JP2019163666A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より正確にスケールによる給水路閉塞を検知できる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。【解決手段】水を吐出する吐水部と、前記吐水部に前記水を供給する給水路と、前記給水路に流れる流量を検出する流量センサと、前記流量センサで検出した検出流量と、前記給水路のスケールによる閉塞を判定する判定基準と、を比較しスケールによる給水路閉塞を検知する制御部と、前記流量センサが検出した正常時の流量である標準流量を記憶する記憶装置と、を備え、前記制御部は、前記標準流量に基づいて前記判定基準を算出することを特徴とする衛生洗浄装置が提供される。【選択図】図4

Description

本発明は、人体局部に向け洗浄水を吐水する衛生洗浄装置に関するものである。
衛生洗浄装置においては、給水源からノズル等の吐水口までの給水路においてスケールが析出することがある。例えば、硬度の高い水が使用される地域では、スケールが析出し易い。給水路にスケールが析出すると、給水路が閉塞し、吐水口からの吐水が出来なくなる恐れがある。
これを防ぐため、使用者によって給水路に投入された除去剤(除去液)によって、析出したスケールを溶解させ、スケールを除去する方法が知られている。(例えば特許文献1参照)
また、給水源からノズル等の吐水口までの給水路における異常を検知する方法として、洗浄動作時の流量に基づいて、給水ポンプ、温水タンク、弁等の給水路構成部材の異常を検知し、使用者に報知する衛生洗浄装置が知られている。(例えば特許文献2参照)
この特許文献2では、給水路に配置された流量センサにより検出された流量と、制御部に予め記憶された流量とを比較することで、給水路構成部材の異常を検知している。
特許文献1と特許文献2を組み合わせ、スケールによる給水路閉塞を検知しスケールを除去するタイミングを使用者に知らせることで、スケールで完全に給水路が閉塞する前に除去剤によってスケールを除去できる。
特開平7−324565号公報 特開2011−220061号公報
しかし、給水路を流れる流量は、給水路構成部材の経年劣化等の要因によって低下する。つまり、給水路を流れる流量は、製品の使用状態により変わり、製品ごとにばらつきがある。そのため、特許文献2の異常検知方法でスケールによる給水路閉塞を検知した場合、正確にスケールによる給水路閉塞を検知し、スケール除去のタイミングを報知できない恐れがある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、より正確にスケールによる給水路閉塞を検知できる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、水を吐出する吐水部と、前記吐水部に前記水を供給する給水路と、前記給水路に流れる流量を検出する流量センサと、前記流量センサで検出した検出流量と、前記給水路のスケールによる閉塞を判定する判定基準と、を比較しスケールによる給水路閉塞を検知する制御部と、前記流量センサが検出した正常時の流量である標準流量を記憶する記憶装置と、を備え、前記制御部は、前記標準流量に基づいて前記判定基準を算出することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、製品ごとの給水流路の劣化具合を考慮し、スケールによる給水流路閉塞を検知できる。そのため、その検知結果に基づいて、適切なタイミングで給水路のスケール除去のタイミングを使用者に報知し、スケール除去作業を行ってもらうことができる。
第2の発明は第1の発明において、給水路の水を吐水部に送給する洗浄ポンプと、をさらに備え、前記記憶装置は、第1の基準と、前記第1の基準よりも高い第2の基準を記憶しており、前記制御部は、前記第1の基準、又は、前記第2の基準のいずれかと、前記標準流量と、に基づいて前記判定基準を算出し、前記検出流量が前記第2の基準より算出された前記判定基準を満たす場合、前記洗浄ポンプの駆動を禁止することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、第1の基準により、スケールによる給水路の閉塞開始を検知し、第2の基準により、スケールによって給水路が完全に閉塞する前にポンプの動作を止めることで、スケールによる給水路閉塞を検知後に、給水路内に流れた水によりさらにスケールが堆積することを抑制できる。そして、給水路がスケールで完全に閉塞し、除去剤によるスケール除去作業が行えなくなることを抑制することができる。
第3の発明は第2の発明において、前記記憶装置は、前記第1の基準以下の第3の基準を記憶しており、前記制御部は、前記第3の基準と、前記標準流量と、に基づいて前記判定基準を算出し、前記検出流量が、前記第1の基準により算出した前記判定基準を満たす状態から前記第3の基準により算出した前記判定基準を満たす状態になった際、その検出流量を前記記憶装置に記憶することを特徴とする請求項2記載の衛生洗浄装置。
この衛生洗浄装置によれば、スケールによる給水流路閉塞から回復した直後の流量が標準流量となるため、より正確にスケールによる給水路の閉塞を検知できる。
第4の発明は第2乃至第3の発明において、前記制御部は、前記記憶装置に前記標準流量が記憶されていない場合、前記流量センサが検知した直後における検出流量を前記標準流量として記憶装置に記憶することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置において、初期設定時等において、製品ごとの正常な流量を第1の基準として記憶できるため、より正確にスケールによる給水路の閉塞を検知できる。
第5の発明は第1〜4の発明において、前記制御部は、前記標準流量を記憶した際の前記ポンプの動作出力と同一出力で前記ポンプが動作している際に、スケールによる給水路閉塞を検知することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置において、ポンプの動作条件が同じ状態において、標準流量と検出流量を比較でき、より正確にスケールによる給水路閉塞を検知することができる。
第6の発明は第5の発明において、前記洗浄ポンプの駆動が禁止された状態を解除する解除手段をさらに備えることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置において、ポンプの駆動された状態を使用者の意図で解除できるため、ポンプを使い容易に給水路のスケールを除去できる。
本発明の態様によれば、より正確にスケールによる給水路閉塞を検知できる衛生洗浄装置を提供する。
実施形態に係る衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を表す斜視図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の要部構成の例示するブロック図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置のケーシングを例示する平面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置のスケール堆積の検出を例示するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を表す斜視図である。
図1に表したように、トイレ装置は様式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)800と、その上に設けられた衛生洗浄装置100と、を備える。便器800は、トイレ室の床面に設置される「床置き式」でもよいし、トイレ室の壁面やライニングに設置される「壁掛け式」であってもよい。衛生洗浄装置100は、ケーシング400と、便座200と、便蓋300と、を有する。便座200と便蓋300はケーシング400に対して開閉自在にそれぞれ軸支されている。
ケーシング400の内部には、便座200に座った使用者の「おしり」などの洗浄を実現する身体洗浄機能部などが内蔵されている。また、例えばケーシング400には、使用者が便座200に座ったことを検知する着座検知センサ404が設けられている。着座検知センサ404が便座200に座った使用者を検知している場合において、使用者が例えばリモコンなどの操作部500(図2参照)を操作すると、洗浄ノズル(以下説明の便宜上、単に「ノズル」と称する)473を便器800のボウル801内に進出させることができる。なお、図1に表した衛生洗浄装置100では、ノズル473がボウル801内に進出した状態を表している。
ノズル473は、人体局部に向けて水を吐出し、人体局部の洗浄を行う。ノズル473の先端部には、複数の吐水口31(ビデ洗浄吐水口31a、おしり洗浄吐水口31bなど)が設けられている。ノズル473は、その先端に設けられたビデ洗浄吐水口31aから水を噴射して、便座200に座った女性の女性局部を洗浄することができる。あるいは、ノズル473は、その先端に設けられたおしり洗浄吐水口31bから水を噴射して、便座200に座った使用者の「おしり」を洗浄することができる。
なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。また、本願明細書において、「前方」、「後方」、「上方」、「下方」は、開いた便蓋300に背を向けて便座200に座った使用者から見た方向をいうものとする。
図2は、実施形態に係る衛生洗浄装置の要部構成を例示するブロック図である。
図2では、水路系と電気系の要部構成を併せて表している。
図3は、実施形態に係る衛生洗浄装置のケーシングを例示する平面図である。
図3では、ケーシング400及びその内部を模式的に表している。
衛生洗浄装置100は、水を吐出する吐水部470を有する。吐水部473は、ノズル473(洗浄ノズル)、ノズル洗浄室478及び噴霧ノズル479を有する。吐水部470は、ケーシング400に配置(又は収納)されている。
衛生洗浄装置100は、ケーシング400内に配置された給水路20を有する。給水路20は、水道や貯水タンクなどの給水源10から供給された水を吐水部470へ供給する。つまり、給水路20は、吐水部470から吐出される水を、吐水部470へ導く。
給水路20には、以下に説明する電磁弁431、調圧弁432、逆止弁433、開放式タンク434、洗浄用ポンプ436、熱交換器ユニット440、流量センサ442、電解槽ユニット450、バキュームブレーカ452、流路切替部472などの各部と、これら各部を接続する複数の配管と、が設けられている。
給水路20の上流側には、電磁弁431が設けられている。電磁弁431は、開閉可能な電磁バルブであり、ケーシング400の内部に設けられた制御部405からの指令に基づいて水の供給を制御する。換言すれば、電磁弁431は、給水路20を開閉する。電磁弁431を開状態にすることにより、給水源10から供給された水が、下流側へ流れる。
電磁弁431の下流には、調圧弁432が設けられている。調圧弁432は、給水圧が高い場合に、給水路20内の圧力を所定の圧力範囲に調整する。調圧弁432の下流には、逆止弁433が設けられている。逆止弁433は、給水路20内の圧力が低下した場合などに、逆止弁433よりも上流側への水の逆流を抑制する。
逆止弁433の下流には、開放式タンク434が設けられている。開放式タンク434は、給水路20の経路上に設けられ、逆止弁433を介して流入した水を内部に貯留する。また、開放式タンク434は、内部にエアギャップを形成することにより、給水路20において、開放式タンク434よりも下流側から上流側に向かう水の流れを物理的に遮断する。換言すれば、開放式タンク434は、給水路20の開放式タンク434よりも下流側の部分と上流側の部分とを縁切りする。これにより、開放式タンク434は、ノズル473内の洗浄水やボウル801内に溜まった汚水などが、給水源10(上水)側に逆流してしまうことを確実に抑制する。
開放式タンク434の下流には、洗浄用ポンプ436が設けられている。洗浄用ポンプ436は、開放式タンク434に貯留された水を流出させる。洗浄用ポンプ436は、開放式タンク434に貯留された水を汲み出す。これにより、洗浄用ポンプ436は、開放式タンク434に貯留された水を、開放式タンク434よりも下流の給水路20に供給する。洗浄用ポンプ436は、制御部405に接続されている。洗浄用ポンプ436の駆動及び駆動の停止は、制御部405によって制御される。洗浄用ポンプ436は、開放式タンク434に貯留された水を流出させることが可能な任意のポンプでよい。
洗浄用ポンプ436の下流には、熱交換器ユニット440(加熱部)が設けられている。熱交換器ユニット440は、ヒータを有し、洗浄用ポンプ436を介して開放式タンク434から供給された水を加熱して例えば規定の温度まで昇温する。すなわち、熱交換器ユニット440は、温水を生成する。
熱交換器ユニット440は、例えばセラミックヒータなどを用いた瞬間加熱式(瞬間式)の熱交換器であり、貯湯タンクを用いた貯湯加熱式熱交換器と比較すると、短い時間で水を規定の温度まで昇温させることができる。なお、熱交換器ユニット440は、瞬間加熱式の熱交換器には限定されず、貯湯加熱式の熱交換器であってもよい。また、加熱部は、熱交換器に限ることなく、例えば、マイクロ波加熱を利用するものなど、他の加熱方式を用いたものでもよい。
熱交換器ユニット440は、制御部405と接続されている。制御部405は、例えば、使用者による操作部500の操作に応じて熱交換器ユニット440を制御することにより、操作部500で設定された温度に水を昇温する。
熱交換器ユニット440の下流には、流量センサ442が設けられている。流量センサ442は、給水路20を流れる水の流量を検知する。流量センサ442は、制御部405に接続されている。流量センサ442は、流量の検知結果を制御部405に入力する。
流量センサ442の下流には、電解槽ユニット450が設けられている。電解槽ユニット450は、内部を流れる水道水を電気分解することにより、水道水から次亜塩素酸を含む液(機能水)を生成する。電解槽ユニット450は、制御部405に接続されている。電解槽ユニット450は、制御部405による制御に基づいて、機能水の生成を行う。
電解槽ユニット450において生成される機能水は、例えば、銀イオンや銅イオンなどの金属イオンを含む溶液であってもよい。あるいは、電解槽ユニット450において生成される機能水は、電解塩素やオゾンなどを含む溶液であってもよい。あるいは、電解槽ユニット450において生成される機能水は、酸性水やアルカリ水であってもよい。
電解槽ユニット450の下流には、バキュームブレーカ(VB)452が設けられている。バキュームブレーカ452は、例えば、水を流すための流路と、流路内に空気を取り込むための吸気口と、吸気口を開閉する弁機構と、を有する。弁機構は、例えば、流路に水が流れている時に吸気口を塞ぎ、水の流れの停止とともに吸気口を開放して流路内に空気を取り込む。すなわち、バキュームブレーカ452は、給水路20に水の流れが無い時に、給水路20内に空気を取り込む。弁機構には、例えば、フロート弁が用いられる。
バキュームブレーカ452は、上記のように給水路20内に空気を取り込むことにより、例えば、給水路20のバキュームブレーカ452よりも下流の部分の水抜きを促進させる。バキュームブレーカ452は、例えば、ノズル473の水抜きを促進する。このように、バキュームブレーカ452は、ノズル473内の水を抜いてノズル473内に空気を取り込むことにより、例えば、ノズル473内の洗浄水やボウル801内に溜まった汚水などが、給水源10(上水)側に逆流してしまうことを抑制する。
バキュームブレーカ452の下流には流路切替部472が設けられている。流路切替部472は、ノズル473やノズル洗浄室478への給水の開閉や切替を行う。この例では、流路切替部472は、流量の調整を行う流量調整部としても機能する。ただし、流量調整部及び流路切替部は、別々のユニットであってもよい。流路切替部472は、制御部405に接続され、制御部405によって制御される。
流路切替部472の下流には、吐水部470(ノズル473、ノズル洗浄室478、及び噴霧ノズル479)が設けられている。ノズル473は、ノズルモータ476からの駆動力を受け、便器800のボウル801内に進出したり後退したりする。つまり、ノズルモータ476は、制御部405からの指令に基づいてノズル473を進退させる。
ノズル473は、図3に実線で表したように、非使用時には、ケーシング400内に収納されている。ノズル473は、図3に破線で表したように、ケーシング400から前方かつ下方へ進出た状態で、吐水口31から水を吐出して、人体局部を洗浄する。
ノズル洗浄室478は、その内部に設けられた吐水口32から機能水あるいは水を噴射することにより、ノズル473の外周表面(胴体)を洗浄する。噴霧ノズル479は、その先端に設けられた吐水口33から洗浄水や機能水をミスト状にしてボウル801に噴霧する。この例では、人体を洗浄するためのノズル473とは別に噴霧ノズル479を設けている。これに限ることなく、ミスト状の液体をボウル801に噴霧するための吐水口をノズル473に設けてもよい。
また、流路切替部472の下流には、おしり洗浄流路21と、やわらか洗浄流路22と、ビデ洗浄流路23と、が設けられている。おしり洗浄流路21及びやわらか洗浄流路22は、給水路20を介して給水源10から供給された水や電解槽ユニット450において生成された機能水をおしり洗浄吐水口31bへ導く。ビデ洗浄流路23は、給水路20を介して給水源10から供給された水や電解槽ユニット450において生成された機能水をビデ洗浄吐水口31aへ導く。
また、流路切替部472の下流には、バイパス流路24と、噴霧用流路25と、が設けられている。バイパス流路24は、給水路20を介して給水源10から供給された水や電解槽ユニット450において生成された機能水をノズル洗浄室478の吐水口32へ導く。噴霧用流路25は、給水路20を介して給水源10から供給される水や電解槽ユニット450において生成された機能水を噴霧ノズル479の吐水口33に導く。
制御部405は、流路切替部472を制御することにより、おしり洗浄流路21、やわらか洗浄流路22、ビデ洗浄流路23、バイパス流路24、及び噴霧用流路25の各流路の開閉を切り替える。
また、衛生洗浄装置100は、人体検知手段406を有する。人体検知手段406は、衛生洗浄装置100が設けられたトイレ室内の人体を検知する。制御部405は、人体検知手段406の検知結果を取得する。なお、本願明細書において、人体検知手段406による「トイレ室内の人体の検知」とは、トイレ室内の使用者の存在の検知だけでなく、トイレ室内の使用者の動作の検知を含む。例えば、「トイレ室内の人体の検知」という範囲には、使用者のトイレ室への入室及び退室、使用者の便器800への接近及び離反、便座200の開閉、及び、便蓋300の開閉の検知も含まれる。
人体検知手段406として、入室検知センサ403、着座検知センサ404、及び開閉検知センサ402が設けられている。
入室検知センサ403には、例えば、焦電センサ、マイクロ波センサ、超音波センサ、または測距センサ(赤外線投光式センサ)を用いることができる。この例では、入室検知センサ403には、ケーシング400に設けられた焦電センサが用いられている。入室検知センサ403は、例えば、使用者がトイレ室のドアを開けて入室したことを直ちに検知可能である。これにより、トイレ室内への使用者の入室の有無を検知することができる。
着座検知センサ404は、使用者の便座200への着座の有無を検知することができる。着座検知センサ404は、使用者の着座及び離座を検知する。着座検知センサ404には、マイクロ波センサ、測距センサ(赤外線投光式センサ)、超音波センサ、タクトスイッチ、静電容量スイッチ(タッチセンサ)、または歪みセンサを用いることができる。この例では、着座検知センサ404には、ケーシング400に設けられた測距センサが用いられている。
なお、タクトスイッチ、静電センサ及び歪みセンサなどの接触式センサを用いる場合には、これらの接触式センサは、便座200に設けられる。便座200に使用者が座ると、使用者の体重によってタクトスイッチが押下される。または、使用者が静電センサに接触する。または、使用者の体重によって歪みセンサに圧力が加えられる。これらのセンサからの電気信号により、使用者の着座を検知することができる。
開閉検知センサ402は、例えばマイクロスイッチであり、便座200又は便蓋300の開閉状態を検知する。この例では、開閉検知センサ402は、便座200の開閉状態を検知する。例えば、便座200が便器800から一定角度以上開くと、開閉検知センサ402が便座200の開状態を検知する。
制御部405は、マイコンや不揮発性記憶装置503などの制御回路を含む。制御部405は、電源回路401から電力を供給され、人体検知手段406や、開放式タンク434や、流量センサ442や、操作部500などからの信号に基づいて、電磁弁431や、洗浄用ポンプ436や、熱交換器ユニット440や、電解槽ユニット450や、流路切替部472や、ノズルモータ476などの動作を制御する。
また、衛生洗浄装置100には、便器洗浄バルブユニット510が設けられてもよい。便器洗浄バルブユニット510は、便器800に流す洗浄水の供給を制御する役割を有する。便器洗浄バルブユニット510の動作は、例えば、制御部405に制御される。使用者は、操作部500を操作して、制御部405に信号を送ることで、便器洗浄を行うことができる。
衛生洗浄装置100には、便蓋開閉ユニット511及び便座開閉ユニット512が設けられてもよい。便蓋開閉ユニット511は、モータ等を有し、便蓋300と接続されている。便座開閉ユニット512は、モータ等を有し、便座200と接続されている。便蓋開閉ユニット511及び便座開閉ユニット512の動作は、制御部405に制御される。使用者は、操作部500を操作して、制御部405に信号を送ることで、便座200及び便蓋300のそれぞれを電動で開閉することができる。
また、ケーシング400には、便座200に座った使用者の「おしり」などに向けて温風を吹き付けて乾燥させる「温風乾燥機能」や「脱臭機能」や「室内暖房機能」などが適宜設けられていてもよい。この際、ケーシング400の側面には、脱臭ユニットからの排気口及び室内暖房ユニットからの排出口が適宜設けられる。ただし、これらの付加機能部は必ずしも設けられなくてもよい。
図4は、実施形態に係る衛生洗浄装置のスケール閉塞検出を例示するフローチャートである。
図4に表したように制御部405に搭載された不揮発性記憶装置503に標準流量Q601が記憶されている(ステップS202:Yes)状態で、制御部405が洗浄用ポンプ436を駆動開始(ステップS203:Yes)すると流量センサ442にて現在の流量Q602の検出(ステップS204)を行う。検出した現在の流量Q2と標準流量Q601に第1の基準N651(例えば50%)を掛けた値(第1の判定基準)と、を制御部405にて比較し、現在の流量Q602が標準流量Q601に第1の基準N651(例えば50%)を掛けた値より下回った(ステップS205:Yes)場合、報知手段501にて報知(ステップS206)を行い、使用者にスケール除去作業の実施を促すことが出来る。
また、報知手段501にて報知を行っている状態で、制御部405が洗浄用ポンプ436を駆動開始(ステップS207)すると、流量センサ442にて報知中の現在の流量Q603の検出(ステップS208)を行う。検出した報知中の現在の流量Q603と、標準流量Q601に第2の基準N652(例えば20%)を掛けた値(第2の判定基準)と、を制御部405にて比較し、報知中の現在の流量Q603が標準流量Q601に第2の基準N652(例えば20%)を掛けた値より下回った(ステップS209:Yes)場合、洗浄用ポンプ436の駆動を禁止(ステップS211)することで、ケーシング400内へのスケールのさらなる堆積を防止し、完全に閉塞する前に使用者がスケール除去作業を実施することが出来る。
また、ステップS207にて検出された報知中の現在の流量Q603が標準流量Q601に第3の基準N653(例えば90%)を掛けた値(第3の判定基準)より上回った(ステップS210:Yes)場合、報知手段501による報知を解除(ステップS212)することで、使用者にはスケールが除去され、普通に使用可能となったことをお知らせすることが出来る。さらに、検出された報知中の現在の流量Q603を新たな標準流量Q601として、制御部405に搭載された不揮発性記憶装置503に上書きをすることで、経年劣化などによる設置場所の環境の変化に対しても正しく閉塞を検出することが可能となる。なお、本実施形態において、判定基準とは、標準流量Q1に第1の基準N651、第2の基準N652、第3の基準N653のいずれかを掛け合わせた値である第1の判定基準、第2の判定基準、第3の判定基準のことである。
また、制御部405に搭載された不揮発性記憶装置503に標準流量Q601が記憶されていない(ステップS202:No)状態で洗浄用ポンプ436を駆動開始(ステップS213:Yes)した場合は、流量センサ442にて標準流量Q601の検出(ステップS214)を実施する。検出された標準流量Q601は制御部に搭載された不揮発性記憶装置503に記憶され、設置された環境における適正な流量として以降の比較が可能となる。
また、標準流量Q601または現在の流量Q602または報知中の現在の流量Q603は洗浄用ポンプ436が同じ駆動出力となる動作(例えば温水準備)の時に、流量センサ442にて検出を実施する事で、制御部405による比較を容易にすることが可能となる。
また、洗浄用ポンプ436の駆動が禁止されている(ステップS211)状態で、使用者が操作部500にて解除手段502を実施した(ステップS216 :Yes)場合、洗浄用ポンプ436の駆動禁止が解除(ステップS217)され、使用者はスケールの除去作業を実施する事が可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、衛生洗浄装置が備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 給水源、 20 給水路、 21 おしり洗浄流路、 22 やわらか洗浄流路、 23 ビデ洗浄流路、 24 バイパス流路、 25 噴霧用流路、 31 吐水口、 31a ビデ洗浄吐水口、 31b 洗浄吐水口、 32 吐水口、 33 吐水口、 41 第1流路、 42 第2流路、 54 電磁ポンプ、 80 固定ディスク、 80a 前面、 80b 背面、 82 可動ディスク、 84 ハウジング、 86 駆動機構、 100 衛生洗浄装置、 200 便座、 300 便蓋、 400 ケーシング、 401 電源回路、 402 開閉検知センサ、 403 入室検知センサ、 404 着座検知センサ、 405 制御部、 406 人体検知手段、 407 開口部、 408 シャッター、 408f 前端、 431 電磁弁、 432 調圧弁、 433 逆止弁、 434 開放式タンク、 434a 除去剤投入部、 436 洗浄用ポンプ、 440 熱交換器ユニット、 442 流量センサ、 450 電解槽ユニット、 452 バキュームブレーカ、 470 吐水部、 472 流路切替部、 473 ノズル、 473f 先端、 476 ノズルモータ、 478 ノズル洗浄室、 479 噴霧ノズル、 500 操作部、 501 報知手段、502 解除手段、503 不揮発性記憶装置、510 便器洗浄バルブユニット、 511 便蓋開閉ユニット、 512 便座開閉ユニット、 701 流入口、 702 流出口、 703 排出口、 706 サブタンク、 707 水位センサ、 710 入口配管、 712 出口配管、 800 便器、 801 ボウル、 CN1 第1制御、 CN2 第2制御、 H0 水位、 H1 渇水水位、 H2 満水水位、 H3 上限水位、 P1 ミストポート、 P2 ビデポート、 P3 第1のバイパスポート、 P4 セルフクリーニングポート、 P5 洗浄ポート、 P6 第2のバイパスポート、 P7 洗浄ポート、 RA 回転軸、 a1〜a3 第1〜第3充填動作、 b1〜b3 第1〜第3待機動作、 c1 排出動作

Claims (6)

  1. 水を吐出する吐水部と、
    前記吐水部に前記水を供給する給水路と、
    前記給水路に流れる流量を検出する流量センサと、
    前記流量センサで検出した検出流量と、前記給水路のスケールによる閉塞を判定する判定基準と、を比較しスケールによる給水路閉塞を検知する制御部と、
    前記流量センサが検出した正常時の流量である標準流量を記憶する記憶装置と、
    を備え、
    前記制御部は、前記標準流量に基づいて前記判定基準を算出することを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 給水路の水を吐水部に送給する洗浄ポンプと、をさらに備え、
    前記記憶装置は、第1の基準と、前記第1の基準よりも高い第2の基準を記憶しており、
    前記制御部は、
    前記第1の基準、又は、前記第2の基準のいずれかと、前記標準流量と、に基づいて前記判定基準を算出し、
    前記検出流量が前記第2の基準より算出された前記判定基準を満たす場合、前記洗浄ポンプの駆動を禁止することを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記記憶装置は、前記第1の基準以下の第3の基準を記憶しており、前記制御部は、
    前記第3の基準と、前記標準流量と、に基づいて前記判定基準を算出し、
    前記検出流量が、前記第1の基準により算出した前記判定基準を満たす状態から前記第3の基準により算出した前記判定基準を満たす状態になった際、その検出流量を前記記憶装置に記憶することを特徴とする請求項2記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記制御部は、前記記憶装置に前記標準流量が記憶されていない場合、
    前記流量センサが検知した直後における検出流量を前記標準流量として記憶装置に記憶することを特徴とする請求項2乃至3記載の衛生洗浄装置。
  5. 前記制御部は、前記標準流量を記憶した際の前記ポンプの動作出力と同一出力で前記ポンプが動作している際に、スケールによる給水路閉塞を検知することを特徴とする請求項2乃至4記載の衛生洗浄装置。
  6. 前記洗浄ポンプの駆動が禁止された状態を解除する解除手段をさらに備えることを特徴とする請求項5記載の衛生洗浄装置。
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