JP2019158060A - ガス供給システム、その供給装置、その供給方法およびその供給プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
LPガスの残量管理に関し、ガス容器とガス消費設備との間にあるガス供給路に配置された流量計測手段で検知したガス消費量とガス容器のガス残量から、ガス消費設備で消費可能な残時間を算出して表示することが知られている(たとえば、特許文献1)。
ガス容器の配送予測に関し、安全率マスタを用いてガス切れの発生日を予測し、配送効率およびガス切れリスクを考慮した配送予定日を算出することが知られている(たとえば、特許文献2)。
このため、たとえば冬期などのガスの使用量が増加する時期には、ガスの配送回数が増加することになる。配送処理に用いる車両に積載できるガス量やガス容器の本数には限りがあるため、ガスの配送回数が増加するのに従って、配送基地に戻ってガスやガス容器を補充する回数も増加することなる。
斯かる配送負荷を軽減するためには、必要以上のガスやガス容器を顧客に配送しておけばよいが、大量のガスやガス容器が配置できる場所を確保できる顧客は多くない。また、貴重な敷地内をガス容器が占領することについて、顧客の許諾が得られないことが想定される。そのほか、ガスやガス容器をストックする配送基地を増やすという手段があるが、ガスやガス容器を保管するための土地を新たに確保し、管理するのは、人的にも金銭的にも現実的ではない。
そこで、本発明の目的は、上記課題に鑑み、配送先にガスやガス容器をストックさせることにある。
また、本発明の他の目的は、ストックしたガスやガス容器を利用して、ガス供給処理の迅速化を図ることや、ガス使用量の急激な変化などに対してガス切れが生じるのを防止することにある。
上記ガス供給システムにおいて、前記記憶部には、少なくとも、ユーザーが保有する前記ガス容器の容量情報および他のユーザーに提供した前記在庫ガスの容量を表す情報を含むユーザー情報が記憶されており、前記処理部は、前記ユーザー情報を参照し、他のユーザーに提供した在庫ガスの容量または回数に応じて、計測したガス量に対するガス料金を算出してよい。
上記ガス供給システムにおいて、前記処理部は、前記記憶部を参照し、前記ガス切れ推定日までの日数が少ない、もしくは前記ガス切れ推定日に達しているユーザーの近くにある前記ガス容器を提供可能な他のユーザーの数に応じて、前記ガス料金の設定条件を変更してよい。
上記ガス供給システムにおいて、前記処理部は、前記ガスデータから所定期間に得られるガス量の推移傾向を表すトレンドデータを作成し、このトレンドデータにより前記データ計測手段による次回以降の計測タイミングを決定して、多頻度で計測させてよい。
上記ガス供給装置において、前記処理部は、前記ガス切れ推定日を参照し、前記ガス切れ推定日までの日数が少ない、もしくは前記ガス切れ推定日に達している他のユーザーに前記在庫ガスを提供したユーザーのガス料金の設定条件を変更してよい。
上記ガス供給方法において、前記ガス切れ推定日を参照し、前記ガス切れ推定日までの日数が少ない、もしくは前記ガス切れ推定日に達している他のユーザーに前記在庫ガスを提供したユーザーのガス料金の設定条件を変更する工程を含んでよい。
上記ガス供給プログラムにおいて、前記ガス切れ推定日を参照し、前記ガス切れ推定日までの日数が少ない、もしくは前記ガス切れ推定日に達している他のユーザーに前記在庫ガスを提供したユーザーのガス料金の設定条件を変更する機能を含んでよい。
(2) 配送地域内に在庫ガス量が増えることで、多頻度計測によって算出されたガス切れ推定日に対し、迅速にガス容器の配送および交換処理を行うことができる。
(3) 多頻度計測によるガスデータを利用して、ユーザー毎に必要なガス量を割り出すことで、設置したガス量に対する在庫ガス量を正確に把握できる。
(4) ユーザーに多数の在庫ガス量を保有させることで、ガス容器の配送および交換に要する時間を短縮できるため、急激なガス使用の変化が生じた場合にも対応しやすく利便性が高められる。また、配送基地と配送先との往復回数を減らせるので、配送負荷の軽減も図れる。
図1は、第1の実施の形態に係るガス供給システムの構成例を示している。図1に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されない。
このガス供給システム2は、ユーザーのガスの使用状態から必要なガス量を割り出し、設置された複数のガス容器のうち、在庫としてストックされるガス容器に応じてガス料金を設定するシステムの一例である。ガス供給システム2は、たとえば図1に示すように、データ計測手段4、ガス供給装置6を備える。このデータ計測手段4は、たとえばデータ計測部8を含むガスメータ10、データ取得部12を備える。ガス供給装置6は、記憶部14、処理部16、情報提示部18を備える。またデータ計測手段4とガス供給装置6は、ガスデータやガス量計測処理の指示情報を送受信する通信部20−1、20−2を備える。
ガスGはガス供給路22を通してガス容器24からガス機器26に流れる。データ計測部8は、たとえばガス供給路22に流れるガス流量などを所定の頻度およびタイミングで計測する。データ計測部8の計測頻度およびタイミングは、たとえば毎日または数日毎に、所定時刻に設定されるほか、計測したガスの使用量またはガス残量を表すガス量からユーザーのトレンドデータ(ガス使用傾向情報)を算出し、このトレンドデータから推測するガス残量の多寡、もしくトレンドデータから推測するガス切れの推定日が近いか否かに応じて次回の計測日や計測タイミングを設定してもよい。データ計測部8による計測の頻度およびタイミングは、たとえばデータ計測手段4で算出して設定してもよく、またはガス供給処理を行うガス供給装置6側で算出して設定してもよい。
データ取得部12は、データ計測部8による計測結果を収集し、ガス供給装置6側に通知するガスデータを生成する手段の一例である。このデータ取得部12は、たとえば通信部20−1とともにデータ中継器を構成してもよく、またはガスメータ10内部に構成されてもよい。またデータ取得部12は、たとえば収集したガスデータを利用してデータ計測部8によるガス計測の頻度を算出する機能を備えてもよく、または収集したガスデータを一定期間蓄積し、所定のタイミングでガス供給装置6側に通知するデータ出力機能を備えてもよい。
通信部20−1、20−2は、データ計測手段4とガス供給装置6との間でガスデータや計測タイミング等の指示情報を送受信する手段の一例である。通信部20−1、20−2は、たとえば一般電話回線、携帯電話回線、インターネットなどのネットワーク通信回線や、赤外線通信、専用の有線回線、光通信回線などを利用してもよい。また、データの通信処理には、たとえばデータ計測手段4に対して、図示しない携帯電話機やその他の通信端末装置を介在させて通信を行ってもよい。送受信されるガスデータは、ガス容器24のガス切れ推定日の算出に用いられる。したがって、ガスデータには、たとえば、ガス流量の計測値、ガス使用量、ガス残量、ロードサーベイやガスメータ10の出力パルス、計測値と同様にガス使用量やガス残量を示すデータ、アラーム情報、ガス使用量やガス残量を表す容器内圧力の何れでもよいし、これらの2以上を組合せたデータでもよい。
必要ガス量E1には、たとえばガスGをガス機器26に供給する供給用のガス容器と、ガス切れをバックアップするためのガス容器が備えられる。ガス容器にガス切れが生じたとき、切換器がガスの供給元のガス容器からバックアップ側のガス容器に切り換えて、ガス機器26にガスGを供給する。なお、必要ガス量E1のガス容器の数は、供給用とバックアップ用の2本に限られず、3本以上が設置されてもよいし、供給用の1本のみでもよい。
在庫ガス量E2は、ユーザーが保有するガス容器のうち、必要ガス量E1以上に設置されたガス量であり、たとえば必要ガス量E1が消費されたときに切替えて消費し、または他のユーザーに分配するための在庫ストックとして利用される。在庫ガス量E2は、たとえばユーザーが所有または管理する敷地に設置可能なガス容器の容量または所定の大きさのガス容器の本数、ガス供給会社とユーザーとの契約によって設定されたガス量やガス容器の本数が設定される。従って、在庫ガス量E2は、たとえば大型のガス容器や複数本のガス容器が設置可能な敷地を有し、かつ必要ガス量E1よりも多くのガス量の供給を希望するユーザーに対して割当てられる。在庫ガス量E2が貯められるガス容器は、たとえばガス供給路22に接続されてもよく、またはガス供給路22には接続されずにユーザーの敷地内に置かれるのみであってもよい。在庫ガス量E2がガス供給路22に接続されている場合、切替器は、たとえば必要ガス量E1が貯められていたガス容器内のガス残量が0になったことを契機に在庫ガス量E2側のガス容器との接続に自動で切替えてもよく、または所定の操作によって切替えるようにしてもよい。
処理部16は、演算手段の一例であり、たとえば測定した使用中のガス容器24のガスデータSiを積算し、ガス容器24の容量に基づいてガス切れ推定日dxを算出する。ガス容器24を交換する通報日は、たとえば算出したガス切れ推定日dxよりも数日前に設定すればよい。また、処理部16は、たとえば在庫ガス量E2として複数のガス容器24が設置されているユーザーに対し、現在のガス使用状態に基づいて必要ガス量以上のがストックされているか否かを判断し、ガスがストックされている場合には、その必要ガス量以上分のガス量に応じたガス料金の設定条件を変更する。つまり、ガス供給システム2では、たとえば必要ガス量E1以上の在庫ガス量E2をストックしているユーザーに対し、ガス料金を割引くなどのインセンティブを与える。これによりガス供給システム2では、配送基地以外のユーザー宅の軒先などにストックされた在庫ガス量E2を利用して、そのユーザーもしくはユーザー宅から近い他のユーザーに対してガス容器の交換処理を行う。
ガス容器24のガス量の最大値をGmax、計測したガス量をgi、その積算値をΣgiとすれば、測定時にガス容器24内に残るガス量Giは、
Gi=Gmax−Σgi ・・・(1)
で表すことができる(ただし、i=1、2、・・・、n)。
ガス供給装置6のデータ処理には、たとえばa.ガスデータSiの取得、b.ガスデータSiの蓄積、c.ガス切れ推定日dxの算出、d.在庫ガスの有無の判断、e.在庫ガスの有無に応じたガス料金の設定条件の適用、f.その他のデータ処理などが含まれる。
a.ガスデータSiの取得
処理部16は、データ計測手段4からガスデータSiを連続または不連続に取得して収集する。
b.ガスデータSiの蓄積
処理部16に収集されたガスデータSiは記憶部14に蓄積される。
処理部16は、たとえば記憶されている複数のガスデータSiからガス消費傾向を算出し、使用中のガス容器24、または複数本のガス容器を含む必要ガス量E1のガス切れ推定日dxを算出する。算出したガス切れ推定日dxは、ユーザー毎に記憶部14に記憶される。
d.在庫ガスの有無の判断処理
処理部16は、記憶部14に記憶されている必要ガス量設定情報を読み出し、この必要ガス量設定情報に記憶されている予め設定されたガス量やガス容器の本数、若しくは過去のガスデータを利用してガス切れの比較推定日を算出する。この必要ガス量設定情報は、ユーザーのガス使用状態に対して、必要とされるガス量の比較情報の一例であり、この情報により算出した値は、本発明のガス切れ比較推定日となる。そして処理部16は、たとえば前回のガス供給日から所定日数が経過し、または設定された日付において、計測したガスデータを利用して算出したガス切れ推定日と、必要ガス量設定情報を利用して算出したガス切れ比較推定日とを対比し、そのガス切れ推定日の先後によって、必要なガス容器よりも多くの在庫ガス量を備えているか否かを判断する。
e.在庫ガスの有無に応じたガス料金の設定条件の適用
処理部16は、ガス供給日または月毎の所定日において、ユーザーに対してガス料金を請求し、その請求金額を徴収する。このとき処理部16は、ガス切れ推定日とガス切れ比較推定日の対比を行った上で、保有している在庫ガス量E2の容量やその容量に対応するガス容器本数の有無、またはその保有本数に応じてガス料金の設定条件を適用する。
処理部16は、たとえば算出したガス切れ推定日dxを記憶部14に記憶させるとともに、そのガス切れ推定日dxの情報を情報提示部18から、ユーザーやガス容器の配送員に通知してもよい。なお、ガス切れ推定日dxの通知では、たとえば算出したときに情報提示を行ってもよく、または複数の算出結果からガス切れ日に近づいたことを判断して、情報を提示してもよい。
さらに、処理部16は、たとえば取得したガスデータSiから算出したガスの使用傾向に基づいて、次回のガス測定のタイミングを設定し、または予め設定されているガス計測日を前後させる計測指示情報を生成して、データ計測手段4のデータ計測部8に向けて送信すればよい。
図2は、特定のユーザーから取得したガスデータを利用したガス容器の在庫確認の一例である。蓄積されたガスデータSiは、たとえば時系列に沿って所定の間隔で取得されている。図2では、たとえば横軸に経過時間、縦軸にガス容器に溜められたガス量(ガス残量)が設定されており、特定のユーザーのガスデータの推移から、ガスの使用状態を表している。
使用中のガス容器またはユーザーが保有するガス容器について、たとえば時点tiにおけるガス切れ推定日dxiを算出する。このガス切れ推定日の算出では、たとえばガス容器の計測開始から時点tiまでに測定した複数のガスデータSを利用して、そのガスの減少傾向(使用傾向)を読み出し、その減少傾向に基づいてガス残量がなくなるガス切れ推定日を予測すればよい。なお、ガス切れ推定日の算出では、ガスの減少傾向から算出する場合のほか、過去の計測情報と組み合せて時点ti以降のガス使用傾向を予測してガス切れ推定日を算出してもよい。
また、処理部16は、記憶部14に記憶された必要ガス量設定情報から比較ガスデータLa、Lbを設定し、この比較ガスデータLa、Lbを利用して、ガス切れ比較推定日dxa、dxnを算出する。比較ガスデータLa、Lbは、たとえば予め設定されたガス量やガス容器本数を所定日数で使うと想定した場合のガス使用傾向を表す情報、または過去の同時期に測定されたガス使用傾向の履歴情報などを利用すればよい。ガス容器の在庫確認では、この複数の比較ガスデータLa、Lbのうちの1つを利用すればよく、また、複数の比較ガスデータを利用してもよい。
図3は、ガス供給処理の一例を示すフローチャートである。図3に示す処理内容、処理手順は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されない。このガス供給処理は、本発明のガス供給方法、またはコンピュータで実現するガス供給プログラムの一例である。
データ計測部8はガス機器26に流れるガス流量、またはガス容器24のガス残量などのガス量を計測し、このガス量からデータ取得部12がガスデータを生成する(S11)。
ガス供給装置6は、設定されたタイミングでデータ計測手段4から取得したガスデータからガスの使用傾向を算出し、このガス使用傾向を利用してガス切れ推定日dxiを算出する(S12)。このガス切れ推定日dxiは、たとえば使用中のガス容器24から測定したガスデータ、必要ガス量E1に含まれる複数のガス容器のガス量、またはユーザーが保有する全てのガス容器のガス量のいずれかに基づくガスデータを利用して算出される。
処理部16は、記憶部14から必要ガス量設定情報を読み出し(S13)、ガス切れ比較推定日を算出する(S14)。そして、ガス切れ推定日dxiとガス切れ比較推定日とを対比し(S15)、ユーザーがストックするガスを表す在庫ガスの有無を確認するとともに、在庫ガス量を算出する(S16)。
そして、情報提示部18は、ガスデータに基づいて設定されるガス料金に対し、在庫ガス量に応じた割引条件または割引金額を適用したガス料金、および算出したガス切れ推定日をユーザーに提示する(S18)。
この実施の形態によれば、次のいずれかのような効果が期待できる。
(1) 在庫ガス量に応じてガス料金に対するインセンティブを与えることで、ユーザーが必要とする本数以上のガス容器の保有を促すことができる。
(2) 必要なガス量またはそのガス量に対応する本数以上のガス容器をユーザーの敷地内にストックさせることについて、ユーザーの理解が得やすくなる。
(3) ユーザーの敷地にガス容器がストックされることで、通常のガス容器の配送が出来ない、または遅延する事態が生じた場合に、ガス容器の配送拠点または地域のガス供給拠点として在庫ガス量を利用することができ、ガス供給の利便性が高められる。
(5) ユーザーに多数の在庫ガス量を保有させることで、ガス容器の配送および交換に要する時間を短縮できるため、急激なガス使用の変化が生じた場合にも対応しやすくなるとともに、配送基地と配送先との往復回数を減らせるので、配送負荷の軽減も図れる。
図4は、第2の実施の形態に係るガス供給システムの構成例を示している。図4に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されない。図4において図1と同一部分には同一符号を付してある。
このガス供給システム2は、たとえば図4に示すように、ユーザー毎にガスデータを収集してガス切れ推定日を算出するとともに、ガスの使用状態から必要なガス量よりも多くのガスをストックする在庫ガス量のストック状態を監視し、そのストックに応じたガス料金設定条件の設定処理を行う。さらに、ガス供給システム2は、たとえばユーザー毎に算出したガス切れ推定日に対し、在庫ガス量E2を保有するユーザーからガス切れ推定日が近い他のユーザーに対してガスまたはガス容器を提供させ、そのガスまたはガス容器の提供に対してガス料金の設定条件を変更する処理を行う。
そして、処理部16は、在庫ガス量E2を保有せず、または必要ガス量E1および在庫ガス量E2のガス容器がガス切れとなっているユーザーAについて、ガス切れ推定日が近いと判断した場合、在庫ガス量E2を保有するユーザーBに対し、在庫ガス量E2を利用した配送処理に利用することの通知を含むガス供給指示を出力する。
さらに処理部16は、ユーザーBについて、ガス容器の提供本数またはガスの提供量などの情報を記憶し、この提供本数または提供量に応じてガス料金を設定する。
図5は、ガス供給処理の処理内容を示したフローチャートである。図5に示す処理内容、処理手順は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されない。このガス供給処理は、本発明のガス供給方法、またはコンピュータで実現するガス供給プログラムの一例である。
ガス供給装置6は、ガスメータ10からガスデータを取得(S21)すると、このガスデータから算出されるガスの使用傾向を利用してガス切れ推定日dxiを算出する(S22)。そしてガス供給装置6は、ユーザー毎にガス切れ推定日や、在庫ガス量を保有しているか否かを表すユーザー情報などを利用して、在庫ガスの有無を含む在庫ガス量の確認処理を行う(S23)。この在庫ガス量の確認処理は、たとえば第1の実施の形態に示すように、ガス切れ推定日とガス切れ比較推定日とを対比した在庫ガス量の算出処理(S13〜S16)の処理を行えばよく、または予め設定された在庫ガス量の設置数情報を読み出す処理などでもよい。
斯かる構成によれば、次のような効果が期待できる。
(1) ユーザーがストックする在庫ガス量を利用してガス容器の配送処理を行うことで、ガスの使用量の急激な増加などに対し、配送基地よりも近い他のユーザーからガス容器を提供でき、ガス切れが発生するリスクを低減できる。
(2) ガス容器を他のユーザーに提供することでガス料金の割引などのインセンティブが得られることで、在庫ガス量の設置を希望するユーザーの増加が期待できるほか、他のユーザーにガス容器を提供することに対するユーザーの了解が得やすくなる。
(3) ユーザーが保有する在庫ガス量を利用してガス容器の配送処理を行うことで、配送基地までの距離や配送時間の異なるユーザー間の配送負荷の平均化が図れる。
(4) ユーザーが保有する在庫ガス量を利用してガス容器の配送処理を行うことで、ガス容器を補充するために配送基地に帰還する回数を減らすことができ、配送コストの低減を図ることができる。
このガス供給装置6は、たとえば図6のAに示すように、ガス容器の配送指示を出力する管理センター30内に形成されている。この管理センター30は、たとえば各配送基地内に構成され、または配送基地の配送処理の管理および監視を行う外部の設備に構成されてもよい。ガス供給装置6は、たとえば通信部20−2を通じてガスメータ10で計測されたガスデータを受信し、データ取得部32を通じて必要な情報が読込まれる。
データ取得部32は、たとえばガスデータに含まれるガス使用量またはガス残量などの計測値や計測日時、ユーザー名など、ガス切れ推定日の算出処理、ガス容器交換などのガス供給日の設定処理、在庫ガス量の算出処理、ガス料金の算出処理などに必要なデータを抽出し、または整理するための機能部の一例である。データ取得部32で抽出し、または整理されたガスデータは、処理部16においてガス切れ推定日の算出などの処理に利用されるほか、処理部16を通じて記憶部14に蓄積される。
また、ガス供給装置6には、たとえば表示部34が設置されている。この表示部34は、たとえばガスデータの取得状態や処理部16で算出されたガス切れ推定日、在庫ガス量の有無のほか、配送基地や配送者が担当する地域のガス容器の在庫状態表示画面(図7)などが表示される。この表示部34に表示される情報は、たとえば図示しない外部の配送基地や配送者が所持する端末装置などに通知されてもよい。
記憶部14には、たとえばユーザーデータベース40(図8のA)、ガス量データベース41(図8のB)、ガス料金設定条件データ42(図8のC)などが記憶される。
プロセッサ52は、演算手段の一例であり、メモリ部54で実行されるOS(Operating System)や各種のファームウェアプログラム、ガスデータに基づくガス供給プログラム、ガス切れ推定日の算出やガス供給指示を生成する管理プログラム、ガス料金の算出管理プログラムなどの各種プログラムの演算処理を行う。また、プロセッサ52は、実行するプログラムに応じて、ガスメータ10に対する計測頻度の設定、ガスデータの送信指示を出力するほか、表示部34に対する表示制御、I/O56を介して接続される機能部への制御を行う。
メモリ部54は、OSや各種プログラムを実行するワークエリアの一例である。このメモリ部54は、たとえばRAM(Random-Access Memory)などの記憶素子が用いられる。プロセッサ52およびメモリ部54は、各種プログラムを演算実行することで、ガス供給装置6の処理部16、データ取得部32として機能する。
記憶部14は、ガス供給装置6を機能させるための各種プログラムや、ガスメータ10が取得したガスデータを記憶する手段の一例であり、たとえばROM(Read-Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory )で構成される。
ガス供給装置6は、たとえば顧客であるユーザー情報やユーザーに対する配送管理情報などを利用し、ガス容器の在庫管理やガス切れの監視、ユーザーが保有する在庫ガス量の管理などを行う。ガス供給装置6は、たとえば図7に示すように、配送担当毎の地図情報を記憶しており、配送基地のガス容器24の本数やガスの充填状態などを管理するほか、ユーザーの配置や必要ガス量E1や在庫ガス量E2を含むガス容器保有本数、道路情報、配送ルートなどを管理する。この実施例1では、たとえば所定の大きさのガス容器24の本数によってガス量を特定しており、必要ガス量E1としてガス容器24−1、24−2を備え、在庫ガス量E2としてガス容器24−3、24−4・・・24−Nを備える場合を示している。
ユーザーが保有するガス容器の本数情報や配送ルート情報を含む地図情報は、たとえば配送基地やガス容器の交換作業を担当する配送者の端末にも送信されて表示させればよい。
なお、ガス供給処理では、たとえばこの地図情報に表示されるユーザーやガス容器の本数情報のうち、ガス切れ推定日が近いユーザーまたはガス容器の交換指示を行うユーザーの情報のみを選択して表示させてもよい。
図8のAは、ユーザーデータベース40を示している。このユーザーデータベース40には、たとえばユーザー名情報61、住所情報62、担当領域情報63、ガス容器設置数情報64、必要ガス量情報65、割引適用情報66などが格納される。
ユーザー名情報61は、ガス容器の交換処理の対象となるユーザーを識別するID(Identification)である。なお、このユーザー名情報61には、たとえば設置されているガス容器を識別する情報を含み、またはユーザー名に代えてガス容器の識別情報のみを記憶してもよい。
住所情報62は、ガス容器が設置された場所を示す情報であり、かつガス供給処理における配送先を特定する情報の一例である。
担当領域情報63は、たとえばガス容器の配送先について、配送を担当する配送基地を示す情報または配送エリアを細分化して特定する情報などが含まれる。
ガス容器設置本数情報64は、ユーザーが購入し、前回のガス供給処理において設置されたガス容器の本数が記憶される。ガス容器の本数は、たとえば予め設定された固定値の場合のほか、ユーザーが指定した本数、または過去のガス使用実績などから算出した本数が設定されてもよい。
割引適用情報66は、ユーザー毎のガス料金算出処理に適用される割引情報が記憶されている。この割引適用情報66には、たとえば在庫ガス量に応じて設定されるガス料金の割引割合や割引金額などが記憶される。この在庫ガス量は、第1の実施の形態に示すように、ガスデータを利用して算出したガス切れ推定日と必要ガス量情報65を利用して算出したガス切れ比較推定日との対比によって算出されればよく、またはガス容器設置本数情報64と必要ガス量情報65との差分を利用してもよい。
ユーザー名情報71は、ガス容器の交換処理の対象となるユーザーを識別するID(Identification)である。
計測値情報72は、ガスメータ10から取得した情報であって、本発明のガスデータの一例である。
ガス切れ推定日情報73は、測定したガスデータを利用して算出したガス切れ推定日が記憶される。このガス切れ推定日の算出には、たとえば計測値情報72や必要ガス量情報65、ガス容器設置本数情報64などを利用すればよい。
計測日情報75は、ガスメータ10が計測を行った日または日時の情報が記憶される。
在庫ガス量情報81は、算出した在庫ガス量E2またはそのガス量に対応した本数を表す条件が規定される。
割引率情報82は、在庫ガス量E2またはそのガス量に対応した本数に応じて設定される割引率の条件が既定される。
図9は、ガス供給処理のシーケンスを示している。図9に示す処理手順、処理タイミング、処理内容は一例である。
ガスメータ10は、データ計測部8によってガス量を計測し(S31)、ガスデータの生成処理を行う(S32)。このガスデータは、生成時または設定されたタイミングでガス供給装置6側に送信される。
ガス供給装置6は、ガスメータ10からガスデータを取得して記憶部14に蓄積する(S33)。
ガス供給装置6は、ガスデータを利用してガス切れ推定日を算出する(S34)とともに、記憶部14に記憶されている必要ガス量情報に基づいてガス切れ比較推定日を算出し(S35)、これらの推定日を対比する(S36)。
この対比の結果、ガス切れ推定日がガス切れ比較推定日よりも遅い場合には、在庫ガス量を備えていると判断し(S37のYES)、在庫ガス量を備えている場合のガス料金の設定条件を適用する(S38)。そして、ガス供給装置6は、たとえば表示部34にガス切れ推定日およびガス料金などを表示する(S39)。
また、ガス切れ推定日がガス切れ比較推定日よりも早い場合には、必要ガス量よりも多くガスを使用すると推定し、在庫ガス量を備えていない、または設置した在庫ガス量E2の一部を利用すると判断し(S37のNO)、ガス料金の設定条件を維持する(S40)。ガス供給装置6は、たとえば表示部34にガス切れ推定日およびガス料金などを表示する(S39)。
この実施例1によれば、次の効果が得られる。
(1) 在庫ガス量をストックするユーザーに使用料の割引による利益を与えることで、在庫ストックの普及が進み、ガス切れのリスクを抑えることができる。
(2) 多頻度でガスデータを計測することで、ガスの使用状態や在庫ストックの有無の把握が正確となり、ガス供給処理における配送負荷の低減が図れる。
(3) 過去のガス使用傾向やユーザーが設定した必要ガス量に応じて、在庫ガス量を設定可能にすることで、ユーザー側のガス切れリスクを低減できるとともに、配送者側が行うガス供給の配送計画の設定自由度が広がり、利便性が高められる。
(4) 在庫ガス量をストックするユーザーに使用料の割引による利益を与えることで、ユーザー側にガス使用量に対する意識を高めることができ、省エネ化が図れる。
このガス供給システム90は、ガスメータ10で計測したガスデータに基づいてガス切れ日の推定やガス供給指示を出力するほか、ユーザー間で在庫ガス量E2を提供させ、その提供量に応じてガス料金の割引などを行うガス供給処理を行う。ガス供給システム90には、たとえば図10に示すように、管理センター92、ガス供給装置94を備える。
管理センター92は、ガス容器の在庫管理や配送基地管理、ガス料金の設定や算出、ガス料金の通知処理などを行う。
ガス供給装置94は、ガスメータ10から取得したガスデータを利用してガス切れ推定日を算出するほか、在庫ガス量の有無の判断処理、在庫ガス量の提供の有無やその在庫ガス量に対応するガス容器の本数管理などを行う装置の一例であり、コンピュータで構成されている。ガス供給装置94には、ガスデータを利用した情報処理、演算処理、各機能部への指示情報の生成処理などを行うデータ処理部96を備える。また、記憶部14には、ガス量データベース41のほか、在庫ガス量E2の提供情報を含むユーザーデータベース98(図12のA)やガス料金設定条件データ100(図12のC)などが記憶される。
図11は、ユーザー間でガス容器を提供する場合のガス供給処理を示している。
ガス供給装置94は、たとえば図11のAに示すように、所定の配送地域内で複数のユーザーのガス容器のガス切れ管理、ガス供給処理を行う。この配送地域には、たとえば必要ガス量E1のガス切れ推定日が近くなり、またはガス切れ推定日に到達しているユーザーaや、在庫ガス量E2を保有する複数のユーザーc、ユーザーdなどが含まれている。ガス供給装置94は、たとえばガス容器の交換時期が到来しているユーザーaに対し、配送経路上の他のユーザーからガス容器24を回収して配送するようにガス供給指示を行う。このガス供給処理では、たとえば配送先であるユーザーaに対してユーザーcが保有する在庫ガス量E2を選択し、所定の本数がユーザーaに対する配送指示を行う。また、ガス供給装置94は、たとえば図11のBに示すように、ガス容器の交換時期が到来しているユーザーaに対し、保有するガス容器の本数、すなわち、ストックするガス量が多いユーザーdを選定して、ユーザーdが保有する所定本数のガス容器をユーザーaに配送する指示を行う。
図12のAは、ユーザーデータベース98を示している。このユーザーデータベース98には、たとえばユーザー名情報61、住所情報62、担当領域情報63、ガス容器設置本数情報64、必要ガス量情報65、割引適用情報66とともに、在庫ガス量提供数情報101などが格納される。
この在庫ガス量提供数情報101は、ユーザー毎のガス容器の提供本数などで表されたガスの提供量を記憶する領域である。在庫ガス量提供数情報101には、たとえば他のユーザーに在庫ガス量を提供した場合には、数値が加算されていき、他のユーザーから在庫ガス量の提供を受けた場合には、数値を減算してもよく、またはガス容器を提供した本数と提供を受けた本数とを区別して記憶してもよい。
在庫提供数情報102は、ガス使用料を割引算出するためのを基準となる値であり、自分が保有するガス容器を他のユーザーに提供したガス量としてガス容器の本数が設定される。
配送地域内の他の在庫ストックの有無を示す情報103は、たとえばガス容器を提供可能なユーザーが他にいるか否かの条件の一例であり、たとえば在庫ガス量E2の提供先のユーザーの位置を基準に所定距離の範囲内に、在庫ガス量E2を保有しており、かつそのユーザーに提供できる他のユーザーがいるか否かに応じて選択される。この条件は、在庫ガス量E2の提供先の住所などを基準に、所定距離の範囲内の他のユーザーの有無を判断する場合に限られず、たとえばガス容器を提供するユーザーの周囲にいる在庫ガス量E2を保有する人数を基準にしてもよい。
割引率情報104は、提供本数や在庫ガス量を保有する他のユーザーの有無の条件に応じて設定されるガス料金設定条件情報の一例である。割引率は、本数の多少に応じて増減する。そして、ガス料金の設定条件は、ガス容器の提供本数が多く、かつ他にガス容器を提供する者がいない場合に、割引率が大きくなるように設定されている。このように、ガス料金は、在庫ガス量E2の提供者が少ない程、配送基地以外から配送可能な在庫ガス量E2の価値が高くなることから、在庫ガス量E2をストックするユーザーに対するインセンティブが大きく設定される。
図13は、ガス供給処理のシーケンスを示している。図13に示す処理手順、処理タイミング、処理内容は一例である。
ガスメータ10は、データ計測部8によってガス量を計測し(S51)、ガスデータの生成処理を行う(S52)。このガスデータは、生成時または設定されたタイミングでガス供給装置94側に送信される。
ガス供給装置94は、ガスメータ10からガスデータを取得して記憶部14に蓄積する(S53)。
ガス供給装置94は、ガスデータを利用してガス切れ推定日を算出する(S54)。
ガス供給装置94は、管理するユーザーの在庫ガス量を確認して(S55)、ガス切れ推定日が近いもしくはガス切れ推定日に達しており、ガス容器の交換が必要なユーザーを特定する。そして、このガス容器の交換が必要なユーザーに対して在庫ガス量E2を提供するユーザーを選定する(S56)。また、ガス容器の提供を受けるユーザーについて、選定されたユーザー以外に在庫ガス量E2を保有するユーザーが近くに存在するか否かを判断し(S57)、在庫ガス量E2を保有する他のユーザーが存在する場合(S57のYES)には、第1のガス料金の設定条件として、たとえばガス料金設定条件データ100の他の在庫ストックの有無を示す情報103に記憶されている在庫ストック「あり」の場合の割引率情報104を適用する(S58)。また、在庫ガス量E2を保有する他のユーザーが存在しない場合(S57のNO)には、第2のガス料金の設定条件として、たとえばガス料金設定条件データ100の他の在庫ストックの有無を示す情報103に記憶されている在庫ストック「なし」の場合の割引率情報104を適用する(S59)。
そして、ガス供給装置94は、たとえば表示部34に各ユーザーのガス切れ推定日およびガス料金などの情報を表示させる(S60)。
この実施例2によれば、次の効果が得られる。
(1) 他のユーザーに対してストックしている在庫ガス量を提供したユーザーに使用料の割引による利益を与えることで、在庫ストックの普及が進み、ガス切れのリスクを抑えることができる。
(2) 他のユーザーに対してストックしている在庫ガス量を提供したユーザーに使用料の割引による利益を与えることで、ユーザー間でのガス容器の提供が普及し、配送基地までの距離や配送時間の異なるユーザー間の配送負荷の平均化が図れる。
(3) ユーザーが保有する在庫ガス量を利用してガス容器の配送処理を行うことで、ガス容器を補充するために配送基地に帰還する回数を減らすことができ、配送コストの低減を図ることができる。
(1) 上記実施の形態および実施例1では、ガス供給路22に接続され、ガスメータ10によって計測したガス量を利用して在庫ガス量をストックしているか否かを判断する場合を示したがこれに限らない。在庫ガス量E2は、たとえばユーザーの軒先などに設置された複数のガス容器24のうち、指定した本数を予めガス供給装置6に登録しておき、斯かる本数に応じてガス料金の設定条件を適用してもよい。さらにガス供給装置6は、ガスメータ10が計測したガス量から、必要ガス量E1の残量などに応じて、割引金額などを設定してもよい。
(2) 上記実施の形態および実施例2では、在庫ガス量E2を他のユーザーに提供したユーザーに対して割引などのガス料金設定条件を適用する場合を示したがこれに限らない。ガス供給装置6、94は、たとえば在庫ガス量E2を提供したユーザーのガス料金を割引くとともに、またはこの割引に代えて、在庫ガス量E2の提供を受けたユーザーに対して、割増し料金などのガス料金設定条件を適用してもよい。
(3) 上記実施の形態および実施例1では、在庫ガス量E2の設置本数に応じてガス料金設定条件を適用する場合を示したがこれに限らない。在庫ガス量E2のストック本数とそのガス容器を設置する敷地の面積などを組み合せて割引料金などのガス料金設定条件を適用してもよい。
(4) 上記実施の形態および実施例では、所定の大きさのガス容器24の本数によってガス量を特定する場合を示したがこれに限らない。ガス容器24は、一定の大きさのものに限られず、多種類の容量のガス容器24を利用する場合が含まれる。また、ガス供給処理では、ガス容器24自体を配送し、ユーザーの軒先で空の容器と交換する場合を示したがこれに限らない。ガス容器は、たとえばユーザーの軒先に固定設置された大型の貯蔵タンクであってもよい。ガス供給には、たとえば補充用のガスを搭載した車両を含むガス供給手段をユーザーの貯蔵タンクの位置に向かわせ、その貯蔵タンクに対して直接ガスを充填させる。
そしてガス供給処理では、上記実施の形態および実施例に示すように、貯蔵タンク内のガス量と計測したガス量とから在庫ガス量の有無を判断してガス料金を適用する。また、在庫ガスを有する場合であって、その在庫ガスの一部をガス切れとなる他のユーザーに提供した場合、その提供したガス量に応じたガス料金を適用すればよい。
4 データ計測手段
6 ガス供給装置
8 データ計測部
10 ガスメータ
12、32 データ取得部
14 記憶部
16 処理部
18 情報提示部
20−1、20−2 通信部
22 ガス供給路
24、24−1、24−2、24−3、・・・24−N ガス容器
26、26−1、26−2 ガス機器
28 切替器
30 管理センター
34 表示部
40、98 ユーザーデータベース
41 ガス量データベース
42、100 ガス料金設定条件データ
50 制御部
52 プロセッサ
54 メモリ部
56 I/O
61、71 ユーザー名情報
62 住所情報
63 担当領域情報
64 ガス容器設置本数情報
65 必要ガス量情報
66 割引適用情報
72 計測値情報
73 ガス切れ推定日情報
74 在庫ガス量の本数情報
75 計測日情報
81 在庫ガス量情報
82 割引率情報
90 ガス供給システム
92 管理センター
94 ガス供給装置
96 データ処理部
101 在庫ガス量提供数情報
102 在庫提供量情報
103 配送地域内の他の在庫ストックの有無を示す情報
104 割引率情報
Claims (11)
- 設置されたガス容器と、
前記ガス容器内のガス量を多頻度で計測したガスデータを出力するデータ計測手段と、
設定されたガス量もしくはガス容器の本数の情報、または過去のガス量情報に基づく必要ガス量設定情報を記憶する記憶部と、
前記ガスデータを利用して算出したガス切れ推定日と、前記必要ガス量設定情報を利用して算出したガス切れ比較推定日を比較し、該比較結果および設置された前記ガス容器の容量情報を利用して在庫ガスの容量を算出し、該在庫ガスの容量に応じてガス料金の設定条件を適用する処理部と、
を備えることを特徴とするガス供給システム。 - 前記処理部は、前記ガス切れ推定日を参照し、前記ガス切れ推定日までの日数が少ない、もしくは前記ガス切れ推定日に達している他のユーザーに前記在庫ガスを提供したユーザーのガス料金の設定条件を変更することを特徴とする請求項1に記載のガス供給システム。
- 前記記憶部には、少なくとも、ユーザーが保有する前記ガス容器の容量情報および他のユーザーに提供した前記在庫ガスの容量を表す情報を含むユーザー情報が記憶されており、
前記処理部は、前記ユーザー情報を参照し、他のユーザーに提供した在庫ガスの容量または回数に応じて、計測したガス量に対するガス料金を算出する、
ことを特徴とする請求項2に記載のガス供給システム。 - 前記処理部は、前記記憶部を参照し、前記ガス切れ推定日までの日数が少ない、もしくは前記ガス切れ推定日に達しているユーザーの近くにある前記ガス容器を提供可能な他のユーザーの数に応じて、前記ガス料金の設定条件を変更することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のガス供給システム。
- 前記処理部は、前記ガスデータから所定期間に得られるガス量の推移傾向を表すトレンドデータを作成し、このトレンドデータにより前記データ計測手段による次回以降の計測タイミングを決定して、多頻度で計測させることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のガス供給システム。
- 設置されたガス容器内のガス量を多頻度で計測したガスデータをデータ計測手段から取得するデータ取得部と、
設定されたガス量もしくはガス容器の本数の情報、または過去のガス量情報に基づく必要ガス量設定情報を記憶する記憶部と、
前記ガスデータを利用して算出したガス切れ推定日と、前記必要ガス量設定情報を利用して算出したガス切れ比較推定日を比較し、該比較結果および設置された前記ガス容器の容量情報を利用して在庫ガスの容量を算出し、該在庫ガスの容量に応じてガス料金の設定条件を適用する処理部と、
を備えることを特徴とするガス供給装置。 - 前記処理部は、前記ガス切れ推定日を参照し、前記ガス切れ推定日までの日数が少ない、もしくは前記ガス切れ推定日に達している他のユーザーに前記在庫ガスを提供したユーザーのガス料金の設定条件を変更することを特徴とする請求項6に記載のガス供給装置。
- 設置されたガス容器内のガス量を多頻度で計測したガスデータを出力する工程と、
設定されたガス量もしくはガス容器の本数の情報、または過去のガス量に基づく必要ガス量設定情報を記憶部に記憶する工程と、
前記ガスデータを利用してガス切れ推定日を算出する工程と、
前記ガス切れ推定日と、前記必要ガス量設定情報を利用して算出したガス切れ比較推定日を比較する工程と、
前記比較結果および設置された前記ガス容器の容量情報を利用して在庫ガスの容量を算出し、該在庫ガスの容量に応じてガス料金の設定条件を適用する工程と、
を含むことを特徴とするガス供給方法。 - 前記ガス切れ推定日を参照し、前記ガス切れ推定日までの日数が少ない、もしくは前記ガス切れ推定日に達している他のユーザーに前記在庫ガスを提供したユーザーのガス料金の設定条件を変更する工程を含むことを特徴とする請求項8に記載のガス供給方法。
- コンピュータで実現させるガス供給プログラムであって、
設置されたガス容器内のガス量を多頻度で計測したガスデータを出力する機能と、
設定されたガス量もしくはガス容器の本数の情報、または過去のガス量に基づく必要ガス量設定情報を記憶する機能と、
前記ガスデータを利用して算出したガス切れ推定日と、前記必要ガス量設定情報を利用して算出したガス切れ比較推定日を比較する機能と、
前記比較結果および設置された前記ガス容器の容量情報を利用して在庫ガスの容量を算出し、該在庫ガスの容量に応じてガス料金の設定条件を適用する機能と、
を前記コンピュータで実現させることを特徴とするガス供給プログラム。 - 前記ガス切れ推定日を参照し、前記ガス切れ推定日までの日数が少ない、もしくは前記ガス切れ推定日に達している他のユーザーに前記在庫ガスを提供したユーザーのガス料金の設定条件を変更する機能を含むことを特徴とする請求項10に記載のガス供給プログラム。
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