センサ32および発振回路35を含む。カフ圧の調整機構は、ポンプ45、弁46およびポンプ駆動回路43ならびに弁駆動回路44を含む。
図5には、本実施の形態に係る血圧計1の機能構成を示す。図5を参照して、CPU100は、カフ圧を調整するための圧力調整部101、血圧および脈拍を算出するための血圧/脈拍算出部102、被測定者の呼吸数を算出するための呼吸数算出部103、血圧測定時の状態(条件)を判断するための状態判断部104、状態判断部104による判断結果を外部の表示部40に報知するための報知部105および状態判断部104の判断に従い電源42を制御するための電源制御部106を備える。
なお、図5には、説明を簡単にするために、CPU100の有するこれら各部との間で直接的に信号を授受する周辺のハードウェアのみを示す。
圧力調整部101はポンプ駆動回路43および弁駆動回路44を介してポンプ45および弁46を制御し、エアチューブ24Aを介して空気袋21内に空気を流入・排出することにより、カフ圧を調整する。ポンプ45は、カフ圧を加圧するために、空気袋21に空気を供給する。弁46は、空気袋21の空気を排出しまたは封入するために開閉される。ポンプ駆動回路43は、ポンプ45の駆動をCPU100から与えられる制御信号に基づいて制御する。弁駆動回路44は弁46の開閉制御をCPU100から与えられる制御信号に基づいて行なう。
圧力センサ32は、血圧測定用袋であるカフ20内の圧力(カフ圧という)を検出するための静電容量型の圧力センサでありカフ圧により容量値が変化する。発振回路35は、圧力センサ32の容量値に応じた発振周波数の信号をCPU100に出力する。CPU100は、発振回路35から得られる信号を圧力に変換し脈圧を検知する。
血圧/脈拍算出部102は発振回路35から入力する脈圧信号に基づき、公知の血圧測定算出方法の例えば、オシロメトリック法に従い最高血圧および最低血圧(収縮期血圧および拡張期血圧)を算出(推定)し、ならびに所定時間当たりに検出する脈圧信号に基づき脈拍数を算出する。具体的には、圧力調整部101によりカフ圧を所定値まで徐々に加圧(または減圧)させる過程において、発振回路35からの圧力検知信号に基づいて、被測定者の最高血圧および最低血圧を算出する。血圧/脈拍算出部102による血圧および脈拍の算出は従来から知られている方法を適用することができる。
呼吸数算出部103は、風量センサ50の出力信号OUTを入力し、入力したデータに基づき、血圧測定時における被測定者の呼吸数を算出することにより、呼吸数を検出する。
状態判断部104は、風量センサ50の出力信号OUTを入力し、入力したデータを解析することにより、血圧測定時の条件または状態を判断する。
状態判断部104は、深呼吸判断部111、呼吸乱れ判断部112、測定環境判断部113、会話判断部114、リラックス度判断部115および被測定者有無判断部116を含む。状態判断部104の各判断部についての動作の詳細は後述する。
図6には、メモリ部39の記憶内容の一例が示される。メモリ部39は、テーブルTBが予め格納される領域E1および各種データが格納される領域E2を含む。領域E1のテーブルTBは、リラックス度判断部115により参照される。テーブルTBは、測定データ392に関連付けてリラックス度391が格納される。測定データ392の種類として脈拍数のデータD1および呼吸数のデータD2が格納されて、それぞれの種類の測定データに関連付けて、リラックス度のデータ391が格納されている。リラックス度のデータ391は値“A”、“B”および“C”を有する。ここでは、リラックス度の大きさはA>B>Cで順位付けされている。
脈拍数のデータD1には、予め定められた標準データST1が設定されており、テーブルTBによれば、標準データST1+10未満の脈拍数が検出される場合には、リラックス度のデータ391は“A”と判断され、検出される脈拍数のデータが(ST1+10)〜(ST1+20)の範囲であると検出される場合には、リラックス度のデータ391は“B”と判断され、(ST1+20)〜(ST1+30)の範囲であると検出される場合にはリラックス度のデータ391は“C”と判断される。
呼吸数のデータD2についても同様に標準のデータST2が設定されており、テーブルTBによれば、呼吸数のデータD2が(ST2+10)未満を示すときはリラックス度のデータ391は“A”と判断され、(ST2+10)〜(ST2+20)の範囲にあると検出される場合にはリラックス度のデータ391は“B”と判断され、(ST2+20)〜(ST2+30)の範囲にあると検出される場合にはリラックス度のデータ391は“C”と判断される。なお、標準データST1およびST2は、予め多くの被験者からサンプリングした値の平均値を算出することにより検出される。例えば、標準データST1は1分間に100回の脈拍数を指し、標準データST2は1分間に60回の呼吸数を指す。
テーブルTBに格納される測定データ392の種類および値と、リラックス度の関係は、図6に示されるものに限定されない。例えば、テーブルTBに呼吸数のデータD2によるリラックス度のデータ391を格納しておき、検出した呼吸数のみに基づきリラックス度を判定するようにしてもよい。同様の判定は、脈拍数のデータD1のみに基づくものにも適用できる。
また、リラックス度は、次の表1のような算出テーブルを検索することによって判定してもよい。算出テーブルは、メモリ部39に予め格納される。算出テーブルには、上述した脈拍数および呼吸数それぞれのリラックス度(“A”、“B”、“C”)を指すデータDD1およびDD2、ならびに総合的なリラックス度を指すデータD3とが関連付けて格納されている。総合的なリラックス度を指すデータD3は、データDD1とDD2が指すリラックス度に応じて決定されるリラックス度を指す。算出テーブルにおいては、データD3は総合リラックス度の降順に格納されているが、昇順に格納されてもよい。
Figure 2010110372
ここでは、テーブルTBは万人に共通して適用されるとしているが、血圧計1のユーザ毎に個別にテーブルTBを準備してもよい。その場合には、標準データST1およびST2は、個人毎に独立して初期値が設定される。その後は、血圧計1で血圧測定をする都度、個人毎に脈拍数および呼吸数のデータを収集し、収集した値の平均値を算出することにより、当該個人のテーブルTBの標準データST1およびST2を更新するとしてもよい。
図7には、血圧計1の風量センサ50の入力孔51Aと被測定者の口元のまでの直線距離が所定距離DD以内であった場合において、風量センサ50の出力信号OUTの変化が時間Tの経過に従い示される。
図7を参照して、深呼吸判断部111の検出手順について説明する。図1の状態で被測定者からの呼吸30を検出すると想定し、且つ血圧計1および被測定者の周囲は無風状態であると想定する。このような状態において被測定者が深呼吸をした場合に検出される出力信号OUTの波形が実線の楕円で示される。深呼吸判断部111は、出力信号OUTについて検出される波形を解析し、解析結果に基づき、風量センサ50の出力信号OUTに深呼吸検出のための所定条件に合致する波形を検出したときは、被測定者による深呼吸を検出する。
深呼吸検出のための所定条件は、メモリ部39に領域E2に予め格納されており、深呼吸判断部111は深呼吸検出のためにメモリ部39から当該所定条件データを読出す。当該所定条件は、波形の立上がりから立下がりまでの期間において振幅がしきい値VTH1以上の示す期間が所定時間TTH以上を示す場合には、深呼吸波形であることを指示する。しきい値VTH1および所定時間TTHは実験などにより得ておくことができる。
なお、出力信号OUTの波形の立上がりおよび立下がりは、出力信号OUTのレベルを時系列にプロットして得られる波形を、例えば微分処理することにより検出することができる。波形のプロットはメモリ部39の所定領域に、出力信号OUTのレベルを時系列に格納することにより実現される。
ここでは、深呼吸は出力信号OUTの振幅レベルのしきい値VTH1と、時間TTHとに基づき判断しているが、判断基準はこれに限定されない。予め標準的な深呼吸の波形データを領域E2に記憶しておき、風量センサ50の出力信号OUTの波形と、領域E2から読出した深呼吸の波形とを照合し、照合結果に基づき相似の波形を検出したと判断したとき、被測定者による深呼吸を検出するようにしてもよい。
図7において、破線の楕円で示される波形は、明らかにしきい値VTH1未満の出力信号OUTのレベルを有するので、深呼吸判断部111は、この波形は深呼吸とは判断しない。
血圧測定時には、精度の高い測定データを検出することが要求される。そこで、本実施の形態では、測定環境、呼吸の乱れ、会話の有無を検出する。
図8を参照して、血圧測定をする部屋内の風量(測定環境風量)の、測定環境判断部113による検出手順について説明する。図8の縦軸には、風量センサ50の出力信号OUTのレベルが取られ、横軸には経過時間Tが取られている。ここでは、測定者の呼吸30による風量は生じていないものと想定する。図8の下段には、ほとんど無風状態の測定環境である場合の風量センサ50の出力信号OUTの変化が示される。上段には、空調機による送風など、ある程度の強い風量を検出している場合の波形が示される。
測定環境判断部113は、出力信号OUTを入力し、前述したように波形をプロットする。プロットした波形を解析し、解析結果と環境状態判断のための所定条件とに従い、血圧計1が置かれた環境および被測定者の周囲の環境の状態を検出する。
この環境状態を検出するための条件データは、メモリ部39に予め格納されているので、測定環境判断部113は、これを読出し用いる。当該条件データは、しきい値VTH2(>VTH1)以上の出力信号OUTが所定期間WT2継続して検出される場合には、血圧測定の部屋内である測定環境においては、強い気流(強い風量)が生じていることを指示する。
血圧測定時において被測定者に強い風量があたっている場合には、体温の変動が生じ血圧測定の精度は低下する。したがって、血圧測定時には、測定環境における風量を検出することが望ましい。
図9を参照して、呼吸乱れ判断部112による、被測定者の呼吸の乱れの検出手順について説明する。図9の縦軸には、風量センサ50の出力信号OUTのレベルが取られ、横軸には経過時間Tが取られている。リラックスしているなど心身が安定した状態にある場合には、被測定者の呼吸30は周期的に規則正しく発せられることが知られている。
呼吸乱れ判断部112は、前述したように出力信号OUTを時系列にプロットする。これにより得られた波形を微分処理などにより解析して、解析結果に基づき、呼吸乱れ検出のための所定条件に合致する波形を検出したときは、被測定者の呼吸乱れを指示する。
呼吸乱れ検出のための所定条件は、メモリ部39に領域E2に予め格納されており、呼吸乱れ判断部112は呼吸乱れ検出のためにメモリ部39から当該所定条件データを読出す。当該所定条件は、図3で示したように呼吸30の波形の振幅の解析により検出するピーク値(極大値)から次のピーク値までの間隔が、ほぼ一定の周期THであるような期間が、所定期間WT継続したことを示す場合には、呼吸乱れはないことを指示する。
ここでは、呼吸乱れ検出のために、波形のピークからピークまでの間隔のみを用いて振幅レベルの参照は省略しているが、振幅レベルも併せて用いるようにしてもよい。
なお、周期THおよび期間WTは予め実験などにより検出される値であって、例えば、周期THはおよそ1.5秒である。
被測定者の呼吸が乱れている場合には、心身が安定していない状態であり血圧測定の精度は低下するので、血圧測定時には呼吸の乱れの有無を検出しておくことが望ましい。
図10を参照して、会話判断部114による、被測定者が会話をしているか否かの検出手順について説明する。図10の縦軸には、風量センサ50の出力信号OUTのレベルが取られ、横軸には経過時間Tが取られている。実験によれば、図1のような状態において、風量センサ50の入口孔51Aから被測定者の口元までの直線距離が所定距離DD以内であった場合において、被測定者が会話をしている状態においては、図10のように、出力信号OUTの波形には振幅が1V以内で収まる周期的でない波形が検出される。
したがって、会話判断部114は、出力信号OUTを時系列に入力する。これにより、前述したようにして出力信号OUTの波形をプロットできる。会話判断部114はプロットした波形を解析し、解析結果と会話有無判断のための所定条件とに基づき、被測定者は会話をしているかを検出する。
会話判断のための所定条件データは、メモリ部39に領域E2に予め格納されており、会話判断部114は会話検出のためにメモリ部39から当該所定条件データを読出す。当該所定条件は、波形の振幅レベルが1V以下であり、且つ図9のような周期THが検出されない場合は、被測定者は会話をしていると指示するようなデータである。
被測定者が会話をしながら血圧測定しようとする場合には、心身が安定していない状態であり血圧測定の精度は低下するので、血圧測定時には会話の有無を検出しておくことが望ましい。
図11を参照して、本実施の形態に係る血圧測定の処理手順について説明する。図11に示すフローチャートに従うプログラムは、例えば、予めメモリ部39の所定記憶領域に格納されており、CPU100がこの記憶領域からプログラムの命令コードを読出し実行することにより、当該処理が実現される。
まず、被測定者は図1のような状態において血圧測定を開始しようとしていると想定する。すなわち、被測定者は測定部位にカフ20を巻付けて、テーブルの上に載置された血圧計1に対峙して位置していると想定する。
まず、被測定者が操作部41の電源スイッチ41AをON操作すると、血圧測定の処理は開始する。なお、測定スイッチ41BがON操作されると処理が開始されるとしてもよい。
処理が開始されると、まず、状態判断部104の測定環境判断部113は風量センサ50からの出力信号OUTを入力して、図8で説明した手順に従い測定環境の風量を検出する。具体的には、風量センサ50の出力信号OUTを、予め定められた時間、例えば数10msec毎に検出(入力)してプロットする。プロットした波形に基づき図8で説明した手順に従い、強い気流が生じている環境であると検出すると(ステップS5でYES)、測定環境判断部113は、検出結果を報知部105に出力する。報知部105は、与えられる検出結果の信号に基づき、“風を受けているので、測定場所を変更してください”のメッセージを表示部40に出力する。その後、ステップS3の処理に移る。このように、現在の測定環境は、被測定者に強い風が当たり、正確な血圧測定には適合しない環境でないことが検出される場合には、適正な測定環境(被測定者に強い風が当たらない)であると検出されるまで、血圧の測定処理(後述のステップS17の処理)は行なわれない。
一方、適正な測定環境(被測定者に強い風は当たっていない)と検出される場合には(ステップS5でNO)、処理はステップS8に移る。
ステップS8においては、CPU100により報知部105を介し、表示部40に‘深呼吸を3回連続して行なってください’と、メッセージが出力される。このメッセージは、被測定者に対してリラックスのために深呼吸をすることを促すものである。
ステップS9においては、深呼吸判断部111は、予め定められた時間、例えば数10msec毎に、風量センサ50の出力信号OUTを検出(入力)してプロットする。プロットした波形に基づき図7で説明した手順に従い波形を解析して、深呼吸が検出されるか否かを判断する。
次のステップS11の処理において、深呼吸が3回連続して検出されない間は(ステップS13でNO)ステップS9の処理に戻るが、深呼吸が3回連続して検出された場合には(ステップS13でYES)、処理は次のステップS15に移行する。
深呼吸が3回繰返されて被測定者のリラックス状態が得られて血圧測定開始可能な状態になると、所定時間の経過が検出された後に(ステップS15でYES)、ステップS17とステップS19の処理が並行して開始される。
ステップS17においては、後述の図12に示す手順に従い血圧測定処理が行なわれる。
ステップS19においては、呼吸数算出部103、呼吸乱れ判断部112および会話判断部114は、予め定められた時間例えば数10msec毎に、風量センサ50の出力信号OUTを検出(入力)する。検出によりプロットした波形を解析し、解析結果に基づき、ステップS21では呼吸のリズムおよび呼吸数を検出するとともに、被測定者による会話の有無を検出する。
ステップS21では、呼吸乱れ判断部112は、図9で示した手順に従い呼吸が乱れているか否かを検出し、検出結果を出力する。また、呼吸数算出部103は期間WT内に検出された呼吸数を、単位分当たりの呼吸数に換算することにより、呼吸数を検出する。また、会話判断部114は図10で示した手順に従い会話の有無を検出し、検出結果を出力する。
呼吸乱れ判断部112が、呼吸のリズムが乱れていると検出すると(ステップS23でYES)、続いてステップS24において会話判断部114が会話中であることを検出したか否かが検出される。
会話中であったことが検出された場合には(ステップS24でYES)、会話判断部114から出力された検出結果に基づき報知部105は、会話中止の注意を喚起するために“会話による測定エラーです”のメッセージを表示する(ステップS26)。その後、電源制御部106により電源42が制御されて、各部への電力供給は絶たれて処理は終了する。
会話判断部114により会話中ではないと検出された場合には(ステップS24でNO)、呼吸乱れ判断部112から出力された検出結果に基づき報知部105は、表示部40に“呼吸乱れによる測定エラーです。呼吸を整えてください”のメッセージを表示する(ステップS25)。これにより、被測定者に対してリラックスを促すメッセージが報知される。その後、電源制御部106により電源42が制御されて、各部への電力供給は絶たれて処理は終了する。
一方、呼吸乱れ判断部112が呼吸のリズムが乱れていないことが検出した場合には、ステップS27の処理が行なわれる。なお、呼吸のリズムが乱れていないことが検出される場合は、会話判断部114により会話中ではないと検出される。
ステップS27においては、リラックス度判断部115が、血圧測定時の被測定者の心身のリラックス度を、ステップS21で検出された呼吸数と、血圧測定処理(ステップS17)で算出された脈拍数とに基づき検出し、その結果を報知部105を介して表示部40に表示する。
具体的には、リラックス度判断部115は、ステップS21で検出された呼吸数のデータD2とステップS17で算出された脈拍数のデータD1とに基づき、メモリ部39の領域E1のテーブルTBを検索する。検索により、検出された脈拍数と呼吸数はリラックス度のデータ391が指示するいずれの範疇に入るかが検出して、該当するリラックス度のデータ391(“A”、“B”、および“C”のいずれか)の値が読出される。読出された脈拍数、呼吸数のリラックス度のデータ391の値は、報知部105に出力される。報知部105は与えられるリラックス度のデータに基づき表示部40にリラックス状態のメッセージを表示する。
ステップS29では、ステップS17における血圧測定により算出された、最高血圧および最低血圧ならびに脈拍数が表示部40に表示される。したがって、リラックス度とともに血圧測定結果が表示される、またはリラックス度の表示終了後に血圧測定結果が表示される。そして、ステップS31においては、測定された脈拍数、血圧値などは、検出されたリラックス度のデータと関連付けされて、メモリ部39の所定の記憶領域に格納される。
このようにして格納された測定データは、操作部41のメモリスイッチ41Cを操作することにより、CPU100によってメモリ部39から読出されて、表示部40に表示あされる。このとき表示部40では、測定データと同時にリラックス度のデータも表示されるので、被測定者は表示されたリラックス度データに基づき、併せて表示されている測定データの精度(信頼性)を推測することができる
次にステップS33では、被測定者有無判断部116により被測定者の有無が検出されて、検出結果に基づき、電源制御部106によりパワーオフの制御される。すなわち、被測定者有無判断部116は、データ格納後に予め定められた時間例えば数10msec毎に、風量センサ50の出力信号OUTを検出(入力)する。そして、データ格納後の所定期間において、検出した出力信号OUTに基づき、図3の呼吸の波形を全く検出できない場合には、被測定者は、図1のような血圧計1と対峙する位置にはいないと判断し、すなわち血圧測定が終了し被測定者は血圧計1から離れたと検出する(ステップS33でYES)。その検出結果を電源制御部106に出力する。電源制御部106は、与えられる検出結果に基づき、ステップS34において、電源42を、各部への電力供給を断つように制御する。
通常は、血圧測定が終了(測定データの格納終了)すると、所定期間(5分くらい)経過した後に、電源42による各部への電力供給を停止するが、本実施の形態では、被測定者有無判断部116により被測定者無しと検出されたことに応じて、電源42による各部への電力供給を停止する。したがって、通常に比べて、消費電力量を削減することができる。
図11では、血圧測定処理(ステップS17)が行なわれても、会話中など呼吸リズムの乱れが検出された場合には(ステップS23でYES)、測定結果データはメモリ部39には格納されず破棄される、としているが、次のようにしてもよい。
つまり、メモリ部39には、血圧測定結果のデータと関連付けて、会話中など呼吸リズムの乱れが検出されたか否かのデータも格納する。この場合には、その後、メモリスイッチ41Cの操作に応じて測定データが表示部40に表示されるとき、同時に、関連付けられた呼吸リズムの乱れの検出結果も表示されるので、被測定者は、測定データとともにデータ精度(信頼度)も確認することができる。
また、メッセージは、表示により報知するとしているが、音声出力部を設けて、音声により報知してもよい。
(血圧測定処理)
図12は、本発明の実施の形態における血圧測定処理の流れを示すフローチャートである。図12のフローチャートに示す処理は、予めプログラムとしてメモリ部39に格納されており、CPU100がこのプログラムを読出して実行することにより、血圧測定処理の機能が実現される。
図12を参照して、CPU100は、血圧測定のための所定の初期化処理を実行する(ステップS102)。
次に、CPU100の圧力調整部101は、カフ20の加圧処理を実行する(ステップS104)。本実施の形態では、発振回路35からの出力に基づきCPU100はカフ圧を検出し、カフ圧が所定値(例えば180mmHg)に達したか否かを判断する。CPU100によりカフ圧が所定値に達すると検出されるまでの間、圧力調整部101により加圧処理が行われる。
CPU100が、カフ圧が所定値に達したと判断した場合、圧力調整部101は加圧処理を終了し、そして、空気が徐々に排気されるようにポンプ駆動回路43および弁駆動回路44を制御する。これにより、カフ圧は徐々に減圧される(ステップS106)。
次に、血圧/脈拍算出部102は、公知の方法で血圧(最高血圧、最低血圧)を算出する(ステップS108)。具体的には、カフ圧が徐々に減圧する過程において、血圧/脈拍算出部102は発振回路35から得られる発振周波数に基づき脈波情報を抽出する。そして、抽出された脈波情報により血圧を算出する。血圧/脈拍算出部102は、また、公知の方法により脈拍数を算出する。
(実施の形態による効果)
実施の形態によれば、血圧計1の本体部10に風量センサ50を設けることで、風量センサ50の検出信号に基づき、被測定者の呼吸および、測定環境の状態を測定して、被測定者をリラックス状態に導くようメッセージ出力する。呼吸の検出は、被測定者の身体に特別な装置を取り付ける必要がないので、血圧計1自体を小型で安価に実現できる。
また、深呼吸を検知して血圧測定のトリガとすることで(図11のステップS13を参照)、血圧測定に際して被測定者をリラックス状態に導けるので、血圧測定結果の信頼性が向上する。
また、被測定者の血圧測定中の呼吸の乱れを検知した場合(図11のステップS23を参照)、被測定者に報知して呼吸を落ち着かせるように促せることができるので、血圧測定結果の信頼性が向上させることができる。
また、被測定者の血圧測定環境が、例えば空調機などの風を被測定者が直接受けているか判断できる(図11のステップS5を参照)。強すぎる風は体温変動を促してしまい、血圧変動につながる。このように、測定場所が血圧測定に適した環境であるかが検出できるので、この検出結果に基づいて血圧測定結果の信頼性を向上させることができる。
呼吸を検知するための風量センサ50は血圧計1の本体部10に取付ければよく、従来の呼吸センサのように被測定者の体に直接に装着する必要はないので、被測定者の心身にかかる負担を少なくできる。
また、被測定者の呼吸検知に基づき、血圧測定中に被測定者が話をしているかが判断できるので、この判断結果に基づいて血圧測定結果の信頼性を向上させることができる。
また、被測定者の呼吸検知に基づき、血圧測定中に検出して呼吸数と脈拍数からリラックス状態を判断できるので、この判断結果に基づいて血圧測定結果の信頼性を向上させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る血圧計の外観と使用態様を示す図である。 本実施の形態に係る風量センサについて説明する図である。 本実施の形態に係る風量センサの出力信号について説明する図である。 本実施の形態に係る血圧計のハードウェア構成図である。 本実施の形態に係る血圧計の機能構成図である。 本実施の形態に係るメモリ部の記憶内容例を説明する図である。 本実施の形態に係る風量センサの出力信号に基づく呼吸の判断手順を説明する図である。 この発明の実施の形態に係る風量センサの出力信号に基づく測定環境風量の判断手順を説明する図である。 本実施の形態に係る風量センサに基づく呼吸リズムの検出手順を説明する図である。 本実施の形態に係る風量センサの出力信号に基づく被測定者の会話の有無を検出する手順を説明する図である。 この発明の実施の形態に係る血圧測定時の処理フローチャートである。 この発明の実施の形態に係る血圧測定処理のフローチャートである。
符号の説明
1 血圧計、10 本体部、40 表示部、41 操作部、50 風量センサ、101 圧力調整部、102 血圧/脈拍算出部、103 呼吸数算出部、104 状態判断部、105 報知部、106 電源制御部、111 深呼吸判断部、112 呼吸乱れ判断部、113 測定環境判断部、114 会話判断部、115 リラックス度判断部、116 被測定者有無判断部。

Claims (11)

  1. 被測定者の血圧を測定する電子血圧計であって、
    生体の測定部位に巻付けられて流体が供給されることにより膨張する測定用袋と、
    前記測定用袋の内圧を測定する圧力センサと、
    前記圧力センサが測定した内圧に基づき血圧を算出する血圧算出部と、
    前記電子血圧計の周囲の風量を検出する風量センサと、
    前記血圧算出部を用いた血圧測定に際して、前記風量センサによる前記風量の検出信号に基づき、血圧測定状態が血圧測定のための所定条件に該当するかを検出する測定条件検出部と、
    前記測定条件検出部による検出結果を出力する出力部とを備える、電子血圧計。
  2. 前記血圧測定状態は、血圧測定時の前記被測定者の状態を含み、
    前記測定条件検出部は、
    前記風量センサの検出信号を解析し、解析結果に基づき呼吸信号を検出し、検出した呼吸信号に基づき、血圧測定時の前記被測定者の状態を検出する、請求項1に記載の電子血圧計。
  3. 前記測定条件検出部は、
    前記風量センサの検出信号を解析し、解析結果と所定の深呼吸判断条件とに基づき、前記風量センサの検出信号に深呼吸信号を検出する、請求項1または2に記載の電子血圧計。
  4. 前記深呼吸信号が検出されたとき、前記血圧算出部を用いた前記血圧測定を開始する、請求項3に記載の電子血圧計。
  5. 前記測定条件検出部は、検出した前記呼吸信号に基づき呼吸のリズムを検出する、請求項2から4のいずれかに記載の電子血圧計。
  6. 前記測定条件検出部による呼吸のリズムの検出結果に基づき、リズムが乱れていると検出されたとき、リラックスを促すメッセージを出力する、請求項5に記載の電子血圧計。
  7. 前記血圧算出部は、前記圧力センサが測定した内圧に基づき脈拍数を算出し、
    前記測定条件検出部は、
    前記風量センサの検出信号を解析し、解析結果に基づき呼吸信号を検出し、検出した呼吸信号に基づき呼吸数を測定し、
    前記測定条件検出部は、測定した前記呼吸数と第1判定条件とに従い、または、算出された前記脈拍数と第2判定条件とに従い、リラックス度を検出する、請求項1から6のいずれかに記載の電子血圧計。
  8. 前記測定条件検出部は、前記風量の検出信号に基づき、当該検出信号は会話による風量の検出信号を指示するか否かを検出する、請求項1から7のいずれかに記載の電子血圧計。
  9. 前記電子血圧計の各部に電力を供給する電源部と、
    前記風量センサの検出信号を解析し、解析結果に基づき呼吸信号を検出しないときは、前記電源部を、前記電子血圧計の各部への電源供給を停止するように制御する電源制御部とを、さらに備える、請求項1から8のいずれかに記載の電子血圧計。
  10. 前記血圧測定状態は、血圧測定時の前記電子血圧計が置かれた環境状態を含み、
    前記測定条件検出部は、
    前記風量センサの検出信号を解析し、解析結果に基づき、前記電子血圧計が置かれた環境による風量を検出し、検出結果に基づき、前記血圧測定時の環境状態を判断する、請求項1から9のいずれかに記載の電子血圧計。
  11. 前記血圧算出部により算出された前記血圧と前記測定条件検出部による検出結果とを関連付けて記憶する読出し可能なデータ記憶部をさらに備える、請求項1から10のいずれかに記載の電子血圧計。
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