JP2019162590A - スラリー製造装置 - Google Patents

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慶一郎 大西
浅見 圭一
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Abstract

【課題】生成されるスラリーの過剰な温度上昇を抑制できる手段を提供する。【解決手段】分散混合システム100は、粉体Pと溶媒Rとを混合してスラリーFを生成する混合部Zと、混合部Zの内部のスラリーFの温度を検出する温度センサTIと、制御装置85と、を備えて構成されている。制御装置85は、温度センサTIが検出したスラリーFの温度が所定温度に到達したことに応じて、混合部Zを制御してスラリーFの温度を低下させる。【選択図】図1

Description

本発明は、スラリー製造装置に関する。
従来より、スラリーの製造に用いる分散混合システムが知られている。特許文献1に記載された分散混合システムが備える分散混合ポンプは、円筒状のケーシングと、回転翼を備えケーシングの内部で回転するロータと、絞り流路を有するステータとを備える。ロータが回転すると、固形分及び溶媒がケーシングの内部に吸入され、絞り流路を通過した後、回転翼によって撹拌される。
特開2017−100117号公報
上記のような分散混合ポンプにて固形分の溶媒への分散を行う際には、固形分及び溶媒に対して剪断力等が作用するため、固形分及び溶媒の温度が上昇する。また、分散混合ポンプでは、ロータの回転によりケーシングの内部空間が減圧となり、これに伴い発生するキャビテーションの気泡の膨張収縮や、これに伴う固形分及び溶媒の混合によっても、固形分及び溶媒の温度が上昇する。また、分散・混合が進行してスラリーの粘性が高くなると、スラリーが通流する箇所の温度が上昇する。固形分及び溶媒が温度上昇により変質するものである場合には、以上述べた分散、混合による温度上昇が問題となる。
特に近年、リチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池用の電極の製造に用いられるスラリーの製造が、上記の分散混合システムにて行われることが増えている。特に、正極活物質のスラリーを製造する際には、有機溶媒が用いられることが多い。有機溶媒の沸点は水よりも低い場合が多く、比較的小さな温度上昇であっても沸騰してしまう場合がある。溶媒が沸騰すると、混合、分散の効率が低下するだけでなく、分散混合システムからの有機溶媒の漏出が発生するおそれもある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、生成されるスラリーの過剰な温度上昇を抑制できる手段を提供することにある。
本発明に係るスラリー製造装置は、粉体と溶媒とを混合してスラリーを生成する混合部と、前記混合部の内部の前記スラリーの温度を検出する検出部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記検出部が検出した前記スラリーの温度が第1所定温度に到達したことに応じて、前記混合部を制御して前記スラリーの温度を低下させる。
上記構成によれば、スラリーの温度が第1所定温度に到達すると、混合部が制御されてスラリーの温度が低下されるので、生成されるスラリーの過剰な温度上昇を抑制することができる。
本発明によれば、生成されるスラリーの過剰な温度上昇を抑制することができる。
分散混合システム100の概要を示す説明図である。 分散混合ポンプの内部構造を示す説明図である。 図2のIII−III方向視での断面図である。 分散混合ポンプの内部構造を示す分解斜視図である。 仕切板の概略構成図である。 再循環機構部の分離部の内部構造を示す説明図である。 温度制御処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る分散混合システム100について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
図1に示される分散混合システム100は、粉体Pと溶媒Rとを混合してスラリーFを生成する混合部と、混合部の内部のスラリーFの温度を検出する温度センサTIと、制御装置85と、を備える。混合部は、粉体供給装置Xと、分散混合ポンプYと、溶媒供給部50と、再循環機構部70と、貯留冷却部90と、冷却部C等とを備える。本実施形態の分散混合システム100の特徴とするところは、制御装置85が、温度センサTIが検出するスラリーFの温度に基づいて、混合部の作動条件を変更して、スラリーFの温度を低下させる点である。分散混合システムは、スラリー製造装置の一例である。温度センサTIは、検出部の一例である。制御装置85は、制御部の一例である。
〔粉体供給装置X〕
図1に示すように、粉体供給装置Xは、ホッパ31と、粉体供給管45と、シャッタバルブ46とを備える。ホッパ31は、上部から下部へ向かうに連れて縮径する逆円錐形状に構成され、その中心軸が鉛直方向に沿う姿勢で配設されている。ホッパ31は、上部開口部31aから受け入れた粉体Pを下部開口部31bから排出させる。ホッパ31の下部開口部31bは、粉体供給管45に接続されている。
粉体供給管45は、中心軸が鉛直方向に対して傾斜する状態で配置された円筒状の管である。粉体供給管45の上部に、ホッパ31の下部開口部31bが接続されている。粉体供給管45の下部は、シャッタバルブ46を介して、溶媒供給部50のミキシング機構60に接続されている。
シャッタバルブ46は、モータM5により移動されるシャッタ46aによって、粉体供給管45とミキシング機構60との間を開閉するバルブである。図2に示されるシャッタバルブ46が開かれた状態である開状態において、粉体供給管45の内部空間とミキシング機構60の内部空間とは連通された状態にあり、粉体供給管45からミキシング機構60への粉体P及び気体(外気)の移動が可能である。シャッタ46aがモータM5により移動されシャッタバルブ46が閉じられた状態である閉状態において、粉体供給管45の内部空間とミキシング機構60の内部空間とは連通されない状態にあり、両内部空間が気密に分離されており、粉体供給管45とミキシング機構60との間で粉体P及び気体の移動が不可能である。
シャッタバルブ46の開状態において、後述する分散混合ポンプYのケーシング1の内部空間と外部とは、ホッパ31、粉体供給管45、ミキシング機構60、及び供給部11の内部空間を介して連通する。シャッタバルブ46の閉状態において、分散混合ポンプYのケーシング1の内部空間と外部とは連通しない。シャッタバルブ46は、連通手段の一例である。シャッタバルブ46の開状態は、連通状態の一例である。シャッタバルブ46の閉状態は、非連通状態の一例である。
溶媒供給部50は、貯留タンク51と、供給管52と、排出路53と、ミキシング機構60とを備えて構成される。
貯留タンク51は、溶媒供給管51Rを介して供給される溶媒R、及び排出路22から供給されるスラリーFを貯留するタンクである。貯留タンク51は、内部の溶媒R及びスラリーFを撹拌する撹拌機構51Kと、内部の気体Gを外部に放出する放出管51Gとを備える。排出路22は、スラリーの流路の一例である。貯留タンク51は、スラリーの貯留タンクの一例である。
供給管52は、貯留タンク51と、ミキシング機構60とを接続する。供給管52には、流量調整バルブV1と、送出ポンプ52Pと、開閉弁V2と、流量センサFIとが設けられている。流量調整バルブV1は、貯留タンク51から供給管52に送出される溶媒Rの流量を設定流量に調整する。流量センサFIは、供給管52を流れる溶媒Rの流量に応じた信号を制御装置85へ出力する。供給管52は、スラリーの流路の一例である。
排出路53は、供給管52の送出ポンプ52Pと開閉弁V2との間に、開閉弁V3を介して接続されている。排出路53は、スラリー取出口へ接続されている。
分散混合システム100でのスラリーFの製造開始時には、貯留タンク51には溶媒Rが貯留されている。スラリーFの製造が開始されると、溶媒供給部50は、貯留タンク51に貯留された溶媒Rを、供給管52を通じて、設定流量で分散混合ポンプYの第1の供給部11に連続的に供給する。そして、貯留タンク51には、排出路22から、粉体Pが分散、混合した状態のスラリーFが、スラリーFに含まれる気泡と共に、導入される。スラリーFと溶媒Rとが撹拌機構51Kにより撹拌され、供給管52から流出する。
図2に示すように、ミキシング機構60は、粉体供給管45と供給管52とを第1の供給部11に連通接続するミキシング部材61を備えて構成されている。ミキシング機構60は、設定流量に調整された溶媒Rをホッパ31から供給される粉体Pに混合して第1の供給部11に供給する。
このミキシング部材61は、円筒状の第1の供給部11よりも小径に構成されて、第1の供給部11との間に環状のスリット63を形成すべく第1の供給部11に挿入状態で配設される筒状部62及び環状のスリット63に全周に亘って連通する状態で第1の供給部11の外周部に環状流路64を形成する環状流路形成部65を備えて構成されている。
ミキシング部材61には、粉体供給管45が筒状部62に連通する状態で接続されるとともに、供給管52が環状流路64に対して溶媒Rを接線方向に供給するように接続される。
粉体供給管45、ミキシング部材61の筒状部62及び第1の供給部11は、それらの軸心A2を供給方向が下向きとなる傾斜姿勢(水平面(図1の左右方向)に対する角度が45度程度)となるように傾斜させて配置されている。
つまり、ホッパ31から粉体供給管45に排出された粉体Pは、ミキシング部材61の筒状部62を通して軸心A2に沿って第1の供給部11に導入される。一方、溶媒Rは、環状流路64に接線方向から供給されるので、環状流路64の内周側に形成される環状のスリット63を介して、切れ目のない中空円筒状の渦流の状態で第1の供給部11に供給される。
したがって、円筒状の第1の供給部11により、粉体Pと溶媒Rとが均等に予備混合され、その予備混合物Fpが分散混合ポンプYの第1の導入室13内に吸引導入される。
〔分散混合ポンプ〕
図1及び図2〜図6に基づいて、分散混合ポンプYについて説明する。
図2に示すように、分散混合ポンプYは、両端開口が前壁部2と後壁部3とで閉じられた円筒状の外周壁部4を備えたケーシング1を備え、そのケーシング1の内部に同心状で回転駆動自在に設けられたロータ5と、そのケーシング1の内部に同心状で前壁部2に固定配設された円筒状のステータ7と、ロータ5を回転駆動するポンプ駆動モータM3等を備えて構成されている。ポンプ駆動モータM3は、駆動手段の一例である。ケーシング1は、混合容器の一例である。
図3に示すように、ロータ5の径方向の外方側には、複数の回転翼6が、前壁部2側である前方側(図2の左側)に突出し、かつ、周方向に等間隔で並ぶ状態でロータ5と一体的に備えられている。
円筒状のステータ7には、絞り流路となる複数の透孔7a、7bが周方向に夫々並べて備えられ、そのステータ7が、ロータ5の前方側(図2の左側)で、かつ、回転翼6の径方向の内側に位置させて前壁部2に固定配設されて、そのステータ7とケーシング1の外周壁部4との間に、排出室を兼ねた、回転翼6が周回する環状の翼室8が形成されている。
図2〜図4に示すように、ミキシング機構60にて粉体Pと溶媒Rとが予備混合された予備混合物Fpを回転翼6の回転によりケーシング1の内部に吸引導入する第1の供給部11が、前壁部2の中心軸(ケーシング1の軸心A3)よりも外周側に偏移した位置に設けられている。
図2及び図4に示すように、ケーシング1の前壁部2の内面に環状溝10が形成され、環状溝10と連通する状態で第1の供給部11が設けられている。
図2及び図3に示すように、粉体Pと溶媒Rとが混合されて生成されたスラリーFを吐出する円筒状の吐出部12が、ケーシング1の円筒状の外周壁部4の周方向における1箇所に、その外周壁部4の接線方向に延びて翼室8に連通する状態で設けられている。
図1、図2及び図6に示すように、この実施形態では、吐出部12から吐出されたスラリーFは、吐出路18を通して再循環機構部70に供給され、その再循環機構部70の分離部としての円筒状容器71にて気泡が分離された未分散スラリーFrを、循環流路16を介して、ケーシング1内に循環供給する第2の供給部17がケーシング1の前壁部2の中央部(軸心A3と同心状)に設けられている。
また、図2〜図4に示すように、ステータ7の内周側を前壁部2側の第1の導入室13とロータ5側の第2の導入室14とに区画する仕切板15が、ロータ5の前方側に当該ロータ5と一体回転する状態で設けられるとともに、仕切板15の前壁部2側に掻出翼9が設けられている。掻出翼9は、同心状に、周方向において均等間隔で複数(図4では、4つ)備えられ、各掻出翼9がその先端部9Tを環状溝10内に進入した状態でロータ5と一体的に周回可能に配設されている。
第1の導入室13及び第2の導入室14は、ステータ7の複数の透孔7a、7bを介して翼室8と連通されるように構成され、第1の供給部11が第1の導入室13に連通し、第2の供給部17が第2の導入室14に連通するように構成されている。
具体的には、第1の導入室13と翼室8とは、ステータ7における第1の導入室13に臨む部分に周方向に等間隔で配設された複数の第1の導入室13側の透孔7aにて連通され、第2の導入室14と翼室8とは、ステータ7における第2の導入室14に臨む部分に周方向に等間隔で配設された複数の第2の導入室14側の透孔7bにて連通されている。
分散混合ポンプYの各部について説明する。
図2に示すように、ロータ5は、その前面が概ね円錐台状に膨出する形状に構成されるとともに、その外周側に、複数の回転翼6が前方に突出する状態で等間隔に並べて設けられている。なお、図3では、周方向に等間隔に10個の回転翼6が配設されている。また、この回転翼6は、内周側から外周側に向かうに連れて、回転方向後方に傾斜するようにロータ5の外周側から内周側に突出形成されており、回転翼6の先端部の内径は、ステータ7の外径よりも若干大径に形成されている。
このロータ5が、ケーシング1内においてケーシング1と同心状に位置する状態で、後壁部3を貫通してケーシング1内に挿入されたポンプ駆動モータM3の駆動軸19に連結されて、そのポンプ駆動モータM3により回転駆動される。
そして、ロータ5が、その軸心方向視(図3に示すような図2のV−V方向視)において回転翼6の先端部が前側となる向きに回転駆動されることにより、回転翼6の回転方向の後側となる面(背面)6aには、いわゆる局所沸騰(キャビテーション)が発生するように構成されている。
図2、図4及び図5に示すように、仕切板15は、ステータ7の内径よりも僅かに小さい外径を有する概ね漏斗状に構成されている。この漏斗状の仕切板15は、具体的には、その中央部に、頂部が円筒状に突出する筒状摺接部15aにて開口された漏斗状部15bを備えるとともに、その漏斗状部15bの外周部に、前面及び後面共にケーシング1の軸心A3に直交する状態となる環状平板部15cを備える形状に構成されている。
そして、図2及び図3に示すように、この仕切板15が、頂部の筒状摺接部15aがケーシング1の前壁部2側を向く姿勢で、周方向に等間隔を隔てた複数箇所(この実施形態では、4箇所)に配設された間隔保持部材20を介して、ロータ5の前面の取付部5aに取り付けられる。
図5(C)に示すように、仕切板15を複数箇所夫々で間隔保持部材20を介してロータ5に取り付ける際には、撹拌羽根21が、ケーシング1の後壁部3側に向く姿勢で仕切板15に一体的に組み付けられ、ロータ5が回転駆動されると、4枚の撹拌羽根21がロータ5と一体的に回転するように構成されている。
図2及び図4に示すように、この実施形態では、円筒状の第2の供給部17が、ケーシング1と同心状で、そのケーシング1の前壁部2の中心部に設けられている。この第2の供給部17には、循環流路16の内径よりも小径で、仕切板15の筒状摺接部15aよりも小径となり流路面積が小さな絞り部14aが形成されている。ロータ5の回転翼6が回転することにより、吐出部12を介してスラリーFが吐出され、第2の供給部17の絞り部14aを介して未分散スラリーFrが導入されることになるので、分散混合ポンプY内が減圧される。
図2〜図4に示すように、第1の供給部11は、そのケーシング1内に開口する開口部(入口部)が、環状溝10における周方向の一部を内部に含む状態で、ケーシング1内に対する第2の供給部17の開口部の横側方に位置するように、前壁部2に設けられている。また、第1の供給部11は、平面視(図1及び図2の上下方向視)において軸心A2がケーシング1の軸心A3と平行となり、かつ、ケーシング1の軸心A3に直交する水平方向視(図1及び図2の紙面表裏方向視)において、軸心A2がケーシング1の前壁部2に近づくほどケーシング1の軸心A3に近づく下向きの傾斜姿勢で、ケーシング1の前壁部2に設けられている。ちなみに、第1の供給部11の水平方向(図1及び図2の左右方向)に対する下向きの傾斜角度は、上述したように45度程度である。
図2及び図4に示すように、ステータ7は、ケーシング1の前壁部2の内面(ロータ5に対向する面)に取り付けられて、ケーシング1の前壁部2とステータ7とが一体となるように固定されている。ステータ7において、第1の導入室13に臨む部分に配設された複数の第1の導入室13側の透孔7aは、概略円形状に形成され、第1の導入室13の流路面積よりも複数の第1の導入室13側の透孔7aの合計流路面積が小さくなるように設定されている。また、第2の導入室14に臨む部分に配設された複数の第2の導入室14側の透孔7bは、同様に、概略円形状に形成され、第2の導入室14の流路面積よりも複数の第2の導入室14側の透孔7bの合計流路面積が小さくなるように設定されている。ロータ5の回転翼6が回転することにより、吐出部12を介してスラリーFが吐出され、第1の導入室13室側の透孔7aを介して予備混合物Fpが供給されるとともに、第2の供給部17を介して未分散スラリーFrが導入されることになるので、分散混合ポンプY内が減圧される。
図4及び図5に示すように、この実施形態では、各掻出翼9が棒状に形成され、ロータ5の径方向視(図5(B)の紙面表裏方向視)で、当該棒状の掻出翼9の先端側ほど前壁部2側に位置し、かつ、ロータ5の軸心方向視(図5(A)の紙面表裏方向視)で、当該棒状の掻出翼9の先端側ほどロータ5の径方向内方側に位置する傾斜姿勢で、当該棒状の掻出翼9の基端部9Bがロータ5と一体回転するように固定され、ロータ5が、その軸心方向視(図5(A)の紙面表裏方向視)において掻出翼9の先端が前側となる向き(図2〜図5において矢印にて示す向き)に回転駆動される。
図3〜図5に基づいて、掻出翼9について説明する。
掻出翼9は、仕切板15に固定される基端部9B、第1の導入室13に露呈する状態となる中間部9M、環状溝10に嵌め込まれる(すなわち、進入する)状態となる先端部9Tを基端から先端に向けて一連に備えた棒状に構成されている。
図3、図4及び図5(B)に示すように、掻出翼9の基端部9Bは、概ね矩形板状に構成されている。
図4、図5(A)及び(B)に示すように、掻出翼9の先端部9Tは、横断面形状が概ね矩形状になる概ね四角柱状であり、ロータ5の軸心方向視(図5(A)の紙面表裏方向視)において、四側面のうちのロータ5の径方向外方側に向く外向き側面9oが環状溝10の内面における径方向内方側を向く内向き内面に沿い、かつ、四側面のうちのロータ5の径方向内方側に内向き側面9iが環状溝10の内面における径方向外方側を向く外向き内面に沿う状態となる弧状に構成されている。
また、四角柱状の先端部9Tの四側面のうちの、ロータ5の回転方向前側を向く掻き出し面9fは、ロータ5の回転方向前側に向けて傾斜する前下がり状で、しかも、ロータ5の径方向に対して径方向外方側に向く(以下、「斜め外向き」と記載する場合がある。)になるように構成されている。
これにより、掻出翼9の先端部9Tにより環状溝10から掻き出された予備混合物Fpは、掻出翼9の先端部9Tの掻き出し面9fにより、ロータ5の径方向外方側に向けて第1の導入室13内に放出されることになる。
さらに、掻出翼9の先端部9Tの先端面9tは、その先端部9Tが環状溝10に嵌め込まれた状態で環状溝10の底面と平行になるように構成されている。
上述のような形状に構成された4個の掻出翼9が、上述の如き傾斜姿勢で、中心角で90度ずつ間隔を隔てて周方向に並べた形態で、夫々、基端部9Bを仕切板15の環状平板部15cに固定して設けられている。
図2に示すように、掻出翼9が設けられた仕切板15が、間隔保持部材20によりロータ5の前面と間隔を隔てた状態でロータ5の前面の取付部5aに取り付けられ、このロータ5が、仕切板15の筒状摺接部15aが第2の供給部17に摺接回転可能に嵌め込まれた状態でケーシング1内に配設される。
これにより、ロータ5の膨出状の前面と仕切板15の後面との間に、ケーシング1の前壁部2側ほど小径となる先細り状の第2の導入室14が形成され、第2の供給部17が仕切板15の筒状摺接部15aを介して第2の導入室14に連通するように構成されている。
また、ケーシング1の前壁部2と仕切板15の前面との間に、第1の供給部11に連通する環状の第1の導入室13が形成される。
そして、ロータ5が回転駆動されると、筒状摺接部15aが第2の供給部17に摺接する状態で、仕切板15がロータ5と一体的に回転することになり、ロータ5及び仕切板15が回転する状態でも、第2の供給部17が仕切板15の筒状摺接部15aを介して第2の導入室14に連通する状態が維持されるように構成されている。
本実施形態では、ケーシング1の前壁部2に、第1の導入室13の内部の圧力に応じた信号を制御装置85へ出力する圧力センサVGが設けられている。なお、分散混合ポンプYの運転中、シャッタバルブ46を閉じた状態では、第1の導入室13の内部の圧力と、第2の導入室14の内部の圧力とは、ほぼ同じである。
〔再循環機構部70〕
図1に示される再循環機構部70は、円筒状容器71内において比重によって溶解液を分離するように構成され、分散混合ポンプYの吐出部12から吐出路18を通して供給されるスラリーFから、完全に分散、混合していない粉体Pを含む可能性がある状態の未分散スラリーFrを循環流路16に、粉体Pが略完全に分散、混合した状態のスラリーFを、スラリーFに含まれる気泡と共に、排出路22にそれぞれ分離するように構成されている。吐出路18及び循環流路16は、夫々、円筒状容器71の下部に接続され、排出路22は、円筒状容器71の上部に形成された排出部73から、開閉弁V4を介して、貯留タンク51に接続される。
排出路22における排出部73と開閉弁V4との間に、温度センサTIが配置されている。温度センサTIは、排出路22の内部を流れるスラリーの温度に応じた信号を制御装置85へ出力する。
ここで、再循環機構部70は、図6に示すように、吐出路18が接続される導入パイプ72を円筒状容器71の底面から内部に突出して配設し、円筒状容器71の上部に排出路22に接続される排出部73を備えるとともに、下部に循環流路16に接続される循環部74を備えて構成されている。これにより、スラリーF内から溶媒Rの気泡を分離して、循環流路16に循環供給される未分散スラリーFrから溶媒Rの気泡を分離した状態で第2の導入室14内に供給することができる。
〔貯留冷却部90〕
図1に示される貯留冷却部90は、冷却タンク91と、供給管92と、排出管93とを備えて構成される。冷却タンク91は、後述する冷却ジャケットJ6を備え、貯留タンク51と同様の構造を有している。冷却タンク91は、供給管92を介して再循環機構部70から供給されたスラリーFを内部に貯留し、冷却することが可能である。供給管92は、一方の端部が、排出路22の温度センサTIと開閉弁V4との間に、開閉弁V5を介して接続され、他方の端部が冷却タンク91へ接続されている。排出管93は、一方の端部が、供給管52の流量調整バルブV1と送出ポンプ52Pとの間に、流量調整バルブV6を介して接続され、他方の端部が冷却タンク91へ接続されている。冷却タンク91は、スラリーの貯留タンクの一例である。
〔冷却部C〕
冷却部Cは、冷却ジャケットJ1〜J6と、冷却ジャケットに冷却水を供給するチラーWとを備えて構成される。冷却ジャケットJ1〜J6は、混合部においてスラリーFが通流する流路や、スラリーFを貯留する貯留タンクに設けられる部材である。冷却ジャケットJ1〜J6は、内部をチラーWから供給される冷却水が通流することにより、上記流路を通流するスラリー、または貯留タンクに貯留されたスラリーを冷却する。冷却ジャケットは、例えば、冷却水が通流する配管や容器によって構成されてもよいし、それら配管や容器を覆う部材を有してもよい。冷却ジャケットJ1〜J6は、冷却体の一例である。チラーWは、流体供給部の一例である。冷却水は、流体の一例である。
本実施形態では、冷却ジャケットJ1は、分散混合ポンプYに設けられる。例えば、冷却ジャケットJ1は、ケーシング1の外面を覆って設けられる。冷却ジャケットJ1は、供給部11、吐出部12、供給部17、又は吐出路18に設けられてもよい。これら全ての部位に設けられてもよい。
冷却ジャケットJ2は、再循環機構部70に設けられる。例えば、冷却ジャケットJ1は、図6に示される様に、円筒状容器71、導入パイプ72、及び循環部74の外面を覆って設けられる。冷却ジャケットJ1の内部の空間Bを、チラーWから供給された冷却水が通流する。なお冷却ジャケットJ1は、円筒状容器71、導入パイプ72、及び循環部74のうち一つ、または二つに設けられてもよい。
冷却ジャケットJ3は、排出路22に設けられる。例えば、冷却ジャケットJ3は、排出路22を構成する、スラリーFが通流する配管の外面を覆って設けられる。冷却ジャケットJ3は、排出路22の一部に設けられてもよいし、排出路22の全体に設けられてもよい。
冷却ジャケットJ4は、貯留タンク51に設けられる。例えば、冷却ジャケットJ4は、貯留タンク51の外面を覆って設けられる。例えば、冷却ジャケットJ4が、貯留タンク51を構成する部材の内部に配設された配管として構成され、当該配管の内部をチラーWから供給された冷却水が通流するするよう、構成されてもよい。冷却ジャケットJ4は、貯留タンク51の一部に設けられてもよいし、貯留タンク51の全体に設けられてもよい。
冷却ジャケットJ5は、供給管52に設けられる。例えば、冷却ジャケットJ5は、供給管52を構成する、溶媒RやスラリーFが通流する配管の外面を覆って設けられる。冷却ジャケットJ5は、供給管52の一部に設けられてもよいし、供給管52の全体に設けられてもよい。
冷却ジャケットJ6は、冷却タンク91に設けられる。例えば、冷却ジャケットJ6は、冷却タンク91の外面を覆って設けられる。例えば、冷却ジャケットJ6が、冷却タンク91を構成する部材の内部に配設された配管として構成され、当該配管の内部をチラーWから供給された冷却水が通流するよう、構成されてもよい。冷却ジャケットJ6は、冷却タンク91の一部に設けられてもよいし、冷却タンク91の全体に設けられてもよい。
〔制御装置85〕
制御装置85は、分散混合システム100の動作を制御する。制御装置85は、メモリに記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)によって実現されてもよいし、ハードウェア回路によって実現されてもよいし、これらの組み合わせであってもよい。 本実施形態では、制御装置85は、ユーザからの操作入力を受け付ける操作部を有する制御盤(図示なし)に設けられる。
制御装置85は、温度センサTI、流量センサFI、及び圧力センサVGから出力される各種信号を取得する。また制御装置85は、取得した各種信号に基づいて、送出ポンプ52P、流量調整バルブV1、開閉弁V2、開閉弁V3、開閉弁V4、開閉弁V5、モータM3、モータM5、及びチラーWの動作を制御する。特に、制御装置85は、温度センサTIから出力される信号に基づいて、送出ポンプ52P、流量調整バルブV1、開閉弁V2、開閉弁V3、開閉弁V4、開閉弁V5、流量調整バルブV6、モータM3、モータM5、及びチラーWの動作を制御して、スラリーFの温度を制御する温度制御処理を実行する。
〔分散混合システムの動作〕
次に、この分散混合システム100の動作について説明する。
まず、シャッタバルブ46を閉止して粉体供給管45を介する粉体Pの吸引を停止した状態で、溶媒供給部50の貯留タンク51から溶媒Rのみを供給しながらロータ5を回転させ、分散混合ポンプYの運転を開始する。所定の運転時間が経過して、分散混合ポンプY内が、負圧状態となると、シャッタバルブ46を開放する。これによって、ホッパ31内に貯留された粉体Pを、分散混合ポンプYの負圧吸引力により、ホッパ31の下部開口部31bからミキシング機構60のミキシング部材61に供給する。並行して、溶媒供給部50の送出ポンプ52Pを作動させ、分散混合ポンプYの負圧吸引力により、溶媒Rをミキシング機構60のミキシング部材61に所定量ずつ連続的に定量供給する。
ミキシング機構60のミキシング部材61からは、粉体Pがミキシング部材61の筒状部62を通して第1の供給部11に供給されるとともに、溶媒Rが、環状のスリット63を通して切れ目のない中空円筒状の渦流の状態で第1の供給部11に供給され、第1の供給部11により、粉体Pと溶媒Rとが予備混合され、その予備混合物Fpが環状溝10に導入される。
ロータ5が回転駆動されて、そのロータ5と一体的に仕切板15が回転すると、その仕切板15に同心状に設けられた掻出翼9が、環状溝10に先端部9Tが嵌め込まれた状態で周回する。
これにより、図2及び図3において実線矢印にて示すように、第1の供給部11を流動して環状溝10に導入された予備混合物Fpは、環状溝10に嵌め込まれて周回する掻出翼9の先端部9Tにより掻き出され、その掻き出された予備混合物Fpは、概略的には、第1の導入室13内を仕切板15における漏斗状部15bの前面と環状平板部15cの前面とに沿いながらロータ5の回転方向に流動し、さらに、ステータ7の第1の導入室13側の透孔7aを通過して翼室8に流入し、その翼室8内をロータ5の回転方向に流動して、吐出部12から吐出される。
環状溝10に導入された予備混合物Fpは、掻出翼9の先端部9Tにより掻き出されるときに、剪断作用を受ける。この場合、掻出翼9の先端部9Tの外向き側面9oと内側の環状溝10の内向き内面との間、及び、掻出翼9の先端部9Tの内向き側面9iと内側の環状溝10の外向き内面との間において剪断作用が働く。また、ステータ7の第1の導入室13側の透孔7aを通過する際にも、剪断作用が働く。
つまり、第1の導入室13内の予備混合物Fpに剪断力を作用させるとともに、局所沸騰を発生させることができるので、掻き出される予備混合物Fpは、掻出翼9及び第1の導入室13側の透孔7aから剪断作用を受けて混合されるとともに、掻出翼9の背面9aに発生する局所沸騰(キャビテーション)により、溶媒Rに対する粉体Pの分散がより良好に行われることとなる。よって、このような予備混合物Fpを供給することができ、翼室8内において溶媒Rに対する粉体Pの良好な分散を期待することができる。
吐出部12から吐出されたスラリーFは、吐出路18を通して再循環機構部70に供給され、再循環機構部70において、完全に分散、混合していない粉体Pを含む状態の未分散スラリーFrと、粉体Pが略完全に分散、混合した状態のスラリーFとに分離されるとともに、溶媒Rの気泡が分離されて、未分散スラリーFrは、循環流路16を介して、再び分散混合ポンプYの第2の供給部17に供給され、スラリーFは排出路22を通して貯留タンク51に供給される。
未分散スラリーFrは、第2の供給部17の絞り部14aを介して流量が制限された状態で第2の導入室14内に導入される。その第2の導入室14内においては、回転する複数の撹拌羽根21により剪断作用を受けて、さらに細かく解砕され、さらに、第2の導入室14側の透孔7bの通過の際にも剪断作用を受けて解砕される。この際には、第2の導入室14側の透孔7bを介して流量が制限された状態で翼室8に導入される。そして、翼室8内において、高速で回転する回転翼6により剪断作用を受けて解砕され、粉体Pの凝集物(ダマ)がさらに少なくなったスラリーFが第1の導入室13からのスラリーFと混合されて吐出部12から吐出される。
ここで、制御部は、回転翼6の周速度(ロータ5の回転数)を制御可能に構成され、第1の導入室13及び第2の導入室14内の圧力が所定の負圧状態となるように、回転翼6の周速度(ロータ5の回転数)を設定し、当該設定された周速度(ロータ5の回転数)で回転翼6を回転することで、少なくとも、ステータ7の第1の導入室13側の透孔7a及び第2の導入室14側の透孔7bを通過した直後の翼室8内の領域を、翼室8内の全周に亘って連続して、溶媒Rの微細気泡(マイクロバブル)が多数発生した微細気泡領域として形成させることができる。
これによって、翼室8内の全周に亘って、粉体Pの凝集物(いわゆるダマ)に浸透した溶媒Rが発泡することで当該凝集物の解砕が促進され、さらに、その発生した微細気泡が翼室8において加圧され消滅する際の衝撃力によりさらに粉体Pの分散が促進されることになり、結果、翼室8内の全周に存在するスラリーFのほぼ全体に亘って、溶媒R中での粉体Pの分散が良好な高品質のスラリーFを生成することができる。
そして、粉体供給装置Xのホッパ31からの所定量の粉体Pの供給が終わると、シャッタバルブ46を閉止して粉体供給管45を介する粉体Pの吸引を停止させる。これにより、分散混合ポンプYの第1の供給部11から空気が吸引されることを防止することができる。
この状態で分散混合ポンプYの運転を所定時間継続する。
このとき、溶媒供給部50の貯留タンク51からは、溶媒Rと置き換わったスラリーFが供給される。
そして、この粉体Pの非供給時においては、第1の供給部11から空気が吸引されることがないため、分散混合ポンプY内、すなわち、第1の導入室13と第2の導入室14の真空度が高まるため(ここで、第1の導入室13と第2の導入室14とは、シャッタバルブ46を閉じた状態ではほぼ同圧となる。)、設定された周速度(ロータ5の回転数)で回転翼6を回転することで、少なくとも、ステータ7の第1の導入室13側の透孔7a及び第2の導入室14側の透孔7bを通過した直後の翼室8内の領域を、翼室8内の全周に亘って連続して、溶媒Rの微細気泡(マイクロバブル)が多数発生した微細気泡領域として形成させることができる。
これによって、翼室8内の全周に亘って、粉体Pの凝集物(いわゆるダマ)に浸透した溶媒Rが発泡することで当該凝集物の解砕が促進され、さらに、その発生した微細気泡が翼室8において加圧され消滅する際の衝撃力によりさらに粉体Pの分散が促進されることになり、結果、翼室8内の全周に存在するスラリーFのほぼ全体に亘って、より確実に、溶媒R中での粉体Pの分散が良好な高品質のスラリーFを生成することができる。
生成された高品質のスラリーFは、貯留タンク51に貯留される。
その後、分散混合ポンプYの運転を停止する。
貯留タンク51に貯留されている生成された高品質のスラリーFは、スラリーFの排出管53を介して、後続の工程に供給される。
〔温度制御処理〕
次に、図7を参照しながら、上述した分散混合システム100の動作中に制御装置85が実行する、温度制御処理について説明する。なお、以下の説明では、制御装置85が備えるメモリ(不図示)に、分散混合ポンプYのモータM3の回転数の設定値及び変更幅a、チラーWが冷却ジャケットJ1〜J6へ供給する冷却水の温度の設定値及び変更幅b、同冷却水の流量の設定値及び変更幅c、閾値温度T1〜T10が、予め記憶されているものとする。なお、本実施形態では後述する図7に示す温度制御処理を分散混合中において所定時間ごとに行うものとする。
まず、制御装置85は、温度センサTIからスラリーFの温度を示す信号を取得して、スラリーの温度Tについて判断する(S11)。制御装置85は、温度Tが閾値温度T2以上であると判断したことに基づいて(S11:T≧T2)、分散混合ポンプYのモータM3を制御して、モータM3の回転数を、設定値から変更幅aだけ減少させる(S12)。なお、既にS12を実行してモータM3の回転数が減少している場合には、制御装置85はモータM3の回転数を減少させない。モータM3の回転数が減少すると、ロータ5の回転数が減少し、スラリーFに作用する剪断力が減少し、発生するキャビテーションが減少するため、スラリーFの温度上昇が抑制される。閾値温度T2は、所定温度の一例である。
制御装置85は、温度Tが閾値温度T1未満であると判断したことに基づいて(S11:T<T1)、分散混合ポンプYのモータM3を制御して、モータM3の回転数を、設定値へ変更させる(S13)。モータM3の回転数が設定値に戻されると、回転数減少により低下していたスラリーFの生成の効率が向上する。なお、モータM3の回転数が設定値のままである場合、すなわち、S12を実行していない場合には、制御装置85はモータM3の回転数を変更しない。
制御装置85は、温度Tが閾値温度T1以上T2未満であると判断した場合(S11:T1≦T<T2)、モータM3の回転数の回転数を変更せず、S14の処理を実行する。すなわち、制御装置85は、温度Tが閾値温度T1以上T2未満であると判断したことに基づいて(S11:T1≦T<T2)、又は、S11あるいはS12を実行した後に、再び、スラリーの温度Tについて判断する(S14)。制御装置85は、温度Tが閾値温度T4以上であると判断したことに基づいて(S14≧T4)、チラーWを制御して、冷却ジャケットJ1〜J6へ供給する冷却水の温度を、設定値から変更幅bだけ低下させる(S15)。冷却ジャケットJ1〜J6へ供給される冷却水の温度が低下すると、冷却ジャケットJ1〜J6によりスラリーFから奪われる熱が増加し、スラリーFの温度上昇が抑制され、又は、スラリーFの温度が低下する。閾値温度T4は、所定温度の一例である。
制御装置85は、温度Tが閾値温度T3未満であると判断したことに基づいて(S14:T<T3)、チラーWを制御して、冷却ジャケットJ1〜J6へ供給する冷却水の温度を、設定値へ変更させる(S16)。冷却水の温度が設定値に戻されると、スラリーの過度の冷却が抑制され、粉体Pの溶媒Rへの分散が促進され、スラリーFの生成の効率が向上する。なお、冷却水の温度が設定値のままである場合、すなわち、S15を実行していない場合には、制御装置85は冷却水の温度を変更しない。
制御装置85は、温度Tが閾値温度T3以上T4未満であると判断した場合(S14:T3≦T<T4)、冷却水の温度を変更せず、S17の処理を実行する。すなわち、制御装置85は、温度Tが閾値温度T3以上T4未満であると判断したことに基づいて(S14:T3≦T<T4)、又は、S15あるいはS16を実行した後に、再び、スラリーの温度Tについて判断する(S17)。制御装置85は、温度Tが閾値温度T6以上であると判断したことに基づいて(S17≧T6)、チラーWを制御して、冷却ジャケットJ1〜J6へ供給する冷却水の流量を、設定値から変更幅cだけ増加させる(S18)。冷却ジャケットJ1〜J6へ供給される冷却水の流量が増加すると、冷却ジャケットJ1〜J6によりスラリーFから奪われる熱が増加し、スラリーFの温度上昇が抑制され、又は、スラリーFの温度が低下する。閾値温度T6は、所定温度の一例である。
制御装置85は、温度Tが閾値温度T5未満であると判断したことに基づいて(S17:T<T5)、チラーWを制御して、冷却ジャケットJ1〜J6へ供給する冷却水の流量を、設定値へ変更させる(S19)。冷却水の流量が設定値に戻されると、スラリーの過度の冷却が抑制され、粉体Pの溶媒Rへの分散が促進され、スラリーFの生成の効率が向上する。なお、冷却水の流量が設定値のままである場合、すなわち、S18を実行していない場合には、制御装置85は冷却水の流量を変更しない。
制御装置85は、温度Tが閾値温度T5以上T6未満であると判断した場合(S17:T5≦T<T6)、冷却水の流量を変更せず、S20の処理を実行する。すなわち、制御装置85は、温度Tが閾値温度T5以上T6未満であると判断したことに基づいて(S17:T5≦T<T6)、又は、S18あるいはS19を実行した後に、再び、スラリーの温度Tについて判断する(S20)。制御装置85は、温度Tが閾値温度T8以上であると判断したことに基づいて(S20≧T8)、冷却タンク91へのスラリーの貯留を行う(S21)。例えば、制御装置85は、開閉弁V4を閉じて、開閉弁V5を開き、流量調整バルブV6を閉じる。そうすると、再循環機構部70から排出されたスラリーFは、排出路22と供給管92とを介して、冷却タンク91へ供給され、冷却タンク91に貯留される。スラリーFは、冷却タンク91に貯留されている間、分散混合ポンプYでの剪断力やキャビテーションによる熱を受けず、温度上昇が抑制され、又は温度が低下する。また、冷却タンク91に貯留されたスラリーFは、ジャケットJ6により熱を奪われて、温度が低下する。更に、冷却タンク91は、スラリーFが供給される前に、ジャケットJ6により冷やされて温度が低下しているので、冷却タンク91へスラリーFが供給されると、スラリーFの温度は大きく急速に低下する。閾値温度T8は、所定温度の一例である。
制御装置85は、温度Tが閾値温度T7未満であると判断したことに基づいて(S20:T<T7)、冷却タンク91へのスラリーの貯留を終了する(S22)。例えば、制御装置85は、開閉弁V4を閉じ、開閉弁V5を閉じ、流量調整バルブV1を閉じ、流量調整バルブV6を所定開度に設定する。そうすると、冷却タンク91に貯留されたスラリーFは、供給管92と供給管52とを介して、分散混合ポンプYへ供給される。冷却タンク91で強く冷却されたスラリーFが分散混合ポンプYへ供給されると、分散混合ポンプY、再循環機構部70や貯留タンク51の内部のスラリーFから熱を奪い、分散混合システム100全体のスラリーFが冷却されるため好ましい。冷却タンク91へのスラリーの貯留が終了(S22)した後は、再循環機構部70から排出されるスラリーFは貯留タンク51へ貯留される。なお、冷却タンク91への貯留を実行していない場合、すなわち、S21を実行していない場合には、制御装置85は、S22の開閉弁V4等の制御を実行しない。
なお、ここではS21にて一度冷却タンク91への貯留を開始した後には、S20でスラリーFの温度TがT7未満と判断された場合に冷却タンク91への貯留を終了し、以後は貯留タンク51へスラリーFを貯留する例を説明した。しかし、S21にて一度冷却タンク91への貯留を開始した後、S20でスラリーFの温度Tが再度T8以上と判断されるまで冷却タンク91へスラリーFの貯留を継続し、T8以上と判断された場合に、再循環機構部70から排出されるスラリーFを貯留タンク51へ貯留してもよい。つまり、S20でスラリーFの温度Tが再度T8以上と判断される都度、再循環機構部70から排出されるスラリーFの供給先を、冷却タンク91と貯留タンク51との間で変更してもよい。そうすると、一度冷却タンク91への貯留を開始してから次に貯留タンク51への貯留を開始するまでは、貯留タンク51と冷却タンク91の機能を入れ替えることができ、貯留タンク51と冷却タンク91の使用頻度を近付けることができる。したがって、分散混合システムの性能劣化を遅らせることができる。
制御装置85は、温度Tが閾値温度T7以上T8未満であると判断した場合(S17:T7≦T<T8)、冷却タンク91への貯留を終了せず、すなわち、再循環機構部70から排出されるスラリーFの供給先を変更せず、S23の処理を実行する。すなわち、制御装置85は、温度Tが閾値温度T7以上T8未満であると判断したことに基づいて(S17:T7≦T<T8)、又は、S21あるいはS22を実行した後に、再び、スラリーの温度Tについて判断する(S23)。制御装置85は、温度Tが閾値温度T10以上であると判断したことに基づいて(S23≧T10)、モータM5を制御して、シャッタバルブ46を開状態にする(S24)。そうすると、分散混合ポンプYのケーシング1の内部空間と外部とが連通される。これにより、ケーシング1の内部の圧力が、負圧状態から、外部と同じ圧力まで上昇するので、ケーシング1の内部でのキャビテーションの発生が抑制され、スラリーFの温度上昇が抑制される。閾値温度T10は、所定温度の一例である。
制御装置85は、温度Tが閾値温度T9未満であると判断したことに基づいて(S23:T<T9)、モータM5を制御して、シャッタバルブ46を閉状態にする(S25)。そうすると、分散混合ポンプYのケーシング1の内部空間と外部とが連通されない状態となる。これにより、ケーシング1の内部の圧力が再び低下し、負圧状態となるので、ケーシング1の内部でのキャビテーションの発生が再開し、スラリーFの生成の効率が向上する。なお、シャッタバルブ46が閉状態である場合、すなわち、S24を実行していない場合には、制御装置85はシャッタバルブ46の動作を実行しない。
制御装置85は、温度Tが閾値温度T9以上T10未満であると判断した場合(S23:T9≦T<T10)、シャッタバルブ46の動作を実行せず、温度制御処理を終了する。すなわち、制御装置85は、温度Tが閾値温度T9以上T10未満であると判断したことに基づいて(S23:T9≦T<T10)、又は、S24あるいはS25を実行した後に、温度制御処理を終了する。
〔変形例〕
上記実施形態では、温度制御処理が、閾値温度T1〜T10に基づいて実行される例が説明された。閾値温度T2、T4、T6、T8、及びT10は、同一の温度でもよいし、それぞれ異なる温度でもよいし、一部が等しい温度でもよい。閾値温度T1、T3、T5、T7、及びT9についても同様である。
上記実施形態では、温度制御処理において、制御装置85が、以下の5つの処理により、混合部でのスラリーFの温度を低下させる例が説明された。
(S12)分散混合ポンプYのモータM3の回転数の低下
(S15)チラーWが冷却ジャケットJ1〜J6へ供給する冷却水の温度の低下
(S18)チラーWが冷却ジャケットJ1〜J6へ供給する冷却水の流量の増加
(S21)冷却タンク91へのスラリーFの貯留
(S24)シャッタバルブ46の開状態への切り替え
これら5つの処理のうち一部を行う形態も実現可能である。例えば、5つの処理のうち1つだけを行う形態も可能であるし、任意の2以上の処理を組み合わせて行う形態も可能である。S15及びS18の処理を実行しない形態では、分散混合システム100は冷却部Cを備えていなくてもよい。S21の処理を実行しない形態では、分散混合システム100は貯留冷却部90を備えていなくてもよい。S24の処理を実行しない形態では、分散混合システム100はシャッタバルブ46を備えていなくてもよい。
上記実施形態では、制御装置85がシャッタバルブ46を開状態と閉状態とに切り替えて、分散混合ポンプYのケーシング1の内部空間と外部とを連通する連通状態と、連通しない非連通状態とに切り替える例が説明された。分散混合ポンプYのケーシング1の内部空間と外部とを連通する連通状態と、連通しない非連通状態とに切り替える手段としては、他の形態も可能である。例えば、シャッタバルブ46に替えて、一端がケーシング1の導入室13に連通され、他方がケーシング1の外部に連通された開閉弁を用いてもよい。
上記実施形態では、キャビテーションを発生させて溶媒Rに対する粉体Pの分散を好適に行う例が説明された。但し、キャビテーションを発生させずにロータ5の回転による撹拌のみによって粉体Pの溶媒Rへの分散を行う形態であっても本願発明を適用することができる。このようなキャビテーションが発生しない系であっても、ロータ5の回転数を減少させると撹拌により与えられるエネルギーが少なくなるため、スラリーFの温度上昇が抑制される。また、キャビテーションが生じなくとも、冷却水の温度を下げたり流量を多くしたりすれば、スラリーFの温度上昇は当然ながら抑制される。更に、負圧状態でなくとも密閉状態で撹拌を行っている場合、撹拌によるエネルギーによりケーシング1内部は昇温状態にあることが多いため、シャッタバルブ46を開状態とすることで外部の相対的に低い温度の空気が流入し、スラリーFの温度上昇を抑制することができる。
但し、キャビテーションを発生させる系においては、回転数を少なくすること、及び非連通状態を解除することで、キャビテーションを発生させない系に比べてより本願発明の効果をより好適に得ることができる。回転数を下げるとスラリーFに作用する剪断力は低下するため、キャビテーションの発生数は減少する。また、非連通状態を解除すると、圧力が外部圧力と同じとなるので、同じくキャビテーションの発生数が減少する。このように、キャビテーションによって粉体Pを溶媒Rに分散させる系においては、回転数の減少や非連通状態の解除によってキャビテーションの発生数を減少させることもできるため、キャビテーションを発生させない系よりもスラリーFの温度上昇を抑制する効果を好適に得ることが可能となる。
1 ケーシング
5 ロータ
6 回転翼
46 シャッタバルブ
50 溶媒供給部
51 貯留タンク
52 供給管
60 ミキシング機構
70 再循環機構部
85 制御装置
90 貯留冷却部
91 冷却タンク
100 分散混合システム
C 冷却部
F スラリー
J1〜J6 冷却ジャケット
P 粉体
R 溶媒
W チラー
X 粉体供給装置
Y 分散混合ポンプ
Z 混合部

Claims (7)

  1. 粉体と溶媒とを混合してスラリーを生成する混合部と、
    上記混合部の内部の上記スラリーの温度を検出する検出部と、
    制御部と、を備え、
    上記制御部は、
    上記検出部が検出した上記スラリーの温度が所定温度に到達したことに応じて、上記混合部を制御して上記スラリーの温度を低下させる、スラリー製造装置。
  2. 上記混合部は、
    駆動手段と、
    上記駆動手段に回転駆動されて、上記粉体と溶媒とを混合するロータと、を備え、
    上記制御部は、
    上記検出部が検出した上記スラリーの温度が上記所定温度に到達したことに応じて、上記駆動手段を制御して上記ロータの回転数を低下させる
    請求項1に記載のスラリー製造装置。
  3. 上記混合部は、
    上記スラリーの流路又は貯留タンクを冷却する冷却部を備え、
    上記制御部は、
    上記検出部が検出した上記スラリーの温度が上記所定温度に到達したことに応じて、上記冷却部を制御して上記スラリーの温度を低下させる、
    請求項1または2に記載のスラリー製造装置。
  4. 上記冷却部は、
    上記流路又は上記貯留タンクに設けられ、内部を流体が通流する冷却体と、
    冷却した流体を上記冷却体に供給する流体供給部と、を備え、
    上記制御部は、
    上記検出部が検出した上記スラリーの温度が上記所定温度に到達したことに応じて、上記流体供給部を制御して上記冷却体に供給する流体の温度を低下させる、
    請求項3に記載のスラリー製造装置。
  5. 上記冷却部は、
    上記流路又は上記貯留タンクに設けられ、内部を流体が通流する冷却体と、
    冷却した流体を上記冷却体に供給する流体供給部と、を備え、
    上記制御部は、
    上記検出部が検出した上記スラリーの温度が上記所定温度に到達したことに応じて、上記流体供給部を制御して上記冷却体に供給する流体の流量を増加させる、
    請求項3又は4に記載のスラリー製造装置。
  6. 上記混合部は、冷却タンクを備え、
    上記制御部は、
    上記検出部が検出した上記スラリーの温度が上記所定温度に到達したことに応じて、上記混合部を制御して上記スラリーを上記冷却タンクへ貯留させる
    請求項1から5のいずれかに記載のスラリー製造装置。
  7. 上記混合部は、
    混合容器と、
    上記混合容器の内部で回転して上記混合容器内を負圧にし、上記混合容器内へ上記粉体と上記溶媒とを吸引し負圧下で混合するロータと、
    上記混合容器の内部空間と外部とを連通する連通状態と、上記混合容器の上記内部空間と外部とを連通しない非連通状態との間で状態を切り替え自在な連通手段と、を備え、
    上記制御部は、
    上記検出部が検出した上記スラリーの温度が上記所定温度に到達したことに応じて、上記連通手段を制御して上記非連通状態から上記連通状態へ切り替える
    請求項1に記載のスラリー製造装置。
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