JP2019163953A - 外観検査装置 - Google Patents

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敏範 松本
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Abstract

【課題】短い検査時間で円筒形の検査対象物の内周面及び外周面を高精度に検査することができる外観検査装置を提供する。【解決手段】外観検査装置1は、検査対象物Mの被写面の周方向の一部分に相当する撮像検査範囲Mfの画像に基づいて、検査対象物Mを検査する。外観検査装置1は、検査対象物Mを検査位置に位置づける位置決め機構2と、互いに平行に延びる一対の直線状の発光部を有するバー光源31aと、前記一対の発光部の間に位置する同軸光源31dと、を備え、位置決め機構2は、撮像検査部3の光軸が撮像検査範囲Mf内の検査対象物Mの被写面の接線に対して直交し、且つバー光源31aの一対の発光部が、撮像検査範囲Mf内の前記被写面と、撮像検査部3の光軸方向に重ならない位置であり、且つ、中心軸MDが前記撮像検査部3の光軸に対して傾いた状態に検査対象物Mを位置づける。【選択図】 図8

Description

本発明は、外観検査装置に関する。
検査対象物に対し、例えば外観検査などの検査を行う外観検査装置が知られている。このような外観検査装置の一例として、例えば特許文献1(特開2017−207341号公報)には、検査対象物を取り囲む環状の発光手段と検査対象物に対して上方から光を照射する発光手段とからなり且つ互いに波長が異なる二種類のカラー光を発光する2つ光源と、前記検査対象物を回転させる回転テーブルと、光源からの反射光に基づいて前記検査対象物を前記回転テーブルにより回転させながら撮像するカメラと、を備えた外観検査装置が開示されている。
前記外観検査装置は、波長が異なる複数の光を分光することで、キズ及び汚れなどの欠陥に関し、外観検査を同時に行うことができる。
特開2017−207341号公報
上述の特許文献1に開示されている外観検査装置は、異なる周波数特性を有する光源を用いて検査対象物の外周面を外観検査する。よって、検査時間を短縮することができる。しかし、円筒形の検査対象物の内周面を外観検査するためには、光源の位置と検査対象物を配置する検査位置とを高精度に調整する必要がある。
本発明の目的は、短い検査時間で円筒形の検査対象物の内周面及び外周面を高精度に検査することができる外観検査装置を提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の外観検査装置を提供する。
本発明の一実施形態に係る外観検査装置は、円筒形の検査対象物の内周面及び外周面の少なくとも一方である被写面に検査光を照射可能な複数種類の光源と、
前記検査対象物を撮像し、前記撮像された画像のうち前記被写面の周方向の一部分に相当する撮像検査範囲の画像に基づいて、前記検査対象物の外観を検査する撮像検査部と、を有する外観検査装置であって、
前記検査対象物を検査位置に位置づける配置部と、前記検査位置に位置する前記検査対象物を前記円筒形の中心軸回りに回転させる回転部と、を有する位置決め機構を有し、
前記光源は、前記撮像検査部の光軸と平行な光軸を有し且つ互いに平行に延びる一対の直線状の発光部を有するバー光源と、前記撮像検査部の光軸と同じ光軸を有し且つ前記一対の発光部の間に位置する同軸光源と、を備え、
前記位置決め機構は、前記撮像検査部の光軸が前記撮像検査範囲内の前記検査対象物の被写面の接線に対して直交し、且つ前記バー光源の一対の発光部が、前記撮像検査範囲内の前記被写面と、前記撮像検査部の光軸方向に重ならない位置であり、且つ、前記中心軸が前記撮像検査部の光軸に対して所定の角度に傾いた状態である撮像配置に前記検査対象物を前記検査位置に位置づけ、
前記撮像検査部は、前記回転部による検査対象物の回転と同期して前記検査対象物を撮像する。
以上の構成により、短い検査時間で円筒形の検査対象物の内周面及び外周面を高精度に検査することができる外観検査装置を提供することができる。
図1は、実施形態に係る検査装置の概略構成を示す斜視図である。 図2は、検査部の概略構成を示す斜視図である。 図3は、検査対象物を外表面側から見た斜視図である。 図4は、検査対象物を内表面側から見た斜視図である。 図5は、姿勢反転装置の概略構成を示す斜視図である。 図6は、位置決め機構によって検査対象物を検査部の第1検査位置に位置付けた状態を示す斜視図である。 図7は、位置決め機構によって検査対象物を検査部の第2検査位置に位置付けた状態を示す斜視図である。 図8は、第1検査位置に位置付けられた検査対象物と光学系の位置関係を模式的に示す図である。 図9は、外周面を検査する場合に第1検査位置に位置付けられた検査対象物の中心軸と光軸との角度関係を模式的に示す図である。 図10は、内周面を検査する場合に第1検査位置に位置付けられた検査対象物の中心軸と光軸との角度関係を模式的に示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表していない。
なお、以下の説明において、外観検査装置1を設置した状態で、外観検査装置1の上下方向を「上下方向」といい、外観検査装置1の水平方向を「横方向」という。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係る外観検査装置1の概略構成を示す斜視図である。外観検査装置1は、検査対象物Mに対して複数の外観検査を行う。詳しくは、外観検査装置1は、検査対象物Mを把持し、検査位置に位置決めする位置決め機構2と、位置決め機構2によって把持された状態の検査対象物Mを検査する撮像検査部3とを備える。なお、本実施形態では、外観検査装置1は、検査対象物Mの表面における傷及び汚れ等の有無を確認する外観検査を行うが、外観検査に加えて検査対象物Mに対して他の検査を行ってもよい。
図3及び図4は、外観検査装置1によって検査される検査対象物Mの概略構成を示す斜視図である。本実施形態では、検査対象物Mは、軸線方向に並んだ小径部ME及び、小径部MEの直径よりも大きい大径部MFを有する有底円筒状の部品である。検査対象物Mは、底面に中心孔MCを有する。外観検査装置1は、検査対象物Mの外表面MAの外観検査だけでなく、検査対象物Mの内表面MBの外観検査を行うとともに、検査対象物Mの底面における中心孔MCの内周面の外観検査も行う。すなわち、以下の説明において、検査対象物Mの外観は、検査対象物Mの外表面MA及び内表面MBの外観と底面の中心孔MCの内周面の外観とを含む。なお、外表面MAには、検査対象物の側面の外周面及び底面の外表面を含み、内表面MBには、検査対象物Mの側面の内周面及び底面の内表面を含む。
図1に示すように、位置決め機構2は、撮像検査部3の近くに位置する。撮像検査部3の近くには、供給部4、良品仕分トレイ5及び不良品仕分トレイ6が位置する。すなわち、位置決め機構2は、供給部4、良品仕分トレイ5及び不良品仕分トレイ6の近くに位置する。供給部4には、検査対象物Mが供給される。供給部4は、撮像検査部3が載置された検査台3aに取り付けられている。良品仕分トレイ5には、撮像検査部3の外観検査によって良品と判定された検査対象物Mが収容される。不良品仕分トレイ6には、撮像検査部3の外観検査によって不良品と判定された検査対象物Mが収容される。良品仕分トレイ5と不良品仕分トレイ6とは、横方向に並んで位置する。検査装置1を上方から見て、検査部3は、供給部4と良品仕分トレイ5及び不良品仕分トレイ6との間に位置する。
本実施形態では、外観検査装置1は、撮像検査部3と位置決め機構2と良品仕分トレイ5及び不良品仕分トレイ6との組み合わせを、2組有する。各組の撮像検査部3は、横方向に並んで位置する。各組の良品仕分トレイ5及び不良品仕分トレイ6は、各組の撮像検査部3の近くに位置する。各組の位置決め機構2は、検査対象物Mを把持する。各組の撮像検査部3は、位置決め機構2によって把持された状態の検査対象物Mの外観検査を行う。供給部4は、各組の撮像検査部3に対して、検査対象物Mを供給する。
なお、位置決め機構2、撮像検査部3、良品仕分トレイ5及び不良品仕分トレイ6は、それぞれ、異なる台上に位置する。位置決め機構2、撮像検査部3、良品仕分トレイ5及び不良品仕分トレイ6は、一部が同じ台上に位置してもよいし、全てが同じ台上に位置してもよい。また、供給部4は、撮像検査部3が載置された検査台3aとは異なる台に取り付けられてもよい。
位置決め機構2は、供給部4に供給された検査対象物Mを把持した後、検査対象物Mを所定の検査位置まで搬送する。検査位置は、後述の第1検査位置T1または第2検査位置T2を含む。位置決め機構2は、撮像検査部3によって検査対象物Mの外観検査を行う間、検査対象物Mを把持する。位置決め機構2は、撮像検査部3の検査結果に応じて、検査対象物Mを良品仕分トレイ5または不良品仕分トレイ6に収容する。
位置決め機構2は、例えば、回転軸の周りに回転可能な複数の関節部21と、関節部21によって接続された複数のアーム22とを有する。本実施形態では、位置決め機構2は、6個の関節部21と、2本のアーム22と、ハンド25と、を有する。なお、ハンド25は、把持部に相当する。本実施形態の位置決め機構2は、6個の関節部21が回転可能な6軸多関節ロボットである。位置決め機構2では、関節部21の駆動によりアーム22が移動することによって、ハンド25を所定の位置に位置付ける。すなわち、関節部21及びアーム22によって、ハンド25を3次元で移動可能な駆動部20が構成される。
以下で、位置決め機構2における6個の関節部21のそれぞれを区別して表す場合には、6個の関節部21のそれぞれを「第1関節部21A」、「第2関節部21B」、「第3関節部21C」、「第4関節部21D」、「第5関節部21E」及び「第6関節部21F」とする。また、以下では、2本のアーム22のそれぞれを区別して表す場合には、2本のアーム22のそれぞれを「第1アーム22A」及び「第2アーム22B」とする。
位置決め機構2は、第1関節部21Aに相対回転可能に連結される支持部材23をさらに有する。支持部材23は、支持台2aに固定される。
第2関節部21Bは、第1関節部21Aに相対回転可能に連結される。第2関節部21Bには、第1アーム22Aの基端が固定される。第1アーム22Aの先端は、第3関節部21Cに固定される。第3関節部21Cは、第4関節部21Dに相対回転可能に連結される。第4関節部21Dには、第2アーム22Bの基端が相対回転可能に連結される。第2アーム22Bの先端は、第5関節部21Eに固定される。第6関節部21Fは、第5関節部21Eに相対回転可能に連結される。第6関節部21Fは、ハンドまたは工具等を相対回転可能に取付可能である。なお、第6関節部21Fは、回転部に相当する。本実施形態では、第6関節部21Fに、複数の爪を有するハンド25が取り付けられている。
第1関節部21A、第2関節部21B、第3関節部21C、第4関節部21D、第5関節部21E及び第6関節部21Fは、それぞれ、回転軸の周りに回転可能である。第1関節部21Aの回転軸と第2関節部21Bの回転軸とは直交する。第3関節部21cの回転軸と第4関節部21Dの回転軸とは直交する。第5関節部21Eの回転軸と第6関節部2Fの回転軸とは直交する。
第1関節部21A、第2関節部21B、第3関節部21C、第4関節部21D、第5関節部21E及び第6関節部21Fのうち少なくとも一部は、異なる方向に延びる回転軸を中心として回転する。
これにより、ハンド25に把持された検査対象物Mを所定の検査位置に位置付けるとともに検査対象物Mを異なる複数の姿勢で保持する、位置決め機構2を、コンパクトな構成によって実現できる。
関節部21は、従来の多関節ロボットの関節部と同様に、モータ及び減速機を有する構成である。関節部21の構成は、従来の多関節ロボットと同様の構成であるため、関節部21の構成の詳しい説明は省略する。
ハンド25は、上記の通り、検査対象物Mを把持する把持部に相当する。ハンド25は、第6関節部21Fに相対回転可能に連結される。検査対象物Mを把持するハンド25及びハンド25を3次元で移動可能な駆動部20は、配置部に相当する。
第6間接部21Fは、ハンド25を相対回転させる。第6間接部21Fによるハンド25の回転軸は、ハンド25が把持する検査対象物Mの中心軸線MDと一致する。すなわち、回転部26は、検査対象物Mを中心軸線MD回りに回転させる。
図2は、撮像検査部3の概略構成を示す斜視図である。図2に示すように、撮像検査部3は、複数の検査ユニット31〜33を有する。複数の検査ユニット31〜33は、検査対象物Mの外観を検査する。具体的には、複数の検査ユニット31〜33は、光源から検査対象物Mに出射されて検査対象物Mで反射した光を、画像として取得することにより、検査対象物Mの外表面MAまたは内表面MBにおける傷及び汚れ等の有無を検査する。本実施形態では、撮像検査部3は、3つの検査ユニット31〜33を有する。3つの検査ユニット31〜33において、各検査ユニットは、検査対象物Mの外観を異なるアングルから検査する。
3つの検査ユニット31〜33は、第1検査ユニット31と、第2検査ユニット32と、第3検査ユニット33とを含む。
第1検査ユニット31は、第1バー光源部31aと、第1撮像部31bと、リング状光源部31cと、同軸光源部31dとを有する。
第1バー光源部31aは、上下方向に所定の間隔で位置する一対のバー状の光源を含む。第1バー光源部31aは、バー光源に相当する。第1バー光源部31aに含まれる一対のバー光源は、面光源であり、第1撮像部31bの光軸L1と平行な光軸を有する。また、一対のバー光源からそれぞれ出射された光は、互いに平行に延びる。
第1バー光源部31aにおける一対のバー光源の発光部の長さは、それぞれ、検査対象物Mの中心軸線MD方向の長さ寸法よりも長い。これにより、第1バー光源部31aにおける一対のバー光源の発光部から出射された検査光を検査対象物Mに照射した際に、検査対象物Mの中心軸線MD方向において、検査対象物Mに照射される光の明るさを均一にすることができる。
バー光源の間隔は、検査対象物Mの外径寸法よりも大きい。すなわち、一対のバー光源から出射された後、検査対象物Mの表面で反射された光は、検査対象物Mがどのような姿勢であっても、第1撮像部31bに対して拡散反射光として入射される。
第1バー光源部31aは、例えば赤色光を出射する。第1バー光源部31aは、第1検査位置T1に位置する検査対象物Mに対して光を出射する。なお、第1検査位置T1は、図2において破線の丸印で示す位置である。第1バー光源部31aから出射される光は、検査対象物Mにおける外表面MA及び中心孔MCの内周面の傷等を確認するために用いられる。
第1バー光源部31aから出射される光はそれぞれの光軸が水平方向に延びる。すなわち、第1検査位置T1は、第1バー光源部31aと上下方向の高さが同じである。
第1撮像部31bは、例えばCCDカメラを含む。CCDカメラは、グローバルシャッターの撮像素子であるCCDを有する。第1バー光源部31aにおける一対のバー光源は、第1撮像部31bと第1検査位置T1との間に位置する。第1撮像部31bの光軸L1は、上下方向において、第1バー光源部31aにおける一対のバー光源の間に位置する。
これにより、第1バー光源部31aから出射された光は、第1検査位置T1に位置する検査対象物Mの外表面MA及び中心孔MCの内周面で反射する。検査対象物Mの外表面MA及び中心孔MCの内周面で反射した反射光は、第1バー光源部31aの間を通過して、第1撮像部31bに入力される。よって、第1バー光源部31aから出射されて検査対象物Mの外表面MA及び中心孔MCの内周面で拡散反射した光を用いて、第1撮像部31bによって、検査対象物Mの外表面MAにおいて傷等の有無を確認することができる。
なお、第1バー光源部31aは、後述する姿勢反転装置7によって軸線方向に姿勢が反転した検査対象物Mの内表面MBの外観検査を行う際にも用いられる。
すなわち、第1バー光源部31aは、検査対象物Mの外表面MA、中心孔MCの内周面または内表面MBにおける傷等の有無を確認するために用いられる。
リング状光源部31cは、リング状の光源を含む。この光源は、例えば白色光を出射する。リング状光源部31cは、第1検査位置T1の近くで且つ第1検査位置T1に位置する検査対象物Mに対して光を出射する。リング状光源部31cから出射される光は、検査対象物Mの外表面MA及び中心孔MCの内周面の汚れ等を確認するために用いられる。リング状光源部31cから出射されて検査対象物Mの外表面MA及び中心孔MCの内周面で反射した反射光は、第1撮像部31bに入力される。よって、リング状光源部31cから出射されて検査対象物Mの外表面MA及び中心孔MCの内周面で拡散反射した光を用いて、第1撮像部31bによって、検査対象物Mの外表面MA及び中心孔MCの内周面において汚れ等の有無を確認することができる。
同軸光源部31dは、第1撮像部31bの光軸L1と同軸で光を出射する光源(同軸光源)を含む。第2光源部32aの構成は、従来の同軸照明装置の構成と同様なので、第2光源部32aの詳しい構成については説明を省略する
同軸光源部31dの光源は、第1バー光源部31aから出射される検査光の周波数よりも短波長の光、例えば青色光を出射する。同軸光源部31dは、第1検査位置T1に位置する検査対象物Mの外表面MA、内表面MB及び中心孔MCの内周面で反射する。検査対象物Mの外表面MA及び中心孔MCの内周面で反射した反射光は、第1撮像部31bの光軸L1と同じ方向に進んで、第1バー光源部31aにおける一対のバー光源の間を通過して、第1撮像部31bに入力される。よって、第1バー光源部31aから出射されて検査対象物Mの外表面MAなどで反射した正反射光を用いて、第1撮像部31bによって、検査対象物Mの外表面MAの汚れ等の有無を確認することができる。
同軸光源部31dから出射される光は、光軸が水平である。すなわち、第1検査位置T1は、同軸光源部31dと上下方向の高さが同じである
第2検査ユニット32は、第2光源部32aと、第2撮像部32bとを有する。
第2光源部32aは、第2撮像部32bの光軸L2と同軸で光を出射する光源を含む。第2光源部32aの構成は、従来の同軸照明装置の構成と同様なので、第2光源部32aの詳しい構成については説明を省略する。第2撮像部32bの光軸L2は、撮像検査部3を上方から見て、第1撮像部31bの光軸L1と直交する。また、第2撮像部32bの光軸L2は、撮像検査部3を側方から見て、第1撮像部31bの光軸L1よりも下方に位置する。
第2光源部32aの光源は、例えば白色光を出射する。第2光源部32aは、第2検査位置T2に位置する検査対象物Mに対して光を出射する。第2検査位置T2は、図2において破線の丸印で示す位置である。第2光源部32aから出射される光は、検査対象物Mの外表面MAにおける底面の汚れ等を確認するために用いられる。第2撮像部32bは、例えばCCDカメラを含む。第2光源部32aは、第2撮像部32bと第2検査位置T2との間に位置する。
なお、第2検査位置T2は、第1検査位置T1の下方に位置する。これにより、第1検査位置T1で第1検査ユニット31によって検査対象物Mの外観検査を行った後、検査対象物Mを第2検査位置T2に移動させて、第2検査ユニット32によって検査対象物Mの外観検査を行うことができる。
以上の構成により、第2光源部32aから出射された光は、第2検査位置T2に位置する検査対象物Mの外表面MAの底面で正反射する。検査対象物Mの外表面MAの底面で反射した反射光は、第2光源部32aを通過して、第2撮像部32bに入力される。よって、第2光源部32aから出射されて検査対象物Mの外表面MAの底面で反射した光を用いて、第2撮像部32bによって、検査対象物Mの底面における汚れ等の有無を確認することができる。
第2光源部32aから出射される光は、同軸光源部31dから出射される光の光軸と同様に、光軸が水平である。すなわち、第2検査位置T2は、第2光源部32aと上下方向高さが同じである。これにより、第2検査ユニット32の高さ方向の寸法を小さくすることができ、上下方向に並ぶ第1検査ユニット31と第2検査ユニット32を含む撮像検査部3をコンパクトな構成によって実現できる。
第3検査ユニット33は、図6及び図7に示すように、第3光源部33aと、第3撮像部33bとを有する。
第3光源部33aは、図6及び図7に示すように、上下方向に所定の間隔で位置する一対のバー状の光源を含む。この光源は、例えば赤色光を出射する。第3光源部33aは、第2検査位置T2に位置する検査対象物Mの側面に対して光を出射する。第3光源部33aから出射される光は、検査対象物Mの外表面MAにおける側面の汚れ等を確認するために用いられる。第3撮像部33bは、例えばCCDカメラを含む。第3光源部33aは、第3撮像部33bと第2検査位置T2との間に位置する。第3撮像部33bの光軸L3は、第3光源部33aにおける一対のバー光源の間に位置する。
第3光源部33aから出射される光は、それぞれの光軸が水平である。すなわち、第2検査位置T1は、第3光源部33aと上下方向の高さが同じである。
なお、第2検査位置T2において、第3検査ユニット33によって検査する際の検査対象物Mの姿勢と、第2検査ユニット32によって検査する際の検査対象物Mの姿勢とは同じである。
以上の構成により、第3光源部33aから出射された光は、前記第3検査位置に位置する検査対象物Mの外表面MAにおける側面で反射する。検査対象物Mの外表面MAにおける側面で反射した反射光は、第3光源部33aにおける一対のバー光源の間を通過して、第3撮像部33bに入力される。よって、一対の第3光源部33aから出射されて検査対象物Mの外表面MAにおける側面で反射した光を用いて、第3撮像部33bによって、検査対象物Mの外表面MAの側面における汚れ等の有無を確認することができる。
なお、第3検査ユニット33は、第1検査ユニット31の下方に位置する。これにより、撮像検査部3において、上下方向の空間を利用して複数の検査ユニット31,33をコンパクトに配置できる。よって、撮像検査部3を上方から見て、撮像検査部3をコンパクトな構成にすることができる。したがって、外観検査装置1のコンパクト化を図れる。
また、撮像検査部3を上方から見て、第2検査位置T2に対し、一対の第2光源部32a及び第2撮像部32bが並ぶ方向と、第3光源部33a及び第3撮像部33bが並ぶ方向とは直交する。すなわち、第2検査ユニット32の検査位置と第3検査ユニット33の検査位置とを同じ検査位置である第2検査位置T2とすることができる。これにより、検査対象物Mを移動させることなく、複数の検査ユニット32,33によって、検査対象物Mの外観を複数のアングルから検査することができる。
外観検査装置1は、図示しない検査制御部を有する。この検査制御部は、位置決め機構2によって検査対象物Mを把持しつつ検査対象物Mを第1検査位置T1または第2検査位置T2に位置付けて、撮像検査部3によって検査対象物Mの外観検査を行う。前記検査制御部は、撮像検査部3の複数の検査ユニット31〜33で得られた画像データに基づいて、検査対象物Mにおける外観の傷及び汚れ等の有無を判定する。すなわち、前記検査制御部は、位置決め機構2及び撮像検査部3を制御して、検査対象物Mの外観検査を行う。本実施形態では、前記画像データに基づく外観検査の判定方法は、従来と同様の方法であるため、詳しい説明を省略する。
なお、前記検査制御部は、撮像検査部3の複数の検査ユニット31〜33によって検査対象物Mの外観検査を行う際に、位置決め機構2の回転部26を回転させることによって、検査対象物Mを把持した状態のハンド25を回転させる。これにより、撮像検査部3の複数の検査ユニット31〜33によって、円筒状の検査対象物Mの外観を全周に亘って検査することができる。
また、検査制御部は、回転部26を回転させることによって、検査対象物Mを把持した状態のハンド25の回転と同期して、第1撮像部31b、第2撮像部32b、第3撮像部33bによって検査対象物Mを撮像する。
上記の通り、第1撮像部31b、第2撮像部32b、第3撮像部33bは、グローバルシャッターの撮像素子であるCCDを有する。すなわち、CCDの全画素が同じタイミングで画像を取得するため、画素ごとに得られる画像が、撮影時間のずれの影響を受けない。これにより、高速で検査対象物を回転させた場合においても鮮明な画像を得ることができ、検査の精度を向上させることができる。
前記検査制御部は、検査対象物Mが外観に傷及び汚れ等がある不良品であると判定した場合には、位置決め機構2によって、検査対象物Mを不良品仕分トレイ6に収容する。一方、前記検査制御部は、検査対象物Mが外観に傷及び汚れ等のない良品であると判定した場合には、位置決め機構2によって、検査対象物Mを良品仕分トレイ5に収容する。このように、前記検査制御部は、検査対象物Mを、外観の検査結果に応じて良品と不良品とに選別する。
(姿勢反転装置)
外観検査装置1は、検査対象物Mの姿勢を反転させる姿勢反転装置7を有する。この姿勢反転装置7は、検査対象物Mが中心軸線MD方向に延びる有底円筒状の部品である場合に、検査対象物Mの姿勢を前記中心軸線MD方向で反転させる装置である。姿勢反転装置7を用いて検査対象物Mの姿勢を反転させることにより、外観検査装置1によって、検査対象物Mの外表面MAの外観検査だけでなく内表面MBの外観検査を行うことができる。
図5は、姿勢反転装置7の概略構成を示す斜視図である。姿勢反転装置7は、ステージ41と、反転部42とを有する。ステージ41には、検査対象物Mが載置される。検査対象物Mは、位置決め機構2によって、ステージ41上に載置される。
反転部42は、一対の反転用把持部43と、回転機構44とを有する。一対の反転用把持部43は、互いに近づく方向に移動可能である。これにより、一対の反転用把持部43は、ステージ41上の検査対象物Mを挟み込むことにより把持可能である。回転機構44は、図示しないモータを含む。回転機構44は、一対の反転用把持部43を、中心軸線MDに直交する回転軸45を中心として回転させる。
一対の反転用把持部43でステージ41上の検査対象物Mを把持した状態で、回転機構44によって一対の反転用把持部43を回転させることにより、検査対象部Mの姿勢をその中心軸線MD方向に反転させることができる。回転機構44によって検査対象物Mの姿勢を反転させた後、一対の反転用把持部43による検査対象物Mの把持状態を解除することにより、検査対象物Mはステージ41上に載置される。これにより、ステージ41上に姿勢が反転した状態で載置された検査対象物Mを、位置決め機構2によって把持することができる。
以上の構成を有する姿勢反転装置7により、検査対象物Mの複数の姿勢のうち、位置決め機構2によって実現できない姿勢を、実現することができる。よって、検査対象物Mに対し、より多くの種類の検査を行うことが可能になる。
(位置決め機構による検査対象物の検査位置への位置づけ)
本実施形態では、既述のように、位置決め機構2は、検査対象物Mを把持した状態で、検査対象物Mを撮像検査部3の第1検査位置T1または第2検査位置T2に位置付ける。図6は、位置決め機構2によって検査対象物Mを撮像検査部3の第1検査位置T1に位置付けた状態を示す斜視図である。図7は、位置決め機構2によって検査対象物Mを撮像検査部3の第2検査位置T2に位置付けた状態を示す斜視図である。
具体的には、位置決め機構2は、検査対象物Mを把持した状態で、撮像検査部3の第1検査位置T1に位置付ける。このとき、位置決め機構2において、第1関節部21A、第2関節部21B、第3関節部21C、第4関節部21D及び第5関節部21Eが回転して、ハンド25によって把持された検査対象物Mを、第1検査位置T1に位置付ける。
位置決め機構2によって検査対象物Mが第1検査位置T1に位置付けられた際に、撮像検査部3の第1検査ユニット31は、第1検査位置T1で位置決め機構2によって把持された状態の検査対象物Mの外観検査を行う。具体的には、第1検査位置T1では、第1検査位置T2において検査対象物Mの外周面MA、内周面MB及び中心孔MCの内周の検査を行う。
この際、位置決め機構2の第6関節部21Fが回転することにより、検査対象物Mを把持した状態のハンド25を回転させる。これにより、第1検査ユニット31によって、検査対象物Mの外観を全周に亘って検査することができる。
また、位置決め機構2は、検査対象物Mを把持した状態で、撮像検査部3の第2検査位置T2に位置付ける。このとき、位置決め機構2において、第1関節部21A、第2関節部21B、第3関節部21C、第4関節部21D及び第5関節部21Eが回転して、ハンド25によって把持された検査対象物Mを、第2検査位置T2に位置付ける。
位置決め機構2によって検査対象物Mが第2検査位置T2に位置付けられた際に、撮像検査部3の第2検査ユニット32及び第3検査ユニット33は、それぞれ、第2検査位置T2で位置決め機構2によって把持された状態の検査対象物Mの外観検査を行う。具体的には、第2検査ユニット32では、第2検査位置T2において検査対象物Mの底面の外表面及び内表面の検査を行う。
また、第3検査ユニット33では、第2検査位置T2において検査対象物Mの外周面MAの検査を行う。さらに具体的には、第3検査ユニット33では、ピント合わせの位置がずれるため、特に、図3に示す検査対象物Mにおいて径が小さい小径部MEの外周面の検査を行う。
この際、位置決め機構2の第6関節部21Fが回転することにより、検査対象物Mを把持した状態のハンド25を回転させる。これにより、第2検査ユニット32及び第3検査ユニット33によって、検査対象物Mの外観を全周に亘って検査することができる。
このように、本実施形態では、外観検査装置1は、検査対象物Mが位置決め機構2によって把持された状態で、検査対象物Mの外観検査を行う。また、第1検査位置T1では、検査対象物Mの異なる検査箇所を検査する場合には、各撮像部31bの光軸L1に対して異なる傾き角度となる姿勢で検査対象物Mを位置づける。具体的には、第1検査位置T1において、検査対象物Mは、外表面MAと内表面MBを検査する場合で、各撮像部31bの光軸L1と検査対象物Mの中心軸線MDとの交差角度が異なったそれぞれの撮像配置となる。第1検査位置T1における具体的な検査対象物Mの撮像配置については、詳細を後述する。
これにより、検査対象物Mを、撮像検査部3の所定の検査位置に、異なる複数の姿勢で保持することができる。よって、検査対象物Mを複数の異なる姿勢で外観検査する際に、検査対象物Mを保持する構成を簡略化することができる。したがって、外観検査装置1のコンパクト化を図れる。
また、検査対象物Mの外観を複数のアングルから検査する際に、該複数のアングル毎に、検査対象物Mを固定冶具等によって固定し直す必要がない。よって、検査対象物Mの検査時間を短縮することができる。
したがって、本実施形態の外観検査装置1の構成により、迅速かつ容易に、検査対象物Mの外観を複数のアングルから検査することができる。
(第1検査位置における検査対象物Mの外観検査)
図8は、外周面MAを検査する場合に第1検査位置T1に位置付けられた検査対象物Mと撮像検査部3の光学系との位置関係を、模式的に示す図である。検査対象物Mが第1検査位置T1に位置する場合、検査対象物Mの外周面MAまたは内周面MBに対して、第1撮像部31bの光軸L1が法線方向に延びる。このとき、第1撮像部31bの撮像検査範囲Mfは、検査対象物Mの外周面MAまたは内周面MBの周方向の一部である。ハンド25によって把持された検査対象物Mを中心軸線MD周りに回転させることにより、第1撮像部31bにおける撮像検査範囲Mfの位置を順次移動させる。第1撮像部31bは、検査対象物Mの回転に同期して検査対象物Mを撮像することで、検査対象物Mの外周面MAまたは内周面MBの外観を全周に亘って検査する。
なお、撮像検査範囲Mfは、外観検査を行う画像領域である。撮像検査範囲Mfは、第1撮像部31bの被写面である検査対象物Mの外周面MAまたは内周面MBにおける撮像画角そのものである必要はなく、第1撮像部31bにより撮像された画像データの一部でもよい。
撮像検査範囲Mfにおける検査対象物Mの被写面の周方向の角度θは、例えば、15度である。なお、撮像検査範囲Mfの周方向の角度θは、検査対象物Mの径寸法などに応じて決定すればよく、15度に限定されない。
第1撮像部31bの光軸L1は、撮像検査範囲Mf内の検査対象物Mの被写面の接線に対して直交する。したがって、上記の通り、同軸光源部31dは、撮像検査範囲Mf内の検査対象物Mの被写面の接線に直交する方向に青色光Pdを出射する。
一方、第1バー光源部31aは、それぞれの発光部から互いに平行に且つ第1撮像部31bの光軸L1と平行な光軸Laで赤色光を出射する。また、それぞれの発光部の位置は、撮像検査範囲Mf内の被写面に対し、前記撮像検査部の光軸方向に重ならない位置である。
第1バー光源部31aのそれぞれの発光部から出射された光のうち周囲に拡散した光Paは、撮像検査範囲Mf内の被写面に到達し、当該被写面で反射して第1撮像部31bに入力される。
また、第1撮像部31bには、リング状光源部31cから出射された白色光が被写面で反射することで得られる拡散反射光も、入射される。リング状光源部31cを光源として用いることによって、検査対象物Mの段差による外表面MA及び内表面MBの影を少なくするため、被写面全体を鮮明に撮像することができる。
図9は、外周面MAを検査する場合に第1検査位置T1に位置付けられた検査対象物Mの中心軸線MDと光軸との角度関係を模式的に示す図である。第1検査位置T1に位置付けられた検査対象物Mの外周面MAを検査する場合には、検査対象物Mの中心軸線MDは、第1撮像部31bの光軸L1と直交する。これにより、第1撮像部31bの被写界深度の影響をできる限り小さくした状態で、検査対象物Mの外周面MAを外観検査することができる。
図10は、内周面MBを検査する場合に第1検査位置T1に位置付けられた検査対象物Mの中心軸線MDと光軸との角度関係を模式的に示す図である。第1検査位置T1に位置付けられた検査対象物Mの内周面MB及び中心孔MCの内周面を検査する場合には、検査対象物Mの中心軸線MDは、第1撮像部31bの光軸L1に対して傾斜する。
検査対象物Mの把持姿勢を第1撮像部31bの光軸L1に対して傾斜させることで、検査対象物Mの内周面MBを撮像することができる。よって、検査対象物Mを位置決め機構2によって把持した状態で検査対象物Mの内周面MBの外観検査を行うことができるため、検査時間の短縮を図ることができる。
なお、検査対象物Mの内周面MBを撮像する場合、第1撮像部31bの光軸L1と検査対象物Mの中心軸線MDとがなす角度αは、40度程度である。ただし、前記角度αは、検査対象物Mの形状に応じて、適切な角度とすることができる。
第1撮像部31bは、受光した各光源からの光に基づいて画像データを得る。上記の通り、第1バー光源部31aからの出射光は赤色光であり、同軸光源部31dからの出射光は青色光である。また、リング状光源部31cからの出射光は、赤色光及び青色光の周波数領域を含む白色光である。
これにより、第1撮像部31bが受光した光を周波数特性に応じて周波数分光して得られる分光画像を、作成することができる。よって、それぞれの特徴を有する分光画像を用いて、異なる表面性状を同時に高精度で検査することができる。
また、2つの光源から出射される赤色光及び青色光は検査光の周波数の差が大きいため、より鮮明な分光画像が得られる。したがって、検査の精度を向上させることができる。
また、同軸光源部31dから出射される検査光の正反射光で検査対象物Mの汚れを効率よく検査することができる。そのため、検査対象物Mの汚れの補色に近い短波長の周波数を用いることで、検査の精度を向上させることができる。一方、第1バー光源部31aから出射される検査光の拡散光で色調に影響を受けない表面のキズなどを検査することができる。そのため、第1バー光源部31aから出射される検査光として、前記同軸光源部31dから出射される検査光よりも長波長の周波数の検査光を用いても、検査の精度への影響が少ない。したがって、上記構成により、検査の精度を向上させることができる。
なお、上記の通り、第1撮像部31bは、検査対象物Mを把持した状態のハンド25の回転と同期して、検査対象物Mを撮像する。すなわち、本実施形態では、撮像検査範囲Mfにおける被写面の周方向の角度θが15度であるため、検査対象物Mの全周を外観検査するために、第1撮像部31bは24枚の画像データを撮像する。
(検査手順)
上記構成の外観検査装置1により検査対象物Mの外観検査をするには、まず、供給部4の検査対象物Mを位置決め機構2で把持して、検査対象物Mの外表面MAまたは内表面MBの撮像を行う。検査対象物Mの外表面MAまたは内表面MBの内、いずれを先に撮像するかは、供給部4における検査対象物Mの姿勢により決定することができる。
次に、位置決め機構2によって、検査対象物Mを、第1検査位置T1に位置づけるとともに、被写面を第1検査ユニット31で撮像可能な姿勢とする。この状態で、検査対象物Mの撮像を行う。
第1検査位置T1における撮像配置での撮像が終了すると、位置決め機構2は、検査対象物Mを第2検査位置T2に位置づける。第2検査位置T2においては、第2検査ユニット32及び第3検査ユニット33により、位置決め機構2によって検査対象物Mを把持した状態で必要な撮像動作を連続して行う。
検査対象物Mの外観検査のために必要な画像データの撮像が終了すると、検査対象物Mの姿勢を姿勢反転装置7により反転させる。姿勢が反転した検査対象物Mを位置決め機構2によって把持し、位置決め機構2によって検査対象物Mを第1検査位置T1及び第2検査位置T2に位置付ける。第1検査ユニット31、第2検査ユニット32及び第3検査ユニット33により、必要な撮像動作を行う。以上の動作により外観検査に必要なすべての画像データの撮像が終了すると、撮像動作を終了する。
検査制御部は、上記の撮像動作で得られた画像データに基づいて、検査対象物Mの外観に傷及び汚れ等があるか否かの判定を行う。検査制御部は、判定結果に基づいて、検査対象物Mを、外観の検査結果に応じて良品と不良品とに選別する。
以上の構成により、外観検査装置1は、同軸光源部31dから出射された光の正反射光を用いて、検査対象物Mに付着した汚れを検査できるとともに、第1バー光源部31aから出射された光の拡散光を用いて、検査対象物表面Mのキズなどを高精度で検査することができる。したがって、同じ第1検査位置T1に位置づけられた検査対象物Mを連続して撮像することで、検査時間を短くすることができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記実施形態では、外観検査装置1は、検査対象物Mの外観の検査を行う。しかしながら、外観検査装置は、検査対象物の外観に加えて、外観以外を検査する装置であってもよい。
前記実施形態では、外観検査装置1は、撮像検査部3と位置決め機構2との組み合わせを2組有する。しかしながら、外観検査装置は、3つ以上の撮像検査部を有してもよいし、1つの撮像検査部を有してもよい。なお、検査効率の観点から、位置決め機構は、1つの撮像検査部に対して、一つ以上配置されることが好ましい。
前記実施形態では、撮像検査部3は、3つの検査ユニット31〜33を有する。しかしながら、撮像検査部が有する検査ユニットは、2つ以下であってもよいし、4つ以上であってもよい。また、各検査ユニットにおける光源部及び撮像部の組み合わせも、検査対象物の外観を検査可能な組み合わせであれば、どのような組み合わせであってもよい。
前記実施形態では、撮像検査部3の第1検査ユニット31は、検査対象物Mが第1検査位置T1に位置付けられた際に検査対象物Mの外観検査を行う。また、撮像検査部3の第2検査ユニット32及び第3検査ユニット33は、検査対象物Mが第2検査位置T2に位置付けられた際に検査対象物Mの外観検査を行う。しかしながら、各検査ユニットの検査位置は、同じ位置であってもよいし、第1検査ユニットの検査位置と第2検査ユニットの検査位置とが同じ位置であってもよいし、第1検査ユニットの検査位置と第3検査ユニットの検査位置とが同じであってもよい。すなわち、撮像検査部3における検査対象物Mの検査位置は、一つの検査位置であってもよいし、3つ以上の検査位置であってもよい。
前記実施形態では、撮像検査部3の第1検査ユニット31と第3検査ユニット33とは、上下方向に並んで位置する。しかしながら、第1検査ユニットと第3検査ユニットとは左右方向に並んで位置してもよい。また、第1検査ユニット及び第3検査ユニットの少なくとも一方と第2検査ユニットとが上下方向に並んで位置してもよい。すなわち、第1検査ユニット、第2検査ユニット及び第3検査ユニットの配置は、どのような配置であってもよい。
前記実施形態では、位置決め機構2は、例えば6軸多関節ロボットである。しかしながら、位置決め機構2は、検査対象物Mを把持した状態で検査対象物Mを複数の姿勢で保持可能な構成を有していれば、どのような構成を有してもよい。位置決め機構は、例えば、5軸以下または7軸以上の多関節ロボットであってもよいし、多関節ロボット以外の構成であってもよい。
第2検査ユニット及び第3検査ユニットに用いられる光源の種類としては、上記実施形態に限定されない。また、第1検査ユニットにおいてリング状光源部を省略することもできる。
本発明は、検査対象物の複数の検査を行う検査装置に適用可能である。
1 検査装置
2 位置決め機構
2a 支持台
3 検査部
3a 検査台
4 供給部
5 良品仕分トレイ
6 不良品仕分トレイ
7 姿勢反転装置
20 駆動部
21 関節部
21A 第1関節部
21B 第2関節部
21C 第3関節部
21D 第4関節部
21E 第5関節部
21F 第6関節部(回転部)
22 アーム
22A 第1アーム
22B 第2アーム
23 支持部材
25 ハンド(把持部)
31 第1検査ユニット
31a 第1バー光源部
31b 第1撮像部
31c リング状光源部
31d 同軸高原部
32 第2検査ユニット
32a 第2光源部
32b 第2撮像部
33 第3検査ユニット
33a 第3光源部
33b 第3撮像部
41 ステージ
42 反転部
43 反転用把持部
44 回転機構
M 検査対象物
MA 外表面
MB 内表面
MC 中心孔の内周面
MD 中心軸線
Mf 撮像検査範囲
L1、L2、L3 光軸
T1 第1検査位置
T2 第2検査位置

Claims (10)

  1. 円筒形の検査対象物の内周面及び外周面の少なくとも一方である被写面に検査光を照射可能な複数種類の光源と、
    前記検査対象物を撮像し、前記撮像された画像のうち前記被写面の周方向の一部分に相当する撮像検査範囲の画像に基づいて、前記検査対象物の外観を検査する撮像検査部と、を有する外観検査装置であって、
    前記検査対象物を検査位置に位置づける配置部と、前記検査位置に位置する前記検査対象物を前記円筒形の中心軸回りに回転させる回転部と、を有する位置決め機構を有し、
    前記光源は、前記撮像検査部の光軸と平行な光軸を有し且つ互いに平行に延びる一対の直線状の発光部を有するバー光源と、前記撮像検査部の光軸と同じ光軸を有し且つ前記一対の発光部の間に位置する同軸光源と、を備え、
    前記位置決め機構は、前記撮像検査部の光軸が前記撮像検査範囲内の前記検査対象物の被写面の接線に対して直交し、且つ前記バー光源の一対の発光部が、前記撮像検査範囲内の前記被写面と、前記撮像検査部の光軸方向に重ならない位置であり、且つ、前記中心軸が前記撮像検査部の光軸に対して所定の角度に傾いた状態である撮像配置に前記検査対象物を前記検査位置に位置づけ、
    前記撮像検査部は、前記回転部による検査対象物の回転と同期して前記検査対象物を撮像する、外観検査装置。
  2. 請求項1に記載の外観検査装置において、
    前記バー光源と前記同軸光源の検査光は、互いに異なる周波数特性を有し、
    前記撮像検査部は、前記被写面をバー光源と前記同軸光源の検査光の周波数帯域で同時に撮像した画像を、前記それぞれの検査光の周波数特性に応じて周波数分光して得られる分光画像を作成する、外観検査装置。
  3. 請求項2に記載の外観検査装置において、
    前記同軸光源から出射される検査光の周波数は、前記バー光源から出射される検査光の周波数よりも短波長である、外観検査装置。
  4. 請求項3に記載の外観検査装置において、
    前記同軸光源は青色光であり、前記バー光源は赤色光である、外観検査装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の外観検査装置において、
    前記位置決め機構の前記配置部は、前記検査対象物を把持する把持部と、前記検査対象物を把持した状態で前記把持部を3次元で移動可能な駆動部と、を有し、
    前記位置決め機構の前記回転部は、前記検査対象物の前記中心軸回りに前記把持部を回転可能である、外観検査装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載の外観検査装置において、
    前記撮像検査範囲が前記検査対象物の外周面であり、
    前記位置決め機構は、前記検査対象物を、前記撮像検査部の光軸が前記中心軸に対して直行する姿勢で前記検査位置に位置づける、外観検査装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一つに記載の外観検査装置において、
    前記撮像検査範囲が前記検査対象物の内周面であり、
    前記位置決め機構は、前記検査対象物を、前記撮像検査部の光軸が前記中心軸に対して傾斜する姿勢で前記検査位置に位置づける、外観検査装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一つに記載の外観検査装置において、
    前記バー光源の発光部の長さは、前記検査対象物の軸線方向の長さ寸法よりも長い、外観検査装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一つに記載の外観検査装置において、
    前記撮像検査部は、グローバルシャッターの撮像素子を有する、外観検査装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一つに記載の外観検査装置において、
    前記同軸光源及びバー光源の光軸は、水平方向に延びて、
    前記検査位置は、前記同軸光源及びバー光源が上下方向に同じ高さである、外観検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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