JP2019158058A - 車両駆動装置のパークロック装置及び車両駆動装置 - Google Patents

車両駆動装置のパークロック装置及び車両駆動装置 Download PDF

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雪島 良
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Abstract

【課題】 パークロックを構成する部材の大型化を防止すると共に、勾配の大きな坂路で駐車した場合でも、パークギヤとパークポールの係合を確実に解除できる車両駆動装置のパークロック装置を提供する。【解決手段】 車両駆動装置の回転軸31に設けられ、外周部に係合のための凹部51aを複数設けたパークギヤ51と、パークギヤ51の凹部51aに係合する突起52aを有し、係合する位置と係合しない位置とに支持軸を介して揺動可能なパークポール52と、パークポール52の突起52aをパークギヤ51の凹部51aに係合する位置と係合しない待機位置とに揺動可能にする第1、第2のパークカム54a、54bと、を備え、第1、第2のパークカム54a、54bは、回転式の偏芯カムであり、第1のパークカム54aは、パークポール52のパークギヤ51側とは反対側で当接し、第2のパークカム54bは、パークポール52のパークギヤ51側に当接する。【選択図】 図6

Description

この発明は、車両用パークロック装置に係り、特にパークギヤにパークポールを係合させて車両を駐車状態に固定する車両用パークロック装置及び車両駆動装置に関する。
電動モータを利用した車両としては、例えば、電気自動車の他、エンジンと電動モータとを併用したハイブリッド車等がある。そして、これらの車両の中には、左右前輪又は左右後輪或いは4輪全輪に電動モータを内蔵したインホイールモータ駆動装置を採用した車両が開発されている。
ガソリンエンジン車等、単独の駆動源(エンジン)から伝達装置を介して各駆動輪へと駆動力を伝達する車両においては、各駆動輪へ駆動力を分配する手段より駆動源側で伝達装置をパークロック装置でロックすることで、全ての駆動輪を同時にロックすることが可能である。しかしながら、各駆動輪にインホイールモータ等の駆動源を備える車両においては、各駆動輪をパークロック装置でそれぞれ個別にロックする必要がある。
インホイールモータ駆動装置を採用した電動車両のパークロック装置としては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1の装置は、図15及び図16に示すように、インホイールモータ駆動装置101の回転軸に連結された駆動軸102に固定され外周部に係止歯104を有するパークギヤ105と、支持軸107によって揺動可能に支持されその一端側にパークギヤ105と係合する係合突起108を有する係合片(パークポール)106と、係合片106に固定され係合突起108を係止歯104との係合を解除する方向に付勢するばね部材109と、係合片106に当接した状態で当該係合片106に沿って移動可能に配される当接部材110と、当接部材110の移動を規制するガイド部材112とを、各駆動輪に対応してそれぞれ備える。そして、各当接部材110がそれぞれ連結されて各当接部材110の動力源となる単独のアクチュエータ113を各駆動輪間に設けている(図15参照)。このアクチュエータ113の駆動により、ロック状態とロック解除状態が切り替えられる。即ち、車両走行時のロック解除状態は、図11の破線で示すように、アクチュエータ113の駆動により当接部材110が、係合片106の支持軸107よりもアクチュエータ113側に位置され、ばね部材109によって係合片106の係合突起108とは反対側の端部近傍が図中下側に引っ張られることで、係合突起108と係止歯104との係合が解除された状態が保持される。
車両を駐車状態に固定するために、ロックする際には、アクチュエータ113によって各当接部材110を前方に押し出し、各当接部材110を係合片106の係合突起108側に移動させることで、係合片106が当接部材110によって押圧されて、ばね部材109のバネ力に反して係合片106が回転する。これにより、係合突起108がパークギヤ105の係止歯104と係合されて、各駆動輪(インホイールモータ駆動装置101)の回転がロックされた状態となる。
ところで、勾配の大きな坂路で駐車した場合、勾配角度に対する車重により、パークギヤに大きな反力が作用することになる。このため、パークギヤとパークポールの接触部での摩擦力が大きくなり、パークギヤとパークポールとの係合の解除が困難になる場合がある。
単独の駆動源から伝達装置を介して各駆動輪へ駆動力を伝達する車両では、パークロック装置のパークギヤとパークポールとの係合が解除されないと車両を発進できないという問題がある。
インホイールモータ駆動装置を左右輪に設けた車両に上記したパークロック装置を用いた場合、ロック解除動作が左右輪に同時に開始されても、パークギヤとパークポールとの接触部での車輪からの反力による摩擦力が左右で異なり、実際の解除タイミングがずれる可能性がある。また、片輪のみしか解除されない可能性もある。左右輪のロック解除のタイミングがずれると、運転者が違和感を覚える。
上記特許文献1のパークロック装置は、図16に示すように、パークギヤ105と係合する係合突起108を有する係合片(パークポール)106と当接する当接部材110が連結され、この当接部材110をアクチュエータ113により駆動している。そして、係合突起108を係止歯104との係合を解除する方向に付勢するばね部材109を設けているが、勾配が大きな坂路での駐車の場合、係合を解除する方向に大きな付勢力を作用するばね部材が必要となってくる。この場合、係合作動時に、ばね部材の解除方向の付勢力より大きな荷重を作用させる必要がある。このため、当接部材110を作動させる荷重が大きくなるように、作動力の大きなアクチュエータ113が必要となる。大きな作動力のアクチュエータは、重量も大きく、コストも高くなるという問題がある。
車両駆動装置にパークロック装置を設けた場合、パークロック装置を構成する部材の大型化を防止すると共に、勾配の大きな坂路で駐車した場合でも、パークギヤとパークポールの係合を確実に解除されることが望まれる。
また、インホイールモータ駆動装置にパークロック装置を設けた場合には、左右輪のパークギヤとパークポールの係合が確実に解除されることが必要である。さらに、インホイールモータ駆動装置には、車輪からの振動が直接伝わるため、パークロック装置を構成するパークポールがその振動により動いてしまい、誤ってパークギヤに係合しないように、ロック解除時には、パークポールを確実に解除位置で保持する必要がある。
特開2008−151308号公報
この発明は、上記した従来の問題点を解決するためになされたものにして、パークロックを構成する部材の大型化を防止すると共に、勾配の大きな坂路で駐車した場合でも、パークギヤとパークポールの係合を確実に解除できる車両駆動装置のパークロック装置を提供することを課題とするものである。
この発明は、車両駆動装置の回転軸に設けられ、外周部に係合のための凹部を複数設けたパークギヤと、前記パークギヤの凹部に係合する突起を有し、係合する位置と待機位置とに支持軸を介して揺動可能なパークポールと、前記パークポールの突起を前記パークギヤの凹部に係合する位置と待機位置とに揺動可能にする第1、第2のパークカムと、を備え、前記第1、第2のパークカムは、回転式の偏芯カムであり、前記第1のパークカムは、前記パークポールのパークギヤ側とは反対側で当接し、前記第2のパークカムは、前記パークポールのパークギヤ側に当接することを特徴とする。
上記の構成ように、パークポールを第1、第2のパークカムで挟むことで、パークポールに対してパークギヤと反対側に位置する第1のパークカムがパークポールとパークギヤを係合するように動作し、パークポールに対してパークギヤ側の第2のパークカムはパークポールとパークギヤの係合を解除するように動作する。さらに、待機位置(ロック解除状態)で第2のパークカムはパークポールを保持することができる。
また、この発明は、前記第2のパークカムは、前記パークポールの突起と支持軸との間のパークギヤ側に当接し、前記第1のパークカムは、前記第2のパークカムに対向し、前記パークポールのパークギヤ側とは反対側で当接するように構成できる。
上記のように構成することで、第1、第2のパークカムとパークポールとの当接位置を支持軸側に配置することができ、パークポールの揺動角度に対してパークカムを小さくすることができるため、パークロック装置の小型化が可能である。
また、前記パークポールは、前記突起から支持軸より離れた側へ延びる先端部を有し、前記第1のパークカムは、前記先端部のパークギヤ側とは反対側で当接し、前記第2のパークカムは、前記先端部のパークギヤ側に当接するように構成できる。
上記のように構成することで、パークポールに当接する第1、第2のパークカムの当接位置と支持軸との間の距離を長くすることができるため、パークポールを係合又は解除する荷重を小さくすることができる。
また、前記パークポールは、前記突起から支持軸より離れた側へ延びる先端部を有し、前記第1のパークカム及び第2のパークカムの一方のパークカムは、前記先端部のパークギヤ側とは反対側で当接し、他方のパークカムは、前記突起から支持軸の間のパークギヤ側に当接するように構成できる。
上記の構成より、状況に応じて荷重の配分調整や部分的な小型化を行うことができる。
また、前記第1、第2のパークカムは、それぞれ回転軸に取り付けられ、それぞれの前記回転軸にカムを駆動する駆動部が設けられているように構成できる。
また、前記第1、第2のパークカムは、それぞれ回転軸に取り付けられ、それぞれの回転軸は連結部材で連結され、どちらか一方の回転軸を駆動部で回転させることで、前記連結部材を介して前記第1のパークカムと第2のパークカムが連動して動作するように構成できる。
また、この発明の車両駆動装置は、駆動源としての電動モータと、電動モータからの回転を減速して出力する減速機と、駆動輪と連結し、減速機からの出力を駆動輪に伝達する車輪ハブと、前記減速機を収容する減速機ケーシングと、を備え、前記減速機は、前記電動モータの出力軸と連結し、入力歯車としての小径歯車を有する入力歯車軸と、車輪ハブと連結し、出力歯車としての大径歯車を有する出力歯車軸と、前記入力歯車軸と前記出力歯車軸との間で、歯車で噛合うことで動力伝達を行う中間歯車軸を少なくとも一つ以上配置する平行軸歯車減速機であり、前記入力歯車軸と同軸に設けられたパークギヤと、パークポールと、第1、第2のパークカムとからなる上記のいずれかに記載のパークロック装置を有し、前記パークギヤと、パークポールと、第1、第2のパークカムは、前記減速機ケーシング内に収容されることを特徴とする。
この発明においては、パークポールを第1、第2のパークカムで挟むことで、パークポールに対してパークギヤと反対側に位置する第1のパークカムがパークポールとパークギヤを係合するように動作し、パークポールに対してパークギヤ側の第2のパークカムはパークポールとパークギヤの係合を解除するように動作する。このため、パークポールをパークギヤから離反させるばねの付勢力を大きくしなくても、パークギヤとパークポールの係合を確実に解除することでき、大型な部品を用いる必要がなくなる。さらに、待機位置(ロック解除状態)で第2のパークカムはパークポールを保持することができるので、パークポールを確実に解除位置に保持することができる。
インホイールモータ駆動装置を有する電気自動車の概略平面図である。 図1の電気自動車を後方から見た図である。 この発明に係る第1の実施形態の車両駆動装置のパークロック装置を示す横展開断面図である。 この発明の第1の実施形態に係る車両駆動装置のパークロック装置を概略的に示す正面図であり、ロック状態を示している。 この発明の第1の実施形態に係る車両駆動装置のパークロック装置の支持軸方向から見た拡大図である。 この発明の第1の実施形態に係る車両駆動装置のパークロック装置を拡大した説明図であり、ロック状態を示している。 この発明の第1の実施形態に係る車両駆動装置のパークロック装置を拡大した説明図であり、ロック解除状態を示している。 この発明の第2の実施形態に係る車両駆動装置のパークロック装置を拡大した説明図であり、ロック状態を示している。 この発明の第2の実施形態に係る車両駆動装置のパークロック装置を拡大した説明図であり、ロック解除状態を示している。 この発明の第3の実施形態に係る車両駆動装置のパークロック装置を拡大した説明図であり、ロック状態を示している。 この発明の第3の実施形態に係る車両駆動装置のパークロック装置を拡大した説明図であり、ロック解除状態を示している。 この発明の第4の実施形態に係る車両駆動装置のパークロック装置を拡大した説明図であり、ロック状態を示している。 この発明の第4の実施形態に係る車両駆動装置のパークロック装置を拡大した説明図であり、ロック解除状態を示している。 この発明に係る第5の実施形態の車両駆動装置のパークロック装置を示す横展開断面図である。 従来のパークロック装置を示す概略平面図である。 図15のA−A矢視図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
車両駆動装置としてインホイールモータ駆動装置を備えた電気自動車1は、図1に示すように、シャーシ2と、操舵輪としての前輪3と、駆動輪(後輪)4と、左右の駆動輪4それぞれに駆動力を伝達するインホイールモータ駆動装置10とを備える。駆動輪4は、図2に示すように、シャーシ2のホイールハウジング2aの内部に収容され、懸架装置(サスペンション)2bを介してシャーシ2の下部に固定されている。インホイールモータ駆動装置10の搭載形態としては、図1、2で示した後輪駆動方式の他に、前輪駆動方式でも四輪駆動方式のいずれでも構わない。
懸架装置2bは、左右に伸びるサスペンションアームによって駆動輪4を支持すると共に、コイルスプリングとショックアブソーバとを含むストラットによって、駆動輪4が地面から受ける振動を吸収してシャーシ2の振動を抑制する。さらに、左右のサスペンションアームの連結部分には、旋回時等に車体の傾きを抑制するスタビライザが設けられる。なお、懸架装置2bは、路面の凹凸に対する追従性を向上し、駆動輪の駆動力を効率良く路面に伝達するために、左右の車輪を独立して上下させることができる独立懸架式とするのが望ましい。
この電気自動車1は、ホイールハウジング2a内部に、左右の駆動輪4をそれぞれ駆動するインホイールモータ駆動装置10を設けることによって、シャーシ2上にモータ、ドライブシャフト、およびデファレンシャルギヤ機構等を設ける必要がなくなるので、客室スペースを広く確保でき、かつ、左右の駆動輪の回転をそれぞれ制御することができるという利点を備えている。
インホイールモータ駆動装置10は、図3に示すように、駆動力を発生させる電動モータAと、電動モータAの回転を減速して出力する減速機Bと、減速機Bからの出力を駆動輪4に伝える車輪ハブCとを備え、電動モータAと減速機Bとはケーシング25に収納されて、図2に示すように電気自動車1のホイールハウジング2a内に取り付けられる。電動モータA及び減速機Bは、車輪ハブCの軸線Oからオフセットして配置される。軸線Oは車幅方向に延びる。
上記電動モータAおよび減速機Bは、ケーシング25内に収容されている。ケーシング25は、電動モータA側のモータケーシング25aと、減速機B側の減速機ケーシング25bとからなる。電動モータA側と減速機B側とは仕切り壁25cで仕切られている。仕切り壁25cに連接して減速機ケーシング25bが設けられている。減速機ケーシング25bのインボード側にモータケーシング25aが配置される。ここで、車両の中央よりをインボード側といい、車両の外側よりをアウトボード側という。
インホイールモータ駆動装置10の軽量化の観点から、ケーシング25は、アルミ合金やマグネシウム合金等の軽金属で形成されている。
電動モータAは、この実施形態では、モータケーシング25aの内周面にステータ24を設け、このステータ24の内周に間隔をおいてロータ23を設けたラジアルギャップタイプのものを使用している。尚、電動モータAは、ラジアルギャップタイプに限らず、アキシャルギャップタイプのものでもよい。
ロータ23は、モータ軸23aを中心部に有し、そのモータ軸23aは電動モータA側の仕切り壁25cから減速機ケーシング25b内に延び、減速機ケーシング25b内の減速機Bの入力歯車軸31とスプライン嵌合により連結されている(図3参照)。モータ軸23aは、軸受27、28によってモータケーシング25aに対して回転自在に支持されている。モータ軸23a及びロータ23の回転中心となる軸線Mは、車輪ハブC軸線と平行に延びる。電動モータAは、車輪ハブCの軸線Oから離れるようにオフセットして配置される。
回転センサ29によって検知されたモータ軸23aの回転速度は図示しない制御装置に入力され、電動モータAの回転制御に用いられる。
モータケーシング25aの開口部は図示しないボルトにより側壁部25fが取り付けられ、側壁部25fの開口部を閉塞するようにボルト25hにより、蓋部25gが取り付けられている。
上記したように、インホイールモータ駆動装置10のケーシング25は、電動モータAを収容するモータケーシング25aと減速機Bを収容する減速機ケーシング25bに大別される。減速機ケーシング25bは、インボード側の減速機ケーシングとアウトボード側の減速機ケーシングに分割してもよい。
減速機Bは、電動モータAのモータ軸23aと連結し、入力歯車32としての小径歯車を有する入力歯車軸31と、車輪ハブCと連結し、出力歯車36としての大径歯車を有する出力歯車軸37と、入力歯車軸31と出力歯車軸37との間で、歯車で噛合うことで動力伝達を行う中間歯車軸35を少なくとも1つ以上配置する平行軸歯車減速機である。
この実施形態の減速機Bは、3軸の平行軸歯車減速機であり、車輪ハブCの内輪12と結合する出力歯車36と、電動モータAのモータ軸23aと結合する入力歯車32と、入力歯車32から出力歯車36へ回転を伝達する複数の中間歯車である第1中間歯車33と、第2中間歯車34と、を有する。
入力歯車32は、小径の外歯歯車であり、モータ軸23aにスプライン嵌合される入力歯車軸31の軸線M方向のインボード側の外周に形成されている。入力歯車軸31は、入力歯車32のインボード側で転がり軸受32nを介して減速機ケーシング25bのインボード側に回転自在に支持され、転がり軸受32mを介して減速機ケーシング25bのアウトボード側に回転自在に支持されている。
中間歯車軸35の外周には、大径の外歯歯車で構成される第1中間歯車33と小径の外歯歯車で構成される第2中間歯車34が互いに隣接して形成され、入力歯車32と第1中間歯車33が噛合し、大径の出力歯車36と第2中間歯車34が噛合する。中間歯車軸35は、インボード側で転がり軸受35nを介し減速機ケーシング25bのインボード側に回転自在に支持され、転がり軸受35mを介して減速機ケーシング25bのアウトボード側に回転自在に支持されている。
中間歯車軸35の中心を通る軸線Rは、車輪ハブCの軸線と平行に延びる。これにより、減速機Bは、車輪ハブCからオフセットして配置される。軸線O、R、Mの位置関係は図3に示す通りである。この実施形態の減速機Bは、互いに平行に延びる軸線O、R、Mを有する平行3軸式歯車減速機である。
出力歯車36は、出力歯車軸37に同軸に設けられる大径の外歯歯車である。出力歯車軸37は転がり軸受37nを介してインボード側を減速機ケーシング25bに支持される。出力歯車軸37のアウトボード側は転がり軸受37mを介して減速機ケーシング25bのアウトボード側に支持される。出力歯車軸37のアウトボード側は、車輪ハブCの内輪12にスプライン嵌合により連結されている。
車輪ハブCは、回転内輪・固定外輪とされ、図示しない車輪ホイール結合する車輪ハブとしての内輪12と、非回転の外輪13と、内輪12と外輪13との環状隙間に配置される複数の転動体14とを有し、車軸を構成する。内輪12は、外輪13よりも長く形成され、内輪12の両端が外輪13から突出するように、外輪13の中心孔に通される。
内輪12の軸線O方向のアウトボード側の端部には、結合部12fが形成されている。結合部12fは、フランジであり、図示しない駆動輪と同軸に結合するための結合部を構成する。内輪12は、結合部12fで駆動輪4と結合し、駆動輪4と一体に回転する。
内輪12の軸線O方向のインボード側の端部には、内側軌道輪12rが取り付け固定される。転動体14は、軸線O方向に離隔して複列に配置されている。内輪12の軸線O方向の中央部の外周面は、第1列の転動体14の内側軌道面を構成し、外輪13の軸線O方向のアウトボード側の内周面と対面する。内側軌道輪12rの外周面は、第2列の転動体14の内側軌道面を構成し、外輪13の軸線O方向のインボード側の内周面と対面する。
外輪13のアウトボード側およびインボード側の内周面にはシール部材38cおよび38dが設けられ、車輪ハブCの軸方向両端部を密封している。
外輪13の軸線O方向のアウトボード側の端部には、結合部13fが形成されている。結合部13fはフランジであり、ボルト15を介して減速機ケーシング25bに固定されている。
この実施形態の減速機ケーシング25bは、互いに平行に延びる軸線O、M、Rを取り囲むように、減速機B、車輪ハブCを覆うと共に、減速機Bの軸線方向両側を覆う。モータケーシング25aは減速機ケーシング25bのインボード側へ突出する。減速機ケーシング25bは、減速機Bの全ての回転要素(軸及び歯車)を収容する。
上記したように、入力歯車軸31は、両端を転がり軸受32m、32n、中間歯車軸35は、両端を転がり軸受35m、35n、出力歯車軸37は、両端を転がり軸受37m、37nによりそれぞれ支持され、減速機ケーシング25bに設けた軸受嵌合穴にそれぞれ転がり軸受を嵌合させ、減速機ケーシング25bに対して回転自在に支持される。
この第1の実施形態のインホイールモータ駆動装置10は、図3〜図7に示すように、回転カム方式のパークロック装置50を内蔵している。パークロック装置50は、外周部に係合のための凹部51aを複数設けたパークギヤ51と、このパークギヤ51の凹部51aに係合する突起52aを有するパークポールと52と、パークポール52の突起52aをパークギヤ51の凹部51aに係合する位置と係合しない待機位置とに揺動可能にする第1パークカム54aと第2パークカム54bとを備える。この実施形態は、2つのパークカム54a、54bでパークポール52の揺動を制御する。
第1パークカム54aは、パークポール52の背面側に配置され、第2パークカム54bはパークポール52のパークギヤ51側に配置され、第1パークカム54aと第2パークカム54bとでパークポール52を挟んでいる。
パークギヤ51は入力歯車軸31、中間歯車軸35、出力歯車軸37のいずれか1つに同軸に設けることが可能であるが、この実勢形態では、入力歯車軸31と同軸に設けている。入力歯車軸31と同軸に設けていることで、中間歯車軸35の小径の第2中間歯車34の外径方向の空間を利用できるため、インホイールモータ駆動装置10を大型化せずにパークロック装置50をインホイールモータ駆動装置10の内部に収容することができる。
この実施形態では、パークギヤ51は、インホイールモータ駆動装置10の入力歯車軸31にスプライン嵌合により取り付けられる。このパークギヤ51は、入力歯車32のアウトボード側に取り付けられている。パークポール52は、支持軸53を介して揺動可能に支持され、突起52aがパークギヤ51の凹部51aと係合するロック位置と係合しないロック解除位置(待機位置)に第1パークカム54aと第2パークカム54bの回転により移動する。
図3に示すように、パークギヤ51と、パークポール52と、第1パークカム54aと、第2パークカム54bは、軸方向に重なるように配置され、第2中間歯車34と出力歯車36と軸線方向に重なるように配置されている。そして、パークギヤ51は、第2中間歯車34の外径側スペースに配置することができるので、インホイールモータ駆動装置10を大型化することなくパークロック装置50をインホイールモータ駆動装置10内に設けることができる。さらに、パークギヤ51と、パークポール52と、第1パークカム54aと、第2パークカム54bは、第2中間歯車34と出力歯車36と軸線方向に重なるように配置することで、減速機ケーシング25bが軸線方向に長くなることも抑制できる。
減速機ケーシング25bのインボード側に支持軸53が取り付けられ、この支持軸53にパークポール52が揺動自在に取り付けられる。そして、パークポール52は、ねじりコイルばねからなる離反ばね52bにより、パークギヤ51から離反する方向に付勢されている。
図3に示すように、減速機ケーシング25bのインボード側に連通孔55cが設けられ、この連通孔55cに転がり軸受(図示しない)を介して第1回転軸55a、第2回転軸55bが回転自在に取り付けられる。そして、図4〜図7に示すように、この第1回転軸55aに回転式の偏芯カムからなる第1パークカム54aが固定され、第2回転軸55bに回転式の偏芯カムからなる第2パークカム54bが固定されている。
回転軸55a、55bは連通孔55cにより減速機ケーシング25bのインボード側にそれぞれ引き出され、引き出された回転軸55a、55bにパークカム54a、54bを選択的に移動させるための駆動部としてのステップモータ56a、56bが連結されている。
図4〜図7に示すように、第1回転軸55aには、ねじりコイルばねからなる付勢ばね58aが取り付けられ、第1パークカム54aがパークポール52の背面を当接する方向に付勢している。第2回転軸55bには、ねじりコイルばねからなる付勢ばね58bが取り付けられ、第2パークカム54bがパークポール52のパークギヤ51と対向する面を当接する方向に付勢している。
この実施形態では、パークポール52の略中央の位置、即ち、突起52aより、支持軸53より位置で、第1のパークカム54aと第2のパークカム54bとがパークポール52と当接するように配置されている。
上記した第1パークカム54aは、主として、パークポール52の突起52aがパークギヤ51の凹部51aに係合する方向にパークポール52を移動させるために用いられる。
上記した第2パークカム54bは、主として、パークポール52の突起52aがパークギヤ51の凹部51aから離間する方向にパークポール52を移動させるために用いられる。
上記した第1パークカム54a、第2パークカム54bは、それぞれステップモータ56a、56bの駆動により所望の角度位置に回転される。
図6に示すように、第1パークカム54a及び第2パークカム54bの外周が回転軸55a、55bから最も離れた位置である長手方向がパークギヤ51側を向いているとき、離反ばね52bの付勢力に抗してパークポール52はパークギヤ51方向に揺動する。そして、パークギヤ51の凹部51aとパークポール52の突起52aが噛合い係合し、ロック状態となる。
図7に示すように、第1パークカム54a及び第2パークカム54bの外周が回転軸55a、55bから最も離れた位置である長手方向がパークギヤ51の反対側を向いたとき、離反ばね52bの付勢力によりパークポール52はパークギヤ51の反対方向に揺動する。そして、パークギヤ51の凹部51aからパークポール52の突起52aが外れたときロック状態が解除され、待機位置となる。
ロック状態からロック解除に移行する際、勾配の大きな坂路で駐車した場合には、勾配角度に対する車重により、パークギヤ51に大きな反力が作用することになる。このため、パークギヤ51の凹部51aとパークポール52の突起52aとの間の接触部での摩擦力が大きくなる。しかし、この実施形態では、離反ばね52bの付勢力だけでなく、第2パークカム54bの回転により、パークポール52を離反方向に押す力が付与されるので、確実にロック解除が行える。
また、ロック解除状態(待機位置)では、パークギヤ51側の第2パークカム54bの長手方向がパークギヤ51と反対側を向くことにより、パークポール52のストッパーの役割を果たし、振動等によりパークポール52の突起52aがパークギヤ51の凹部51aと噛合うことも防ぐことができる。
次に、パークロック装置50のロック動作について説明する。ドライバによりセレクトレバーがPレンジにセレクト操作されると、図示しない制御装置はパークロック装置50をロックするための指令信号を出力する。これにより、図7に示す非動作時の状態のパークギヤ51とパークポール52の突起52aが離れた状態から図6に示すパークギヤ51の凹部51aとパークポール52の突起52aが噛み合うロック状態となるように、ステップモータ56a、56bが動作する。
即ち、ステップモータ56aは、第1パークカム54aの長手方向がパークポール52の背面を押すように回転軸55aを回転させる。この動作に同期して、ステップモータ56bは、第2パークカム54bがパークポール52から離れる方向にパークカム54bを移動させる。第1パークカム54aがパークポール52の背面を押し下げて、パークポール52が支持軸53を中心に回転する。そして、図6に示すように、パークポール52の突起52aが、凹部51aに係合するので、パークロック装置50がロック状態となる。
この結果、入力歯車軸31の回転が禁止され、これに伴い、中間歯車軸35、出力歯車軸37の回転が禁止される。即ち、駆動輪4の回転が規制され、車両の停止状態が維持される。
次に、パークロック装置50のロック解除動作について説明する。ドライバによりセレクトレバーがPレンジから他のレンジにセレクト操作されると、図示しない制御装置は、パークロック装置50に解除の指令信号を出力する。これにより、ステップモータ56a、56bは、図6に示すパークロック装置50のロック状態から第1パークカム54a、第2パークカム54bを移動させて、図7に示すパークポール52の突起52aとパークギヤ51の凹部51aの噛合を解除する。
即ち、ステップモータ56aは、第1パークカム54aの短手方向がパークポール52の背面に当接するように回転軸55aを回転させる。この動作に同期して、ステップモータ56bは、第2パークカム54bの長手方向がパークポール52に近づく方向にパークカム54bを移動させる。離反ばね52bの付勢力と第2パークカム54bの押し上げ力のより、パークポール52が支持軸53を中心に回転する。そして、図7に示すように、パークポール52の突起52aが、凹部51aから離間するので、パークロック装置50がロック解除状態となる。この結果、駆動輪4のロックが解除され、車両が移動可能となる。
次に、この発明の第2の実施形態につき、図8及び図9に従い説明する。図8はロック状態、図9はロック解除状態を示す拡大した説明図である。尚、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は割愛する。
第2の実施形態のパークロック装置50は、パークポール52の中央部分にパークギヤ51の凹部51aと係合する突起52aが設けられている。そして、突起52aより支持軸53より離れる方向に延びる先端部52dのパークポール52の背面側に第1パークカム54aを配置し、パークポールの先端側のパークポール52のパークギヤ51側に第2パークカム54bを配置する。
第2の実施形態では、パークポール52の先端側で、第1パークカム54aと第2パークカム54bでパークポール52を挟んでいる。
図8に示すように、第1パークカム54a及び第2パークカム54bの長手方向がパークギヤ51側を向いているとき、離反ばね52bの付勢力に抗してパークポール52はパークギヤ51方向に揺動する。そして、パークギヤ51の凹部51aとパークポール52の突起52aが噛合い係合し、ロック状態となる。
図9に示すように、第1パークカム54a及び第2パークカム54bの長手方向がパークギヤ51の反対側を向いたとき、離反ばね52bの付勢力及び第2パークカム54bの押し上げ力によりパークポール52はパークギヤ51の反対方向に揺動する。そして、パークギヤ51の凹部51aからパークポール52の突起52aが外れたときロック状態が解除され、待機位置となる。
上記した構成により、パークポール52と第1、第2パークカム54a、54bとの当接部と支持軸53迄の距離を長く確保できるため、パークポール52を係合解除する荷重を小さくできる。
次に、この発明の第3の実施形態につき、図10及び図11に従い説明する。図10はロック状態、図11はロック解除状態を示す拡大した説明図である。尚、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は割愛する。
第3の実施形態のパークロック装置50は、第1の実施形態と同様に、パークポール52は先端部にパークギヤ51の凹部51aと係合する突起52aが設けられている。そして、支持軸53近傍のパークポール52の背面側に第1パークカム54aを配置し、支持軸53近傍のパークポール52のパークギヤ51側に第2パークカム54bを配置する。
第3の実施形態では、パークポール52の支持軸53近傍で、第1パークカム54aと第2パークカム54bでパークポール52を挟んでいる。
図10に示すように、第1パークカム54a及び第2パークカム54bの長手方向がパークギヤ51側を向いているとき、離反ばね52bの付勢力に抗してパークポール52はパークギヤ51方向に揺動する。そして、パークギヤ51の凹部51aとパークポール52の突起52aが噛合い係合し、ロック状態となる。
図11に示すように、第1パークカム54a及び第2パークカム54bの長手方向がパークギヤ51の反対側を向いたとき、離反ばね52bの付勢力によりパークポール52はパークギヤ51の反対方向に揺動する。そして、パークギヤ51の凹部51aからパークポール52の突起52aが外れたときロック状態が解除され、待機位置となる。
上記した構成により、パークポール52の支持軸53近傍に第1、第2パークカム54a、54bを配置することで、パークポール52の揺動角度に対して第1、第2パークカム54a、54bを小さくすることができるため、パークロック装置50の小型化が可能である。
次に、この発明の第4の実施形態につき、図12及び図13に従い説明する。図12はロック状態、図13はロック解除状態を示す拡大した説明図である。尚、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は割愛する。
第4の実施形態のパークロック装置50は、第2の実施形態と同様に、パークポール52の中央部分にパークギヤ51の凹部51aと係合する突起52aが設けられている。そして、突起52aより支持軸53より離れる方向に延びる先端部52dのパークポール52の背面側に第1パークカム54aを配置し、パークポール52の支持軸53近傍に第2パークカム54bを配置する。
第4の実施形態では、パークポール52の先端側に配置した第1パークカム54aと支持軸53側に配置した第2パークカム54bでパークポール52を挟んでいる。
図12に示すように、第1パークカム54a及び第2パークカム54bの長手方向がパークギヤ51側を向いているとき、離反ばね52bの付勢力に抗してパークポール52はパークギヤ51方向に揺動する。そして、パークギヤ51の凹部51aとパークポール52の突起52aが噛合い係合し、ロック状態となる。
図13に示すように、第1パークカム54a及び第2パークカム54bの長手方向がパークギヤ51の反対側を向いたとき、離反ばね52bの付勢力と第2パークカム54bの押し上げ力によりパークポール52はパークギヤ51の反対方向に揺動する。そして、パークギヤ51の凹部51aからパークポール52の突起52aが外れたときロック状態が解除され、待機状態となる。
上記した第4の実施形態では、パークポール52の先端側に第1パークカム54a、支持軸53側に第2パークカム54bを配置しているが、パークポール52の支持軸53側に第1パークカム54a、先端側に第2パークカム54bを配置してもよい。
上記した構成により、状況に応じて荷重の配分調整や部分的な小型化を行うことができる。
また、上記した各実施形態においては、第1パークカム54a、第2パークカム54bをステップモータ55a、55bで駆動しているが、ステップモータの代わりに、ソレノイドなどのアクチュエータを用いてもよい。
また、上記した実施形態においては、第1パークカム54a、第2パークカム54bをステップモータ56a、56bを駆動部材に直接連結しているが、ワイヤ等を用いて駆動部材に連結するように構成してもよい。
上記した実施形態においては、2つのステップモータ56a、56bを駆動して第1パークカム54a、第2パークカム54bを回転させているが、1つのステップモータやアクチュエータで2つのパークカム54a、54bを駆動するように構成できる。例えば、図14に示すように、パークポール52に対してパークギヤ51の反対側に配置される係合用カムとしての第1パークカム54aと、パークギヤ51側に配置される解除用カムとしての第2パークカム54bとする。そして、二つのパークカム54a、54bは連動して動作するように構成する。このため、回転軸55a、55bに連結部材としてギヤ55d、55eを設け、これらギヤ55d、55cを噛合させ、回転軸55aにステップモータ56を設け、一つのステップモータ56で2つのパークカム54a、54bを連動させて駆動する。
二つのパークカム54a、54bを一つの駆動部材でとしてのステップモータ56で連動させて動作させることにより、パークポール52の揺動を行うことができ、また各駆動部材で動作させることに比べてタイムラグを発生させにくい。また、駆動部材を一つにすることで駆動部材の設置スペースを小さくすることができる。
上記したように、この発明のパークロック装置50では二つのパークカム54a、54bがパークポール52を挟むように配置され、それぞれがパークポール52に当接しているため、上記離反ばね52bを省略することも可能である。
また、第1、第2パークカム54a、54b、パークポール52、パークギヤ51は滑り、摩耗対策として表面硬度の高い材質(はだ焼鋼など)を使用してもよい。そして、パークカム54a、54b、パークポール52、パークギヤ51およびそれらに係わる部品は車両重量よりかかる力に対して十分な強度を有するものを用いている。
尚、上記した実施形態では、本発明を車両駆動装置としてインホイールモータ駆動装置について説明しているが、この発明は、1モータ駆動装置や2モータ駆動装置、ガソリンエンジンなどの内燃機関の車両駆動装置にも適用することが可能である。尚、1モータとはエンジン車両のエンジンの代わりに1基のモータを搭載したものであり、2モータは2基のモータを搭載したものである。
50 :パークロック装置
51 :パークギヤ
51a :凹部
52 :パークポール
52a :突起
52b :離反ばね
53 :支持軸
54a :第1パークカム
54b :第2パークカム
55a、55b :回転軸
56a、56b :ステップモータ
58a、58b :離反ばね

Claims (7)

  1. 車両駆動装置の回転軸に設けられ、外周部に係合のための凹部を複数設けたパークギヤと、
    前記パークギヤの凹部に係合する突起を有し、係合する位置と待機位置とに支持軸を介して揺動可能なパークポールと、
    前記パークポールの突起を前記パークギヤの凹部に係合する位置と待機位置とに揺動可能にする第1、第2のパークカムと、を備え、
    前記第1、第2のパークカムは、回転式の偏芯カムであり、
    前記第1のパークカムは、前記パークポールのパークギヤ側とは反対側で当接し、前記第2のパークカムは、前記パークポールのパークギヤ側に当接することを特徴とする車両駆動装置のパークロック装置。
  2. 前記第2のパークカムは、前記パークポールの突起と支持軸との間のパークギヤ側に当接し、前記第1のパークカムは、前記第2のパークカムに対向し、前記パークポールのパークギヤ側とは反対側で当接することを特徴とする請求項1に記載の車両駆動装置のパークロック装置。
  3. 前記パークポールは、前記突起から支持軸より離れた側へ延びる先端部を有し、前記第1のパークカムは、前記先端部のパークギヤ側とは反対側で当接し、前記第2のパークカムは、前記先端部のパークギヤ側に当接することを特徴とする請求項1に記載の車両駆動装置のパークロック装置。
  4. 前記パークポールは、前記突起から支持軸より離れた側へ延びる先端部を有し、前記第1のパークカム及び第2のパークカムの一方のパークカムは、前記先端部のパークギヤ側とは反対側で当接し、他方のパークカムは、前記突起から支持軸の間のパークギヤ側に当接することを特徴とする請求項1に記載の車両駆動装置のパークロック装置。
  5. 前記第1、第2のパークカムは、それぞれ回転軸に取り付けられ、それぞれの前記回転軸にカムを駆動する駆動部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両駆動装置のパークロック装置。
  6. 前記第1、第2のパークカムは、それぞれ回転軸に取り付けられ、それぞれの回転軸は連結部材で連結され、どちらか一方の回転軸を駆動部で回転させることで、前記連結部材を介して前記第1のパークカムと第2のパークカムが連動して動作することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両駆動装置のパークロック装置。
  7. 駆動源としての電動モータと、電動モータからの回転を減速して出力する減速機と、駆動輪と連結し、減速機からの出力を駆動輪に伝達する車輪ハブと、前記減速機を収容する減速機ケーシングと、を備え、
    前記減速機は、前記電動モータの出力軸と連結し、入力歯車としての小径歯車を有する入力歯車軸と、車輪ハブと連結し、出力歯車としての大径歯車を有する出力歯車軸と、前記入力歯車軸と前記出力歯車軸との間で、歯車で噛合うことで動力伝達を行う中間歯車軸を少なくとも一つ以上配置する平行軸歯車減速機であり、
    前記入力歯車軸と同軸に設けられたパークギヤと、パークポールと、第1、第2のパークカムとからなる前記請求項1〜6のいずれか1項に記載のパークロック装置を有し、前記パークギヤと、パークポールと、第1、第2のパークカムは、前記減速機ケーシング内に収容されることを特徴とする車両駆動装置。
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