JP2019160739A - 車両搭載機器のコネクタ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタの接続作業性を向上させたコネクタ構造を提供する。【解決手段】コネクタハウジング本体部28と、コネクタ端子27を挿入する第1コネクタ端子挿入孔29aと、ポッティング剤収容部70と、コネクタガイド部33cとを備えたコネクタハウジングであって、コネクタハウジング本体部28は第1の電子機器を収容するハウジング5に設けられ、コネクタガイド部33cはハウジング5の外部に設けた第2の電子機器との間で信号を送信する第2コネクタが接続可能であり、ポッティング剤収容部70cは第1の電子機器側のコネクタハウジング本体部28に設けられ、第1コネクタ端子挿入孔29aを包囲する筒状部71cを有し、ポッティング剤収容部70cには、ポッティング剤が充填されており、ポッティング剤はコネクタ端子27とポッティング剤収容部70cの筒状部71cの間を液密にシール可能とした。【選択図】 図8

Description

本発明は、車両搭載機器のコネクタ構造に関する。
車両には、搭載される機器同士を接続するためにコネクタが取り付けられている。コネクタの外郭を構成するハウジングは、開口部を有し、凹状を成している。ハウジングには、ハウジングの底部を貫通する導電端子が固定されている。ハウジングから突出した導電端子は、機器に接続される。ハウジングの底部には樹脂充填用凹部が形成されており、この樹脂充填用凹部にはポッティング剤が注入されている。ポッティング剤は、ハウジングの開口部から侵入した液体が機器側に侵入するのを抑制している。このような技術として例えば特許文献1がある。
特開2015−38819号公報
車両に搭載されるコネクタは、省スペース化のために小型化が進められている。これに合わせ、導電端子は従来に比べ幅・厚み寸法等が小さいものが用いられるようになっている。
樹脂充填用凹部には、粘性液体状のポッティング剤が注入され、その後硬化される。ポッティング剤が硬化する過程において、ポッティング剤の凝固収縮に伴い、導電端子はポッティング剤からの曲げ応力を受ける。曲げ応力の影響により導電端子には曲がりが発生する。このため、従来技術では、ポッティング剤の硬化後、導電端子の曲りを修正する作業を行う必要があり、コネクタ同士の接続作業性が悪かった。
本発明の目的は、前記課題を解決し、コネクタの接続作業性を向上させた車両搭載機器のコネクタ構造を提供することにある。
本発明によれば、その1つの態様において、コネクタハウジング本体部と、第1コネクタ端子を挿入する第1コネクタ端子挿入孔と、ポッティング剤収容部と、コネクタガイド部とを備えたコネクタハウジングであって、前記コネクタハウジング本体部は、第1の電子機器を収容する車両搭載機器のハウジングに設けられ、前記コネクタガイド部は、前記車両搭載機器のハウジングの外部に設けられた第2の電子機器との間で電気信号を送信するワイヤハーネスに設けられた第2コネクタが接続可能であり、前記ポッティング剤収容部は、前記第1の電子機器が設けられている側の前記コネクタハウジング本体部に設けられ、前記第1コネクタ端子挿入孔を包囲する筒状部を有し、前記ポッティング剤収容部には、ポッティング剤が充填されており、前記ポッティング剤は前記第1コネクタ端子と前記ポッティング剤収容部の前記筒状部の間を液密にシール可能とした。
本発明によれば、コネクタの接続作業性を向上させた車両搭載機器のコネクタ構造を提供することができる。
本発明の実施例に係る電動パワーステアリング装置の概略構成図である。 本発明の第1実施例に係る電子制御ユニットの分解斜視図である。 本発明の第1実施例に係る電子制御ユニットをモータユニットに取付けた状態の要部縦断面図である。 本発明の第1実施例に係る電子制御ユニットの縦断面図である。 本発明の第1実施例に係る駆動回路基板の平面図である。 本発明の第1実施例に係る通電端子の拡大斜視図である。 本発明の第1実施例に係る三相モータ側の端子接続の拡大図である。 本発明の第1実施例に係るコネクタ側の端子接続の拡大断面図である。 本発明の第1実施例に係るケースのジョイント部の斜視図である。 本発明の第1実施例に係るケースを取り外した状態のイメージ図である。 本発明の第1実施例に係るコネクタハウジングの断面図である。 本発明の第1実施例に係るコネクタハウジングを反コネクタガイド部側から見た底面図である。 本発明の第2実施例に係るコネクタハウジングの断面図である。 本発明の第2実施例に係るコネクタハウジングを反コネクタガイド部側から見た底面図である。 本発明の第3実施例に係るコネクタハウジングの拡大断面図である。 本発明の第4実施例に係るコネクタハウジングの断面図である。
以下、本発明に係るコネクタ構造の実施例を図面に基づいて説明する。本発明は以下の実施例に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例もその範囲に含むものである。
以下、本発明の実施形態に係るコネクタ構造を電動パワーステアリング装置の電子制御ユニットへの適用例に基づき説明する。図1は本発明の実施例に係る電動パワーステアリング装置の概略構成図である。
電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイールから操舵トルクが入力されるインプットシャフト2と、操舵トルクに対してアシストトルクを付与する電動モータを収容するモータユニット3とを備え、モータユニット3は電子制御ユニット4(ECU)により駆動制御されている。
また、電動パワーステアリング装置1は、電動モータのトルクを増幅する減速機61、減速機61のトルクを伝え、ステアリング62からの操舵トルク、舵角を伝えるピニオンギヤ63、ピニオンギヤ63の操舵トルクを直線方向運動に変換し、タイロッド64を介してタイヤ65に転舵力を伝達するラックギヤ66で構成されている。
ステアリング62からの操舵力はインプットシャフト2で捉え、ピニオンギヤ63との間に配置したトーションバーを介し、トーションバーの捩じれをトルクセンサ67で検出し、操舵力と操舵タイミングを電子制御ユニット4で演算した電流値で電動モータを制御し必要なアシストトルクを発生する。トルクセンサ67と電子制御ユニット4との間はワイヤハーネス68で接続されている。
図2〜図7に基づき本発明に係る第1実施例を説明する。図2は本発明の第1実施例に係る電子制御ユニットの分解斜視図である。図3は本発明の第1実施例に係る電子制御ユニットをモータユニットに取付けた状態の要部縦断面図である。図4は本発明の第1実施例に係る電子制御ユニットの縦断面図である。図5Aは本発明の第1実施例に係る駆動回路基板の平面図である。図5Bは本発明の第1実施例に係る通電端子の拡大斜視図である。図6Aは本発明の第1実施例に係る三相モータ側の端子接続の拡大図である。図6Bは本発明の第1実施例に係るコネクタ側の端子接続の拡大断面図である。図7Aは本発明の第1実施例に係るケースのジョイント部の斜視図である。図7Bは本発明の第1実施例に係るケースを取り外した状態のイメージ図である。
電子制御ユニット4は、図2〜図4に示すように、電動モータを収容するモータユニット3のシャフト3aの基端部側に配置されている。
このモータユニット3は、図示省略の電動モータ(三相交流型ブラシレスモータ)と、電動モータを収容するモータケース3cと、電動モータにより回転駆動されるシャフト3aと、シャフト3aの基端部に取り付けられて後述するホール素子48でシャフト3aの回転を検出するマグネットSと、モータの三相の各端子と接続された第1通電端子(三相モータ端子)3eとを備えている。このシャフト3aは前記電動モータの駆動により回転され、減速機61を介して操舵トルクに対してアシストトルクを付与している。また、モータケース3cの電子制御ユニット4側には外形寸法の大きな外装部3fが形成されている。
具体的には電子制御ユニット4は、モータケース3cの外装部3fに固定されるハウジング5と、ハウジング5と接合されるカバー6と、ハウジング5,カバー6間に収容されて電動モータを駆動させる駆動回路基板7と、同じくハウジング5,カバー6間に収容されて駆動回路基板7(第1の電子機器)の駆動を制御する制御回路基板8(第1の電子機器)と、図示省略の電源バッテリーから駆動回路基板7,制御回路基板8及び電動モータに電力などを供給するコネクタハウジング9とを有している。車両搭載機器のハウジング(ハウジング5,カバー6)の内側には、第1の電子機器(駆動回路基板7、制御回路基板8)を収容する電子機器収容空間を備える。
次にハウジング5について説明する。ハウジング5は、例えばアルミニウム合金材などで上部が開口したボックス状に形成され、底板5aと底板5aの縁部に立設された側板5bとを有し、図2に示すように、底板5aの上部が側板5bと反対方向に突出形成されている。
この底板5aの上部にはコネクタハウジング9を取り付ける開口部10が形成され、開口部10の外周縁には孔部10aが周設され、モータケース3c側の上部四隅にはコネクタハウジング固定用の雌ねじ孔12を備える。
また、底板5aのモータケース3c側の下部には、外装部3fの開口部3dに嵌入する円環状のジョイント部11が形成され、四隅には外装部3fへの固定用の雌ねじ孔17を備える。この雌ねじ孔17には、外装部3fの貫通孔に挿通された図示省略の固定ねじの軸部が締結される。
ジョイント部11内の中心にはシャフト3aの基端部(シャフト基端部)に取り付けられたセンサマグネットSを収容する円形の開口部13が形成され、開口部13下方には三相モータ側の通電端子(三相モータ端子)3eが挿通される三つの横長長方形状の開口部14が形成され、開口部13の左右の斜め上方には両回路基板7,8を接続する通電端子15の先端部に望む縦長長方形状の一対の開口部16が形成されている。
さらに底板5aのカバー6側には制御回路基板8を固定する複数の円柱状の基板固定部18が立設されている(図4)。なお、各側板5bの上端部には嵌合溝20(図3、図4)がハウジング5の外形に沿って周設され、各側板5bの外面の所定位置にはボス部19が形成されている。
次にカバー6について説明する。カバー6は、図2〜4に示すように、アルミニウム合金材などをハウジング5の外形に沿った長方形状に形成され、ハウジング5の開口部を閉塞する。このカバー6のハウジング5側の縁部には嵌合溝20に嵌入する嵌合突部23が外形に沿って備えられる。
また、カバー6は、左右の縁部に駆動回路基板7を固定する雌ねじ21a群が形成され、各端面にはボス部19に応じた位置にボス部22が形成され、ボス部22には図示省略の貫通孔が形成されている。この貫通孔に挿通された図示省略の固定ねじの軸部はボス部19の雌ねじ孔に締結されている。なお、カバー6のハウジング5と反対側には図示省略のヒートシングが形成されている。
次にコネクタハウジング9について説明する。コネクタハウジング9は、ハウジング5の開口部10の外周縁に取り付けられ、図2〜図4及び図7Bに示すように、コネクタ側の電源用のコネクタ端子25の略中央部を樹脂封入した一対のコネクタC1と、各種信号用のコネクタ端子(トルク/S、イグニッションSW等)26の略中央部を樹脂封入したコネクタC2と、CAN通信用のコネクタ端子27の略中央部を樹脂封入したコネクタC3と、コネクタC1〜C3が固定されるコネクタハウジング本体部28とを有し、開口部10はコネクタハウジング本体部28により閉塞されている。本実施例では、電源用のコネクタ端子25、信号用のコネクタ端子26、通信用のコネクタ端子27は、コネクタハウジング9に備えられた第1コネクタ端子とする。第1コネクタ端子は金属材料で形成されている。
このコネクタハウジング本体部28は、コネクタC1〜C3を保持するコネクタホルダからなり、コネクタC1〜C3が挿通される三つの第1コネクタ端子挿入孔29aが形成されている。この第1コネクタ端子挿入孔29aはコネクタハウジング本体部28を貫通する貫通孔となっている。第1コネクタ端子挿入孔29aの内面にコネクタC1〜C3の樹脂材料で形成された1次モールド部材30の外周が結合し、コネクタC1〜C3がコネクタハウジング本体部28に保持固定されている。具体的にはコネクタC1〜C3とコネクタハウジング本体部28の結合にあたっては、コネクタ端子25〜27の略中央部を樹脂封入した各コネクタC1〜C3をコネクタハウジング本体部28の各第1コネクタ端子挿入孔29aに挿入して結合させる。この結合後にコネクタC1〜C3とコネクタハウジング本体部28との隙間に接着剤(シール材)を塗布し、隙間の防水と両者(コネクタC1〜C3,コネクタハウジング本体部28)間の結合力を強化する。この両者(コネクタC1〜C3,コネクタハウジング本体部28)の結合によりコネクタハウジング9が完成し、開口部10の外周縁に取り付けられる。1次モールド部材30は、インサートモールドによって第1コネクタ端子(コネクタ端子25〜27)を1次モールド部材30に固定している。このため、第1コネクタ端子(コネクタ端子25〜27)をコネクタハウジング本体部28の第1コネクタ端子挿入孔29aへ装着するにあたり、コネクタハウジング9の製造性を向上することができる。
また、樹脂材料で形成された1次モールド部材30は、それぞれ第1コネクタ端子の第1端部25a、26a、27aと第2端部25b、26b、27bが露出した状態で第1コネクタ端子を保持している。このため、1次モールド部材が第1コネクタ端子を保持しているため、第1コネクタの支持剛性を確保することができる。
コネクタハウジング本体部28のハウジング5側には開口部10の外周縁に形成された周溝10b内に装着される装着部28aが周設されている一方、ハウジング5と反対側にはコネクタガイド部33a〜33cが形成されている。また、コネクタハウジング本体部28の四隅には貫通孔30aが形成され、各貫通孔30aに挿通された図示省略の固定ねじの軸部がハウジング5の雌ねじ孔12に締結され、両端部の各貫通孔30a間にはハウジング5の孔部10aに挿入されるピン31(図6B)が形成されている。このピン31と孔部10aとは左右で異なる径に形成されているため、コネクタハウジング9を誤って左右反対に取り付けることが抑制されている。
コネクタ端子25〜27の一端部である第1端部25a〜27aは駆動回路基板7側に配置されている。一方、他端部である第2端部25b、26b、27bはコネクタガイド部33a〜33c内に配置されている。また、図4及び図7Bに示すように、コネクタ端子26,27の一端部はピン状に形成されている。一方、コネクタ端子25の第1端部25aは先細りの帯状に形成され、その先端がV字状に切り欠かれて一対の挟持部25cの先端内面がテーパ状に形成され、テーパ面25dを備えている(三相側の第1通電端子3eの一端部も同様の形状とする)。
なお、各コネクタガイド部33a〜33cには図示省略の第2の電子機器となる外部機器(例えばトルクセンサ信号など)との間で電気信号を送信するワイヤハーネスに設けられた第2コネクタが接続され、各コネクタ端子25〜27の第2端部25b、26b、27bがそれぞれ外部機器の第2コネクタ端子と電気的に接続される。第2コネクタ端子は金属製であり、第2コネクタに設ける。第1コネクタ端子は第2コネクタと電気的に接続される。
次に駆動回路基板7について説明する。駆動回路基板7は、コネクタハウジング9から供給される電流を三相(U相,V相,W相)交流に変換し、制御回路基板8からの制御信号に応じて前記電動モータを駆動させるパワーモジュールに関する。
この駆動回路基板7にはベースとなる金属材料からなる板上に絶縁層を介して図示省略の配線パターンが形成され、図5Aに示すように、コネクタ端子25の一端部と電気接続される通電端子35と、三相交流の相毎に上流側Pと下流側Qとが直列に電気接続された駆動トランジスタ(駆動素子、スイッチング素子)36と、各通電端子3eの一端部と電気接続される三相モータ用の通電端子37とが実装されている。
すなわち、駆動トランジスタ36が「2個(上流側Pと下流側Qとが一対となったセット)×3セット(三相分)」の配列で駆動回路基板7に実装され、各セットの上流側の各駆動トランジスタ36と下流側の各駆動トランジスタ36との間に通電端子37が配置され、三相交流を各通電端子3eに供給している。
通電端子35はコネクタ端子25の一端部と対向して配置され、各通電端子37は通電端子3eの一端部と対向して配置されている。この通電端子35,37は、銅材などの金属板材を折曲して形成され、図5Bに示すように、2分割されたクランク状の分割部40と両分割部40間の軸部41とを有している。
この各分割部40のL字状に折曲された基端部40aは、それぞれの底面が半田付や溶接などで駆動回路基板7に電気接合され、両分割部40の軸部41側先端部と軸部41の両端部とが断面凹状の端子ホルダー42に埋設されている。この端子ホルダー42の上部には通電端子3e,コネクタ端子25の一端部が挿入される縦長の開口部43が形成されている。
この開口部43の開口縁には挿入時に前記第1通電端子3e,コネクタ端子25の一端部をガイドする傾斜面44が形成され、開口部43内には軸部41を支持する支持部(貫通孔としてもよい)が形成されている。そして、開口部43内では、図6A、6Bに示すように、通電端子3e,コネクタ端子25の両挟持部25cが軸部41を挟んで結合してコネクタ端子25と通電端子35、3e、37が電気接続されている。
また、駆動回路基板7は、図5Aの平滑コンデンサ38、障害発生時のフェイルセーフ用リレー39、コイル60等の電子部品が実装されている。この平滑コンデンサ38は、コネクタ端子25,通電端子35の電気接続により供給される電流を平滑化して各駆動トランジスタ36に供給している。
さらに駆動回路基板7の左右の縁部には通電端子15の基端部が電気接合され、またカバー6への固定用の貫通孔45群が形成されている。この各貫通孔45に挿通された固定ねじ46の軸部が、図4に示すように、カバー6の雌ねじ孔21に締結されている。
次に制御回路基板8について説明する。制御回路基板8は、プリント基板(ガラスエポキシ基板)またはセラミック基板により構成されている。この制御回路基板8は、図2及び図7Aに示すように、各駆動トランジスタ36を制御するマイクロコンピュータ(CPU:以下、マイコンと省略する。)47と、前記電動モータの回転を検出するホール素子とを有している。
このマイコン47は制御回路基板8の駆動回路基板7に対向する面に実装されている一方、ホール素子48はマイコン47と反対の面、即ちハウジング5の開口部13に収容配置されたセンサマグネットSの対向面に実装され、マイコン47,ホール素子48は制御回路基板8の回路パターンを通じて電気接続され、該回路パターンがマイコン47,ホール素子48間の信号伝達経路となっている。
すなわち、ホール素子48は制御回路基板8の一端部側においてセンサマグネットSに対向する位置に配置され、ホール効果(Hall effect)を利用してセンサマグネットSの磁界を検出し、シャフト3aの回転を検出する。この検出信号は制御回路基板8の回路パターンを通じてマイコン47に入力される。
また、制御回路基板の一端部側には、図7Bに示すように、通電端子15の先端部が挿通されて半田付や溶接などで電気接続されている。一方、制御回路基板8の他端部側には、コネクタ端子25の一端部を駆動回路基板6側に通すための切欠部51が形成されている。この切欠部51の両側にはコネクタ端子26,27の一端部である第1端部26a、27aが挿通されて電気接続されている。
したがって、マイコン47は、コネクタハウジング9のコネクタ端子26,27を通じて外部から入力される情報(例えば操舵トルク、車速信号など)やホール素子48の検出信号に基づき駆動トランジスタ36を制御する。
なお、制御回路基板8の左右の縁部には貫通孔49群が形成され、図3及び図4に示すように、各貫通孔49に挿通された固定ねじ50の軸部がハウジング5の基板固定部18の雌ねじ孔に締結されている。
以下、電子制御ユニット4の組立手順を説明する。まずハウジング5に制御回路基板8及びコネクタハウジング9を取り付けるとともに、カバー6に駆動回路基板7を取り付けておく。
制御回路基板8の取り付けに際しては、ホール素子48をハウジング5の開口部13に対向させた状態のまま制御回路基板8の各貫通孔49に固定ねじ50の軸部を挿通し、その後に各固定ねじ50の軸部をハウジング5の各基板固定部18の雌ねじ孔に締結する。
コネクタハウジング9の取り付けに際しては、各コネクタ端子25〜27の略中央部を樹脂封入したコネクタC1〜C3をコネクタハウジング本体部28に挿入して結合が完了した後にハウジング5の開口部10の外周縁に取り付ける。すなわち、コネクタハウジング本体部28の装着部28aをハウジング5の周溝10bに嵌着させ、ピン31を孔部10aに嵌入させる。その後に貫通孔30aに固定ねじの軸部を挿通して雌ねじ孔12に締結し、その後に制御回路基板8にコネクタ端子26,27の一端部を半田付により電気接合する。駆動回路基板7の取付に際しては、駆動回路基板7の貫通孔45に固定ねじ46の軸部を挿通し、カバー6の雌ねじ孔21に締結する。
次にコネクタハウジング9及び制御回路基板8が取り付けられたハウジング5と、駆動回路基板7が取り付けられたカバー6とを組み付ける。この作業にあたってはコネクタ側のコネクタ端子25の第1端部25aを、制御回路基板8の切欠部51を介して駆動回路基板7に実装された電源用の通電端子35に対向させる。この状態のままハウジング5の嵌合溝20にカバー6の嵌合突部23を嵌入させ、嵌合溝20と嵌合突部23を嵌合させる。
このときコネクタ端子25の第1端部25aが、嵌合突部23の嵌合溝20への嵌合力により通電端子35の開口部43内に挿入される。すなわち、ハウジング5とカバー6の組付時にコネクタ端子25の両挟持部25cは、通電端子35の傾斜面44に案内されながら開口部43に向かっていき、その後にテーパ状の先端内面に沿って開口部43内に入り込んで軸部41を挟持する。
したがって、ハウジング5の嵌合溝20にカバー6の嵌合突部23を嵌入させると同時に両挟持部25cと軸部41とが結合し、コネクタ端子25,通電端子35が直接的に電気接続される。これによりワイヤボンディングなどを介さずにコネクタ端子25,通電端子35を電気接続することができ、この点で電子制御ユニットの部品点数が削減され、装置の低コスト化に寄与できる。また、部品点数の削減により装置の小型化や製造工数の簡素化にも寄与でき、作業労力が低減できる。
この作業時には、図7Aに示すように、各通電端子15の先端部が制御回路基板8に挿通されてハウジング5の左右の開口部16内に収容配置されるため、ハウジング5とカバー6とを組み付けた後に通電端子15を制御回路基板8に半田付や溶接などで電気接合することができる。この点で制御回路基板8と駆動回路基板7とを積層した状態で配置することが可能となる。この電気接合作業の後にカバー6のボス部22の貫通孔に固定ねじの軸部を挿通し、該軸部をハウジング5のボス部19の雌ねじ孔に締結することでハウジング5とカバー6が接合されて組立が完了する。
そして、このような組立作業後にモータユニット3に電子制御ユニット4が取り付けられる。この作業時にはハウジング5のジョイント部11を外装部3fの開口部3dに対向させ、その後にジョイント部11を開口部3d内に嵌入させる。このとき通電端子3eの一端部はハウジング5の各開口部14に対向するため、通電端子35と同様にジョイント部11の嵌入と同時に通電端子37の開口部43内に圧入される。したがって両挟持部25cと軸部41とが結合し、両通電端子3e,37が直接的に電気接続される。この点でもワイヤボンディングなどを省略でき、部品点数の減少に寄与できる。
その後にボス部3gの貫通孔に固定ねじの軸部を挿通し、該軸部をハウジング5の雌ねじ孔17に締結することによりモータケース3cに電子制御ユニット4が取り付けられている。この場合に電動モータとパワーモジュールとが異なる筐体(ハウジング5あるいはカバー6)に固定されているため、それぞれで発生した熱干渉が抑制でき、放熱性の向上に貢献できる。
また、駆動回路基板7の部品配置上、上流側Pの駆動トランジスタ36と下流側Qの駆動トランジスタ36との間に通電端子37が配置されているので、前記電動モータのシャフト3aと通電端子37との配置干渉を抑制することができる。さらに駆動トランジスタ36と通電端子37との配線距離が短縮可能なため、配線の複雑化も抑制できる。なお、電子制御ユニット4の組立順序は、モータユニット3とハウジング5とを最初に組み付け、その後にハウジング5とカバー6とを組みつけてもよい。
本実施例では、コネクタC1〜C3とコネクタハウジング本体部28との隙間にシール材として粘性液体状のポッティング剤を充填している。車両に搭載されるコネクタは、省スペース化のために小型化が進められている。これに合わせ、コネクタ端子は従来に比べ幅・厚み寸法等が小さいものが用いられるようになっている。ポッティング剤は硬化する過程において収縮する。コネクタ端子はポッティング剤からの曲げ応力を受ける。曲げ応力の影響によりコネクタ端子には曲がりが発生する。このため、ポッティング剤の硬化後、コネクタ端子の曲りを修正する作業を行う必要があった。この作業を省略させて、コネクタの接続作業性を向上させる手段について図8及び図9を用いて説明する。
図8は、本発明の第1実施例に係るコネクタハウジングの断面図である。図8は図2において回転軸方向に沿って断面したものである。図9は、本発明の第1実施例に係るコネクタハウジングを反コネクタガイド部側から見た底面図である。
コネクタ端子25〜27は樹脂材料で形成された1次モールド部材30によって覆われている。コネクタハウジング本体部28には、コネクタC1〜C3が挿通される三つの第1コネクタ端子挿入孔29aが形成されている。コネクタ端子25〜27は1次モールド部材30を第1コネクタ端子挿入孔29aに位置させて結合させることにより、コネクタハウジング本体部28に固定される。各コネクタ端子25〜27の第2端部25b、26b、27bは、それぞれ各コネクタガイド部33a〜33c内に配置され、外部機器の第2コネクタの端子と電気的に接続される。コネクタ端子25〜27の一端部である第1端部25a〜27aは制御回路基板8側に配置されている。
コネクタハウジング9は、図9に示す正面側が電気機器収容空間側と接続される。コネクタハウジング9の取り付けにあたっては、ピン31a、31bをハウジング5の孔部10aに嵌入して位置決めし、貫通孔30aに固定ねじの軸部を挿通して雌ねじ孔12を締結する。ピン31と孔部10aとは左右で異なる径に形成されている。図9において左側に位置するピン31aは、右側に位置するピン31bよりも径が大きい。このように構成することにより、コネクタハウジング9の向きを誤って取り付けることを抑制している。
コネクタハウジング本体部28には、コネクタハウジング本体部に対して電子機器収容空間が設けられている側において、ポッティング剤収容部70a〜70cが形成されている。ポッティング剤収容部70a〜70cは、それぞれのコネクタ端子25〜27が備わる第1コネクタ端子挿入孔29aを包囲する複数の筒状部71a〜71cを有している。1次モールド部材30を第1コネクタ端子挿入孔29aに位置させて結合させた状態において、ポッティング剤収容部70a〜70cのそれぞれには、粘性液体状のポッティング剤が充填される。ポッティング剤は、ポッティング剤収容部70a〜70cに充填され、第1コネクタ端子とポッティング剤収容部70a〜70cの筒状部71a〜71cの間を液密にシール可能としている。ポッティング剤としては、シリコーン樹脂等を用いる。ポッティング剤収容部70a〜70cに充填された粘性液体状のポッティング剤は時間の経過と共に硬化する。本実施例では、ポッティング剤収容部70a〜70cをコネクタハウジング本体部28に対し電子機器収容空間側に設けている。
本実施例によれば、ポッティング剤によって、第1コネクタ端子(コネクタ端子25〜27)とコネクタハウジング本体部28との間のシール性を確保することができる。また、ポッティング剤の凝固収縮に伴い第1コネクタ端子はポッティング剤から曲げ応力を受ける虞があるが、ポッティング剤はポッティング剤収容部70a〜70cに設けられており、コネクタガイド部33a〜33cに設けられないため、第1コネクタ端子のコネクタガイド部側は、ポッティング剤からの曲げ応力による曲りが発生し難い。よって、第1コネクタ端子と第2コネクタ端子との接続作業性を向上させることができる。
また、本実施例では、第1コネクタ端子(コネクタ端子25〜27)の第1端部25a〜27aは、第1の電子機器となる7駆動回路基板7、制御回路基板8の基板と接続されている。第1コネクタ端子の長手方向において、ポッティング剤収容部70a〜70cの筒状部71a〜71cは、第1コネクタ端子が基板と接続された状態において、基板と離間して備えられている。
このように構成することにより、例えば、第1コネクタ端子と基板を半田付けする場合、第1コネクタ端子の曲りを矯正する治具を基板とポッティング剤収容部70a〜70cの筒状部71a〜71cの間に挿入し、第1コネクタ端子の曲りを矯正した状態で、第1コネクタ端子を基板のスルーホールに挿入し、半田付け作業を行うことができる。
さらに、本実施例では、樹脂材料で形成された1次モールド部材30は、それぞれ第1コネクタ端子の第1端部25a〜27aと第2端部25b〜27bが露出した状態で第1コネクタ端子を保持している。本実施例によれば、1次モールド部材が第1コネクタ端子を保持しているため、第1コネクタの支持剛性を確保することができる。また、ポッティング剤をポッティング剤収容部に充填する際、第1コネクタ端子が1次モールド部材によって保持されているため、ポッティング剤の充填作業性もよい。
さらにまた、ポッティング剤収容部70a〜70cは、第1コネクタ端子の長手方向に対し直角な断面において、ポッティング剤収容部70a〜70cのそれぞれの内側の断面積がコネクタガイド部33a〜33bのそれぞれの内側の断面積よりも小さくなるように形成している。本実施例によれば、ポッティング剤収容部の断面積がコネクタガイド部の断面積に対し相対的に小さいため、ポッティング剤をコネクタガイド部の内部に充填する場合に比べ、ポッティング剤の使用量を抑制することができる。
なお、第1実施例では、3つ(複数)のコネクタC1〜C3を用いた例で説明したが、コネクタの数は3つ(複数)に限定されるものではない。例えば、1つのコネクタに本実施例を適用するようにしてもよい。
次に本発明に係る第2の実施例について図10及び図11を用いて説明する。図10は、本発明の第2実施例に係るコネクタハウジングの断面図である。図10は図2において回転軸方向に沿って断面したものである。図11は、本発明の第2実施例に係るコネクタハウジングを反コネクタガイド部側から見た底面図である。
第2実施例においては、コネクタ端子25を第1コネクタ端子とし、コネクタ端子26及びコネクタ端子27を第3コネクタ端子とする。
コネクタ端子25〜27は樹脂材料で形成された1次モールド部材30によって覆われている。コネクタハウジング本体部28には、コネクタC1が挿通される第1コネクタ端子挿入孔29aと、コネクタC2及びC3が挿通される第3コネクタ端子挿入孔29bが形成されている。コネクタ端子25〜27は1次モールド部材30を第1コネクタ端子挿入孔29a及び第3コネクタ端子挿入孔29bに位置させて結合させることにより、コネクタハウジング本体部28に固定される。各コネクタ端子25〜27の第2端部25b、26b、27bは、それぞれ各コネクタガイド部33a〜33c内に配置され、外部機器の第2コネクタの端子と電気的に接続される。コネクタ端子25〜27の一端部である第1端部25a〜27aは制御回路基板8側に配置されている。
コネクタハウジング9は、図11に示す正面側が電気機器収容空間側と接続される。コネクタハウジング9の取り付けにあたっては、ピン31a、31bをハウジング5の孔部10aに嵌入して位置決めし、貫通孔30aに固定ねじの軸部を挿通して雌ねじ孔12を締結する。ピン31と孔部10aとは左右で異なる径に形成されている。図11において左側に位置するピン31aは、右側に位置するピン31bよりも径が大きい。このように構成することにより、コネクタハウジング9の向きを誤って取り付けることを抑制している。
コネクタハウジング本体部28には、コネクタハウジング本体部に対して電子機器収容空間が設けられている側において、ポッティング剤収容部70が形成されている。ポッティング剤収容部70は、それぞれのコネクタ端子25〜27が備わる第1コネクタ端子挿入孔29a及び第3コネクタ端子挿入孔29bを包囲する筒状部71を有している。1次モールド部材30を第1コネクタ端子挿入孔29a及び第3コネクタ端子挿入孔29bに位置させて結合させた状態において、ポッティング剤収容部70には、粘性液体状のポッティング剤が充填される。本実施例では、第1コネクタ端子(コネクタ端子25)、第3コネクタ端子(コネクタ端子26、27)といった複数のコネクタ端子を1つのポッティング剤収容部70に纏めてポッティング剤を充填するようにしている。ポッティング剤は、ポッティング剤収容部70に充填され、第1コネクタ端子、第3コネクタ端子とポッティング剤収容部70の筒状部71の間を液密にシール可能としている。ポッティング剤としては、シリコーン樹脂等を用いる。ポッティング剤収容部70に充填された粘性液体状のポッティング剤は時間の経過と共に硬化する。本実施例では、ポッティング剤収容部70をコネクタハウジング本体部28に対し電子機器収容空間側に設けている。
本実施例によれば、ポッティング剤によって、第1コネクタ端子(コネクタ端子25)、第3コネクタ端子(コネクタ端子26、27)とコネクタハウジング本体部28との間のシール性を確保することができる。また、ポッティング剤の凝固収縮に伴い第1コネクタ端子及び第3コネクタ端子はポッティング剤から曲げ応力を受ける虞があるが、ポッティング剤はポッティング剤収容部70に設けられており、コネクタガイド部33a〜33cに設けられないため、第1コネクタ端子及び第3コネクタ端子のコネクタガイド部側は、ポッティング剤からの曲げ応力による曲りが発生し難い。よって、第1コネクタ端子、第3コネクタ端子と第2コネクタ端子との接続作業性を向上させることができる。
また、本実施例では、第1コネクタ端子(コネクタ端子25)、第3コネクタ端子(コネクタ端子26、27)の第1端部25a〜27aは、第1の電子機器となる7駆動回路基板7、制御回路基板8の基板と接続されている。第1コネクタ端子及び第3コネクタ端子の長手方向において、ポッティング剤収容部70の筒状部71は、第1コネクタ端子及び第3コネクタ端子が基板と接続された状態において、基板と離間して備えられている。
このように構成することにより、例えば、第1コネクタ端子、第3コネクタ端子と基板を半田付けする場合、第1コネクタ端子、第3コネクタ端子の曲りを矯正する治具を基板とポッティング剤収容部70の筒状部71の間に挿入し、第1コネクタ端子及び第3コネクタ端子の曲りを矯正した状態で、第1コネクタ端子及び第3コネクタ端子を基板のスルーホールに挿入し、半田付け作業を行うことができる。
さらに、本実施例では、樹脂材料で形成された1次モールド部材30は、それぞれ第1コネクタ端子の第1端部25aと第2端部25b、第3コネクタ端子の第1端部26a、27aと第2端部26b、27bが露出した状態で第1コネクタ端子及び第3コネクタ端子を保持している。本実施例によれば、1次モールド部材が第1コネクタ端子及び第3コネクタ端子を保持しているため、第1コネクタ及び第3コネクタ端子の支持剛性を確保することができる。また、ポッティング剤をポッティング剤収容部に充填する際、第1コネクタ端子及び第3コネクタ端子が1次モールド部材によって保持されているため、ポッティング剤の充填作業性もよい。
さらにまた、本実施例では第3コネクタ端子は、第1コネクタ端子の長手方向に対し直角な断面において、ポッティング剤収容部70の内側に設けられている。本実施例によれば、複数のコネクタ端子(第1コネクタ端子及び第3コネクタ端子)を1つのポッティング剤収容部の内側に配置することで、1回のポッティング剤の充填作業によって複数のコネクタ端子のシール性を確保することができる。
次に本発明に係る第3の実施例について図12を用いて説明する。図12は、本発明の第3実施例に係るコネクタハウジングの拡大断面図である。図12は図8においてコネクタ端子27の部分を拡大した図である。第1実施例と共通する構成は同一の符号を用いている。
第1コネクタ端子(コネクタ端子27)は、インサートモールドによって1次モールド部材30に固定している。第1コネクタ端子(コネクタ端子27)がモールドされた1次モールド部材30は、コネクタハウジング本体部28の第1コネクタ端子挿入孔29aへ挿入され、コネクタハウジング本体部28と結合されている。
本実施例の1次モールド部材30は、1次モールド部材30の外側から第1コネクタ端子(コネクタ端子27)側に向かって凹んだ凹部75を有している。凹部75はポッティング剤収容部70cに露出するように備えられている。この状態において、ポッティング剤収容部70cにポッティング剤を充填する。ポッティン剤は時間の経過とともに硬化する。ポッティング剤収容部70cに充填されたポッティング剤の一部は、凹部75に充填される。
本実施例によれば、ポッティング剤が凹部75に入り込むことで、ポッティング剤と1次モールド部材30の結合力が向上し、ポッティング剤の脱落を抑制することができる。
なお、第3実施例では1つのコネクタ端子に適用した例で説明したが、複数のコネクタ端子を用いた第1実施例、第2実施例に第3実施例の技術を適用するようにしてもよい。
次に本発明に係る第4の実施例について図13を用いて説明する。図13は、本発明の第4実施例に係るコネクタハウジングの断面図である。第1実施例と共通する構成は同一の符号を用いている。また、第1実施例と共通する部分については、詳細な説明を省略する。
第4実施例の特徴とするところは、コネクタハウジング本体部28に窓部80を備えたことにある。
窓部80は、第1コネクタ端子(コネクタ端子25)の長手方向に対し直角な断面において、ポッティング剤収容部70の内側に設けられている。また、窓部80は、第1コネクタ端子挿入孔29aの外側に設けられおり、第1端部25aの長手方向に貫通する貫通孔としている。
コネクタハウジング9の使用にあたっては、ポッティング剤によるコネクタ端子のシール性が確保されているか否か確認する必要がある。しかしながら、ポッティング剤が硬化した後、外からポッティング剤の充填状況を確認することが困難であった。そこで、本実施例ではコネクタハウジング本体部28に、ポッティング剤の充填状況を目視で確認できる窓部を備えた。本実施例によれば、窓部80を介して、ポッティング剤収容部70のポッティング剤の充填状態がコネクタハウジング9の外側から確認可能となる。
また、本実施例では、窓部80は、第1コネクタ端子(コネクタ端子25)の長手方向に対し直角な断面において、コネクタガイド部33bの内側に設けられている。窓部80によってコネクタハウジング本体部28に貫通孔ができてしまい、この部分のシール性を確保する必要がある。そこで、本実施例では窓部をコネクタガイド部の内側に設けるようにした。本実施例によればコネクタガイド部と第2コネクタのシール性を別途、確保しておけば、同時に窓部80のシール性を確保することができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
5 ハウジング、7 駆動回路基板、8 制御回路基板、9 コネクタハウジング、25,26,27 コネクタ端子、25a,26a,27a 第1端部、25b,26b,27b 第2端部、28 コネクタハウジング本体部、29a 第1コネクタ端子挿入孔、30 1次モールド部材、33a,33b,33c コネクタガイド部、70a,70b,70c ポッティング剤収容部、71a,71b,71c 筒状部、75 凹部、80 窓部。

Claims (9)

  1. 車両搭載機器のコネクタ構造において、
    コネクタハウジングであって、コネクタハウジング本体部と、第1コネクタ端子挿入孔と、ポッティング剤収容部と、コネクタガイド部とを備え、
    前記コネクタハウジング本体部は、前記車両搭載機器のハウジングに設けられ、
    前記車両搭載機器のハウジングは、内側に第1の電子機器を収容する電子機器収容空間を有しており、
    前記第1コネクタ端子挿入孔は、前記コネクタハウジング本体部に設けられた貫通孔であって、
    前記ポッティング剤収容部は、前記コネクタハウジング本体部に対し前記電子機器収容空間が設けられている側において前記コネクタハウジング本体部に設けられ、前記第1コネクタ端子挿入孔を包囲する筒状部を有し、
    前記コネクタガイド部は、前記コネクタハウジング本体部に対し前記ポッティング剤収容部の反対側において前記コネクタハウジング本体部に設けられ、前記電子機器収容空間の外部に設けられた第2の電子機器との間で電気信号を送信するワイヤハーネスに設けられた第2コネクタが接続可能である、
    前記コネクタハウジングと、
    第1コネクタ端子であって、金属材料で形成され、前記第1コネクタ端子挿入孔に挿入されており、1対の端部である第1端部と第2端部のうち、前記第1端部において前記第1の電子機器と電気的に接続可能であり、前記第2端部において前記第2コネクタに設けられた金属製の第2コネクタ端子と電気的に接続可能である前記第1コネクタ端子と、
    ポッティング剤であって、前記ポッティング剤収容部に充填されており、前記第1コネクタ端子と前記ポッティング剤収容部の前記筒状部の間を液密にシール可能な前記ポッティング剤と、
    を有することを特徴とする車両搭載機器のコネクタ構造。
  2. 請求項1に記載の車両搭載機器のコネクタ構造において、
    前記第1の電子機器は、基板を有し、
    前記第1コネクタ端子は、前記第1端部において、前記基板と接続されており、
    前記第1コネクタ端子の長手方向において、前記ポッティング剤収容部の前記筒状部は、前記第1コネクタ端子が前記基板と接続された状態において、前記基板と離間していることを特徴とする車両搭載機器のコネクタ構造。
  3. 請求項1に記載の車両搭載機器のコネクタ構造は、1次モールド部材を有し、
    前記1次モールド部材は、樹脂材料で形成され、前記第1コネクタ端子挿入孔に設けられ、前記第1コネクタ端子の前記第1端部と前記第2端部が露出した状態で前記第1コネクタ端子を保持していることを特徴とする車両搭載機器のコネクタ構造。
  4. 請求項3に記載の車両搭載機器のコネクタ構造において、
    前記1次モールド部材は、凹部を有し、
    前記ポッティング剤は、前記凹部に充填されていることを特徴とする車両搭載機器のコネクタ構造。
  5. 請求項3に記載の車両搭載機器のコネクタ構造において、
    前記1次モールド部材は、インサートモールドによって前記第1コネクタ端子を前記1次モールド部材に固定していることを特徴とする車両搭載機器のコネクタ構造。
  6. 請求項1に記載の車両搭載機器のコネクタ構造において、
    前記コネクタガイド部は、筒形状を有し、
    前記ポッティング剤収容部は、前記第1コネクタ端子の長手方向に対し直角な断面において、前記ポッティング剤収容部の内側の断面積が前記コネクタガイド部の内側の断面積よりも小さいことを特徴とする車両搭載機器のコネクタ構造。
  7. 請求項1に記載の車両搭載機器のコネクタ構造は、第3コネクタ端子を備え、
    前記第3コネクタ端子は、前記第1コネクタ端子の長手方向に対し直角な断面において、前記ポッティング剤収容部の内側に設けられていることを特徴とする車両搭載機器のコネクタ構造。
  8. 請求項1に記載の車両搭載機器のコネクタ構造において、
    前記コネクタハウジング本体部は、窓部を備え、
    前記窓部は、前記第1コネクタ端子の長手方向に対し直角な断面において、前記ポッティング剤収容部の内側であって、かつ前記第1コネクタ端子挿入孔の外側に設けられ、前記第1端部の長手方向に貫通する貫通孔であることを特徴とする車両搭載機器のコネクタ構造。
  9. 請求項8に記載の車両搭載機器のコネクタ構造において、
    前記コネクタガイド部は、筒形状を有し、
    前記窓部は、前記第1コネクタ端子の長手方向に対し直角な断面において、前記コネクタガイド部の内側に設けられていることを特徴とする車両搭載機器のコネクタ構造。
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