JP2006159210A - パイプの孔開け用パンチ及び孔開け方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】金属製パイプの側面に孔開けするに当り、シャー角を保ちながらシャーリングが漸次進行するようにして、小さく、かつ、一定の打ち抜き力で孔開けできる孔開け用パンチ及びこれを用いた孔開け方法を提供する。
【解決手段】パイプの側面に孔を開けるパンチにおいて、パンチ1の円周上対向する2つの位置に尖った先端部5,6が形成され、該両先端部5,6からパンチ1の内側へ向って傾斜する連続曲面からなる2つの内刃7,8がパンチ1の基部方向へ凸に形成され、2つの内刃7,8により形成される2つの交線11,12がパンチ1の軸と所定角度をなすことを特徴とする孔開け用パンチ。このパンチ1をパイプの側面に打ち込んで孔を開けるようにしたパイプの孔開け方法。
【選択図】図1
【解決手段】パイプの側面に孔を開けるパンチにおいて、パンチ1の円周上対向する2つの位置に尖った先端部5,6が形成され、該両先端部5,6からパンチ1の内側へ向って傾斜する連続曲面からなる2つの内刃7,8がパンチ1の基部方向へ凸に形成され、2つの内刃7,8により形成される2つの交線11,12がパンチ1の軸と所定角度をなすことを特徴とする孔開け用パンチ。このパンチ1をパイプの側面に打ち込んで孔を開けるようにしたパイプの孔開け方法。
【選択図】図1
Description
本発明はパイプの孔開け用パンチ及びパイプの孔開け方法に関する。
従来、金属製パイプの側面に孔を開ける方法として、ドリル加工(ボール盤)やプレス加工(パンチを用いたプレスカッティング)が一般的に行われている。また、その他の方法として放電加工、レーザ加工等が知られている。
これらの加工方法のうち、加工時間、設備費用等に優れたプレス加工を採用する場合、例えば、パイプ内に芯金を入れないプレス加工により孔を開ける方法として、パイプの外周面にパイプ肉厚の1/4〜3/4の深さの切込み溝をパンチ径の間隔に2本入れた後、この切込み間をパンチにて孔開けする方法が開示されている(特許文献1参照)。
特開昭57−156842号公報
前記特許文献1に記載の孔開け加工方法においては、パイプがアルミニウム材や軟鋼等の比較的低硬度の材質である場合には、パイプに曲がりや座屈を生じさせずパイプ側面に正確に孔を開けることができ、パンチの刃部の耐久性(磨耗、折損)においても問題は少ない。しかしながら、パイプの材質がステンレス等の比較的高硬度の材質である場合には、パイプに曲がりや座屈が生じたり、パンチの刃部の耐久性に問題が生じるおそれがある。
そこで本発明は、前記従来の問題点を解決するパイプの孔開け用パンチ及びパイプの孔開け方法を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、パイプの側面に孔を開けるパンチにおいて、パンチの円周上対向する2つの位置に尖った先端部が形成され、該両先端部からパンチの内側へ向って傾斜する連続曲面からなる2つの内刃がパンチの基部方向へ凸に形成され、2つの内刃により形成される2つの交線がパンチの軸と所定角度をなすことを特徴とするパイプの孔開け用パンチである。
請求項2記載の発明は、パンチの円周上に対向する2つの位置に尖った先端部が形成され、該2つの先端部からパンチの内側へ向って傾斜する連続曲面からなる2つの内刃がパンチの基部方向へ凸に形成され、2つの内刃により形成される2つの交線がパンチの軸と所定角度をなすように構成されたパンチを用い、該パンチを、その両先端部を結ぶ線がパイプの軸と平行になるように配し、パイプの側面に打ち込んで孔を開けることを特徴とするパイプの孔開け方法である。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記パンチをパイプの側面に打ち込んで孔を開ける工程の前に、パンチの先端部に対応するパイプ側面に下孔を開ける工程を有することを特徴とするパイプの孔開け方法である。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、下孔を開ける工程は、先端部が軸に対し所定角度をなす傾斜面を有する下孔パンチをパイプの側面に打ち込むことを特徴とするパイプの孔開け方法である。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記2つの下孔パンチを、互いの傾斜面を対向させて配置することを特徴とするパイプの孔開け方法である。
請求項6記載の発明は、請求項2乃至5のいずれかに記載の発明において、孔を開ける工程の前に、パイプの被開孔部を外方へ膨出させる工程を含むことを特徴とするパイプの孔開け方法である。
請求項1及び2記載の発明によれば、パンチの内刃が3次元的に連続曲面であるとともに、パイプの壁面に対しある所定の角度(シャー角)を保ちながらシャーリングが漸次進行するので、小さく、かつ、一定の打ち抜き力でパイプの側面に孔を開けることができる。また、パイプ内に芯金がなくてもパイプを座屈させることがない。更に、パンチの刃部に高負荷を与えることがないためパンチの耐久性を向上することができる。そのため、硬度の高いステンレス材等にもパンチ開孔を適用することができる。
請求項3記載の発明によれば、下孔を設けることにより、パンチの刃部の先端部を確実にパイプの所定位置に配置することができる。また、パンチの刃部の最先端は、下孔の空間部に入り管に非接触であるため、下孔がなく直接刃部の最先端が管に当たる場合に比べ、パンチの寿命が著しく向上する。
請求項4及び5記載の発明によれば、下孔開け工程で生じる小片を、パイプの製品側でなくスクラップ側へ一体となって保持させることができるため、スクラップの廃却と同時に小片も一体的に廃却できる。
請求項6記載の発明によれば、パイプに張り出し部が形成(塑性変形又は弾性変形)されることにより、その部位の剛性がパイプ一般側面に比べて高くなり、孔開けの際に懸念されるパイプの座屈を防止するのに効果的である。
本発明を実施するための最良の形態を図1乃至図32に示す実施例に基づいて説明する。
本発明のパンチ1及びこのパンチを用いてパイプに孔を開ける方法は、例えば、自動車等の内燃機関から排出される排気ガスを流通させる排気パイプに、排気ガスの成分を検出するセンサを取付けるための孔を形成するために用いられる。また、このようなパイプ以外のパイプにおける開孔にも利用できる。
図1乃至図6は本発明のパンチの実施例1を示す。
本実施例1のパンチ1は中空の円筒又は中実の円柱体で形成されており、基部2とその先端に設けた内刃形成部3を有し、基部2の直径は内刃形成部3の直径よりも大径に形成されている。内刃形成部3の先端には、図1乃至図5に示す形状の刃部4が、ワイヤカット、放電加工等により形成されている。
本実施例1のパンチ1は中空の円筒又は中実の円柱体で形成されており、基部2とその先端に設けた内刃形成部3を有し、基部2の直径は内刃形成部3の直径よりも大径に形成されている。内刃形成部3の先端には、図1乃至図5に示す形状の刃部4が、ワイヤカット、放電加工等により形成されている。
前記内刃形成部3の直径、すなわち、刃部4の外周面の直径D1は、製品に形成する製品孔(図17に示す製品孔21)の直径と略同一に設定する。本実施例においてはD1=20mmに設定した。刃部4の外周面の横断面形状は真円又は真円以外に、楕円、長円等、所望の形状に形成してもよい。
パンチ1の刃部4は、円周上において対向する位置、すなわち、180°離れた位置において形成された2つの尖った先端部5,6と、該先端部5,6間の一方の半周部に形成された第1の内刃7と、他方の半円部に形成された第2の内刃8とで形成されている。前記2つの内刃7,8は、パンチ1の基部2の方向へ向う凸に形成され、その内刃7,8の内面7a.8aとパンチ1の外周面、すなわち内刃形成部3の外周面とで形成される稜線9,10が、パンチ1の基部2方向へ向う凸に形成されている。
すなわち、円筒体を、前記先端部5,6を結ぶ線から外側へ斜めに切断した状態で稜線9,10が形成され、その稜線9,10の略前半部の範囲D2が曲率半径の大きい曲線で形成され、稜線9,10の根元部13,14の範囲D3が、前記D2より小さい曲率半径の曲線で形成されている。
前記2つの先端部5,6には、前記2つの内刃7,8の内面7a,8aによってそれぞれ交線11,12が形成されている。該2つの交線11,12は先端部5,6からパンチ1の内側へ向うとともに基部2の方向へ向い、パンチ1の軸芯Xに対して所定の角度θ1(図2参照)で傾斜している。この角度θ1は、例えば約30度に設定する。
前記2つの内刃7,8における中凹みの根元部13,14の内面7a,8bは、稜線9,10からパンチ1の内側へ向うとともに基部2の方向へ向い、パンチ1の軸芯Xに対して所定の角度θ2(図5参照)で傾斜している、この角度θ2は、例えば約55度に設定する。
したがって、θ1<θ2の関係に設定されている。
前記両内刃7,8における内面7a,8aの角度、すなわち、パンチ1の軸芯Xに対する角度は、前記交線11,12部の角度θ1から根元部13,14の角度θ2へと徐変している。
前記両内刃7,8における内面7a,8aの角度、すなわち、パンチ1の軸芯Xに対する角度は、前記交線11,12部の角度θ1から根元部13,14の角度θ2へと徐変している。
この角度の変化を図6において説明する。
図6(a)は図1及び図4における矢印Aから見た正面視図、図6(b)は(a)図から45°回転した側から見た図で図4における矢印Bから見た図、図6(c)は図1及び図4における矢印C側、すなわち、先端部5側から見た図である。
図6(a)は図1及び図4における矢印Aから見た正面視図、図6(b)は(a)図から45°回転した側から見た図で図4における矢印Bから見た図、図6(c)は図1及び図4における矢印C側、すなわち、先端部5側から見た図である。
これらの図において、7,8は内刃、7a,8aは内面、9,10は稜線、11,12は前記の交線、13,14は前記の根元部を示す。
各内面7a,8aにおいて稜線9,10と交差するように引いた多数の略平行線は、その部分での内面7a,8aの傾斜方向を示す。この図で明らかなように、前記交線11,12は、図6(a)に示すようにパンチ1の軸芯Xに対して前記θ1の角度を有し、前記根元部13,14部の内面7a,8aは、図6(c)に示すようにパンチ1の軸芯Xに対して前記θ2の角度を有し、かつ、両内面7a,8aの角度は、交線11,12部の角度θ1から根元部13,14の角度θ2へと徐変している。
上記のような構造により、傾斜した内面7a,8aと稜線9,10とで内刃7,8を形成する。
更に、交線11,12から根元部13,14へと、角度が徐変する、すなわち、曲率が徐変する2つの連続する曲面からなる2つの内刃7,8が形成され、更に、このように、2つの連続する内刃7,8によって3次元的な稜線(刃先)9,10がパンチ1の軸周りに360度連続して形成される。
なお、本実施例1においては、前記の両内刃7,8による交線11,12は、図6(a)及び(d)に示すように、パンチ1の内側へ向って突出しているが、この交線11,12を削って曲面に面取りしてもよい。なお、このように面取りしても、交線11,12は見えなくなるだけで、仮想の交線は実在するものとする。このように、交線11,12を曲面に面取りすることにより、後述するように内刃7,8の表面にコーティングした場合に、孔開け加工の際における該交線11,12部のコーティングが剥がれることを防止できる。
前記内刃7,8における先端部5,6の先端稜線は所定の半径R1(図5参照)で曲線に形成され、また、前記根元部13,14付近における稜線は所定の半径R2(図2参照)で曲線に形成されている。この半径R1は例えば0.3mmに設定され、半径R2は例えば6mmに設定されている。
前記内刃形成部3における前記内刃7,8の内側は凹状の空間部15が形成されている。
図7及び図8はパンチ1の他の実施例を示す。
本実施例2は、前記実施例1の内刃7,8における先端部5,6から前記根元部13,14に向う一定の区間D4の内刃7,8(内面7a,8a)を、前記の角度θ1(例えば約30度)で一定とし、前記根元部13,14を前記の角度θ2(例えば約55度)とするとともに、この根元部13,14から前記区間D4への間の区間D5の内刃7,8を、根元部13,14付近を含むとともに前記区間D4の内刃へと角度を徐変しながら滑らかに連続する面に形成したものである。
本実施例2は、前記実施例1の内刃7,8における先端部5,6から前記根元部13,14に向う一定の区間D4の内刃7,8(内面7a,8a)を、前記の角度θ1(例えば約30度)で一定とし、前記根元部13,14を前記の角度θ2(例えば約55度)とするとともに、この根元部13,14から前記区間D4への間の区間D5の内刃7,8を、根元部13,14付近を含むとともに前記区間D4の内刃へと角度を徐変しながら滑らかに連続する面に形成したものである。
すなわち、両内刃7,8の内面7a,8aが、先端部5,6から根元部13,14に向う一定の区間D4は、パンチ1の軸芯Xに対する角度θ1(例えば約30度)が一定の一定角度区間とし、区間D5はパンチ1の軸芯Xに対する角度が前記区間D4の角度θ1から根元部13,14の角度θ2に近づくように徐変する徐変角度区間(30度〜55度)とし、その後に、根元部13,14のパンチ1の軸芯Xに対する角度θ2が最大(例えば約55度)となるようにしたものである。
これにより、パンチ1の軸芯Xに対して略180度回転対称となる2つの前記一定角度区間D4と、この2つの一定角度区間D4間に2つの前記徐変角区間D5が構成される。このようにして、連続する区間D4及びD5の内刃7,8によって3次元的な稜線9,10を描く内刃をパンチ1の軸周りに360度連続して形成してもよい。
本実施例2におけるその他の構造は前記実施例1と同様であるため、前記と同一の部分には前記と同じ符号を付してその説明を省略する。
なお、前記実施例1及び実施例2の角度θ1及びθ2の数値は、製品であるパイプ20の材質がステンレス製、直径が38.1mm、板厚が1.2mmであって、製品孔21の直径D6=20mmの場合に最適である。また、この角度θ1及びθ2の数値及び前記半径R1及びR2の数値は、製品であるパイプ20の材質及び寸法、ならびに製品孔の形状に応じて適宜設定するものである。
前記パンチ1の材質は、例えばSKD材であり、パンチ1の耐久性を向上させるべく必要に応じて外周面にTiC,TiN,TiCN等の表面コーティングを行うとよい。
次に上記パンチ1を製品であるパイプ20の側面に打ち込んで孔を開ける工程の前に、パイプ20の側面に下孔を開けるために用いる下孔パンチ22について、図9乃至図11により説明する。これを実施例3とする。
図9乃至図11に示すように、本実施例3の下孔パンチ22は中実の円柱体で形成されており、その下孔パンチ22の刃部23には、円柱を斜めに切断したように、所定の角度θ3(例えば45度)に傾斜する傾斜面24が形成されている。
前記のような形状のパイプ20及びパンチ1を使用し製品孔21(図17参照)を開ける場合は、下孔パンチ22の刃部23の直径D7を例えば3.3mmに設定する。なお、前記直径D7及び角度θ3の数値は、パイプ20の材質及び寸法、ならびに製品孔21の形状に応じて適宜設定する。
次に前記の下孔パンチ22及びパンチ1を使用してパイプ20に下孔開け及び本孔(製品孔)開けを行う工程について図12乃至図18により説明する。これを実施例4とする。
先ず、図12に示すように、下孔開け用の2本の下孔パンチ22を、パイプ20の側面に対し垂直に位置するように設置するとともに、2本の下孔パンチ22の軸間距離D8が前記パンチ1の内刃7,8の両先端部5,6の間隔、すなわち、製品孔21の直径D6=20mmと等しくなる位置でパンチホルダ25に保持する。また、2本の下孔パンチ22の傾斜面24同士が、内側へ指向して互いに対向するように保持し、更に、両傾斜面24の先端部を結ぶ線が、パイプ20の軸と平行になるように配する。なお、前記パンチホルダ25は図示しない油圧シリンダなどの駆動手段により進退(図12において上下方向に昇降)するようになっている。
また、被加工材であるパイプ20を、例えば図19及び図20に示すように、挟持手段27である第1クランプ28及び第2クランプ29によりパイプ20の外側から半円ずつ挟持して保持する。
次に、図12の状態から、パンチホルダ25を図示しない油圧シリンダなどの駆動手段で駆動するか、或いはパイプ20の挟持手段27を図示しない油圧シリンダなどの駆動手段で駆動するか、或いは前記両駆動手段を同時に駆動して、下孔パンチ22をパイプ20の側面に、パイプ20の軸芯と垂直に押圧させて、図13に示すように打ち込む。これにより、下孔パンチ22の先端部がパイプ20の側面に突き刺さり、その後、傾斜面24のエッジにより漸次下孔26が開けられ下孔パンチ22の刃部23の直径幅に開けられる。
このとき、2本の下孔パンチ20に形成した傾斜面24が互いに内側へ指向していることにより前記のように切り開かれた部分の2つの環状の小片(ブランク)30は、図13に示すようにパイプ20から完全には分断させずに、パイプ20の管内へ折り曲げられて、パイプ20と繋がった状態で残る。
その後、パンチホルダ25と挟持手段27の一方又は双方を相対的に離間方向に移動して2本の下孔パンチ22をパイプ20から離反させ、下孔開け工程が終了する。このときパイプ20の側面に開けられた下孔26の状態を図14に示す。
次に、図15に示すように、パンチホルダ25に保持された前記のパンチ1を、その2箇所の先端部5,6が、前記の工程で開けられた2箇所の下孔26,26の位置に対応する位置に配置する。
そして、パンチホルダ25を図示しない油圧シリンダ等の駆動手段で駆動するか、或いはパイプ20を挟持する挟持手段27を図示しない油圧シリンダ等の駆動手段により駆動するか、或いは双方を駆動して、パンチ1とパイプ20を相対的に近づけてパンチ1の先端部5,6を前記のように開けられた下孔26へ入り込ませるとともにパンチ1をパイプ20の側面に垂直に押圧して打ち抜き、製品孔21を形成する。
このとき、前記のように下孔26が形成されているため、脆弱なパンチ1の先端部5,6が、パイプ20の表面と衝接することなく、下孔26を通過するため、先端部5,6がパイプ20の表面と衝接することによって変形、破壊されるのを防止することができるとともに、後述のシャーリングの起点31(図17参照)を確実化できる。
また、下孔26が直径3.3mmに開孔されているため、パンチ1の配置位置に多少の誤差(3.3/2=1.65mm以下)があっても、パンチ1の先端部5,6を上手く下孔26に入り込ませることができる。パンチ1の打ち抜きのスピードは、パンチ1及びパイプ20の材質、寸法、孔形状が前記の場合には、例えばアキュムレータを使用し、250mm/sの高速化(アキュムレータを使用しない場合に比べ約5倍の速度)するとよい。また、内刃7,8の先端部5,6から根元部13,14までの距離L1(図2参照)は約11mmに設定するとよい。これらの設定により高速及び高精度の孔開けが実現できる。ただし、前記の速度よりも速い速度に設定すると刃が折損するおそれがある。
また、2箇所の下孔26,26それぞれをシャーリングの起点31として、前記パンチ1の内刃7,8及びそのエッジ(稜線)9,10がパイプ20の壁面に対しある所定の角度を保ちながらシャーリングが漸次進行し、終点(図17に示すように2箇所の下孔26,26に対し90度回転した位置)32,32はパンチ1の根元部13,14のエッジ(稜線)9,10及び内面7a,8aにより剪断又はシャーリングされて孔開けが完了する。なお、この孔開け時において、根元部13,14では、パイプ20の肉厚を、著しく斜めに切断することになるため、他の部分に比べて高い負荷が作用する。そのため、この根元部13,14での内面の角度θ2をθ1より大きくして、剪断で開孔するようにし、根元部13,14の内刃が破損しないようにしている。このようにしてパイプ20に開けられた製品孔21の状態を図17に示す。
なお、内刃7,8の稜線9,10を3次元的な連続曲線としたことによって、パンチ1の進行に伴い3次曲面のパイプ20の面(被切断箇所)とのシャー角が常に一定に保たれるので、小さくかつ一定の打ち抜き力で済む。そのため、硬いステンレスパイプであってもパイプ20の変形や座屈を回避して、精密な打ち抜き形状を実現できる。
更に、パンチ1の孔開けによって生じたスクラップ33には、前工程で下孔26を開孔させたときの小片(ブランク)30が図16及び図18に示すように一体となってくっついており、スクラップ33の廃却と同時に小片30も一体的に廃却できる効果がある。
また、パンチ1の交線11,12を図6(d)に示すように内側へ突出させると、パンチ1による開孔時に、その交線11,12がスクラップ33の両側(図18の部分34)を内側へ押し込み、スクラップ33を図18に示すように小さく丸め込み、廃却しやすい形状にできる。更に、前記のように交線11,12を内側へ突出させると、この交線11,12の部分は、パンチ1の先端部5,6に耐久性を向上させる補強リブの効果がある。
次に図19乃至図23に示す実施例5について説明する。
本実施例においては、図19及び図20に示すように、前記実施例と同様の2本の下孔パンチ22及び1本のパンチ1が、一個のパンチホルダ25に所定間隔をおいて保持されており、該パンチホルダ25は2本の下孔パンチ22の保持位置とパンチ1の保持位置との中間を回転中心35aとする回転軸35に備えられている。また該回動軸35は図示しない駆動手段により回転するとともに軸方向へ進退するようになっている。
本実施例においては、図19及び図20に示すように、前記実施例と同様の2本の下孔パンチ22及び1本のパンチ1が、一個のパンチホルダ25に所定間隔をおいて保持されており、該パンチホルダ25は2本の下孔パンチ22の保持位置とパンチ1の保持位置との中間を回転中心35aとする回転軸35に備えられている。また該回動軸35は図示しない駆動手段により回転するとともに軸方向へ進退するようになっている。
また、ベース36上には、半割状の第1クランプ28と半割状の第2クランプ29からなる挟持手段27が設置されており、これらによりパイプ20を半円ずつ双方から挟持している。該第1クランプ28には、パンチ挿入孔38が設けられており、前記2本の下孔パンチ22及びパンチ1がパンチ挿入孔38を通じてパイプ20を開孔できるようになっている。該両クランプ28,29は図示しない駆動手段により開閉して、パイプ20を挟持したり、取り外すことができるようになっている。
また、第1クランプ28と第2クランプ29を合わせたときのクランプの内径(パイプの挿入孔径)は、パイプ20の外径よりも0.数mm小さく設定されており、パイプ20を挟持した際、挟持された部分のパイプ20の一般部は、パイプ原径よりも0.数mm縮径される。これより、クランプ28,29により拘束されていないパンチ挿入孔38の部分のパイプは0.数mmパンチ挿入孔38内へ膨出して張り出す。この張り出し部を符号20aで示す。前記の縮径量については、原パイプ20の周長が0.3%〜1%短くなるように設定してもよい。このようにして張出された部分20aは、他の一般部よりも剛性が高くなる。
前記パンチホルダ25の回転中心35aを挟んで前記挟持手段27と反対側のベース36上には、パンチ1及び下孔パンチ22の刃部に着ける潤滑用の油39が入った油溜め40が配置されている。該油溜め40と前記挟持手段27との間隔は前記2本の下孔パンチ22とパンチ1との間隔とほぼ同一であり、かつ、挟持手段27と油溜め38は、前記軸芯34aから略等間隔の位置に配置されている。
次に該実施例5の工程について説明する。
先ず、図19及び図20に示すように、パンチホルダ25を上動させ、第1クランプ28のパンチ挿入孔38の上方に2本の下孔パンチ22をパイプ20の軸方向に沿って配置し、油溜め40の開口部の上方にパンチ1を配置する。
先ず、図19及び図20に示すように、パンチホルダ25を上動させ、第1クランプ28のパンチ挿入孔38の上方に2本の下孔パンチ22をパイプ20の軸方向に沿って配置し、油溜め40の開口部の上方にパンチ1を配置する。
また、孔開けするパイプ20を第1クランプ28及び第2クランプ29により挟持する。このとき前記のように、拘束されないパンチ挿入孔38部のパイプ20には、張り出し部20aが形成され、その部分20aの剛性がパイプ20の一般部に比べ高くなり、孔開けの際に懸念されるパイプ20の座屈を防止するのに効果的となる。なお、この張り出し部20aは塑性変形しても、また、塑性変形しなくてもよい(弾性変形でもよい)。
次に、図21に示すように、パンチホルダ25を下降させて2本の下孔パンチ22を第1クランプ28のパンチ挿入孔38を通じてパイプ20の側面に打ち込むことによりパイプ20の側面に下孔26を開ける。このときパイプ20の側面に開けられた下孔26の状態は前記実施例の図14と同様である。また、パンチホルダ25の下降に伴いパンチホルダ25に保持されたパンチ1が同時に下降し油溜め40の潤滑油39に浸けられる。
次に、図21の状態から、パンチホルダ25を上昇させて、下孔パンチ22をパイプ20から上方に離反させ、かつ、パンチ1を油溜め40から上方へ離間させた後、回転軸35を回転させてパンチホルダ25を、その回転中心35aを中心に180度回転させ、図22に示すように、パンチ1と下孔パンチ22の位置を交換させる。あるいは、パンチホルダ25を固定しベース36側に回動機能を持たせて、挟持手段27と油溜め40側を回動させてもよい。すなわち、パンチホルダ25とパイプ20の位置が相対的に入れ替われば良い。
次に、図23に示すように、パンチホルダ25を再度下降させてパンチホルダ25に保持されたパンチ1を第1クランプ28のパンチ挿入孔38を通じてパイプ20の側面に打ち込み、パイプ20の側面に製品孔21を開ける。このとき、パンチ1の2箇所の先端部5,6が、前記2箇所の下孔26の位置に対応して、前記実施例1と同様にシャーリングされ製品孔21が開けられる。また、パンチホルダ25の下降に伴い、パンチホルダ25に保持された下孔パンチ22が同時に下降し、図23に示すように油溜め40の潤滑油39に浸けられる。
最後に、図示しないが、パンチホルダ25を上昇させて、パンチ1をパイプ20より離反させた後、第1クランプ28及び第2クランプ29を開放して、挟持されていたパイプ20を取出す。そして孔開け時にパイプ20の管内に残ったスクラップ33をパイプ20の開口端部から排出する。
なお、前記実施例5においては、パンチホルダ25の押圧中心である軸芯35aに対して、パンチ1による孔開け位置が偏芯する不都合がある。
そこで、図24に示す実施例6では、パイプ20の挟持手段27の上部の位置に、油圧シリンダなどの駆動手段によってパンチホルダ25の背面を加圧する加圧手段41を設けて、加圧手段41の押圧力がパンチ1又は下孔パンチ22の軸芯上に作用するようにしたものである。
図25乃至図28は孔開け方法の他の実施例を示す。これを実施例7とする。
本実施例7においては、先ず、図25示すように、パイプ20の両側面から半割状の第1クランプ28と第2クランプ29でパイプ20を挟持する。該第1クランプ28及び第2クランプ29には、それぞれパンチ挿入孔38aと38bが設けられており、前記実施例と同様に下孔パンチ22とパンチ1が挿通可能になっている。
本実施例7においては、先ず、図25示すように、パイプ20の両側面から半割状の第1クランプ28と第2クランプ29でパイプ20を挟持する。該第1クランプ28及び第2クランプ29には、それぞれパンチ挿入孔38aと38bが設けられており、前記実施例と同様に下孔パンチ22とパンチ1が挿通可能になっている。
また、該第1クランプ28と第2クランプ29の一方の側部には、パンチホルダ25aに保持された2本の前記と同様の第1下孔パンチ22aが配置され、他方の側部には、パンチホルダ25bに保持された2本の前記と同様の第2下孔パンチ22bが配置され、第1クランプ28側と第2クランプ29側で、パイプ20の周方向に180度対向するように、1組ずつ配置されている。また、両パンチホルダ25a,25bは図示しない駆動手段により進退するようになっている。更に、図26に示すように、パンチホルダ25aに保持された前記と同様なパンチ1が一方のクランプ側、ここでは第1クランプ28のパンチ挿入孔38aに位置して、図示しない駆動手段により進退可能に配置されている。
次に本実施例の下孔開け及び本孔開けの工程を説明する。
先ず、図25に示すように、第1クランプ28と第2クランプ29によってパイプ20の両側面を前記のように挟持する。このとき、前記実施例と同様に第1クランプ28と第2クランプ29のパンチ挿入孔38a,38b部におけるパイプ20に張り出し部20a,20bが形成される。
先ず、図25に示すように、第1クランプ28と第2クランプ29によってパイプ20の両側面を前記のように挟持する。このとき、前記実施例と同様に第1クランプ28と第2クランプ29のパンチ挿入孔38a,38b部におけるパイプ20に張り出し部20a,20bが形成される。
そして、パイプ20の180度対向する側面に、パイプ20の外方から第1下孔パンチ22a及び第2下孔パンチ22bを、パイプ20を挟むように打ち込み、パイプ20の両側面に第1下孔26aと第2下孔26bを開ける。このときパイプ20の側面に開けられた第1下孔26a及び第2下孔26bの状態は前記実施例の図14と同様である。
次に、前記の第1下孔パンチ22a及び第2下孔パンチ22bを両クランプ28,29より外側に退避させるとともにパンチ挿入孔38a,38bの位置から退避させた後、パンチ1を図26の状態から図27に示すように、パンチ挿入孔38aに向って前進させ、パンチ1の先端部5,6を前記のようにパイプ20に開孔された2箇所の第1下孔26a側に打ち込み、シャーリングすることによって第1製品孔21aを開ける。その後、この開孔によって生じた第1製品孔21aのスクラップ33がパイプ20内に残存しないように、パイプ20内にエアー圧力を付与するなどしてスクラップ33を除去する。これは、スクラップ33がパンチ1の進行位置に残存すると、該スクラップ33が後述する第2製品孔21bを開けるときに邪魔になり、開孔作業に障害になるため事前に取り除く必要があるためである。
そして、更に、パンチ1を前進させ、図28に示すように、パイプ20の内方からパンチ1の先端部5,6を2箇所の第2下孔26b側に打ち込み、第2製品孔21bを開ける。このとき第2クランプ29の肩部29aがパイプ20の押さえ型となり、第2製品孔21bの周縁が外側へ反るのを防止し安定した孔開けが可能になる。
本実施例によれば、2つの製品孔21a,21bをパンチ1の1ストロークで開けることができ、しかも両孔21a,21bの位置精度が優れる。
図29は実施例8を示す。
本実施例8は図29に示すような内管50と外管51とを、これらの間に空間を有して配置した2重管に、前記実施例と同様の製品孔21を形成する実施例を示す。
本実施例8は図29に示すような内管50と外管51とを、これらの間に空間を有して配置した2重管に、前記実施例と同様の製品孔21を形成する実施例を示す。
本実施例においても、前記実施例と同様の2本の下孔パンチ22と1本のパンチ1を使用し、これらによって前記実施例と同様な孔開け加工を行う。
すなわち、先ず、下孔パンチ22,22を図29に示すように2重管の外管51における一方の側部と内管50における一方の側部を貫通するように打ち込み、下孔26を形成する。
その後、両下孔パンチ22を2重管より抜き、その後に、図示しないがパンチ1を外管51の下孔26と内管50の下孔26間において内外管にわたって打ち込み、内外管50,51に前記と同様な製品孔21を形成する。
本実施例においては、2重管における内外管の双方に、前記の実施例の作用、効果を有して製品孔21を一度で形成できる。
図30は実施例9を示す。
前記実施例では、2本の下孔パンチ22,22,22a,22bの軸間距離D8をパンチ1の内刃7,8の両先端部5,6の間隔D1、すなわち、製品孔21の直径D6と等しく設定したが、この場合には、図17に示すように、製品孔21の外周に下孔26の半円分の孔が切欠き状に形成される。
前記実施例では、2本の下孔パンチ22,22,22a,22bの軸間距離D8をパンチ1の内刃7,8の両先端部5,6の間隔D1、すなわち、製品孔21の直径D6と等しく設定したが、この場合には、図17に示すように、製品孔21の外周に下孔26の半円分の孔が切欠き状に形成される。
そこで、本実施例9においては、図30に示すように2本の下孔パンチ22,22又は22a,22bの軸間距離D9を、前記パンチ1の内刃7,8の両先端部5,6の間隔D1、すなわち、製品孔21の直径D6よりも小さく、かつ、下孔パンチ22,22又は22a,22bによって形成された下孔26,26又は26a,26b内にパンチ1の先端部5,6が位置する距離に設定したものである。これにより、本実施例9においては、製品孔21の外周に下孔26によって形成される切欠きを小さくすることができ、前記図17に示すような下孔21による半円跡を不要とする場合に有効である。なお、このように半円跡を小さくする場合には、下孔26の径を小さく設定してもよい。
図31及び図32は実施例10を示す。
前記実施例においては、2個の下孔26,26を、パイプ20の軸芯方向に形成したが、本実施例は、前記2個の下孔26と、更に、パイプ20の周方向において2個の下孔26c、26dを形成したものである。
前記実施例においては、2個の下孔26,26を、パイプ20の軸芯方向に形成したが、本実施例は、前記2個の下孔26と、更に、パイプ20の周方向において2個の下孔26c、26dを形成したものである。
すなわち、先ず、前記実施例と同様に、2本の下孔パンチ22,22によりパイプ20の軸芯方向に2個の下孔26,26を形成する。
次に、下孔パンチ22,22をパイプ20から抜いた後、その位置において2本の下孔パンチ22,22を保持するパンチホルダ25を90度水平面内で回転し、2本の下孔パンチ22,22を、前記下孔26,26の形成位置において同芯で90度回転し、パイプ20の軸芯に対して直交する方向に配置する。そして、その状態で2本の下孔パンチ22,22により孔開け加工し、パイプ20の周方向において2個の下孔26c,26dを形成する。これにより、図31に示すように4個の下孔26,26,26c,26dが、前記の両下孔パンチ22,22の軸間距離D8の中央を中心とする円周上に位置して形成される。
次に、パンチ1を、その先端部5,6をパイプ20の軸芯方向に位置する両下孔26,26上に配置して、前記実施例と同様にパイプ20に打ち込み、前記と同様に製品孔21を形成する。この製品孔21の形状を図32に示す。
前記の開孔時においては、下孔26,26から下孔26c,26dに向ってパンチ1の軸芯に対する角度が大きい内刃によってパイプ20をシャーリングすることができる。また、パンチ1の刃部の根元部13,14が下孔26c,26d部に達すると、その下孔26c,26dの存在によって、前記実施例のような、パンチ1の内刃の根元部13,14による剪断による孔開け作用がない。そのため、パンチ1の1ストロークで製品孔21を開孔でき、また、パイプ20の管径、孔径、板厚、材質によっては、この方法が、孔形状精度に優れることがある。
なお、本実施例10では、下孔パンチ22を2本使用した場合であるが、下孔パンチ22を、図31に示した下孔26,26,26c,26dに合致するように4本用意して、1工程で4個の下孔を形成してもよい。
更に、前記の下孔は、4個に限るものではなく、形成される製品孔21の周縁に沿って6個或いはそれ以外の複数個設けてもよい。
なお、前記の下孔26c,26dを開ける際には下孔パンチ22がパイプ20の曲面によって外側へ逃げるおそれがあるため、下孔パンチ22に、その進退方向にガイドを設けて、前記の逃げを防止するとよい。
前記実施例5における図19に示すように、パイプ挿入孔38において、すなわち、製品孔の形成部分においてパイプ20に張り出し部20aを設ける場合には、その張り出し部20aの張り出し剛性次第では、2箇所の下孔21を開けなくても、図1乃至図8に示すパンチ1のみで製品孔21を上手く開けることができる。
また、実施例5のようにパイプ20を横置き(地面に平行)にするタイプでは、スクラップ33が管内に残ってしまう。そこで、第1クランプ28及び第2クランプ29を縦置き又は斜め置きにすれば、スクラップ33が重力でパイプ20の開口端部から自然に排出されるので、エアー圧力を付与するなどの排出手段の必要が無く、作業効率がよい。
更に、本発明は、芯金の入らない曲管や予め曲げ加工が施されたパイプ20の曲がり部への孔開けに対しても適用可能である。
本発明は、例えば、自動車等の内燃機関から排出される排気ガスを流通させる排気パイプに、排気ガスの成分を検出するセンサを取り付けるための孔を開孔する際に利用できるものである。
また、このような排気パイプに限るものではなく、他のパイプに孔を形成する場合にも利用できるものである。
1 パンチ
5,6 先端部
7,8 内刃
9,10 稜線
11,12 交線
θ1 交線の角度
θ2 根元部の角度
20 パイプ
20a 膨出した張り出し部
22 下孔パンチ
24 下孔の傾斜面
θ3 下孔の傾斜面の角度
5,6 先端部
7,8 内刃
9,10 稜線
11,12 交線
θ1 交線の角度
θ2 根元部の角度
20 パイプ
20a 膨出した張り出し部
22 下孔パンチ
24 下孔の傾斜面
θ3 下孔の傾斜面の角度
Claims (6)
- パイプの側面に孔を開けるパンチにおいて、パンチの円周上対向する2つの位置に尖った先端部が形成され、該両先端部からパンチの内側へ向って傾斜する連続曲面からなる2つの内刃がパンチの基部方向へ凸に形成され、2つの内刃により形成される2つの交線がパンチの軸と所定角度をなすことを特徴とするパイプの孔開け用パンチ。
- パンチの円周上に対向する2つの位置に尖った先端部が形成され、該2つの先端部からパンチの内側へ向って傾斜する連続曲面からなる2つの内刃がパンチの基部方向へ凸に形成され、2つの内刃により形成される2つの交線がパンチの軸と所定角度をなすように構成されたパンチを用い、該パンチを、その両先端部を結ぶ線がパイプの軸と平行になるように配し、パイプの側面に打ち込んで孔を開けることを特徴とするパイプの孔開け方法。
- 前記パンチをパイプの側面に打ち込んで孔を開ける工程の前に、パンチの先端部に対応するパイプ側面に下孔を開ける工程を有することを特徴とする請求項2記載のパイプの孔開け方法。
- 下孔を開ける工程は、先端部が軸に対し所定角度をなす傾斜面を有する下孔パンチをパイプの側面に打ち込むことを特徴とする請求項3記載のパイプの孔開け方法。
- 前記2つの下孔パンチを、互いの傾斜面を対向させて配置することを特徴とする請求項4記載のパイプの孔開け方法。
- 孔を開ける工程の前に、パイプの被開孔部を外方へ膨出させる工程を含むことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載のパイプの孔開け方法。
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