JP2019162713A - 主ボア孔から分岐する横凹部からバリを取り除くためのバリ取工具 - Google Patents

主ボア孔から分岐する横凹部からバリを取り除くためのバリ取工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2019162713A
JP2019162713A JP2019025009A JP2019025009A JP2019162713A JP 2019162713 A JP2019162713 A JP 2019162713A JP 2019025009 A JP2019025009 A JP 2019025009A JP 2019025009 A JP2019025009 A JP 2019025009A JP 2019162713 A JP2019162713 A JP 2019162713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter
deburring
cutting
recess
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019025009A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6872573B2 (ja
Inventor
ハリー,スチューダー
Studer Harry
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Heule Werkzeug AG
Original Assignee
Heule Werkzeug AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Heule Werkzeug AG filed Critical Heule Werkzeug AG
Publication of JP2019162713A publication Critical patent/JP2019162713A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6872573B2 publication Critical patent/JP6872573B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B51/00Tools for drilling machines
    • B23B51/10Bits for countersinking
    • B23B51/101Deburring tools
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C3/00Milling particular work; Special milling operations; Machines therefor
    • B23C3/12Trimming or finishing edges, e.g. deburring welded corners
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B51/00Tools for drilling machines
    • B23B51/10Bits for countersinking
    • B23B51/105Deburring or countersinking of radial holes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/16Milling-cutters characterised by physical features other than shape
    • B23C5/20Milling-cutters characterised by physical features other than shape with removable cutter bits or teeth or cutting inserts
    • B23C5/22Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts
    • B23C5/24Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts adjustable
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D79/00Methods, machines, or devices not covered elsewhere, for working metal by removal of material
    • B23D79/02Machines or devices for scraping
    • B23D79/04Machines or devices for scraping with rotating cutting-tool, e.g. for smoothing linings of bearings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2220/00Details of turning, boring or drilling processes
    • B23B2220/08Deburring
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2251/00Details of tools for drilling machines
    • B23B2251/14Configuration of the cutting part, i.e. the main cutting edges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2210/00Details of milling cutters
    • B23C2210/04Angles
    • B23C2210/0407Cutting angles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2210/00Details of milling cutters
    • B23C2210/08Side or top views of the cutting edge
    • B23C2210/084Curved cutting edges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2210/00Details of milling cutters
    • B23C2210/12Cross section of the cutting edge
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2220/00Details of milling processes
    • B23C2220/20Deburring
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2245/00Details of adjusting inserts or bits in the milling cutter

Abstract

【課題】主ボア孔から分岐する横凹部からバリを取り除くためのバリ取工具を提供する。【解決手段】主ボア孔から分岐する横凹部のエッジをバリ取りするためのバリ取り工具(7)であって、工具軸(11)の周りに回転して駆動され、主ボア孔へ順送り方向において進入及び進出可能であるシャフト(8,9)を備え、シャフトの下方端部において少なくとも1つのカッター窓が配置されており、その中に、工具軸(11)に対して略垂直にバネ付勢された少なくとも1つのカッター(10)がシフト可能に配置され、カッターは少なくとも1つのカッティングエッジを有し、カッティングエッジは前記横凹部に当接し、バリ取りし、カッター(10)は、回転方向(12,13)において相対向する2つのカッティングエッジを備え時計周り及び反時計周り(12,13)に対して同様にカッティングするように作用する。【選択図】図5

Description

本発明は、主ボア孔内の横凹部をバリ取りするための、請求項1の上位概念によるバリ取り工具に関する。
WO 2016/135283 A1の対象によれば、かかるバリ取り工具は公知であり、そこでは、カッティングエッジのそれぞれの端部領域に配置された、カッティングエッジの第1カッティングセグメント及びカッティングエッジの第2カッティングセグメントがあり、第1カッティングセグメントは第1くさび角度を、第2カッティングセグメントは第2くさび角度を有し、両くさび角度は空間的に相互にずれて配置されている。
かかる公知のバリ取り工具の欠点は、主ボア孔に交差する横凹部の凹部エッジのバリ取りが、不十分にしか行われないということである。なぜなら、カッティングエッジは主ボア孔の長手軸に対して斜めに調整されておらず、従って、主ボア孔に交差しここに向かって延在する横凹部の凹部エッジの領域において、剥離カッティング(schaelenden Schnitt)がもたらされないからである。
従って、ボア工具又はフライス工具を介して築かれたバリにおいて剥離する剥離カッティングは行われず、不利なことに、バリ取りされるべき横凹部の縁部に加工痕(Rattermarken)をもたらすビート動作(Schlagbewegung)が認められるだけである。
公知のバリ取り工具は、バリ取りを実施するために、時計周りにおいても反時計周りにおいても作動することができた。
従って、凹部の第1エッジは工具の時計周りでバリ取りされなければならず、同一の凹部の対向するエッジは反時計周りでバリ取りされなければならず、このことは作業負荷の増大につながるという欠点が生じる。
DE2525872B2によれば、ボア孔の開口縁部を切削作業する(spanabhebenden Bearbeitung)ための別のバリ取り工具が公知であり、そこでは、くさび状に互いに配置された少なくとも2つのカッティングエッジを有する半径方向の溝内でシャフトの所に保持された移動可能なカッティングエッジ本体アレンジメントを有する回転駆動されたシャフトが設けられており、分離されたカッティングエッジ本体に配置されたカッティングエッジはバネ付勢されてシャフトのカッター窓内に半径方向にガイドされている。
かかるバリ取り工具は、主ボア孔内のボアのバリ取りのためにだけ適しており、主ボア孔に対して横方向に延在する横凹部の周縁部のバリ取りのためには適していない。
DE2525872B2、DE2559145A1及びDE2649208C3の公報において記載された発明は、本発明における課題及びその解決策への示唆を与えない。
これらすべての保護権利において、主ボア孔に隣接する横凹部のバリ取りのためのカッティングエッジ寸法(Schneidengeometrie)は適していない。
a)カッティングエッジは全て1つの回転方向(通常時計周り)において作用し、横凹部周縁部を回転してバリ取りする
そこで示されるカッターは全て、反時計周りにおいてカッティングしないと特徴づける自由角度を有する。
b)カッティングエッジは、本発明のように連続的に凸状のアーチ形状に形成されておらず、カッターを横凹部から同時に押し出す際に剥離カッティングが回避される。
DE2525872B2及びDE2559145A1に示されるようなカッティングエッジ形状は、横凹部のバリ取りへの使用の際に、主ボア孔からのバリ取りが行われると、むしろ必然的にカッターの破損を招く。
DE2649208C3においては、貫通孔のエッジのバリ取りが記載されている。このカッター形状はいずれにせよ同様に上述の欠点を有する。さらに、カッターはこの公報において直径方向に相対向して配置されており、梃子を介して力学的に結合されている。これは、カッターが横凹部に対向して配置された主ボア孔壁部に滑り面で当接し、別のカッターがこの機械的結合を介して横凹部内へ侵入するのを妨げるという欠点を招く。この種の貫通デバリングは、せいぜい主ボア孔の壁部の高さのバリを分離することができ、実際にはバリの一部が横凹部内に押し込まれ、バリ取りは不完全にしか行われない。
国際公開第2016/135283号公報 独国特許登録第2525872号公報 独国特許登録第2525872号公報 独国特許公開第2559145号公報 独国特許公開第2649208号公報
従って、本発明は、WO 2016/135283 A1 を出発点とし、主ボア孔に交差する横凹部の凹部エッジにおけるバリ取り品質がより良くなり、高速なバリ取りアクションが行われるように、冒頭に述べられたタイプのバリ取りを発展させるという課題に基づく。
上記の課題を解決するために、本発明は請求項1の技術的教示によって特徴づけられる。
従来技術によるバリ取り工具の欠点は、新規なカッティングエッジ形状によって解消される。
このようにして、横凹部のバリ取りを主ボア孔から開始する(von der Hauptbohrung ausgehend stattfinden)ことができるという利点をもたらし、これは、WO 2016/135283 A1による先行技術とは対照的である。
本発明の好適な形態は、カッターが、時計周り及び反時計周りに対して同様にカッティングするように作用し回転方向に相対向する2つのカッティングエッジ(Schneiden)を備え、一方のカッティングエッジは時計周り用に、他方のカッティングエッジは反時計周り用に構成されており、両カッティングエッジは、カッティングエッジが工具軸に対して0°から90°の間、好ましくは5°から45°の間の角度にあり、従って主ボア孔の長手軸に対して斜めであり、アーチ形状に調整されている。
所与の技術的教示により、垂直なカッティング面が存在した従来技術とは対照的に、斜めに調整されたアーチ形状のカッティングエッジによって、いまや、本発明による相互に相対向して配置されたカッティングエッジは、横凹部の凹部エッジに沿って剥離カッティングを行う、という利点が得られる。カッティングエッジが連続的に湾曲して一貫して(stetig gekruemmt und durchgehend)形成されており、WO2016/135283A1のように複数のセグメントに分割されていないことが重要である。
「一貫して(durchgehend)」という用語はそれぞれのカッティングエッジが連続的にアーチ形状に凸状にカッティングカッター(Schneidmessers)のカッティング表面全体にわたって、好ましくはその側壁にわたって、延在し、セグメント化されていないことを意味する。
アーチ形状の(凸状の)形状によって、シャフトの所定の角回転(Winkelumdrehung)によって所定の位置で横凹部の周縁部の金属バリを本発明に従って切り取るために、略中央の頂点又は頂部ゾーンが形成される。アーチ形状に凸状であり、連続的に一貫して形成されたカッティングエッジは、カッターが継続的に横凹部の縁部に沿って走行し、それぞれそこで横凹部の所定の周縁領域に、シャフトの短い角回転動作に基づいて、剥離カッティングによって、そこにあるバリを取り除くことを可能にする。
工具シャフトは回転駆動され、主ボア孔の中央軸の中心で又は非中心で、軸方向において、好ましくは600mm/minの順送り速度で前進移動する。
主ボア孔内への工具シャフトの(主ボア孔の中心の中央軸の外で、主ボア孔に対して半径方向にずらされた)非中心な挿入は可能であり、及び、バリ取りの相応の経過も同様に可能である。その際、いずれにせよ、主ボア孔の周縁部において半径方向に制限された横凹部のセグメント領域だけが達成され、バリ取りされることができ、これは所定の適用ケースにおいて好適であり得る。
しかしながら、より簡単な説明のために、以下では、主ボア孔の中心に挿入されるバリ取り工具が想定されているが、本発明はこれに限られるものではない。
シャフトは好ましくは継続的に(kontinuierlich)回転駆動され、1r.p.m.から1000r.p.m.の範囲の回転数で回転する。
かかるバリ取り工具は、好ましくは、主ボア孔の内壁にある横凹部のバリ取りのために、4mmから30mmの範囲内の主ボア孔の直径に対して使用される。かかるバリ取り工具の軸方向の長さは50mmから350mmの間の範囲にある。
1つ以上のカッターは、主ボア孔のボア孔直径を半径方向に0.25mmと0.50mmとの間で超えており、バリ取り工具のカッター窓の外径を超えて突出し、主ボア孔への進入の際に、この値だけバネ付勢されてバリ取り工具のそれぞれのカッター窓内に押し戻される。その後横凹部に到達する際に、主ボア孔の内壁内でこの値だけ半径方向外側にカッター窓からバネ付勢されて押し出されるためであり、それによって横凹部の周縁エッジをバリ取りするためである。したがって、0.25mmと0.5mmとの間の例示的な半径方向寸法仕様は、1つ以上のカッターの半径方向作業ストロークである。
主ボアの周縁領域の所定の位置において第1バリ取りアクションが行われる第1角回転動作の実施後に、工具軸は同時の軸方向の順送りにおいて、シャフトの短い第2角回転動作だけ(um eine zweite kurze Winkeldrehbewegung)移動し、従って、バリ取りカッターは横凹部の周縁から持上げられ、シャフトのさらなる回転動作は、主ボア孔の壁部の周縁における別の位置において横凹部内へと移動する。横凹部の周縁部における別のさらなる位置において第2バリ取りアクションでそこにあるバリを取り除くためである。
従来技術によるバリ取り工具のカッティングエッジがセグメント化されていればカッティングエッジカッターの横凹部からの引き出し(das Herausziehen)は悪い結果にしかならない(gelingt nur schlecht)。なぜなら、セグメントは、すでにバリ取りされた横凹部の凹部エッジを再び元に変形させ(zurueckverformen)、新たな金属材料からの金属バリを打ち出す(heraus schlagen)可能性があり、これは回避されるべきだからである。
本発明は、従って、WO 2016/135283 A1による第1及び第2のくさび角度の配置には依存せず、その間にある自由角度(Freiwinkel)にも依存しない。なぜなら、本発明による制御面は、理想的な場合には、工具軸に対して90°だけ配向されていなければならないからであり、従って、カッティングエッジがアーチの全体にわたって時計周り及び反時計周りに対して同時に継続的にカッティングして作用するからである。
主ボア孔から出発するバリ取り方法は、従来技術において知られるように、カッターの自由角度を残す。なぜならカッティングエッジの位置決めによる自由角度、及び、交差角25に相応するバリ取り輪郭を生じるからである。
従来技術のような第3のカッティングエッジセグメントは省かれる。かかる第3のカッティングエッジセグメントの存在は、主ボア孔から出発する本発明によるバリ取り工程において、アーチ状カッティングエッジの連続的な動作フローを妨げ、その際カッターはスリットから取り出され、バリ取り品質を妨げる。
主ボア孔に交差する横凹部の領域におけるバリ取りは、主ボア孔から行われ、逆に、従来技術のように、半径方向に横凹部から出発して加工されていない主ボア孔の方向へ向けて行われないことも重要である。
ここで、従来技術との差異は、従来技術は横凹部の凹部エッジを外からバリ取りする一方で、本発明は、主ボア孔からのバリ取りアクションを、半径方向外側に向かって、そこで交差する横凹部の凹部エッジの方向へ(in Richtung auf die dort sich schneidenden
Ausnehmungskanten der Querausnehmung)行う。
上記の公報は、半径方向に生じる横凹部の方向への主ボア孔からのバリ取りも記載するが、しかしながら、これはセグメント化されたカッティング要素によってのみ行われ、このことは、主ボア孔に交差する凹部エッジの破損の危険を招く。
有利には、カッターのカッティングエッジは、継続的に連続的に形成されており、空間的に相互にずらされた分離された2つのカッティングエッジに分割されていない。
従来技術による空間的に相互にずれて配置されたカッティングエッジは、詳しくは、反時計周りにおける第1バリ取り及び時計周りにおける第2バリ取りを前提とし、これは本発明では回避される。本発明においては、直径方向に相対向して配置されたカッティングエッジは時計周りでも反時計周りでも同時にカッティングする。
以下では、複数の実施方法示す図面を参照しながら本発明が詳細に説明される。ここで図面及びその説明から、本発明に必要なさらなる特徴及び本発明の利点が得られる。
どのようにして主ボア孔から分岐する横凹部をバリ取りすることができるかの第1実施形態を示す図である。 第2実施形態を示す図である。 第3実施形態を示す図である。 第4実施形態を示す図である。 本発明によるバリ取り工具の斜視図を示す図である。 図5によるバリ取り工具の断面を示す図である。 バリ取りカッターの斜視図を示す図である。 図7による視点を90°回転したカッティングエッジの上面を示す図である。 さらに90°回転させた視点のバリ取りカッターを示す図である。 切削角度を見えるようにするために、図9に対して回転させた視点を示す図である。 追加的特徴を有するカッティングカッターの空間的斜視図を示す図である。 相対向する平行な2つのバリ取りカッターを有する工具の変形実施例を示す図である。 図12に対して変更された実施形態において、2つの個別のカッターが直列に上下に配置された図である。 横凹部の凹部エッジをバリ取りする際のバリ取りカッターのバリ取り工程の斜視図を示す図である。 図14に対して変更された実施形態において、図14による筒状ボア孔に代えて、長手凹部がバリ取りされるのを示す図である。 例えばWO2016/135283A1による、従来技術による、主ボア孔内に配置された模式的なカッター及びワークピースの横凹部の上面図を示す図である。 本発明による、主ボア孔内に配置された模式的なカッター及びワークピースの横凹部の上面図を示す図である。
任意の形状及び角度で主ボア孔と交差又は貫通するようにして、主ボア孔2に沿って、それらの凹部エッジ4の領域の任意の凹部3がワークピース1内の主ボア孔2と共に(mit der Hauptbohrung )バリ取りされる。
バリ取り工具7は主ボア孔2を通って作用し、即ち、カッター10は主ボア孔2から分岐する凹部3に入って作用する。
このバリ取りタスクの主な特徴は、凹部エッジ4が常に主ボア孔2のシリンダーに配置され、これを切削し、それにより主ボア孔2を通って作用するバリ取り工具7に対して常にアクセス可能である。
自動車産業及び機械産業における非常に多くのワークピースは、わきに複数の所謂副ボア孔3又は「副」凹部が貫通する所謂主ボア孔2を有する。これらは、例えばバルブハウジング(Ventilgehaeuse)、ドライブシャフト及びアウトプットシャフト(Antriebs- und Abtriebswellen)などである。これらの工具コンセプトの利点は、主ボア孔2を通って作用し、この主ボア孔に隣接する全ての凹部3がバリ取り工具の順送りによって前進して、回転駆動されるバリ取り工具7と直列に(in Serie)バリ取りされることができる。
かかる凹部の例は図1に示される。凹部3は横凹部の形態に形成されることができ、その凹部軸3aは主ボア孔軸2aに対して90°の角度5において延在し、主ボア孔2を貫通する。主ボア軸2aに対してずれて延在する凹部3dもある。同様に、主ボア2をずれて完全に貫通している凹部3cも、それらを越えて延在する。
凹部の可能な形状のさらなる例は図2に示される。さらなる凹部3cは長手孔の形状に形成されることができ、その凹部軸3aは主ボア孔軸2aに対して5〜90°の角度にある。同様に、凹部位置3bが主ボア孔軸2aに対して平行までの任意の角度6で延在する長手凹部3fが設けられることができる。
凹部の可能な形状のさらなる例を図3に示す:凹部3gは横ボアの形状で形成されており、その凹部軸3aは主ボア孔軸2bに対して平行までの任意の角度5において延在し、主ボア孔2を貫通する。
凹部の可能な形状のさらなる例を図4に示す:凹部3hはフライス溝の形状で形成されており、フライス溝は主ボア孔2を90°から平行までの角度で貫通する。さらなる凹部3iはスリット溝の形状で形成されており、その真っ直ぐに延在する長手軸は主ボア孔2に対して平行又は任意の角度にある。
図1乃至4に基づく種々のバリ取り作業の態様及び可能性を説明した後、以下では、バリ取り工具の主特徴が簡単にまとめられた形で挙げられる。
1. 回転方向において相対向する2つのカッティングエッジ10a及び10bを有するカッター10は、0°から90°の間の範囲内、好ましくは5°から45°の間の範囲内の角度14だけ、傾けられて、時計周り12及び反時計周り13に対して作用する。
2. カッティングエッジ10a及び10bは、相対向する2つのチッピング窪部15a,15bと、アーチ形状に画定された制御面16と、を有する。
3. 制御面16の配向17は工具軸11に対して垂直に配置される。
4. 第1の可能な変形例:
時計周り12及び反時計周り13に対して作用する回転方向において相対向する2つのカッティングエッジ10a及び10bは、工具軸11に対して0°から5°の角度14だけ傾けられている。
5. 第2の可能な変形例:
制御面の配向17は、工具軸11に対して70°と90°の間で定義されている。
6. 滑り面21は制御面16の頂点に配置されており、主ボア孔2の半径以下(kleiner gleich)の半径22を有する。従ってボア壁は、頂点におけるカッティングエッジによるテクスチャーから(vor Texturen durch die Schneiden am
Scheitelpunkt)保護される。
7. 相対向する2つのチッピング窪部15a及び15bの間隔は好ましくは0.2mmから1mmである。
8. 相対向する2つのチッピング窪部15a及び15bのチッピング角度20は好ましくは-20°と20°との間の角度を有する。
9. 制御面16のアーチ半径19は、交差角度25が最大45°であるように寸法決めされており(bemessen)、従ってそれぞれ作用するカッティングエッジ10a又は10bは、カッター10を凹部エッジ4に沿って半径方向にカッター窓27の方向に滑り込む(einschiebt)。
10. バネ解除された位置にあるカッター10の頂点は、主ボア孔2の直径を越えて半径方向に最大制御面16のアーチ高さ18の量だけ突出する。
11. また、本発明は、先ず時計周り12においてのみ、次に反時計周り13においてのみ、主ボアを長手側に(laengsseitigen)通リ抜ける際に、任意に形成された凹部3を主ボア2に沿ってバリ取りする方法も請求する。
12. さらに、本発明は、先ず反時計周り13にその後時計周り12に又はその逆で、先ず時計周り12にその後続いて反時計周り13に、主ボア孔2を長手側に通リ抜ける際に、任意に形成された凹部3を主ボア孔2に沿ってバリ取りする方法を請求する。
13. 剥離するように作用するカッティング動作23(Die schaelend wirkende Schnittbewegung)はカッター10を半径方向にカッター窓27の方向24に入り、その凹部エッジをバリ取りする。
14. 相対向する2つのカッティングエッジ10a及び10bは、凹部3,3a−3iの中心から凹部エッジ4の方向に向かって、両側からバリを除去する。
15. 相対向する2つのカッティングエッジ10a及び10bは、凹部エッジ4の外側から凹部中心の方向へ両側からバリを除去する。
図5は、バリ取り工具の第1実施形態の斜視図を示しており、選択的に矢印方向12及び13に回転駆動される、回転駆動シャフト9には、基体8が取り付けられており、その前方自由端に、工具軸11に対する半径方向に整列されたカッター窓26(図6参照)が設けられている。
カッター窓26の範囲内には、本発明によるカッター10が配置されており、それは、図6によれば矢印29の方向にバネ付勢されており、カッター26から半径方向に外へ進出する又は引き出されることができ、及び、進入する又は引き込まれることができる(herausfahrbar und einfahrbar )。
進出(Das Ausfahren)は、軸方向に制御ボルト27上で押圧する圧縮バネ28の力に対向して行われ、その下端は、制御凹部30においてカッター10の上部に係合する制御面として形成される。
図5及び6において表されるように、バネ付勢された制御ボルト27の前方自由端は、カッター10の制御凹部30に係合し、これはバネ付勢されて、進出して切削する状態に保持される。したがって、カッター10は、そのアクティブ切削作業位置において図5及び図6に示されている。バリ取り工具7が主ボア2内に進入すると、主ボアのボア壁は先ずカッター10を半径方向内向きにカッター窓26内に押し込むので、これはパッシブであり、もはやカッティングしない。
回転駆動されたバリ取り工具7は、主ボア2内へと軸方向にさらに前進すると初めて、横凹部3、3a−3iの領域に達し、そこで横凹部の凹部エッジの領域に入る。バリ取り工具7の順送り方向に前進してそれらをバリ取りするためである。
割当てられた圧縮バネ28及びそれによって付勢された制御ボルト27を有するバリ取りカッター7のバネ付勢された変位(Verschiebung)の代わりに、カッター10に対して他の戻り止め手段又は予付勢手段(Rueckhalte- oder Vorspannmittel)を使用することができる。カッターは圧力流体又は弾性圧縮バネによって図6に示す開始位置に保持されることができ、図5及び図6に示されるように、弾性圧縮バネ又は圧力流体又は他の付勢手段の力に抗して、作動位置へともたらされる。
いずれにせよ重要なのは、カッター10が予付勢手段によってバネ付勢されて図5及び6による切削作業位置に保持され、主ボア孔2,2aへの進入に際してバネ付勢されて後退し(zurueckweicht)、主ボア孔2,2aの壁部において連続する横凹部3,3a−3iへの進入に際し、予付勢手段の力を受けて図5及び図6に示されるアクティブ切削状態にシフトされることである。
従って、制御ボルト27を有する圧縮バネ28の使用には至らず、むしろ、別の予付勢手段がカッター10の横シフトのために使用される。
円筒状圧縮バネ28は他のバネ種類に置き換えられることができる。例えば、螺旋バネ、皿バネ、又は、任意の液圧式若しくは気圧式の予付勢手段がこれに代えて使用されることができる。
重要なのは、バリ取りカッター10が主ボア孔2を通り抜ける際、及び横凹部3へ最初に進入しはじめる際(beim anfaenglichen startenden Eintritt)に、開始時にすでに、カッター10のカッティングエッジの傾斜位置が、剥離カッティングを実施し、それによって、バリ取り工具7の軸方向の前進に基づいて、同時の回転の際に、凹部エッジの途切れない継続的な(fortlaufenden kontinuierlichen)バリ取りをもたらす。
バリ取り工具7は例えば回転方向12による時計周りにおいて回転して主ボア孔2に進入すると、作業位置においてカッター窓26から矢印29方向に左向きに外に出るように変位しているカッター(nach links herausgeschobene Messer)10は凹部エッジ4の両側に当接する。
原則的には、カッターはバネ付勢されて主ボア孔2の内周に当接し、横凹部3の領域に達するまで、そこでエッジにあるバリを取り除く。その後カッター10は、横凹部内へ入り込み、カッターの傾斜するカッティング面が横凹部の対向するエッジに乗り上げる(auflaeuft)まで、半径方向にさらにカッター窓26から外側へ変位し、その後、例えばバネ28のような駆動手段のバネ力に抗して、カッター窓26内に再び押し戻され、この押し戻し動作(Rueckdrueckbewegung )の間にも、横凹部にあるバリを横凹部の対向する側上で切削して取り除く。
これは、例えば、回転方向12におけるバリ取り工具の時計周りの際のプロセスである。
他方で、バリ取り工具7が反時計周りに回転方向13に駆動されると、逆のプロセスが行われる。詳しくは、横凹部3の凹部エッジにおけるバリの一方の除去の代わりに(anstatt des Abschlagens)、いまや、他方が除去され、横凹部3の凹部エッジの対向する側が剥離カッティングによって取り除かれる(abgetragen)。
カッターは、その後、本発明に従って両側をカッティングし、従来技術のように一方の側に自由角度(einen Freiwinkel)を、他方の側にカッティング面を有していない。
自由角度が配置されていると、バリ取りのために設けられているカッターが先ずこの自由角度で横凹部内に進入し、そこでバリ取り動作が行われず、そこにあるバリを取り除くことなく、単に横凹部内へ押し込んでしまう、という欠点が生じる。
このために、本発明においては両側でカッティングするカッター(ein zweiseitig schneidendes Messer)10を設けることが重要である。
上記の説明によれば、カッターのカッティング面がアーチ面全体に延在し、その間のカッティングしない自由面(Freiflaechen)は回避されることが強調されてきた。これにより、常に前進する(時計周り用の)カッティングエッジ10a及び(反時計周り用の)カッティングエッジ10bは、バリ取りカッター10の面積全体でカッティングする。
図7には、かかる本発明によるカッター10が示されており、そこでは、図5及び図6において示された制御ボルト27が係合し、カッター10全体を矢印方向31に予付勢する制御凹部30の斜視図が示されている。
カッター10は、この予付勢に基づいて図5及び図6によるアクティブな作動状態に保持され、カッティングエッジ10a又は10bの一方が横凹部3,3a−3iの凹部エッジ4上に当接すると(tritt)、カッター10は、非アクティブな非作動位置へカッター窓26内へとバネ付勢されて押し戻される。
好ましくは、両カッティングエッジは相互に平行であり、相互間隔を互いに占めており、工具軸に対して傾斜したカッティングエッジ角度でそれぞれ平行に配向されている。
このようにして、横凹部3,3a−3iのエッジ領域において剥離カッティングが生じ、時計周りにおいては、カッティングカッター10の長さ全体にわたって延在するカッティングエッジ10aが剥離カッティングを行い、反時計周りにおいては、相対向する平行な、カッティングカッター10の長さ全体にわたって延在するカッティングエッジ10bが、相対向する横凹部3,3a−3iのエッジに剥離カッティングを行う。
有利には、カッティングエッジ10a,10bは、中断なく傾斜して(ununterbrochen schraeg)、カッター10の側縁を越えて連続的に途切れなく(stetig fortlaufend)延在し、セグメント化も分割もされておらず、又は不連続でないように形成されている。
技術的な理由から、カッティングエッジ10a,10bは、カッター10の側面全体にわたって延在しておらず、製造技術上、周縁側位置33から始まっており、アーチ形状に、それぞれ互いに平行に、カッター10の側面全体にわたって相互距離で延在し、相対向する周縁側位置34まで行く。それは、カッター本体の端部の直前で終わり、そこから詳しく定義されていない終端エッジ(Abschlusskante)32から移行する。
この終端エッジは機能を有さず、単に製造上の理由から存在する。
図7乃至9によれば、相互に平行に延在する両カッティングエッジ10a及び10bの間にカッティングしない凸状の制御面16が配置されている。
両カッティングエッジ10a及び10bは、従って、図9によれば隆起形状又はアーチ形状(wulst- oder bogenfoermig)に延在する制御面16の部分であり、制御面16のあちら側とこちら側で、図10のように相互に鏡面対象に配置されたカッティングエッジ10a,10bが配置されている。
従って両カッティングエッジ10a,10bは、図9から分かるように、アーチ形状に突出する凸状の制御面16の一部であり、カッティングエッジ10a及び10bのカット面(Schliff)は、長手軸及び制御面16の対称軸に対して垂直である。即ち、円筒カット面(Zylinderschliff)とも呼ばれる、直線カット面(einen geraden Schliff)である。
これは、従来技術とは対照的に、図7乃至9からわかるように、カッティングエッジ10a,10bが、ほぼカッター10の側縁全体にわたって延在し、平行であり、互いに対する相互距離に配置されている。
従って、カッティングエッジ10a及び10bは、図9における位置33から位置34まで延在する有効長さ全体にわたってカッティングする。
カッターの裏側35は機能を有さない。図9における非アクティブ面参照。
本発明の別の形態において、裏側35は、図9によるカッティングエッジ10a及び10bの同じ同一配置で形成されており、従って工具軸11に関して完全に対称な(ダブル)カッター10が得られる。しかしながら、図9においてはカッター10のカッター本体の右側に図示されている、制御凹部30はまた、リバーシブルカッター(ein Wendemesser)を提供するために左側の表側36に配置されることができ、図9による180°の反転後、相対向するカッティングアセンブリによって裏側35でカッティングし得る。従って、ここで述べられるシングルカッター(Einfach-Messer)10はダブルカッター(Doppelmesser)として形成されることができ、カッティングエッジ10a及び10bの摩耗の後、前面において180°だけ回転されることができ、その結果、裏側に設けられるさらなるカッティングエッジ10a,10bが使用されることができる。
従来技術においては、本発明において可能性として提供されるような、かかるリバーシブルカッターを構成することは不可能であった。
本発明は、図7乃至9による実施形態によれば、図9に図示されるように、単一のカッティング面37のみを提供し、図示しない実施変形例において、このカッティング面37は、工具軸11に対して鏡面対称に、相対向する裏側35上にも配置することができる。
剥離カッティング(einen schaelenden Schnitt)を達成するために、本発明によれば、カッティング角度14が90°より小さく形成されることが提供されている。好ましい実施形態において5°と45°との間の範囲が形成されることができる。
従来技術では、それに反して、カッティング角度14はゼロ度であり、即ち工具軸に対して平行に延在し、その結果、明細書冒頭に述べられている、本発明によれば回避されるべきビートカッティング(schlagenden Schnitt)を行う。
かかるビートカッティングは平行に延在する凹部エッジにおいてのみ不所望に行われ、傾斜した凹部4及びボアにおいてかかるビートカッティングは行われない。
本発明においては、5°と45°との間の範囲のカッティング角度の配置に基づいて、主ボア孔3に沿って矢印方向31にバリ取り工具7を前進して順送りする(fortschreitendem Vorschub)ことによって、凹部エッジ4に沿ったカッター10a及び10bの剥離動作が間違いなく達成される。
本発明においては、図5によるバリ取り工具7が順送り方向(Vorschubrichtung)38aにおいて前方へカッティング動作を行うだけでなく、後戻り方向(Rueckzugsrichtung)38bにおいて後方に、カッティング動作を行うことも重要である。
詳しくは図1によれば、バリ取り工具7が順送り方向38aにおいて主ボア孔2に進入すると、例えば矢印38aの方向の順送りが時計周り12に行われる。 これは、先ず前方方向において最初に出会う凹部エッジ4aがバリ取りされ、続いて、後続の時計周り12においても、それに続く凹部エッジ4bがバリ取りされ、横凹部3の全ての領域に配置された、さらなる凹部エッジもバリ取りされることを意味する。
バリ取り工具7はその後主ボア孔2を通って貫通するとき、反時計周り(回転方向13)に切り替えられ、カッター10は矢印38aに対して反対方向、具体的には矢印方向38bにおいて主ボア孔2から外へ進出する。
図1の場合とは異なり、主ボア孔軸2aに関して相対向する側に横凹部3が依然として存在するべき場合、バリ取り工具7が矢印方向38bに反時計周りにおいて主ボア孔2から引き抜かれるときに、主ボア孔軸2aの右側にある横凹部は、反時計周り(回転方向13)に、同様にバリ取りされる。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。
しかしながら、バリ取り工具7が順送り方向の矢印38aの方向に進入すると、時計周り12において、主ボア孔の左側の横凹部3だけではなく、主ボア孔2の左右の横凹部3もバリ取りされることが強調されたい。
主ボア孔の左側及び右側に連通し、これと交差する横凹部においてのみ、カッターが主ボア孔2を通って、時計周り12において順送り方向(Vorwaertsrichtung)に38aに向けて引かれるか、反時計周り13において後戻り方向(Rueckwaertsrichtung)に38bに引かれるかに応じて、異なるバリ取り動作が行われる。
いずれにせよ、バリ取り動作は主ボア孔2に連通する横凹部3,3a−iにおいて、この横ボア孔3,3a−iが左側又は右側において主ボア孔2に連通しているか否かに関係なく行われる。
時計周り12で矢印方向38aに進入し、反時計周りで矢印方向38bに進出するカッター10のプロセスは、全ての横凹部のバリ取りプロセスのバリ取り品質を支援するだけであり、従って、本発明を限定しない単なる有利な変形例である。
従って、凹部3,3a−iが、主ボア孔2に左側若しくは右側又は上側又は下側で連通しているかどうかは重要ではない。従って、先行の及び後続の凹部エッジ4a,4bに関する問題であり、これらは、異なる方法において、第1動作種類の場合に時計周りにおいてのみバリ取りされ、第2動作種類の場合に反時計周りにおいてのみバリ取りされる。両動作種類の一方のみを実行する際に、凹部3,31−iの縁部の不均一な(ungleichmaessigen)バリ取りが生じるが、本発明の概念には影響を及ぼさない。
しかしながら、バリ取り工具7が、時計周りにおいて内側に向けて走行し(einwaerts laeuft )、反時計周りにおいて外側に向けて走行する(auswaerts laeuft)という第3動作種類が使用される場合、全ての凹部3,3a−iの全ての凹部エッジ4a,4bが均一にバリ取りされる。
しかしながら、第1動作種類において、矢印方向38bへの戻り走行(Zuruecklauf)及び反時計周り13を断念しても、全ての横凹部の全ての凹部エッジ4a,4bがバリ取りされるが、しかしながら異なる形状でバリ取りされる。
制御面16の所定のアーチ高さ18があり、アーチ高さ18が大きい寸法に変化可能であることが図9から見て取れる。
従って、本発明において重要なのは、制御面16のアーチ半径19及びそこに直接接続しているカッティングエッジ10a及び10bが連続して凸状の曲線であることである。なぜならば、この曲線のアーチ形状に凸状の連続した形状の形成によってのみ均一な剥離バリ取り動作がもたらされるからである。
逆に、制御面16がアーチ半径19の不連続な面であれば、不連続なビートバリ取り動作(eine unstetige und schlagende Entgrataktion)が行われるであろう。頂点39に関して完全に対称な、頂点39の左及び右側に均一に接触する制御面16に関する。
図9による実施形態において、さらなる実施として、制御面16の頂点39と、そこにあるカッティングエッジ10a及び10bの反対側の右側が、例えば、カッティングエッジ10a及び10bと関連する制御面16との接触領域の頂点39の左側より短いことが示されている。
従って対称な頂点39に関して制御面16及びカッティングエッジ10a及び10bが同じ長さ及び対称に形成されているとことは解決のために必須(loesungsnotwendig)ではない。
その結果、カッティング半径40は、制御面16の連続的なアーチ面と、そこに直接平行に対称に接続するカッティングエッジ10a及び10bとを形成する。
図示された実施形態において、所定のカッティング半径40を有する部分円形のカッティングエッジ10a及び10bが示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
カッティングエッジ10a及び10bは、例えば楕円形状又はパラボラ形状に形成されることができる。
アーチ高さ18は、カッティング部分、詳しくはカッティングエッジ10a及び10bと、その間にあるカッティングしない制御面16と、を有するカッター10が、カッター10の側方の非カッティング部分がワークピースの部分と衝突することなく、アクティブにカッター窓26から引き出されることができることを保証しなければならない。
図10は、別の視点から図7乃至9による状況を示しており、アーチ形状のカッティングエッジ10a及び10bが相互に鏡面対称に相対向しており、その間にある制御面16の凸アーチが工具軸11の向こう側に形成されていることが良く視認できる。
従って、制御面16はカッティング側面37を越えて半径方向に突出しており、両カッティングエッジ10a及び10bは鏡面対称であり、制御面16の中心点に対して中央に形成されている。
本発明は、工具軸11に関して相対向して配置された両カッティングエッジ10a及び10bの鏡面対象な設計に限定されない。
別の構成において、カッティングエッジ10aは、カッティングエッジ10bと比較して、工具軸11に対してより大きい距離を有するように設けられることができる。
同様に、別の構成では、カッティングエッジ10aが、カッティングエッジ10bと比較して、別のカッティング半径を有するように設けられることができる。
従って、それらは、必ずしも相互に鏡面対称である解決のために必要ではない。しかしながら、製造上の理由から、両カッティングエッジ10a及び10bが中央の凹状制御面16に関して鏡面対称に形成されていると、好ましい。
図10には、頂点面41が制御面16の真っ直ぐな面として表されている。この頂点面41は平坦な曲線又は平坦な面(eine gerade Kurve oder eine gerade Flaeche)であり、凹状に形成されることもできる。
有利には、カッター10の第1載置面(Anlageflaeche)は、主ボア孔2内で、その後そこに横方向に延在する横凹部3内で位置33又は34において生じる。
同様に、カッティングしない終端エッジ32はボアの内周に当接することができるが、これはカッティング機能を有さない。終端エッジ32は、カッターを矢印29b方向にバネ付勢してカッター窓26内に押さえ込む(hineinverdraengt)制御機能を発揮することもできる。
制御面16の頂点39は主ボア孔2の内周に接触しない。なぜならアーチ形状のボアだからである。
符号20によって、チッピング角度20が定義される。チッピング角度20は、カッティングエッジ10a及び10bに対するチッピング面(Spanflaeche )の角度である。
チッピング角度20は異なる素材のカッティングのために重要である。なぜなら、それによってカッティング動作の際に生じる材料のチッピングの実施が特定されるからである。これは、工具の耐用年数(die Standzeit)も特定する。
カッティングエッジ10a及び10bによって取り除かれたチップを外側に排出するために(abzufuehren)、カッティングエッジ10a及び10bはそれぞれチッピング窪部15a及び15bの側方に接続する。従ってチッピングガイドステップである(Spanleitstufen)。
制御面16は例えば工具軸11及びカッター軸に対して90°の角度にあることが重要である。なぜなら、従ってカッター10が反時計周りと時計周りとで均一にカッティングすることが確実になるからである。
カッター10の上面41上には、部品又は表面は配置されていない。なぜなら、この上面41は、スライドガイド(Verschiebefuehrung)用のカッター窓26内のガイド面を構成するからである。このことは、カッター10の下面42についても同じである。なぜなら、この下面42もバリ取り工具7のカッター窓26におけるスライドガイドを構成するからである。
図11は、図10に対して変更された実施形態を示し、詳しくは、制御面16が連続しているが、制御面16の中心領域に滑り面21がさらに配置しているという方法で変更されている。
従って、横凹部3の領域内のそれぞれの凹部エッジ4の領域内で第1カッティング動作を行うのは、先に(vorher)画定された頂点39である。
本発明によれば、図11による変更された実施形態においては、ちょうどこの頂点39にカッティングしない滑り面21が配置されている。
滑り面21は、従って、そうでない場合は連続的に続くカッティングエッジ10a及び10bのアーチ形状を中断する。なぜなら、この頂点39にはいまや、制御面16とカッティングエッジ10a及び10bのアーチ形状との両方を通過する、カッティングしない滑り面21が設けられているからである。
頂点39には、従って相対向する両カッティングエッジ10a及び10bがカッティングしないように形成されている。なぜならそこには本発明による滑り面21が形成されているからである。
これは、カッティングエッジ10a及び10bの両頂点39a及び39b(図10参照)による主ボア孔2の損傷を起こさないようにできるという利点を有する。
従って、他の実施形態において、相互に相対向する両カッティングエッジ10a及び10bの連続するアーチ形状のカッティング領域が配置されている一方で、単なる一実施形態として、カッティングエッジ10a及び10bの頂点にあるカッティングしない中心領域がある。
図11には、カッティングしない両頂点39a及び39bが示されており、この実施形態によれば、これらは、カッティングエッジ10a及び10bのカッティング領域の外にあるように後退している。
図12及び13は、本発明のさらなる実施形態を示し、これらの図面には種々のカッティングカッター10,10’,10”が示されており、そこに示されているカッター10は、前述の全ての実施変形例に従って形成されることができる。
図12には第1カッター10’が示されており、それは第2カッター10”と背中合わせにカッター窓26内に配置されている。従って、カッター10に関する、上述の全ての説明は、2つの鏡面対称に相互に配置されたカッター10’、10”の二重アレンジメント(Doppelanordnung)にも当てはまる。
この実施形態において、傾斜したカッティングエッジ10a及び10bは相互に平行に配置されており、2つの異なるカッターに分配されている。
従って、背中合わせにちょうど平行に配置された、同様に形成された2つのカッター10’及び10”のタンデムアレンジメント(Tandemanordnung)である。
両カッター10’及び10”は、異なる圧縮バネ28を有する異なる制御ボルト27によって押圧されており、従って相互に分離して、互いに依存しないで、変位させる圧縮バネ28の付勢を受け、変位されて、カッター窓26から進出し、カッター窓26内へ進入する。
相互に平行な圧縮バネ28が同一に形成されていると好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
このタンデムアレンジメントの利点は、より高い耐用年数が与えられることと、より良い表面品質が与えられることである。なぜなら二重の剥離バリ取りカッティングが行われるからである。
図12の実施形態の変更において、全ての変形例における前述のカッター10、即ちカッター10’及び10”のタンデムアレンジメントも、軸方向に上下に相互間距離43において配置されることができることが図13に示されている。このように、前方カッター10’”は主ボア孔2内で先行して走行し、既に主ボア孔2内に開口している横凹部3,3a−iの一部をバリ取りする一方で、後続のカッター10””は今や横凹部3,3a−iの領域内で凹部エッジ4のバリ取りにおいて細かい作業(die Feinarbeit)を行う。
ここでも、カッター10,10’,10”,10”’,10””が、分離された異なる制御ボルト及び圧縮バネ28によってバネ付勢されて、バリ取りカッター7の基体8内に配置されていると好ましい。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、カッター10”’が、左に傾斜したカッティングエッジ10a及び10bを有するように形成されている一方で、上部カッター10””が、右に傾斜したカッティングエッジ10a及び10bを有するように形成されているという、他の構成も考えられる。
これは、剥離カッティングが、バリ取りされるべき凹部エッジ4において下部カッター10”’の順送りで、前方凹部エッジ4において行われる、という利点を有する。このことにより、バリ取りのバリ取り品質をより一層向上させることができる。
これは、例えば、図7に示すように、上部カッター10””においてカッティング角度14が正の値を有さず、工具軸11より下にある負の値を有することを意味する。
図14は本発明の実施形態におけるシリンダー状の横凹部を示す。アーチ形状のカッティングエッジ10a,10bはまずバリ取り工具7の前進の際に、横凹部3の開始部に進入する。
図14によれば、カッター10は、コンタクトラインに沿って、位置44と45との間で徐々に矢印方向23に剥離カッティングする。
位置44及び45におけるコンタクトポイントは、矢印方向23に相互に近づき、矢印方向24においてカッティングカッター10が頂点39と共に横凹部3から先ず外へ進出する。
図14は、制御面のアーチ半径19とバリ取りすべき横凹部3の凹部エッジ4との間に、ある程度の半径方向の距離があることを示す。
これらの両曲線19,4がコンタクトする際に、交差角25が得られる。
交差角25は小さすぎてはならず、0より大きい角度でなければならない。なぜなら、さもなければ、凹部エッジ4に沿ったカッティングエッジ10a及び10bの剥離カッティングに至らないからである。
交差角25は45°より大きくてもならず、しかしながら0より大きくなければならない。さもなければ凹部エッジ4においてカッティングエッジ10a及び10bのフラットな衝突が生じ得るからである。
図15において、図14の変更された実施形態が示されており、同一の条件には同一の符号が適用される。簡単にするために、同一の部分に対する全ての符号が示されているわけではない。
いずれにせよ、図15はシリンダー状の横凹部3に代えて、フライス凹部又はスロットが同様にバリ取りされることができることを示している。長手軸が主ボア孔2及び主ボア孔軸2aに平行であり、従って工具軸11にも平行なスロットである。
前方カッティングエッジ10aの側面が示され、その後方にはカッティングエッジ10bが隠れており、両カッティングエッジ10a及び10bは制御面16を介して空間的に相互に分離されている。
このスロット状の横凹部3において、カッティングエッジ10a及び10bとのさらに1つの接触点が位置44においてあり、そこから得られる交差角25がある。カッティングエッジ10a及び10bは、凹部エッジ4上を角度14で傾斜して走行し、従って、凹部エッジ4の縁部に沿ったカッティングエッジ10a及び10bの、剥離する、切削動作に至る。
したがって、位置44は、長手方向に、即ちカッティング動作23の矢印方向に順方向に進む。
図15からは、カッティングエッジ10a及び10bを有するカッター10が位置44の領域から頂点39までカッティングし、その後、さらに回転方向、例えば時計周り12において、凹部エッジ4を離れ、順送り方向38a,38bにおけるバリ取り工具7の順送りによって再び凹部3に入ることが明らかである。しかし、一方で、例えば、順次続く連続した凹部エッジ4をバリ取りするために、カッターの次の反転によって頂点39が再び左に移動する限り、頂点が今や前進して位置39’にあり、その後同様に凹部エッジ4の縁部においてバリ取りが行われることも明らかである。
従って、先に、バリ取りアクションがそれぞれほぼ位置44から頂点39まで行われ、その後カッター10が凹部エッジ4の縁部を離れて、矢印方向12への工具の新たな回転によって横凹部3内に入り、例えば位置39において位置39’までのさらなるバリ取りが行われる。バリ取り工具7の軸方向への前進によって、図15の矢印方向23において示されるように、順次続いて凹部エッジ4の面が矢印方向23にバリ取りされる。
前述のように、例えば時計周りにおいては、凹部エッジ4の両エッジ47,48がバリ取りされ、前方エッジ47においては、後方エッジ48上のビートアクションと比較して、別の剥離バリ取りが行われる。しかしながら、これは、時計周りにだけ当てはまる。
他方で、バリ取り工具7が反時計周り(矢印方向13)に操作されると、前述の剥離アクションで述べられたバリ取りアクションが、今や相対向する後方エッジ48において行われ、前方エッジ47においては、別のビートバリ取りが行われる。
このようにして、矢印方向12及び13におけるバリ取り工具7の反時計周り及び時計周りの際には、任意の横凹部3の1つの凹部エッジ4の両エッジ47及び48においてバリ取りアクションが同時に、しかし異なる方法で、行われる。
図16は、ワークピース1の横凹部3及び、主ボア孔2内に配置された、例えばWO 2016/135283 A1による、従来技術によるカッター110を模式的に示す上面図である。
カッター110は(図示されていない)バリ取り工具の一部であり、順送り方向38aにおいても逆送り方向38bにおいても、主ボア孔2内部を移動可能である。バリ取り工具及びそこに配置されるカッター110は、時計周り12及び反時計周り13において作動されることができ、カッター110は、主ボア孔2の中央長手軸周りに時計周り12及び反時計周り13の回転方向において回転する。
カッター110は、互いに並んで配置された2つのカッティングエッジ110a及び110bを有する。カッティングエッジ110a及びカッティングエッジ110bの間に存在する自由角度50a及び50bに基づいて、カッター110の順ストローク方向38aにおいて及び逆送り方向38bにおいて、カッター110の時計周り12においても、反時計周り13においても、それぞれ1つのカッティングエッジ110a又は110bしかカッティングしない。
カッター110が順送り方向38aに動作すると、反時計周り13において、カッター110の前方カッティングエッジ110bのみが作用し、その一方で後方カッティングエッジ110aは自由角度のために機能しない。従って、カッティングエッジ110bは、点で示された実行領域149aしか有さない。逆に、例えばカッター110が順送り方向38aにおいて時計周り12に動作すると、カッティングアクションは起こらない。
対照的に、カッター110が、逆送り方向38b、即ち逆ストローク動作において、時計周り12に作動されると、逆カッティングエッジ110aがカッティングし、図示された作用領域149aを超える。しかし、カッター110が逆ストローク38bにおいて反時計周りに作動されると、別のカッティングエッジ110bは自由角度50bに基づいて機能を有さず、カッティングアクションが行われない。
その後、カッター110のカッティングエッジ110bは反時計周り13においてのみ順送り方向38aにカッティングする一方、別のカッティングエッジ110aは時計周り12においてのみ逆送り方向38bにカッティングする。両カッティングエッジ110a,110bが順送りストローク38aと逆送りストローク38bとにおいて時計周り12にも反時計周り13にもカッティングすることは不可能である。
図17はワークピース1の横凹部3と、主ボア孔2内に配置された本発明によるカッター10とを模式的に示す上面図である。
本発明によるカッティングエッジ10a,10bは、自由角度を有さず、従って、隣接して配置された両カッティングエッジ10a,10bが順送りストローク38aにおいて時計周り12においても反時計周り13においても、さらに逆送りストローク38bにおいて時計周り12においても反時計周り13においても、カッティングアクションを行うことが可能である。
カッティングエッジ10bは、反時計周り13において、順送り動作38aでも逆送り動作38bでもカッティングする。カッティングエッジ10aは、時計周り12において、カッター10の順送り動作38aでも逆送り動作38bでもカッティングする。
カッティングエッジ10a及び10bは、その後、横凹部の縁部全体を超える作用領域49a及び49bを有する。従って横凹部の縁部全体がバリ取りされる。
1 ワークピース(Werkstueck)
2 主ボア孔(Hauptbohrung)
2a 主ボア孔軸(Hauptbohrungsachse)
3 横凹部(Querausnehmung)
3a 凹部軸(Ausnehmungsachse)
3b 凹部位置(Ausnehmungslage)
3c 凹部(Ausnehmung)
3d 凹部(Ausnehmung)
3e 凹部(Ausnehmung)
3f 凹部(Ausnehmung)
3g 凹部(Ausnehmung)
3h 凹部(Ausnehmung)
3i 凹部(Ausnehmung)
4 凹部エッジ(Ausnehmungskante)
5 凹部軸‐主ボア孔軸の角度(Winkel Ausnehmungsachse - Hauptbohrungsachse)
6 凹部軸‐主ボア孔軸の角度(Winkel Ausnehmungslage - Hauptbohrungsachse)
7 バリ取り工具(Entgratwerkzeug)
8 基体(Grundkoerper)
9 シャフト(Schaft)
10 カッター 10’,10”(Messer 10', 10'')
10a 時計周りのカッティングエッジ(Schneide Rechtslauf)
10b 反時計周りのカッティングエッジ(Schneide Linkslauf)
11 工具軸(Werkzeugachse)
12 時計周りの回転方向(Drehrichtung Rechtslauf)
13 反時計周りの回転方向(Drehrichtung Linkslauf)
14 カッティング角度(Schneidenwinkel)
15a チッピング窪部 時計周り(Spanmulde Rechtslauf)
15b チッピング窪部 反時計周り(Spanmulde Linkslauf)
16 制御面(Steuerflaeche)
17 制御面の配向(Orientierung Steuerflaeche)
18 制御面のアーチ高さ(Bogenh?he Steuerflaeche)
19 制御面のアーチ半径(Bogenradius Steuerflaeche)
20 チッピング窪部のチッピング角度(Spanwinkel Spanmulde)
21 滑り面(Gleiterflaeche)
22 滑り面の半径(Radius Gleiterflaeche)
23 カッティング動作(Schnittbewegung)
24 方向(Richtung)
25 交差角(Verschneidungswinkel)
26 カッター窓(Messerfenster)
27 制御ボルト(Steuerbolzen)
28 圧縮バネ(Druckfeder)
29 矢印方向(Pfeilrichtung)
30 制御凹部(Steuerausnehmung)
31 矢印方向(Pfeilrichtung)
32 終端エッジ(Abschlusskante)
33 位置(Position)
34 位置(Position)
35 裏側(Rueckseite)
36 表側(Stirnseite)
37 カッティング側面(Schneidseite)
38 順送り方向a,b(Vorschubrichtung a, b)
39 頂点 39a、39b(Scheitelpunkt 39a, 39b)
40 カッティング半径(Schneidenradius)
41 上面(Oberseite)
42 下面(Unterseite)
43 間隔(Abstand)
44 位置(Position)
45 位置(Position)
46 コンタクトライン(Beruehrungslinie )
47 4の前エッジ(Vorderkante von 4)
48 4の後エッジ(Rueckkante von 4)
49a 作用領域(Wirkbereich)
49b 作用領域(Wirkbereich)
50a 自由角度(Freiwinkel)
50b 自由角度(Freiwinkel)
110 カッター(Messer)
110a カッティングエッジ(Schneide)
110b カッティングエッジ(Schneide)
149a 作用領域(Wirkbereich)
149b 作用領域(Wirkbereich)

Claims (14)

  1. 主ボア孔(2)から分岐する横凹部(3,3a−i)のエッジをバリ取りするためのバリ取り工具(7)であって、
    工具軸(11)の周りに回転して駆動され、主ボア孔へ順送り方向において進入及び退出可能であるシャフト(8,9)を備え、
    前記シャフトの下方端部において少なくとも1つのカッター窓(26)が配置されており、
    その中に、前記工具軸(11)に対して略垂直にバネ付勢された少なくとも1つのカッター(10,10’,10”,10”’,10””)がシフト可能に配置され、
    前記カッターはその前端において少なくとも1つのカッティングエッジ(10a,10b)を有し、
    前記カッティングエッジは前記横凹部(3,3a−i)のエッジに当接し、バリ取りする、
    バリ取り工具(7)において、
    前記カッター(10,10’,10”,10”’,10””)は、回転方向(12,13)において相対向する2つの前記カッティングエッジ(10a,10b)を備え、
    前記カッティングエッジは時計周り及び反時計周り(12,13)に対して同様にカッティングするように作用し、
    前記時計周り(12)に対する一方の前記カッティングエッジ(10a)は、順送り動作(38a)及び逆送り動作においてカッティングするように構成されており、
    前記反時計周り(13)に対する他方の前記カッティングエッジ(10b)は、順送り動作(38a)及び逆送り動作においてカッティングするように構成されており、
    両前記カッティングエッジ(10a,10b)は、カッティングエッジが前記工具軸(11)に対して0°から90°の間、好ましくは5°から45°の間の角度をなし、従って前記主ボア孔(2)の長手軸(2a)に対して傾斜して、アーチ形状に調整されている、
    ことを特徴とする、バリ取り工具。
  2. 前記少なくとも1つのカッティングエッジ(10a,10b)は、
    a)連続的に継続し、
    b)アーチ形状であり、
    c)凸状に形成されており、
    その結果、横凹部(3、3a−i)のエッジを剥離、切削してバリ取りが行われる、
    請求項1記載のバリ取り工具。
  3. 2つの前記カッティングエッジ(10a,10b)は、相対向するチッピング窪部(15a,15b)と、アーチ形状に画定された制御面(16)とから形成されている、
    請求項1又は2記載のバリ取り工具。
  4. 滑り面(21)は、前記制御面(16)の頂点に配置されており、前記主ボア孔(2)の半径以下の半径(22)を有する、
    請求項3記載のバリ取り工具。
  5. 制御面(16)のアーチ半径(19)は、交差角(25)が最大45°になるように寸法決めされており、
    従って、それぞれの作用する前記カッティングエッジ(10a又は10b)は、カッター(10)を凹部エッジ(4)に沿って半径方向に前記カッター窓(26)の方向(24)に挿入させる、
    請求項2又は3記載のバリ取り工具。
  6. 反発する(アクティブな)位置にある前記カッター(10)は、前記主ボア孔(2)の直径を超えて半径方向に最大、制御面(16)のアーチ高さ(18)の量だけ突出している、
    請求項1乃至5いずれか1項記載のバリ取り工具。
  7. 前記カッター窓(26)において、2つの同様なカッター(10’,10”)が背中合わせに、シフト可能に支持されている、
    請求項1乃至6いずれか1項記載のバリ取り工具。
  8. 前記バリ取り工具(7)の前記シャフト(9)において、複数のカッター(10”’,10””)を軸方向の間隔(43)において横方向にシフト可能に支持されている、
    請求項1乃至7いずれか1項記載のバリ取り工具。
  9. 主ボア孔(2)から分岐する横凹部(3,3a−i)のエッジをバリ取りするためのバリ取り工具を動作させる方法であって、
    工具軸(11)の周りに回転して駆動され、主ボア孔へ順送り方向において進入及び進出可能であるシャフト(8,9)を備え、
    前記シャフトの下方端部において少なくとも1つのカッター窓(26)が配置されており、
    その中に、前記工具軸(11)に対して略垂直にバネ付勢された少なくとも1つのカッター(10,10’,10”,10”’,10””)がシフト可能に配置され、
    前記カッターはその前端において少なくとも1つのカッティングエッジ(10a,10b)を有し、
    前記カッティングエッジは前記横凹部(3,3a−i)に当接し、バリ取りする、
    方法において、
    任意に形成された横凹部(3)からの前記バリ取りは、前記主ボア孔(2)に沿って前記主ボア孔(2)を長手方向に貫通する際に、時計周り(12)だけ及び/又は反時計周り(13)だけで行われるか、又は、
    まず反時計周り(13)その後時計周り(12)で、若しくは、まず時計周り(12)その後反時計周り(13)でバリ取りされ、
    前記カッター(10,10’,10”,10”’,10””)は、両カッティングエッジ(10a,10b)で時計周り及び反時計周りにおいて同様にバリ取りする、
    方法。
  10. 剥離するように作用するカッティング動作(23)は、前記カッター(10)を半径方向に前記カッター窓(26)内の方向に入り込むようにシフトさせ、凹部エッジをバリ取りする、
    請求項9記載の方法。
  11. 前記カッター(10)の相対向する2つの前記カッティングエッジ(10a及び10b)は、両側のバ
    リを前記横凹部(3,3a−i)の中心から凹部エッジ(4)の方向に向かって取り除く、
    請求項9又は10記載の方法。
  12. 前記カッターの相対向する2つの前記カッティングエッジ(10a及び10b)は、両側のバリを、凹部エッジ(4)の外部から凹部中心の方向へと取り除く、
    請求項9乃至11いずれか1項記載の方法。
  13. 回転駆動されるバリ取り工具(7)のさらなる軸方向への前進において、回転して横凹部(3,3a−3i)の領域内に当接し、そこで、横凹部(3,3a−i)の凹部エッジを前記バリ取り工具(7)の順送り方向において前進してバリ取りする、
    請求項9乃至12いずれか1項記載の方法。
  14. 前記カッター(10)は予付勢手段によってバネ付勢されて、カッティングする動作位置に保持され、前記主ボア孔(2,2a)内に入る際にバネ付勢されて跳ね返り、前記主ボア孔(2,2a)の壁部に連通する横凹部(3,3a−3i)において予付勢手段の力の下でカッティングするアクティブ動作状態にシフトされる、
    請求項9乃至13いずれか1項記載の方法。
JP2019025009A 2018-02-16 2019-02-15 主ボア孔から分岐する横凹部からバリを取り除くためのバリ取工具 Active JP6872573B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP18157116.7A EP3527312B1 (de) 2018-02-16 2018-02-16 Entgratwerkzeug zur entgratung von querausnehmungen, die von einer hauptbohrung ausgehen
EP18157116.7 2018-02-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019162713A true JP2019162713A (ja) 2019-09-26
JP6872573B2 JP6872573B2 (ja) 2021-05-19

Family

ID=61231115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019025009A Active JP6872573B2 (ja) 2018-02-16 2019-02-15 主ボア孔から分岐する横凹部からバリを取り除くためのバリ取工具

Country Status (8)

Country Link
US (1) US10981237B2 (ja)
EP (1) EP3527312B1 (ja)
JP (1) JP6872573B2 (ja)
KR (1) KR102189788B1 (ja)
CN (1) CN110153505B (ja)
CA (1) CA3033782C (ja)
ES (1) ES2944591T3 (ja)
MX (1) MX2019001890A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210156103A (ko) 2020-06-17 2021-12-24 현대자동차주식회사 디버링 툴
CN111822790A (zh) * 2020-07-17 2020-10-27 大连理工大学 一种深长管相贯处去毛刺专用装置及其刀具
CN113441766B (zh) * 2021-07-12 2022-05-13 爱柯迪股份有限公司 影像壳体180度翻转机构及去毛刺设备
CN113714570B (zh) * 2021-09-26 2022-07-26 一汽解放汽车有限公司 一种双向反刮刀

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01155107U (ja) * 1988-04-13 1989-10-25
US5755538A (en) * 1996-03-25 1998-05-26 Heule; Ulf Deburring tool
JP2005074523A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Yamashita Kikai Kk バリ取り用工具
JP2007506560A (ja) * 2003-06-27 2007-03-22 ギューリング,イェルク バリを除去するための工具
JP2009125925A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Konkuk Univ Industrial Cooperation Corp 交差孔のバリ取り用デバリング工具およびこれを用いたバリ取り方法
WO2016135283A1 (de) * 2015-02-27 2016-09-01 Hans-Michael Beier Zerspanungswerkzeug und verfahren zur spanenden entfernung von grat

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2525872B2 (de) 1975-06-10 1979-01-11 Gebr. Heule Ag, Balgach, St. Gallen (Schweiz) Entgratwerkzeug zur spanabhebenden Bearbeitung des Öffnungsrandes von Bohrungen
DE2559145C3 (de) 1975-12-30 1979-04-05 Gebr. Heule Ag, Balgach, St. Gallen (Schweiz) Entgratwerkzeug
DE2649208C3 (de) 1976-10-28 1980-01-03 Heinrich Au Heule (Schweiz) Werkzeug zum beidseitigen Entgraten der Kanten von Durchgangsbohrungen
JPH0192310U (ja) 1987-12-14 1989-06-16
DE10321670A1 (de) * 2002-05-17 2004-12-30 Gühring, Jörg, Dr. Werkzeug, Vorrichtung und Verfahren zum Entgraten von Bohrungen
IL166007A (en) * 2004-12-27 2009-02-11 Iscar Ltd Scraping tool and cutting tool for it
DE102006014135A1 (de) * 2006-03-28 2007-10-04 Heule, Ulf Entgratmesser für ein Entgratwerkzeug
JP4640403B2 (ja) 2007-11-20 2011-03-02 東海ゴム工業株式会社 潤滑剤付きゴムブッシュの製造方法
DE102012005246A1 (de) 2012-03-14 2013-09-19 Ulf Heule Entgratwerkzeug zur Entgratung von insbesondere unrunden Ausnehmungen in Werkstücken

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01155107U (ja) * 1988-04-13 1989-10-25
US5755538A (en) * 1996-03-25 1998-05-26 Heule; Ulf Deburring tool
JP2007506560A (ja) * 2003-06-27 2007-03-22 ギューリング,イェルク バリを除去するための工具
JP2005074523A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Yamashita Kikai Kk バリ取り用工具
JP2009125925A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Konkuk Univ Industrial Cooperation Corp 交差孔のバリ取り用デバリング工具およびこれを用いたバリ取り方法
WO2016135283A1 (de) * 2015-02-27 2016-09-01 Hans-Michael Beier Zerspanungswerkzeug und verfahren zur spanenden entfernung von grat

Also Published As

Publication number Publication date
CN110153505A (zh) 2019-08-23
ES2944591T3 (es) 2023-06-22
MX2019001890A (es) 2019-09-19
CA3033782C (en) 2021-03-16
CA3033782A1 (en) 2019-08-16
EP3527312A1 (de) 2019-08-21
JP6872573B2 (ja) 2021-05-19
CN110153505B (zh) 2021-04-06
US20190255627A1 (en) 2019-08-22
EP3527312B1 (de) 2023-02-15
KR20190099142A (ko) 2019-08-26
US10981237B2 (en) 2021-04-20
KR102189788B1 (ko) 2020-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019162713A (ja) 主ボア孔から分岐する横凹部からバリを取り除くためのバリ取工具
JPS6328722B2 (ja)
US7273334B2 (en) Deburring cutter for deburring edges of drilled holes
US8402867B2 (en) Cutting tool with protrusions, and methods of use thereof
HUT57111A (en) Slot mill and method for producing same
JPH0265912A (ja) 多方向カッタ
KR20140044771A (ko) 피가공재 내에 개구의 밀링 방법, 및 개구를 갖는 피가공재
JP2007050477A (ja) 超高圧焼結体チップ付きドリル
US2392481A (en) Machine tool cutter
CN107530792A (zh) 切割工具
JPS62188616A (ja) フライス
US5988956A (en) Hole cutter
JP7120603B2 (ja) チップドレス用切削カッター
GB2314594A (en) Apparatus for forming pockets of a roller cage, and cage produced therewith
JP6643087B2 (ja) スパイラルベベルギヤまたはハイポイドギヤの製造方法
JP2006159210A (ja) パイプの孔開け用パンチ及び孔開け方法
HU182550B (en) Heading machine particularly for nails respectively screws
US3354768A (en) Rotary cutters for sheet material
JP2002321113A (ja) エンドミルによる溝加工方法
US4676128A (en) Columnar material cutting machine
JPH05277823A (ja) エンドミル
JP3786904B2 (ja) 総形回転切削工具
US3872700A (en) Lock thread die set and method
JPH02292109A (ja) エンドミル
JP3682855B2 (ja) ワーク打抜き方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20201228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210330

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210419

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6872573

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250