JP2019158261A - レンジフード - Google Patents
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Abstract
【課題】洗浄液の排液管において油分等による詰まりが生じ難いレンジフードを提供する。【解決手段】流体が取り込まれる内部空間と、内部空間から流体を排気する排気口19とを有するハウジング2と、ハウジング2に流体を取り込むための吸気口23と、ハウジング2の流体の取り込み側に配置されている整流板13と、ハウジング2の内部空間の洗浄時に洗浄液を噴射する洗浄液噴射部Nと、廃液を排液するために整流板13に設けられる排液口25と、排液口25とハウジング2の外側とを連通する排液管26、29と、排液管26、29に対して着脱自在に装着されるフィルターユニット30とを備える、レンジフード1。【選択図】図3
Description
本発明は洗浄機能付きのレンジフードに関する。
従来の洗浄機能付きレンジフードとしては、例えば以下の特許文献1に開示されるような、洗浄液循環式の洗浄装置を備えるレンジフードが知られている。
このレンジフードでは、洗浄液循環式の洗浄装置がフィルターの全周に洗浄液を吹き付けて循環させることによって、フィルターに捕獲された廃ガス中の油分等がフィルターから除去される。そして、洗浄液及び油分等を含む廃液は、その光透過率が算出されて汚れ度合が判断され、汚れ度合が高い場合は、排液弁が開かれて排液管を介してレンジフードの外部に排出される。
このレンジフードでは、洗浄液循環式の洗浄装置がフィルターの全周に洗浄液を吹き付けて循環させることによって、フィルターに捕獲された廃ガス中の油分等がフィルターから除去される。そして、洗浄液及び油分等を含む廃液は、その光透過率が算出されて汚れ度合が判断され、汚れ度合が高い場合は、排液弁が開かれて排液管を介してレンジフードの外部に排出される。
しかしながら、上述のレンジフードでは、洗浄液及び油分等を含む廃液がそのまま、排液管より排出されてしまうため、排液管内に油分等が蓄積して詰まりを生じさせる虞がある。
従って、本発明の目的は、洗浄液の排液管において油分等による詰まりが生じ難いレンジフードを提供することにある。
この目的を達成するために、本発明に係るレンジフードの特徴構成は、流体が取り込まれる内部空間と、前記内部空間から流体を排気する排気口とを有するハウジングと、
前記ハウジングに流体を取り込むための吸気口と、
前記ハウジングの前記流体の取り込み側に配置されている整流板と、
前記ハウジングの内部空間の洗浄時に洗浄液を噴射する洗浄液噴射部と、
廃液を排液するために前記整流板に設けられる排液口と、
前記排液口と前記ハウジングの外側とを連通する排液管と、
前記排液管に対して着脱自在に装着されるフィルターユニットと、を備える点にある。
前記ハウジングに流体を取り込むための吸気口と、
前記ハウジングの前記流体の取り込み側に配置されている整流板と、
前記ハウジングの内部空間の洗浄時に洗浄液を噴射する洗浄液噴射部と、
廃液を排液するために前記整流板に設けられる排液口と、
前記排液口と前記ハウジングの外側とを連通する排液管と、
前記排液管に対して着脱自在に装着されるフィルターユニットと、を備える点にある。
本構成によれば、排液管に対して着脱自在に装着されるフィルターユニットを備えるため、洗浄液及び油分等を含む廃液を排液管から外部に排出する際に、油分等がフィルターユニットのフィルターによって捕獲される。そのため、油分等が排液管内に蓄積することによる詰まりの発生を防止することができる。また、フィルターユニットが排液管に対して着脱自在に構成されているため、フィルターユニットを定期的に取り外して、そのフィルターの清掃を行うか、あるいはフィルターそのものを交換することも容易に行うことができる。
本発明に係るレンジフードの更なる特徴構成は、前記排液管が、前記排液口に連通されている第1排液管と、前記第1排液管と分離されて前記ハウジングの外側とを連通する第2排液管とに分離可能であって、前記第1排液管と前記第2排液管との間に、前記フィルターユニットが装着される点にある。
本構成によれば、第1排液管と第2排液管との間の分断部分を利用して、フィルターユニットを取付けることができる。
本発明に係るレンジフードの更なる特徴構成は、前記吸気口を開放する第1位置と、前記ハウジングの内部空間の洗浄時に前記吸気口を閉鎖する第2位置との間で、前記整流板が、前記ハウジングに対して上下方向に移動可能に構成されている点にある。
本構成によれば、整流板が上下方向に移動するレンジフードに対して、フィルターユニットを取付けることが可能となる。
本発明に係るレンジフードの更なる特徴構成は、前記フィルターユニットが、前記第1排液管が挿入される被挿入部と、前記第2排液管に挿入される挿入部とを備え、前記被挿入部及び前記挿入部の内側に、前記廃液を導入する導入路が形成されており、前記導入路にフィルターが設けられており、フィルターユニットの着脱時において前記第1排液管が通過可能な切欠き部が前記被挿入部に設けられている点にある。
本構成のフィルターユニットによって、廃液を導入する導入路が、第1排液管と第2排液管との間の分断部分に形成されるため、廃液を、当該導入路を介して第1排液管から第2排液管に確実に排出させつつ、当該導入部に設けられているフィルターによって、廃液中の油分等を捕獲することができる。さらに、本構成のフィルターユニットの被挿入部には、第1排液管が通過可能な切欠き部が設けられているため、第1排液管に干渉されることなく、フィルターユニットを着脱することができる。
本発明に係るレンジフードの更なる特徴構成は、前記排液管を覆うカバー部材を備える点にある。
本構成によれば、排液管を覆うカバー部材によって、排液管を流れる、洗浄液及び油分等を含む汚れた廃液が見え難くなり、外観上の意匠性も向上する。
本発明に係るレンジフードの更なる特徴構成は、前記フィルターユニットの装着状態を検知する着脱検知スイッチを備える点にある。
本構成によれば、着脱検知スイッチによってフィルターユニットの装着状態を検知することで、フィルターユニットが装着されていない状態では、洗浄動作が実施されないように構成することもできる。これにより、フィルターユニットの取付忘れが防止され、廃液が、より確実にフィルター処理されることとなり、油分等が排液管内に蓄積することによる詰まりの発生をより確実に防止することができる。
〔実施形態〕
本発明に係るレンジフードの実施形態について、図面を参照して説明する。まずはレンジフードの全体構成について図1〜図3を用いて説明する。
本発明に係るレンジフードの実施形態について、図面を参照して説明する。まずはレンジフードの全体構成について図1〜図3を用いて説明する。
(1)レンジフードの全体構成
レンジフード1は、調理器(図示せず)の上方に設けられている。図1及び図3に示すように、レンジフード1は、箱状のハウジング2と、ハウジング2の下部に設けられた整流板13と、ハウジング2の上部に設けられた排気口19と、洗浄時にハウジング2の内部に洗浄液を供給する洗浄液供給部65とを備えている。また、レンジフード1は、洗浄液供給部65から洗浄液の供給を受け、レンジフード1の内部空間に洗浄液を噴射する洗浄液噴射部N(フード洗浄部40、庫内洗浄部70、送風機洗浄部47)を備えている。また、レンジフード1は、レンジフード1での換気、レンジフード1の洗浄等の各種を動作させるための複数のボタン等の指示受付部(図示せず)を備えている。そして、レンジフード1は、指示受付部がユーザ等から指示を受け付けると、指示に応じた処理を行う制御部20を備えている。
レンジフード1は、調理器(図示せず)の上方に設けられている。図1及び図3に示すように、レンジフード1は、箱状のハウジング2と、ハウジング2の下部に設けられた整流板13と、ハウジング2の上部に設けられた排気口19と、洗浄時にハウジング2の内部に洗浄液を供給する洗浄液供給部65とを備えている。また、レンジフード1は、洗浄液供給部65から洗浄液の供給を受け、レンジフード1の内部空間に洗浄液を噴射する洗浄液噴射部N(フード洗浄部40、庫内洗浄部70、送風機洗浄部47)を備えている。また、レンジフード1は、レンジフード1での換気、レンジフード1の洗浄等の各種を動作させるための複数のボタン等の指示受付部(図示せず)を備えている。そして、レンジフード1は、指示受付部がユーザ等から指示を受け付けると、指示に応じた処理を行う制御部20を備えている。
以下では、図1等に示す方向、つまり上、下、前、後、右、左にしたがって説明を行う。具体的には、整流板13側を下とし、排気口19側を上として上下方向を規定している。また、上下方向に対して直交する前後方向において、フード部11の突出方向が前であり、その反対が後である。そして、これら上下方向及び前後方向に直交する方向が左右方向である。但し、この向きによって、本発明が限定されるものではない。
ハウジング2は、内部に第2空間S2(図3)を有し、下面が開口した直方体状の送風機庫17と、送風機庫17の下方に連続して形成され、送風機庫17内部の第2空間S2と連通する第1空間S1(図3)を内部に有するフード部11とを有する。フード部11は、調理器(図示せず)を覆うように、送風機庫17よりも前側、左右両側が拡張されて形成されており、フード部11の後面と、送風機庫17の後面とは概ね面一である。送風機庫17の第2空間S2には送風機15が設けられている。
ハウジング2の下部、つまりフード部11の下部は開口を有しており、このフード部11の下部の開口に対応して整流板13が配置されている。この整流板13とハウジング2とにより内部空間Sが形成されている。この内部空間Sに、フード部11と整流板13とにより形成される、フード部11の内部の第1空間S1と、送風機庫17の内部の第2空間S2とが含まれている。
送風機15が駆動されると、内部空間Sには整流板13の後述の吸気口23を介して、調理で発生した煙、湯気及び臭気等の排気が取り込まれる。内部空間Sに取り込まれた排気は、ハウジング2の送風機庫17の上部に設けられた排気口19から排出される。
整流板13についてさらに説明する。整流板13は、四角形の板状の底壁13aと、底壁13aの4辺から上方に延出した側壁13bとを有しており、上部の開口した扁平な箱状に構成されている。この整流板13は、レンジフード1の最下部に、フード部11の開口に対応して配置されている。上面視において、整流板13は、フード部11の開口よりも一回り小さく、フード部11の開口の一部を覆うように配置されている。そして、整流板13は、ハウジング2の内部に設けられた第1支持部80によって、ハウジング2に対して吊り下げ状態で取り付けられている。
このように、整流板13は、フード部11の下部に配置され、上部の開口した扁平な箱状に構成されているため、ハウジング2内に洗浄液を供給すると、整流板13が洗浄液及び油分等を含む廃液の受け皿となる。
このように、整流板13は、フード部11の下部に配置され、上部の開口した扁平な箱状に構成されているため、ハウジング2内に洗浄液を供給すると、整流板13が洗浄液及び油分等を含む廃液の受け皿となる。
第1支持部80は、図1、図2等に示すように、例えば棒状の部材であり、ハウジング2の内壁において、整流板13の底壁13aと対向する位置に取り付けられている。本実施形態では、第1支持部80は、整流板13の底壁13aの4隅に対応するように、フード部11のパネル部11a(上面部)に設けられた第1支持部80a、80b、80c、80dを含む。これらの第1支持部80a〜80dは、棒状の一端が、パネル部11aに固定されることで取り付けられている。そして、第1支持部80は、棒状の他端が、整流板13の底壁13aの上面の4隅に取り付けられることで、整流板13をハウジング2に対して吊り下げている。
なお、第1支持部80という場合は、第1支持部80a〜80dの総称をいうものとする。
なお、第1支持部80という場合は、第1支持部80a〜80dの総称をいうものとする。
第1支持部80は、上下方向に伸縮可能であり、第1支持部80が上下に伸縮することで、整流板13がフード部11内で上下する。例えば、整流板13は、第1支持部80の伸縮に伴って、底壁13aの下面がフード部11の開口面と概ね面一となる離隔位置P0(図3等)と、側壁13bの上端がハウジング2、具体的にはパネル部11a(上面部)及び後述の前方板状部24(上面部)に概ね接触する接触位置P1(図4等)との間を上下する。なお、整流板13の側壁13bの上面には、略全面に亘ってゴムパッキン等のシール材(図示せず)が取付けられており、側壁13bの上端がパネル部11a(上面部)及び前方板状部24(上面部)に概ね接触する接触位置P1に位置した状態では、ある程度水密を維持した状態となっている。
そして、整流板13は、離隔位置P0(第1位置)から接触位置P1(第2位置)まで上昇されて第1支持部80により支持された後、第2支持部90により底壁13aの下面が支持される。本実施形態では、第2支持部90は第2支持部90a、90bを含む。第2支持部90a、90bそれぞれは、整流板13を支持しない未使用時には、整流板13の左右両側それぞれに対応して、外周部11bの収納部12a、12b内に収納されている。
なお、第2支持部90という場合は、第2支持部90a、90bの総称をいうものとする。同様に、収納部12という場合は、収納部12a、12bの総称をいうものとする。
第1支持部80及び第2支持部90の具体的構成、及び、整流板13の上下動の詳細については後述する。
なお、第2支持部90という場合は、第2支持部90a、90bの総称をいうものとする。同様に、収納部12という場合は、収納部12a、12bの総称をいうものとする。
第1支持部80及び第2支持部90の具体的構成、及び、整流板13の上下動の詳細については後述する。
前述の通り、上面視において、整流板13は、フード部11の四角形状の開口よりも一回り小さい。よって、整流板13が、離隔位置P0に配置されている場合には、図1、図2に示すように、上面視において、フード部11の四角形状の開口と、四角形状の整流板13の外周との間には四角の環状の隙間が形成されている。この隙間により、排気を取り込むための吸気口23が形成されている。そして、この吸気口23からハウジング2の内部空間Sに排気が取り込まれるが、吸気口23が環状の隙間により形成されることで、吸気口23の開口面積が絞られ、調理で発生した油分を含んだ排気の吸込速度が高まる。
なお、後述するが、吸気口23は、レンジフード1の内部に洗浄液が噴射される場合には、整流板13が接触位置P1まで上昇することで閉鎖される。よって、洗浄時に洗浄液及び油分等を含む廃液が、レンジフード1から漏出するのが抑制される。
一方、レンジフード1の内部空間Sに排気を取り込む場合には、離隔位置P0まで整流板13が下降され、フード部11と整流板13の外周とにより、排気取り込み用の吸気口23が形成される。
一方、レンジフード1の内部空間Sに排気を取り込む場合には、離隔位置P0まで整流板13が下降され、フード部11と整流板13の外周とにより、排気取り込み用の吸気口23が形成される。
整流板13には第1排水口25が設けられており、レンジフード1の第1空間S1及び第2空間S2に噴射された洗浄液が第1排水口25を介して排水される。第1排水口25は、整流板13の左右方向の中央部かつ前後方向の後部に設けられている。第1排水口25からは排水管26が延びている。整流板13の底壁13aは、側壁13bから第1排水口25に向かうにつれて下方に向かっていると、排水が第1排水口25に向かい易く好ましい。例えば、底壁13aは、前後方向において第1排水口25に向かうにつれて下方に向かう構成と、左右方向において第1排水口25に向かうにつれて下方に向かう構成との少なくともいずれかの構成が採用されて形成されていると好ましい。
フード部11は、パネル部11aと、パネル部11aに連続して形成された外周部11bとを有する。パネル部11aは、整流板13が下方に配置された状態で、整流板13と対向する板状部材である。外周部11bは、パネル部11aの前側、左側及び右側において、パネル部11aの外側に向かって連続して、かつ下方に突出して形成されている。
そして、パネル部11aが整流板13と対向しており、外周部11bが整流板13の前側、左側及び右側を吸気口23を介して取り囲んでいる。フード部11と整流板13とにより図3等に示す第1空間S1が形成され、この第1空間S1に吸気口23から取り込まれた排気が導入される。
第1空間S1には、整流板13の上面に設けられたフード上方向噴射部41と、フード部11のパネル部11aの下面に設けられたフード下方向噴射部43とを含むフード洗浄部40が備えられている。フード上方向噴射部41は、弁51を介して洗浄液供給部65に接続されており、フード下方向噴射部43は、弁53を介して洗浄液供給部65に接続されている。そして、フード上方向噴射部41は、制御部20により弁51が操作されることで、フード部11のパネル部11aに対して、下部から上部に向かって洗浄液を噴射する。フード下方向噴射部43は、制御部20により弁53が操作されることで、整流板13に対して上部から下部に向かって洗浄液を噴射する。
なお、フード洗浄部40は、フード上方向噴射部41及びフード下方向噴射部43を含まず、単一の多頭ノズルから構成され、この多頭ノズルから洗浄液を噴射して第1空間S1を洗浄してもよい。
第1空間S1に噴射された洗浄液及び油分等を含む廃液は、整流板13が受け皿となり、整流板13に設けられた第1排水口25から排水される。
第1空間S1に噴射された洗浄液及び油分等を含む廃液は、整流板13が受け皿となり、整流板13に設けられた第1排水口25から排水される。
送風機庫17は、フード部11の上部に設けられた中空の直方体状の筐体である。送風機庫17は、上壁17aと、上壁17aの4辺から下方に延びる側壁17bと、上壁17aと対向する底壁17cとを有している。側壁17bには、図3等に示すように、前側の側壁17b1及び後側の側壁17b2が含まれる。また、側壁17bには、図示しない左側の側壁及び右側の側壁が含まれる。
後側の側壁17b2には送風機15が取り付けられており、送風機15の下部に対応して底壁17cが設けられている。底壁17cには、左右方向の中央部かつ前後方向の後部に、洗浄液及び汚れ等を排水するための第2排水口27が設けられている。第2排水口27からは、排水管28が延びている。底壁17cは、側壁17bから第2排水口27に向かうにつれて下方に向かっていると、排水が第2排水口27に向かい易く好ましい。例えば、底壁17cは、前後方向において第2排水口27に向かうにつれて下方に向かう構成と、左右方向において第2排水口27に向かうにつれて下方に向かう構成との少なくともいずれかの構成が採用されて形成されていると好ましい。
また、送風機庫17は、底壁17cの前端から概ね上方に向かって延びる隔壁21を有する。隔壁21は、送風機庫17内の第2空間S2を、隔壁21の前側の第2空間S2aと、隔壁21の後側の第2空間S2bとに区画している。第2空間S2aは、第1空間S1と連通しており、排気が吸気口23から最初に取り込まれる。後側の第2空間S2bは、前側の第2空間S2aと隣接しており、送風機15が配置される。
なお、吸気口23は、フード部11の外周部11bと整流板13との間に加えて、隔壁21と整流板13との間にも形成されて、四角の環状の隙間として形成されている。
なお、吸気口23は、フード部11の外周部11bと整流板13との間に加えて、隔壁21と整流板13との間にも形成されて、四角の環状の隙間として形成されている。
隔壁21には、送風機15と対向する位置に開口22が設けられている。送風機15が駆動されると、開口22を介して、前側の第2空間S2aから後側の第2空間S2bに向かう空気流が形成される。
隔壁21の前側の第2空間S2aには、第2空間S2aの中央部に設けられた庫内洗浄部70が備えられている。庫内洗浄部70は、送風機庫17の第2空間S2のうち隔壁21の前側の第2空間S2aに対して洗浄液を噴射する洗浄部であり、庫内上方向噴射部71と庫内下方向噴射部73とを有する。庫内上方向噴射部71は弁57を介して洗浄液供給部65に接続されており、庫内下方向噴射部73は弁59を介して洗浄液供給部65に接続されている。そして、庫内上方向噴射部71は、制御部20により弁57が操作されることで、第2空間S2aの上壁17aに対して上下方向の中央部から上部に向かって洗浄液を噴射する。同様に、庫内下方向噴射部73は、制御部20により弁59が操作されることで、第2空間S2aの下部に位置する整流板13に対して上下方向の中央部から下部に向かって洗浄液を噴射する。
第2空間S2aに噴射された洗浄液及び油分等を含む廃液は、整流板13が受け皿となり、整流板13に設けられた第1排水口25から排水される。
第2空間S2aに噴射された洗浄液及び油分等を含む廃液は、整流板13が受け皿となり、整流板13に設けられた第1排水口25から排水される。
また、隔壁21には、図1、図3等に示すように、その板状面から概ね垂直に前方に延びる前方板状部24が設けられている。前方板状部24は、送風機庫17の前側の第2空間S2aと、第1空間S1との間の境界において、その境界の一部を覆うように設けられている。よって、前側の第2空間S2aと第1空間S1との境界は、前方板状部24が配置されていない部分において連通している。
この前方板状部24は、図4に示すように、整流板13が接触位置P1に支持されている場合に、前側の第2空間S2aと第1空間S1との間の境界において、整流板13の側壁13bの上端と接触する。
なお、庫内洗浄部70は、庫内上方向噴射部71及び庫内下方向噴射部73を含まず、単一の多頭ノズルから構成され、この多頭ノズルから洗浄液を噴射して前側の第2空間S2aを洗浄してもよい。
隔壁21の後側の第2空間S2bには、送風機洗浄部47が設けられている。送風機洗浄部47は、弁61を介して洗浄液供給部65に接続されており、制御部20の制御により送風機15に対して洗浄液を噴射する。後側の第2空間S2bに噴射された洗浄液は、第2排水口27から排水される。
(2)整流板の上下動
整流板13を上下動させ、離隔位置P0及び接触位置P1において整流板13を支持する仕組みの一例について説明する。まずは、整流板13の上下動及び支持の流れについて図2〜図6を用いて説明する。
整流板13を上下動させ、離隔位置P0及び接触位置P1において整流板13を支持する仕組みの一例について説明する。まずは、整流板13の上下動及び支持の流れについて図2〜図6を用いて説明する。
(2−1)整流板の上下動及び支持の流れ
図3に示すように、整流板13は、その底壁13aの下面とフード部11の開口面とが概ね面一となるように位置付けられている(離隔位置P0)。この場合、第1支持部80は伸長した状態にある。つまり、整流板13は、伸長した第1支持部80によりフード部11内の第1空間S1の下端に位置付けられている。
このとき、第2支持部90は、外周部11bの収納部12内に収納されている。これにより、第2支持部90は、整流板13の上下動の邪魔とならない。
図3に示すように、整流板13は、その底壁13aの下面とフード部11の開口面とが概ね面一となるように位置付けられている(離隔位置P0)。この場合、第1支持部80は伸長した状態にある。つまり、整流板13は、伸長した第1支持部80によりフード部11内の第1空間S1の下端に位置付けられている。
このとき、第2支持部90は、外周部11bの収納部12内に収納されている。これにより、第2支持部90は、整流板13の上下動の邪魔とならない。
次に、利用者が整流板13を上方に押し上げると、第1支持部80が縮み、図4に示すように、整流板13が上方に位置付けられる。つまり、利用者が整流板13を上方に押し上げると、第1支持部80が縮み、整流板13の側壁13bの上端が全周に亘ってパネル部11a及び前方板状部24に概ね接触する。つまり、第1支持部80は、ハウジング2の内面と接触する接触位置P1で整流板13を支持する。
このようにハウジング2の内面と整流板13とが接触することで、吸気口23が閉鎖される。
このようにハウジング2の内面と整流板13とが接触することで、吸気口23が閉鎖される。
なお、この場合、利用者が、整流板13を接触位置P1まで押し上げると、その接触位置P1で第1支持部80が整流板13を支持してもよい。あるいは、利用者が、整流板13を接触位置P1の近傍まで押し上げると、そこから第1支持部80が接触位置P1まで整流板13を押し上げ、第1支持部80が接触位置P1で整流板13を支持してもよい。
次に、利用者は、図2〜図4に示すように収納部12内に収納されている第2支持部90を、図5、図6に示すように収納部12から引き出す。このとき、整流板13は第1支持部80により接触位置P1に支持されており、第2支持部90は、この接触位置P1に支持された整流板13の底壁13aを下部から支持する。よって、第1支持部80による整流板13の接触位置P1への支持が、第2支持部90によって補助されている。
本実施形態では、整流板13の底壁13aを支持する位置まで第2支持部90を収納部12から引き出されると、後述の洗浄許可スイッチ124(検出部、図9、図10)がONになる。
上記の図2〜図6に示すように整流板13を上方に移動させた場合、吸気口23が閉鎖される。よって、洗浄液噴射部Nによりハウジング2内に洗浄液を供給した場合でも、洗浄液及び油分等を含む廃液がレンジフード1から漏出するのを抑制できる。
つまり、整流板13は、ハウジング2の内部空間Sの底部に設けられているため、ハウジング2の内部空間Sに洗浄液が供給されると、洗浄液及び油分等を含む廃液が自重により整流板13側に落下する。この場合、整流板13の外周とハウジング2のフード部11の開口との隙間により形成された吸気口23が開放されていると、吸気口23から洗浄液及び油分等を含む廃液が漏出してしまう。しかし、上記構成によれば、洗浄液が内部空間Sに供給される場合には、第1支持部80により整流板13が接触位置P1に支持されるため、ハウジング2と整流板13とが接触して、フード部11の開口と整流板13との間の隙間がなくなる。つまり、当該隙間により形成されていた吸気口23が、ハウジング2と整流板13との接触により閉鎖される。これにより、吸気口23から洗浄液及び油分等を含む廃液が漏出するのを抑制できる。また、この場合、吸気口23を開閉するための別途のシャッタが不要である。
また、上記構成では、整流板13の接触位置P1への支持は、第1支持部80だけでなく第2支持部90によっても行われる。よって、洗浄液が内部空間Sに供給される場合において、整流板13が接触位置P1から移動してずれてしまうのを抑制できる。つまり、ハウジング2と整流板13とがより確実に接触するので、吸気口23の閉鎖もまたより確実に行われる。よって、ハウジング2の内部空間Sの洗浄時において、吸気口23から洗浄液及び油分等を含む廃液が漏出するのをさらに抑制できる。
なお、上記では、図2〜図6を用いて、整流板13を上昇させてハウジング2の内面に接触させ、吸気口23を閉鎖する様子を説明した。整流板13を下降させて吸気口23を形成する手順は、上記図2〜図6の手順の逆である。
(2−2)整流板の上下動及び支持の仕組み
次に、第1支持部80及び第2支持部90により整流板13を上下動及び支持させる仕組みの一例について以下に説明する。仕組みは次のものに限定されないが、以下では、上下動の仕組みとして、プランジャ機構の第1支持部80と、上下可動機構の第1支持部180及び磁石機構の組み合わせと、ばね機構の第1支持部280とを用いた仕組みを例に挙げて説明する。また、可動式のストッパを用いた第2支持部90の仕組みを例に挙げて説明する。
次に、第1支持部80及び第2支持部90により整流板13を上下動及び支持させる仕組みの一例について以下に説明する。仕組みは次のものに限定されないが、以下では、上下動の仕組みとして、プランジャ機構の第1支持部80と、上下可動機構の第1支持部180及び磁石機構の組み合わせと、ばね機構の第1支持部280とを用いた仕組みを例に挙げて説明する。また、可動式のストッパを用いた第2支持部90の仕組みを例に挙げて説明する。
(a)プランジャ機構及び可動式のストッパを用いた仕組み
まず、第1支持部80としてプランジャ機構を用い、第2支持部90として可動式のストッパを用いた場合の、整流板13の上下動及び支持の仕組みについて図7〜図10を用いて説明する。
まず、第1支持部80としてプランジャ機構を用い、第2支持部90として可動式のストッパを用いた場合の、整流板13の上下動及び支持の仕組みについて図7〜図10を用いて説明する。
(a−1)プランジャ機構
図7に示すように、第1支持部80は、パネル部11aに取り付けられている固定部81と、整流板13の底壁13aの上面に取り付けられた可動部83と、プランジャ(付勢部材)84と、を含む。可動部83は、固定部81に対して可動に構成されており、可動部83が固定部81に対して上下に移動することで整流板13が上下に移動する。
図7に示すように、第1支持部80は、パネル部11aに取り付けられている固定部81と、整流板13の底壁13aの上面に取り付けられた可動部83と、プランジャ(付勢部材)84と、を含む。可動部83は、固定部81に対して可動に構成されており、可動部83が固定部81に対して上下に移動することで整流板13が上下に移動する。
固定部81は、例えば、内部に可動部83を収納可能な空間を有した円筒状の部材である。そして、固定部81の上端部がパネル部11aに取り付けられており、固定部81の下端部は自由端となっている。固定部81は、固定本体部81aと、固定本体部81aよりも水平方向の外側に突出している係止部81bと、フランジ部81cとを有する。係止部81bは、固定本体部81aの上方に設けられており、後述のプランジャ先端83eが係止する部分である。なお、係止部81bは、固定本体部81aの上端の全周囲に設けられている必要はなく、固定本体部81aのうち、少なくともプランジャ先端部84aが係止する領域に設けられていればよい。フランジ部81cは、固定本体部81aの下端に、固定本体部81aの内部空間の径方向内側に向かうように設けられている、フランジ部81cには、可動部83の後述の可動先端部83bの段差部83b1が係止する。
可動部83は、固定部81の内部で可動できるように、例えば、円筒状の固定部81よりも一回り小さい円柱状の部材である。可動部83は、整流板13の底壁13aに固定された可動基部83aと、可動基部83aの上方に設けられた可動先端部83bとを有する。可動先端部83bは、可動基部83aよりも大径であり、可動基部83aとの境界に段差部83b1を有している。可動先端部83bの上部には、固定本体部81aの係止部81bに対応する側に、プランジャ84を収納可能なプランジャ収納凹部83b2が設けられている。係止部81bが固定本体部81aに対して水平方向に沿って外側に突出しているのに応じて、プランジャ収納凹部83b2は水平方向に沿って形成されている。よって、プランジャ収納凹部83b2は、可動先端部83bの側部において開口するように形成されている。
プランジャ84は、プランジャ収納凹部83b2から突出可能なプランジャ先端部84aと、プランジャ先端部84aに弾性による付勢力を付与するバネ84bとを有する。プランジャ84は、プランジャ先端部84aが係止部81bに係止可能なように、係止部81bが突出している側にプランジャ先端部84aが付勢されるように取り付けられている。図7の場合、バネ84bの一端が、水平方向に沿ったプランジャ収納凹部83b2のうち、水平方向の奥側に取り付けられている。そして、バネ84bの他端にプランジャ先端部84aが取り付けられている。
上記では、バネ84bを有するプランジャ84を用いて、プランジャ先端部84aを係止部81bに係止させることで可動部83を固定部81に固定している。しかし、プランジャ先端部84aを係止部81bに係止させるための付勢力を有する部材としては、バネ84bに限らず、弾性を有する種々の部材を用いることができる。
(a−2)可動式のストッパ
第2支持部90は、可動式のストッパであり、これに限定されないが、例えば長尺状の板状部91を有する。第2支持部90は、未使用時は、図2、図9等に示すように、外周部11bの収納部12内に収納されて、退避位置に位置付けられている。退避位置では、第2支持部90は、その板状面が整流板13の側壁13bに面している。ここで、収納部12は、外周部11bの側壁11b1に形成された凹部である。収納部12は、第2支持部90の長手方向に沿って並んだ、第1凹部121、第2凹部122及び第3凹部123を有する。第1凹部121及び第3凹部123の外周部11bへの凹みは、第2凹部122よりも大きい。
第2支持部90は、可動式のストッパであり、これに限定されないが、例えば長尺状の板状部91を有する。第2支持部90は、未使用時は、図2、図9等に示すように、外周部11bの収納部12内に収納されて、退避位置に位置付けられている。退避位置では、第2支持部90は、その板状面が整流板13の側壁13bに面している。ここで、収納部12は、外周部11bの側壁11b1に形成された凹部である。収納部12は、第2支持部90の長手方向に沿って並んだ、第1凹部121、第2凹部122及び第3凹部123を有する。第1凹部121及び第3凹部123の外周部11bへの凹みは、第2凹部122よりも大きい。
そして、第2支持部90は、長手方向の一端が、第3凹部123に設けられたピン93を介して収納部12内に可動に固定されている。第2支持部90の長手方向の他端は、第2凹部122に達しているが、第2支持部90の他端と第1凹部121との間には隙間が形成されている。この隙間は、ユーザが第2支持部90を回動により収納部12から引き出す際の指等の挿入部となる。
第3凹部123には、洗浄許可スイッチ124(検出部)が設けられている。図9に示すように第2支持部90が収納部12に収納されて退避位置にある場合には、洗浄許可スイッチ124が開放されてOFFになっている。この場合、洗浄動作は禁止されており、洗浄液噴射部Nによりハウジング2内に洗浄液が供給されない。一方、図10に示すように、第2支持部90が収納部12から引き出されて支持位置にある場合には、洗浄許可スイッチ124が押圧されてONになっている。この場合、制御部20は、洗浄許可スイッチ124のONを検出すると、洗浄液供給部65及び各種弁等による洗浄動作を許可する。よって、整流板13を第1支持部80及び第2支持部90によって接触位置P1に支持させて、吸気口23の閉鎖の確実性が高まった状態において、洗浄液が内部空間Sに供給できる。
なお、第2支持部90は、接触位置P1に支持された整流板13を、さらに支持する際に、退避位置から支持位置まで移動される。このように第2支持部90は、未使用時に第2支持部90が収納部12に収納されているため、整流板13を上下動させる際に第2支持部90が邪魔にならない。また、ハウジング2の内部空間Sに排気を取り込む際には、吸気口23が開放されている。このように吸気口23が開放されている場合に、第2支持部90が退避位置に位置付けられているため、吸気口23からの排気の取り込みにおいて第2支持部90が邪魔にならない。
また、第2支持部90を収納部12に収納できることで、レンジフード1の凹凸が少なく、清掃がし易く、見た目にもすっきり感があり優れている。
なお、第2支持部90は、接触位置P1に位置付けられている整流板13の底壁13aを支持可能なように、収納部12内の所定の高さ位置に取り付けられている。
なお、第2支持部90は、接触位置P1に位置付けられている整流板13の底壁13aを支持可能なように、収納部12内の所定の高さ位置に取り付けられている。
(a−3)プランジャ機構及びストッパによる整流板の上下動
プランジャ機構からなる第1支持部80は、図3に示すように整流板13が離隔位置P0に位置している場合は、図7に示すように、可動部83が固定部81に対して離隔位置Q0に位置している。図7では、可動部83の段差部83b1が、固定部81のフランジ部81cに係止している。この場合、プランジャ84のプランジャ先端部84aが、固定部81の固定本体部81aの内壁に接しているため、固定本体部81aからの押圧力を受けてバネ84bが収縮した状態である。そして、プランジャ84が、可動部83のプランジャ収納凹部83b2内に収納されている。
プランジャ機構からなる第1支持部80は、図3に示すように整流板13が離隔位置P0に位置している場合は、図7に示すように、可動部83が固定部81に対して離隔位置Q0に位置している。図7では、可動部83の段差部83b1が、固定部81のフランジ部81cに係止している。この場合、プランジャ84のプランジャ先端部84aが、固定部81の固定本体部81aの内壁に接しているため、固定本体部81aからの押圧力を受けてバネ84bが収縮した状態である。そして、プランジャ84が、可動部83のプランジャ収納凹部83b2内に収納されている。
次に、整流板13を図3に示す離隔位置P0から、図4に示す接触位置P1に移動させると、整流板13の移動とともに可動部83が固定部81に対して上方に移動する。そして、整流板13が接触位置P1に位置している場合は、図8に示すように、可動部83が固定部81に対して接触位置Q1に位置している。接触位置Q1でのバネ84bは、離隔位置Q0において受けていた押圧力の一部が開放され、付勢力によりプランジャ先端部84aをプランジャ収納凹部83b2から突出させる。よって、プランジャ先端部84aは、可動部83が離隔位置Q0から接触位置Q1へ移動することにより、プランジャ収納凹部83b2から突出し、固定本体部81aから外側に突出した係止部81bに係止している。
上記のように、バネ84bへの押圧力の付加、又は、押圧力の一部の開放によって、整流板13を、プランジャ機構からなる第1支持部80により接触位置P1に位置付けることができる。これにより、ハウジング2と整流板13とが接触して吸気口23が閉鎖される。
次に、整流板13が第1支持部80によって図4に示す接触位置P1に支持されると、ユーザは、図9の退避位置にある第2支持部90を収納部12から引き出し、図10に示すように支持位置に移動させる。第2支持部90を支持位置に移動させることで、第2支持部90は、接触位置P1に支持された整流板13の底壁13aの下面を支持する。このとき、ユーザは、第2支持部90の他端と第1凹部121との間の隙間に指等を掛けることで、第2支持部90を収納部12から容易に引き出すことができる。
以上のようにして、第1支持部80及び第2支持部90により接触位置P1に整流板13が支持される。これにより、ハウジング2と整流板13とが接触して吸気口23が確実に閉鎖される。そのため、ハウジング2の内部空間の洗浄時において、吸気口23から洗浄液及び油分等を含む廃液が漏出するのを抑制できる。
(3)フィルターユニット
図3及び図4に示されるように、本実施形態に係るレンジフード1では、整流板13を上下動及び支持させる上述の仕組みを備えることによって、洗浄液及び油分等を含む廃液を排出するための排液管が、第1排水口25(排液口の一例)に連通されている排水管26(第1排液管の一例)と、排水管26と分離されてハウジング2の外側に連通する排液用配管29(第2排液管の一例)とに分離可能に構成されている。
図3及び図4に示されるように、本実施形態に係るレンジフード1では、整流板13を上下動及び支持させる上述の仕組みを備えることによって、洗浄液及び油分等を含む廃液を排出するための排液管が、第1排水口25(排液口の一例)に連通されている排水管26(第1排液管の一例)と、排水管26と分離されてハウジング2の外側に連通する排液用配管29(第2排液管の一例)とに分離可能に構成されている。
排水管26は、整流板13より概ね鉛直方向に延びており、後述するカバー部材37に設けられているガイド部材50において上下方向に移動可能に挿入されている。また排液用配管29は、概ね水平方向に延びて壁Wを貫通しており、その先端部分29aが、カバー部材37のガイド部37aの段部に嵌め込まれて固定されている。
廃液から油分等を除去するフィルターユニット30は、排水管26と排液用配管29との間の分断部分を利用して取り付けられているものであり、排水管26と排液用配管29との間に着脱自在に装着される。
図11及び図12に示されるように、フィルターユニット30は、排水管26が挿入される外観が略立方体状で内側が円筒状の被挿入部31と、排液用配管29に挿入される円筒状の挿入部32とを備える。被挿入部31及び挿入部32の内側に、廃液を導入する導入路33が形成されており、導入路33にフィルター34が設けられている。フィルター34については、フィルターユニット30から取り外せるような構成であっても良いし、あるいはフィルターユニット30と一体化されているものであっても良い。
被挿入部31には、フィルターユニット30の着脱時において排水管26が通過可能な切欠き部35が設けられている。本実施形態における切欠き部35の形状は、円筒を縦に略半分に割ってできたような形状となっている。この切欠き部35が設けられていることによって、例え整流板13が、図3、図13に示されるような、離隔位置P0(第1位置)にある場合や、あるいは、図4、図14に示されるような接触位置P1(第2位置)にある場合であっても、排水管26(ガイド部材50)に干渉されることなく、フィルターユニット30を着脱することができる。
被挿入部31の外側面には、ユーザがフィルターユニット30を着脱し易いように、ユーザが摘まむことができる取っ手部36が設けられている。
本実施形態に係るレンジフード1は、排水管26と排液用配管29とを覆うカバー部材37を備える。カバー部材37は、壁Wに固定されており、フィルターユニット30を装着するための開口38が形成されている。カバー部材37を設けることによって、排水管26と排液用配管29を流れる、洗浄液及び油分等を含む汚れた廃液が見え難くなり、外観上の意匠性も向上する
フィルターユニット30は、カバー部材37の開口38に挿入されると、被挿入部31の切欠き部35を介して、排水管26が挿入されているガイド部50が被挿入部31に配置され挿入された状態となると共に、カバー部材37のガイド部37aにガイドされつつ、挿入部32が排液用配管29の先端部分29aに挿入される。このとき、フィルターユニット30は、カバー部材37のガイド部37aと排液用配管29の先端部分29aによって支持されつつ、挿入部32の先端が、排液用配管29の先端部分29aの内側の段部と接触して、カバー部材37と略面一となるように開口38に嵌め込まれる。
洗浄液及び油分等を含む廃液は、第1排水口25から排水管26に流れ込むと、ガイド部材50を経て、フィルターユニット30の被挿入部31の導入路33に流れてフィルター34を通過し、このときに油分等がフィルター34によって捕獲される。その後、挿入部32の導入路33に流れて、さらに排液用配管29へと流れて、レンジフード1の外部に排出される。
本構成によれば、フィルターユニット30のフィルター34によって廃液中の油分等が捕獲されるため、油分等が排液管内に蓄積することによる詰まりの発生を防止することができる。また、フィルターユニット30が排液管に対して着脱自在に構成されているため、フィルターユニット30を定期的に取り外して、そのフィルター34の清掃を行うか、あるいはフィルター34そのものを交換することも容易に行うことができる。
また、本実施形態に示されているように、レンジフード1は、フィルターユニット30の装着状態を検知する着脱検知スイッチ39を備えていても良い。本実施形態における着脱検知スイッチ39は、排液用配管29の先端部分29aの上面に設けられており、フィルターユニット30がカバー部材37の開口38に嵌め込まれると、着脱検知スイッチ39が被挿入部31の外側面に接触してONになるように構成されている。適用可能な着脱検知スイッチ39としては、例えば、公知のマイクロスイッチが挙げられる。
着脱検知スイッチ39によってフィルターユニット30の装着状態を検知することで、フィルターユニット30が装着されていない状態では、洗浄動作が実施されないように構成することもできる。これにより、フィルターユニット30の取付忘れが防止され、洗浄液及び油分等を含む廃液が、より確実にフィルター34処理されることとなり、油分等が排液管内に蓄積することによる詰まりの発生をより確実に防止することができる。
〔他の実施形態〕
(1)上述の実施形態においては、排水管26と排液用配管29との間にフィルターユニット30を装着することによってフィルター34を設ける構成が示されているが、これに限定されるものではなく、排水管28にもフィルター34を設ける構成としても良い。
(2)上述の実施形態においては、整流板13が上下動するレンジフード1に対してフィルターユニット30を設ける構成が示されているが、これに限定されるものではなく、上下動しない整流板から延びる排水管にフィルター34を設けるようにしても良い。
(3)上述の実施形態においては、ガイド部材50を設ける構成が示されているが、これに限定されるものではなく、例えば、整流板13が上下動しても排水管26が被挿入部31内に配置されるような場合においては、ガイド部材50を設けない構成としても良い。
(4)上述の実施形態においては、被挿入部31の外観が略立方体状である構成が示されているが、これに限定されるものではなく、その外観も円筒状であるような構成としても良い。
(1)上述の実施形態においては、排水管26と排液用配管29との間にフィルターユニット30を装着することによってフィルター34を設ける構成が示されているが、これに限定されるものではなく、排水管28にもフィルター34を設ける構成としても良い。
(2)上述の実施形態においては、整流板13が上下動するレンジフード1に対してフィルターユニット30を設ける構成が示されているが、これに限定されるものではなく、上下動しない整流板から延びる排水管にフィルター34を設けるようにしても良い。
(3)上述の実施形態においては、ガイド部材50を設ける構成が示されているが、これに限定されるものではなく、例えば、整流板13が上下動しても排水管26が被挿入部31内に配置されるような場合においては、ガイド部材50を設けない構成としても良い。
(4)上述の実施形態においては、被挿入部31の外観が略立方体状である構成が示されているが、これに限定されるものではなく、その外観も円筒状であるような構成としても良い。
本発明は、洗浄機能付きのレンジフードに関する産業技術分野において好適に利用することができる。
29:排液用配管
29a:先端部分
30:フィルターユニット
31:被挿入部
32:挿入部
33:導入路
34:フィルター
35:切欠き部
36:取っ手部
37:カバー部材
37a:ガイド部
38:開口
39:着脱検知スイッチ
50:ガイド部材
W:壁
29a:先端部分
30:フィルターユニット
31:被挿入部
32:挿入部
33:導入路
34:フィルター
35:切欠き部
36:取っ手部
37:カバー部材
37a:ガイド部
38:開口
39:着脱検知スイッチ
50:ガイド部材
W:壁
Claims (6)
- 流体が取り込まれる内部空間と、前記内部空間から流体を排気する排気口とを有するハウジングと、
前記ハウジングに流体を取り込むための吸気口と、
前記ハウジングの前記流体の取り込み側に配置されている整流板と、
前記ハウジングの内部空間の洗浄時に洗浄液を噴射する洗浄液噴射部と、
廃液を排液するために前記整流板に設けられる排液口と、
前記排液口と前記ハウジングの外側とを連通する排液管と、
前記排液管に対して着脱自在に装着されるフィルターユニットとを備える、レンジフード。 - 前記排液管が、前記排液口に連通されている第1排液管と、前記第1排液管と分離されて前記ハウジングの外側とを連通する第2排液管とに分離可能であって、前記第1排液管と前記第2排液管との間に、前記フィルターユニットが装着される請求項1に記載のレンジフード。
- 前記吸気口を開放する第1位置と、前記ハウジングの内部空間の洗浄時に前記吸気口を閉鎖する第2位置との間で、前記整流板が、前記ハウジングに対して上下方向に移動可能に構成されている請求項2に記載のレンジフード。
- 前記フィルターユニットが、前記第1排液管が挿入される被挿入部と、前記第2排液管に挿入される挿入部とを備え、前記被挿入部及び前記挿入部の内側に、前記廃液を導入する導入路が形成されており、前記導入路にフィルターが設けられており、フィルターユニットの着脱時において前記第1排液管が通過可能な切欠き部が前記被挿入部に設けられている請求項2又は3に記載のレンジフード。
- 前記排液管を覆うカバー部材を備える請求項1〜4のいずれか1項に記載のレンジフード。
- 前記フィルターユニットの装着状態を検知する着脱検知スイッチを備える請求項1〜5のいずれか1項に記載のレンジフード。
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