JP4170836B2 - 流体計数装置、ガスメータ、並びに使用料金算出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体計数装置、ガスメータ、並びに使用料金算出装置に関し、より詳細には、流体の流れを複数の所定条件毎に対応するカウンタを用いて計数を行う流体計数装置、ガス流量を計測するガスメータ、並びに、流体計数装置のカウンタのカウンタ値に基づいて、流体の使用料金を算出する使用料金算出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
流体であるガスの供給側は、所定期間(例えば1ヶ月)毎に検針等によって得られたガス消費者のガス使用量に応じたガスの使用料金を計算し、当該使用料金をガス消費者に請求している。そして、使用料金の計算方法の一例としては、基本料金と従量料金と消費税等相当額とを加算して定める方法がある。そして、従量料金はガスの料金単価に検針されたガス使用量を乗じて算出する料金であり、消費税等相当額は基本料金と従量料金の和に対する消費税額となっている。
【0003】
また、従来よりガス消費量の拡大やガス器具の拡販やガス事業者間の販売競争に勝ち残るために、特別なガス使用料金体系を適用することが考えられてきた。例えば、ガス消費量の大きいガス器具のガス使用料金を割安にしたり、特定のガス器具のガス使用料金を割安にしたりする等の方法が考えられてきた。
【0004】
割引料金に対応するための従来の装置としては、特許文献1のマルチガスカウンタを有するマルチガスメータが提案されている。そして、マルチガスカウンタは、ガスメータから供給されるガス流量に基づき、カウント動作を行う少なくとも一つの電子式の積算値カウンタを有し、この積算値カウンタが、異なる条件でのガス流量の積算値をカウントする長時間積算値カウンタ、大流量積算値カウンタ等を有する構成とすることで、多様なガス料金の課金システムを採用することができるようにしてきた。そして、長時間積算値カウンタ、大流量積算値カウンタを用いることにより、使用ガス器具の特定を可能としてきた(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特許第3357023号公報 (第6頁、第4図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した使用料金は、ガスメータ等で積算されたガス使用量等の各種情報に基づいて算出しているが、それらの情報はガスメータ等の製造側が定めているため、ガス会社、ガス事業者等は同業他社と異なる料金サービスには割引率を下げることでしか差別化を図ることができなかった。また、製造側が複数のガス会社、ガス事業者等に製品を提供している場合、様々な要求に応じた仕様で製品を設計することでしか対応できなかった。
【0007】
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、供給側で様々な料金サービスに容易に対応することができる流体計測装置、ガスメータ、並びに使用料金算出装置を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の流体計測装置は、図1の基本構成図に示すように、流体の流れを複数の所定条件毎に対応するカウンタ12cを用いて計数を行う流体計数装置であって、前記所定条件に対する優先順位を示し且つ前記複数の所定条件に対して同一の優先順位を設定することが可能に構成された優先順位情報を記憶する優先順位情報記憶手段12aと、前記優先順位情報記憶手段12aが記憶している優先順位情報が示す前記優先順位を変更するための変更情報の発生に応じて、当該優先順位情報を変更する変更手段11a1と、条件を満たしている前記所定条件の中で、前記優先順位情報記憶手段12aが記憶している優先順位情報が示す前記優先順位の高い前記所定条件に対応する前記カウンタ12cを用いて計数を行う計数手段11a2と、を備え、前記計数手段が、条件を満たしている前記所定条件の中に前記優先順位の高い前記所定条件が複数存在すると、当該所定条件に対応する全ての前記カウンタを用いて計数を行う手段であることを特徴とする。
【0009】
上記請求項1に記載した本発明の流体計測装置によれば、変更情報が発生すると、その変更情報に基づいて優先順位情報記憶手段12aが記憶している優先順位情報が変更手段11a1によって変更される。そして、複数の所定条件が満たされると、それらの所定条件の中で、優先順位情報が示す優先順位の高い所定条件に対応するカウンタ12cを用いて計数手段11a2は流体の流れの計数を行う。よって、優先順位情報を変更可能とし、条件を満たしている所定条件の中で、優先順位情報が示す優先順位が高い所定条件に対応するカウンタ12cを用いて計数を行うことから、流体の供給側は、その料金サービスに応じてカウンタ12cの優先順位を定めることで、流体の流れを料金サービスに応じたカウンタ12cを用いて計数を行うことができる。従って、カウンタ12cの優先順位を変更可能とすることで、様々な料金サービスに容易に対応することができるため、供給側は販売戦略に応じた様々な料金サービスを消費者に提供することができる。
【0011】
また、所定条件が満たされ、その所定条件に中に優先順位の高い所定条件が複数存在すると、それらの所定条件に対応する全てのカウンタ12cを用いて計数手段11a2は流体の流れの計数を行う。よって、複数の所定条件に対して同一の優先順位を設定することが可能なように優先順位情報を構成し、優先順位の高い複数の所定条件が条件を満たすと、それらの所定条件に対応する全てのカウンタ12cを用いて計数を行うことから、重複して積算を行うことができるため、所定条件に対応する割引対応のための機能毎に消費者と契約することが可能となり、より一層販売戦略に応じた様々な料金サービスを消費者に提供することができる。特に、供給側が割引対応のための各積算機能について基本使用料金を消費者から徴収する運用形態に好適である。
【0012】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1に記載の流体計数装置において、前記優先順位情報は、前記所定条件に対して前記優先順位を設定するか否かの識別が可能な構成であり、前記計数手段11a2は、前記優先順位情報に基づいて優先順位が設定されている前記所定条件の中で優先順位が高い所定条件に対応する前記カウンタ12cを用いて計数を行うことを特徴とする。
【0013】
上記請求項2に記載した本発明の流体計数装置によれば、優先順位が設定されている所定条件が満たされると、その所定条件の中で優先順位の高い所定条件に対応するカウンタ12cを用いて計数手段11a2は流体の流れの計数を行う。よって、優先順位を設定するか否かの識別が可能なように優先順位情報を構成し、優先順位が設定されている所定条件の中で優先順位の高い所定条件が満たされたときに、その所定条件に対応するカウンタ12cを用いて計数を行うことから、予め様々な所定条件に対応するカウンタ12cを用意しておき、料金サービスに応じて計数に用いるカウンタ12cを流体の供給側に選択させることができるため、より一層販売戦略に応じた様々な料金サービスを消費者に提供することができる。
【0014】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項3記載のガスメータは、図1の基本構成図に示すように、ガスの流量を計測するガスメータ1において、請求項1又は2に記載の流体計数装置10を備え、該流体計数装置10の前記カウンタ12cのカウンタ値に基づいて前記ガスの流れを計測することを特徴とする。
【0015】
上記請求項3に記載した本発明のガスメータ1によれば、流体計測装置10のカウンタ12cに積算されたカウンタ値に基づいてガスの流れが計測される。よって、ガスの流れを流体計測装置10にて計数し、そのカウンタ値に基づいてガスの流れを計測しているので、ガス会社、ガス事業者等は、独自の料金サービスに応じてカウンタ12cの優先順位を定めれば、料金サービスに適したカウンタ値を流体計測装置10から取得することができる。従って、様々な料金サービスに応じてカウンタ12cの優先順位を設定することで、ガスメータにて料金サービスに適したカウンタ値を得ることができるため、ガス会社、ガス事業者等は、そのカウンタ値に基づいて同業他社とは異なる料金サービスを消費者に提供することができる。
【0016】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項4記載の使用料金算出装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項1又は2に記載の流体計数装置10で計数した前記カウンタ12cのカウンタ値に基づいて、流体の使用料金を算出する使用料金算出装置20であって、前記流体計測装置10の前記カウンタ12cに対応する割引率等を示す割引情報を記憶する割引情報記憶手段20dと、前記割引情報記憶手段20dが記憶している割引情報と前記流体計数装置10の前記カウンタ12cのカウンタ値とに基づいて前記使用料金を算出する使用料金算出手段20aと、を備えることを特徴とする。
【0017】
上記請求項4に記載した本発明の使用料金算出装置によれば、流体計測装置10のカウンタ12cに対応する割引率等を示す割引情報が割引情報記憶手段20dに記憶される。そして、割引情報記憶手段20dが記憶している割引情報と流体計数装置10の各カウンタ12cのカウンタ値とに基づいた使用料金が使用料金算出手段20aによって算出される。よって、流体計数装置10が計数結果であるカウンタ12cのカウンタ値と割引情報とに基づいて使用料金を算出するので、流体の供給側は、その料金サービスに応じてカウンタ12cの優先順位を定めることで、料金サービスに適したカウンタ12cの値に基づいて使用料金を算出することができる。また、カウンタ12cに対する割引率等を割引情報として設定することで、各カウンタ値から割引料金を算出することができる。さらに、前記料金算出手段20aは、前記カウンタ12cの値と前記割引情報とに基づいて各カウンタ12cに対応した個別料金を算出し、それらの個別料金を加算するのみで前記使用料金を算出するようにすれば、料金サービスに応じた使用料金を容易に計算することができる。従って、様々な料金サービスに対応した割引情報を記憶しておくことで、カウンタ値から流体の使用料金を容易に算出することができるため、供給側は販売戦略に応じた様々な料金サービスを消費者に提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る流量計測装置をガスメータにて実現し、このガスメータと使用料金算出装置を有するガス料金決済システムの第1実施の形態を、図2〜図10の図面を参照して説明する。
【0019】
ここで、図2は本発明を適用したガス料金決済システムの概略構成の一例を示す構成図であり、図3は図2の本発明に係るガスメータの概略構成の一例を示す構成図であり、図4は図3のEEPROMにおける本発明に係るメモリマップの一例を示す図であり、図5は図3のCPUが実行する流体計数処理の一例を示すフローチャートであり、図6は本発明の計数処理の一例を説明するための図であり、図7は図2の使用料金算出装置の構成の一例を示す構成図であり、図8は使用料金算出装置のファイル構成の一例を説明するための図であり、図9は図8の割引情報データベースの一例を説明するための図であり、図10は図7のCPUが実行する使用料金算出処理の一例を示すフローチャートである。
【0020】
図2において、1はガス(流体)を消費するガス消費者宅に設けられたガスメータを示し、ガスメータ1は、本発明の流体計数装置を内蔵し、流体計数装置が計数した使用量をガス使用量としている。そして、複数のガスメータ1は、ガスを供給するガス会社、ガス事業者側等に設けられるガス料金決済システム2と公衆網5を介したデータの送受信が可能な構成となっている。
【0021】
まず、ガスメータ1は、図3に示すように、予め定められたプログラムに従って動作するマイクロコンピュータ(μCOM)11を有している。μCOM11は、周知のように、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央演算処理装置(CPU)11a、CPU11aのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM11b、各種のデータを格納するとともにCPU11aの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM11c等を有して構成している。
【0022】
ROM11bは、流体の流れを複数の所定条件毎に対応するカウンタを用いて計数を行う各種手段としてμCOM11(コンピュータ)を機能させるための流体計数プログラムを有し、前記所定条件に対する優先順位を示す優先順位情報を記憶する優先順位情報記憶手段、前記優先順位情報記憶手段が記憶している優先順位情報が示す前記優先順位を変更するための変更情報の発生に応じて、当該優先順位情報を変更する変更手段、条件を満たしている前記所定条件の中で、前記優先順位情報記憶手段が記憶している優先順位情報が示す前記優先順位の高い前記所定条件に対応する前記カウンタを用いて計数を行う計数手段等としてμCOM11を機能させるプログラムを有する。
【0023】
ガスメータ1はさらに、前記電池からの電力供給が断たれた場合でも、格納された各種データの保持が可能であり、CPU11aの処理作業に必要な各種格納エリアを有する電気的消去/書き換え可能な読み出し専用のメモリ(EEPROM)12を有する。
【0024】
このEEPROM12は、図4に示すように、ガス(流体)の流れを複数の所定条件毎に対応して計数した結果が格納される大流量カウンタ、長時間カウンタ、指定日時カウンタ、通常カウンタ、合計カウンタ等の各種カウンタ12cと、前記カウンタ12cに対応した所定条件に対する優先順位を示す優先順位情報12aと、を有する。
【0025】
大流量カウンタには、あるガス燃焼器具を使用し始めるとガスの流速は瞬時に上昇するが、その上昇が一定量を超えた場合のガス流量の計数結果が積算されて格納される。長時間カウンタには、ガスを使用し始めると、ガスメータ内部にあるタイマがカウントを開始し、このカウントが一定時間を超えた後のガス流量の計数結果が積算されて格納される。指定日時カウンタには、指定日時(例えば土日の20時〜23時など)にガスが使用された場合に、そのガス流量の計数結果が積算されて格納される。通常カウンタには、大流量、長時間、指定日時の各カウンタ12cの条件に当てはまらない場合に、そのガス流量の計数結果が積算されて格納される。合計カウンタには、使用されたガス流量を常に計数した計数した結果が積算されて格納される。
【0026】
優先順位情報12aは、ガスの使用料金に対する割引サービスを提供するガス事業者等によって、その割引対象となるカウンタ12cの優先順位が高くなるように設定される。例えば、長時間使用する燃焼器(ストーブ、床暖房等)を販売促進したいガス事業者は、優先順位を長時間、大流量、指定時間の順で設定したい場合、(大流量、長時間、指定時間)=(2、1、3)というように、優先順位に応じた数字をそのまま入力することで、指定された優先順位が優先順位情報12aに設定される。このように優先順位をガス事業者等が設定できるようにすることで、ガス事業者等の要望に応じた計数を行うことができる。
【0027】
また、優先順位を無視したいカウンタ12cについては、優先順位を”0”と指定することで、そのカウンタ12cを使用しないようになっている。このようにカウンタ12cを無視する設定をすることで、ガスメータ1に上述したカウンタ12c以外の様々なカウンタ12cを設けることができるため、ガス事業者等の販売戦略に適したガス流量の計測を行うことができる。
【0028】
ガスメータ1はさらに、流量センサ13、表示部14、操作部15、通信部16を有し、それらの各々はインタフェース部17を介してμCOM11に接続している。
【0029】
流量センサ13には、ガスメータ1内のガス通路を流れるガス流に応じて流量信号を発生するフローセンサなどが用いられる。そして、流量センサ13は、μCOM11が出力するサンプリング信号に応じて駆動され、流量センサ13にて発生した流量信号はデジタル変換されてμCOM11に入力される。なお、流量センサ13については、流量センサ13がガスメータ1の内部の可動部(膜)の動きに応じて流量信号を発生し、該流量信号をデジタル変換してμCOM11に出力するなど種々異なる実施の形態とすることができる。
【0030】
表示部14には、ガス使用量の積算値や警報などの各種の情報を表示する液晶表示器(LCD)などが用いられ、μCOM11からの制御によって表示を行う。操作部15は、複数の操作スイッチを有して構成しており、検針員等の操作に応じた信号はμCOM11に入力される。通信部16には、NCU(Network
Control Unit)が用いられ、電話回線などの公衆回線を介してガス販売業者の管理センタ等との通信を可能とし、μCOM11によって制御される。
【0031】
次に、ガスメータ1のCPU11aが実行する本発明に係る流体計測処理の一例を、図5のフローチャートを参照して以下に説明する。
【0032】
図5に示す流体計測処理が実行されると、ステップS1において、終了要求を受けたか否かが判定される。終了要求を受けたと判定された場合は(ステップS1でY)、処理を終了する。一方、終了要求を受けていないと判定された場合は(ステップS1でN)、ステップS2に進む。
【0033】
ステップS2において、検針等に応じた読出要求を受けたか否かが判定される。読出要求を受けたと判定された場合は(ステップS2でY)、ステップS3において、EEPROM12の各種カウンタ12cの値を有する計数結果情報が生成され、この計数結果情報は例えば表示させるために表示部14、ガス料金決済システム2に送信するために通信部16等に出力され、その後ステップS1に戻り、一連の処理が繰り返される。
【0034】
ステップS2で読出要求を受けていないと判定された場合は(ステップS2でN)、ステップS4において、EEPROM12の優先順位情報12aが示す優先順位を変更するための変更情報が発生しているか否かが判定される。なお、本実施の形態では、通信部16を介して変更情報を受信する場合について説明するが、本発明はこれに限定せず、表示部14に変更画面等を表示させ、操作部15の操作により入力されたデータに基づいて変更情報を発生させたり、図示しないコネクタ等に設定器を接続して変更情報を入力させるなど種々異なる実施の形態とすることができる。
【0035】
ステップS4で変更情報が発生していると判定された場合は(ステップS4でY)、ステップS5(変更手段)において、発生した変更情報に基づいてEEPROM12の優先順位情報12aが示す優先順位等が変更され、その後ステップS1に戻り、一連の処理が繰り返される。
【0036】
また、ステップS4で変更情報が発生していないと判定された場合は(ステップS4でN)、ステップS6において、流量センサ13から入力される流量信号に基づいて流量がRAM11cに算出されるとともに、EEPROM12の合計カウンタにその流量が積算され、その後ステップS7に進む。
【0037】
ステップS7において、ステップS6の算出結果に基づいて流量が検出されたか否かが判定される。流量を検出していないと判定された場合は(ステップS7でN)、ステップS1に戻り、一連の処理が繰り返される。一方、流量を検出したと判定された場合は(ステップS7でY)、ステップS8に進む。
【0038】
ステップS8において、ガスの使用開始からの時間を計測するためのタイマが起動され、その後ステップS9において、算出した流量、タイマの値、日時等に基づいて、大流量、長時間、指定日時等の複数の所定条件の中から条件を満たす所定条件が選択され、その後ステップS10に進む。
【0039】
ステップS10において、満たす所定条件が選択されたか否かが判定される。満たす所定条件が選択されたと判定された場合は(ステップS10でY)、ステップS11において、選択された所定条件の中から優先順位の最も高い所定条件が特定され、その後ステップS12(計数手段)において、特定された所定条件に対応するカウンタ12cに算出した流量が積算され、その後ステップS14に進む。
【0040】
また、ステップS10で満たす所定条件が選択されていないと判定された場合は(ステップS10でN)、ステップS13(計数手段)において、EEPROMの通常カウンタに算出した流量が積算され、その後ステップS14に進む。
【0041】
ステップS14において、流量センサ13から入力される流量信号に基づいて流量がRAM11cに算出されるとともに、EEPROM12の合計カウンタにその流量が積算され、その後ステップS15において、算出した流量が0であるか否かが判定される。流量が0ではないと判定された場合は(ステップS15でN)、ステップS9に戻り、一連の処理が繰り返される。一方、流量が0であると判定された場合は(ステップS15でY)、ステップS16において、起動しているタイマが停止され、その後ステップS1に戻り、一連の処理が繰り返される。
【0042】
よって、上述した本実施の形態では、本発明に係る流体計測装置を実現しているガスメータ1のCPU11aは、特許請求の範囲に記載の変更手段及び計数手段として機能している。
【0043】
次に、上述した本発明に係るガスメータ1の本実施の形態の動作(作用)の一例を図6のグラフを参照して説明する。なお、図6の縦軸はガスの流量、横軸は時間をそれぞれ示している。
【0044】
また、カウンタ12cは大流量、長時間、指定日時、通常の4つに対応するカウンタ12cを用い、優先順位情報12aが示す優先順位は、上述したように大流量の優先順位が最も高く、その他は長時間、指定順位の順となっている。
【0045】
時間t0において、流量L1を計測すると、この流量L1、タイマ値、日時等から大流量、長時間、指定日時に対応した所定条件の中に条件を満たす所定条件は存在しないため、EEPROM12の通常カウンタに流量L1が積算される。この処理は時間t1まで流量L1を計測する毎に行われる。
【0046】
時間t1において、流量L2(L2>L1)を計測すると、流量L2が大流量判定条件Cを越えていることから、大流量に対応した所定条件を満たしているため、EEPROM12の大流量カウンタに流量L2が積算される。この処理は時間t2まで流量L2を計測する毎に行われる。
【0047】
時間t2において、流量L2を計測すると、上述したように大流量に対応した所定条件を満たしており、さらに、時間t0からの継続した使用時間が長時間判定条件Tを越えることから長時間に対応する所定条件も満たすことになるが、EEPROM12の優先順位情報12aが示す優先順位は長時間よりも大流量の方が高いため、大流量カウンタに流量L2が積算される。この計数処理は時間t3まで流量L2を計測する毎に行われる。
【0048】
時間t3において、流量L2を計測すると、時間t3に対応する日時は指定時間Wで指定された指定範囲に該当するため、大流量及び長時間の所定条件に加え、指定時間に対応する所定条件も満たすことになるが、指定時間の優先順位は最も低いため、大流量カウンタに流量L2が積算される。この計数処理は時間t4まで流量L2を計測する毎に行われる。
【0049】
時間t4において、流量L1を計測すると、大流量に対応する所定条件を満たさなくなり、長時間と指定時間では長時間の方が優先順位が高いため、長時間カウンタに流量L1が積算される。この計数処理はガスの使用が停止される時間t5まで流量L1を計測する毎に行われる。
【0050】
その後、指定時間で指定された時間t6において、流量L1を計測すると、指定時間に対応する所定条件のみを満たしていることから、指定時間カウンタに流量L1が積算される。この計数処理は時間t7まで流量L1を計測する毎に行われる。そして、時間t7において、指定時間が終了すると、条件を満たす所定条件が存在しなくなるため、通常カウンタに計測した流量L1が積算される。この計測処理は時間t8まで流量L1を計測する毎に行われる。
【0051】
時間t8において、流量L1を計測すると、時間t6からの継続した使用時間が長時間判定条件Tを越えることから長時間に対応する所定条件を満たすことから、長時間カウンタに流量L1が積算される。そして、時間t9において、ガスの使用が停止されると、カウンタ12cによる計測は停止する。
【0052】
その後、検針日に検針員の操作に応じて読出要求が発生すると、EEPROM12の大流量カウンタ、長時間カウンタ、指定時間カウンタ、通常カウンタのカウンタ値を有する計数結果情報が生成されて出力される。よって、EEPROM12の大流量カウンタ、長時間カウンタ、指定時間カウンタ、通常カウンタの全てのカウンタ値を加算することで、消費者のガスの使用量と使用状況も認識することができるため、ガス会社、ガス事業者側は、それらの情報に基づいて同業他社とは異なるサービスを行うことができる。
【0053】
以上説明したように、EEPROM12の優先順位情報12aを変更可能とし、条件を満たしている所定条件の中で、優先順位情報12aが示す優先順位が高いカウンタ12cを用いて計数を行うことから、ガス(流体)の供給側ではガス会社、ガス事業者等がその料金サービスに応じてカウンタ12cの優先順位を定めることで、ガスメータ1はガスの使用量を料金サービスに応じたカウンタ12cを用いて計数を行うことができる。特に、重複しないようにカウンタ12cを用いて計数するように優先順位を設定すれば、カウンタ値の全てを加算することでガスの使用量を算出することができるため、カウンタ値から割引料金、使用料金等を容易に算出することができる。
【0054】
従って、カウンタ12cの優先順位を変更可能とすることで、様々な料金サービスに容易に対応することができるため、供給側は販売戦略に応じた様々な料金サービスを消費者に提供することができる。
【0055】
次に、上述したガス料金決済システム2(図2参照)は、使用料金算出装置20と決済装置30とを有して構成している。そして、使用料金算出装置20と決済装置30は、LAN、WANなどのネットワークを構築しているケーブルCを介してそのネットワークに接続しており、装置間では該ネットワークを介した各種データの送受信が可能な構成になっている。
【0056】
また、使用料金算出装置20は、複数の一般家庭等に設けられたガスメータ1との公衆網5を介した各種データの送受信が可能な構成になっており、各ガスメータ1にて積算された積算値である検針値を有する検針情報を所定期間(例えば、1ヶ月等)毎に収集する機能を有している。なお、検針情報については、検針員が検針した情報を後述する入力装置21によって入力するなど種々異なる実施の形態とすることができる。
【0057】
使用料金算出装置20は、図7に示すように、周知であるパーソナル・コンピュータを用いており、予め定めたプログラムに従って装置全体の動作の制御などを行う中央演算処理装置(CPU)20aを有している。このCPU20aには、バスBを介してCPU20aのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM20b、CPU20aの処理作業に必要な各種データを格納する作業エリア等を有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM20cが接続されている。
【0058】
CPU20aにはさらに、記憶装置20dがバスBを介して接続されており、この記憶装置20dにはハードディスク装置などを用いている。記憶装置20dは、コンピュータを使用料金算出装置20として機能させるための各種プログラムファイルや各種データベースなどを記憶している。
【0059】
CPU20aにはさらに、入力装置インタフェース(I/F)20e、表示装置インタフェース(I/F)20f、通信装置インタフェース(I/F)20gがバスBを介して接続されている。入力装置I/F20eに、キーボードやマウスを有して構成する入力装置21が接続されると、入力装置21から入力された各種入力データは、バスBに供給されてCPU20aに入力される。
【0060】
表示装置I/F20fには、CRTや液晶ディスプレイなどを用いて構成される表示装置22が接続されている。そして、この表示装置I/F20fは、表示装置22の表示内容をCPU20aからの指示に基づいて制御するものである。
【0061】
通信装置I/F20gには、通信装置23が接続されており、この通信装置23としてはモデム、xDSLモデム等の通信機器を用いている。そして、公衆網5を介して、ガスメータ1からの情報を受信するとともに、CPU20aから入力される情報をガスメータ1に送信している。なお、使用料金算出装置20とガスメータ1との通信は、無線通信としても差し支えない。
【0062】
なお、決済装置30もパーソナル・コンピュータによって実現しているため、上述した使用料金算出装置の基本構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。そして、決済装置30は使用料金算出装置20が生成した決済情報に基づいた決済処理を行う。
【0063】
次に、使用料金算出装置20の記憶装置20dに記憶している本発明に係る情報について説明する。
上述した記憶装置20dは、図8に示すように、使用料金算出プログラムファイルF、消費者情報データベースDB1、割引情報データベースDB2等を記憶している。
【0064】
使用料金算出プログラムファイルFが有する使用料金算出プログラムは、ガスメータ(流体計数装置)1で計数したカウンタ12cのカウンタ値に基づいて、流体の使用料金を算出する各種手段としてコンピュータを機能させるための使用料金算出プログラムであって、前記流体計測装置1の前記カウンタ12cに対応する割引率等を示す割引情報と前記流体計数装置1の前記カウンタ12cの値とに基づいて前記使用料金を算出する使用料金算出手段等としてコンピュータを機能させる使用料金算出プログラムである。
【0065】
消費者情報データベースDB1は、ガス会社、ガス事業者等がガスを供給している消費者を管理する上で必要な情報を示す消費者情報を、その消費者毎に対応して格納している。例えば、この消費者情報は、消費者の氏名、住所、連絡先、設置されたガスメータ1、家族構成、使用しているガス消費設備の構成等の消費者に関する各種データを有して構成している。
【0066】
割引情報データベースDB2は、ガス会社、ガス事業者等に対応して設けられ、上述したガスメータ(流体計測装置)1の各カウンタ12cに対応する割引率等を示す割引情報を格納している。この割引情報は、上述した各カウンタ12cの種別に対応したm3当たりの単価が識別可能なデータ構造になっている。
【0067】
例えば、図9に示すように、カウンタ種別に対応するm3当たりの単価は、大流量が50%割引の200円、長時間が60%割引の160円、指定時間1が10%割引の360円、・・・、通常が通常単価である400円となっている。このようにカウンタ種別毎に異なる単価を設定することで、ガス会社、ガス事業者等が同業他社と異なる割引サービスを行うことを可能としている。
【0068】
また、本実施の形態においては、上述した使用料金算出プログラムファイルF、及び消費者情報データベースDB1、割引情報データベースDB2等の各種ファイルを、CD−ROM、MO等のコンピュータが読み込むことができる記憶媒体から、記憶装置20dにインストールしている。しかしながら、本発明はこれに限定するものではなく、ファイルのインストールについては、通信インタフェースなどを設け、インターネットや電話回線等の通信を介してダウンロードするなど種々異なる実施の形態とすることもできる。
【0069】
なお、本実施の形態では、割引情報データベースDB2を使用料金算出装置20を実現しているコンピュータの記憶装置20dに記憶させる場合について説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、前記ネットワークを介してアクセス可能な他のコンピュータの記憶装置に記憶するなど種々異なる実施の形態とすることができる。
【0070】
次に、上述した使用料金算出プログラムファイルFのプログラムによってCPU20aが実行する使用料金算出処理の処理概要の一例を、図10のフローチャートを参照して以下に説明する。なお、本実施の形態では、説明を簡単化するために、一人の消費者に対する処理について説明する。
【0071】
検針指定日が近づいて使用料金算出プログラムが実行されると、図10に示す使用料金算出処理が起動され、ステップT1において、コンピュータから取得した日時情報と予め定められた検針指定日を示す検針日指定情報とが比較されることで、検針指定日であるか否かが判定される。検針指定日ではないと判定された場合は(ステップT1でN)、この判定処理が繰り返されることで、検針指定日になるのを待つ。一方、検針指定日であると判定された場合は(ステップT1でY)、ステップT2に進む。
【0072】
ステップT2において、ガスメータ1に前記計数結果情報の送信を要求する読出要求を通信装置23に送信させ、この送信に応じてガスメータ1から通信装置23が受信した前記計数結果情報が検針情報としてRAM20cに取り込まれ、その後ステップT3に進む。
【0073】
ステップT3において、受信した検針情報を構成する計数結果情報が有する大流量、長時間、指定時間等の各カウンタ12cに積算されている積算値と割引情報データベースDB2の割引情報とに基づいて、割引対象となるカウンタ12c毎の割引料金がRAM20cに算出され、その後ステップT4に進む。
【0074】
ステップT4(使用料金算出手段)において、前記計数結果情報の通常カウンタの通常料金が算出され、この通常料金に前記割引料金が加算されて、ガスの使用量に応じた使用料金がRAM20cに算出され、その後ステップT5において、算出した使用料金を消費者に請求するための決済情報が生成され、ステップT6において、その決済情報は記憶装置20dの消費者情報に関連付けられて記憶され、その後ステップT7に進む。
【0075】
ステップT7において、終了要求を受けたか否かが判定される。終了要求を受けていないと判定された場合は(ステップT7でN)、ステップT1に戻り、一連の処理が繰り返される。一方、終了要求を受けていると判定された場合は(ステップT7でY)、処理を終了する。
【0076】
よって、上述した本実施の形態では、使用料金算出装置20のCPU20aは、特許請求の範囲に記載の使用料金算出手段として機能している。また、割引情報を記憶装置20dに記憶していることから、記憶装置20dが特許請求の範囲に記載の割引情報記憶手段として機能している。
【0077】
次に、上述した本発明に係る使用料金算出装置20の本実施の形態の動作(作用)の一例を、図面を参照して説明する。なお、割引情報は図9に示すようになっており、ガスメータ1のカウンタ12cでは、割引率が最も高い長時間の優先順位が最も高く設定されており、次いで割引率の高い順に大流量、指定時間の順番で優先順位が設定されている。
【0078】
予め指定された検針日にガスメータ1から大流量、長時間、指定時間、通常の各カウンタの値が検針情報として取り込まれると、各カウンタ毎の割引料金(個別料金)が割引情報データベースDB2の割引情報に基づいて算出される。
【0079】
例えば、大流量カウンタに6m3、長時間カウンタに2m3、指定時間カウンタに4m3、通常カウンタに8m3が設定されている場合、その合計からガスの使用量は20m3となる。そして、大流量の個別料金は6m3×200円(50%割引)で1200円、長時間流量の個別料金は2m3×160円(60%割引)で320円、指定時間の個別流量は4m3×360円(10%割引)で1440円、通常積算の個別料金は8m3×400円(通常料金)で3200円となり、それらの個別流量の全てを加算することで、ガスの使用量が20m3に対する使用料金は6160円となり、この使用料金を請求するための決済情報が生成される。そして、決済装置30は前記決済情報が示す使用料金にてガス消費者に対する決済を行う。
【0080】
以上説明したように、使用料金算出装置20は、ガスメータ(流体計数装置)1の計数結果であるカウンタ12cのカウンタ値と割引情報とに基づいて使用料金を算出するので、ガス(流体)の供給側は、その料金サービスに応じてカウンタ12cの優先順位を定めておくことで、料金サービスに適したカウンタの値に基づいて使用料金を算出させることができる。
【0081】
また、カウンタ12cに対する割引率等を割引情報として設定することで、各カウンタ値から割引料金を算出することができる。さらに、カウンタ12cの値と割引情報とに基づいて各カウンタに対応した個別料金を算出し、それらの個別料金を加算するのみで使用料金を算出しているので、料金サービスに応じた使用料金を容易に計算することができる。
【0082】
従って、様々な料金サービスに対応した割引情報を記憶しておくことで、カウンタ値から流体の使用料金を容易に算出することができるため、供給側であるガス会社、ガス事業者等は、販売戦略に応じた様々な料金サービスを消費者に提供することができる。
【0083】
次に、本発明に係る流量計測装置を組み込んだガスメータの第2の実施の形態を、図11〜図13の図面を参照して以下に説明する。なお、ガスメータ1の基本構成については、上述した第1の実施の形態と同一であるため、異なる部分のみを説明する。
【0084】
ここで、図11は図3のEEPROMにおける第2の実施の形態に係るメモリマップの一例を示す図であり、図12は図3のCPUが実行する第2の実施の形態に係る流体計数処理の一部を示すフローチャートであり、図13は図3のCPUが実行する第2の実施の形態に係る流体計数処理の他の一部を示すフローチャートである。
【0085】
第2の実施の形態におけるガスメータ1は、上述した第1の実施の形態と同様に、CPU11a、ROM11b、RAM11cを有するμCOM11と、EEPROM12と、流量センサ13と、表示部14と、操作部15と、通信部16と、を備える。そして、μCOM11とEEPROM12とによって流体計数装置を実現している。
【0086】
EEPROM12は、図11に示すように、検針カウンタ12c1と、特大流量区分積算カウンタ12c21、大流量区分積算カウンタ12c22、中流量区分積算カウンタ12c23、小流量区分積算カウンタ12c24等の流量区分別積算カウンタ12c2と、継続使用判定カウンタ12c3と、指定時間帯積算カウンタ12c4と、流量登録テーブル12dと、上述した優先順位情報12aと、を記憶している。
【0087】
検針カウンタ12c1は、測定されたガスメータ1を通過するガス流量が積算される通常のカウンタであり、ガス流量が測定される毎に更新される。そして、この検針カウンタ12c1の積算値が、ガスメータ1を設置してからの累積した積算値となっている。
【0088】
特大流量区分積算カウンタ12c21、大流量区分積算カウンタ12c22、中流量区分積算カウンタ12c23、小流量区分積算カウンタ12c24、継続使用判定カウンタ12c3の各カウンタは、予め任意に定められた単位時間当たりの使用量を所定の範囲に区分する複数の流量区分(使用量区分)毎に対応するように設けている。
【0089】
各流量区分毎に流量(変化量)範囲を設定し、その流量区分に対応させてカウンタを設けていることから、ガス流量の変化量がどの流量範囲に属するかを判定することで、この判定した流量範囲に対応する流量区分を判定することができる。
【0090】
例えば、本実施の形態では、ガス流量の変化量を1000L/h以上の特大流量区分、500L/h以上1000L/h未満を大流量区分、210L/h以上、500L/h未満を中流量区分、21L/h以上、210L/h未満を小流量区分というように、4つの流量区分に区分した場合について説明する。
【0091】
流量区分については、ガス事業者等が任意に設定することが可能な構成となっていることから、給湯器にて風呂を沸かすときの大流量と、手を洗うときの小流量の割引率を変えて設定するというように、ガス事業者等が流量区分毎に割引率を設定することができるため、ガス事業者等はガス消費者に色々な割引サービスを提案することが可能となり、ガス消費者へのアピール度も高くなることから、ガスの拡販や競合ガス事業者との競争に対して優位に立つことができる。さらに、きめ細やかな割引サービスをガス消費者に提案することで、ガス使用量の増加を期待することができる。
【0092】
なお、流量区分については、上述した4つの区分に限定するものではなく、例えば、割引料金体系に応じた数に区分したり、ガスメータ6が使用時間遮断の際に用いる既存の1〜13等の流量区分を流用するなど種々異なる実施の形態とすることができる。
【0093】
特大流量区分積算カウンタ12c21、大流量区分積算カウンタ12c22、中流量区分積算カウンタ12c23、小流量区分積算カウンタ12c24の各々は、ガス流量の変化に伴う変化量が発生した以降に、その変化量が属する流量範囲に対応するカウンタに流量が積算されることから、流量区分毎の使用量(体積)を各カウンタで積算することができる。
【0094】
EEPROM12はさらに、流量登録テーブル12d等の各種テーブルを記憶している。この流量登録テーブル12dは、ガス流量の増加に伴う変化が生じたときに、その変化量が流量として登録されるとともに、その変化量が属する流量区分が登録される。また、ガス流量の減少に伴う変化が生じたときは、その変化量に対応する登録済の流量と、その流量に対応する流量区分が流量登録テーブル12dから削除される。よって、この流量登録テーブル12dを参照することで、どの流量区分の計数を行う必要があるかを認識することができる。
【0095】
ここで、流量区分別積算カウンタ12c2と流量登録テーブル12dとの利用例を説明する。
【0096】
ガス流量の増加に伴う変化量が210L/h以上、500L/h未満の場合は、その変化量から中流量区分と判定され、流量登録テーブル12dに流量(変化量)と中流量区分が登録される。そして、その後測定されるガス流量が中流量区分積算カウンタ12c23を用いて計数されることから、この中流量区分積算カウンタ12c23には中流量区分に対応するガスの使用量が積算されることになる。
【0097】
その後、ガス流量の増加に伴った500L/h以上1000L/h未満の変化量の発生に応じて、その変化量から大流量区分と判定されると、流量登録テーブル12dに流量(変化量)と大流量区分が登録される。そして、その後測定されるガス流量が、大流量区分積算カウンタ12c22と中流量区分積算カウンタ12c23を用いて計数されることから、それらの各々のカウンタに大流量及び中流量区分に対応するガスの使用量が積算されることになる。
【0098】
また、ガス流量の減少に伴った500L/h以上1000L/h未満の変化量の発生に応じて、その変化量から大流量区分と判定されると、この変化量に近い流量登録テーブル12dに登録されている流量とその大流量区分が削除され、流量登録テーブル12dに大流量区分がなくなると、大流量区分積算カウンタ12c22を用いた計数は終了する。
【0099】
そして、ガス流量の減少に伴った210L/h以上、500L/h未満の変化量の発生に応じて、その変化量から中流量区分と判定されると、この変化量に近い流量登録テーブル12dに登録されている流量とその中流量区分が削除され、流量登録テーブル12dに中流量区分がなくなると、中流量区分積算カウンタ12c23を用いた計数は終了する。
【0100】
ところで、本実施の形態では、小流量区分の計数条件を示す計数条件情報をROM62bに記憶している。この計数条件は、継続使用判定を行うための条件であり、具体的には、ガス流量の変化量に基づいた流量区分の判定に応じて発生する、その判定に対応する流量区分における継続した使用量が、予め定められた所定使用量に到達したときに、小流量区分積算カウンタ12c24を用いた計数を開始する計数条件となっている。
【0101】
計数条件については、継続使用判定カウンタ12c3に積算された継続した使用量が前記所定使用量に到達したときに計数を開始する場合ついて説明するが、各流量区分毎に累積した使用量が前記所定使用量に到達したときに計数を開始するなど種々異なる実施の形態とすることができる。なお、継続使用判定カウンタ12c3は、小流量区分に該当する個別流量を検出した以降の継続するガス流量の積算に用いられる。
【0102】
指定時間帯積算カウンタ12c4は、指定時間帯のガス使用量を積算するためのカウンタであり、予め定めROM11b等に記憶している、指定時間帯を示す指定時間帯情報に基づいて、指定時間帯の開始時刻になってから終了時刻までの間に測定されたガス流量が積算される、また、指定時間帯積算の積算条件を満たし、優先上位の積算が行われていないときのガス流量が積算される。
【0103】
また、EEPROM12は、上述した第1の実施の形態と同様に、優先順位情報12aを記憶している。そして、第2の実施の形態では、上述した流量区分別積算カウンタ12c2と指定時間帯積算カウンタ12c4との優先順位を設定することができる。例えば、ガス事業者は、優先順位を指定時間帯別積算、流量区分別積算の順で設定したい場合は、(流量区分、指定時間帯)=(2、1)という変更情報を生成し、ガスメータ1に入力することで、その変更情報で指定された優先順位となるように優先順位情報が変更される。
【0104】
さらに、ガス事業者が流量区分別積算のみを割引サービスの対象とする場合は、(流量区分、指定時間帯)=(1、0)という変更情報を生成し、ガスメータ1に入力することで、その変更情報の内容が優先順位情報に反映される。その結果、計数の条件を満たすときに該当する流量区分別積算カウンタ12c2にガス流量が積算される。
【0105】
また、ガス事業者が流量区分別積算と指定時間帯積算の双方を同一の優先順位で割引サービスの対象とする場合は、(流量区分、指定時間帯)=(1、1)という変更情報を生成し、ガスメータ1に入力することで、その変更情報の内容が優先順位情報に反映される。その結果、計数条件によっては該当する流量区分別積算カウンタ12c2と指定時間帯積算カウンタ12c4との双方に重複してガス流量が積算される。
【0106】
そして、優先順位を無視したいカウンタ12cについては、優先順位を”0”と指定することで、そのカウンタ12cを使用しないようになっている。このようにカウンタ12cを無視する設定をすることで、ガスメータ1に上述したカウンタ12c以外の様々なカウンタ12cを設けることができるため、ガス事業者等の販売戦略に適したガス流量の計測を行うことができる。
【0107】
次に、ガスメータ6のCPU61aが実行する第2の実施の形態に係る流体計数処理の一例を、図12〜13のフローチャートを参照して以下に説明する。なお、図12に示すステップS1〜S7の一連の処理は、上述した第1の実施の形態における図5に示すフローチャートとほぼ同一であるため、説明を省略する。
【0108】
図12において、流体計数処理が実行され、ステップS7で流量が検出されると(ステップS7でY)、ステップS20において、EEPROM12の優先順位情報に基づいて、流量区分別積算は機能ありか否かが判定される。流量区分別積算は機能なしと判定されると(ステップS20でN)、ステップS21に進む。
【0109】
ステップS21において、EEPROM12の優先順位情報に基づいて、指定時間帯積算は機能ありか否かが判定される。指定時間帯積算は機能なしと判定されると(ステップS21でN)、流量区分別積算と指定時間帯積算との双方の機能が無効となっていると見なし、図13に示すステップS46に進む。一方、指定時間帯積算は機能ありと判定されると(ステップS21でY)、ステップS22に進む。
【0110】
ステップS22において、時計IC等から日時データが取得され、この日時データが指定時間帯情報が示す指定時間帯となっているかを判定することで、指定時間帯か否かが判定される。指定時間帯ではないと判定された場合は(ステップS22でN)、図13に示すステップS46に進む。一方、指定時間帯であると判定された場合は(ステップS22でY)、ステップS23において、指定時間帯積算カウンタ12c4にステップS6で算出されたガス流量が積算され、図13に示すステップS46に進む。
【0111】
また、ステップS20で流量区分別積算は機能ありと判定されると(ステップS20でY)、ステップS24において、前記算出されたガス流量からガス流量の変化量がRAM11cに算出され、ステップS25において、算出された変化量に基づいて流量変化があるか否かが判定される。流量変化なしと判定された場合は(ステップS25でN)、図13に示すステップS31に進む。一方、流量変化ありと判定された場合は(ステップS25でY)、ステップS26に進む。
【0112】
ステップS26において、算出された変化量に基づいて、変化は増加であるか否かが判定される。増加ではない、つまり減少であると判定された場合は(S26でN)、ステップS27において、RAM11cに記憶している変化量に対応する流量及びその流量区分が流量登録テーブル12dから削除され、ステップS28に進む。
【0113】
ステップS28において、流量登録テーブル12dに登録されている、継続使用判定カウンタ12c3の積算範囲に該当する流量(変化量)及びその流量区分(本実施の形態では、小流量区分)が全て削除されていれば、継続使用判定カウンタ12c3はクリアされて「0」に設定されると共に、継続使用判定カウンタ12c3のフラグをONして積算待機状態に入り、ステップS29に進む。
【0114】
ステップS29において、流量登録テーブル12dに他の流量が登録されているか否かが判定される。他の流量登録はないと判定された場合は(ステップS29でN)、図13に示すステップS46に進む。一方、他に流量登録ありと判定された場合は(ステップS29でY)、図13に示すステップS31に進む。
【0115】
また、ステップS26で変化は増加であると判定された場合は(ステップS26でY)、ステップS30において、測定された変化量が流量として流量登録テーブル12dに登録されるとともに、その変化量が属する流量区分が流量に対応して登録され、図13に示すステップS31に進む。
【0116】
図13のステップS31において、EEPROM12の優先順位情報に基づいて、指定時間帯積算は機能ありか否かが判定される。指定時間帯積算は機能なしと判定されると(ステップS31でN)、流量区分別積算の機能のみが有効となっていると見なし、ステップS38に進む。一方、指定時間帯積算は機能ありと判定されると(ステップS31でY)、ステップS32に進む。
【0117】
ステップS32において、EEPROM12の優先順位情報に基づいて、流量区分別積算と指定時間帯積算との優先順位が同一であるか否かが判定される。優先順位が同一であると判定された場合は(ステップS32でY)、ステップS33に進む。
【0118】
ステップS33において、ステップS22と同様に、日時データが指定時間帯情報が示す指定時間帯となっているかを判定することで、指定時間帯か否かが判定される。指定時間帯ではないと判定された場合は(ステップS33でN)、ステップS38に進む。一方、指定時間帯であると判定された場合は(ステップS33でY)、ステップS34において、指定時間帯積算カウンタ12c4にステップS6で算出されたガス流量が積算され、ステップS38に進む。
【0119】
また、ステップS32で優先順位は同一ではないと判定された場合は(ステップ32でN)、ステップS35において、EEPROM12の優先順位情報に基づいて、流量区分別積算が優先であるか否かが判定される。流量区分別積算が優先であると判定された場合は(ステップS35でY)、ステップS38に進む。一方、流量区分別積算が優先ではない、つまり、指定時間帯積算が優先であると判定された場合は(ステップS35でN)、ステップS36に進む。
【0120】
ステップS36において、ステップS22と同様に、日時データが指定時間帯情報が示す指定時間帯となっているかを判定することで、指定時間帯か否かが判定される。指定時間帯ではないと判定された場合は(ステップS36でN)、ステップS38に進む。一方、指定時間帯であると判定された場合は(ステップS36でY)、ステップS37において、指定時間帯積算カウンタ12c4にステップS6で算出されたガス流量が積算され、ステップS46に進む。
【0121】
また、ステップS38において、継続使用判定カウンタ12c3または小流量区分積算対象の対象であるか否かが判定される。継続使用判定カウンタ12c3または小流量区分積算の対象ではないと判定された場合は(ステップS38でN)、ステップS39において、流量登録テーブル12dに登録されている特大、大、中の流量区分に対応した区分カウンタに、ステップS6で算出されたガス流量が積算され、その後ステップS46に進む。
【0122】
また、ステップS38で継続使用判定カウンタ12c3または小流量区分積算の対象であると判定された場合は(ステップS38でY)、ステップS40において、継続使用判定カウンタ12c3が積算待機中(フラグON中)であるか否かが判定される。積算待機中であると判定された場合は(ステップS40でY)、ステップS41において、継続使用判定カウンタ12c3にステップS6で算出されたガス流量が積算され、その後ステップS42に進む。
【0123】
ステップS42において、継続使用判定カウンタ12c3の積算値とROM11bの前記所定使用量とが比較され、その比較結果に基づいて継続使用判定条件(計数条件)を満たしているか否かが判定される。条件を満たしていないと判定された場合は(ステップS42でN)、ステップS46に進む。一方、条件を満たしていると判定された場合は(ステップS42でY)、ステップS43に進む。
【0124】
ステップS43において、継続使用判定カウンタ12c3のカウントがストップされ、そのフラグがOFFされ、ステップS44において、小流量区分積算カウンタ12c24に継続使用判定カウンタ12c3の積算値(使用量)が加算されることで更新され、ステップS46に進む。
【0125】
また、ステップS40で積算待機中ではないと判定された場合は(ステップS40でN)、ステップS45において、小流量区分積算カウンタ12c24にステップS6で算出されたガス流量が積算され、ステップS46に進む。
【0126】
ステップS46において、ステップS6で算出されたガス流量が、EEPROM12の検針カウンタ12c1に積算され、その後図12に示すステップS1に戻り、一連の処理が繰り返される。
【0127】
以上説明したように、ステップS23、S34、S37、S39、S45によって計数が行われることから、それらが請求項中に計数手段に相当する。よって、ガスメータ1のCPU11aは、第1の実施の形態と同様に、特許請求の範囲に記載の変更手段及び計数手段として機能している。
【0128】
次に、第2の実施の形態におけるガスメータ1の動作(作用)の一例を以下に説明する。
【0129】
まず、変更情報によってガスメータ1のEEPROM12に記憶されている優先順位情報が、変更情報によって(流量区分、指定時間帯)=(2、1)というように設定された場合について説明する。
【0130】
指定時間帯以外で給湯器等が使用され、ガスがガスメータ1を流れると、ガスメータ1は、その流れを流量センサ13からの流量信号によって検出し、その流量信号に基づいてガス流量を測定し、この測定したガス流量に基づいて変化量(増加)を測定する。そして、その変化量が大流量区分に属することを認識すると、大流量区分積算カウンタ12c22を用いて、その後測定されるガス流量を計数する。
【0131】
その後、給湯器の使用中に指定時間帯となると、ガスメータ1は、大流量区分積算カウンタ1を用いた計数を停止し、指定時間帯積算カウンタ12c4を用いて測定されるガス流量の計数を開始し、指定時間帯の間は指定時間帯積算カウンタ12c4を用いた計数を行う。
【0132】
そして、指定時間帯が終了しても給湯器が使用中であると、指定時間帯積算カウンタ12c4を用いた計数を停止し、再び、大流量区分積算カウンタ1を用いた計数を開始する。そして、給湯器の使用が終了することでガス流量が減少すると、ガスメータ1はその変化量(減少)を測定し、その変化量が大流量区分に属することを認識すると、大流量区分積算カウンタ12c22を用いた計数を終了する。
【0133】
次に、変更情報によってガスメータ1のEEPROM12に記憶されている優先順位情報が、変更情報によって(流量区分、指定時間帯)=(1、0)というように設定された場合について説明する。
【0134】
給湯器にて風呂を沸かす際に、大流量区分に相当するガスがガスメータ1を流れると、ガスメータ1は、その流れを流量センサ13からの流量信号によって検出し、その流量信号に基づいて流量を測定し、この測定した流量に基づいて変化量(増加)を測定する。そして、その変化量が大流量区分に属することを認識すると、大流量区分積算カウンタ12c22を用いて、その後測定されるガス流量を計数する。そして、給湯器の使用が終了することで流量が減少すると、ガスメータ1はその変化量(減少)を測定し、その変化量が大流量区分に属することを認識すると、大流量区分積算カウンタ12c22を用いた計数を終了する。
【0135】
よって、消費側に供給するガスの流量に変化が生じると、その変化量を測定し、その変化量がどの流量区分(消費量区分)に属するかを判定し、判定した消費量区分に対応する区分カウンタを用いて流量を計数するので、消費量区分別の流体の消費量を各区分カウンタに積算することができる。従って、流体の供給側は消費量区分を任意に設定し、その流量区分毎に割引率や割引料金を設定することができるため、消費者等に分かり易い様々な割引料金サービスを提案することができる。
【0136】
また、給湯器にて手を洗う等で小流量区分に相当するガスがさらにガスメータ1を流れると、ガスメータ1は、ガス流量の変化量(増加)を測定し、その変化量が小流量区分に属することを認識すると、まず、継続使用判定カウンタ12c3を用いて継続する流量を計数し、その積算値(使用量)が前記所定使用量に到達するかを監視する。
【0137】
継続使用判定カウンタ12c3に積算している使用量が、前記所定使用量に到達する前に給湯器の使用が終了されると、継続使用判定カウンタ12c3の計数を終了する。つまり、小流量区分積算カウンタ12c24には、使用量が積算されない。
【0138】
一方、継続使用判定カウンタ12c3に積算している使用量が前記所定使用量に到達すると、小流量区分積算カウンタ12c24に継続使用判定カウンタ12c3の積算値(使用量)を加算し、この小流量区分積算カウンタ12c24を用いてその後測定されるガス流量の計数を開始する。そして、給湯器の使用が終了されると、ガスメータ1は小流量区分積算カウンタ12c24を用いた計数を終了する。
【0139】
よって、給湯器の使用であっても、風呂を沸かすときの大流量と手を洗うときの小流量を、大流量区分積算カウンタ12c22と小流量区分積算カウンタ12c24に分けて計数することから、給湯器についても複数の割引料金、割引率等を設定することができるため、きめ細やかな割引料金サービスを提案することができる。
【0140】
次に、変更情報によってガスメータ1のEEPROM12に記憶されている優先順位情報が、変更情報によって(流量区分、指定時間帯)=(1、1)というように設定された場合について説明する。
【0141】
指定時間帯において給湯器等が使用され、ガスがガスメータ1を流れると、ガスメータ1は、その流れを流量センサ13からの流量信号によって検出し、この検出に応じて指定時間帯積算カウンタ12c4を用いた計数を開始する。さらに、その流量信号に基づいてガス流量を測定し、この測定したガス流量に基づいて変化量(増加)を測定し、その変化量が大流量区分に属することを認識すると、大流量区分積算カウンタ12c22を用いた計数を開始する。そして、その後は大流量区分積算カウンタ12c22及び指定時間帯積算カウンタ12c4の双方を用いて計数が行われる。
【0142】
そして、給湯器の使用が終了することでガス流量が減少すると、ガスメータ1はその変化量(減少)を測定し、その変化量が大流量区分に属することを認識すると、大流量区分積算カウンタ12c22を用いた計数を終了し、そして、流量信号がなくなると、指定時間帯積算カウンタ12c4を用いた計数を終了する。
【0143】
よって、複数の所定条件に対して同一の優先順位を設定することが可能なように優先順位情報を構成し、優先順位の高い複数の所定条件が条件を満たすと、それらの所定条件に対応する大流量区分積算カウンタ12c22及び指定時間帯積算カウンタ12c4を用いて計数を行うことから、重複して積算を行うことができるため、所定条件に対応する割引対応のための機能毎に消費者と契約することが可能となり、より一層販売戦略に応じた様々な料金サービスを消費者に提供することができる。特に、供給側が割引対応のための各積算機能について基本使用料金を消費者から徴収する運用形態に好適である。
【0144】
以上説明したように、優先順位情報12aを変更可能とし、条件を満たしている所定条件の中で、優先順位情報12aが示す優先順位が高い所定条件に対応する流量区分別積算カウンタ12c2、指定時間帯積算カウンタ12c4を用いて計数を行うことから、ガス(流体)の供給側は、その料金サービスに応じて流量区分別積算カウンタ12c2、指定時間帯積算カウンタ12c4の優先順位を定めることで、ガスの流れを料金サービスに応じた流量区分別積算カウンタ12c2、指定時間帯積算カウンタ12c4を用いて計数を行うことができる。
【0145】
よって、流量区分別積算カウンタ12c2、指定時間帯積算カウンタ12c4の優先順位を変更可能とすることで、様々な料金サービスに容易に対応することができるため、供給側は販売戦略に応じた様々な料金サービスを消費者に提供することができる。
【0146】
次に、第2の実施の形態における使用料金算出装置20の本実施の形態の動作(作用)の一例を、図面を参照して説明する。なお、割引情報データベースDB2の割引情報については、検針、特大流量、大流量、中流量、小流量、指定時間帯等の各カウンタに対して単価、割引率等を設定しているものとする。
【0147】
使用料金算出装置20は、予め指定された検針日等にガスメータ1から検針、特大流量区分積算、大流量区分積算、中流量区分積算、小流量区分積算、指定時間帯積算等の各カウンタのカウンタ値が検針情報として取り込むと、各カウンタ毎の割引料金(個別料金)が割引情報データベースDB2の割引情報に基づいてガスの使用料金を算出し、この使用料金を請求するための決済情報が生成される。そして、決済装置30は前記決済情報が示す使用料金にてガス消費者に対する決済を行う。
【0148】
よって、第2の実施の形態のようにガスメータ(流体計数装置)1を構成しても、使用料金算出装置20は、ガスメータ(流体計数装置)1の計数結果である検針カウンタ12c1、流量区分別積算カウンタ12c2、指定時間帯積算カウンタ12c4の各カウンタ値と割引情報とに基づいて使用料金を算出するので、ガス(流体)の供給側は、その料金サービスに応じて各カウンタの優先順位を定めておくことで、料金サービスに適したカウンタの値に基づいて使用料金を算出させることができる。
【0149】
また、第2の実施の形態では、予め任意に定められた単位時間当たりの使用量を所定の範囲に区分する複数の流量区分(使用量区分)毎に対応するようにカウンタを設けているので、センター側で 特大流量区分積算カウンタ12c21、大流量区分積算カウンタ12c22、中流量区分積算カウンタ12c23、小流量区分積算カウンタ12c24の各カウンタ値を解析することで、ガスメータ1等が設置された消費者側におけるガス(流体)の使用状況を詳細に把握することができる。
【0150】
なお、上述した第1及び第2の実施の形態では、流体をガスとした場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、水道水等の他の流体を計測する流体計測装置とすることもできる。
【0151】
また、上述した第1及び第2の実施の形態では、使用料金算出装置20をガス会社、ガス事業者等のガス供給側に設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、ガスメータ1にて使用料金算出装置20を実現させるなど、種々異なる実施の形態とすることができる。
【0152】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載した本発明の流体計測装置によれば、優先順位情報を変更可能とし、条件を満たしている所定条件の中で、優先順位情報が示す優先順位が高い所定条件に対応するカウンタを用いて計数を行うことから、流体の供給側は、その料金サービスに応じてカウンタの優先順位を定めることで、流体の流れを料金サービスに応じたカウンタを用いて計数を行うことができる。従って、カウンタの優先順位を変更可能とすることで、様々な料金サービスに容易に対応することができるため、供給側は販売戦略に応じた様々な料金サービスを消費者に提供することができるという効果を奏する。
【0153】
また、複数の所定条件に対して同一の優先順位を設定することが可能なように優先順位情報を構成し、優先順位の高い複数の所定条件が条件を満たすと、それらの所定条件に対応する全てのカウンタを用いて計数を行うことから、重複して積算を行うことができるため、所定条件に対応する割引対応のための機能毎に消費者と契約することが可能となり、より一層販売戦略に応じた様々な料金サービスを消費者に提供することができる。特に、供給側が割引対応のための各積算機能について基本使用料金を消費者から徴収する運用形態に好適である。
【0154】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、優先順位を設定するか否かの識別が可能なように優先順位情報を構成し、優先順位が設定されている所定条件の中で優先順位の高い所定条件が満たされたときに、その所定条件に対応するカウンタを用いて計数を行うことから、予め様々な所定条件に対応するカウンタを用意しておき、料金サービスに応じて計数に用いるカウンタを流体の供給側に選択させることができるため、より一層販売戦略に応じた様々な料金サービスを消費者に提供することができる。
【0155】
以上説明したように請求項3に記載した本発明のガスメータによれば、ガスの流れを流体計測装置にて計数し、そのカウンタ値に基づいてガスの流れを計測しているので、ガス会社、ガス事業者等は、独自の料金サービスに応じてカウンタの優先順位を定めれば、料金サービスに適したカウンタ値を流体計測装置から取得することができる。従って、様々な料金サービスに応じてカウンタの優先順位を設定することで、ガスメータにて料金サービスに適したカウンタ値を得ることができるため、ガス会社、ガス事業者等は、そのカウンタ値に基づいて同業他社とは異なる料金サービスを消費者に提供することができるという効果を奏する。
【0156】
以上説明したように請求項4に記載した本発明の使用料金算出装置によれば、流体計数装置が計数結果であるカウンタのカウンタ値と割引情報とに基づいて使用料金を算出するので、流体の供給側は、その料金サービスに応じてカウンタの優先順位を定めることで、料金サービスに適したカウンタの値に基づいて使用料金を算出することができる。また、カウンタに対する割引率等を割引情報として設定することで、各カウンタ値から割引料金を算出することができる。さらに、前記料金算出手段は、前記カウンタの値と前記割引情報とに基づいて各カウンタに対応した個別料金を算出し、それらの個別料金を加算するのみで前記使用料金を算出するようにすれば、料金サービスに応じた使用料金を容易に計算することができる。従って、様々な料金サービスに対応した割引情報を記憶しておくことで、カウンタ値から流体の使用料金を容易に算出することができるため、供給側は販売戦略に応じた様々な料金サービスを消費者に提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流体計量装置、ガスメータ、並びに使用料金算出装置の基本構成を示す図である。
【図2】本発明を適用したガス料金決済システムの概略構成の一例を示す構成図である。
【図3】図2の本発明に係るガスメータの概略構成の一例を示す構成図である。
【図4】図3のEEPROMにおける本発明に係るメモリマップの一例を示す図である。
【図5】図3のCPUが実行する流体計数処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の計数処理の一例を説明するための図である。
【図7】図2の使用料金算出装置の構成の一例を示す構成図である。
【図8】使用料金算出装置のファイル構成の一例を説明するための図である。
【図9】図8の割引情報データベースの一例を説明するための図である。
【図10】図7のCPUが実行する使用料金算出処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】図3のEEPROMにおける第2の実施の形態に係るメモリマップの一例を示す図である。
【図12】図3のCPUが実行する第2の実施の形態に係る流体計数処理の一部を示すフローチャートである。
【図13】図3のCPUが実行する第2の実施の形態に係る流体計数処理の他の一部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ガスメータ
10 流体計数装置
11a1 変更手段(ガスメータのCPU)
11a2 計数手段(ガスメータのCPU)
12a 優先順位情報記憶手段(EEPROM)
12c カウンタ(EEPROM)
20 使用料金算出装置
20a 使用料金算出手段(CPU)
20d 割引情報記憶手段(記憶装置)
Claims (4)
- 流体の流れを複数の所定条件毎に対応するカウンタを用いて計数を行う流体計数装置であって、
前記所定条件に対する優先順位を示し且つ前記複数の所定条件に対して同一の優先順位を設定することが可能に構成された優先順位情報を記憶する優先順位情報記憶手段と、
前記優先順位情報記憶手段が記憶している優先順位情報が示す前記優先順位を変更するための変更情報の発生に応じて、当該優先順位情報を変更する変更手段と、
条件を満たしている前記所定条件の中で、前記優先順位情報記憶手段が記憶している優先順位情報が示す前記優先順位の高い前記所定条件に対応する前記カウンタを用いて計数を行う計数手段と、
を備え、
前記計数手段が、条件を満たしている前記所定条件の中に前記優先順位の高い前記所定条件が複数存在すると、当該所定条件に対応する全ての前記カウンタを用いて計数を行う手段であることを特徴とする流体計数装置。 - 前記優先順位情報は、前記所定条件に対して前記優先順位を設定するか否かの識別が可能な構成であり、
前記計数手段は、前記優先順位情報に基づいて前記優先順位が設定されている前記所定条件の中で前記優先順位が高い前記所定条件に対応する前記カウンタを用いて計数を行う ことを特徴とする請求項1に記載の流体計数装置。 - ガスの流量を計測するガスメータにおいて、
請求項1又は2に記載の流体計数装置を備え、該流体計数装置の前記カウンタのカウンタ値に基づいて前記ガスの流れを計測する
ことを特徴とするガスメータ。 - 請求項1又は2に記載の流体計数装置で計数した前記カウンタのカウンタ値に基づいて、流体の使用料金を算出する使用料金算出装置であって、
前記流体計測装置の前記カウンタに対応する割引率等を示す割引情報を記憶する割引情報記憶手段と、
前記割引情報記憶手段が記憶している割引情報と前記流体計数装置の前記カウンタのカウンタ値とに基づいて前記使用料金を算出する使用料金算出手段と、
を備えることを特徴とする使用料金算出装置。
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