JP2019158786A - 赤外線センサ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ステム部材上での赤外線センサ本体の位置ずれを防止することができる赤外線センサ装置を提供すること。【解決手段】 赤外線センサ本体と、赤外線センサ本体を上部に搭載したベース部材11と、ベース部材を上部に搭載したステム部材とを備え、ステム部材が、上下に貫通して上部に突出していると共に互いに絶縁された複数の導電性のリードピンPを備え、ベース部材が、複数のリードピンと赤外線センサ本体とを導電性接着材を介して接続する複数の端子部材13を備え、ベース部材の下部に、複数のリードピンに対応した位置にそれぞれ配されていると共に対応する端子部材が内面に露出した複数の位置決め用凹部14が形成され、リードピンが、対応する位置決め用凹部に挿入されている。【選択図】図1
Description
本発明は、測定対象物からの赤外線を検知して該測定対象物の温度等を測定する赤外線センサ装置に関する。
従来、測定対象物から輻射により放射される赤外線を非接触で検知して測定対象物の温度を測定する温度センサとして、赤外線センサが使用されている。
例えば、特許文献1には、絶縁性フィルムと、該絶縁性フィルムの一方の面に互いに離間させて設けられた第1の感熱素子及び第2の感熱素子と、絶縁性フィルムの一方の面に形成され第1の感熱素子に接続された導電性の第1の配線膜及び第2の感熱素子に接続された導電性の第2の配線膜と、第2の感熱素子に対向して絶縁性フィルムの他方の面に設けられた赤外線反射膜とを備えた赤外線センサが記載されている。この赤外線センサでは、赤外線反射膜によって赤外線の反射領域を設けており、絶縁性フィルムの他方の面が赤外線の受光領域と反射領域とに左右に分かれている。
例えば、特許文献1には、絶縁性フィルムと、該絶縁性フィルムの一方の面に互いに離間させて設けられた第1の感熱素子及び第2の感熱素子と、絶縁性フィルムの一方の面に形成され第1の感熱素子に接続された導電性の第1の配線膜及び第2の感熱素子に接続された導電性の第2の配線膜と、第2の感熱素子に対向して絶縁性フィルムの他方の面に設けられた赤外線反射膜とを備えた赤外線センサが記載されている。この赤外線センサでは、赤外線反射膜によって赤外線の反射領域を設けており、絶縁性フィルムの他方の面が赤外線の受光領域と反射領域とに左右に分かれている。
また、このような赤外線センサを実装する際に、赤外線センサを支持して実装基板上に設置すると共に導通を図る実装部材が用いられる。例えば、特許文献2には、絶縁性フィルムに感熱素子及び複数の端子電極が形成された赤外線センサ本体を、上部に固定して基板へ実装可能な赤外線センサ実装部材が記載されている。この赤外線センサ実装部材は、樹脂製の実装部材本体と、実装部材本体に取り付けられ上端部が端子電極に接続されると共に下端部が基板への実装時に接続される導電性の複数の端子部材とを備えている。
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
すなわち、上記従来技術の赤外線センサ本体を実装した部材を、Canパッケージのステム部材上に載置する場合、ステム部材のリードピンと端子部材とを接続する必要があると共に、位置決めが難しく、Canパッケージ内に収納した際に位置ずれによって視野角のずれなどが生じるおそれがあった。
すなわち、上記従来技術の赤外線センサ本体を実装した部材を、Canパッケージのステム部材上に載置する場合、ステム部材のリードピンと端子部材とを接続する必要があると共に、位置決めが難しく、Canパッケージ内に収納した際に位置ずれによって視野角のずれなどが生じるおそれがあった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、ステム部材上での赤外線センサ本体の位置ずれを防止することができる赤外線センサ装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係る赤外線センサ装置は、赤外線センサ本体と、前記赤外線センサ本体を上部に搭載したベース部材と、前記ベース部材を上部に搭載したステム部材とを備え、前記ステム部材が、上下に貫通して上部に突出していると共に互いに絶縁された複数の導電性のリードピンを備え、前記ベース部材が、複数の前記リードピンと前記赤外線センサ本体とを導電性接着材を介して接続する複数の端子部材を備え、前記ベース部材の下部に、複数の前記リードピンに対応した位置にそれぞれ配されていると共に対応する前記端子部材が内面に露出した複数の位置決め用凹部が形成され、前記リードピンが、対応する前記位置決め用凹部に挿入されていることを特徴とする。
この赤外線センサ装置では、ベース部材の下部に、複数のリードピンに対応した位置にそれぞれ配されていると共に対応する端子部材が内面に露出した複数の位置決め用凹部が形成され、リードピンが、対応する位置決め用凹部に挿入されているので、作製時において、ステム部材上部に突出した各リードピンを、対応する各位置決め用凹部に挿入すると共に位置決め用凹部内に露出した端子部材に導電性接着材で接合することで、ベース部材を位置決めした状態でリードピンと端子部材とを接続することができる。
第2の発明に係る赤外線センサ装置は、第1の発明において、前記位置決め用凹部が、前記ベース部材下部の角部を矩形状に切り欠いて形成された2つの内壁面を有し、前記端子部材が、前記内壁面のうち一つに一部が露出し、前記リードピンが、2つの前記内壁面で構成された隅部に近接して配されていることを特徴とする。
すなわち、この赤外線センサ装置では、端子部材が、位置決め用凹部の内壁面のうち一つに一部が露出し、リードピンが、2つの内壁面で構成された隅部に近接して配されているので、リードピンが2つの内壁面で位置が規制されて正確に位置決めされる。
すなわち、この赤外線センサ装置では、端子部材が、位置決め用凹部の内壁面のうち一つに一部が露出し、リードピンが、2つの内壁面で構成された隅部に近接して配されているので、リードピンが2つの内壁面で位置が規制されて正確に位置決めされる。
第3の発明に係る赤外線センサ装置は、第1又は第2の発明において、前記ベース部材が、平面視で略長方形状又は略正方形状とされ、前記リードピンが、前記ベース部材の四隅近傍かつ対応する前記端子部材の外側にそれぞれ配され、互いに対応する前記端子部材の外側面と前記リードピンの外周面とが、前記導電性接着材で接着されていることを特徴とする。
すなわち、この赤外線センサ装置では、リードピンが、ベース部材の四隅近傍かつ対応する端子部材の外側にそれぞれ配され、互いに対応する端子部材の外側面とリードピンの外周面とが、導電性接着材で接着されているので、4本のリードピンでベース部材を挟んだ状態で位置決めできる。また、リードピンの外周面と端子部材の外側面とにより接着面積が多くなり、高い接着性を得ることができる。
すなわち、この赤外線センサ装置では、リードピンが、ベース部材の四隅近傍かつ対応する端子部材の外側にそれぞれ配され、互いに対応する端子部材の外側面とリードピンの外周面とが、導電性接着材で接着されているので、4本のリードピンでベース部材を挟んだ状態で位置決めできる。また、リードピンの外周面と端子部材の外側面とにより接着面積が多くなり、高い接着性を得ることができる。
第4の発明に係る赤外線センサ装置は、第1から第3の発明のいずれかにおいて、前記ステム部材上に前記赤外線センサ本体及び前記ベース部材を内側に収納した状態で設置されたキャップ部材を備え、前記キャップ部材が、赤外線を透過可能な円形状の丸窓部を備え、前記丸窓部が、前記ベース部材の中心に中心軸が一致して配されていることを特徴とする。
すなわち、この赤外線センサ装置では、キャップ部材が、赤外線を透過可能な円形状の丸窓部を備え、丸窓部が、ベース部材の中心に中心軸が一致して配されているので、丸窓部に対して正確にベース部材及び赤外線センサ本体が位置合わせされていることで、視野角のずれを防止することができる。
すなわち、この赤外線センサ装置では、キャップ部材が、赤外線を透過可能な円形状の丸窓部を備え、丸窓部が、ベース部材の中心に中心軸が一致して配されているので、丸窓部に対して正確にベース部材及び赤外線センサ本体が位置合わせされていることで、視野角のずれを防止することができる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明に係る赤外線センサ装置によれば、ベース部材の下部に、複数のリードピンに対応した位置にそれぞれ配されていると共に対応する端子部材が内面に露出した複数の位置決め用凹部が形成され、リードピンが、対応する位置決め用凹部に挿入されているので、作製時において、ステム部材上部に突出した各リードピンを、対応する各位置決め用凹部に挿入すると共に位置決め用凹部内に露出した端子部材に導電性接着材で接合することで、ベース部材を位置決めした状態でリードピンと端子部材とを接続することができる。
したがって、本発明の赤外線センサ装置では、Canパッケージに搭載した場合でも位置ずれによる視野角のずれを防ぐことができる。
すなわち、本発明に係る赤外線センサ装置によれば、ベース部材の下部に、複数のリードピンに対応した位置にそれぞれ配されていると共に対応する端子部材が内面に露出した複数の位置決め用凹部が形成され、リードピンが、対応する位置決め用凹部に挿入されているので、作製時において、ステム部材上部に突出した各リードピンを、対応する各位置決め用凹部に挿入すると共に位置決め用凹部内に露出した端子部材に導電性接着材で接合することで、ベース部材を位置決めした状態でリードピンと端子部材とを接続することができる。
したがって、本発明の赤外線センサ装置では、Canパッケージに搭載した場合でも位置ずれによる視野角のずれを防ぐことができる。
以下、本発明に係る赤外線センサ装置の一実施形態を、図1から図9を参照しながら説明する。
本実施形態の赤外線センサ装置10は、図3及び図4に示すように、赤外線センサ本体1と、赤外線センサ本体1を上部に搭載したベース部材11と、ベース部材11を上部に搭載したステム部材15と、ステム部材15上に赤外線センサ本体1及びベース部材11を内側に収納した状態で設置されたキャップ部材16とを備えている。
上記ステム部材15は、上下に貫通して上部に突出していると共に互いに絶縁された複数の導電性の棒状端子であるリードピンPを備えている。本実施形態のステム部材15では、4本のリードピンPを備えている。
上記ステム部材15は、上下に貫通して上部に突出していると共に互いに絶縁された複数の導電性の棒状端子であるリードピンPを備えている。本実施形態のステム部材15では、4本のリードピンPを備えている。
上記ベース部材11は、図5及び図9に示すように、樹脂等で成形された絶縁性のベース本体12と、ベース本体12に取り付けられ上端部が端子電極4cにはんだ等の導電性接着材で接続されると共に側面がステム部材15のリードピンPにはんだ等の導電性接着材で接続される導電性の複数の端子部材13とを備えている。
すなわち、ベース部材11は、複数のリードピンPと赤外線センサ本体1とを導電性接着材(図示略)を介して接続する複数の端子部材13を備えている。本実施形態のベース部材11では、4つの端子部材13を備えている。
すなわち、ベース部材11は、複数のリードピンPと赤外線センサ本体1とを導電性接着材(図示略)を介して接続する複数の端子部材13を備えている。本実施形態のベース部材11では、4つの端子部材13を備えている。
上記ベース部材11の下部には、図1及び図2に示すように、複数のリードピンPに対応した位置にそれぞれ配されていると共に対応する端子部材13が内面に露出した複数の位置決め用凹部14が形成され、リードピンPが、対応する位置決め用凹部14に挿入されている。
本実施形態では、4本のリードピンPに対応して4箇所に位置決め用凹部14が形成されている。
上記位置決め用凹部14は、ベース部材11下部の角部を矩形状に切り欠いて形成された2つの内壁面14aを有している。
上記端子部材13は、内壁面14aのうち一つに一部が露出し、リードピンPが、2つの内壁面14aで構成された隅部に近接して配されている。
上記位置決め用凹部14は、ベース部材11下部の角部を矩形状に切り欠いて形成された2つの内壁面14aを有している。
上記端子部材13は、内壁面14aのうち一つに一部が露出し、リードピンPが、2つの内壁面14aで構成された隅部に近接して配されている。
上記ベース部材11は、平面視で略長方形状又は略正方形状とされている。
上記リードピンPは、ベース部材11の四隅近傍かつ対応する端子部材13の外側にそれぞれ配され、互いに対応する端子部材13の外側面とリードピンPの外周面とが、導電性接着材で接着されている。
上記キャップ部材16は、赤外線を透過可能な円形状の丸窓部16aを備えている。この丸窓部16aは、ベース部材11の中心に中心軸が一致して配されている。
上記リードピンPは、ベース部材11の四隅近傍かつ対応する端子部材13の外側にそれぞれ配され、互いに対応する端子部材13の外側面とリードピンPの外周面とが、導電性接着材で接着されている。
上記キャップ部材16は、赤外線を透過可能な円形状の丸窓部16aを備えている。この丸窓部16aは、ベース部材11の中心に中心軸が一致して配されている。
上記赤外線センサ本体1は、図6及び図7に示すように、赤外線の受光側に上面を配する絶縁性基板2と、絶縁性基板2に設けられた検出用感熱素子3A及び補償用感熱素子3Bと、絶縁性基板2に設けられ検出用感熱素子3Aに接続された一対の検出側配線4A及び補償用感熱素子3Bに接続された一対の補償側配線4Bと、絶縁性基板2の上面に設けられた赤外線遮蔽部5とを備えている。
上記絶縁性基板2の上面の一端側は、赤外線の受光領域とされ、検出用感熱素子3Aが、受光領域に対向して配されている。
上記赤外線遮蔽部5は、上記絶縁性基板2の上面の他端側に形成されている主遮蔽部5aと、絶縁性基板2の外縁に沿って延在し受光領域を囲んで形成された外周遮蔽部5bとを有し、補償用感熱素子3Bが、主遮蔽部5aに対向して配されている。なお、本実施形態では、絶縁性基板2の下面に検出用感熱素子3A及び補償用感熱素子3Bが実装されている。
上記赤外線遮蔽部5は、上記絶縁性基板2の上面の他端側に形成されている主遮蔽部5aと、絶縁性基板2の外縁に沿って延在し受光領域を囲んで形成された外周遮蔽部5bとを有し、補償用感熱素子3Bが、主遮蔽部5aに対向して配されている。なお、本実施形態では、絶縁性基板2の下面に検出用感熱素子3A及び補償用感熱素子3Bが実装されている。
また、赤外線センサ本体1は、絶縁性基板2の下面に受光領域に対向して配されていると共に絶縁性基板2よりも熱伝導率の高い材料で形成され検出用感熱素子3Aに接続された集熱部6を一対備えている。なお、本実施形態の集熱部6は、銅箔等の金属で形成された集熱膜が採用されている。
一対の上記集熱部6は、受光領域の形状に対応して互いに対向した矩形状とされている。
なお、図1及び図6において赤外線遮蔽部5には、ハッチングを施し、図7においては、集熱部6及び検出側配線4A及び補償側配線4Bに、ハッチングを施している。
一対の上記集熱部6は、受光領域の形状に対応して互いに対向した矩形状とされている。
なお、図1及び図6において赤外線遮蔽部5には、ハッチングを施し、図7においては、集熱部6及び検出側配線4A及び補償側配線4Bに、ハッチングを施している。
また、検出側配線4A及び補償側配線4Bには、その一端部にそれぞれ絶縁性基板2に形成された一対の接着電極4aが接続されていると共に、他端部にそれぞれ絶縁性基板2に形成された端子電極4cが接続されている。また、検出側配線4A及び補償側配線4Bは、接着電極4aと端子電極4cとを接続して延在する接続配線部4bをそれぞれ有している。
二対の端子電極4cは、絶縁性基板2の四隅近傍に配されている。
二対の端子電極4cは、絶縁性基板2の四隅近傍に配されている。
なお、上記接着電極4aには、それぞれ対応する検出用感熱素子3A及び補償用感熱素子3Bの端子部が半田等の導電性接着材で接着されている。
上記集熱部6は、接続配線部4bと接着電極4aとに接続されており、接続配線部4bは、端子電極4cよりも細くかつ長く延在して形成されており、熱が集熱部6から端子電極4c側に伝わり難く設定されている。
上記集熱部6は、接続配線部4bと接着電極4aとに接続されており、接続配線部4bは、端子電極4cよりも細くかつ長く延在して形成されており、熱が集熱部6から端子電極4c側に伝わり難く設定されている。
上記絶縁性基板2は、ポリイミド樹脂シート等の絶縁性フィルムで略長方形状又は略正方形状に形成され、赤外線遮蔽部5,集熱部6,検出側配線4A及び補償側配線4Bが銅箔で形成されている。すなわち、これらは、絶縁性基板2とされるポリイミド基板の両面に、赤外線遮蔽部5,集熱部6,検出側配線4A及び補償側配線4Bとされる銅箔のフロート電極がパターン形成された両面フレキシブル基板によって作製されたものである。
上記赤外線遮蔽部5は、絶縁性基板2よりも高い赤外線反射率を有する材料で形成された赤外線反射膜であり、本実施形態では銅箔上に金メッキ膜が施されてパターン形成されている。
なお、金メッキ膜の他に、例えば鏡面のアルミニウム蒸着膜やアルミニウム箔等で形成しても構わない。
なお、金メッキ膜の他に、例えば鏡面のアルミニウム蒸着膜やアルミニウム箔等で形成しても構わない。
上記検出用感熱素子3A及び補償用感熱素子3Bは、両端部に端子部が形成されたチップサーミスタである。このサーミスタとしては、NTC型、PTC型、CTR型等のサーミスタがあるが、本実施形態では、検出用感熱素子3A及び補償用感熱素子3Bとして、例えばNTC型サーミスタを採用している。このサーミスタは、Mn−Co−Cu系材料、Mn−Co−Fe系材料等のサーミスタ材料で形成されている。
上記ステム部材15は、図8に示すように、円盤状のステム本体15aに4本のリードピンPが互いに絶縁されて上下に貫通して設けられている。
上記キャップ部材16は、円筒状に形成され、上部に設けられた丸窓部16aが、赤外線を透過する材料で形成された窓部材17で閉塞されている。
上記キャップ部材16は、円筒状に形成され、上部に設けられた丸窓部16aが、赤外線を透過する材料で形成された窓部材17で閉塞されている。
上記端子部材13は、ベース本体12より熱伝導性の高い金属等の材料で形成されていると共に、側方に突出した端子ピン部13aを有している。
上記ベース本体12は、側部に形成され端子ピン部13aが差し込み固定される端子部材用穴部12aと、上部に形成され検出用感熱素子3Aの直下に配された素子収納用穴部12cと、上部に形成され補償用感熱素子3Bの直下に配された素子収納用凹部12dとを有している。
長く突出した端子ピン部13aは、長孔形状の端子部材用穴部12aに差し込まれて嵌め込まれることで固定される。
上記ベース本体12は、側部に形成され端子ピン部13aが差し込み固定される端子部材用穴部12aと、上部に形成され検出用感熱素子3Aの直下に配された素子収納用穴部12cと、上部に形成され補償用感熱素子3Bの直下に配された素子収納用凹部12dとを有している。
長く突出した端子ピン部13aは、長孔形状の端子部材用穴部12aに差し込まれて嵌め込まれることで固定される。
本実施形態では、ベース本体12が平面視で略長方形状又は略正方形状に形成された薄板状のブロック形状であり、4つの端子部材13が4つの角部の近傍に嵌め込まれ、対向する両側にそれぞれ2つずつ端子部材13が配されている。すなわち、ベース本体12の両側にそれぞれ赤外線センサ本体1を支持する部分が2つずつ互いに間隔を空けて設けられ、全部で4箇所で赤外線センサ本体1が支持、固定される。
なお、赤外線センサ本体1は、ベース本体12との間に隙間を設けて支持されている。すなわち、上記端子部材13は、その上部がベース本体12の上面から一定量だけ突出しており、上端部にはんだ付け等の導電性接着材で接続された赤外線センサ本体1をベース本体12から浮かせた状態で支持している。
端子部材13は、端子ピン部13aの下に該端子ピン部13aの突出方向と逆に延在した端子スリット部13bを有し、ベース本体12は、端子スリット部13bに差し込まれる端子用差し込み部12bを有している。
端子部材13の上端部は、はんだ付け用に平坦部とされている。
なお、上記端子部材13は、金属板から型抜き加工、エッチング加工又はレーザ加工によって形成された板状である。
端子部材13の上端部は、はんだ付け用に平坦部とされている。
なお、上記端子部材13は、金属板から型抜き加工、エッチング加工又はレーザ加工によって形成された板状である。
端子部材13の側面には、対応するリードピンPの上部外周面がはんだ等の導電性接着材で接着されている。
上記4本のリードピンPは、ベース本体12の四隅の裏面側に形成された矩形状の切り欠き部分である位置決め用凹部14に挿入された状態で、対応する端子部材13に接合されている。互いに対応する端子部材13の外側面とリードピンPの外周面とが接合されており、4本のリードピンPによってベース部材11が挟まれていると共に位置決めされた状態となっている。
上記4本のリードピンPは、ベース本体12の四隅の裏面側に形成された矩形状の切り欠き部分である位置決め用凹部14に挿入された状態で、対応する端子部材13に接合されている。互いに対応する端子部材13の外側面とリードピンPの外周面とが接合されており、4本のリードピンPによってベース部材11が挟まれていると共に位置決めされた状態となっている。
このように本実施形態の赤外線センサ装置10では、ベース部材11の下部に、複数のリードピンPに対応した位置にそれぞれ配されていると共に対応する端子部材13が内面に露出した複数の位置決め用凹部14が形成され、リードピンPが、対応する位置決め用凹部14に挿入されているので、作製時において、ステム部材15上部に突出した各リードピンPを、対応する各位置決め用凹部14に挿入すると共に位置決め用凹部14内に露出した端子部材13に導電性接着材で接合することで、ベース部材11を位置決めした状態でリードピンPと端子部材13とを接続することができる。
特に、端子部材13が、位置決め用凹部14の内壁面14aのうち一つに一部が露出し、リードピンPが、2つの内壁面14aで構成された隅部に近接して配されているので、リードピンPが2つの内壁面14aで位置が規制されて正確に位置決めされる。
また、リードピンPが、ベース部材11の四隅近傍かつ対応する端子部材13の外側にそれぞれ配され、互いに対応する端子部材13の外側面とリードピンPの外周面とが、導電性接着材で接着されているので、4本のリードピンPでベース部材11を挟んだ状態で位置決めできる。また、リードピンPの外周面と端子部材13の外側面とにより接着面積が多くなり、高い接着性を得ることができる。
さらに、キャップ部材16が、赤外線を透過可能な円形状の丸窓部16aを備え、丸窓部16aが、ベース部材11の中心に中心軸が一致して配されているので、丸窓部16aに対して正確にベース部材11及び赤外線センサ本体1が位置合わせされていることで、視野角のずれを防止することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、チップサーミスタの感熱素子を採用しているが、薄膜サーミスタで形成された感熱素子を採用しても構わない。
なお、感熱素子としては、上述したように薄膜サーミスタやチップサーミスタが用いられるが、サーミスタ以外に焦電素子等も採用可能である。
なお、感熱素子としては、上述したように薄膜サーミスタやチップサーミスタが用いられるが、サーミスタ以外に焦電素子等も採用可能である。
1…赤外線センサ本体、2…絶縁性基板、3A…検出用感熱素子、3B…補償用感熱素子、4A…検出側配線、4B…補償側配線、5…赤外線遮蔽部、6…集熱部、10…赤外線センサ装置、11…ベース部材、14…位置決め用凹部、14a…位置決め用凹部の内壁面、15…ステム部材、16…キャップ部材、16a…丸窓部、P…リードピン
Claims (4)
- 赤外線センサ本体と、
前記赤外線センサ本体を上部に搭載したベース部材と、
前記ベース部材を上部に搭載したステム部材とを備え、
前記ステム部材が、上下に貫通して上部に突出していると共に互いに絶縁された複数の導電性のリードピンを備え、
前記ベース部材が、複数の前記リードピンと前記赤外線センサ本体とを導電性接着材を介して接続する複数の端子部材を備え、
前記ベース部材の下部に、複数の前記リードピンに対応した位置にそれぞれ配されていると共に対応する前記端子部材が内面に露出した複数の位置決め用凹部が形成され、
前記リードピンが、対応する前記位置決め用凹部に挿入されていることを特徴とする赤外線センサ装置。 - 請求項1に記載の赤外線センサ装置において、
前記位置決め用凹部が、前記ベース部材下部の角部を矩形状に切り欠いて形成された2つの内壁面を有し、
前記端子部材が、前記内壁面のうち一つに一部が露出し、
前記リードピンが、2つの前記内壁面で構成された隅部に近接して配されていることを特徴とする赤外線センサ装置。 - 請求項1又は2に記載の赤外線センサ装置において、
前記ベース部材が、平面視で略長方形状又は略正方形状とされ、
前記リードピンが、前記ベース部材の四隅近傍かつ対応する前記端子部材の外側にそれぞれ配され、
互いに対応する前記端子部材の外側面と前記リードピンの外周面とが、前記導電性接着材で接着されていることを特徴とする赤外線センサ装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の赤外線センサ装置において、
前記ステム部材上に前記赤外線センサ本体及び前記ベース部材を内側に収納した状態で設置されたキャップ部材を備え、
前記キャップ部材が、赤外線を透過可能な円形状の丸窓部を備え、
前記丸窓部が、前記ベース部材の中心に中心軸が一致して配されていることを特徴とする赤外線センサ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018048834A JP2019158786A (ja) | 2018-03-16 | 2018-03-16 | 赤外線センサ装置 |
PCT/JP2019/009674 WO2019176852A1 (ja) | 2018-03-16 | 2019-03-11 | 赤外線センサ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018048834A JP2019158786A (ja) | 2018-03-16 | 2018-03-16 | 赤外線センサ装置 |
Publications (1)
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JP2019158786A true JP2019158786A (ja) | 2019-09-19 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018048834A Pending JP2019158786A (ja) | 2018-03-16 | 2018-03-16 | 赤外線センサ装置 |
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JP (1) | JP2019158786A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6057254B2 (ja) * | 2013-01-23 | 2017-01-11 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 赤外線受光ユニット、赤外線式ガスセンサ |
JP2018151340A (ja) * | 2017-03-15 | 2018-09-27 | 三菱マテリアル株式会社 | 赤外線センサ |
-
2018
- 2018-03-16 JP JP2018048834A patent/JP2019158786A/ja active Pending
-
2019
- 2019-03-11 WO PCT/JP2019/009674 patent/WO2019176852A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2019176852A1 (ja) | 2019-09-19 |
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