JP2019158542A - レーダ装置 - Google Patents

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Futoshi Kagimoto
太志 鍵本
小林 洋幸
Hiroyuki Kobayashi
洋幸 小林
禎央 松嶋
Sadahisa Matsushima
禎央 松嶋
準 三浦
Jun Miura
準 三浦
知生 川村
Tomoo Kawamura
知生 川村
範行 庄司
Noriyuki Shoji
範行 庄司
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Abstract

【課題】簡易な方法によって給電線の特性を一定に保つことが可能なレーダ装置を提供すること。【解決手段】電波により物標を検出するレーダ装置1において、第1の方向に伸延する第1のガラス繊維と、第1の方向とは異なる第2の方向に伸延する第2のガラス繊維と、互いに織り込まれた回路基板10と、回路基板10上に並べて配置された複数のパッチアンテナ素子31と、複数のパッチアンテナ素子31を接続する給電線32,33と、を有し、給電線32,33は、第1および第2のガラス繊維の両方を少なくとも1以上跨ぐように形成された傾斜部を有する。これにより、給電線の特性を一定に保つことが可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、レーダ装置に関するものである。
近年、車両の周辺に存在する物標に電波を照射し、その反射波に基づいて物標を検出するレーダ装置が多く用いられるようになってきた。
このようなレーダ装置では、ガラス繊維を縦横方向に交差するように織って形成したガラスクロスを、例えば、エポキシ樹脂に封入して形成されるGFRP(Glass Fiber Reinforced Plastic)回路基板が多く用いられている。このようなGFRP回路基板は、機械的強度が高く、絶縁特性に優れるという特徴を有する。
図11は、GFRP回路基板に封入されているガラスクロスを拡大して示した図である。ガラスクロスは、縦方向および横方向にガラス繊維が交差するように織って形成される。図11の例では、縦方向(図11の縦方向)の繊維の間隔(ピッチ)は、約0.5mmとされている。
ところで、エポキシ樹脂の比誘電率は約3.3〜4.0であり、また、ガラスの比誘電率は約5.4〜9.9である。このため、図12に示すように、ガラス繊維の直上に伝送路としての給電線A1を形成する場合と、ガラス繊維の直上からずれた位置に伝送路としての給電線A2を形成する場合とを比較すると、比誘電率が異なることから、給電線A1,A2の特性インピーダンス等が異なるため、伝送特性が同じでなくなるという問題点がある。
このような問題を解消するために、例えば、特許文献1に開示された技術が提案されている。特許文献1に開示された技術では、ガラスクロスと重複する位置にのみ給電線(配線パターン)を配置することで、前述した問題を解消している。
特開2011−82271号公報
しかしながら、特許文献1に示す技術では、ガラスクロスを構成するガラス繊維の直上に給電線を形成する必要があることから、給電線を形成する際に高い精度が要求されるという問題がある。
本発明は、簡易な方法によって給電線の特性を一定に保つことが可能なレーダ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、電波により物標を検出するレーダ装置において、第1の方向に伸延する第1のガラス繊維と、前記第1の方向とは異なる第2の方向に伸延する第2のガラス繊維と、が互いに織り込まれた回路基板と、前記回路基板上に並べて配置された複数のパッチアンテナ素子と、前記複数のパッチアンテナ素子を接続する給電線と、を有し、前記給電線は、前記第1および第2のガラス繊維の両方を少なくとも1以上跨ぐように形成された傾斜部を有する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、簡易な方法によって給電線の特性を一定に保つことが可能となる。
また、本発明は、前記給電線を伝送される信号の波長をλとするとき、前記給電線は波長λに対応する長さにおいて、前記ガラス繊維を少なくとも1以上跨ぐように形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、扱う波長によらず、給電線の特性を一定に保つことが可能となる。
また、本発明は、前記傾斜部と、前記第1および第2の方向のいずれか一方とのなす角度が5度以上30度以下であることを特徴とする。
このような構成によれば、給電線の特性を一定に保つことが可能となる。
また、本発明は、前記給電線は、前記第1および第2の方向に対し、第1の傾きを有する第1傾斜部と、前記第1の傾きと異なる第2の傾きを有する第2傾斜部と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、給電線の特性を一定に保つことが可能となる。
また、本発明は、前記複数のパッチアンテナ素子は受信アンテナを構成することを特徴とする。
このような構成によれば、受信アンテナを構成するパッチアンテナ素子の指向特性を一定に保つことができる。
また、本発明は、前記複数のパッチアンテナ素子によって構成される受信アンテナを複数有し、これら複数の受信アンテナによって受信される受信信号の位相差に基づいて前記物標の位置を検出することを特徴とする。
このような構成によれば、複数の受信アンテナの特性を一定に保つことで、物標の位置の検出誤差を低減することができる。
また、本発明は、前記給電線は、前記複数のパッチアンテナ素子が並ぶ方向に伸延する部分を有することを特徴とする。
このような構成によれば、アンテナの設計を容易にすることができる。
本発明によれば、簡易な方法によって給電線の特性を一定に保つことが可能なレーダ装置を提供することが可能になる。
本発明の実施形態に係るレーダ装置のアンテナの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係るレーダ装置の電気的な構成例を示す図である。 従来のレーダ装置のアンテナの構成例を示す図である。 給電線の特性が一定である場合のアンテナの指向特性を示す図である。 給電線の特性が一定でない場合のアンテナの指向特性を示す図である。 本発明の原理を説明するための図である。 ガラス繊維と給電線との関係を示す図である。 本発明の他の構成例を示す図である。 本発明の他の構成例を示す図である。 本発明の他の構成例を示す図である。 GFRP回路基板に織り込まれたガラスクロスの構成例を示す図である。 従来におけるGFRP回路基板に織り込まれたガラスクロスと給電線との関係を示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)本発明の実施形態の構成の説明
図1は、本発明の実施形態に係るレーダ装置のアンテナの構成例を示す図である。この図に示すように、本実施形態に係るレーダ装置1のアンテナは、GFRP回路基板10、送信アンテナ20、および、受信アンテナ30−1〜30−4を有している。
ここで、GFRP回路基板10は、図1に拡大して示すように、ガラス繊維を縦横方向に交差するように織って形成したガラスクロスを、例えば、エポキシ樹脂に封入して形成される。なお、本発明は、エポキシ樹脂には限定されず、これ以外の樹脂(例えば、テフロン(登録商標)樹脂等)を用いるようにしてもよい。
送信アンテナ20は、5つのパッチアンテナ素子21が図1のY方向に所定の間隔で並べて配置されて構成される。また、パッチアンテナ素子21は、各パッチアンテナ素子21の右辺からX方向に伸延する給電線22と、Y方向に伸延する給電線23によって相互に接続され、アレーアンテナを構成する。
受信アンテナ30−1〜30−4は、5つのパッチアンテナ素子21が図1のY方向に所定の間隔で並べて配置されて構成されるアレーアンテナがX方向に4つ並べて配置されて構成される。また、各アレーアンテナを構成するパッチアンテナ素子31は、各パッチアンテナ素子21の右辺からX方向に伸延する給電線32と、主としてY方向に伸延する給電線33によって相互に接続されている。
図2は、本発明の実施形態に係るレーダ装置1の電気的な構成例を示す図である。図2に示すように、本発明の実施形態に係るレーダ装置1は、制御・処理部101、局部発振部102、送信部120、受信部130、および、A/D(Analog to Digital)変換部107を主要な構成要素としている。
ここで、局部発振部102は、所定の周波数のCW(Continuous Wave)信号を生成して、送信部120と受信部130に供給する。
送信部120は、変調部103、および、送信アンテナ20を有し、局部発振部102から供給されるCW信号を、変調部103によってパルス変調し、送信アンテナ20を介して物標に向けて送信する。
送信部120の変調部103は、制御・処理部101によって制御され、局部発振部102から供給されるCW信号をパルス変調して出力する。送信アンテナ20は、変調部103から供給されるパルス信号を、物標に向けて送信する。
制御・処理部101は、局部発振部102、変調部103、アンテナ切換部104、および、利得可変増幅部105を制御するとともに、A/D変換部107から供給される受信データに対して演算処理を実行することで、物標を検出する。
受信部130は、受信アンテナ30−1〜受信アンテナ30−4、アンテナ切換部104、利得可変増幅部105、および、復調部106を有し、送信アンテナ20から送信され、物標によって散乱された信号を受信して復調処理を施した後、A/D変換部107に出力する。
受信部130の受信アンテナ30−1〜受信アンテナ30−4は、4つの受信アンテナによって構成され、送信アンテナ20から送信され、物標によって散乱された信号を受信し、アンテナ切換部104に供給する。
アンテナ切換部104は、制御・処理部101によって制御され、受信アンテナ30−1〜受信アンテナ30−4のいずれか1つを選択して、受信信号を利得可変増幅部105に供給する。利得可変増幅部105は、制御・処理部101によって利得が制御され、アンテナ切換部104から供給される受信信号を、所定の利得で増幅して復調部106に出力する。復調部106は、利得可変増幅部105から供給される受信信号を、局部発振部102から供給されるCW信号を用いて復調して出力する。
A/D変換部107は、復調部106から供給される受信信号を所定の周期でサンプリングし、デジタル信号に変換して制御・処理部101に供給する。
(B)本発明の実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の実施形態の動作を説明する。なお、以下では、従来例との比較によって本発明の特徴を説明する。
図3は、従来のレーダ装置のアンテナの構成を示す図である。図3の例では、図1と比較すると、受信アンテナ40−1〜40−4の構成が異なっている。すなわち、図3の例では、受信アンテナ40−1〜40−4は、各パッチアンテナ素子41の右辺からX方向に伸延する給電線42がX方向と略平行とされ、Y方向に伸延する給電線43がY方向と略平行とされている。
ところで、図3に一部を拡大して示すように、GFRP回路基板10の内部に封入されているガラスクロスは、X方向およびY方向にそれぞれ略平行なガラス繊維を交差して織ることで形成される。このため、図3の例では、給電線42はX方向に平行なガラス繊維と略平行となり、また、給電線43はY方向に平行なガラス繊維と略平行となる。
このような場合、図12に示すように、給電線が形成される場所によって、給電線がガラス繊維の直上に配置されたり、ガラス繊維の直上から離れた位置に配置されたりする場合がある。前述したように、エポキシ樹脂の比誘電率は約3.3〜4.0であり、ガラスの比誘電率は約5.4〜9.9である。このため、図12に示すように、ガラス繊維の直上に形成される給電線A1と、ガラス繊維の直上からずれた位置に形成される給電線A2を比較すると、比誘電率が異なることから、給電線の特性インピーダンス等が異なるため、伝送特性が異なる。
本発明の実施形態に係るレーダ装置1では、4つの受信アンテナ30−1〜30−4をアンテナ切換部104によって切り換え、物標からの反射波の位相差によって、物標の水平方向の位置を検出する。このため、給電線とガラス繊維との位置関係によって伝送特性が変化し、位相特性が異なる場合が生じる。このような場合には、物標からの反射波の位相差を正確に検出することができないことから、検出誤差を生じる場合がある。
また、ガラス繊維は、必ずしも真っ直ぐには配置されていない。このため、同じ給電線に接続される各パッチアンテナ素子への給電の位相がずれてしまう場合がある。図4は、図3に示すA−A’の断面図である。各パッチアンテナ素子への給電の位相がずれを有しない場合には、パッチアンテナ素子の指向特性は図4に示すように、GFRP回路基板10の法線方向と略一致する。しかしながら、各パッチアンテナ素子への給電の位相がずれを有する場合、図5に示すように、パッチアンテナ素子のメインローブが垂直方向にずれる場合がある。
そこで、本発明の実施形態では、図6に示すように、ガラス繊維が伸延する方向(図6ではY方向)に対して、給電線が傾きを有するように配置されている。すなわち、本実施形態では、図6に示すように、所定の方向(Y方向)に伸延するガラス繊維を、少なくとも1以上跨ぐように給電線が形成されている。このように、少なくとも1以上のガラス繊維を跨ぐように給電線を配置することで、各給電線33において、ガラス繊維の存在する部分と存在しない部分の割合が平均化されることで、給電線が形成される位置によって比誘電率が変化し、特性が変化することを抑制できる。
より詳細には、本実施形態では、図1に示すように、ガラス繊維を縦方向(Y方向)および横方向(X方向)に交差するように織って形成したガラスクロスを有するGFRP回路基板10の表面に、Y方向に5つ並べて配置したパッチアンテナ素子31を、X方向に角度θ1ずらして配置され、XおよびY方向と異なる方向に傾斜した第1傾斜部を有する給電線32と、Y方向に角度θ2ずらして配置され、X方向、Y方向および第1傾斜部の傾斜と異なる方向に傾斜した第2傾斜部を有する給電線33とによって接続し、受信アンテナ30−1〜30−4が構成される。このような受信アンテナ30−1〜30−4は、ガラス繊維を跨ぐように給電線32,33が配置されることから、ガラス繊維とエポキシ樹脂の比誘電率が平均化される。このため、受信アンテナ30−1〜30−4の配置される位置によらず、伝送特性が一定になることから、受信アンテナ30−1〜30−4の位相特性のばらつきが生じたり、指向特性が傾きを生じたりすることを防止できる。
なお、給電線を傾ける角度としては、例えば、図7の左側の太い実線で示すように、1波長に対応する給電線の長さに対して、ガラス繊維の1ピッチ以上を跨ぐように形成すればよい。図7において、細い実線はガラス繊維を示し、太い実線は給電線を示している。図7の左側の太い実線の例では2ピッチ跨いでいる。一般的には、波長をλとし、ピッチをPとし、ガラス繊維を跨ぐ本数をnとする場合、給電線の傾きθは以下の式(1)で表すことができる。なお、arctan()は、括弧内のアークタンジェント(逆正接)を与える関数である。
θ=arctan(P×n/λ) ・・・(1)
例えば、10本のガラス繊維を跨ぐ場合(n=10の場合)であって、波長λ=10mmのときは、θ=arctan(0.5mm×10/10mm)≒26.5度となるので、給電線を約26.5度傾ければよい。また、1本のガラス繊維を跨ぐ場合(n=1の場合)であって、波長λ=10mmのときは、θ=arctan(0.5mm×1/10mm)≒2.86度となるので、給電線を約2.86度傾ければよい。このため、一般的には、ガラス繊維のピッチの誤差等を考慮して、5度≦θ≦30度に設定することが望ましい。なお、少なくとも1本のガラス繊維を跨ぐための角度条件は、P=1として、以下の式(2)で表すことができる。
θ>arctan(P/λ) ・・・(2)
また、図7の右側の太い実線で示すように、複数回折れ曲がった実線の場合には、この実線が累積して跨いでいるガラス繊維の本数が1以上となるようにすればよい。例えば、図7の右側の実線では、累積3本のガラス繊維を跨いでいる。
以上に説明したように、本発明の実施形態では、ガラス繊維を跨ぐように給電線32,33を配置するようにしたので、ガラス繊維とエポキシ樹脂の比誘電率が平均化される。このため、受信アンテナ30−1〜30−4の配置される位置によらず、伝送特性が一定になることから、受信アンテナ30−1〜30−4の位相特性のばらつきが生じたり、指向特性が傾きを生じたりすることを防止できる
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、前述した実施形態では、受信アンテナ30−1〜30−4は、図1に示す形状としたが、例えば、図8に示す形状としてもよい。図8の例では、受信アンテナ30−1〜30−4は、パッチアンテナ素子31の右辺からX方向に伸延する給電線34と、隣接する給電線32同士を接続する略V字形状に形成することで、XおよびY方向と異なる方向に傾斜する第1傾斜部および第2傾斜部を有する給電線35とを有している。また、給電線35は、Y方向から角度θ2傾いて配置され、5度≦θ2≦30度とされている。なお、θ2の具体的な角度の設定方法としては、前述した式(1)を用いることができる。
図8に示すような構成によれば、図1と同様に、ガラス繊維とエポキシ樹脂の比誘電率が平均化される。このため、受信アンテナ30−1〜30−4の配置される位置によらず、伝送特性が一定になることから、受信アンテナ30−1〜30−4の位相特性のばらつきが生じたり、指向特性が傾きを生じたりすることを防止できる。なお、給電線34についても、X軸に対して傾きを有する構成としてもよい。
また、図1および図8に示す実施形態では、パッチアンテナ素子31の右辺からX方向に伸延する給電線32,34と、給電線32,34を接続するY方向に伸延する給電線33,35とを有するようにしたが、例えば、図9に示すように、隣接するパッチアンテナ素子31の下辺と上辺とを斜めに接続することで傾斜部を有する給電線36を設けるようにしてもよい。図9に示す例では、隣接するパッチアンテナ素子31は、その下辺と上辺とを接続する給電線36によって接続されている。また、給電線36は、Y方向から角度θ3(5度≦θ3≦30度)傾いて配置される。なお、θ3の具体的な角度の設定方法としては、前述した式(1)を用いることができる。
図9に示すような構成によれば、図1および図8と同様に、ガラス繊維とエポキシ樹脂の比誘電率が平均化される。このため、受信アンテナ30−1〜30−4の配置される位置によらず、伝送特性が一定になることから、受信アンテナ30−1〜30−4の位相特性のばらつきが生じたり、指向特性が傾きを生じたりすることを防止できる。また、図9に示す構成では、図1および図8と比較して、給電線36がパッチアンテナ素子31のX方向の幅内に収まり、X方向の長さを占有しないことから、実装面積を縮小することができる。
また、以上の図1、図8、および、図9に示す実施形態では、直線状の給電線32〜36によって、パッチアンテナ素子31を接続するようにしたが、例えば、図10に示すように、曲線状に形成されることで傾斜部を有する給電線38を用いてパッチアンテナ素子31を接続するようにしてもよい。図10に示す例では、パッチアンテナ素子31は、パッチアンテナ素子31の右辺からX方向に伸延する直線状の給電線37と、隣接する給電線37同士を接続する円弧状の給電線38とによって構成されている。なお、円弧状の給電線38は、その経路において、少なくとも1以上のガラス繊維を跨ぐように構成されている。図10に示すような構成によれば、図1、図8、および、図9と同様に、ガラス繊維とエポキシ樹脂の比誘電率が平均化される。このため、受信アンテナ30−1〜30−4の配置される位置によらず、伝送特性が一定になることから、受信アンテナ30−1〜30−4の位相特性のばらつきが生じたり、指向特性が傾きを生じたりすることを防止できる。
また、以上の各実施形態では、4つの受信アンテナ30−1〜30−4を有するようにしたが、3つ以下または5つ以上の受信アンテナを有するようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、受信アンテナに本発明を適用するようにしたが、例えば、送信アンテナに本発明を適用するようにしてもよい。例えば、送信アンテナが1つの場合、異なるレーダ装置1毎の送信アンテナの特性のばらつきを小さくすることができ、特に、送信アンテナが複数存在する場合においては、これら複数の送信アンテナの特性のばらつきを解消したり、各パッチアンテナ素子間で指向特性が傾きを生じたりすることを防止できる。また、複数のレーダ装置を装備する場合であって、これら複数のレーダ装置によって得られた情報を統合して用いる場合に本発明を適用するようにしてもよい。例えば、車両に搭載されるレーダ装置の場合、車両の前方または後方の左右にそれぞれレーダ装置が搭載され、前方の左右に搭載されるレーダ装置によって得られる情報を統合することで、車両の前方に存在する物標を詳細に検出することができる。また、後方の左右に搭載されるレーダ装置によって得られる情報を統合することで、車両の後方に存在する物標を詳細に検出することができる。このようなレーダ装置の場合、左右のレーダ装置の送信アンテナの特性が異なる場合には、ビームの特性にばらつきが生じることから、統合後の情報に誤差が生じることがある。そこで、本発明をそれぞれのレーダ装置の送信アンテナに適用することで、ビームの特性のばらつきを抑制することができる。
また、以上の実施形態では、物標に対してパルスを送信するパルス方式のレーダを例に挙げて説明したが、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式に本発明を適用するようにしてもよい。
1 レーダ装置
10 GFRP回路基板
21 パッチアンテナ素子
22 給電線
23 給電線
30 受信アンテナ
30−1〜30−4 受信アンテナ
31 パッチアンテナ素子
32 給電線(第1傾斜部)
33 給電線(第2傾斜部)
34 給電線
35 給電線(第1傾斜部、第2傾斜部)
36 給電線(傾斜部)
37 給電線
38 給電線(傾斜部)
40−1〜40−2 受信アンテナ
41 パッチアンテナ素子
42〜43 給電線
101 処理部
102 局部発振部
103 変調部
104 アンテナ切換部
105 利得可変増幅部
106 復調部
107 A/D変換部
120 送信部
130 受信部

Claims (7)

  1. 電波により物標を検出するレーダ装置において、
    第1の方向に伸延する第1のガラス繊維と、
    前記第1の方向とは異なる第2の方向に伸延する第2のガラス繊維と、
    が互いに織り込まれた回路基板と、
    前記回路基板上に並べて配置された複数のパッチアンテナ素子と、
    前記複数のパッチアンテナ素子を接続する給電線と、を有し、
    前記給電線は、前記第1および第2のガラス繊維の両方を少なくとも1以上跨ぐように形成された傾斜部を有する、
    ことを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記給電線を伝送される信号の波長をλとするとき、前記給電線は波長λに対応する長さにおいて、前記ガラス繊維を少なくとも1以上跨ぐように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  3. 前記傾斜部と、前記第1および第2の方向のいずれか一方とのなす角度が5度以上30度以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のレーダ装置。
  4. 前記給電線は、前記第1および第2の方向に対し、第1の傾きを有する第1傾斜部と、前記第1の傾きと異なる第2の傾きを有する第2傾斜部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  5. 前記複数のパッチアンテナ素子は受信アンテナを構成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  6. 前記複数のパッチアンテナ素子によって構成される受信アンテナを複数有し、これら複数の受信アンテナによって受信される受信信号の位相差に基づいて前記物標の位置を検出することを特徴とする請求項5に記載のレーダ装置。
  7. 前記給電線は、前記複数のパッチアンテナ素子が並ぶ方向に伸延する部分を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のレーダ装置。
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