JP2019163188A - 水素ガス発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケース中に水素発生剤の袋を収容してペットボトル中にケースをいれて迅速に水素ガスの発生を可能とし、且つ、金属イオンが飲料水に溶け出さないようにケースに逆止弁機能を持たせた水素ガス発生装置を提供する。【解決手段】ペットボトル内に入れるための密閉状の筒状ケース内に、水素発生剤を入れるための水素ガス発生空間を設け、水素ガス発生空間の端部には、ガスを通すが水を通さない逆止弁機能を有するガス放出用の細パイプを設け、該細パイプの末端をガス放出用小孔とし、筒状ケース頭部の内部に突出する細パイプの外周と筒状ケース内周の間を浮力空間とした。【選択図】図1

Description

この本発明は、ペットボトル等の飲料水容器中に投入して容器中で水素ガスを発生し、飲料水を水素水に変換することのできる水素ガス発生装置に関する。
水素水発生技術はすでに公知でありAlやMgの金属と酸化Caや水酸化Ca等の水素発生剤の混合粉に水を反応させることにより水素ガスを生成することができる。かかる水素ガスを飲料水に接触溶解させることにより水素水が生成される。
そのために、水素発生剤は不織布等の小袋中に水素発生剤を収納し、この小袋を一定形状のケースに収容し、飲料に際してはペットボトル等の飲料水容器中にこの水素発生ユニットを投入する技術(例えば、特許文献1参照。)が出現してきた。
水素発生剤の小袋と水との接触の仕方については、各種の方法が考えられており、例えばケース中に収容する前に予め水素発生剤の袋を水に浸漬してその袋を湿った状態とする。その後湿った水素発生剤の袋をケース中に収容する。ケース内で水素ガス発生反応を起こさせた状態で水素発生剤の袋と共にケースをペットボトルに入れる。
そして、ケースから出る水素ガスをボトル内に充満させ、同時に飲料水に溶かすことにより水素水を生成する。
また、別の水素水をつくる技術として、ケースを用いることなく水素発生剤を収納した小袋だけをペットボトルに入れてペットボトル内の飲料水と反応させて水素水をつくる技術が発明された。
ところが、これらの水素水をつくる発明においては、水素がつくられる時にAlやMgから出る金属イオンがペットボトルの飲料水中に溶出しないようにしなければならない。
そのために、ケースに水素発生袋を入れた水素発生装置においては、飲料水がケース内に侵入しないようにケースに水素ガスが出すが飲料水は出さない逆止弁機能を設けることが必要となる。他方、ケースを使わないで水素発生剤を入れた小袋だけをペットボトルに入れる水素発生装置においては、水素発生剤を入れた袋の素材に工夫をしている。すなわち、袋の素材の性質として、金属と反応するための水が浸透しやすく、しかも、袋内で発生した水素ガスの放出をすることができる袋を使用するが、袋から金属イオンが出ないように袋の金属イオンをブロックする逆止機能を持たせることが必要となる。
この金属イオンのブロックは、健康維持のために必須の要件とされている。
特開2015−214372号
ところが、ケースを使用する水素生成装置では、ケース中で直接に水素発生剤と水とを接触させて水素発生効率を向上させることはできるものの、金属イオンブロックを確実に行うためにケースに逆止弁機能を付けるために装置の構造が複雑となり使用しにくくなる。
また、水素発生剤を入れた袋を直接にペットボトルに入れる水素発生装置では金属イオンブロックが確実に行える水素発生剤袋の素材をつくるのが難しく、金属イオンのブロック機能を十分に果たし得ない欠点を有し、また、飲料水が不織布等の小袋からしみ込んで水素発生剤と反応するためには10時間以上を要するため水素発生に長い時間を要するという欠点を有していた。
この発明では、ケース中に水素発生剤の袋を収容してペットボトル中にケースをいれて迅速に水素ガスの発生を可能とし、且つ、金属イオンが飲料水に溶け出さないようにケースに逆止弁機能を持たせた水素ガス発生装置を提供せんとするものである。
この発明は、ペットボトル内に入れるための密閉状の筒状ケース内に、水素発生剤を入れるための水素ガス発生空間を設け、水素ガス発生空間の端部には、ガスを通すが水を通さない逆止弁機能を有するガス放出用の細パイプを設け、該細パイプの末端をガス放出用小孔とし、筒状ケース頭部の内部に突出する細パイプの外周と筒状ケース内周の間を浮力空間としたことを特徴とする水素ガス発生装置を提供せんとするものである。
また、筒状ケースの頭部は、筒状ケース本体に固結するキャップ体とし、該キャップ体に、浮力空間を設けたことを特徴とするものである。
また、形態は保持できるが可撓性のある膜材で筒状ケースを成形したことを特徴とするものである。
また、水素ガス発生空間と筒状ケースの外壁との間に断熱するジャケット構造を設けたことを特徴とするものである。
また、筒状ケースは内部を負圧にして外部の水の吸引力を生起する蛇腹構造を壁部に有していることを特徴とするものである。
この発明によれば、ペットボトル内に入れるための密閉状の筒状ケース内に、水素発生剤を入れるための水素ガス発生空間を設け、水素ガス発生空間の端部には、ガスを通すが水を通さない逆止弁機能を有するガス放出用の細パイプを設け、該細パイプの末端をガス放出用小孔とし、筒状ケース頭部の内部に突出する細パイプの外周と筒状ケース内周の間を浮力空間としたもので、水素ガス発生装置の筒状ケースはペットボトル内に投入して使用される。密閉状の筒状ケース内で、水素発生剤により発生した水素ガスは水素ガス発生空間内に溜められる。水素ガス発生空間内のガス圧が高まると細パイプを通り、ガス放出用小孔からペットボトル内に放出され、ペットボトル内の飲料水に溶解して水素水を生成する。ペットボトル内の飲料水は細パイプによる逆止弁機能により飲料水が筒状ケース内に侵入することがなく、また、水素発生剤に反応した水が筒状ケースから外に出ることがなく、金属イオンが飲料水に溶けだすおそれがない。そして、水素ガス発生装置の筒状ケースをペットボトル内に投入したとき、頭部を上にしてペットボトル内で飲料水に浮くので、細パイプの末端のガス放出用小孔が水面上になり、細パイプによる逆止弁機能に加え、飲料水が筒状ケース内に逆流するのを確実に阻止することができる。
また、筒状ケースの頭部は、筒状ケース本体に固結するキャップ体とし、該キャップ体に、浮力空間を設けたものは、筒状ケース本体に固結する別体のキャップ体の加工がしやすく、効率が良い。
また、形態は保持できるが可撓性のある膜材で筒状ケースを成形したものは、全体として簡単化した構成とすることができ、コスト削減に寄与できる。また、潰して廃棄することができるので、使い捨て構造として好適である。
また、水素ガス発生空間と筒状ケースの外壁との間に断熱するジャケット構造を設けたものは、水素ガス発生空間が断熱され、ペットボトル内の飲料水の温度に悪影響を受けることがなく、確実に水素ガスを発生させることができる。
また、筒状ケースは内部を負圧にして外部の水の吸引力を生起する蛇腹構造を壁部に有しているものは、筒状ケース内に水素を発生するための水を容易に吸引することができ、効率が良い。
本発明に係る水素ガス発生装置の一実施の形態の縦断面図である。 本発明に係る水素ガス発生装置の一実施の形態の斜視図である。 本発明に係る水素ガス発生装置の一実施の形態の水素ガス発生装置をペットボトル内に投入した状態を示す説明図である。 本発明に係る水素ガス発生装置の一実施の形態を示し、(a)は図1におけるA−A断面図、(b)はB−B断面図である。 本発明に係る水素ガス発生装置の別の実施の形態の縦断面図である。 本発明に係る水素ガス発生装置のさらに別の実施の形態の縦断面図である。 本発明に係る水素ガス発生装置の図6におけるC−C断面図である。 本発明に係る水素ガス発生装置のさらに別の実施の形態の縦断面図である。 本発明に係る水素ガス発生装置のさらに別の実施の形態の準備状態を示す説明図である。 本発明に係る水素ガス発生装置のさらに別の実施の形態の縦断面図であって、(a)は蛇腹を縮めた状態、(b)は蛇腹を開放した状態を示すものである。 本発明に係る水素ガス発生装置のさらに別の実施の形態の縦断面図であって、(a)は蛇腹を縮めた状態、(b)は蛇腹を開放した状態を示すものである。
この発明の要旨は、ペットボトル内に入れるための密閉状の筒状ケース内に、水素発生剤を入れるための水素ガス発生空間を設け、水素ガス発生空間の端部には、ガスを通すが水を通さない逆止弁機能を有するガス放出用の細パイプを設け、該細パイプの末端をガス放出用小孔とし、筒状ケース頭部の内部に突出する細パイプの外周と筒状ケース内周の間を浮力空間としたことを特徴とする水素ガス発生装置を提供せんとするものである。
また、筒状ケースの頭部は、筒状ケース本体に固結するキャップ体とし、該キャップ体に、浮力空間を設けたことを特徴とする水素ガス発生装置を提供せんとするものである。
また、形態は保持できるが可撓性のある膜材で筒状ケースを成形したことを特徴とする水素ガス発生装置を提供せんとするものである。
また、水素ガス発生空間と筒状ケースの外壁との間に断熱するジャケット構造を設けたことを特徴とする水素ガス発生装置を提供せんとするものである。
また、筒状ケースは内部を負圧にして外部の水の吸引力を生起する蛇腹構造を壁部に有していることを特徴とする水素ガス発生装置を提供せんとするものである。
以下、本発明に係る水素ガス発生装置の一実施の形態を図面に基づき詳説する。図1〜図4は本発明の一実施の形態を示し、図1は縦断面図、図2は斜視図、図3は水素ガス発生装置をペットボトル内に投入した状態を示す説明図、図4(a)は図1におけるA−A断面図、(b)はB−B断面図である。
水素ガス発生装置Aの基本構成は、図1及び図2に示すように、筒状ケース本体30の頭部にキャップ体20を固結し、筒状ケース本体30の下端は底部材25を固結した筒状ケース10である。
図1に示すように、筒状ケース10は、筒状ケース本体30の頭部にキャップ体20がシール部材21を介して嵌合固結され、筒状ケース本体30の下端は底部材25がシール部材22を介して嵌合固結した有底筒状に構成している。キャップ体20の内部に浮力空間23が形成されている。なお、シール部材21,22を排して接着するようにしてもよく、螺合でもよいことは言うまでもない。
筒状ケース10の長さは入れるペットボトル内径の長さよりも長く形成すると、筒状ケース10をペットボトル中に入れたとき筒状ケース10の上下端部がペットボトル内周壁に当り上下反転しない。
筒状ケース本体30の周壁は、ジャケット構造32としている。従って、筒状ケース10外方の飲料水の水温が筒状ケース10内に収納された水素発生剤に伝わらないように温度の伝達を遮断すると共に、水素発生剤からの反応熱が筒状ケース10から飲料水に伝わるのを遮断する機能を筒状ケース10に付与している。
すなわち、ジャケット構造32は、内壁33と外壁34とを内外二重壁の間に断熱空間35を形成した構造としている。なお、筒状ケース本体30周壁を肉厚に形成して熱遮断効果を可及的に向上させることもできる。
このような構成により水素発生剤の反応熱が飲料水に伝わらないようにして、水素発生剤の水素ガス生成反応を助長し、水素発生剤が短時間で多量の水素ガスを生成することを可能としている。
筒状ケース本体30の内部には、縦長の空間を形成している。この空間には縦長袋の水素発生剤4の小袋を縦方向に収納することができる。
図1及び図4(b)は、筒状ケース本体30の縦長の空間に水素発生剤4の縦長袋を収納した状態を示している。すなわち、筒状ケース本体30の縦長の空間は水素発生剤4の収容部であるとともに水素ガス発生空間31を形成している。
水素発生剤4は、透水性とガス透過性を有する不織布で形成された袋体と、袋体内部に収納されて水と反応することにより水素を発生する発生剤とにより構成されている。発生剤は、水と反応して水素を生成できるものであればよく、例えば、AlやMg、酸化Caや水酸化Ca等の混合粉とする。
水素発生剤4の袋は使用する前、すなわち筒状ケース本体30の内部に収納する前に水に半分を漬けて湿らせる。これにより予め袋内部の発生剤と水とを接触させ水素発生反応を起こす。水素発生反応を起こす水は、例えばペットボトルPの飲料水でもよいし、水道水であってもよい。
また、筒状ケース10は上端部のキャップ体20の内部に浮力空間23が形成されているので、ペットボトルP内に入れた筒状ケース10は、上端部を上方に向けたままの略立垂姿勢で浮遊することとなる。
従って、筒状ケース10はケースの浮力によりペットボトル内でガス放出用小孔12を常時上方に向けた状態で浮遊する。
すなわち、水素ガス発生空間31に被さるキャップ体20の天井周壁の中央には、逆止弁機能を有する細パイプ11が浮力空間23内に突設され、細パイプ11の末端にガス放出用小孔12を穿設することにより、ペットボトルP内上部空間にガス放出用小孔12が常時開口している。これにより、ペットボトルP内上部に水素ガスが放出されペットボトルP内の飲料水と反応して水素水が生成される。
筒状ケース10とペットボトルPとの内圧の関係は、水素ガス生成時においては上下側ケース内圧≧ペットボトル内圧となるが、水素ガス生成終了後、すなわち水素ガス生成反応終了後においては反応熱により熱せられたケース内部の水素ガスが冷却収縮し、或いはペットボトルPを強く掴むことにより上下側ケース内圧≦ペットボトル内圧となる。
その結果、仮にガス放出用小孔12が飲料水中にあると、上下側ケース内圧より高いペットボトル内圧により飲料水がケース内部へ吸引され、金属イオン水を生成し、同金属イオン水がケース外へ不用意に放出されることにより飲料水が金属イオンで汚染される。
しかしながら、ガス放出用小孔12は、ペットボトルPの上部空間中に開口しているので、投入した際に、ケース外の飲料水がケース内に侵入することを阻止することにより、金属イオンが飲料水中への溶出することをブロックすることが可能となる。さらに、細パイプ11が逆止弁機能を果たしているので、ケース外の飲料水が水素ガス発生空間31に侵入することはあり得ない。
このような構造により、水素ガスを水素ガス発生空間31から効果的に放出すると共に、侵入水や金属イオン水を飲料水中へ放出することを遮断することが可能となる。
〔水素ガス発生装置の使用例〕
このように構成した水素ガス発生装置Aは、以下のような方法で使用される。
キャップ体20が外れた状態で、袋状の水素発生剤4をペットボトルPの飲料水に浸漬して湿らせてから、図1に示すように、分解した筒状ケース本体30中の水素ガス発生空間31に速やかに収納する。
次いで、筒状ケース本体30にキャップ体20を嵌め込んで固結する。この状態で筒状ケース10をペットボトルP中に投入し、ペットボトルPの蓋を閉めた後ペットボトルを数十回振る。
筒状ケース10はペットボトル内でガス放出用小孔12を常時上方に向け、且つ略垂直の姿勢を保持した状態で飲料水の中に浮いている。
次いで、10〜15分間の静置することにより筒状ケース本体30の水素ガス発生空間31に収納した水素発生剤4は袋を湿らせた水と反応することにより水素ガスを発生する。すなわち、筒状ケース10のガス放出用小孔12から水素ガス気泡が発生する。
このとき、水素発生剤4は水素ガス生成反応に伴い発熱するが、図4に示すように、この反応熱は筒状ケース本体30の周壁に形成したジャケット構造32により遮断されてケースの外周壁に伝わらないと共に、ペットボトルP中の飲料水へ放熱されない。
水素発生剤4から発生した水素ガスは、内圧の高まりに伴い細パイプ11を通ってガス放出用小孔12から筒状ケース外のペットボトルP中に放出される。
そして、図3に示すように、ペットボトルPの上方に水素ガスが貯溜されて水素ガス溜まり空間Hが形成され、ペットボトル内圧が徐々に高まることにより水素ガスは飲料水へ溶解していく。また、水素ガス発生空間31のガス放出用小孔12は筒状ケース10上半部のフロート機能により孔の開口方向を上方に向けている。すなわち、ガス放出用小孔12は飲料水の水面上方の水素ガス溜まり空間H中に開口している。
このように水素ガス生成反応により水素発生剤4から連続して生成される水素ガスにより、筒状ケース内圧はペットボトル内圧よりも高い状態或いは同じ圧状態となり、しかも、筒状ケース10上半部はフロート機能によって浮き上がるために飲料水がガス放出用小孔12から筒状ケース内に侵入することはない。
水素反応が終了した後は、ペットボトルPを振ることによりペットボトル内の水素ガス溜まり空間Hの水素ガスを飲料水と混ぜて水素ガスが飲料水への強制的な溶解されるようにする。
しかし、水素ガス生成反応が終了すると、筒状ケース10内部の温度が低下し、またペットボトルを振る時のグリップによるボトル内圧の高まりにより筒状ケース内圧はペットボトル内圧よりも低くなり、筒状ケース10内部へ飲料水が侵入し侵入経路から金属イオンが飲料水中へ溶出してしまうおそれがある。
しかし、逆止弁機能を有する細パイプ11が、金属イオン水をペットボトルP内に漏出刺さないよう遮断する逆止弁機能を果たす。
しかも、筒状ケースの周壁はジャケット構造であるため、水素発生剤の反応熱が飲料水に吸熱されて冷却されることがない。そのために、水素発生剤の水素ガス生成反応を助長し、比較的短時間で多量の水素ガスを生成し、短時間で水素水を生成できる。
すなわち、本発明によれば、上下側ケースを主体とした水素発生ユニットを構成することにより、迅速に水素ガスの発生を行うことができ、且つ、金属イオンが飲料水に溶解しないような逆止弁の機能を果たすことができる水素ガス発生装置を提供することができる。
〔別の実施の形態〕
以下、本発明に係る水素ガス発生装置の別の実施の形態について説明する。図5は別の実施の形態に係る水素ガス発生装置の縦断面図である。なお、以下、先の実施の形態と同様の部位には同一の符号を付す。
本実施の形態では、先の実施の形態における底部材25はなく、薄膜袋形態の筒状ケース本体30aとし、この筒状ケース本体30aの上端開口に嵌合部材36を固設し、嵌合部材36にキャップ体20が固結されている。また、嵌合部材36から下方に水素ガス発生空間31を形成する袋体37が保持されている。袋体37内には水素発生剤4が収納される。
キャップ体20の内部には浮力空間23が形成され、細パイプ11とガス放出用小孔12が設けられているのは、先の実施の形態と同様である。
ガス放出用小孔12は、ペットボトルPの上部空間中に開口しているので、投入した際に、ケース外の飲料水がケース内に侵入することを阻止することにより、金属イオンが飲料水中への溶出することをブロックすることが可能となる。さらに、細パイプ11が逆止弁機能を果たしているので、ケース外の飲料水が水素ガス発生空間31に侵入することはあり得ない。
このような構造により、水素ガスを水素ガス発生空間31から効果的に放出すると共に、侵入水や金属イオン水を飲料水中へ放出することを遮断することが可能となる。そして、筒状ケース本体30aを薄膜袋形態とし、水素ガス発生空間31を袋体37としたので、これらをたたみ潰し、小さくして廃棄できるので、使い捨て構造にしやすくなる。
〔さらに別の実施の形態〕
図6および図7は、本発明に係る水素ガス発生装置のさらに別の実施の形態を示している。本実施の形態では、形態は保持できるが可撓性のある膜材で成形したものである。
すなわち、ペットボトル内に入れるための密閉状の筒状ケース10は、やや扁平形の外装13と、水素発生剤4を入れるための水素ガス発生空間31が内装袋38により構成されている。水素ガス発生空間31の端部には、ガスを通すが水を通さない逆止弁機能を有するガス放出用の細パイプ11と該細パイプ11の末端をガス放出用小孔12としてある。また、筒状ケース頭部の内部に突出する細パイプ11の外周と筒状ケース内周の間を浮力空間23としてある。内装袋38と筒状ケース10の内側の空間とは小孔38aにより連通され、水素ガス発生空間31の内圧が高くなった場合の逃げとなっている。
本実施の形態では、可撓性があるので、ガス放出用小孔12を広げて水素発生剤4を水素ガス発生空間31の内装袋38に挿入することができる。そして全体として可撓性があるので畳んだり押しつぶしたりして廃棄することができ、使い捨て構造として好適である。
〔さらに別の実施の形態〕
図8および図9は、本発明に係る水素ガス発生装置のさらに別の実施の形態を示している。本実施の形態では、全体を可撓性のある樹脂として一体成形したものである。
すなわち、ペットボトル内に入れるための密閉状の筒状ケース10は、外装14内に、水素発生剤4を入れるための水素ガス発生空間31が一体に形成されている。水素ガス発生空間31の端部には、ガスを通すが水を通さない逆止弁機能を有するガス放出用の細パイプ11と該細パイプ11の末端をガス放出用小孔12としてある。また、筒状ケース頭部の内部に突出する細パイプ11の外周と筒状ケース内周の間を浮力空間23としてある。
本実施の形態では図9に示すように、筒状ケース10を潰し気味にしながら、水の入った容器に浸漬し、力を抜くとガス放出用小孔12から細パイプ11を通しての水素ガス発生空間31内に水を入れることができる。
〔さらに別の実施の形態〕
図10は、本発明に係る水素ガス発生装置のさらに別の実施の形態を示している。本実施の形態では、全体を可撓性のある樹脂として一体成形し、筒状ケース10の上部の壁部を、筒状ケースの内部を負圧にして外部の水の吸引力を生起する蛇腹構造39としたものである。
すなわち、ペットボトル内に入れるための密閉状の筒状ケース10は、基部が、水素発生剤4を入れるための水素ガス発生空間31をなし、水素ガス発生空間31の上部の壁部には、蛇腹構造39が設けられるとともに、ガスを通すが水を通さない逆止弁機能を有するガス放出用の細パイプ11と該細パイプ11の末端をガス放出用小孔12が形成され、筒状ケース頭部の内部に突出する細パイプ11の外周と筒状ケース内周の間を浮力空間23としてある。
本実施の形態では図10(a)に示すように、筒状ケース10の頭部を押して蛇腹構造39を潰しながら、水の入った容器に浸漬し、力を抜くと図10(b)に示すように、蛇腹構造39が伸びてガス放出用小孔12から細パイプ11を通しての水素ガス発生空間31内に水を入れることができる。
〔さらに別の実施の形態〕
図11は、本発明に係る水素ガス発生装置のさらに別の実施の形態を示している。本実施の形態では、全体を可撓性のある樹脂として一体成形し、筒状ケース10の壁部全部を蛇腹構造39aとしたものである。
すなわち、ペットボトル内に入れるための密閉状の筒状ケース10は、基部が、水素発生剤4を入れるための水素ガス発生空間31をなし、水素ガス発生空間31の壁部全体が、蛇腹構造39aになっているとともに、ガスを通すが水を通さない逆止弁機能を有するガス放出用の細パイプ11と該細パイプ11の末端をガス放出用小孔12が形成され、筒状ケース頭部の内部に突出する細パイプ11の外周と筒状ケース内周の間を浮力空間23としてある。
本実施の形態では図11(a)に示すように、筒状ケース10の頭部を押して蛇腹構造39aを潰しながら、水の入った容器に浸漬し、力を抜くと図11(b)に示すように、蛇腹構造39aが伸びてガス放出用小孔12から細パイプ11を通しての水素ガス発生空間31内に水を入れることができる。
なお、上述した各実施の形態の説明は本発明の一例であり、本発明は上述の実施の形態に限定されることはなく、上述した各実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは言うまでもない。
A 水素ガス発生装置
4 水素発生剤
10 筒状ケース
11 逆止弁機能を有するガス連通用細パイプ
12 ガス放出用小孔
20 キャップ体
23 浮力空間
25 底部材
30 筒状ケース本体
31 水素ガス発生空間
32 ジャケット構造
33 内壁
34 外壁
35 断熱空間
39,39a 蛇腹構造

Claims (5)

  1. ペットボトル内に入れるための密閉状の筒状ケース内に、水素発生剤を入れるための水素ガス発生空間を設け、
    水素ガス発生空間の端部には、ガスを通すが水を通さない逆止弁機能を有するガス放出用の細パイプを設け、該細パイプの末端をガス放出用小孔とし、
    筒状ケース頭部の内部に突出する細パイプの外周と筒状ケース内周の間を浮力空間としたことを特徴とする水素ガス発生装置。
  2. 筒状ケースの頭部は、筒状ケース本体に固結するキャップ体とし、該キャップ体に、浮力空間を設けたことを特徴とする請求項1に記載の水素ガス発生装置。
  3. 形態は保持できるが可撓性のある膜材で筒状ケースを成形したことを特徴とする請求項1に記載の水素ガス発生装置。
  4. 水素ガス発生空間と筒状ケースの外壁との間に断熱するジャケット構造を設けたことを特徴とする請求項1に記載の水素ガス発生装置。
  5. 筒状ケースは内部を負圧にして外部の水の吸引力を生起する蛇腹構造を壁部に有していることを特徴とする請求項1に記載の水素ガス発生装置。
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